JP2005117830A - チャージポンプ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源電圧Vddを、電力ロスを伴うことなく1.5Vdd又は2Vddに昇圧できると共に、特に、出力電圧として2Vddを得る場合に、昇圧能力を向上させる。
【解決手段】クロックドライバーCDの入力クロックであるクロックφがLowレベルのときには、第1のコンデンサC1を電源電圧Vddに充電し、第2のコンデンサC2を放電して、出力端子に2Vddを供給する。クロックがHighレベルのときには、反対に、第2のコンデンサC2を電源電圧Vddに充電し、第1のコンデンサC1を放電して、出力端子に2Vddを供給する。このチャージポンプ回路によれば、クロックφがLowレベルの時及びHighレベルの時を通じて出力端子に2Vddが供給されるため昇圧能力が高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、チャージポンプ回路に関し、特に昇圧電圧を切り替え可能なチャージポンプ回路に関する。
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリ(Flash Memory)の書き込み/消去システム、LCD(Liquid Crystal Display)システム、アナログスイッチを駆動するシステムなどにおいては、電源電圧より高い電圧を供給する必要がある。
そこで、このような集積回路においてはチャージポンプ回路を内蔵する方法が幅広く用いられている。チャージポンプ回路は簡単な回路で電源電圧を昇圧できる回路であり、システムの単一電源で、より高い電圧を提供することができる。
最も基本的なチャージポンプ回路は、電荷転送用のトランジスタを直列接続し、それらの各接続点にコンデンサを介して、クロックを供給することにより、入力電圧(電源電圧)を昇圧する。入力電圧をVdd、電荷転送用のトランジスタの閾値電圧をVt、昇圧電圧をVoutとすると、N段チャージポンプ回路において、昇圧電圧Voutは、次式で表される。
Vout=(N+1)(Vdd−Vt)
このチャージポンプ回路を電源回路として用いる場合、所望の高電圧に設定するために、適当な段数を設定し、さらに昇圧電圧Voutをレギュレータによって調整することが考えられる。しかしながら、チャージポンプ回路は、Vddのステップでしか昇圧できなかったため、電力ロスが生じ、電源回路の効率が十分得られなかった。
そこで、Vdd以下の小さなステップで昇圧を行う新しいタイプのチャージポンプ回路が開発された(特許文献1)。このチャージポンプ回路について図5を参照しながら説明する。このチャージポンプ回路は、電源電圧Vddを1.5Vddに昇圧することができる回路である。
図5(a)(b)において、ダイオードD1、D2が直列に接続され、ダイオードD1のアノードには電源電圧Vddが供給されている。ダイオードD1、D2は、ゲートとドレインを共通接続したMOSトランジスタによって構成することができる。S1、S2、S3は、ダイオードD1、D2の接続点に、コンデンサC1A、C1Bを並列または直列に切換えて接続するためのスイッチである。
これらのスイッチS1、S2、S3は、MOSトランジスタによって構成することができる。11はコンデンサC1Bにクロックを供給するクロックドライバーである。クロックドライバー11は、2段のCMOSインバータによって構成される。12は、ダイオードD2から出力される昇圧電圧VHが供給される負荷である。また、CLはダイオードD2の出力ノードが有する容量である。
このチャージポンプ回路の動作を説明すると、以下の通りである。クロックドライバー11の入力クロックがLレベル(CLK=Low)のとき、図5(a)に示すように、S1=オフ,S2=オン,S3=オフとすると、2つのコンデンサC1A、CIBは、ダイオードD1、D2の接続点に直列接続される。すると、各コンデンサC1A、C1Bは、Vdd/2に充電される。このとき、電源電圧VddからコンデンサC1A,C1Bに流れ込んだ電流をIinとすると、クロックドライバー11には同じ電流 Idv=Iin が流れ込む。
