JP2001028864A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2001028864A
JP2001028864A JP11199049A JP19904999A JP2001028864A JP 2001028864 A JP2001028864 A JP 2001028864A JP 11199049 A JP11199049 A JP 11199049A JP 19904999 A JP19904999 A JP 19904999A JP 2001028864 A JP2001028864 A JP 2001028864A
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side rotating
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博昭 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸とウォーム軸との間にクラッチが介在
されるモータにおいて、これら回転軸及びウォーム軸の
間の芯ずれを抑制することができるモータを提供する。 【解決手段】 アーマチャ14の回転軸13には、同回
転軸13と一体回転するコンミテータ15が固定されて
いる。コンミテータ15には、駆動側回転部23が一体
形成されている。一方、回転軸13に連動するウォーム
軸26には、従動側回転部24が一体形成されている。
この従動側回転部24は駆動側回転部23に係合されて
いる。クラッチ機構21を構成するハウジング22は、
これら駆動側回転部23及び従動側回転部24を内装す
るハウジング部27とウォーム軸26を回転可能に支持
するウォーム軸受部28とが一体形成されている。クラ
ッチ機構21は、ハウジング部27内における駆動側回
転部23と従動側回転部24との係合状態に応じて、回
転軸13からウォーム軸26へと回転を伝達し、ウォー
ム軸26から回転軸13への回転伝達を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチを備える
モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばパワーウィンド装置が備え
るモータは、アーマチャの回転軸を有するモータ本体
と、同回転軸と同心軸上に配置されるウォーム軸を介し
て同回転軸の回転速度を減速してレギュレータに伝達す
る出力部を備えている。そして、モータが駆動される
と、上記回転軸の回転はウォーム軸を介して出力部に伝
達される。出力部において回転速度が減速された上記回
転軸の回転は、レギュレータにて往復動に変換される。
こうしてレギュレータがウィンドガラスを上下動させる
ことにより開閉動作を行なうようになっている。
【0003】このようなパワーウインド装置において
は、モータが駆動されていないときに、ウィンドガラス
に印加された下方向の荷重が上記レギュレータにて逆に
回転力に変換され、この回転力が本来とは逆にモータを
回転させるように動作する。このような回転伝達は、ウ
ィンドガラスが外力によって開けられて盗難の原因とな
ったりする。
【0004】そこで、この種の回転伝達を防止するため
に、上記回転軸とウォーム軸との間に同心軸上にクラッ
チを設けることが出願人らによって提案されている。こ
のクラッチは、上記回転軸に連結される駆動部と、同駆
動部に係合するとともに上記ウォーム軸に連結される従
動部とを備えている。そして、駆動部と従動部との係合
状態に応じて、回転軸からウォーム軸へと回転を伝達
し、一方、ウォーム軸から回転軸への回転伝達を阻止し
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
回転軸とウォーム軸との間にクラッチを設けた場合、こ
の連結に伴ってこれら回転軸及びウォーム軸の間に芯ず
れが発生することがある。
【0006】本発明の目的は、回転軸とウォーム軸との
間にクラッチが介在されるモータにおいて、これら回転
軸及びウォーム軸の間の芯ずれを抑制することができる
モータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、アーマチャの回転軸
と、前記回転軸に連動し、ウォーム軸受部によって回転
可能に支持されるウォーム軸と、前記回転軸と前記ウォ
ーム軸との間に介在され、該回転軸に連動する駆動部
と、該駆動部に係合され、該ウォーム軸に連動する従動
部と、該駆動部及び該従動部を内装するハウジング部と
を有し、該ハウジング部内における該駆動部と該従動部
との係合状態に応じて、該回転軸から該ウォーム軸へと
回転を伝達し、該ウォーム軸から該回転軸への回転伝達
を阻止するクラッチと、を備え、前記ウォーム軸受部と
前記ハウジング部とは一体形成されたことを要旨とす
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、アーマチャの回
転軸と、前記回転軸に連動するウォーム軸と、前記回転
軸と前記ウォーム軸との間に介在され、該回転軸に連動
する駆動部と、該駆動部に係合され、該ウォーム軸に連
動する従動部と、該駆動部及び該従動部を内装するハウ
ジング部とを有し、該ハウジング部内における該駆動部
と該従動部との係合状態に応じて、該回転軸から該ウォ
ーム軸へと回転を伝達し、該ウォーム軸から該回転軸へ
の回転伝達を阻止するクラッチと、前記駆動部を回転可
能に支持する軸受部と、を備え、前記軸受部と前記ハウ
ジング部とは一体形成されたことを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のモータにおいて、前記ウォーム軸のウォーム軸受部を
支持する支持部を備え、前記ハウジング部は前記支持部
に固定されたことを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
のモータにおいて、前記ハウジング部及び軸受部は前記
ウォーム軸受部と一体形成されたことを要旨とする。 (作用)請求項1に記載の発明の構成によれば、回転伝
達を制御するためのクラッチを構成するハウジング部と
ウォーム軸を回転可能に支持するウォーム軸受部とが一
体で形成されている。従って、例えばハウジング部に相
当する部品とウォーム軸受部に相当する部品とを別体で
