JP2009277322A - 光ディスクの初期化装置及び製造方法、並びに初期化用基準盤 - Google Patents

光ディスクの初期化装置及び製造方法、並びに初期化用基準盤 Download PDF

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Abstract

【課題】反射層に対してサーボ光ビームを照射させることなく光ディスクを製造し得る。
【解決手段】本発明は、所定の強度以上でなる光である光ビームLBが照射されることにより情報を記録マークRMとして記録する光ディスクとしての未初期化光ディスク100Xに対して初期化用基準盤200が一体化ディスク100Gとして一時的に固定された状態でなる一体化ディスク100Gを回転させる。この初期化用基準盤200は、サーボ制御用のサーボ光であるサーボ光ビームLSの少なくとも一部を反射させると共に光ディスク100において記録マークRMが形成されるべきトラックTRの位置を示す情報が凹凸でなるトラックとして記録された基準部201を有しているようにした。
【選択図】図9

Description

本発明は光ディスク、光ディスクの初期化装置及び製造方法、並びに初期化用基準盤に関し、例えば1層の記録層に対して厚み方向に複数の記録マークを記録する光ディスク装置に適用して好適なものである。
従来、光ディスク装置においては、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)及びBlu−ray Disc(登録商標、以下BDと呼ぶ)等、光ディスクに対して光ビームを照射し、その反射光を読み取ることにより情報を再生するようになされたものが広く普及している。
またかかる従来の光ディスク装置では、当該光ディスクに対して光ビームを照射し、当該光ディスクの局所的な反射率等を変化させることにより、情報の記録を行うようになされている。
この光ディスクに関しては、当該光ディスク上に形成される光スポットの大きさは、およそλ/NA(λ:光ビームの波長、NA:開口数)で与えられ、解像度もこの値に比例することが知られている。例えば、BD方式では、直径120[mm]の光ディスクにおよそ25[GB]のデータを記録することができる。
ところで光ディスクには、音楽コンテンツや映像コンテンツ等の各種コンテンツ、或いはコンピュータ用の各種データ等のような種々の情報が記録されるようになされている。特に近年では、映像の高精細化や音楽の高音質化等により情報量が増大し、また1枚の光ディスクに記録するコンテンツ数の増加が要求されているため、当該光ディスクのさらなる大容量化が要求されている。
ここで、1枚の光ディスクに複数の記録層を設けることを検討する。光ディスクは、図1(A)に示すように、仮に従来のDVD方式及びBD方式のように反射層や記録層等の種類の異なる材料を積層する構成とした場合、その製造工程が複雑化し製造コストの上昇等を招いてしまう。
そこで光ディスク装置のなかには、光ディスクの一様な記録層内に記録マークの層(以下、これをマーク層と呼ぶ)を複数積層しながら記録することにより大容量化を図ったものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図1(B)に示すように、かかる構成の光ディスク装置に対応した光ディスクDKは、記録層DKw内が一様であり、当該記録層内には位置の目印となり得るものが存在しない。このため光ディスクDKには、サーボトラック等が形成された反射層DKsが別途設けられている。
すなわち光ディスク装置は、反射層DKsにおいてサーボ光ビームLSを照射すべきサーボトラック(以下これを所望サーボトラックTRGと呼ぶ)に所定のサーボ光ビームLSを合焦させる。さらに光ディスク装置は、当該サーボ光ビームLSと一致した光軸を有する光ビームLBを記録層DKw内の目標とする位置(以下これを目標マーク位置PGと呼ぶ)に合焦させるようになされている。
特開2008−71433公報
ところでかかる構成の光ディスク装置は、光ビームLB及びサーボ光ビームLSを同一の対物レンズから光ディスクDKの厚さ方向の異なる位置に照射するため、いずれか一方の光ビームに球面収差を付加する必要がある。このため光ディスク装置は、光ビームLBとサーボ光ビームLSとの光路を別々に設ける必要があり、構成が複雑になってしまう。
このため反射層DKsに対してサーボ光ビームLSを照射することなく光ビームLBを記録層DKw内の目標マーク位置PGに照射し得る手法が望まれている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、反射層に対してサーボ光ビームを照射させることなく情報光ビームを記録層内の目標マーク位置に照射させ得る光ディスクを製造できる光ディスクの初期化装置及び製造方法、並びに当該光ディスクを製造するために用いられる初期化用基準盤を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の光ディスクの初期化装置においては、所定の強度以上でなる光が照射されることにより情報を記録マークとして記録する光ディスクに対して、サーボ制御用のサーボ光の少なくとも一部を反射させると共に光ディスクにおいて記録マークが形成されるべきトラックの位置を示す情報が記録された基準部を有する初期化用基準盤が一時的に固定された状態で光ディスク及び初期化用基準盤を回転させる回転部と、所定の強度以上でなる情報光を出射する情報光源と、サーボ光を出射するサーボ光源と、サーボ光及び情報光を集光して照射する対物レンズと、対物レンズを駆動して基準部における所望のサーボ位置に対しサーボ光を合焦させる対物レンズ駆動部と、情報光の球面収差を調整して対物レンズが光ディスクに対して近接及び離隔する深さ方向に情報光の焦点をサーボ光の焦点から任意の距離だけ離隔させる焦点離隔部と、光ディスクにおけるサーボ制御用の記録マークを形成すべきサーボマーク領域に情報光を照射するよう情報光源及び対物レンズ駆動部を制御する制御部とを設けるようにした。
これにより光ディスクの初期化装置では、光ディスクに対して基準部を基準としてサーボマーク領域にサーボ制御用の記録マークを形成することができ、当該サーボ制御用の記録マークが形成された光ディスクに情報を記録する際には当該サーボ制御用の記録マークを用いてサーボ制御をさせ得る。
また本発明の光ディスクの製造方法においては、所定の強度以上でなる光が照射されることにより情報を記録マークとして記録する光ディスクに対して、サーボ制御用のサーボ光の少なくとも一部を反射させると共に光ディスクにおいて記録マークが形成されるべきトラックの位置を示す情報が記録された基準部を有する初期化用基準盤を固定する固定ステップと、サーボ光及び所定の強度以上でなる情報光を集光する対物レンズを駆動して基準部における所望のサーボ位置に対しサーボ光を合焦させ、情報光の球面収差を調整して対物レンズが光ディスクに対して近接及び離隔する深さ方向に情報光の焦点をサーボ光の焦点から任意の距離だけ離隔させることにより、光ディスクにおけるサーボ制御用の記録マークを形成すべきサーボマーク領域に当該情報光の焦点を合わせて情報光を照射し、当該サーボマーク領域にサーボ制御用の記録マークを形成するサーボ制御用記録マーク形成ステップと、光ディスクから初期化用基準盤を分離する分離ステップとを設けるようにした。
これにより光ディスクの製造方法は、光ディスクに対して基準部を基準としてサーボマーク領域にサーボ制御用の記録マークを形成することができ、当該サーボ制御用の記録マークが形成された光ディスクに情報を記録する際には当該サーボ制御用の記録マークを用いてサーボ制御をさせ得る。
さらに本発明の初期化用基準盤においては、所定の強度以上でなる情報光が照射されることにより情報を記録マークとして記録する光ディスクにおけるサーボ制御用の記録マークが記録されるべきサーボマーク領域に対応して設けられ、光ディスクにおいて記録マークが形成されるべきトラックの位置を示す情報が記録されると共に、所定のサーボ光の少なくとも一部を反射する基準部を設けるようにした。
これにより初期化用基準盤は、光ディスクに対して基準部を基準としてサーボマーク領域にサーボ制御用の記録マークを形成させることができ、当該サーボ制御用の記録マークが形成された光ディスクに情報を記録する際には当該サーボ制御用の記録マークを用いてサーボ制御をさせ得る。
本発明によれば、光ディスクに対して基準部を基準としてサーボマーク領域にサーボ制御用の記録マークを形成することができ、当該サーボ制御用の記録マークが形成された光ディスクに情報を記録する際には当該サーボ制御用の記録マークを用いてサーボ制御をさせ得、かくして反射層に対してサーボ光ビームを照射させることなく情報光ビームを記録層内の目標マーク位置に照射させ得る光ディスクを製造できる光ディスクの初期化装置、及び製造方法、並びに当該光ディスクを製造するために用いられる初期化用基準盤を実現できる。
以下、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)光ディスクの構成
まず、本発明において光情報記録媒体として用いられる光ディスク100について説明する。図2(A)及び(B)に外観図を示すように、光ディスク100は、全体として従来のCD、DVD及びBDと同様に直径約120[mm]の円盤状に構成されており、中央部分に直径約15[mm]でなる孔部100Hが形成されている。
光ディスク100は、孔部100Hから外側に向けて中央領域100C、記録領域100W、及び外縁領域100Dが形成されている。なお光ディスク100では、中央領域100C、記録領域100W、外縁領域100Dの外径がそれぞれ約46[mm]、約117[mm]、約120[mm]に形成されており、直径約46[mm]から約117[mm]までの記録領域100Wにのみ情報が記録されるようになされている。
なお直径約40[mm]でなる円上(破線で示す)に、約1[mm]程度の3つの位置合わせ孔100Eがほぼ等間隔で形成されている(詳しくは後述する)。
また光ディスク100は、図3に断面図を示すように、情報を記録するための記録層101を中心に有しており、基板102及び103により当該記録層101を両面から挟むように構成されている。なお中央領域100Cには、記録層101自体が形成されていない。
記録層101には、光ビームLBが照射されることが想定されている。記録層101は、光ビームLBが記録処理時に使用される記録用光強度でなる場合には、当該光ビームLBが集光されて所定強度以上となった部分(すなわち焦点FI周辺)に例えば気泡でなる記録マークRMを形成する。
さらに記録層101は、当該記録層101の厚さt1が記録マークRMの高さRMhよりも充分に大きくなるよう設計されている。このため光ディスク100は、記録層101内における光ビームLBの位置が光ディスク100の厚さ方向に切り換えられながら記録マークRMが記録されることにより、図4(A)及び(B)に示すように複数のマーク記録層Yを当該光ディスク100の厚さ方向に重ねた多層記録を行い得るようになされている。
