JP5422886B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、標準CMOS(complementary metal-oxide semiconductor)プロセスで製造できる1層ポリシリコンのセル構造で書き換え可能な半導体装置に関する。
EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)に代表される不揮発性半導体メモリは、電源を切っても情報が消えないことから、多くの用途に用いられてきた。例えば、EEPROMの代表的な用途としては、ICカードがある。また、いつでも用途に応じて書き換えが出来る便利さから、マイコン内のマスクROMの置き換えとしてEEPROMやフラッシュメモリが使われている。さらに、近年では、システムLSIや、論理ICの一部に不揮発性半導体メモリを取り込んだ、埋め込み型の所謂、ロジック混載メモリ(Embedded Memory)が必要になってきた。さらには、アナログ回路に組み込んで、高精度のアナログ回路のチューニング等を行うための調整用スイッチとして、数百ビットから数Kビット程度の小規模の不揮発性半導体メモリも必要になってきている。
しかしながら、不揮発性半導体メモリは2層ポリシリコンあるいは3層ポリシリコンを用いたセル構造が一般的で、製造工程は標準CMOSロジックプロセスより複雑で製造工程も多く、不揮発性半導体メモリと標準ロジックを1チップの中に同時に埋め込もうとすると、製造工程が多く、歩留まりも低下し、製品の価格(コスト)が上る問題が生じていた。
この問題を解決するひとつの手段として、1層ポリシリコンを用いたEEPROMが提案されている。(特許文献1)。この1層ポリシリコンEEPROMを用いれば、従来の2層ポリシリコンプロセスより製造工程を削減できる。
特開平10−289959号公報
しかしながら、上記技術では、コントロールゲートとして使用されている2層目のポリシリコンを省略したために、フローティングゲートの下に拡散層からなるコントロールゲートを埋め込む必要があり、ロジックで用いられる標準CMOSプロセスより複雑な製造工程となってしまう。さらに、高濃度で埋め込まれた拡散層を酸化すると、質の悪い酸化膜となり、不良の発生する確率が高く、信頼性も問題となる。また、書き込みに高電圧を必要とする等、書き込み、消去も複雑であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、標準CMOSプロセスで製造できる1層ポリシリコンのセル構造の半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項記載の発明は、半導体基板上に形成されたフローティングゲート、ドレイン及びソースからなる第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと直列接続され、オン又はオフすることで前記第1のトランジスタの選択又は非選択を制御する第2のトランジスタとからなる不揮発性半導体メモリ素子であって、前記第2のトランジスタをオン状態として、前記第1のトランジスタのソース・ドレイン間に電圧を印加して電荷を前記フローティングゲートに注入して蓄積すると共に、前記第1のトランジスタのフローティングゲートに蓄積された電荷の消去時に、前記半導体基板と前記第1のトランジスタのドレイン又はソース間に電圧を印加し、バンド・バンド間によるホットホールを前記半導体基板中に発生させ、該ホットホールにより前記フローティングゲートに蓄積された電荷を消去するように構成された不揮発性半導体メモリ素子を、複数個、行及び列方向に配列したマトリックスアレイと、複数の前記第1のトランジスタのソースを行毎に接続する複数のソース線と、複数の前記第2のトランジスタのゲートを行毎に接続する複数の行線と、複数の前記第2のトランジスタのドレインを列毎に接続する複数のビット線と、前記各ビット線に接続された複数のトランジスタを複数の列線によって選択することで前記各ビット線を選択する列線選択手段と、前記行線を選択する行線選択手段と、前記列線選択手段によって選択されたビット線に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、前記列線選択手段及び行線選択手段によって選択された不揮発性半導体メモリ素子のフローティングゲートに蓄積された電荷の状