JP2009295899A - 板状物の分割方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低誘電率絶縁体被膜を分割予定ラインに沿ってレーザービーム照射によって除去し、除去した領域を切削ブレードで切削する場合において、切削溝の検出を確実に容易に行うことができ、レーザー加工溝と切削溝とを合致させることが可能な分割方法を提供する。
【解決手段】ウエハ外周余剰領域の外周部分を除いて、分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射してレーザー加工溝94を形成するレーザービーム照射工程と、レーザー加工溝に沿ってレーザー加工溝の底部及び外周余剰領域のレーザ加工溝未成性領域96を切削ブレードで切削して、レーザー加工溝より溝幅の狭い切削溝98を形成する切削工程と、レーザービーム照射工程で形成されたレーザー加工溝94とレーザ加工溝未成性領域96に形成された切削溝98との位置ずれを検出して、レーザー加工溝に切削ブレードを合致させる位置合わせ工程と、を具備したことを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体ウエーハ等の板状物の分割方法に関する。
IC、LSI等のデバイスが表面に複数形成された半導体ウエーハ等の板状物は切削装置によって個々のデバイスに分割され、分割されたデバイスは携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用されている。
切削装置としては被加工物を保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードと、切削ブレードが装着されるスピンドルとを備えたダイサーと称される装置が広く使用されている。
切削ブレードは、例えば粒径3μm程度のダイアモンド砥粒を電着固定した切刃を外周に有し、この切削ブレードがスピンドルによって20000〜60000rpm等の高速で回転させられつつ被加工物に切り込むことで切削が行われる。
また、ダイサーによる加工では、ヘアラインと呼ばれる装置に装着されたカメラの基準線と切削予定ラインとを合わせることで加工位置の設定を行っている。加工に際して事前にカメラの基準線と切削ブレードの中心線を合わせる作業(ヘアライン合わせ)を実施するが、加工に伴ってスピンドルには高速回転による熱膨張が生じるため、切削ブレードの位置には軸方向のずれが生じる。
切削ブレードとカメラの基準線がずれた状態で切削を遂行すると、切削予定ラインからずれた領域を切削してデバイスを破損させてしまう恐れがある。そこで通常は、切削加工の途中に所定のタイミングでヘアライン合わせを実施する。具体的には、切削で形成した切削溝をカメラで撮像し、カメラの基準線と切削溝とのずれを検出して補正している。
一方、近年、IC、LSI等の半導体チップの処理能力を向上するために、シリコン等の半導体基板の表面にSiOF、BSG(SiOB)等の無機物系の膜やポリイミド系、パリレン系等のポリマー膜である有機物系の膜からなる低誘電率絶縁体被膜(low−k膜)と、回路を形成する機能膜が積層された積層体によって半導体チップを形成した形態の半導体ウエーハが実用化されている。
また、半導体ウエーハの分割予定ライン上にテストエレメントグループ(TEG)と呼ばれる金属パターンを部分的に配設し、デバイスへ分割する前に金属パターンを通して回路の機能をテストするように構成した半導体ウエーハも実用化されている。
これらlow−k膜やTEGは半導体基板の材料と異なる材料で形成されているため、切削ブレードで半導体基板と同時に切削することは困難である。特にlow−k膜は雲母のように非常に脆いことから、切削ブレードで切削すると、切削した点を基点にlow−k膜が剥離してデバイスが損傷してしまうという問題がある。また、TEGは金属で形成されているため、切削ブレードで切削するとバリが発生するとともに、切削ブレードの寿命が短くなるという問題がある。
これらの問題を解決するために、半導体ウエーハの分割予定ラインに沿ってパルスレーザービームを照射することで分割予定ライン上のlow−k膜やTEGを除去し、除去した領域に切削ブレードを位置付けて切削するための加工装置が提案されている(特開2003−320466号参照)。
特開2003−320466号公報
ところが、レーザービームの照射によってlow−k膜やTEGが除去されてレーザー加工溝が形成された領域を切削ブレードで切削する際には、ヘアライン合わせを実施しようとしても切削による切削溝はレーザー加工溝の底部に形成されるため、被加工物の上面からはカメラで切削溝が検出しづらいという問題が生じる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、レーザービーム照射によって加工溝を形成した領域を切削ブレードで切削する場合であっても、切削溝の検出を確実に容易に行うことができ、レーザー加工溝と切削溝とを合致させることが可能な板状物の分割方法を提供することである。
