JP2010155778A - 低い絶対屈折率を有する高純度溶融シリカ - Google Patents

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Abstract

【課題】 優れた複屈折および耐レーザー損傷特性を有する溶融シリカガラスを提供する。
【解決手段】 約193.368nmの波長において1.560835以下の絶対屈折率を有する、約10ppm 未満の、プロチウム含有ヒドロキシル基およびジュウテロキシル基の複合濃度を有する溶融シリカ物品を提供する。溶融シリカガラスのアニール方法も提供する。提供された溶融シリカガラスを、アニール点を上回る第1の温度まで加熱する。溶融シリカガラスを、歪み点を下回る第2の温度まで、溶融シリカガラスのアニール速度未満の徐々に低下する冷却速度で冷却する。この場合、徐々に低下する冷却速度は溶融シリカガラスのアニール速度よりも低い。溶融シリカガラスを、第2の温度から室温まで第3の冷却速度で冷却する。
【選択図】 図1

Description

本発明は溶融シリカガラスに関する。特に本発明は、低い絶対屈折率を有する高純度溶融シリカガラスに関する。さらに本発明は、ガラスの仮想温度を低下させることによって、低い絶対屈折率を備えた高純度溶融シリカガラスを提供する方法に関するものである。
半導体光学は、多くの中でも良好な等質性、低い複屈折および耐レーザー損傷特性を有する溶融シリカを必要としている。優れた複屈折および耐レーザー損傷特性は、低い絶対屈折率(ARI)を有する溶融シリカガラスを提供することによって達成される。低いARIレベルは、或る種の金属不純物および/またはハロゲン等のドーパントを含有する溶融シリカガラスによって達成されてきた。
本発明は、低い絶対屈折率および低濃度のヒドロキシル基、ハロゲンおよび金属を有する溶融シリカガラス物品を提供することによって、これらおよびその他の要求を満足させるものである。このガラス物品は、約10重量ppm 未満のプロチウム含有およびジュウトリウム含有ヒドロキシル基と、約20重量ppm 未満のハロゲンとを含む。また、このガラス物品は、1.560820以下の絶対屈折率(ARI)を有する。一つの実施の形態において、この溶融シリカ物品のARIは、溶融シリカの仮想温度を低下させることによって達成される。
したがって、本発明の一つの態様は、溶融シリカ物品を提供することである。この溶融シリカ物品は、約10ppm 未満の、プロチウム含有ヒドロキシル基およびジュウテロキシル基の複合濃度と、約1060℃未満の仮想温度とを有する。この溶融シリカ物品はまた、約193.368nmの波長において1.560835以下の絶対屈折率を有する。
本発明の第2の態様は、1060℃未満の仮想温度と、少なくとも1200℃の歪み点とを有する溶融シリカ物品を提供することであり、この溶融シリカ物品は、約193.368nmの波長において1.560835以下の絶対屈折率を有する。
本発明の別の態様は、溶融シリカガラスのアニール方法を提供することである。この方法は、或るアニール点、或るアニール速度、および或る歪み点を有する溶融シリカガラスを提供し、この溶融シリカガラスを、上記アニール点を上回る第1の温度まで加熱し、上記溶融シリカガラスを、上記アニール点を下回る第2の温度まで、上記溶融シリカガラスの前記アニール速度未満の徐々に低下する冷却速度で冷却し、かつ上記溶融シリカガラスを、上記第2の温度から室温まで冷却する諸ステップを含み、これにより、上記溶融シリカガラスをアニールする。
本発明のこれらおよびその他の態様、効果および顕著な特徴は、下記の詳細な説明、添付図面および添付の請求項から明らかになるであろう。
低OHおよびOD濃度を有するハロゲンを含有しない高純度溶融シリカサンプルの、測定された仮想温度の関数としての絶対屈折率(ARI)の測定値を示すグラフである。 溶融シリカサンプルに対する照射量の関数としてのレーザー誘起波面歪み(LIWFD)を示すグラフである。 種々のTを有する数種類のガラスに関するTとガラスの温度Tとの間の差の関数としての仮想温度の変化率を示すグラフである。 表3に示されたARI値を得るために企画されたアニーリング・スケジュールを示すグラフである。 図4に示されたアニーリング・サイクルに関する仮想温度の関数としての現在のTの値とガラスの温度との間の差の計算値を示すグラフである。 の関数としての、図4および図5に示されたアニーリング・サイクルに関するTの変化率の計算値を示すグラフである。 溶融シリカに関する仮想温度の測定値と計算値とを比較したグラフである。 図7に含まれた四つの実験的サイクルに関する仮想温度の関数としての、現在のTの値とガラスの温度Tとの間の差の計算値を示すグラフである。 等温保持を含むアニーリング・サイクルに関する仮想温度の変化率の計算値を示すグラフである
