JP2010054712A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学素子の劣化度を検出することができる投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】 第1実施形態に係る投写型映像表示装置100は、光源10と光学素子との間に設けられ、光源10から出射される光の照度を測定する第1光センサ80aと、光学素子と投写光学系との間に設けられ、光学素子から出射される光の照度を測定する第2光センサ80bと、第1光センサ80a及び第2光センサ80bの測定結果Da,Dbに基づいて、光学素子の劣化度Rを検出する検出部220とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光源と、光源から出射される光が照射される光学素子と、光学素子から出射された光を投写する投写光学系とを有する投写型映像表示装置に関する。
従来、光源と、光源から出射された光を変調する光学素子と、光学素子から出射された光を投写する投写光学系とを有する投写型映像表示装置が知られている。一般的に、光源としては、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、或いはキセノンランプなどが使用される。
このような投写型映像表示装置では、光源に経時劣化が発生するため、光源の明るさ(例えば、照度、輝度、明度、光量など)は積算点灯時間とともに低下する。そこで、光源の積算点灯時間が長くなるほど、光源に供給される電力を大きくする手法が提案されている(特許文献1参照)。この手法によれば、光源に経時劣化が発生したとしても、光源の明るさの低下を抑制できる。
特表2002−506331号公報
一方で、上述した投写型映像表示装置では、光源から出射される光が照射されることによって、光学素子においても経時劣化が発生する。しかしながら、特許文献1に記載の手法では、光源の凡その劣化度は検出できるものの、光学素子の劣化度を検出することはできない。そのため、光学素子の劣化の進行を緩和するための措置や、適切な時期における光学素子の取替えを行うことができなかった。
そこで、本発明は、上述した状況に鑑みてなされたものであり、光学素子の劣化度を検出することができる投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
本発明の特徴に係る投写型映像表示装置は、光源と、光源から出射される光が照射される光学素子と、光学素子から出射される光を投写する投写光学系と、光源と光学素子との間に設けられ、光源から出射される光の明るさを測定する第1光センサと、光学素子と投写光学系との間に設けられ、光学素子から出射される光の明るさを測定する第2光センサと、第1光センサ及び第2光センサの測定結果に基づいて、光学素子の劣化度を検出する検出部とを備えることを要旨とする。
本発明の特徴に係る投写型映像表示装置によれば、光源の劣化度とは別に、光学素子の劣化度を検出することができる。従って、光学素子の劣化の進行を緩和するための措置や、適切な時期における光学素子の取替えを行うことができる。
本発明の特徴において、検出部は、光学素子から出射される光の明るさの光源から出射される光の明るさに対する比に基づいて、光学素子の劣化度を検出してもよい。
本発明の特徴において、光学素子を冷却する冷却装置と、冷却装置を制御する冷却制御部とを備え、冷却制御部は、劣化度が第1閾値よりも大きくなった場合に、光学素子を冷却する温度を低くしてもよい。
本発明の特徴において、検出部によって検出される劣化度が第2閾値よりも大きくなった旨をユーザに通知する通知装置を備えていてもよい。
本発明の特徴において、光学素子は、赤成分光を透過する赤系光学素子と、緑成分光を透過する緑系光学素子と、青成分光を透過する青系光学素子とを含み、第2光センサは、赤成分光の明るさを測定する赤系光センサと、緑成分光の明るさを測定する緑系光センサと、青成分光の明るさを測定する青系光センサとを含んでおり、検出部は、赤系光センサ、緑系光センサ、青系光センサ及び第1光センサの測定結果に基づいて、赤系光学素子、緑系光学素子及び青系光学素子それぞれの劣化度を検出してもよい。
本発明の特徴において、赤系光学素子は、赤成分光を変調する赤系光変調素子を含み、緑系光学素子は、緑成分光を変調する緑系光変調素子を含み、青系光学素子は、青成分光を変調する青系光変調素子を含んでおり、赤系光変調素子、緑系光変調素子及び青系光変調素子それぞれにおける変調量を制御する映像制御部を備え、映像制御部は、赤系光学素子、緑系光学素子及び青系光学素子それぞれの劣化度に応じて、変調量を制御してもよい。
