JP2009254036A - 地絡保護継電システム - Google Patents

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重穗 松本
Yoshiaki Date
義明 伊達
Masami Takenaka
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Abstract

【課題】供給信頼度の低下を招くことなく平衡2回線送電線を地絡事故から保護することができる地絡保護継電システムを提供する。
【解決手段】第1の送電端地絡方向継電装置211において第1の送電線1L方向で発生した地絡事故を検出するとともに送電端地絡過電流継電装置11においてもこの地絡事故を検出すると、第1の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG1が第1の遮断器41に出力され、第2の送電端地絡方向継電装置212において第2の送電線2L方向で発生した地絡事故を検出するとともに送電端地絡過電流継電装置11においてもこの地絡事故を検出すると、第2の地絡過電流継電装置TOCG1が第2の遮断器42に出力される。受電端地絡過電流継電装置12と第1および第2の受電端地絡方向継電装置221,222とは送電端地絡過電流継電装置11と第1および第2の送電端地絡方向継電装置211,212と同様に動作する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地絡保護継電システムに関し、特に、平衡2回線送電線を地絡事故から保護するのに好適な地絡保護継電システムに関する。
従来、抵抗接地型平衡2回線送電線のローカル系統での地絡保護は、図10に示す地絡保護継電システムのように、主保護として地絡回線選択継電装置(送電端地絡回線選択継電装置111と受電端地絡回線選択継電装置112)を使用するとともに、後備保護として地絡方向継電装置(第1および第2の地絡方向継電装置1211,1212と第1および第2の受電端地絡方向継電装置1221,1222)を使用して行われている(下記の特許文献1など参照)。
なお、下記の特許文献2には、線路零相電流と中性点零相電流との比が1/W(回線数)よりも大きいか否かを判定し、線路零相電流と中性点零相電流との比が1/Wよりも大きい場合には地絡事故発生と判定して遮断信号を遮断器に供給することにより、線路零相電流と中性点零相電流との比は事故点抵抗値を含まないので、事故点抵抗値に影響されず確実に地絡事故を検出するようにした地絡回線選択保護継電装置が開示されている。
特開平11−69608号公報 特開平5−328588号公報
しかしながら、図10に示した地絡保護継電システムでは、以下に示すように零相循環電流による送電端地絡回線選択継電装置111および受電端地絡回線選択継電装置112の誤動作に起因する供給信頼度の低下という問題があった。
主保護として使用されている送電端地絡回線選択継電装置111および受電端地絡回線選択継電装置112は保護区間(送電端母線と受電端母線との間の区間)の50%地点(線路中間点)での故障時の最小零相電流(保護区間の30%相当の不完全零相電流)で動作するように整定されている。
たとえば、系統内最小NGR容量=150A時の整定とすると、送電端地絡回線選択継電装置111および受電端地絡回線選択継電装置112に入力される電流の値は(150×0.3)/2=22.5(A)になるため、送電端地絡回線選択継電装置111および受電端地絡回線選択継電装置112の整定値は22.5Aとされる。
このため、零相循環電流が11.25A以上流れると、リレー入力の零相電流(差接続された第1および第2の零相変流器31,32から送電端地絡回線選択継電装置111に入力される零相電流と、差接続された第3および第4の零相変流器33,34から受電端地絡回線選択継電装置112に入力される零相電流)は零相循環電流の2倍(22.5A以上)になって整定値以上になるため、送電端地絡回線選択継電装置111および受電端地絡回線選択継電装置112が誤動作してしまい、供給信頼度の低下を招いている。
なお、零相循環電流により誤動作しないように送電端地絡回線選択継電装置111および受電端地絡回線選択継電装置112を整定した場合には、保護範囲が狭まって無保護区間が生じる。また、零相循環電流対策付きの地絡回線選択継電装置(たとえば、差回路に流れる事故時の零相電流の有効分と事故前の零相電流の有効分との差分を求めることにより零相循環電流の影響を除去して動作量を算出する変化分検出器(変化幅形)地絡回線選択継電装置や、リレー入力の零相電流から零相循環電流分を除去するように補償をかける補償形地絡回線選択継電装置)を使用した場合には、コスト増になる。
本発明の目的は、供給信頼度の低下を招くことなく平衡2回線送電線を地絡事故から保護することができる地絡保護継電システムを提供することにある。
本発明の地絡保護継電システムは、平衡2回線送電線を地絡事故から保護するための地絡保護継電システムであって、前記平衡2回線送電線に設置された、かつ、該平衡2回線送電線の第1および第2の送電線(1L,2L)をそれぞれ流れる零相電流の差電流に基づいて動作する地絡過電流継電装置(11;12)と、前記第1および第2の送電線にそれぞれ設置された第1および第2の地絡方向継電装置(211,212;221,222)とを具備し、前記第1の地絡方向継電装置において前記第1の送電線方向で発生した地絡事故を検出するとともに前記地絡過電流継電装置においても該地絡事故を検出すると、該第1の送電線に設置された遮断器(41,43)を遮断するためのトリップ信号を出力し、前記第2の地絡方向継電装置において前記第2の送電線方向で発生した地絡事故を検出するとともに前記地絡過電流継電装置においても該地絡事故を検出すると、該第2の送電線に設置された他の遮断器(42,44)を遮断するための他のトリップ信号を出力することを特徴とする。
また、本発明の地絡保護継電システムは、平衡2回線送電線を地絡事故から保護するための地絡保護継電システムであって、前記平衡2回線送電線の送電端に設置された送電端地絡過電流継電装置(11)と第1および第2の送電端地絡方向継電装置(211,212)とを具備し、前記第1の送電端地絡方向継電装置が、前記平衡2回線送電線の第1の送電線(1L)方向において地絡事故が発生したことを検出すると第1の事故回線判定結果信号(S1)を前記送電端地絡過電流継電装置に出力する第1のリレー判定手段(31)を備え、前記第2の送電端地絡方向継電装置が、前記平衡2回線送電線の第2の送電線(2L)方向において地絡事故が発生したことを検出すると第2の事故回線判定結果信号(S2)を前記送電端地絡過電流継電装置に出力する第2のリレー判定手段(41)を備え、前記送電端地絡過電流継電装置が、前記第1の送電線の送電端を流れる第1の零相電流(I01)および前記第2の送電線の送電端を流れる第2の零相電流(I02)の差電流(I01−I02)に基づいて該第1または第2の送電線における地絡事故の発生を検出する地絡事故検出手段(51)と、該地絡事故検出手段において地絡事故の発生を検出するとともに前記第1の送電端地絡方向継電装置から前記第1の事故回線判定結果信号が入力されると、該第1の送電線の送電端に設置された第1の遮断器(41)を遮断するための第1の地絡過電流継電装置トリップ信号(TOCG1)を発生する第1の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段(531)と、前記地絡事故検出手段において地絡事故の発生を検出するとともに前記第2の送電端地絡方向継電装置から前記第2の事故回線判定結果信号が入力されると、該第2の送電線の送電端に設置された第2の遮断器(42)を遮断するための第2の地絡過電流継電装置トリップ信号(TOCG2)を発生する第2の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段(532)とを備えることを特徴とする。
