JP2009283875A - 半導体デバイス用基板用の洗浄液 - Google Patents

半導体デバイス用基板用の洗浄液 Download PDF

Info

Publication number
JP2009283875A
JP2009283875A JP2008137199A JP2008137199A JP2009283875A JP 2009283875 A JP2009283875 A JP 2009283875A JP 2008137199 A JP2008137199 A JP 2008137199A JP 2008137199 A JP2008137199 A JP 2008137199A JP 2009283875 A JP2009283875 A JP 2009283875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
exchange resin
cleaning
ions
ammonium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008137199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5086893B2 (ja
Inventor
Yoichi Ishibashi
洋一 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2008137199A priority Critical patent/JP5086893B2/ja
Priority to CN200980118553.4A priority patent/CN102037542B/zh
Priority to PCT/JP2009/059478 priority patent/WO2009145124A1/en
Priority to KR1020107029305A priority patent/KR101268052B1/ko
Priority to US12/936,304 priority patent/US8846533B2/en
Priority to TW98116940A priority patent/TWI468510B/zh
Publication of JP2009283875A publication Critical patent/JP2009283875A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5086893B2 publication Critical patent/JP5086893B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02041Cleaning
    • H01L21/02057Cleaning during device manufacture
    • H01L21/0206Cleaning during device manufacture during, before or after processing of insulating layers
    • H01L21/02065Cleaning during device manufacture during, before or after processing of insulating layers the processing being a planarization of insulating layers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D1/00Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
    • C11D1/02Anionic compounds
    • C11D1/12Sulfonic acids or sulfuric acid esters; Salts thereof
    • C11D1/14Sulfonic acids or sulfuric acid esters; Salts thereof derived from aliphatic hydrocarbons or mono-alcohols
    • C11D1/146Sulfuric acid esters
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02041Cleaning
    • H01L21/02057Cleaning during device manufacture
    • H01L21/02068Cleaning during device manufacture during, before or after processing of conductive layers, e.g. polysilicon or amorphous silicon layers
    • H01L21/02074Cleaning during device manufacture during, before or after processing of conductive layers, e.g. polysilicon or amorphous silicon layers the processing being a planarization of conductive layers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D2111/00Cleaning compositions characterised by the objects to be cleaned; Cleaning compositions characterised by non-standard cleaning or washing processes
    • C11D2111/10Objects to be cleaned
    • C11D2111/14Hard surfaces
    • C11D2111/22Electronic devices, e.g. PCBs or semiconductors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

【課題】高度に清浄化された表面を得ることが可能な半導体デバイス用基板用の洗浄液を提供する。
【解決手段】 本発明の洗浄液は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン、および下記一般式(1)で表される硫酸エステルのアンモニウム塩、および水を含有し、前記ナトリウムイオン、前記カリウムイオン、および前記鉄イオンの含有量がそれぞれ500ppb以下の半導体デバイス用基板用の洗浄液。
ROSO3 -(X)+ (1)
但し、式(1)中、Rは、炭素数8〜22のアルキル基、または炭素数8〜22のアルケニル基であり、((X)+は、アンモニウムイオン、第一級アンモニウムイオン、第二級アンモニウムイオン、または第三級アンモニウムイオンである。
【選択図】なし

