JP2009218397A - 基板の切断方法及び装置 - Google Patents

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秀和 東
Yasuhiro Iwata
康弘 岩田
Katsumasa Shirai
克昌 白井
Shoichi Kataoka
昌一 片岡
Gen Kihara
源 木原
Keito Mochizuki
啓人 望月
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Abstract

【課題】成形済基板1の切断線4を切断して形成される製品(パッケージ5)の生産性を効率良く向上させる。
【解決手段】2個の切断テーブル17(17a、17b)を有する基板の切断装置9を用いて、基板載置位置24において、一方の切断テーブル17aに載置した成形済基板1をアライメント機構27でアライメントして切断線4を設定し、且つ、これと(概ね)同時に、基板切断位置25において、まず、他方の切断テーブル17bに載置した成形済基板1の切断線4を第1の切断機構28(一体化切断検知手段62)と第2の切断機構29で切断して切削溝(カーフ)58を形成すると共に、この切削溝58の幅をカーフチェック機構59(一体化切断検知手段62)で検知(カーフチェック)する。
【選択図】図2

Description

本発明は、所要複数個のIC等の電子部品を樹脂材料にて一括して封止成形した成形済基板を個々のパッケージ(個片)に切断する基板の切断方法及びその装置の改良に関するものである。
従来から、シングルテーブル方式を採用した基板の切断装置を用いて、成形済基板の所要個所をブレード(円形状の回転切断刃)等の切断機構(切削機構)にて切断することにより、個々のパッケージを形成することが行われているが、この切断は、次のようにして行われている。
即ち、まず、この装置の基板載置位置において、成形済基板1をそのボール面1aを上面にした状態で切断テーブル(切断用の載置回転テーブル)の載置面に供給セットして吸着固定すると共に、成形済基板1のボール面(基板面)1aをアライメントする〔なお、成形基板1については図6(1)を、パッケージ5については図6(2)を参照〕。
このとき、成形済基板1のボール面1aに設けられたアライメントマーク(合わせマーク)を検知機構でアライメントして所要の切断線4が設定されることになる。
次に、成形済基板1を載置した切断テーブルを基板切断位置に移動させると共に、基板切断位置において、冷却水を切断個所に噴射することにより、切断機構にて成形済基板に設定された切断線を切断して切断済基板(パッケージ集合体)となる個々のパッケージ5(1c)を形成することができる。
このとき、基板の切断線4の位置には切断機構によって所要の溝幅を有する切断カーフ(所要の幅を有する切削溝58)が形成されることになる。
従って、次に、この切断済基板5(1c)を載置した切断テーブルを基板載置位置に移動させて戻すと共に、この切断済基板5(1c)に形成された切断カーフの溝幅(切削溝58の幅)を検知機構でカーフチェック(カーフ検知)するようにしている。
なお、従来は、基板の切断装置における基板載置位置において、前述したアライメントマークのアライメントと、切削溝58の幅のカーフチェックとを1個の検知機構で兼用して行っていた。
特開2003−168697号
ところで、近年、基板の切断装置において、製品(パッケージ)の歩留まりを効率良く向上させ、且つ、時間当たりの製品(パッケージ)の生産数を効率良く向上させて、成形済基板を効率良く切断することが課題となっている。
即ち、成形済基板から切断される製品(パッケージ)の生産性を効率良く向上させることが求められるようになってきている。
しかしながら、前述したように、従来の切断装置においては、基板載置位置において1個の検知機構を兼用してアライメントとカーフチェックとを行っていたため、成形済基板を効率良く切断して個々のパッケージを形成することができず、製品(パッケージ)の生産性を効率良く向上させることができないと云う弊害がある。
従って、本発明は、製品(パッケージ)の生産性を効率良く向上させることができる基板の切断方法及びその装置を提供することを目的とする。
なお、本発明は、製品(パッケージ)の生産性を効率良く向上させるために、ツインテーブル(2個の切断テーブル)方式を採用したものである。
また、本発明は、ツインテーブル方式を採用した基板の切断装置において、基板載置位置で、2個の切断テーブルにおける一方の切断テーブルに載置した成形済基板のアライメントマークをアライメントし、且つ、(概ね)同時に、基板切断位置で他方の切断テーブルに載置した成形済基板に形成された切削溝の幅をカーフチェックすることにより、アライメントとカーフチェックとを(概ね)同時に行って、時間当たりの製品(パッケージ)の生産数を効率良く向上させることができるものである。
また、更に、本発明は、カーフチェックした切断済基板(個々のパッケージ)を、基板切断位置と基板の載置位置との間に設けた洗浄部で洗浄することができる構成である。
即ち、一方の切断テーブルで成形済基板を切断する時に、同時に、他の切断テーブルにおいて、成形済基板をアライメントし、或いは、切断された個々のパッケージを洗浄することができる。
また、一方の切断テーブルで成形済基板をアライメントする時に、同時に、他方のテーブルにおいて、成形済基板を切断し、或いは、切断された個々のパッケージを洗浄することができる。
このため、2個の切断テーブルにおいて、成形済基板を各別に効率良く切断することができるように構成されている。
従って、本発明は、成形済基板を効率良く切断し得て、製品(パッケージ)の生産性を効率良く向上させるものである。
また、本発明は、切断機構とカーフチェック機構(カーフ検知機構)とを一体化して形成した一体化切断検知手段を用いる構成である。
即ち、本発明は、基板切断位置において、まず、一体化切断検知手段(切断機構)を切断方向に相対的に移動させて切断機構で成形済基板における1本の切断線を切断してこの切断線に対応した1本の切削溝を形成した後、直ちに、一体化切断検知手段(カーフチェック機構)を当該切断方向とは反対の方向(チェック方向)に相対的に移動させて当該切削溝の幅をカーフチェックすることができるものである(なお、従来、基板切断位置においては、切断機構にて切断線に対応した1本の切削溝を形成するのみであった)。
また、本発明は、前述したように、1本の切削溝を形成した後、直ちに、この1本の接削溝の幅をカーフチェックする構成であるため、切断機構が相対的に移動する時間を効率良く低減し得て、成形済基板を切断する時間を短縮化することができる。
従って、本発明は、従来例に示すように、切削溝を全て形成した後に、この全ての切削溝の幅を検知する構成に比べて、前述したように、成形済基板を切断する時間を短縮化することができるので、製品(パッケージ)の生産性を効率良く向上させるものである。
前記技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、基板の切断装置を用いて、まず、前記した装置の基板載置位置で成形済基板を切断テーブルに載置して前記した装置の基板切断位置に移動させ、次に、前記した基板切断位置で前記した成形済基板を前記した切断テーブルに載置した状態で切断機構にて切断してパッケージを形成する基板の切断方法であって、まず、前記した基板載置位置において、前記した成形済基板をアライメント機構でアライメントすることにより、前記した成形済基板に切断線を設定し、次に、前記した基板切断位置において、前記した切断機構にて前記した切断線を切断して形成された切削溝の幅をカーフチェック機構で検知することを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、基板の切断装置を用いて、まず、前記した装置の基板載置位置で成形済基板を切断テーブルに載置して前記した装置の基板切断位置に移動させ、次に、前記した基板切断位置で前記した切断テーブルに前記した成形済基板を載置した状態で切断機構にて切断してパッケージを形成する基板の切断方法であって、前記した基板載置位置において、前記した成形済基板をアライメント機構でアライメントすることにより、前記した成形済基板に切断線を設定する工程と、前記した基板切断位置において、前記した成形済基板の切断線を前記した切断機構にて切断することにより、前記した成形済基板に前記した切断線に対応した切削溝を形成する工程と、前記した基板切断位置において、前記した成形済基板に形成された切削溝の幅をカーフチェック機構で検知する工程とを行い、前記した切断線の切断工程時に、前記した切断機構を切断方向に相対的に移動させることによって前記した切断線を切断し、前記した切削溝の幅の検知工程時に、前記したカーフチェック機構を前記した切断方向とは反対の方向に相対的に移動させることによって前記した切削溝の幅を前記したカーフチェック機構で検知することを特徴とする。