ここで、前記平衡2回線送電線の受電端に設置された受電端地絡過電流継電装置(12)と第1および第2の受電端地絡方向継電装置(221,222)とをさらに具備し、前記第1の受電端地絡方向継電装置が、前記第1の送電線方向において地絡事故が発生したことを検出すると第3の事故回線判定結果信号(S3)を前記受電端地絡過電流継電装置に出力する第3のリレー判定手段(61)を備え、前記第2の受電端地絡方向継電装置が、前記第2の送電線方向において地絡事故が発生したことを検出すると第4の事故回線判定結果信号(S4)を前記受電端地絡過電流継電装置に出力する第4のリレー判定手段(71)を備え、前記受電端地絡過電流継電装置が、前記第1の送電線の受電端を流れる第3の零相地絡電流(I03)および前記第2の送電線の受電端を流れる第4の零相地絡電流(I04)の差電流(I03−I04)に基づいて該第1または第2の送電線における地絡事故の発生を検出する他の地絡事故検出手段(81)と、該他の地絡事故検出手段において地絡事故の発生を検出するとともに前記第1の受電端地絡方向継電装置から前記第3の事故回線判定結果信号が入力されると、該第1の送電線の受電端に設置された第3の遮断器(43)を遮断するための第3の地絡過電流継電装置トリップ信号(TOCG3)を発生する第3の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段(831)と、前記地絡事故検出手段において地絡事故の発生を検出するとともに前記第2の受電端地絡方向継電装置から前記第4の事故回線判定結果信号が入力されると、該第2の送電線の受電端に設置された第4の遮断器(44)を遮断するための第4の地絡過電流継電装置トリップ信号(TOCG4)を発生する第4の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段(832)とを備えてもよい。
前記送電端地絡過電流継電装置が、前記第1および第2の遮断器が遮断されていないことを条件に前記第1および第2の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段に前記第1および第2の地絡過電流継電装置トリップ信号をそれぞれ発生させる手段(533,534,535)をさらに備え、前記受電端地絡過電流継電装置が、前記第3および第4の遮断器が遮断されていないことを条件に前記第3および第4の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段に前記第3および第4の地絡過電流継電装置トリップ信号をそれぞれ発生させる手段(833,834,835)をさらに備えてもよい。
前記送電端地絡過電流継電装置が、前記平衡2回線送電線の送電端正相電圧(V1S)の大きさが整定値以下になったことを示す第1のUVG出力信号(SUVG1)が第1の短絡検出用地絡不足電圧継電装置から入力されていないことを条件に、前記第1および第2の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段に前記第1および第2の地絡過電流継電装置トリップ信号をそれぞれ発生させる手段(534,535)をさらに備え、前記受電端地絡過電流継電装置が、前記平衡2回線送電線の受電端正相電圧(V1R)の大きさが整定値以下になったことを示す第2のUVG出力信号(SUVG2)が第2の短絡検出用地絡不足電圧継電装置から入力されていないことを条件に、前記第3および第4の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段に前記第3および第4の地絡過電流継電装置トリップ信号をそれぞれ発生させる手段(834,835)をさらに備えてもよい。
本発明の地絡保護継電システムは、以下に示す効果を奏する。
(1)差電流監視型の地絡過電流継電装置と2つの地絡方向継電装置とを組み合わせて、地絡事故検出を地絡過電流継電装置で行い事故回線判定を地絡方向継電装置で行うことにより、従来の地絡保護継電システムにおいて主保護として用いられていた地絡回線選択継電装置を不要にすることができるため、上述した零相循環電流による遮断器の不要遮断を防止することができるので、供給信頼度の低下を招くことがない。
(2)地絡回線選択継電装置は電圧要素と電流要素とに基づいて動作するために零相電圧を印加したり方向試験を行ったりする必要があるが、地絡過電流継電装置は電流要素のみに基づいて動作するために試験を容易に行うことができる。
上記の目的を、平衡2回線送電線の第1の送電線に設置された第1の地絡方向継電装置において第1の送電線方向で発生した地絡事故を検出するとともに地絡過電流継電装置においてもこの地絡事故を検出すると、第1の送電線に設置された遮断器を遮断するためのトリップ信号を出力し、平衡2回線送電線の第2の送電線に設置された第2の地絡方向継電装置において第2の送電線方向で発生した地絡事故を検出するとともに地絡過電流継電装置においてもこの地絡事故を検出すると、第2の送電線に設置された他の遮断器を遮断するための他のトリップ信号を出力することにより実現した。
以下、本発明の地絡保護継電システムの実施例について図面を参照して説明する。
本発明の一実施例による地絡保護継電システムは、従来の地絡保護継電システムでは地絡事故検出および事故回線判定を地絡回線選択継電装置で行っていたが、差電流監視型の地絡過電流継電装置(OCG)と2つの地絡方向継電装置(DG)とを組み合わせることにより地絡事故検出を地絡過電流継電装置で行い事故回線判定を地絡方向継電装置で行うようにしたことを特徴とする。
そのため、本実施例による地絡保護継電システムは、図1に示すように、平衡2回線送電線の送電端に設置された送電端地絡過電流継電装置11並びに第1および第2の送電端地絡方向継電装置211,212と、平衡2回線送電線の受電端に設置された受電端地絡過電流継電装置12並びに第1および第2の受電端地絡方向継電装置221,222とを具備する。
第1の送電端地絡方向継電装置211は、図2に示すようにリレー判定回路31と第1乃至第3の遅延回路(タイマー)321〜323と論理積回路33と論理和回路34とを有する第1の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30を備える。
リレー判定回路31は、平衡2回線送電線の第1の送電線1Lの送電端に設置された第1の零相変流器31から入力される第1の零相電流I01と送電端母線に設置された第1の接地形計器用変圧器(EVT)51から入力される送電端零相電圧V0Sとに基づいて事故回線判定を行う(図1参照)。
すなわち、リレー判定回路31は、第1の零相電流I01の大きさと送電端零相電圧V0Sおよび第1の零相電流I01の位相関係とに基づいて自回線(第1の送電線1L)方向に発生した地絡事故を検出すると、ハイレベルの第1の事故回線判定結果信号S1を出力する。
