JP6037705B2 - 被加工物の加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、二台の切削装置(ダイシング装置)を用いて被加工物を加工する被加工物の加工方法に関する。
シリコン基板にIC、LSI等の電子回路が複数形成された半導体ウエーハや、電子部品に使用される各種セラミック基板、樹脂基板、ガラス基板等の板状物は切削装置(ダイシング装置)等により個々のチップに分割され、分割されたチップは各種電気機器に広く利用されている。
切削装置では、スピンドルの先端に装着された超砥粒を含む切削ブレードが高速回転しつつウエーハ等の被加工物へ切り込むことで切削加工を行う。近年、高精度、高品質が要求される半導体デバイス製造工程において、2種の異なる切削ブレードを用いて一本の切削予定ラインを切削加工するステップカットと呼ばれる方法が広く採用されている。
ステップカットでは、第1の切削ブレードで所定の深さの切削溝を形成した後、第2の切削ブレードで切削溝の底部中央を切削することでウエーハを個々のチップに分割する。ステップカットでは、所定の厚みを有するウエーハを二度に分けて切削することで、それぞれの切削ブレードで切削する際の切削量を一つの切削ブレードで一度に切削する方法(シングルカット)に比べて減らし、切削時の加工負荷を低減させて加工品質良く切削加工をすることができる。
このステップカットでは、第2の切削ブレードは第1の切削ブレードで形成した切削溝から外れた位置を切削しないことが重要であるため、通常第1の切削ブレードには第2の切削ブレードよりも刃厚が厚い切削ブレードを使用する。
一方、切削装置では、装置のカメラが有する基準線をストリートと呼ばれるウエーハの切削予定ライン中央に位置付けることで切削を行っており、切削に際して予め装置にウエーハ上のターゲットパターンと、ターゲットパターンからストリート中央までの距離と、一つのストリートから次のストリートまでの距離(インデックス値)等を登録しておく。
切削装置は登録されたターゲットパターンを検出し、登録されたターゲットパターンからの距離をもとに切削予定ラインを検出し、登録されたインデックス値で切削ブレードをインデックス送りすることで自動的に切削を行う。
切削加工に際してはさらに、事前に切削装置に搭載されたカメラの基準線と切削ブレードの中心線を合わせる作業(ヘアライン合わせ)を実施する。このヘアライン合わせ作業は、具体的には一度切削ブレードにてウエーハの表面に溝を加工し、その加工溝を撮像して画像処理を行って加工溝の中心を検出し、この溝の中心位置とカメラの基準線位置とのずれ量を算出し、このずれ量を座標位置に加減することにより、加工溝の中心位置とカメラの基準線位置とを合致させた補正位置を装置に記憶させることで行っている。
二台の切削装置でステップカットを行う場合、二つの切削ブレードはそれぞれ異なるスピンドルに装着されているが、高速回転に伴って各スピンドルには熱膨張が生じる。切削開始時点では切削ブレードと基準線との位置合わせがなされた状態であっても、加工に伴い熱膨張によって切削ブレードの位置にはずれが生じる。そこで、切削加工中に切削した切削溝をカメラで撮像して切削溝を確認するカーフチェックを実施し、切削ブレードとカメラの基準線との位置合わせを行っている。
特開2011−233641号公報 特開昭58−84280号公報 特開2008−4806号公報
二台の切削装置を使用してステップカットを実施する場合、一台目の切削装置により切削された第1切削溝の底を二台目の切削装置の切削ブレードで切削して第2切削溝を形成し、第2切削溝のカーフチェックを実施しようとすると、先に形成された第1切削溝によって第2切削溝が正確に検出できず、カーフチェックが難しいという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、二台の切削装置を用いて被加工物を切削加工する場合において、第1切削溝の溝底を切削して第2切削溝を形成した際の第2切削溝のカーフチェックを可能にする被加工物の加工方法を提供することである。