また、前記技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、2個の切断テーブルを備えた基板の切断装置を用いて、前記した2個の切断テーブルを各別に前記した装置に設けた基板載置位置から基板切断位置に移動させると共に、前記した切断テーブルの夫々において、まず、前記した基板載置位置で前記した切断テーブルに成形済基板を載置し、次に、前記した基板切断位置で前記した成形済基板を前記した切断テーブルに載置した状態で切断機構にて切断してパッケージを形成する基板の切断方法であって、前記した切断テーブルの夫々において、まず、前記した基板載置位置において、前記した成形済基板をアライメント機構でアライメントすることにより、前記した成形済基板に切断線を設定し、次に、前記した基板切断位置において、前記した切断機構にて形成された切削溝の幅をカーフチェック機構で検知する工程を行うことを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断方法は、前記した2個の切断テーブルに載置した成形済基板を切断機構で各別に切断するときに、前記した各切断テーブルの夫々を前記した切断テーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度にて各別に回転させることを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断装置は、成形済基板の所要個所を切断する切断機構と、前記した成形済基板を載置する切断テーブルと、前記した切断テーブルを基板載置位置と基板切断位置との間を往復移動させる往復移動手段とを有する基板の切断装置であって、前記した基板載置位置において、前記した切断テーブルに載置した成形済基板をアライメントするアライメント機構を設けると共に、前記した基板切断位置において、前記した切断機構で前記した成形済基板を切断して形成された切削溝の幅を検知するカーフチェック機構を設けたことを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断装置は、前記した切断機構とカーフチェック機構とを一体化した一体化切断検知手段を設けて構成したことを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断装置は、前記した切断機構とカーフチェック機構とを一体化した一体化切断検知手段を設けて構成すると共に、前記した一体化切断検知手段における切断機構とカーフチェック機構とを前記した切断機構が切断する切断線上に配置するように構成したことを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断装置は、前記した切断テーブルを2個、設けたことを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断装置は、前記した切断テーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度にて回転させる回転機構を設けたことを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る基板の切断装置は、前記した切断機構にて切断されて形成されたパッケージの表面に、空気と水とを混合した二流体混合液を噴き付けてパッケージ表面に付着した破材を除去する破材除去機構を設けて構成したことを特徴とする。
本発明によれば、製品(パッケージ)の生産性を効率良く向上させることができる基板の切断方法及びその装置を提供することができると云う優れた効果を奏する。
実施例図を用いて本発明を詳細に説明する。
図1、図2は、本発明に係る基板の切断装置である。
図3(1)、図3(2)は、本発明に係る切断機構とカーフチェック機構(カーフ検知機構)と一体化した一体化切断検知手段である。
図4は、本発明に係る一体化切断検知手段(カーフチェック機構)である。
図5(1)、図5(2)、図5(3)は、本発明に係る一体化切断検知手段で行われる切断状態とカーフチェック状態とを示している。
図6(1)は本発明に用いられる成形済基板(切断済基板)であり、図6(2)は本発明に係る基板の切断装置で切断されたパッケージである。
(本発明に用いられ成形済基板とパッケージとについて)
また、図6(1)に示すように、成形済基板1には、表面として、ボール面(基板面)1aとその反対側の面となるモールド面1bとが設けられて構成されている。
また、成形済基板1には、基板2と、成形済基板1(基板2)のモールド面(樹脂面)1a側に設けられた樹脂成形体3とが設けられて構成されると共に、成形済基板1(基板2)のボール面(基板面)1a側には切断線4が設定されるように構成されている。
また、成形済基板1を切断線4に沿って切断することにより、成形済基板1のボール面1aに切断線4に対応して所要の幅を有する切削溝(所要の溝幅を有する切断カーフ)が形成されるように構成されている。
また、図6(2)に示すように、成形済基板1の切断線4を切断して分離形成されたパッケージ5には、成形済基板1と同様に、ボール面5aとその反対側の面となるモールド面5bとが設けられて構成されている。
また、パッケージ5には、基板部6と、パッケージ5(基板部6)のモールド面5a側に設けられた樹脂部7とが設けられて構成されている。
また、基板部6(基板2)のボール面5a(1a)側にはボール電極8が形成されていることがある。
また、図6(1)には、成形済基板1から切断分離された切断済基板1cとなる個々のパッケージ5の集合体(外観は成形済基板1と同様の大きさ)を、符号5(1c)で示されている。
従って、後述するように、本発明に係る基板の切断装置(9)を用いて、成形済基板1を切断することにより、個々のパッケージ5(1c)を形成することができる。
また、図6(1)において、4aは矩形状の成形済基板1の長辺に平行状態で対応した長辺方向の切断線(第1の方向の切断部)であり、4bは短辺に平行状態で対応した短辺方向の切断線(第2の方向の切断部)である。
なお、この切断線(切断部)の方向に関連して言及すると、成形済基板1を切断する切断線(4)は任意の方向に設定されるものであり、種々の方向(例えば、第1の方向或いは第2の方向)に設定することができる。
(本発明に係る基板の切断装置の構成について)
即ち、図1に示すように、本発明に係る基板の切断装置9は、成形済基板1を装填する基板の装填ユニットAと、基板の装填ユニットAから移送された成形済基板1を個々のパッケージ5(切断済基板1c)に切断(分離)する基板の切断ユニットBと、基板の切断ユニットBで切断された個々のパッケージ5を外観検査して良品と不良品とに選別するパッケージの検査ユニットCと、パッケージの検査ユニットCで検査選別されたパッケージを良品と不良品とに各別にトレイに収容するパッケージの収容ユニットDとから構成されている。
従って、まず、基板の装填ユニットAに装填された成形済基板1を基板の切断ユニットBに移送して個々のパッケージ5に切断し、次に、切断された個々のパッケージ5をパッケージの検査ユニットCで検査して選別すると共に、パッケージの収容ユニットDでパッケージ5を良品と不良品とに各別に収容することができるように構成されている。
また、本発明に係る基板の切断装置9においては、前述した各ユニットA・B・C・Dがこの順で互いに着脱自在に直列状態にて連結して装設することができるように構成されている。
また、本発明に係る基板の切断装置9においては、例えば、連結具10にて各ユニットA・B・C・Dを着脱自在に連結することができるように構成されている。
また、図1に示す基板の切断装置9において、9aは装置前面であり、9bは装置後面である。
(本発明に係るパッケージの切断ユニットの構成について)
即ち、図2に示すように、基板の切断ユニットBには、成形済基板1を所要方向に整列する基板の整列機構部11と、成形済基板1を切断する基板の切断機構部12とが設けられて構成されている。