下記の説明において、図面に示されたいくつかの光景を通じて、同様の参照符号は同様または対応する部分を示す。また、特に指定されない限り、「上側」、「下側」、「外側」「内側」等は便宜上の言葉であって、限定する表現と解釈されるべきではない。さらに、一つの基が少なくとも一つの元素群およびそれらの組合せを含むものとして説明されているときにはいつでも、上記の基は、個別のまたは互いに組み合わされた如何なる数のこれらの元素をも含み、またはこれらの元素からなることを理解すべきである。同様に、一つの基が少なくとも一つの元素群およびそれらの組合せからなるものとして説明されているときにはいつでも、個別のまたは互いに組み合わされた如何なる数のこれらの元素からなることを理解すべきである。特に指示がない限り、或る値の範囲は、その範囲の上限および下限を含むものとする。
ここで用いられている「プロチウム」とは、質量数1を有しかつ単一の陽子と電子からなる水素の同位体(1 1H)を意味する。ここで用いられているn(H)およびn(H)とは、特に指定されない限り、それぞれ物質中のプロチウム原子および分子を意味する。
ここで用いられている「プロチウム含有ヒドロキシル」、「プロチウム含有OH」、および「OH」とは、特に指定されない限り、それぞれ1個の酸素原子および1個のプロチウム原子(1 1H、以下「H」と呼ぶ)からなる1個の成分(a moiety)または成分群(a group of moieties)を意味する。ここで用いられているn(OH)とは、特に指定されない限り、物質中のプロチウム含有ヒドロキシル成分の総数を意味する。
ここで用いられている「ジュウテリウム」とは、その原子核中に1個の陽子と1個の中性子とを有する水素の同位体(2 1H)を意味する。記号「D」または「D」は、特に指定されない限り、ジュウテリウム原子および分子を意味する。ここで用いられているn(D)およびn(D)とは、それぞれ物質中のジュウテリウム原子および分子の総数を意味する。
ここで用いられている「ジュウテロキシル」および「OD」とは、それぞれ1個の酸素原子とジュウテリウム原子(2 1Hまたは2 1D,以下「D」と呼ぶ)からなる1個の成分または成分群を意味する。ここで用いられているn(OD)とは、物質中のOD成分の総数を意味する。プロチウム含有ヒドロキシル基およびジュウテロキシル基がそれらの自然に発生する同位体の分布中に存在する場合には、物質中の比n(OD)/(n(OD)+n(OH))は2×10−4に等しい。
ここで用いられている「H」、「水素」および[分子水素]とは、特に指定されない限り、プロチウムとジュウテリウムの分子および原子の自然発生的混合物(99.98%のプロチウムと0.02%のジュウテリウム)である。
ここで用いられている「水素種(hydrogen species)」とは、自然に発生する水素の同位体の組合せを意味する。特に指定されない限り、水素種は、例えばプロチウムとジュウテリウムの原子および分子の自然に発生する混合物;プロチウムとジュウテリウムの原子および分子の別の混合物、ならびにそれらの混合物;純粋なプロチウム原子、分子およびそれらの混合物;ならびにジュウテリウム原子、分子およびそれらの混合物を含む。
特に指定されない限り、水素以外の元素が参照された場合に、その元素は自然発生状態に存在すると理解され、すなわち、その元素の同位体の相対存在量は、自然発生したものであり、その元素はいずれか一つの同位体に濃縮されていない。
ここで用いられている「絶対屈折率」および「ARI」とは、真空の屈折率に対する物質の屈折率を意味する。
ここで用いられている「アニール」および「焼きなまし」とは、ガラスの成形後、ガラスをゆっくりと冷却して内部応力を解放することを意味する。「アニール点」とは、ガラスが1013ポアズ(1012Pa・s)の粘度を有する温度を意味する。このアニール点は、ガラスを変形させるのにはなおも固過ぎるが、ガラス内の応力を緩和させるのには十分に軟らかい温度であると一般には理解される。ここで用いられている「歪み点」とは、ガラスが1014.5ポアズ(1013.5Pa・s)の粘度を有する温度を意味する。
レーザー損傷に対する優れた耐性を有する溶融シリカ物品が提供される。この溶融シリカ物品は、約10重量ppm までの少なくとも1個のプロチウムを含有するヒドロキシル基およびジュウトロキシル基を含む。一つの実施の形態において、溶融シリカ物品中のヒドロキシル基およびジュウトロキシル基の合成濃度は約5重量ppm 以内であり、別の実施の形態において、溶融シリカ物品中のプロチウムを含有するヒドロキシル基およびジュウトロキシル基の合成濃度は約2重量ppm 以内である。一つの実施の形態において、ヒドロキシル基およびジュウトロキシル基の総量に対するジュウトロキシル基の比率は、ジュウテリウムの自然同位体存在量に等しく、すなわち、n(OD)/(n(OD)+n(OH))=2×10−4である。別の実施の形態において、溶融シリカサンプル中のジュウトロキシル基の濃度はジュウテリウムの自然同位体存在量よりも大きく、すなわち、n(OD)/(n(OD)+n(OH))>2×10−4である。
一つの実施の形態において、溶融シリカ物品はまた、約10重量ppm 未満のハロゲン(弗素、塩素、臭素)濃度を有し、第2の実施の形態において、溶融シリカ物品は約5重量ppm 未満のハロゲンを有し、第3の実施の形態において、溶融シリカ物品は約1重量ppm 未満のハロゲンを有する。第4の実施の形態においては、溶融シリカ物品がハロゲンを実質的に含んでおらず、すなわち、ハロゲンがこの分野で日常的に用いられている分析方法および分析手段の検出限界未満の濃度でしか存在していない。
