JP2002155838A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP2002155838A
JP2002155838A JP2000356480A JP2000356480A JP2002155838A JP 2002155838 A JP2002155838 A JP 2002155838A JP 2000356480 A JP2000356480 A JP 2000356480A JP 2000356480 A JP2000356480 A JP 2000356480A JP 2002155838 A JP2002155838 A JP 2002155838A
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JP
Japan
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cell
motor
battery voltage
cell motor
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JP2000356480A
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English (en)
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Tsunehisa Nakamura
倫久 中村
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バッテリ容量が低下しているときには、セルモ
ータを不要に駆動せず、燃料噴射装置等への電力を確保
する。 【解決手段】潤滑油温度等を用いて、エンジンを自力運
転する回転数で回転させるのに必要な運転始動必要トル
クTSTを算出し、バッテリ電圧からセルモータ発生トル
クTCMを算出し、セルモータ発生トルクTCMが運転し同
筆用トルクTST以上でないときにはセルモータによるエ
ンジンの運転始動を禁止する。また、セルモータ駆動中
の電圧降下量を算出し、バッテリ電圧に電圧降下量を見
込んだ電圧値が、セルモータを継続的に駆動できる所定
値以下でるときにも、セルモータによるエンジンの運転
始動を禁止する。この禁止を表示して乗員に認識させる
と共に、ヘッドライト等の大電力電装品への電力の供給
を停止する。エンジン回転数が前記所定回転数以上であ
るときには、燃料を噴射し、点火する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを制御す
るエンジン制御装置に関するものであり、特に燃料を噴
射する燃料噴射装置を備えたエンジンの制御に好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、インジェクタと呼ばれる燃料噴射
装置が普及するにつれて、燃料を噴射するタイミングや
噴射燃料量、つまり空燃比などの制御が容易になり、高
出力化、低燃費化、排ガスのクリーン化などを促進する
ことができるようになった。燃料噴射の制御は、例えば
マイクロコンピュータなどの電子演算処理装置を用いて
行われるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、周知のよう
に、セルモータを駆動して、運転していないエンジンを
運転始動するためには、多量の電力が必要である。バッ
テリの容量が低下しているときにセルモータを駆動する
と、例えば燃料噴射装置等の電子機器を駆動するための
電力が不足して、結果的にエンジンを運転始動できない
恐れがある。特に、二輪車のバッテリは、その大きさの
制限から、元々、容量が小さいため、エンジンが運転し
ていない状態では電力が不足しがちであり、エンジンを
運転始動できなくなる可能性が高い。
【0004】本発明は前記諸問題を解決すべく開発され
たものであり、セルモータを不要に駆動することによる
燃料噴射装置等への供給電力不足を抑制防止すると共
に、押しがけやキックスタータでエンジンを運転始動す
ることも可能なエンジン制御装置を提供することを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】而して、本発明のうち請
求項1に係るエンジン制御装置は、運転していないエン
ジンを運転始動するのに必要なトルクを算出するエンジ
ン運転始動必要トルク算出手段と、バッテリの電圧を検
出するバッテリ電圧検出手段と、前記バッテリ電圧検出
手段で検出されたバッテリの電圧から、セルモータの発
生トルクを算出するセルモータ発生トルク算出手段と、
前記セルモータ発生トルク算出手段で算出されたセルモ
ータの発生トルクが、前記エンジン運転始動必要トルク
算出手段で算出されたエンジン運転始動必要トルク以下
であるときに、セルモータによるエンジンの運転始動を
禁止するか、又はセルモータによるエンジンの運転始動
禁止の旨を表示するかの少なくとも何れか一方を行うセ
ルスタート禁止手段とを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0006】また、本発明のうち請求項2に係るエンジ
ン制御装置は、運転していないエンジンを運転始動する
のに必要なトルクを算出するエンジン運転始動必要トル
ク算出手段と、バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧
検出手段と、セルモータを駆動したときのバッテリ電圧
の電圧降下量を算出する電圧降下量算出手段と、前記バ
ッテリ電圧検出手段で検出されたバッテリ電圧に、前記
電圧降下量算出手段で算出された電圧降下量を見込んだ
バッテリ電圧が所定値以下であるときに、セルモータに
よるエンジンの運転始動を禁止するか、又はセルモータ
によるエンジンの運転始動禁止の旨を表示するかの少な
くとも何れか一方を行うセルスタート禁止手段とを備え
たことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明のうち請求項3に係るエンジ
ン制御装置は、運転していないエンジンを運転始動する
のに必要なトルクを算出するエンジン運転始動必要トル
ク算出手段と、バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧
検出手段と、前記バッテリ電圧検出手段で検出されたバ
ッテリの電圧から、セルモータの発生トルクを算出する
セルモータ発生トルク算出手段と、セルモータを駆動し
たときのバッテリ電圧の電圧降下量を算出する電圧降下
量算出手段と、前記セルモータ発生トルク算出手段で算
出されたセルモータの発生トルクが、前記エンジン運転
始動必要トルク算出手段で算出されたエンジン運転始動
必要トルク以下であるとき、又は前記バッテリ電圧検出
手段で検出されたバッテリ電圧に、前記電圧降下量算出
手段で算出された電圧降下量を見込んだバッテリ電圧が
所定値以下であるときに、セルモータによるエンジンの
運転始動を禁止するか、又はセルモータによるエンジン
の運転始動禁止の旨を表示するかの少なくとも何れか一
方を行うセルスタート禁止手段とを備えたことを特徴と
するものである。
【0008】また、本発明のうち請求項4に係るエンジ
ン制御装置は、前記請求項3の発明において、前記セル
モータ発生トルク算出手段で算出されたセルモータの発
生トルクが、前記エンジン運転始動必要トルク算出手段
で算出されたエンジン運転始動必要トルク以上であり、
且つ前記バッテリ電圧検出手段で検出されたバッテリ電
圧に、前記電圧降下量算出手段で算出された電圧降下量
を見込んだバッテリ電圧が所定値以上であり、且つセル
スイッチが操作されているときにセルモータを駆動する
セルモータ駆動手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0009】また、本発明のうち請求項5に係るエンジ
ン制御装置は、エンジンの回転数を検出するエンジン回
転数検出手段と、セルスイッチが操作されているときに
セルモータを駆動するセルモータ駆動手段と、前記セル
モータ駆動手段によってセルモータが駆動されていると
きの前記エンジン回転数検出手段で検出されたエンジン
回転数が所定値以下であるときに、セルモータによるエ