Description

本発明は、半導体デバイスの製造過程で用いられ、特に、絶縁膜等の研磨対象を化学的機械的研磨(CMP)することにより得られた表面を洗浄するための洗浄液、当該洗浄液の製造方法、並びに当該洗浄液を用いた半導体デバイス用基板の製造方法に関する。
メモリIC、ロジックIC、またはシステムLSI等の半導体デバイスの製造過程には、層間絶縁膜を形成する工程等が含まれる。これらの工程では必要に応じて平坦化技術が採用されている。そのため、良好な平坦化を可能とする化学的機械的研磨(CMP)が注目されている。
CMPを行う最中、シリカ、セリア、またはアルミナ等の砥粒が水系溶媒等に分散されたスラリーが、絶縁膜上に供給される。CMP終了直後の絶縁膜表面は、研磨屑、およびスラリー由来の成分等によって汚染されている。これらの汚染物は、半導体デバイスの電気特性に悪影響を与えるため、洗浄およびすすぎにより除去される必要がある。CMP後の洗浄工程で用いられる洗浄液として、例えば下記の洗浄剤組成物が開示されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
特許文献1には、特定の重量平均分子量(例えば、1000〜100000)の水溶性ポリマー、およびNR4OH(Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基)が含まれ、CMP後の配線基板を洗浄するための洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献2には、酢酸等の有機酸、有機アルカリ成分((R14+OH-、R1は、水素原子、水酸基、アルコキシ基、ハロゲンで置換されていてもよいアルキル基)、アルキルスルホン酸及びその塩等のアニオン系界面活性剤、および水が含まれ、CMP後の、金属配線を有する表面を洗浄するための洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献3には、ノニオン系界面活性剤と水とが含まれ、CMP後の、金属配線を有する表面を洗浄するための洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献4には、スルホン酸塩(R1SO31)と、硫酸エステル塩(R2OSO32)と、スルホコハク酸塩又はエステル塩および有機ホスホン酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種と、水とが含まれ、CMP後の、銅配線を有する表面を洗浄するための洗浄剤組成物が開示されている。R1およびR2は、炭素数1〜6のアルキル基又は炭素数2〜6のアルケニル基であり、M1およびM2は、カチオンとなりうる、水素原子以外の原子または分子である。
下記文献(特許文献5、6)には洗浄液として用いられる旨の記載はないが、半導デバイス分野で用いられる化学品について、アルカリ金属等の不純物の含有量を減らすことが望ましい旨の記載がなされている。
特許文献5には、不純物の低減が望まれている分野で好適に使用されるイオン性高分子化合物の製造方法が開示されている。このイオン性高分子化合物は、イオン性低分子量不純物と、塩生成基を有するイオン性高分子化合物とを含有する水溶液を、イオン交換樹脂で処理した後、当該水溶液を中和することにより得られる。上記イオン性高分子化合物の重量平均分子量は好ましくは500〜50万である。
特許文献6には、スルホカルボン酸を主成分として含み、微量のアルカリ金属をさらに含むスルホカルボン酸剤が開示されている。このスルホカルボン酸剤はめっき浴用添加剤として用いられる。特許文献6には、電子部品にナトリウムイオンが残存していると、回路間の絶縁が不良となる旨の問題が開示されており、スルホカルボン酸剤中のアルカリ金属は、イオン交換樹脂を用いてその含有量を減らすことが開示されている。
特開2006−41494号公報 特開2005−260213号公報 特開2004−323840号公報 特開2004−203901号公報 特開2001−131221号公報 特開2006−347920号公報
洗浄剤組成物を用いて洗浄された後、超純水などによりすすがれた表面には、ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン等の不純物が残存するが、近年、半導体デバイスの微細化が進み、半導体デバイスを構成する半導体デバイス用基板の表面の洗浄度に対する要求も非常に厳しくなってきている。
清浄化された表面の清浄度は、CMP終了直後に残存した汚染物のみならず、洗浄剤組成物中に含まれる不純物等にも影響を受ける。特許文献1には、洗浄剤組成物中のナトリウムおよびカリウムの合計量を0.02ppm以下、好ましくは0.01ppm以下、より好ましくは0.005ppm以下にすることが、特許文献2には、Na、K、Fe等の金属不純物の含有量を各々、10ppm以下、好ましくは1ppm以下、より好ましくは0.3ppm以下にすることが、開示されているが、特許文献1〜4に記載の洗浄剤組成物のいずれを用いても、清浄化された表面の清浄度は十分なものではなかった。
上記洗浄剤組成物に代えて超純水を用いてCMP後の表面を洗浄しかつすすぐことも知られている。しかし、この場合は多量の超純水が必要となるため、コストがかかり、廃液による環境への負荷も大きい。
特許文献5に記載のイオン性高分子化合物を洗浄液として用いることを試みたが、イオン性高分子化合物が洗浄対象の表面に吸着してしまい、高度に清浄化された表面を得ることができなかった。
特許文献6に記載のスルホカルボン酸剤を洗浄液として用いることを試みたが、この場合も高度に清浄化された表面を得ることができなかった。
そこで、本発明では、高度に清浄化された表面を得ることが可能な半導体デバイス用基板用の洗浄液、およびその製造方法、並びに上記洗浄液を用いた半導体デバイス用基板の製造方法を提供する。
本発明の半導体デバイス用基板用の洗浄液は、
ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン、および下記一般式(1)で表される硫酸エステルのアンモニウム塩、および水を含有し、
前記ナトリウムイオン、前記カリウムイオン、および前記鉄イオンの含有量がそれぞれ500ppb以下である。
ROSO3 -(X)+・・・(1)
但し、式(1)中、Rは、炭素数8〜22のアルキル基、または炭素数8〜22のアルケニル基であり、(X)+は、アンモニウムイオン、第一級アンモニウムイオン、第二級アンモニウムイオン、または第三級アンモニウムイオンである。
本発明の洗浄液の製造方法は、
ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン、および、下記一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンを含有する水溶液を、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂によって処理することにより、前記水溶液中の前記ナトリウムイオン、前記カリウムイオン、および前記鉄イオンの含有量を各々低減する金属イオン除去工程と、
前記カチオン交換樹脂および前記アニオン交換樹脂により処理された前記水溶液に非金属アミン系アルカリ剤を添加する工程を含み、
ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン、および下記一般式(3)で表される硫酸エステルのアンモニウム塩、および水を含有し、前記ナトリウムイオン、前記カリウムイオン、および前記鉄イオンの含有量がそれぞれ500ppb以下の半導体デバイス用基板用の洗浄液の製造方法である。
ROSO3 - (2)
但し、式(2)中、Rは、炭素数8〜22のアルキル基、または炭素数8〜22のアルケニル基である。
ROSO3 -(X)+ (3)
但し、式(3)中、Rは、炭素数8〜22のアルキル基、または炭素数8〜22のアルケニル基であり、(X)+は、アンモニウムイオン、第一級アンモニウムイオン、第二級アンモニウムイオン、または第三級アンモニウムイオンである。
本発明の半導体デバイス用基板の製造方法は、
シリコンウェハの一方の主面側に配置された薄膜を化学的機械研磨する化学的機械研磨工程と、
前記化学的機械研磨工程で得られた薄膜を、本発明の半導体デバイス用基板用の洗浄液を用いて洗浄する洗浄工程と、
前記洗浄工程で得られた薄膜を超純水に接触させる工程と、を含む。
本発明によれば、高度に清浄化された表面を得ることが可能な半導体デバイス用基板用の洗浄液、およびその製造方法、ならびに上記洗浄液を用いた半導体デバイス用基板の製造方法を提供できる。
本発明者らは、半導体デバイス用基板用の洗浄液(以下、単に「洗浄液」と称する場合もある。)の主成分を特定の硫酸エステルのアンモニウム塩とし、かつ、ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量を各々500ppb以下とすることにより、高度に清浄化された表面を得ることが可能であることを見出した。以下、本発明の洗浄液について説明する。
(実施の形態1)
本発明の洗浄液は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン、特定の硫酸エステルのアンモニウム塩、および水を含有し、例えば、半導体デバイスの製造過程において化学的機械的研磨された表面の洗浄に用いられる。
以下、本発明の洗浄液に含まれる各成分について説明する。
[硫酸エステルのアンモニウム塩]
本発明の洗浄液に含まれる特定の硫酸エステルのアンモニウム塩は、洗浄対象の表面に付着している粒子状及び/又はイオン性の金属を除去する機能を有し、下記一般式(1)で表される。
ROSO3 -(X)+・・・(1)
但し、式(1)中、Rは、炭素数8〜22のアルキル基、または、炭素数8〜22のアルケニル基であり、(X)+は、アンモニウムイオン、第一級アンモニウムイオン、第二級アンモニウムイオン、または第三級アンモニウムイオンである。
Rの炭素数は、洗浄性を向上させる観点から、10〜18であることが好ましく、11〜15がさらに好ましい。Rとしては、具体的には、カプリル、カプリン、デシル、ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、アラキジル、ベヘニル、またはオレイル等のアルキル基またはアルケニル基等が挙げられるが、洗浄性を向上させる観点から、硫酸エステルのアンモニウム塩は、デシル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸アンモニウムが好ましく、ラウリル硫酸アンモニウムがより好ましい。
(X)+は、アンモニウムイオン(NH4 +)、第一級アンモニウムイオン、第二級アンモニウムイオン、または第三級アンモニウムイオンであるが、これらのなかでも、洗浄性を向上させる観点から、アンモニウムイオンがより好ましい。第一級〜第三級アンモニウムイオンとしては、脂肪族系の第一級〜第三級アンモニウムイオン等が好ましく、より具体的には、モノエタノールアンモニウムイオン、ジエタノールアンモニウムイオン、トリエタノールアンモニウムイオン、メチルジエタノールアンモニウムイオン等が好ましい。
上記硫酸エステルのアンモニウム塩の重量平均分子量Mwは、洗浄力を向上させる観点から、500未満が好ましく、450以下がより好ましく、400以下がさらに好ましい。
なお、上記重量平均分子量Mwは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法を下記の条件で適用して得たクロマトグラム中のピークに基づいて算出した値である。
カラム:G4000PWXL+G20000HXL(東ソー(株)製)
溶離液:(500mol酢酸)/(THF)=9/1(容量比)
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出器:RI検出器
標準物質:ポリスルホン酸
本発明の洗浄液中の上記硫酸エステルのアンモニウム塩の含有量は、洗浄力を向上させる観点から、11〜70重量%が好ましく、13〜70重量%がより好ましく、13〜60重量%がさらに好ましく、14〜50重量%がさらにより好ましい。
[金属イオン(ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン)]
本発明の洗浄液に含まれるナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量はそれぞれ500ppb以下であるが、より高度に清浄化された表面を得る観点から、各金属イオンの含有量は、300ppb以下がより好ましく、150ppb以下がさらに好ましい。上記各金属イオンの含有量は、後述の実施例に記載したICP−MS(誘導結合プラズマ質量分析)を用いて測定できる。なお、鉄イオンには、2価及び/又は3価の鉄イオンが含まれる。