従って、まず、基板の装填ユニットA側から供給された成形済基板1を基板の整列機構部11で所要方向に整列して基板の切断機構部12に供給セットし、次に、基板の切断機構部12で成形済基板1を切断することができるように構成されている。
なお、本発明に係る基板の切断装置9(基板の切断ユニットB)には、ツインテーブル(2個の切断テーブル17)方式が採用されている。
(基板の整列機構部の構成について)
即ち、図2に示すように、基板の整列機構部11には、基板の装填ユニットAからの成形済基板1を供給する基板供給台13と、基板供給台13に供給された成形済基板1を係着し且つ所要の角度(例えば、90度)で回転させて所要の方向に整列された成形済基板1を基板の切断機構部12側に供給セットする基板の回転整列手段14とが設けられて構成されている。
従って、まず、基板の装填ユニットAからを基板供給台13に成形済基板1を供給セットし、次に、基板の回転整列手段14にて、基板供給台13から成形済基板1を係着して持ち上げ、更に、所要の角度にて回転させることにより、成形済基板1を所要の方向に整列して基板の切断機構部12側に供給することができるように構成されている。
(基板の切断機構部の構成について)
即ち、図2に示すように、基板の切断機構部12には、基板の切断(基板の個片化)に関して、切断装置9(基板の切断ユニットB)内の生産ラインとなる個片化ラインが2組(2ライン)配置されて構成されている。
また、これら2組の個片化ラインはY方向に平行状態で配置され、その配設位置は、後述する切断テーブル17の移動領域26と概ね一致している。
なお、図2に示す図例では、2個の組の個片化ライン(切断テーブル17の移動領域26)について、向かって左側に第1の個片化ライン(第1の切断テーブル17aの移動領域26a)の組が配置され、向かって右側に第2の個片化ライン(第2の切断テーブル17bの移動領域26b)の組が配置されている。
また、基板の切断機構部12には、第1及び第2の個片化ライン(切断テーブル17の移動領域26)の組の夫々において、基板の載置手段15と、基板載置手段15をY方向に往復移動させて案内する往復移動手段16とが設けられて構成されている。
また、基板の切断機構部12には、基板載置位置24と基板切断位置25とが設けられて構成されると共に、往復移動手段16にて基板の載置手段15(切断テーブル17)をY方向に往復移動させることができるように構成されている。
従って、第1の個片化ライン26aにおいて、第1の基板載置手段15a(第1の切断テーブル17a)を第1の往復移動手段16aで基板載置位置24と基板切断位置25との間を往復移動させることができるように構成されている。
また、第2の個片化ライン26bにおいて、第2の基板載置手段15b(第2の切断テーブル17b)を第2の往復移動手段16bで基板載置位置24と基板切断位置25との間を往復移動させることができるように構成されている。
なお、基板の切断機構部12における個片化ライン(移動領域26)関連の構成部材について、第1については、添字として「a」を付し、第2については、添字として「b」を付すものである。
(切断テーブルについて)
即ち、図2に示すように、基板載置手段15(第1の基板載置手段15a、第2の基板載置手段15b)には、成形済基板1を、モールド面1aを下面にした状態で、或いは、基板面1bを上面にした状態で、載置する切断テーブル(切断用の載置回転テーブル)17(17a、17b)が設けられて構成されている。
また、図4に示すように、切断テーブル17(第1の切断テーブル17a、第2の切断テーブル17b)には、切断テーブル17(17a、17b)に載置した成形済基板1を吸着固定する吸引孔51(第1の吸引孔51a、第2の吸引孔51b)と、真空ポンプ等の真空引き機構52(第1の真空引き機構52a、第2の真空引き機構52b)と設けられて構成されている。
また、図4に示すように、切断テーブルの載置面20(第1のテーブル載置面20a、第2のテーブル載置面20b)には、後述するブレード(回転切断刃)等の切断機構(第1の切断機構28、第2の切断機構29)に対応したテーブル溝53(第1のテーブル溝53a、第2のテーブル溝53b)が設けられて構成されている。
また、図4に示すように、テーブル載置面20(20a、20b)に供給セットされた成形済基板1に設定された切断線4(4a、4b)の位置に、切断テーブルの載置面20(第1のテーブル載置面20a、第2のテーブル載置面20b)におけるテーブル溝53(53a、53b)の位置が合致するように構成されている。
従って、まず、切断テーブル17(17a、17b)のテーブル載置面20(20a、20b)に回転整列手段14にて整列された成形済基板1を、この成形済基板1の切断線4(4a、4b)をテーブル溝53(53a、53b)の位置に合致させた状態で供給セットし、次に、真空引き機構52(52a、52b)にて吸引孔51(51a、51b)から空気を強制的に吸引排出して真空引きすることにより、切断テーブル17(17a、17b)のテーブル載置面20(20a、20b)に成形済基板1をそのモールド面1a側で吸着固定することができるように構成されている。
(切断テーブルの偏心回転について)
また、切断テーブル17(17a、17b)の下端側には、切断テーブル17(17a、17b)を、切断テーブル17(17a、17b)の載置面20(20a、20b)に設定された偏心位置21(21a、21b)を回転の中心にして、切断テーブル17(17a、17b)を所要の角度にて(例えば、90度の角度にて)所要の方向に、回転(偏心回転)させる回転機構(図示無し)が設けられて構成されている。
従って、切断テーブル17(17a、17b)のテーブル載置面20(20a、20b)に成形済基板1を吸着固定した状態で、回転機構にて偏心位置21(21a、21b)を回転の中心位置にして(回転軸の軸心位置として)所要の角度で所要の方向に回転(偏心回転)させることができるように構成されている。
(切断テーブルの偏心位置について)
前述したように、本発明においては、切断テーブル17の載置面20(20a、20b)における偏心位置21(21a、21b)を回転の中心位置に設定する構成である。
この切断テーブル17(17a、17b)の偏心位置21(21a、・21b)は、切断テーブル17(17a、17b)の載置面20(20a、20b)における中央位置を除く位置である。
なお、例えば、矩形状の切断テーブル17(17a、17b)の偏心位置21(21a、21b)について、切断テーブル17(成形済基板1)における長辺と短辺とからなる矩形状の載置面20(20a、20b)において、その短辺同士の中間点の位置を結んで形成され且つ長辺に平行な垂線上に設定することができる(テーブル載置面の中央位置を除く)。
(第1及び第2の切断テーブルの近接状態について)
また、例えば、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとは、互いに、その長辺方向がY方向に平行状態になるように構成されている。
また、例えば、第1の切断テーブル17aに載置した成形済基板1と、第2の切断テーブル17bに載置した成形済基板1とは、互いに、その長辺方向がY方向に平行状態になるように構成されている。
従って、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとが隣接した状態で且つ近接位置の最小の間隔33となるように構成されている。
また、この状態で、基板載置位置24と基板切断位置25との間を、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとが互いに衝突(干渉)することなく往復移動することができるように構成されている。
従って、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとはこれ以上に近接して配置できない位置に設けられて構成されていることになる。
なお、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとは、互いに隣接した状態で且つ同時に、偏心位置を回転の中心位置として回転しないように構成され、切断テーブル17(17a・17b)同士が衝突(干渉)しないように回転することができるように構成されている。
また、第1の切断テーブル17a(第2の切断テーブル17b)は、基板切断位置25において、単独状態で、更に、第2の切断テーブル17bが隣接しない状態で(例えば、第2の切断テーブル17bが基板載置位置24に存在する状態で)、偏心位置21aを回転の中心にして所要の角度で回転することができるように構成されている。
