JP2010109176A - 半導体製造装置及びそのメンテナンス方法、メンテナンス治具 - Google Patents

半導体製造装置及びそのメンテナンス方法、メンテナンス治具 Download PDF

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Abstract

【課題】メンテナンスを効率良く実行できるようにした半導体製造装置及びそのメンテナンス方法、メンテナンス治具を提供する。
【解決手段】プロセスマッフル1と、プロセスマッフル1内に配置されたマッフルフロア5と、マッフルフロア5上を摺動しながら半導体ウエーハWを搬送する搬送ベルト9と、搬送ベルト9の動きを監視する監視装置と、を備え、監視装置は例えばエンコーダ30を有する。このような構成であれば、搬送ベルト9の移動速度の変化(例えば、脈動)を検出することができ、この検出結果に基づいて、常圧CVD装置100のメンテナンス時期を決定することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体製造装置及びそのメンテナンス方法、メンテナンス治具に関する。
この種の従来技術としては、例えば特許文献1に開示された常圧気相成長装置(以下、常圧CVD装置ともいう。)がある。常圧CVD装置は、常圧環境にある反応室内に基板を配置してこれを加熱すると共に、反応室内に原料ガスを供給し、供給された原料ガスを熱で化学反応させることにより、基板上に所望の膜を成膜する装置である。
このような常圧CVD装置は、処理室内で基板をローダ側からアンローダ側へ搬送するためのベルトを有する。また、このベルトの下部には、処理室の底面に相当する温度コントロールされた金属板があり、この金属板はマッフルフロアと呼ばれている。マッフルフロアには直径1mm弱の微細な孔が多数形成されており、孔よりN2ガスを放出することにより、マッフルフロア表面での生成物異常成長を抑制すると共に、基板に対する成膜レートのコントロールを可能としている。
特開平6−100138号公報
しかしながら、上記孔は長時間使用するとデポ物が堆積し孔が塞がれ、N2ガスが放出されなくなる。孔からN2ガスが放出されなくなると種々の問題が発生するため、定期的にデポ物を取り除いて孔を復元する必要があった(定期的メンテナンス)。
また、デポ物の堆積による孔の閉鎖の程度は、装置の使用条件により異なる。例えば、ガス種、温度、加工時間、メンテナンスの仕上げ具合などにより、閉鎖の程度は大きく左右される。従って、定期的メンテナンスでは、使用可能期間内であるにも関わらず孔が塞がれて加工不良が発生することや、メンテナンス時期に到達したにも関わらず孔に問題が無く、(結果的に)装置を不要に停止させ生産効率を落としてしまうことがあった。
さらに、孔の復元については、孔を塞いでいるデポ物をドリルで削り取ることにより開口させることも可能であるが、この処理方式(以下、ドリル方式ともいう。)ではドリルの歯が破断し易く、また、処理そのものが熟練を要する仕事であるため、復元作業に長時間を要していた。
そこで、本発明のいくつかの態様は、このような課題に着目してなされたものであって、メンテナンスを効率良く実行できるようにした半導体製造装置及びそのメンテナンス方法、メンテナンス治具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る半導体製造装置は、処理室と、前記処理室内に配置された支持板と、前記支持板上を摺動しながら基板を搬送する搬送ベルトと、前記搬送ベルトの動きを監視する監視装置と、を備えることを特徴とするものである。
また、上記の構成において、前記監視装置はエンコーダを有し、前記エンコーダは前記搬送ベルトの動きに応じて回転するローラーを含むことを特徴としても良い。
また、上記の構成において、前記監視装置は、前記エンコーダから出力されるパルスのカウント値を電圧量に変換して画面に表示する変換表示部、をさらに有することを特徴としても良い。
