JP2009213131A - パルス幅変調回路及びそれを用いたスイッチングアンプ - Google Patents

パルス幅変調回路及びそれを用いたスイッチングアンプ Download PDF

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Abstract

【課題】温度係数によって直流バイアス電流および放電電流の電流値が変動する場合であっても、入力信号に正確に対応するパルス幅変調信号を出力する。
【解決手段】電流生成回路14は、電圧Vs2を供給する電圧源31と、電圧源31から供給される電圧Vs2に基づいて放電電流Idを生成する電圧電流変換回路33と、電圧Vmを供給するダイオード32と、電圧源31から供給される電圧Vs2と、ダイオード32から供給される電圧Vmと、オーディオ信号eSの電圧とに基づいて充電電流Ij=Ic+Δiを生成する電圧電流変換回路(電圧電流変換回路34,35,電流電圧変換回路36,加算手段であるオペアンプ37)とを有する。
【選択図】図4

Description

本願発明は、例えばオーディオ信号を周期が一定でデューティ比がそのオーディオ信号の振幅に応じて変化するパルス幅変調信号に変換して出力するパルス幅変調回路及びそれを用いたスイッチングアンプ(例えばオーディオアンプ)に関するものである。
従来、オーディオ信号などの交流電圧信号からその振幅に応じてデューティ比が変化するパルス幅変調信号に変換するパルス幅変調回路が提案されている。例えば、下記特許文献1には、単安定マルチバイブレータを用いたパルス幅変調回路が提案されている。また、出願人は、単安定マルチバイブレータを用いないタイプのパルス幅変調回路を提案している(例えば、下記特許文献2、先行出願(特願2007−312386))。
図12は、出願人が提案しているパルス幅変調回路の概略構成を示す回路図である。また、図13,図14は、図12に示すパルス幅変調回路の各信号の電圧波形を示すタイミングチャートである。なお、図13,図14は、主として第1コンデンサC11の充放電動作における波形を示している。
図12に示すパルス幅変調回路51は、基準クロック生成回路54と、デッドタイム生成回路55と、立下りエッジ検出回路56と、充電電流生成回路57と、放電電流生成回路58と、電流バイパス回路59と、第1〜第4スイッチSW11〜SW14と、第1,第2コンデンサC11,C12と、第1,第2RSフリップフロップ回路60,61と、NAND回路からなる信号出力回路62とによって構成されている。
図12に示すパルス幅変調回路51では、充電電流生成回路57によってオーディオ信号eSから第1,第2コンデンサC11,C12を充電するための電流信号Ij(以下、「充電電流Ij」という。)が生成され、放電電流生成回路58によって第1,第2コンデンサC11,C12を放電するための電流Id(以下、「放電電流Id」という。)が生成され、基準クロック生成回路54によって基準クロックMCLKが生成される。
充電電流IjはIj=Ic±Δiで表される。−Vccと抵抗素子R11,R12とよってオペアンプ63の出力端のバイアス電圧が決定され、直流バイアス電流Ic(>0)は、当該バイアス電圧と、抵抗素子R14、トランジスタQ11及び電圧源64とによって決定される。また、±Δiはオーディオ信号eS(交流電圧信号)を電圧−電流変換した電流分である。
デッドタイム生成回路55によって基準クロックMCLKに基づき、第1コンデンサC11の充電動作を制御する第1切換信号φ1と第2コンデンサC12の充電動作を制御する第2切換信号φ2とが生成される(図13(b),(c)参照)。第1RSフリップフロップ回路60によって第1コンデンサC11の放電動作を制御する第3切換信号φ3が生成され(図13(f)参照)、第2RSフリップフロップ回路61によって第2コンデンサC12の放電動作を制御する第4切換信号φ4が生成される。
第1コンデンサC11は、第1スイッチSW11によって第1切換信号φ1のオン期間(ハイレベルの期間)にだけ充電電流生成回路57からの充電電流Ij(=Ic±Δi)が供給されることにより充電される。この充電により、第1コンデンサC11は第1切換信号φ1のハイレベル期間に電圧Vthからオーディオ信号eSの振幅Eに応じた電圧まで上昇する(図13(b),及び(e)の実線L1参照)。
第1切換信号φ1のオフ期間(ローレベルの期間)では、立下りエッジ検出回路56による第1切換信号φ1の立下り(ローレベル反転)を検出した第1セット信号set1(一瞬ローレベルに下がる信号)が第1RSフリップフロップ回路60のセット端子に入力されると、第1RSフリップフロップ回路60の一方の出力端子から出力される第3切換信号φ3がハイレベルに反転し、第3スイッチSW13によって放電電流生成回路58からの放電電流Idが第1コンデンサC11に供給され、これにより第1コンデンサC11の放電が開始される(図13(d),(e)の実線L1,(f)参照)。
放電開始後に第1コンデンサC11の電圧が充電終了電圧から閾値電圧Vth(第1RSフリップフロップ回路60におけるハイレベルとローレベルを分ける閾値電圧)に低下すると、その電圧が第1リセット信号res1として第1RSフリップフロップ回路60に入力され、第3切換信号φ3がローレベルに反転し、第3スイッチSW13によって放電電流生成回路58が電気的に切り離される。
第1RSフリップフロップ回路60の他方の出力端子から出力される出力rsout1は、第1セット信号set1が入力されると、ローレベルに反転し、その後、第1リセット信号res1が入力されると、ハイレベルに反転する。すなわち、第1RSフリップフロップ回路60の他方の出力端子からは、放電期間毎に第1コンデンサC11の放電時間(充電終了電圧から閾値電圧Vthに低下するまでの時間)と同一のパルス幅を有するパルス信号からなる出力rsout1が出力される(図13(g)参照)。
第2コンデンサC12についても第1コンデンサC11と同様の充放電制御が行われ、第2RSフリップフロップ回路61の他方の出力端子から、放電期間毎に第2コンデンサC12の放電時間(充電終了電圧から閾値電圧Vthに低下するまでの時間)と同一のパルス幅を有するパルス信号からなる出力rsout2が出力される。
第2コンデンサC12の充放電動作は第2切換信号φ2に基づいて制御されるので、その充放電期間は第1コンデンサC11の充放電期間に対して基準クロックMCLKの半周期分だけずれている。従って、出力rsout1のパルス信号と出力rsout2のパルス信号は基準クロックMCLKの半周期毎に交互に生成される。
そして、信号出力回路62から出力rsout1と出力rsout2を合成したパルス幅変調信号PWMoutが出力される(図13(h)参照)。
なお、図13(e)に示す実線L1は、第1コンデンサC11の充放電波形であってオーディオ信号eSが無信号(Δi=0)の場合の波形を示している。オーディオ信号eSが無信号(Δi=0)の場合は、第1コンデンサC11は直流バイアス電流Icによって充電されるが、この直流バイアス電流Icは、充電終了電圧が第1RSフリップフロップ回路60の電源電圧Vccと閾値電圧Vthの中点の電位Vm(≒(Vcc−Vth)/2)になるように設定されている。