[水]
本発明の洗浄液に含まれる水の含有量は、洗浄力を向上させる観点から、30.0〜87.0重量%が好ましく、40.0〜86.5重量%がより好ましく、50.0〜86.0重量%がさらに好ましい。
本発明の洗浄液は、本発明の効果を妨げない範囲で、EDTA等のキレート剤、アルコール類、防腐剤、酸化防止剤等を任意成分として含んでいてもよい。
本発明の洗浄液のpHは、洗浄液の洗浄力の安定性を向上させる観点から、5.0以上が好ましく、5.4以上がより好ましく、5.8以上がさらに好ましい。また、洗浄力を向上させる観点から、8.5以下が好ましく、8.0以下がより好ましく、7.5以下がさらに好ましい。よって、洗浄液の洗浄力の安定性および洗浄力を向上させる観点から、5.0〜8.5が好ましく、5.4〜8.0がより好ましく、5.8〜7.5がさらにこのましい。なお、上記のpHは、25℃におけるpHであり、pHは、pHメータ(東亜電波工業(株)製、HM−30G)を用いて測定できる。
次に、本発明の洗浄液の製造方法について説明する。
本発明の洗浄液の製造方法は、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンを、各々500ppbを超えて含有し、および、下記一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンを含有する水溶液(以下「未処理液」と称する場合もある。)を、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂によって処理することにより、上記水溶液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの含有量を各々500ppb以下に低減する金属イオン除去工程と、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂により処理された水溶液(以下「処理済液」と称する場合もある。)に非金属アミン系アルカリ剤を添加する工程とを含む。ここで、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂によって処理するとは、ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン、および、下記一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンを含有する水溶液をカチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂と接触させ、上記ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンを吸着除去することを意味する。
ROSO3 -・・・(2)
式(2)中、Rの炭素数は、洗浄性を向上させる観点から、10〜18であることがと好ましく、11〜15がさらに好ましい。Rとしては、具体的には、カプリル、カプリン、デシル、ラウリル、ミリスチル、パルミチル、ステアリル、アラキジル、ベヘニル、またはオレイル等のアルキル基またはアルケニル基等が挙げられるが、洗浄性を向上させる観点、および、上記未処理液をカチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂を用いて処理することにより得られる処理済液の収率を向上させる観点から、硫酸エステルアニオンは、デシル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸アンモニウムに由来するものであると好ましく、ラウリル硫酸アンモニウムに由来するものであるとより好ましい。
上記未処理液中における上記硫酸エステルアニオンの供給源の濃度は、上記処理済液の収率を高め、且つ、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂による処理の効率を向上させる観点から、1〜80重量%が好ましく、1〜70重量%がより好ましく、5〜60重量%がさらに好ましい。
未処理液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンは、上記水溶液の調整に用いられる上記硫酸エステルアニオンの供給源の製造工程で不可避的に含まれる不純物、または、上記未処理液の調整に用いられる水等に由来する。本発明では、例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンを、各々500ppbを超えて含有し、かつ、下記一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンを含有する未処理液を処理するが、未処理液中に含まれる、ナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの含有量は、通常、各々、100〜500ppm、60〜400ppm、および30〜250ppmである。
未処理液の調整に用いられる水は、例えば、超純水、純水、イオン交換水、蒸留水等であるが、これらのなかでも、本発明の洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの含有量をより低減し、得られる洗浄液の洗浄性を向上させる観点から、超純水、純水およびイオン交換水が好ましく、超純水および純水がより好ましく、超純水がさらに好ましい。一方、超純水、純水およびイオン交換水の中では、コストの観点から、イオン交換水が好ましい。
ここで、純水および超純水とは、水道水を活性炭に通し、イオン交換処理し、さらに蒸留したものを、必要に応じて所定の紫外線殺菌灯の光を照射しまたはフィルターに通したものを言う。例えば、25℃における電気伝導率は、多くの場合、イオン交換水で2μS/cm以下であり、純水で1μS/cm以下であり、超純水で0.1μS/cm以下である。電気伝導率はオルガ(株)製の電気伝導率計RG−11Aで測定できる。
[金属イオン除去工程]
金属イオン除去工程では、カチオン交換樹脂及びアニオン交換樹脂の双方を使用して、未処理液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの含有量を各々低減させる。未処理液中に含まれるカチオン(硫酸エステルアニオンの供給源に由来する金属イオン、水に由来する金属イオン)はカチオン交換樹脂によって交換吸着され、Cl-等のアニオンは、アニオン交換樹脂に交換吸着される。金属イオン除去工程では、このような不可逆反応が行われるので、未処理液中に含まれるナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの含有量を各々500ppb以下に低減できる。
ところで、従来、ナトリウムイオン等のカチオンを除去するために、カチオン交換樹脂が使用され、さらにフッ化物イオン等のアニオンを除去するためにアニオン交換樹脂も使用されていた。しかし、アニオン交換樹脂を使用すると、アニオン交換樹脂に交換吸着されることが望まれないアニオンまでもがアニオン交換樹脂の対立イオンと交換され、処理済液の収率が悪いという問題があった。そのため、従来、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂とを併用する場合は、分子量が比較的大きい化合物がイオン交換処理の対象とされていた(例えば、特許文献5参照)。しかし、本願の発明者らは、重量平均分子量が例えば500未満と比較的小さい硫酸エステルアニオンの供給源を、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂で処理しても、硫酸エステルアニオン(ROSO3 -)は、アニオン交換樹脂にほとんど吸着されないという意外な事実を見出した。そのため、本発明の製造方法では、金属イオン除去工程において、ナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの含有量がそれぞれ500ppb以下の処理済液を収率良く得ることができ、かつ、フッ化物イオン等のアニオン等も除去できる。
金属イオン不純物除去工程で用いられるカチオン交換樹脂としては、強酸性カチオン交換樹脂及び弱酸性カチオン交換樹脂が挙げられる。また、カチオン交換樹脂は、イオン選択性の低いナトリウムイオン等を除去できることからH型が好ましい。塩型のカチオン交換樹脂をH型にする方法としては、塩酸水溶液又は硫酸水溶液を用いて塩型のカチオン交換樹脂を処理した後に、脱塩水で洗浄する方法等が挙げられる。
強酸性カチオン交換樹脂としては、例えば、スルホン酸基を有する樹脂が挙げられる。その具体例としては、三菱化学(株)製ダイヤイオンSK1B、SK104、SK110、SK112、UBK08、UBK530、PK208、PK212、PK216H、PK220、PK228、HPK25(以上、商品名)、オルガノ(株)製、アンバーライトIR120B、IR124、200T、201B、252、IR118(以上、商品名)等が挙げられる。
弱酸性カチオン交換樹脂としては、例えば、カルボン酸基を有するメタクリル酸系樹脂及びアクリル酸系樹脂が挙げられる。その具体例としては、三菱化学(株)製ダイヤイオンWK10、WK11、WK100、WT01S、WK40L(以上、商品名)、オルガノ(株)製、アンバーライトFPC3500、IRC76(以上、商品名)等が挙げられる。
未処理液のpHが5未満である場合には、pHがいずれの値であっても使用可能な強酸性カチオン交換樹脂を用いることが好ましい。未処理液のpHが5以上である場合には、イオンの総交換容量が大きく、再生が容易な弱酸性カチオン交換樹脂を用いると好ましい。
アニオン交換樹脂としては、強塩基性アニオン交換樹脂及び弱塩基性アニオン交換樹脂が挙げられる。また、アニオン交換樹脂は、未処理液中へのフッ化物イオンの混入を考慮して、イオン選択性の低いフッ化物イオン等を除去できるOH型が好ましい。Cl型のアニオン交換樹脂をOH型にする方法としては、水酸化ナトリウム水溶液を用いてCl型のアニオン交換樹脂を処理した後に、脱塩水で洗浄する方法等が挙げられる。
強塩基性アニオン交換樹脂としては、例えば、4級アンモニウム基を交換基として有する樹脂等が挙げられる。その具体例としては、三菱化学(株)製ダイヤイオンSA10A、SA11A、SA12A、NSA100、SA20A、SA21A、UBA120、PA308、PA312、PA316、PA408、PA412、PA418(以上、商品名)、オルガノ(株)製、アンバーライトIRA400J、401、402BL、410J、411、440B、458、478、IRA900、904、910、958(以上、商品名)等が挙げられる。
弱塩基性アニオン交換樹脂としては、例えば、第一〜三級有機アミン由来のアンモニウム基を交換基として有するアクリル系、スチレン系ポリアミン型、スチレン系ジメチルアミン型のイオン交換樹脂等が挙げられる。その具体例としては、三菱化学(株)製ダイヤイオンWA10、WA20、WA21J、WA30(以上、商品名)、オルガノ(株)製アンバーライトIRA35、IRA60E、67、IRA93ZU、96S(以上、商品名)等が挙げられる。
未処理液またはカチオン交換樹脂により処理された未処理液のpHが9を超える場合には、pHがいずれの値であっても使用可能な強塩基性アニオン交換樹脂を用いると好ましい。また、未処理液またはカチオン交換樹脂により処理された未処理液のpHが9以下である場合には、イオンの総交換容量が大きく、再生の容易な弱塩基性アニオン交換樹脂を用いると好ましい。
カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量を低減させ、洗浄力の高い洗浄液を得る観点から、混合して使用することが好ましく、その具体例としては、オルガノ(株)製アンバーライトMB−2、EG−4(以上商品名)等が挙げられる。
カチオン交換樹脂の使用量は、未処理液に含まれるナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオン(水または硫酸エステルアニオンの供給源に由来するナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオン)を、理論上、全て交換吸着させることが可能な交換基が確保される量であると好ましい。すなわち、未処理液に含まれるナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの当量の総和を1とした場合に、カチオン交換樹脂に含まれる交換基の当量の総和は1以上であると好ましく、1.2以上であることがより好ましい。
