JP2010119226A - チャージポンプ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】チャージポンプ回路において、効率のよいプリチャージを行うようにし、プリチャージする電圧を大きくすると共に、電流供給能力を向上させる。
【解決手段】複数の容量素子C1およびC2を有し、各容量素子C1およびC2にプリチャージされる電圧をポンピングして昇圧された電圧を生成するチャージポンプ回路1において、各容量素子C1およびC2のプリチャージを行う際に、容量素子C1を電源電圧VDDによりプリチャージするスイッチSWd1に加えて、容量素子C2を電源電圧VDDによりプリチャージするスイッチSWd2を、プリチャージパスとして追加する。これにより、プリチャージ動作の開始の際に、容量素子C1およびC2を同時に電源電圧VDDによりプリチャージできるようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、チャージポンプ回路に関し、特に、電源効率を向上させるチャージポンプ回路に関する。
近年の半導体メモリ装置等のLSI(大規模集積回路)においては、回路内部において3V,5V,10Vなどというように多電源が要求され、かつ高電圧が必要になることが多い。このため、単一の外部供給電源を昇圧して複数の電圧を生成するために、チャージポンプ回路が使用されている。
このチャージポンプ回路の種類としては、並列型、直列型、および直列・並列混載型に大別される。直列型のチャージポンプ回路としては、特許文献1に開示されたものがある。
また、並列型のチャージポンプ回路として、図6に示す構成のチャージポンプ回路が広く知られている。図6に示すチャージポンプ回路は、容量(容量素子C1およびC2)を並列に駆動して高電圧を発生させる並列2段式のチャージポンプ回路である。
出力電圧、外部から供給される電源の電源電圧VDDの2倍(2×VDD)程度の昇圧電圧VPP(VPP<2×VDD)を従来の並列方式で生成する場合、まず、スイッチSWd1をON(導通)にし、スイッチSWc1、SWc2をOFF(非導通)にし、容量素子C1を電源電圧VDDによりプリチャージ(充電)する。その後、スイッチSWd1、SWc2をOFF、スイッチSWc1をON(導通)にし、クロック信号とバッファ回路11により容量素子C1の電圧を昇圧して、この昇圧した容量素子C1により容量素子C2を充電することにより、容量素子C1から容量素子C2にポンピングする。そして、ディスチャージの際には、スイッチSWc1をOFF、スイッチSWc2をONにし、バッファ回路12により容量素子C2に充電された電圧を昇圧することによって、出力端子OUTから電流を出力する。2段以上の並列方式の場合、このような動作を、入力段から出力段へ順に繰り返している。
特開2008−161014号公報
前述したように、図6に示すチャージポンプ回路では、容量素子C1をポンピングして高電圧を発生させるスイッチは電流効率が低いため、スイッチSWc1を介して容量素子C1から出力される電圧、すなわち、容量素子C2を充電する電圧が低くなるという問題があった。
また、電源電圧VDDによるプリチャージパスは容量素子C1に対してだけ設けられており、たとえば、容量素子C2に対して電源電圧VDDによりプリチャージする場合には、容量素子C1から容量素子C2へのポンピングに用いるスイッチを介してプリチャージを行う必要がある。しかしながら、このスイッチSWc1によるプリチャージパスは高電圧発生プリチャージパスであり、電流効率が低く(電圧降下が大きく)、容量素子C2に効率のよいプリチャージを行うことができないという問題があった。
さらに、並列方式の場合、ポンピングに使用する容量素子の段数が増えれば増えるほど、容量素子間のスイッチの数が増大するため、電流供給効率が低下していく問題があった。また、直列・並列混載型における並列型の構成部分も、図6に示した構成と同様な構成のため、図6に示した構成と同様な問題があった。
本発明のチャージポンプ回路は、並列に接続された複数の容量素子それぞれに順にクロック信号を印加してポンピング動作することにより、供給される電源電圧よりも高い電圧を生成するチャージポンプ回路が、前記各容量素子の内の予め定められている複数の容量素子を前記電源電圧でプリチャージするプリチャージパス、を備えることを特徴とするチャージポンプ回路である。
本発明のチャージポンプ回路においては、プリチャージの際に、プリチャージパスにより、複数の容量素子の内のあらかじめ定められている容量素子を電源電圧により充電するようにしている。例えば、並列型のチャージポンプ回路において、プリチャージパスが、初段の容量素子を電源電圧とともに、2段目以降の容量素子についても電源電圧によりプリチャージを行う。
このように、本発明のチャージポンプ回路では、プリチャージの際に、容量素子の間でポンピングに用いるスイッチを介すること無しに、複数の容量素子のうちのあらかじめ決められた容量素子に対して、電源電圧から、電流効率のよいプリチャージパスによる充電を行うことができる。このため、容量素子に、電流供給の効率を上昇させて、充電することが可能となる。
また、プリチャージの段階でこのプリチャージパスにより容量素子が充電されているために、ポンピングの際には、容量素子の電位として、従来技術のチャージポンプ回路の場合における電位よりも高い電位から開始することができる。そのため、ポンピングの効率も向上することができる。
これにより、容量素子に対して効率のよいポンピングを行うことができるようになり、出力する電圧を大きくすることができ、チャージポンプ回路におけるプリチャージおよびポンピングにおいて、電流供給能力を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るチャージポンプ回路の構成を示す図である。
図1(A)に示すチャージポンプ回路1は、並列型の2段構成のチャージポンプ回路の例であり、図1(B)は、並列型のn段構成のチャージポンプ回路の例である。
