JP2010118382A - Simoxウェーハの結晶欠陥の低減方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】SIMOXウェーハのBOX層下のシリコン層に存在する結晶欠陥を低減すること。
【解決手段】ウェーハの表面からBOX層12よりも設定深さの範囲のシリコン層13までイオンを注入する第1の工程と、第1の工程で得られたウェーハを加熱してイオンが注入された部位の結晶性を回復させる第2の工程とを含む。ここで、第1の工程は、異なる注入エネルギでイオンを複数回注入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、SIMOX(Separation by IMplanted OXygen)ウェーハの結晶欠陥の低減方法に係り、特に、SIMOXウェーハの埋め込み酸化膜下のシリコン層に存在する結晶欠陥を改善する技術に関する。
従来、SOI(Silicon On Insulator)ウェーハの製造方法の一つとして、シリコンウェーハの少なくとも一方の表面から酸素イオンを注入し、引き続き高温熱処理を行うことにより、注入された酸素イオンから埋め込み酸化膜(以下、BOX(Buried Oxide)層という。)を形成するSIMOX法が知られている。このようにして製造されたSIMOXウェーハは、通常、表面の酸化膜が除去された状態でデバイスメーカに出荷され、SOI層とその下のBOX層がデバイス製造のプロセスにおいて活用されている。
ところで、近年、SIMOXウェーハの製造工程の高温熱処理プロセスにおいて、ウェーハ内の酸素析出物が消滅する際に多数の結晶欠陥、つまり空孔型の積層欠陥(SF:Stacking Fault)がBOX層下のシリコン層(シリコン基板)の所定の深さ領域に残留することが報告されている(例えば、非特許文献1参照。)。
これに対し、従来、シリコン層は、デバイス製造のプロセスにおいて殆ど活用されることがなかったため、このようなシリコン層に残留する結晶欠陥について特に対策が講じられることはなかった。
J.Jablonski、他2名,「GETTERING LAYER FORMATION IN LOW−DOSE SIMOX WAFERS」,Proceedings 1995 IEEE International SOI Conference,1995年10月,第34−35頁
しかしながら、上述したシリコン層に残留する結晶欠陥は、デバイスの微細化に伴い、無視できない問題となってきている。その第1の理由としては、デバイスの製造プロセスにおいて、ウェーハの活用領域がそれまでのSOI層とBOX層に限らず、シリコン層にまで広がってきていることが挙げられる。これは、例えばBOX層の層厚の極薄化に伴って見られる傾向である。
また、第2の理由としては、デバイスの微細化が進み、その設計基準の寸法が例えば45nm以降になってくると、デバイスの製造プロセスの高温熱処理時において、ウェーハ全体の温度を制御して拡散距離を短くするため、熱処理時間の短いレーザスパイクアニール(以下、LSAという。)等の極短時間(数sec)の熱処理が導入されるようになってきたことが挙げられる。
このLSAにより熱処理が施されたウェーハは、ウェーハ表面にレーザ光が照射されて熱が与えられ、急速に昇降温がなされるため、ウェーハの厚さ方向の温度差に伴って熱応力が生じ、結晶欠陥、特にスリップ転位が生じ易くなる。ここで、SOIウェーハのシリコン層に結晶欠陥が多く残存していると、その後のLSAの熱処理時においてシリコン層にスリップ転位が多く発生し、結果として内部歪によるウェーハの反り変形が生じるおそれがある。このようなウェーハの反り変形は、デバイスプロセスに悪影響を与え、歩留まりを低下させる要因となる。
これに対し、本発明者らは、特願2008−229584(以下、先願という。)において、SOIウェーハのBOX層下のシリコン層に存在する結晶欠陥を低減するため、ウェーハの表面からBOX層下のシリコン層にイオンを注入する工程と、この工程で得られたウェーハを加熱してイオンが注入された部位の結晶性を回復させる工程とを含むSIMOXウェーハの結晶欠陥の低減方法について提案している。