一方、アニオン交換樹脂の使用量については、可逆反応が起こらないように、ROSO3 -及びOH-除くアニオンを、理論上、全て交換吸着させることが可能な交換基が確保される量であると好ましい。すなわち、上記ROSO3 -及びOH-除くアニオンの当量の総和を1とした場合に、アニオン交換樹脂に含まれる交換基の当量の総和は1以上であると好ましく、1.2以上であることがより好ましい。
カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂による処理は、バッチ法及びカラム法のいずれの方法で行ってもよい。
バッチ法では、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂を上記未処理液に加えて混合液を得た後、混合液を0.1〜10時間程度攪拌する。その後、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂を混合液から分離する。カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂の分離は、例えば、濾過、遠心分離等の常法で行える。
カラム法では、循環式及び流通式のいずれを採用してもよい。循環式とは、同一カラム内のイオン交換樹脂に被処理液(未処理液)を複数回通過させる方法である。また、流通式とは、被処理液(未処理液)を、一度だけカラム内のイオン交換樹脂に通過させる方法である。
空間速度{被処理液の供給速度(m3/h)/カラム中のイオン交換樹脂の体積(m3)}は、循環式では1h-1以上が好ましい。流通式では、100h-1以下が好ましく、カラム中のイオン交換樹脂の使用効率を高める観点から10h-1以下がより好ましく、また処理時間の短縮の観点から1h-1以上が好ましい。
カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂による処理をカラム法で行う場合、カチオン交換樹脂の強度およびアニオン交換樹脂の強度を考慮すれば、上記空間速度の範囲内で各イオン交換樹脂層へ与えられる荷重は、5MPa以下であると好ましい。カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂とを混合して使用する場合も、イオン交換樹脂へ与えられる荷重は、5MPa以下であると好ましい。
カラムの容積は、イオン交換樹脂が膨潤し又は収縮することや、イオン交換樹脂の再生及び洗浄操作を良好に行うことが可能であるよう、イオン交換樹脂体積の1.2〜5倍であると好ましい。
カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂による処理をカラム法で行う場合、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂は、各樹脂をそれぞれ別のカラムに充填されていてもよいし(多床式精製方法)、混合され1つのカラムに充填されていてもよい(混床式精製方法)。これらのうち、可逆的反応が生じることを良好に抑制できるという理由から、特に、混床式精製方法が好ましい。
カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂による処理が行われる際の、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂の温度は、未処理液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの含有量をより低減させ、さらにはイオン交換樹脂の熱分解を抑制し、かつ、作業性を向上させる観点から、15〜80℃が好ましく、20〜70℃がより好ましい。
本発明の半導体デバイス用基板用の洗浄液の製造方法では、金属イオン不純物除去工程において、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂による処理がなされる前に、必要に応じて、例えば、限外濾過や電気透析等の方法により、未処理液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの含有量が低減されてもよい。
[アルカリ剤添加工程]
金属イオン不純物除去工程を経て得られた水溶液(処理済液)に非金属アミン系アルカリ剤を添加する。処理済液中に含まれるROSO3 -+は洗浄性(界面活性能)が高くないが、上記非金属アミン系アルカリ剤を添加することにより洗浄性を向上させることができる。アルカリ剤を使用する際には、ナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオン等のイオン性低分子量不純物が混入しないように配慮することを要する。したがって、通常、非金属アミン系アルカリ剤として、高純度薬品等の高純度化されたものを用いることが好ましい。
アルカリ剤は、無機アルカリ剤および有機アルカリ剤のうちのいずれであってもよい。無機アルカリ剤としては、例えば、アンモニアが挙げられる。有機アルカリ剤としては、例えば、ヒドロキシアルキルアミン、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、およびコリンからなる群より選ばれる一種以上が挙げられる。これらのなかでも、配線等の金属の腐食を回避する観点から、アンモニアが特に好ましい。
ヒドロキシアルキルアミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、メチルプロパノールアミン、メチルジプロパノールアミン、アミノエチルエタノールアミン等が挙げられる。なかでも、製品安定性および環境保全性を向上させる観点から、モノエタノールアミン及びメチルジエタノールアミンが好ましく、モノエタノールアミンがより好ましい。これらのヒドロキシアルキルアミンは単独で用いても良く、二種以上を混合して用いても良い。
非金属アミン系アルカリ剤の量は、特に限定がないが、通常、洗浄性(界面活性能)を向上させ及び塩の析出を回避する観点から、中和度が30〜100モル%となる量であると好ましく、50〜95モル%となる量であるとより好ましい。なお、ここで、中和度とは、ROSO3 -+に対する非金属アミン系アルカリ剤のモル比(非金属アミン系アルカリ剤/ROSO3 -+)を百分率で表した値である。
(実施形態2)
次に、本発明の半導体デバイス用基板の製造方法について説明する。
本発明の半導体デバイス用基板の製造方法は、シリコンウェハと上記シリコンウェハの一方の主面側に配置された薄膜とを含む基板の上記薄膜を、化学的機械研磨する工程と、本発明の洗浄液を用いて化学的機械研磨された上記薄膜を洗浄する工程と、洗浄された上記薄膜を超純水に接触させる工程と、を含む。
上記薄膜は、例えば、酸化ケイ素、窒化ケイ素、またはポリシリコン等のケイ素を含む絶縁膜が挙げられる。薄膜の形成方法は、薄膜を構成する材料に応じて適宜選択すればよいが、例えば、CVD法、PVD法、塗布法、またはメッキ法等が挙げられる。上記薄膜は、例えば、シリコンウェハ側の面の反対面が凹凸を有している。上記凹凸は、例えば、従来公知のリソグラフィー法等を用いて形成される。また、薄膜のシリコンウェハ側の面の反対面の凹凸は、下層(シリコンウェハ側の層)の凹凸に対応して形成されることもある。具体的には、薄膜シリコンウェハと薄膜との間に配線が存在することにより、上記薄膜形成法にて形成された薄膜は不可避的にシリコンウェハ側の面の反対面に凹凸を有する。
薄膜の研磨は、薄膜のシリコンウェハ側の面の反対面および/または研磨パッド表面に研磨液組成物を供給し、上記反対面に研磨パッドを接触させ、所定の圧力(荷重)を上記反対面にかけながら、薄膜および研磨パッドのうちの少なくとも一方を相対的に動かすことにより行える。研磨処理は、従来公知の研磨装置により行うことができ、研磨液組成物についても、砥粒および添加剤等を含む、従来から公知の研磨液組成物を用いることができる。
研磨パッドの材質等については、特に制限されるものではなく、従来公知のものが使用できる。研磨パッドの材質としては、例えば、不織布、硬質発泡ポリウレタン等の有機高分子発泡体や無発泡体等が挙げられるが、なかでも、硬質発泡ポリウレタンが好ましい。
研磨液組成物の供給速度は、研磨対象表面1cm2あたり0.01〜10g/分以下が好ましい。
化学的機械研磨された上記薄膜の洗浄方法としては、例えば、超音波発振器付きノズルから超音波振動が与えられた洗浄液を吐出させ、薄膜の表面に洗浄液を吹き付ける方法、ブラシスクラブ洗浄法、スピンコート機を用いた枚葉式洗浄法、複数枚(例えば25枚程度)の処理すべき洗浄対象物を一度にまとめて洗浄液中に浸漬し、この状態で、治具を揺動したり、洗浄液に超音波や噴流を与えながら洗浄処理をする洗浄方法、処理すべき洗浄対象物に洗浄液を噴射あるいはスプレーして洗浄処理をする方法、処理すべき洗浄対象物をパドルにより攪拌中されている洗浄液中に浸漬する方法等が挙げられる。これらの方法のなかでも、より高度に清浄化された表面を得る観点から、超音波発振器付きノズルから超音波振動が与えられた洗浄液を吐出させ、薄膜の表面に洗浄液を吹き付ける方法が好ましい。
使用時における本発明の洗浄液の温度は、より高度に清浄化された表面を得る観点、及び作業性および安全性を向上させる観点から、10〜60℃が好ましく、15〜55℃がより好ましく、20〜50℃がさらに好ましい。
洗浄された上記薄膜を超純水に接触させる工程は、従来から公知の方法で行えばよいが、例えば、超音波発振器付きノズルから超音波振動が与えられた超純水を吐出させ、洗浄液により洗浄された薄膜の表面に超純水を吹き付けることにより行える。
[金属イオンの定量分析]
洗浄液中の金属イオン不純物の定量分析は、ICP−MS(誘導結合プラズマ質量分析、(株)島津製作所ICPM−8500)を用いて行った。ICP−MSとは、ICPによってイオン化された原子を質量分析計に導入することで、元素の同定・定量を行う方法である。73種類の元素の測定が可能であり、pptレベルの超高感度分析を実施可能である。
[洗浄液の調整]
(実施例1)
一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンの供給源としてラウリル硫酸アンモニウム(商品名ラテムルAD−25、花王(株)製、重量平均分子量283)をイオン交換水(電気伝導率:2μS/cm:)で希釈し、16重量%ラウリル硫酸アンモニウム水溶液(未処理液1)を得た。この水溶液中の金属イオン不純物の含有量をICP−MSで測定したところ、ナトリウムイオンは240ppm、カリウムイオンは220ppm、鉄イオンは180ppmであった。
次に、耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、アニオン交換樹脂(Cl型の「商品名アンバーライトIRA400、オルガノ(株)製」をOH型に代えたもの)240mlを充填した。
一方で、別の耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、カチオン交換樹脂(Na型の「商品名ダイヤイオンSK1B、三菱化学(株)製」をH型に代えたもの)240mlを充填した。
そして、上記未処理液1を、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記アニオン交換樹脂が充填されたカラム内を通過させ、次いで、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記カチオン交換樹脂が充填されたカラム内を通過させた。得られた処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)17g及び超純水(関東化学Ultrapur)15gを添加し、ラウリル硫酸アンモニウムの含有量が15重量%の洗浄液532g(pH6.5)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、その結果を下記表2に示した。
(実施例2)
耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内にカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂の混合品(商品名アンバーライトMB−2、オルガノ(株)製)480mlを充填した。