従って、前述したように、第1の切断テーブル17aと第2の切断テーブル17bとを近接した状態で且つ近接位置の最小の間隔33で設ける構成であるので、(例えば、切断テーブルの中央位置に回転の中心位置が存在する装置に比べて、)基板の切断装置全体の大きさを効率良く小型化することができる。
(蛇腹部材と洗浄部とについて)
また、基板の載置手段15(15a、15b)の往復移動方向の両側には、切断テーブル17(17a、17b)に載置した成形済基板1を切断したときに発生する切断屑から往復移動手段16(16a、16b)を保護する縦壁状の蛇腹部材31(31a、31b)が伸縮自在に設けられて構成されている。
また、切断テーブル17(17a、17b)の移動領域26(26a、26b)における基板載置位置24と基板切断位置25との間には、基板切断位置25で切断した個々のパッケージ5(1c)を洗浄して乾燥する洗浄部30が設けられて構成されている。
即ち、切断テーブルの移動領域26(26a、26b)において、縦壁状の蛇腹部材31(31a、31b)を伸長或いは縮小させた状態で、成形済基板1(或いは個々のパッケージ5)を載置した切断テーブル17(17a、17b)を往復移動させることができると共に、洗浄部30において、基板切断位置25で切断した個々のパッケージ5(1c)を洗浄して乾燥させることができる。
従って、伸長或いは縮小する縦壁状の蛇腹部材31(31a、31b)で往復移動手段16(16a、16b)を保護することができる。
(アライメント機構について)
また、基板の切断機構部12における基板載置位置24には、切断テーブル17(17a、17b)に載置した成形済基板1(ボール面1a)に設けられたアライメントマーク(合わせマーク)を検知して切断線4(4a、4b)を(仮想して)設定するアライメント機構27が(1個)設けられて構成されている。
また、基板の切断機構部12には、装置9(基板の切断ユニットB)におけるX方向、Y方向、Z方向(上下方向)にアライメント機構27を往復移動させるアライメント往復移動機構54が設けられて構成されている。
即ち、アライメント機構27をアライメント往復移動機構54で移動させて走査することにより、2個の切断テーブル17(17a、17b)に各別に載置した成形済基板1を各別にアライメントすることができるので、成形済基板1に切断線4(切断部)を各別に設定することができる。
従って、第1の切断テーブル17aに載置した成形済基板1と、第2の切断テーブル17bに載置した成形済基板1とを、各別に、アライメントして切断線4(4a、4b)を設定することができる。
(切断機構について)
また、図2、図3(1)に示すように、基板の切断機構部12における基板切断位置25には、切断テーブル17(17a、17b)に載置した成形済基板1の切断線4を切断するブレード(円形状の回転切断刃)等を有する切断機構(切削機構)が2個、即ち、第1の切断機構28と第2の切断機構29とが成形済基板1の切断手段として設けられて構成されている。
即ち、第1の切断機構28には第1のブレード63が設けられて構成されると共に、第2の切断機構29には第2のブレード64が設けられて構成されている。
また、第1の切断機構28と第2の切断機構29とにおいて、第1のブレード63と第2のブレード64とを所要の間隔で対面保持した状態で(ブレード面同士が平行状態で)設けられて構成されている。
また、これらのブレード63、64を各別に回転させるスピンドル軸の軸方向はX方向に各別に平行状態となるように構成されている。
また、第1の切断機構28と第2の切断機構29とには、この両者を各別に、X方向に、(相対的に)Y方向に、Z方向(上下方向に)に往復移動させる切断機構の往復移動機構55が設けられて構成されている。
また、第1の切断機構28には第1の摺動連結部材60が付設して構成されると共に、第2の切断機構29には第2の摺動連結部材61が付設して構成されている。
従って、切断機構の往復移動機構55によって、第1のブレード63を有する第1の切断機構28を付設した摺動連結部材60を、即ち、第1の切断機構28をX方向に、(相対的に)Y方向に、Z方向(上下方向)に往復移動させることができるように構成されている。
また、切断機構の往復移動機構55によって、第2のブレード64を有する第2の切断機構29を付設した第2の摺動連結部材61を、即ち、第2の切断機構29をX方向に、(相対的に)Y方向に、Z方向(上下方向)に往復移動させることができるように構成されている。
また、切断機構の往復移動機構55にて、第1の切断機構28と第2の切断機構29とを各別にX方向に移動させることにより、第1のブレード63と第2のブレード64とを所要の間隔で適宜に設定することができるように構成されている。
従って、例えば、第1の切断テーブル17aに載置した成形済基板1における2本の切断線4を第1の切断機構28と第2の切断機構29とによって切断する場合、2個のブレード63、64の切断方向を平行状態にしてY方向に沿って成形済基板1を切断することができるように構成されている。
なお、第2の切断テーブル17bに載置した成形済基板1についても同様に、2個のブレード63、64の切断方向を平行状態にしてY方向に沿って成形済基板1を切断することができるように構成されている。
また、第1の切断機構28(或いは第2の切断機構29)には、ブレード63(64)に冷却水を噴射する冷却水噴射機構67が設けられて構成されている。
図3(2)に示す図例では、冷却水噴射機構67として、ブレード63の側方位置に円管状の冷却管68が設けられて構成され、この円管状の冷却管68の周側面には所要数個の噴射孔(図示なし)が形成されて構成されている。
従って、成形済基板1の切断線4を切断するときに、冷却水噴射機構67における冷却管68の噴射孔から冷却水をブレード63(の円形状の側面)に噴射して当該ブレード63を冷却することができるように構成されている。
また、第1の切断機構28(或いは第2の切断機構29)には、ブレード63(64)に切削水を噴射する切削水噴射機構69が設けられて構成されている。
図3(2)に示す図例では、ブレード63の装置前面9a側に切削水噴射機構69が(ブレード63の切断方向に沿って)設けられて構成されている。
従って、成形済基板1の切断線4を切断するときに、切削水噴射機構69にて切削水をブレード63(の刃先)に噴射することができるように構成されている。
また、成形済基板1を切断機構28、切断機構29(ブレード63、64)で切断した場合、成形済基板1(パッケージ5)に破材(切削屑)等の異物が発生する。
この破材(異物)がパッケージ5の表面(例えば、ボール面5a)に付着残存し易く、洗浄水で洗浄してもこの破材がパッケージ5の表面に付着残存することがある。
従って、パッケージ5の洗浄後において、パッケージ5の表面(5a)から破材を効率良く除去することが求められている。
即ち、第1の切断機構28(或いは第2の切断機構29)には、成形済基板1の切断線4をブレード63(64)で切断したときに発生してパッケージ5の表面(5a)に付着残存する破材を、空気と水とを混合した気液二流体混合液(多数の空気泡を含む水)で噴き飛ばして効率良く除去する破材除去機構(破材噴き飛ばし機構)70が設けられて構成されている。
図3(2)に示す図例では、破材除去機構70はブレード63の装置前面9a側に設けられて構成されると共に、破材除去機構70はブレード63と切削水噴射機構69との間に挟んだ状態で設けられて構成されている。
即ち、切削水噴射機構69と破材除去機構70とが、ブレード63側からこの順番で、ブレード63の切断方向に(Y方向に)沿って設けられて構成されている。
従って、成形済基板1の切断線4をブレード63で切断したときに発生した破材(異物)を、破材除去機構70で噴き飛ばして除去することができる。
(切削溝について)
即ち、図4に示すように、切断テーブル17(17a、17b)に載置した成形済基板1に設定された切断線4を、第1の切断機構28(第1のブレード63)によって或いは第2の切断機構29(第2のブレード)によって切断した場合、成形済基板1に、当該切断線4に対応したY方向となる所要の幅57を有する切削溝(カーフ)58を形成することができる。
この場合、切断線4をフルカットで切断することになるので、当該切断線4の位置に対応した切断テーブル17(17a、17b)のテーブル溝53(53a、53b)内にブレード63、64の刃先を進入させることができる。