第1の事故回線判定結果信号S1は論理積回路33および送電端地絡過電流継電装置11に出力される。
第1の遅延回路321は、不図示の第1の地絡検出用地絡過電圧継電装置(OVG)から入力される第1のOVG出力信号SOVG1を第1の時限協調時間GT11だけ遅延する。ここで、第1の地絡検出用地絡過電圧継電装置は、送電端零相電圧V0Sの大きさが整定値以上になるとハイレベルの第1のOVG出力信号SOVG1を出力する。また、第1の時限協調時間GT11は、第1の送電線1Lの受電端背後の送電線に設置された他の地絡方向継電装置(不図示)との時限協調のために設定される(たとえば800msに設定される)。
論理積回路33は、リレー判定回路31から入力される第1の事故回線判定結果信号S1と第1の遅延回路321によって第1の時限協調時間GT11だけ遅延された第1のOVG出力信号SOVG1との論理積をとる。
第2の遅延回路322は、論理積回路33の出力信号を第1の零相自由振動誤動作防止時間GT21だけ遅延する。ここで、第1の零相自由振動誤動作防止時間GT21は、零相自由振動(事故点切離し後も零相電圧が一定時間だけ残る現象)による誤動作防止のために設定される(通常は100msに設定される)。また、第1の送電端地絡方向継電装置211の動作時限は第1の時限協調時間GT11と第1の零相自由振動誤動作防止時間GT21との合計時間(=GT11+GT21)となる。
第3の遅延回路323は、第1のOVG出力信号SOVG1を第1のOVG遮断時間GT31だけ遅延する。ここで、第1のOVG遮断時間GT31は、第1の地絡検出用地絡過電圧継電装置の動作だけで、第1の送電線1Lの送電端に設置された第1の遮断器41(図1参照)を遮断させるために設定される。
論理和回路34は、第2の遅延回路322の出力信号と第3の遅延回路323の出力信号との論理和をとる。論理和回路34からは、第1の遮断器41を遮断するための第1の地絡方向継電装置トリップ信号TDG1が第1の遮断器41に出力される。
第2の送電端地絡方向継電装置212は、図3に示すようにリレー判定回路41と第1乃至第3の遅延回路(タイマー)421〜423と論理積回路43と論理和回路44とを有する第2の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路40を備える。
リレー判定回路41は、平衡2回線送電線の第2の送電線2Lの送電端に設置された第2の零相変流器32から入力される第2の零相電流I02と第1の接地形計器用変圧器51から入力される送電端零相電圧V0Sとに基づいて事故回線判定を行う(図1参照)。
すなわち、リレー判定回路41は、第2の零相電流I02の大きさと送電端零相電圧V0Sおよび第2の零相電流I02の位相関係とに基づいて自回線(第2の送電線2L)方向に発生した地絡事故を検出すると、ハイレベルの第2の事故回線判定結果信号S2を出力する。
第2の事故回線判定結果信号S2は論理積回路43および送電端地絡過電流継電装置11に出力される。
第1の遅延回路321は、第1の地絡検出用地絡過電圧継電装置から入力される第1のOVG出力信号SOVG1を第2の時限協調時間GT12だけ遅延する。ここで、第2の時限協調時間GT12は、第2の送電線2Lの受電端背後の送電線に設置された他の地絡方向継電装置(不図示)との時限協調のために設定される(たとえば800msに設定される)。
論理積回路43は、リレー判定回路41から入力される第2の事故回線判定結果信号S2と第1の遅延回路421によって第2の時限協調時間GT12だけ遅延された第1のOVG出力信号SOVG1との論理積をとる。
第2の遅延回路422は、論理積回路43の出力信号を第2の零相自由振動誤動作防止時間GT22だけ遅延する。したがって、第2の送電端地絡方向継電装置212の動作時限は第2の時限協調時間GT12と第2の零相自由振動誤動作防止時間GT22との合計時間(=GT12+GT22)となる。
第3の遅延回路423は、第1のOVG出力信号SOVG1を第2のOVG遮断時間GT32だけ遅延する。ここで、第2のOVG遮断時間GT32は、第1の地絡検出用地絡過電圧継電装置の動作だけで、第2の送電線2Lの送電端に設置された第2の遮断器42(図1参照)を遮断させるために設定される。
論理和回路44は、第2の遅延回路422の出力信号と第3の遅延回路423の出力信号との論理和をとる。論理和回路44からは、第2の遮断器42を遮断するための第2の地絡方向継電装置トリップ信号TDG2が第2の遮断器42に出力される。
送電端地絡過電流継電装置11は、図4に示すように地絡事故検出回路51と第1および第2の遅延回路521,522と第1乃至第5の論理積回路531〜535とを有する送電端地絡過電流継電装置トリップ信号発生回路50を備える。
地絡事故検出回路51は、第1の零相変流器31から入力される第1の零相電流I01および第2の零相変流器32から入力される第2の零相電流I02の差電流I01−I02に基づいて第1または第2の送電線1L,2Lにおける地絡事故の発生を検出する。
すなわち、地絡事故検出回路51は、差電流I01−I02の大きさが整定値以上であると、第1または第2の送電線1L,2Lにおいて地絡事故が発生したと判定して、第1および第2の論理積回路531,532にハイレベルの出力信号を出力する。
第1の論理積回路531は、地絡事故検出回路51の出力信号と第1の送電端地絡方向継電装置211から入力される第1の地絡事故判定信号S1と第2の送電端地絡方向継電装置212から入力される第2の地絡事故判定信号S2の極性を反転した信号(−S2)と第1の地絡検出用地絡過電圧継電装置から入力される第1のOVG出力信号SOVG1との論理積をとる。
第2の論理積回路532は、地絡事故検出回路51の出力信号と第1の地絡事故判定信号S1の極性を反転した信号(−S1)と第2の地絡事故判定信号S2と第1のOVG出力信号SOVG1との論理積をとる。
第3の論理積回路533は、第1の遮断器41から入力される第1の接点信号SCB1(第1の遮断器41が遮断されていない状態ではハイレベルの信号)と第2の遮断器42から入力される第2の接点信号SCB2(第2の遮断器42が遮断されていない状態ではハイレベルの信号)との論理積をとる。
第4の論理積回路534は、第1の論理積回路531の出力信号と第3の論理積回路533の出力信号と不図示の第1の短絡検出用地絡不足電圧継電装置(UVG)から入力される第1のUVG出力信号SUVG1の極性を反転した信号(−SUVG1)との論理積をとる。ここで、第1の短絡検出用地絡不足電圧継電装置は、送電端正相電圧V1Sの大きさが整定値以下になるとハイレベルの第1のUVG出力信号SUVG1を出力する。
第1の遅延回路521は、第4の論理積回路534の出力信号を第3の零相自由振動誤動作防止時間GT23だけ遅延する。第1の遅延回路521からは、第1の遮断器41を遮断するための第1の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG1が第1の遮断器41に出力される。したがって、第1の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG1については、送電端地絡過電流継電装置11の動作時限は第3の零相自由振動誤動作防止時間GT22となる。
なお、第1の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG1は、第1のOVG出力信号SOVG1がハイレベルでありかつ第1および第2の接点信号SCB1,SCB2がハイレベルでありかつ第1のUVG出力信号SUVG1がロウレベルであることを条件に、第1の遮断器41に出力される。