ンジンの運転始動を禁止するか、又はセルモータによる
エンジンの運転始動禁止の旨を表示するかの少なくとも
何れか一方を行うセルスタート禁止手段とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0010】また、本発明のうち請求項6に係るエンジ
ン制御装置は、バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧
検出手段と、セルスイッチが操作されているときにセル
モータを駆動するセルモータ駆動手段と、前記セルモー
タ駆動手段によってセルモータが駆動されているときの
前記バッテリ電圧検出手段で検出されたバッテリ電圧が
所定値以下であるときに、セルモータによるエンジンの
運転始動を禁止する、又はセルモータによるエンジンの
運転始動禁止の旨を表示するかの少なくとも何れか一方
を行うことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明のうち請求項7に係るエンジ
ン制御装置は、エンジンの回転数を検出するエンジン回
転数検出手段と、バッテリの電圧を検出するバッテリ電
圧検出手段と、セルスイッチが操作されているときにセ
ルモータを駆動するセルモータ駆動手段と、前記セルモ
ータ駆動手段によってセルモータが駆動されているとき
の前記エンジン回転数検出手段で検出されたエンジン回
転数が所定値以下であるときか、又は前記セルモータ駆
動手段によってセルモータが駆動されているときの前記
バッテリ電圧検出手段で検出されたバッテリ電圧が所定
値以下であるときに、セルモータによるエンジンの運転
始動を禁止するか、又はセルモータによるエンジンの運
転始動禁止の旨を表示するかの少なくとも何れか一方を
行うセルスタート禁止手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0012】また、本発明のうち請求項8に係るエンジ
ン制御装置は、前記請求項5乃至7の発明において、前
記セルモータ駆動手段によってセルモータが駆動される
ときにフラグをセットし、エンジンが運転しているとき
にフラグをリセットするフラグ設定手段を備え、前記セ
ルスタート禁止手段は、前記セルモータ駆動手段によっ
てセルモータを駆動する以前に、前記フラグがセットさ
れているときにも、セルモータによるエンジンの運転始
動を禁止するか、又はセルモータによるエンジンの運転
始動禁止の旨を表示するかの少なくとも何れか一方を行
うことを特徴とするものである。
【0013】また、本発明のうち請求項9に係るエンジ
ン制御装置は、前記請求項8の発明において、バッテリ
の電圧を検出するバッテリ電圧検出手段を備え、前記セ
ルスタート禁止手段は、前記バッテリ電圧検出手段で検
出されたバッテリ電圧が所定値以上であるときに、前記
フラグをリセットするフラグリセット手段を備えたこと
を特徴とするものである。
【0014】また、本発明のうち請求項10に係るエン
ジン制御装置は、セルスイッチが操作されているときに
セルモータを駆動するセルモータ駆動手段と、セルモー
タの出力を検出するセルモータ出力検出手段と、セルス
イッチが操作され且つセルモータ出力検出手段で検出さ
れたセルモータ出力がないときに、セルモータによるエ
ンジンの運転始動を禁止するか、又はセルモータによる
エンジンの運転始動禁止の旨を表示するかの少なくとも
何れか一方を行うセルスタート禁止手段とを備えたこと
を特徴とするものである。
【0015】また、本発明のうち請求項11に係るエン
ジン制御装置は、前記請求項10の発明において、バッ
テリの電圧を検出するバッテリ電圧検出手段を備え、前
記セルスタート禁止手段は、前記バッテリ電圧検出手段
で検出されたバッテリ電圧が所定値以上であるときに、
セルモータによるエンジンの運転始動禁止又はその表示
を解除するセルスタート禁止解除手段を備えたことを特
徴とするものである。
【0016】また、本発明のうち請求項12に係るエン
ジン制御装置は、前記請求項1乃至11の発明におい
て、前記セルスタート禁止手段は、省電力化処理を行う
ことを特徴とするものである。また、本発明のうち請求
項13に係るエンジン制御装置は、前記請求項1乃至1
2の発明において、前記セルスタート禁止手段は、エン
ジンが運転されたらセルモータによるエンジンの運転始
動禁止又はその表示を解除することを特徴とするもので
ある。
【0017】また、本発明のうち請求項14に係るエン
ジン制御装置は、前記請求項1乃至13の発明におい
て、エンジンが運転されておらず、エンジン回転数が所
定回転数以上であるときに、燃料噴射装置から燃料を噴
射し、点火装置に点火するエンジン運転始動手段を備え
たことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のう
ち、第1実施形態について説明する。図1は、例えばオ
ートバイ用のエンジン及びその制御装置の一例を示す概
略構成である。このエンジン1は、4気筒4サイクルエ
ンジンであり、シリンダボディ2、クランクシャフト
3、ピストン4、燃焼室5、吸気管6、吸気バルブ7、
排気管8、排気バルブ9、点火プラグ10、点火コイル
11を備えている。また、吸気管6内には、アクセル開
度に応じて開閉されるスロットルバルブ12が設けら
れ、このスロットルバルブ12の上流側の吸気管6に、
燃料噴射装置としてのインジェクタ13が設けられてい
る。このインジェクタ13は、燃料タンク19内に配設
されているフィルタ18、燃料ポンプ17、圧力制御バ
ルブ16に接続されている。なお、このエンジン1は所
謂独立吸気系であり、前記インジェクタ13は、各気筒
の各吸気管6に設けられている。また、エンジン1を運
転始動するためのセルモータ14は、前記クランクシャ
フト3に連結されたフライホイールに接続されている。
【0019】このエンジン1の運転状態は、エンジンコ
ントロールユニット15によって制御される。そして、
このエンジンコントロールユニット15の制御入力、つ
まりエンジン1の運転状態を検出する手段として、クラ
ンクシャフト3の回転角度、つまり位相を検出するため
のクランク角度センサ20、シリンダボディ2の温度又
は冷却水温度、即ちエンジン本体の温度を検出する冷却
水温度センサ21、排気管8内の空燃比を検出する排気
空燃比センサ22、前記スロットルバルブ12の開度か
らエンジン負荷を検出するスロットル開度センサ23、
吸気管6内の吸気管圧力を検出するための吸気管圧力セ
ンサ24、吸気管6内の温度、即ち吸気温度を検出する
吸気温度センサ25、潤滑油の温度を検出する潤滑油温
度センサ26、バッテリ30の温度を検出するバッテリ
温度センサ27、セルモータ14を駆動するための操作
スイッチであるセルスイッチ32が設けられている。そ
して、前記エンジンコントロールユニット15は、これ
らのセンサの検出信号を入力し、前記燃料ポンプ17、
圧力制御バルブ16、インジェクタ13、点火コイル1
1、セルモータ14、表示装置31に制御信号を出力す
る。なお、表示装置31は、図示しないメータ類と共
に、ステアリングヘッド近傍に設けられている。
【0020】前記エンジンコントロールユニット15
は、図示されないマイクロコンピュータ等の演算処理装
置や、前述した各種のアクチュエータやデバイスを駆動
するためのドライバを備えて構成されている。従って、
エンジンコントロールユニット15には、マイクロコン
ピュータ等の演算処理装置やドライバに対してバッテリ
30から電力が供給される。そして、このエンジンコン
トロールユニット15内の演算処理装置には、バッテリ
30の電圧を検出する機能が付加されている。
【0021】このエンジンコントロールユニット15内
の演算処理装置では、種々の演算処理が行われるが、そ
の主要なものは、前記インジェクタ13からの燃料噴射
量及び燃料噴射時期制御と、点火コイル11への点火時
期制御である。燃料噴射量及び燃料噴射時期について
は、例えばエンジン回転数やスロットル開度等から目標
空燃比を設定し、同時に吸入空気量を検出或いは算出或
いは推定し、この吸入空気量を目標空燃比で除して必要
燃料量を算出する。この実施形態では、燃料を気筒内に
噴射する直噴型ではなく、吸気管内に噴射する形式であ
るから、例えば燃料が吸気管に付着したり、それが吸気