従って、第1の切断機構28と第2の切断機構29とを用いて切断線4を切断することにより、切断線4に対応した所要の幅57を有する切削溝58(切断溝)を形成することができる。
なお、成形済基板1(切断済基板1c)におけるボール面1aに形成された所要の幅57を有する切削溝58を平面的に見た場合、Y方向の1本の線となるものである。
(カーフチェック機構について)
また、図3(1)、図3(2)に示すように、基板の切断機構部12には、成形済基板1の切断線4を切断して形成された切削溝58の溝幅57を検知するカーフチェック機構(カーフ検知機構)59が設けられて構成されている。
即ち、カーフチェック機構59を用いて、成形済基板1のボール面1aに形成されたY方向の1本の溝線となる切削溝58の溝幅57を走査して検知(検査)することができるように構成されている。
従って、成形済基板1を切断して形成される個々のパッケージ5の大きさサイズ(縦横の長さ)を所要の長さに効率良く正確に設定し得て、個々のパッケージを形成することができる。
なお、カーフチェック機構59は切削溝58の溝幅57を検知(検査)することができるものであると共に、切削溝(カーフ)58の形状、例えば、切削溝58のチッピング状態を検知することができるものである。
従って、カーフチェック機構59にて、切削溝58の形状に(即ち、パッケージ5の形状に)チッピング等が発生することを効率良く防止し得て高品質性、高信頼性の製品(個々のパッケージ)を得ることができる。
また、カーフチェック機構59には、カーフチェック機構59で検査する切断済基板1C(個々のパッケージ5)の表面に圧縮空気を圧送することによって、個々のパッケージ5の表面に付着したごみ等の異物を噴き飛ばすエアブロー機構71が設けられて構成されている。
即ち、図3(2)に示す図例においては、カーフチェック機構59の装置前面9a側にエアブロー機構71が設けられて構成されている。
従って、切断済基板1c(5)の表面にエアブロー機構71にて圧縮空気を圧送することにより、パッケージ5の表面(例えば、ボール面5a)に付着したごみ等の異物を噴き飛ばして除去することができる。
(一体切断検知手段について)
また、図3(1)、図3(2)に示すように、第1の切断機構28においては、第1のブレード63の洗浄部30側(切断機構の往復移動機構55側、或いは、装置前面9a側)となる位置にカーフチェック機構59が摺動連結部材60を介して設けられて構成されている。
また、カーフチェック機構59の設置位置としては、第1のブレード63にて成形済基板1の切断線4を切断して形成される切削溝58(切断線4)の線上に(Y方向の線上に)配置して構成されている。
従って、第1の切断機構28とカーフチェック機構59とが、成形済基板1の切断線4(切削溝58)の線上に配置された状態で、摺動連結部材60にて一体化されて一体化切断検知手段62が形成されることになる
なお、図3(2)に示すように、第1の切断機構28の第1のブレード63の回転方向は右回りである。
また、一体化切断検知手段62は、第1の切断機構28と同様に、切断機構の往復移動機構55にて、X方向、Y方向(切断テーブル17側が往復移動する)、Z方向(上下方向)に往復移動させることができるように構成されている。
従って、一体化切断検知手段62における第1の切断機構28にて、成形済基板1に形成された切断線4を切断して当該切断線4に対応した所要の幅57を有する切削溝58を形成することができるように構成されている。
(一体化切断検知手段における切断機構及びカーフチェック機構の配置について)
また、前述したように、一体化切断検知手段62における第1の切断機構28及びカーフチェック機構59の位置について、例えば、図3(1)に示すように、平面上において、第1の切断機構28(ブレード63)で切断される成形済基板1の切断線4(切削溝58)の上に(Y方向上に)、配置させることができる。
従って、成形済基板1を載置した切断テーブル17をY方向に(切断線4上に)往復移動させた場合、第1の切断機構28とカーフチェック機構59とが1本の同じ線上(切断線4上或いは切削溝58上)を相対的に往復移動することになる。
なお、成形済基板1(切断テーブル17)及び切断機構28、29(カーフチェック機構59)の相対的に移動については後で詳述する。
即ち、まず、一体化切断検知手段62を相対的に装置背面9b側から装置前面9a側に移動させることにより(往路方向に相対的に移動させることにより)、一体化切断検知手段62における第1の切断機構28(ブレード63)にて切断方向65となるY方向に切断線4を切断することができる。
また、次に、一体化切断検知手段62を相対的に装置前面9a側から装置背面9b側に移動させることにより(往路方向とは反対方向となる帰路方向に相対的に移動させることにより)、一体化切断検知手段62におけるカーフチェック機構59で切断線4に対応する切削溝58を検知することができるように構成されている。
従って、一体化切断検知手段62におけるカーフチェック機構59にて、切断線4に対応して形成された切削溝58の幅57を検知(カーフチェック)することができるように構成されている。
また、本発明は、前述したように、1本の切断線4の切断とカーフチェックとを効率良く実施することができるために、一体化切断検知手段62(第1の切断機構28及びカーフチェック機構59)が相対的に移動する時間を効率良く低減し得て、成形済基板1を切断する時間を短縮化することができる。
このため、成形済基板1を個々のパッケージ5に効率良く切断することができるので、時間当たりの製品の生産数を効率良く向上させることができる。
(切断機構等の相対的な移動について)
ここで、切断線4の切断及び切削溝58の幅57の検知に関連して、一体化切断検知手段62、切断機構28、29及びカーフチェック機構59について、これらの切断テーブル17(17a、17a)に対する相対的な移動について言及する〔図5(1)、図5(2)、図5(3)を参照〕。
即ち、前述したように、切断テーブル17(17a、17a)は往復移動手段16(16a、16b)にてY方向に往復移動することができるように構成されている。
例えば、第1の切断機構28(カーフチェック機構59を含む)と第2の切断機構29とをY方向に動かさない状態で、且つ、切断テーブル17(17a、17b)をY方向となる装置前面9a側から装置背面9b側に移動させることにより、第1の切断機構28と第2の切断機構29とを各別に切断方向65に、即ち、装置背面9b側から装置前面9a側の方向に相対的に移動させた状態に設定することができる。
また、例えば、第1の切断機構28(カーフチェック機構59を含む)と第2の切断機構29とを、Y方向に動かさない状態で、且つ、切断テーブル17(17a、17b)をY方向となる装置背面9b側から装置前面9a側に移動させることにより、第1の切断機構28(カーフチェック機構59)と第2の切断機構29とを各別に切断方向65とは反対の方向66に、即ち、装置前面9a側から装置背面9b側の方向に相対的に移動させた状態に設定することができる。
なお、実質的に、切断テーブル17(17a、17b)がY方向に往復移動することにより、一体化切断検知手段62によって切断と検知とが行われることになる。
(一体化切断検知手段による切断と検知とについて)
即ち、一体化切断検知手段62を相対的にY方向に沿った切断方向65に移動させることにより、第1の切断機構28(第1のブレード63)で成形済基板1における切断線4を切断することができる。
また、一体化切断検知手段62を相対的にY方向に沿った切断方向とは反対の方向66(チェック方向)に相対的に移動させることにより、カーフチェック機構59で切断線4に対応して形成された切削溝58の幅57を検知することができる。
従って、まず、一体化切断検知手段62の往路(前進状態)として一体化切断検知手段62を相対的に切断方向65に移動させることにより、一体化切断検知手段62にて1本の切断線4を切断し、次に、一体化切断検知手段62の帰路(後進状態)として一体化切断検知手段62を相対的に切断方向とは反対の方向66に移動させることにより、一体化切断検知手段62にて1本の切削溝58の幅57を検知することができるように構成されている。
次に、図5(1)、図5(2)、図5(3)にて、本発明に係る一体化切断検知手段62による切断と検知とを詳細に説明する。
また、図5(1)は一体化切断検知手段62による基板の切断前の状態を示し、図5(2)は一体化切断検知手段62(第1の切断機構28)による基板の切断時の状態を示し、図5(3)は一体化切断検知手段62による基板の検知時の状態を示している。