本発明によると、第1の切削装置及び第2の切削装置を用いて実施する被加工物の加工方法であって、第1の切削装置の第1保持手段で被加工物を保持する第1保持ステップと、該第1保持手段で保持された被加工物を該第1の切削装置の第1切削手段で切削して第1の幅を有する第1切削溝を複数形成する第1切削ステップと、該第1切削ステップの実施中に所定のタイミングで、該第1の切削装置の第1基準線を有する第1撮像手段で該第1切削溝を撮像して該第1基準線との位置関係を計測し、該第1切削ステップで形成した該第1切削溝を確認する第1切削溝確認ステップと、該第1切削ステップを実施した後、第2の切削装置の第2保持手段で被加工物を保持する第2保持ステップと、該第2保持ステップを実施した後、該第2の切削装置の第2切削手段で該各第1切削溝の底を切削して該第1切削溝と同じ幅又は該第1切削溝より狭い幅の第2切削溝を形成する第2切削ステップと、少なくとも該第2切削ステップを実施する前に、被加工物の該第1切削溝が形成されない外周余剰領域で複数の第2切削溝確認用切削ラインを設定する第2切削溝確認用切削ライン設定ステップと、該第2切削ステップの実施中に所定の複数のタイミングのそれぞれで、該第2切削溝確認用切削ライン設定ステップで設定された該複数の第2切削溝確認用切削ラインのいずれかを切削して第2切削溝確認用溝を形成し、該第2の切削装置の第2基準線を有する第2撮像手段で該第2切削溝確認用溝を撮像して該第2基準線との位置関係を計測し、該第2切削ステップで形成した該第2切削溝を確認する第2切削溝確認ステップと、を含み、被加工物には、第1の方向に伸長する複数の第1切削予定ラインと、該第1の方向に直交する第2の方向に伸長する複数の第2切削予定ラインとが設定されており、該複数の第2切削溝確認用切削ラインは、該第1切削予定ラインと平行に設定され、該第2切削ステップで該第2切削予定ラインに該第2切削溝を形成した後の該第2切削溝確認ステップでは、該第2保持手段を90度回転してから該第2切削溝確認用溝を形成することを特徴とする被加工物の加工方法が提供される。
好ましくは、第2切削溝確認ステップは、第2切削溝確認用溝を撮像して第2切削溝確認用溝の幅及び/又は溝に発生したチッピングのサイズを検出する。
本発明によると、二台の切削装置を用いてステップカットを行う場合において、第1の切削装置で形成した第1切削溝の溝底を第2の切削装置により切削して第2切削溝を形成した際の、第2切削溝のカーフチェックを第1切削溝に影響されずに正確に実施することができる。
加工室内に設置された第1の切削装置及び第2の切削装置の外観斜視図である。 本発明の加工方法の概略を示すフローチャートである。 カーフチェック用切削ラインを説明するウエーハの平面図である。 図4(A)は本発明の加工方法により形成された第1及び第2切削溝を示す平面図、図4(B)は図4(A)の4B−4B線断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、加工室30内に第1の切削装置2A及び第2の切削装置2Bが設置されている。32は加工室30内に作業者(オペレータ)が出入りするための扉である。第1及び第2の切削装置2A,2Bは同一構成を有しているので、以下の説明では代表して第1の切削装置2Aについて詳細に説明する。
第1の切削装置2Aの前面側には、オペレータが加工条件等の装置に対する指示を入力するための操作手段4が設けられている。装置上部には、オペレータに対する案内画面や後述する撮像手段によって撮像された画像が表示されるCRT等の表示手段6が設けられている。
図3に示すように、ダイシング対象のウエーハWの表面においては、第1のストリート(切削予定ライン)S1と第2のストリート(切削予定ライン)S2とが直交して形成されており、第1のストリートS1と第2のストリートS2とによって区画されて多数のデバイスDがウエーハW上に形成されている。ウエーハWは多数のデバイスDが形成されたデバイス領域11と、デバイス領域11を囲繞する外周余剰領域13をその表面に有している。