次に、上記実施例1で調整した未処理液1を、空間速度10h-1(流速4800ml/h)で上記カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂の混合品を充填したカラムを通過させた。得られた処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)17g及び超純水(関東化学Ultrapur)15gを添加し、ラウリル硫酸アンモニウムの含有量が15重量%の洗浄液532g(pH6.5)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、その結果を下記表2に示した。
(実施例3)
一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンの供給源としてオレイル硫酸アンモニウム(オレイルアルコール(共和テクノス(株)製)と濃硫酸(住友化学(株)製)とを反応させ硫酸エステル化し、アンモニア水(昭和電工(株)製)で中和して得られたもの、重量平均分子量365)をイオン交換水(電気伝導率:2μS/cm)で希釈し、16重量%オレイル硫酸アンモニウム水溶液(未処理液2)を得た。この水溶液中の金属イオン不純物の含有量をICP−MSで測定したところ、ナトリウムイオンは830ppm、カリウムイオンは120ppm、鉄イオンは100ppmであった。
次に、耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、アニオン交換樹脂(Cl型の「商品名アンバーライトIRA400、オルガノ(株)製」をOH型に代えたもの)を240ml充填した。
一方で、別の耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、カチオン交換樹脂(Na型を「商品名ダイヤイオンSK1B、三菱化学(株)製」をH型に代えたもの)を240ml充填した。
そして、上記未処理液2を、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記アニオン交換樹脂が充填されたカラム内を通過させ、次に、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記カチオン交換樹脂が充填されたカラム内を通過させた。得られた処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)11g及び超純水(関東化学Ultrapur)10gを添加し、オレイル硫酸アンモニウムの含有量が15重量%の洗浄液521g(pH6.5)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン含有量をICP−MSで測定し、その結果を下記表2に示した。
(実施例4)
一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンの供給源としてデシル硫酸アンモニウム(カルコール1098(デシルアルコール;花王(株)製)と濃硫酸(住友化学(株)製)とを反応させ硫酸エステル化し、アンモニア水(昭和電工(株)製)で中和して得られたもの、重量平均分子量255)をイオン交換水(電気伝導率:2μS/cm:)で希釈し、16重量%デシル硫酸アンモニウム水溶液(未処理液3)を得た。本水溶液中の金属イオン不純物の含有量をICP−MSで測定したところ、ナトリウムイオンは390ppm、カリウムイオンは170ppm、鉄イオンは120ppmであった。
次に、耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内にカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂の混合品(商品名アンバーライトMB−2、オルガノ(株)製)を480ml充填した。
上記未処理液3を、空間速度10h-1(流速4800ml/h)で上記カラムを通過させた。得られた処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)14g及び超純水(関東化学Ultrapur)12gを添加し、デシル硫酸アンモニウムの含有量が15重量%の洗浄液526g(pH6.4)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、その結果を下記表2に示した。
(実施例5)
一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンの供給源としてベヘニル硫酸アンモニウム(カルコール220−80(ベヘニルアルコール;花王(株)製)と濃硫酸(住友化学(株)製)とを反応させ硫酸エステル化し、アンモニア水(昭和電工(株)製)で中和して得られたもの、重量平均分子量423)をイオン交換水(電気伝導率:2μS/cm:)で希釈し、16重量%ベヘニル硫酸アンモニウム水溶液(未処理液4)を調製した。この水溶液中の金属イオン不純物の含有量をICP−MSで測定したところ、ナトリウムイオンは250ppm、カリウムイオンは120ppm、鉄イオンは120ppmであった。
次に、耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、アニオン交換樹脂(Cl型の「商品名アンバーライトIRA400、オルガノ(株)製」をOH型に代えたもの)を240ml充填した。
一方で、別の耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、カチオン交換樹脂(Na型の「商品名ダイヤイオンSK1B、三菱化学(株)製」をH型にしたもの)を240ml充填した。
上記未処理液4を、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記アニオン交換樹脂を充填したカラム内を通過させ、次いで、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記カチオン交換樹脂を充填したカラム内を通過させた。得られた通液後の処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)17g及び超純水(関東化学Ultrapur)15gを添加して、ベヘニル硫酸アンモニウムの含有量が15重量%の洗浄液532g(pH6.6)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、その結果を下記表2に示した。
(実施例6)
一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンの供給源としてカプリル硫酸アンモニウム(カルコール0898(オクチルアルコール;花王(株)製)と濃硫酸(住友化学(株)製)とを反応させ硫酸エステル化し、アンモニア水(昭和電工(株)製)で中和して得られたもの、重量平均分子量235)をイオン交換水(電気伝導率:2μS/cm)で希釈し、16重量%カプリル硫酸アンモニウム水溶液(未処理液5)を調製した。本水溶液中の金属イオン不純物の含有量をICP−MSで測定したところ、ナトリウムイオンは240ppm、カリウムイオンは120ppm、鉄イオンは90ppmであった。
次に、耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内にカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂の混合品(商品名アンバーライトMB−2、オルガノ(株)製)を480ml充填した。
そして、上記未処理液5を、空間速度10h-1(流速4800ml/h)で上記カラムを通過させた。得られた処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)17g及び超純水(関東化学Ultrapur)15gを添加し、カプリル硫酸アンモニウムの含有量が15重量%の洗浄液532g(pH6.4)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、その結果を下記表2に示した。
(実施例7〜10)
実施例1で調製した処理済みの洗浄液と、ラウリル硫酸アンモニウム(商品名;ラテムルAD−25、花王(株)製、重量平均分子量283)をイオン交換水(電気伝導率:2μS/cm)で濃度が15重量%となるように調整して得た15重量%ラウリル硫酸アンモニウム水溶液とを、表1に記載の重量比で混合し、実施例7〜10の洗浄液を得た。このようにして得られた各洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MAで測定し、下記表2に示した。
Figure 2009283875
(実施例11)
一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンの供給源としてラウリル硫酸アンモニウム(商品名ラテムルAD−25、花王(株)製、重量平均分子量283)をイオン交換水(電気伝導率:2μS/cm)で希釈し、11重量%ラウリル硫酸アンモニウム水溶液(未処理液6)を得た。この水溶液中の金属イオン不純物の含有量をICP−MSで測定したところ、ナトリウムイオンは230ppm、カリウムイオンは100ppm、鉄イオンは70ppmであった。
次に、耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、アニオン交換樹脂(Cl型の「商品名アンバーライトIRA400、オルガノ(株)製」をOH型に代えたもの)240mlを充填した。
一方で、別の耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、カチオン交換樹脂(Na型の「商品名ダイヤイオンSK1B、三菱化学(株)製」をH型に代えたもの)240mlを充填した。
そして、上記未処理液6を、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記アニオン交換樹脂が充填されたカラム内を通過させ、次いで、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記カチオン交換樹脂が充填されたカラム内を通過させた。得られた処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)11g及び超純水(関東化学Ultrapur)10gを添加し、ラウリル硫酸アンモニウムの含有量が10重量%の洗浄液521g(pH6.5)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、その結果を下記表2に示した。
(実施例12)
一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンの供給源としてラウリル硫酸アンモニウム(商品名ラテムルAD−25、花王(株)製、重量平均分子量283)をイオン交換水(電気伝導率:2μS/cm)で希釈し、5.4重量%ラウリル硫酸アンモニウム水溶液(未処理液7)を得た。この水溶液中の金属イオン不純物の含有量をICP−MSで測定したところ、ナトリウムイオンは210ppm、カリウムイオンは90ppm、鉄イオンは60ppmであった。
次に、耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、アニオン交換樹脂(Cl型の「商品名アンバーライトIRA400、オルガノ(株)製」をOH型に代えたもの)240mlを充填した。
一方で、別の耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、カチオン交換樹脂(Na型の「商品名ダイヤイオンSK1B、三菱化学(株)製」をH型に代えたもの)240mlを充填した。
そして、上記未処理液7を、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記アニオン交換樹脂が充填されたカラム内を通過させ、次いで、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記カチオン交換樹脂が充填されたカラム内を通過させた。得られた処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)6g及び超純水(関東化学Ultrapur)5gを添加し、ラウリル硫酸アンモニウムの含有量が5重量%の洗浄液511g(pH6.5)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、その結果を下記表2に示した。
