JP2010084601A - ディーゼルエンジンの始動制御方法 - Google Patents

ディーゼルエンジンの始動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低温時の始動性と燃料噴射量の制御可能性とを満足できるコモンレール圧指令値を得て許容時間内に確実に着火できるディーゼルエンジンの始動制御方法を提供する。
【解決手段】燃料供給ポンプからコモンレールを介して複数の燃料噴射弁にコモンレール圧の燃料を供給するコモンレール式ディーゼルエンジンの始動制御方法である。ディーゼルエンジンのクランキング状態時にコモンレール圧指令値Xを低圧域の初期値から段階的に上昇させながら、着火を認識するまで各コモンレール圧指令値Xで燃料を噴射する。現在クランキング時のエンジン回転速度Neから前回クランキング時のエンジン回転速度N(-1)を差引くことにより、現在と前回のエンジン回転速度差△Neを演算し、このエンジン回転速度差△Neが設定値より大きい場合に着火を認識する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コモンレールを備えたディーゼルエンジンの始動制御方法に関する。
低温時の始動性を向上させるため、低圧縮比のディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)に対しては始動時のコモンレールの圧力(以下、コモンレール圧という)を40MPa以上の高圧にすることにより、噴霧した燃料の微粒化促進を図るものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、一30℃以下の極低温の場合、コモンレール圧を高くすると、かえって始動性が悪くなることがある。
これは、空気および燃料の温度が低いため燃料が発火し難い状態になっているので、コモンレール圧を高くすると噴霧した燃料の微粒化には有利ではあるが、噴霧の流速が早くなるため燃焼が始まる前に温度の低い燃焼室の壁に当たってしまうからである(例えば非特許文献1参照)。
特開2004−245103号公報(第4頁、図3−4) 社団法人自動車技術会「技術者たちの叡智とロマン」Vol.4、第4頁、2007年3月1日発行
極低温の場合にはコモンレール圧を下げて噴霧の勢いを弱くした方がよい。一方、インジェクタの燃料噴***度には一定以上のコモンレール圧、通常30MPaが必要であり、それ以下では燃料噴射指令値に対する実際の燃料噴射のバラツキが許容限度を超えて、燃料噴射指令値どおりに正確な燃料噴射量をコントロールできなくなるため、低いコモンレール圧を一律に使用することはできない。特に、パイロット分割燃料噴射においては燃料噴射量を高精度に制御しなければならない。
着火ができない状態でクランキングを継続すると、始動モータを駆動するバッテリが消耗してしまい、始動不能に陥ってしまうので、バッテリの電力が維持できる時間内たとえば30秒以内で着火させる必要がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、極低温に対応できる低いコモンレール圧指令値であっても許容時間内に確実に着火できるディーゼルエンジンの始動制御方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、燃料供給ポンプからコモンレールを介して複数の燃料噴射弁にコモンレール圧の燃料を供給するコモンレール式ディーゼルエンジンの始動制御方法であって、ディーゼルエンジンのクランキング状態時にコモンレール圧指令値を低圧域の初期値から段階的に上昇させながら、着火を認識するまで各コモンレール圧指令値で燃料を噴射するディーゼルエンジンの始動制御方法である。
請求項2に記載された発明は、請求項1記載のディーゼルエンジンの始動制御方法において、現在クランキング時のエンジン回転速度から前回クランキング時のエンジン回転速度を差引くことにより、現在と前回のエンジン回転速度差を演算し、このエンジン回転速度差が設定値より大きい場合に着火を認識するディーゼルエンジンの始動制御方法である。
請求項3に記載された発明は、請求項1または2記載のディーゼルエンジンの始動制御方法において、エンジン始動を認識したときのコモンレール圧指令値とエンジン冷却水温との関係から学習制御マップを作成し、この学習制御マップおよび現在のエンジン冷却水温よりクランキング開始時のコモンレール圧指令値を決定するディーゼルエンジンの始動制御方法である。