ハロゲンを全く含まないかあるいは低濃度のハロゲンおよび低濃度のヒドロキシル(プロチウムおよびジュウテリウム含有ヒドロキシル基)を含有する溶融シリカガラスの製造方法は、「低OH,ODレベルを有する溶融シリカおよび製造方法」と題して2007年7月27付けで提出された米国特許出願第11/881,599号明細書ならびに「低OH,OD濃度を有するハロゲン非含有ガラス」と題して2008年2月7日付けで提出された米国仮特許出願第61/063,894号明細書に記載されている。これらの特許出願明細書は、その内容全体が本明細書に引用されてここに組み入れられる。
シリカ・スートブランク、すなわちプリフォームが最初に提供される。このシリカ・スートブランクは、この技術分野で堆積法として知られている方法によって、しかしながらそれに限定されることなく形成することができ、この方法においては、気相形態の少なくとも一種類のシリコン含有先駆体化合物を含むガス流が生成される。シリコン含有化合物を含むガス流は、燃焼バーナの火炎中を通過して、火炎加水分解または燃焼を通じて溶融シリカスートからなるアモルファス微粒子を形成する。溶融シリカ微粒子は、支持コア桿、マンドレル等の支持体上に堆積されてシリカ・スートブランクを形成する。この支持体はスートの堆積後取り除かれる。
溶融シリカ物品が、OD基の自然発生的濃度よりも濃い濃度のジュウトロキシル(OD)濃度を有することが望ましい実施の形態においては、100%までのDO、または好ましくは0.5〜3%のDOを含むガスが、約500℃から約1300℃までの範囲内の温度において約0.5時間から約1000時間までの期間、上記プリフォームを通過して流れる工程を用いて、上記スートブランク中においてOD基がプロチウム含有ヒドロキシル(OH)に置換される。別の実施の形態においては、DOを含むガスが、約1000℃から約1200℃までの範囲内の温度において上記プリフォームを通過して流される。
上記シリカ・スートブランクは次に、このスートブランクを一酸化炭素(CO)に曝すことによって乾かされ、すなわち脱水されて、このスートブランク中のプロチウム含有OHおよびODの複合濃度を所定のレベル未満まで減少させる。上記シリカ・スートブランクは、約900℃から約1400℃までの範囲内の温度においてCOに曝される。一つの実施の形態において、上記シリカ・スートブランクは、約1200℃から約1300℃までの範囲内の温度においてCOに曝される。指定されない限り、上記乾燥ステップは、上記スートブランクを連続的に流れるか、あるいは一時的に流れる雰囲気において実行される。雰囲気がCOのみからなるものではない実施の形態においては、この雰囲気がヘリウム、アルゴン、窒素、ネオン等の、しかしこれらに限定されない少なくとも一種類の不活性ガスまたは比較的非反応性のガスをさらに含んでいてもよい。
一つの実施の形態においては、上記乾燥ステップがハロゲンを実質的に含まない雰囲気中で実行される。一つの実施の形態においては、上記ハロゲンを含まない雰囲気が約0.5%から約10%までの一酸化炭素を含む。一つの特定の実施の形態においては、ハロゲンを含まない雰囲気が約1%のCOを含む。乾燥に関するメカニズムは、COとヒドロキシル種(プロチウム含有OHおよびOD)の間の反応が分子水素種(例えばH,HD、D)および二酸化炭素を生成させることに基づく。
COを用いた上記シリカ・スートブランクの乾燥に引き続いて、このシリカ・スートブランクは、酸素と、ヘリウム等の、しかしこれに限定されない不活性ガスとを含む雰囲気中で約1000℃から約1260℃までの範囲内の温度において加熱される。酸素は本質的に水分を含んでいてはならない。酸素・ヘリウム混合ガス中の酸素の濃度は、約0.1%から100%までの範囲内である。一つの実施の形態においては、酸素の濃度が約0.5%から約5%までの範囲内である。一つの特定の実施の形態においては、乾かされたスートブランクが2%の酸素を含むヘリウム雰囲気中で1225℃において1時間加熱される。乾かされたスートブランクを酸素とヘリウムの混合ガスで清掃すると、COの二酸化炭素(CO)への転化を確実にしかつCO乾燥に起因するスートブランクの損傷を修復する。酸素清掃はまた、シリカを再酸化させて酸素欠乏中心の形成を防止する。
シリカ・スートブランクの開放多孔性は、一酸化炭素による乾燥ならびに、水分、プロチウム含有ヒドロキシル基およびジュウテロキシル基の除去をより効果的にすることができる。開放多孔質はまた、酸素清掃がスートブランクにより良く浸透し、シリカに対するCO乾燥に起因する損傷をより効果的に和らげることができる。
スートブランクが乾かされ、かつ上述のような酸素・ヘリウム混合ガスにより随意的に清掃された後、乾かされたシリカ・スートブランクは、当業者に知られている条件の下に焼成すなわち固結されて(consolidated)、ここで説明されている溶融シリカ物品を形成する。一つの実施の形態において、上記スートブランクは、0.5%から2%までの酸素を含む不活性ガス雰囲気中で約1500℃までの温度において固結されて溶融シリカ物品を形成する。
所望の最終的な寸法および形状を得るために、固結された溶融シリカ物品は、随意的に展延、圧潰等の、しかしこれらに限定されない周知の手段によって再加工される。