管に沿って気筒内に流れ込んだり、付着した燃料が蒸発
して気筒内に吸入されたりするため、それらを想定した
モデルや、学習による補正を用いて燃料噴射量及び燃料
噴射時期を設定する。また、点火時期については、例え
ばスロットル開度に基づいて効率重視かトルク重視かを
判定し、前述のようにして設定された目標空燃比で、要
求される出力特性が達成されるように点火時期を設定す
る。
【0022】また、この演算処理装置では、運転してい
ないエンジンの運転始動制御も行われる。図2は、その
エンジンの運転始動制御のための演算処理を示すフロー
チャートである。この演算処理は、所定制御時間ΔT
(例えば10msec. )毎にタイマ割込によって実行され
る。なお、この演算処理では、特に通信のためのステッ
プを設けていないが、演算処理で得られた情報は随時記
憶装置に記憶され、また演算処理に必要な情報は随時記
憶装置から読込まれる。
【0023】この演算処理では、まずステップS1で、
同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、例え
ば点火コイルに通電がないことなどから、エンジンが運
転していないか否かを判定し、エンジンが運転していな
い場合にはステップS2に移行し、そうでない場合には
ステップS3に移行する。前記ステップS2では、同ス
テップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記クラ
ンクシャフトの回転角度から求められるエンジン回転数
が所定回転数以上であるか否かを判定し、当該エンジン
回転数が所定回転数以上である場合にはステップS4に
移行し、そうでない場合にはステップS5に移行する。
なお、この所定回転数とは、前記燃料噴射装置13から
燃料を噴射し、点火プラグ10に点火すれば、エンジン
1が運転を継続する最小回転数以上の回転数を示す。
【0024】前記ステップS5では、同ステップ内で行
われる個別の演算処理に従って、前記各温度センサから
の温度を読込んでからステップS6に移行する。前記ス
テップS6では、同ステップ内で行われる個別の演算処
理に従って、エンジンを運転始動するために必要なエン
ジン運転始動必要トルクTSTを算出してからステップS
7に移行する。このエンジン運転始動必要トルクT
STは、セルモータ14を駆動してエンジン回転数を所定
回転数以上に保持するためのトルクであり、エンジン1
摺動部のフリクショントルク、潤滑油の粘性によるフリ
クショントルク等が挙げられるが、特に潤滑油の粘性に
依存性が強く、その潤滑油粘性は温度に依存するため、
例えば前記潤滑油温度をパラメータとするテーブル或い
はマップ検索で求めることができる。なお、この実施形
態では、吸気管6内にスロットルバルブ12があるの
で、スロットル開度が零であるときのエンジン運転始動
必要トルクを採用するが、吸気通路を調節する機構を備
えたエンジンでは、エンジンの運転始動時における吸気
通路の開度の影響を考慮してもよい。
【0025】前記ステップS7では、前記バッテリ30
の電圧を読込んでからステップS8に移行する。前記ス
テップS8では、同ステップ内で行われる個別の演算処
理に従って、前記ステップS7で読込んだバッテリ電圧
からバッテリ能力(容量)を算出し、セルモータ14へ
の通電電流値及びセルモータ発生トルクTCMを算出して
からステップS9に移行する。バッテリ能力はバッテリ
充放電電流の積算と電圧値によって充電容量が算出でき
るので、そこからバッテリ温度及びセルモータの抵抗値
に基づいてセルモータへの通電電流値及び派生トルクを
算出することができる。
【0026】前記ステップS9では、前記ステップS8
で算出したセルモータ発生トルクT CMが前記ステップS
6で算出したエンジン運転始動必要トルクTST以上であ
るか否かを判定し、当該セルモータ発生トルクTCMがエ
ンジン運転始動必要トルクT ST以上である場合にはステ
ップS10に移行し、そうでない場合にはステップS1
1に移行する。
【0027】前記ステップS10では、同ステップ内で
行われる個別の演算処理に従って、セルモータ駆動中の
電圧降下量を算出してからステップS12に移行する。
前記ステップS12では、同ステップ内で行われる個別
の演算処理に従って、前記ステップS7で読込んだバッ
テリ電圧に対し、前記ステップS11で算出した電圧降
下量を見込んだバッテリ電圧を算出し、その電圧降下量
を見込んだバッテリ電圧が、例えば燃料噴射装置などの
電子機器が正常動作するのに十分な所定電圧値以上であ
るか否かを判定し、当該電圧降下量を見込んだバッテリ
電圧が所定値以上である場合にはステップS13に移行
し、そうでない場合には前記ステップS11に移行す
る。
【0028】前記ステップS13では、セルスイッチ3
2がONであるか否かを判定し、セルスイッチ32がO
Nである場合にはステップS14に移行し、そうでない
場合にはメインプログラムに復帰する。前記ステップS
14では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従
って、セルモータ駆動指令を出力してからステップ15
に移行する。
【0029】前記ステップS15では、同ステップ内で
行われる個別の演算処理に従って、燃料噴射指令を出力
してからステップS16に移行する。前記ステップS1
6では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従っ
て、点火指令を出力してからメインプログラムに復帰す
る。一方、前記ステップS11では、同ステップ内で行
われる個別の演算処理に従って、セルスタート禁止処理
及びその表示及び省電力化処理を行ってからメインプロ
グラムに復帰する。ここで、セルスタート禁止処理と
は、前記セルモータを駆動してエンジンを運転始動させ
ようとすることを禁止すること、制御面だけでいえばセ
ルモータを駆動することを禁止することである。また、
セルスタート禁止の表示とは、前記表示装置31に対し
て、現在、セルスタートが禁止されていることを表示す
る指令を出力することである。また、省電力化処理と
は、例えばヘッドライト等の大きな電力を必要とする電
装品への電力の供給を停止することである。なお、セル
スタート禁止の表示には、例えば、セルモータ駆動によ
るエンジン運転始動以外の方法で、エンジンの運転始動
を行うようなメッセージを加えてもよい。
【0030】また、前記ステップS4では、同ステップ
内で行われる個別の演算処理に従って、燃料噴射指令を
出力してからステップS17に移行する。前記ステップ
S17では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に
従って、点火指令を出力してからメインプログラムに復
帰する。また、前記ステップS3では、同ステップ内で
行われる個別の演算処理に従って、前述したセルスター
ト禁止処理及びその表示及び省電力化処理を解除してか
らメインプログラムに復帰する。
【0031】この演算処理によれば、運転していないエ
ンジン1のクランクシャフト3が停止している状態で
は、ステップS1からステップS2を経てステップS5
に移行し、ここで各種の温度を読込んでからステップS
6に移行する。このステップS6では、例えば潤滑油温
度をパラメータとして、セルモータ14によってエンジ
ン1を運転始動するに足る回転数を維持するためのエン
ジン運転始動必要トルクTSTが算出される。次いでステ
ップS7に移行してバッテリ電圧を読込んだ後、ステッ
プS8でバッテリ能力からセルモータ14への通電電流
値及びセルモータ発生トルクTCMが算出される。
【0032】そして、次のステップS9でセルモータ発
生トルクTCMがエンジン運転始動必要トルクTST以上で
あるか否かの判定を行い、セルモータ発生トルクTCM
エンジン運転始動必要トルクTST以上である場合にはス
テップS10に移行して、当該セルモータ駆動中の電圧
降下量を算出し、次のステップS12で、この電圧降下
量を見込んだバッテリ電圧が所定値以上であるか否かを
判定し、当該電圧降下量を見込んだバッテリ電圧が所定
値以上である場合にはステップS13に移行する。ここ
でセルスイッチ32がONであるときにはステップS1
4に移行してセルモータ14の駆動指令を出力し、次い