本発明によれば、光学素子の劣化度を検出することができる投写型映像表示装置を提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、投写型映像表示装置100の構成を示す模式図である。
図1に示すように、投写型映像表示装置100は、光源10と、UV/IRカットフィルタ20と、フライアイレンズユニット30と、PBSアレイ40と、複数の液晶パネル50(液晶パネル50R、液晶パネル50G、液晶パネル50B)と、クロスダイクロイックプリズム60と、投写レンズユニット70とを有する。
光源10は、白色光を発するUHPランプなどである。光源10が発する光は、赤成分光、緑成分光及び青成分光を含む。
UV/IRカットフィルタ20は、可視光成分(赤成分光、緑成分光及び青成分光)を透過する一方、視外光成分(例えば、赤外成分光や紫外成分光)を遮光する。
フライアイレンズユニット30は、光源10が発する光を均一化する。具体的には、フライアイレンズユニット30は、フライアイレンズ30a及びフライアイレンズ30bによって構成される。
フライアイレンズ30a及びフライアイレンズ30bは、それぞれ、複数の微少レンズによって構成される。各微少レンズは、光源10が発する光が液晶パネル50の全面に照射されるように、光源10が発する光を導く。
PBSアレイ40は、フライアイレンズユニット30から出射された光の偏光状態を揃える。例えば、PBSアレイ40は、フライアイレンズユニット30から出射された光をS偏光に揃える。
また、投写型映像表示装置100は、ミラー群(ダイクロイックミラー111、ダイクロイックミラー112、反射ミラー121〜反射ミラー123)と、レンズ群(コンデンサレンズ131〜コンデンサレンズ133、コンデンサレンズ140R、コンデンサレンズ140G、コンデンサレンズ140B、リレーレンズ151〜リレーレンズ153)とを有する。
ダイクロイックミラー111は、PBSアレイ40から出射された光のうち、赤成分光を透過する。ダイクロイックミラー111は、PBSアレイ40から出射された光のうち、緑成分光及び青成分光を反射する。
ダイクロイックミラー112は、ダイクロイックミラー111で反射された光のうち、青成分光を透過する。ダイクロイックミラー112は、ダイクロイックミラー111で反射された光のうち、緑成分光を反射する。
反射ミラー121は、赤成分光を反射して赤成分光を液晶パネル50R側に導く。反射ミラー122及び反射ミラー123は、青成分光を反射して青成分光を液晶パネル50B側に導く。
コンデンサレンズ131は、光源10から出射される白色光を集光するレンズである。コンデンサレンズ132は、ダイクロイックミラー111を透過した赤成分光を集光する。コンデンサレンズ133は、ダイクロイックミラー111で反射された緑成分光及び青成分光を集光する。
コンデンサレンズ140Rは、液晶パネル50Rに赤成分光が照射されるように、赤成分光を略平行光化する。コンデンサレンズ140Gは、液晶パネル50Gに緑成分光が照射されるように、緑成分光を略平行光化する。コンデンサレンズ140Bは、液晶パネル50Bに青成分光が照射されるように、青成分光を略平行光化する。コンデンサレンズ140Bの光出射面側には、紫外成分を遮光するUVカットフィルタ21が設けられる。
リレーレンズ151〜リレーレンズ153は、青成分光の拡大を抑制しながら、液晶パネル50B上に青成分光を略結像する。
液晶パネル50Rは、赤成分光の偏光方向を回転させることによって赤成分光を変調する赤系光変調素子である。液晶パネル50Rの光入射面側には、光の拡散を抑えて、コントラスト比や透過率を向上させる補償板51Rが設けられている。
補償板51Rの光入射面側には、一の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を透過して、他の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を遮光する入射側偏光板52Rが設けられている。入射側偏光板52Rの光入射面側には、入射側偏光板52Rに入射する光の光量や熱負担を軽減させる入射側プリ偏光板53Rが設けられている。
一方、液晶パネル50Rの光出射面側には、後述する出射側偏光板55Rに入射する光の光量や熱負担を軽減させる出射側プリ偏光板54Rが設けられている。出射側プリ偏光板54Rの光出射面側には、一の偏光方向(例えば、P偏光)を有する光を遮光して、他の偏光方向(例えば、S偏光)を有する光を透過する出射側偏光板55Rが設けられている。
同様に、液晶パネル50Gは、緑成分光の偏光方向を回転させることによって緑成分光を変調する緑系光変調素子である。液晶パネル50Gの光入射面側には、補償板51G、入射側偏光板52G及び入射側プリ偏光板53Gが設けられている。一方、液晶パネル50Gの光出射面側には、出射側プリ偏光板54G及び出射側偏光板55Gが設けられている。