上記の先願は、シリコン層に注入したイオンを結晶欠陥と衝突させることにより、その後の熱処理において結晶欠陥の結晶性を回復し易くすることを特徴としている。例えば、イオンドーズ量を1×1016atoms/cm2、注入エネルギを216keVとして、シリコンウェーハに酸素イオンを注入した後、このウェーハを1200℃で1時間熱処理することにより、シリコン層の所定の深さ領域の結晶欠陥密度を1×10/cm以下まで低減することが可能となる。
このように、先願の発明によれば、シリコン層の結晶欠陥を所定のレベルまで低減することができる。しかしながら、その後の調査によると、シリコン層にはわずかな結晶欠陥が依然として残存していることが確認され、この残存する結晶欠陥がデバイスの製造プロセスへ与える影響が懸念される。そのため、先願の発明については、さらなる改良の余地がある。
本発明は、SIMOXウェーハのBOX層下のシリコン層に存在する結晶欠陥を低減することを課題とする。
本発明者らは、先願のイオン注入条件について評価するため、先願のイオンの注入条件に基づいてウェーハの表面からシリコン層まで酸素イオンを注入し、このイオンが注入されたウェーハについて、BOX層とシリコン層の境界から200nmの深さ領域の酸素濃度の分布を調べたところ、深さ方向における酸素濃度の分布に偏りが生じていることが判明した。このことから、本発明者らは、シリコン層の深さ方向で酸素濃度の分布を均一にすることができれば、結晶欠陥をさらに低減できるものと考え、本発明をするに至った。
すなわち、本発明は、イオン注入を複数回に分け、それぞれのイオン注入時の注入エネルギを異ならせることを特徴とする。このようにすれば、シリコン層の所定の深さ領域において、イオンを深さ方向で均一に供給できるため、深さ方向における酸素濃度の分布を均一にすることができる。
ここで、本発明による結晶欠陥の低減効果を確認するため、先ず、本発明の各イオン注入時のドーズ量の合計を先願のイオン注入時のドーズ量と一致させると共に異なる注入エネルギでイオンの注入を複数回行った。その後、シリコン層の所定の深さ領域における深さ方向の酸素濃度の分布を調査し、酸素濃度の分布が均一化されていることを確認した。次に、このウェーハを熱処理し、シリコン層の所定の深さ領域の結晶欠陥密度を調査したところ、先願の結晶欠陥密度よりも減少していることが確認された。このことから、シリコン層の所定の深さ領域に対し異なる注入エネルギでイオンを分割して注入し、深さ方向における酸素濃度の分布を均一化させることにより、結晶欠陥をより高い効率で低減できることが明らかになった。また、このように異なる注入エネルギで複数回のイオン注入を行うことにより、酸素濃度の分布を均一にすることができるため、結晶欠陥を低減するために注入する合計のドーズ量を低減できるという効果も確認された。
すなわち、本発明は、SIMOXウェーハの埋め込み酸化膜下のシリコン層に存在する結晶欠陥を低減する方法であって、ウェーハの表面から埋め込み酸化膜よりも設定深さの範囲のシリコン層までイオンを注入する第1の工程と、この第1の工程で得られたウェーハを加熱してイオンが注入された部位の結晶性を回復させる第2の工程とを含み、第1の工程は、異なる注入エネルギでイオンを複数回注入することを特徴とする。このように、異なる注入エネルギでイオン注入を複数回行うことにより、シリコン層の深さ方向に分布する結晶欠陥に対し、注入したイオンを均等に衝突させることができるため、熱処理によって、より多くの結晶欠陥の結晶性を回復させることができる。
また、本発明は、SIMOXウェーハの埋め込み酸化膜下のシリコン層に存在する結晶欠陥を低減する方法であって、ウェーハの表面からシリコン層に注入したイオンを結晶欠陥に衝突させてこの結晶欠陥を壊す第1の工程と、この第1の工程で得られたウェーハを加熱してシリコン層を再結晶させる第2の工程とを含み、第1の工程は、異なる注入エネルギでイオンを複数回注入することを特徴とする。
この場合において、第1の工程は、例えば、シリコン層に注入するイオンを酸素イオンとするとき、SIMOXウェーハの温度が50℃以下の状態からイオンの注入を開始し、各イオン注入時の条件は、イオンドーズ量を1×1015〜1.5×1016、注入エネルギを150keV〜220keVとする。ここで、イオンドーズ量は、シリコン層に残存する結晶欠陥の密度やイオン注入の回数等に応じて定められ、注入エネルギは、注入するイオンの元素の種類や注入する深さ等によって定められる。このような条件で第1の工程を処理することにより、シリコン層に存在する結晶欠陥を効率的に壊すことができる。また、第1の工程においては、結晶欠陥にイオンを衝突させて壊れた形態を保持するため、イオン注入前のウェーハの温度は低い方が好ましく、例えば50℃以下に設定することが望ましい。