第5の論理積回路535は、第2の論理積回路532の出力信号と第3の論理積回路533の出力信号と第1のUVG出力信号SUVG1の極性を反転した信号(−SUVG1)との論理積をとる。
第2の遅延回路522は、第5の論理積回路535の出力信号を第4の零相自由振動誤動作防止時間GT24だけ遅延する。第2の遅延回路522からは、第2の遮断器42を遮断するための第2の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG2が第2の遮断器42に出力される。したがって、第2の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG2については、送電端地絡過電流継電装置11の動作時限は第4の零相自由振動誤動作防止時間GT24となる。
なお、第2の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG2は、第1のOVG出力信号SOVG1がハイレベルでありかつ第1および第2の接点信号SCB1,SCB2がハイレベルでありかつ第1のUVG出力信号SUVG1がロウレベルであることを条件に、第2の遮断器42に出力される。
第1の受電端地絡方向継電装置221は、図5に示すようにリレー判定回路61と第1乃至第3の遅延回路(タイマー)621〜623と論理積回路63と論理和回路64とを有する第1の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路60を備える。
リレー判定回路61は、第1の送電線1Lの受電端に設置された第3の零相変流器33から入力される第3の零相電流I03と受電端母線に設置された第2の接地形計器用変圧器52から入力される受電端零相電圧V0Rとに基づいて事故回線判定を行う(図1参照)。
すなわち、リレー判定回路61は、第3の零相電流I03の大きさと受電端零相電圧V0Rおよび第3の零相電流I03の位相関係とに基づいて自回線(第1の送電線1L)方向に発生した地絡事故を検出すると、ハイレベルの第3の事故回線判定結果信号S3を出力する。
第3の事故回線判定結果信号S3は論理積回路63および受電端地絡過電流継電装置12に出力される。
第1の遅延回路621は、不図示の第2の地絡検出用地絡過電圧継電装置(OVG)から入力される第2のOVG出力信号SOVG2を第3の時限協調時間GT13だけ遅延する。ここで、第2の地絡検出用地絡過電圧継電装置は、受電端零相電圧V0Rの大きさが整定値以上になるとハイレベルの第2のOVG出力信号SOVG2を出力する。また、図2に示した第1の遅延回路321において設定された第1の時限協調時間GT11(たとえば800ms)は、時限協調のために、第3の時限協調時間GT13(たとえば400ms)よりも大きくなるように設定される(GT11>GT13)。
論理積回路63は、リレー判定回路61から入力される第3の事故回線判定結果信号S3と第1の遅延回路621によって第3の時限協調時間GT13だけ遅延された第2のOVG出力信号SOVG2との論理積をとる。
第2の遅延回路622は、論理積回路63の出力信号を第5の零相自由振動誤動作防止時間GT25だけ遅延する。したがって、第1の受電端地絡方向継電装置221の動作時限は第3の時限協調時間GT13と第5の零相自由振動誤動作防止時間GT25との合計時間(=GT13+GT25)となる。
第3の遅延回路623は、第2のOVG出力信号SOVG2を第3のOVG遮断時間GT33だけ遅延する。ここで、第3のOVG遮断時間GT33は、第2の地絡検出用地絡過電圧継電装置の動作だけで、第1の送電線1Lの受電端に設置された第3の遮断器43(図1参照)を遮断させるために設定される。
論理和回路64は、第2の遅延回路622の出力信号と第3の遅延回路623の出力信号との論理和をとる。論理和回路64からは、第3の遮断器43を遮断するための第2の地絡方向継電装置トリップ信号TDG3が第3の遮断器43に出力される。
第2の受電端地絡方向継電装置222は、図6に示すようにリレー判定回路71と第1乃至第3の遅延回路(タイマー)721〜723と論理積回路73と論理和回路74とを有する第2の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路70を備える。
リレー判定回路71は、第2の送電線2Lの受電端に設置された第4の零相変流器34から入力される第4の零相電流I04と第2の接地形計器用変圧器52から入力される受電端零相電圧V0Rとに基づいて事故回線判定を行う(図1参照)。
すなわち、リレー判定回路71は、第4の零相電流I04の大きさと受電端零相電圧V0Rおよび第4の零相電流I04の位相関係とに基づいて自回線(第2の送電線2L)方向に発生した地絡事故を検出すると、ハイレベルの第4の事故回線判定結果信号S4を出力する。
第4の事故回線判定結果信号S4は論理積回路73および受電端地絡過電流継電装置12に出力される。
第1の遅延回路722は、第2の地絡検出用地絡過電圧継電装置から入力される第2のOVG出力信号SOVG2を第4の時限協調時間GT14だけ遅延する。ここで、図3に示した第1の遅延回路421において設定された第2の時限協調時間GT12(たとえば800ms)は、時限協調のために、第4の時限協調時間GT14(たとえば400ms)よりも大きくなるように設定される(GT12>GT14)。
論理積回路73は、リレー判定回路71から入力される第4の事故回線判定結果信号S4と第1の遅延回路721によって第4の時限協調時間GT14だけ遅延された第2のOVG出力信号SOVG2との論理積をとる。
第2の遅延回路722は、論理積回路73の出力信号を第6の零相自由振動誤動作防止時間GT26だけ遅延する。したがって、第2の受電端地絡方向継電装置222の動作時限は第4の時限協調時間GT14と第6の零相自由振動誤動作防止時間GT26との合計時間(=GT14+GT26)となる。
第3の遅延回路723は、第2のOVG出力信号SOVG2を第4のOVG遮断時間GT34だけ遅延する。ここで、第4のOVG遮断時間GT34は、第2の地絡検出用地絡過電圧継電装置の動作だけで、第2の送電線2Lの受電端に設置された第4の遮断器44(図1参照)を遮断させるために設定される。
論理和回路74は、第2の遅延回路722の出力信号と第3の遅延回路723の出力信号との論理和をとる。論理和回路74からは、第4の遮断器44を遮断するための第4の地絡方向継電装置トリップ信号TDG4が第4の遮断器44に出力される。
受電端地絡過電流継電装置12は、図7に示すように地絡事故検出回路81と第1および第2の遅延回路821,822と第1乃至第5の論理積回路831〜835とを有する送電端地絡過電流継電装置トリップ信号発生回路80を備える。
地絡事故検出回路81は、第3の零相変流器33から入力される第3の零相電流I03および第4の零相変流器34から入力される第4の零相電流I04の差電流I03−I04に基づいて第1および第2の送電線1L,2Lにおける地絡事故の発生を検出する。
すなわち、地絡事故検出回路81は、差電流I03−I04の大きさが整定値以上であると、第1および第2の論理積回路831,832にハイレベルの出力信号を出力する。
