JP2010154686A - 減速機構付モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】アマチュア軸側連結部材とウォーム軸側連結部材とのガタを許容しつつ、ウォームホイール側の回転状態を精度良く検出する。
【解決手段】アマチュア軸25の他端にアマチュア軸側連結部材70を一体回転可能に設け、ウォーム軸43の一端にウォーム軸側連結部材80を一体回転可能に設け、アマチュア軸側連結部材70とウォーム軸側連結部材80とを一体回転可能に連結し、ウォーム軸側連結部材80にセンサマグネット84を一体回転可能に設けた。よって、ウォーム軸43の回転状態の検出を精度良く行うことができる。アマチュア軸側連結部材70とウォーム軸側連結部材80との間にガタを設けたとしても、当該ガタはウォーム軸43の回転状態の検出精度に影響しないので、ウォームホイール側の回転状態の検出精度に支障を来すことが無い。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータ部の回転を減速するギヤ部を備えた減速機構付モータに関する。
従来、自動車等の車両に搭載されるパワーウィンド装置やサンルーフ装置等における駆動源としては、小型でありながら大きな出力が得られる減速機構付モータが用いられている。この減速機構付モータは、操作者によって車室内等に設けられた操作スイッチを操作することで回転駆動され、これにより、開閉体(ウィンドガラスやサンルーフ等)を開閉駆動するようになっている。
車載用の減速機構付モータは、車両のドア内や天井内等の限られた幅狭のスペースに搭載されるために小型化が必須の条件となっており、これにより大型車,小型車等を問わずそのレイアウト性を向上させることが可能となる。そこで、減速機構付モータをより小型化するために、モータ部とギヤ部とを別体としてそれぞれを個別に設計することが行われている。
例えば、モータ部においては所定の出力に耐え得る剛性を備えた小径のアマチュア軸を採用し、ギヤ部においては大きな減速比に耐え得る剛性を備え、アマチュア軸よりも大径となったウォーム軸を採用するといった設計を行うようにし、これにより、モータ部およびギヤ部のそれぞれを小型化して、ひいては減速機構付モータをより小型化することができる。
モータ部およびギヤ部が別体となった減速機構付モータとしては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られている。特許文献1に記載されたモータ(減速機構付モータ)は、モータ本体(モータ部)と減速部(ギヤ部)とを有しており、両者を複数のネジで固定することにより形成されている。モータ本体は小径の回転軸(アマチュア軸)を備え、減速部は回転軸よりも大径のウォーム軸と当該ウォーム軸により回転するウォームホイールとを備えており、回転軸およびウォーム軸は、クラッチを介して相互に動力伝達可能に連結されている。
クラッチは、回転軸の連結部に一体回転可能に設けられる駆動側回転体(アマチュア軸側連結部材)と、ウォーム軸に一体成形されて駆動側回転体に連結される従動側回転体(ウォーム軸側連結部材)とを備えており、駆動側回転体には、センサマグネットが一体回転可能に装着されている。センサマグネットの近傍には磁気検出素子(磁気センサ)が配置されており、これによりウォームホイール側(出力側)の回転状態を検出するようになっている。
特許第3993010号公報(図2)
しかしながら、上述の特許文献1に記載された減速機構付モータによれば、回転軸とウォーム軸とを一体回転可能に連結するクラッチのうち、駆動側回転体にセンサマグネットを装着している。したがって、駆動側回転体と従動側回転体との間のガタによって、磁気検出素子によるウォームホイール側の回転状態の検出(ウィンドガラスの位置検出等)を、精度良く行うのが困難であるという問題があった。そこで、駆動回転体と従動回転体とのガタを無くすことも考えられるが、この場合には、駆動回転体と従動回転体とを精度良く製造する必要が生じ、さらには減速機構付モータの組み立て作業性が低下する等の問題が生じ、ひいては製造コストの上昇を招くことになる。
本発明の目的は、アマチュア軸側連結部材とウォーム軸側連結部材とのガタを許容しつつ、ウォームホイール側の回転状態を精度良く検出することができる減速機構付モータを提供することにある。
本発明の減速機構付モータは、モータ部と、モータ部の回転を減速するギヤ部とを備えた減速機構付モータであって、前記モータ部は、有底筒状のヨークと、前記ヨーク内に回転自在に設けられ、一端が前記ヨークの底部に支持されるアマチュア軸と、前記アマチュア軸の他端側に設けられるコンミテータと、前記ヨークの開口部を覆い、前記ヨークの筒内に圧入することで装着され、前記アマチュア軸の他端側を回転自在に支持するブラシホルダと、前記ブラシホルダに保持され、前記コンミテータに摺接するブラシと、前記アマチュア軸の他端に前記アマチュア軸と一体回転可能に設けられるアマチュア軸側連結部材とを有し、前記ギヤ部は、前記ヨークの開口部に取り付けられる有底状のギヤケースと、前記ギヤケース内に前記ギヤケースに対して回転自在に設けられ、他端が前記ギヤケースの底部に支持され、ウォームが形成されたウォーム軸と、前記ギヤケース内に前記ギヤケースに対して回転自在に設けられ、前記ウォーム軸のウォームと噛み合わされるウォームホイールと、前記ウォーム軸の一端に前記ウォーム軸と一体回転可能に設けられ、かつ前記アマチュア軸側連結部材と一体回転可能に連結されるウォーム軸側連結部材と、前記ウォーム軸側連結部材に一体回転可能に設けられるセンサマグネットとを有することを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、さらに外部コネクタが接続されるコネクタ接続部が設けられたコネクタ部材を有し、前記コネクタ部材には前記センサマグネットの回転状態を検出する磁気センサを備えたセンサ基板が設けられ、前記センサ基板と前記コネクタ接続部は、前記ウォーム軸の径方向に向けて並設され、前記センサ基板は、前記センサマグネットと前記コネクタ接続部との間に配置されることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記コネクタ部材には、前記ヨークと前記ギヤケースとの間に挟持され、前記ウォーム軸の軸方向に向けて前記ブラシホルダと重なる挟持部が一体に設けられ、前記挟持部に前記センサ基板を組み付けることを特徴とする。
本発明によれば、アマチュア軸の他端にアマチュア軸側連結部材を一体回転可能に設け、ウォーム軸の一端にウォーム軸側連結部材を一体回転可能に設け、アマチュア軸側連結部材とウォーム軸側連結部材とを一体回転可能に連結し、ウォーム軸側連結部材にセンサマグネットを一体回転可能に設けるので、ウォーム軸の回転状態の検出を精度良く行うことができる。これにより、アマチュア軸側連結部材とウォーム軸側連結部材との間にガタを設けたとしても、当該ガタはウォーム軸の回転状態の検出精度に影響しないので、ウォームホイール側の回転状態の検出精度に支障を来すことが無い。また、アマチュア軸側連結部材とウォーム軸側連結部材との間にガタを設けることができるので、減速機構付モータの組み立て作業性を確保して製造コストの上昇を抑えることができる。
本発明によれば、さらに外部コネクタが接続されるコネクタ接続部が設けられたコネクタ部材を有し、コネクタ部材にはセンサマグネットの回転状態を検出する磁気センサを備えたセンサ基板が設けられ、センサ基板とコネクタ接続部は、ウォーム軸の径方向に向けて並設され、センサ基板は、センサマグネットとコネクタ接続部との間に配置されるので、磁気センサをコネクタ接続部の近くに配置して、磁気センサとコネクタ接続部との間に設けられるターミナルを短くすることができる。
本発明によれば、コネクタ部材には、ヨークとギヤケースとの間に挟持され、ウォーム軸の軸方向に向けてブラシホルダと重なる挟持部が一体に設けられ、挟持部にセンサ基板を組み付けるので、磁気センサをブラシから離間させて設けることができ、電気ノイズや摩耗粉等が磁気センサに到達するのを抑えて、磁気センサの検出感度が低下するのを抑制することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係る減速機構付モータの部分断面図を、図2は図1の減速機構付モータのアマチュア,連結部材およびウォーム軸を示す斜視図を、図3は連結部材の構造を説明する拡大断面図を、図4(a),(b)はモータ部の組み立て手順を説明する説明図を、図5(a),(b)はギヤ部の組み立て手順を説明する説明図を、図6はコネクタ部材をギヤケース側から見た斜視図をそれぞれ表している。
図1に示すように、減速機構付モータ10は、自動車等の車両に搭載されるパワーウィンド装置(図示せず)の駆動源として用いられ、ウィンドガラスを昇降させるウィンドレギュレータ(図示せず)を駆動するものである。減速機構付モータ10は、車両のドア内に形成される幅狭のスペース(図示せず)に設置されるため、図1における手前方向から奥行き方向に沿う厚み寸法を抑えた形状となっている。
減速機構付モータ10は、モータ部20と、当該モータ部20の回転を減速するギヤ部40とを備えており、これらのモータ部20およびギヤ部40は、複数の締結ネジ11により一体化(ユニット化)されている。
モータ部20は、磁性材料よりなる鋼板をプレス加工(深絞り加工)することにより、開口部21aを有するよう有底筒状に形成されたヨーク21を備えている。ヨーク21の外形は一対の円弧状面とそれぞれの円弧状面をつなぐ一対の平面とにより形成され、ヨーク21の断面形状は略小判形状に形成されている。ヨーク21の一対の円弧状面に対応する内部には一対のマグネット22が対向配置されている。各マグネット22の内側には、コイル(図示せず)が巻装されたアマチュア23が設けられており、当該アマチュア23は、ヨーク21の内部で回転自在となっている。
ヨーク21の底部側(図中左側)は段付形状に形成されており、当該部分にはヨーク21の本体部よりも小径となった有底筒部(底部)21bが設けられている。有底筒部21bには第1のラジアル軸受24が圧入により装着されており、第1のラジアル軸受24は、アマチュア軸25の一端側(図中左側)を回転自在に支持している。有底筒部21bには、第1のスラスト軸受26が配置されており、第1のスラスト軸受26とアマチュア軸25の一端との間には、第1のスチールボール27が設けられている。このように、有底筒部21bは、第1のラジアル軸受24,第1のスラスト軸受26および第1のスチールボール27を介してアマチュア軸25の一端を回転自在に支持している。