態を読み出す読み出し手段とを備え、前記ソース線に印加する電圧を書き込み時と消去時で同一とし、書き込み時に前記不揮発性半導体メモリ素子の第2のトランジスタのドレインに接続されたビット線と第1のトランジスタのソースに接続されたソース線との間に電圧を印加し、消去時に前記不揮発性半導体メモリ素子の第2のトランジスタのドレインに接続されたビット線を開放として第1のトランジスタのソースに接続されたソース線と前記半導体基板間に電圧を印加することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記不揮発性半導体メモリ素子の前記第1のトランジスタ構成において、前記フローティングゲートと前記ソース又は前記ドレイン間の容量と前記フローティングゲートとチャネル間の容量との比が1:8であることを特徴とする。
請求項記載の発明は、半導体基板上に形成されたフローティングゲート、ドレイン及びソースからなる第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと直列接続され、オン又はオフすることで前記第1のトランジスタの選択又は非選択を制御する第2のトランジスタとからなる不揮発性半導体メモリ素子であって、前記第2のトランジスタをオン状態として、前記第1のトランジスタのソース・ドレイン間に電圧を印加して電荷を前記フローティングゲートに注入して蓄積すると共に、前記第1のトランジスタのフローティングゲートに蓄積された電荷の消去時に、前記半導体基板と前記第1のトランジスタのドレイン又はソース間に電圧を印加し、バンド・バンド間によるホットホールを前記半導体基板中に発生させ、該ホットホールにより前記フローティングゲートに蓄積された電荷を消去するように構成された不揮発性半導体メモリ素子を、複数個、行及び列方向に配列したマトリックスアレイと、複数の前記第1のトランジスタのソースを列毎に接続する複数のソース線と、複数の前記第2のトランジスタのゲートを行毎に接続する複数の行線と、複数の前記第2のトランジスタのドレインを列毎に接続する複数のビット線と、前記各ソース線及び前記各ビット線に接続された複数のトランジスタを複数の列線によって選択することで前記各ソース線及び前記各ビット線を選択する列線選択手段と、前記行線を選択する行線選択手段と、前記列線選択手段によって選択されたソース線及びビット線に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、前記列線選択手段及び行線選択手段によって選択された不揮発性半導体メモリ素子のフローティングゲートに蓄積された電荷の状態を読み出す読み出し手段とを備え、書き込み時に、前記不揮発性半導体メモリ素子の前記第2のトランジスタのドレインに接続されたビット線に所定の書込電圧を印加し、前記第1のトランジスタのソースに接続されたソース線を接地し、前記第2のトランジスタのドレインと前記第1のトランジスタのソースとの間に電圧を印加し、消去時に、前記不揮発性半導体メモリ素子の第2のトランジスタのドレインに接続されたビット線に所定の消去電圧を印加し、前記第1のトランジスタのソースに接続されたソース線を開放し、前記第1のトランジスタのドレインと前記半導体基板との間に電圧を印加することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記不揮発性半導体メモリ素子の前記第1のトランジスタ構成において、前記フローティングゲートと前記ソース又は前記ドレイン間の容量と前記フローティングゲートとチャネル間の容量との比が1:8であることを特徴とする。
本発明によれば、標準ロジックのCMOSプロセスで不揮発性半導体メモリ素子を用いた半導体装置が実現でき、ロジック混載メモリを容易に、また安価に実現できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施形態1]
図1(a)に、本発明の実施の形態である不揮発性半導体メモリ素子を構成する1個のトランジスタの平面図を、(b)には断面図を、(c)には等価回路図を示す。図1(a)〜(c)に示す不揮発性半導体メモリ素子は、1層ポリシリコンのセル構造を用いて半導体基板SUB(電位Vsub)上に形成されたフローティングゲートFG、ドレインD及びソースSから構成される。このフローティングゲートFGが電荷保持領域となるものであり、電極は設けられておらず、基板SUB上に形成されたゲート絶縁層の上にポリシリコンからなるフローティングゲートFGが形成されている。また、ドレインD及びソースSは、それぞれ基板SUB上に形成された拡散領域であり、それぞれコンタクトを介して電極が設けられている。