請求項1に記載された発明によれば、始動時のクランキング中にコモンレール圧指令値を低圧域の初期値から段階的に上昇させながら、着火を認識するまで各コモンレール圧指令値で燃料を噴射することで、極低温に対応できる低いコモンレール圧指令値であっても着火可能なコモンレール圧指令値を効率よく探り出して、クランキング許容時間内に確実に着火できる。
請求項2に記載された発明によれば、現在クランキング時のエンジン回転速度から前回クランキング時のエンジン回転速度を差引くことにより演算したエンジン回転速度差が設定値より大きい場合に着火を認識するので、エンジンがセルモータの外力で駆動されている状態からエンジンのシリンダ内の燃焼により自力で加速を始めた時点で、着火を確実に認識できる。
請求項3に記載された発明によれば、エンジン始動を認識したときのコモンレール圧指令値とエンジン冷却水温との関係から作成した学習制御マップを用いて、現在のエンジン冷却水温よりクランキング開始時のコモンレール圧指令値を決定するので、クランキング開始から時間をかけずに、極低温に対応できる低いコモンレール圧指令値であっても着火可能な最適のコモンレール圧指令値を効率よく探り出すことができ、コモンレール圧指令値が常に一定の初期値から開始される場合よりもクランキング時間を短縮できる。
以下、本発明を、図1乃至図3に示された一実施の形態、図4および図5に示された他の実施の形態を参照しながら詳細に説明する。
図2に示されるように、建設機械などに搭載されたコモンレール式直噴ディーゼルエンジン(以下、エンジンという)11の複数の気筒ごとに燃料噴射弁12が設けられ、これらの各燃料噴射弁12に設けられた電磁弁(図示せず)が電子制御ユニット(以下ECUという)13により開閉制御されることで、燃料噴射量および燃料噴射時期などがエンジン11の運転状態に応じて制御される。図2は4気筒エンジンを例示しているが、6気筒エンジンなどでも良い。
各燃料噴射弁12にはコモンレール14に貯溜された所定圧力の燃料が常時供給され、このコモンレール14には燃料タンク15内の燃料が燃料供給ポンプ16により供給される。コモンレール14の燃料圧力すなわち各燃料噴射弁12の燃料噴射圧力をコモンレール圧という。
コモンレール14内のコモンレール圧はコモンレール圧センサ17により検出され、このコモンレール圧センサ17からのコモンレール圧検出値XrがECU13に入力され、また、ECU13からコモンレール圧指令値Xが電磁弁18に出力され、燃料供給ポンプ16から燃料タンク15への戻り通路中に設けられた電磁弁18の弁開度がデューティー制御される。
すなわち、電磁弁18が閉じられている時間に応じた分だけ、燃料供給ポンプ16からコモンレール14内に燃料が加圧供給され、運転条件に応じてあらかじめ目標値として設定されている所定の圧力になるようにコモンレール圧が昇圧制御される。コモンレール圧は、エンジン11の運転状態に応じてECU13によりフィードバック制御される。
エンジン11の運転状態を検出する手段として、ラジエータ21のエンジン冷却水温Twを検知する水温センサ22、エンジン回転速度を検知するエンジン回転速度センサ23があり、これらの水温センサ22およびエンジン回転速度センサ23がECU13の信号入力部に接続されている。エンジン11内には、クランクを検出するクランクセンサ24が設けられ、このクランクセンサ24は、ECU13内のエンジン回転カウンタに接続されている。
このような、燃料供給ポンプ16からコモンレール14を介して複数の燃料噴射弁12にコモンレール圧の燃料を供給するコモンレール式ディーゼルエンジンにおいて、エンジン11を始動する際のクランキング状態時にコモンレール圧指令値Xを低圧域の初期値(例えば20MPa)から段階的に上昇させながら、着火を認識するまで各コモンレール圧指令値Xで燃料を噴射するエンジン始動制御方法を採用する。
このとき、現在クランキング時のエンジン回転速度から前回クランキング時のエンジン回転速度を差引くことにより、現在と前回のエンジン回転速度差を演算し、このエンジン回転速度差が設定値より大きい場合に着火を認識する。
次に、図1は、ECU13が、着火しやすいコモンレール圧指令値Xを探り出し、コモンレール圧を制御するフローチャートを示す。なお、図中の丸数字は、ステップ番号を示す。
(ステップ1)
エンジン11のクランキング回転数をカウントするエンジン回転カウンタIを初期値1に設定する。
(ステップ2)
