JP2010079977A - 定電流型電源回路を有する不揮発性半導体メモリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メモリセルにおける書き込み動作および消去動作におけるトランジスタによる負荷特性のばらつきを抑えて、ばらつきの少ない不揮発性半導体メモリ装置を提供する。
【解決手段】不揮発性半導体メモリ装置10は、メモリセルアレイ部100におけるメモリセルMmnに対しての電気的処理による書き込みあるいは消去において、定電流制御された電流によって書き込みあるいは消去が行われる定電流回路500を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、標準CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)プロセスで製造できる1層ポリシリコンのセル構造で書き込みあるいは消去が可能な不揮発性半導体メモリにおいて、書き込みあるいは消去を定電流により行うことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置に関する。
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)に代表される不揮発性半導体メモリは、電源を切っても情報が消えないことから、多くの用途に用いられてきた。例えば、EEPROMの代表的な用途としては、ICカードがある。また、いつでも用途に応じて書き換えができる便利さから、マイコン内のマスクROMの置き換えとしてEEPROMやフラッシュメモリが使われている。さらに、近年では、システムLSIや、論理ICの一部に不揮発性半導体メモリを取り込んだ、埋め込み型の所謂、ロジック混載メモリ(Embedded Memory)が必要になってきた。さらには、アナログ回路に組み込んで、高精度のアナログ回路のチューニングなどを行うための調整用スイッチとして、数百ビットから数K(キロ)ビット程度の小規模の不揮発性半導体メモリも必要になってきている。
小規模の不揮発性半導体メモリを実現させる手段として、1層ポリシリコンを用いたEEPROMが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この1層ポリシリコンEEPROMを用いれば、従来の不揮発性半導体メモリにおける2層ポリシリコンプロセスに比べ製造工程を削減することができる。
特開平10−289959号公報
ところで、これまで開示されている技術に基づく不揮発性半導体メモリ装置の書き込み特性、消去特性について説明する。
図18は、これまで開示されている技術に基づく不揮発性半導体メモリ装置60のブロック図である。
不揮発性半導体メモリ装置60におけるメモリセルアレイ部100は、メモリセルM11〜Mmnがマトリックス上に配列されてメモリセルアレイを形成する。これらのメモリセルM11〜Mmnは、1層ポリシリコンプロセスによる不揮発性半導体メモリ素子である。
メモリセルM11〜Mmnには、ワード線WL1、WL2、〜WLm(以下、ワード線WL1、WL2、〜WLmをまとめて表すときはワード線WLmと記載する)が接続され、入力される行アドレスに応じて行デコーダ200が選択した行選択信号を、接続されるワード線WLmに出力する。接続されるメモリセルが選択され、選択されたメモリセルはbit線Bit1〜Bitnに接続される。
行デコーダ200にはワード線WLmが接続され、行デコーダ200は、選択した行選択信号をワード線WLmに出力する。ワード線WLmからの信号で選択されたメモリセルMmnは活性化し、bit線Bit1、Bit2、〜Bitnに接続される。
列選択回路300は列選択用のNMOS型のトランジスタ301、302、〜300nで構成される。列デコーダ400は、入力される列アドレスに応じて列選択信号を生成し、列線C1、C2、〜Cnを介して接続される列選択回路300のトランジスタ301、302、〜300nを制御する。定電圧回路500eは書き込みまたは消去用の定電圧電源を出力する。書き込み制御回路600は、入力される信号に応じて、メモリセルに書き込む制御信号を出力する。センスアンプ部700はメモリセルからデータを読み出すためのセンスアンプである。電源回路800は、不揮発性半導体メモリ装置60内の各回路に電源を供給する電源回路である。
図示されるように、メモリセルに対する書き込み動作・消去動作における電力の供給は、定電圧制御回路500eによって定電圧制御された電源によって制御されるものである。
図19は、従来の書き込み動作を示す概略ブロック図である。電源回路800から書き込み電圧7Vが出力される。メモリセルM11のドレイン耐圧(ブレークダウン電圧)が7Vであるので、メモリセルM11のドレイン電圧を5Vに設定するために、定電圧回路500eより5Vを出力して、これを第一の負荷となるNMOS型のトランジスタT1のゲートに入力する。このトランジスタT1は閾値が0Vのトランジスタである。次に、書き込みデータの書き込み制御回路600から書き込みデータDin*が出力され、第二の負荷となるNMOS型のトランジスタT2に入力される。トランジスタT2はトランスファーゲートとして機能することが目的のスイッチであり、ゲートには9Vの電圧が入力される。選択された列デコーダの出力が第三の負荷となるNMOS型のトランジスタ301に入力される。トランジスタ301もスイッチとして機能するために、ゲートには9Vの電圧が入力される。メモリセルM11への書き込み電流は、トランジスタT1、トランジスタT2、トランジスタ301の各NMOS型トランジスタを介して供給される。このトランジスタT2、トランジスタ301は、スイッチング動作により機能するため、十分小さな抵抗値を示す。このときトランジスタT1は、飽和領域で動作することになり、この電流経路の負荷特性を決定する。
図20に、従来の定電圧回路の例を示す。定電圧回路500eは、出力電圧Vconstを出力する定電圧回路である。定電圧回路500eにおける出力電圧検知回路501eは、オペアンプで構成され参照電圧Vrefと出力電圧Vconstからのフィードバック信号とを比較して偏差を出力する。出力電圧検知回路501eには、電源回路800から入力される電圧を安定化して出力するレギュレータ502eが接続され、安定化した出力電圧Vconstを出力する。レギュレータ502eの出力には、直列接続された抵抗Raと抵抗Rbを介して基準電位に接続される。抵抗Raと抵抗Rbでは、出力電圧Vconstを分圧する。その分圧された電圧がフィードバック信号として出力電圧検知回路501eに入力される。
図21は、メモリセルMmnの書き込み動作時の動作点を示すグラフである。このグラフには、NMOS(Negative channel Metal Oxide Semiconductor)負荷線1とNMOS負荷線2とメモリセルMmnの書き込み特性のグラフが示される。このグラフの横軸はメモリセルのドレイン電圧を示し、縦軸はドレイン電流を示す。
動作点1eと動作点2eは、NMOS負荷線1とNMOS負荷線2およびメモリセルMmnの書き込み特性線との交点で示される。
メモリセルMmnの書き込み特性線で示される特性は、ドレイン電圧に3Vの電圧が印加されたところでホットエレクトロンの注入が発生し、メモリセルMmnの閾値が高くなるので、メモリセルMmnにドレイン電流が流れにくくなり、静特性としては、急激にドレイン電流が減少する。さらにドレイン電圧を高くすると、ドレイン電圧が7Vに達するとブレークダウン(VBD)を起こし、大電流が流れる。
ここに、図19で示したブロック図による電流経路で、NMOS型のトランジスタT1のゲート電圧、すなわち電圧Vconstを5Vとしたときの負荷特性を示す負荷特性線を重ねると、NMOS負荷線1のような特性を示す。このときのメモリセルMmnの書き込み特性線と負荷特性を示すNMOS負荷線1の交点が動作点1eとなる。
また、上記に示した負荷特性の設定方法とは異なる設定方法がある。例えば、NMOS型のトランジスタT1のトランジスタのゲート幅を小さくして負荷抵抗を大きく設定し、NMOSトランジスタT1のゲートに入力される定電圧を9Vとすると、図21に示されるNMOS負荷線2のように、メモリセルMmnの書き込み特性においてブレークダウンを起こした状態のところに示される動作点2eに動作点が移動する。このときの書き込み電流には大電流が流れるが、メモリセルMmnへの書き込み特性は良好となる。
図22は、メモリセルMmnの書き込み特性について、異なるドレイン電圧によって生じる書き込み時間の違いを示したグラフである。
この図には、ドレイン電圧が高い「VD高」とドレイン電圧が低い「VD低」によって示される2つのドレイン電圧を設定し、それぞれの閾値電圧の変化を示すグラフが示されている。このグラフの横軸は経過時間(logt)を示し、縦軸は書き込まれたメモリセルMmnの閾値電圧を示す。
この図に示されるドレイン電圧が高い条件(VD高)のほうが、ドレイン電圧が低い条件(VD低)に比べて閾値電位が早く上昇する。それゆえ、ドレイン電圧が高い条件(VD高)のほうが、早期に書き込みが完了し、書き込み特性は良好であるとことが示される。
しかしながら、ドレイン電圧が高い条件(VD高)としたときには、以下に示すようにその負荷特性が大きくばらつくという欠点がある。
図23に、NMOS型のトランジスタT1の負荷特性のばらつきについて示す。図21に示したグラフに、NMOS負荷線1、2で示される特性のばらつきを重ねて示す。それぞれのNMOS負荷線1、2について、それぞれの代表特性(図では実線で示す)の電圧に対するばらつきの下限値(図では点線で示す)と上限値(図では一点鎖線で示す)を示す。図に示されるようにNMOS負荷線1における動作点1eでは、定電圧回路500eの出力電圧のばらつきに加えて、トランジスタT1の特性のばらつき(基板バイアス効果にばらつきも含む)も加わり、メモリセルMmnのドレイン電圧(動作点)が大きくばらつくことになる。一方、条件を変えたNMOS負荷線2における動作点2eにおいては、ドレイン電流が大きくばらつくことになり、どちらの条件を選択しても安定な動作点を確保することは困難であることが示される。