図2に、図1に示す不揮発性半導体メモリ素子のカップリング系の等価回路を示す。フローティングゲートFGにある電荷Qが入っているとすると、この系のトータルチャージがQということになるので、
Figure 0005422886
となる。ただし、VFG、VD、VS、Vchは、それぞれフローティングゲートFGの電位、ドレインDの電位、ソースSの電位、チャネルCHの電位である。また、C(FB)はフローティングゲートFGと基板SUB間の容量、C(FD)はフローティングゲートFGとドレインD間の容量、C(FS)はフローティングゲートFGとソースS間の容量、C(FC)はフローティングゲートFGとチャネルCH間の容量である。ここで、C(FB)+C(FD)+C(FS)+C(FC)=CT(トータル)とすると、
Figure 0005422886
となる。ただし、Q/CTはフローティングゲートに電荷が注入されているときの電位を示す。ここで、Vsub=0V(基準電位、以下同じ)とすると、
Figure 0005422886
となる。ここで、各容量の比は、プロセスによっても多少異なるが、概略、C(FD):C(FS):C(FC)=0.1:0.1:0.8程度となる。ここで、フローティングゲートFG内の電荷量をQ・CT=−ΔVFGとすると、CT=1として
Figure 0005422886
となる。
ここで、図1の不揮発性半導体メモリ素子の消去を説明する。この不揮発性半導体メモリ素子を構成するトランジスタのチャネルCHの閾値は0.5Vとする。消去は、VD=8V、VS=open(オープン)とする。ソースがopenなので、このトランジスタのチャネルCH部分には空乏層が広がり、フローティングゲートFGと基板SUBとの容量は非常に小さくなるので、無視すると、消去時のフローティングゲート電位VGF(Erase)は、ΔVFG=0として、
Figure 0005422886
となる。ドレインDに電圧を印加すると、図4に示すように、まず初めに、ドレインD近傍にて空乏層の電界集中が起こり、いわゆる高エネルギーによるBand to Band(BtoB)の電流が流れ、ホールと電子のペアが発生する。高エネルギーを持ったホール(ホットホール)が一部フローティングゲートFGに取り込まれ、さらに電圧を上げると、酸化膜が比較的厚い場合には、ファウラーノルトハイム(Fauler-Nordheim)のトンネル電流が流れる前にジャンクションブレークダウンが起こり、大電流が基板SUBに流れる。このブレークダウン電圧をVBDとする。
なお、バンド・バンド間(BtoB)電流の詳細は、「文献:『フラッシュメモリ技術ハンドブック』、編者:舛岡富士雄、発行所:株式会社サイエンスフォーラム、1993年8月15日第1版第1刷発行。第5章第2節 不揮発性メモリセルにおけるバンド間トンネル現象の解析、P206〜215」を参照。また、図4は横軸がドレイン電位VD、縦軸がドレイン電流IDで、ドレイン電位VDを変化させた場合のドレイン電流IDの変化をフローティングゲート電位VFGをパラメータとして模式的に表したものである。
ここで、BtoB及びブレークダウンはある一定電界で起こるので、フローティングゲートFGの電位に依存する。図4に示すように、VFGが低いとVBDも低くなり、VFGが高いとVBDも高くなる。
消去を考察する。BtoBが起こる、ゲートとドレインの電位差の限界電位を5Vとすると、VD=8Vでは、フローティングゲート電位VFGは3Vになるまで消去される、言い換えれば、ホットホールが注入される。消去時は、ソースSをオープンとするため、VSはほぼ0V、チャネルもオフしているので、チャネル電位Vchもほぼ0Vとすると、初期状態では、ΔVFG=0Vなので、(式1)から(式2)が導き出される。初期のVFGは0.8Vとなるので、消去後3Vとなると、消去時の変化量ΔVFG(E)は+2.2Vとなる。
一方、書き込みは、VD=5V、VS=0Vとする。このとき、書き込み前の状態は通常消去状態で、フローティングゲートFG内にはホールが入っているとすると、このトランジスタはオン状態なので、チャネルは飽和領域で動作している。従って、チャネルとゲートとの実勢カップリング面積は通常約半分になるので、書き込み時のフローティングゲート電位VGF(Program)は、(式1)より、