製造する場合などに比べ、部品点数及び製造工数が低減
され、コストの削減が図られる。
【0011】また、上記ハウジング部と上記ウォーム軸
受部とが一体であるため、クラッチ及びウォーム軸間に
生じる芯ずれは抑制され、ひいては回転軸及びウォーム
軸の間の芯ずれが抑制される。
【0012】請求項2に記載の発明の構成によれば、回
転伝達を制御するためのクラッチを構成するハウジング
部と、同駆動部の軸受部とが一体で形成されている。従
って、例えばハウジング部に相当する部品と駆動部の軸
受部に相当する部品とを別体で製造する場合などに比
べ、部品点数及び製造工数が低減され、コストの削減が
図られる。
【0013】また、上記ハウジング部と上記軸受部とが
一体であるため、クラッチ全体に生じる芯ずれは抑制さ
れ、ひいては回転軸及びウォーム軸の間の芯ずれが抑制
される。
【0014】請求項3に記載の発明の構成によれば、上
記ハウジング部は上記ウォーム軸受部を支持する支持部
に固定されている。換言すると、ウォーム軸受部を支持
するための支持部がクラッチ(ハウジング部)を固定す
るための部材を兼ねている。従って、クラッチを固定す
るための部品、例えばボルト等を別途、設ける必要性は
回避される。
【0015】請求項4に記載の発明の構成によれば、回
転伝達を制御するためのクラッチを構成するハウジング
部及び同駆動部とウォーム軸を回転可能に支持するウォ
ーム軸受部とが一体で形成されている。従って、部品点
数及び製造工数が低減され、コストの削減が図られる。
【0016】また、上記ハウジング部及び軸受部と上記
ウォーム軸受部とが一体であるため、クラッチ及びウォ
ーム軸間に生じる芯ずれは抑制され、ひいては回転軸及
びウォーム軸の間の芯ずれが抑制される。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
パワーウィンド装置に具体化した第1実施形態について
図1〜図9を参照して説明する。
【0018】図9に示すように、パワーウィンド装置の
モータ1はドア2に固設されている。モータ1はモータ
本体5と出力部6を備えている。モータ本体5の正逆回
転は、出力部6の出力軸7に固着した歯車7aに伝達さ
れ、その歯車7aは公知のXアーム式レギュレータ8に
設けた歯車部8aと噛合している。従って、歯車7aの
正逆回転に基づいて、レギュレータ8はウィンドガラス
9を開閉させる。
【0019】図2に示すように、上記モータ本体5は、
モータヨークハウジング11、複数のマグネット12、
回転軸13、アーマチャ(電機子)14、コンミテータ
(整流子)15、ブラシホルダ16及び同ブラシホルダ
16に配設されるブラシ17を備えている。
【0020】図1に示されるように、モータヨークハウ
ジング11は、略有底扁平円筒状に形成されている。そ
して、その内周面基端側には、2つのマグネット12が
対向配置に固着されている。また、モータヨークハウジ
ング11の底部には、その中心軸に沿って上記回転軸1
3の基端部が軸受18を介して回転可能に支持されてい
る。
【0021】上記マグネット12の位置に対応する上記
回転軸13の中間部には、前記アーマチャ14が固定さ
れている。また、上記回転軸13の上記アーマチャ14
よりも先端側には、コンミテータ15が固定されてい
る。なお、このコンミテータ15は、例えば樹脂材から
なる整流子本体19及び同整流子本体19に周設された
導電材料からなる複数の整流子片20を備えている。そ
して、上記整流子本体19の先端側(出力部6側)に
は、後述するクラッチ機構21を構成する駆動部として
の駆動側回転部23が一体形成されている。
【0022】上記モータヨークハウジング11の開口側
には、同モータヨークハウジング11の内周面に応じた
外周面を有するブラシホルダ16が圧入されている。こ
こで、前記ブラシ17は、上記コンミテータ15(整流
子片20)に対応した位置に配置されて同コンミテータ
15(整流子片20)と接触している。従って、外部電
源から電流が供給されると、上記ブラシ17及びコンミ
テータ15(整流子片20)を介してアーマチャ14に
巻装したコイル導線に電流が供給され、同アーマチャ1
4、すなわちモータ本体5の回転軸13は回転駆動され
る。
【0023】上記モータ本体5(回転軸13)の先端側
にはクラッチ機構21が設けられている。このクラッチ
機構21は、図3〜図6に示されるように、ハウジング
22と、前記コンミテータ15(整流子本体19)の先
端側に一体形成された駆動側回転部23と、従動部とし
ての従動側回転部24(図6参照)と、複数(4つ)の
転動体25とを備えている。なお、従動側回転部24
は、後述するウォーム軸26の基端側に一体形成されて
いる。
【0024】前記ハウジング22の基端側(図3の下
側)には、半径R1(図3及び図4参照)の内周面を有
する略円筒状のハウジング部27が形成されており、同
先端側(図3の上側)には上記半径R1よりも小さく設
定された半径R4(図3参照)の内周面を有する略円筒
状のウォーム軸受部28が形成されている。上記ハウジ
ング22は、後述する態様で前記出力部6に回転不能に
固定されており、この状態において上記ウォーム軸受部
28は、上記ウォーム軸26を回転可能に支持する軸受
けとして機能する。
【0025】前記駆動側回転部23は、上記ハウジング
22に回転可能に内装されている。既述のように、この
駆動側回転部23は前記コンミテータ15(整流子本体
19)の先端側に一体形成されており、モータ本体5の
回転軸13と一体回転する。
【0026】上記駆動側回転部23は、上記コンミテー
タ15の整流子本体19よりも拡径され、上記ハウジン
グ22の内周面との間に若干の隙間を有する半径R2
(図4参照)の円盤部31を有している。そして、この
円盤部31の中心部には、前記回転軸13を包囲して先
端側に突出する周設部32が一体で形成されている。な
お、この周設部32の外周面には、互いに対向配置で径
方向に突出する2つの係合片33が形成されている。図
4に示されるように、この係合片33は径方向に沿って
略二等辺三角形状に突出形成されている。
【0027】上記円盤部31の先端側(図3の上側)に
は等角度(90度)ごとに外周面に沿って軸方向と平行
に突出する複数のガイド片34が形成されている。この
ガイド片34は半径R3(図4参照)の内周面を有して
おり、その径方向の幅W1(図4参照)は上記半径R2
