JP2009224318A - 全固体電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極活物質と固体電解質の接合する界面面積を拡大して、界面反応抵抗を下げるようにして、全固体でも充放電動作が可能な全固体電池を提供する。
【解決手段】第1電極層18を構成するための第1ペーストと、第2電極層20を構成するための第2ペーストとを固体電解質焼成体14にスクリーン印刷法等で印刷して第1電極層18及び第2電極層20となる電極パターンを形成する。第1ペースト及び第2ペーストは、後述する電極活物質材料の粉末と、固体電解質材料の粉末に、有機溶剤に溶解したバインダを適量投入し、混練して調製することができる。そして、固体電解質焼成体14に第1ペースト及び第2ペーストが形成された電池前駆体を、ホットプレス用金型に収容し、上方からパンチで加圧しながら金型ごと熱処理して、第1ペースト及び第2ペーストを第1電極層18及び第2電極層20とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電極活物質と固体電解質との組み合わせによる全固体電池に関する。
近年、パーソナルコンピュータ、携帯電話等のポータブル機器の開発に伴い、その電源としての電池の需要が大幅に拡大している。このような用途に用いられる電池においては、イオンを移動させる媒体として、希釈溶媒に可燃性の有機溶媒を用いた有機溶媒等の液体の電解質(電解液)が従来使用されている。このような電解液を用いた電池においては、電解液の漏液や、発火、爆発等の問題を生ずる可能性がある。
このような問題を解消すべく、本質的な安全性確保のために、液体の電解質に代えて固体電解質を使用すると共に、その他の要素の全てを固体で構成した全固体電池の開発が進められている。このような全固体電池は、電解質が固体である焼結したセラミックスにより形成されることから、発火や漏液の心配がない上、また、腐食による電池性能の劣化等の問題も生じ難いものである。なかでも、全固体リチウム二次電池は、容易に高エネルギー密度とすることが可能な二次電池として各方面で盛んに研究が行われている(例えば特許文献1、2及び非特許文献1参照)。
特開2000−311710号公報 特開2005−63958号公報
福島裕介、外4名、「Li2S−P2S5系ガラス電解質の軟化融着を利用した全固体電池の電極−電解質界面の作製」化学電池材料研究会ミーティング講演要旨集 Vol.9th, Page.51−52 2007.6.11発行
上述した特許文献2には、薄膜固体リチウムイオン二次電池が開示されている。特許文献2記載の二次電池は、可撓性のある固体電解質の表面にスパッタによる薄膜で正負極の活物質が形成された、曲げたりできることが特徴の薄膜電池である。この電池は電極が薄膜により形成されることで実現するものであるため、電極部分に用いられる活物質量の制限から容量が得にくいという問題があった。
次に、非特許文献1には、ガラス電解質の軟化融着を利用した電解質と電極活物質の複合体による電極−電解質界面の作製に関する報告がされている。本報告ではガラス電解質の融着効果から電解質粒子間の抵抗が低減する効果の確認が報告されている。電解質と活物質の材料間の反応に関しても異相が確認されていない旨の報告がある。
但し、全固体電池として正負極を備えた構成の記載がなく、電解質−電極活物質界面での反応抵抗低減が実現したかは不明な上、異相の生成がない点と電池特性との具体的な関係の記載も特になく、全固体電池での充放電可否に関しても不明である。加えて硫化物の電解質を使用しており、大気(空気)に対し不安定であることが予想される。破損等で大気に触れた場合には毒性のガスが発生する可能性も考えられ、安全性が確立されているとはいえないという問題点があった。
本発明により解決する課題は、電池の内部抵抗の一端を占める電極活物質と固体電解質との界面を充放電に伴い電子及びLiイオンが移動する際の抵抗(以下、界面反応抵抗と記す)を、固体電解質を用いた全固体電池の系において低抵抗化するための手法に関するものである。
例えば、従来の電解液を用いたリチウムイオン電池においては、電極活物質は固体であるが、電解質が有機溶媒に溶解された液体であるため、電極活物質の粒子間に容易にしみ込むことができ、上記のような電極層内への電解質ネットワークが形成され、低い界面反応抵抗が実現されている。
本発明で問題にしている界面反応抵抗について、粒子レベルでの接合する単位面積当たりの反応抵抗というのは、使用する活物質と電解質の材料の組み合わせによってある程度決まるものである。この粒子間で接合する面積が増えれば増えるほど、等価回路的には抵抗が並列接続されることになり、電池全体で見た場合の界面反応抵抗が下がり、電池としての内部抵抗が低下することになる。よって電解質−活物質間の界面反応抵抗を下げる方法としては、(1)Liイオンの移動がよりスムーズに行うことのできる材料の組み合わせを選択することと、(2)同じ電極容積内において電解質−活物質間が接合する界面面積を拡大することの2点によりなされる。