図1(A)に示す2段構成のチャージポンプ回路1は、複数の容量素子である2つの昇圧用の容量素子C1とC2、バッファ回路11と12、および4つのスイッチSWc1,SWc2,SWd1,SWd2で構成される。これらのスイッチSWc1,SWc2,SWd1,SWd2はN−chMOS(NチャネルMOS)トランジスタで構成される半導体スイッチ(N−chMOSトランジスタスイッチ)である。なお、容量素子C1と容量素子C2とは、同じ程度の静電容量を有する。
また、チャージポンプ回路1には、クロック信号CLK1およびCLK2を生成するクロック生成部3を有している。このクロック生成部3は、電源電圧VDDおよび接地電圧VSSを電源入力とし、“H(高レベル)”が電源電圧VDDの電圧レベル程度となるクロック信号CLK1およびCLK2を出力する(図2(7)、(8)に示すクロック波形を参照)。
容量素子C1の一端であるノードNaは、スイッチSWd1を介して外部電源の電源電圧VDDに接続され、容量素子C1の他端はバッファ回路11の出力端子に接続される。バッファ回路11の入力端子には、クロック信号CLK1が入力される。
容量素子C1のノードNaは、スイッチSWc1を介して、容量素子C2の一端(ノードNb)に接続される。容量素子C2の他端はバッファ回路12の出力端子に接続される。バッファ回路12の入力端子には、クロック信号CLK2が入力される。
また、ノードNbはスイッチSWd2を介して外部電源の電源電圧VDDに接続され、さらに、このノードNbはスイッチSWc2を介して出力端子OUTに接続されている。
この図1(A)に示すように、第1の実施の形態のチャージポンプ回路1は、2段式の並列型のチャージポンプ回路であり、各容量素子C1,C2を電源電圧VDDにより同時に充電するプリチャージパスを有している。このプリチャージパスは、容量素子C1を電源電圧VDDにより充電するスイッチSWd1を含む第1のプリチャージパス41と、容量素子C2を電源電圧VDDにより充電するスイッチSWd2を含む第2のプリチャージパス42と、を有している。
次に、このチャージポンプ回路1の動作について、図2および図3を参照して説明する。なお、ここでは、図1(A)に示す2段構成のチャージポンプ回路1の動作について説明する。
図2は、図1に示すチャージポンプ回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図に示すように、このチャージポンプ回路においては、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1(時刻t1〜t2)と、次のプリチャージ状態の期間Tpre2(時刻t3〜t4)と、ディスチャージ期間Tdis(時刻t5〜t6)との3つの動作期間を繰り返すことにより昇圧動作を行っている。
なお、本実施形態においては、チャージポンプ回路1の動作において、電源電圧VDDによりプリチャージする段階を、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1と称し、ポンピング(ポンピングの際に出力される昇圧された電圧により後段の容量素子をプリチャージ)する段階を、次のプリチャージ状態の期間Tpre2と称して説明する。
また、本実施の形態において、「プリチャージ」という場合は、「電源電圧VDDにより容量素子を充電する場合」と、「ポンピングの際に前段の容量素子から出力される昇圧された電圧により容量素子を充電する場合」の両方がある。このため、明示して示す必要がある場合は、前者の場合を「電源電圧VDDによるプリチャージ」と称し、後者の場合を、「ポンピングによるプリチャージ」と称して以下説明する。
この図2のタイミングチャートにおいて、図2(1)は、容量素子C1のノードNaの電圧波形を示し、図2(2)は、容量素子C2のノードNbの電圧波形を示している。
図2(3)は、スイッチSWc2のON(導通)/OFF(非導通)状態を示している。この図の右側に示す電圧(VDD+VPP)と電源電圧VDDは、スイッチSWc2をON/OFFさせるために、SWc2のゲートに印加される信号波形の電圧レベルを示している。すなわち、スイッチSWc2をONさせるために、スイッチSWc2のゲートに電圧(VDD+VPP)が印加され、スイッチSWc2をOFFさせるために、ゲートに電源電圧VDDが印加されることを示している。これは、スイッチSWc2が、容量素子C2のノードNbと出力端子OUTとを接続するN−chMOSトランジスタのスイッチであるためである。以下、同様にして、図2(4)、(5)、(6)についても、N−chMOSスイッチをON/OFFさせるため使用する電圧レベルが示されている。なお、VSSは接地電圧を示している。
図2(4)は、スイッチSWd2のON/OFF状態を示し、図2(5)は、スイッチSWc1のON/OFF状態を示し、図2(6)は、スイッチSWd1のON/OFF状態を示している。
また、図2(7)は、クロック信号CLK1の波形、図2(8)は、クロック信号CLK2の電圧波形を示している。
図2のタイミングチャートに示すように、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1(時刻t1〜t2)においては、スイッチSWc2がOFF(非導通)、スイッチSWd1およびスイッチSWd2がON(導通)、スイッチSWc1がOFFになっている。この最初のプリチャージ状態の期間Tpre1(時刻t1〜t2)における各スイッチのON/OFF状態を、図3(A)に示す。
この図3(A)に示すように、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1(時刻t1〜t2)において、スイッチSWd1はONになっており、初段の容量素子C1のノードNaは電源電圧VDDにプリチャージされている。
また、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1において、スイッチSWd2がONになっているため、2段目の容量素子C2のノードNbが電源電圧VDDにプリチャージされる。この状態が、図2のTpre1期間(時刻t1〜t2)におけるノードNaおよびノードNbの電圧波形に示されており、ノードNaおよびNbが電源電圧VDDにプリチャージされている。
このように、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1(時刻t1〜t2)において、昇圧に使用される各容量素子C1,C2を、それぞれのプリチャージパス(スイッチSWd1およびスイッチSWd2)により、予め電源電圧VDDの電圧レベルに充電する。これにより、各容量素子C1,C2は、それぞれのプリチャージパスで充電されるために、各容量素子C1,C2をそれぞれ電源電圧VDDにより充電することができる。
よって、図6に示す従来技術のチャージポンプ回路と比較して、本実施形態によるチャージポンプ回路では、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1において、2段目の容量素子C2にも、初段目の容量素子C1と同様に、電源電圧VDDによる充電をすることができる。すなわち、本実施形態によるチャージポンプ回路では、各容量素子C1,C2に、電流供給の効率を上昇させて、充電することが可能となる。
そして、本実施形態によるチャージポンプ回路では、初段目の容量素子C1から2段目の容量素子C2にポンピングする際も、容量素子C2の電位として、図6に示す従来技術のチャージポンプ回路の場合における電位よりも高い電位から開始することができる。そのため、ポンピングの効率も向上することができる。
次に、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1(時刻t1〜t2)が終了すると、続いて、次のプリチャージ状態の期間Tpre2(時刻t3〜時刻t4)に移行する。図2のタイミングチャートに示すように、次のプリチャージ状態の期間Tpre2(時刻t3〜t4)においては、スイッチSWc2がOFF、スイッチSWd2がOFF、スイッチSWc1がON、スイッチSWd1がOFF状態になっている。この次のプリチャージ状態の期間Tpre2(時刻t3〜t4)における各スイッチのON/OFF状態を、図3(B)に示す。
図3(B)に示す次のプリチャージ状態の期間Tpre2(時刻t3〜t4)おいては、バッファ回路11の出力が“H”、すなわち、電源電圧VDDのレベルとなる。このため、ノードNaは、図2(1)のノードNaの電圧波形に示すように、時刻t3の時点において、容量素子C1の充電電圧(電源電圧VDDのレベル)とバッファ回路11の出力電圧(電源電圧VDDのレベル)が加算された電圧、すなわち、VDDの2倍の電圧に近い値の電圧、まで上昇する。その後、容量素子C1のノードNaから、スイッチSWc1を介して、容量素子C2のノードNbに充電電流が流れるため、時刻t3以後、ノードNaの電圧は次第に降下する。一方、容量素子C2のノードNbの電圧は、図2(2)のノードNbの電圧波形に示すように、時刻t3において上昇を開始する。
そして、時刻t4においてスイッチSWc1がOFFすると、ノードNaとノードNbは切り離され、容量素子C2のノードNbには、容量素子C1により充電された電圧Vpre(図2(2)に示すノードNbの電圧波形の電圧Vpreを参照)が残る。この容量素子C2のプリチャージ電圧Vpreは、容量素子C1により充電された分だけ、電源電圧VDDよりも高い電圧レベルとなる。これにより、容量素子C1から容量素子C2へのポンピングが完了する。
なお、プリチャージ電圧Vpreは、容量素子C1の静電容量をC1とし、容量素子C2の静電容量をC2とおくと、プリチャージ電圧Vpreのレベルは、概略、
Vpre=VDD×(C2+2×C1)/(C1+C2)、となる。
この式において、C2>0かつC1>0であることより、(C2+2×C1)/(C1+C2)の値は1よりも大きい。よって、プリチャージ電圧Vpreの値は、電源電圧VDDの値よりも大きいことになる。
上述した最初のプリチャージ状態の期間Tpre1、および次のプリチャージ状態の期間Tpre2により、容量素子C2に対する電源電圧VDDによるプリチャージ、および容量素子C1から容量素子C2へのポンピングによるプリチャージが完了した後、時刻t5において、ディスチャージ期間Tdisが開始される。
図2のタイミングチャートに示すように、ディスチャージ期間Tdis(時刻t5〜t6)においては、スイッチSWc2がON、スイッチSWd2がOFF、スイッチSWc1がOFF、スイッチSWd1がON状態になっている。このディスチャージ期間Tdis(時刻t5〜t6)における各スイッチのON/OFF状態を、図3(C)に示す。
図3(C)に示すディスチャージ期間Tdis(時刻t5〜時刻t6)においては、クロック信号CLK2が“H(高レベル)”となるため、バッファ回路12の出力が“H”、すなわち電源電圧VDDの電圧レベルとなる。このため、ノードNbは、図2(2)のノードNbの電圧波形Nbに示すように、時刻t5以後において、容量素子C2の充電電圧Vpreとバッファ回路12の出力電圧(電源電圧VDDのレベル)が加算された電圧VPPまで上昇する。この電圧VPPが、スイッチSWc2を介して、出力端子OUTに出力される。また、このディスチャージ期間Tdis(時刻t5〜時刻t6)において、スイッチSWd1がONとなり、容量素子C1のノードNaが、電源電圧VDDに充電される。
そして、時刻t6に至ると、スイッチSWc2がOFFし、このディスチャージ期間Tdisが終了する。以後、前述した最初のプリチャージ状態の期間Tpre1からの動作が繰り返される。
このように、本発明のチャージポンプ回路においては、最初のプリチャージ期間Tpre1において、容量素子C1を電源電圧VDDにプリチャージするとともに、容量素子C2を電源電圧VDDにプリチャージする2つのプリチャージパス(スイッチSWd1とスイッチSWd2)を有している。