と上記半径R3との差(=R2−R3)となっている。
【0028】また、上記ガイド片34の両側面は、曲率
Rにて凹設されている(図4参照)。そして、図4にお
いて、上記ガイド片34の時計回り側の面を第1ガイド
面34aとし、同ガイド片34の反時計回り側の面を第
2ガイド面34bとすると、同ガイド片34の外周面と
内周面の略中間位置における各隣接するガイド片34の
対向する第1、第2ガイド面34a,34b間の周方向
の幅W2は、前記径方向の幅W1より長くなるように設
定されている。
【0029】前記転動体25は、前記ハウジング22の
内周面に当接して、各隣接するガイド片34の対向する
第1、第2ガイド面34a,34b間の略中間部に配設
されている。転動体25は、前記曲率Rに対応する半径
を有する球体であってその直径D1(=2R)(図4参
照)は、上記径方向の幅W1よりも大きく設定されてい
る。そして、図7(a)(b)にそれぞれ示されるよう
に、上記転動体25は、上記駆動側回転部23(ガイド
片34)の回転に伴い上記ガイド面34a,34bの一
方に沿って線接触するようになっている。
【0030】前記従動側回転部24は、前記ハウジング
22のウォーム軸受部28の内周半径と同等であり、前
記ガイド片34の内周半径R3よりも若干小さい半径R
4(図4参照)にて前記ウォーム軸26の基端側に一体
形成されており、前記転動体25の位置に対応する外周
面の各位置には、それぞれ収容凹部35が形成されてい
る(図3及び図6参照)。そして、上記従動側回転部2
4は、各隣接するガイド片34の対向する第1、第2ガ
イド面34a,34bの間において、この収容凹部35
と前記ハウジング22の内周面との間に前記転動体25
が収容された状態で、上記駆動側回転部23の内部に所
定の範囲で回動可能に設けられている。
【0031】すなわち、上記従動側回転部24には、前
記駆動側回転部23の周設部32が回動可能に挿通され
る挿通穴36が形成されている。そして、この挿通穴3
6の外周側には、上記係合片33の位置に対応して配置
された断面略四角形状の係合孔37が形成されている。
【0032】なお、この挿通穴36の先端側には、前記
回転軸13の外径と同等の内径を有する回転軸挿入孔3
8が形成されている(図5参照)。この回転軸挿入孔3
8には、前記周設部32の先端側から突出する回転軸1
3が回転可能に支持されている。換言すると、上記ウォ
ーム軸26(従動側回転部24)に形成された回転軸挿
入孔38が、上記回転軸13の先端側の軸受けとして機
能している。
【0033】ここで、図4において前記係合片33の時
計回り側の面を第1係合面33aとし、同係合片33の
反時計回り側の面を第2係合面33bとする。また、上
記係合孔37の前記第1係合面33aに対向する側面を
第1当接面37aとし、前記第2係合面33bに対向す
る側面を第2当接面37bとする。このとき、図7
(a)に示すように、駆動側回転部23が矢印方向(時
計回り方向)に回転すると、第1係合面33aは第1当
接面37aの略全面で当接するようになっており、図7
(b)に示すように、駆動側回転部23が矢印方向(反
時計回り方向)に回転すると、第2係合面33bは第2
当接面37bの略全面で当接するようになっている。
【0034】ここで、上記収容凹部35の最深部におい
て上記ウォーム軸26の中心軸線方向と直交する断面を
図4に示すように、この収容凹部35の外周面には、そ
の中央部が頂部となり、その両側が略対称に配設された
谷部となる制御面35aが形成されている。そして、従
動側回転部24の中心から制御面35aの中央部(頂
部)までの半径をR5(図4参照)とすると、この半径
R5は従動側回転部24の半径R4よりも若干小さく設
定されている。また、前記ハウジング22の内周半径R
1と上記半径R5との差(=R1−R5)は、前記転動
体25の直径D1(=2R)と略一致している。
【0035】また、従動側回転部24の中心から制御面
35aの各谷部までの半径は、いうまでもなく上記半径
R5よりも小さく設定されている。上記駆動側回転部2
3の回転に伴い、図7(a)に示すように、第1係合面
33aと第1当接面37aとが当接した状態で上記ガイ
ド片34の第1ガイド面34aに転動体25が当接して
いるとき、及び、図7(b)に示すように、第2係合面
33bと第2当接面37bとが当接した状態において、
同ガイド片34の第2ガイド面34bに転動体25が当
接しているとき、同転動体25の中心軸が、駆動側回転
部23の中心軸から径方向に制御面35aの中央部(頂
部)とを結ぶ線上に位置するようになっている(以下こ
の状態を「中立状態」という)。この中立状態では、転
動体25は収容凹部35の制御面35aとハウジング2
2の内周面にて挟持されないため、同収容凹部35が形
成された従動側回転部24はハウジング22に対して回
転可能となる。
【0036】従って、駆動側回転部23が図7(a)に
おいて矢印方向(時計回り方向)に回転すると、従動側
回転部24(係合孔37)の第1当接面37aは第1係
合面33aと当接し押圧され、従動側回転部24は駆動
側回転部23とともに同方向に回転する。。
【0037】また、駆動側回転部23が図7(b)にお
いて矢印方向(反時計回り方向)に回転すると、従動側
回転部24(係合孔37)の第2当接面37bは第2係
合面33bと当接し押圧され、従動側回転部24は駆動
側回転部23とともに同方向に回転する。
【0038】なお、駆動側回転部23の回転に伴って従
動側回転部24が連れ回りするとき、転動体25も同方
向に第1ガイド面34a又は第2ガイド面34bにて押
され移動する。従って、駆動側回転部23の回転に伴っ
て従動側回転部24が連れ回りするときは、転動体25
は常に中立状態となる。
【0039】反対に、従動側回転部24が回転し駆動側
回転部23を連れ回りさせようと同従動側回転部24が
回転するとき、図8(a)(b)に示すように、まず、
同従動側回転部24は係合孔37内において矢印方向に
回転する。このとき、駆動側回転部23は停止している
ため、転動体25は第1ガイド面34a又は第2ガイド
面34bから離間して収容凹部35の制御面35aの一
方の谷部の更に外周側に相対移動する。やがて、転動体
25が間に介在する制御面35aとハウジング22の内
周面との径方向の間隔が転動体25の直径D1未満にな
ると、転動体25は、収容凹部35の制御面35aとハ
ウジング22の内周面で挟持される。この転動体25が