アマチュア23の回転中心には、アマチュア軸25が貫通して固定されており、アマチュア軸25の他端側(図中右側)におけるアマチュア23の近傍には、コンミテータ28が設けられている。コンミテータ28には、アマチュア23に巻装されたコイルの端部が電気的に接続されており、コンミテータ28の外周部には、ブラシホルダ29に保持された一対のブラシ30が摺接するようになっている。各ブラシ30はバネ部材31によってそれぞれコンミテータ28の回転方向における径方向に所定圧で押圧されており、各ブラシ30に車載コントローラ(図示せず)から駆動電流が供給されることでアマチュア23に回転力(電磁力)が発生し、アマチュア軸25が所定の回転速度/回転トルクで回転するようになっている。
アマチュア軸25の他端には、図3に示すように、アマチュア軸25の径方向に向けて対向する一対の平坦面(図示では手前側のみを示す)を有する二方取部25aが設けられている。二方取部25aには、連結部材60を形成するアマチュア軸側連結部材70が固定されている。
ブラシホルダ29は、ヨーク21の開口部21aの内側形状に倣って略小判形状に形成されており、開口部21a内(ヨーク21の筒内)にその全体が入り込むよう圧入固定されている。ブラシホルダ29は、各ブラシ30および各バネ部材31に加えて、第2のラジアル軸受32を備えており、第2のラジアル軸受32は、ブラシホルダ29の略中心部分に装着されている。第2のラジアル軸受32は、アマチュア軸25の他端側を回転自在に支持するようになっている。
このように、アマチュア軸25の一端側に第1のラジアル軸受24,第1のスラスト軸受26および第1のスチールボール27を設け、アマチュア軸25の他端側に第2のラジアル軸受32を設けることにより、アマチュア軸25、つまりアマチュア23は、回転抵抗を殆ど発生させることなくスムーズに回転できるようになっている。
ブラシホルダ29には、図4に示すように、第2のラジアル軸受32を挟むようにして一対のメス型端子33が取り付けられている。一対のメス型端子33は、第2のラジアル軸受32を通る線がブラシホルダ29の外形における一対の平面と垂直に交わる線よりも、ブラシホルダ29の外形におけるいずれかの円弧状面に偏寄した位置に配置される。各メス型端子33の一端側は配線(図示せず)を介して各ブラシ30に電気的に接続されており、各メス型端子33の他端側には、コネクタ部材42に埋設された各ターミナル50の他端側の一部(オス型端子50a)が電気的に接続されるようになっている。
図1に示すように、ギヤ部40は、ギヤケース41と当該ギヤケース41に取り付けられるコネクタ部材42とを備えている。ギヤケース41は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することにより有底状に形成されており、ギヤケース41は、ヨーク21の開口部21aにコネクタ部材42を介して取り付けられている。ギヤケース41の内部には、外周部にウォーム部43a(詳細図示せず)が一体成形されたウォーム軸43と、ウォーム部43aと噛み合わされるギヤ歯(図示せず)を有するウォームホイール44とが回転自在に収容されている。
ウォーム軸43はアマチュア軸25と同軸上に設けられており、ウォーム軸43の一端は、アマチュア軸25の他端に連結部材60を介して一体回転可能に連結されている。ウォーム軸43の他端側には、ギヤケース41の底部41aに設けられた第2のスラスト軸受45が配置されており、第2のスラスト軸受45とウォーム軸43の他端との間には、第2のスチールボール46が設けられている。これらの第2のスラスト軸受45および第2のスチールボール46は、ウォーム軸43をスムーズに回転させるものである。このように、ウォーム軸43の他端は、第2のスラスト軸受45および第2のスチールボール46を介して底部41aに回転自在に支持されている。
ギヤケース41の底部41a側には充填孔41bが設けられており、この充填孔41bには、第2のスラスト軸受45の軸方向への位置調整を行うための樹脂材47が充填される。つまり、減速機構付モータ10を組み立てた後に、樹脂材47を充填孔41bに所定圧で充填することで、第2のスラスト軸受45を介してウォーム軸43およびアマチュア軸25を軸方向に移動させ、これによりウォーム軸およびアマチュア軸25の軸方向へのガタを無くすことができる。
ただし、ウォーム軸43およびアマチュア軸25の軸方向へのガタを無くす方法としては、上述の方法に限らず、ギヤケース41の底部41aにネジ結合する調整ネジ(図示せず)を設け、当該調整ネジのギヤケース41へのネジ込み量を調整することで、ウォーム軸43およびアマチュア軸25を軸方向に移動させる方法としても良い。
ウォーム軸43のウォーム部43aにおける軸方向両端側には、図2に示すように、ウォーム部43aの直径寸法よりも小さい直径寸法に設定された一対の被支持部43b,43cが設けられている。各被支持部43b,43cは、ギヤケース41内に設けられる第3のラジアル軸受48および第4のラジアル軸受49によって、それぞれ回転自在に支持されている。