また、上記の構成において、前記監視装置は、前記エンコーダから出力される信号に異常が有るか否かを判断する判断部、をさらに有することを特徴としても良い。
また、上記の構成において、前記搬送ベルト上に前記基板を供給するローダと、前記ローダの動作を制御する制御部と、をさらに備え、前記判断部が前記波形に異常有りと判断したときは、前記制御部が前記ローダによる前記基板の供給を停止する、ことを特徴としても良い。
また、上記の構成において、前記処理室内に成膜の原料ガスを供給するガス供給部、をさらに備え、前記支持板の前記搬送ベルトが摺動する側の面には複数の孔が設けられ、前記複数の孔から前記処理室内に不活性ガスが供給されることを特徴としても良い。
本発明の別の形態に係る半導体製造装置のメンテナンス方法は、上記の構成を有する半導体製造装置のメンテナンス方法であって、前記孔の直径よりも小さな直径の針と、前記針の一端を保持する保持部と、を備えるメンテナンス治具を用意する工程と、前記メンテナンス治具を用いて前記孔内を清掃する工程と、を含み、前記孔内を清掃する工程では、前記針を前記孔内に打ち込むことを特徴とするものである。
本発明のさらに別の形態に係る半導体製造装置のメンテナンス方法は、処理室と、前記処理室内に成膜の原料ガスを供給するガス供給部と、前記処理室内に配置された支持板と、前記支持板上を摺動しながら基板を搬送する搬送ベルトと、を備え、前記支持板の前記搬送ベルトが摺動する側の面には複数の孔が設けられ、前記複数の孔から前記処理室内に不活性ガスが供給される半導体製造装置のメンテナンス方法であって、前記孔の直径よりも小さな直径の針と、前記針の一端を保持する保持部と、を備えるメンテナンス治具を用意する工程と、前記メンテナンス治具を用いて前記孔の内部を清掃する工程と、を含み、前記孔の内部を清掃する工程では、前記針を前記孔内に打ち込むことを特徴とするものである。
本発明のさらに別の形態に係るメンテナンス治具は、処理室と、前記処理室内に成膜の原料ガスを供給するガス供給部と、前記処理室内に配置された支持板と、前記支持板上を摺動しながら基板を搬送する搬送ベルトと、を備え、前記支持板の前記搬送ベルトが摺動する側の面には複数の孔が設けられ、前記複数の孔から前記処理室内に不活性ガスが供給される半導体製造装置のメンテナンスに使用される治具であって、前記孔の直径よりも小さな直径の針と、前記針の一端を保持する保持部と、を備えることを特徴とするものである。
また、上記の構成において、前記保持部の前記針を保持する側に取り付けられた樹脂材、をさらに備えることを特徴としても良い。
また、上記の構成において、前記針の一端は、前記保持部に着脱可能に取り付けられていることを特徴としても良い。
また、上記の構成において、前記針は、ピアノ線からなることを特徴としても良い。ここで、ピアノ線とは、炭素鋼で作られた金属線のことである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する各図において、同一の構成を有する部分には同一の符号を付し、その重複する説明は省略する。
(1)第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係る常圧CVD装置100の構成例を示す概念図である。図1に示すように、この常圧CVD装置100は、プロセスマッフル1と、インジェクター3と、マッフルフロア5と、クーリングマッフル7と、搬送ベルト9と、エッチングマッフル11と、超音波洗浄器13と、ガス噴射口15と、赤外線ランプ17と、ラグローラー19と、複数のピンチローラー21と、水冷ローラー23と、エンコーダ30と、を備える。
プロセスマッフル1は、例えば常圧(即ち、ほぼ1気圧)の環境下で成膜処理を行うための処理室である。また、インジェクター3は、プロセスマッフル1内に成膜の原料ガスを供給するガス供給部である。原料ガスは、半導体ウエーハW上に形成される膜の種類によって種々選択することができる。例えば、半導体ウエーハW上にシリコン酸化膜(SiO2)を成膜する場合は、原料ガスとして、シラン(SiH4)と酸素(O2)の組み合わせ、又は、テトラエトキシラン(TEOS)とオゾン(O3)の組み合わせを用いることができる。なお、TEOSは常温・常圧で液体であるため、例えば、TEOSを不活性ガスでバブリングして、TEOS雰囲気を含む不活性ガスを作成し、これを原料ガスの一つとしても良い(即ち、TEOSの輸送に、不活性ガスによるバブリングを用いても良い)。不活性ガスとしては、例えば、窒素(N2)又はアルゴン(Ar)等を用いることができる。