挟持されることによって、従動側回転部24のそれ以上
の回転は阻止され、駆動側回転部23を連れ回りさせる
ことはない。
【0040】図1及び図2に示されるように、前記出力
部6は、ハウジング41、ウォームホイール42、モー
タ保護用ゴム43、出力プレート44、プレートカバー
45及び出力軸7を備えている。
【0041】上記ハウジング41の基端側には、前記モ
ータヨークハウジング11の内周面に応じた外周面を有
して扁平円筒状に形成された嵌合凸部41aが設けられ
ている(図2参照)。そして、上記ハウジング41は、
この嵌合凸部41aが上記モータヨークハウジング11
の内周面に圧入されて、前記モータ本体5に固定されて
いる。
【0042】上記ハウジング41には、ウォームハウジ
ング部51及びホイールハウジング部52が形成されて
いる。上記ウォームハウジング部51は前記ハウジング
22のハウジング部27の内径と同等の内径にて略有底
円筒状に形成されており、その開口側(図5の左側)に
は段差部51aを介して拡開されたハウジング固定部5
1bが形成されている。このハウジング固定部51b
は、前記ハウジング22の外径と同等の内径を有してお
り、その基端側(モータ本体5側)は円筒状の支持部と
しての突設部57となっている。このハウジング固定部
51bには、前記ハウジング22が圧入されて固定され
ている。
【0043】上記ウォームハウジング部51の内部には
基端側に既述の従動側回転部24が形成されたウォーム
軸26の軸部53が収容されている。この軸部53に
は、ウォーム53aが形成されている。ウォーム軸26
(軸部53)は、その基端側及び先端側の2箇所がそれ
ぞれ前記ハウジング22(ウォーム軸受部28)及び円
筒状の滑り軸受55を介して回転可能に支持されてい
る。従って、上記ハウジング固定部51bに固定される
ハウジング22は、そのハウジング部27が前記クラッ
チ機構21を構成するとともに、ウォーム軸受部28が
上記ウォーム軸26の軸受けとなっている。なお、この
ウォーム軸26の軸方向先端側(図2の右側)への移動
はスラスト軸受56によって規制されている。
【0044】なお、上記ウォーム軸26は、上記ハウジ
ング41(ウォームハウジング部51)内に予め収容さ
れているものではなく、上記ハウジング22の固定に先
だってその従動側回転部24が同ハウジング22(ハウ
ジング部27)に収容される。すなわち、上記ウォーム
軸26の従動側回転部24は、その収容凹部35に前記
転動体25を収容した状態で、各隣接するガイド片34
の間において、上記ハウジング22(ハウジング部2
7)及び駆動側回転部23の内部に収容される。このと
き、上記ウォーム軸26の軸部53の基端側は上記ハウ
ジング22のウォーム軸受部28によって支持されてい
る。この状態で、ウォームハウジング部51の基端側か
らその軸線方向に沿って上記ハウジング22及びウォー
ム軸26を挿通していくことで、同ウォーム軸26はウ
ォームハウジング部51に収容されるとともに、ハウジ
ング22(クラッチ機構21)は同ウォームハウジング
部51のハウジング固定部51bに固定され、前記モー
タ本体5も上記ハウジング41(出力部6)に固定され
る。
【0045】上記ホイールハウジング部52は、略有底
筒状に形成され、その底部中央には軸方向内部側に延び
る円筒状の軸受壁52aが形成され、その軸受壁52a
には前記出力軸7が回転可能に挿通される軸心孔52b
が形成されている。
【0046】前記ウォームホイール42は、樹脂材にて
略有底筒状に形成され、その外周面には前記ウォーム5
3aと噛合するウォームホイール部42aが形成されて
いる。ウォームホイール42の底部中央には軸方向内部
側に延びる円筒状の支持壁42bが形成され、その支持
壁42bには前記ハウジング部52に形成した軸受壁5
2aに回転可能に外嵌される軸心孔42cを形成してい
る。又、ウォームホイール42の筒部の内周面には、支
持壁42b側に延びる3つの保持壁42dが等角度(1
20°)間隔毎に形成されている。即ち、ウォームホイ
ール42の内周側には、保持壁42dにて略仕切られた
3つの保持室Xと、保持壁42dの先端と支持壁42b
の外周面との間で、隣り合う前記保持室Xをそれぞれ連
通する連通溝Yが形成されている。
【0047】前記モータ保護用ゴム43は、前記ウォー
ムホイール42の保持室X及び連通溝Yと対応して形成
されている。詳述すると、モータ保護用ゴム43は、略
扇形状に形成された3つのゴムばね部43aと、そのゴ
ムばね部43aを環状に連結する連結細部43bとから
構成されている。そして、各ゴムばね部43aの外周側
中央からは、厚み方向に貫通する係合溝43cが内周側
に所定の位置まで延びて形成されている。そして、モー
タ保護用ゴム43はウォームホイール42の保持室X及
び連通溝Yに嵌合し、同ウォームホイール42とともに
回転する。
【0048】前記出力プレート44は、環状の金属プレ
ートであって、その一部には、略円盤状の金属プレート
の外周側を切り起こすことにより、3つの係合片44a
が前記モータ保護用ゴム43の係合溝43cと係合する
ように形成されている。従って、ウォームホイール42
が回転するとその回転力がモータ保護用ゴム43を介し
て出力プレート44に伝達される。その結果、ウォーム
ホイール42の回転に伴ってモータ保護用ゴム43を介
して出力プレート44は連れ回りをする。
【0049】出力プレート44の中心部には、等角度
(90度)間隔で切り込みが形成された嵌合孔44bが
形成されている。そして、この嵌合孔44bには、前記
出力軸7の基端部が回転不能に連結固定される。従っ
て、出力軸7は、出力プレート44と一体回転される。
【0050】前記ホイールハウジング部52の上端は、
プレートカバー45にて覆われる。このプレートカバー
45は、略円盤状に形成されており、その外周側には複
数のカシメ片45aが形成されている。これらカシメ片
45aは、プレートカバー45の径方向外側に突出し、
上記ホイールハウジング部52の外周部の位置に合わせ
て屈曲している。従って、プレートカバー45は、上記
カシメ片45aを上記ホイールハウジング部52の外周
部にかしめることにより、同ハウジング部52の上端に
固定される。なお、このプレートカバー45により前記
出力軸7等の軸方向上方への移動が規制される。
【0051】出力プレート44にその基端部が連結固定