同様に、液晶パネル50Bは、青成分光の偏光方向を回転させることによって青成分光を変調する青系光変調素子である。液晶パネル50Bの光入射面側には、補償板51B、入射側偏光板52B及び入射側プリ偏光板53Bが設けられている。一方、液晶パネル50Bの光出射面側には、出射側プリ偏光板54B及び出射側偏光板55Bが設けられている。
クロスダイクロイックプリズム60は、液晶パネル50R、液晶パネル50G及び液晶パネル50Bから出射された光を合成する。クロスダイクロイックプリズム60は、投写レンズユニット70側に合成光を出射する。
投写レンズユニット70は、クロスダイクロイックプリズム60から出射された合成光(映像光)をスクリーン上などに投写する。
ここで、上述した液晶パネル50、補償板51、入射側偏光板52、入射側プリ偏光板53、出射側プリ偏光板54、出射側偏光板55、コンデンサレンズ140R,140G及びリレーレンズ153は、第1実施形態に係る光学素子を構成する。このような光学素子は、光源10から出射される光の照射によって加熱され劣化が進行するおそれがあるので、図1に示すように、例えば、図示しない冷却ファン等の冷却装置200によって冷却される。一方で、投写レンズユニット70は、第1実施形態に係る投写光学系を構成する。このような投写光学系は、光学素子から出射される光を投写する。
また、図1に示すように、投写型映像表示装置100は、光センサ80(第1光センサ80a、第2光センサ80b)を備える。
第1光センサ80aは、光源10と光学素子との間に設けられており、光源10から出射される光の明るさを測定する。具体的には、本実施形態に係る第1光センサ80aは、コンデンサレンズ131とダイクロイックミラー111との間に配置されており、コンデンサレンズ131から出射される光の明るさを測定する。
第2光センサ80bは、光学素子と投写光学系との間に設けられており、光学素子から出射される光の明るさを測定する。具体的には、本実施形態に係る第2光センサ80bは、クロスダイクロイックプリズム60と投写レンズユニット70との間に配置されており、クロスダイクロイックプリズム60から出射される光の明るさを測定する。
なお、一般的に、「光の明るさ」は、照度、輝度、明度、或いは光量などによって表される。本実施形態では、「光の明るさ」の一指標として「照度」を例に挙げて説明する。
(投写型映像表示装置の機能)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の機能について、図面を参照しながら説明する。図2は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100(制御ユニット300)の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、制御ユニット300は、映像制御部210、検出部220、冷却制御部230及び通知制御部240と備える。
映像制御部210は、赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Binを含む映像入力信号を取得する。映像制御部210は、赤出力信号Rout、緑出力信号Gout及び青出力信号Boutを含む映像出力信号を出力する。これによって、映像制御部210は、液晶パネル50を制御する。
検出部220は、光学素子の劣化度を検出する。光学素子は、上述の通り、液晶パネル50、補償板51、入射側偏光板52、入射側プリ偏光板53、出射側プリ偏光板54、出射側偏光板55、コンデンサレンズ140R,140G及びリレーレンズ153によって構成される。検出部220は、光学素子から出射される光の照度の光源から出射される光の照度に対する比に基づいて、光学素子の劣化度を検出する。
具体的には、検出部220は、光源10(コンデンサレンズ131)から出射される光の照度を示す第1照度Daを、第1光センサ80aから取得する。また、検出部220は、光学素子(クロスダイクロイックプリズム60)から出射される光の照度を示す第2照度Dbを、第2光センサ80bから取得する。
検出部220は、第2照度Dbの第1照度Daに対する比Db/Daを算出する。検出部220は、比Db/Daに基づいて、光学素子の劣化度を検出する。具体的には、検出部220は、図3に示すように、比Db/Daに応じて、劣化度Rを取得する。劣化度Rは、比Db/Daが小さくなるほど大きくなる。比Db/Daは、最小値0〜最大値1の値である。劣化度Rは、最小値0〜最大値RMAXの値である。劣化度Rは、比Db/Daが最大値1の場合に最小値0となり、比Db/Daが最小値0の場合に最大値RMAXとなる。