本発明は、(1)に関し、ポリアニオンが共通した電極活物質と固体電解質の組み合わせ、あるいは、リン酸化合物からなる電極活物質と固体電解質の組み合わせを用いると共に、(2)に関し、電極活物質と混合された電解質で電極層内にネットワークを形成すると、電極活物質と固体電解質とが接合する界面面積が飛躍的に拡大することで、界面反応抵抗を下げられるというものである。
一方、特許文献1には、「電極活物質の粒子間に固体電解質材料からなる無機酸化物が三次元ネットワークを構成するように介在させたことを特徴とする固体電解質電池」が開示されている。そこで、本発明者らは、Liイオンの移動がよりスムーズに行うことのできる材料の組み合わせとして、ポリアニオンが共通であるリン酸化合物からなる電極活物質と固体電解質の組み合わせを選択し、固体電解質を電極活物質粒子間に介在させた電極構造の全固体電池の作製を試みた。しかし、その結果は、電極層内へ電極活物質と混合した状態で焼き付けるため、活物質と電解質が反応してXRD(X線回折)観察上で電極活物質のピーク強度低下や異相が生成するといった現象が起こった。この状態の活物質を電解液による理想的な系において、活物質の充放電能力を測定した結果、充放電可能な容量が大幅に低下し、活物質が本来充放電することができる理論容量までの充放電ができなくなっていた。すなわち、電極活物質自体が容量低下してしまうという問題が生じた。
そこで、今度は、電極活物質と固体電解質との反応を抑制するために焼き付け時の温度を下げる試みを行ったが、今度は固体電解質同士の粒子間での焼結が進まず、固体電解質粒子間の粒界抵抗が増大し、且つ、電極活物質と固体電解質との接合する界面面積についても拡大されず、固体電解質における粒界抵抗と、電極活物質と固体電解質との界面反応抵抗の両抵抗共に下げることができなくなり、その結果、全固体電池としては充放電容量を得ない(充放電しない)という問題があった。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、全固体電池の電極層内において、固体電解質粒子間の粒界抵抗を低減しつつも、固体電解質と電極活物質との間の反応による容量低下を抑制し、その結果として、電極層内への電解質のネットワークを形成できるようにすると同時に、電極活物質と固体電解質の接合する界面面積をも飛躍的に拡大して、界面反応抵抗を下げることができ、全固体でも充放電動作が可能な全固体電池を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、上述した効果を実現できると共に、電池特性の向上をも図ることができる全固体電池を提供することにある。
本発明者は、固体電解質と電極活物質を混合した電極構造を用いた全固体電池を検討していく過程において、使用する固体電解質材料と電極活物質材料の材料間での反応による電極活物質の結晶性の低下や、異相の形成により、電極活物質が本来充放電を行うことができる理論容量を下回る容量までしか充放電容量が得られなくなるような状態になることを見出し、これに基づき電極活物質が容量低下を生じる温度(Ty)と、固体電解質の焼成収縮開始温度(Tz)との間に、Ty>Tzの関係が成立する材料の組み合わせで、このTyとTzの間の温度域において電極層内における低抵抗を可能にする電解質ネットワークを実現すると共に、電解質−電極活物質との間の反応を抑制しつつ、接合する面積を拡大することが可能となり、両者の接合界面における界面反応抵抗の低減効果をもたらし、内部抵抗の低い全固体電池を実現することを見出した。
そして、本発明では、Liイオンの移動がよりスムーズに行うことのできる材料の組み合わせとして、ポリアニオンが共通であるリン酸化合物からなる電極活物質と固体電解質の組み合わせを選択し、リン酸化合物からなる固体電解質材料をガラス化した。具体例としてリン酸化合物の中でも高いイオン伝導度を持つといわれるNASICON型(ナシコン型)のLAGP固体電解質をガラス化した例においては、Tg(ガラス転移点)が約480℃、Tx(結晶化温度)が約590℃と、低い転移温度を有する材料を得ることができた(図3参照)。このガラス材料の焼成収縮開始温度を確認したところ、550℃から600℃の間であることが確認できた。次に、このガラス化した固体電解質と電極活物質との間で反応性を調査した結果、上記焼成収縮開始温度よりも十分高い温度域まで結晶性の低下がなく、異相も生成されないことが判明し、ポリアニオンが共通であるリン酸化合物系の材料でTy>Tzの関係を有する組み合わせを新たに見出した。
この結果、固体電解質粒子間の接合に支障の無い範囲において、電極活物質と固体電解質との反応により電極活物質の充放電能力の低下を回避する条件範囲が生まれ、課題を解決するに至った。