第1の論理積回路831は、地絡事故検出回路81の出力信号と第1の受電端地絡方向継電装置221から入力される第3の地絡事故判定信号S3と第2の受電端地絡方向継電装置222から入力される第4の地絡事故判定信号S4の極性を反転した信号(−S4)と第2の地絡検出用地絡過電圧継電装置から入力される第2のOVG出力信号SOVG2との論理積をとる。
第2の論理積回路832は、地絡事故検出回路81の出力信号と第3の地絡事故判定信号S3の極性を反転した信号(−S3)と第4の地絡事故判定信号S4と第2のOVG出力信号SOVG2との論理積をとる。
第3の論理積回路833は、第3の遮断器43から入力される第3の接点信号SCB3(第3の遮断器43が遮断されていない状態ではハイレベルの信号)と第4の遮断器44から入力される第4の接点信号SCB4(第4の遮断器44が遮断されていない状態ではハイレベルの信号)との論理積をとる。
第4の論理積回路834は、第1の論理積回路831の出力信号と第3の論理積回路833の出力信号と不図示の第2の短絡検出用地絡不足電圧継電装置(UVG)から入力される第2のUVG出力信号SUVG2の極性を反転した信号(−SUVG2)との論理積をとる。ここで、第2の短絡検出用地絡不足電圧継電装置は、受電端正相電圧V1Rの大きさが整定値以下になるとハイレベルの第2のUVG出力信号SUVG2を出力する。
第1の遅延回路821は、第4の論理積回路834の出力信号を第7の零相自由振動誤動作防止時間GT27だけ遅延する。第1の遅延回路821からは、第3の遮断器43を遮断するための第3の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG3が第3の遮断器43に出力される。したがって、第3の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG3については、受電端地絡過電流継電装置12の動作時限は第7の零相自由振動誤動作防止時間GT27となる。
なお、第3の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG3は、第2のOVG出力信号SOVG2がハイレベルでありかつ第3および第4の接点信号SCB3,SCB4がハイレベルでありかつ第2のUVG出力信号SUVG2がロウレベルであることを条件に、第3の遮断器43に出力される。
第5の論理積回路835は、第2の論理積回路832の出力信号と第3の論理積回路833の出力信号と第2のUVG出力信号SUVG2の極性を反転した信号(−SUVG2)との論理積をとる。
第2の遅延回路822は、第5の論理積回路835の出力信号を第8の零相自由振動誤動作防止時間GT28だけ遅延する。第2の遅延回路822からは、第4の遮断器44を遮断するための第4の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG4が第4の遮断器44に出力される。したがって、第4の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG4については、受電端地絡過電流継電装置12の動作時限は第8の零相自由振動誤動作防止時間GT28となる。
なお、第4の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG4は、第2のOVG出力信号SOVG2がハイレベルでありかつ第3および第4の接点信号SCB3,SCB4がハイレベルでありかつ第2のUVG出力信号SUVG2がロウレベルであることを条件に、第4の遮断器44に出力される。
次に、図8(a)に示すように第1の送電線1Lの受電端至近端において地絡事故が発生した場合の本実施例による地絡保護継電システムの動作について、図8(b),(c)を参照して説明する。
なお、図8および図9では、送電端地絡過電流継電装置11は「OCGS」と、第1の送電端地絡方向継電装置211は「DGS1」と、第2の送電端地絡方向継電装置212は「DGS2」と、受電端地絡過電流継電装置12は「OCGR」と、第1の受電地絡方向継電装置221は「DGR1」と、第2の受電端地絡方向継電装置222は「DGR2」と表記している。
第1の送電線1Lの受電端至近端において地絡事故が発生すると、第1の受電端地絡方向継電装置221の第1の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路60のリレー判定回路61(図5参照)は、第3の零相変流器33から入力される第3の零相電流I03および第2の接地形計器用変圧器52から入力される受電端零相電圧VORに基づいて事故回線判定を行い、第1の送電線1L方向において地絡事故が発生したと判定して、ハイレベルの第3の事故回線判定結果信号S3を受電端地絡過電流継電装置12に出力する。
一方、第2の受電端地絡方向継電装置222の第2の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路70のリレー判定回路71(図6参照)は、第4の零相変流器34から入力される第4の零相電流I04および第2の接地形計器用変圧器52から入力される受電端零相電圧VORに基づいて事故回線判定を行い、第2の送電線2L方向において地絡事故が発生していないと判定して、ロウレベルの第4の事故回線判定結果信号S4を受電端地絡過電流継電装置12に出力したままとなる。
また、受電端地絡過電流継電装置12の受電端地絡過電流継電装置トリップ信号発生回路80の地絡事故検出回路81(図7参照)は、第3の零相変流器33から入力される第3の零相電流I03および第4の零相変流器34から入力される第4の零相電流I04の差電流I03−I04に基づいて地絡事故が発生したことを検出して、ハイレベルの出力信号を第1および第2の論理積回路831,832に出力する。
その結果、第2のOVG出力信号SOVG2がハイレベルであるとともに第3および第4の接点信号SCB3,SCB4がハイレベルであると、第3の過電流継電装置トリップ信号TOCG3が第3の遮断器43に第7の零相自由振動誤動作防止時間GT27経過後に出力される。
これにより、第3の遮断器43は、受電端地絡過電流継電装置12におけるリレー判定時間、第7の零相自由振動誤動作防止時間GT27および遮断器遮断時間の合計時間経過後に完全に遮断される(図8(b)参照)。
なお、第1の送電線1Lの受電端至近端において地絡事故が発生すると、第1の送電端地絡方向継電装置211の第1の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30のリレー判定回路31(図2参照)は、ハイレベルの第1の事故回線判定結果信号S1を送電端過電流継電装置11に出力するが、第2の送電端地絡方向継電装置212の第2の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路40のリレー判定回路41(図3参照)も、ハイレベルの第2の事故回線判定結果信号S2を送電端過電流継電装置11に出力する。
しかし、このときに第1の送電線1Lの送電端に流れる第1の零相電流I01および第2の送電線2Lの送電端に流れる第2の零相電流I02の差電流I01−I02は整定値よりも小さいため、送電端過電流継電装置11の送電端過電流継電装置トリップ信号発生回路50の地絡事故検出回路51(図4参照)は、ロウレベルの出力信号を第1および第2の論理積回路531,532に出力したままとなる。