オーディオ信号eSの振幅Eが正の場合(Ij=Ic+Δiの場合)には、その振幅Eの大きさに応じて実線L1よりも充電波形の傾きが急になる。一方、オーディオ信号eSの振幅Eが負の場合(Ij=Ic−Δiの場合)には、その振幅Eの大きさに応じて実線L1よりも充電波形の傾きが緩やかになる。従って、オーディオ信号に応じて、ハイレベルの期間が変化するパルス幅変調信号が出力される。
特開2007−89122号公報 特開2008−206128号公報
上記の通り、パルス幅変調回路51は、第1,第2コンデンサC1,C2を充電する充電電流Ijを生成するための充電電流生成回路57、及び、第1,第2コンデンサC1,C2を放電する放電電流Idを生成するための放電電流生成回路58が独立して個別に設けられている。また、パルス幅変調回路51は、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの電流値がIc:Id=1:2の関係である場合に、オーディオ信号eSの振幅値が0のときに、パルス幅変調信号PWMoutの変調度が0(デューティ比50%、ハイレベルとローレベルとの期間が一致)になる。しかし、充電電流生成回路57や放電電流生成回路58が有する定電圧源64,65等が半導体素子や抵抗を含んでいるので、半導体素子や抵抗が有する温度係数によって、定電圧源64,65が出力する電圧値が温度に応じて変動する。その結果、その温度係数の影響によって、温度に応じて、直流バイアス電流Icおよび放電電流Idの電流値が変動する。各電流の電流値が変動したとしても、直流バイアス電流Icおよび放電電流Idの比率がIc:Id=1:2の関係を維持している場合には、正常なパルス幅変調信号PWMoutを出力することができる。しかし、直流バイアス電流Icおよび放電電流Idの比率がIc:Id=1:2の関係を維持していない場合には、パルス幅変調信号PWMoutにDCオフセットが生じる。
オーディオ信号eSの振幅が0の場合を例に詳細を説明する。まず、温度に応じて、放電電流Idは変動せずに直流バイアス電流Icのみが温度係数によって増加した場合、図13(e)の破線L2に示すように、コンデンサC11の充電波形の傾きが実線L1に比べて急峻になり、第1切換信号φ1のハイレベルの期間にコンデンサC11に充電される充電終了電圧が大きくなる。放電電流Idは変動していないので、コンデンサC11の充電電圧が閾値電圧Vthに達するまでの時間が実線L1と比較して長くなり、出力されるパルス幅変調信号PWMoutはハイレベルの期間が実線L1のときよりも長くなってしまい、変調度が変化してしまう。一方、温度に応じて、放電電流Idは変動せずに直流バイアス電流Icのみが温度係数によって減少した場合、図13(e)の破線L3に示すように、コンデンサC11の充電波形の傾きが実線L1に比べて緩やかになり、第1切換信号φ1のハイレベルの期間にコンデンサC11に充電される充電終了電圧が小さくなる。放電電流Idは変動していないので、コンデンサC11の充電電圧が閾値電圧Vthに達するまでの時間が実線L1と比較して短くなり、出力されるパルス幅変調信号PWMoutのハイレベルの期間が短くなり、変調度が変化してしまう。
次に、温度に応じて、直流バイアス電流Icは変動せずに放電電流Idのみが温度係数によって増加した場合、図14(e)の破線L4に示すように、第1切換信号φ1のハイレベルの期間にコンデンサC11に充電される充電終了電圧は実線L1のときと同じであるが、放電波形の傾きが急峻になるので、コンデンサC11の充電電圧が閾値電圧Vthに達するまでの時間が実線L1と比較して短くなり、出力されるパルス幅変調信号PWMoutのハイレベルの期間が短くなり、変調度が変化してしまう。一方、直流バイアス電流Icは変動せずに放電電流Idのみが温度係数によって減少した場合、図14(e)の破線L5に示すように、第1切換信号φ1のハイレベルの期間にコンデンサC11に充電される充電終了電圧は実線L1のときと同じであるが、放電波形の傾きが緩やかになるので、コンデンサC11の充電電圧が閾値電圧Vthに達するまでの時間が実線L1と比較して長くなり、出力されるパルス幅変調信号PWMoutのハイレベルの期間が長くなり、変調度が変化してしまう。
なお、直流バイアス電流Icおよび放電電流Idが共に温度係数によって変動し、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの比が1:2の関係から外れた場合にも、上記いずれかの状態になってしまう。
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、上記構成を有するパルス変調回路において、温度係数によって直流バイアス電流Icおよび放電電流Idの電流値が変動する場合であっても、入力信号に正確に対応するパルス幅変調信号を出力するパルス幅変調回路及びそれを適用したスイッチングアンプを提供することを目的とする。
本発明の好ましい実施形態によるパルス幅変調回路は、電荷を蓄積する第1電荷蓄積手段と、電荷を蓄積する第2電荷蓄積手段と、入力される交流電圧から当該交流電圧の振幅に応じて電流値が変化する第1の電流を生成し、かつ、第2の電流を生成する電流生成手段と、前記第1の電流に基づいて所定のクロック信号の半周期である第1期間において前記第1電荷蓄積手段における電圧を変化させ、前記第2の電流に基づいて前記第1期間とは半周期ずれた前記第1期間に続く第2期間において前記第1電荷蓄積手段における電圧を前記第1期間における増減方向と逆向きに変化させるとともに、前記第1の電流に基づいて前記第2電荷蓄積手段における電圧を変化させ、前記第2の電流に基づいて前記第2期間とは半周期ずれた前記第2期間に続く第3期間において前記第2電荷蓄積手段における電圧を前記第2期間における増減方向と逆向きに変化させる電圧制御手段と、前記第2期間が開始されてから前記第1電荷蓄積手段における電圧が閾値電圧に到達するまでの時間を検出する第1検出手段と、前記第3期間が開始されてから前記第2電荷蓄積手段における電圧が前記閾値電圧に到達するまでの時間を検出する第2検出手段と、前記第1検出手段及び第2検出手段から前記クロック信号の半周期ごとに交互に繰り返し出力される時間に基づいて、当該時間のパルス幅を有するパルス信号を生成するパルス信号生成手段とを備え、前記電流生成手段が、第1の電源電圧を供給する第1の電圧源と、前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧に基づいて前記第2の電流を生成する第1電圧電流変換手段と、前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧と、前記交流電圧とに基づいて前記第1の電流を生成する第2電圧電流変換手段とを有する。
第1の電流および第2の電流が、共通の第1の電源電圧によって生成されることにより、第1の電圧源の温度係数により第1の電源電圧が変動し、第1の電流の直流バイアス電流と第2の電流とが変動する場合であっても、第1の電流の直流バイアス電流と第2の電流との比を一定にすることができる。第1の電流の直流バイアス電流の電流値が第1の電源電圧の変動によって変動した場合に、第2の電流の電流値も同じ比率で変動するからである。従って、温度係数によって第1の電流の直流バイアス電流と第2の電流とが変動する場合であっても、入力信号に正確に対応するパルス幅変調信号を出力することができる。