Figure 0005422886
となり、ゲート電圧が約2.5Vとなるので、チャネルがオンして過大電流が流れ、ホットエレクトロンが発生し、書き込みが行われる。ここで、このトランジスタの閾値が0.5Vなので、フローティングゲートFGの電位VFGが0.5Vになると電流が流れなくなり、書き込みが終了する。このとき、ゲート電圧が、2.5Vから0.5Vに変化するので、書き込み時の変化量ΔVFG(P)は−2.0Vとなる。
この消去及び書き込み状態のトランジスタ特性を図3に示す。図3は、横軸がフローティングゲート電位VFG、縦軸がドレインDの電流IDで、消去、中性及び書き込みの3つの状態においてフローティングゲート電位VFGを変化させた場合のゲート電流IDの変化を模式的に表したものである。
次に読み出しの説明を行う。読み出しはVD=1V、VS=0Vとする。このとき、フローティングゲートFGにΔVFGの電荷が入っていたとすると、読み出し時のフローティングゲート電位VGF(Read)は、
Figure 0005422886
となる。“0”読み出しの場合は、書き込み時にフローティングゲートFG内に電子が−Δ2.0V分注入されているので、(式3)より、“0”読み出し時のフローティングゲート電位VFG(“0”)は、
Figure 0005422886
となる。一方、“1”読み出しの場合は、消去時にフローティングゲートFG内にホールがΔ2.2V分入っているので、(式3)より、“1”読み出し時のフローティングゲート電位VFG(“1”)は、
Figure 0005422886
となる。図5に、この不揮発性半導体メモリ素子の動作をまとめる。なお、ドレインとソースの動作は互いに逆の動作とすることが可能である。
[実施形態2]
図6に、図1などを参照して説明した実施形態1の応用例を示す。図6(a)はこの実施の形態の不揮発性半導体メモリ素子(以下ではメモリセルとも称する)の平面図、(b)は等価回路を示す。図1に示すトランジスタと同じフローティングゲートを有するフローティングゲートトランジスタ1と、フローティングゲートトランジスタ1を選択又は非選択するためのセレクトトランジスタである2との直列接続された構成である。セレクトトランジスタ2のゲート(セレクトゲートと称する)SGの電位を制御することで、この不揮発性半導体メモリ素子を構成するフローティングゲートトランジスタ1の選択、非選択を決定する。セレクトトランジスタ2のドレインをD端子、フローティングゲートトランジスタ1のソースをS端子とし、さらに、セレクトトランジスタ2のゲート電位をVSG、D端子の電位をVD、S端子の電位をVSとして、消去、書き込み、“0”読み出し、“1”読み出し、及びトランジスタ1を非選択とする場合の動作を図7に示す。選択される場合は、セレクトゲートSGに例えば書き込み、消去時は10V、読み出し時は3Vを印加してトランジスタ2を十分オンさせる。基本的な動作は図5と同じである。また、非選択の場合は、SGを0Vにする。
[実施形態3]
図8には、図6の不揮発性半導体メモリ素子をメモリアレイに構成した実施形態を示す。M11は図6のフローティングゲートトランジスタ1とセレクトトランジスタ2を直列接続して構成したひとつの不揮発性半導体メモリ素子である。100はM11と同じ不揮発性半導体メモリ素子がm×n個で構成されるマトリックスアレイを示す。不揮発性半導体メモリ素子M11〜Mmnの各セレクトトランジスタ2のドレインはビット線Bit1〜Bitnに接続され、すべてのフローティングゲートトランジスタ1のソースは、共通ソースSに接続される。また、各セレクトトランジスタ2のセレクトゲートは行デコーダ300の出力WL1〜WLmに接続される。200はBit1〜Bitnをトランジスタ201〜20nで選択するカラムゲート、300は、行線WL1〜WLmを選択する行デコーダ、400はカラムゲート200の各トランジスタ201〜20nを列線C1〜Cnで選択する列デコーダ、500は入力データDinに応じてデータ線Dataに書き込み、消去の電圧を印加する書き込み/消去制御回路、600はデータ線Data上に現れる不揮発性半導体メモリ素子M11〜Mmnのデータを読み出すためのセンスアンプであり、不揮発性半導体メモリ素子M11〜Mmnの各メモリセルのデータDoutを出力する。