次に、クロックドライバー11の入力クロックがHレベル(CLK=High)のとき、図5(b)に示すように、S1=オン,S2=オフ,S3=オンとすると、2つのコンデンサC1A、C1BはダイオードD1、D2の接続点に並列接続される。すると、各コンデンサC1A、C1Bにかかる電圧は、コンデンサC1A、C1Bの容量値が等しければ、Vdd/2であるから、クロックドライバー11の出力をVddとすると、ダイオードD1、D2の接続点の電圧VH1は1.5Vddに昇圧される。
また、このとき、2つのコンデンサC1A、C1Bから次段のダイオードD2に流れ出る電流は2×Iinとなる。クロックドライバー11からは同じ電流 Idv=2×linが流れ出る。
ダイオードD2から出力される出力電流Ioutを一定とし、各電流を全て時間平均電流とすると、定常時には以下のようになる。
Iin=Iout/2Vout=1.5Vdd(ただし、ドライバーの電源電圧をVddとする)
Idv=Iout/2(クロックドライバーに流れ込む電流)
Idv=Iout(クロックドライバーの電源Vddから流れ出る電流)
ただし、Voutは、ダイオードD2から出力される出力電圧であり、簡単のため、ダイオードD1、D2のしきい値電圧を0Vとする。
このチャージポンプ回路の要点は、クロックCLKのレベルに応じて、コンデンサC1A,C1Bを直列接続して充電し、並列接続して放電することを繰り返すことにより、Vdd/2のステップで昇圧を行うものである。また、ここで重要な点は、CLK=Lのとき、電源電圧Vddからの入力電流Iinが出力電流Ioutの1/2であるという点である。これにより、出力電圧のレギュレーションを行わない場合の回路の理論効率ηを100%とすることができ、昇圧電圧を1.5Vddにしたことによる電力ロスはない。
すなわち、入力電流は、CLK=HのときのIoutと、CLK=LのときのIout/2との和となるから、η=出力電力/入力電力=(1+0.5)Vdd×Iout/Vdd×1.5Iout=100%これは、実質的に、0.5段チャージポンプ回路と言える。しかも、回路の理論効率ηは100%とすることができる。
0.5Vddという電圧を作る方法は他にも考えられる。たとえば、抵抗分割による方法である。しかし、回路の効率ηを100%とすることはできず、電力ロスを伴うものである。これに対して、このチャージポンプ回路によれば、コンデンサの接続をクロックCLKのレベルに応じて、並列と直列に交互に切換えているので、電力ロスを理論的に0%とすることができる。
また、2つのコンデンサC1A、C1BをクロックCLKの状態によらず、直列にしたままで動作させれば(S1=オフ,S2=オン,S3=オフ)、従来のチャージポンプと同じ働きをし、Vout=2Vddとなる。この場合、スイッチ制御回路(負図示)を設け、このスイッチ制御回路からスイッチS1、S2、S3にスイッチ制御信号を供給することにより、2つのコンデンサC1A、C1Bを常時直列に接続するかクロックCLKの電圧レベルに応じて直列又は並列に接続するかを切換可能とするように構成される。
すなわち、このチャージポンプ回路は、出力電圧Voutとして、1.5Vdd、あるいは2Vddを得ることができる。換言すれば、0.5段と1段との切換が可能である。
特開2001−231249号公報 「改良された電圧増幅回路技術を用いたNMOS集積回路におけるオンチップ高電圧の発生」"On-chip High-Voltage Generation in NMOS Integrated Circuits Using an Improved Voltage Multiplier Technique" アイ・イー・イー・イー ジャーナル・オブ・ソリッドステート サーキット SC−11巻 NO.3 374−378頁 1976年6月