コモンレール圧指令値Xを初期値20MPaに設定する。
(ステップ3)
クランキングが例えば5回転か否かを判断し、5回転未満の場合はステップ8に進む。
(ステップ4)
クランキングが5回転に達した場合は、エンジン回転カウンタIを初期値1に戻す。
(ステップ5)
クランキングを例えば5回転するごとに、コモンレール圧指令値Xを例えば1MPaずつ上昇させる。
(ステップ6)
ステップ5の操作でコモンレール圧指令値Xが30MPa以上となるか否かを判断し、30MPaに達しない場合はステップ8に進む。
(ステップ7)
ステップ5の操作でコモンレール圧指令値Xが30MPa以上となる場合は、コモンレール圧指令値Xを30MPaに抑える。
(ステップ8)
エンジン回転カウンタIをカウントアップする。
(ステップ9)
エンジン回転速度センサ23により現在のエンジン回転速度Neを検出し記憶する。
(ステップ10)
現在クランキング時のエンジン回転速度Neから前回クランキング時のエンジン回転速度N(-1)を差引くことにより、現在と前回のエンジン回転速度差△Neを演算する。
(ステップ11)
現在のエンジン回転速度Neを、次回のエンジン回転速度差△Neを演算するために記憶する。
(ステップ12)
ステップ5またはステップ7で決定されたコモンレール圧指令値Xを電磁弁18に出力してクランキングを行なう。
(ステップ13)
着火したか否かをエンジン回転速度差△Neで識別判定し、前回と現在とのエンジン回転速度差△Neが設定値を超えるか否か、例えばエンジン回転速度差△Ne>100rpmか否かを判断し、△Ne>100rpmでない場合は、ステップ3に戻り、△Ne>100rpmである場合は着火したと判定し、ステップ14に進む。
(ステップ14)
始動したか否かをエンジン回転速度Neで識別判定するために、エンジン回転速度NeがNe>300rpmか否かを判断する。Ne>300rpmでない場合は、着火はしているが連続燃焼が得られていないと判断して、ステップ12に戻り、Ne>300rpmの場合は、連続燃焼によって所定のエンジン回転速度まで上昇できたと判断して、現在のコモンレール圧指令値Xを保持した状態で、始動制御を終了する。
図3は、以上の学習前の作動状態(27MPaで始動できた場合)を示す特性図であり、クランキングを例えば5回転するごとに、コモンレール圧指令値Xを最低値20MPaから最高値30MPaまで例えば1MPaずつ段階的に上昇させる。
クランキングは概ね100rpmで、5回転は約3秒、4気筒エンジンで10(6気筒エンジンでは15)燃焼サイクルずつ、コモンレール圧指令値Xを20MPaから30MPaに段階的に上昇させる。
着火したか否かをエンジン回転速度差△Neで識別し、エンジン回転速度差が所定値以上のとき、例えば1回転前とのエンジン回転速度差△Neが△Ne>100rpmのときは、そのコモンレール圧指令値Xを保持する。
そして、コモンレール圧が20MPaから30MPaの領域は、インジェクタ性能としては保証されていないが、始動時のクランキング中にコモンレール圧指令値Xを低圧域の初期値から段階的に上昇させながら、着火を認識するまで各コモンレール圧指令値で燃料を噴射することで、極低温に対応できる低いコモンレール圧指令値であっても着火可能なコモンレール圧指令値Xを効率よく探り出して、クランキング許容時間内に確実に着火できる。
さらに、エンジン回転速度センサ23からの検出信号によってECU13が着火を確認する際は、現在クランキング時のエンジン回転速度Neから前回クランキング時のエンジン回転速度N(-1)を差引くことにより演算したエンジン回転速度差△Neが設定値(例えば100rpm)より大きい場合に着火を認識するので、エンジンがセルモータの外力で駆動されている状態からエンジンのシリンダ内の燃焼により自力で加速を始めた時点で、着火を確実に認識できる。
次に、図4および図5は他の実施の形態を示すフローチャートであり、ECU13が、図1に示された方法で蓄積されたコモンレール圧学習値をECU13のメモリにマッピングし、そのメモリのマップに基づいて、現在クランキング時のコモンレール圧指令値Xを効率良く決定するディーゼルエンジンの始動制御方法を説明する。
すなわち、図1に示されたフローチャートに基づく実施の形態では、始動の際に毎回無条件に最低の20MPaから開始するが、上記のように識別した着火しやすいコモンレール圧指令値Xが、ラジエータ21のエンジン冷却水温Twに対するコモンレール圧学習値Xm(Tw)としてメモリに記憶された学習制御マップがある場合は、始動時のエンジン冷却水温Twの値に応じてメモリに格納されている既知のコモンレール圧学習値Xm(Tw)を読出し、これに基づいてコモンレール圧指令値Xを決定してクランキングを開始する。