図24は、従来の定電圧制御による消去回路を示すブロック図である。図に示される消去回路は、メモリセルM11のドレイン側に接続された消去回路によって消去を行う構成の回路である。
メモリセルの消去動作を行うには、メモリセルM11のドレインに9Vの電圧設定が必要とされるため、入力される消去信号(Erase)に応じて電源回路500eから出力される消去電圧設定信号Erase*(9V)がNMOS型のトランジスタT1のゲートに入力される。NMOS型のトランジスタT1によって、ドレイン電圧(12V)が、消去電圧設定信号Erase*の電圧9Vに定電圧制御され、メモリセルM11に供給される。
第二のNMOS負荷トランジスタであるトランジスタ301のゲートには、列デコーダの出力C1によってスイッチとして機能するもので、12Vが入力される。
図25は、上記と異なる構成による従来の定電圧制御による消去回路を示すブロック図である。メモリセルMmnのソース側に接続された消去回路によって消去を行う構成を示すブロック図である。消去用NMOS負荷トランジスタT1は、複数のメモリセルのソースに接続されるソース線Sを介して各メモリセルに接続される。この図に示される消去回路は、図19に示した書き込み回路と組み合わせて用いられる。
図26に、消去時のメモリセルMmnの電流の変化を示す消去特性と、その動作点を示す。
メモリセルMmnのドレインあるいはソースに電圧を印加すると、まず初めに、ドレイン近傍にて空乏層の電界集中が起こり、いわゆる高エネルギーによるBand to Band(BtoB)の電流が流れ、ホールと電子のペアが発生する。高エネルギーを持ったホール(ホットホール)が一部フローティングゲートに取り込まれる。さらに電圧を上げ、フローティングゲートとの間の酸化膜に過電界が印加されると、ファウラーノルトハイム(Fauler-Nordheim)のトンネル電流が流れ、フローティングゲートFGからドレインDへ電子が放出される。さらに電圧を上げると、ジャンクションブレークダウンが起こり、大電流が基板に流れる。このブレークダウン電圧をVBD(=8V)とする。
NMOS型のトランジスタ(図24のあるいは図25のT1)による負荷特性を、NMOS負荷線として重ねて表示する。消去特性を示す消去特性線とNMOS負荷線の交点が動作点になる。
図27に、NMOS型のトランジスタによる負荷特性のばらつきを示す。メモリセルの消去特性とNMOS型トランジスタの負荷特性のばらつきをそれぞれ考慮すると、動作点の移動範囲が広くなるため、動作点の移動に伴うメモリセルへの消去電流も大きくばらつくことになる。
図28に、NMOS型のトランジスタによる負荷の場合の消去特性のばらつきを示す。電流を多く流すことになるファウラーノルトハイム(Fauler-Nordheim)領域での消去特性では、早く消去することができる。一方、電流を少なく流すことになるBand to Band領域での消去特性では、消去時間がかかるため消去完了時間が遅くなることになる。
以上に示したように、1層ポリシリコンを用いたEEPROMの技術では、書き込み処理と消去処理において、不揮発性半導体メモリセルの特性がばらつくことが生じる。また、不揮発性半導体メモリセルに供給する電圧制御回路におけるNMOS型のトランジスタによる負荷特性にもばらつくことが生じる。
これらの要因により、不揮発性半導体メモリセルにおける書き込み処理特性と消去処理特性での動作点がばらつくことになる。不揮発性半導体メモリセルごとの動作点のばらつきは、それぞれの不揮発性半導体メモリセルごとに行われる書き込み処理および消去処理において特性がばらつくことになる。このことは、不揮発性半導体メモリ装置における記憶特性の不均一性を意味することと等価であり、不揮発性半導体メモリ装置全体における特性の不均一性となって現れる現象は品質面での問題となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、メモリセルにおける書き込み動作および消去動作におけるトランジスタによる負荷特性のばらつきを抑えて、ばらつきの少ない不揮発性半導体メモリ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、電気的処理により書き込みあるいは消去が可能な複数の不揮発性半導体メモリ素子と、前記不揮発性半導体メモリ素子の書き込みあるいは消去を行う定電流制御された電流を出力する定電流回路と、を備えること特徴とする不揮発性半導体メモリ装置である。
また、本発明は、ワード線ならびにソース線と、bit線とからなるマトリクスの交点に配置され、前記ワード線と前記bit線によって選択される不揮発性半導体メモリ素子に、前記bit線に設定される信号に応じて書き込みあるいは消去が行われる不揮発性半導体メモリ装置であって、電源と前記bit線との間に配置され、前記bit線に定電流制御された電流を出力する定電流回路と、入力される信号に応じて書き込み動作時あるいは消去動作時に、前記定電流回路の出力電流を前記不揮発性半導体メモリ素子に供給するか否かを選択する選択素子と、を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置である。
また、本発明は、上記発明において、前記定電流回路は、前記bit線ごとに設けられることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記定電流回路は、列制御線によって同時に選択される複数の前記bit線に前記電流を出力し、選択された複数の前記メモリセルに書き込みあるいは消去を行うことを特徴とする。
また、本発明は、ワード線ならびにソース線と、bit線とからなるマトリクスの交点に配置され、前記ワード線と前記bit線によって選択される不揮発性半導体メモリ素子に、前記bit線に設定される信号に応じて書き込みあるいは消去が行われる不揮発性半導体メモリ装置であって、基準電位と前記ソース線との間に配置され、前記ソース線に定電流制御された電流を出力する定電流回路と、を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置である。
また、本発明は、ワード線ならびにソース線と、bit線とからなるマトリクスの交点に配置され、前記ワード線と前記bit線によって選択される不揮発性半導体メモリ素子に、前記bit線に設定される信号に応じて書き込みあるいは消去が行われる不揮発性半導体メモリ装置であって、電源と前記bit線との間に配置され、前記bit線に定電流制御された電流を出力する第1の定電流回路と、入力される信号に応じて書き込み動作時あるいは消去動作時に、前記定電流回路の出力電流を前記不揮発性半導体メモリ素子に供給することを選択する選択素子と、基準電位と前記ソース線との間に配置され、前記ソース線に定電流制御された電流を出力する第2の定電流回路と、を備え、前記第1の定電流回路は前記メモリセルの書き込みを行い、前記第2の定電流回路は前記メモリセルの消去を行うことを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置である。
また、本発明は、上記発明において、前記第2の定電流回路は、前記ソース線に接続された前記メモリセルを範囲とする所定のブロック毎に前記メモリセルの消去を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記定電流回路は、同時に選択された前記メモリセル数に応じて、前記メモリセルに供給される定電流制御された電流値が設定される出力電流設定部とを備えること特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記不揮発性半導体メモリ素子は、フローティングゲートタイプの構造を有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記不揮発性半導体メモリ素子は、MONOSタイプの構造を有することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記不揮発性半導体メモリ素子は、ナノクリスタルタイプの構造を有することを特徴とする。
本発明によれば、不揮発性半導体メモリ装置では、電気的処理による書き込み動作あるいは消去動作において定電流制御された電流によって不揮発性半導体メモリ素子の書き込みあるいは消去が行われることとする。
これにより、負荷変動に影響されにくい定電流制御として、電流が定電流制御される領域において、書き込み動作ならびに消去動作における動作点を選択することが可能となる。また、電流が定電流制御される領域では、負荷変動に影響されることなく動作点の変動範囲を制限することができる。書き込み動作ならびに消去動作の特性にばらつきを生じる標準ロジックのCMOSプロセスを用いても、その特性のばらつきの影響を低減することができる。さらに、標準ロジックのCMOSプロセスを用いた場合であっても高信頼性の不揮発性半導体メモリ装置が実現でき、ロジック混載型不揮発性半導体メモリ装置を容易に、また安価に実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[不揮発性半導体メモリ素子の動作]
本発明の実施の形態で用いる不揮発性半導体メモリ素子(「メモリセル」ともいう)について説明する。
図1(a)には不揮発性半導体メモリ素子を構成する1個のトランジスタの断面図を、(b)にはその等価回路図を示す。図1(a)、(b)に示す不揮発性半導体メモリ素子は、1層ポリシリコンのセル構造を用いて半導体基板SUB(電位Vsub)上に形成されたトランジスタTr、ドレインD、ソースS、フローティングゲートFG、コントロールゲートCG、およびフローティングゲートFGとコントロールゲートCGとの間のキャパシタC(FC)から構成される。このフローティングゲートFGが電荷保持領域となるものである。フローティングゲートFGには、直接接続される電極は設けられておらずキャパシタC(FC)を介してコントロールゲートCGが接続され、基板SUB上に形成されたゲート絶縁層の上にポリシリコンからなるフローティングゲートFGが形成されている。
また、ドレインDおよびソースSは、それぞれ基板SUB上に形成された拡散領域であり、それぞれコンタクトを介して電極が設けられている。