マッフルフロア5は、プロセスマッフル1内に配置された支持板である。マッフルフロア5の温度は、処理中は、成膜条件に適した温度(通常は、300℃〜600℃のうちの任意の範囲)にコントロールされる。マッフルフロア5には、熱伝導性に優れた材料(例えば、ステンレス等の金属)が使用されている。また、図2に示すように、このマッフルフロア5には、例えば直径1mm弱の微細な孔6が多数形成されている。処理中は、これら多数の孔6から搬送ベルト9側へ不活性ガス(例えば、N2又はAr等)が放出することにより、マッフルフロア5表面での生成物異常成長を抑制できると共に、搬送ベルト9に載せられた半導体ウエーハW表面での成膜レートをコントロールできるようなっている。
図1に戻って、クーリングマッフル7は、成膜後の半導体ウエーハWを冷却するための冷却室である。搬送ベルト9は、例えばその上面に半導体ウエーハを載せて搬送するものである。搬送ベルト9は、例えば、プロセスマッフル1の入口1aからクーリングマッフル7の出口7bまで、半導体ウエーハWを搬送する。
エッチングマッフル11は、クーリングマッフル7の出口7bから出て(図示しない)アンローダ側に半導体ウエーハWを渡した後の搬送ベルト9を所定の薬液又はガスでエッチングするためのエッチング室である。例えば、プロセスマッフル1内でSiO2の成膜処理が行われる場合は、搬送ベルト9の表面にも意図せずSiO2が堆積する。これをそのまま残しておくとパーティクルの原因となるので、エッチングマッフル11では、搬送処理を終えた後のベルト表面を例えばフッ酸(HF)の蒸気でエッチングしてSiO2を取り除く。
超音波洗浄器13は、エッチング後の搬送ベルト9を水洗するためのものである。ガス噴射口15は、水にぬれた搬送ベルト9の水分を飛ばすためのものである。ガス噴射口15から噴射されるガスは、例えば、高温の窒素又は空気等である。赤外線ランプ17は、搬送ベルト9を最終的に乾かすためのである。ラグローラー19は、搬送ベルト9を一方向(即ち、プロセスマッフル1の入口1aからクーリングマッフル7の出口7bの方向)に駆動するためのものである。ピンチローラー21は、搬送ベルト9の張力を維持して、ラグローラー19による搬送ベルト9の駆動を補助するものである。水冷ローラー23は、搬送ベルト9の張力を維持すると共に、赤外線ランプ17によって加熱された搬送ベルト9を冷却するためのものである。
エンコーダ30は、搬送ベルト9の移動具合を監視するための監視装置の一部である。このエンコーダ30は、搬送ベルト9の動きに応じて回転するローラー31を有する。即ち、エンコーダ30は、搬送ベルト9の表面に密着(即ち、密に接触)し、搬送ベルト9との間に働く摩擦力によって回転するローラー31を有する。搬送ベルト9が実線矢印の方向に移動すると、摩擦力によりローラー31も破線矢印の方向に回転し、ローラー31は搬送ベルト9の移動速度に応じた速度で回転するようになっている。このローラー31の回転運動がエンコーダ30に伝えられるようになっている。
これにより、図1の常圧CVD装置100では、マッフルフロア5上を摺動する搬送ベルト9の動きをエンコーダ30で検知し、搬送ベルト9の移動具合から異常を検知し、成膜不良(例えば、膜厚の不均一性)が発生する前にメンテナンス時期を決定することができる。その原理は、マッフルフロア5上にデポ物(例えば、SiO2)が堆積し始めると、図2に示した孔6が塞がり始め、同時に搬送ベルト9がデポ物と接触することにより搬送ベルト9の摺動負荷が増す。その摺動負荷がラグローラー19のグリップ力を上回った時、空転の症状となり、結果として搬送ベルト9の動きがギクシャク(脈動)し始める。この脈動がローラー31を介してエンコーダ30に伝えられ、エンコーダ30から出力される信号に基づいて異常が検出される。