ウエーハWは粘着テープであるダイシングテープTに貼着され、ダイシングテープTの外周縁部は環状フレームFに貼着されている。これにより、ウエーハWはダイシングテープTを介してフレームFに支持された状態となり、図1に示したウエーハカセット8中にウエーハが複数枚(例えば25枚)収容される。ウエーハカセット8は上下動可能なカセットエレベータ9上に載置される。
ウエーハカセット8の後方には、ウエーハカセット8から切削前のウエーハWを搬出するとともに、切削後のウエーハをウエーハカセット8に搬入する搬出入手段10が配設されている。ウエーハカセット8と搬出入手段10との間には、搬出入対象のウエーハが一時的に載置される領域である仮置き領域12が設けられており、仮置き領域12には、ウエーハWを一定の位置に位置合わせする位置合わせ手段14が配設されている。
仮置き領域12の近傍には、ウエーハWと一体となったフレームFを吸着して搬送する旋回アームを有する搬送手段16が配設されており、仮置き領域12に搬出されたウエーハWは、搬送手段16により吸着されて第1チャックテーブル(保持テーブル)18上に搬送され、この第1チャックテーブル18に吸引されるとともに、複数の固定手段19によりフレームFが固定されることで第1チャックテーブル18上に保持される。
第1チャックテーブル18は、回転可能且つX軸方向に往復動可能に構成されており、第1チャックテーブル18のX軸方向の移動経路の上方には、ウエーハWの切削すべきストリートを検出するアライメント手段20が配設されている。
アライメント手段20は、ウエーハWの表面を撮像する顕微鏡及びカメラを有する第1撮像手段22を備えており、第1撮像手段により取得した画像に基づき、パターンマッチング等の画像処理によって切削すべきストリートを検出することができる。第1撮像手段22によって取得された画像は、表示手段6に表示される。
アライメント手段20の左側には、第1チャックテーブル18に保持されたウエーハWに対して切削加工を施す第1切削手段24が配設されている。第1切削手段24はアライメント手段20と一体的に構成されており、両者が連動してY軸方向及びZ軸方向に移動する。
第1切削手段24は、回転可能なスピンドル26の先端に第1切削ブレード28が装着されて構成され、Y軸方向及びZ軸方向に移動可能となっている。第1切削ブレード28は第1撮像手段22のX軸方向の延長線上に位置している。切削加工の終了したウエーハWは搬送手段25によりスピンナ洗浄手段27まで搬送され、スピンナ洗浄手段27でスピン洗浄及びスピン乾燥される。
第2の切削装置2Bは第1の切削装置2Aと実質上同一構成を有している。概略的に説明すると、第2の切削装置2Bは、回転可能且つX軸方向に往復動可能に構成された第2チャックテーブル(保持テーブル)18Bと、ウエーハWの表面を撮像する顕微鏡及びカメラを有する第2撮像手段22Bと、第2切削手段24Bとを備えている。
第2切削手段24Bは、回転可能なスピンドルの先端に好ましくは第1切削ブレード28とは異なる第2切削ブレード28Bが装着されて構成されている。本実施形態では、第2切削ブレード28Bの幅は第1切削ブレード28よりも狭く形成されているが、両者が同一幅でも良い。
本発明実施形態の被加工物の加工方法では、図2のフローチャートのステップS10に示すように、まず、第1の切削装置2Aの第1チャックテーブル18で被加工物であるウエーハWを保持する第1保持ステップを実施する。
そして、ウエーハWを保持した第1チャックテーブル18を第1撮像手段22の直下に位置づけて、ウエーハWを撮像し、第1のストリートS1及び第2のストリートS2を第1の切削ブレード28とX軸方向に整列させるアライメントを実施する。尚、このアライメントステップはよく知られたステップであるので、ここではその詳細な説明を省略する。