図2に、図1に示す不揮発性半導体メモリ素子の容量カップリング系の等価回路を示す。フローティングゲートFGにある電荷Qが入っているとすると、この系のトータルチャージがQとなり式(1)として示すことができる。
Figure 2010079977
式(1)において、VCG、VFG、VD、VS、Vchは、それぞれコントロールゲートCGの電位、フローティングゲートFGの電位、ドレインDの電位、ソースSの電位、チャネルCHの電位である。また、C(FC)はフローティングゲートFGとコントロールゲートCG間の容量、C(FD)はフローティングゲートFGとドレインD間の容量、C(FS)はフローティングゲートFGとソースS間の容量、C(FB)はフローティングゲートFGと基板SUB間の容量である。ここで、容量の合計をCT(トータル)と定義すれば、各容量の関係を式(2)で示すことができる。
Figure 2010079977
また、各電位の関係を式(3)で示すことができる。
Figure 2010079977
式(3)において、Q/CTはフローティングゲートに電荷が注入されているときの電位を示す。ここで、VS=Vch=0V(基準電位、以下同じ)、VD×C(FD)≒0とすると、式(4)で示すことができる。
Figure 2010079977
式(4)により、フローティングゲートの電位VFGは、注入された電荷量Qに依存することが示される。
また、Q=0の場合は、式(5)で示すことができる。
Figure 2010079977
各容量の比は、概略、C(FC)/CT≒0.6に設定され、式(6)で示すことができる。
Figure 2010079977
例えば、各カプリング容量のバランスをC(FC):C(FD):C(FS):C(FB)=1.6:0.2:0.2:0.6に設定する。
書き込み動作の場合は、VCG=9V、VD=5V、VS=0V、Vch=0.5VD、Q=0とすると、式(7)によって書き込み動作時のフローティングゲートの電位VFGを得る。
Figure 2010079977
式(7)に示されるように、このメモリセルを構成するトランジスタでは、飽和領域で動作を行うことになるので、ホットエレクトロンが大量に発生して、フローティングゲートに電子が注入され書き込み動作が行われる。
消去動作の場合には、VCG=0V、VD=8V、VS=open、Vch=0Vとすると、式(8)によって消去動作時のフローティングゲートの電位VFGを得る。
Figure 2010079977
式(8)に示されるように、フローティングゲートの電位が約0.6Vとなるので、ドレインとフローティングゲート間に約7.4Vの電位がかかり、トンネル電流が流れて消去動作が行われる。
図を参照して、この消去状態および書き込み状態のトランジスタ特性を説明する。
図3は、フローティングゲート型不揮発性半導体メモリ素子の閾値電圧の変化を示すグラフである。この図は、横軸がコントロールゲート電位VCG、縦軸がドレインDの電流Idで、消去状態、中性状態および書き込み状態の3つの状態においてフローティングゲート電位VFGを変化させた場合、すなわち、フローティングゲート中の電子の数を変化させた場合の、ドレイン電流Idの変化を模式的に表したものである。
中性状態では、約0.5V付近でドレイン電流Idが立ちあがり、中性状態における閾値が示されている。消去状態および書き込み状態の特性は、中性状態の特性を示すグラフをそれぞれ平行移動した特性になる。中性状態に比べ、消去状態では、フローティングゲート電位VFGが約2.2V低くなり、書き込み状態では、フローティングゲート電位VFGが約2.0V高くなる。
(第1実施形態)
図を参照して、本発明の第1実施形態として定電流回路を用いた不揮発性半導体メモリ装置について説明する。
図4は、第1実施形態における不揮発性半導体メモリ装置10を示すブロック図である。図に示される不揮発性半導体メモリ装置10は、メモリセルアレイ部100、行デコーダ200、列選択回路300、列デコーダ400、定電流回路500、書き込み制御回路600、接続制御回路601、センスアンプ部700、電源回路800、ワード線WL1、WL2,〜WLm(以下、ワード線WL1、WL2,〜WLmをまとめて表すときはWLmと記載する)、bit線Bit1、Bit2、〜Bitn(以下、bit線Bit1、Bit2、〜Bitnをまとめて表すときはBitnと記載する)、列線C1、C2,〜Cn(以下、列線C1、C2,〜Cnをまとめて表すときはCnと記載する)、データ線DL、ソース線S、および制御電源線PSを備える。
不揮発性半導体メモリ装置10におけるメモリセルアレイ部100は、メモリセルM11〜Mmn(メモリセルM11〜Mmnをまとめて表すときはMmnと記載する)がマトリックス上に配列されてメモリセルアレイを形成する。メモリセルMmnは、ワード線ならびにソース線と、bit線とからなるマトリクスの交点に配置され、前記ワード線と前記bit線によって選択される。これらのメモリセルMmnは、フローティングゲートタイプの不揮発性半導体メモリ素子である。
行デコーダ200に接続されるワード線WLmに接続されるメモリセルが選択され、また、列デコーダ400により列線Cnが選択され、選択されたメモリセルはbit線Bitnに接続される。
ワード線WL1に、メモリセルM11、M12、〜M1nのコントロールゲートCGが接続される。ワード線WL2に、メモリセルM21、M22、〜M2nのコントロールゲートCGが接続される。同様にワード線WLmに、メモリセルMm1、Mm2、〜MmnのコントロールゲートCGが接続される。bit線Bit1に、メモリセルM11、M21、〜Mm1のドレインDが接続される。bit線Bit2に、メモリセルM12、M22、〜Mm2のドレインDが接続される。同様に、bit線Bitnに、メモリセルM1n、M2n、〜MmnのドレインDが接続される。ソース線Sに、各メモリセルMmnのソースSが接続される。
行デコーダ200は、入力された行アドレス情報をデコードし、メモリセルアレイ部100の行を選択する信号をワード線WLmに出力する。
列デコーダ400は、入力された列アドレス情報をデコードし、メモリセルアレイ部100の列を選択する信号を列線Cnに出力する。
列選択回路300は、トランジスタ301、302、〜300n(以下、トランジスタ301、302、〜300nをまとめて示すときにはトランジスタ300nと記載する)を備える。列選択回路300におけるトランジスタ300nは、列線Cnを介して入力される信号によって選択されるbit線Bitnをデータ線DLに接続する。
書き込み制御回路600は、入力回路602を備える。書き込み制御回路600における入力回路602は、Din線から入力される信号を検出すると、入力信号に基づく信号をDin*線に出力する。接続制御回路601は、書き込み制御回路600がDin*線に出力した信号に基づいて、電源からの制御電源線PSをデータ線DLに接続する。センスアンプ部700は、データ線DLの信号を検出し、必要な増幅を行って、増幅した信号をDout線に出力する。
電源回路800は、不揮発性半導体メモリ装置10を構成する行デコーダ200、列デコーダ400、定電流回路500、書き込み制御回路600などの各構成要素に電源を供給する電源である。電源回路800には、定電流回路500が接続され、定電流回路500は、制御電源線PSに所要の定電流を供給する。
不揮発性半導体メモリ装置10における定電流回路500は、トランジスタ501とトランジスタ503とトランジスタ504とトランジスタ505、および、抵抗502を備える。
定電流回路500においてトランジスタ501は、メモリセルアレイ部100に定電流を供給するための定電流負荷トランジスタである。また、抵抗502は、負荷に供給する電流を設定する抵抗である。トランジスタ503とトランジスタ504およびトランジスタ505とトランジスタ501とで、それぞれカレントミラー回路を構成する。
抵抗502の抵抗値と、トランジスタ503とトランジスタ504とトランジスタ505とトランジスタ501の増幅率とで定められる出力電流が、トランジスタ501から制御電源線PSに供給される。
図を参照し、不揮発性半導体メモリ装置10における書き込み動作について説明する。
図5は、不揮発性半導体メモリ装置10における書き込み動作を説明する概略ブロック図である。この図に示す構成要素において、図4に示した構成要素と同じものには同じ符号を付け、前述の説明を参照することとする。
この図は、入力された行アドレスに応じて行デコーダ200によってワード線WL1が選択(制御信号電圧9V)され、入力された列アドレスに応じて列デコーダ400によって列線C1が選択(制御信号電圧9V)されることとする。これにより、列デコーダ400に接続される列選択回路300のトランジスタ301によって、データ線DLにbit線Bit1が接続される。また、行デコーダ200に接続されるメモリセルアレイ部100のメモリセルM11が選択され、選択されたbit線Bit1にはメモリセルM11が接続される。この図では、それぞれ複数ある構成要素の中から、上記条件によって選択された構成要素を示している。
また、ここで説明する書き込み動作では、書き込み制御回路600にDin線から入力される制御信号として書き込み動作を示す信号が入力される。書き込み制御回路600における入力回路602によって書き込み動作を示す信号を検出すると、接続制御回路601に書き込み動作を示す制御信号(制御信号電圧9V)を入力する。書き込み動作を示す制御信号が入力された接続制御回路601は、データ線DLと制御電源線PSを接続される状態となるように制御され、メモリセルM11への書き込みが行われることになる。
定電流回路500が出力する電流は、次に示す関係によって定められる。
トランジスタ503のサイズは幅W1、長さL1とし、トランジスタ504は幅W2、長さL2とし、トランジスタ505は幅W3、長さL3とし、トランジスタ501は幅W4、長さL4とする。トランジスタ501を流れる電流Ioutは、Rを流れる電流IREFに基づいて、式(9)で示される。
Figure 2010079977
式(9)において、αは式(10)で示される。
Figure 2010079977