動作を図9に示す。図9には、選択されたセル(ここではM11)の動作状態を示す。行線WL1及び列線C1が選択されて7Vが印加される。Data線に5Vが印加されると、ビット線Bit1にも5V、従ってメモリセルM11のドレインDにも5Vが印加され、ソースSは0Vなので、M11は書き込み状態となり、書き込みが行われる。
一方、消去のときは、WL1、C1に10V、Dataに8Vを印加すると、Bit1が8Vとなり、M11のメモリセルのドレインDに8Vが印加され、ソースSはopenなので,BtoBによるホットホールが発生し、消去が行われる。このとき、行或いは列が非選択の場合は、フローティングゲートのトランジスタ1に電圧が印加されないので、書き込み、消去は起こらない。
この方式のメリットとしては、書き込みはビット書き込み及びページ書き込みが可能であり、また、消去は、ビット消去、ページ消去及び一括消去が可能である。ページ消去の場合には列線C1〜Cnを同時に選択する。マトリックスアレイ100全体の一括消去の場合にはすべての列線C1〜Cnと行線WL1〜WLmを同時に選択する。
図10には、図8に示すメモリアレイの別の動作方法を示す。共通ソースS側に電圧を印加した例である。書き込みは、選択されたWL1、C1に3V、Data線に0Vを印加する。このとき、Sに5Vを印加すると、M11には電流が流れ、メモリセルにホットエレクトロン書き込みが起こる。非選択セル(M12〜Mmn)では、行線WL(WL2〜WLm)、列線C(C2〜Cn)が0Vでオフしているので、メモリセル(M12〜Mmn)に電流が流れず、書き込みは起こらない。
消去については、ソースSが共通なので、全てのメモリセルM11〜Mmnが同時に消去される、所謂、フラッシュメモリの一括消去が行われる。もちろん、メモリアレイ100を分割して複数のブロックに分ければ、ブロック消去が可能である。このようにすると、消去はブロック消去或いは一括消去のみであるが、行デコーダ300、列デコーダ400の構成を低電圧トランジスタで構成できるので、面積的に小さく出来る。なお、書き込みは、ビット書き込み、ページ書き込みが可能である。
[実施形態4]
図11にさらに別の実施形態を示す。図8の実施形態のソースSを行方向に分離してソース線S1〜Smとしたものである。すなわち、この実施の形態では、図8のマトリックスアレイ100に対して、各メモリセルM11〜Mmnのソースを行ごとに分離してソース線S1〜Smとしたマトリックスアレイ100aを用いている。図12に動作を示す。
この構成では、図8の構成で図10の動作の場合にブロック消去或いは一括消去しか出来なかったものが、ページ消去が可能となる。また、たとえば同じソース線S1に接続された各メモリセルM11〜M1nについては、書き込み時のソース電圧S1と消去時のソース電圧S1を同じ8Vにすれば、図12の書き込み動作と消去動作を同時に行うことが出来る。すなわち、例えば、メモリセルM11に書き込み、メモリセルM12を消去、メモリセルM13(図示せず)に書き込み・・・を同時に行う場合は、C1=3V、C2=0V、C3=3V、・・・というようにDinの入力情報に応じてカラムデコーダ400の出力を選択すれば、書き込みと消去が同時に行える。
[実施形態5]
図13に、図8に示す実施形態3の変形して、書き込み、消去が同時に行えるようにした別の実施形態を示す。この実施の形態では、図8のマトリックスアレイ100に対して、各メモリセルM11〜Mmnのソースを列ごとに分離してソース線S1〜Snとしたマトリックスアレイ100bを用いている。またこの実施の形態のカラムゲート200bには、各ソース線S1、S2、…、SnとVS線とを接続・非接続するトランジスタ711、712、…、71nと、各ビット線Bit1、Bit2、…、BitnとVE線とを接続・非接続するトランジスタ721、722、…、72nと、各ビット線Bit1、Bit2、…、BitnとVW/R線とを接続・非接続するトランジスタ731、732、…、73nとが設けられている。
さらに、Bit線(Bit1〜Bitn)に書き込みと消去で異なる電圧を与えるために、図8の列デコーダ400を変更した列デコーダ400bによって各トランジスタトランジスタ731、732、…、73n、トランジスタ721、722、…、72n、トランジスタ711、712、…、71nを制御するために、書き込み制御及び読み出し時に選択される書き込みカラム選択線CW/R1〜CW/Rn、消去時に選択される消去カラム選択線CE1〜CEn、ソース線S1〜Snを選択するソースカラム選択線CS1〜CSnが設けられている。また、カラム電圧制御回路500bからは、書き込み電圧及び読み出しバイアス電圧を印加するVW/R、消去電圧を印加するVE、ソース電圧を印加するVSの各信号が出力される。以上の構成では、Din信号を受けて書き込みか消去かを判断して、列デコーダ400bと、カラム電圧制御回路500bとが動作するようになっている。