その結果、第1および第2の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG1,TOC2は送電端過電流継電装置トリップ信号発生回路50から出力されないので、第1および第2の遮断器41,42が遮断されることはない。
上述したようにして第3の遮断器43が完全に遮断されると第1の送電線1Lの送電端を流れる第1の零相電流I01と第2の送電線2Lの送電端を流れる第2の零相電流I02との差電流I01−I02は大きくなるため、第1の送電端地絡方向継電装置211の第1の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30のリレー判定回路31(図2参照)は、第1の零相変流器31から入力される第1の零相電流I01および第1の接地形計器用変圧器51から入力される送電端零相電圧VOSに基づいて事故回線判定を行い、第1の送電線1L方向において地絡事故が発生したと判定して、ハイレベルの第1の事故回線判定結果信号S1を送電端地絡過電流継電装置11に出力している。
一方、第2の送電端地絡方向継電装置212の第2の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路40のリレー判定回路41(図3参照)は、第2の零相変流器32から入力される第2の零相電流I02および第1の接地形計器用変圧器51から入力される送電端零相電圧VOSに基づいて事故回線判定を行い、第2の送電線2L方向において地絡事故が発生していないと判定して、ロウレベルの第2の事故回線判定結果信号S2を送電端地絡過電流継電装置11に出力する。
また、送電端地絡過電流継電装置11の送電端地絡過電流継電装置トリップ信号発生回路50の地絡事故検出回路51(図4参照)は、第1の零相変流器31から入力される第1の零相電流I01および第2の零相変流器32から入力される第2の零相電流I02の差電流I01−I02に基づいて地絡事故が発生したことを検出して、ハイレベルの出力信号を第1および第2の論理積回路531,532に出力する。
その結果、第1のOVG出力信号SOVG1がハイレベルであるとともに第1および第2の接点信号SCB1,SCB2がハイレベルであると、第1の過電流継電装置トリップ信号TOCG1が第1の遮断器41に第3の零相自由振動誤動作防止時間GT23経過後に出力される。
これにより、第1の遮断器41は、第3の遮断器43が完全に遮断されたのち、送電端地絡過電流継電装置11におけるリレー判定時間、第3の零相自由振動誤動作防止時間GT23および遮断器遮断時間の合計時間経過後に完全に遮断される(図8(c)参照)。
次に、図9(a)に示すように第1の送電線1Lの送電端至近端において地絡事故が発生した場合の本実施例による地絡保護継電システムの動作について、図9(b),(c)を参照して説明する。
第1の送電線1Lの送電端至近端において地絡事故が発生すると、第1の送電端地絡方向継電装置211の第1の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30のリレー判定回路31(図2参照)は、第1の零相変流器31から入力される第1の零相電流I01および第1の接地形計器用変圧器51から入力される送電端零相電圧VOSに基づいて事故回線判定を行い、第1の送電線1L方向において地絡事故が発生したと判定して、ハイレベルの第1の事故回線判定結果信号S1を送電端地絡過電流継電装置11に出力する。
一方、第2の送電端地絡方向継電装置212の第2の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路40のリレー判定回路41(図3参照)は、第2の零相変流器32から入力される第2の零相電流I02および第1の接地形計器用変圧器51から入力される送電端零相電圧VOSに基づいて事故回線判定を行うが、地絡電流が小さいために第2の送電端地絡方向継電装置212は不動作となるため、第2の送電線2L方向において地絡事故が発生していないと判定して、ロウレベルの第2の事故回線判定結果信号S2を送電端地絡過電流継電装置11に出力したままとなる。
また、送電端地絡過電流継電装置11の送電端地絡過電流継電装置トリップ信号発生回路50の地絡事故検出回路51(図4参照)は、第1の零相変流器31から入力される第1の零相電流I01および第2の零相変流器32から入力される第2の零相電流I02の差電流I01−I02に基づいて地絡事故が発生したことを検出して、ハイレベルの出力信号を第1および第2の論理積回路531,532に出力する。
その結果、第1のOVG出力信号SOVG1がハイレベルであるとともに第1および第2の接点信号SCB1,SCB2がハイレベルであると、第1の過電流継電装置トリップ信号TOCG1が第1の遮断器41に第3の零相自由振動誤動作防止時間GT23経過後に出力される。
これにより、第1の遮断器41は、送電端地絡過電流継電装置11におけるリレー判定時間、第3の零相自由振動誤動作防止時間GT23および遮断器遮断時間の合計時間経過後に完全に遮断される(図9(b)参照)。
なお、第1の送電線1Lの送電端至近端において地絡事故が発生すると、第2の受電端地絡方向継電装置222の第2の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路70のリレー判定回路71(図6参照)は、ロウレベルの第4の事故回線判定結果信号S4を受電端過電流継電装置12に出力したままであるが、第1の受電端地絡方向継電装置221の第1の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路60のリレー判定回路61(図5参照)は、ロウレベルの第3の事故回線判定結果信号S3を受電端過電流継電装置12に出力する。
また、このときに第1の送電線1Lの受電端に流れる第1の零相電流I01および第2の送電線2Lの受電端に流れる第2の零相電流I02の差電流I01−I02は整定値よりも小さいため、受電端過電流継電装置12の受電端過電流継電装置トリップ信号発生回路80の地絡事故検出回路81(図7参照)は、ロウレベルの出力信号を第1および第2の論理積回路831,832に出力したままとなる。
その結果、第3の地絡過電流継電装置トリップ信号TOCG3は受電端過電流継電装置トリップ信号発生回路80から第3の遮断器43に出力されないので、第3の遮断器43が遮断されることはない。
上述したようにして第1の遮断器41が完全に遮断されると第1の送電線1Lの受電端を流れる第3の零相電流I03と第2の送電線2Lの受電端を流れる第4の零相電流I04との差電流I01−I02は迂回電流により大きくなるため、第1の受電端地絡方向継電装置221の第1の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路60のリレー判定回路61(図5参照)は、第3の零相変流器33から入力される第3の零相電流I03および第2の接地形計器用変圧器52から入力される受電端零相電圧VORに基づいて事故回線判定を行い、第1の送電線1L方向において地絡事故が発生したと判定して、ハイレベルの第3の事故回線判定結果信号S3を受電端地絡過電流継電装置12に出力する。
一方、第2の受電端地絡方向継電装置222の第2の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路70のリレー判定回路71(図6参照)は、第4の零相変流器34から入力される第4の零相電流I04および第2の接地形計器用変圧器52から入力される受電端零相電圧VORに基づいて事故回線判定を行い、第2の送電線2L方向において地絡事故が発生していないと判定して、ロウレベルの第4の事故回線判定結果信号S4を受電端地絡過電流継電装置12に出力したままとなる。