すなわち、本実施の形態のチャージポンプ回路1では、プリチャージ動作の開始の際に、容量素子C2をスイッチSWd2のプリチャージパスにより電源の電源電圧VDDでプリチャージする。このプリチャージパスは電源から直接充電するため電流効率がよい。その後に、スイッチSWc1による高電圧発生プリチャージパスにより容量素子C1から容量素子C2へのポンピングを行う。
このように、容量素子C2を、電源VDDおよびスイッチSWd2による電流効率のよいプリチャージパスで電源電圧VDDの電圧レベルにプリチャージした後に、容量素子C1およびスイッチSWc1によりポンピングする。このポンピングの場合には、容量素子C2の電位として、プリチャージにより充電された電源電圧VDDの電圧レベルから開始することができるので、容量素子C2に対するポンピングにおける電流効率が改善される。このため、従来よりも容量素子C2に対するポンピングされた電位が大きくなる。また、これにより、容量素子C2が後段に出力する場合の、電流供給能力も向上させることが可能となる。
なお、上記の図2を用いて説明した本実施の形態のチャージポンプ回路1の動作では、ディスチャージ期間Tdisと最初のプリチャージ状態の期間Tpre1とにおいて、スイッチSWd1をONにするものとして説明した。しかしながら、ディスチャージ期間TdisにおいてスイッチSWd1をONとすることにより、このディスチャージ期間Tdisにおいて、容量素子C1を電源電圧VDDによりプリチャージすることが可能である。そのため、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1においてはスイッチSWd1をOFFとしてもよい。
また、上記の説明においては、容量素子C1と容量素子C2とは、同じ程度の静電容量を持つ容量素子を使用するものとして説明したが、これに限定されず、容量素子C1と容量素子C2とは静電容量が異なっていてもよい。容量素子C1と容量素子C2とが、異なる場合でも、同じ程度の静電容量の場合と同様に、チャージポンプ回路1は動作することが可能である。なお、この場合、容量素子C2が容量素子C1により昇圧されるようにするために、容量素子C1の容量値が容量素子C2の容量値よりも大きいことが望ましい。
また、以上の説明では、図1(A)に示す並列型の2段式のチャージポンプ回路1を例に説明したが、これに限らず、図1(B)に示すように、n段式(n≧2)のチャージポンプ回路1´の構成とすることもできる。この図1(B)に示すチャージポンプ回路1´は、図1(A)に示す2段構成のチャージポンプ回路1に、容量素子C3,・・・,Cn、バッファ回路13,・・・,1n、およびスイッチSWd3,・・・,SWdnを追加し、また、クロック生成部3を、クロック信号CLK1,CLK2,CLK3,・・・,CLKnを生成するクロック生成部3Aに変更した構成である。
なお、図1(B)に示すn段の並列型のチャージポンプ部1´においては、スイッチSWd3、・・・、およびスイッチSWdnを含むプリチャージパス14の部分を省略し、初段のプリチャージパス(スイッチSWd1)と、2段目のプリチャージパス(スイッチSWd2)だけを設ける構成でもよい。また、初段目の容量素子C1と2段目の容量素子C2のプリチャージパスに加えて、他の任意に選択した容量素子に対するプリチャージパスを設けるようにしてもよい。
このチャージポンプ回路1´では、初段目の容量素子C1と2段目の容量素子C2については、最初のプリチャージ状態の期間において、毎回、電源電圧VDDによるプリチャージが行われる。これにより、図1(A)に示すチャージポンプ回路1と同様な効果が得られる。また、容量素子C3,・・・,Cnについては、定常運転状態では、容量素子C3,・・・,Cnの充電電圧は電源電圧VDD以上であることが普通であり、この場合には、プリチャージパスを使用する必要はない。しかしながら、電源起動時等において、容量素子C3,・・・,Cnの充電電圧レベルが電源電圧VDDよりも低い場合に、電源電圧VDDによるプリチャージを行うことができる。これにより、電源起動時における出力電圧の立ち上がり特性をよくすることができる。
以上説明したように、本実施の形態のチャージポンプ回路1または1´は、並列に接続された複数の容量素子C1,C2,・・・,Cnのそれぞれに順にクロック信号CLK1,CLK2,CLK3,・・・,CLKnを印加してポンピング動作することにより、供給される電源電圧VDDよりも高い電圧を生成するチャージポンプであり、各容量素子C1,C2,・・・Cnの内の予め定められている複数の容量素子(例えば、容量素子C1,C2)を電源電圧VDDによりプリチャージするプリチャージパス(スイッチSWd1、SWd2)を有して構成される。
これにより、本実施の形態のチャージポンプ回路1または1´では、プリチャージの際に、各容量素子C1,C2を電源電圧VDDにより充電をすることができる。すなわち、本実施の形態のチャージポンプ回路では、ポンピングに用いられるスイッチを用いること無しに、各容量素子を電源電圧VDDによりプリチャージすることができるために、各容量素子C1,C2に、電流供給の効率を上昇させて、充電することが可能となる。
また、ポンピングの際に、容量素子の電位として、従来技術のチャージポンプ回路の場合における電位よりも高い電位から開始することができる。そのため、ポンピングの効率も向上することができる。
このため、容量素子に対して効率のよいプリチャージを行うことができるようになり、プリチャージする電圧を大きくすることができ、電流供給能力を向上させることが可能となる。
また、第1の実施の形態のチャージポンプ回路1´においては、プリチャージ動作を開始する際に、各容量素子の内の初段目の容量素子C1を電源電圧VDDによりプリチャージする第1のプリチャージパス(スイッチSWd1)と、2段目以降の容量素子C2,C3,・・・,Cnの内のいずれかの容量素子を、電源電圧VDDにより充電する第2のプリチャージパス(スイッチSWd2)と、を有して構成される。