接続制御回路601(トランジスタ)とトランジスタ301のそれぞれのゲートには十分高い9Vが入力されるので、トランジスタ501と接続制御回路601(トランジスタ)とトランジスタ301を介してメモリセルにつながる負荷電流経路の負荷電流は、トランジスタ501によって設定される電流によって決まり、上記Ioutに設定された定電流が流れる。
図6は、書き込み動作時の動作点を示すグラフである。このグラフには、PMOS(Positive channel Metal Oxide Semiconductor)負荷線1とPMOS負荷線2とメモリセルM11の書き込み特性のグラフが示される。また、PMOS負荷線1とPMOS負荷線2には、変動幅を示す下限値と上限値がそれぞれ示される。このグラフの横軸はメモリセルのドレイン電圧Vdを示し、縦軸はドレイン電流Idを示す。
PMOS負荷線1とPMOS負荷線2およびメモリセルM11の書き込み特性との交点で示される動作点1から動作点3が示される。
メモリセルM11の書き込み特性は、ドレイン電圧が3V印加されたところでホットエレクトロン注入が発生し、メモリセルM11の閾値が高くなるので、メモリセルM11に電流が流れにくくなり、静特性としては、急激に電流が減少する。さらにドレイン電圧を高くすると、ドレイン電圧が7Vでブレークダウン(VBD)を起こし、大電流が流れる。
PMOS負荷線1とPMOS負荷線2で示されるPMOSトランジスタであるトランジスタ501のドレイン電流特性は、定電流制御されているのでドレイン電流の変動幅は狭くなる。その変動幅を、下限値(図では点線で示す)と上限値(図では一点鎖線で示す)で示す。それぞれのグラフは代表特性(図では実線で示す)に接近している。また、PMOS型のトランジスタ501から出力される電流は、定電流動作が安定している領域、すなわちPMOS負荷線が直線で示される領域に動作点が配置されることが望ましい。また、PMOS負荷線1とPMOS負荷線2の変動幅で示されるように、トランジスタ501における定電流動作の動作点のばらつく範囲を狭くできる。その結果、動作を安定させることができる。
なお、PMOS負荷線1で示される動作の場合は、動作点がひとつ(動作点1)であるが、電流を絞ると、PMOS負荷線2で示される動作となり、動作点が2個(動作点2、動作点3)現れることになる。この動作点2と動作点3とで示される2つの動作点を比べると、ドレイン電圧の高いほうの動作点2とすることが望ましい。動作点2に設定するには、ドレイン電圧を先に印加してから、ゲート電圧を印加すれば、ドレイン電圧の高い動作点2で安定させることができる。これにより、ブレークダウン(VBD)が生じた領域で、安定した定電流特性での電流を供給させることにより安定な動作点2を選択することができる。
図を参照し、不揮発性半導体メモリ装置10における消去動作について説明する。
図7は、不揮発性半導体メモリ装置10における消去動作を説明する概略ブロック図である。この図に示す構成要素において、図4に示した構成要素と同じものには同じ符号を付け、前述の説明を参照することとする。
消去動作の場合、書き込み動作の場合と異なり、書き込み動作での処理のように接続制御回路601における選択処理はなく、接続制御回路601は不要であり、制御電源線PSとデータ線DLとを直接接続する。図では接続制御回路601を破線で示し、直接接続されるものとする。
同図において、入力された行アドレスに応じて行デコーダ200によってワード線WL1が選択(制御信号電圧0V)され、入力された列アドレスに応じて列デコーダ400によって列線C1が選択(制御信号電圧9V)されることとする。これにより、列デコーダ400に接続される列選択回路300のトランジスタ301によって、データ線DLにbit線Bit1が接続される。また、行デコーダ200に接続されるメモリセルアレイ部100のメモリセルM11が選択され、選択されたbit線Bit1にはメモリセルM11が接続される。この図では、それぞれ複数ある構成要素の中から、上記条件によって選択された構成要素を示している。
メモリセルM11は、定電流回路500から消去動作を行う電流が供給され、消去処理が行われる。定電流回路500の消去時の動作は、図5に示した書き込み処理における動作と同じである。
図8は、消去動作時の動作点を示すグラフである。このグラフには、PMOS負荷線とメモリセルM11の消去特性のグラフが示される。また、PMOS負荷線と消去特性は、変動幅を示す下限値と上限値がそれぞれ示される。このグラフの横軸はメモリセルのドレイン電圧Vdを示し、縦軸はドレイン電流Idを示す。
PMOS負荷線とメモリセルM11の消去特性との交点で示される動作点1と動作点2が示される。
PMOS負荷線で示されるPMOS型のトランジスタ501から出力される電流は、定電流制御されているのでドレイン電流の変動幅は狭くなる。その変動幅を、下限値(図では点線で示す)と上限値(図では一点鎖線で示す)で示す。それぞれのグラフは代表特性(図では実線で示す)に接近している。また、PMOS型のトランジスタ501から出力される電流は、定電流動作が安定している領域、すなわちPMOS負荷線が直線で示される定電流制御が行えている領域に動作点が配置されることが望ましい。また、PMOS負荷線の変動幅で示されるように、PMOSトランジスタにおける定電流動作の動作点のばらつく変動範囲を狭くすることができる。
消去特性を示すグラフで示される消去特性の電圧変動幅を、下限値(図では点線で示す)と上限値(図では一点鎖線で示す)で示す。それぞれのグラフは代表特性(図では実線で示す)に接近している。これにより、消去特性で示される消去動作でのばらつきによる動作点の変動範囲を狭くすることができ、消去特性のばらつきによる影響を低減することができる。
なお、PMOS負荷線と消去特性の交点で示される動作点は、それぞれの特性により1点に決定する。決定される動作点は、PMOS負荷線と消去特性のそれぞれのばらつきによって変化することになる。PMOS負荷線と消去特性のそれぞれのばらつきを考慮しても、図に示す動作点1が示すメモリセル電流の最小値と、動作点2が示すメモリセル電流の最大値の範囲に限られる。特性のばらつきによって動作点が変動することがあっても、その変動範囲は図示されるように狭くすることができ、動作点を安定化することが容易であることが示される。
(第2実施形態)
図を参照し、本発明の第2実施形態として、定電流回路における電流設定と切換方法について説明する。
図9は、第2実施形態における不揮発性半導体メモリ装置20を示すブロック図である。図に示される不揮発性半導体メモリ装置20は、メモリセルアレイ部120、行デコーダ220、列選択回路320、列デコーダ420、定電流回路520、書き込み制御回路600、接続制御回路601a、センスアンプ部700、電源回路820、ワード線WL1、bit線Bit1、Bit2、〜Bit8(以下、bit線Bit1、Bit2、〜Bit8をまとめて表すときはBitnと記載する)、列線C1、C2、〜C8(以下、列線C1、C2、〜C8をまとめて表すときはCnと記載する)、データ線DL、ソース線S、および制御電源線PS1、PS2を備える。
不揮発性半導体メモリ装置20のうち、メモリセルアレイ部120、行デコーダ220、列選択回路320、列デコーダ420、定電流回路520、接続制御回路601a、電源回路820、ワード線WL1、bit線Bitn、列線Cn、および制御電源線PS1、PS2以外は、第1実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置10と同じ構成であるため、同じ符号を付し、第1実施形態における説明を参照する。
不揮発性半導体メモリ装置10におけるメモリセルアレイ部120は、メモリセルM11、M12、〜M18がマトリックス上に配列されてメモリセルアレイを形成する。これらのメモリセルM11、M12、〜M18は、フローティングゲートタイプの不揮発性半導体メモリ素子である。
ワード線WL1に、メモリセルM11、M12、〜M18のコントロールゲートCGが接続される。ソース線Sに、メモリセルM11、M12、〜M18のソースが接続される。
bit線Bit1にはメモリセルM11のドレインDが接続される。bit線Bit2にはメモリセルM12のドレインDが接続される。同様に、bit線Bitnには、メモリセルM18のドレインDが接続される。
行デコーダ220に接続されるワード線WL1に接続されるメモリセルが選択され、選択されたメモリセルはbit線Bitnに接続される。
行デコーダ220は、入力された行アドレス情報をデコードし、メモリセルアレイ部120の行を選択する信号をワード線WL1に出力する。
列デコーダ420は、入力された列アドレス情報をデコードし、メモリセルアレイ部120の列を選択する信号を列線Cnに出力する。列を選択する信号が出力される列線Cnの数は、入力される信号マルチ選択信号MS2、MS4、MS8によって指定され、入力された信号に応じた数の列線Cnが選択される。また、列デコーダ420は、定電流制御回路520の出力電流を制御する切換信号SWnを出力する。
列選択回路320は、トランジスタ321と322と328(以下、トランジスタ321と322と328をまとめて示すときにはトランジスタ320nと記載する)を備える。列選択回路320は、列線Cnを介して入力される信号によって選択されるbit線Bitnにトランジスタ320nを介してデータ線DLに接続する。
接続制御回路601aは、書き込み制御回路600がDin*線に出力した信号に基づいて、電源からの制御電源線PSをデータ線DLに接続する。センスアンプ部700は、データ線DLの信号を検出し、必要な増幅を行って、増幅した信号をDout線に出力する。
電源回路820は、不揮発性半導体メモリ装置20を構成する各構成要素に電源を供給する電源である。
電源回路820には、定電流回路520、接続制御回路601aなどが接続され、定電流回路520は、制御電源線PS1〜PS2に所要の定電流を出力する。
不揮発性半導体メモリ装置20における定電流回路520は、トランジスタ501−1、501−2と、トランジスタ503と、トランジスタ504と、トランジスタ505と、トランジスタ507−1、507−2、507−3と、トランジスタ508−1、508−2および抵抗502−1、502−2、502−3を備える。