そして、これを用いて混合電極とすることにより、全固体電池の電極層内において、固体電解質粒子間の粒界抵抗を低減しつつも、電極活物質の容量低下を抑制し、電極層内に電解質ネットワークを形成できたことにより、電極活物質と固体電解質の接合する界面面積を飛躍的に拡大して、界面反応抵抗を下げることができ、その結果、全固体でも充放電動作が可能な全固体電池を得ることができた。さらに、前記電極活物質と前記固体電解質との混合物に対し、加圧した状態で加熱焼成することで、電極部を構成することにより、加圧しない場合と比して内部抵抗が1桁低下するという効果を見い出した。さらに詳細には、活物質と電解質の界面における抵抗(界面電荷移動抵抗)部分の値では約2桁も低下するという効果を見出した。これは、加圧しながら加熱焼成することで、電極部の緻密化が促進された結果、活物質粒子の表面積がより有効に活用され、活物質と電解質との界面面積がさらに拡大したものと考えられる。
すなわち、第1の本発明に係る全固体電池は、電極活物質を含有する正負極の電極部と、固体電解質からなる電解質部と、正負極の集電部とを備えた全固体電池であって、正負の何れか一方の電極部、もしくは正負両極の電極部は、前記電極活物質と前記固体電解質との混合物が、加圧された状態で加熱焼成されて構成されていることを特徴とする。
混合物を加圧しながら加熱焼成する方法は、高温と等方的な圧力を混合物に同時に加えながら熱処理を行う方法(HIP:Hot Isostatic Pressing)や、金型に混合物を収容し、1軸方向にプレス加圧しながら金型ごと熱処理する方法(ホットプレス法)等がある。HIPによる方法は、例えばアルゴン等のガスを圧力媒体として用いることで混合物に対して等方的な圧力を加えることができる。
第2の本発明に係る全固体電池は、電極活物質を含有する正負極の電極部と、固体電解質からなる電解質部と、正負極の集電部とを備えた全固体電池であって、正負の何れか一方の電極部、もしくは正負両極の電極部は、固体電解質材料と電極活物質材料との反応によって前記電極活物質が容量低下する温度をTy、前記固体電解質材料の焼成収縮する温度をTzとしたとき、Ty>Tzの関係を有する固体電解質と前記電極活物質との混合物が、加圧された状態で加熱焼成されて構成されていることを特徴とする。
ここで言う焼成収縮する温度を決定する焼成収縮した状態とは、当該材料の理論密度に対し相対密度70%以上に収縮する状態を指す。そして、Ty>Tzを満たす温度域としては、この焼成収縮が相対密度80%以上となる温度Tzであることがさらに望ましい。
また、電極活物質が容量低下する温度を決定する容量低下とは、電極活物質材料が本来有する理論容量に対し、理論容量の50%を下回る容量までしか充放電容量が得られなくなる温度のことを指す。そして、Ty>Tzを満たす温度域としては、理論容量の80%以上の充放電容量が確保できる温度Tyであることがさらに望ましい。
第1及び第2の本発明において、前記電極部は、非晶質ポリアニオン化合物からなる前記固体電解質材料が前記電極活物質材料と混合され、加熱焼成して構成するようにしてもよい。あるいは、前記電極部は、非晶質リン酸化合物からなる前記固体電解質材料が前記電極活物質材料と混合され、加熱焼成して構成するようにしてもよい。
そして、前記固体電解質材料が、加熱焼成した後にナシコン型である材料であってもよい。
また、前記固体電解質材料と前記電極活物質材料が、共に加熱焼成した後にナシコン型材料であってもよい。
また、前記固体電解質材料と前記電極活物質材料が、共に加熱焼成した後にナシコン型である材料であって、前記固体電解質材料がLAGP:Li1+xAlxGe2-x(PO43、前記電極活物質材料が正負極共にLVP:Lim2(PO43であるシンメトリ構造を有するようにしてもよい。但し、xは0≦x≦1、mは1≦m≦5である。
また、前記電解質部分に用いる前記固体電解質材料が非晶質ポリアニオン化合物であり、加熱焼成してなるようにしてもよい。
また、前記電解質部分に用いる前記固体電解質材料が非晶質リン酸化合物であり、加熱焼成してなるようにしてもよい。
さらに、発明者らは、焼成雰囲気中の酸素濃度の違いにより、電池特性が異なることを見い出し、酸素が残留する雰囲気で加熱焼成を開始することで、電池特性が向上する結果を得た。その一方で、酸素濃度の高い状態を維持させた加熱焼成では、活物質材料(LVP)に異相が生成することがわかった。
このことから、前記混合物に対する前記加熱焼成を、酸素が残留する雰囲気下において開始されることで、電池特性の向上を図ることができる。
前記混合物に対する前記加熱焼成を、焼成雰囲気中の酸素濃度が変動する焼成雰囲気下で行うことで、活物質材料の異相生成を抑制することができる。
また、前記正負の何れか一方の電極部、もしくは前記正負両極の電極部は、前記混合物の印刷ペーストにより形成され、且つ、前記加熱焼成によって構成されていてもよい。これにより、電子伝導助剤として用いられるカーボン部材を積極的に添加することなく、電極部内に電子伝導性を付与することが可能となる。電子伝導性の付与は、印刷ペーストに含まれるバインダ自体が炭化した残渣による場合や、バインダが分解時に活物質や電解質に電子電導性を与えるような影響を及ぼしている場合が考えられる。
以上説明したように、本発明に係る全固体電池によれば、全固体電池の電極層内において、固体電解質粒子間の粒界抵抗を低減しつつも、電極活物質の容量低下を抑制することができる。
また、電極層内への電解質のネットワークを形成できることから、電極活物質と固体電解質の接合する界面面積を飛躍的に拡大することができ、これにより、界面反応抵抗を下げることができ、全固体でも充放電動作が可能なものとなる。