これにより、初段目の容量素子C1と、2段目以降の容量素子C2,C3,・・・,Cnの内のいずれかの容量素子を、予め電源電圧VDDまで充電した後に、プリチャージ動作を開始することができる。このため、2段目以降の容量素子C2,C3,・・・,Cnに対して効率のよいポンピング動作を行うことができるようになり、ポンピングによるプリチャージ電圧を大きくすることができると共に、電流供給能力を向上させることが可能となる。
[第2の実施の形態]
図1に示すチャージポンプ回路1または1´では、並列型のチャージポンプ回路の例について説明したが、第2の実施の形態では、直列・並列混載型のチャージポンプ回路の例について説明する。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るチャージポンプ回路の構成を示す図である。
まず、第2の実施の形態の概要について説明する。この図4に示すチャージポンプ回路2は、複数の並列型のチャージポンプ部21および22と、チャージポンプ部21および22の出力電圧を直列に接続して出力する直列型のチャージポンプ部23とを有する直列・並列混載型の構成のものである。すなわち、第2の実施の形態は、直列・並列混載型のチャージポンプ回路2において、その並列型のチャージポンプ部21および22を、第1の実施の形態で説明したチャージポンプ回路1または1´で構成した点に特徴がある。従って、直列・並列混載型のチャージポンプ回路2においても、第1の実施の形態において説明した効果と同様な効果が得られる。
次に、第2の実施の形態について、詳細に説明する。この並列型のチャージポンプ部21,22は、図1に示すチャージポンプ回路1と同様な構成のものであり、この並列型のチャージポンプ回路21,22についての重複した説明は省略する。
直列型のチャージポンプ部23は、容量素子C2とC2´、バッファ回路12、N−chMOSトランジスタの1つのスイッチSWc2、およびP−chMOSトランジスタの1つのスイッチSWt´により構成される。なお、P−chMOSトランジスタのスイッチSWt´と、N−chMOSトランジスタスイッチSWtとは、一方がONの場合に、他方がOFFとなる関係があるスイッチである。
そして、直列型のチャージポンプ部23では、容量素子C2´の一方の端子(ノードNc)と容量素子C2の一方の端子(ノードNb1)とがスイッチSWt´により接続される。また、容量素子C2´の他方の端子は、バッファ回路12の出力端子に接続される。バッファ回路12の入力端子には、クロック信号CLK2が入力される。また、容量素子C2の他方の端子(ノードNb)は、スイッチSWc2を介して、出力端子OUTに接続されている。
図5は、図4に示すチャージポンプ回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図5のタイミングチャートに示すように、このチャージポンプ回路2においては、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1(時刻t1〜t2)と、次のプリチャージ状態の期間Tpre2(時刻t3〜t4)と、ディスチャージ期間Tdis(時刻t5〜t6)との3つの動作期間を繰り返すことにより昇圧動作を行っている。
また、図5のタイミングチャートにおいて、図5(1)は、容量素子C1のノードNa、容量素子C2のノードNb、容量素子C1´のノードNa1、容量素子C2´のノードNcの電圧波形を示している。なお、図5(1)の右側には、電圧信号のレベルが示されており、VDDは電源電圧、VSSは接地電圧である。
また、図5(2)は、各動作期間におけるスイッチSWd2およびスイッチSWd2´のON(導通)/OFF(非導通)状態を示している。この図の右側に示される電圧2VDD(2×VDD)と電源電圧VDDは、スイッチSWd2およびSWd2´をON/OFFさせるために、ゲートに印加される信号波形の電圧レベルを示している。この、ゲートに印加される信号波形の電圧レベルは、図2に示すタイミングチャートの場合と同様のものである。
以下、図5(3)、(4)、(5)、(6)についても、同様にN−chMOSトランジスタのスイッチをON/OFFさせるためにゲートに印加される信号の電圧レベルが示されている。
図5(3)は、各動作期間におけるスイッチSWc1およびスイッチSWc1´のON/OFF状態を示し、図5(4)は、スイッチSWc2のON/OFF状態を示し、図5(5)は、スイッチSWd1およびスイッチSWd1´のON/OFF状態を示し、図5(6)は、スイッチSWtのON/OFF状態を示している。なお、スイッチSWt´については図示していないが、スイッチSWt´は、スイッチSWtがONのときにOFFになり、スイッチSWtがOFFのときにONになるスイッチである。
また、図5(7)は、クロック信号CLK2の波形、図5(8)は、クロック信号CLK1の波形を示している。図5(7)に示すクロック信号CLK2は、ディスチャージ期間Tdis(時刻t5〜t6)において“H”となる。図5(8)に示すクロック信号CLK1は、次のプリチャージ状態の期間Tpre2(t3〜t4)において“H”となる。
図5のタイミングチャートに示すように、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1(時刻t1〜t2)においては、スイッチSWd2、スイッチSWd2´、スイッチSWd1、スイッチSWd1´、およびスイッチSWtがON(導通)になっている。また、スイッチSWc1、スイッチSWc1´、スイッチSWc2がOFF(非導通)になっている。
最初のプリチャージ状態の期間Tpre1(時刻t1〜t2)においては、スイッチSWd1がONになっているため、容量素子C1のノードNaは電源電圧VDDにプリチャージされている。また、スイッチSWd2およびスイッチSWtもONになっているため、容量素子C2のノードNbも電源電圧VDDにプリチャージされている。
同様に、最初のプリチャージ状態の期間Tpre1(時刻t1〜t2)においては、スイッチSWd1´がONになっているため、容量素子C1´のノードNa1は電源電圧VDDにプリチャージされている。また、スイッチSWd2´もONになっているため、容量素子C2´のノードNcも電源電圧VDDにプリチャージされている。