好ましくは、前記電流生成手段が、第2の電源電圧を供給する第2の電圧源をさらに有し、前記第2電圧電流変換手段が、前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧と、前記第2の電圧源から供給される前記第2の電源電圧と、前記交流電圧とに基づいて前記第1の電流を生成する。
第1の電流および第2の電流が、共通の第1の電源電圧によって生成されると共に、第1の電流の生成には第2の電源電圧がさらに用いられることにより、各素子の温度係数などによって第1の電流の直流バイアス電流と第2の電流とが変動する場合であっても、第1の電流の直流バイアス電流と第2の電流との比を一定にすることができる。従って、温度係数によって第1の電流の直流バイアス電流と第2の電流とが変動する場合であっても、入力信号に正確に対応するパルス幅変調信号を出力することができる。
好ましくは、前記第2電圧電流変換手段が、前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧と、前記第2の電圧源から供給される前記第2の電源電圧とに基づいて第3の電流を生成する第3電圧電流変換手段と、前記第3電圧電流変換手段から供給される前記第3の電流に基づいて第3の電圧を生成する電流電圧変換手段と、前記第3の電圧と前記交流電圧とを加算して、第4の電圧を生成する加算手段と、前記第4の電圧に基づいて前記第1の電流を生成する第4電圧電流変換手段とを含む。
好ましくは、前記電流生成手段が、第3の電源電圧を供給する第3の電圧源をさらに有し、前記第2電圧電流変換手段が、前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧と、前記第2の電圧源から供給される前記第2の電源電圧とに基づいて第3の電流を生成する第3電圧電流変換手段と、前記第3電圧電流変換手段から供給される前記第3の電流に基づいて第3の電圧を生成する電流電圧変換手段と、前記第3の電圧と前記交流電圧とを加算して、第4の電圧を生成する加算手段と、前記第4の電圧と前記第3の電源電圧とに基づいて前記第1の電流を生成する第4電圧電流変換手段とを含む。
好ましくは、前記第2電圧電流変換手段が、前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧に基づいて第3の電流を生成する第3電圧電流変換手段と、前記第3電圧電流変換手段から供給される前記第3の電流に基づいて第3の電圧を生成する電流電圧変換手段と、前記第3の電圧と前記交流電圧とを加算して、第4の電圧を生成する加算手段と、前記第4の電圧と前記第2の電源電圧とに基づいて前記第1の電流を生成する第4電圧電流変換手段とを含む。
好ましくは、前記第2電圧電流変換手段が、前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧に基づいて、前記第2の電流と同じ電流値である第3の電流を生成する第3電圧電流変換手段と、前記第3の電流の1/2の電流に前記交流電圧に基づく電流を加算した第4の電流を生成する差動回路と、前記第4の電流と同じ電流値である前記第1の電流を生成するカレントミラー回路とを含む。
好ましくは、前記第1,第2の電荷蓄積手段は、前記第1の電流で充電され、前記第2の電流で放電される。
好ましくは、前記第1,第2の電荷蓄積手段は、前記第1の電流で放電され、前記第2の電流で充電される。
好ましくは、前記クロック信号に基づいて前記各期間の切換タイミングを定める切換信号を生成する切換信号生成手段と、前記切換信号生成手段で生成される切換信号の立下りエッジを検出する立下り検出手段とを備え、前記第1検出手段は、前記第2期間において前記第1電荷蓄積手段に蓄積された充電電圧をリセット信号として入力し、前記立下り検出手段で検出された前記切換信号の立下りエッジ信号をセット信号として入力する第1フリップフロップ手段によって構成され、前記第2検出手段は、前記第3期間において前記第2電荷蓄積手段に蓄積された充電電圧をリセット信号として入力し、前記立下り検出手段で検出された前記切換信号の立下りエッジ信号をセット信号として入力する第2フリップフロップ手段によって構成され、前記パルス信号生成手段は、前記第1フリップフロップ手段の出力と、前記第2フリップフロップ手段の出力とに基づいて前記パルス信号を生成する。
好ましくは、前記第1電荷蓄積手段における電圧が前記閾値電圧に到達してから前記第3期間が開始されるまで前記第1電荷蓄積手段における電圧を前記閾値電圧に維持する第1電圧維持手段と、前記第2電荷蓄積手段における電圧が前記閾値電圧に到達してから前記第3期間とは半周期ずれた前記第3期間に続く第4期間が開始されるまで前記第2電荷蓄積手段における電圧を前記閾値電圧に維持する第2電圧維持手段とをさらに備える。
本発明の好ましい実施形態によるスイッチングアンプは、上記いずれかのパルス幅変調回路と、所定の基準電源電圧を出力する電圧源と、前記パルス幅変調回路から出力される変調信号に基づいて、前記電圧源から供給される前記基準電源電圧をスイッチングするスイッチング回路とを備える。
第1の電流および第2の電流が、共通の第1の電源電圧によって生成されるることにより、各素子の温度係数などによって第1の電流の直流バイアス電流と第2の電流とが変動する場合であっても、第1の電流の直流バイアス電流と第2の電流との比を一定にすることができる。従って、温度係数によって第1の電流の直流バイアス電流と第2の電流とが変動する場合であっても、入力信号に正確に対応するパルス幅変調信号を出力することができる。
本願発明に係るパルス幅変調回路が適用されるスイッチングアンプを示す構成図である。 本願発明に係るパルス幅変調回路の第1実施形態を示すブロック回路図である。 第1実施形態の電流生成回路14を示すブロック図である。 第1実施形態の電流生成回路14を示す回路図である。 オーディオ信号の振幅が0の場合の動作を示すタイムチャートを示す図である。 オーディオ信号の振幅が正の場合の動作を示すタイムチャートを示す図である。 第2実施形態の電流生成回路44を示す回路図である。 第3実施形態の電流生成回路54を示す回路図である。 第4実施形態の電流生成回路60を示すブロック図である。 第4実施形態の電流生成回路60を示す回路図である。 本発明に係るパルス幅変調回路の第5実施形態を示すブロック回路図である。 出願人が提案しているパルス幅変調回路を示す回路図である。 図12に示すパルス幅変調回路における各信号の電圧波形を示すタイミングチャートである。 図12に示すパルス幅変調回路における各信号の電圧波形を示すタイミングチャートである。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。図1は、本願発明に係るパルス幅変調(PWM)回路が適用されるスイッチングアンプを示す構成図である。図2は、図1に示すパルス幅変調回路を表すブロック回路図である。
[スイッチングアンプの構成]
このスイッチングアンプは、オーディオ信号発生源AUに接続されたパルス幅変調回路1と、スイッチング回路2と、ローパスフィルタ回路3と、正負の電源電圧+EB,−EBを供給する第1電源4及び第2電源5とを備えている。ローパスフィルタ回路3の出力には、負荷RLとしてのスピーカ(図略)が接続されている。