なおマーク記録層Yは、仮想的な層を意味しており、各マーク記録層Yの境界が実際に存在するわけではない。また図4(A)では、1ビットの情報を表す記録マークRMの有無に応じて情報が記録される場合について示しているが、複数種類の長さを有する記録マークRMが形成されるようにしても良い。
この場合、光ディスク100の記録層101内において、光ビームLBの焦点FIの第1面100Aからの距離(以下、これを深さと呼ぶ)が調整されることにより、記録マークRMの深さが変更されることになる。
記録層101は、光ビームLBが再生処理時に使用される光強度の小さいマーク読出用光強度でなり、焦点FIの位置に記録マークRMが記録されている場合には、当該記録マークRMの周囲との屈折率の相違により光ビームLBを反射させ、当該目標マーク位置に記録されている記録マークRMから、反射光ビームLBRを発生するようになされている。
ところで記録層101は、一様に形成されており、光ビームLBを照射するときの基準となる信号記録層やグルーブ及びランドなどが形成されていない。そこで記録層101には、位置制御用のサーボ情報マークKSが形成されている。このサーボ情報マークKSは、例えば記録マークRMと同様の気泡でなる。
記録層101は、各マーク記録層Yにおいて螺旋状に記録マークRMが形成されることにより、螺旋状のトラックTRを形成するようになされている。そして記録層101は、光ディスク100が回転されることにより、トラックTRにおける目標マーク位置PGに順次光ビームLBが照射されるようになされている。なおこのトラックTRは、仮想的なトラックを意味しており、各トラックTRの境界が実際に存在するわけではない。
図5(B)に示すようにサーボ情報マークKSは、互いに隣接する記録マークRMが形成されるべきトラックTRのほぼ同一位置に連なるように形成されることにより、光ディスク100の中心から外周方向へ放射状に伸びるサーボ情報ラインKLを形成している。
サーボ情報ラインKLは、図5(A)に示すように、互いにほぼ等角度だけ離隔して配置されることにより放射状に1400本設けられている。またサーボ情報ラインKLは、図6に示したように各マーク記録層Yにおける同一位置に同数だけ設けられている。
すなわちサーボ情報マークKSは、各マーク記録層Yにおける各トラックTRに、光ディスク100の半径方向の位置に応じた間隔で点在することになる。サーボ情報マークKSは、光ディスク100の半径方向であるトラッキング方向におけるトラックTRの中心近傍、かつ当該光ディスク100の厚さ方向であるフォーカス方向におけるトラックTRの中心(すなわちマーク記録層Yの中心)近傍に配置されている。
言い換えると、図6に示すように、光ビームLBが照射されるべき照射ラインTLに沿って、サーボ情報マークKSが形成されたサーボマーク領域Asと記録マークRMが形成される記録領域Awとが交互に形成されている。そしてこの照射ラインTLを中心として、トラックTRが形成されている。
図5(B)に示したように、サーボマーク領域Asには、光ビームLBをトラッキング方向に制御するためのトラッキング用マークKStと、光ビームLBをフォーカス方向に制御するためのフォーカス用マークKSfと、当該サーボマーク領域Asにおけるアドレスを示すアドレス情報マークKSaとがサーボ情報マークKSとして形成されている。
このトラッキング用マークKStは、反射光ビームLBRに基づいて光ビームLBのトラッキング用マークKStに対するズレ量を表すトラッキングエラー信号STEを生成させると共に、当該フォーカスエラー信号STEがゼロになるよう光ビームLBのトラッキング方向における当該光ビームLBの焦点FIの位置を決定させる。
またフォーカス用マークKSfは、反射光ビームLBRに基づいて光ビームLBのフォーカス用マークKSfに対するズレ量を表すフォーカスエラー信号SFEを生成させると共に、当該フォーカスエラー信号SFEがゼロになるよう光ビームLBの厚さ方向(すなわちフォーカス方向)における当該光ビームLBの焦点FIの位置を決定させる。なおフォーカス用マークKSfは、光ビームLBをトラッキング用マークKTの例えば5倍程度の長さを有しており、反射光ビームLBRの光量を大きくし得るようになされている。
これによりトラッキング用マークKSt及びフォーカス用マークKFは、光ビームLBの焦点FIを照射ラインTL上に位置させるよう、当該光ビームLBをトラッキング方向及びフォーカス方向に調整させることができる。
そして記録層101では、図7に示すように、サーボ情報マークKSによって決定された位置に光ビームLBを照射するように対物レンズ40を変位させた後、当該対物レンズ40のレンズ位置を固定させたまま次のサーボ情報マークKSまで記録マークRMを形成させる。これにより記録層101では、当該記録層101の記録領域Awに記録マークRMを形成させることができる。
なお記録層101は、当該記録層101に記録済みの情報を再生する際、当該記録層101に既に記録済みの記録マークRMによってサーボ制御を実行させるようになされている。
このサーボマーク領域Asは、記録層101の内部に形成されているため、例えば光ディスク100の歪みや面ぶれなどが生じた場合には、当該歪みや面ぶれに応じてサーボマーク領域Asの位置も変化することになる。
換言するとサーボマーク領域Asは、記録マークRMが形成されるべきトラックTR内に当該記録マークRMが形成される記録領域Awに連接して設けられており、記録領域Awに対して基準となるサーボマーク領域Asが非常に近接している。このため一の基準面を基準に離隔した目標マーク位置を決定する従来の光ディスクと比較して、光ビームLBを照射させる際の位置精度を著しく向上させることができる。
また、サーボ情報マークKSの存在によってトラックTRの位置が決定されるため、例えば光ディスク100の装填具合などに応じた光ディスク100の傾きなどにより、トラックTRの位置を誤認識させることがない。このため光ディスク100は、例えば光ディスク100が再装填された場合であっても、光ビームLBを目標トラックTRGに確実に合焦させることが可能となる。
このように光ディスク100は、情報が記録される場合、サーボ情報マークKSによって反射されてなる反射光ビームLBRに基づいて対物レンズ40のレンズ位置を決定させると共に、対物レンズ40を当該レンズ位置に固定した状態で記録マークRMを形成させる。
これにより光ディスク100は、光ディスク100内に形成されたサーボ情報マークKSによって焦点FIの位置制御(すなわち対物レンズ40のサーボ制御)を行わせ得るため、光ディスク100に反射層DKs(図1(B))を有さなくても、光ビームLBを記録層101内の目標マーク位置PGに照射させ得るようになされている。
(1−2)初期化処理の原理
上述したように光ディスク100は、反射層を有しておらず、記録層101の目印となるものが存在しない。そこで本発明では、初期化処理として、サーボ情報マークKSが形成されていない光ディスク100(以下、これを未初期化光ディスク100Xと呼ぶ)に対し、一時的に基準部SDsを有する初期化用基準盤SDを固定してサーボ情報記録マークKSの記録を実行するようになされている。
すなわち図8(A)に示すように、未初期化光ディスク100Xに対して初期化用基準盤SDを位置合わせして固定することにより、一体化ディスク100Gを作製する。
続いて図8(B)に示すように、基準部SDsに合焦させたサーボ光ビームLSの焦点FSを基準として情報光ビームLIの焦点FIを変位させることにより、未初期化光ディスク100Xの記録層101においてサーボ情報マークKSを形成すべき目標位置SGにサーボ情報マークKSを形成する。
そして記録層101に対するサーボ情報記録マークKSの記録を終了すると、一体化ディスク100Gから初期化用基準盤SDを取り除くことにより、サーボ情報記録マークKSの記録された光ディスク100を得ることができる。
(1−3)初期化用基準盤の構成
次に、初期化用基準盤200の構成について説明する。
図9に外観図を示すように、初期化用基準盤200は、全体として光ディスク100(図2)よりもその直径が20[mm]程大きく、直径約140[mm]の円盤状に構成されている。また光ディスク100とは異なり、中央に孔部が形成されていない。
図10に示すように、初期化用基準盤200は、中央から外側に向けて中央領域200C、サーボ領域200S及び外縁領域200Dが形成されている。なお初期化用基準盤200では、中央領域200C、サーボ領域200S、外縁領域200Dの外径がそれぞれ約46[mm]、約117[mm]、約140[mm]に形成されている。
また初期化用基準盤200は、図9(B)に断面図を示すように、基板202及び203が貼り合わされて構成されている。因みに基板102及び103の厚さt2及びt3はいずれも約0.4[mm]となるようになされている。
基板202及び203は、例えばポリカーボネイトやガラス等の材料により構成されており、いずれも一面から入射される光をその反対面へ高い透過率で透過させるようになされている。また基板202及び203は、ある程度の強度を有しており、後述する基準部201を保護する役割も担うようになされている。なお基板202及び203の表面については、無反射コーティングにより不要な反射が防止されるようになされていても良い。
基板202及び203の境界面には、サーボ領域200Sに対応する領域に基準部201が形成されている。
基準部201は、誘電体多層膜等でなり、波長405[nm]の青色レーザ光でなる情報用光ビームLIを透過させる一方、波長660[nm]の赤色レーザ光でなるサーボ光ビームLSを反射する。
また基準部201は、トラッキングサーボ用の案内溝を形成しており、具体的には、一般的なBD−R(Recordable)ディスク等と同様のランド及びグルーブにより螺旋状のサーボトラックを形成している。このサーボトラックには、所定の記録単位ごとに一連の番号でなるアドレスが付されており、情報を記録又は再生するサーボトラックを当該アドレスにより特定し得るようになされている。
なお基準部201(すなわち基板202と基板203との境界面)には、案内溝に代えてピット等が形成され、或いは案内溝とピット等とが組み合わされていても良い。
すなわち初期化用基準盤200では、光ディスク100における記録領域100Wに対応して直径約46[mm]から約117[mm]までのサーボ領域200Sにのみ基準部201が設けられている。なお初期化用基準盤200では、光ディスク100と同様に直径約40[mm]でなる円上に、光ディスク100と同様にして約1[mm]程度の3つの位置合わせ孔200Eがほぼ等間隔で形成されている(詳しくは後述する)。
(1−4)一体化ディスクの作製
本実施の形態においては、光ディスク100と初期化用基準盤200とが接着シートによって貼り合わされることにより、一体化ディスク100Gが形成されるようになされている。
具体的に図11に示すように、まず初期化用基準盤200の基板203側における中央領域200C及び外縁領域200Dに対して接着シート210(210A及び210B)が貼り付けられる。この接着シート210は、例えばPET(PolyEthylene Terephthalate resin)フィルムの両面に粘着剤が塗布された弱粘着タイプの両面粘着シートでなる。