この状態が、図5(1)のTpre1期間(時刻t1〜t2)に示され、この期間において、ノードNa、ノードNb、ノードNa1、ノードNcの各電圧波形のレベルが、ほぼ電源電圧VDDのレベルになっていることが示されている。
そして、次のプリチャージ状態の期間Tpre2(時刻t3〜t4)においては、図5のタイミングチャートに示すように、スイッチSWd2、スイッチSWd2´、スイッチSWc2、スイッチSWd1、およびスイッチSWd1´がOFFの状態になる。また、スイッチSWc1、スイッチSWc1´、およびスイッチSWtがONの状態になる。また、スイッチSWt´がOFFの状態になる。また、この期間においてクロック信号CLK1は“H”となる。
この、次のプリチャージ状態の期間Tpre2(時刻t3〜t4)においては、クロック信号CLK1が“H(高レベル)”となり、バッファ回路11の出力が“H”、すなわち、電源電圧VDDのレベルとなる。このため、容量素子C1のノードNaは、図5(1)の波形Naに示すように、時刻t3の時点において、容量素子C1のプリチャージ電圧(電源電圧VDDのレベル)とバッファ回路11の出力電圧(電源電圧VDDのレベル)とが加算された電圧(VDDの2倍の電圧)に近い値まで上昇する。
その後、容量素子C1のノードNaから、スイッチSWc1を介して、容量素子C2のノードNbに充電電流が流れるため、時刻t3以後、ノードNaの電圧は次第に降下する。一方、容量素子C2のノードNbの電圧は、図5(1)の波形Nbに示すように、時刻t3において上昇を開始する。そして、時刻t4において、ノードNaとノードNbは、電圧Vpreまで昇圧される。
なお、プリチャージ電圧Vpreは、容量素子C1の静電容量をC1とし、容量素子C2の静電容量をC2とおくと、プリチャージ電圧Vpreのレベルは、概略、
Vpre=VDD×(C2+2×C1)/(C1+C2)、となる。
この式において、C2>0かつC1>0であることより、(C2+2×C1)/(C1+C2)の値は1よりも大きい。よって、プリチャージ電圧Vpreの値は、電源電圧VDDの値よりも大きいことになる。
同様にして、次のプリチャージ状態の期間Tpre2(時刻t3〜t4)において、クロック信号CLK1が“H(高レベル)”となり、バッファ回路11´の出力が“H”、すなわち電源電圧VDDのレベルとなる。このため、容量素子C1´のノードNa1は、図5(1)の波形Na1に示すように、時刻t3の時点において、容量素子C1´の充電電圧(電源電圧VDDのレベル)と、バッファ回路11´の出力電圧(電源電圧VDDのレベル)とが加算された電圧(VDDの2倍の電圧)に近い値まで上昇する。
その後、容量素子C1´のノードNa1から、スイッチSWc1´を介して、容量素子C2´のノードNcに充電電流が流れるため、時刻t3以後、ノードNa1の電圧は次第に降下する。一方、容量素子C2´のノードNcの電圧は、図5(1)の波形Ncに示すように、時刻t3において上昇を開始する。そして、時刻t4において、ノードNa1とノードNcは、電圧Vpreまで昇圧される。
そして、時刻t4においてスイッチSWc1がOFFすると、ノードNaとノードNbは切り離され、容量素子C2のノードNbには、容量素子C1により充電された電圧Vpreが残る。この容量素子C2の電圧Vpreは、容量素子C1により充電された分だけ、電源電圧VDDよりも高い電圧レベルとなる。これにより、容量素子C1から容量素子C2へのポンピングが完了する。同様にして、時刻t4においてスイッチSWc1´がOFFすると、ノードNa1とノードNcは切り離され、容量素子C2´のノードNcには、容量素子C1´により充電された電圧Vpreが残る。この容量素子C2´の電圧Vpreは、容量素子C1´により充電された分だけ、電源電圧VDDよりも高い電圧レベルとなる。これにより、容量素子C1´から容量素子C2´へのポンピングが完了する。
上述した最初のプリチャージ状態の期間Tpre1、および次のプリチャージ状態の期間Tpre2により、容量素子C2およびC2´に対するポンピングが完了した後、時刻t5において、ディスチャージ期間Tdisが開始される。
図5のタイミングチャートに示すように、ディスチャージ期間Tdis(時刻t5〜t6)においては、スイッチSWd2、スイッチSWd2´、スイッチSWc1、スイッチSWc1´、およびスイッチSWtがOFFの状態になる。また、スイッチSWc2、スイッチSWd1、スイッチSWd1´、およびスイッチSWt´がONの状態になる。また、このディスチャージ期間Tdisにおいて、クロック信号CLK2が“H”となる。
このディスチャージ期間Tdis(時刻t5〜t6)においては、クロック信号CLK2が“H(高レベル)”となり、バッファ回路12の出力が“H”、すなわち、電源電圧VDDのレベルとなる。このため、容量素子C2´のノードNcは、図5(1)の波形Ncに示されるように、時刻t5以後において、容量素子C2´のプリチャージ電圧Vpreとバッファ回路12の出力電圧(電源電圧VDDのレベル)とが加算された電圧(Vpre+VDD)まで上昇する。
そして、容量素子C2のノードNbには、容量素子C2´のノードNcの電圧と、容量素子C2にプリチャージされた電圧とが加算された電圧(Vpp)が現われる。この電圧VPPが、スイッチSWc2を介して、出力端子OUTに出力される。また、このディスチャージ期間Tdisにおいて、スイッチSWd1およびスイッチSWd1´がONとなり、容量素子C1のノードNaと、容量素子C1´のノードNa1とが、電源電圧VDDに充電される。
そして、時刻t6に至ると、このディスチャージ期間Tdisが終了する。以後、前述の最初のプリチャージ状態の期間Tpre1に戻り、次のプリチャージ状態の期間Tpre2、およびディスチャージ期間Tdisが繰り返される。