固結された溶融シリカ物品は、自然生成同位体混合物(すなわち、99・98%のプロチウム、0.02%ジュウトリウム)の状態の水素、あるいは、ジュウトリウムまたはプロチウムの状態に濃縮された水素を含有する雰囲気の存在において上記溶融シリカ物品を加熱することによって、分子プロチウム((1 1H))、混合プロチウム・ジュウトリウム分子種HD、および分子ジュウトリウム(D)を含む分子水素種の少なくとも一つが随意的に添加される。これらの分子種は、残留する酸素に富む種と反応しかつ中和して、少量の対応するプロチウム含有ヒドロキシル種および/またはジュウテロキシル種を形成する。一つの実施の形態において、固結された溶融シリカ物品は、4%のHと残りの窒素を含む78.3psi (540kPa)に加圧された雰囲気中で約425℃の温度に加熱され、かつこの温度を14日間維持される。425℃における指定期間後、炉は室温(すなわち25℃)まで冷却される。
約500℃未満の温度において、分子水素種(すなわち、H,HD,D)は、SiO格子と殆ど反応しないで溶融シリカ中に組み入れられる。しかしながら、約500℃を超える温度においては、分子水素種は上記格子と反応して水素化珪素(SiH)および水酸化珪素(SiOH)(すなわち、プロチウムおよび/またはジュウトリウムを含む水素化珪素または水酸化珪素)を形成する。一般的に、溶融シリカの本来のプロチウム含有ヒドロキシルおよび/またはジュウトロキシル含有量が低下するにつれて、かつ溶融シリカに分子水素種が添加される温度が高くなるのにつれて、水素種の反応がより活発化して、より多くのSiHおよびSiOHを生成する。したがって、これらの種の作用を最少にするためには、500℃未満、一つの実施の形態においては30℃と500℃との間の温度における固結された溶融シリカ物品のローディングが好ましい。
ここで説明されているプロチウム含有OHおよび/またはODの濃度レベルを得るために、水分(すなわち、HO,DO,HDO)が低いレベルに保たれる炉内環境において上述の方法が実施される。炉内を低い水分レベルに維持することは、溶融シリカ物品中のプロチウム含有OHおよびOD基の濃度を所望のレベル未満に保つ。炉内に少しでも漏れがあると、大気が炉内に入ることを可能にし、その結果、炉内の水分の分圧が増大する。したがって、この分野で知られている技術を用いて炉内への大気の漏れ量を最少にしなければならない。一つの実施の形態においては、炉内の圧力を大気圧よりも高く保つことによって、このような漏れが最少化または中和され、炉内への水蒸気の侵入を防止または最小化する。
特にもし上述のようにプロチウムまたはジュウトリウムを含有するOHおよびODの少なくとも一方が上記スートブランクにドープされている場合には、溶融シリカ物品全体に亘るプロチウムまたはジュウトリウムを含有するヒドロキシル基の分布は等質である。溶融シリカ物品中の任意の点におけるプロチウム含有OHおよびODの複合濃度は、プロチウムまたはジュウトリウムを含有するOHおよびODの平均複合濃度に対して4ppm 未満しか変わっていない。一つの実施の形態においては、溶融シリカ物品中の任意の点におけるプロチウム含有OHおよびODの複合濃度は、プロチウムまたはジュウトリウムを含有するOHおよびODの平均複合濃度から2ppm 未満しか変化していない。プロチウム含有OHおよびODの複合濃度が1ppm 未満であるこれらの実施の形態においては、溶融シリカ物品中の任意の点におけるプロチウム含有OHおよびODの複合濃度は、プロチウムまたはジュウトリウムを含有するOHおよびODの平均複合濃度に対して0.4ppm 未満しか変化しておらず、別の実施の形態においては、プロチウムまたはジュウトリウムを含有するOHおよびODの平均複合濃度に対して0.2ppm 未満しか変化していない。
アルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、およびゲルマニウム等の非金属の存在は、約193nmの波長において伝播損失を齎す。それ故に、このような物質は、極めて低い濃度において存在することが望ましい。したがって、ここで説明されている溶融シリカ物品中のアルカリ金属、アルカリ土類金属および遷移金属等を含む金属および非金属の全濃度は約20重量ppb 未満である。別の実施の形態においては、溶融シリカ物品が約10重量ppb 未満の金属を含み、さらに別の実施の形態においては、溶融シリカ物品が約5重量ppb 未満の金属を含む。このような不純物の非限定的実例は、ナトリウム、カリウム、リチウム、鉄、ゲルマニウム、銅、チタン、ジルコニウム等である。
溶融シリカ物品は、193.368nmの波長で測定すると、約1.560835までの絶対屈折率(ARI)を有する。別の実施の形態においては、溶融シリカ物品のARIが約1.560820以下である。第3の実施の形態においては、溶融シリカ物品のARIが約1.560815以下である。第4の実施の形態においては、溶融シリカ物品のARIが約1.560810以下である。
ARIは仮想温度Tと密接な相関関係がある。図1は、低プロチウム含有OHおよびOD濃度を有するハロゲンを含まない高純度の溶融シリカのサンプルに関する、計測された仮想温度の関数としての計測されたARIを示すグラフである。ここで説明されている溶融シリカガラスも低い仮想温度Tを有する。ここで説明されている溶融シリカ物品は、約1060℃未満の仮想温度Tを有する。一つの実施の形態において、溶融シリカ物品は約1055℃未満の仮想温度を有し、別の実施の形態においてはTが1050℃未満である。第4の実施の形態においてはTが1038℃未満である。