さらに、本発明においては、上述した効果を実現することができると共に、電池特性の向上を図ることができる。
本実施の形態に係る全固体電池の構成を模式的に示す断面図である。 本実施の形態に係る全固体電池の変形例の構成を模式的に示す断面図である。 ガラス化LAGP固体電解質のDTA(示差熱分析)の特性を示すグラフである。 比較例1における焼成後の正極電極の断面構造(写真)を示す図である。 実施例1における焼成後の正極電極の断面構造(写真)を示す図である。 LAGPガラス粉末を用いた比較例1の充放電特性を示すグラフである。 LAGPガラス粉末を用い、さらにホットプレスを行った実施例1の充放電特性を示すグラフである。 比較例1の交流インピーダンス特性を示すグラフである。 実施例1の交流インピーダンス特性を示すグラフである。 比較例1と実施例1の周波数に対する内部インピーダンスの変化の比較を示すグラフである。 図11Aは実施例11の焼成温度プロファイルを示すグラフであり、図11Bは実施例11の充放電特性を示すグラフである。 図12Aは実施例12の焼成温度プロファイルを示すグラフであり、図12Bは実施例12の充放電特性を示すグラフである。 図13Aは実施例13の焼成温度プロファイルを示すグラフであり、図13Bは実施例13の充放電特性を示すグラフである。 図14Aは実施例14の焼成温度プロファイルを示すグラフであり、図14Bは実施例14の充放電特性を示すグラフである。
以下、本発明に係る全固体電池の実施の形態例を図1〜図14Bを参照しながら説明する。
本実施の形態に係る全固体電池10は、図1に示すように、電極活物質と固体電解質との組み合わせによる全固体電池であって、固体電解質12を含有するセラミックスからなる板状の固体電解質焼成体14と、この固体電解質焼成体14の一方の面に焼成一体化して形成され、電極活物質16と固体電解質12とを混合し、加熱焼成してなる第1電極層18(例えば正極)と、固体電解質焼成体14の他方の面に焼成一体化して形成され、電極活物質16と固体電解質12とを混合し、加熱焼成してなる第2電極層20(例えば負極)と、第1電極層18に電気的に接続された第1集電極24と、第2電極層20に電気的に接続された第2集電極26とを有する。
固体電解質焼成体14は、全固体電池10において、正極と負極とを隔てるように配置されるもので、実質的な固体電解質部分となる。固体電解質焼成体14を構成するセラミックスに含有される固体電解質12の種類については特に制限はなく、従来から公知の固体電解質を用いることができる。例えば可動イオンとしてのリチウムを含むものを好適に用いることができ、Li3PO4をはじめ、Li3PO4に窒素を混ぜたLiPON、Li2S−SiS2、Li2S−P25、Li2S−B23等のリチウムイオン伝導性ガラス状固体電解質や、これらのガラスにLiI等のハロゲン化リチウム、Li3PO4等のリチウム酸素酸塩をドープしたリチウムイオン伝導性固体電解質等を挙げることができる。なかでも、リチウムとチタンと酸素を含むチタン酸化物型の固体電解質、例えばLixLayTiO3(但し、xは0≦x≦1、yは0≦y≦1)及びナシコン型のリン酸化合物、例えばLi1+xAlxGe2-x(PO43やLi1+xAlxTi2-x(PO43(但し、xは0≦x≦1)等は酸素雰囲気下での焼成においても安定な性能を示すため好ましい。
固体電解質焼成体14の厚みは、特に制限はないが、好ましくは5μm〜1mm、さらに好ましくは5μm〜100μmである。
第1電極層18及び第2電極層20は、固体電解質12を構成する多数の粉末粒子が焼結によってつながって、その表面から内部にかけて三次元的に連通する多数の細孔が形成された多孔体の形態となっており、さらに、この多孔体の多数の細孔に電極活物質16が充填されたような形態になっている。この固体電解質12を構成する多数の粉末粒子が焼結によってつながって構成される多孔体のことを「電解質ネットワーク」とも記す。
第1電極層18及び第2電極層20の厚みは、特に制限はないが、好ましくは5μm〜1mm、さらに好ましくは5μm〜500μmである。
固体電解質焼成体14に第1電極層18及び第2電極層20を形成する方法としては、第1電極層18を構成するための第1ペーストと、第2電極層20を構成するための第2ペーストとを固体電解質焼成体14にスクリーン印刷法等で印刷して第1電極層18及び第2電極層20となる電極パターンを形成する。
第1ペースト及び第2ペーストは、後述する電極活物質材料の粉末と、固体電解質材料の粉末に、有機溶剤に溶解したバインダを適量投入し、混練して調製することができる。