パルス幅変調回路1は、オーディオ信号発生源AUから出力された入力信号としてのオーディオ信号eSをパルス幅変調信号PWMoutに変換して出力するものである。パルス幅変調回路1から出力されたパルス幅変調信号PWMoutは、スイッチング回路2に入力される。
スイッチング回路2は、パルス幅変調信号PWMoutによってオン、オフ動作が制御されるスイッチ素子SW−Aと、パルス幅変調回路1から出力されるパルス幅変調信号PWMoutの位相を反転させるインバータ2aと、このインバータ2aから出力される位相が反転されたパルス幅変調信号PWMout’によってオン、オフ動作が制御されるスイッチ素子SW−Bと、両スイッチ素子SW−A,SW−Bの両端にそれぞれ接続された逆電流防止用ダイオードD−A,D−Bとを備えている。
スイッチング回路2では、第1電源4及び第2電源5から正負の電源電圧+EB,−EBがそれぞれスイッチ素子SW−Aとスイッチ素子SW−Bとを介して負荷RLに供給されるが、スイッチ素子SW−Aとスイッチ素子SW−Bは、パルス幅変調信号PWMoutとパルス幅変調信号PWMout’とによってそれぞれ交互にオン、オフ動作が行われるので、ローパスフィルタ回路3及び負荷RLには電源電圧+EBと電源電圧−EBとが交互に供給される。すなわち、負荷RLには、ローパスフィルタ回路3を介して+EBと−EBとの間でレベルが変化し、パルス幅変調信号PWMoutと同一のデューティ比を有する矩形波電圧が供給される。
ローパスフィルタ回路3は、コイルL0及びコンデンサC0によるLC回路によって構成されている。ローパスフィルタ回路3は、スイッチング回路2から入力される矩形波電圧の高周波成分を除去する回路であり、例えば60kHzのカットオフ周波数を有する。ローパスフィルタ回路3からはパルス幅変調信号PWMoutを復調した交流電圧信号(オーディオ信号eSとほぼ同一波形の交流電圧信号)が出力され、この交流電圧信号が負荷RLに供給されることによりオーディオ信号eSが音声として出力される。
[パルス幅変調回路の構成]
パルス幅変調回路1は、図2に示すように、基準クロック生成回路11と、デッドタイム生成回路12と、立下りエッジ検出回路13と、充電電流・放電電流生成回路(以下、電流生成回路という。)14と、第1〜第4スイッチSW1〜SW4と、第1,第2コンデンサC1,C2と、電流バイパス回路16と、第1,第2RSフリップフロップ回路17,18と、信号出力回路19とによって構成されている。
パルス幅変調回路1は、
(1)外部から入力されるオーディオ信号eSから電流生成回路14によって第1,第2コンデンサC1,C2を充電するための充電電流Ijを生成する。
(2)基準クロックMCLKの1周期のうち、例えば、第1コンデンサC1については前半の半周期を充電期間、後半の半周期を放電期間とし、第2コンデンサC2については前半の半周期を放電期間、後半の半周期を充電期間とすると、第1,第2コンデンサC1,C2を各充電期間に充電電流Ijで充電し、各放電期間で第1,第2コンデンサC1,C2の蓄積電荷を放電電流Idで放電させる。
(3)第1,第2コンデンサC1,C2の各放電期間毎に、放電開始時(充電終了時)から第1,第2コンデンサC1,C2の電圧が所定の閾値電圧Vthに変化するまでの放電時間と同一のパルス幅を有するパルス信号をそれぞれ生成する。
(4)基準クロックMCLKの半周期毎に交互に生成されるパルス信号を合成してパルス幅変調信号PWMoutを生成する。
という動作原理によってオーディオ信号eSをパルス幅変調信号PWMoutに変換する。
基準クロック生成回路11は、上記の基準クロックMCLKを生成する回路である。基準クロックMCLKは、周期が一定でデューティ比がほぼ50%のクロック信号であり、第1,第2スイッチSW1,SW2のオン、オフ動作を制御するための第1,第2切換信号φ1,φ2の基準信号となるものである。また、基準クロックMCLKはパルス幅変調信号PWMoutの周期を規定する基準信号にもなっている。基準クロック生成回路11は、基準クロックMCLKをデッドタイム生成回路12に出力する。なお、基準クロック生成回路11は、パルス幅変調回路1の外部に設けられ、外部クロック信号として基準クロックMCLKをパルス幅変調回路1に対して与えるように構成されていてもよい。
デッドタイム生成回路12は、基準クロック生成回路11からの基準クロックMCLKに基づいて、第1切換信号φ1と第2切換信号φ2とを生成する回路である。第2切換信号φ2は第1切換信号φ1に対して逆位相の関係を有するが、第2切換信号φ2の立下りタイミングと立上がりタイミングがそれぞれ第1切換信号φ1の立上がりタイミングと立下がりタイミングに一致しないように、第2切換信号φ2のレベル反転のタイミングは第1切換信号φ1のレベル反転のタイミングに対して所定時間ΔT(デッドタイム)だけずれている。
すなわち、第1切換信号φ1は、図5の(a),(b)に示すように、基準クロックMCLKがローレベルからハイレベルに反転したときから所定期間ΔTだけ遅れてローレベルからハイレベルに反転し、基準クロックMCLKがハイレベルからローレベルに反転すると同時にハイレベルからローレベルに反転する信号である。一方、第2切換信号φ2は、図5の(a),(c)に示すように、基準クロックMCLKがローレベルからハイレベルに反転すると同時にハイレベルからローレベルに反転し、基準クロックMCLKがハイレベルからローレベルに反転したときから所定期間ΔTだけ遅れてローレベルからハイレベルに反転する信号である。
第1切換信号φ1と第2切換信号φ2との間にデッドタイムを設けることにより、図5の(b),(c)に示すように、第1切換信号φ1のハイレベル反転と第2切換信号φ2のローレベル反転とが同時に生じないとともに、第1切換信号φ1のローレベル反転と第2切換信号φ2のハイレベル反転とが同時に生じないので、第1切換信号φ1によって第1スイッチSW1をオフ状態からオン状態に切り換えるとき(電流生成回路14の充電電流Ijを供給するノードを第1コンデンサC1に接続するとき)には、第2スイッチSW2は既に第2切換信号φ2によってオフ状態に切り換えられており(電流生成回路14の充電電流Ijを供給するノードは既に第2コンデンサC2から切り離されており)、電流生成回路14の充電電流Ijを供給するノードが同時に第1,第2コンデンサC1,2に接続されることがない。また、第2切換信号φ2によって第2スイッチSW2をオフ状態からオン状態に切り換えるとき(電流生成回路14の充電電流Ijを供給するノードを第2コンデンサC2に接続するとき)にも、第1スイッチSW1は既に第1切換信号φ1によってオフ状態に切り換えられており(電流生成回路14の充電電流Ijを供給するノードは既に第1コンデンサC1から切り離されており)、電流生成回路14の充電電流Ijを供給するノードが同時に第1,第2コンデンサC1,C2に接続されることがない。