上述したように、このチャージポンプ回路は、出力電圧Voutとして、1.5Vdd、あるいは2Vddを得ることができる。そして、出力電圧Voutとして、2Vddを得ようとする場合、2つのコンデンサC1A、C1BをクロックCLKの状態によらず、直列にしたままで動作させればよい。(S1=オフ,S2=オン,S3=オフ)。しかしながら、2つのコンデンサC1A、C1Bを直列接続して、1つのコンデンサとして用いるとコンデンサの容量が小さくなってしまい、昇圧能力が落ち、十分な出力電流が得られなくなる。
そこで、本発明のチャージポンプ回路は、電源電圧Vddが印加された第1のスイッチング素子と、この第1のスイッチング素子と直列に接続された第2のスイッチング素子と、第1及び第2のコンデンサと、前記第1及び第2のコンデンサにクロックを供給するクロックドライバーと、前記第2のスイッチング素子の一端である出力端子から、2Vdd、1.5Vddのいずれかを切り替えて出力するための切り替え制御回路とを備えたチャージポンプ回路において、
前記切り替え制御回路は、前記出力電圧として2Vddを出力するときは、前記クロックが第1の電圧レベルのときに前記第2のコンデンサを前記第1のスイッチング素子を介して電源電圧Vddと接地との間に接続して充電すると共に前記第1のコンデンサを電源電圧Vddと出力端子の間に接続して放電し、
前記クロックが第2の電圧レベルのときに前記第1のコンデンサを電源電圧Vddと接地との間に接続して充電すると共に前記第2のコンデンサを前記第2のスイッチング素子を介して電源電圧Vddと出力端子との間に接続して放電することを特徴とするものである。
さらに具体的な態様は、電源電圧Vddが印加された第1のスイッチング素子と、この第1のスイッチング素子と直列に接続された第2のスイッチング素子と、一方の端子にクロックが供給された第1のコンデンサと、一方の端子が前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点に接続された第2のコンデンサと、前記第2のコンデンサの他方の端子と電源電圧Vddの間に接続された第3のスイッチング素子と、前記第1のコンデンサの他方の端子と前記第2のコンデンサの他方の端子の間に接続された第4のスイッチング素子と、前記第2のコンデンサの他方の端子と接地の間に接続された第5のスイッチング素子と、前記第1のコンデンサの他方の端子と前記第2のスイッチング素子の出力端子に接続された第6のスイッチング素子と、を備え、
前記出力電圧として2Vddを出力するときは、前記クロックが第1の電圧レベルのときに、前記第1、第5のスイッチング素子をオンして、前記第2のコンデンサを電源電圧Vddと接地との間に接続して充電すると共に、前記第6のスイッチング素子をオンして前記第1のコンデンサを電源電圧Vddと出力端子の間に接続して放電し、
前記クロックが第2の電圧レベルのときに、前記第3、第4のスイッチング素子をオンして前記第1のコンデンサを電源電圧Vddと接地との間に接続して充電すると共に、前記第2のスイッチング素子をオンして前記第2のコンデンサを電源電圧Vddと前記出力端子との間に接続して放電することを特徴とするものである。
本発明によれば、電源電圧Vddを、電力ロスを伴うことなく1.5Vdd又は2Vddに昇圧できると共に、特に、出力電圧として2Vddを得る場合に、昇圧能力が向上し、十分な出力電流を得ることができる。
次に本発明を実施するための最良の形態(以下、本実施形態という)について、図面を参照しながら、詳しく説明する。図1は、本実施形態に係るチャージポンプ回路の回路図である。図1は、出力電圧Voutとして、電源電圧Vddの2倍の2Vddを得るための動作を併せて説明した図であり、図1(a)は、クロックドライバーCDの入力クロックであるクロックφがLowレベル(ロウレベル)の場合、図1(b)はクロックφがHighレベル(ハイレベル)の場合を示している。
図1に示すように、第1のスイッチング用MOSトランジスタM1のソースに電源電圧Vddが印加され、この第1のスイッチング用MOSトランジスタM1のドレインは、第2のスイッチング用MOSトランジスタM2のソースに接続されている。第1のスイッチング用MOSトランジスタM1及び第2のスイッチング用MOSトランジスタM2は、電荷転送素子として機能する。ここで、第1のスイッチング用MOSトランジスタM1及び第2のスイッチング用MOSトランジスタM2は、いずれもPチャネル型である。