そして、固体電解質焼成体14に印刷形成された第1ペースト及び第2ペーストによる電極パターンを、固体電解質焼成体14を作製する際の温度よりも低い温度にて焼成することによって、第1電極層18及び第2電極層20とすることができる。このとき、第1電極層18及び第2電極層20は、多孔体の多数の細孔に電極活物質16が充填されたような形態となる。特に、本実施の形態では、加圧した状態で加熱焼成することによって、第1電極層18及び第2電極層20とする。これにより、加圧しない場合と比して内部抵抗が1桁低下することとなる。さらに詳細には、活物質と電解質の界面における抵抗(界面電荷移動抵抗)部分の値では約2桁も低下した。これは、加圧しながら加熱焼成することで、第1電極層18及び第2電極層20の緻密化が促進された結果、活物質粒子の表面積がより有効に活用され、活物質と電解質との界面面積がさらに拡大したものと考えられる。
加圧しながら加熱焼成する方法としては、以下の方法が挙げられる。
すなわち、固体電解質焼成体14に第1ペースト及び第2ペーストが形成された電池前駆体を、高温と等方的な圧力を混合物に同時に加えながら熱処理を行う方法(HIP:Hot Isostatic Pressing)や、ホットプレス用金型に電池前駆体を収容し、上方からパンチで加圧しながら金型ごと熱処理する方法(ホットプレス法)等がある。HIPによる方法は、例えばアルゴン等のガスを圧力媒体として用いることで電池前駆体に対して等方的な圧力を加えることができるため、好ましく採用される。
なお、上述の例では、固体電解質焼成体14に形成される第1電極層18及び第2電極層20を共に電極活物質16と固体電解質12とを混合したセラミックスにて構成した例を示したが、その他、図2に示す他の実施の形態に係る全固体電池10aのように、例えば第2電極層20に金属LiやLi合金等の金属膜22によって構成するようにしてもよい。
そして、本実施の形態において、第1電極層18及び第2電極層20は、これら第1電極層18及び第2電極層20に添加される固体電解質材料が非晶質ポリアニオン化合物であり、且つ、加熱焼成して構成されている。
また、本実施の形態において、第1電極層18及び第2電極層20は、これら第1電極層18及び第2電極層20に添加される固体電解質材料が非晶質リン酸化合物であり、且つ、加熱焼成して構成されている。
リン酸化合物からなる固体電解質材料は、加熱焼成した後にナシコン型である材料を用いることができ、特に、LAGP:Li1+xAlxGe2-x(PO43あるいは、LATP:Li1+xAlxTi2-x(PO43を用いることが好ましい。ここで、xは0≦x≦1である。
リン酸化合物からなる電極活物質材料は、ナシコン型材料を用いることができ、特に、LVP:Lim2(PO43を用いることが好ましい。ここで、mは1≦m≦5である。
リン酸化合物からなる正極活物質材料は、オリビン型材料を用いることができ、特に、LNP:LiNiPO4、LCP:LiCoPO4、LFP:LiFePO4のいずれかを用いることが好ましい。
また、本実施の形態においては、リン酸化合物からなる固体電解質材料と電極活物質材料として、共に加熱焼成した後にナシコン型である材料を用いることができる。この場合、固体電解質材料がLAGP:Li1+xAlxGe2-x(PO43、電極活物質材料が正極及び負極共にLVP:Lim2(PO43であるシンメトリ構造を用いることが好ましい。ここで、xは0≦x≦1であり、更に好ましくは0.3≦x≦0.7、mは1≦m≦5である。
このように、本実施の形態においては、全固体電池10の第1電極層18内及び第2電極層20内において、固体電解質粒子間の粒界抵抗を低減しつつも、電極活物質16との間の反応による異相生成を抑制することができる。
また、第1電極層18内及び第2電極層20内への電解質ネットワークを形成できることから、電極活物質16と固体電解質12の接合する界面面積を飛躍的に拡大することができ、これにより、界面反応抵抗を下げることができ、全固体電池10でも充放電動作が可能なものとなる。
特に、電極活物質材料としてLVPを用いた場合は、第1ペースト及び第2ペーストによる電極パターンに対する加熱焼成は、酸素が残留する雰囲気下において開始されることが好ましい。また、電極パターンに対する前記加熱焼成は、焼成雰囲気中の酸素濃度が変動する焼成雰囲気下で行われることが好ましい。酸素濃度の高い状態を維持させた加熱焼成では、電極活物質材料に異相が生成するため、酸素濃度が経時的に減少する雰囲気下で加熱焼成が行われることが好ましい。
また、第1電極層18及び/又は第2電極層20を、印刷ペーストにより形成し、加熱焼成して構成することにより、バインダ成分の炭化によって、第1電極層18及び/又は第2電極層20内の電子伝導性を確保することができる。この場合、電子伝導助剤として用いられるカーボン部材を積極的に添加することなく、第1電極層18及び/又は第2電極層20内に電子伝導性を付与することが可能となる。
<第1実施例>
次に、本実施の形態に係る全固体電池10の第1実施例について詳細に説明する。
この第1実施例では、固体電解質材料と電極活物質材料として共にナシコン型リン酸化合物を用いた。具体的には、以下の通りである。
固体電解質材料:LAGP:Li1.5Al0.5Ge1.5(PO43
電極活物質材料:LVP:Li32(PO43
[結晶粉末の調製]
先ず、Li2CO3、GeO2、Al23及びNH42(PO43の粉末を化学量論組成で混合し、大気中、900℃で焼成する固相合成法により、固体電解質材料「Li1.5Al0.5Ge1.5(PO43」(LAGP)の結晶粉末(以下、LAGP結晶粉末を記す)を得た。