された出力軸7は、上記ホイールハウジング部52の軸
心孔52bを回転可能に貫通してその先端部を同ハウジ
ング部52から突出させている。その突出した出力軸7
の先端部には歯車7aが固着され、その歯車7aには、
Xアーム式レギュレータ8(図10)に設けられた歯車
部8aが噛合されている。
【0052】次に上記のように構成されたパワーウィン
ド装置の動作について説明する。モータ1が駆動する
と、前記回転軸13(コンミテータ15)は上記クラッ
チ機構21の駆動側回転部23を回転させる。この駆動
側回転部23は、ウォーム軸26(従動側回転部24)
を回転させる。この時、転動体25は中立状態に保持さ
れるため、ウォーム軸26(従動側回転部24)は回転
を阻止されることはない。そして、ウォーム軸26(軸
部53のウォーム53a)は、ウォームホイール42、
モータ保護用ゴム43、出力プレート44を介して上記
出力軸7を回転させる。そして、出力軸7は、レギュレ
ータ8を駆動させ、ウィンドガラス9を開閉させる。
【0053】一方、モータ1が停止している状態で、ウ
ィンドガラス9に負荷かかかり、出力軸7がその負荷に
よって回転されると、出力プレート44、モータ保護用
ゴム43、ウォームホイール42を介してウォーム軸2
6(従動側回転部24)は回転を開始する。この時、転
動体25が収容凹部35の制御面35aとハウジング2
2(ハウジング部27)の内周面で挟持される。この転
動体25が挟持されることによって、従動側回転部24
のそれ以上の回転が阻止され、駆動側回転部23(回転
軸13)も回転しない。また、このような回転伝達に係
るウォーム軸26、ウォームホイール42、モータ保護
用ゴム43、出力プレート44及び出力軸7のそれ以上
の回転も阻止される。
【0054】従って、ウィンドガラス9を開く方向に大
きな負荷をかけても、従動側回転部24(出力軸7)の
回転は阻止されるため、該負荷によってウィンドガラス
9は開くことはない。
【0055】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、以下に示す効果が得られるようになる。 (1)本実施形態では、回転伝達を制御するためのクラ
ッチ機構21を構成するハウジング部27とウォーム軸
26を回転可能に支持するウォーム軸受部28とが一体
で形成されたハウジング22を採用した。従って、例え
ばハウジング部27に相当する部品とウォーム軸受部2
8に相当する部品とを別体で製造する場合などに比べ、
部品点数及び製造工数を低減し、コストの削減を図るこ
とができる。
【0056】また、ハウジング部27とウォーム軸受部
28とが一体であるため、クラッチ機構21及びウォー
ム軸26間に生じる芯ずれを抑制することができる。 (2)本実施形態では、回転伝達を制御するためのクラ
ッチ機構21を構成する駆動側回転部23は回転軸13
と一体回転するコンミテータ15(整流子本体19)の
先端側に一体形成されている。従って、コンミテータ1
5とクラッチ機構21との間の余分な空間を省略し、そ
の中心軸線方向のコンパクト化を図ることができる。
【0057】(3)本実施形態では、回転伝達を制御す
るためのクラッチ機構21を構成する駆動側回転部23
は回転軸13と一体回転するコンミテータ15(整流子
本体19)の先端側に一体形成されている。また同様
に、クラッチ機構21を構成する従動側回転部24はウ
ォーム軸26の基端側に一体形成されている。換言する
と、これら駆動側回転部23及び従動側回転部24は、
コンミテータ15若しくはウォーム軸26を製造する本
来の工程内において形成することができる。従って、例
えば駆動側回転部23に相当する部品を別体で設けてこ
れをコンミテータ(回転軸)に連結する場合、若しくは
従動側回転部24に相当する部品を別体で設けてこれを
ウォーム軸に連結する場合などに比べ、部品点数及び製
造工数を低減し、コストの削減を図ることができる。
【0058】また、駆動側回転部23に相当する部品を
別体で設けてこれをコンミテータ(回転軸)に連結する
場合においてこれら部品及びコンミテータ(回転軸)間
に生じる芯ずれを回避することができる。そして、これ
ら部品とコンミテータ(回転軸)との芯ずれに伴う異音
・振動等の発生も回避することができる。
【0059】同様に、従動側回転部24に相当する部品
を別体で設けてウォーム軸に連結する場合においてこれ
ら部品及びウォーム軸間に生じる芯ずれを回避すること
ができる。そして、これら部品とウォーム軸との芯ずれ
に伴う異音・振動等の発生も回避することができる。
【0060】(4)本実施形態では、ウォーム軸26
(従動側回転部24)に収容凹部35を形成し、各隣接
するガイド片34の対向する第1、第2ガイド面34
a,34bの間において、この収容凹部35と前記ハウ
ジング22の内周面との間に前記転動体25を収容・保
持するようにした。従って、例えばカバーなどを別途、
設けて転動体25を収容・保持する場合に比べて、部品
点数及び製造工数を低減し、コストの削減を図ることが
できる。
【0061】(5)本実施形態では、ウォーム軸26
(従動側回転部24)の挿通穴36の先端側に回転軸挿
入孔38を形成した。そして、この回転軸挿入孔38を
回転軸13の先端側の軸受けとして機能させるようにし
た。従って、これら回転軸13及びウォーム軸26間に
生じる芯ずれを抑制することができる。
【0062】(6)本実施形態では、ウォーム軸26に
対してその中心軸に沿って生じる基端側への力を駆動側
回転部23を含むコンミテータ15(モータ本体5)の
全体で受けることができる。
【0063】(7)本実施形態では、ウォーム軸26
(従動側回転部24)はその収容凹部35に転動体25
を収容した状態で、ハウジング22(ハウジング部2
7)及び駆動側回転部23の内部に収容され、この状態
でウォームハウジング部51の基端側からその軸線方向
に沿ってハウジング22及びウォーム軸26を挿通して
いくことで、同ウォーム軸26はウォームハウジング部
51に収容される。そしてこのとき、ハウジング22
(クラッチ機構21)は同ウォームハウジング部51の
ハウジング固定部51bに圧入されて容易に固定され、
モータ本体5も上記ハウジング41(出力部6)に固定
される。従って、ウォーム軸26及びクラッチ機構21
の組み付け性を向上することができる。
【0064】また、例えば予めハウジング41(ウォー