本発明によると、表面に複数の分割予定ラインが格子状に形成されているとともに、該複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを有する板状物を個々のデバイスに分割する板状物の分割方法であって、該外周余剰領域の外周部分を除いて、該分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射してレーザー加工溝を形成するレーザービーム照射工程と、該レーザービーム照射工程によって形成された該レーザー加工溝に沿って該レーザー加工溝の底部及び該外周余剰領域の前記外周部分を切削ブレードで切削して、該レーザー加工溝より溝幅の狭い切削溝を形成する切削工程と、該レーザービーム照射工程で形成された前記レーザー加工溝と該外周余剰領域の前記外周部分に形成された前記切削溝との位置ずれを検出して、該レーザー加工溝に該切削ブレードを合致させる位置合わせ工程と、を具備したことを特徴とする板状物の分割方法が提供される。
好ましくは、前記位置合わせ工程は、該外周余剰領域の前記外周部分に形成された前記切削溝を切削ブレードの位置合わせ用基準線が形成された光学系を備えた撮像手段で撮像し、該基準線と該切削溝との位置ずれを検出して補正値を算出し、該レーザー加工溝に該基準線を位置合わせするとともに、該切削ブレードの位置データに該補正値を加算して該切削ブレードと該レーザー加工溝とを合致させる、各工程から構成される。
本発明によると、レーザー加工溝の形成時に外周余剰領域の外周部分にレーザー加工溝の未形成領域が残存するため、切削ブレードで切削する際にはこのレーザー加工溝未形成領域でヘアライン合わせを実施することが可能となり、レーザー加工溝に切削溝を合致させることが可能となる。更に、レーザー加工溝未形成領域はデバイスが形成されていない外周余剰領域の外周部分に形成されるため、一枚のウエーハからデバイスの取り量を減らすことがない。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の板状物の分割方法を実施するのに適したレーザー加工装置の概略構成図を示している。
レーザー加工装置2は、静止基台4上にX軸方向に移動可能に搭載された第1スライドブロック6を含んでいる。第1スライドブロック6は、ボールねじ8及びパルスモータ10から構成される加工送り手段12により一対のガイドレール14に沿って加工送り方向、すなわちX軸方向に移動される。
第1スライドブロック6上には第2スライドブロック16がY軸方向に移動可能に搭載されている。すなわち、第2スライドブロック16はボールねじ18及びパルスモータ20から構成される割り出し送り手段22により一対のガイドレール24に沿って割り出し方向、すなわちY軸方向に移動される。
第2スライドブロック10上には円筒支持部材26を介してチャックテーブル28が搭載されており、チャックテーブル28は加工送り手段12及び割り出し送り手段22によりX軸方向及びY軸方向に移動可能である。チャックテーブル28には、チャックテーブル28に吸引保持されたLEDウエーハ等のワークをクランプするクランパ30が設けられている。
静止基台4にはコラム32が立設されており、このコラム32にはレーザービーム発振手段34を収容したケーシング35が取り付けられている。レーザービーム発振手段34は、後で詳細に説明するように、加工用レーザービーム発振手段とワークのエッジ検出用レーザービーム発振手段を含んでいる。
これらのレーザービーム発振手段から発振された加工用及びエッジ検出用レーザービームは、ケーシング35の先端に取り付けられた集光器36の対物レンズによって集光されてチャックテーブル28に保持されているLEDウエーハ等のワークに照射される。
ケーシング35の先端部には、集光器36とX軸方向に整列して加工用レーザービーム照射手段によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段38が配設されている。
撮像手段38は、可視光によって撮像する通常のCCD等の撮像素子の他に、ワークに赤外線を照射する赤外線照射手段と、赤外線照射手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、この光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する赤外線CCD等の赤外線撮像素子から構成される赤外線撮像手段を含んでおり、撮像した画像信号は後述するコントローラ(制御手段)40に送信される。
コントローラ40はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)42と、制御プログラム等を格納するリードオンリーメモリ(ROM)44と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)46と、カウンタ48と、入力インターフェイス50と、出力インターフェイス52とを備えている。