また、Li2CO3、V23及びNH42(PO43の粉末を化学量論組成で混合し、Ar気流中、930℃で焼成する固相合成法により、正極(負極)活物質「Li32(PO43」(LVP)の結晶粉末(以下、LVP結晶粉末を記す)を得た。
[固体電解質焼成体の作製]
上述のようにして得られたLAGP結晶粉末を金型プレス成形により直径16mm、厚み約1mmの圧粉ペレットに成形した。プレスの成形圧力は500kg/cm2で行った。このペレットを大気雰囲気中840℃にて焼成して、LAGPの固体電解質焼成体ペレットを得た。
[ガラス粉末の調製(LAGP固体電解質のガラス化)]
固相法により得たLAGP結晶粉末をPt坩堝に入れ、1200℃に加熱した大気炉中に投入した。1時間保持した後に取り出し氷水により急冷しガラス化したLAGPを得た。これを乳鉢、及びボールミル等で粉砕し、微粒化したLAGPガラス粉末を得た。確認のために、不活性雰囲気(N2雰囲気)中におけるガラス化LAGP固体電解質のDTA(示差熱分析)の特性をみた。その特性を図3に示す。この図3からガラス化LAGP固体電解質は、Tg(ガラス転移点)が約480℃、Tx(結晶化温度)が約590℃と、低い転移温度を有する材料であることがわかる。
[全固体電池の作製]
(比較例1)
LAGPガラス粉末と、LVP結晶粉末に、有機溶剤に溶解したバインダを適量投入し乳鉢で混練してスクリーン印刷用の電極ペーストとした。基体となる直径13mm、厚み1mmの固体電解質焼成体の両面に、上述のように調製した電極ペーストを用いて直径12mmの電極パターンを印刷・乾燥して、正極及び負極の電極を形成した。
次に、Ar雰囲気の焼成炉により600℃で40Hr焼成し電極を固体電解質基体の両面に焼き付けを行った。
次に、得られた焼成体の両方の表面に、集電の目的で厚み約500オングストロームの金(Au)スパッタ膜を形成した。
焼成後の正極電極膜厚は約20μmで、約2mgの活物質量であった。この正極活物質量により単位重量当たりの充放電容量を算出しグラフ化した。
比較例1における焼成後の正極電極の断面構造を図4に示す。
(実施例1)
LAGPガラス粉末と、LVP結晶粉末に、有機溶剤に溶解したバインダを適量投入し乳鉢で混練してスクリーン印刷用の電極ペーストとした。基体となる直径13mm、厚み1mmの固体電解質焼成体の両面に、上述のように調製した電極ペーストを用いて直径12mmの電極パターンを印刷・乾燥して、正極及び負極の電極を形成して電池前駆体とした。
次に、Ar雰囲気の焼成炉により600℃で40Hr焼成し電極を固体電解質基体の両面に焼き付けを行った。特に、この実施例1では、ホットプレス用金型に電池前駆体を収容し、電池前駆体を固体電解質基体の厚み方向にプレス加圧(荷重500kg/cm2)しながらホットプレス用金型ごと熱処理を行って、電極を固体電解質基体の両面に焼き付けた。
同じく焼成後の正極電極膜厚は約30μmで、約4mgの活物質量であった。
実施例1における焼成後の正極電極の断面構造を図5に示す。
[交流インピーダンスの測定]
比較例1の交流インピーダンスの測定は、ソーラートロン社製の1287型ポテンショ/ガルバノスタット(商品名)と1255B型周波数応答アナライザ(商品名)を組み合わせて使用した。測定周波数は、1MHzから0.1Hzまでとし、測定信号電圧10mVにて測定した。
実施例1の交流インピーダンスの測定は、インターケミ社製のAUTOLABのポテンショ/ガルバノスタット(商品名)と周波数応答アナライザ(商品名)を組み合わせて使用した。測定周波数は、1MHzから0.1Hzまでとし、測定信号電圧10mVにて測定した。
[充放電特性の評価]
得られた全固体電池に、CCCV(Constant Current Constant Voltage)方式にて充放電を行い、全固体電池の充放電評価を行った。具体的には、比較例1については、定電流9μA/cm2にて2.4Vカットオフまで充電後、2.4V定電圧にて0.9μA/cm2の電流値まで充電し、放電特性は、定電流9μA/cm2にて0.1Vカットオフまで放電後、0.1V定電圧にて0.9μA/cm2の電流値まで放電した。実施例1については、定電流90μA/cm2にて2.4Vカットオフまで充電後、2.4V定電圧にて0.9μA/cm2の電流値まで充電し、放電特性は、定電流90μA/cm2にて0.1Vカットオフまで放電後、0.1V定電圧にて0.9μA/cm2の電流値まで放電した。
(評価)
得られた混合電極からなる全固体セラミックス電池セルについて、電気的な評価には、真空加熱乾燥した上でグローブボックス内で2032型のコイン電池型パッケージに組み込んだ状態で行った。比較例1及び実施例1の充放電特性を図6及び図7に示す。また、比較例1及び実施例1の交流インピーダンスを図8及び図9に示す。交流インピーダンス波形では、横軸にインピーダンスの実部Z’、縦軸にインピーダンスの虚部Z’’を示し、測定周波数1kHz及び1Hzを●で示した。
さらに、比較例1と実施例1の周波数に対する内部インピーダンスの変化を図10に示す。この図10において、比較例1を○で示し、実施例1を▲で示した。