接着シート210Aは、中心が刳り抜かれたドーナツ状でなり、その外径が外縁領域200Dよりも僅かに小さい約138[mm]、その内径が外縁領域200Dよりも僅かに大きい約118[mm]に形成されている。これにより接着シート210Aは、外縁領域200Dから外側にはみ出さないように貼り付けられ得る。
接着シート210Bは、円盤状でなり、その外径が約30[mm]でなる。これにより接着シート210Bは、中央領域200Cに形成された位置合わせ孔200Eの位置よりも内側にのみ貼り付けられ、当該位置合わせ孔200Eを塞いでしまわないようになされている。
そして図12に示すように、位置合わせ用器具(図示しない)における位置合わせ孔100E及び200Eに対応する3本の位置合わせ用棒に対して、接着シート210が貼り付けられた基板203側を上にした状態で、初期化用基準盤200の位置合わせ孔200Eが挿入される。次いで当該位置合わせ用棒に対して、未初期化光ディスク100Xの位置合わせ孔100Eが挿入される。
このとき初期化用基準盤200における位置合わせ孔200Eと未初期化光ディスク100Xにおける位置合わせ孔100Eは、初期化用基準盤200及び未初期化光ディスク100Xにおける直径40[mm]の円上にほぼ等間隔で形成されおり、ほぼ同一位置に配置されている。
従って未初期化光ディスク100Xは、その中心点100Mを初期化用基準盤200の中心点200Mと重ね合わせるようにその位置が重ね合わされ得、記録領域100Wとサーボ領域200Sとを簡易にかつ精度良く重ね合わせることができる。
そして未初期化光ディスク100Xは、位置合わせ孔100Eが位置合わせ用棒に挿入された状態で初期化用基準盤200上に貼り付けられた接着シート210と密着され、さらに加圧されることにより、図13に示すように初期化用基準盤200に固定される。以下、この固定された未初期化光ディスク100X及び初期化用基準盤200を一体化ディスク100Gと呼ぶ。そして一体化ディスク100Gは当該位置合わせ用棒から取り外される。
図14に示すように、この一体化ディスク100Gは、初期化用基準盤200における基板202側からサーボ光ビームLSが照射された場合、基準部201によって当該サーボ光ビームLSを基板202側へ反射する。以下、このとき反射された光ビームをサーボ反射光ビームLSrと呼ぶ。
このサーボ反射光ビームLSrは、初期化装置1(詳しくは後述する)において、基準部201上における目標のサーボトラック(以下所望サーボトラックと呼ぶ)に対してサーボ光ビームLSの焦点FSを合わせるため、当該サーボ光ビームLSを集光する対物レンズOLの位置制御(すなわちフォーカス制御及びトラッキング制御)に用いられることが想定されている。
実際上、一体化ディスク100Gでは、記録層101にサーボ情報マークKSが記録されるとき、位置制御された対物レンズ40によりサーボ光ビームLSが集光され、基準部201の所望サーボトラックに合焦される。
さらに一体化ディスク100Gは、同一の対物レンズOLを介した情報光ビームLIの焦点FIが、記録層101内における当該所望サーボトラックの「手前側」に相当し、かつ目標深さとなる位置(以下、これを目標位置SGと呼ぶ)に合焦されるようになされている。
このように光ディスク100は、サーボ情報マークKSが記録される場合、位置制御用のサーボ光ビームLS及び情報記録用の情報光ビームLIが用いられることにより、記録層101内において焦点FIが照射される位置、すなわち基準部201における所望サーボトラックの裏側となり且つ目標深さとなる目標位置SGに、サーボ情報マークKSが形成されるようになされている。
(1−5)初期化装置の構成
次に、上述した一体化ディスク100Gに対してサーボ情報マークKSを記録する初期化装置1について説明する。
図15に示すように、初期化装置1は、押付部材7及び8によって一体化ディスク100Gを挟み込んで固定することにより当該初期化装置1に一体化ディスク100Gを装填させるようになされている。
図16に示すように、押付部材7は、スピンドルモータ5に配設されたモータ軸5Aの先端に取り付けられており、初期化用基準盤200における中央領域200Cに押し付けられる。また押付部材8は、回転自在に配置されており、未初期化光ディスク100Xにおける中央領域100Cに押し付けられる。
そして初期化装置1では、スピンドルモータ5の駆動に応じた当該モータ軸5Aの回転出力に伴って押付部材7を回転させることにより、回転力を一体化ディスク100G及び押付部材8に伝達し、一体化ディスク100Gを回転させ得るようになされている。
この初期化装置1は、制御部2(図15)により全体を統括制御するようになされている。制御部2は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)から基本プログラムや情報記録プログラム等の各種プログラムを読み出し、これらを図示しないRAM(Random Access Memory)に展開することにより、サーボ情報記録処理などの各種処理を実行するようになされている。
例えば制御部2は、一体化ディスク100Gが装填された状態で、図示しない操作部からサーボ情報記録命令を受け付けると、記録アドレス情報及び駆動命令を生成して駆動制御部3へ供給すると共に、当該記録アドレス情報に基づいてサーボ記録情報を生成し、これを信号処理部4へ供給する。
なお記録アドレス情報は、サーボ情報マークKSを記録すべきアドレスを示す情報である。上述したように記録層101では、サーボマーク領域As及び記録マーク領域Awのうち、サーボマーク領域Asにのみサーボ情報マークKSが形成される。このため制御部2は、当該サーボマーク領域Asを表す不連続的な記録アドレス情報を供給することになる。
駆動制御部2は、駆動命令に従い、スピンドルモータ5を駆動制御することにより一体化ディスク100Gを任意の回転速度で回転させると共に、スレッドモータ6を駆動制御することにより、光ピックアップ10を移動軸6A及び6Bに沿って光ディスク100の径方向(すなわち内周方向又は外周方向)における記録アドレス情報に対応した位置へ移動させる。
信号処理部4は、供給されたサーボ記録情報に対して所定の符号化処理や変調処理等の各種信号処理を施すことにより記録信号を生成し、これを光ピックアップ10へ供給する。
光ピックアップ10は、駆動制御部3の制御に基づいてフォーカス制御及びトラッキング制御を行うことにより、記録層101における記録アドレス情報により示されるトラックTR(すなわち目標位置SG)に光ビームの焦点を合わせ、信号処理部4からの記録信号に応じたサーボ情報マークKSを記録するようになされている(詳しくは後述する)。
このように初期化装置1は、制御部2によって光ピックアップ10を制御することにより、記録層101における目標位置SGにサーボ記録情報をサーボ情報マークKSとして記録するようになされている。
そして一体化ディスク100Gは、初期化装置1から排出されると、サーボ情報マークKSの形成された(すなわち初期化された)光ディスク100から初期化用基準盤200及び接着シート210が剥離されるようになされている。
このように初期化装置1では、未初期化光ディスク100Xに対して初期化用基準盤200が貼り合わされてなる一体化ディスク100Gが装填されると共に、当該一体化ディスク100Gに対してフォーカス制御及びトラッキング制御を行いながら記録層101にサーボ情報マークKSを形成するようになされている。
(1−6)光ピックアップの構成
次に、初期化装置1における光ピックアップ10の構成について説明する。この光ピックアップ10では、図17に示すように、サーボ制御のためのサーボ光学系30と、サーボ情報マークKSの形成のための情報光学系50を有している。
光ピックアップ10は、レーザダイオード31から出射したサーボ光としてのサーボ光ビームLS及びレーザダイオード51から出射した情報光としての情報光ビームLIをそれぞれサーボ光学系30及び情報光学系50を介して同一の対物レンズ40へ入射し、一体化ディスク100Gにそれぞれ照射するようになされている。
(1−6−1)サーボ光ビームの光路
図18に示すように、サーボ光学系30では、対物レンズ40を介してサーボ光ビームLSを一体化ディスク100Gに照射すると共に、当該一体化ディスク100Gに反射されてなるサーボ反射光ビームLSrをフォトディテクタ43で受光するようになされている。
すなわちレーザダイオード31は、波長約660[nm]のP偏光でなる赤色レーザ光を出射し得るようになされている。実際上レーザダイオード31は、制御部2(図15)の制御に基づいて発散光でなる所定光量のサーボ光ビームLSを発射し、コリメータレンズ33へ入射させる。コリメータレンズ33は、サーボ光ビームLSを発散光から平行光に変換し、偏光ビームスプリッタ34へ入射させる。
偏光ビームスプリッタ34は、反射透過面34Sにおいて、光ビームの偏光方向により異なる割合で当該光ビームを反射又は透過するようになされている。この反射透過面34は、P偏光の光ビームをほぼ全て透過し、S偏光の光ビームをほぼ全て反射するようになされている。
そして偏光ビームスプリッタ34は、P偏光でなるサーボ光ビームLSのほぼ全てを透過させ、1/4波長板36へ入射させる。
1/4波長板36は、P偏光でなるサーボ光ビームLSを例えば左円偏光に変換し、ダイクロイックプリズム37へ入射させる。ダイクロイックプリズム37は、透過反射面37Sによって光ビームの波長に応じて当該光ビームを反射又は透過させるようになされており、これによりサーボ光ビームLSを反射して対物レンズ40へ入射させる。
対物レンズ40は、サーボ光ビームLSを集光し、一体化ディスク100Gの基準部201へ向けて照射する。このときサーボ光ビームLSは、図14に示したように、基板102を透過し基準部201において反射されて、サーボ光ビームLSと反対方向へ向かい、サーボ光ビームLSと逆回りの偏光方向でなるサーボ反射光ビームLSrとなる。
この後、サーボ反射光ビームLSrは、対物レンズ40によって平行光に変換された後、ダイクロイックプリズム37へ入射される。ダイクロイックプリズム37は、サーボ反射光ビームLSrを反射し、これを1/4波長板36へ入射させる。
1/4波長板36は、右円偏光でなるサーボ反射光ビームLSrをS偏光に変換し、偏光ビームスプリッタ34へ入射させる。偏光ビームスプリッタ34は、S偏光でなるサーボ反射光ビームLSrをその偏光方向により反射させ、マルチレンズ41へ入射させる。
マルチレンズ41は、サーボ反射光ビームLSrを収束させ、シリンドリカルレンズ42により非点収差を持たせた上で当該サーボ反射光ビームLSrをフォトディテクタ43へ照射する。
ところで光ディスク装置20では、回転する一体化ディスク100Gにおける面ブレ等が発生する可能性があるため、対物レンズ40に対する所望サーボトラックの相対的な位置が変動する可能性がある。
このため、サーボ光ビームLSの焦点FS(図2)を所望サーボトラックに追従させるには、当該焦点FSを一体化ディスク100Gに対する近接方向又は離隔方向であるフォーカス方向及び一体化ディスク100Gの内周側方向又は外周側方向であるトラッキング方向へ移動させる必要がある。