図14に動作を示す。例えばメモリセルM11が書き込みモードに設定されると、Din=“0”となり、CS1が3V、CE1が0V、CW/R1が7Vになり、Bit1がVW/R=5V、ソースS1がVS=0Vに接続され、WL1が10Vとなるので、M11は書き込みとなる。
一方、メモリセルM11が消去モードになると、Din=“1”となり、CS1=0V、CE1=10V、CW/R1=0V、VE=8Vとなり、Bit1=8V、S1=openとなり、M11は消去される。このようにして、同じ行線WLで選択された各メモリセルの書き込みと消去が同時に行われる。
実施形態4との違いは、Bit線の電圧が、書き込み(5V)と消去(8V)でそれぞれ最適な電圧に設定可能であることである。
上述したように、本発明の各実施の形態によれば、標準ロジックのCMOSプロセスで不揮発性半導体メモリ(すなわち不揮発性半導体メモリ素子及びそれを用いた半導体装置)が実現できる。したがって、標準ロジックに本発明の不揮発性半導体メモリを搭載することで、ロジック混載メモリを容易に、また安価に実現できる。
本発明による不揮発性半導体メモリ素子の実施の形態(実施形態1)の構成を示す図である。 図1の実施の形態の等化回路を示す図である。 図1の実施の形態の特性を説明するための図である。 図1の実施の形態の他の特性を説明するための図である。 図1の実施の形態の動作を説明するための図である。 図1の不揮発性半導体メモリ素子の応用例としての実施の形態(実施形態2)の構成を示す図である。 図6の実施の形態の動作を説明するための図である。 図6の実施の形態を用いてマトリックスアレイを構成した場合の実施の形態(実施形態3)を示す図である。 図8の実施の形態の動作を説明するための図である。 図8の実施の形態の他の動作を説明するための図である。 図8の実施の形態の変形例としての実施の形態(実施形態4)の構成を示す図である。 図11の実施の形態の動作を説明するための図である。 図8の実施の形態の他の変形例としての実施の形態(実施形態5)の構成を示す図である。 図13の実施の形態の動作を説明するための図である。
符号の説明
D…ドレイン
S…ソース
FG…フローティングゲート
SG…セレクトゲート
M11〜Mmn…不揮発性半導体メモリ素子(メモリセル)
1…フローティングゲートトランジスタ
2…セレクトトランジスタ
100、100a、100b…マトリックスアレイ
200、200b…カラムゲート
300…行デコーダ
400、400b…列デコーダ
500…書き込み/消去制御回路
500b…カラム電圧制御回路

Claims (4)

  1. 半導体基板上に形成されたフローティングゲート、ドレイン及びソースからなる第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと直列接続され、オン又はオフすることで前記第1のトランジスタの選択又は非選択を制御する第2のトランジスタとからなる不揮発性半導体メモリ素子であって、
    前記第2のトランジスタをオン状態として、前記第1のトランジスタのソース・ドレイン間に電圧を印加して電荷を前記フローティングゲートに注入して蓄積すると共に、
    前記第1のトランジスタのフローティングゲートに蓄積された電荷の消去時に、前記半導体基板と前記第1のトランジスタのドレイン又はソース間に電圧を印加し、バンド・バンド間によるホットホールを前記半導体基板中に発生させ、該ホットホールにより前記フローティングゲートに蓄積された電荷を消去するように構成された不揮発性半導体メモリ素子を、複数個、行及び列方向に配列したマトリックスアレイと、
    複数の前記第1のトランジスタのソースを行毎に接続する複数のソース線と、
    複数の前記第2のトランジスタのゲートを行毎に接続する複数の行線と、
    複数の前記第2のトランジスタのドレインを列毎に接続する複数のビット線と、
    前記各ビット線に接続された複数のトランジスタを複数の列線によって選択することで前記各ビット線を選択する列線選択手段と、