例えば図3に示すように、搬送ベルトの移動具合を監視するための監視装置50は、エンコーダ30から出力される信号を解析するために、f/A変換器41と、A/D変換器43と、パーソナルコンピュータ(以下、PCという。)45と、を有する。
エンコーダ30では、ローラー31の回転量が電気的なパルス信号に変換されて出力されるが、このパルス信号はf/A変換器41で電圧量(即ち、アナログ信号)に変換される。即ち、f/A変換器41では、単位時間当たりのパルスのカウント値が、単位時間当たりの電圧量に変換される。そして、このアナログ信号は、A/D変換器43でデジタル信号に変換され、PC45に送信される。PC45では、このデジタル信号に基づいて、電圧量の経時変化が画面上に表示される。
図4は、PC45の画面表示の一例を示す図である。図4の横軸は時間を示し、縦軸はエンコーダ30から出力される信号(即ち、パルスのカウント値)に応じた電圧値を示す。ラグローラー19でスリップが発生し、搬送ベルト9が脈動すると、図4に示すように電圧値が突発的に上昇する。半導体装置の製造ラインでは、例えば図4に示すような電圧波形について、その高さ(即ち、電圧値)の上限規格を設けておく。そして、この上限規格を一定の回数以上オーバーしたら、PC45はエンコーダ30から出力される信号に異常が有ると判断して、その画面上にアラート(警報)を表示するように設定しておく。作業者は、このアラートを確認したら、例えば、常圧CVD装置100が備える(図示しない)ローダを停止させて、未処理の半導体ウエーハについての成膜処理を中止する。そして、メンテナンスの準備に取り掛かる。
このように、本発明の第1実施形態によれば、搬送ベルト9の移動速度の変化(例えば、脈動)を検出することができ、この検出結果に基づいて、常圧CVD装置100のメンテナンス時期を決定することができる。例えば、脈動を検出した場合は、常圧CVD装置100による成膜処理を停止して、当該装置のメンテナンスに取り掛かることができる。
上記の常圧CVD装置100では、搬送ベルト9の動きを監視する監視装置50の一部にエンコーダ30を用いているため、脈動を精度良く検出することができる。さらに、エンコーダ30から出力される信号を最終的にアナログの波形に変換して画面上に表示している。これにより、作業者は搬送ベルト9の脈動を画面上で確認することが容易となっている。
なお、上記の第1実施形態では、PC45の画面上に表示されたアラート(警報)を作業者が確認した後で、常圧CVD装置100による成膜処理を作業者が停止する場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られることはない。例えば、図5に示すように、常圧CVD装置100は、PC45からのフィードバック信号S1を受けて、その成膜処理を自動的に停止するようにしても良い。
即ち、図4に示したような電圧波形の上限規格を一定の回数以上オーバーしたら、PC45はエンコーダ30から出力される信号に異常が有ると判断して、画面上にアラート(警報)を表示させる。また、この表示と前後して、或いは同時に、PC45は常圧CVD装置100の制御部10にフィードバック信号S1を送信する。制御部10は、このフィードバック信号S1を受信すると、ローダ12に停止信号S2を送信する。この停止信号S2を受けて、ローダ12は搬送ベルト上への半導体ウエーハの供給動作を停止する。
このような構成であれば、PC45の画面を作業者が監視していなくても、アラートの表示とほぼ同時に、ローダ12を停止させることができ、後続の成膜処理を直ちに中止することができる。従って、成膜不良の発生をさらに抑制することができる。
(2)第2実施形態
次に、成膜処理を停止した後の、常圧CVD装置100のメンテナンス方法について説明する。