(考察)
充放電容量を比較すると、比較例1は、内部抵抗が高く充放電も約40mAh/gしか得られなかった。これは、交流インピーダンス波形から、電極活物質と固体電解質の界面部分における界面電荷移動抵抗の部分に相当する1kHz以下の周波数領域で描かれる円弧で、フィッティングによりおよそ10kΩの界面電荷移動抵抗が推測される。このことは、電極層内における電極活物質と固体電解質の界面面積が少ないことを表していると考えられる。
これに対して、実施例1においては、図10に示すように、比較例1と比して特に電極活物質と固体電解質の界面における界面電荷移動抵抗部分に相当する1kHz〜0.1Hz(一部拡散抵抗部分も含む)の周波数領域のインピーダンスが大幅に低下していることがわかる。これは、実施例1の断面構造(図5参照)からわかるように、比較例1の断面構造(図4参照)と比して、緻密化が進んでいることが関係するものと考えられる。
すなわち、実施例1は、比較例1と比して内部抵抗の低減効果が得られているが、この内部抵抗の低減効果は、内部抵抗における界面電荷移動抵抗部分での低下がほとんどを占めていることから、緻密化が進むことで、電極活物質と固体電解質との接合界面面積の拡大が内部抵抗のさらなる低下に寄与しているものと考えられる。
<第2実施例>
次に、上述した実施例1と同様の方法で作製した電極前駆体を、加熱焼成開始時の酸素濃度を変えた複数の水準によって加熱焼成して得た各全固体電池の充放電特性を評価した。
加熱焼成開始時の酸素濃度の水準は、0%、4%、10%、16%の4水準である。
酸素濃度の制御は、加熱焼成前の焼成炉内の雰囲気を真空置換によりAr(アルゴン)ガスに置換する際の置換量を変える方法で行った。具体的には、焼成開始前のArガスの導入時間(フロー時間)を変えることで行った。使用した焼成炉の炉内寸法は、幅(W):360mm×高さ(H):420mm×奥行き(D):280mmであった。
加熱焼成開始後(焼成プロファイルスタート後)は、Arガスの導入(0.3リットル/min)によるAr気流下で焼成を行った。焼成温度プロファイルは、室温から600℃までの昇温速度を200℃/時間とし、温度600℃となった段階で、その温度を40時間維持するプロファイルとした。
(実施例11)
図11Aに示すように、焼成炉内の雰囲気が大気レベル(酸素濃度20%)の状態からArガスを導入し(0.3リットル/min)、焼成炉内の酸素濃度が0%となった時点で焼成を開始した。この実施例11の充放電特性を図11Bに示す。この図11Bから、放電開始電圧が低く、且つ、放電開始後も電池の電圧が急峻に低下し、定電圧放電領域も含めて30mAh/g程度の放電容量しか得られなかった。
(実施例12)
図12Aに示すように、焼成炉内の雰囲気が大気レベル(酸素濃度20%)の状態からArガスを導入し(0.3リットル/min)、焼成炉内の酸素濃度が4%となった時点で焼成を開始した。この実施例12の充放電特性を図12Bに示す。この図12Bからわかるように、実施例11よりも電池の放電開始電圧が高くなり、放電開始から放電容量が約30mAh/g程度まで約1.5Vを維持した後、ゆるやかに電圧低下し、その後、定電圧放電にて放電され、計100mAh/gの放電容量を得た。
(実施例13)
図13Aに示すように、焼成炉内の雰囲気が大気レベル(酸素濃度20%)の状態からArガスを導入し(0.3リットル/min)、焼成炉内の酸素濃度が10%となった時点で焼成を開始した。この実施例13の充放電特性を図13Bに示す。この図13Bからわかるように、定電流放電容量が60mAh/gまで増加すると共に、放電電位も高くなる傾向となった。結果、定電圧放電までで計110mAh/gの放電容量を得た。
(実施例14)
図14Aに示すように、焼成炉内の雰囲気が大気レベル(酸素濃度20%)の状態からArガスを導入し(0.3リットル/min)、焼成炉内の酸素濃度が16%となった時点で焼成を開始した。この実施例14の充放電特性を図14Bに示す。この図14Bからわかるように、定電流放電中の平均電位が実施例13よりも更に高くなる傾向となった。
(考察)
焼成開始前の焼成雰囲気に酸素(O2)が残存する状態で焼成を開始することにより、放電容量の増加と放電電位が向上し、電池特性が向上する結果が得られた。
活物質材料(LVP)は、通常、不活性雰囲気下で合成される材料である。しかし、その雰囲気中に含まれる残留酸素濃度が高いと、合成中に溶融するということが判明した。合成自体は800℃を超える領域で行われるが、この溶融する性質に着目し、酸素濃度次第ではより低温域でも溶融する可能性があると考え検討を行った結果、大気雰囲気600℃以上の領域で、溶融し始めることが実験的に明らかとなった。但し、あまり長時間高温大気雰囲気に暴露すると、別途V(バナジウム)に由来する酸化物の異相が生成する。具体的には、LiVP27が生成する。この物質自体も活物質であるが、電池動作させた場合の理論容量がLVPよりも少ないため、電池特性として劣ることになるため、好ましくない。従って、高温大気雰囲気を維持して加熱焼成することは好ましくない。よって、本実施例では、焼成初期にのみ酸素濃度が高い状態とすることで、その間に電極活物質が軟化溶融する効果が生じ、一方の非晶質化した固体電解質材料の軟化溶融効果との相乗効果により、荷重状態下で電極層内の緻密化がより進んだために特性が向上したと考えられる。すなわち、電極活物質材料(LVP)の溶融する効果が全固体電池の電極構造の緻密化に対して有効に働いたのではないかと考えられる。