ウォーム軸43の一端側には、セレーション部43dが一体に設けられており、当該セレーション部43dには、連結部材60を形成するウォーム軸側連結部材80が一体回転可能に設けられている。セレーション部43dの外周側には、ウォーム軸43の周方向に沿うよう複数の凹凸(図8参照)が形成されており、略ギヤ歯状に形成されている。セレーション部43dの径方向内側には、略円錐形状の凹部43eが形成されており、凹部43eには、連結部材60を形成する第3のスチールボール90が入り込んで接触するようになっている。
図1に示すように、コネクタ部材42は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することにより所定形状に形成され、挟持部42aとコネクタ接続部42bとを備えている。挟持部42aは、ヨーク21の形状に倣って略小判形状に形成され、ヨーク21の開口側である他端とギヤケース41の一端との間に挟持され、かつウォーム軸43の軸方向に向けてブラシホルダ29と重なっている。
コネクタ接続部42bは、挟持部42aに一体に設けられて当該挟持部42aからギヤケース41側に向けて延出されている。コネクタ接続部42bには、車両側の外部コネクタ(図示せず)がギヤケース41側から差し込まれて接続されるようになっている。
挟持部42aおよびコネクタ接続部42bの内部には、両者を跨ぐようにして複数のターミナル50がインサート成形により埋設されている。各ターミナル50の一端は、コネクタ接続部42bの内側に配置されて外部コネクタの各ターミナル(図示せず)に電気的に接続されるようになっている。各ターミナル50の他端の一部は、図5に示すように、挟持部42aから突出して一対のオス型端子50aとなり、各オス型端子50aは、ブラシホルダ29の各メス型端子33(各ブラシ30)に電気的に接続される。また、各ターミナル50の他端のその他は、センサ基板51に電気的に接続されている。
挟持部42aのギヤケース41側には、センサ基板51が設けられている。センサ基板51は、ウォーム軸43の軸方向から挟持部42aに差し込むことにより、挟持部42aに組み付けられている。センサ基板51には、一対のホールIC(磁気センサ)52が装着されており、各ホールIC52は、図1および図6に示すように、挟持部42aに一体に設けられた壁部42cを介して、ウォーム軸側連結部材80に設けたセンサマグネット84の径方向外側と対向している。
各ホールIC52は、センサ基板51の挟持部42aからギヤケース41側に向けて離れた位置に配置、つまりブラシホルダ29の各ブラシ30から離間した位置に配置されている。よって、各ブラシ30が発生する電気ノイズ等を各ホールIC52に到達し難くしている。また、各ホールIC52と各ブラシ30との間に配置された壁部42cにより、各ブラシ30が発生する摩耗粉等を各ホールIC52に到達し難くしている。
コネクタ接続部42b,センサ基板51およびセンサマグネット84は、図1に示すように、ウォーム軸43の径方向に向けて延びる基準線C上に並設されており、センサ基板51は、センサマグネット84とコネクタ接続部42bとの間に配置されている。よって、コネクタ接続部42b,センサ基板51およびセンサマグネット84をそれぞれ近接させて配置し、コネクタ接続部42bとセンサ基板51との距離を近接させて、コネクタ部材42の内部に埋設される各ターミナル50の長さ寸法を、必要最小限の長さ寸法に抑えている。
各ホールIC52は、各ターミナル50および外部コネクタの各ターミナルを介して車載コントローラに電気的に接続されている。そして、車載コントローラにより、センサマグネット84の回転に応じて発生する各ホールIC52からの矩形波信号の回数や出現タイミングを検出することで、ウォーム軸43の回転数や回転位置等(回転状態)を検出するようになっている。ただし、磁気センサとしては、各ホールIC52に代えてMRセンサ(磁気抵抗素子)を用いることもできる。
ギヤケース41には、ウォームホイール44の回転を支持するための支持軸が形成されている。そして、ウォームホイール44には、図1に示すように、出力軸としてのピニオン53が一体回転可能に設けられており、ピニオン53には、ウィンドレギュレータを形成するギヤ(図示せず)が噛み合うようになっている。ピニオン53は、ウォームホイール44と同様にギヤケース41に形成された支持軸により回転可能に支持されている。そして、モータ部20の回転、つまりアマチュア軸25の回転に伴うウォーム軸43の回転がウォームホイール44により減速されて、高トルク化された出力がピニオン53からウィンドレギュレータのギヤに伝達されるようになっている。ここで、ウォーム軸43およびウォームホイール44は、本発明における減速機構を構成している。
アマチュア軸25の他端とウォーム軸43の一端との間には、両者を一体回転可能に連結する連結部材60が設けられている。連結部材60は、図3に示すように、アマチュア軸側連結部材70,ウォーム軸側連結部材80および第3のスチールボール90を備えている。
図2および図3に示すように、アマチュア軸側連結部材70は、鋼材をプレス加工(打ち抜き加工)することにより所定形状に形成されており、アマチュア軸側連結部材70には、径方向外側に放射状に延びる3つの突出部71が設けられている。各突出部71は、周方向に沿って等間隔(120°間隔)で設けられて略扇形に形成されている。