また、第1の工程でシリコン層に注入するイオンは、特に限定されるものではないが、注入設備のコストやデバイス品質に与える影響などを考慮して、元素周期表の水素からアルゴンまでの元素のうちいずれかのイオンであることが望ましい。
また、第2の工程は、ウェーハを1150℃〜1350℃の温度に加熱するものとする。このような高温状態にウェーハを加熱することにより、熱力学的にも結晶欠陥の再結晶化が容易に進行し、短時間で結晶性の回復を行うことが可能となる。
本発明によれば、SIMOXウェーハのBOX層下のシリコン層に存在する結晶欠陥を低減することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用したSIMOXウェーハの結晶欠陥の低減方法を説明する図である。本発明の結晶欠陥の低減方法は、SIMOX法により製造されたSIMOXウェーハを対象としている。SIMOXウェーハの製造方法は、シリコンウェーハに酸素イオンを注入する工程と、このウェーハに所定の熱処理を行う工程とを含んで構成され、これらの工程を含んで製造されたSIMOXウェーハであれば、各工程の条件が異なるものであっても、本発明の対象とすることができる。したがって、MLD(Modified Low Dose)法やITOX(Internal Thermal OXidation)法等によって製造されたSIMOXウェーハにおいても、本発明の対象とすることができる。
本実施の形態では、MLD−SIMOX法により製造されたSIMOXウェーハを例として説明する。MLD法−SIMOX法については周知の技術であるため、ここでは、その製造方法について簡単に述べ、具体的な製造条件については適宜省略する。
MLD−SIMOX法では、酸素イオン注入を2回に分けて、各回異なる温度のウェーハに酸素原子を注入することで、ウェーハ内に高濃度の酸素層とアモルファス層という状態の異なる2つのイオン注入層を形成し、このウェーハを混合ガス雰囲気中で高温酸化処理するものである。
まず、1回目のイオン注入工程では、シリコンウェーハを加熱した状態で、酸素イオンを所定量注入し、ウェーハ内部に高濃度の第1イオン注入層を形成する。次に、このウェーハを冷却した状態で、酸素イオンを所定量注入し、第1イオン注入層のウェーハの表面側に連続するようにアモルファス状態の第2イオン注入層を形成する。そしてこのウェーハを所定量の酸素を含むアルゴン等の不活性ガス雰囲気中で昇温した後、酸素の濃度を高くした不活性ガス雰囲気中で高温に保持することにより、第1イオン注入層はBOX層となる。また、昇温時に第2イオン注入層は、アモルファス層内部に高濃度の酸素を含むため再結晶化が順調に進まず高密度の欠陥層となる。この欠陥層が形成された領域には、酸素が析出し易いため、酸素雰囲気中で高温保持することにより、雰囲気中の酸素がウェーハ内部に拡散し、欠陥層に酸素析出物となって集まることで、BOX層となる。この方法によれば、注入酸素量から予想されるよりも厚みのあるBOX層を形成することができる。
このような工程を経て製造されたウェーハの内部には、BOX層が形成され、BOX層の上(表面側)にはSOI層、BOX層の下(裏面側)にはシリコン基板となるシリコン層がそれぞれ形成される。なお、SOI層の上、つまりウェーハの表面部分には表面酸化膜が形成される。
ところで、このようなSIMOX法の製造時において、ウェーハに注入された酸素は、ウェーハの内部で酸化物となって析出し、ウェーハの高温熱処理時に酸素が拡散して析出物が消滅することで、BOX層下のシリコン層には、結晶格子が抜けた状態の空孔型の積層欠陥(SF:Stacking Fault)が発生することが報告されている。このような結晶欠陥、つまり、空孔型の積層欠陥(以下、SFと略す。)は、デバイスプロセスに悪影響を与え、歩留まりを低下させる要因となることについては、既に述べたとおりである。