ここで、本実施形態では、検出部220は、比Db/Daが値Fよりも小さくなった場合、すなわち、劣化度Rが第1閾値Rよりも大きくなった場合、その旨を冷却制御部230に通知する。また、検出部220は、比Db/Daが値Fよりも小さくなった場合、すなわち、劣化度Rが第2閾値Rよりも大きくなった場合、その旨を通知制御部240に通知する。
冷却制御部230は、投写型映像表示装置100の電源投入、或いは映像制御部210による映像の表示開始に応じて、冷却装置200の制御を開始する。具体的には、冷却制御部230は、冷却装置200から光学素子に送られる冷却風の温度を制御する。冷却装置200から光学素子に送られる冷却風の温度は、通常、所定の温度に制御されている。冷却制御部230は、検出部220から劣化度Rが第1閾値Rよりも大きくなった旨の通知を受けた場合、光学素子に送られる冷却風の温度を所定の温度よりも低くする。これによって、光学素子の冷却効率が促進される。
通知制御部240は、ユーザに所定の通知を行うための通知装置400の動作を制御する。通知装置400は、例えば、「光学素子の交換が必要です。」などの警告文を表示するモニター、或いは警告音を発するスピーカーである。通知制御部240は、検出部220から劣化度Rが第2閾値Rよりも大きくなった旨の通知を受けた場合、通知装置400に警告文を表示させたり警告音を発したりする。これによって、光学素子の劣化が相当程度進行したことがユーザに通知される。
(投写型映像表示装置の動作)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の動作について、図面を参照しながら説明する。図4は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100(制御ユニット300)の動作を示すフロー図である。
図4に示すように、ステップS10において、制御ユニット300は、第1照度Daと第2照度Dbとを取得する。
ステップS20において、制御ユニット300は、第2照度Dbの第1照度Daに対する比Db/Daに基づいて、劣化度Rを取得する(図3参照)。
ステップS30において、制御ユニット300は、取得した劣化度Rが第1閾値Rよりも大きいか否かを判定する。劣化度Rが第1閾値Rよりも大きい場合、処理はステップS40に進む。劣化度Rが第1閾値R以下である場合、処理は終了する。
ステップS40において、制御ユニット300は、冷却装置200を制御することによって、光学素子の冷却能力を向上させる。
ステップS50において、制御ユニット300は、取得した劣化度Rが第2閾値Rよりも大きいか否かを判定する。劣化度Rが第2閾値Rよりも大きい場合、処理はステップS60に進む。劣化度Rが第2閾値R以下である場合、処理は終了する。
ステップS60において、制御ユニット300は、通知装置400を作動させることによって、光学素子の劣化が相当程度進行したことをユーザに通知する。
(作用及び効果)
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100は、光源10と光学素子との間に設けられ、光源10から出射される光の照度を測定する第1光センサ80aと、光学素子と投写光学系との間に設けられ、光学素子から出射される光の照度を測定する第2光センサ80bと、第1光センサ80a及び第2光センサ80bの測定結果Da,Dbに基づいて、光学素子の劣化度Rを検出する検出部220とを備える。
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100によれば、光源の劣化度とは別に、光学素子の劣化度を検出することができる。従って、光学素子の劣化の進行を緩和するための措置や、適切な時期における光学素子の取替えを行うことができる。
具体的には、投写型映像表示装置100が備える冷却制御部230は、劣化度Rが第1閾値Rよりも大きくなった場合、光学素子を冷却する温度を低くする。従って、光学素子の劣化の進行を緩和することができる。
また、投写型映像表示装置100が備える通知装置400は、劣化度Rが第2閾値Rよりも大きくなった場合、その旨をユーザに通知する。従って、ユーザは、光学素子の劣化が相当程度進行したことを認識し、光学素子の取替えを行うことができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態に係る投写型映像表示装置101ついて、図面を参照しながら説明する。以下においては、上述した第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。具体的には、第2実施形態では、光の明るさを測定するための第2光センサ80bは、赤系光センサ80bと、緑系光センサ80bと、青系光センサ80bとを含む。なお、第2実施形態では、「光の明るさ」の一指標として「光量」を例に挙げて説明する。