ムハウジング部51)内に収容されているウォーム軸に
クラッチ機構を連結する場合に必要とされるこれらウォ
ーム軸及びクラッチ機構の位置合わせも不要となり、組
み付け作業を円滑に進めることができる。
【0065】更に、ウォーム軸が予めハウジング41
(ウォームハウジング部51)内に収容されている場
合、例えばクラッチ機構が固定される前に同ハウジング
41の開口側(突設部57側)が下方を向いた場合にウ
ォーム軸が抜け落ちることがあるが、このようなウォー
ム軸の脱落も回避することができる。
【0066】(8)本実施形態では、クラッチ機構21
をモータ保護用ゴム43よりもモータ本体5側に設け
た。従って、ウィンドガラス9を締め切った後、同ウィ
ンドガラス9を開放する際に発生する反転音を低減する
ことができる。
【0067】(9)本実施形態では、ウィンドガラス9
を開く方向に大きな負荷をかけても、従動側回転部24
(出力軸7)の回転は阻止される。従って、このような
負荷をかけても、同ウィンドガラス9が開くことはな
く、盗難防止や振動等によって自然開放することが防止
できる。
【0068】(10)本実施形態では、駆動側回転部2
3の時計回り方向の回転は、係合片33の第1係合面3
3aと係合孔37の第1当接面37aとの当接面の全体
を介して従動側回転部24に伝達される。又、反時計回
り方向の回転は、係合片33の第2係合面33bと係合
孔37の第2当接面37bとの当接面の全体を介して従
動側回転部24に伝達される。従って、例えばノックピ
ン等を介した回転伝達に比べ、同駆動側回転部23の回
転伝達に対する耐久性を向上することができる。
【0069】(11)本実施形態では、転動体25は従
動側回転部24からの回転を阻止するときのみ、ハウジ
ング22と制御面35aとで挟持されるようにした。従
って、例えば駆動側回転部からの回転についても挟持さ
れ、回転に寄与させる転動体よりも、転動体の強度を高
める必要がない。
【0070】(12)本実施形態では、転動体25を球
体に形成した。従って、この転動体25は立体的に対称
であるため、例えば不安定な姿勢となって意図せぬ回転
伝達をしたりすることも回避することができる。
【0071】また、転動体25は球体であるため、前記
ハウジング22(ハウジング部27)及び収容凹部35
とそれぞれ点接触する態様で配置される。従って、特に
駆動側回転部23の回転時においてその摺動音を低減す
ることができる。
【0072】なお、この転動体25を、例えば前記スラ
スト軸受56と同一部品とし、同転動体25として、同
スラスト軸受56を流用するようにした場合には、部品
点数を削減することができる。
【0073】(第2実施形態)以下、本発明をパワーウ
ィンド装置に具体化した第2実施形態について図10〜
図12に従って説明する。なお、説明の便宜上、前記第
1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して
その説明を一部省略する。
【0074】本実施形態においては、クラッチ機構のハ
ウジング部とウォーム軸の軸受部とを別体とし、このハ
ウジング部を駆動側回転部の軸受けとして同駆動側回転
部を回転可能に支持したこと、そして、コンミテータと
駆動側回転部とを別体としたことが前記第1実施形態と
異なる。
【0075】すなわち、図12に示されるように、本実
施形態におけるコンミテータ61は略円柱体に形成され
ており、その先端側には回転軸(アーマチャ回転軸)6
2が中心軸線に沿って突出している。この回転軸62に
は、その断面が略D字状(図10参照)となるように軸
線方向に平面状に伸びる嵌合面62aが形成されてい
る。
【0076】また、このコンミテータ61には中心軸線
に沿って凹設された嵌合孔63が形成されている。この
嵌合孔63は、対向配置された平面状の嵌合面63aを
有している。
【0077】一方、図12に示されるように、本実施形
態における駆動側回転部66には、上記回転軸62に対
応して断面略D字状(図10参照)の軸嵌合孔67が形
成されている。また、この駆動側回転部66には、上記
嵌合孔63に対応して中心軸線に沿って突出する嵌合凸
部68が形成されている。この嵌合凸部68の外周面
は、上記嵌合面63aに対応して形成された平面状の嵌
合面68aを有している。
【0078】従って、この駆動側回転部66は、その軸
嵌合孔67に上記回転軸62が挿通され、嵌合凸部68
が上記嵌合孔63に嵌合されることで、上記コンミテー
タ61に固定されている。そして、上記コンミテータ6
1(回転軸62)が回転すると、その回転力が駆動側回
転部66に伝達され、これらコンミテータ61及び駆動
側回転部66は一体回転するようになっている。
【0079】ここで、本実施形態における駆動側回転部
66は、前記ガイド片34よりも拡径された円盤部69
を有している。そして、この駆動側回転部66は上記円
盤部69の外径と同等の内径を有する略円筒状のハウジ
ング70によって回転可能に支持されている。換言する
と、上記ハウジング70の上記円盤部69との当接面が
上記駆動側回転部66を回転可能に支持する軸受部70
aとなっている。
【0080】また、このハウジング70は、上記駆動側
回転部66及び従動側回転部24を内装しており、クラ
ッチ機構21を構成している。このハウジング70は、
その外径と同等の内径にて前記突設部57に形成された
ハウジング固定部71に圧入されて回転不能に固定され
ている。
【0081】なお、前記ウォーム軸26の基端側は、上
記ハウジング70とは別体であるウォーム軸受部として
の滑り軸受72によって回転可能に支持されている。以
上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実
施形態における(2)、(4)〜(12)の効果と同様
の効果に加え、以下の効果が得られるようになる。
【0082】(1)本実施形態においては、回転伝達を
制御するためのクラッチ機構21を構成するハウジング
70に、同駆動側回転部66の軸受部70aを一体で形
成した。従って、例えば駆動側回転部66の軸受部70
aを別体で設けた場合などに比べ、部品点数及び製造工
数を低減し、コストの削減を図ることができる。
【0083】また、この駆動側回転部66は、前記コン
ミテータ61(回転軸62)と一体回転するため、上記
ハウジング70は回転軸62を間接的に支持する。従っ
て、上記回転軸62の中心軸の芯ずれを抑制することが