でステップS15で燃料噴射指令を出力し、次いでステ
ップS16で点火指令を出力する。
【0033】即ち、バッテリ電圧から求めたセルモータ
発生トルクTCMがエンジン運転始動必要トルクTST以上
であり、且つセルモータ駆動中もバッテリ電圧が所定値
以上である、つまりエンジン1を運転始動できるに足る
時間以上の時間にわたってセルモータ14を駆動し続け
ることができると判定され、更にセルスイッチ32がオ
ンであるときに、セルモータ14を駆動し、燃料を噴射
し、点火プラグ10に点火する。従って、不必要にバッ
テリ電力を消費したり、エンジンの運転始動ができない
という不安なしに、確実にエンジン1を運転始動するこ
とができる。
【0034】また、前記セルモータ発生トルクTCMがエ
ンジン運転始動必要トルクTST以上でない場合や、セル
モータ駆動中の電圧降下量を見込んだバッテリ電圧が所
定値以上でない場合にはステップS11に移行して、セ
ルスタート禁止処理及びその表示及び省電力化処理を行
う。これにより、不必要な電力の消費を行うことがな
く、セルモータ14を不要に駆動することによる燃料噴
射装置等への供給電力不足を抑制防止することができる
と共に、乗員は、バッテリ30の容量を増すか、セルモ
ータ14以外の手法でエンジン1を運転始動しなければ
ならないことを認識することができる。
【0035】また、エンジン1が運転していなくても、
エンジン回転数が前記所定回転数以上、即ち、燃料を噴
射し、点火プラグ10に点火すれば、運転を継続する回
転数以上で回転しているときには、ステップS2からス
テップS4に移行して燃料噴射指令を出力し、次いでス
テップS17で点火指令を出力するため、押しがけ、即
ちエンジンートランスミッション間のクラッチがミート
している状態で車両を走らせているときやキックスター
タによってエンジンが所定回転数以上で回転していると
きには、自動的にエンジンを運転始動することができ
る。
【0036】また、エンジンが運転しているときにはス
テップS1からステップS3に移行して、セルスタート
禁止処理及びその表示及び省電力化処理の解除が行われ
るので、エンジンの運転によってバッテリ30の容量が
増大したときには、再びセルモータ14でエンジンを運
転始動することが可能となる。以上より、図2の演算処
理のステップS6が本発明のエンジン運転始動必要トル
ク算出手段を構成し、以下同様に、図2の演算処理のス
テップS7がバッテリ電圧検出手段を構成し、図2の演
算処理のステップS8がセルモータ発生トルク算出手段
を構成し、図2の演算処理のステップS10が電圧降下
量算出手段を構成し、図2の演算処理のステップS9、
ステップS12、ステップS11がセルスタート禁止手
段を構成し、図2の演算処理のステップS9、ステップ
S12〜ステップS14がセルモータ駆動手段を構成
し、図2の演算処理のステップS1、ステップS2、ス
テップS4、ステップS7がエンジン運転始動手段を構
成している。
【0037】次に、本発明のエンジン制御装置の第2実
施形態について説明する。この実施形態の車両の構成
は、前記第1実施形態と同様である。この実施形態で
は、前記エンジンの運転始動時に行われる演算処理が、
前記図2のものから図3のものに変更されている。この
演算処理も、前記エンジンコントロールユニット15内
の演算処理装置において、所定制御時間ΔT毎のタイマ
割込によって実行される。なお、この演算処理では、特
に通信のためのステップを設けていないが、演算処理で
得られた情報は随時記憶装置に記憶され、また演算処理
に必要な情報は随時記憶装置から読込まれる。また、こ
の演算処理中に用いられるセルモータ駆動フラグFは、
不揮発性メモリに記憶されるので、例えばマイクロコン
ピュータ等の演算処理装置が所謂ダウンしても、リセッ
トされることはない。
【0038】そして、この演算処理では、まずステップ
S21で、前記第1実施形態のステップS1と同様に、
同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、エン
ジンが運転していないか否かを判定し、エンジンが運転
していない場合にはステップS22に移行し、そうでな
い場合にはステップS23に移行する。前記ステップS
22では、前記第1実施形態のステップS2と同様に、
同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、エン
ジン回転数が所定回転数以上であるか否かを判定し、当
該エンジン回転数が所定回転数以上である場合にはステ
ップS25に移行し、そうでない場合にはステップS4
1に移行する。
【0039】前記ステップS41では、前記第1実施形
態のステップS12と同様に、同ステップ内で行われる
個別の演算処理に従って、バッテリ電圧が、例えば燃料
噴射装置などの電子機器が正常動作するのに十分な所定
電圧値以上であるか否かを判定し、当該バッテリ電圧が
所定値以上である場合にはステップS42に移行し、そ
うでない場合にはステップS26に移行する。
【0040】前記ステップS44では、前記セルモータ
駆動フラグFを“0”にリセットしてから前記ステップ
S26に移行する。前記ステップS26では、前記セル
モータ駆動フラグFが“0”のリセット状態であるか否
かを判定し、当該セルモータ駆動フラグFがのリセット
状態である場合にはステップS27に移行し、そうでな
い場合にはステップS34に移行する。
【0041】前記ステップS27では、セルスイッチ3
2がONであるか否かを判定し、セルスイッチ32がO
Nである場合にはステップS28に移行し、そうでない
場合にはメインプログラムに復帰する。前記ステップS
28では、前記セルモータ駆動フラグFを“1”にセッ
トしてからステップS29に移行する。
【0042】前記ステップS29では、前記第1実施形
態のステップS14と同様に、同ステップ内で行われる
個別の演算処理に従って、セルモータ駆動指令を出力し
てからステップ30に移行する。前記ステップS30で
は、前記第1実施形態のステップS15と同様に、同ス
テップ内で行われる個別の演算処理に従って、燃料噴射
指令を出力してからステップS31に移行する。
【0043】前記ステップS31では、前記第1実施形
態のステップS16と同様に、同ステップ内で行われる
個別の演算処理に従って、点火指令を出力してからステ
ップS32に移行する。前記ステップS32では、同ス
テップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記ステ
ップS22と同様に、エンジン回転数が所定回転数以上
であるか否か、即ち継続的に運転できるか否かを判定
し、エンジン回転数が所定回転数以上である場合にはス
テップS33に移行し、そうでない場合には前記ステッ
プ34に移行する。
【0044】前記ステップS33では、前記ステップS
41と同様に、同ステップ内で行われる個別の演算処理
に従って、バッテリ電圧が、例えばセルモータを継続的
に駆動するのに十分な所定電圧値以上であるか否かを判
定し、当該バッテリ電圧が所定値以上である場合にはス
テップS35に移行し、そうでない場合には前記ステッ
プS34に移行する。
【0045】前記ステップS35では、エンジン1が運
転始動したものとして前記セルモータ駆動フラグFを
“0”にリセットしてからメインプラグラムに復帰す
る。一方、前記ステップS34では、前記第1実施形態
のステップS11と同様に、同ステップ内で行われる個
別の演算処理に従って、セルスタート禁止処理及びその
表示及び省電力化処理を行ってからメインプログラムに
復帰する。
【0046】また、前記ステップS25では、前記第1
実施形態のステップS4と同様に、同ステップ内で行わ
れる個別の演算処理に従って、燃料噴射指令を出力して
からステップS36に移行する。前記ステップS36で
は、前記第1実施形態のステップS17と同様に、同ス
テップ内で行われる個別の演算処理に従って、点火指令
を出力してからメインプログラムに復帰する。
【0047】また、前記ステップS23では、エンジン
1が運転しているので、前記セルモータ駆動フラグFを
“0”にリセットしてからステップS24に移行する。
前記ステップS24では、前記第1実施形態のステップ
S3と同様に、同ステップ内で行われる個別の演算処理
に従って、前述したセルスタート禁止処理及びその表示