(投写型映像表示装置の構成)
図5は、第2実施形態に係る投写型映像表示装置101の構成を示す模式図である。図5に示すように、投写型映像表示装置101は、赤系光センサ80bと、緑系光センサ80bと、青系光センサ80bとを有する。赤系光センサ80bと、緑系光センサ80bと、青系光センサ80bとは、第2光センサ80bを構成する。
ここで、上述した液晶パネル50R、補償板51R、入射側偏光板52R、入射側プリ偏光板53R、出射側プリ偏光板54R、出射側偏光板55R及びコンデンサレンズ140Rは、第2実施形態に係る赤系光学素子を構成する。赤系光学素子は、光源10から出射される光のうち赤成分光を透過させる。なお、液晶パネル50Rは、赤成分光の偏光方向を回転させることによって赤成分光を変調する赤系光変調素子である。
また、上述した液晶パネル50G、補償板51G、入射側偏光板52G、入射側プリ偏光板53G、出射側プリ偏光板54G、出射側偏光板55G及びコンデンサレンズ140Gは、第2実施形態に係る緑系光学素子を構成する。緑系光学素子は、光源10から出射される光のうち緑成分光を透過させる。なお、液晶パネル50Gは、緑成分光の偏光方向を回転させることによって緑成分光を変調する緑系光変調素子である。
また、上述した液晶パネル50B、補償板51B、入射側偏光板52B、入射側プリ偏光板53B、出射側プリ偏光板54B、出射側偏光板55B及びリレーレンズ153は、第2実施形態に係る青系光学素子を構成する。青系光学素子は、光源10から出射される光のうち青成分光を透過させる。液晶パネル50Bは、青成分光の偏光方向を回転させることによって青成分光を変調する青系光変調素子である。
赤系光センサ80bは、赤系光学素子と投写光学系との間に設けられており、赤系光学素子から出射される光の明るさを測定する。具体的には、本実施形態に係る赤系光センサ80bは、出射側偏光板55Rとクロスダイクロイックプリズム60との間に配置されており、出射側偏光板55Rから出射される光の光量を測定する。
緑系光センサ80bは、緑系光学素子と投写光学系との間に設けられており、緑系光学素子から出射される光の明るさを測定する。具体的には、本実施形態に係る緑系光センサ80bは、出射側偏光板55Gとクロスダイクロイックプリズム60との間に配置されており、出射側偏光板55Gから出射される光の光量を測定する。
青系光センサ80bは、青系光学素子と投写光学系との間に設けられており、青系光学素子から出射される光の明るさを測定する。具体的には、本実施形態に係る青系光センサ80bは、出射側偏光板55Bとクロスダイクロイックプリズム60との間に配置されており、出射側偏光板55Bから出射される光の光量を測定する。
(投写型映像表示装置の機能)
図6は、第2実施形態に係る投写型映像表示装置101(制御ユニット301)の構成を示すブロック図である。図6に示すように、制御ユニット301は、映像制御部211及び検出部221を備える。
映像制御部211は、赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Binを含む映像入力信号を取得する。映像制御部211は、赤出力信号Rout、緑出力信号Gout及び青出力信号Boutを含む映像出力信号を出力する。本実施形態では、映像制御部211は、後述するように、検出部221から取得されるGAIN、GAIN及びGAINに応じて、液晶パネル50R、液晶パネル50G及び液晶パネル50Bにおける変調量を制御する。
検出部221は、赤系光学素子、緑系光学素子及び青系光学素子それぞれの劣化度を検出する。
具体的には、検出部221は、光源10(コンデンサレンズ131)から出射される光の光量を示す第1光量Daを、第1光センサ80aから取得する。また、検出部221は、赤系光学素子(出射側偏光板55R)から出射される光の光量を示す赤系光量Dを、赤系光センサ80bから取得する。同様に、検出部221は、緑系光学素子(出射側偏光板55G)から出射される光の光量を示す緑系光量Dを、緑系光センサ80bから取得する。同様に、検出部221は、青系光学素子(出射側偏光板55B)から出射される光の光量を示す青系光量Dを、青系光センサ80bから取得する。
続いて、検出部221は、赤系光量Dの第1光量Daに対する比D/Daと、緑系光量Dの第1光量Daに対する比D/Daと、青系光量Dの第1光量Daに対する比D/Daとを算出する。
次に、検出部221は、比D/Daに基づいて、赤系光学素子の劣化度Rを検出する。具体的には、検出部221は、図7に示すように、比D/Daに応じて、劣化度Rを取得する。劣化度Rは、比D/Daが小さくなるほど大きくなる。比D/Daは、最小値0〜最大値Fの値である。