(実施例13)
一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンの供給源としてラウリル硫酸アンモニウム(商品名ラテムルAD−25、花王(株)製、重量平均分子量283)をイオン交換水(電気伝導率:2μS/cm)で希釈し、76重量%ラウリル硫酸アンモニウム水溶液を得た(未処理液8)。この水溶液中の金属イオン不純物の含有量をICP−MSで測定したところ、ナトリウムイオンは430ppm、カリウムイオンは230ppm、鉄イオンは190ppmであった。
次に、耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、アニオン交換樹脂(Cl型の「商品名アンバーライトIRA400、オルガノ(株)製」をOH型に代えたもの)240mlを充填した。
一方で、別の耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内に、カチオン交換樹脂(Na型の「商品名ダイヤイオンSK1B、三菱化学(株)製」をH型に代えたもの)240mlを充填した。
そして、上記未処理液8を、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記アニオン交換樹脂が充填されたカラム内を通過させ、次いで、空間速度5h-1(流速1200ml/h)で上記カチオン交換樹脂が充填されたカラム内を通過させた。得られた処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)83gを添加し、ラウリル硫酸アンモニウムの含有量が65重量%の洗浄液583g(pH6.5)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、その結果を下記表2に示した。
(比較例1)
耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内にカチオン交換樹脂(Na型の「商品名アンバーリスト15、ローム・アンド・ハース(株)製」をH型に代えたもの)を480ml充填した。
上記実施例1で調整した未処理液1を、空間速度10h-1(流速4800ml/h)で上記カラムを通過させた。得られた処理済液500gに、28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)17g及び超純水(関東化学Ultrapur)15gを添加し、ラウリル硫酸アンモニウムの含有量が15重量%の洗浄液532g(pH6.5)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、下記表2に示した。
(比較例2)
耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内にアニオン交換樹脂(Cl基型の「商品名デュオライトA−561、住友化学(株)製」をOH型にしたもの)を480ml充填した。
上記実施例1で調整した未処理液1を空間速度10h-1(流速4800ml/h)で上記カラムを通過させた。得られた処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)17g及び超純水(関東化学Ultrapur)15gを添加し、ラウリル硫酸アンモニウムの含有量が15重量%の洗浄液532g(pH6.5)を得た。洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、下記表2に示した。
(比較例3)
実施例1で調製した処理済みの洗浄液と、ラウリル硫酸アンモニウム(商品名;ラテムルAD−25、花王(株)製、重量平均分子量283)をイオン交換水で濃度を15重量%に調整した15重量%ラウリル硫酸アンモニウム水溶液Aとを混合して、ラウリル硫酸アンモニウムの含有量が15重量%の洗浄液(pH6.5)を得た。洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン含有量をICP−MSで測定して、下記表2に示した。
(比較例4)
塩生成基を有する高分子化合物としてポリアクリル酸アンモニウム(商品名ポイズ532A、花王(株)製、重量平均分子量7000(ポリアクリル換算))をイオン交換水(電気伝導率:2μS/cm)で希釈し、32重量%ポリアクリル酸アンモニウム水溶液(未処理液9)を調製した。この水溶液中の金属イオン不純物の含有量をICP−MSで測定したところ、ナトリウムイオンは21ppm、カリウムイオンは10ppm、鉄イオンは2ppmであった。
次に、耐圧ガラス製カラム(内径26mm、長さ500mm)内にカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂の混合品(商品名;アンバーライトMB−2、オルガノ(株)製)480mlを充填した。
次いで、上記未処理液9を、空間速度10h-1(流速4800ml/h)で上記カラムを通過させた。得られた処理済液500gに28mol%アンモニア水(シグマ・アルドリッチ試薬特級)60gを添加し、ポリアクリル酸アンモニウムの含有量が29重量%の洗浄液560g(pH6.2)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、下記表2に示した。
(比較例5)
内部冷却器、攪拌装置、溶媒留去のための開閉コックの付いた冷却器および液体導入装置を備えたガラス製反応装置に、35質量%の過酸化水素2224g(22.9mol)を加えた後、攪拌しつつ、チオグリコール酸663g(7.2mol)を2mL/分で液体導入口から連続でフィードした。この間、液温は冷却器への冷却水量を調節して50℃に保持した。チオグリコール酸の添加終了後、50℃で2時間攪拌を継続した。この反応液に試料導入管より窒素ガスを吹き込み、常圧、攪拌下で沸騰させ、蒸気の一部を系外に除去しながら5時間保持したところ、42質量%のスルホ酢酸水溶液(収量2270g)を得た。この水溶液の一部をイオン交換樹脂(デュオライト A−561:住友化学(株)製)200mLを充填した35mmφの塔に、塔頂より(ダウンフロー)SV0.5で通液して精製して、スルホ酢酸の含有量が40重量%の洗浄液(pH5.1)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、下記表2に示した。
(比較例6)
イオン交換水1,000gおよび35質量%の過酸化水素水14gを仕込んだ内容積2リットルの容器中に、20質量%のアクリル酸水溶液500gを、還流下で撹拌しながら10時間かけて均等に滴下した。滴下終了後、さらに2時間還流下で保つことにより、Mw=2,000のアクリル酸重合体(1)を得た。上記アクリル酸重合体(1)を含有する溶液をポリマー換算で10質量%相当量、および、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド2質量%相当量を、イオン交換水に混合し、ポリアクリル酸テトラメチルアンモニウムヒドロキシド塩(Mw2000)の含有量が12重量%の洗浄液(pH6.3)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、下記表2に示した。
(比較例7)
下記成分を混合して比較例7の洗浄液(pH6.2)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、下記表2に示した。
クエン酸 0.5重量%
(商品名;クエン酸、九州化工(株)製)
テトラメチルアンモニウムヒドロキシド 0.3重量%
(商品名;テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、東洋合成(株)製)
ドデシルベンゼンスルホン酸 0.007重量%
(商品名;ネオペレックスGS、花王(株)製)
超純水 99.193重量%
(関東化学(株)製)Ultrapur)
(比較例8)
下記成分を混合して比較例8の洗浄液(pH6.8)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、下記表2に示した。
ポリオキシエチレンラウリルエーテル 0.1重量%
(商品名;エマルゲン108、花王(株)製、平均付加モル数8モル)
超純水 99.9重量%
(関東化学(株)製)Ultrapur)
(比較例9)
下記成分を混合して比較例8の洗浄液(pH6.7)を得た。得られた洗浄液中のナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量をICP−MSで測定し、下記表1に示した。
メタンスルホン酸アンモニウム 2.5重量%
(商品名;メタンスルホン酸アンモニウム、シェブロンフィリリプス化学(株)製)
超純水 97.5重量%
(関東化学(株)製、Ultrapur)
(比較例10)
超純水(関東化学(株)製、Ultrapur)を洗浄液として使用した。
Figure 2009283875
表2から明らかなように、実施例1〜13の洗浄液は、その調整過程でカチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂により処理されることにより、ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの含有量が、各々500ppb以下となっている。
[CMP後の洗浄試験;金属イオン不純物除去試験]
(1)金属イオン汚染液の調製
塩化ナトリウム、塩化カリウム、および塩化鉄を超純水(関東化学Ultrapur)に添加して、ナトリウムイオン濃度、カリウムイオン濃度、鉄イオン濃度がそれぞれ20ppmの汚染液(A)を調製した。
(2)洗浄評価
シリコンウェハと上記シリコンウェハ上に配置された酸化ケイ素絶縁膜とからなる基板(直径12インチ)をスピナーにセットし、酸化ケイ素絶縁膜表面に汚染液(A)を1mL添加した。そして、ウェハを2分間回転して(回転速度60rpm)、酸化ケイ素絶縁膜表面全体に汚染液(A)を均一に塗布し、汚染液(A)により汚染された評価用サンプルを作製した。評価用サンプルを以下の洗浄方法及びすすぎ方法で洗浄およびすすぎをした。
(a)洗浄方法
金属イオン汚染ウェハを23℃に保ったクリーンルーム内で、超音波発振器付きノズルから超音波振動が与えられた洗浄液を吐出させ、この洗浄液で評価用サンプルを洗浄した。条件を以下に示す。
(洗浄条件)
使用超音波: 1.7MHz、48W
ノズル径: 4mmφ
洗浄液供給量: 2L/min
使用洗浄液量: 2L*
洗浄時間: 30sec
洗浄液温度: 23℃
*比較例11では、比較例10の洗浄液を10L使用量した。
(b)超純水との接触方法(すすぎ方法)
上記超音波発振器付きノズルから超音波振動が与えられた超純水を吐出させ、この超純水で、洗浄された評価用サンプルをすすいだ。すすぎの条件は、前述の洗浄条件と同一である。
(3)金属イオン除去効果の評価方法
すすぎを終えた評価用サンプルを乾燥した後、評価用サンプルの酸化ケイ素絶縁膜表面におけるナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの残留量を測定した。上記残留量の測定には、全反射型蛍光X線ウェハ表面分析装置(商品名TREX610T、(株)テクノス・アイ・ティ製)を用いた。測定箇所は任意の3点とし、各点における金属イオン不純物量の平均値を表3に示した。
Figure 2009283875
表2中の結果が示すように、実施例1〜13の洗浄液は、ナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの含有量が、比較例1〜11の洗浄液のナトリウムイオン、カリウムイオン、および鉄イオンの含有量と同等であるかまたは多い。にもかかわらず、実施例1〜13の洗浄液を用いた方が、比較例1〜11の洗浄液を用いる場合よりも、ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオンの各残留量が少なかった。以上のことから、実施例1〜13の洗浄液を用いれば、比較例1〜11の洗浄液を用いるよりも、高度に清浄化された表面を得ることが可能であることがわかる。また、実施例1〜13の洗浄液を用いた場合と比較例11の洗浄液を用いた場合との結果の対比により、実施例1〜13の洗浄液を用いれば、より少ない使用量でより高度に清浄化された表面を得ることができることがわかる。
本発明の洗浄液を用いれば、比較的少ない使用量で高度に清浄化された表面を得ることができるので、本発明の洗浄液は、半導体デバイスの製造過程で用いられる洗浄液として有用である。