定電流回路520においてトランジスタ501−1と501−2は、メモリセルアレイ部100に定電流を出力するためのPMOS形の定電流負荷トランジスタである。また、抵抗502−1、502−2、502−3は、負荷に流れる電流を設定する抵抗である。
電源回路820の出力に、トランジスタ507−1を介して抵抗502−1が直列に接続される。トランジスタ507−1は、そのゲートに入力される切換信号SW1によって抵抗502−1に流れる電流を遮断するスイッチングトランジスタである。電源回路820の出力に、トランジスタ507−2を介して抵抗502−2が直列に接続される。トランジスタ507−2は、そのゲートに入力される切換信号SW2によって抵抗502−2に流れる電流を遮断するスイッチングトランジスタである。電源回路820の出力に、トランジスタ507−3を介して抵抗502−3が直列に接続される。トランジスタ507−3は、そのゲートに入力される切換信号SW3によって抵抗502−3に流れる電流を遮断するスイッチングトランジスタである。抵抗502−1〜502−3でそれぞれ制限される電流が合わさって、トランジスタ503に流れ込む。
また、トランジスタ503とトランジスタ504、トランジスタ505とトランジスタ501−1、および、トランジスタ505とトランジスタ501−2とで、それぞれカレントミラー回路を構成する。
出力される電流は、式(10)に準じて、抵抗502−1〜502−3と、トランジスタ503とトランジスタ504およびトランジスタ505とトランジスタ501−1、トランジスタ505とトランジスタ501−2の増幅率で定められる出力電流値に基づく値となる。
これらのトランジスタにおける設定された値によって決まる定電流がトランジスタ501−1から制御電源線PS1に、また、トランジスタ501−2から制御電源線PS2に出力される。
また、制御電源線PS1とPS2に出力された電流は、定電流回路520の電流出力を制御するトランジスタ508−1と508−2を介して出力される。
トランジスタ508−1は、そのゲートに入力される切換信号SWaによって制御電源線PS1に供給される電流の通電と遮断を切り換える。トランジスタ508−2は、そのゲートに入力される切換信号SWbによって制御電源線PS2に供給される電流の通電と遮断を切り換える。
例えば、メモリセルアレイ120の列選択線が、列線C1〜C8まで8本の構成とする。
第1の条件として、メモリセル1個を選択する通常モードの場合では、例えば、列線C1のみが選択され、メモリセルM11が選択される。
第2の条件として、メモリセル2個同時に選択する場合では、信号マルチ選択信号MS2を列デコーダに入力すると、2つの列線が選択される。例えば、列線C1と列線C2が同時に選択され、同時にメモリセルM11とM12が選択される。
第3の条件として、メモリセル4個同時に選択する場合では、信号マルチ選択信号MS4を入力すると、4つの列線が選択される。例えば、列線C1〜C4までが同時に選択され、同時にメモリセルM11〜M14が選択される。
第4の条件として、メモリセル8個同時に選択する場合では、信号マルチ選択信号MS8を入力すると、8つの列線全てが選択される。図に示す、列線C1〜C8までが同時に選択され、同時にメモリセルM11〜M18が選択される。
このように、設定される条件が複数設定できる場合において、同時に選択されるメモリセルの数が増えることは、設定されている定電流値が各メモリセルに分散されることになる。すなわち、1メモリセルあたりに供給される定電流は、同時に接続するメモリセルの数の逆数に比例し、分配数が多くなるにつれ電流値が小さくなるので、所望の動作点で動作させることができなくなることになる。
このようなときの対処方法として次に示す2つの処置を組み合わせることにより解決でき、1メモリセルあたりに供給される定電流を所望の値とすることができる。その第1の方法は、定電流回路520の基準とされる抵抗の値で定まる基準電流の値を増加させる方法である。第2の方法は、メモリセルアレイ部120に出力する定電流回路の出力回路を増強する方法である。
以下の説明では、先に示した4つの条件を例として、メモリセル1個、2個、4個、8個の書き込みおよび消去を同時に行うこととする。その際に、定電流回路520の電流が、トランジスタ501−1の1つの回路による出力電流値では、メモリセル8個同時に処理することができず、メモリセル4個同時までは許容できるという構成条件として説明する。
上記条件から、定電流回路520は、トランジスタ502−1だけでは所定の電流を供給しきれず、メモリセル8個同時のときには並列に接続されるトランジスタ502−2を同時に利用することとする。
図10は、定電流回路520における各スイッチングトランジスタの動作を示す表である。以下、図に示される各条件における動作について説明する。
以下、電流設定のスイッチとして動作するトランジスタに、それぞれスイッチとしての対応付けを行って説明する。それらの対応づけにおいてトランジスタ507−1、507−2、507−3、508−1および508−2は、スイッチSW1、SW2、SW3、SWaおよびSWbとする。また、各トランジスタの導通状態と遮断状態は、対応するスイッチの導通状態を示す「オン」と遮断状態を示す「オフ」とで示すこととする。
条件1で示される状態は、列デコーダ420において1つの列線(例えば、列線C1)のみが選択される状態になる。この状態での定電流回路520において、SW1がオン、SW2とSW3がオフとした場合、トランジスタ503を流れる電流はIREFとなる。このとき、SWaがオン、SWbがオフとなっており、定電流負荷トランジスタ501−1に定電流αIREFが流れ、定電流負荷トランジスタ501−2は遮断される。
条件2で示される状態は、列デコーダ420において2つの列線(例えば、列線C1とC2)が選択される状態になる。この状態での定電流回路520において、SW1とSW2がオン、SW3がオフとした場合、トランジスタ503を流れる電流は2IREFとなる。このとき、SWaがオン、SWbがオフとなっており、定電流負荷トランジスタ501−1に定電流2αIREFが流れ、定電流負荷トランジスタ501−2は遮断される。
条件3で示される状態は、列デコーダ420において4つの列線(例えば、列線C1〜C4)が選択される状態になる。この状態での定電流回路520において、SW1とSW2とSW3を全てオンとした場合、トランジスタ503を流れる電流は4IREFとなる。このとき、SWaがオン、SWbがオフとなっており、定電流負荷トランジスタ501−1に定電流4αIREFが流れ、定電流負荷トランジスタ501−2は遮断される。先に定めた仮定により、この条件でトランジスタ501−1は、許容限界となる。
条件4で示される状態は、列デコーダ420において8つの列線(例えば、列線C1〜C8)が選択される状態になる。この状態での定電流回路520において、SW1とSW2とSW3を全てオンとした場合、トランジスタ503を流れる電流は4IREFとなる。また、SWaとSWbの双方をオンとすると、定電流負荷トランジスタ501−1とトランジスタ501−2の双方にそれぞれ定電流4αIREFが流れることになる。このように、8つの列線を選択した場合においても、条件1のときの8倍の電流を確保することができ、それぞれのメモリセルに対して適した電流値を出力することが可能となる。
また、書き込み動作と消去動作とで設定する電流値を切り換える場合や、メモリセルの特性に応じて電流値を切り換えるような場合においても、定電流制御に必要とされる抵抗値を備えた抵抗とその切り換え手段によって選択することにより電流値を切り換えることができる。その切り換え手段として、本実施形態を応用し実現することも可能である。
(第3実施形態)
図を参照し、本発明の第3実施形態としてbit線ごとに定電流回路を設けた形態について説明する。
図11は、第3実施形態における不揮発性半導体メモリ装置30を示すブロック図である。図に示される不揮発性半導体メモリ装置30は、メモリセルアレイ部100、行デコーダ230、列選択回路300、列デコーダ430、定電流回路530、書き込み制御回路600、接続制御回路601−1〜601−n、センスアンプ部700、電源回路830、ワード線WL1、WL2、〜WLm(以下、ワード線WL1、WL2、〜WLmをまとめて表すときはWLmと記載する)、bit線Bit1、Bit2、〜Bitn(以下、bit線Bit1、Bit2、〜Bitnをまとめて表すときはBitnと記載する)、列線C1〜Cn(以下、列線C1〜Cnをまとめて表すときはCnと記載する)、データ線DL、ソース線Sを備える。
不揮発性半導体メモリ装置30のうち、行デコーダ230、列デコーダ430、定電流回路530、接続制御回路601−1、601−2、〜601−n(以下、接続制御回路601−1、601−2、〜601−nをまとめて表すときは601−nと記載する)、電源回路830以外は、第1実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置10と同じ構成であるため、同じ符号を付し、第1実施形態における説明を参照する。
行デコーダ230は、入力された行アドレス情報をデコードし、メモリセルアレイ部100の行を選択する信号をワード線WLnに出力する。また、行デコーダ230は、メモリセルアレイ部100における全てのメモリセルMmnを一括して消去させる時には、全てのワード線WLnに、「0」を出力する。
列デコーダ430は、入力された列アドレス情報をデコードし、メモリセルアレイ部100の列を選択する信号を列線Cnに出力する。また、列デコーダ430は、ページ消去制御信号Pageが入力されると、メモリセルアレイ部100の列を選択する信号を全ての列線Cnに出力する。
電源回路830は、不揮発性半導体メモリ装置30を構成する行デコーダ230、列デコーダ430、定電流回路530、書き込み制御回路600などの各構成要素に電源を供給する電源である。電源回路830には、定電流回路530とデータ線DLが接続され、書き込み動作時ならびに消去動作時に所定の電圧が出力される。
電源回路830には、定電流回路530が接続され、定電流回路530は、制御電源線PS−1、PS−2、〜PS−n(以下、制御電源線PS−1、PS−2、〜PS−nをまとめて表すときは制御電源線PS−nと記載する。)に所要の定電流を出力する。