そこで対物レンズ40は、2軸アクチュエータ40Aにより、フォーカス方向及びトラッキング方向の2軸方向へ駆動され得るようになされている。
またサーボ光学系30(図18)では、対物レンズ40によりサーボ光ビームLSが集光され一体化ディスク100Gの基準部201へ照射されるときの合焦状態が、マルチレンズ41によりサーボ反射光ビームLSrが集光されフォトディテクタ43に照射されるときの合焦状態に反映されるよう、各種光学部品の光学的位置が調整されている。
フォトディテクタ43は、図19に示すように、サーボ反射光ビームLSrが照射される面上に、格子状に分割された4つの検出領域43A、43B、43C及び43Dを有している。因みに矢印a1により示される方向(図中の縦方向)は、サーボ光ビームLSが基準部201(図2)に照射されるときの、サーボトラックの走行方向に対応している。
フォトディテクタ43は、検出領域43A、43B、43C及び43Dによりサーボ反射光ビームLSrの一部をそれぞれ検出し、このとき検出した光量に応じて検出信号SDAs、SDBs、SDCs及びSDDsをそれぞれ生成して、これらを信号処理部4(図15)へ送出する。
信号処理部4は、いわゆる非点収差法によるフォーカス制御を行うようになされており、次に示す(1)式に従ってフォーカスエラー信号SFEsを算出し、これを駆動制御部3へ供給する。
Figure 2009277322
このフォーカスエラー信号SFEsは、サーボ光ビームLSの焦点FSと一体化ディスク100Gの基準部201とのずれ量を表すことになる。
また信号処理部4は、いわゆるプッシュプル法によるトラッキング制御を行うようになされており、次に示す(2)式に従ってトラッキングエラー信号STEsを算出し、これを駆動制御部3へ供給する。
Figure 2009277322
このトラッキングエラー信号STEsは、焦点FSと一体化ディスク100Gの基準部201における所望サーボトラックとのずれ量を表すことになる。
駆動制御部3は、フォーカスエラー信号SFEsを基にフォーカス駆動信号SFDsを生成し、当該フォーカス駆動信号SFDsを2軸アクチュエータ40Aへ供給することにより、サーボ光ビームLSが一体化ディスク100Gの基準部201に合焦するよう、対物レンズ40をフィードバック制御(すなわちフォーカス制御)する。
また駆動制御部3は、トラッキングエラー信号STEsを基にトラッキング駆動信号STDsを生成し、当該トラッキング駆動信号STDrを2軸アクチュエータ40Aへ供給することにより、サーボ光ビームLSが一体化ディスク100Gの基準部201における所望サーボトラックに合焦するよう、対物レンズ40をフィードバック制御(すなわちトラッキング制御)する。
このようにサーボ光学系30は、サーボ光ビームLSを一体化ディスク100Gの基準部201に照射し、その反射光であるサーボ反射光ビームLSrの受光結果を信号処理部4へ供給するようになされている。これに応じて駆動制御部3は、当該サーボ光ビームLSを当該基準部201の所望サーボトラックに合焦させるよう、対物レンズ40のフォーカス制御及びトラッキング制御を行うようになされている。
(1−6−2)情報光ビームの光路
一方情報光学系50では、図17と対応する図20に示すように、対物レンズ40を介してレーザダイオード51から出射した情報光ビームLIを一体化ディスク100Gに照射するようになされている。
すなわちレーザダイオード51は、波長約405[nm]の青色レーザ光を出射し得るようになされている。実際上レーザダイオード51は、制御部2(図15)の制御に基づいて発散光でなる所定光量の情報光ビームLIを発射し、コリメータレンズ52へ入射させる。
コリメータレンズ52は、情報光ビームLIを発散光から平行光に変換し、球面収差などを補正するLCP(Liquid Crystal Panel)56を介して1/4波長板57へ入射させる。
1/4波長板57は、情報光ビームLIをP偏光から例えば左円偏光に変換してリレーレンズ58へ入射させる。
リレーレンズ58は、可動レンズ58Aにより情報光ビームLIを平行光から収束光に変換し、収束後に発散光となった当該情報光ビームLIの収束又は発散の度合い(以下、これを収束状態と呼ぶ)を固定レンズ58Bにより調整し、ミラー59へ入射させる。
ここで可動レンズ58Aは、アクチュエータ58Aaにより情報光ビームLIの光軸方向に移動されるようになされている。実際上、リレーレンズ58は、駆動制御部3(図15)の制御に基づきアクチュエータ58Aaによって可動レンズ58Aを移動させることにより、固定レンズ58Bから出射される情報光ビームLIの収束状態を変化させ得るようになされている。
ミラー59は、情報光ビームLIを反射することにより、円偏光でなる当該情報光ビームLIの偏光方向を反転させる(例えば左円偏光から右円偏光へ)と共にその進行方向を偏向させ、ダイクロイックプリズム37へ入射させる。ダイクロイックプリズム37は、反射透過面37Sにより当該情報光ビームLIを透過させ、これを対物レンズ40へ入射させる。
対物レンズ40は、情報光ビームLIを集光し、一体化ディスク100Gへ照射する。このとき情報光ビームLIは、図14に示したように、初期化用基準盤200を透過し、未初期化光ディスク100Xに入射する。そして情報光ビームLIは、未初期化光ディスク100Xの基板102を透過し、記録層101内に合焦する。
ここで当該情報光ビームLIの焦点FIの位置は、リレーレンズ58の固定レンズ58Bから出射される際の収束状態により定められることになる。すなわち焦点FIは、可動レンズ58Aの位置に応じて記録層101内をフォーカス方向に移動することになる。
実際上、情報光学系50は、駆動制御部3(図15)により可動レンズ58Aの位置が制御されることにより、一体化ディスク100Gの記録層101内における情報光ビームLIの焦点FI(図2)の深さd(すなわち基準部201からの距離)を調整し、目標位置SGに焦点FIを合致させる。
そして情報光ビームLIは、対物レンズ40によって焦点FIに集光され、当該焦点FI近傍にサーボ情報マークRMを形成するようになされている。
なお対物レンズ40は、一体化ディスク100Gの内部で発生する球面収差を考慮に入れ、当該一体化ディスク100Gに最適化されて設計されている。
このように情報光学系50は、サーボ光学系30によるサーボ制御された対物レンズ40を介して情報光ビームLIを照射することにより、情報光ビームLIの焦点FIのトラッキング方向を目標位置SGに合致させる。さらにリレーレンズ58における可動レンズ58Aの位置に応じて当該焦点FIの基準部201からの深さdを調整することにより、焦点FIのフォーカス方向を目標位置SGに合致させるようになされている。
(1−7)初期化処理の手順
次に、光ディスク100に対してサーボ情報マークKSを形成する初期化処理の手順について、図21に示すフローチャートを用いて説明する。
開始ステップにおいて初期化処理が開始されると、ステップSP1に移り、初期化基準盤200に対して接着シート210が貼り付けられ、次のステップSP2へ移る。
ステップSP2において、未初期化光ディスク100Xと初期化基準盤200とが例えば所定の治具を用いて位置合わせされ、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において、未初期化光ディスク100Xと初期化基準盤200とが接着シート210を介して密着されて貼り合わされることにより一体化ディスク100Gが作製されると、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4において、初期化装置1に一体化ディスク100Gが装填されると、次のステップSP5へ移る。
ステップSP5において、一体化ディスク100Gにおける基準部201によって対物レンズ40のトラッキング制御及びフォーカス制御が実行されながら、記録層101に対してサーボ情報マークKSが形成されると、次のステップSP6へ移る。
ステップSP6において、一体化ディスク100Gにおいて初期化用基準盤200を剥離することにより、サーボ情報マークKSの形成された光ディスク100が分離されると、次のステップSP6へ移って初期化処理を終了する。
(1−8)動作及び効果
以上の構成において、初期化装置1は、所定の強度以上でなる光である光ビームLBが照射されることにより情報を記録マークRMとして記録する光ディスクとしての未初期化光ディスク100Xに対して初期化用基準盤200が一体化ディスク100Gとして一時的に固定された状態でなる一体化ディスク100Gを回転させる。
この初期化用基準盤200は、サーボ制御用のサーボ光であるサーボ光ビームLSを反射させると共に光ディスク100において記録マークRMが形成されるべきトラックTRの位置を示す情報が凹凸でなるサーボトラックとして記録された基準部201を有している。
また初期化装置1は、対物レンズ40によってサーボ光ビームLS及び情報光ビームLIを集光して一体化ディスク100GとしてLSビームLIに照射する際、対物レンズ40を駆動して基準部201における所望のサーボ位置である所望サーボトラックに対しサーボ光ビームLSを合焦させる。
これにより初期化装置1は、情報光ビームLIの焦点FIを所望サーボトラックの手前側に合わせることができ、目標位置SGのトラッキング方向に焦点FIを合わせることができる。
また初期化装置1は、情報光ビームLIの収束状態を調整することにより球面収差を調整して深さ方向(すなわちフォーカス方向)に情報光ビームLIの焦点をサーボ光ビームの焦点FSから任意の距離だけ離隔させる。
これにより初期化装置1は、基準部201を基準とした目標深さに焦点FIを位置させることができ、目標位置SGのフォーカス方向に焦点FIを合わせることができる。
そして初期化装置1は、未初期化光ディスク100Xにおけるサーボ制御用の記録マークであるサーボ情報マークKSを形成すべきサーボマーク領域Asに情報光ビームLIを照射する。
これにより初期化装置1は、初期化用基準盤200における基準部201を基準として未初期化光ディスク100Xにおけるサーボマーク領域Asにサーボ情報マークKSを記録することができる。
この結果、サーボ情報マークKSが形成されると共に一体化ディスク100Gから初期化用基準盤200が分離されてなる光ディスク100では、反射層を有していないにも拘わらず、当該サーボ情報マークKSを用いて光ビームLBのサーボ制御を実行させることが可能となる。
また初期化装置1は、未初期化光ディスク100Xにおけるサーボマーク領域Asのフォーカス方向の位置(すなわち目標位置SG)に応じてリレーレンズ58の可動レンズ58Aaを変位させることにより、情報光ビームLIの焦点FIを移動させる。
これにより初期化装置1は、フォーカス方向に複数の記録マークRMが形成されることが想定されている未初期化光ディスク100Xにおける各マーク記録層Yに対し、サーボ情報マークKSを形成することができる。
さらに初期化装置1は、光ディスク100において情報が記録されるべき記録領域100Wの全体に亘って間欠的に形成されるサーボマーク領域Asに対し、情報光ビームLIを照射する。これにより初期化装置1は、記録領域100Wの全域に亘って間欠的にサーボマーク領域Asを形成することができる。この結果光ディスク100に対して情報の記録を実行する光ディスク装置に対し、記録領域100Wの全域において当該サーボ情報マークKSを用いて光ビームLBの焦点位置を制御させることが可能となる。