図6は、常圧CVD装置100のメンテナンス方法の一例を示す概念図である。図6に示すように、マッフルフロア5の孔6を塞いでいるデポ物は、ポンチ60を用いて取り除くことができる。ここで、ポンチ60は、孔6の直径よりも小さな直径の針61と、針61の一端を保持する保持部62と、を備えるメンテナンス治具のことである。
図7はポンチ60の構成例を示す概念図である。
図7において、針61の直径φ1は例えば0.8mmであり、保持部62の直径φ2は例えば10mmである。また、針61の長さLは例えば1.0cmである。なお、この場合の孔6の直径は例えば0.9mmであり、孔6の深さ(即ち、マッフルフロア5の厚さ)は例えば0.5cmである。また、針61の材質はピアノ線(即ち、炭素鋼で作られた金属線)であることが好ましい。これにより、打ち込みの衝撃力に耐えうる、十分な強度の針61を実現することができ、同じ針61を繰り返し使用することが可能である。さらに、針61の先端61aは、平面を広く有することが好ましい。つまり、尖っていないことが好ましい。これにより、先端61aとデポ物との接触面積を広く稼ぐことができ、デポ物を効率良く押し出すことができる。
図6に示すように、ポンチ60を用いて孔6内を清掃する場合は、針61の他端(即ち、先端)61aを孔6内に差し込み、保持部62の針61を保持する側の反対側の面62bを例えばハンマー69で叩いて、針61を孔6内に打ち込む。これにより、デポ物は針61の先端61aに押されてマッフルフロア5の反対側(図6では、下側)に押し出され、孔6内から取り除かれる。以下、この処理方式をポンチ方式と呼ぶ。本発明者の知見では、上述のドリル方式ではドリルの歯が破断し易いが、ポンチ方式では針61が折れにくい。また、処理そのものが簡単であり、孔6内を塞いでいるデポ物をマッフルフロア5の反対側へ一気に押し出すことができるので、孔6内を効率良く清掃することができる。これにより、孔6の復元作業を短時間に終わらせることができる。
このように、本発明の第2実施形態によれば、常圧CVD装置100をメンテナンスする際に、マッフルフロア5の孔6内をポンチ60を用いて清掃する。これにより、孔6内を塞いでいるデポ物をマッフルフロア5の反対側へ一気に押し出すことができ、孔6内を効率良く清掃することができる。
なお、上述のポンチ60では、図8(a)に示すように、保持部62の針61を保持する側の面62aに、樹脂材64が取り付けられていても良い。或いは、図8(b)に示すように、保持部62の針61を保持する側の面62aに、樹脂材からなるテープ65が巻きつけられていても良い。このような構成であれば、針61を孔6内に打ち込む際に、保持部62とマッフルフロア5とが直に衝突することを防ぐことができ、保持板62とマッフルフロア5の双方に働く衝撃力を樹脂の弾性力で緩和することができる。
また、本発明のポンチは、保持部62に対して、針61が着脱可能に取り付けられていても良い。例えば、針61は保持部62に対してピンバイス方式で取り付けられていても良い。
図9(a)〜9(b)はピンバイス方式のポンチ60´の構成例を示す図であり、図9(a)は保持部62の側面を示し、図9(b)は保持部62の下面を示し、図9(c)は針61を保持部62に固定するための固定部66の断面を示す。ピンバイス方式では、図9(a)に示すように、保持部62の針61を保持する側はコレクトチャックとなっており、針61の一端をくわえることができる嵌設孔hが設けられている。また、この保持部62の外側面と、固定部66の内側面にはそれぞれ対応するネジ溝が設けられている。図9(a)に示すように、嵌設孔hに針61の一端を挿し込み、この状態で固定部66を保持部62の外側面に被せてネジを回すと、図9(b)の矢印で示すように、嵌設孔hの径が徐々に狭まって針61が保持部62に固定される。また、固定したときと反対方向にネジを回すと、嵌設孔hの径が徐々に広がって針61を保持部62から取り外すことができる。
このような構成であれば、例えば、使用の過程で劣化した針61を新品の針61に交換することができる。保持部62は交換せずに済むので、メンテナンスにかかるコストの低減に寄与することができる。
また、本発明のポンチは、押圧力の有無によって針61が伸縮する(即ち、動く)ような構成であっても良い。