また、第1のコンデンサC1の一方の端子には、クロックドライバーCDの出力が接続されている。クロックドライバーCDは、電源電圧Vddと接地の間に、Pチャネル型MOSトランジスタM7、Nチャネル型MOSトランジスタM8を直列に接続してCMOSインバータとして構成される。そして、クロックドライバーCDにはクロックφが印加され、このクロックφはクロックドライバーCDによって反転される。その反転クロック*φが、クロックドライバーCDの出力として第1のコンデンサC1の一方の端子に印加される。
また、第2のコンデンサC2は、その一方の端子が第1及び第2のスイッチング用MOSトランジスタM1,M2の接続点に接続されている。第3のスイッチング用MOSトランジスタM3は、第2のコンデンサC2の他方の端子と電源電圧Vddの間に接続されている。
また、第4のスイッチング用MOSトランジスタM4は、第1のコンデンサC1の他方の端子と第2のコンデンサC2の他方の端子の間に接続されている。第5のスイッチング用MOSトランジスタM5は、第2のコンデンサC2の他方の端子と接地の間に接続されている。第6のスイッチング用MOSトランジスタM6は、第1のコンデンサC1の他方の端子と第2のスイッチング用MOSトランジスタM2のドレインである出力端子に接続されている。そして、このチャージポンプ回路は、第2のスイッチング用MOSトランジスタM2のドレインから出力電圧Voutを得るものである。
ここで、第3及び第6のスイッチング用MOSトランジスタM3,M6はPチャネル型、第4及び第5のスイッチング用MOSトランジスタM4,M5はNチャネル型である。また、第1及び第2のコンデンサC1,C2は互いに等しい容量値を有しているものとする。また、第1,第2,第3,第4,第5及び第6のスイッチング用MOSトランジスタM1,M2,M3,M4,M5,M6は、クロックφの電圧レベルに応じて、不図示の制御回路によってゲート電圧を制御することにより、後述するようにそれらのオン(ON)、オフ(OFF)が制御されている。
次に、このチャージポンプ回路の出力電圧Voutとして、2Vddを得る場合の動作について図1(a)(b)、図2を参照しながら説明する。図2はこのチャージポンプ回路の定常状態における動作タイミング図である。
まず、クロックφがLowレベルの時のチャージポンプ回路の動作について説明する(図1(a)、図2参照)。このとき、クロックドライバーCDのPチャネル型MOSトランジスタM7はオンし、反転クロック*φはHighレベル(Vdd)となる。また、第1,第5,第6のスイッチング用MOSトランジスタM1,M5,M6をオンし、第2,第3,第4のスイッチング用MOSトランジスタM2,M3,M4をオフする。
すると、図1(a)中の太い破線で示すように、電源電圧Vddから、第1のスイッチング用MOSトランジスタM1、第2のコンデンサC2、第5のスイッチング用MOSトランジスタM5を通る経路で、第2のコンデンサC2がVddに充電される。すなわち、第2のコンデンサC2の他方の端子の電圧V2はVddに充電される。
一方、図1(a)中の太い実線で示すように、電源電圧Vddから、クロックドライバーCDのPチャネル型MOSトランジスタM7、第1のコンデンサC1、第6のスイッチング用MOSトランジスタM6を通して、第1のコンデンサC1の電荷が放電され、出力端子に2Vddが供給される。これは、第1のコンデンサの他方の端子の電圧V1は後述するようにクロックφがHighレベルのときに、Vddに充電されているため、反転クロック*φがVddに変化することに伴って、第1のコンデンサの容量結合により、Vddから2Vddに昇圧されるためである。
次に、クロックφがHighレベルの時のチャージポンプ回路の動作について説明する(図1(b)、図2参照)。このとき、クロックドライバーCDのNチャネル型MOSトランジスタM7はオンし、反転クロック*φはLowレベル(接地電位0V)となる。また、第1,第5,第6のスイッチング用MOSトランジスタM1,M5,M6をオフし、第2,第3,第4のスイッチング用MOSトランジスタM2,M3,M4をオンする。