すなわち光ディスク装置は、光ディスク100を回転させ、光ビームLBを集光し記録層101に対して照射する際、サーボマーク領域Asからの反射光ビームLBRを基に光ビームLBRを照射位置に合焦させるよう対物レンズOLのレンズ位置を変位させる。そして光ディスク装置は、当該レンズ位置を当該変位された位置に固定した状態で記録領域Awに光ビームLBを照射することになる。
これにより光ディスク装置は、記録領域Awに光ビームLBを照射する際、サーボマーク領域Asと同一位置に当該光ビームLBを照射することができる。ここでサーボマーク領域Asと記録領域Awとは連接しており、照射ラインTLも線状に繋がっている。
従って光ディスク100の回転に伴ってサーボマーク領域Asの照射ラインTLに合焦するように調整された光ビームLBの焦点FIは記録領域Awにおける照射ラインTL近傍に合焦することになる。この結果光ディスク装置は、目標トラックTRGにおける記録領域Awに光ビームLBを照射して記録マークRMを形成することができる。
また初期化装置1に装填されている一体化ディスク100Gは、未初期化光ディスク100X及び初期化用基準盤200の間に挟まれた接着シート210により固定されている。
これにより一体化ディスク100Gは、未初期化光ディスク100X及び初期化用基準盤200を接着シート210により貼り合わせるだけの簡易な作業により作製されることができる。
さらに一体化ディスク100Gでは、未初期化光ディスク100Xにおいてサーボマーク領域Asが形成されない部分に接着シート210が貼り付けられる。これにより一体化ディスク100Gは、情報光ビームLIに接着シート210を透過させないため、当該接着シート210における光学的特性を考慮する必要がなく、当該接着シート210の選択の自由度を高めることができる。
また本発明では、まず未初期化光ディスク100Xに対して初期化用基準盤200を固定する。次にサーボ光ビームLS及び情報光ビームLIを集光する対物レンズ40を駆動して基準部201における所望サーボトラックに対しサーボ光ビームLSを合焦させ、情報光ビームLIの球面収差を調整してフォーカス方向にサーボ光ビームLSの焦点FSから情報光ビームLIの焦点を任意の距離だけ離隔させる。これによりサーボマーク領域Asに当該情報光ビームLIの焦点FIを合わせて情報光ビームLIを照射し、当該サーボマーク領域Asにサーボ情報マークKSを形成する。この後、初期化の終了した光ディスク100から初期化用基準盤200を分離する。
これにより未初期化光ディスク100Xとして反射層を有していなくても、当該未初期化光ディスク100Xにサーボ情報マークKSを形成することができる。
さらに初期化用基準盤200では、光ディスク100におけるサーボマーク領域Asが形成される記録領域100Wに対応して設けられ、光ディスク100において記録マークRMが形成されるべきトラックTRの位置を示す情報が記録されると共に、所定のサーボ光ビームLSの少なくとも一部を反射する基準部201を有している。
これにより初期化用基準盤200では、未初期化光ディスク100Xと一体化されることにより基準部201を反射層の代りとして使用させ、サーボ情報マークKSを形成させることができる。
また初期化用基準盤200では、基準部201を有さない領域に位置合わせ用の位置合わせ孔100Eを有している。これにより初期化用基準盤200では、未初期化光ディスク100Xに同様に形成された位置合わせ孔100Eと共に突起物を貫通させることにより、未初期化光ディスク100Xにおける記録領域100Wと基準部201とを簡易な作業で位置合わせをさせることができる。
以上の構成において、初期化装置1は、反射層を有さない未初期化光ディスク100Xに対して基準部201を有する初期化用基準盤200を一時的に固定された状態で当該基準部201を基準にしてサーボ情報マークKSを形成するようにした。
これによりサーボ情報マークKSを基にサーボ制御を実行させ得るため、反射層に対してサーボ光ビームを照射させることなく情報光ビームを記録層内の目標マーク位置に照射させ得る光ディスクを製造するための初期化装置を実現することができる。
(1−9)他の実施の形態
なお上述した第1の実施の形態においては、接着シート210が記録領域100Wと対応しない外縁領域100D及び中央領域100Cにのみ貼り付けられているようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば接着シート210が未初期化光ディスク100Xのほぼ全面に貼り付けられるようにすることも可能である。
また上述した第1の実施の形態においては、接着シート210が弱粘着の両面粘着シートでなるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばホットメルト型の接着シートなど、その他種々の接着シートを用いることが可能である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、初期化用基準盤200が円盤状でなるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば正方形や矩形の板状でなるようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、位置合わせ孔100E及び200Eに治具を貫通させることにより未初期化光ディスク100X及び初期化用基準盤200を位置合わせするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば初期化用基準盤200が未初期化光ディスク100Xにおいて中央に形成されている孔部100Hに対応する部分に当該孔部100Hとほぼ同一の直径でなる円柱状の位置合わせ用突起を有しており、当該位置合わせ用突起に孔部100Hを嵌め込ませることにより位置合わせを行うようにすることができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、初期化用基準盤200における記録領域100Wに対応する部分にのみ基準部201が設けられているようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば初期化用基準盤200のほぼ全面に設けられているようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、基準部201がサーボ光ビームLSのほぼ全てを反射するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、少なくとも一部を反射すればよい。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光ディスク100に複数層のマーク記録層Yが形成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1層のみマーク記録層Yが形成されるようにしても良い。この場合には、情報光ビームLIの焦点FIを必ずしも変位させなくても、サーボ光ビームLSの焦点FSから所定の距離だけ離隔さえすれば良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、情報光ビームLIの焦点FIを離隔させる焦点離隔部として可動レンズ58Aを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。要は情報光ビームLIに球面収差を付加する球面収差発生手段であれば良く、例えば情報光ビームLIの位相を変化させる回折素子や液晶素子などの位相変調素子やエキスパンダーなどの各種光学素子であっても良い。またこれらの光学素子を可動させるようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、サーボマーク領域Asに隣接するトラックTRにおける互いに隣接した位置に設けられることにより、光ディスク100の中心からサーボ情報マークKSが連なったサーボ情報ラインKLが放射状に形成されているようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。サーボマーク領域Asは、各トラックTRにおいて所定間隔HKで設けられることにより、トラックTRに不連続に設けられているようにしても良い。また同心円状のトラックTRに沿ってサーボマーク領域As及び記録領域Awが交互に形成されるようにしても良い。この場合、初期化用基準盤200には同心円状のサーボトラックが形成される。
さらに上述した第1の実施の形態においては、凹凸によってトラックTRの半径方向の位置を示す情報としてのサーボトラックが形成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば平面な反射層における反射率を変化させることによりサーボトラックが形成されるようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、サーボ情報マークKSとしてトラッキング用マークKSt、フォーカス用マークKSf及びアドレス情報マークKSaが形成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。少なくとも対物レンズ40のトラッキング制御及びフォーカス制御が実行できれば良く、アドレス情報マークKSaは必ずしも必要ではない。またトラッキング制御及びフォーカス制御の両方を同時に実行させるためのマークを形成しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、立体的な記録マークとして記録領域Awに気泡でなる記録マークRMが形成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば予めホログラムが記録された記録領域Awに対し、ホログラムが破壊されることにより立体的な記録マークを形成することができる。
また一の光源から出射された光ビームを2つに分離し、互いに反対方向から照射することにより、立体的な記録マークとしてホログラムを形成することができる。なおこのホログラムを記録マークとして記録する光ディスク装置の構成は、特許文献1に記載されている。