Claims (5)

  1. ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン、および下記一般式(1)で表される硫酸エステルのアンモニウム塩、および水を含有し、
    前記ナトリウムイオン、前記カリウムイオン、および前記鉄イオンの含有量がそれぞれ500ppb以下の半導体デバイス用基板用の洗浄液。
    ROSO3 -(X)+ (1)
    但し、式(1)中、Rは、炭素数8〜22のアルキル基、または炭素数8〜22のアルケニル基であり、(X)+は、アンモニウムイオン、第一級アンモニウムイオン、第二級アンモニウムイオン、または第三級アンモニウムイオンである。
  2. 前記硫酸エステルのアンモニウム塩の含有量が11〜70重量%である請求項1に記載の半導体デバイス用基板用の洗浄液。
  3. ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン、および、下記一般式(2)で表される硫酸エステルアニオンを含有する水溶液を、カチオン交換樹脂およびアニオン交換樹脂によって処理することにより、前記水溶液中の前記ナトリウムイオン、前記カリウムイオン、および前記鉄イオンの含有量を各々低減する金属イオン除去工程と、
    前記カチオン交換樹脂および前記アニオン交換樹脂により処理された前記水溶液に非金属アミン系アルカリ剤を添加する工程を含み、
    ナトリウムイオン、カリウムイオン、鉄イオン、および下記一般式(3)で表される硫酸エステルのアンモニウム塩、および水を含有し、前記ナトリウムイオン、前記カリウムイオン、および前記鉄イオンの含有量がそれぞれ500ppb以下の半導体デバイス用基板用の洗浄液の製造方法。
    ROSO3 - (2)
    但し、式(2)中、Rは、炭素数8〜22のアルキル基、または炭素数8〜22のアルケニル基である。
    ROSO3 -(X)+ (3)
    但し、式(3)中、Rは、炭素数8〜22のアルキル基、または炭素数8〜22のアルケニル基であり、(X)+は、アンモニウムイオン、第一級アンモニウムイオン、第二級アンモニウムイオン、または第三級アンモニウムイオンである。
  4. 前記カチオン交換樹脂および前記アニオン交換樹脂によって処理される前の、前記水溶液中に含まれる前記硫酸エステルアニオンの供給源の含有量は、1〜80重量%である請求項3に記載の半導体デバイス用基板用の洗浄液の製造方法。
  5. シリコンウェハの一方の主面側に配置された薄膜を化学的機械研磨する化学的機械研磨工程と、
    前記化学的機械研磨工程で得られた薄膜を、請求項1または2に記載の半導体デバイス用基板用の洗浄液を用いて洗浄する洗浄工程と、
    前記洗浄工程で得られた薄膜を超純水に接触させる工程と、を含む半導体デバイス用基板の製造方法。
JP2008137199A 2008-05-26 2008-05-26 半導体デバイス用基板用の洗浄液 Active JP5086893B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008137199A JP5086893B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 半導体デバイス用基板用の洗浄液
CN200980118553.4A CN102037542B (zh) 2008-05-26 2009-05-18 用于半导体器件用基板的清洁液
PCT/JP2009/059478 WO2009145124A1 (en) 2008-05-26 2009-05-18 Cleaning solution for substrate for semiconductor device
KR1020107029305A KR101268052B1 (ko) 2008-05-26 2009-05-18 반도체 장치용 기판용 세정액
US12/936,304 US8846533B2 (en) 2008-05-26 2009-05-18 Cleaning solution for substrate for semiconductor device
TW98116940A TWI468510B (zh) 2008-05-26 2009-05-21 用於半導體裝置用基板之清潔液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008137199A JP5086893B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 半導体デバイス用基板用の洗浄液