このように、第2の実施の形態に係るチャージポンプ回路2においては、最初のプリチャージ期間Tpre1において、容量素子C1および容量素子C1´を電源電圧VDDにプリチャージするとともに、同時に容量素子C2および容量素子C2´を電源電圧VDDにプリチャージする4つのプリチャージパス(スイッチSWd1,SWd1´,SWd2,SWd2´)を有している。
すなわち、プリチャージの開始の際に、容量素子C2およびC2´を、スイッチSWd2およびSWd2´のプリチャージパスにより電源電圧VDDにより予めプリチャージする。このプリチャージパスは電源から直接充電するので電流効率がよい。この後に、従来のスイッチSWc1およびSWc1´による高電圧発生プリチャージパスにより、容量素子C1から容量素子C2へのポンピング、および容量素子C1´から容量素子C2´へのポンピングを行う。
このように、容量素子C2およびC2´を、スイッチSWd2およびSWd2´を用いたプリチャージパスにより電源電圧VDDから直接にプリチャージすることにより、プリチャージの効率が改善される。このため、スイッチSWd2およびSWd2´によるプリチャージパスを使用しない場合に比べて、プリチャージ電位を大きくすることができ、電流供給能力を向上させることが可能となる。
以上説明したように、第2の実施の形態によるチャージポンプ回路2は、並列に接続された複数の第1の容量素子C1,C2それぞれに順にクロック信号を印加してポンピング動作することにより、供給される電源電圧VDDよりも高い電圧を生成する第1のチャージポンプ部21と、並列に接続された複数の第2の容量素子C1´,C2´それぞれに順にクロック信号を印加してポンピング動作することにより、電源電圧VDDよりも高い電圧を生成する第2のチャージポンプ部22と、を有して構成されている。
また、このチャージポンプ回路2は、複数の第1の容量素子C1,C2のうちの最終段の容量素子C2と、複数の第2の容量素子C1´,C2´のうちの最終段の容量素子C2´とを、直列に接続して昇圧された出力電圧を生成する第3のチャージポンプ部23とを有して構成されている。
さらに、このチャージポンプ回路2は、第1のチャージポンプ部21は、自チャージポンプ部21が有する各容量素子C1,C2の内の予め定められている複数の容量素子C1,C2を電源電圧VDDによりプリチャージするプリチャージパス(スイッチSWd1,SWd2)を有し、第2のチャージポンプ部22は、自チャージポンプ部22が有する各容量素子C1,C2の内の予め定められている複数の容量素子C1´,C2´を電源電圧VDDによりプリチャージするプリチャージパス(スイッチSWd1´,SWd2´)を有して構成されている。
これにより、第2の実施の形態によるチャージポンプ回路2は、各並列型のチャージポンプ部21および22において、第1の実施形態と同様に、容量素子C2およびC2´に対して効率のよいプリチャージを行うことができる。更に、第2の実施の形態によるチャージポンプ回路2は、第3のチャージポンプ部23により、更に、出力する電圧を大きくすることができると共に、電流供給能力を向上させることが可能となる。
なお、図4に示したチャージポンプ回路2では、2つの並列型のチャージポンプ部21および22と、1つの直列型のチャージポンプ部23で構成される直列・並列混載型のチャージポンプ回路の例を示したが、これに限定されない。例えば、3つ以上の並列型のチャージポンプ部と、これらの複数の並列型のチャージポンプ部の出力電圧を直列に接続してポンピングする1つの直列型のチャージポンプ部を使用する構成とすることもできる。
さらに、並列型のチャージポンプ部21および22は、2個の容量素子を用いた2段式の構成に限定されず。図1(B)に示すような、n個(n≧2)の容量素子C1,C2,C3,・・・,Cnを使用したn段構成のチャージポンプ部とすることもできる。
なお、n段構成のチャージポンプ部である場合、このn段構成のチャージポンプ部のうち、少なくともいずれか1段のチャージポンプ部の構成を、第1の実施形態と同様の構成としてもよい。この場合でも、この第1の実施形態と同様の構成とした段については、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記に図1または図4を用いて説明したチャージポンプ回路は、半導体記憶装置において、たとえば、この半導体記憶装置に外部より供給されている電源電圧よりも高い電圧をワード線に印加する場合に、この印加する電圧を生成する回路に用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るチャージポンプ回路の構成を示す図である。 図1に示すチャージポンプ回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示すチャージポンプ回路におけるプリチャージ期間およびディスチャージ期間における各スイッチのON/OFF状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るチャージポンプ回路の構成を示す図である。 図4に示すチャージポンプ回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来の並列型のチャージポンプ回路を示す図である。
符号の説明
1,1´,2・・・チャージポンプ回路、3,3A・・・クロック生成部、11,11´,12,13,1n・・・バッファ回路、21,22・・・並列型のチャージポンプ部、23・・・直列型のチャージポンプ部、41・・・第1のプリチャージパス、42・・・第2のプリチャージパス、C1,C1´,C2,C2´,C3,Cn・・・容量素子、CLK1,CLK2,CLK3,CLKn・・・クロック信号、OUT・・・出力端子、SWc1,SWc2´,SWd1,SWd1´,SWd2,SWd2´,SWdn,SWt・・・N−chMOSトランジスタスイッチ、SWt´・・・P−chMOSトランジスタスイッチ

Claims (8)

  1. 並列に接続された複数の容量素子それぞれに順にクロック信号を印加してポンピング動作することにより、供給される電源電圧よりも高い電圧を生成するチャージポンプ回路が、