そこで、本発明者らは、先ず、上述した方法により得られたSIMOXウェーハについて、シリコン層の断面をTEM(透過型電子顕微鏡)により観察したところ、BOX層とシリコン層との境界から約200nmまでのシリコン層の深さ範囲にSFが集中して形成されることが確認された。これらの構造を詳しく調べてみると、SFは、約50nmの四角錐型と約10nmの四面体型の2種類からなり、SF密度は、四角錐型が2〜4×10/cm、四面体型が5〜10×10/cmとなっていた。ここで、SF密度とは、上記の深さ領域のうち、任意の深さにおいて、ウェーハの平面方向と平行な面における単位面積当りの結晶欠陥の個数を示す。
本発明では、このようなSF密度を低減してシリコン層の品質を改善させるため、以下の方法を提供するものである。すなわち、本発明の空孔型SFの低減方法は、ウェーハの表面からBOX層よりも設定深さのシリコン層の深さ領域に向けてイオンを複数回注入するイオン注入工程と、イオン注入工程で得られたウェーハを加熱してイオンが注入された部位の結晶性を回復させる熱処理工程とを含んで構成される。ここで、イオン注入工程では、各イオン注入時における注入エネルギがそれぞれ異なるように設定する。
以下、本発明が適用される実施形態について各工程別に詳細に説明する。図1(a)に示すように、SIMOXウェーハは、上面側から表面酸化膜10、SOI層11、BOX層12、シリコン層13(シリコン基板)より構成される。シリコン層13には、BOX層12とシリコン層13との境界より設定深さ範囲に、四角錐型のSF14と、四面体型のSF15が層状に点在している。この場合、例えば、表面酸化膜厚0〜200nm、SOI層厚10〜100nm、BOX層厚10〜200nmとする。
(表面酸化膜)
表面の酸化膜はなくてもよいが、パーティクルのマスクとしてあった方が好ましい。また、酸化膜厚は注入する深さに合わせて調整することも可能である。表面酸化膜は、SIMOXを形成するアニール時に形成された酸化膜をエッチングして用いることもできるが、新たに形成することも可能である。
(イオン注入工程)
イオン注入工程は、得られたSIMOXウェーハを洗浄、乾燥した後にイオン注入装置に収容し、真空状態で、図1(b)に示すように、ウェーハ表面からウェーハ内部に酸素イオン16を注入することにより、酸素イオンをSF14,15と衝突させて、その結晶構造を壊すものである。
ここで、酸素イオン16は、ウェーハ内に注入された後に、シリコン層13に存在するSF14,15と衝突させるため、少なくともシリコン層13の深さ領域13aに到達するために必要なエネルギが付与される。深さ領域13aは、BOX層12とシリコン層13との境界から例えば200nmの深さ領域を示している。このため、酸素イオン16の注入エネルギは、例えば150〜220keVの範囲で設定することが好ましい。このような注入エネルギを酸素イオンに付与することにより、酸素イオンは、深さ領域13aに到達し、その一部がSF14,15と衝突する。これにより、空孔型の積層欠陥を有するSFの結晶構造が少なからず崩され、望ましくは、SFの欠陥構造が完全に破壊される。
酸素イオン16のドーズ量は、深さ領域13aに存在するSF14,15の欠陥密度によって定められるが、各イオン注入時において、例えば、1×1015〜1.5×1016atoms/cm2の範囲で設定することが好ましい。これは、ドーズ量が1×1015atoms/cm2未満では、注入量が少ないため、結晶の壊れ方が不十分であり、後工程の熱処理を行っても、結晶欠陥が改善されないSFが多く残るという不具合が生じ、ドーズ量が1.5×1016atoms/cm2を超えると、シリコン層13に注入される酸素イオンが多くなり、例えば、熱処理後においてもシリコン層13に酸素析出物が残存するという不具合が生じるおそれがあるためである。
また、酸素イオン16の注入時(注入前)において、ウェーハの温度は、例えば50℃以下の低温状態とすることが好ましい。これはイオン注入が開始されると、ウェーハの温度が上昇し、注入中に再結晶化が進むために、十分に欠陥を消滅させることができなくなるためである。