同様に、検出部221は、比D/Daに基づいて緑系光学素子の劣化度Rを、比D/Daに基づいて青系光学素子の劣化度Rを取得する。
次に、検出部221は、映像制御部211において、赤入力信号Rin、緑入力信号Gin及び青入力信号Binそれぞれの光量を調整するための赤系寄与度GAIN、緑系寄与度GAIN及び青系寄与度GAINを算出する。以下においては、劣化度R、劣化度R及び劣化度Rを比較して、劣化度Rが最も大きい値である場合を例に挙げて説明する。
まず、赤系寄与度GAINを「1」に設定する。次に、緑系寄与度GAINを「R/R」に設定し、青系寄与度GAINを「R/R」に設定する。このような赤系寄与度GAIN、緑系寄与度GAIN及び青系寄与度GAINを用いることによって、劣化度が小さい系の光量を劣化度が大きい系の光量に合わせることができる。
検出部221は、算出された赤系寄与度GAIN、緑系寄与度GAIN及び青系寄与度GAINを、映像制御部211に通知する。映像制御部211は、赤系寄与度GAIN、緑系寄与度GAIN及び青系寄与度GAINそれぞれに応じて、液晶パネル50R、液晶パネル50G及び液晶パネル50Bそれぞれにおける変調量を制御する。
(作用及び効果)
第2実施形態に係る投写型映像表示装置101において、第2光センサ80bは、赤系光センサ80bと、緑系光センサ80bと、青系光センサ80bとを含む。検出部221は、赤系光量Dの第1光量Daに対する比D/Daに基づいて、赤系光学素子の劣化度Rを検出する。同様に、検出部221は、緑系光量Dの第1光量Daに対する比D/Daに基づいて緑系光学素子の劣化度Rを、青系光量Dの第1光量Daに対する比D/Daに基づいて青系光学素子の劣化度Rを検出する。
従って、赤系光学素子、緑系光学素子及び青系光学素子それぞれについて、個別に劣化度を検出することができる。その結果、各光学素子ごとに、劣化の進行を緩和するための措置や、適切な時期における取替えを行うことができる。
また、検出部221は、劣化度R、劣化度R及び劣化度Rに基づいて、赤系寄与度GAIN、緑系寄与度GAIN及び青系寄与度GAINを算出する。映像制御部211は、赤系寄与度GAIN、緑系寄与度GAIN及び青系寄与度GAINそれぞれに応じて、映像入力信号を構成する赤成分光、緑成分光及び青成分光の変調量を制御する。
従って、赤系光学素子、緑系光学素子及び青系光学素子それぞれの劣化度が異なる場合、すなわち、各成分光の明るさが異なる場合であっても、各液晶パネル(光変調素子)において、各成分光の明るさを揃えることができる。具体的には、最も劣化度の大きな系の成分光の明るさに、他の系の成分光の明るさを揃えることができる。その結果、画像の色味を自然にすることができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、上述した実施形態では、光センサによって光の「照度」、「光量」を測定することとしたが、これに限られるものではない。光センサは、「光の明るさ」の指標を測定することができればよく、例えば、光センサは、光の輝度、光度、光束などを測定するものであってもよい。
また、上述した第2実施形態では特に触れていないが、制御ユニット301は、第1実施形態に係る冷却制御部230や通知制御部240を備えていてもよい。この場合、各系の光学素子ごとに冷却を強めることや、各系の光学素子ごとに取替えをユーザに促すことができる。
また、上述した実施形態では、表示装置として液晶パネル50が用いられるが、これに限定されるものではない。表示装置としては、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)やDMD(Degital Micromirror Device)などが用いられてもよい。
また、上述した実施形態では、光源として固体光源を用いるが、これに限定されるものではない。光源としては、白色光を発するUHPランプが用いられてもよい。
また、上記実施形態では特に触れていないが、冷却装置200は、コンプレッサを用いて冷却風を光学素子に供給することによって光学素子を冷却する構成を有していてもよい。
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。 第1実施形態に係る制御ユニット300の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る比Db/Daと劣化度Rとの関係を示すグラフである。 第1実施形態に係る制御ユニット300の動作を示すフロー図である。 第2実施形態に係る投写型映像表示装置101の構成を示す図である。 第2実施形態に係る制御ユニット301の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る比D/Daと劣化度Rとの関係を示すグラフである。
符号の説明