さらに上述した第1の実施の形態においては、サーボ光ビームLSの波長を約660[nm]、情報光ビームLIの波長を405[nm]とするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の任意の波長であっても良い。また同一波長でなるサーボ光ビーム及び情報光ビームLIを用いても良い。この場合、例えば同一のレーザダイオードから出射されたレーザ光を2本の光ビームに分離し、それぞれサーボ光ビーム及び情報光ビームLIとして用いることができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、プッシュプル法によるトラッキング制御を行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばDPD(Differential Phase Detection)法やDPP(Differential Push Pull)法によるトラッキング制御を行うようにし、あるいは他の種々の手法によりトラッキング制御を行うようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、非点収差法によりフォーカスエラー信号SFEを生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばスポットサイズ法などその他種々の手法によりフォーカスエラー信号SFEを生成するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光ディスク100に基板102及び103を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば記録層101の強度が十分である場合などに、当該基板102及び103の一方又は両方を省略しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、初期化用基準盤200に基板202及び203を設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば強度が十分である場合などに、当該基板202及び203の一方を省略しても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、回転部としてのスピンドルモータ5と、対物レンズとしての対物レンズ40と、対物レンズ駆動部としてのアクチュエータ40Aと、制御部としての制御部2とによって初期化装置としての初期化装置1を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる回転部と、対物レンズと、対物レンズ駆動部と、制御部とによって本発明の初期化装置を構成するようにしても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、基準部としての基準部201によって初期化用基準盤としての初期化用基準盤200を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる基準部によって本発明の初期化用基準盤を構成するようにしても良い。
(2)第2の実施の形態
図22〜図28は第2の実施の形態を示すもので、図1〜21に示す第1の実施の形態に対応する部分を同一符号で示している。第2の実施の形態では、光ディスク110及び初期化用基準盤210の固定方法と、サーボマーク領域Asが光ディスク110における内周側にのみ形成されている点が第1の実施の形態と異なっている。
(2−1)光ディスクの構成
図22に示すように、光ディスク110は、第1の実施の形態による光ディスク100と同様に、一様でなる記録層111を基板112及び113で挟み込んだ構成でなると共に、その中心にチャッキング用の孔部110Hが形成されている。
図22(A)に示すように、光ディスク110には、記録層101内に形成される各マーク層Yにおける内周側の部分(以下、これをリードインエリアRAと呼ぶ)に、サーボ情報マークKSがあらかじめ形成されるようになされている。
このサーボ情報マークKSは、内周側から数トラックにわたって形成されており、各マーク層Yの情報を記録する部分(以下、これをデータエリアと呼ぶ)に初めて記録マークRMを記録する際、当該サーボ情報マークKSの終端部分に続けて当該記録マークRMを記録するためのものである。なおこのリードインエリアRAは、トラッキング方向にリードイン幅wに亘って形成されている。
またリードインエリアRAでは、第1の実施の形態と同様にサーボ情報マークKSが形成されたサーボマーク領域Asと、情報が記録される記録マーク領域Awとが交互に形成されている。
ここで光ディスク110では、リードインエリアRA以外には、サーボ情報マークKSが形成されていない。すなわち光ディスク110では、上述したリードインエリアRA内部における記録マーク領域Awに加え、リードインエリアRA以外の全ての領域が記録マーク領域Awとして形成されている。
なおリードインエリアにおける記録マーク領域Awには、TOC(Table Of Contents)等の情報が格納されるようになされている。このTOCには、例えば各マーク層Yに記録されているデータのアドレス情報や、実際に情報が記録されている末尾のアドレス情報又は次に情報の記録を開始すべきアドレス等が格納されるようになされている。
また光ディスク110は、記録層111における一面110A側となる第1のマーク層Y1から順次データを記録するようになされている。このため光ディスク110における第1のマーク層Y1におけるリードインエリアRAには、当該光ディスク110にデータを追記する際の記録開始点を表すマーク層番号及びアドレス情報等がTOCに格納されるようになされている。
(2−2)焦点位置制御の基本原理
次に、かかる光ディスク110に対して情報を記録する際の、焦点位置制御の原理について説明する。
光ディスク110では、光ディスク装置ML(図示しない)から光ビームLBが照射されることにより光ディスク100に情報を記録するようになされている。
この光ディスク装置MLは、光ディスク110に対する対物レンズOLの相対的な位置を制御することにより、記録層101内の様々な箇所に記録マークRMを形成し得るようになされている。
実際上、光ディスク装置MLは、光ディスク110の記録層111内に螺旋状のトラックTRを形成しながら複数の記録マークRMを順次形成するようになされている。このようにして形成された記録マークRMは、光ディスク110の円板面とほぼ平行な平面状に配置され、当該記録マークRMによるマーク層Yを形成する。
さらに光ディスク装置MLは、光ビームLBにおける焦点FBの位置を光ディスク110の厚さ方向に変化させることにより、記録層111内に複数のマーク層Yを形成するようになされている。例えば光ディスク装置MLは、光ディスク110の一面110A側から所定の層間隔rごとにマーク層Yを順次形成するようになされている。
かかる構成に加えて光ディスク装置MLは、図22及び図23に示すように、対物レンズOLにより、目標マーク位置PGを含むマーク層Y(以下、これを目標マーク層YGと呼ぶ)における当該目標マーク位置PGよりも1トラック内周側に形成されているトラックTR(以下、これを参照トラックTEと呼ぶ)に対し、光ビームLBと異なる参照光ビームLEを集光するようになされている。
因みに光ディスク装置MLは、光ディスク110の内周側から記録マークRMを螺旋状に順次記録していくため、目標トラックTRGに新たに記録マークRMを形成して情報を記録する際、当該目標トラックTRGよりも1トラック内周側には必ず記録マークRMが形成されていることになる。このため光ディスク装置MLは、目標マーク位置PGの1トラック内周側のトラックTRを参照トラックTEとするようになされている。
参照光ビームLEは、参照トラックTEを構成する記録マークRMにより反射され、参照反射光ビームLErとなる。光ディスク装置MLは、この参照反射光ビームLErを検出すると共に、その検出結果を基に参照光ビームLEを参照トラックTEに合焦させるよう、対物レンズOLの位置制御を行う。
具体的に光ディスク装置MLは、例えば非点収差法に従い対物レンズOLを光ディスク110に近接又は離隔させる方向であるフォーカス方向に駆動する位置制御と、プッシュプル法に従い当該対物レンズOLを光ディスク110の半径方向であるトラッキング方向に駆動する位置制御とを行うようになされている。
また光ディスク装置MLは、対物レンズOLへ入射する参照光ビームLE及び光ビームLBの光路や発散角等をそれぞれ適宜調整することにより、当該対物レンズOLにより当該参照光ビームLEを集光する際、その焦点FEを光ビームLBの焦点FBよりもちょうど1トラック分内周側に位置させるようになされている。
すなわち光ディスク110の目標マーク層YGでは、図23に示したように、光ビームLBによるビームスポットPMが目標トラックTRG上に形成され、参照光ビームLEによるビームスポットPEが参照トラックTE上に形成される。
このため光ディスク装置MLは、既に形成されている参照トラックTEに参照光ビームLEを合焦させるよう対物レンズOLの位置制御を行うことにより、参照トラックTEよりも1トラック外周側となる目標トラックTRG上の目標マーク位置PGに光ビームLBを合焦させることができる。
また光ディスク装置MLは、参照トラックTEと目標トラックTRGとの間隔をちょうど1トラックに合わせることができる。このため光ディスク装置MLは、誤って既存のトラックTRに上書きする危険性を格段に低減することができ、仮に光ディスク110に傾きや反りが生じていたとしても、トラックTR同士の間隔を一定に保ちながら新たなトラックに記録マークRMを記録することができる。
このように光ディスク装置MLは、光ディスク110の記録層101内に既に形成されている参照トラックTEに参照光ビームLEを合焦させるよう対物レンズOLの位置制御を行うことにより、目標トラックTRG上の目標マーク位置PGに光ビームLBを合焦させ得るようになされている。
(2−3)初期化用基準盤の構成
図24に外観図を示すように、初期化用基準盤200は、全体として光ディスク110と同様、直径約120[mm]の円盤状に構成されており、その中央部分に直径約15[mm]の孔部220Hを有している。
初期化用基準盤220は、第1の実施の形態と同様、中央から外側に向けて中央領域220C、サーボ領域220S及び外縁領域220Dが形成されている。また初期化用基準盤220では、光ディスク110においてサーボマーク領域Asを有するリードインエリアRAに対応して、中央領域220Cの外縁からリードイン幅wにのみサーボ領域220Sが設けられている。
初期化用基準盤220は、基板222及び223の境界面においてサーボ領域220Sに対応する領域に基準部221が形成されている。
基準部221は、波長405[nm]の青色レーザ光でなる情報用光ビームLI及び波長660[nm]の赤色レーザ光でなるサーボ光ビームLSのいずれをも反射するようになされている。また基準部221は、第1の実施の形態と同様に螺旋状のサーボトラックが形成されている。
(2−4)一体化ディスクの作製及び装填
図25に示すように、初期化装置1Xは、スピンドルモータ5に配設されたモータ軸5Aの先端に初期化用基準盤220及び未初期化光ディスク110Xを載置させるためのターンテーブル11を有している。
このターンテーブル11は、例えばガラスやポリカーボネイトなどで形成され、情報光ビームLI及びサーボ光ビームLSを高透過率で透過させるようになされている。ターンテーブル11は、厚さがほぼ均一な円盤状でなり、ディスク110よりも例えば40[mm]程度大きく形成されている。このターンテーブル11は、その外周部分(直径120[mm]よりも外側部分)に当該ターンテーブル11を貫通する4つの固定孔11Aが等間隔で形成されている。