図10は、ポンチ60´´の構成例を示す図である。図7との違いは、針61と保持部62との間に弾性体(一例として、バネ)67が設けられている点である。図10の矢印で示すように、針61に押圧力が与えられると、バネ67は縮み、針61は保持部62内に押し込まれる。また、押圧力が取り除かれると、バネ67は伸び、針61は保持部62内から外側へ飛び出す。また、このポンチ60´´では、針61の移動方向をガイドすると共に、その移動可能な範囲を一定の範囲に制限するためのガイド機構68が設けられている。このガイド機構68は、例えば、保持部62の内側面に設けられた溝68aと、この溝68aに嵌め込まれた板68bとを有する。板68bには、針61の一端が固定されている。
このような構成であれば、例えば、図6において、針61の先端61aをマッフルフロア5の表面に押し当てながら孔6を探すときに、針61の先端61aが孔6内に入ると針は縮んだ状態から一気に伸び、そのときの振動が保持部62を介して作業者の手に伝わる。これにより、孔6の位置が特定し易くなる。
上記の第1、第2実施形態では、プロセスマッフル1が本発明の「処理室」に対応し、マッフルフロア5が「支持板」に対応し、インジェクター3が本発明の「ガス供給部」に対応している。また、f/A変換器41、A/D変換器43及びPC45の組み合わせが「変換表示部」に対応し、PC45は「判断部」にも対応している。また、常圧CVD装置100が本発明の「半導体製造装置」に対応し、ポンチ60、60´又は60´´が本発明の「メンテナンス治具」に対応している。
なお、上記の第1、第2実施形態では、本発明の「半導体製造装置」の一例として、半導体ウエーハWに対して成膜処理を行う常圧CVD装置100について説明した。しかしながら、半導体製造装置はこれに限られることはない。本発明の「半導体製造装置」は、搬送ベルトを用いて基板等を搬送しながら、その表面に加工処理を施す他の製造装置にも適用可能であり、そのような他の製造装置の一例として半導体実装工程で使用されるリフロー装置がある。また、本発明において、加工処理が施される「基板」は半導体ウエーハWに限定されるものではなく、例えば、ガラス基板であっても良い。ガラス基板は、主に、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)の製造工程で使用されるものである。或いは、本発明の「基板」は半導体実装工程でICチップが取り付けられる配線基板であっても良い。配線基板としては、例えばガラスエポキシ基板や、ポリイミド等の材質からなるフィルム基板が挙げられる。フィルム基板は、主に、ICチップの実装法の一つであるTAB(Tape Automated Bonding)で使用されるものである。
第1実施形態に係る常圧CVD装置100の構成例を示す図。 マッフルフロア5の断面構成の一例を示す図。 監視装置50の構成例を示す図。 PC45の画面表示の一例を示す図。 フィードバック制御の一例を示す図。 第2実施形態に係るメンテナンス方法の一例を示す図。 ポンチ60の構成例を示す図。 ポンチ60の他の構成例を示す図。 ポンチ60´の構成例を示す図。 ポンチ60´´の構成例を示す図。
符号の説明
1 プロセスマッフル、3 インジェクター、5 マッフルフロア、6 孔 7 クーリングマッフル、9 搬送ベルト、10 制御部、11 エッチングマッフル、12 ローダ、13 超音波洗浄器、15 ガス噴射口、17 赤外線ランプ、19 ラグローラー、21 ピンチローラー、23 水冷ローラー、30 エンコーダ、41 f/A変換器、43 A/D変換器、45 PC、50 監視装置、60、60´、60´´ ポンチ、61 針、61a (針の)先端、62 保持部、64 樹脂材、65 テープ、66 固定部、67 弾性体(バネ)、68 機構、68a 溝、68b 板、100 常圧CVD装置、W 半導体ウエーハ

Claims (12)

  1. 処理室と、
    前記処理室内に配置された支持板と、