これにより、第1コンデンサC1の充電中に電流生成回路14から第1コンデンサC1に供給されている充電電流Ijが第2コンデンサC2にも供給されたり、逆に第2コンデンサC2の充電中に電流生成回路14から第2コンデンサC2に供給されている充電電流Ijが第1コンデンサC1にも供給されたりすることがないので、第1,第2RSフリップフロップ回路17,18からそれぞれ出力されるパルス信号のパルス幅に誤差が生じ、その結果、パルス幅変調信号PWMoutのパルス幅に誤差が生じるという不都合を防止することができる。第1,第2切換信号φ1,φ2は、第1,第2スイッチSW1,SW2にそれぞれ出力されるとともに、立下りエッジ検出回路13に出力される。
なお、デッドタイム生成回路12で設けられるデッドタイムは極めて微小な時間で、実質的に第1スイッチSW1は基準クロックMCLKによってオン、オフが制御され、第2スイッチSW2は基準クロックMCLKの位相を反転したクロックによってオン、オフが制御されているということができる。
立下りエッジ検出回路13は、後述する第1,第2RSフリップフロップ回路17,18に供給される第1,第2セット信号set1,set2を出力する回路である。すなわち、立下りエッジ検出回路13は、第1切換信号φ1がハイレベルからローレベルに立下がるタイミングを検出し、図5(d)に示すように、その検出タイミングに一瞬ローレベルに立ち下がる信号を第1セット信号set1として第1RSフリップフロップ回路17に出力する。また、立下りエッジ検出回路13は、第2切換信号φ2がハイレベルからローレベルに立下がるタイミングを検出し、図5(e)に示すように、その検出タイミングに一瞬ローレベルに立ち下がる信号を第2セット信号set2として第2RSフリップフロップ回路18に出力する。
電流生成回路14は、オーディオ信号発生源AUからパルス幅変調回路1に供給されるオーディオ信号eSを電圧−電流変換し、その変換した電流Δiに直流バイアス電流Icを加えた充電電流Ijを生成する回路である。電流生成回路14の充電電流Ijを出力するノードは、第1,第2スイッチSW1,SW2を介して第1,第2コンデンサC1,C2にそれぞれ接続されており、第1スイッチSW1がオン状態では第1コンデンサC1に接続されて充電電流Ijで第1コンデンサC1を充電し、第2スイッチSW2がオン状態では第2コンデンサC2に接続されて充電電流Ijで第2コンデンサC2を充電する。
また、電流生成回路14は、放電電流Idを生成し、第1,第2コンデンサC1,C2の蓄積電荷を放電電流Idで放電させる。すなわち、電流生成回路14の放電電流Idが出力されるノードは、第3,第4スイッチSW3,SW4を介して第1,第2コンデンサC1,C2にそれぞれ接続されており、第3スイッチSW3がオン動作して第1コンデンサC1に接続されると、第1コンデンサC1の蓄積電荷を放電電流Idで放電させ、第4スイッチSW4がオン動作して第2コンデンサC2に接続されると、第2コンデンサC2の蓄積電荷を放電電流Idで放電させる。なお、電流生成回路14の詳細については、後述する。
電流バイパス回路16は、ダイオードD2と電圧源23とからなる。電流バイパス回路16は、電流生成回路14の放電電流Idを出力するノードが第3,第4スイッチSW3,SW4によって電気的に第1,第2コンデンサC1,C2に接続されていないときにも放電電流Idを流しておくためのものである。すなわち、電流生成回路14の放電電流Idを出力するノードが第3,第4スイッチSW3,SW4によって電気的に第1,第2コンデンサC1,C2に接続されていないときには、ダイオードD2がオン状態となり、電流生成回路14の放電電流Idを出力するノードに電圧源23が接続される。
この状態で、例えば、第3スイッチSW3がオンになり、電流生成回路14の放電電流Idを出力するノードに第1コンデンサC1が接続されると、第1コンデンサC1の電圧はダイオードD2のカソード側の電圧よりも高いので、ダイオードD2はオフ状態となり、放電電流Idの流れる経路は、電圧源23から第1コンデンサC1に切り換えられる。すなわち、第3スイッチSW3がオンになると同時に、第1コンデンサC1の蓄積電荷の放電電流Idでの放電動作が開始される。なお、第4スイッチSW4がオンになったときも同様の動作が行われ、第4スイッチSW4がオンになると同時に、第2コンデンサC2の蓄積電荷の放電電流Idでの放電動作が開始される。
第1,第2スイッチSW1,SW2は、第1,第2コンデンサC1,C2の電流生成回路14からの充電電流Ijによる充電動作を制御するためのスイッチである。第1スイッチSW1の一端は電流生成回路14の充電電流Ijを出力するノードに接続され、第1スイッチSW1の他端は、第1コンデンサC1の一端(図2のA点参照)に接続されている。第1スイッチSW1がオン動作をすると(閉成状態になると)、第1コンデンサC1の充電経路が形成される。また、第2スイッチSW2の一端も電流生成回路14の充電電流Ijを出力するノードに接続され、第2スイッチSW2の他端は、第2コンデンサC2の一端(図2のA’点参照)に接続されている。第2スイッチSW2がオン動作をすると(閉成状態になると)、第2コンデンサC2の充電経路が形成される。
第1,第2スイッチSW1,SW2は、デッドタイム生成回路12から出力される第1,第2切換信号φ1,φ2によってオン、オフ動作される。すなわち、第1スイッチSW1は、図5の(b)に示すように、第1切換信号φ1がハイレベルの状態でオン動作し、第1切換信号φ1がローレベルの状態でオフ動作する。また、第2スイッチSW2は、図5の(c)に示すように、第2切換信号φ2がハイレベルの状態でオン動作し、第2切換信号φ2がローレベルの状態でオフ動作する。
第3,第4スイッチSW3,SW4は、第1,第2コンデンサC1,C2の電流生成回路14からの放電電流Idによる放電動作を制御するためのスイッチである。第3スイッチSW3の一端は電流生成回路14の放電電流Idを出力するノードに接続され、第3スイッチSW3の他端は、第1コンデンサC1の一端(図2のA点参照)に接続されている。第3スイッチSW3がオン動作をすると(閉成状態になると)、第1コンデンサC1の放電経路が形成される。また、第4スイッチSW4の一端も電流生成回路14の放電電流Idを出力するノードに接続され、第4スイッチSW4の他端は、第2コンデンサC2の一端(図2のA’点参照)に接続されている。第4スイッチSW4がオン動作をすると(閉成状態になると)、第2コンデンサC2の放電経路が形成される。
第3,第4スイッチSW3,SW4は、後述する第1,第2RSフリップフロップ回路17,18からの第3,第4切換信号φ3,φ4によってオン、オフ動作される。すなわち、第3スイッチSW3は、図5の(h)に示すように、第3切換信号φ3がハイレベルの状態でオン動作し、ローレベルの状態でオフ動作する。また、第4スイッチSW4は、図5の(i)に示すように、第4切換信号φ4がハイレベルの状態でオン動作し、ローレベルの状態でオフ動作する。
第1,第2コンデンサC1,C2は、オーディオ信号eSの振幅(瞬時電圧値)に応じた時間を生成するためのものである。具体的には、第1コンデンサC1は、第1切換信号φ1のオン期間(一定の期間)に第1スイッチSW1がオン動作(このとき、第3スイッチSW3はオフ動作)することにより、電流生成回路14からの充電電流Ij(=Ic±Δi、オーディオ信号eSの振幅(瞬時電圧値)に応じた電流)で充電されることにより閾値電圧Vthからオーディオ信号eSの振幅に応じた電圧(充電終了電圧)に上昇する。その充電動作の終了後に第3スイッチSW3がオン動作(このとき、第1スイッチSW1はオフ動作)することにより、蓄積された電荷が一定の放電電流Idで放電される。そして、この放電動作において、第1コンデンサC1の電圧が充電終了電圧から所定の閾値電圧Vthに低下するまでの放電時間がオーディオ信号eSの振幅(瞬時電圧値)に応じた時間として生成される。