またターンテーブル11は、その中心部分にスピンドルモータ5とは反対側に突出する位置合わせ円柱12を有している。位置合わせ円柱12は、その外径が約14.5[mm]と初期化用基準盤220の孔部220H及び未初期化光ディスク110Xの孔部110Hの直径15[mm]よりも僅かに小さく形成されている。
初期化装置1Xでは、位置合わせ円柱12に光ディスク110の孔部110H及び初期化用基準盤220の孔部220Hが順次挿入され、当該光ディスク110及び当該初期化用基準盤220を載置させる。これにより初期化装置1Xは、未初期化光ディスク110Xに形成された記録領域110Wと初期化用基準盤220に形成されたサーボ領域220Sとが重なるように位置合わせさせることができる。
そして図26(A)に示すように、初期化装置1Xでは、ターンテーブル11と同様のサイズ及び円盤形状を有する固定テーブル13がその中央に有する孔部を位置合わせ円柱に挿入することによって位置合わせされ載置される。その後初期化装置1Xでは、図26(B)に示すように、固定孔11Aを介して長ねじ15A及びナット15Bによってターンテーブル11及び固定テーブル13が固定される。
このとき長ねじ15A及びナット15Bは、ターンテーブル11及び固定テーブル13を近接させる方向に加圧することになる。
これによりターンテーブル11及び固定テーブル13間に挟まれた未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220が互いに密着して固定され、一体化ディスク110Gが形成されると共に、初期化装置1Xに対して一体化ディスク110Gが装填されるようになされている。
また長ねじ15A及びナット15Bは、ターンテーブル11及び固定テーブル13に接触しているものの、未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220に接触することがないため、未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220に傷を付けることがないようになされている。
図27に示すように、この初期化装置1Xでは、ターンテーブル11を介して一体化ディスク110Gにサーボ光ビームLS及び情報光ビームLIが照射されるようになされている。このため初期化装置1Xにおける対物レンズ40は、ターンテーブル11を透過して一体化ディスク110Gに照射されるサーボ光ビームLS及び情報光ビームLIに合わせて設計されている。
一体化ディスク100Gは、未初期化光ディスク110Xにおける基板112側からサーボ光ビームLSが照射された場合、未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220の基板212を透過させ、基準部201によってサーボ反射光ビームLSrを基板112側へ反射する。
一体化ディスク100Gでは、記録層111にサーボ情報マークKSが記録されるとき、位置制御された対物レンズ40によりサーボ光ビームLSが集光され、基準部221の所望サーボトラックに合焦される。
このとき一体化ディスク100Gでは、光軸をほぼ共有する情報光ビームLIが同一の対物レンズ40を介して照射されることにより、当該情報光ビームLIの焦点LIを所望サーボトラックの「手前」側に位置させることができ、目標位置SGのトラッキング方向に焦点LIを合致させることができる。
さらに一体化ディスク100Gでは、サーボ光ビームLSの焦点FSから目標位置SGに応じた深さdだけ情報光ビームLIの焦点FIを離隔させる。これにより一体化ディスク100Gでは、目標位置SGのフォーカス方向に焦点FIを合致させることができる。
このように光ディスク100は、サーボ情報マークKSが記録される場合、位置制御用のサーボ光ビームLS及び情報記録用の情報光ビームLIが用いられることにより、記録層101内において焦点FIが照射される位置、すなわち基準部201における所望サーボトラックの手前側となり且つ目標深さとなる目標位置SGに、サーボ情報マークKSが形成されるようになされている。
(2−5)初期化処理の手順
次に、光ディスク110に対してサーボ情報マークKSを形成する初期化処理の手順について、図28に示すフローチャートを用いて説明する。
開始ステップにおいて初期化処理が開始されると、ステップSP11に移り、未初期化光ディスク110Xの孔部110Hと初期化基準盤220の孔部220Hとが位置合わせ用円柱12に順次挿入されることにより、当該光ディスク110と初期化用基準盤220とが位置合わせされ、次のステップSP12へ移る。
ステップSP12において、初期化用基準盤220上に固定テーブル13が載置されると共に、長ねじ15A及びナット15Bによってターンテーブル11及び固定テーブル13間に挟まれた光ディスク110と初期化用基準盤220とを加圧して密着させることにより一体化ディスク110Gが作製されると、次のステップSP13へ移る。
ステップSP13において、一体化ディスク110Gにおける基準部221によって対物レンズ40のトラッキング制御及びフォーカス制御が実行されながら、記録層111に対してサーボ情報マークKSが形成されると、次のステップSP14へ移る。
ステップSP14において、一体化ディスク110Gから初期化用基準盤220を除去することにより、サーボ情報マークKSの形成された光ディスク110が分離されると、終了ステップへ移って初期化処理を終了する。
(2−6)動作及び効果
以上の構成において、初期化装置1Xに装填される未初期化光ディスク110Xは、初期化用基準盤220と重ね合わされた状態で未初期化光ディスク110Xよりも大きい第1の板状部材であるターンテーブル11及び第2の板状部材である固定テーブル13間に挟み込まれる。さらに未初期化光ディスク110Xは、長ねじ15A及びナット15Bが締め付けられることによりターンテーブル11及び固定テーブル13が互いに近接される方向に加圧されることにより初期化用基準盤220が一時的に固定される。
これにより初期化装置1Xは、未初期化光ディスク110Xは、厚さがほぼ均一でなるターンテーブル11を介してサーボ光ビームLS及び情報光ビームLIを照射することができ、トラッキング方向及び当該トラッキング方向に垂直なタンジェンシャル方向においてほぼ均一な球面収差を発生させ得、均一なサイズでなるサーボ情報マークKSを形成し得る。
また初期化装置1Xは、未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220を大きな面積を用いて加圧する。このため初期化装置1Xは、例えばコの字型の治具を用いて未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220を直接的に固定する場合と比較して、局所的に大きな圧力がかかることを防止することができ、未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤200に傷を付けにくくできる。
また初期化装置1Xは、未初期化光ディスク110X及び初期化用基準220を載置するターンテーブル11を有し、当該ターンテーブル11に対して未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220を固定させる。
これにより初期化装置1Xは、未初期化光ディスク110に対して初期化用基準盤220を固定して一体化ディスク110Gを作製するのと同時に当該初期化装置1Xに当該一体化ディスク110Gを装填させ得る。
さらに初期化装置1Xは、未初期化光ディスク110Xよりも大きなサイズを有するターンテーブル11と、未初期化光ディスク110Xよりも大きなサイズを有する固定テーブル13とによって当該未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220を挟み込む。さらに初期化装置1Xは、ターンテーブル11及び固定テーブル13を互いに近接させる方向に加圧することにより、当該ターンテーブル11に対して未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220を固定させる。
これにより初期化装置1Xは、未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤200に傷を付けることなく、かつ簡易な作業で初期化装置1Xに一体化ディスク110Gを作製及び装填させることができる。
また初期化装置1Xにおけるターンテーブル11は、未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220の中央に形成された孔部110H及び220Hに挿入される位置合わせ用の突起である位置合わせ円柱12を有している。
これにより初期化装置1Xは、位置合わせ円柱12に対して孔部110H及び220Hを挿入させるだけの簡易な作業で未初期化光ディスク110Xにおいてサーボマーク領域Asに対応するリードインエリアRAと初期化用基準盤220におけるサーボ領域220Sとを重ね合わせるよう位置合わせさせることができる。
以上の構成によれば、一体化ディスク110Gを回転させるスピンドルモータ5に連接されたターンテーブル11に対して一体化ディスク110Gを固定する。これにより初期化装置1Xは、対物レンズ40からの距離が常に一定の状態で一体化ディスク110を初期化装置1Xに装填させることができ、高い精度で未初期化光ディスク110Xにサーボ情報マークKSを形成し得る。
(2−7)他の実施の形態
なお上述した第2の実施の形態においては、ターンテーブル11及び固定テーブル13によって未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220を挟み込むようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。例えば互いに重ね合わされた未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220の外側から内側に向けてクリップなどの治具により加圧することにより未初期化光ディスク110X及び初期化用基準盤220を固定して一体化ディスク110Gを作製しても良い。この場合、例えばチャッキングによって当該一体化ディスク110Gを装填させることができる。
また上述した第2の実施の形態においては、一体化ディスク110Gをターンテーブル11に固定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。例えばターンテーブルに基準部221を設け、当該ターンテーブルに未初期化光ディスク110Xを固定することにより一体化ディスクを形成しても良い。
さらに上述した第2の実施の形態においては、ターンテーブル11と固定テーブル13とを長ねじ15A及びナット15Bで固定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。例えばターンテーブル11と固定テーブル13の外周側からコの字型の治具を嵌め込んだり、クリップを用いることもできる。また固定箇所は少なくとも2カ所以上固定されれば良く、4カ所でなくても良い。この固定箇所はほぼ等間隔で設けられることが望ましいが、これに限られるものではない。