56は案内レール14に沿って配設されたリニアスケール54と、第1スライドブロック6に配設された図示しない読み取りヘッドとから構成される加工送り量検出手段であり、加工送り量検出手段56の検出信号はコントローラ40の入力エンターフェイス50に入力される。
60はガイドレール24に沿って配設されたリニアスケール58と第2スライドブロック16に配設された図示しない読み取りヘッドとから構成される割り出し送り量検出手段であり、割り出し送り量検出手段60の検出信号はコントローラ40の入力インターフェイス50に入力される。
撮像手段38で撮像した画像信号もコントローラ40の入力インターフェイス50に入力される。一方、コントローラ40の出力インターフェイス52からはパルスモータ10、パルスモータ20、レーザービーム照射手段34等に制御信号が出力される。
次に図2を参照すると、本発明の板状物の分割方法を実施するのに適した切削装置(ダイシング装置)62の外観斜視図が示されている。
切削装置62の前面側には、オペレータが加工条件等の装置に対する指示を入力するための操作手段64が設けられている。装置上部には、オペレータに対する案内画面や後述する撮像手段によって撮像された画像が表示されるCRT等の表示手段66が設けられている。
本発明の方法を適用するのに適した板状物の一種であるウエーハWは粘着テープであるダイシングテープTに貼着され、ダイシングテープTの外周縁部は環状フレームFに貼着されている。
これにより、ウエーハWはダイシングテープTを介してフレームFに支持された状態となり、図2に示したウエーハカセット68中にウエーハが複数枚(例えば25枚)収容される。ウエーハカセット68は上下動可能なカセットエレベータ69上に載置される。
ウエーハカセット68の後方には、ウエーハカセット68から切削前のウエーハWを搬出するとともに、切削後のウエーハをウエーハカセット68に搬入する搬出入手段70が配設されている。
ウエーハカセット68と搬出入手段70との間には、搬出入対象のウエーハが一時的に載置される領域である仮置き領域72が設けられており、仮置き領域72には、ウエーハWを一定の位置に位置合わせする位置合わせ手段74が配設されている。
仮置き領域72の近傍には、ウエーハWと一体となったフレームFを吸着して搬送する旋回アームを有する搬送手段76が配設されており、仮置き領域72に搬出されたウエーハWは、搬送手段76により吸着されてチャックテーブル78上に搬送され、このチャックテーブル78に吸引されるとともに、複数の固定手段79によりフレームFが固定されることでチャックテーブル78上に保持される。
チャックテーブル78は、回転可能且つX軸方向に往復動可能に構成されており、チャックテーブル78のX軸方向の移動経路の上方には、ウエーハWの切削すべきストリートを検出するアライメント手段80が配設されている。
アライメント手段80は、ウエーハWの表面を撮像する撮像手段82を備えており、撮像により取得した画像に基づき、パターンマッチング等の処理によって切削すべきストリートを検出することができる。撮像手段82によって取得された画像は、表示手段6に表示される。撮像手段82は、切削ブレードの位置合わせを基準線が形成された光学系を備えている。
アライメント手段80の左側には、チャックテーブル78に保持されたウエーハWに対して切削加工を施す切削手段84が配設されている。切削手段84はアライメント手段80と一体的に構成されており、両者が連動してY軸方向及びZ軸方向に移動する。
切削手段84は、回転可能なスピンドル86の先端に切削ブレード(ハブブレード)88が装着されて構成され、Y軸方向及びZ軸方向に移動可能となっている。切削ブレード88は撮像手段82のX軸方向の延長線上に位置している。
図3に示すように、分割対象の半導体ウエーハWの表面においては、第1のストリートS1と第2のストリートS2とが直交して形成されており、第1のストリートS1と第2のストリートS2とによって区画された複数の領域にそれぞれデバイス(半導体チップ)Dが形成されている。
本発明の分割方法で分割するのに適した半導体ウエーハWは、低誘電率絶縁体被膜(low−k膜)と回路を形成する機能膜が積層された積層体によって半導体チップ(デバイス)を形成した半導体ウエーハであるか、或いはウエーハの分割予定ライン(ストリート)上にテストエレメントグループ(TEG)と呼ばれる金属パターンを部分的に配設した半導体ウエーハである。
このような種類の半導体ウエーハは、切削ブレードを装着した切削装置で切削すると、背景技術の欄で説明したような問題があるため、レーザー加工装置によるレーザー加工溝の形成と、レーザー加工溝中に切削装置による切削溝の形成との二段階の方法によりウエーハを個々のデバイスに分割するのが好ましい。本発明の分割方法は、この二段階分割方法を採用したものである。
本発明の分割方法による加工に先立って、図4に示すように、半導体ウエーハWはその外周縁部が環状フレームFに貼着された粘着テープであるダイシングテープTに貼着される。これにより、ウエーハWはダイシングテープTを介してフレームFに支持された状態となる。