及び省電力化処理を解除してからメインプログラムに復
帰する。
【0048】この演算処理によれば、運転していないエ
ンジン1のクランクシャフト3が停止している状態で
は、ステップS21からステップS22を経てステップ
S41に移行し、ここでバッテリ電圧が、前記セルモー
タを継続的に駆動するのに十分な所定電圧値以上でない
場合にはステップS26に移行し、ここで前記セルモー
タ駆動フラグFがリセットされていればステップS27
に移行し、このときセルスイッチがOFFであれば、そ
のままメインプログラムに復帰してしまう。
【0049】一方、前記ステップS27でセルスイッチ
がON状態であるときには、ステップS28でセルモー
タ駆動フラグFをセットし、次のステップS14に移行
してセルモータ14の駆動指令を出力し、次いでステッ
プS15で燃料噴射指令を出力し、次いでステップS1
6で点火指令を出力する。もし、この結果、エンジン回
転数が運転を継続できる、即ち自力運転可能な所定回転
数以上であり、且つバッテリ電圧が、エンジン1の運転
始動に必要な時間以上、セルモータ14を駆動するだけ
の所定値以上であれば、エンジン1は運転始動してい
る、或いはこれから確実に運転始動するはずである。そ
こで、ステップS32で、エンジン回転数が自力運転可
能な所定回転数以上であり、且つステップS33でバッ
テリ電圧がセルモータ14を駆動するだけの所定値以上
である場合にはステップS35に移行して、セルモータ
駆動フラグFをリセットする。
【0050】一方、このセルモータ駆動中のエンジン回
転数が、前記自立運転可能な所定回転数以上でなかった
り、或いはセルモータ駆動中のバッテリ電圧が、これ以
上、セルモータを継続的に駆動できない、つまり前記所
定電圧値以上でなかったりする場合には、当該セルモー
タ14によるエンジン1の運転始動は、凡そ不可能であ
るはずである。そのため、この実施形態では、前記ステ
ップS32で、エンジン回転数が自力運転可能な所定回
転数以上でないか、又はステップS33でバッテリ電圧
がセルモータ14を駆動するだけの所定値以上でない場
合にはステップS34に移行し、ここでセルスタート禁
止処理及びその表示及び省電力化処理を行う。これによ
り、それ以上、セルモータ14を不要に駆動することに
よる燃料噴射装置等への供給電力不足を抑制防止するこ
とができると共に、乗員は、バッテリ30の容量を増す
か、セルモータ14以外の手法でエンジン1を運転始動
しなければならないことを認識することができる。
【0051】また、例えば前回、セルモータ14による
エンジン1の運転始動を試みたが、そのときもバッテリ
電圧が低く、或いはバッテリ容量が少なく、エンジン1
を運転始動することができず、しかしながら前記ステッ
プS32又はステップS33の判定からステップS34
まで移行しないうちに、例えばイグニッションスイッチ
をOFFにしてしまったような場合には、前記ステップ
S28でセットされたセルモータ駆動フラグFがセット
されたまま、不揮発性メモリに記憶されている。そのた
め、バッテリ容量を増すことなく、つまりバッテリ電圧
が低いまま、再び、セルモータ14によるエンジン1の
運転始動を試みると、ステップS41からステップS2
6を経てステップS34に移行し、強制的にセルスター
ト禁止処理及びその表示及び省電力化処理が行われる。
従って、このような場合にも、それ以上、セルモータ1
4を不要に駆動することによる燃料噴射装置等への供給
電力不足を抑制防止することができると共に、乗員は、
バッテリ30の容量を増すか、セルモータ14以外の手
法でエンジン1を運転始動しなければならないことを認
識することができる。
【0052】一方、前記ステップS28でセットされた
セルモータ駆動フラグFがセットされたまま、不揮発性
メモリに記憶されている状態で、バッテリ30を換装す
るか、充填するか、或いは他の電源に接続するなどし
て、バッテリ電圧が前記所定値以上になった場合には、
ステップS41からステップS42に移行してセルモー
タ駆動フラグFをリセットする。このため、再びステッ
プS26からステップS27以後に移行して、この場合
にはバッテリ電圧が所定値以上であることから、エンジ
ン運転を始動することが可能となる。
【0053】また、エンジン1が運転していなくても、
エンジン回転数が前記所定回転数以上、即ち、燃料を噴
射し、点火プラグ10に点火すれば、運転を継続する回
転数以上で回転しているときには、ステップS22から
ステップS25に移行して燃料噴射指令を出力し、次い
でステップS36で点火指令を出力するため、押しがけ
やキックスタータによってエンジンが所定回転数以上で
回転しているときには、自動的にエンジンを運転始動す
ることができる。
【0054】また、エンジンが運転しているときには、
前記ステップS21からステップS23に移行して前記
セルモータ駆動フラグFをリセットし、次にステップS
24でセルスタート禁止処理及びその表示及び省電力化
処理の解除が行われるので、エンジンの運転によってバ
ッテリ30の容量が増大したときには、再びセルモータ
14でエンジンを運転始動することが可能となる。
【0055】以上より、前記クランク角度センサ20が
本発明のエンジン回転数検出手段を構成し、以下同様
に、図3の演算処理のステップS29がセルモータ駆動
手段を構成し、図3の演算処理のステップS23、ステ
ップS28、ステップS35がフラグ設定手段を構成
し、図3の演算処理のステップS32、ステップS3
3、ステップS34がセルスタート禁止手段を構成し、
図3の演算処理のステップS21、ステップS22、ス
テップS25、ステップS36がエンジン運転始動手段
を構成し、ステップS41、ステップS42がフラグリ
セット手段を構成している。
【0056】次に、本発明のエンジン制御装置の第3実
施形態について説明する。この実施形態の車両の構成
は、前記第1実施形態と同様である。この実施形態で
は、前記エンジンの運転始動時に行われる演算処理が、
前記図2のものから図4のものに変更されている。この
演算処理も、前記エンジンコントロールユニット15内
の演算処理装置において、所定制御時間ΔT毎のタイマ
割込によって実行される。なお、この演算処理では、特
に通信のためのステップを設けていないが、演算処理で
得られた情報は随時記憶装置に記憶され、また演算処理
に必要な情報は随時記憶装置から読込まれる。また、こ
の演算処理中に用いられるセルモータ駆動フラグFは、
不揮発性メモリに記憶されるので、例えばマイクロコン
ピュータ等の演算処理装置が所謂ダウンしても、リセッ
トされることはない。
【0057】そして、この演算処理では、まずステップ
S51で、前記第1実施形態のステップS1と同様に、
同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、エン
ジンが運転していないか否かを判定し、エンジンが運転
していない場合にはステップS52に移行し、そうでな
い場合にはステップS53に移行する。前記ステップS
52では、前記第1実施形態のステップS2と同様に、
同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、エン
ジン回転数が所定回転数以上であるか否かを判定し、当
該エンジン回転数が所定回転数以上である場合にはステ
ップS54に移行し、そうでない場合にはステップS5
5に移行する。
【0058】前記ステップS55では、同ステップ内で
行われる個別の演算処理に従って、現在セルスタート禁
止中又はその旨の表示中であるか否かを判定し、現在セ
ルスタート禁止中又はその旨の表示中である場合にはス
テップS56に移行し、そうでない場合にはステップS
57に移行する。前記ステップS56では、前記第1実
施形態のステップS12と同様に、同ステップ内で行わ
れる個別の演算処理に従って、バッテリ電圧が、例えば
セルモータを継続的に駆動するのに十分な所定電圧値以
上であるか否かを判定し、当該バッテリ電圧が所定値以
上である場合にはステップS58に移行し、そうでない
場合にはメインプログラムに復帰する。
【0059】前記ステップS58では、同ステップ内で
行われる個別の演算処理に従ってセルスターを禁止又は
その旨の表示を解除してから前記ステップS57に移行