図1(a)中の太い破線で示すように、電源電圧Vddから、第3のスイッチング用MOSトランジスタM3、第2のコンデンサC2、第2のスイッチング用MOSトランジスタM2を通して、第2のコンデンサC2の電荷が放電され、出力端子に2Vddが供給される。これは、第2のコンデンサの一方の端子の電圧V2はクロックφがLowレベルのときにVddに充電されているため、第3のスイッチング用MOSトランジスタM3がオンすることにより、第2のコンデンサの他方の端子の電圧V3が0VからVddに変化することに伴って、第2のコンデンサC2の容量結合により、第2のコンデンサの一方の端子の電圧V2はVddから2Vddに昇圧されるためである。
一方、図1(b)中の太い破線で示すように、電源電圧Vddから、第3のスイッチング用MOSトランジスタM3、第4のスイッチング用MOSトランジスタM4、第1のコンデンサC1、クロックドライバーCDのNチャネル型MOSトランジスタM8を通る経路で、第1のコンデンサC1がVddに充電される。すなわち、第1のコンデンサC1の他方の端子の電圧V1はVddに充電される。
このクロックφがLowレベルの時の動作と、Highレベル時の動作を交互に繰り返すことにより、出力電圧Voutとして、電源電圧Vddを2倍した2Vddが得られる。そして、このチャージポンプ回路によれば、クロックφがLowレベルのときは、第1のコンデンサC1から2Vddが出力端子に供給され、クロックφがHighレベルのときは、第2のコンデンサC2から2Vddが出力端子に供給される。すなわち、クロックφがLowレベルの時及びHighレベルの時を通じて出力端子に2Vddが供給されるため昇圧能力が高い。
しかも、従来例のように、第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2を直列接続することがなく、それぞれ1つのコンデンサとして独立に動作させているので、従来例に比して結合コンデンサとしての容量値を高くすることができる。これにより、昇圧能力が高くなり、大きな出力電流が得られる。また、昇圧能力が高くなるので、各MOSトランジスタのサイズも小さく設計できるようになる。さらに、このチャージポンプ回路によれば、上記の動作説明から明らかなように、2系統の昇圧回路がクロックφの電圧レベルに応じて交互に充放電を繰り返すため、出力のリップルを小さくできるという効果もある。
次に、このチャージポンプ回路の出力電圧Voutとして、1.5Vddを得る場合の動作について図3(a)(b)、図4を参照しながら説明する。図4はこのチャージポンプ回路の定常状態における動作タイミング図である。この動作モードでは、第5のスイッチング用MOSトランジスタM5は動作に寄与せず、常にオフ状態に設定される。
まず、クロックφがHighレベルの時のチャージポンプ回路の動作について説明する(図3(a)、図4参照)。このとき、クロックドライバーCDのNチャネル型MOSトランジスタM8はオンし、反転クロック*φはLowレベル(0V)となる。また、第1,第4のスイッチング用MOSトランジスタM1,M4をオンし、第2,第3,第6のスイッチング用MOSトランジスタM2,M3,M6をオフする。すると、図3(a)中の太い破線で示すように、電源電圧Vddから、第1のスイッチング用MOSトランジスタM1、第2のコンデンサC2、第4のスイッチング用MOSトランジスタM4、第1のコンデンサC1、クロックドライバーCDのNチャネル型MOSトランジスタM8を通る経路で、第1のコンデンサC1及び第2のコンデンサC2が直列接続されて充電される。 これにより、第1のコンデンサC1の一方の端子の電圧V1はVddに充電され、その他方の端子の電圧V2は0.5Vddに充電され、第1のコンデンサの他方の端子の電圧V1も0.5Vddに充電される。