また、受電端地絡過電流継電装置12の受電端地絡過電流継電装置トリップ信号発生回路80の地絡事故検出回路81(図7参照)は、第3の零相変流器33から入力される第3の零相電流I03および第4の零相変流器34から入力される第4の零相電流I04の差電流I03−I04に基づいて地絡事故が発生したことを検出して、ハイレベルの出力信号を第1および第2の論理積回路831,832に出力する。
その結果、第2のOVG出力信号SOVG2がハイレベルであるとともに第3および第4の接点信号SCB3,SCB4がハイレベルであると、第3の過電流継電装置トリップ信号TOCG3が第3の遮断器43に第7の零相自由振動誤動作防止時間GT27経過後に出力される。
これにより、第3の遮断器43は、第1の遮断器41が完全に遮断されたのち、受電端地絡過電流継電装置12におけるリレー判定時間、第7の零相自由振動誤動作防止時間GT27および遮断器遮断時間の合計時間経過後に完全に遮断される(図9(c)参照)。
以上説明したように、本実施例による地絡保護継電システムを用いても、図10に示した従来の地絡保護継電システムと同じように平衡2回線送電線を地絡事故から保護することができる。
また、零相循環電流が流れても、送電端地絡過電流継電装置11および受電端地絡過電流継電装置12は地絡事故を検出するが、第1および第2の送電端地絡方向継電装置211,212と第1および第2の受電端地絡方向継電装置221,222とは動作しない(自回線事故とは判定しない)ため、第1乃至第4の遮断器41〜44が遮断されることはない。
さらに、たとえば第1の送電線1Lの受電端背後の送電線において地絡事故(外部地絡事故)が発生すると、第1および第2の送電端地絡方向継電装置211,212は動作する(自回線事故と判定する)が、第1の零相電流I01と第2の零相電流I02との差電流I01−I02は生じないため、第1および第2の遮断器41,42が遮断されることはない。
さらにまた、前方に地絡事故が発生して事故回線の判定が不能になったときにたとえば第2の送電線2Lの受電端側で地絡事故が発生しても、第1および第2の受電端地絡方向継電装置221,222と受電端地絡過電流継電装置12とによって第4の遮断器44が先行遮断されることにより第1の送電端地絡方向継電装置211が復帰するため、健全回線側の第1の遮断器4が遮断されることはない。
以上の説明では、第1および第2の送電端地絡方向継電装置211,212と送電端地絡過電流継電装置11とを個々に構成したが、一体に構成してもよい。第1および第2の受電端地絡方向継電装置221,222と受電端地絡過電流継電装置12についても同様である。
また、平衡2回線送電線の送電端および受電端に地絡過電流継電装置を1つずつ設置したが、地絡過電流継電装置は地絡回線選択継電装置に比べて安価であるため、バックアップ用に他の地絡過電流継電装置を設置してもよい。これにより、いずれか一方の地絡過電流継電装置が故障した場合にも平衡受電を維持させることができる。
本発明の一実施例による地絡保護継電システムの構成を示す図である。 図1に示した第1の送電端地絡方向継電装置211が備える第1の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路30の構成を示すブロック図である。 図1に示した第2の送電端地絡方向継電装置212が備える第2の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路40の構成を示すブロック図である。 図1に示した送電端地絡過電流継電装置11が備える送電端地絡過電流継電装置トリップ信号発生回路50の構成を示すブロック図である。 図1に示した第1の受電端地絡方向継電装置221が備える第1の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路60の構成を示すブロック図である。 図1に示した第2の受電端地絡方向継電装置222が備える第2の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路70の構成を示すブロック図である。 図1に示した受電端地絡過電流継電装置12が備える受電端地絡過電流継電装置トリップ信号発生回路80の構成を示すブロック図である。 第1の送電線1Lの受電端至近端において地絡事故が発生した場合の図1に示した地絡保護継電システムの動作を説明するためのである。 第1の送電線1Lの送電端至近端において地絡事故が発生した場合の図1に示した地絡保護継電システムの動作を説明するためのである。 主保護として地絡回線選択継電装置を使用するとともに後備保護として地絡方向継電装置を使用した従来の地絡保護継電システムの構成を示す図である。
符号の説明
1〜34 第1乃至第4の零相変流器
1〜44 第1乃至第4の遮断器
1,52 第1および第2の接地形計器用変圧器
11 送電端地絡過電流継電装置
12 受電端地絡過電流継電装置
211,212 第1および第2の送電端地絡方向継電装置
221,222 第1および第2の受電端地絡方向継電装置
30,40 第1および第2の送電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路
31,41,61,71 リレー判定回路
321〜323,421〜423,621〜623,721〜723 第1乃至第3の遅延回路
33,43,63,73 論理積回路
34,44,64,74 論理和回路
50 送電端地絡過電流継電装置トリップ信号発生回路
51,81 地絡事故検出回路
521,522,821,822 第1および第2の遅延回路
531〜535,831〜835 第1乃至第5の論理積回路
60,70 第1および第2の受電端地絡方向継電装置トリップ信号発生回路
80 受電端地絡過電流継電装置トリップ信号発生回路
111 送電端地絡回線選択継電装置
112 受電端地絡回線選択継電装置
1211,1212 第1および第2の送電端地絡方向継電装置
1221,1222 第1および第2の受電端地絡方向継電装置
1L,2L 第1および第2の送電線
01〜I04 第1乃至第4の零相電流
0S 送電端零相電圧
OR 受電端零相電圧
1S 送電端正相電圧
1R 受電端正相電圧
1〜S4 第1乃至第4の事故回線判定結果信号
CB1〜SCB4 第1乃至第4の接点信号
OVG1,SOVG2 第1および第2のOVG出力信号
UVG1,SUVG2 第1および第2のUVG出力信号
GT11〜GT14 第1乃至第4の時限協調時間
GT21〜GT28 第1乃至第8の零相自由振動誤動作防止時間
GT31〜GT34 第1乃至第4のOVG遮断時間
DG1〜TDG4 第1乃至第4の地絡方向継電装置トリップ信号
OCG1〜TOCG4 第1乃至第4の地絡過電流継電装置トリップ信号

Claims (5)

  1. 平衡2回線送電線を地絡事故から保護するための地絡保護継電システムであって、
    前記平衡2回線送電線に設置された、かつ、該平衡2回線送電線の第1および第2の送電線(1L,2L)をそれぞれ流れる零相電流の差電流に基づいて動作する地絡過電流継電装置(11;12)と、
    前記第1および第2の送電線にそれぞれ設置された第1および第2の地絡方向継電装置(211,212;221,222)とを具備し、