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009283875A true JP2009283875A (ja) 2009-12-03
JP5086893B2 JP5086893B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=40934850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008137199A Active JP5086893B2 (ja) 2008-05-26 2008-05-26 半導体デバイス用基板用の洗浄液

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8846533B2 (ja)
JP (1) JP5086893B2 (ja)
KR (1) KR101268052B1 (ja)
CN (1) CN102037542B (ja)
TW (1) TWI468510B (ja)
WO (1) WO2009145124A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013201199A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2019117816A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 花王株式会社 シリコンウェーハ製造方法
JP2020191365A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 花王株式会社 半導体デバイス用基板に用いる洗浄剤組成物
JP7403902B1 (ja) 2023-10-17 2023-12-25 竹本油脂株式会社 有機スルホン酸化合物の製造方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104096383B (zh) * 2013-04-11 2016-03-30 上海志诚化工有限公司 一种电子产品清洗剂中金属离子去除装置
KR101790090B1 (ko) * 2013-05-02 2017-10-25 후지필름 가부시키가이샤 에칭 방법, 이에 이용하는 에칭액 및 에칭액의 키트, 및 반도체 기판 제품의 제조 방법
US9957469B2 (en) 2014-07-14 2018-05-01 Versum Materials Us, Llc Copper corrosion inhibition system
US10233413B2 (en) 2015-09-23 2019-03-19 Versum Materials Us, Llc Cleaning formulations
US10400167B2 (en) 2015-11-25 2019-09-03 Versum Materials Us, Llc Etching compositions and methods for using same
KR102498010B1 (ko) * 2016-09-28 2023-02-10 가부시키가이샤 후지미인코퍼레이티드 표면 처리 조성물
US11456170B2 (en) * 2019-04-15 2022-09-27 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Cleaning solution and method of cleaning wafer

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068444A (ja) * 1999-08-30 2001-03-16 Mitsubishi Materials Silicon Corp 半導体基板への金属の吸着を抑制した半導体基板用処理液及びこの処理液の調製方法並びにこれを用いた半導体基板の処理方法
JP2005048000A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Sanyo Chem Ind Ltd 洗浄剤
JP2008047842A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Jsr Corp 洗浄用組成物、洗浄方法及び半導体装置の製造方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5750031A (en) 1995-09-26 1998-05-12 Clariant Finance (Bvi) Limited Process for producing surfactant having a low metal ion level and developer produced therefrom
US6426007B1 (en) * 1999-04-29 2002-07-30 International Business Machines Corporation Removal of soluble metals in waste water from aqueous cleaning and etching processes
JP2001131221A (ja) 1999-11-09 2001-05-15 Kao Corp イオン性高分子化合物の製法
JP3893104B2 (ja) 2002-12-20 2007-03-14 花王株式会社 銅配線半導体基板用ポリマー洗浄剤組成物
JP2004323840A (ja) 2003-04-10 2004-11-18 Sumitomo Chem Co Ltd 研磨洗浄液組成物及び研磨洗浄方法
KR100593668B1 (ko) * 2004-01-20 2006-06-28 삼성전자주식회사 세정액 조성물 및 이를 이용한 반도체 장치의 세정방법
KR101166002B1 (ko) 2004-02-09 2012-07-18 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 반도체 디바이스용 기판 세정액 및 세정방법
JP4736445B2 (ja) * 2004-02-09 2011-07-27 三菱化学株式会社 半導体デバイス用基板洗浄液及び洗浄方法
ZA200608313B (en) * 2004-05-05 2008-07-30 Unilever Plc Cleaning method
JP4600169B2 (ja) 2004-06-25 2010-12-15 Jsr株式会社 半導体部品洗浄用組成物および半導体装置の製造方法
DE602005000732T2 (de) 2004-06-25 2007-12-06 Jsr Corp. Reinigungszusammensetzung für Halbleiterkomponente und Verfahren zur Herstellung eines Halbleitergeräts
JP4832009B2 (ja) 2005-06-14 2011-12-07 株式会社Adeka スルホカルボン酸剤およびスルホカルボン酸エステル剤

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001068444A (ja) * 1999-08-30 2001-03-16 Mitsubishi Materials Silicon Corp 半導体基板への金属の吸着を抑制した半導体基板用処理液及びこの処理液の調製方法並びにこれを用いた半導体基板の処理方法
JP2005048000A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Sanyo Chem Ind Ltd 洗浄剤
JP2008047842A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Jsr Corp 洗浄用組成物、洗浄方法及び半導体装置の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013201199A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理装置
JP2019117816A (ja) * 2017-12-26 2019-07-18 花王株式会社 シリコンウェーハ製造方法
JP2020191365A (ja) * 2019-05-21 2020-11-26 花王株式会社 半導体デバイス用基板に用いる洗浄剤組成物
JP7403902B1 (ja) 2023-10-17 2023-12-25 竹本油脂株式会社 有機スルホン酸化合物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20110027995A1 (en) 2011-02-03
US8846533B2 (en) 2014-09-30
TWI468510B (zh) 2015-01-11
CN102037542B (zh) 2012-10-24
TW201002816A (en) 2010-01-16
KR101268052B1 (ko) 2013-05-24
WO2009145124A1 (en) 2009-12-03
JP5086893B2 (ja) 2012-11-28
KR20110013529A (ko) 2011-02-09
CN102037542A (zh) 2011-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5086893B2 (ja) 半導体デバイス用基板用の洗浄液
JP6066552B2 (ja) 電子デバイス用洗浄液組成物
KR20190039096A (ko) 표면 처리 조성물 및 이것을 사용한 표면 처리 방법
TWI435931B (zh) 電子材料用清洗劑
TW200537611A (en) Substrate cleaning liquid for semiconductor device and cleaning method
WO2003053602A1 (en) Copper polishing cleaning solution
CN105817991A (zh) 化学机械研磨方法
JP6849564B2 (ja) 表面処理組成物およびこれを用いた表面処理方法
KR101005378B1 (ko) 오늄 히드록사이드 및 오늄 염 용액으로부터 금속 이온의제거
JP3962468B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP6966444B2 (ja) 表面処理組成物およびこれを用いた表面処理方法
JP3803360B2 (ja) 洗浄剤組成物
TW201840839A (zh) 表面處理組成物及其製造方法,以及使用表面處理組成物之表面處理方法及半導體基板之製造方法
US10876082B2 (en) Surface treatment composition, method for producing surface treatment composition, surface treatment method, and method for producing semiconductor substrate
WO2018163617A1 (ja) 表面処理組成物及びその製造方法、表面処理方法、並びに半導体基板の製造方法
JP2000309796A (ja) 洗浄剤組成物
JP2024005489A (ja) アニオン界面活性剤の精製方法
JP2004292792A (ja) 洗浄液及びそれを用いた洗浄方法
JP7021014B2 (ja) 半導体デバイス用基板用の洗浄剤組成物
KR100661240B1 (ko) 구리의 화학기계적연마 후 세정 방법
JP4154999B2 (ja) 洗浄方法
TW202041665A (zh) 鈰化合物去除用洗淨液、洗淨方法及半導體晶圓之製造方法
CN113789519A (zh) 一种化学机械抛光后清洗液的应用
KR19980015454A (ko) 비염소 계열의 세정액

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120907

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5086893

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250