なお、この場合、切断テーブル17(17a、17b)はY方向に往復移動することになるが、一体化切断検知手段62はY方向に移動することはない。
即ち、まず、図5(1)に示すように、基板の切断前において、切断テーブル17(17a、17b)に載置された成形済基板1を装置前面9a側(洗浄部30側)から装置背面9b側にY方向に沿って移動させることになる。
また、次に、図5(2)に示すように、基板の切断時において、まず、一体化切断検知手段62を下動することにより、且つ、一体化切断検知手段62をX方向に移動させることにより、成形済基板1のボール面1aに設定されたY方向の(1本の)切断線4に対して、第1のブレード63のY方向となる切断方向65を合致させ、次に、成形済基板1(切断テーブル17)を装置前面9a側から装置背面9b側にY方向に沿って移動させて(Y方向に不動状態の)一体化切断検知手段62を相対的に切断方向65に移動させることにより、成形済基板1の切断線4を第1のブレード63(第1の切断機構28)にて相対的に切断方向65に切断して切断線4に対応した(1本の)所要の幅57を有する切削溝58を形成することができる。
なお、この場合、切断線4を第1のブレード63で切断した後に、一体化切断検知手段62を上動させることになる。
また、次に、図5(3)に示すように、基板の検知時において、成形済基板1(切断テーブル17)を装置背面9b側から装置前面9a側にY方向に沿って移動させて(Y方向に不動状態の)一体化切断検知手段62を相対的に切断方向とは反対方向66(チェック方向)に移動させることにより、一体化切断検知手段62(カーフチェック機構59)にて切断線4に対応した(1本の)切削溝58の幅57を検知することができる。
また、成形済基板1の切断線4を第2の切断機構29(第2のブレード64)で切断して形成した切削溝58の幅57の検知について、第2の切断機構29(第2のブレード64)による切削溝58の幅を一体化切断検知手段62(カーフチェック機構59)でY方向に走査して検知することができるように構成されている。
(基板の切断方法について)
まず、基板の装填ユニットAから基板の切断ユニットBにおける基板の整列機構部11(基板供給台13)に成形済基板1を供給セットすると共に、回転整列手段14にて成形済基板1を所要の方向に整列して、基板載置位置24に存在する第1の切断テーブル17a(或いは、第2の切断テーブル17b)の載置面20a(20b)に供給する。
このとき、テーブル載置面20a(20b)に成形済基板1を吸着固定して載置することができる。
次に、成形済基板1を載置した状態で第1の切断テーブル17aを基板切断位置25に移動させることができる。
このとき、第1の切断テーブル17aの両側に各別に設けた縦壁状の蛇腹部材31aは第1の切断テーブル17aを移動に伴って、その一方を伸長させ、また、その他方を縮小させることになる。
次に、第1の切断テーブル17aの載置面20aにおける偏心位置21aを回転の中心位置にして、所要の角度(例えば、90度の角度)で第1の切断テーブル17aを回転させる。
このとき、成形済基板1における短辺方向の切断線4(4b)を第1の切断機構28(一体化切断検知手段62)と第2の切断機構29とを用いて切断することができる。
また、このとき、一体化切断検知手段62のカーフチェック機構59で切断線4(4b)に対応した切削溝58の幅57を検知することができる。
また、次に、この短辺方向の切断線4bの全てを切断した成形済基板1を載置した第1の切断テーブル17aを、偏心位置21aを回転の中心位置にして反対方向に所要の角度にて回転させて元の位置に戻すことになる。
このとき、成形済基板1における長辺方向の切断線4(4a)を第1の切断機構28(一体化切断検知手段62)と第2の切断機構29とを用いて切断することができる。
また、このとき、一体化切断検知手段62のカーフチェック機構59で切断線4(4a)に対応した切削溝58の幅57を検知することができる。
従って、第1の切断テーブル17aの載置面20aに個々のパッケージ5(切断済基板1c)を形成することができる。
なお、第2の切断テーブル17bの載置面20bに載置した成形済基板1についても、第1の切断テーブル17aの場合と同様である。
(基板の切断方法における切削溝の溝幅の検知について)
即ち、基板切断位置25において、図5(1)に示すように、切断テーブル17(17a、17b)に載置された成形済基板1を装置前面9a側から装置背面9b側に(前進して)移動させることにより、第1の切断機構28を設けた一体化切断検知手段62(或いは、第2の切断機構29)を相対的に切断方向65に移動させる。
次に、図5(2)に示すように、第1の切断機構28を設けた一体化切断検知手段62(或いは、第2の切断機構29)を下動させることにより、且つ、第1の切断機構28を設けた一体化切断検知手段62(或いは、第2の切断機構29)を相対的に切断方向65に移動させることにより、第1のブレード63(或いは、第2のブレード64)で成形済基板1の切断線4(4a、4b)を切断して切断線4(4a、4b)に対応した所要の幅57を有する切削溝58を形成することができる。
従って、次に、図5(3)に示すように、切断テーブル17(17a、17b)に載置され且つ切断線4(4a、4b)を切断して形成された切削溝58を有する成形済基板1を装置背面9b側から装置前面9a側に(後進して)移動させることにより、カーフチェック機構59を設けた一体化切断検知手段62を相対的に切断方向とは反対の方向66(チェック方向)に移動させる。
このとき、一体化切断検知手段62に設けたカーフチェック機構59にて切削溝58の幅57を検知(カーフチェック)することができる。
なお、前記した実施例において、第2の切断機構29にて成形済基板1に設けた切断線4(4a、4b)を切断して形成された切削溝58を一体化切断検知手段62に設けたカーフチェック機構59にて検知することができる。
また、前記した実施例において、基板載置位置24において、第1の切断テーブル17aに載置した成形済基板1をアライメント機構27でアライメントして切断線4(4a、4b)を設定し、且つ、(概ね)同時に、基板切断位置25において、第2の切断テーブル17bに載置した成形済基板1の切断線4(4a、4b)を第1切断機構28(一体化切断検知手段62)と第2切断機構29とで切断して切削溝58を形成すると共に、成形済基板1に形成された切削溝58の幅57をカーフチェック機構59(一体化切断検知手段62)で検知(検査)することができる。
このため、従来例のシングルテーブル方式によるアライメントと切断を含むカーフチェックとを1個の検知機構で行う構成に比べて、本発明のツインテーブル方式を採用したアライメントと切断を含むカーフチェックとを個別に設ける構成によって、時間当たりの製品(パッケージ)の生産数を効率良く向上させることができる。
(作用効果について)
即ち、本発明は、ツインテーブル方式(2個の切断テーブル17)を採用した基板の切断装置9であって、基板載置位置24において、第2の切断テーブル17a上の成形済基板1をアライメントし、且つ、(概ね)同時に、基板切断位置25において、第2の切断テーブル17b上の成形済基板1の切断線4(4a、4b)を切断して切削溝58の幅57を形成すると共に、成形済基板1に形成された切削溝58の幅を検知(検査)することができる。
従って、ツインテーブル方式(2個の切断テーブル17)を採用したことにより、基板載置位置24において、2個の切断テーブル17のうち、いずれか一方の切断テーブル17上の成形済基板1にアライメントして切断線4を設定し、それと(概ね)同時に、基板切断位置25において、いずれか他方の切断テーブル17上の成形済基板1を切断して検知することができる。
即ち、ツインテーブル方式(2個の切断テーブル17)の構成と、「アライメント」と「切断を含む検知」とを(概ね)同時に行う構成とを採用したことにより、従来例に示すシングルテーブル方式であって「アライメント」と「検知」と1個の検知機構で兼用して行う構成に比べて、本発明にて「アライメント」と「検知」とを個別に形成したので、時間あたりの製品(パッケージ)の生産数を効率良く向上させて、成形済基板1を効率良く切断することができる。
従って、製品(パッケージ)の生産性を効率良く向上させることができる。