    前記第1の地絡方向継電装置において前記第1の送電線方向で発生した地絡事故を検出するとともに前記地絡過電流継電装置においても該地絡事故を検出すると、該第1の送電線に設置された遮断器(41,43)を遮断するためのトリップ信号を出力し、
    前記第2の地絡方向継電装置において前記第2の送電線方向で発生した地絡事故を検出するとともに前記地絡過電流継電装置においても該地絡事故を検出すると、該第2の送電線に設置された他の遮断器(42,44)を遮断するための他のトリップ信号を出力する、
    ことを特徴とする、地絡保護継電システム。
  2. 平衡2回線送電線を地絡事故から保護するための地絡保護継電システムであって、
    前記平衡2回線送電線の送電端に設置された送電端地絡過電流継電装置(11)と第1および第2の送電端地絡方向継電装置(211,212)とを具備し、
    前記第1の送電端地絡方向継電装置が、前記平衡2回線送電線の第1の送電線(1L)方向において地絡事故が発生したことを検出すると第1の事故回線判定結果信号(S1)を前記送電端地絡過電流継電装置に出力する第1のリレー判定手段(31)を備え、
    前記第2の送電端地絡方向継電装置が、前記平衡2回線送電線の第2の送電線(2L)方向において地絡事故が発生したことを検出すると第2の事故回線判定結果信号(S2)を前記送電端地絡過電流継電装置に出力する第2のリレー判定手段(41)を備え、
    前記送電端地絡過電流継電装置が、
    前記第1の送電線の送電端を流れる第1の零相電流(I01)および前記第2の送電線の送電端を流れる第2の零相電流(I02)の差電流(I01−I02)に基づいて該第1または第2の送電線における地絡事故の発生を検出する地絡事故検出手段(51)と、
    該地絡事故検出手段において地絡事故の発生を検出するとともに前記第1の送電端地絡方向継電装置から前記第1の事故回線判定結果信号が入力されると、該第1の送電線の送電端に設置された第1の遮断器(41)を遮断するための第1の地絡過電流継電装置トリップ信号(TOCG1)を発生する第1の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段(531)と、
    前記地絡事故検出手段において地絡事故の発生を検出するとともに前記第2の送電端地絡方向継電装置から前記第2の事故回線判定結果信号が入力されると、該第2の送電線の送電端に設置された第2の遮断器(42)を遮断するための第2の地絡過電流継電装置トリップ信号(TOCG2)を発生する第2の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段(532)とを備える、
    ことを特徴とする、地絡保護継電システム。
  3. 前記平衡2回線送電線の受電端に設置された受電端地絡過電流継電装置(12)と第1および第2の受電端地絡方向継電装置(221,222)とをさらに具備し、
    前記第1の受電端地絡方向継電装置が、前記第1の送電線方向において地絡事故が発生したことを検出すると第3の事故回線判定結果信号(S3)を前記受電端地絡過電流継電装置に出力する第3のリレー判定手段(61)を備え、
    前記第2の受電端地絡方向継電装置が、前記第2の送電線方向において地絡事故が発生したことを検出すると第4の事故回線判定結果信号(S4)を前記受電端地絡過電流継電装置に出力する第4のリレー判定手段(71)を備え、
    前記受電端地絡過電流継電装置が、
    前記第1の送電線の受電端を流れる第3の零相地絡電流(I03)および前記第2の送電線の受電端を流れる第4の零相地絡電流(I04)の差電流(I03−I04)に基づいて該第1または第2の送電線における地絡事故の発生を検出する他の地絡事故検出手段(81)と、
    該他の地絡事故検出手段において地絡事故の発生を検出するとともに前記第1の受電端地絡方向継電装置から前記第3の事故回線判定結果信号が入力されると、該第1の送電線の受電端に設置された第3の遮断器(43)を遮断するための第3の地絡過電流継電装置トリップ信号(TOCG3)を発生する第3の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段(831)と、
    前記地絡事故検出手段において地絡事故の発生を検出するとともに前記第2の受電端地絡方向継電装置から前記第4の事故回線判定結果信号が入力されると、該第2の送電線の受電端に設置された第4の遮断器(44)を遮断するための第4の地絡過電流継電装置トリップ信号(TOCG4)を発生する第4の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段(832)とを備える、
    ことを特徴とする、請求項2記載の地絡保護継電システム。
  4. 前記送電端地絡過電流継電装置が、前記第1および第2の遮断器が遮断されていないことを条件に前記第1および第2の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段に前記第1および第2の地絡過電流継電装置トリップ信号をそれぞれ発生させる手段(533,534,535)をさらに備え、
    前記受電端地絡過電流継電装置が、前記第3および第4の遮断器が遮断されていないことを条件に前記第3および第4の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段に前記第3および第4の地絡過電流継電装置トリップ信号をそれぞれ発生させる手段(833,834,835)をさらに備える、
    ことを特徴とする、請求項2または3記載の地絡保護継電システム。
  5. 前記送電端地絡過電流継電装置が、前記平衡2回線送電線の送電端正相電圧(V1S)の大きさが整定値以下になったことを示す第1のUVG出力信号(SUVG1)が第1の短絡検出用地絡不足電圧継電装置から入力されていないことを条件に、前記第1および第2の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段に前記第1および第2の地絡過電流継電装置トリップ信号をそれぞれ発生させる手段(534,535)をさらに備え、
    前記受電端地絡過電流継電装置が、前記平衡2回線送電線の受電端正相電圧(V1R)の大きさが整定値以下になったことを示す第2のUVG出力信号(SUVG2)が第2の短絡検出用地絡不足電圧継電装置から入力されていないことを条件に、前記第3および第4の地絡過電流継電装置トリップ信号発生手段に前記第3および第4の地絡過電流継電装置トリップ信号をそれぞれ発生させる手段(834,835)をさらに備える、
    ことを特徴とする、請求項2乃至4いずれかに記載の地絡保護継電システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115080A (ja) * 2008-11-10 2010-05-20 Chugoku Electric Power Co Inc:The 地絡保護継電システム
JP2015154669A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 中国電力株式会社 地絡保護継電システム

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