ここで説明されている溶融シリカ物品は、低い絶対屈折率によって優れた耐レーザー損傷特性および複屈折特性を有する。この溶融シリカ物品の低いARI値は、ガラス内の緩やかな低応力構造の存在を示していると思われる。この低応力構造は、レーザーとの相互作用によって生じる欠陥形成に対してより大なる抵抗力を有する。溶融シリカ物品が、フォトリソグラフィー装置内で用いられる光学部品である場合に、このことは特に効果的である。ARIの低減による耐レーザー損傷特性の改善は図2に示されている。図2は、60ppm のOHを含む基準サンプルに関する照射量の関数としてのレーザー誘起波面歪み(LIWFD)を示すグラフである。ここで、OHは、ヒドロキシル基を含む自然に生成するプロチウムとジュウトリウムの混合物(図2の曲線1)、1121℃の仮想温度を有し、かつ0.5ppm のプロチウム含有OH、2.2ppm のOD、および0.6×1017分子/cmを含むサンプル(図2の曲線2)、ならびに1057℃の仮想温度を有し、かつ0.3ppm のプロチウム含有OH、2.2ppm のOD、および0.6×1017分子/cmを含むサンプル(図2の曲線3)。先に説明されているように、ARIは仮想温度Tと密接な相関関係がある。既に観察されているように、LIWFDにおける低下は、プロチウム含有OHおよびODレベルの低下とともに観察されている。しかしながら、本発明の溶融シリカは、仮想温度の低下がLIWFDの量を減少させることが観察されるというさらなる改善を表している。図2に見られるように、OH濃度とOD濃度とが概略等しい状態において、最も低い仮想温度を備えたサンプル(図の曲線3)は、より高い仮想温度Tを有するサンプルよりもレーザー損傷に対するより高い耐性を一貫して示している。
一つの実施の形態において、ここで説明されている溶融シリカ物品は、各パルスが0.5mJ/cmのフルーエンスと20nmの積分2乗パルス幅を有するArFレーザーの40億(4×10)パルスに曝されたときに、633nmにおいて3nm/cm未満の、193nmにおいて4.5nm/cm未満のレーザー誘起波面歪み(LIWFD)を有する。これに加えて、ここで説明されている溶融シリカ物品は、各パルスが0.5mJ/cmのフルーエンスと20nmの積分2乗パルス幅を有するArFレーザーの40億(4×10)パルスに曝されたときに、633nmにおいて0.05nm/cm未満の、193nmにおいて0.07nm/cm未満の偏光誘起複屈折(PIB)を有する。
ここで説明されている溶融シリカに対する耐レーザー損傷特性は、長さ100mmの棒状サンプルを4kHzArFエキシマーレーザーからのリニアに偏光された光に曝すことによって定量化された。フルーエンス、パルス幅、およびビーム輪郭は露光期間全体に亘って定期的に観察された。露光ビームは直径3mmの円形断面を有し、かつ目標ビーム輪郭は平らなトップハット形状である。所定の露光パルスカウント後、サンプルは装置から取り外され、それぞれ193nmと633nmで動作する2台の干渉計によりレーザー誘起波面歪みが測定された。次に、適当な数値的空間フィルタで波面マップを分析することにより、露光されなかった周囲に対する露光された体積部分におけるレーザー誘起指数変化が測定される。次に、累積照射量に対する抽出されたデータがプロットされ、場合により、標準圧縮照射量として文献と参照され、(NF2/τ)0.6として演算される。ここで、Nはレーザーのパルス数、Fはフルーエンス(単位面積当たりのパルスエネルギー)、τは積分2乗パルス幅である。
ここで説明されている溶融シリカガラスの粘度は、ハロゲンならびにプロチウムおよびジュウテリウム含有ヒドロキシル基の双方の低濃度または不存在のために、比較的高い。その結果、これらの低ARI値を得るのに必要な常套的なアニール手順は極めて長い時間を要する。したがって、このような溶融シリカガラスをアニールする新規な方法がここに提供される。この方法は、溶融シリカガラスを、このガラスのアニール点を上回る第1の温度まで加熱し、かつこの第1の温度からこのガラスのアニール点を下回る第2の温度まで徐々に低下する冷却速度で冷却することを含む。上記徐々に低下する冷却速度は一般に非直線であり、冷却速度が一つのステップから次のステップへ低下せしめられる複合冷却ステップを含む。上記徐々に低下する冷却速度は、例えば、溶融シリカガラスが第1の温度Tから第2の温度Tまで第1の冷却速度rで冷却され、次いで第3の温度Tまで第2の冷却速度rで冷却されることを含み、歪み点T>>T>T>室温であり、かつr>rである。上記徐々に低下する冷却速度は、溶融シリカガラスの最適のアニール速度よりも低い。ここで用いられている「最適のアニール速度」とは、時間に対する仮想温度Tの変化(すなわち、dT/dt)が極大値であると仮定した冷却速度すなわちアニール速度を意味する。溶融シリカガラスは、この溶融シリカガラスの温度Tと仮想温度Tとの差が、所定の最適値よりも小さく、かつこの最適値の所定の範囲内である。ここに説明されている方法は、低プロチウム含有OHおよびOD濃度を有するサンプルから得られた実験データおよび数値的にモデル化されたデータに基づいている。