本発明の分割方法を実施するにはまず、図1に示したレーザー加工装置2のクランパ30により環状フレームFをクランプすることにより、チャックテーブル28上にウエーハWを支持固定する。ついで、加工送り手段12及び割り出し送り手段22を駆動してウエーハWをアライメント手段を構成する撮像手段38の直下に位置付ける。
アライメント手段がレーザー加工すべきストリートを検出するアライメントの際のパターンマッチングに用いる画像は、レーザー加工する前に予め取得しておく必要がある。そこで、ウエーハWが撮像手段38の直下に位置付けられると、撮像手段38はウエーハWの表面を撮像し、撮像した画像を図示しない表示手段に表示させる。
レーザー加工装置2のオペレータはパターンマッチングのターゲットとなるキーパターンを探索し、オペレータがキーパターンを決定すると、このキーパターンを含む画像がレーザー加工装置2のコントローラ40に備えたメモリ46に記憶される。また、そのキーパターンとストリートS1、S2の中心線との距離を座標値等によって求め、その値もメモリ46に記憶させておく。
さらに、撮像手段38を移動させることにより、隣り合うストリートとストリートとの間隔(ストリートピッチ)を座標軸等によって求め、ストリートピッチの値についてもコントローラ40のメモリ46に記憶させておく。
ウエーハWのストリートに沿ったレーザー加工溝の形成の際には、記憶させたキーパターンの画像と実際に撮像手段38により撮像されて取得した画像とのパターンマッチングを図示しないアライメント手段にて行う。このパターンマッチングは同一のストリートに沿った少なくとも2箇所で行う。
そして、パターンがマッチングしたときは、チャックテーブル28をθ回転して角度を補正するとともに、割り出し送り手段22を駆動して、キーパターンとストリートの中心線との距離分だけチャックテーブル28をY軸方向に移動させることにより、レーザー加工溝を形成しようとするストリートと集光器36との位置合わせを行う。
レーザー加工溝を形成しようとするストリートと集光器36との位置合わせが行われた状態で、レーザービーム発振手段34を駆動してレーザービームを発振し、このレーザービームを集光器36により位置合わせされたストリートに集光して、加工送り手段12を駆動してチャックテーブル28をX軸方向に移動させる。
これにより、位置合わせされたストリートにレーザー加工溝が形成される。一般的に、ビームスポットのサイズはストリートの幅に比べて小さいので、ストリートに沿って複数状のレーザー加工溝を形成するのが好ましい。
メモリ46に記憶されたストリートピッチずつ割り出し送り手段22によりチャックテーブル28をインデックス送りしながらレーザービームの照射を行うことにより、図5に示すように同方向の全てのストリートS1にレーザー加工溝94が形成される。更に、チャックテーブル28を90度回転させてから、上記と同様な操作を遂行すると、全てのストリートS2にもレーザー加工溝94が形成される。
本発明の分割方法で重要なのは、レーザー加工溝94をウエーハWの外周余剰領域92の外周部分96を除いた領域に形成することである。よって、外周余剰領域92の外周部分96はレーザー加工溝未形成領域となる。このように、レーザービームの照射によってウエーハWのストリートにレーザー加工溝94が形成されると、low−k膜やTEGが除去される。
本発明の分割方法によると、このように全てのストリートにレーザー加工溝94が形成されたウエーハWに対して、図2に示したような切削装置62を使用してレーザー加工溝94の底部に切削溝を形成し、ウエーハWを個々のデバイスDに分割する。
まず、切削装置62のチャックテーブル78に図5に示したように全てのストリートにレーザー加工溝94が形成されたウエーハWを吸引保持する。ついで、チャックテーブル78をX軸方向に移動してウエーハWをアライメント手段80の撮像手段82の直下に位置付ける。ついで、撮像手段82でレーザー加工溝94周辺を撮像して、レーザー加工装置2で説明したのと同様なパターンマッチング等によるアライメントを実施する。
そして、パターンがマッチングしたときは、チャックテーブル78をθ回転して角度を補正するとともに、キーパターンとレーザー加工溝94の中心線との距離分だけ切削手段84をY軸方向に移動させることにより、切削しようとするレーザー加工溝94と切削ブレード88との位置合わせを行う。
切削しようとするレーザー加工溝94と切削ブレード88との位置合わせが行われた状態で、チャックテーブル78をX軸方向に移動させるとともに、切削ブレード88を高速回転させながら切削手段84を下降させると、位置合わせされたレーザー加工溝94が切削される。
メモリに記憶されたストリートピッチずつ切削手段84をY軸方向にインデックス送りしながら切削を行うことにより、所定方向のレーザー加工溝94が全て切削される。更に、チャックテーブル78を90度回転させてから、上記と同様の切削を行うと、所定方向に直交するレーザー加工溝94も全て切削され、ウエーハWは個々のデバイスDに分割される。