合成中に材料が溶融したこと自体は、材料粉末を得る上では失敗であったが、その現象の発見が結果として電池の電極構造の緻密化を実現することに繋がったと考えている。
なお、本発明に係る全固体電池は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10、10a…全固体電池 12…固体電解質
14…固体電解質焼成体 16…電極活物質
18…第1電極層(正極) 20…第2電極層(負極)
24…第1集電極 26…第2集電極

Claims (13)

  1. 電極活物質を含有する正負極の電極部と、固体電解質からなる電解質部と、正負極の集電部とを備えた全固体電池であって、
    正負の何れか一方の電極部、もしくは正負両極の電極部は、前記電極活物質と前記固体電解質との混合物が、加圧された状態で加熱焼成されて構成されていることを特徴とする全固体電池。
  2. 電極活物質を含有する正負極の電極部と、固体電解質からなる電解質部と、正負極の集電部とを備えた全固体電池であって、
    正負の何れか一方の電極部、もしくは正負両極の電極部は、固体電解質材料と電極活物質材料との反応によって前記電極活物質が容量低下する温度をTy、前記固体電解質材料の焼成収縮する温度をTzとしたとき、
    Ty>Tz
    の関係を有する固体電解質と前記電極活物質との混合物が、加圧された状態で加熱焼成されて構成されていることを特徴とする全固体電池。
  3. 請求項2記載の全固体電池において、
    前記焼成収縮する温度が、前記固体電解質材料の理論密度に対し、70%以上の相対密度に収縮する温度をTzとした関係を有することを特徴とする全固体電池。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記電極部は、非晶質ポリアニオン化合物からなる前記固体電解質材料が前記電極活物質材料と混合され、加熱焼成してなることを特徴とする全固体電池。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記電極部は、非晶質リン酸化合物からなる前記固体電解質材料が前記電極活物質材料と混合され、加熱焼成してなることを特徴とする全固体電池。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記固体電解質材料が、加熱焼成した後にナシコン型である材料であることを特徴とする全固体電池。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記固体電解質材料と前記電極活物質材料が、共に加熱焼成した後にナシコン型材料であることを特徴とする全固体電池。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記固体電解質材料と前記電極活物質材料が、共に加熱焼成した後にナシコン型である材料であって、
    前記固体電解質材料がLAGP:Li1+xAlxGe2-x(PO43、前記電極活物質材料が正負極共にLVP:Lim2(PO43であるシンメトリ構造を有することを特徴とする全固体電池。
    [但し、xは0≦x≦1、mは1≦m≦5である。]
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記電解質部分に用いる前記固体電解質材料が非晶質ポリアニオン化合物であり、加熱焼成してなることを特徴とする全固体電池。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記電解質部分に用いる前記固体電解質材料が非晶質リン酸化合物であり、加熱焼成してなることを特徴とする全固体電池。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記混合物に対する前記加熱焼成は、酸素が残留する雰囲気下において開始されていることを特徴とする全固体電池。
  12. 請求項8〜10のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記混合物に対する前記加熱焼成は、焼成雰囲気中の酸素濃度が変動する焼成雰囲気下で行われていることを特徴とする全固体電池。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の全固体電池において、
    前記正負の何れか一方の電極部、もしくは前記正負両極の電極部は、前記混合物の印刷ペーストにより形成され、且つ、前記加熱焼成によって構成されていることを特徴とする全固体電池。
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