アマチュア軸側連結部材70の中心部分には、略長方形形状の固定孔72が設けられており、固定孔72には、アマチュア軸25の二方取部25aが圧入されて固定されている。これにより、アマチュア軸側連結部材70は、アマチュア軸25に対してガタつくこと無く強固に固定され、アマチュア軸25と一体回転可能となっている。
図2および図3に示すように、ウォーム軸側連結部材80は、本体部81,剛性部材82およびクッション部材83を備えている。本体部81は略有底状に形成されており、本体部81の底部側には、当該本体部81から一端側(図中左側)に向けて突出する3つの突出部81a(図示では2つのみ示す)が設けられている。
各突出部81aは、本体部81の周方向に沿って等間隔(120°間隔)で設けられて略扇形に形成されている。各突出部81aの周方向に沿う間には、アマチュア軸側連結部材70の各突出部71がそれぞれ入り込んでおり、ウォーム軸側連結部材80およびアマチュア軸側連結部材70は一体回転可能に連結されている。各突出部81aと各突出部71との間には、周方向に沿って所定隙間(ガタ)が形成されており、ウォーム軸側連結部材80およびアマチュア軸側連結部材70は、所定角度範囲α°(図7参照)で相対回転可能となっている。また、ウォーム軸側連結部材80およびアマチュア軸側連結部材70は、径方向に沿う所定隙間(ガタ)を有している。
これにより、減速機構付モータ10の組み立て時において、ウォーム軸側連結部材80とアマチュア軸側連結部材70とを連結し易くし、組み付け性を確保している。また、アマチュア軸25とウォーム軸43との軸ズレを吸収するようにしている。
本体部81の底部には球面部81bが形成されている。球面部81bの曲率半径は、第3のスチールボール90の曲率半径と略同じ値に設定されており、球面部81bには、第3のスチールボール90が摺接するようになっている。ここで、第3のスチールボール90は、アマチュア軸25とウォーム軸43との間に設けられ、第3のスチールボール90には、アマチュア軸25の他端,本体部81の球面部81bおよびウォーム軸43の凹部43eがそれぞれ接触している。
本体部81の開口側には、当該本体部81の他端側(図中右側)に向けて突出する6つの突起81c(図8参照)が設けられており、各突起81cは、本体部81の周方向に沿って等間隔で設けられ、略円柱状に形成されている。各突起81cには、本体部81の外周、つまりウォーム軸側連結部材80の外周に一体回転可能に設けられるセンサマグネット84の取付輪85が取り付けられるようになっている。
センサマグネット84は、磁石粉末を樹脂等のバインダーで結合させたボンド磁石等により形成されており、金属製の取付輪85の外周に一体に設けられている。センサマグネット84は、その周方向に沿うようにして所定間隔で、N極,S極,N極,S極・・・のように交互に複数の磁極(図示せず)が並ぶよう着磁されている。
本体部81の内側には、その周方向に沿うようにして複数の凹凸を有する凹凸孔81dが形成されており、凹凸孔81dの内側形状は、ウォーム軸43に設けたセレーション部43dの外側形状と略同じ形状に形成されている。凹凸孔81dには、セレーション部43dが微小隙間(図示せず)を介して差し込まれるようになっており、微小隙間を有する分、ウォーム軸側連結部材80とウォーム軸43との軸ズレを吸収可能となっている。
凹凸孔81dとセレーション部43dとの間の微小隙間は、ウォーム軸側連結部材80とアマチュア軸側連結部材70との間に形成される所定隙間(ガタ)よりも遙かに小さく設定されており、ウォーム軸側連結部材80の凹凸孔81dとウォーム軸43のセレーション部43dとの相対回転可能角度は略0°となっている。つまり、ウォーム軸側連結部材80およびウォーム軸43は、互いに殆どガタつかずに一体回転可能となっている。
本体部81の開口側寄りの内部には、剛性部材82がインサート成形により設けられている。剛性部材82は、鋼板をプレス加工等することにより略円盤状に形成されており、本体部81を補強する役割を果たしている。剛性部材82の内側形状は、本体部81の凹凸孔81dと同じ形状となっており、剛性部材82の内側には、凹凸孔81dと同様にセレーション部43dが微小隙間を介して差し込まれるようになっている。
本体部81には、その軸方向に沿うようにしてクッション部材83が注入成形により設けられている。クッション部材83は、本体部81に設けられた注入孔(図示せず)および、本体部81と当該本体部81を覆う治具(図示せず)との間に、溶融したゴム材料(成形材料)を所定の圧力で注入して硬化させることにより所定形状に形成される。
クッション部材83の一端側には、各突出部81aの周方向に沿う両端から膨出する複数の膨出部83aが設けられている。各膨出部83aは、アマチュア軸側連結部材70をウォーム軸側連結部材80に連結させた状態のもとで、各突出部71の周方向に沿う両端と接触して弾性変形するようになっている。これにより、アマチュア軸側連結部材70およびウォーム軸側連結部材80が周方向に向けて直接接触するのを防止して、異音(衝突音)の発生を抑制するようにしている。
クッション部材83の他端側には、ウォーム軸43のセレーション部43dに弾性変形して嵌合する嵌合部83bが設けられており、嵌合部83bは剛性部材82に近接して配置されている。嵌合部83bは、セレーション部43dに弾性変形して食い込むことで、セレーション部43dが本体部81内でガタつくのを防止(振動吸収)して、異音の発生を抑制するようにしている。