ここで、酸素イオン16の注入は、複数回、好ましくは3回に分けて注入し、注入エネルギは、毎回異なるように設定する。注入エネルギは、上述した範囲で、段階的に小さくなるように設定してもよいし、段階的に大きくなるように設定してもよい。このように注入エネルギを変化させてイオン注入を繰り返すことにより、深さ領域13aにおいて、酸素イオン16を深さ方向に分散させて注入することができるため、深さ方向で均一な酸素イオン16の注入量を確保することができる。これにより、酸素イオン16とSF14,15との衝突効率が向上し、熱処理後のSFの低減率を向上させることができる。
また、本実施形態では、酸素イオンを注入する例について述べたが、イオン注入の目的はウェーハに注入したイオンをSFと衝突させてその結晶構造を壊すことにあるため、酸素以外の元素のイオンを注入しても同様の効果を得ることが可能である。この場合、Si元素そのものを注入することが最も好ましいが、デバイスに影響を与えない不活性ガスのアルゴンやネオンの元素をイオン注入することが好適である。ここで、選択した元素には、少なくともシリコン層13の深さ領域13aに到達するだけの注入エネルギを与える必要があり、例えば、酸素よりも重い元素の場合は、酸素イオンの場合よりも注入エネルギを多く与える必要があり、反対に軽い元素の場合は、酸素イオンの場合よりも注入エネルギを少なくすることができる。そして、結晶を壊すためにはドーズ量等で調整する必要がある。なお、本実施形態では、注入エネルギは、150keV〜220keVとしたが、SOI層とBOX層の薄膜化が進むことにより必要な深さが浅くなるため、注入エネルギもその深さに応じて下げることが必要となる。
(熱処理工程)
熱処理工程は、イオン注入装置から取り出されたSIMOXウェーハを洗浄、乾燥した後、熱処理炉内に収容し、酸素含有雰囲気中でウェーハに高温熱処理を施して、欠陥構造が壊れたSF14,15の結晶性を回復、つまりシリコン層13の正常な結晶構造に変化させるものである。
ここで、熱処理工程は、少なくとも欠陥構造が壊れたSF14,15の結晶性を回復させるのに必要な温度に加熱する必要があり、例えば、シリコン層13の再結晶温度に加熱する。具体的には、炉内を1150℃〜シリコン融点未満、好ましくは、1150℃〜1350℃まで昇温し、この温度を保持した状態でウェーハを1〜5時間保持し、その後室温まで冷却することにより行われる。これは、熱処理温度が1150℃未満では、シリコン層13の加熱温度が低いため、酸素析出物が残ったり、結晶性の回復が不十分になるという不具合が生じるからである。また昇温中の炉内雰囲気は、0〜5.0容積%の酸素を含むアルゴン又は窒素等の不活性ガスの混合雰囲気である。このようにイオン注入後のウェーハに高温熱処理を施すことにより、イオン注入工程により少なくとも元の結晶構造が崩れた状態となっているSFは、高温熱処理を施すことで、図1(c)に示すように、欠陥構造がシリコン層の正常な結晶構造に回復される。
このように本実施形態によれば、異なる注入エネルギでイオンを複数回注入することにより、SIMOXウェーハのシリコン層の深さ領域13aに存在する空孔型のSFを、深さ方向で均一にシリコン層の正常な結晶構造に回復させ、結晶欠陥を大幅に低減することができるため、デバイスの製造プロセスにおいて、シリコン層がデバイスに活用されても、不具合が生じることがなく、また、デバイスの製造工程でウェーハにLSAのような極短時間の熱処理を施してもスリップの発生を抑制してウェーハの反り変形を抑制することができ、デバイスの歩留まり低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施例について具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例では、はじめに、シリコンウェーハに酸素イオンの注入回数が異なる3種類のウェーハについて、熱処理前の状態で、シリコン層の所定の深さ領域における深さ方向の酸素濃度分布を調査した。図2は、酸素イオン注入後、熱処理前のウェーハのシリコン層の深さ方向における酸素濃度の分布を説明する図であり、横軸は、BOX層とシリコン層の境界からの深さ(nm)、縦軸は、酸素濃度(/cm)をそれぞれ表している。図中の矢印Aで示した領域は、BOX層とシリコン層の境界から200nmの深さ領域(以下、SF発生領域Aという。)を示している。