書き込み制御回路600には、接続制御回路601−nが接続される。その接続制御回路601−nは、書き込み制御回路600がDin*線に出力した信号に基づいて、定電流回路530からの制御電源線PS−nを各bit線Bitnに接続する。
不揮発性半導体メモリ装置30における定電流回路530は、トランジスタ531−1、531−2、〜531−n(以下、トランジスタ531−1、531−2、〜531−nをまとめて表すときはトランジスタ531−nと記載する)と、トランジスタ503と、トランジスタ504と、トランジスタ505、トランジスタ506および抵抗502を備える。
定電流回路530においてトランジスタ531−nは、メモリセルアレイ部100に定電流を出力するための定電流負荷トランジスタである。また、抵抗502は、負荷に流れる電流を設定する抵抗である。トランジスタ503とトランジスタ504およびトランジスタ505とトランジスタ531−nとで、それぞれカレントミラー回路を構成する。
出力される電流は、式(10)に準じて、抵抗502と、トランジスタ503とトランジスタ504およびトランジスタ505とトランジスタ531−nとの増幅率で定められる出力電流に基づいて出力される。組み合わされたこれらのトランジスタによって設定される定電流がトランジスタ531―nから制御電源線PS−nに供給される。
なお、トランジスタ531−nから供給される定電流は、トランジスタ506に入力される制御信号線RWの信号状態に基づいて解除することができる。トランジスタ506に入力される制御信号線RWの信号は、メモリセルアレイ部100からの読み出し動作またはメモリセルアレイ部100への書き込み動作を示す状態信号である。制御信号線RWの信号が有意となる読み出し動作時と書き込み動作時のときにトランジスタ506はオン状態となり、メモリセルアレイ部100への定電流の供給を解除し、トランジスタ531−nをオン状態とする。
定電流負荷トランジスタをbit線Bitn毎に、トランジスタ531−1、531−2、531−nをそれぞれ接続し、それぞれのbit線Bitn毎に定電流αIREFを出力する。例えば、行デコーダ230と列デコーダ430によりワード線WL1および列線C1が選択されれば、メモリセルM11に書き込み、消去が行われる。このとき、ページ消去、あるいはページ書き込みを行う場合には、列デコーダ430が列線C1〜Cnを同時に選択すれば、メモリセルM11〜M1n全てのメモリセルに、同時書き込み、同時消去ができる。また、特に消去時、全てのWL1〜WLmを0Vにしておけば、メモリセルアレイ部100の全てのメモリセルMmnが消去される。ページ選択を行う場合は、列デコーダ430に、ページ選択信号Pageを入力すると、列デコーダが全選択モードになり、列線C1〜Cnが全て選択され、接続制御回路601−nにそれぞれ定電流が流れることになる。
(第4実施形態)
図を参照し、本発明の第4実施形態として、消去用定電流回路をメモリセルのソース側に設けた形態について説明する。
図12は、第4実施形態における不揮発性半導体メモリ装置40のブロック図である。
図に示される不揮発性半導体メモリ装置40は、メモリセルアレイ部100、行デコーダ230、列選択回路300、列デコーダ400、定電流回路500a、書き込み制御回路600、接続制御回路601a、センスアンプ部700、電源回路840、ワード線WL1、WL2、〜WLm(以下、ワード線WL1、WL2、〜WLmをまとめて表すときはWLmと記載する)、bit線Bit1、Bit2、〜Bitn(以下、bit線Bit1、Bit2、〜Bitnをまとめて表すときはBitnと記載する)、列線C1、C2、〜Cn(以下、列線C1、C2、〜Cnをまとめて表すときはCnと記載する)、データ線DL、ソース線Sを備える。
不揮発性半導体メモリ装置40のうち、行デコーダ230、定電流回路500a、接続制御回路601a、電源回路840以外は、第1実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置10と同じ構成であるため、同じ符号を付し、第1実施形態における説明を参照する。また、接続制御回路601aは、第2実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置20と同じ構成であるため、同じ符号を付し、第2実施形態における説明を参照する。また、行デコーダ230は、第3実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置30と同じ構成であるため、同じ符号を付し、第3実施形態における説明を参照する。
不揮発性半導体メモリ装置40における電源回路840は、不揮発性半導体メモリ装置40を構成する各構成要素に電源を供給する電源である。電源回路840には、定電流回路500a、接続制御回路601aなどが接続され、定電流回路500aは、ソース線Sに所要の定電流を出力する。
定電流回路500aは、トランジスタ501と、トランジスタ503と、トランジスタ504と、トランジスタ505、トランジスタ509、トランジスタ510、および抵抗502を備える。
定電流回路500aにおいてトランジスタ501は、メモリセルアレイ部100に定電流を出力するための定電流負荷トランジスタである。また、抵抗502は、負荷に流れる電流を設定する抵抗である。トランジスタ503とトランジスタ504およびトランジスタ505とトランジスタ501とで、それぞれカレントミラー回路を構成する。
抵抗502と、トランジスタ503とトランジスタ504およびトランジスタ505とトランジスタ501の増幅率で定められる出力電流に基づいて、これらのトランジスタにおける設定された値によって決まる定電流がトランジスタ501からソース線Sに供給される。
なお、トランジスタ509に入力される制御信号線RWの信号状態に基づいて、ソース線Sを基準電位に接続する。それとともに、トランジスタ501から供給する定電流出力を解除することができる。トランジスタ509に入力される制御信号線RWの信号は、メモリセルアレイ部100からの読み出し動作またはメモリセルアレイ部100への書き込み動作を示す状態信号である。制御信号線RWの信号が有意となる読み出し動作時と書き込み動作時のときにトランジスタ509はオン状態となる。
また、トランジスタ510に入力される制御信号線EBの信号によって、トランジスタ501、503、504、505で構成されるカレントミラー回路の動作を停止して、定電流回路500aからの定電流出力を停止させることができる。すなわち、定電流出力を停止し、かつ制御信号線RWでトランジスタ509をオフ状態とすることにより、ソース線SをOPEN(オープン)状態とすることができる。
なお、第4実施形態の構成は、不揮発性半導体メモリ装置40の消去動作を行うためのもので、書き込み動作を行う第1実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置10における定電流回路500、第2実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置20における定電流回路520、第3実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置30における定電流回路530などと組み合わせることにより、書き込み動作を行うことができる。
図を参照し、不揮発性半導体メモリ装置40における消去動作について説明する。
図13は、不揮発性半導体メモリ装置40における消去動作を説明する概略ブロック図である。この図に示す構成要素において、図12に示した構成要素と同じものには同じ符号を付け、前述の説明を参照することとする。
この図は、入力された行アドレスによってワード線WL1が選択(制御信号電圧0V)され、入力された列アドレスによって列線C1が選択(制御信号電圧0V)されることとする。これにより、列デコーダ400に接続される列選択回路300のトランジスタ301によってデータ線DLにbit線Bit1が遮断される。また、行デコーダ230に接続されるメモリセルアレイ部100のメモリセルM11が選択され、選択されたメモリセルM11に対して消去処理が行われる。この図では、それぞれ複数ある構成要素の中から、上記条件によって選択された構成要素を示している。
定電流回路500aが出力する電流は、次に示す関係によって定められる。
トランジスタ503のサイズは幅W1、長さL1とし、トランジスタ504は幅W2、長さL2とし、トランジスタ504は幅W2、長さL2とし、トランジスタ501は幅W4、長さL4とする。トランジスタ501を流れる電流Ioutは、Rを流れる電流をIREFに基づいて、式(11)で示される。
Figure 2010079977
式(11)において、αは式(12)で示される。
Figure 2010079977
(第5実施形態)
図を参照し、本発明の第5実施形態として、書き込み用定電流回路と消去用定電流回路をそれぞれ設けた形態について説明する。
図14は、第5実施形態における不揮発性半導体メモリ装置50のブロック図である。
図に示される不揮発性半導体メモリ装置50は、メモリセルアレイ部150、行デコーダ230、列選択回路300、列デコーダ400、定電流回路550、定電流回路500a−1、500a―2、〜500a−m、書き込み制御回路650、センスアンプ部700、電源回路850、ワード線WL1、WL2、〜WLm(以下、ワード線WL1、WL2、〜WLmまとめて表すときはWLmと記載する)、bit線Bit1、Bit2、〜Bitn(以下、bit線Bit1、Bit2、〜Bitnをまとめて表すときはBitnと記載する)、列線C1、C2、〜Cn(以下、列線C1、C2、〜Cnをまとめて表すときはCnと記載する)、データ線DL、ソース線S1、S2、〜Smを備える。
不揮発性半導体メモリ装置50のうち、メモリセルアレイ部150、行デコーダ230、定電流回路550、定電流回路500a−1、500a―2、〜500a−m(以下、定電流回路500a−1、500a―2、〜500a−mをまとめて表すときは500a−mと記載する)、書き込み制御回路650、電源回路850、ソース線S1、S2、〜Sm(以下、ソース線S1、S2、〜Smまとめて表すときはSmと記載する)以外は、第1実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置10と同じ構成であるため、同じ符号を付し、第1実施形態における説明を参照する。