    前記支持板上を摺動しながら基板を搬送する搬送ベルトと、
    前記搬送ベルトの動きを監視する監視装置と、を備えることを特徴とする半導体製造装置。
  2. 前記監視装置はエンコーダを有し、前記エンコーダは前記搬送ベルトの動きに応じて回転するローラーを含むことを特徴とする請求項1に記載の半導体製造装置。
  3. 前記監視装置は、前記エンコーダから出力されるパルスのカウント値を電圧量に変換して画面に表示する変換表示部、をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の半導体製造装置。
  4. 前記監視装置は、
    前記エンコーダから出力される信号に異常が有るか否かを判断する判断部、をさらに有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の半導体製造装置。
  5. 前記搬送ベルト上に前記基板を供給するローダと、
    前記ローダの動作を制御する制御部と、をさらに備え、
    前記判断部が前記波形に異常有りと判断したときは、前記制御部が前記ローダによる前記基板の供給を停止する、ことを特徴とする請求項4に記載の半導体製造装置。
  6. 前記処理室内に成膜の原料ガスを供給するガス供給部、をさらに備え、
    前記支持板の前記搬送ベルトが摺動する側の面には複数の孔が設けられ、
    前記複数の孔から前記処理室内に不活性ガスが供給されることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の半導体製造装置。
  7. 請求項6に記載の半導体製造装置のメンテナンス方法であって、
    前記孔の直径よりも小さな直径の針と、前記針の一端を保持する保持部と、を備えるメンテナンス治具を用意する工程と、
    前記メンテナンス治具を用いて前記孔内を清掃する工程と、を含み、
    前記孔内を清掃する工程では、前記針を前記孔内に打ち込むことを特徴とする半導体製造装置のメンテナンス方法。
  8. 処理室と、
    前記処理室内に成膜の原料ガスを供給するガス供給部と、
    前記処理室内に配置された支持板と、
    前記支持板上を摺動しながら基板を搬送する搬送ベルトと、を備え、
    前記支持板の前記搬送ベルトが摺動する側の面には複数の孔が設けられ、前記複数の孔から前記処理室内に不活性ガスが供給される半導体製造装置のメンテナンス方法であって、
    前記孔の直径よりも小さな直径の針と、前記針の一端を保持する保持部と、を備えるメンテナンス治具を用意する工程と、
    前記メンテナンス治具を用いて前記孔の内部を清掃する工程と、を含み、
    前記孔の内部を清掃する工程では、前記針を前記孔内に打ち込むことを特徴とする半導体製造装置のメンテナンス方法。
  9. 処理室と、
    前記処理室内に成膜の原料ガスを供給するガス供給部と、
    前記処理室内に配置された支持板と、
    前記支持板上を摺動しながら基板を搬送する搬送ベルトと、を備え、
    前記支持板の前記搬送ベルトが摺動する側の面には複数の孔が設けられ、前記複数の孔から前記処理室内に不活性ガスが供給される半導体製造装置のメンテナンスに使用される治具であって、
    前記孔の直径よりも小さな直径の針と、
    前記針の一端を保持する保持部と、を備えることを特徴とするメンテナンス治具。
  10. 前記保持部の前記針を保持する側に取り付けられた樹脂材、をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載のメンテナンス治具。
  11. 前記針の一端は、前記保持部に着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項9に記載のメンテナンス治具。
  12. 前記針は、ピアノ線からなることを特徴とする請求項9から請求項11の何れか一項に記載のメンテナンス治具。
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