ここで、上記の3種類のウェーハの作製方法について説明する。先ず、用意したシリコンウェーハを洗浄、乾燥した後にイオン注入装置に収容し、ウェーハの温度を50℃に保温する。そして、注入エネルギを216keVに固定し、イオンドーズ量を1.3×1016atoms/cm2として、酸素イオンを注入する。このとき、イオン注入時にイオン注入装置の電流検出部より検出された電流値は30mAであった。このようにして得られたウェーハをウェーハaとする。
一方、ウェーハaとは別に、注入エネルギを216keV、180keVの順に段階的に減らし、各イオン注入時のイオンドーズ量をいずれも6.5×1015atoms/cm2とし、2回のイオン注入の合計のイオンドーズ量をウェーハaのイオンドーズ量と同じにして酸素イオンを注入する。その他の条件は、ウェーハaの場合と同じである。このようにして得られたウェーハをウェーハbとする。
さらに、ウェーハa、bとは別に、注入エネルギを216keV、180keV、150keVの順に段階的に減らし、各イオン注入時のイオンドーズ量をそれぞれ7×1015atoms/cm2、3×1015atoms/cm2、3×1015atoms/cm2とし、3回のイオン注入の合計のイオンドーズ量をウェーハaのイオンドーズ量と同じにして酸素イオンを注入する。その他の条件は、ウェーハaの場合と同じである。このようにして得られたウェーハをウェーハcとする。
このようにして得られたウェーハa,ウェーハb,ウェーハcについて、シリコン層の深さ方向における酸素濃度の分布を、SIMSを用いて測定した。SIMSは、2次イオン質量分析装置であり、試料に1次イオンビームを照射して、質量分離された二次イオンの数を数えることによって、試料の化学組成や同位体組成を調べることができる。また、1次イオンのスパッタリング効果により、試料の深さ方向の組成分析が可能となる。測定した結果を図2に示す。ここで、ウェーハa,ウェーハb,ウェーハcの酸素濃度分布をそれぞれ線a,線b,線cで示す。図2の結果から、イオン注入が1回のウェーハaは、SF発生領域Aにおいて、酸素濃度のピークが発生し山型に分布しているのに対し、イオン注入の回数が多くなると、深さ方向における酸素濃度の変化率が小さくなる傾向がみられた。この傾向から、注入エネルギの異なるイオン注入の回数が増えるほど、酸素イオンが深さ方向で均一に分散して供給されることがわかる。
次に、ウェーハaとウェーハcについて、SF発生領域AにおけるSF密度を評価するため、上述した条件でイオン注入して得られたウェーハa,ウェーハcをイオン注入装置から取り出し、それぞれ洗浄、乾燥した後に熱処理炉に収容し、1200℃まで昇温した状態で1時間保持し、その後室温まで冷却した。続いて、熱処理炉から取り出したウェーハa,ウェーハcについて、それぞれSF発生領域Aにおけるシリコン層の横断面及び縦断面をTEMにより観察(約6万倍)し、TEM像により確認されたSFの個数からSF密度を求めた。その結果、ウェーハaについては、1×10/cmよりも小さく1×10/cmよりも大きい値であったのに対し、ウェーハcについては、TEM像からSFが完全に消失し、1×10/cm未満の値であることが確認された。
(実施例2)
本実施例では、ウェーハcの3回のイオン注入の合計のイオンドーズ量を少なくした条件で酸素イオンを注入した後、熱処理して得られたウェーハについて、SF密度を評価した。ここで、注入エネルギは、ウェーハcと同様、216keV、180keV、150keVの順に段階的に減らし、各イオン注入時のイオンドーズ量はいずれも2×1015atoms/cm2とし、3回のイオン注入の合計のイオンドーズ量を6×1015atoms/cmとした。その他の熱処理を含めた条件は、実施例1のウェーハa,ウェーハcの場合と同じである。このようにして得られたウェーハをウェーハdとする。
ここで、ウェーハdのSF密度を求めた結果を熱処理後のウェーハcのSF密度と共に□の記号で表して図3に示す。図3は、ウェーハに注入する酸素イオンのドーズ量とSF密度の関係を説明する図であり、横軸は、酸素イオンドーズ量(atoms/cm2)、縦軸はシリコン層の深さ領域のSF密度(/cm2)をそれぞれ表している。各ウェーハの酸素イオンドーズ量は、3回のイオン注入の合計量を示している。また、SF密度の深さ領域とは、図2のSF発生領域Aを意味する。□の記号の下向きの矢印はSF密度が1×10/cm2未満であることを表している。この結果から、ウェーハdは、ウェーハcと同様、SF密度が1×10/cm未満となることがわかった。