言換えると、エンジン始動を認識したときのコモンレール圧指令値とエンジン冷却水温との関係から学習制御マップを作成し、この学習制御マップおよび現在のエンジン冷却水温よりクランキング開始時のコモンレール圧指令値Xを決定する。
上記の学習制御マップは、ECU13の電源が切れても記憶が消えないECU13内の不揮発メモリに作成する。
図4に示されたフローチャートを説明する。
(ステップ21)
エンジン11のクランキング回転数をカウントするエンジン回転カウンタIを初期値1に設定する。
(ステップ22)
ラジエータ21の現在のエンジン冷却水温Twを水温センサ22により検出して読込む。
(ステップ23)
ECU13内の不揮発メモリにエンジン冷却水温Twとの関係で作成されたコモンレール圧学習値Xm(Tw)のマップから、エンジン冷却水温Twに対する最適なコモンレール圧学習値Xm(Tw)を検索する。学習制御マップは、エンジン冷却水温Twの区間ごとに区切って、その区間ごとにコモンレール圧制御開始時のコモンレール圧指令値Xの初期値を決定するための圧力値を記憶する。
例えば、5℃の幅ごとに、Xm(−35℃以下)、Xm(−34℃〜−30℃)、Xm(−29℃〜−25℃)、・・・・、Xm(−5〜0℃)、というように、コモンレール圧指令値の初期値を決定するためのコモンレール圧学習値Xm(Tw)を不揮発メモリ上に割当てる。なお、メモリの初期状態では、学習制御によらないときの最低値(ここでは20MPa)を記憶させておく。
(ステップ24)
コモンレール圧指令値Xを段階的に上昇させるときの初期値は、エンジン冷却水温Twに対してメモリに記憶している始動成功時のコモンレール圧学習値Xm(Tw)を基準に決定し、経時変化で最適のコモンレール圧指令値Xが前回値より低下している場合を想定して、メモリに記憶されている学習制御マップから検索したコモンレール圧学習値Xm(Tw)より例えば2MPa低い初期値から上昇を開始させる。
例えば、現在と同一のエンジン冷却水温Twで前回始動に成功したコモンレール圧学習値Xm(Tw)が27MPaであれば、現在のコモンレール圧指令値Xは、初期値25MPaから上昇を開始させる。もし前回成功値より低いコモンレール圧指令値に最適点がずれていても、始動できるようにするためである。
(ステップ25)
コモンレール圧指令値Xの計算値が20MPaより低いか否かを判断する。
(ステップ26)
コモンレール圧指令値Xの計算値が20MPa未満になるときは、20MPaを指令値とする。
(ステップ27)
クランキングが例えば5回転か否かを判断し、5回転未満の場合はステップ32に進む。
(ステップ28)
クランキングが5回転に達した場合は、エンジン回転カウンタIを初期値1に戻す。
(ステップ29)
クランキングを例えば5回転するごとに、コモンレール圧指令値Xを例えば1MPaずつ上昇させる。
(ステップ30)
ステップ29の操作でコモンレール圧指令値Xが30MPa以上になるか否かを判断し、30MPaに達しない場合はステップ32に進む。
(ステップ31)
ステップ29の操作でコモンレール圧指令値Xが30MPa以上となっても始動が成功しない場合は、コモンレール圧学習値Xm(Tw)を最低の初期値(20MPa)に戻す。
すなわち、コモンレール圧指令値Xを30MPaまで上昇しても始動しないときは、学習制御マップの過去のレール圧が現在の適正値より高い方にずれてきた可能性があるので、ここでコモンレール圧指令値Xを最低の初期値に初期化する。
(ステップ32)
エンジン回転カウンタIをカウントアップする。
(ステップ33)
エンジン回転速度センサ23により現在のエンジン回転速度Neを検出し記憶する。
(ステップ34)
現在クランキング時のエンジン回転速度Neから前回クランキング時のエンジン回転速度N(-1)を差引くことにより、現在と前回のエンジン回転速度差△Neを演算する。
(ステップ35)
現在のエンジン回転速度Neを、次回のエンジン回転速度差△Neを演算するために記憶する。
(ステップ36)
ステップ29またはステップ31で決定されたコモンレール圧指令値Xを電磁弁18に出力してクランキングを行なう。
(ステップ37)