また、本発明は、前述したように、ツインテーブル方式(2個の切断テーブル17)を採用した基板の切断装置9であって、基板載置位置24において、第2の切断テーブル17a上の成形済基板1をアライメントし、且つ、(概ね)同時に、基板切断位置25において、第2の切断テーブル17b上の成形済基板1の切断線4(4a、4b)を切断して切削溝58の幅57を形成すると共に、成形済基板1に形成された切削溝58の幅を検知(検査)することができる。
例えば、基板の切断位置25において、一方の切断テーブル17aに載置した成形済基板1を切断する時に(カーフチェックを含む)、他方の切断テーブル17bに回転整列手段14で成形済基板1を供給セットして載置し、アライメントすることができる。
また、例えば、基板切断位置25において、一方の切断テーブル17aに載置した成形済基板1を切断する時に(カーフチェックを含む)、まず、他方の切断テーブル17bに載置した切断済基板1c(パッケージ5)を洗浄部30で洗浄し、次に、基板載置位置24において、他方の切断テーブル17bに載置した個々のパッケージを検査ユニットC側に移送することができる。
また、例えば、基板載置位置24において、一方の切断テーブル17aに載置した成形済基板1をアライメントする時に、他方の切断テーブル17bに載置した切断済基板1c(パッケージ5)を洗浄部30で洗浄することができる。
このため、本発明においては、2個の切断テーブル17(17a・17b)とアライメント機構27とカーフチェック機構59とを設けた基板の切断装置9にて、時間あたりの製品(パッケージ)の生産数を効率良く向上させることができるため、成形済基板1を効率良く切断することができるので、製品(パッケージ)の生産性を効率良く向上させることができるものである。
また、本発明においては、第1の切断機構28とカーフチェック機構59とを一体化して一体化切断検知手段62を形成することができる。
また、基板切断位置25において、切断テーブル17を装置前面9a側から装置背面9b側に前進して移動させることにより、一体化切断検知手段62(第1の切断機構28)を切断方向65に相対的に移動させ、第1の切断機構28で成形済基板1の切断線4を切断して切削溝58を形成した後、直ちに、切断テーブル17を装置背面9b側から装置前面9a側に後進して移動させることにより、一体化切断検知手段62(カーフチェック機構59)を当該切断方向とは反対の方向66に相対的に移動させて当該切削溝58の幅57を検知することができる。
即ち、従来例に示すように、基板載置位置において、アライメントと全ての切断線を切断した後に切削溝の幅を検知することを行う構成に比べて、本発明においては、基板切断位置25において、1本の切断線4を切断した後、直ちに、この1本の切断線4に対応した切削溝58の幅57を検知することができるので、成形済基板1を切断する時間を短縮化することができ、製品(パッケージ)の生産性を効率良く向上させることができる。
また、前記した実施例において、成形済基板1を載置する切断テーブル17の回転の中心位置を切断テーブル17の載置面20における偏心位置21に設定して構成し、且つ、2個の切断テーブル17(17a、17b)を近接位置(間隔33)に設けて平行状態で並走して移動することができるように構成したので、基板の切断装置全体の大きさを効率良く小型化することができる。
本発明は、前述した実施例のものに限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意且つ適宜に変更・選択して採用できるものである。
(第2の一体化切断検知手段について)
また、前記した実施例では、第1の切断機構28にカーフチェック機構59を付設して(第1の)一体化切断検知手段62を形成して用いる構成を例示したが、第2の切断機構29にカーフチェック機構59を付設して第2の一体化切断検知手段を形成して用いる構成を採用しても良い。
この場合、2個の一体化切断検知手段(62)を用いて、基板の切断線の切断と切削溝の幅の検知とを行うことになる。
従って、本発明において、所要複数個の一体化切断検知手段(62)を用いる構成を採用することができる。
(独立した切断機構と独立したカーフチェック機構とについて)
また、前記した実施例では、切断機構(28、29)とカーフチェック機構(59)とを一体化した一体化切断検知手段62を用いる構成を例示したが、所要数の切断機構(28、29)と所要数のカーフチェック機構(59)とを各別に独立して設ける構成を採用することができる。
例えば、2個の切断機構と2個のカーフチェック機構とを各別に独立して設ける構成を採用することができる。
この場合、切断テーブル17a(成形済基板1)に対して、1個の切断機構と1個のカーフチェック機構とを独立して専用に設けると共に、切断テーブル17b(成形済基板1)に対して、1個の切断機構と1個のカーフチェック機構とを独立して専用に設けることができる。
(複数個のアライメント機構について)
また、前記した実施例では、1個のアライメント機構27を用いる構成を例示したが、所要複数個のアライメント機構を用いる構成を採用することができる。
この場合、例えば、2個のアライメント機構を採用すると共に、2個の切断テーブル17(17a、17b)に各別に且つ専用に設けることができる。
(ハーフカットについて)
また、前記した実施例では、成形済基板1の切断線4をフルカットして切削溝58を形成する構成を例示したが、切削溝58の溝深さ(距離)を所要の溝深さに設定することができる。
例えば、成形済基板1の切断線4をハーフカットして所要の溝深さ(例えば、フルカット時の半分の溝深さ)を有する切削溝を形成することができる。
(成形済基板の載置について)
前記した実施例では、切断テーブル17に成形済基板1を、そのボール面1aを上面にして供給セットする構成を例示したが、切断テーブル17に成形済基板1を、その樹脂面1bを上面にして供給セットし、この樹脂面1bをアライメントして切断線を設定する構成を採用することができる。
(他のユニットの構成について)
即ち、基板の装填ユニットAには、成形済基板1を装填する基板装填部41と、基板装填部41から成形済基板1を押し出す押出部材42とが設けられて構成されている。
従って、基板装填部41から成形済基板1を押出部材42にて押し出すことにより、基板の切断ユニットBにおける基板の整列機構部11(基板供給台13)に成形済基板1を供給することができるように構成されている。
また、パッケージの検査ユニットCには、基板の切断ユニットBで切断された個々のパッケージ5(切断済基板1c)を供給するパッケージ供給部43と、パッケージ供給部43からの個々のパッケージ5(1c)を検査するパッケージ検査部44と、パッケージ検査部44で個々のパッケージ5を検査する検査用カメラ45と、パッケージ検査部44・45で検査されたパッケージ5を良品と不良品とに選別してパッケージの収容ユニットDに移送するパッケージ選別手段46とが設けられて構成されている。
従って、パッケージの検査ユニットCにおいて、基板の切断ユニットBからパッケージ供給部43に供給された個々のパッケージ5(1c)をパッケージ検査部44でカメラ45にて検査することにより、パッケージ選別手段46にて良品と不良品とに選別してパッケージの収容ユニットDに移送することができる。
また、パッケージの収容ユニットDには、良品を収容する良品トレイ47と、不良品を収容する不良品トレイ48とが設けられて構成されている。
従って、パッケージの収容ユニットDにおいて、パッケージの検査ユニットCで良品と検査されたパッケージ5をパッケージ選別手段46にて良品トレイ47に収容し、不良品と検査されたパッケージ5をパッケージ選別手段46にて不良品トレイ48に収容することができる。
なお、前述したように、パッケージの検査ユニットCは、成形済基板1から切断されたパッケージ5を検査カメラ(検査機構)にて検査するユニットである。
即ち、検査ユニットCにおいては、まず、パッケージ5のボール面5a(パッケージサイズを含む)を検査し、次に、パッケージ5の樹脂面5bを検査することができる。
また、更に、検査ユニットCにおいて、第1のプレート上に個々のパッケージ5(1c)のボール面5aを上面にして載置し、この状態で反転して、下方位置から検査カメラにて個々のパッケージ5(1c)のボール面5aを検査し、次に、このパッケージ5(1c)を第2のプレート上にパッケージ5(1c)の樹脂面5bを上面にして載置し、このパッケージ5(1c)の樹脂面5bを検査カメラにて検査することができる。