    前記行線を選択する行線選択手段と、
    前記列線選択手段によって選択されたビット線に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記列線選択手段及び行線選択手段によって選択された不揮発性半導体メモリ素子のフローティングゲートに蓄積された電荷の状態を読み出す読み出し手段と
    を備え、
    前記ソース線に印加する電圧を書き込み時と消去時で同一とし、書き込み時に前記不揮発性半導体メモリ素子の第2のトランジスタのドレインに接続されたビット線と第1のトランジスタのソースに接続されたソース線との間に電圧を印加し、消去時に前記不揮発性半導体メモリ素子の第2のトランジスタのドレインに接続されたビット線を開放として第1のトランジスタのソースに接続されたソース線と前記半導体基板間に電圧を印加する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記不揮発性半導体メモリ素子の前記第1のトランジスタ構成において、前記フローティングゲートと前記ソース又は前記ドレイン間の容量と前記フローティングゲートとチャネル間の容量との比が1:8である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 半導体基板上に形成されたフローティングゲート、ドレイン及びソースからなる第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタと直列接続され、オン又はオフすることで前記第1のトランジスタの選択又は非選択を制御する第2のトランジスタとからなる不揮発性半導体メモリ素子であって、
    前記第2のトランジスタをオン状態として、前記第1のトランジスタのソース・ドレイン間に電圧を印加して電荷を前記フローティングゲートに注入して蓄積すると共に、
    前記第1のトランジスタのフローティングゲートに蓄積された電荷の消去時に、前記半導体基板と前記第1のトランジスタのドレイン又はソース間に電圧を印加し、バンド・バンド間によるホットホールを前記半導体基板中に発生させ、該ホットホールにより前記フローティングゲートに蓄積された電荷を消去するように構成された不揮発性半導体メモリ素子を、複数個、行及び列方向に配列したマトリックスアレイと、
    複数の前記第1のトランジスタのソースを列毎に接続する複数のソース線と、
    複数の前記第2のトランジスタのゲートを行毎に接続する複数の行線と、
    複数の前記第2のトランジスタのドレインを列毎に接続する複数のビット線と、
    前記各ソース線及び前記各ビット線に接続された複数のトランジスタを複数の列線によって選択することで前記各ソース線及び前記各ビット線を選択する列線選択手段と、
    前記行線を選択する行線選択手段と、
    前記列線選択手段によって選択されたソース線及びビット線に所定の電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記列線選択手段及び行線選択手段によって選択された不揮発性半導体メモリ素子のフローティングゲートに蓄積された電荷の状態を読み出す読み出し手段と
    を備え、
    書き込み時に、前記不揮発性半導体メモリ素子の前記第2のトランジスタのドレインに接続されたビット線に所定の書込電圧を印加し、前記第1のトランジスタのソースに接続されたソース線を接地し、前記第2のトランジスタのドレインと前記第1のトランジスタのソースとの間に電圧を印加し、消去時に、前記不揮発性半導体メモリ素子の第2のトランジスタのドレインに接続されたビット線に所定の消去電圧を印加し、前記第1のトランジスタのソースに接続されたソース線を開放し、前記第1のトランジスタのドレインと前記半導体基板との間に電圧を印加する
    とを特徴とする半導体装置。
  4. 前記不揮発性半導体メモリ素子の前記第1のトランジスタ構成において、前記フローティングゲートと前記ソース又は前記ドレイン間の容量と前記フローティングゲートとチャネル間の容量との比が1:8である
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
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