する。前記ステップS57では、セルスイッチ32がO
Nであるか否かを判定し、セルスイッチ32がONであ
る場合にはステップS59に移行し、そうでない場合に
はメインプログラムに復帰する。
【0060】前記ステップS59では、前記第1実施形
態のステップS14と同様に、同ステップ内で行われる
個別の演算処理に従って、セルモータ駆動指令を出力し
てからステップ60に移行する。前記ステップS60で
は、前記クランク角度センサ20からの信号によりエン
ジンが回転しているか否か、即ちセルモータ14の出力
があるか否か、換言すればセルモータ14が駆動してい
るか否かを判定し、エンジンが回転している場合にはス
テップS61に移行し、そうでない場合にはステップS
62に移行する。
【0061】前記ステップS51では、前記第1実施形
態のステップS15と同様に、同ステップ内で行われる
個別の演算処理に従って、燃料噴射指令を出力してから
ステップS63に移行する。前記ステップS63では、
前記第1実施形態のステップS16と同様に、同ステッ
プ内で行われる個別の演算処理に従って、点火指令を出
力してからメインプログラムに復帰する。
【0062】一方、前記ステップS62では、前記第1
実施形態のステップS11と同様に、同ステップ内で行
われる個別の演算処理に従って、セルスタート禁止処理
及びその表示及び省電力化処理を行ってからメインプロ
グラムに復帰する。また、前記ステップS54では、前
記第1実施形態のステップS4と同様に、同ステップ内
で行われる個別の演算処理に従って、燃料噴射指令を出
力してからステップS64に移行する。
【0063】前記ステップS64では、前記第1実施形
態のステップS17と同様に、同ステップ内で行われる
個別の演算処理に従って、点火指令を出力してからメイ
ンプログラムに復帰する。また、前記ステップS53で
は、前記第1実施形態のステップS3と同様に、同ステ
ップ内で行われる個別の演算処理に従って、前述したセ
ルスタート禁止処理及びその表示及び省電力化処理を解
除してからメインプログラムに復帰する。
【0064】この演算処理によれば、運転していないエ
ンジン1のクランクシャフト3が停止している状態で
は、ステップS51からステップS52を経てステップ
S55に移行し、ここでセルスタート禁止又はその旨の
表示中でない場合にはステップS57に移行し、ここで
セルスイッチがOFFであれば、そのままメインプログ
ラムに復帰してしまう。
【0065】一方、前記ステップS57でセルスイッチ
がON状態であるときには、ステップS59でセルモー
タ14の駆動指令を出力する。このとき、セルモータ1
4が駆動し、その出力でエンジン1が回転していれば、
ステップS60からステップS61に移行して燃料噴射
指令を出力し、次いでステップS16で点火指令を出力
する。
【0066】これに対し、セルモータ14への駆動指令
が出力されているにもかかわらず、エンジン1が回転し
ていないということは、セルモータ14の出力がない、
つまりセルモータ14が駆動していないことになるか
ら、前記ステップS62からステップS62に移行し、
ここでセルスタート禁止処理及びその表示及び省電力化
処理を行う。これにより、それ以上、セルモータ14を
不要に駆動することによる燃料噴射装置等への供給電力
不足を抑制防止することができると共に、乗員は、バッ
テリ30の容量を増すか、セルモータ14以外の手法で
エンジン1を運転始動しなければならないことを認識す
ることができる。
【0067】また、前述のようにしてセルスタートが禁
止されたり、或いはその旨が表示されたりしていても、
バッテリ30を換装するか、充填するか、或いは他の電
源に接続するなどして、バッテリ電圧が前記所定値以上
になった場合には、ステップS55からステップS56
を経てステップS58に移行し、ここでセルスタートの
禁止の解除又はセルスタート禁止の旨の表示の解除が行
われる。このため、再びステップS57以後に移行し
て、この場合にはバッテリ電圧が所定値以上であること
から、エンジン運転を始動することが可能となる。
【0068】また、エンジン1が運転していなくても、
エンジン回転数が前記所定回転数以上、即ち、燃料を噴
射し、点火プラグ10に点火すれば、運転を継続する回
転数以上で回転しているときには、ステップS52から
ステップS54に移行して燃料噴射指令を出力し、次い
でステップS64で点火指令を出力するため、押しがけ
やキックスタータによってエンジンが所定回転数以上で
回転しているときには、自動的にエンジンを運転始動す
ることができる。
【0069】また、エンジンが運転しているときには、
前記ステップS51からステップS53に移行してセル
スタート禁止処理及びその表示及び省電力化処理の解除
が行われるので、エンジンの運転によってバッテリ30
の容量が増大したときには、再びセルモータ14でエン
ジンを運転始動することが可能となる。以上より、前記
クランク角度センサ20が本発明のエンジン回転数検出
手段を構成し、以下同様に、図4の演算処理のステップ
S59がセルモータ駆動手段を構成し、図4の演算処理
のステップS53、ステップS55〜ステップS58、
ステップS62がセルスタート禁止手段を構成し、図4
の演算処理のステップS51、ステップS52、ステッ
プS54、ステップS64がエンジン運転始動手段を構
成し、図4の演算処理のステップS60がセルモータ出
力検出手段を構成し、図4の演算処理のステップS5
6、ステップS58がセルスタート禁止解除手段を構成
している。
【0070】なお、前記各実施形態では、バッテリ容量
に基づき、セルモータを回してエンジンを運転始動でき
るか、或いはセルモータが所定の状態で駆動している
か、或いはセルモータ自体が駆動しているかという判定
から、セルスタートの禁止やその旨の表示を行うことを
発明として限定しているが、何より重要なのはバッテリ
の容量であるから、例えばバッテリ電圧が所定値以下で
あるときにはセルスタートを禁止したり、その旨を表示
したりすることを前提条件に加えてもよい。
【0071】また、前記各実施形態では、運転者による
セルスタート禁止の強制解除について説明していない
が、何らかの手段で運転者がセルスタート禁止を強制解
除できるようにすることは、本発明の制限することでは
ない。即ち、本発明が、前述のようにしてセルスタート
の禁止又はその旨の表示を行うのに対して、その強制解
除の手段を車両に設け、それを運転者が操作すれば、セ
ルスタート禁止が解除されるようにすることは、各車両
で適宜に設定すればよい。セルスタート禁止強制解除の
手段としては、例えばエンジンが運転していない状態で
アクセルを何度か開閉するとか、セルスイッチを数秒間
以上にわたって押し続けるといったことが考えられる。
【0072】また、前記実施形態では、吸入管内噴射型
エンジンについて詳述したが、本発明のエンジン制御装
置は、直噴型エンジンにも同様に展開できる。但し、直
噴型エンジンでは、吸気管に燃料が付着することはない
から、それを考慮する必要はなく、空燃比の算出には噴
射される燃料量総量を代入すればよい。また、前記実施
形態では、気筒数が4気筒の、所謂マルチシリンダ型エ
ンジンについて詳述したが、本発明のエンジン制御装置
は、単気筒エンジンにも同様に展開できる。
【0073】また、エンジンコントロールユニットは、
マイクロコンピュータに代えて各種の演算回路などで代
用することも可能である。例えば、前記第3実施形態に
ついては、セルモータの回転を検出しておき、セルスイ
ッチONでセルモータを駆動するが、実際にセルモータ
が回転しないときには、即座にセルスタート禁止又はそ
の旨の表示を行うようにしてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係るエンジン制御装置によれば、検出されたバッ
テリの電圧からセルモータの発生トルクを算出し、この
セルモータの発生トルクがエンジン運転始動必要トルク
以下であるときに、セルモータによるエンジンの運転始
動を禁止するか、又はその旨を表示する構成としたた
め、セルモータを不要に駆動することによる燃料噴射装
置等への供給電力不足を抑制防止することができる。
【0075】また、本発明のうち請求項2に係るエンジ
ン制御装置によれば、セルモータを駆動したときのバッ
テリ電圧の電圧降下量を算出し、検出されたバッテリ電