図1は本発明に係る基板の切断装置を概略的に示す概略平面図である。 図2は図1に示す基板の切断装置における要部(パッケージの切断ユニット)を拡大して概略的に示す拡大概略平面図である。 図3(1)は図2に示す基板の切断装置(パッケージの切断ユニット)における要部を拡大して概略的に示す拡大概略正面図であり、図3(2)は図3(1)に示す装置要部における切断機構(ブレード)とカーフチェック機構とを拡大して概略的に示す拡大概略正面図である。 図4は、図2に示す基板の切断装置(パッケージの切断ユニット)における要部を拡大して概略的に示すか拡大概略縦断面図である。 図5(1)、図5(2)、図5(3)は、図3(2)に示す切断機構(ブレード)とカーフチェック機構とを用いる方法を説明する拡大概略正面図であって、図5(1)はブレードによる基板切断前の状態を示し、図5(2)はブレードによる基板切断時の状態を示し、図5(3)はカーフチェック機構によるカーフチェック時の状態を示している。 図6(1)は本発明に用いられる成形済基板を概略的に示す概略斜視図であり、図6(2)は図6(1)に示す成形済基板を切断して形成したパッケージを示す概略斜視図である。
符号の説明
1 成形済基板
1a ボール面(基板面)
1b モールド面(樹脂面)
1c 切断済基板(パッケージ集合体)
2 基板
3 樹脂成形体
4 切断線
4a 縦方向の切断線(第1の方向の切断部)
4b 横方向の切断線(第2の方向の切断部)
5 パッケージ
5a ボール面
5b モールド面
5(1c) パッケージ集合体(切断済基板)
6 基板部
7 樹脂部
8 ボール電極
9 基板の切断装置
9a 装置前面
9b 装置背面
10 連結具
11 基板の整列機構部
12 基板の切断機構部
13 基板供給台
14 基板の回転整列手段
15 基板の載置手段
15a 第1の基板の載置手段
15b 第2の基板の載置手段
16 往復移動手段
16a 第1の往復移動手段
16b 第2の往復移動手段
17 切断テーブル
17a 第1の切断テーブル
17b 第2の切断テーブル
20 載置面(切断テーブル)
20a 第1の載置面(第1の切断テーブルの載置面)
20b 第2の載置面(第2の切断テーブルの載置面)
21 偏心位置(回転の中心位置)
21a 第1の偏心位置(第1の切断テーブルの偏心位置)
21b 第2の偏心位置(第2の切断テーブルの偏心位置)
24 基板載置位置
25 基板切断位置
26 移動領域(個片化ライン)
26a 第1の移動領域(第1の切断テーブルの移動領域)
26b 第2の移動領域(第2の切断テーブルの移動領域)
27 アライメント機構
28 第1の切断機構
29 第2の切断機構
30 洗浄部
31 蛇腹部材
31a 第1の蛇腹部材
31b 第2の蛇腹部材
33 最小の間隔
41 基板装填部
42 押出部材
43 パッケージ供給部
44 パッケージ検査部
45 検査用カメラ
46 パッケージ選別手段
47 良品トレイ
48 不良品トレイ
51 吸引孔
51a 第1の吸引孔
51b 第2の吸引孔
52 真空引き機構
52a 第1の真空引き機構
52b 第2の真空引き機構
53 テーブル溝
53a 第1のテーブル溝
53b 第2のテーブル溝
54 アライメント往復移動機構
55 切断機構の往復移動機構
57 幅(切削溝の溝幅)
58 切削溝(カーフ)
59 カーフチェック機構(カーフ検知機構)
60 第1の摺動連結部材
61 第2の摺動連結部材
62 一体化切断検知手段
63 第1のブレード(回転切断刃)
64 第2のブレード(回転切断刃)
65 切断方向
66 切断方向とは反対の方向(チェック方向)
67 冷却水噴射機構
68 冷却管(噴射孔)
69 切削水噴射機構
70 破材除去機構(破材噴き飛ばし機構)
71 エアブロー機構
A 基板の装填ユニット
B 基板の切断ユニット
C パッケージの検査ユニット
D パッケージの収容ユニット

Claims (10)

  1. 基板の切断装置を用いて、まず、前記した装置の基板載置位置で成形済基板を切断テーブルに載置して前記した装置の基板切断位置に移動させ、次に、前記した基板切断位置で前記した成形済基板を前記した切断テーブルに載置した状態で切断機構にて切断してパッケージを形成する基板の切断方法であって、
    まず、前記した基板載置位置において、前記した成形済基板をアライメント機構でアライメントすることにより、前記した成形済基板に切断線を設定し、次に、前記した基板切断位置において、前記した切断機構にて前記した切断線を切断して形成された切削溝の幅をカーフチェック機構で検知することを特徴とする基板の切断方法。
  2. 基板の切断装置を用いて、まず、前記した装置の基板載置位置で成形済基板を切断テーブルに載置して前記した装置の基板切断位置に移動させ、次に、前記した基板切断位置で前記した切断テーブルに前記した成形済基板を載置した状態で切断機構にて切断してパッケージを形成する基板の切断方法であって、
    前記した基板載置位置において、前記した成形済基板をアライメント機構でアライメントすることにより、前記した成形済基板に切断線を設定する工程と、
    前記した基板切断位置において、前記した成形済基板の切断線を前記した切断機構にて切断することにより、前記した成形済基板に前記した切断線に対応した切削溝を形成する工程と、
    前記した基板切断位置において、前記した成形済基板に形成された切削溝の幅をカーフチェック機構で検知する工程とを行い、
    前記した切断線の切断工程時に、前記した切断機構を切断方向に相対的に移動させることによって前記した切断線を切断し、前記した切削溝の幅の検知工程時に、前記したカーフチェック機構を前記した切断方向とは反対の方向に相対的に移動させることによって前記した切削溝の幅を前記したカーフチェック機構で検知することを特徴とする基板の切断方法。
  3. 2個の切断テーブルを備えた基板の切断装置を用いて、前記した2個の切断テーブルを各別に前記した装置に設けた基板載置位置から基板切断位置に移動させると共に、前記した切断テーブルの夫々において、まず、前記した基板載置位置で前記した切断テーブルに成形済基板を載置し、次に、前記した基板切断位置で前記した成形済基板を前記した切断テーブルに載置した状態で切断機構にて切断してパッケージを形成する基板の切断方法であって、
    前記した切断テーブルの夫々において、まず、前記した基板載置位置において、前記した成形済基板をアライメント機構でアライメントすることにより、前記した成形済基板に切断線を設定し、次に、前記した基板切断位置において、前記した切断機構にて形成された切削溝の幅をカーフチェック機構で検知する工程を行うことを特徴とする基板の切断方法。
  4. 2個の切断テーブルに載置した成形済基板を切断機構で各別に切断するときに、前記した各切断テーブルの夫々を前記した切断テーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度にて各別に回転させることを特徴とする請求項3に記載の基板の切断方法。
  5. 成形済基板の所要個所を切断する切断機構と、前記した成形済基板を載置する切断テーブルと、前記した切断テーブルを基板載置位置と基板切断位置との間を往復移動させる往復移動手段とを有する基板の切断装置であって、前記した基板載置位置において、前記した切断テーブルに載置した成形済基板をアライメントするアライメント機構を設けると共に、前記した基板切断位置において、前記した切断機構で前記した成形済基板を切断して形成された切削溝の幅を検知するカーフチェック機構を設けたことを特徴とする基板の切断装置。
  6. 切断機構とカーフチェック機構とを一体化した一体化切断検知手段を設けて構成したことを特徴とする請求項5に記載の基板の切断装置。
  7. 切断機構とカーフチェック機構とを一体化した一体化切断検知手段を設けて構成すると共に、前記した一体化切断検知手段における切断機構とカーフチェック機構とを前記した切断機構が切断する切断線上に配置するように構成したことを特徴とする請求項5に記載の基板の切断装置。
  8. 切断テーブルを2個、設けたことを特徴とする請求項5に記載の基板の切断装置。
  9. 切断テーブルの偏心位置を回転の中心位置にして所要の角度にて回転させる回転機構を設けたことを特徴とする請求項5に記載の基板の切断装置。
  10. 切断機構にて切断されて形成されたパッケージの表面に、空気と水とを混合した二流体混合液を噴き付けてパッケージ表面に付着した破材を除去する破材除去機構を設けて構成したことを特徴とする請求項5に記載の基板の切断装置。
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