低プロチウム含有OHおよびOD濃度を有するハロゲンを含まない複数の溶融シリカガラスサンプルが、先に詳述されかつ米国特許出願第11/881,599号および第61/063,894号明細書に記載されている方法に従って調製された。全てのサンプルは大気中において10℃/分の速度での1200℃までの最初の加熱によってアニールされ、これにより、ガラス中のナトリウムレベルが約10ppb を超えるのが防止された。サンプルは1200℃に2時間保たれた。次に個々のサンプルは、表1に示された種々の速度で1000℃まで冷却された。次に全てのサンプルは1000℃から室温(すなわち、25℃)まで10℃/分の速度で冷却された。各冷却速度に対して測定された仮想温度が、現象論的モデル化から得られた仮想温度として、下記の表1に掲げられている。表1に掲げられた結果から見られるように、冷却速度が低い程、仮想温度が低くなっている。これに加えて、低い冷却速度が用いられた場合に、測定された仮想温度とモデル化された仮想温度との間のより良い一致が得られている。
ここに説明されている仮想温度Tの測定は、A.Agarwal等(Journal of Non-Crystalline Solids,185巻、191〜198頁(1995年))によって記述された方法に従って行なわれ、約1122cm−1における基本的構造バンドの位置が赤外線反射モードにおいてモニターされ、約226cm−1における赤外線透過モードにおいてモニターされた。ガラスにおける仮想温度は、ガラス構造中の平均Si−O−Si結合角と相関関係がある。平均結合角は、薄いガラスサンプル上において、FTIRS(フーリエ変換赤外線分光器)を用いて極めて良好な再現性をもって(すなわち、約2℃以内)測定することができる。この技術は、5nm以下の測定スポットサイズを用いて行なうことができ、サンプル内のTの一様性の検証を可能にする。
Figure 2010155778
実験データから現象学的アニーリング・モデルが構築された。次いでこのモデルは、別の低Tガラスの生成に用いられる加熱スケジュールの作成に用いられる。このモデルは、ガラスが温度Tに保たれたとき、或るTによって特徴付けられた構造を有するガラスが、Tが温度Tに近付くようにそのTを変えることによって緩和することを前提にすることに基づく。さらにこのモデルは、緩和を下式の通りと想定する。すなわち、
(t)=T+(T(0)−T)・exp(―t/τ)
ここで、tはガラスが温度Tにされたときからの経過時間、T(0)はそのときのガラスのTである。このモデルはまた緩和が時定数τによって特徴付けられると想定する。任意の組成を有するガラスに関し、時定数τは温度Tのみの関数であり、仮想温度Tの関数ではない。時定数τは、ガラスの粘度vの温度依存性によりTに依存すると想定される。すなわち、
τ(T)=v(T)/α
ここで、αは材料特有の温度に依存しないパラメータである。ガラスの粘度vは、例えばビーム曲げ法および平行板法等の周知の独立した技法によって測定可能である。あるいは、粘度の温度依存性は、ガラスのサンプルを所定の一定の冷却速度でアニールすることによって実験的に決定することができる。
一般にガラスは、強く温度に依存する粘性を示す。粘性は一般に形の指数関数によって近似される。すなわち、
v(T)=exp(a+b/T)
ここで、aおよびbは、一般に実験データを当てはめることによって経験的に得られるパラメータである。粘性の強い温度依存性は、同様に温度に強く依存する緩和速度τ(T)に置換される。現実的な用語において、これは正常なアニール工程で用いられる通常の温度範囲内におけるTの変化率がいくつかの系列によって変化し得るこいとを意味する。それ故に、ガラス製造工程に関して実際的な時間枠内で低いTを得るために、アニーリング・スケジュールはこの変化を考慮しなければならない。
図3は、種々のTを有するいくつかのガラスに関するTとガラスの温度Tとの間の差、すなわちT−Tの関数としてのTの変化率(すなわち低下率)を示すグラフである。図3に示された計算の結果は、任意のTに関して、Tの低下率が最適化される最適の温度Tがあることを示している。この最適の差は、Tによって大きく変化することはなく、ここで説明されているガラスに関しては約20℃である。しかしながら、Tにおける約50℃の変化に関しては、達成可能な最大変化率が一桁以上も減少する。効率的なアニール・スケジュールの目標は、差T−Tが各温度において常に最適値またはその近傍になるように、ガラスの温度を徐々に変えることである。図3のグラフにおける複数の曲線は、モデルにおける仕様およびガラスの緩和速度における不確定要素に敏感なために、最高速度で動作するアニール・スケジュールは不安定な可能性がある。モデル化された速度よりも緩和速度の方がいくらか遅い場合には、温度差T−Tは増大し、Tのアニール速度をさらに低下させる。すなわち、T−Tは最適値を超えて増大し、アニール速度は、仮想速度Tがもはや変化しない点まで効率が悪く、「暴走」状態または状況を発生させる。この暴走状況により、所望のTとは異なる最終Tがもたらされる。他方において、最適な差よりも小さい差を維持することを追及するサイクルは、温度差の増大によりTアニール速度が増大するので、モデルにおける不正確さを或る程度補償する。