次に、減速機構付モータ10の組み立て手順について、図面を用いて詳細に説明する。
[モータ部20の組み立て]
まず、アマチュア軸25にアマチュア23を圧入により固定し、次にアマチュア軸25に、コンミテータ28を圧入により固定する。次いで、アマチュア23にコイルを所定の巻き方で巻装し、コンミテータ28にコイルの端部を電気的に接続する。これにより、図2に示すサブ組立体A(アマチュア−アマチュア軸組立体)が完成する。
次に、図4に示すように、ヨーク21を準備するとともに、サブ組立体B(ブラシホルダ組立体)を準備する。ここで、サブ組立体Bは、別の組立工程において、各ブラシ30,各バネ部材31,第2のラジアル軸受32および各メス型端子33をそれぞれブラシホルダ29に組み付けることで完成される。
次いで、ヨーク21の有底筒部21bに、第1のスラスト軸受26および第1のラジアル軸受24を装着し、サブ組立体Aをヨーク21内に挿入する。なお、図4においては、第1のスラスト軸受26,第1のラジアル軸受24およびサブ組立体Aを省略している。次に、図4(a)の破線矢印に示すように、サブ組立体Bをヨーク21に臨ませて、第2のラジアル軸受32にアマチュア軸25の二方取部25a側を挿通し、サブ組立体Bをヨーク21の開口部21aに装着する。その後、二方取部25aにアマチュア軸側連結部材70の固定孔72を圧入嵌合し、これによりモータ部20が完成する。
[ギヤ部40の組み立て]
まず、ギヤケース41の底部41a側に、第2のスラスト軸受45と第3のラジアル軸受48を装着する。次いで、ギヤケース41にウォーム軸43を組み付けて、ウォーム軸43の他端側の被支持部43bを第3のラジアル軸受48に装着する。なお、このときウォーム軸43の一端側の被支持部43cに予め第4のラジアル軸受49を組み付けておき、ウォーム軸43をギヤケース41に組み付けると同時に第4のラジアル軸受49がギヤケース41に組み付けられる。次に、ウォームホイール44のギヤ歯をウォーム部43aに噛み合わせつつ、ウォームホイール44をギヤケース41内に収容する。
次いで、ウォーム軸43のセレーション部43dにウォーム軸側連結部材80を取り付ける。このとき、図3に示すように、球面部81bと凹部43eとの間に第3のスチールボール90を挟み込むようにする。また、各突起81cに取付輪85を装着した後に各突起81cを熱することで突起81cと取付輪85とを溶着固定し、センサマグネット84を本体部81に取り付けておく。これによりサブ組立体C(ギヤケース組立体)が完成する(図1参照)。
次に、図5(a)の破線矢印に示すように、コネクタ接続部42bがサブ組立体C側を向くようにして、コネクタ部材42をサブ組立体Cに臨ませて、ギヤケース41に形成した装着凹部41cに挟持部42aを装着する。これによりギヤ部40が完成する。なお、図5においてはウォーム軸側連結部材80を省略している。
[減速機構付モータ10の組み立て]
減速機構付モータ10を組み立てるには、まず、完成したモータ部20とギヤ部40とを準備し、図2に示すように、モータ部20側のアマチュア軸側連結部材70と、ギヤ部40側のウォーム軸側連結部材80とを対向させる。その後、アマチュア軸側連結部材70の各突出部71を、クッション部材83の各膨出部83aを弾性変形させつつ、ウォーム軸側連結部材80の各突出部81a間にそれぞれ入り込ませ、これによりアマチュア軸側連結部材70とウォーム軸側連結部材80が連結される。
このとき、モータ部20側の各メス型端子33に、ギヤ部40側の各オス型端子50aをそれぞれ臨ませるとともに、ブラシホルダ29に形成した一対の装着凹部29a(図4参照)に、挟持部42aに形成した一対の装着凸部42d(図5参照)を臨ませる。その後、ヨーク21とギヤケース41とを突き合わせて、各締結ネジ11(図1参照)によりモータ部20とギヤ部40とを一体化する。これにより減速機構付モータ10が完成する。
次に、以上のように構成した減速機構付モータ10の動作について、図面を用いて詳細に説明する。
図7(a),(b)はアマチュア軸側連結部材のウォーム軸側連結部材に対する相対回転の状態を説明する説明図を、図8はウォーム軸側連結部材に対するウォーム軸の偏心状態を説明する説明図をそれぞれ表している。
[CW回転]
ウィンドガラスを閉じるために操作スイッチ(図示せず)を閉操作すると、所定の駆動電流が各ブラシ30に供給されて、アマチュア軸25が時計方向に回転(CW回転)する。すると、図7(a)に示すように、アマチュア軸25のCW回転に伴ってアマチュア軸側連結部材70もCW回転し、アマチュア軸側連結部材70の各突出部71が、ウォーム軸側連結部材80の各突出部81aにそれぞれ近接する。このとき、各突出部71と各突出部81aとの間には、クッション部材83の膨出部83aが配置されているので、当該膨出部83aが緩衝材となって異音の発生が抑制される。その後、ウォーム軸側連結部材80にアマチュア軸側連結部材70からの回転力が伝達され、両者は一体回転するようになる。
ウォーム軸側連結部材80の回転に伴って、凹凸孔81dからセレーション部43dに回転力が伝達されてウォーム軸43が回転する。すると、ウォーム軸43の回転に伴ってウォームホイール44が回転する。これにより、ウォームホイール44のピニオン53が一の方向に回転して、ウィンドレギュレータを介してウィンドガラスが閉じられる。