できる。
【0084】さらに、上記ハウジング70に、駆動側回
転部66の軸受部70aを一体で形成したため、クラッ
チ機構21の全体に生じる芯ずれを抑制し、ひいては回
転軸62及びウォーム軸26の間の芯ずれも抑制するこ
とができる。
【0085】(2)本実施形態では、滑り軸受72を支
持するための突設部57がクラッチ機構21(ハウジン
グ70)を出力部6(ハウジング41)に固定するため
の部材を兼ねている。従って、クラッチ21を出力部6
に固定するための部品、例えばボルト等を別途、設ける
必要性を回避することができる。
【0086】(3)本実施形態においては、コンミテー
タ61及び駆動側回転部66にそれぞれ嵌合孔63及び
嵌合凸部68を形成した。従って、これら嵌合孔63及
び嵌合凸部68を嵌合することで、コンミテータ61及
び駆動側回転部66を容易に結合することができる。
【0087】なお、本発明の実施の形態は上記実施形態
に限定されるものではなく、次のように変更してもよ
い。 ・前記第1実施形態においては、コンミテータ15の先
端側に駆動側回転部23を一体形成したが、これらはそ
れぞれ別体で形成してもよい。
【0088】・前記第2実施形態においては、ハウジン
グ70と滑り軸受72とをぞれぞれ別体で形成したが、
これらを一体形成してもよい。 ・前記第2実施形態においては、コンミテータ61及び
駆動側回転部66をぞれぞれ別体で形成したが、これら
を一体形成してもよい。
【0089】・前記第2実施形態においては、コンミテ
ータ61及び駆動側回転部66にそれぞれ嵌合孔63及
び嵌合凸部68を形成し、これら嵌合孔63及び嵌合凸
部68を嵌合することで、コンミテータ61及び駆動側
回転部66を結合した。これに対して、コンミテータ6
1に嵌合凸部を形成し、駆動側回転部66に嵌合孔を形
成してもよい。
【0090】また、例えば上記コンミテータ61及び駆
動側回転部66を圧入によって結合してもよい。さら
に、コンミテータ61及び駆動側回転部66に互いに係
止する形状をそれぞれ設け、駆動側回転部66をコンミ
テータ61に係止することでこれらコンミテータ61及
び駆動側回転部66を結合してもよい。
【0091】これらの場合においても、コンミテータ6
1及び駆動側回転部66を容易に結合することができ
る。 ・前記第2実施形態においては、コンミテータ61及び
回転軸62にそれぞれ嵌合孔63及び嵌合面62aを形
成し、駆動側回転部66に嵌合凸部68及び軸嵌合孔6
7を形成した。そして、嵌合孔63と嵌合凸部68、及
び嵌合面62aと軸嵌合孔67とからなる嵌合手段によ
って、これらコンミテータ61(回転軸)及び駆動側回
転部66を結合した。これに対して、嵌合孔63と嵌合
凸部68、若しくは嵌合面62aと軸嵌合孔67とから
なる一方のみの嵌合手段によって、これらコンミテータ
61(回転軸13)及び駆動側回転部66を結合しても
よい。
【0092】・前記第2実施形態においては、ハウジン
グ70(クラッチ機構21)をウォームハウジング部5
1(ハウジング41)側に固定した。これに対して、例
えばブラシホルダ16に同ハウジング70を固定する突
設部を形成するなどして同ハウジング70(クラッチ機
構21)をモータ本体5側に固定するようにしてもよ
い。
【0093】・前記各実施形態において採用したウォー
ム軸26の軸受構造は転がり軸受けであってもよい。 ・前記各実施形態においては、ウォーム軸26の基端側
に従動側回転部24を一体形成したが、これはそれぞれ
別体で設けて連結するようにしてもよい。
【0094】・前記各実施形態においては、アーマチャ
14の回転軸13とウォーム軸26とが同心軸上に配置
される構成を採用したが、これら回転軸13とウォーム
軸26の各軸心が互いにずれている構成を採用してもよ
い。
【0095】・前記各実施形態においては、転動体25
を球体とした。これに対して、図13に示されるよう
に、中心軸が前記ハウジング22の中心軸と平行となる
ように配設される略円柱体の転動体75としてもよい。
なおこの場合、逆回転時において転動体はその側面とハ
ウジング22の内周面とが線接触する状態で挟持され
る。従って、従動側回転部24の回転阻止をより確実な
ものとし、延いてはウィンドガラス9を開く方向に負荷
がかけられた場合において、同ウィンドガラス9が開く
ことをより確実に阻止することができる。。
【0096】・前記各実施形態においては、転動体25
を4つとしたが、これは1つ以上であればいくつでもよ
い。この場合、これに対応した数のガイド片34又は収
容凹部35をそれぞれ駆動側回転部23及び従動側回転
部24に形成する。
【0097】・前記各実施形態においては、従動側回転
部24の収容凹部35の制御面35aを、その中央部が
頂部となり、その両側が略対称に配設された谷部となる
形状とした。これに対して、図14に示されるように、
収容凹部35の両側から中心側に向かって斜めとなり、
その中央部が谷部となる制御面81でもよい。また、図
15に示されるように、収容凹部35の中央部が直線状
の谷部となる制御面82でもよい。さらに、図16に示
されるように、収容凹部35の両側を直線状に結んだ制
御面83でもよい。
【0098】・前記各実施形態において採用されたクラ
ッチの有する回転伝達・逆回転防止構造は一例であり、
その他の構造を有するクラッチを採用してもよい。次
に、以上の実施形態から把握することができる請求項以
外の技術的思想を、その効果とともに以下に記載する。
【0099】(イ)請求項1〜4のいずれか1に記載の
モータにおいて、前記回転軸(13,62)と一体回転
するコンミテータ(15,61)を備え、前記駆動部
(23,62)は前記コンミテータ(15,61)に直
結されたことを特徴とするモータ。
【0100】同構成によれば、上記コンミテータの駆動
部は上記コンミテータに直結されている。従って、上記
コンミテータとクラッチ(駆動部)との間の余分な空間
は省略され、上記回転軸及びウォーム軸の中心軸線に沿
うモータの長さのコンパクト化が図られる。
【0101】(ロ)請求項1〜4及び上記(イ)のいず
れか1に記載のモータにおいて、前記コンミテータ(6
1)はコンミテータ側嵌合手段(63)を備え、前記駆
動部(66)は前記コンミテータ側嵌合手段(63)と
嵌合する駆動部側嵌合手段(68)を備えたことを特徴
とするモータ。
【0102】同構成によれば、上記コンミテータ及び駆