図3に示された曲線が、その最大値の近くで比較的平坦であるという事実は、実際のアニーリング・スケジュールが、なおも最適値よりも僅かに下方のアニール速度を得ながら、最大値の下方のいくつかの摂氏温度で動作するように設計することができることを意味する。このやり方に続いて、表3に示された絶対屈折率を得るために必要なアニーリング・スケジュール(図4に示されている)が設計された。表2には、図4に示された温度輪郭のいくつかを生成させるステップが示されている。
Figure 2010155778
表3には、ここで説明されているモデルによって決定された、1.560820から1.560798までの範囲のARIを得るのに必要な仮想温度が示されている。比較のために、図1に示されたT対ARIのグラフから決定された仮想温度も表3に示されている。アニーリング・スケジュールにおける変化によって生じるARIの変化は小さい。アニールされていないガラスと、表3に示されている最も長いスケジュールに従ってアニールされたガラスとの間の絶対屈折率の変化は10−4未満である。それ故に、アニーリング・スケジュールにおける変化によって齎されたppm レベルの変化を識別するためには精密な測定が必要である。これらの変化を測定するのに用いられる最も良く知られている絶対的な方法は、M.DaimonおよびA.Masumura によって記述されている、超精密ゴニオメータおよび制御された雰囲気を用いて行なわれた最小偏差角法である(Applied Optics vol.41,pp5275-5281(2002))。
Figure 2010155778
図4に示されたのと同じサイクルの現在のTに対する、TおよびTの瞬時値間の計算された差T−Tが図5のグラフに示されている。アニール速度を最大にする最適の差T−Tの位置(図5に「最適値」と名付けられている)は、図3に示された曲線の最大位置によって与えられる。表2に示されたアニーリング・スケジュールのそれぞれは、一連の温度勾配からなり、それぞれ一定の冷却速度を有する。各ステップの最初においては、上記冷却速度は現在のTにおける冷却速度よりも遅く、したがって、差T−Tが減少する結果となる。現在の速度において冷却が進行するにつれて、アニール速度は低下し、差T−Tは最小値を通過した後に増大し始める。温度差T−Tが最適差に接近し過ぎると、サイクルは、新たな、より遅い冷却速度に変わり、差T−Tが再び減少し始める。種々のアニール・サイクルにおけるステップが変わるポイントが尖端点(図5における1)によって印が付けられている。
図5は、既に確認されているアニール・サイクルの安全マージン(すなわち、暴走状況が回避される、最適アニール速度の下方領域)を示す。例えばアニーリング曲線を下方へ移動させるためには冷却速度が遅くされるのが良く、これにより、もしモデルのパラメータおよび/または炉の制御に大きな不確定要素がある場合であっても、より広いマージンを提供する。各ステップにおける最小位置において、アニール・サイクルは、最適のT−T差および特性から最大の逸脱に直面する。アニーリング・スケジュールにおけるステップの数を増やすことによってサイクル振幅は狭められ、これにより冷却速度を、温度に伴うアニール速度の変化に対し、より密接に一致させる。
図5に示されたアニール・サイクルの具体的な場合において、より高い温度におけるアニール速度はそれほど理想的ではない。しかしながら、その温度範囲においてはガラスの緩和が極めて速い。したがって、上記サイクルは速やかにその範囲を通過し、アニール・サイクル全体の持続時間は最短になる。
上述のサイクル例に関する計算されたT変化率がTの関数として、図6のグラフに示されている。最大の達成可能な速度(図6の直線)は、図5に示された最適温度差T−Tに対応する。図6は、T−Tにおける安全マージンに代えて、アニール速度が各アニール・サイクルの大多数を通じて最大達成可能な速度に極めて効果的に接近している。
アニーリング・サイクルは、最終的なアニーリング・ステップを含ませることによって、サイクルの低温度端において暴走体制に進入するように設計されている。この最終的なアニーリング・ステップの包含は、冷却速度を最適温度差T−T(すなわち、図5の直線)の下方に保つことを意図したものである。これはアニール速度を徐々に低下させる原因となり、温度端(すなわち、遅いアニール速度から室温への速い冷却にサイクルが切り替わる温度)に対して最終的な仮想温度Tをより敏感に反応しないようにする。これに加えて、最終的なアニーリング・ステップの包含は、炉内の温度輪郭によって生じるTの不均一を最少化する。ここで説明されているサイクルは、炉内の温度輪郭が5℃以内に揃ったときにTを目標仮想温度の1℃以内に保つ。
低濃度のプロチウム含有OHおよびODを有する溶融シリカガラスを種々の加熱スケジュールに曝すことによって、モデルの予測能力がテストされた。溶融シリカサンプルの調製は先に説明されている。各溶融シリカサンプルの仮想温度Tはここに説明されている方法を用いて測定され、このモデルが、用いられた加熱スケジュールに基づく各サンプルに関するシミュレートされたT値の予測に用いられた。T測定によって得られた仮想温度と、モデル化との間の相関関係が図7に示されている。図7は、表1に示された一定の冷却速度アニール・サイクルからのデータのみでなく、表2に示されたスケジュールに類似した可変速度サイクルからのデータをも含む。