なお、所定の閾値電圧Vthは、第1,第2RSフリップフロップ回路17,18における論理レベルの閾値電圧で、第1,第2RSフリップフロップ回路17,18に供給される電源電圧+Vccの約1/2の電圧である。例えば、第1,第2RSフリップフロップ回路17,18の駆動電圧が+5[v]であれば、閾値電圧Vthはおよそ+2.5[v]である。
第2コンデンサC2は、第3切換信号φ3のオン期間(一定の期間)に第2スイッチSW2がオン動作(このとき、第4スイッチSW4はオフ動作)することにより、電流生成回路14からの充電電流Ijで充電されることにより充電開始電圧Vthからオーディオ信号eSの振幅に応じた電圧(充電終了電圧)に上昇される。その充電動作の終了後に第4スイッチSW4がオン動作(このとき、第2スイッチSW2はオフ動作)することにより、蓄積された電荷が一定の放電電流Idで放電される。そして、この放電動作において、第2コンデンサC2の電圧が充電終了電圧から所定の閾値電圧Vthに低下するまでの放電時間がオーディオ信号eSの振幅(瞬時電圧値)に応じた時間として生成される。
第1RSフリップフロップ回路17は、第1コンデンサC1の各放電期間に、当該第1コンデンサC1の放電時間と同一のパルス幅を有するパルス信号を生成するとともに、第3切換信号φ3を生成する回路である。
第1RSフリップフロップ回路17は、2つのNANDゲート(第1NAND回路NA1と第2NAND回路NA2)によって構成されたRSフリップフロップ回路である。第1コンデンサC1の電圧が第1NAND回路NA1に第1リセット信号res1として入力され、その第1NAND回路NA1から出力rsout1が出力される。また、立下りエッジ検出回路13から出力される第1セット信号set1(瞬時的に閾値電圧Vthよりも低いレベルに立ち下がる信号)が第2NAND回路NA2に入力され、その第2NAND回路NA2から第3切換信号φ3が出力される。
第1RSフリップフロップ回路17は、第1セット信号set1が入力されると、出力rsout1をローレベル、第3切換信号φ3をハイレベル反転し、第1コンデンサC1の電圧がローレベル(閾値電圧Vth以下)になる、すなわち、第1リセット信号res1が入力されると、出力rsout1をハイレベル、第3切換信号φ3をローレベルに反転する。第1セット信号set1の入力タイミングは第1コンデンサC1の放電開始タイミングに対応し、第1リセット信号res1の入力タイミングは第1コンデンサC1の電圧が閾値電圧vthに低下したタイミングであるから、出力rsout1のローレベルの期間は第1コンデンサC1の放電時間に相当する。
従って、第1RSフリップフロップ回路17の第1NAND回路NA1の出力端子からは、第1コンデンサC1の各放電期間に当該第1コンデンサC1の放電時間と同一のパルス幅を有するパルス信号が出力rsout1として出力される。
第2RSフリップフロップ回路18は、第2コンデンサC2の各放電期間に、当該第2コンデンサC2の放電時間と同一のパルス幅を有するパルス信号を生成するとともに、第4切換信号φ4を生成する回路である。
第2RSフリップフロップ回路18も第1RSフリップフロップ回路17と同様に、2つのNANDゲート(第3NAND回路NA3と第4NAND回路NA4)によって構成されたRSフリップフロップ回路である。第2コンデンサC2の電圧が第3NAND回路NA3に第2リセット信号res2として入力され、その第3NAND回路NA3から出力rsout2が出力される。また、立下りエッジ検出回路13から出力される第2セット信号set2(瞬時的に閾値電圧Vthよりも低いレベルに立ち下がる信号)が第4NAND回路NA4に入力され、その第4NAND回路NA4から第4切換信号φ4が出力される。
第2RSフリップフロップ回路18は、第2セット信号set2が入力されると、出力rsout2をローレベル、第4切換信号φ4をハイレベル反転し、第2コンデンサC2の電圧がローレベル(閾値電圧Vth以下)になる、すなわち、第2リセット信号res2が入力されると、出力rsout2をハイレベル、第4切換信号φ4をローレベルに反転する。第2セット信号set2の入力タイミングは第2コンデンサC2の放電開始タイミングに対応し、第2リセット信号res2の入力タイミングは第2コンデンサC2の電圧が閾値電圧vthに低下したタイミングであるから、出力rsout2のローレベルの期間は第2コンデンサC2の放電時間に相当する。
従って、第2RSフリップフロップ回路18の第3NAND回路NA3の出力端子からは、第2コンデンサC2の各放電期間に当該第2コンデンサC2の放電時間と同一のパルス幅を有するパルス信号が出力rsout2として出力される。
信号出力回路19は、第1RSフリップフロップ回路17から出力される出力rsout1と第2RSフリップフロップ回路18から出力される出力rsout2を合成する回路である。信号出力回路19は、NANDゲート(第5NAND回路NA5)で構成されている。出力rsout1は基準クロックMCLKのローレベルの期間にだけパルス信号(第1コンデンサC1の放電時間と同一のパルス幅を有するパルス信号)が発生する信号である一方、出力rsout2は基準クロックMCLKのハイレベルの期間にだけパルス信号(第2コンデンサC2の放電時間と同一のパルス幅を有するパルス信号)が発生する信号であるから、信号出力回路19からは出力rsout1のパルス信号と出力rsout2のパルス信号とが交互に組み合されたパルス信号(基準クロックMCLKの半周期と同一の周期でオーディオ信号のeSの振幅(瞬時電圧値)に対応したパルス幅を有するパルス列の信号)がパルス幅変調PMWoutとして出力される。
[電流生成回路14の構成]
図3は電流生成回路14を示すブロック図であり、図4は電流生成回路14の回路図である。電流生成回路14は、電圧源31,32と、電圧電流変換回路(以下、V/I変換回路という。)33〜35と、電流電圧変換回路(以下、I/V変換回路という。)36とを有している。なお、図3は、説明を簡単化するために充電電流Ijのうち直流バイアス電流Icのみを生成する部分のみを示しており、図4に記載するオーディオ信号eSの電圧を加算するための加算手段(オペアンプ37や抵抗R4)は省略している。
電流生成回路14は、共通の電圧源31から、放電電流Idと、充電電流Ijの直流バイアス電流Icとを生成する。従って、電圧源31の温度係数に起因して電圧Vs2が変動し、直流バイアス電流Icと放電電流Idとが変動する場合であっても、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの変動誤差が相互に打ち消され、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの電流値の比を一定比(例えば、Ic:Id=1:2)に維持することができる。