動部は、上記コンミテータ側嵌合手段と駆動部側嵌合手
段とを嵌合することで容易に結合される。 (ハ)請求項1〜4及び上記(イ)、(ロ)のいずれか
1に記載のモータにおいて、前記回転軸(62)は回転
軸側嵌合手段(62a)を備え、前記駆動部(66)は
前記回転軸側嵌合手段(62a)と嵌合する軸嵌合手段
(67)を備えたことを特徴とするモータ。
【0103】同構成によれば、上記コンミテータ(回転
軸)及び駆動部は、上記回転軸側嵌合手段と軸嵌合手段
とを嵌合することで容易に結合される。 (ニ)請求項1〜4及び上記(イ)のいずれか1に記載
のモータにおいて、前記駆動部(23)は前記コンミテ
ータ(15)に一体形成されたことを特徴とするモー
タ。
【0104】同構成によれば、上記駆動部は上記コンミ
テータに一体形成されている。従って、部品点数及び製
造工数は低減され、コストの削減が図られる。 (ニ)請求項1〜4及び上記(イ)〜(ニ)のいずれか
1に記載のモータにおいて、前記従動部(24)は前記
ウォーム軸(26)に一体形成されたことを特徴とする
モータ。
【0105】同構成によれば、上記従動部は上記ウォー
ム軸に一体形成されている。従って、部品点数及び製造
工数は低減され、コストの削減が図られる。
【0106】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1、2及び
4に記載の発明によれば、回転軸及びウォーム軸の間の
芯ずれを抑制することができる。
【0107】請求項3に記載の発明によれば、ウォーム
軸を支持するための支持部がクラッチ(ハウジング部)
を固定するための部材を兼ねている。従って、クラッチ
を固定するための部品を別途、設ける必要性を回避する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータの第1実施形態を示す分解
斜視図。
【図2】同実施形態を示す部分断面図。
【図3】同実施形態を示す分解斜視図。
【図4】同実施形態を示す断面図。
【図5】同実施形態を示す断面図。
【図6】同実施形態を示す分解斜視図。
【図7】同実施形態の動作を示す断面図。
【図8】同実施形態の動作を示す断面図。
【図9】同実施形態が適用されるパワーウィンド装置の
概要を示す略図。
【図10】本発明に係るモータの第2実施形態を示す断
面図。
【図11】同実施形態を示す断面図。
【図12】同実施形態の分解斜視図。
【図13】本発明に係るモータの他の構成例を示す断面
図。
【図14】本発明に係るモータの他の構成例を示す断面
図。
【図15】本発明に係るモータの他の構成例を示す断面
図。
【図16】本発明に係るモータの他の構成例を示す断面
図。
【符号の説明】
13,62…回転軸、14…アーマチャ、21…クラッ
チとしてのクラッチ機構、、23,66…駆動部として
の駆動側回転部、24…従動部としての従動側回転部、
26…ウォーム軸、27,70…ハウジング部、28…
ウォーム軸受部、57…支持部としての突設部、70a
…軸受部、72…ウォーム軸受部としての滑り軸受。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D127 AA00 AA17 BB01 CB01 CB02 CB05 CC05 CC13 DF01 DF04 DF08 DF12 DF15 EE01 EE11 EE15 GG03 GG05 5H607 AA12 BB01 BB04 BB14 CC01 CC03 CC05 CC09 DD03 DD07 EE02 EE32 EE48 EE50 FF24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーマチャ(14)の回転軸(13)
    と、 前記回転軸(13)に連動し、ウォーム軸受部(28)
    によって回転可能に支持されるウォーム軸(26)と、 前記回転軸(13)と前記ウォーム軸(26)との間に
    介在され、該回転軸(13)に連動する駆動部(23)
    と、該駆動部(23)に係合され、該ウォーム軸(2
    6)に連動する従動部(24)と、該駆動部(23)及
    び該従動部(24)を内装するハウジング部(27)と
    を有し、該ハウジング部(27)内における該駆動部
    (23)と該従動部(24)との係合状態に応じて、該
    回転軸(13)から該ウォーム軸(26)へと回転を伝
    達し、該ウォーム軸(26)から該回転軸(13)への
    回転伝達を阻止するクラッチ(21)と、 を備え、前記ウォーム軸受部(28)と前記ハウジング
    部(27)とは一体形成されたことを特徴とするモー
    タ。
  2. 【請求項2】 アーマチャ(14)の回転軸(62)
    と、 前記回転軸(62)に連動するウォーム軸(26)と、 前記回転軸(62)と前記ウォーム軸(26)との間に
    介在され、該回転軸(62)に連動する駆動部(66)
    と、該駆動部(66)に係合され、該ウォーム軸(2
    6)に連動する従動部(24)と、該駆動部(66)及
    び該従動部(24)を内装するハウジング部(70)と
    を有し、該ハウジング部(70)内における該駆動部
    (66)と該従動部(24)との係合状態に応じて、該
    回転軸(62)から該ウォーム軸(26)へと回転を伝
    達し、該ウォーム軸(26)から該回転軸(62)への
    回転伝達を阻止するクラッチ(21)と、 前記駆動部(66)を回転可能に支持する軸受部(70
    a)と、 を備え、前記軸受部(70a)と前記ハウジング部(7
    0)とは一体形成されたことを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のモータにおいて、 前記ウォーム軸(26)のウォーム軸受部(72)を支
    持する支持部(57)を備え、 前記ハウジング部(70)は前記支持部(57)に固定
    されたことを特徴とするモータ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のモータにおいて、 前記ハウジング部(70)及び軸受部(70a)は前記
    ウォーム軸受部(72)と一体形成されたことを特徴と
    するモータ。
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