10…光源、20…カットフィルタ、21…UVカットフィルタ、30…フライアイレンズユニット、30a…フライアイレンズ、30b…フライアイレンズ、40…PBSアレイ、50…液晶パネル、51…補償板、52…入射側偏光板、53…入射側プリ偏光板、54…出射側プリ偏光板、55…出射側偏光板、60…クロスダイクロイックプリズム、70…投写レンズユニット、80…光センサ、80a…第1光センサ、80b…第2光センサ、80b…青系光センサ、80b…緑系光センサ、80b…赤系光センサ、100、101…投写型映像表示装置、111、112…ダイクロイックミラー、121〜123…反射ミラー、131〜133…コンデンサレンズ、140B、140G、140R…コンデンサレンズ、151〜153…リレーレンズ、200…冷却装置、210、211…映像制御部、220、221…検出部、230…冷却制御部、240…通知制御部、300、301…制御ユニット、400…通知装置

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源から出射される光が照射される光学素子と、
    前記光学素子から出射される光を投写する投写光学系と、
    前記光源と前記光学素子との間に設けられ、前記光源から出射される光の明るさを測定する第1光センサと、
    前記光学素子と前記投写光学系との間に設けられ、前記光学素子から出射される光の明るさを測定する第2光センサと、
    前記第1光センサ及び前記第2光センサの測定結果に基づいて、前記光学素子の劣化度を検出する検出部と
    を備えることを特徴とする投写型映像表示装置。
  2. 前記検出部は、前記光学素子から出射される光の明るさの前記光源から出射される光の明るさに対する比に基づいて、前記光学素子の劣化度を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記光学素子を冷却する冷却装置と、
    前記冷却装置を制御する冷却制御部とを備え、
    前記冷却制御部は、前記劣化度が第1閾値よりも大きくなった場合に、冷却能力を向上させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記検出部によって検出される前記劣化度が第2閾値よりも大きくなった旨をユーザに通知する通知装置を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の投写型映像表示装置。
  5. 前記光学素子は、
    赤成分光を透過する赤系光学素子と、
    緑成分光を透過する緑系光学素子と、
    青成分光を透過する青系光学素子とを含み、
    前記第2光センサは、
    前記赤成分光の明るさを測定する赤系光センサと、
    前記緑成分光の明るさを測定する緑系光センサと、
    前記青成分光の明るさを測定する青系光センサとを含んでおり、
    前記検出部は、
    前記赤系光センサ、前記緑系光センサ、前記青系光センサ及び前記第1光センサの測定結果に基づいて、前記赤系光学素子、前記緑系光学素子及び前記青系光学素子それぞれの劣化度を検出する
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の投写型映像表示装置。
  6. 前記赤系光学素子は、前記赤成分光を変調する赤系光変調素子を含み、
    前記緑系光学素子は、前記緑成分光を変調する緑系光変調素子を含み、
    前記青系光学素子は、前記青成分光を変調する青系光変調素子を含んでおり、
    前記赤系光変調素子、前記緑系光変調素子及び前記青系光変調素子それぞれにおける変調量を制御する映像制御部を備え、
    前記映像制御部は、前記赤系光学素子、前記緑系光学素子及び前記青系光学素子それぞれの劣化度に応じて、前記変調量を制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の投写型映像表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012027106A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Hitachi Consumer Electronics Co Ltd 投写型映像表示装置
JP2016173451A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター、およびプロジェクターの制御方法
JP7494635B2 (ja) 2019-11-28 2024-06-04 株式会社リコー 画像投射装置

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