アライメントステップ実施後、第1チャックテーブル18で保持されたウエーハWを第1切削手段24で切削して第1の幅を有する第1切削溝28(図4参照)を形成する第1切削ステップを実施する(ステップS11)。
この第1切削ステップでは、切削しようとする第1のストリート(第1切削予定ライン)S1と第1切削ブレード28との位置合わせが行われた状態で、第1切削ブレード28を高速回転させながら第1切削手段24を所定量下降させて第1切削ブレード28をウエーハWに切り込ませ、第1チャックテーブル18をX軸方向に加工送りすることにより、図4に示すように、ウエーハWに比較的浅い第1切削溝30を形成する。
第1切削手段24をY軸方向に割出送りしながら、全ての第1のストリートS1に第1切削溝30を順次形成する。図4(B)で34は低誘電率絶縁体被膜(Low−k膜)である。
第1のストリートS1を切削中に所定のタイミングで、第1撮像手段22で形成された第1切削溝30を撮像し、第1撮像手段22のカメラの第1基準線と第1切削溝30との位置関係を計測し、第1切削溝30が正しい位置に形成されているか否かを確認する第1切削溝確認ステップ、即ち第1切削溝30のカーフチェックを実施する。
第1切削溝30のカーフチェックでは、第1切削溝30の中心が第1基準線に合致しているか否かを検出し、合致していない場合にはずれ量を算出し、このずれ量だけ第1切削手段24をY軸方向に移動して合致するように補正する(ヘアライン合わせ)。尚、この第1切削溝30のカーフチェックでは、ヘアライン合わせを実施するほか、第1切削溝30の幅及びチッピングサイズも検出する。
全ての第1のストリートS1の切削が終了すると、第1チャックテーブル18を90度回転してから、第2の方向に伸長する第2のストリートS2を切削して第2のストリートS2に沿って同様な第1切削溝30を形成する。第2のストリートS2の切削中に所定のタイミングで、第2のストリートS2に沿って形成した第1切削溝30のカーフチェックを実施する。
第1切削ステップを実施した後、ウエーハWを第1チャックテーブル18から取り外し、第2の切削装置2Bの第2チャックテーブル18BでウエーハWを保持する第2保持ステップを実施する(ステップS12)。
次いで、ウエーハWを第2の切削装置2Bの第2撮像手段22Bの直下に移動し、第2撮像手段22Bにより第1切削ブレード28により形成された第1切削溝30を撮像し、第2切削手段24Bの第2切削ブレード28Bを第1切削溝30の中心に位置づけるアライメントを実施する。このアライメントは、第1の方向及び第2の方向に伸長する第1切削溝30について実施する。
次いで、図2のステップS13に進んで、カーフチェック用切削ラインを設定する。即ち、図3に示すように、ウエーハWの第1切削溝30が形成されない外周余剰領域13で、第1切削予定ライン(第1のストリート)S1を切削中にカーフチェックするためのカーフチェック用切削ライン15及び第2切削予定ライン(第2のストリート)S2を切削中にカーフチェックするためのカーフチェック用切削ライン17をそれぞれ複数設定する。
カーフチェック用切削ライン15及び17は第1の方向に伸長する第1のストリートS1と平行であり、互いの間隔は任意である。各カーフチェック用切削ライン15及び17のy座標値を第2切削装置2Bのメモリに格納する。
上述したアライメント及びカーフチェック用切削ライン設定後、第2切削ブレード28Bを第1切削溝30の中心に位置合わせした状態で、第2切削ブレード28Bを高速回転させながら第2切削手段24Bを所定量下降させて第2切削ブレード28BをダイシングテープTまで切り込ませるとともに、第2チャックテーブル18BをX軸方向に加工送りすると、図4に示すように、第1切削溝30の中心に第2切削溝32が形成される。
第2切削手段24BをY軸方向に割出送りしながら、第1のストリートS1に形成された第1切削溝30の底部に第2切削溝32を順次形成する第2切削ステップを実施する(ステップS14)。