[CCW回転]
ウィンドガラスを開けるために操作スイッチを開操作すると、所定の駆動電流が各ブラシ30に供給されて、アマチュア軸25が反時計方向に回転(CCW回転)する。すると、図7(b)に示すように、アマチュア軸25のCCW回転に伴ってアマチュア軸側連結部材70もCCW回転し、アマチュア軸側連結部材70の各突出部71が、ウォーム軸側連結部材80の各突出部81aにそれぞれ近接する。このとき、各突出部71と各突出部81aとの間には、クッション部材83の膨出部83aが配置されているので、当該膨出部83aが緩衝材となって異音の発生が抑制される。その後、ウォーム軸側連結部材80にアマチュア軸側連結部材70からの回転力が伝達され、両者は一体回転するようになる。
ウォーム軸側連結部材80の回転に伴って、凹凸孔81dからセレーション部43dに回転力が伝達されてウォーム軸43が回転する。すると、ウォーム軸43の回転に伴ってウォームホイール44が回転する。これにより、ウォームホイール44のピニオン53が他の方向に回転して、ウィンドレギュレータを介してウィンドガラスが開けられる。
ここで、CW回転時およびCCW回転時のいずれの場合においても、ウィンドレギュレータの駆動抵抗等がピニオン53を介してウォームホイール44およびウォーム軸43に伝達される。これによりセレーション部43dは、当該セレーション部43dと凹凸孔81dとの間の微小隙間の分、ウォーム軸側連結部材80に対して図8の矢印Mの方向に偏心した状態で共回りする。このとき、凹凸孔81dとセレーション部43dとの相対回転可能角度は略0°となっているので、ウォーム軸43の回転状態とセンサマグネット84の回転状態とは略同じ状態となっている。したがって、ウォーム軸43の回転状態、つまりウィンドレギュレータ側の駆動状態を、各ホールIC52により精度良く検出することが可能となっている。
以上詳述したように、本実施の形態に係る減速機構付モータ10によれば、アマチュア軸25の他端にアマチュア軸側連結部材70を一体回転可能に設け、ウォーム軸43の一端にウォーム軸側連結部材80を一体回転可能に設け、アマチュア軸側連結部材70とウォーム軸側連結部材80とを一体回転可能に連結し、ウォーム軸側連結部材80にセンサマグネット84を一体回転可能に設けている。したがって、ウォーム軸43の回転状態の検出を精度良く行うことができる。これにより、アマチュア軸側連結部材70とウォーム軸側連結部材80との間にガタを設けたとしても、当該ガタはウォーム軸43の回転状態の検出精度に影響しないので、ウォームホイール44側の回転状態の検出精度に支障を来すことが無い。また、アマチュア軸側連結部材70とウォーム軸側連結部材80との間にガタを設けることができるので、減速機構付モータ10の組み立て作業性を確保して製造コストの上昇を抑えることができる。
また、本実施の形態に係る減速機構付モータ10によれば、センサマグネット84と、センサマグネット84の回転状態を検出する各ホールIC52を備えたセンサ基板51と、外部コネクタが接続されるコネクタ接続部42bとを、ウォーム軸43の径方向に向けて並設し、センサ基板51を、センサマグネット84とコネクタ接続部42bとの間に配置している。したがって、各ホールIC52をコネクタ接続部42bの近くに配置して、各ホールIC52とコネクタ接続部42bとの間に設けられる各ターミナル50を短くすることができる。
さらに、本実施の形態に係る減速機構付モータ10によれば、コネクタ接続部42bに、ヨーク21とギヤケース41との間に挟持され、ウォーム軸43の軸方向に向けてブラシホルダ29と重なる挟持部42aを一体に設け、挟持部42aにセンサ基板51を組み付けている。したがって、各ホールIC52を各ブラシ30から離間させて設けることができ、電気ノイズや摩耗粉等が各ホールIC52に到達するのを抑えて、各ホールIC52の検出感度が低下するのを抑制することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、図1に示すように、各ホールIC52がセンサマグネット84側を向くようにセンサ基板51を設け、各ホールIC52とセンサマグネット84との間に壁部42cを配置したものを示したが、本発明はこれに限らない。
つまり、図9に示すように、各ホールIC52がセンサマグネット84側とは反対側を向くようにセンサ基板51を設け、各ホールIC52とセンサマグネット84との間の壁部42cを省略することもできる。この場合においても、センサ基板51が障壁となるので、各ブラシ30からの摩耗粉等が各ホールIC52に到達するのを抑えることができる。また、壁部42cを備えない分、コネクタ部材42の形状の簡素化やコンパクト化を実現できる。なお、図9は図1の破線円A部分に対応する変形例の拡大図を表しており、上記実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の符号を付している。
また、上記実施の形態においては、ブラシホルダ29およびコネクタ部材42をそれぞれ別体とし、ブラシホルダ29をモータ部20側の構成部材とし、コネクタ部材42をギヤ部40側の構成部材としたものを示したが、本発明はこれに限らず、ブラシホルダとコネクタ部材とを一体化することもできる。この場合、一体化した「ブラシホルダ−コネクタ部材組立体」を、ヨーク21またはギヤケース41のうちのいずれか一方に装着するようにすれば良い。