切削装置62によるウエーハWの切削では、切削加工に伴ってスピンドル86には高速回転による熱膨張が生じるため、切削ブレード88の位置にはY軸方向のずれが発生する。よって、本発明の分割方法では、切削加工の途中の所定のタイミングでレーザー加工溝94と切削ブレード88を合致させる位置合わせを実施する。
レーザー加工溝94と切削ブレード88を合致させる位置合わせ工程は、図6に示すようにレーザー加工溝未形成領域96に形成された切削溝98とレーザー加工溝94との位置ずれを検出して実施する。
具体的には、この位置合わせ工程では、レーザー加工溝未形成領域96に形成された切削溝98を切削ブレード88の位置合わせ用基準線が形成された光学系を備えた撮像手段82で撮像し、切削ブレード88と基準線との位置ずれを検出して補正値を算出する。
そして、切削手段84をY軸方向に移動してレーザー加工溝94に基準線を位置合わせするとともに、切削ブレード88のY座標に補正値を加算して切削ブレード88とレーザー加工溝94とを合致させる。
このようにレーザー加工溝未形成領域96に形成された切削溝98を利用したヘアライン合わせにより、切削溝98をレーザー加工溝94の中心に形成するように補正することができる。
上述した本発明の実施形態によると、ヘアライン合わせをレーザー加工溝未形成領域96に形成した切削溝98を利用して実施するため、撮像手段82で切削溝98を確実に検出することができる。更に、レーザー加工溝未形成領域96はデバイスが形成されていない外周余剰領域92の外周部分に形成されるため、デバイスの取り量を減らすことがない。
上述した実施形態では、加工途中のヘアライン合わせをレーザー加工溝未形成領域96に形成した切削溝98を利用して行っているが、レーザー加工溝未形成領域96に切削溝を形成せずに切削痕を付け、その切削痕を元に撮像手段82の基準線と切削ブレード88を合わせるようにしても良い。
或いは、その切削痕とレーザー加工溝94を撮像手段82で撮像してずれ量を算出し、このずれ量を加味してレーザー加工溝94に切削ブレード88を位置付けるようにしても良い。
本発明の分割方法を実施するのに適したレーザー加工装置の概略斜視図である。 本発明の分割方法を実施するのに適した切削装置の外観斜視図である。 加工対象となるウエーハの表面側斜視図である。 ウエーハがダイシングテープを介して環状フレームに装着された状態を示す斜視図である。 全てのストリートにレーザー加工溝が形成された状態を示すウエーハの斜視図である。 全てのレーザー加工溝に沿って切削溝を形成した状態を示すウエーハの斜視図である。
符号の説明
2 レーザー加工装置
28 チャックテーブル
34 レーザービーム照射手段
36 集光器
38 撮像手段
40 コントローラ
62 切削装置
78 チャックテーブル
80 アライメント手段
82 撮像手段
84 切削手段
86 スピンドル
88 切削ブレード
90 デバイス領域
92 外周余剰領域
94 レーザー加工溝
96 レーザー加工溝未形成領域
98 切削溝

Claims (3)

  1. 表面に複数の分割予定ラインが格子状に形成されているとともに、該複数の分割予定ラインによって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたデバイス領域と該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域とを有する板状物を個々のデバイスに分割する板状物の分割方法であって、
    該外周余剰領域の外周部分を除いて、該分割予定ラインに沿ってレーザービームを照射してレーザー加工溝を形成するレーザービーム照射工程と、
    該レーザービーム照射工程によって形成された該レーザー加工溝に沿って該レーザー加工溝の底部及び該外周余剰領域の前記外周部分を切削ブレードで切削して、該レーザー加工溝より溝幅の狭い切削溝を形成する切削工程と、
    該レーザービーム照射工程で形成された前記レーザー加工溝と該外周余剰領域の前記外周部分に形成された前記切削溝との位置ずれを検出して、該レーザー加工溝に該切削ブレードを合致させる位置合わせ工程と、
    を具備したことを特徴とする板状物の分割方法。
  2. 前記位置合わせ工程は、該外周余剰領域の前記外周部分に形成された前記切削溝を切削ブレードの位置合わせ用基準線が形成された光学系を備えた撮像手段で撮像し、
    該基準線と該切削溝との位置ずれを検出して補正値を算出し、
    該レーザー加工溝に該基準線を位置合わせするとともに、該切削ブレードの位置データに該補正値を加算して該切削ブレードと該レーザー加工溝とを合致させる、
    各工程を含むことを特徴とする請求項1記載の板状物の分割方法。
  3. 前記レーザービーム照射工程は前記分割予定ラインに沿って複数条のレーザー加工溝を形成する請求項1又は2記載の板状物の分割方法。
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