第1のストリートS1に沿った第2切削ステップ実施中に、所定のタイミングで第2切削ブレード28Bでカーフチェック用切削ライン15を切削してカーフチェック用切削溝(第2切削溝確認用溝)を形成し、このカーフチェック用切削溝を第2撮像手段22Bで撮像して、カーフチェック用切削溝の中心が第2撮像手段22Bのカメラの基準線に合致しているか否かのカーフチェックを実施する。
合致していない場合には、ずれ量だけ第2切削手段24BをY軸方向に移動して補正を行い、この補正値をメモリに格納し、以降の第2切削ステップはこの補正値で補正されたy座標値に基づいて実施する。
この第1のストリートS1を切削中に所定のタイミングで実施するカーフチェック用切削ライン15を切削して形成するカーフチェック用切削溝は第2切削溝32の代用であり、カーフチェック用切削溝のカーフをチェックすることにより、第2切削溝32のカーフチェックとして利用できる。
この第2切削溝のカーフチェックステップ(第2切削溝確認ステップ)では、第2切削溝確認用溝を撮像して第2切削溝確認用溝の幅を検出するとともに、第2切削溝確認用溝に発生したチッピングのサイズを検出する。
そして、溝の幅及び発生したチッピングのサイズが所定の許容範囲内か否かを判定し、所定の許容範囲を超える場合にはウエーハWの切削を中止し、問題点を確認する。この問題点には、撮像エラー及び第2切削ブレード28Bの不良が含まれ、第2切削ブレード28Bが不良と判定された場合には、第2切削ブレード28Bを新品と交換する。
ステップS14の第2切削ブレード28Bで第1のストリートS1を切削中に実施するカーフチェック用切削ライン15の切削は、第1のストリートS1を所定本数切削する毎に実施する。
第1のストリートS1の切削が終了すると、第2チャックテーブル18Bを90度回転してから、第2切削手段24Bで第2のストリートS2に形成された第1切削溝30の底部を切削して第2切削溝32を形成する第2切削ステップを実施する(ステップS15)。
第2切削ブレード28Bで第2のストリートS2を切削中に所定のタイミングで、図3に示すカーフチェック用切削ライン17を切削して第2切削溝確認用溝(カーフチェック用切削溝)を形成し、この第2切削溝確認用溝を撮像して第2切削溝確認用溝のカーフチェックを実施する。
この時、カーフチェック用切削ライン17を切削するために、第2チャックテーブル18Bを90度回転させてから、カーフチェック用切削ライン17を切削して第2切削溝確認用溝を形成する。
この第2のストリートS2を切削中に所定のタイミングで実施する第2切削溝確認ステップ(カーフチェックステップ)は、第1のストリートS1を切削中に所定のタイミングで実施する第2切削溝確認ステップ(カーフチェックステップ)と同様に、第2切削溝確認用溝を撮像して第2切削溝確認用溝の幅及び溝中に発生したチッピングのサイズを検出する。勿論、第2切削溝確認用溝の中心を第2撮像手段22Bのカメラの基準線に合わせるヘアライン合わせも実施する。
第2のストリートS2を切削中に所定のタイミングで実施するカーフチェック用切削ライン17の切削は、第2のストリートS2を所定本数切削する毎に実施する。第2切削溝確認用溝で実施するカーフチェックは第2のストリートS2に形成する第2切削溝32のカーフチェックの代用である。
上述した実施形態の加工方法によると、第2切削溝32のカーフチェックをウエーハWの外周余剰領域17に設定したカーフチェック用切削ライン15,17を切削して第2切削溝確認用溝を形成し、この第2切削溝確認用溝でカーフチェックを実施するため、第1切削装置2Aで形成された第1切削溝30によって第2切削装置2Bで形成された第2切削溝32が検出できず、第2切削溝32のカーフチェックが難しいという不具合が解消される。
上述した実施形態のウエーハの加工方法は、第1切削ラインS1の両端の外周余剰領域13の幅が狭いウエーハWに好適である。
上述した実施形態では、本発明の加工方法を半導体ウエーハWに適用した例について説明したが、本発明の加工方法は各種セラミック基板、樹脂基板、ガラス基板等の他の被加工物に同様に適用することができる。