    前記各容量素子の内の予め定められている複数の容量素子を前記電源電圧でプリチャージするプリチャージパス、
    を備えることを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 前記プリチャージパスが、
    前記各容量素子の内の初段目の容量素子を、前記電源電圧によりプリチャージする第1のプリチャージパスと、
    前記各容量素子の内の2段目以降の容量素子の内のいずれかの容量素子を、前記電源電圧により充電する第2のプリチャージパスと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のチャージポンプ回路。
  3. 並列に接続された複数の第1の容量素子それぞれに順にクロック信号を印加してポンピング動作することにより、供給される電源電圧よりも高い電圧を生成する第1のチャージポンプ部と、
    並列に接続された複数の第2の容量素子それぞれに順にクロック信号を印加してポンピング動作することにより、前記電源電圧よりも高い電圧を生成する第2のチャージポンプ部と、
    前記複数の第1の容量素子のうちの最終段の容量素子と、前記複数の第2の容量素子のうちの最終段の容量素子とを、直列に接続して昇圧された出力電圧を生成する第3のチャージポンプ部と
    を有し、
    前記第1のチャージポンプ部または前記第2のチャージポンプ部が、
    自チャージポンプ部が有する各容量素子の内の予め定められている複数の容量素子を前記電源電圧でプリチャージするプリチャージパス、
    を備えることを特徴とするチャージポンプ回路。
  4. 第1電源ラインと第1ノードとの間に接続された第1スイッチと、
    前記第1ノードと第1クロック供給ノードとの間に接続された第1容量素子と、
    前記第1ノードと第2ノードとの間に接続された第2スイッチと、
    前記第1電源ラインと前記第2ノードとの間に接続された第3スイッチと、
    前記第2ノードと第2クロック供給ノードとの間に接続された第2容量素子と、
    前記第2ノードと第3ノードとの間に接続された第4スイッチと、
    を備えることを特徴とするチャージポンプ回路。
  5. 前記第2容量素子と前記第2クロック供給ノードとの間に接続された第5スイッチおよび第3容量素子の直列回路と、
    前記第2容量素子および前記直列回路の接続ノードと第2電源ラインとの間に接続された第6スイッチと、
    前記第1電源ラインと第4ノードとの間に接続された第7スイッチと、
    前記第4ノードと前記第1クロック供給ノードとの間に接続された第4容量素子と、
    前記第4ノードと前記第5スイッチおよび前記第3容量素子の接続ノードとの間に接続された第8スイッチと、
    前記第1電源ラインと前記第5スイッチおよび前記第3容量素子の接続ノードとの間に接続された第9スイッチと、
    を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のチャージポンプ回路。
  6. 前記第1および第2クロック供給ノードに第1および第2のクロック信号を供給するクロック生成部、を更に備えることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のチャージポンプ回路。
  7. 前記第1および第2容量素子を前記第1電源ラインの電圧によりプリチャージする段階で、
    前記第1および第3スイッチをオンし、前記第2および第4スイッチをオフし、
    前記クロック生成部が、前記第1および第2のクロック信号の電圧レベルを、当該クロック信号が供給される容量素子を昇圧しない第1レベルにし、
    前記第1容量素子から前記第2容量素子へポンピングする段階で、
    前記第1、第3、および第4スイッチをオフし、前記第2スイッチをオンし、
    前記クロック生成部が、前記第1のクロック信号の電圧レベルを、当該クロック信号が供給される容量素子を昇圧する第2レベルにするとともに、前記第2のクロック信号の電圧レベルを前記第1レベルにし、
    前記第2容量素子からディスチャージする段階で、
    前記第1および第4スイッチをオンし、前記第2および第3スイッチをオフし、
    前記クロック生成部が、前記第1のクロック信号の電圧レベルを前記第1レベルにするとともに、前記第2のクロック信号の電圧レベルを前記第2レベルにする、
    ことを特徴とする請求項6に記載のチャージポンプ回路。
  8. 前記第1、第2、第3および第4容量素子を前記第1電源ラインの電圧によりプリチャージする段階で、
    前記第1、第3、第6、第7、および第9スイッチをオンし、前記第2、第4、第5、および第8スイッチをオフし、
    前記クロック生成部が、前記第1および第2のクロック信号の電圧レベルを、当該クロック信号が供給される容量素子を昇圧しない第1レベルにし、
    前記第1容量素子から前記第2容量素子へポンピングすると共に、前記第4容量素子から前記第3容量素子へポンピングする段階で、
    前記第1、第3、第4、第5、第7および第9スイッチをオフし、前記第2、第6および第8スイッチをオンし、
    前記クロック生成部が、前記第1のクロック信号の電圧レベルを、当該クロック信号が供給される容量素子を昇圧する第2レベルにするとともに、前記第2のクロック信号の電圧レベルを前記第1レベルにし、
    前記第2容量素子からディスチャージする段階で、
    前記第1、第4、第5および第7スイッチをオンし、前記第2、第3、第6、第8および第9スイッチをオフし、
    前記クロック生成部が、前記第1のクロック信号の電圧レベルを前記第1レベルにするとともに、前記第2のクロック信号の電圧レベルを前記第2レベルにする、
    ことを特徴とする請求項6に記載のチャージポンプ回路。
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