圧に前記電圧降下量を見込んだバッテリ電圧が所定値以
下であるときに、セルモータによるエンジンの運転始動
を禁止するか、又はその旨を表示する構成としたため、
セルモータを不要に駆動することによる燃料噴射装置等
への供給電力不足を抑制防止することができる。
【0076】また、本発明のうち請求項3に係るエンジ
ン制御装置によれば、検出されたバッテリの電圧からセ
ルモータの発生トルクを算出し、このセルモータの発生
トルクがエンジン運転始動必要トルク以下であるとき
か、セルモータを駆動したときのバッテリ電圧の電圧降
下量を算出し、検出されたバッテリ電圧に前記電圧降下
量を見込んだバッテリ電圧が所定値以下であるときに、
セルモータによるエンジンの運転始動を禁止するか、又
はその旨を表示する構成としたため、セルモータを不要
に駆動することによる燃料噴射装置等への供給電力不足
を抑制防止することができる。
【0077】また、本発明のうち請求項4に係るエンジ
ン制御装置によれば、算出されたセルモータの発生トル
クがエンジン運転始動必要トルク以上であり、且つ検出
されたバッテリ電圧に電圧降下量を見込んだバッテリ電
圧が所定値以上であり、且つセルスイッチが操作されて
いるときにセルモータを駆動する構成としたため、セル
モータによってエンジンを確実に運転始動することがで
きる。
【0078】また、本発明のうち請求項5に係るエンジ
ン制御装置によれば、セルスイッチが操作されていると
きにセルモータを駆動し、そのときのエンジン回転数が
所定値以下であるときに、セルモータによるエンジンの
運転始動を禁止するか、又はその旨を表示する構成とし
たため、それ以上、セルモータを不要に駆動することに
よる燃料噴射装置等への供給電力不足を抑制防止するこ
とができる。
【0079】また、本発明のうち請求項6に係るエンジ
ン制御装置によれば、セルスイッチが操作されていると
きにセルモータを駆動し、そのときのバッテリ電圧が所
定値以下であるときに、セルモータによるエンジンの運
転始動を禁止するか、又はその旨を表示する構成とした
ため、それ以上、セルモータを不要に駆動することによ
る燃料噴射装置等への供給電力不足を抑制防止すること
ができる。
【0080】また、本発明のうち請求項7に係るエンジ
ン制御装置によれば、セルスイッチが操作されていると
きにセルモータを駆動し、そのときのエンジン回転数が
所定値以下であるときか、そのときのバッテリ電圧が所
定値以下であるときに、セルモータによるエンジンの運
転始動を禁止するか、又はその旨を表示する構成とした
ため、それ以上、セルモータを不要に駆動することによ
る燃料噴射装置等への供給電力不足を抑制防止すること
ができる。
【0081】また、本発明のうち請求項8に係るエンジ
ン制御装置によれば、セルモータが駆動されるときにフ
ラグをセットし、エンジンが運転しているときにフラグ
をリセットするように構成すると共に、セルモータを駆
動する以前にフラグがセットされているときに、セルモ
ータによるエンジンの運転始動を禁止するか、又はその
旨を表示する構成としたため、セルモータによってエン
ジンを運転始動できなかったとき、それ以上、セルモー
タを不要に駆動することによる燃料噴射装置等への供給
電力不足を抑制防止することができる。
【0082】また、本発明のうち請求項9に係るエンジ
ン制御装置によれば、検出されたバッテリ電圧が所定値
以上であるときに、前記フラグをリセットする構成とし
たため、バッテリを換装したり、充電したり、他の電源
に接続したりした場合には、セルモータでエンジンを運
転始動させることが可能となる。また、本発明のうち請
求項10に係るエンジン制御装置によれば、セルスイッ
チが操作され且つセルモータ出力検出手段で検出された
セルモータ出力がないときに、セルモータによるエンジ
ンの運転始動を禁止するか、又はその旨を表示する構成
としたため、セルモータによってエンジンを運転始動で
きなかったとき、それ以上、セルモータを不要に駆動す
ることによる燃料噴射装置等への供給電力不足を抑制防
止することができる。
【0083】また、本発明のうち請求項11に係るエン
ジン制御装置によれば、検出されたバッテリ電圧が所定
値以上であるときに、セルモータによるエンジンの運転
始動禁止又はその表示を解除する構成としたため、バッ
テリを換装したり、充電したり、他の電源に接続したり
した場合には、セルモータでエンジンを運転始動させる
ことが可能となる。
【0084】また、本発明のうち請求項1乃至11に係
るエンジン制御装置によれば、セルモータによるエンジ
ンの運転始動が禁止されていることを表示する構成とし
たため、乗員は、バッテリの容量を増すか、セルモータ
以外の手法でエンジンを運転始動しなければならないこ
とを認識することができる。また、本発明のうち請求項
12に係るエンジン制御装置によれば、セルモータによ
るエンジンの運転始動を禁止するか、又はその旨を表示
すると共に、省電力化処理を行う構成としたため、例え
ばヘッドライト等の消費電力の大きい電装品への電力供
給を停止することなどにより、燃料噴射装置等への供給
電力不足を抑制防止することができる。
【0085】また、本発明のうち請求項13に係るエン
ジン制御装置によれば、エンジンが運転されたらセルモ
ータによるエンジンの運転始動禁止を解除する構成とし
たため、エンジンの運転によってバッテリの容量が増大
したときには、再びセルモータでエンジンを運転始動す
ることが可能となる。また、本発明のうち請求項14に
係るエンジン制御装置によれば、エンジンが運転されて
おらず、エンジン回転数が所定回転数以上であるとき
に、燃料噴射装置から燃料を噴射し、点火装置に点火す
る構成としたため、押しがけやキックスタータによるエ
ンジンの自動運転始動が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】オートバイ用のエンジン及びその制御装置の概
略構成図である。
【図2】本発明のエンジン制御装置で行われるエンジン
運転始動のための演算処理の第1実施形態を示すフロー
チャートである。
【図3】本発明のエンジン制御装置で行われるエンジン
運転始動のための演算処理の第2実施形態を示すフロー
チャートである。
【図4】本発明のエンジン制御装置で行われるエンジン
運転始動のための演算処理の第3実施形態を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1はエンジン 3はクランクシャフト 4はピストン 5は燃焼室 6は吸気管 7は吸気バルブ 8は排気管 9は排気バルブ 10は点火プラグ 11は点火コイル 12はスロットルバルブ 13はインジェクタ 14はセルモータ 15はエンジンコントロールユニット 20はクランク角度センサ(エンジン回転数検出手段) 21は冷却水温度センサ 23はスロットル開度センサ 24は吸気管圧力センサ 25は吸気温度センサ 26は潤滑油温度センサ 27はバッテリ温度センサ 30はバッテリ 31は表示装置 32はセルスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02N 15/00 F02N 15/00 C

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転していないエンジンを運転始動する
    のに必要なトルクを算出するエンジン運転始動必要トル
    ク算出手段と、バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧
    検出手段と、前記バッテリ電圧検出手段で検出されたバ
    ッテリの電圧から、セルモータの発生トルクを算出する
    セルモータ発生トルク算出手段と、前記セルモータ発生
    トルク算出手段で算出されたセルモータの発生トルク
    が、前記エンジン運転始動必要トルク算出手段で算出さ
    れたエンジン運転始動必要トルク以下であるときに、セ
    ルモータによるエンジンの運転始動を禁止するか、又は
    セルモータによるエンジンの運転始動禁止の旨を表示す
    るかの少なくとも何れか一方を行うセルスタート禁止手
    段とを備えたことを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】 運転していないエンジンを運転始動する