尚、上述した実施形態の説明では、ステップS11の第1切削ステップを第1切削ブレード28で実施する例について説明したが、この第1切削ステップはウエーハWに対して吸収性を有する波長のレーザービームをウエーハWに照射し、アブレーション加工により第1切削溝30を形成するようにしても良い。
特に、図4(B)に示すように、ウエーハWの表面にLow−k膜34を有するウエーハの加工では、第1切削ステップをレーザービームの照射により実施するのが好ましい。しかし、第2切削溝32を形成する第2切削ステップは、第2切削ブレード28Bで実施するのが好ましい。
W 半導体ウエーハ
S1 第1のストリート
S2 第2のストリート
2A 第1切削装置
2B 第2切削装置
11 デバイス領域
13 外周余剰領域
15,17 カーフチェック用切削ライン
18 第1チャックテーブル
18B 第2チャックテーブル
22 第1撮像手段
22B 第2撮像手段
24 第1切削手段
24B 第2切削手段
28 第1切削ブレード
28B 第2切削ブレード
30 第1切削溝
32 第2切削溝

Claims (4)

  1. 第1の切削装置及び第2の切削装置を用いて実施する被加工物の加工方法であって、
    第1の切削装置の第1保持手段で被加工物を保持する第1保持ステップと、
    該第1保持手段で保持された被加工物を該第1の切削装置の第1切削手段で切削して第1の幅を有する第1切削溝を複数形成する第1切削ステップと、
    該第1切削ステップの実施中に所定のタイミングで、該第1の切削装置の第1基準線を有する第1撮像手段で該第1切削溝を撮像して該第1基準線との位置関係を計測し、該第1切削ステップで形成した該第1切削溝を確認する第1切削溝確認ステップと、
    該第1切削ステップを実施した後、第2の切削装置の第2保持手段で被加工物を保持する第2保持ステップと、
    該第2保持ステップを実施した後、該第2の切削装置の第2切削手段で該各第1切削溝の底を切削して該第1切削溝と同じ幅又は該第1切削溝より狭い幅の第2切削溝を形成する第2切削ステップと、
    少なくとも該第2切削ステップを実施する前に、被加工物の該第1切削溝が形成されない外周余剰領域で複数の第2切削溝確認用切削ラインを設定する第2切削溝確認用切削ライン設定ステップと、
    該第2切削ステップの実施中に所定の複数のタイミングのそれぞれで、該第2切削溝確認用切削ライン設定ステップで設定された該複数の第2切削溝確認用切削ラインのいずれかを切削して第2切削溝確認用溝を形成し、該第2の切削装置の第2基準線を有する第2撮像手段で該第2切削溝確認用溝を撮像して該第2基準線との位置関係を計測し、該第2切削ステップで形成した該第2切削溝を確認する第2切削溝確認ステップと、
    を含み、
    被加工物には、第1の方向に伸長する複数の第1切削予定ラインと、該第1の方向に直交する第2の方向に伸長する複数の第2切削予定ラインとが設定されており、
    該複数の第2切削溝確認用切削ラインは、該第1切削予定ラインと平行に設定され、
    該第2切削ステップで該第2切削予定ラインに該第2切削溝を形成した後の該第2切削溝確認ステップでは、該第2保持手段を90度回転してから該第2切削溝確認用溝を形成することを特徴とする被加工物の加工方法。
  2. 前記第2切削ステップは切削ブレードで実施される請求項1に記載の被加工物の加工方法。
  3. 前記第2切削溝確認ステップは、前記第2切削溝確認用溝を撮像して該第2切削溝確認用溝の幅を検出する請求項1又は2に記載の被加工物の加工方法。
  4. 前記第2切削溝確認ステップは、前記第2切削溝確認用溝を撮像して該第2切削溝確認用溝に発生したチッピングのサイズを検出する請求項1乃至3のいずれかに記載の被加工物の加工方法。
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