次に、クロックφがLowレベルの時のチャージポンプ回路の動作について説明する(図3(b)、図4参照)。このとき、クロックドライバーCDのPチャネル型MOSトランジスタM7はオンし、反転クロック*φはHighレベルとなる。また、第1,第4のスイッチング用MOSトランジスタM1,M4をオフし、第2,第3,第6のスイッチング用MOSトランジスタM2,M3,M6をオンする。
すると、図1(a)中の太い破線で示すように、2つの経路から出力端子に1.5Vddが供給される。1つの経路は、電源電圧Vddから、第3のスイッチング用MOSトランジスタM3、第2のコンデンサC2、第2のスイッチング用MOSトランジスタM2を通して、第2のコンデンサC2の電荷が放電され、出力端子に1.5Vddが供給される。これは、第2のコンデンサの他方の電圧V3はクロックφがHighレベルのときに0.5Vddに充電されているため、第3のスイッチング用MOSトランジスタM3がオンすることにより、電圧V2が0.5VddからVddに変化することに伴って、第2のコンデンサC2の容量結合により、第2のコンデンサの一方の端子の電圧V2はVddから1.5Vddに昇圧されるためである。
もう1つの経路は、電源電圧Vddから、クロックドライバーCDのPチャネル型MOSトランジスタM7、第1のコンデンサC1、第6のスイッチング用MOSトランジスタM6を通して、第1のコンデンサC1の電荷が放電され、出力端子に1.5Vddが供給される。これは、クロックφがHighレベルのときに、第1のコンデンサC1の他方端子の電圧V1は0.5Vddに充電されるが、クロックφがLowレベルに変化すると、Pチャネル型MOSトランジスタM7がオンすることにより、第1のコンデンサC1の一方の端子の電圧が0VからVddに変化することに伴い、第1のコンデンサC1の容量結合により、第2のコンデンサの一方の端子の電圧V2はVddから1.5Vddに昇圧されるためである。
このクロックφがLowレベルの時の動作と、Highレベル時の動作を交互に繰り返すことにより、出力電圧Voutとして、電源電圧Vddを1.5倍した1.5Vddが得られる。
このチャージポンプ回路は、1.5Vdd、2Vddを切り替えて出力することができるが、この回路は単独で利用しても良いし、この回路を一段目として、後段にディクソン型チャージポンプ回路を接続してもよい。この多段構成のチャージポンプ回路の段数をN段とすると、(N+0.5)Vdd、(N+1)Vddのいずれかを切り替えて出力することができる。また、第1及び第2のスイッチング素子M1,M2は、制御回路によってオン、オフが制御されているが、これに限らず、ゲートとドレインとを接続してダイオードの構成としても良い。
本発明の実施形態に係るチャージポンプ回路の回路図である。 本発明の実施形態に係るチャージポンプ回路の動作タイミング図である。 本発明の実施形態に係るチャージポンプ回路の回路図である。 本発明の実施形態に係るチャージポンプ回路の動作タイミング図である。 従来例に係るチャージポンプ回路の回路図である。
符号の説明
M1 第1のスイッチング用MOSトランジスタ
M2 第2のスイッチング用MOSトランジスタ
M3 第3のスイッチング用MOSトランジスタ
M4 第4のスイッチング用MOSトランジスタ
M5 第5のスイッチング用MOSトランジスタ
M6 第6のスイッチング用MOSトランジスタ
M7 Pチャネル型MOSトランジスタ
M8 Nチャネル型MOSトランジスタ
CD クロックドライバー
C1 第1のコンデンサ
C2 第2のコンデンサ

Claims (6)

  1. 電源電圧Vddが印加された第1のスイッチング素子と、この第1のスイッチング素子と直列に接続された第2のスイッチング素子と、第1及び第2のコンデンサと、前記第1及び第2のコンデンサにクロックを供給するクロックドライバーと、前記第2のスイッチング素子の一端である出力端子から、2Vdd、1.5Vddのいずれかを切り替えて出力するための切り替え制御回路とを備えたチャージポンプ回路において、