等温保持と組み合わされた一定速度の冷却ステップを含むサイクルからの複数のデータ点も図7に含まれている。ガラスは、温度差T−Tが最適値から離れた温度において多くの時間を費やすので、この形式のサイクルは、モデルの検証に関して特に重要であり、したがって、条件のより広い組に亘るガラスの緩和を説明することをモデルに要求する。表4は、それぞれがこのような等温保持を含む4通りのサイクルに関する加熱スケジュールを示し、図8は、これらのサイクルに関するTに対するT−Tの相関関係を示す。図8における複数の軌跡の直線部分は等温保持に対応し、これらの等温保持は、三つのサンプルにおいて24時間の長さであり、残りのサンプルにおいては96時間の長さである。対応するTの変化率は、等温保持を含むアニール・サイクルに関するTの関数として図9のグラフに示されている。図8および図9をそれぞれ図5および図6と比較すると、二つの形式のアニール・スケジュールの間の差が浮彫りになる。
Figure 2010155778
以上、典型的な複数の実施の形態が説明の目的で記述されたが、上述の記述内容は、本発明の範囲を限定するものと見做してはならない。したがって、当業者が、本発明の精神および範囲から離れることなしに、種々の修正、適応および変更を行なうことが可能である。

Claims (10)

  1. 約10ppm 未満の、プロチウム含有ヒドロキシル基およびジュウテロキシル基の複合濃度を有する溶融シリカ物品であって、約193.368nmの波長において1.560835以下の絶対屈折率を有することを特徴とする溶融シリカ物品。
  2. 前記溶融シリカ物品が、約1060℃未満の仮想温度を有することを特徴とする請求項1記載の溶融シリカ物品。
  3. 193.368nmの波長における絶対屈折率が1.560820以下であることを特徴とする請求項1または2記載の溶融シリカ物品。
  4. 前記溶融シリカ物品が、約20重量ppb 未満の全金属濃度を有し、該金属が、アルカリ金属、アルカリ土類金属および遷移金属のうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の溶融シリカ物品。
  5. 前記溶融シリカ物品が、約10重量ppm 未満の全ハロゲン濃度を有することを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の溶融シリカ物品。
  6. 前記溶融シリカ物品の分子水素濃度が、約0.5×1017分子/cmから約100×1017分子/cmまでの範囲内にあることを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の溶融シリカ物品。
  7. ジュウテリウム基が、自然に発生するジュウテリウムの同位体存在度よりも大なる同位体存在度において存在することを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載の溶融シリカ物品。
  8. 溶融シリカガラスのアニール方法であって、
    a.或るアニール点、或るアニール速度、或る歪み点および或る仮想温度を有する溶融シリカガラスを提供し、
    b.該溶融シリカガラスを、前記アニール点を上回る第1の温度まで加熱し、
    c.前記溶融シリカガラスを、前記歪み点を下回る第2の温度まで、前記溶融シリカガラスの前記アニール速度未満の徐々に低下する冷却速度で冷却し、その場合、該徐々に低下する冷却速度は前記溶融シリカガラスのアニール速度よりも低く、かつ
    d.前記溶融シリカガラスを、前記第2の温度から室温まで第3の冷却速度で冷却する諸ステップを含むことを特徴とする、溶融シリカガラスのアニール方法。
  9. 前記溶融シリカガラスを、前記歪み点を下回る第2の温度まで前記徐々に低下する冷却速度で冷却するステップは、前記溶融シリカガラスの仮想温度Tと該溶融シリカガラスの温度Tとの間の差T−Tが、前記溶融シリカガラスの仮想温度Tと該溶融シリカガラスの温度Tとの間の所定の最適の差よりも小さく、かつ該最適の差所定の範囲内にあることを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 前記溶融シリカガラスを、前記歪み点を下回る第2の温度まで前記徐々に低下する冷却速度で冷却するステップは、
    a.前記溶融シリカガラスを、前記第2の温度から第3の温度まで第1の冷却速度で冷却し、
    b.前記溶融シリカガラスを、所定時間前記で第3の温度に保ち、
    c.前記溶融シリカガラスを、前記第3の温度から、前記歪み点よりは低くかつ室温よりも高い第4の温度まで第2の冷却速度で冷却することを含み、その場合、前記第3の温度は、前記第2の温度よりも低くかつ前記第4の温度よりも高く、前記第1の冷却速度は前記第2の冷却速度よりも大であることを特徴とする請求項8または9記載の方法。
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