着火したか否かをエンジン回転速度差△Neで識別判定し、前回と現在とのエンジン回転速度差△Neが設定値を超えるか否か、例えばエンジン回転速度差△Ne>100rpmか否かを判断し、△Ne>100rpmでない場合は、ステップ27に戻り、△Ne>100rpmである場合は着火したと判定し、ステップ38に進む。
(ステップ38)
始動したか否かをエンジン回転速度Neで識別判定するために、エンジン回転速度NeがNe>300rpmか否かを判断する。Ne>300rpmでない場合は、始動が確認できないので、ステップ36に戻り、Ne>300rpmの場合は、始動を確認できたとして、現在のコモンレール圧指令値Xを保持した状態で、始動制御を終了する。
(ステップ39)
始動が成功した時点でのコモンレール圧指令値Xを、現在のエンジン冷却水温Twの値との関係でコモンレール圧学習値Xm(Tw)として、メモリの学習制御マップに記憶する。
図5は、図4に示された実施の形態の学習値があるときの作動状態(27MPaで始動できた場合)を示す特性図であり、着火しやすいコモンレール圧学習値Xm(Tw)が、各エンジン冷却水温Twに対する学習制御マップとしてメモリに記憶されている場合には、始動時のエンジン冷却水温値に応じてメモリに記憶されている既知のコモンレール圧学習値Xm(Tw)を読み出し、この既知のコモンレール圧学習値Xm(Tw)に基づいてコモンレール圧指令値Xを決定し、出力してクランキングを行なう。
このように、エンジン始動を認識したときのコモンレール圧指令値Xとエンジン冷却水温Twとの関係をメモリに記憶させて作成した学習制御マップを用いて、現在のエンジン冷却水温Twよりクランキング開始時のコモンレール圧指令値Xを決定するので、クランキング開始から時間をかけずに、極低温に対応できる低いコモンレール圧指令値であっても着火可能な最適のコモンレール圧指令値Xを効率よく探り出すことができ、コモンレール圧指令値Xが常に一定の初期値(例えば20MPa)から開始される場合よりもクランキング時間を短縮することができる。
なお、各実施の形態において、例示した数値は一例を示すもので、本発明は、その数値に限定されるものではない。
本発明は、ディーゼルエンジンを使用する際に利用可能である。
本発明に係るディーゼルエンジンの始動制御方法の一実施の形態を示すフローチャートである。 同上エンジンの制御系を示す回路図である。 同上制御系の学習前の作動状態(27MPaで始動できた場合)を示す特性図である。 同上エンジンの始動制御方法の他の実施の形態を示すフローチャートである。 図4に示された実施の形態の学習値があるときの作動状態(27MPaで始動できた場合)を示す特性図である。
符号の説明
11 ディーゼルエンジン(エンジン)
12 燃料噴射弁
14 コモンレール
16 燃料供給ポンプ

Claims (3)

  1. 燃料供給ポンプからコモンレールを介して複数の燃料噴射弁にコモンレール圧の燃料を供給するコモンレール式ディーゼルエンジンの始動制御方法であって、
    ディーゼルエンジンのクランキング状態時にコモンレール圧指令値を低圧域の初期値から段階的に上昇させながら、着火を認識するまで各コモンレール圧指令値で燃料を噴射する
    ことを特徴とするディーゼルエンジンの始動制御方法。
  2. 現在クランキング時のエンジン回転速度から前回クランキング時のエンジン回転速度を差引くことにより、現在と前回のエンジン回転速度差を演算し、
    このエンジン回転速度差が設定値より大きい場合に着火を認識する
    ことを特徴とする請求項1記載のディーゼルエンジンの始動制御方法。
  3. エンジン始動を認識したときのコモンレール圧指令値とエンジン冷却水温との関係から学習制御マップを作成し、
    この学習制御マップおよび現在のエンジン冷却水温よりクランキング開始時のコモンレール圧指令値を決定する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のディーゼルエンジンの始動制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110206671A (zh) * 2019-05-21 2019-09-06 北京汽车股份有限公司 车辆以及高压共轨柴油机的起动控制***、装置和方法
CN113565642A (zh) * 2021-07-30 2021-10-29 东风柳州汽车有限公司 基于燃油泵的车辆控制方法、装置、设备及存储介质

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