    前記切り替え制御回路は、前記出力電圧として2Vddを出力するときは、前記クロックが第1の電圧レベルのときに前記第2のコンデンサを前記第1のスイッチング素子を介して電源電圧Vddと接地との間に接続して充電すると共に前記第1のコンデンサを電源電圧Vddと出力端子の間に接続して放電し、
    前記クロックが第2の電圧レベルのときに前記第1のコンデンサを電源電圧Vddと接地との間に接続して充電すると共に前記第2のコンデンサを前記第2のスイッチング素子を介して電源電圧Vddと出力端子との間に接続して放電することを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 前記切り替え回路は、前記出力電圧として1.5Vddを出力するときには、クロックが第2の電圧レベルのときに、前記第1及び第2のコンデンサを前記第1のスイッチング素子を介して電源電圧Vddと接地との間に直列に接続して充電し、クロックが第1の電圧レベルのときに、前記第1のコンデンサを電源電圧Vddと前記出力端子との間に接続して放電すると共に前記第2のコンデンサを前記第2のスイッチング素子を介して電源電圧Vddと前記出力端子との間に接続して放電することを特徴とする請求項1に記載のチャージポンプ回路。
  3. 電源電圧Vddが印加された第1のスイッチング素子と、この第1のスイッチング素子と直列に接続された第2のスイッチング素子と、一方の端子にクロックが供給された第1のコンデンサと、一方の端子が前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子との接続点に接続された第2のコンデンサと、前記第2のコンデンサの他方の端子と電源電圧Vddの間に接続された第3のスイッチング素子と、前記第1のコンデンサの他方の端子と前記第2のコンデンサの他方の端子の間に接続された第4のスイッチング素子と、前記第2のコンデンサの他方の端子と接地の間に接続された第5のスイッチング素子と、前記第1のコンデンサの他方の端子と前記第2のスイッチング素子の出力端子に接続された第6のスイッチング素子と、を備え、
    前記出力電圧として2Vddを出力するときは、前記クロックが第1の電圧レベルのときに、前記第1、第5のスイッチング素子をオンして、前記第2のコンデンサを電源電圧Vddと接地との間に接続して充電すると共に、前記第6のスイッチング素子をオンして前記第1のコンデンサを電源電圧Vddと出力端子の間に接続して放電し、
    前記クロックが第2の電圧レベルのときに、前記第3、第4のスイッチング素子をオンして前記第1のコンデンサを電源電圧Vddと接地との間に接続して充電すると共に、前記第2のスイッチング素子をオンして前記第2のコンデンサを電源電圧Vddと前記出力端子との間に接続して放電することを特徴とするチャージポンプ回路。
  4. 前記出力電圧として1.5Vddを出力するときには、クロックが第2の電圧レベルのときに、前記第1、第4のスイッチング素子をオンして前記第1及び第2のコンデンサを前記第1のスイッチング素子を介して電源電圧Vddと接地との間に直列に接続して充電し、クロックが第1の電圧レベルのときに、前記第6のスイッチング素子をオンして、前記第1のコンデンサを電源電圧Vddと前記出力端子との間に接続して放電すると共に、前記第第2及び第3のスイッチング素子をオンして前記第2のコンデンサを前記第2のスイッチング素子を介して電源電圧Vddと前記出力端子との間に接続して放電することを特徴とする請求項3に記載のチャージポンプ回路。
  5. 前記第1及び第2のスイッチング素子がMOSトランジスタで構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチャージポンプ回路。
  6. 前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6のスイッチング素子が、MOSトランジスタで構成されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のチャージポンプ回路。
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