(比較例1)
本比較例では、注入エネルギを216keVに固定し、イオンドーズ量が異なる5種類のイオン注入条件で、それぞれ1回だけイオン注入した後、熱処理して得られたウェーハについて、SF密度を評価した。ここで、イオンドーズ量は、4×1015atoms/cm2、6×1015atoms/cm2、8×1015atoms/cm2、1×1016atoms/cm2、2×1016atoms/cm2の5種類とした。その他の熱処理を含めた条件は、実施例1のウェーハa,ウェーハcの場合と同じである。このようにして得られた5種類のウェーハについて、それぞれSF密度を求めた結果を○の記号で表して図3に示す。○の記号の下向きの矢印は、SF密度が1×10/cm2未満、1×10/cm2以上の範囲であることを表している。
図3の結果から、SF密度は酸素イオンのドーズ量の増加と共に減少する傾向がみられたが、酸素イオンのドーズ量を2×1016atoms/cm2まで増やしても、SF密度を1×10/cm2未満に減少させることはできなかった。
以上の結果から明らかなように、イオン注入を1回で行った場合には、イオンドーズ量を増やしてもSF密度が1×10/cm未満にならないのに対し、異なる注入エネルギで複数回のイオン注入を行い、イオンドーズ量を分散させて注入すれば、複数回のイオン注入の合計のイオンドーズ量を減らしても、SF密度を1×10/cm未満まで低減できることがわかった。このように、異なる注入エネルギでイオンを分割して注入することにより、注入したイオンをより効率的に結晶欠陥の低減に利用することができる。
本発明を適用したSIMOXウェーハの結晶欠陥の低減方法を説明する図である。 酸素イオンの注入回数と、BOX層とシリコン層の境界からの深さ方向における酸素濃度の分布との関係を説明する図である。 酸素イオンのドーズ量とSF密度との関係、及び、酸素イオンの注入回数とSF密度との関係を説明する図である。
符号の説明
10 表面酸化膜
11 SOI層
12 BOX層
13 シリコン層
13a 深さ領域
14 SF(四角錐型)
15 SF(四面体型)
16 酸素イオン
A SFの発生領域

Claims (5)

  1. SIMOXウェーハの埋め込み酸化膜下のシリコン層に存在する結晶欠陥を低減する方法であって、
    前記ウェーハの表面から前記埋め込み酸化膜よりも設定深さの範囲の前記シリコン層までイオンを注入する第1の工程と、該第1の工程で得られた前記ウェーハを加熱して前記イオンが注入された部位の結晶性を回復させる第2の工程とを含み、
    前記第1の工程は、異なる注入エネルギで前記イオンを複数回注入することを特徴とするSIMOXウェーハの結晶欠陥の低減方法。
  2. SIMOXウェーハの埋め込み酸化膜下のシリコン層に存在する結晶欠陥を低減する方法であって、
    前記ウェーハの表面から前記シリコン層に注入したイオンを前記結晶欠陥に衝突させて該結晶欠陥を壊す第1の工程と、該第1の工程で得られた前記ウェーハを加熱して前記シリコン層を再結晶させる第2の工程とを含み、
    前記第1の工程は、異なる注入エネルギで前記イオンを複数回注入することを特徴とするSIMOXウェーハの結晶欠陥の低減方法。
  3. 前記第1の工程は、前記シリコン層に注入するイオンを酸素イオンとするとき、前記SIMOXウェーハの温度が50℃以下の状態から前記イオンの注入を開始し、各イオン注入時のイオンドーズ量を1×1015〜1.5×1016、前記注入エネルギを150keV〜220keVとすることを特徴とする請求項1又は2に記載のSIMOXウェーハの結晶欠陥の低減方法。
  4. 前記第1の工程で前記シリコン層に注入するイオンは、元素周期表の水素からアルゴンまでの元素のうちいずれかのイオンであることを特徴とする請求項1又は2に記載のSIMOXウェーハの結晶欠陥の低減方法。
  5. 前記第2の工程は、前記ウェーハを1150℃〜1350℃の温度に加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載のSIMOXウェーハの結晶欠陥の低減方法。
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