また、電流生成回路14は、共通の電圧源31から放電電流Idと直流バイアス電流Icとを生成すると共に、特定の温度係数及び電圧値を有する電圧源32をさらに設けることによって、温度係数に基づく放電電流Idと直流バイアス電流Icとの変動誤差を打ち消し、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの電流値の比を一定比(例えば、Ic:Id=1:2)に維持する。
V/I変換回路33は、電圧源31から電圧Vs2が供給され、当該電圧Vs2を電圧電流変換することによって放電電流Idを生成する。V/I変換回路33は、トランジスタQ1及び抵抗R1を含む。トランジスタQ1は、ベースが電圧源31の正側に接続され、エミッタが抵抗R1を介して接地電位に接続され、コレクタが放電電流Idを出力するノードになっている。つまり、トランジスタQ1のコレクタは、第3スイッチSW3を介して第1コンデンサC1に接続され、第4スイッチSW4を介して第2コンデンサC2に接続されている。なお、V/I変換回路33の変換コンダクタンスをHとすると、放電電流Id=HVs2となるが、実際には電圧源31が温度係数aを有し、V/I変換回路33が温度係数bを有しているので、放電電流Idは下記式1のようになる。
Id=abHVs2 (式1)
電圧源32は、電圧源31から供給される電圧Vs2に所定の電圧Vmを加算して、電圧Vs3を出力する。電圧源32は例えばダイオードD3を含み、ダイオードD3のカソードは電圧源31に接続され、アノードはトランジスタQ2のベースに接続され、かつ、抵抗R6を介して接地電位に接続されている。なお、実際には、電圧源31が温度係数aを有し、電圧源32が温度係数fを有しているので、電圧Vs3は下記式2のようになる。
Vs3=aVs2+fVm (式2)
V/I変換回路34は、電圧源32からの電圧Vs3が供給され、当該電圧Vs3を電圧電流変換することによって電流Ibを生成する。V/I変換回路34は、トランジスタQ2及び抵抗R2を含む。トランジスタQ2は、ベースがダイオードD3のアノードに接続され、エミッタが抵抗R2を介して接地電位に接続され、コレクタがI/V変換回路36(抵抗R3)に接続されている。なお、V/I変換回路34の変換コンダクタンスをKとすると、電流Ib=KVs3となるが、実際にはV/I変換回路34が温度係数eを有しているので、電流Ibは下記式3のようになる。
Ib=eKVs3 (式3)
I/V変換回路36は、V/I変換回路34からの電流Ibが供給され、当該電流Ibを電流電圧変換することによって電圧Voを生成する。I/V変換回路36は、抵抗R3を含む。抵抗R3の一端はトランジスタQ2のコレクタに接続され、その他端はV/I変換回路35(抵抗R5)に接続されている。なお、I/V変換回路36のインピーダンスをZとすると、電圧Vo=IbZとなるが、実際にはI/V変換回路36が温度係数dを有しているので、電圧Voは下記式4のようになる。
Vo=dIbZ (式4)
また、図4に示すようにオーディオ信号eSを電圧電流変換した電流Δiを直流バイアス電流Icに加算するため、電流生成回路14はオペアンプ37および抵抗R4を含む加算手段がさらに設けられている。オペアンプ37の非反転入力端子にはオーディオ信号発生源AUが接続され、その反転入力端子は抵抗R4を介して接地電位に接続され、かつ、抵抗R3を介してオペアンプ37の出力端子に接続されている。従って、オーディオ信号eSの振幅が0でない場合には、電圧Voにオーディオ信号eSに基づく電圧が加算された電圧が後段のV/I変換回路35に供給されることになる。一方、オーディオ信号eSの振幅が0である場合には、電圧VoのみがV/I変換回路35に供給される。上述の通り、以下の電流生成回路14の説明においては、オーディオ信号eSの振幅が0の場合を例に説明する。
V/I変換回路35は、I/V変換回路36からの電圧Voが供給され、当該電圧Voを電圧電流変換することによって充電電流Ij(直流バイアス電流Ic)を生成する。(なお、先述の通り、オーディオ信号eSの振幅が0でない場合には、V/I変換回路35は、充電電流Ijとして直流バイアス電流Ic+オーディオ信号eSに基づく電流Δiを生成する。)V/I変換回路35は、トランジスタQ3、抵抗R5及び電圧源38を含む。トランジスタQ3のベースは電圧源38の正側に接続され、そのエミッタが抵抗R5を介してI/V変換回路36(抵抗R3)に接続され、コレクタが充電電流Ijを出力するノードになっている。つまり、トランジスタQ3のコレクタは、第1スイッチSW1を介して第1コンデンサC1に接続され、第2スイッチSW2を介して第2コンデンサC2に接続されている。なお、V/I変換回路35の変換コンダクタンスをGとすると、直流バイアス電流Ic=GVoとなるが、実際にはV/I変換回路36が温度係数cを有しているので、直流バイアス電流Icは下記式5のようになる。
Ic=cGVo (式5)
以上のように、放電電流Idが電圧源31からの電圧Vs2によって生成され、かつ、充電電流Ij(直流バイアス電流Ic)も共通の電圧源31から生成されている。従って、温度係数によって放電電流Idと直流バイアス電流Icが変動したとしても、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの電流値の比をIc:Id=1:2の関係に維持することができる。つまり、直流バイアス電流Icが増加して第1,第2コンデンサC1,C2の充電終了電圧が大きくなっても、放電電流Idも同じ割合で大きくなっているので、第1,第2コンデンサC1,C2の電圧が閾値電圧に達するまでの時間は温度によって変動しない。また、放電電流Idが増加して第1,第2コンデンサC1,C2の放電速度が増加しても、直流バイアス電流Icも同じ割合で増加するので、第1,第2コンデンサC1,C2の充電終了電圧が増加し、放電電流Idによる放電によって第1,第2コンデンサC1,C2の電圧が閾値電圧に達するまでの時間は温度によって変動しない。その結果、温度係数によって放電電流Idと直流バイアス電流Icが変動したとしても、オーディオ信号eSに正確に対応したパルス幅変調信号PWMoutを出力することができる。この効果は、温度係数による影響を打ち消すための電圧源32がさらに設けられていることによってさらに顕著になっている。
以下、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの比を1:2の関係に維持するための電圧源32の電圧値Vmおよび温度係数fの条件について説明する。上記式5に上記式2〜4をそれぞれ代入すると、直流バイアス電流Icは下記式6に変換される。
Ic=(aVs2+fVm)・cde・KZG (式6)
続いて、上記式6に上記式1を代入すると、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの関係が下記式7で表される。
Figure 2009213131
ここで、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの関係に各温度係数を含まないようにするためには、Ic=XId(但し、Xは各温度係数を含まない)になればよい。従って、X=KZG/Hとし、上記式7にIc=XIdを代入すると、下記式8に変換される。
Figure 2009213131