さらに上述した第2の実施の形態においては、ターンテーブル11が円盤状でなるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限られるものではない。ターンテーブルは、厚さがほぼ均一な板状部材であれば良く、例えば矩形や正方形、多角形状を有していても良い。また固定テーブル13についても同様であり、様々な形状を有していても良い。なお固定テーブル13については、情報光ビームLI及びサーボ光ビームLSが照射されることがないため、必ずしもその厚さが均一である必要はない。
さらに上述した第2の実施の形態においては、リードエリアRAに対応する部分にのみ基準部221が形成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば初期化用基準盤220の全面に設けるようにしてもよい。これにより、第1の実施の形態の未初期化光ディスク100Xと第2の実施の形態の未初期化光ディスク100Xのようにタイプの異なるディスク間で初期化用基準盤220を共用することが可能となる。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、種々の構成が異なっているが、これらの構成を適宜組み合わせることができることは、言うまでもない。
本発明は、映像や音声、或いはコンピュータ用のデータ等の情報を光ディスクに記録し、また当該光ディスクから当該情報を再生する光ディスク装置でも利用できる。
従来の光ディスクにおける記録層の構成を示す略線的断面図である。 第1の実施の形態による光ディスクの構成(1)を示す略線図である。 第1の実施の形態による光ディスクの構成(2)を示す略線図である。 記録マークの生成の説明に供する略線図である。 第1の実施の形態によるサーボマーク領域の構成と配置を示す略線図である。 サーボマーク領域の配置を示す略線的断面図である。 情報の記録の説明に供する略線図である。 サーボ情報マークの記録原理の説明に供する略線図である。 初期化用基準盤の構成(1)を示す略線図である。 初期化用基準盤の構成(2)を示す略線図である。 粘着シートの貼り合わせの説明に供する略線図である。 光ディスクと初期化用基準盤との貼り合わせの説明に供する略線図である。 一体化ディスクの構成を示す略線図である。 第1の実施の形態による一体化ディスクに対する光ビームの照射の説明に供する略線図である。 初期化装置の構成を示す略線図である。 一体化ディスクの装填の説明に供する略線図である。 光ピックアップの構成を示す略線図である。 サーボ光ビームの光路の説明に供する略線図である。 フォトディテクタにおける検出領域の構成を示す略線図である。 情報光ビームの光路の説明に供する略線図である。 第1の実施の形態による初期化処理の手順の説明に供するフローチャートである。 第2の実施の形態による光ビームの集光の説明に供する略線図である。 第2の実施の形態による目標マーク層への光ビームの照射の説明に供する略線図である。 第2の実施の形態による初期化用基準盤の構成(1)を示す略線図である。 第2の実施の形態による位置合わせの説明に供する略線図である。 第2の実施の形態による一体化ディスクの作製の説明に供する略線図である。 第2の実施の形態による一体化ディスクに対する光ビームの照射の説明に供する略線図である。 第2の実施の形態による初期化処理の手順の説明に供するフローチャートである。
符号の説明
1……光ディスク装置、2……制御部、3……駆動制御部、4……信号処理部、5……スピンドルモータ、5A……モータ軸、7、8……押付部材、10……光ピックアップ、11……ターンテーブル、12……位置合わせ棒、13……固定テーブル、15A……長ねじ、15B……ナット、30……サーボ光学系、31、51……レーザダイオード、34、54……偏光ビームスプリッタ、37……ダイクロイックプリズム、36、57……1/4波長板、40……対物レンズ、40A……2軸アクチュエータ、43……フォトディテクタ、50……情報光学系、100、110……光ディスク、100G、110G……一体化ディスク、100X、110X……未初期化光ディスク、101、111……記録層、102、103、112、113、202、203、222、223……基板、201、221……基準部、100W……記録領域、200S、220S……サーボ領域、RA……リードインエリア、As……サーボマーク領域As……記録マーク領域、LB……光ビーム、LBR……反射光ビーム、LI……情報光ビーム、LS……サーボ光ビーム、LSr……サーボ反射光ビーム、FB……焦点、RM……記録マーク、Y……マーク記録層YG……目標マーク層、TR……トラック、TG……目標トラック、KS……サーボ情報マーク。

Claims (18)

  1. 所定の強度以上でなる光が照射されることにより情報を記録マークとして記録する光ディスクに対して、サーボ制御用のサーボ光の少なくとも一部を反射させると共に上記光ディスクにおいて上記記録マークが形成されるべきトラックの位置を示す情報が記録された基準部を有する初期化用基準盤が一時的に固定された状態で上記光ディスク及び上記初期化用基準盤を回転させる回転部と、
    上記所定の強度以上でなる情報光を出射する情報光源と、
    上記サーボ光を出射するサーボ光源と、
    上記サーボ光及び上記情報光を集光して照射する対物レンズと、
    上記対物レンズを駆動して上記基準部における所望のサーボ位置に対し上記サーボ光を合焦させる対物レンズ駆動部と、
    上記情報光の球面収差を調整して上記対物レンズが上記光ディスクに対して近接及び離隔する深さ方向に上記情報光の焦点を上記サーボ光の焦点から任意の距離だけ離隔させる焦点離隔部と、
    上記光ディスクにおけるサーボ制御用の記録マークを形成すべきサーボマーク領域に上記情報光を照射するよう上記情報光源及び上記対物レンズ駆動部を制御する制御部と
    を有する光ディスクの初期化装置。
  2. 上記光ディスクは、
    上記深さ方向に複数の上記記録マークを形成することが想定されており、
    上記焦点離隔部は、
    上記サーボマーク領域の深さ方向の位置に応じて上記情報光の焦点を移動させる
    請求項1に記載の光ディスクの初期化装置。
  3. 上記光ディスクは、
    上記初期化用基準盤と重ね合わされた状態で上記光ディスクよりも大きい第1及び第2の板状部材間に挟み込まれると共に、当該第1及び第2の板状部材が互いに近接される方向に加圧されることにより上記初期化用基準盤が一時的に固定される
    請求項1に記載の光ディスクの初期化装置。
  4. 上記回転部は、
    上記光ディスク及び上記初期化用基準盤を載置する板状のターンテーブルを有し、当該ターンテーブルに対して上記光ディスク及び上記初期化用基準盤を固定させる
    請求項1に記載の光ディスクの初期化装置。
  5. 上記回転部は、
    上記光ディスクよりも大きなサイズを有する上記ターンテーブルと、上記光ディスクよりも大きなサイズを有する板状の固定テーブルとによって上記光ディスク及び上記初期化用基準盤を挟み込むと共に、上記ターンテーブル及び上記固定テーブルを互いに近接させる方向に加圧することにより、当該ターンテーブルに対して上記光ディスク及び上記初期化用基準盤を固定させる
    請求項4に記載の光ディスクの初期化装置。
  6. 上記対物レンズは、
    上記ターンテーブルを透過させた上記情報光を上記サーボマーク領域に照射する
    請求項1に記載の光ディスクの初期化装置。
  7. 上記ターンテーブルは、
    上記光ディスク及び上記初期化用基準盤の中央に形成された孔部に挿入される位置合わせ用の突起を有する
    請求項4に記載の光ディスクの初期化装置。
  8. 上記光ディスク及び上記初期化用基準盤は、
    上記光ディスク及び上記初期化用基準盤の間に挟まれた接着シートにより固定される
    請求項1に記載の光ディスクの初期化装置。
  9. 上記接着シートは、
    上記光ディスクにおいて上記サーボマーク領域が形成されない部分に貼り付けられる
    請求項8に記載の光ディスクの初期化装置。
  10. 上記接着シートは、
    上記光ディスクのほぼ全面に貼り付けられる
    請求項8に記載の光ディスクの初期化装置。
  11. 上記制御部は、
    上記光ディスクにおいて情報が記録されるべき記録領域の全体に亘って間欠的に形成されるサーボマーク領域に対し、上記情報光を照射する
    請求項1に記載の光ディスクの初期化装置。
  12. 上記制御部は、
    上記光ディスクにおいて情報が記録されるべき記録領域の内周部分にのみ形成されるサーボマーク領域に上記情報光を照射する
    請求項1に記載の光ディスクの初期化装置。
  13. 所定の強度以上でなる光が照射されることにより情報を記録マークとして記録する光ディスクに対して、サーボ制御用のサーボ光の少なくとも一部を反射させると共に上記光ディスクにおいて上記記録マークが形成されるべきトラックの位置を示す情報が記録された基準部を有する初期化用基準盤を固定する固定ステップと、
    上記サーボ光及び上記所定の強度以上でなる情報光を集光する対物レンズを駆動して上記基準部における所望のサーボ位置に対し上記サーボ光を合焦させ、上記情報光の球面収差を調整して上記対物レンズが上記光ディスクに対して近接及び離隔する深さ方向に上記情報光の焦点を上記サーボ光の焦点から任意の距離だけ離隔させることにより、上記光ディスクにおけるサーボ制御用の記録マークを形成すべきサーボマーク領域に当該情報光の焦点を合わせて上記情報光を照射し、当該サーボマーク領域にサーボ制御用の記録マークを形成するサーボ制御用記録マーク形成ステップと、
    上記光ディスクから上記初期化用基準盤を分離する分離ステップと
    を有する光ディスクの製造方法。
  14. 所定の強度以上でなる情報光が照射されることにより情報を記録マークとして記録する光ディスクにおけるサーボ制御用の記録マークが記録されるべきサーボマーク領域に対応して設けられ、上記光ディスクにおいて上記記録マークが形成されるべきトラックの位置を示す情報が記録されると共に、所定のサーボ光の少なくとも一部を反射する基準部
    を有する初期化用基準盤。
  15. 上記基準部を有さない領域に位置合わせ用の位置合わせ孔
    を有する請求項14に記載の初期化用基準盤。
  16. 上記光ディスクにおいて中央に形成されている孔部に対応する部分に位置合わせ用の突起
    を有する請求項14に記載の初期化用基準盤。
  17. 上記基準部は、
    上記初期化用基準盤のほぼ全面に設けられている
    請求項14に記載の初期化用基準盤。
  18. 上記基準部は、
    上記サーボマーク領域と対応する領域にのみ設けられている
    請求項14に記載の初期化用基準盤。
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