さらに、上記実施の形態においては、減速機構付モータ10を、車両に搭載されるパワーウィンド装置の駆動源として用いたものを示したが、本発明はこれに限らず、サンルーフ装置等の他の駆動源としても用いることができる。
また、上記実施の形態においては、第2のスラスト軸受45のウォーム軸方向への位置調整を行うための樹脂材47の充填を、減速機構付モータ10を組み立てた後に行うとしたが、これに限らず、例えばギヤ部40にウォームホイール44が組み付けられていない状態でギヤ部40,モータ部20およびコネクタ部材42とを組付け、樹脂材47の充填を行った後にウォームホイール44を組み付けても良い。
本発明に係る減速機構付モータの部分断面図である。 図1の減速機構付モータのアマチュア,連結部材およびウォーム軸を示す斜視図である。 連結部材の構造を説明する拡大断面図である。 (a),(b)は、モータ部の組み立て手順を説明する説明図である。 (a),(b)は、ギヤ部の組み立て手順を説明する説明図である。 コネクタ部材をギヤケース側から見た斜視図である。 (a),(b)は、アマチュア軸側連結部材のウォーム軸側連結部材に対する相対回転の状態を説明する説明図である。 ウォーム軸側連結部材に対するウォーム軸の偏心状態を説明する説明図である。 図1の破線円A部分に対応する変形例の拡大図である。
符号の説明
10 減速機構付モータ
11 締結ネジ
20 モータ部
21 ヨーク
21a 開口部
21b 有底筒部(底部)
22 マグネット
23 アマチュア
24 第1のラジアル軸受
25 アマチュア軸
25a 二方取部
26 第1のスラスト軸受
27 第1のスチールボール
28 コンミテータ
29 ブラシホルダ
29a 装着凹部
30 ブラシ
31 バネ部材
32 第2のラジアル軸受
33 メス型端子
40 ギヤ部
41 ギヤケース
41a 底部
41b 充填孔
41c 装着凹部
42 コネクタ部材
42a 挟持部
42b コネクタ接続部
42c 壁部
42d 装着凸部
43 ウォーム軸(減速機構)
43a ウォーム部
43b,43c 被支持部
43d セレーション部
43e 凹部
44 ウォームホイール(減速機構)
45 第2のスラスト軸受
46 第2のスチールボール
47 樹脂材
48 第3のラジアル軸受
49 第4のラジアル軸受
50 ターミナル
50a オス型端子
51 センサ基板
52 ホールIC(磁気センサ)
53 ピニオン
60 連結部材
70 アマチュア軸側連結部材
71 突出部
72 固定孔
80 ウォーム軸側連結部材
81 本体部
81a 突出部
81b 球面部
81c 突起
81d 凹凸孔
82 剛性部材
83 クッション部材
83a 膨出部
83b 嵌合部
84 センサマグネット
85 取付輪
90 第3のスチールボール
A,B,C サブ組立体

Claims (3)

  1. モータ部と、モータ部の回転を減速するギヤ部とを備えた減速機構付モータであって、
    前記モータ部は、
    有底筒状のヨークと、
    前記ヨーク内に回転自在に設けられ、一端が前記ヨークの底部に支持されるアマチュア軸と、
    前記アマチュア軸の他端側に設けられるコンミテータと、
    前記ヨークの開口部を覆い、前記ヨークの筒内に圧入することで装着され、前記アマチュア軸の他端側を回転自在に支持するブラシホルダと、
    前記ブラシホルダに保持され、前記コンミテータに摺接するブラシと、
    前記アマチュア軸の他端に前記アマチュア軸と一体回転可能に設けられるアマチュア軸側連結部材とを有し、
    前記ギヤ部は、
    前記ヨークの開口部に取り付けられる有底状のギヤケースと、
    前記ギヤケース内に前記ギヤケースに対して回転自在に設けられ、他端が前記ギヤケースの底部に支持され、ウォームが形成されたウォーム軸と、
    前記ギヤケース内に前記ギヤケースに対して回転自在に設けられ、前記ウォーム軸のウォームと噛み合わされるウォームホイールと、
    前記ウォーム軸の一端に前記ウォーム軸と一体回転可能に設けられ、かつ前記アマチュア軸側連結部材と一体回転可能に連結されるウォーム軸側連結部材と、
    前記ウォーム軸側連結部材に一体回転可能に設けられるセンサマグネットとを有することを特徴とする減速機構付モータ。
  2. 請求項1記載の減速機構付モータは、さらに外部コネクタが接続されるコネクタ接続部が設けられたコネクタ部材を有し、前記コネクタ部材には前記センサマグネットの回転状態を検出する磁気センサを備えたセンサ基板が設けられ、前記センサ基板と前記コネクタ接続部は、前記ウォーム軸の径方向に向けて並設され、前記センサ基板は、前記センサマグネットと前記コネクタ接続部との間に配置されることを特徴とする減速機構付モータ。
  3. 請求項2記載の減速機構付モータにおいて、前記コネクタ部材には、前記ヨークと前記ギヤケースとの間に挟持され、前記ウォーム軸の軸方向に向けて前記ブラシホルダと重なる挟持部が一体に設けられ、前記挟持部に前記センサ基板を組み付けることを特徴とする減速機構付モータ。
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