    のに必要なトルクを算出するエンジン運転始動必要トル
    ク算出手段と、バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧
    検出手段と、セルモータを駆動したときのバッテリ電圧
    の電圧降下量を算出する電圧降下量算出手段と、前記バ
    ッテリ電圧検出手段で検出されたバッテリ電圧に、前記
    電圧降下量算出手段で算出された電圧降下量を見込んだ
    バッテリ電圧が所定値以下であるときに、セルモータに
    よるエンジンの運転始動を禁止するか、又はセルモータ
    によるエンジンの運転始動禁止の旨を表示するかの少な
    くとも何れか一方を行うセルスタート禁止手段とを備え
    たことを特徴とするエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 運転していないエンジンを運転始動する
    のに必要なトルクを算出するエンジン運転始動必要トル
    ク算出手段と、バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧
    検出手段と、前記バッテリ電圧検出手段で検出されたバ
    ッテリの電圧から、セルモータの発生トルクを算出する
    セルモータ発生トルク算出手段と、セルモータを駆動し
    たときのバッテリ電圧の電圧降下量を算出する電圧降下
    量算出手段と、前記セルモータ発生トルク算出手段で算
    出されたセルモータの発生トルクが、前記エンジン運転
    始動必要トルク算出手段で算出されたエンジン運転始動
    必要トルク以下であるとき、又は前記バッテリ電圧検出
    手段で検出されたバッテリ電圧に、前記電圧降下量算出
    手段で算出された電圧降下量を見込んだバッテリ電圧が
    所定値以下であるときに、セルモータによるエンジンの
    運転始動を禁止するか、又はセルモータによるエンジン
    の運転始動禁止の旨を表示するかの少なくとも何れか一
    方を行うセルスタート禁止手段とを備えたことを特徴と
    するエンジン制御装置。
  4. 【請求項4】前記セルモータ発生トルク算出手段で算出
    されたセルモータの発生トルクが、前記エンジン運転始
    動必要トルク算出手段で算出されたエンジン運転始動必
    要トルク以上であり、且つ前記バッテリ電圧検出手段で
    検出されたバッテリ電圧に、前記電圧降下量算出手段で
    算出された電圧降下量を見込んだバッテリ電圧が所定値
    以上であり、且つセルスイッチが操作されているときに
    セルモータを駆動するセルモータ駆動手段を備えたこと
    を特徴とする請求項3に記載のエンジン制御装置。
  5. 【請求項5】 エンジンの回転数を検出するエンジン回
    転数検出手段と、セルスイッチが操作されているときに
    セルモータを駆動するセルモータ駆動手段と、前記セル
    モータ駆動手段によってセルモータが駆動されていると
    きの前記エンジン回転数検出手段で検出されたエンジン
    回転数が所定値以下であるときに、セルモータによるエ
    ンジンの運転始動を禁止するか、又はセルモータによる
    エンジンの運転始動禁止の旨を表示するかの少なくとも
    何れか一方を行うセルスタート禁止手段とを備えたこと
    を特徴とするエンジン制御装置。
  6. 【請求項6】 バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧
    検出手段と、セルスイッチが操作されているときにセル
    モータを駆動するセルモータ駆動手段と、前記セルモー
    タ駆動手段によってセルモータが駆動されているときの
    前記バッテリ電圧検出手段で検出されたバッテリ電圧が
    所定値以下であるときに、セルモータによるエンジンの
    運転始動を禁止する、又はセルモータによるエンジンの
    運転始動禁止の旨を表示するかの少なくとも何れか一方
    を行うことを特徴とするエンジン制御装置。
  7. 【請求項7】 エンジンの回転数を検出するエンジン回
    転数検出手段と、バッテリの電圧を検出するバッテリ電
    圧検出手段と、セルスイッチが操作されているときにセ
    ルモータを駆動するセルモータ駆動手段と、前記セルモ
    ータ駆動手段によってセルモータが駆動されているとき
    の前記エンジン回転数検出手段で検出されたエンジン回
    転数が所定値以下であるときか、又は前記セルモータ駆
    動手段によってセルモータが駆動されているときの前記
    バッテリ電圧検出手段で検出されたバッテリ電圧が所定
    値以下であるときに、セルモータによるエンジンの運転
    始動を禁止するか、又はセルモータによるエンジンの運
    転始動禁止の旨を表示するかの少なくとも何れか一方を
    行うセルスタート禁止手段とを備えたことを特徴とする
    エンジン制御装置。
  8. 【請求項8】 前記セルモータ駆動手段によってセルモ
    ータが駆動されるときにフラグをセットし、エンジンが
    運転しているときにフラグをリセットするフラグ設定手
    段を備え、前記セルスタート禁止手段は、前記セルモー
    タ駆動手段によってセルモータを駆動する以前に、前記
    フラグがセットされているときにも、セルモータによる
    エンジンの運転始動を禁止するか、又はセルモータによ
    るエンジンの運転始動禁止の旨を表示するかの少なくと
    も何れか一方を行うことを特徴とする請求項5乃至7の
    何れかに記載のエンジン制御装置。
  9. 【請求項9】 バッテリの電圧を検出するバッテリ電圧
    検出手段を備え、前記セルスタート禁止手段は、前記バ
    ッテリ電圧検出手段で検出されたバッテリ電圧が所定値
    以上であるときに、前記フラグをリセットするフラグリ
    セット手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の
    エンジン制御装置。
  10. 【請求項10】 セルスイッチが操作されているときに
    セルモータを駆動するセルモータ駆動手段と、セルモー
    タの出力を検出するセルモータ出力検出手段と、セルス
    イッチが操作され且つセルモータ出力検出手段で検出さ
    れたセルモータ出力がないときに、セルモータによるエ
    ンジンの運転始動を禁止するか、又はセルモータによる
    エンジンの運転始動禁止の旨を表示するかの少なくとも
    何れか一方を行うセルスタート禁止手段とを備えたこと
    を特徴とするエンジン制御装置。
  11. 【請求項11】 バッテリの電圧を検出するバッテリ電
    圧検出手段を備え、前記セルスタート禁止手段は、前記
    バッテリ電圧検出手段で検出されたバッテリ電圧が所定
    値以上であるときに、セルモータによるエンジンの運転
    始動禁止又はその表示を解除するセルスタート禁止解除
    手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載のエン
    ジン制御装置。
  12. 【請求項12】 前記セルスタート禁止手段は、省電力
    化処理を行うことを特徴とする請求項1乃至11の何れ
    かに記載のエンジン制御装置。
  13. 【請求項13】 前記セルスタート禁止手段は、エンジ
    ンが運転されたらセルモータによるエンジンの運転始動
    禁止又はその表示を解除することを特徴とする請求項1
    乃至12の何れかに記載のエンジン制御装置。
  14. 【請求項14】 エンジンが運転されておらず、エンジ
    ン回転数が所定回転数以上であるときに、燃料噴射装置
    から燃料を噴射し、点火装置に点火するエンジン運転始
    動手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至13の何
    れかに記載のエンジン制御装置。
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