また、行デコーダ230は、第3実施形態に係る不揮発性半導体メモリ装置30と同じ構成であるため、同じ符号を付し、第3実施形態における説明を参照する。
不揮発性半導体メモリ装置50におけるメモリセルアレイ部150は、メモリセルM11〜Mmnがマトリックス上に配列されてメモリセルアレイを形成する。これらのメモリセルM11〜Mmnは、本発明によるフローティングゲートタイプの不揮発性半導体メモリ素子である。第1実施形態に示したメモリセルアレイ部100との相違点となるソース線の接続について説明し、その他の同じ構成についての説明は第1実施形態を参照する。
メモリセルアレイ部150は、各メモリセルのソースは行単位で接続される。
ソース線S1には、メモリセルM11、M12、〜M1nのソースが接続される。ソース線S2には、メモリセルM21、M22、〜M2nのソースが接続される。同様にソース線Smには、メモリセルMm1、Mm2、〜Mmnのソースが接続される。
行デコーダ230に接続されるワード線WL1〜WLmに接続されるメモリセルが選択され、選択されたメモリセルはbit線Bit1〜Bitnに接続される。
ワード線WL1に、メモリセルM11、M12、〜M1nのコントロールゲートCGが接続される。ワード線WL2に、メモリセルM21、M22、〜M2nのコントロールゲートCGが接続される。同様にワード線WLmに、メモリセルMm1、Mm2、〜MmnのコントロールゲートCGが接続される。
bit線Bit1に、メモリセルM11、M21、〜Mm1のドレインDが接続される。bit線Bit2に、メモリセルM12、M22、〜Mm2のドレインDが接続される。同様に、bit線Bitnに、メモリセルM1n、M2n、〜MmnのドレインDが接続される。
電源回路850は、不揮発性半導体メモリ装置50を構成する行デコーダ230、列デコーダ400、定電流回路550、定電流回路500a―1、500a−2、〜500a−m、書き込み制御回路650などの各構成要素に電源を供給する電源である。電源回路850には、定電流回路550と書き込み制御回路650が接続され、書き込み動作時に所定の電圧が出力される。
電源回路850には、定電流回路550が接続される。定電流回路550は、制御電源線PS−1、PS−2、〜PS−nに所要の定電流を出力する。
書き込み制御回路650には、データ線DLが接続され、書き込み動作時に所定の電圧が出力される。
不揮発性半導体メモリ装置50における定電流回路550は、トランジスタ531−1、531−2、〜531−n(以下、トランジスタ531−1、531−2、〜531−nをまとめて表すときはトランジスタ531−nと記載する)と、トランジスタ503と、トランジスタ504と、トランジスタ505、トランジスタ506および抵抗502を備える。
定電流回路550においてトランジスタ531−nは、メモリセルアレイ部100に定電流を出力するための定電流負荷トランジスタである。また、抵抗502は、負荷に流れる電流を設定する抵抗である。トランジスタ503とトランジスタ504およびトランジスタ505とトランジスタ531−nとで、それぞれカレントミラー回路を構成する。
抵抗502と、トランジスタ503とトランジスタ504およびトランジスタ505とトランジスタ531−nの増幅率をもとに式(11)で定められる出力電流が出力される。組み合わされたこれらのトランジスタにおける設定された値によって決まる定電流がトランジスタ531−nから制御電源線PS−1、PS−2、〜PS−nに供給される。なお、トランジスタ531−nから供給される定電流は、トランジスタ506に入力される制御信号線RWの信号状態に基づいて解除することができる。トランジスタ506に入力される制御信号線RWの信号は、メモリセルアレイ部150からの読み出し動作またはメモリセルアレイ部150への書き込み動作を示す状態信号である。制御信号線RWの信号が有意となる読み出し動作時と書き込み動作時のときにトランジスタ506はオン状態となり、メモリセルアレイ部150への定電流の供給を解除し、トランジスタ531−nをオン状態とする。
定電流負荷トランジスタをbit線Bitn毎に、トランジスタ531−1、531−2、531−nを設け、それぞれのbit線Bitn毎に定電流αIREFを出力する。例えば、行デコーダ230と列デコーダ400によりワード線WL1および列線C1が選択されれば、メモリセルM11に書き込みが行われる。このとき、ページ消去、あるいはページ書き込みを行う場合には、列デコーダ430が列線C1〜Cnを同時に選択すれば、メモリセルM11〜M1n全てのメモリセルに、同時に書き込むことができる。
定電流回路550は、第3実施形態の定電流回路530と内部の構成は同じであり、メモリセルアレイ部150の書き込み動作の電流を供給する。定電流回路530との違いは、消去動作時の電流を供給しないことになる。
定電流回路500a−mは、第4実施形態の定電流回路500aと同じ構成のものが複数設けられるものとする。定電流回路500a−mは、メモリセルアレイ部150の各ソース線に接続され、消去動作時に必要とされる定電流をメモリセルアレイ部150のそれぞれ接続されたソース線Smに出力する。定電流回路500a−mのそれぞれの詳細動作は、第4実施形態における定電流回路500aと同じである。それらの動作点上の相違点は、メモリセルアレイ部150を分割して、それぞれの定電流回路500a−mが消去する点である。
以上に示したように、bit線Bitmに接続されるメモリセルアレイ部150のドレインD側に配置される定電流回路550と、メモリセルアレイ部150のソースS側に配置される定電流回路500a−mとで、書き込み動作と消去動作の機能を分散させることができる。
また、メモリセルアレイ部150において、複数のソース線Smをグループ化してグループ化したソース線Sm間を接続して、定電流回路500a―mにグループ化したソース線の単位で接続することにより、ソース線Smをグループ化した範囲ごとにメモリセルMmnを分割して消去することができる。
(第6実施形態)
図を参照し、本発明の第6実施形態として、コントロールゲート端子を備えないフローティングゲート型不揮発半導体メモリ素子の適応について説明する。
図15は、第6実施形態において説明する不揮発半導体メモリ素子の構造図である。
この図に示される不揮発半導体メモリ素子は、前述の不揮発性半導体メモリ装置10〜50のそれぞれのメモリセルアレイ部のメモリセルMmnに適用することができる。
この不揮発半導体メモリ素子は、コントロールゲート端子を備えないフローティングゲート型不揮発半導体メモリ素子の構造を有している。
図15(a)に、本発明の実施の形態で用いる不揮発性半導体メモリ素子を構成する1個のトランジスタの平面図を、(b)には断面図を、(c)には等価回路図を示す。図15(a)〜(c)に示す不揮発性半導体メモリ素子は、1層ポリシリコンのセル構造を用いて半導体基板SUB(電位Vsub)上に形成されたフローティングゲートFG、ドレインDおよびソースSから構成される。このフローティングゲートFGが電荷保持領域となるものであり、電極は設けられておらず、基板SUB上に形成されたゲート絶縁層の上にポリシリコンからなるフローティングゲートFGが形成されている。
また、ドレインDおよびソースSは、それぞれ基板SUB上に形成された拡散領域であり、それぞれコンタクトを介して電極が設けられている。
図16に、図15に示す不揮発性半導体メモリ素子のカップリング系の等価回路を示す。フローティングゲートFGにある電荷Qが入っているとすると、この系のトータルチャージがQとなり式(13)に示すことができる。
Figure 2010079977
式(13)において、VFG、VD、VS、Vchは、それぞれフローティングゲートFGの電位、ドレインDの電位、ソースSの電位、チャネルCHの電位である。また、C(FC)はフローティングゲートFGと基板SUB間の容量、C(FD)はフローティングゲートFGとドレインD間の容量であり、C(FS)はフローティングゲートFGとソースS間の容量であり、C(FB)はフローティングゲートFGとチャネルCH間の容量である。ここで、容量の合計をCT(トータル)と定義すれば、各容量の関係を式(14)で示すことができる。
Figure 2010079977
また、各電位の関係を式(15)で示すことができる。
Figure 2010079977
式(15)において、Q/CTはフローティングゲートに電荷が注入されているときのフローティングゲートの電圧VFGを示す。ここで、VS=Vsub=0V(基準電位、以下同じ)とすると、式(16)で示すことができる。
Figure 2010079977
また、Q=0の場合は、式(17)で示すことができる。
Figure 2010079977
例えば、各カプリング容量のバランスを、C(FC):C(FD):C(FS):C(FB)=0.1:0.2:0.2:0.6に設定する。
書き込み動作の場合は、VD=6V、VS=0V、Vch≒0.5VDとすると、式(18)によってフローティングゲートの書き込み動作時の電圧VFGを得る。
Figure 2010079977
式(18)に示されるように、このメモリセルを構成するトランジスタでは、飽和領域で動作を行うことになるので、ホットエレクトロンが発生して、フローティングゲートに電子が注入され書き込みが行われる。
消去動作の場合には、VD=9V、VS=open、Vch=0Vとすると、式(19)によってフローティングゲートの消去動作時の電圧VFGを得る。
Figure 2010079977
式(19)に示されるように、ソースとフローティングゲート間に約7.4Vの電位がかかり、トンネル電流が流れて消去動作が行われる。
(第7実施形態)
図を参照し、本発明の第7実施形態として適応可能な不揮発半導体メモリ素子について説明する。
図17は、第7実施形態において説明する不揮発半導体メモリ素子の構造図である。
この図に示される不揮発半導体メモリ素子は、前述の不揮発性半導体メモリ装置10〜50のそれぞれのメモリセルアレイ部のメモリセルMmnに適用することができる。
この不揮発半導体メモリ素子は、前述のフローティングゲートタイプと異なる構造を有する不揮発半導体メモリ素子である。
図17(a)は、MONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconductor)タイプの不揮発性半導体メモリ素子を構成する1個のトランジスタの断面図である。
この図に示すメモリセルは、半導体基板SUB上に形成されたトランジスタTr、ドレインD、ソースS、絶縁膜N、ゲートGから構成される。この絶縁膜Nによって電荷が保持されるものであり、絶縁膜Nとして、窒化物(例えば、N)を利用するものがある。また、ドレインDおよびソースSは、それぞれ基板SUB上に形成された拡散領域であり、それぞれコンタクトを介して電極が設けられている。
また、図17(b)は、ナノクリスタルタイプの不揮発性半導体メモリ素子を構成する1個のトランジスタの断面図である。
この図に示すメモリセルは、半導体基板SUB上に形成されたトランジスタTr、ドレインD、ソースS、酸化膜NC、ゲートGから構成される。この酸化膜NCには、ナノドットクリスタルが設けられる。また、ドレインDおよびソースSは、それぞれ基板SUB上に形成された拡散領域であり、それぞれコンタクトを介して電極が設けられている。
本第7実施形態で示したフローティングゲートタイプ以外の不揮発性半導体メモリ素子に対しても、書き込み動作および消去動作を行うときの電流を定電流制御することにより、それぞれの動作点を安定化させることができる。
本発明により、負荷変動に影響されにくい定電流制御とすることで、書き込み動作ならびに消去動作における動作点を設定することが可能となる。また、負荷変動に影響されることなく動作点の変動範囲を制限することができる。さらに、標準ロジックのCMOSプロセスで高信頼性の不揮発性半導体メモリ装置が実現でき、ロジック混載型不揮発性半導体メモリ装置を容易に、また安価に実現することができる。
本発明に適用する不揮発性半導体メモリ素子を示す構造図である。 本発明に適用するフローティングゲート型不揮発性半導体メモリ素子の容量カップリングを示す等価回路である。 本発明に適用するフローティングゲート型不揮発性半導体メモリ素子の閾値の変化を示すグラフである。 本発明の第1実施形態である不揮発性半導体メモリ装置を示すブロック図である。 第1実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の動作を示す概略ブロック図(その1)である。 第1実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の書き込み動作時の動作点を示すグラフである。 第1実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の動作を示す概略ブロック図(その2)である。 第1実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の消去動作時の動作点を示すグラフである。 第2実施形態の不揮発性半導体メモリ装置を示す概略ブロック図である。 第2実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の動作を示す動作表である。 第3実施形態の不揮発性半導体メモリ装置を示す概略ブロック図である。 第4実施形態の不揮発性半導体メモリ装置を示す概略ブロック図である。 第4実施形態の不揮発性半導体メモリ装置の動作を示す概略ブロック図である。 第5実施形態の不揮発性半導体メモリ装置を示す概略ブロック図である。 第6実施形態による不揮発性半導体メモリ素子を示す構造図である。 第6実施形態によるフローティングゲート型不揮発性メモリ素子の容量カップリングを示す等価回路である。 第7実施形態による各種の不揮発性半導体メモリ素子を示す構造図である。 従来の不揮発性半導体メモリ装置を示すブロック図である。 従来の不揮発性半導体メモリ装置の書き込み動作を示す等価回路である。 従来の定電圧回路を示すブロック図である。 従来の不揮発性半導体メモリ装置の定電圧回路による書き込み時の動作点を示すグラフである。 従来の不揮発性半導体メモリ装置の書き込み特性を示すグラフである。 従来の不揮発性半導体メモリ装置の定電圧回路による書き込み時の負荷特性のばらつきを示すグラフである。 従来の不揮発性半導体メモリ装置の消去動作を示す等価回路である。 従来の不揮発性半導体メモリ装置においてソース側から消去を行う消去回路を示すブロック図である。 従来の不揮発性半導体メモリ装置の消去時の動作点を示すグラフである。 従来の不揮発性半導体メモリ装置の負荷特性のばらつきを示すグラフである。 従来の不揮発性半導体メモリ装置のNMOS負荷の場合の消去特性のばらつきを示すグラフである。
符号の説明
10 不揮発性半導体メモリ装置、
100 メモリセルアレイ部、M11〜Mmn メモリセル、
200 行デコーダ、300、301〜300n 列選択回路、400 列デコーダ、
500 定電流回路、501、503〜505 トランジスタ、502 抵抗、
600 書き込み制御回路、602 入力回路、601 接続制御回路、
700 センスアンプ部、800 電源回路、
WL1〜WLm ワード線、Bit1〜Bitn bit線、C1〜Cn 列線、
DL データ線、S ソース線、PS 制御電源線

Claims (11)

  1. 電気的処理により書き込みあるいは消去が可能な複数の不揮発性半導体メモリ素子と、
    前記不揮発性半導体メモリ素子の書き込みあるいは消去を行う定電流制御された電流を出力する定電流回路と、
    を備えること特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  2. ワード線ならびにソース線と、bit線とからなるマトリクスの交点に配置され、前記ワード線と前記bit線によって選択される不揮発性半導体メモリ素子に、前記bit線に設定される信号に応じて書き込みあるいは消去が行われる不揮発性半導体メモリ装置であって、
    電源と前記bit線との間に配置され、前記bit線に定電流制御された電流を出力する定電流回路と、
    入力される信号に応じて書き込み動作時あるいは消去動作時に、前記定電流回路の出力電流を前記不揮発性半導体メモリ素子に供給するか否かを選択する選択素子と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  3. 前記定電流回路は、
    前記bit線ごとに設けられること
    を特徴とする請求項2に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  4. 前記定電流回路は、
    列制御線によって同時に選択される複数の前記bit線に前記電流を出力し、選択された複数の前記不揮発性半導体メモリ素子に書き込みあるいは消去を行うこと
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  5. ワード線ならびにソース線と、bit線とからなるマトリクスの交点に配置され、前記ワード線と前記bit線によって選択される不揮発性半導体メモリ素子に、前記bit線に設定される信号に応じて書き込みあるいは消去が行われる不揮発性半導体メモリ装置であって、
    基準電位と前記ソース線との間に配置され、前記ソース線に定電流制御された電流を出力する定電流回路と、
    を備えることを特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  6. ワード線ならびにソース線と、bit線とからなるマトリクスの交点に配置され、前記ワード線と前記bit線によって選択される不揮発性半導体メモリ素子に、前記bit線に設定される信号に応じて書き込みあるいは消去が行われる不揮発性半導体メモリ装置であって、
    電源と前記bit線との間に配置され、前記bit線に定電流制御された電流を出力する第1の定電流回路と、
    入力される信号に応じて書き込み動作時あるいは消去動作時に、前記定電流回路の出力電流を前記不揮発性半導体メモリ素子に供給することを選択する選択素子と、
    基準電位と前記ソース線との間に配置され、前記ソース線に定電流制御された電流を出力する第2の定電流回路と、
    を備え、
    前記第1の定電流回路は前記不揮発性半導体メモリ素子の書き込みを行い、前記第2の定電流回路は前記不揮発性半導体メモリ素子の消去を行うこと
    を特徴とする不揮発性半導体メモリ装置。
  7. 前記第2の定電流回路は、
    前記ソース線に接続された前記不揮発性半導体メモリ素子を範囲とする所定のブロック毎に前記不揮発性半導体メモリ素子の消去を行うこと
    を特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  8. 前記定電流回路は、
    同時に選択された前記不揮発性半導体メモリ素子数に応じて、前記不揮発性半導体メモリ素子に供給される定電流制御された電流値が設定される出力電流設定部と
    を備えること特徴とする請求項2から請求項7のいずれかに記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  9. 前記不揮発性半導体メモリ素子は、
    フローティングゲートタイプの構造を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  10. 前記不揮発性半導体メモリ素子は、
    MONOSタイプの構造を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載の不揮発性半導体メモリ装置。
  11. 前記不揮発性半導体メモリ素子は、
    ナノクリスタルタイプの構造を有する
    ことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれかに記載の不揮発性半導体メモリ装置。
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