電圧源32の電圧値Vmと温度係数fとの条件を算出するために、上記式8をfVmについて展開すると、下記式9に変換される。
Figure 2009213131
最後に、上記式9に上記式1を代入すると、電圧源32の電圧値Vmと温度係数fは下記式10のように求められる。
Figure 2009213131
従って、電圧源32の電圧値Vmと温度係数fとの関係を上記式10のように設定するとともに、X=KZG/H=1/2に設定することによって、温度によって放電電流Idと直流バイアス電流Icとが変動した場合であっても、直流バイアス電流Icと放電電流との比を1:2の関係に維持することができる。
なお、上記の説明では各V/I変換回路が変換コンダクタンスを有する場合を説明したが、回路構成によってはV/I変換後の電流が電圧の関数で表される場合もある。このとき、各V/I変換回路における総合的な関数は、電流f(x)=Ax+Bで表される(但しxは電圧である)。この場合、定数項Bを考慮し、さらに各V/I変換回路における総合的な温度係数をhとおくと、上記式7は、下記式7’となる。
Figure 2009213131
そして、上記の説明と同様に、上記式7’を使って、電圧源32の電圧値Vmと温度係数fは下記式10’のように求められる。算出方法は上記と同様であるので、割愛する。
Figure 2009213131
[パルス幅変調回路の動作]
次に、パルス幅変調回路1の動作を図5〜図6のタイムチャートを用いて説明する。
図5は、オーディオ信号の振幅が0である(つまり、充電電流Ij=直流バイアス電流Ic)場合のタイムチャートである。なお、図5(f),(g)における実線N1は温度に応じて放電電流Id及び直流バイアス電流Icの電流値が変動していない場合のコンデンサC1,C2の電圧波形であり、破線N2は温度に応じて放電電流Id及び直流バイアス電流Icが増加する場合のコンデンサC1,C2の電圧波形であり、破線N3は温度に応じて放電電流Id及び直流バイアス電流Icが減少する場合のコンデンサC1,C2の電圧波形である。まずは、温度によって放電電流Id及び直流バイアス電流Icが変動しない場合について、パルス幅変調回路1の基本動作を説明する。
第1切換信号φ1のハイレベルの期間とローレベルの期間はそれぞれ第1コンデンサC1の充電期間と放電期間とになっている。第1切換信号φ1がハイレベルに反転すると、第1スイッチSW1が電流生成回路14の充電電流Ijの出力ノードを第1コンデンサC1に接続し、電流生成回路14からの充電電流Ijによる第1コンデンサC1の充電が開始される。その充電動作は第1切換信号φ1がローレベルに反転し、第1スイッチSW1が電流生成回路14を切り離すまで継続される(図5の(b),(f)参照)。
第1切換信号φ1がローレベルに反転し、放電期間に移行すると、そのローレベル反転を検出した第1セット信号set1によって第1RSフリップフロップ回路17から出力される第3切換信号φ3がハイレベルに反転し、これにより第3スイッチSW3が電流生成回路14の放電電流Idの出力ノードを第1コンデンサC1に接続して電流生成回路14からの放電電流Idによる第1コンデンサC1の放電が開始される。その放電動作は第1コンデンサC1の電圧が閾値電圧Vthに低下し、これにより第3切換信号φ3がローレベルに反転し、第3スイッチSW3が電流生成回路14を切り離すまで継続される(図5の(b),(d),(f)参照)。
放電期間では、第1RSフリップフロップ回路17から、第1セット信号set1が入力されると同時にローレベルに反転し、第1リセット信号res1として入力される第1コンデンサC1の電圧が閾値電圧Vthに低下すると同時にハイレベルに反転するパルス信号が出力rsout1として出力される。すなわち、オーディオ信号eSの振幅に対応したパルス幅を有するパルス信号が生成される(図5の(j)参照)。
また、第2切換信号φ2のハイレベルの期間とローレベルの期間はそれぞれ第2コンデンサC2の充電期間と放電期間とになっている。第2切換信号φ2は、デッドタイムを無視すると、第1切換信号φ1の位相を反転した信号となっているので、第2コンデンサC2に対して上記の第1コンデンサC1における充放電動作と同様の充放電動作が、第1切換信号φ1の半周期だけずれて行われる(図5の(c),(e),(g),(i)参照)。
従って、第2コンデンサC2の放電期間では、第2RSフリップフロップ回路18から、第2セット信号set2が入力されると同時にローレベルに反転し、第2リセット信号res2として入力される第2コンデンサC2の電圧が閾値電圧Vthに低下すると同時にハイレベルに反転するパルス信号が出力rsout2として出力される。すなわち、オーディオ信号eSの振幅に対応したパルス幅を有するパルス信号が生成される(図5の(k)参照)。
第1,第2フリップフロップ回路17,18から出力される出力rsout1及び出力rsout2は、信号出力回路19によって合成されてパルス幅変調信号PWMout(出力rsout1の波形と出力rsout2の波形を合成した信号)として出力される(図5の(l)参照)。
なお、図6に示すように、オーディオ信号eSの振幅が正の場合には、充電電流Ij=Ic+Δiの大きさが大となり、第1,第2コンデンサC1,C2の一端における充電電圧波形の傾きもオーディオ信号eSの振幅が0の場合に比べて大となる。そのため、第1又は第2切換信号φ1,φ2のレベルがハイレベルからローレベルに反転する時点での第1,第2コンデンサC1,C2の端子電圧は、オーディオ信号eSが無信号の場合に比べて高くなり、これらが放電電流Idによって放電されるとき、オーディオ信号eSが無信号の場合に比べて、放電が開始されてから閾値電圧Vthに達する時間が長くなる。したがって、図6(l)に示すように、図5に示したオーディオ信号eSが無信号の場合に比べ、ハイレベルの時間が長いパルス幅変調信号PWMoutが出力される。このように、オーディオ信号eSの振幅に応じたパルス幅変調信号PWMoutが出力されることになる。
図示しないが、同様に、オーディオ信号eSが負の場合には、充電電流Ij=Ic+Δiの大きさが小となり、第1,第2コンデンサC1,C2の一端における充電電圧波形の傾きも小となる。そのため、第1又は第2切換信号φ1,φ2のレベルがハイレベルからローレベルに反転する時点での第1,第2コンデンサC1,C2の端子電圧は、オーディオ信号eSが無信号の場合に比べて低くなり、これらが放電電流Idによって放電されるとき、オーディオ信号eSが無信号の場合に比べて、放電が開始されてから閾値電圧Vthに達する時間が短くなる。したがって、オーディオ信号eSが無信号の場合に比べ、ハイレベルの時間が短いパルス幅変調信号PWMoutが出力される。
次に、図5(f)の破線N2を参照して、オーディオ信号の振幅が0であり、温度に応じて放電電流Id及び直流バイアス電流Icが共に増加する場合を説明する。上記の通り、放電電流Id及び直流バイアス電流Icは温度に起因して共に増加しているが、Ic:Id=1:2の関係を維持している。従って、第1コンデンサC1が直流バイアス電流Icによって充電され、第1切換信号φ1がハイレベルからローレベルに反転する際における第1コンデンサC1の充電終了電圧は、温度によって直流バイアス電流Ic及び放電電流Idが変動していない実線N1の場合と比べて高くなっているが、直流バイアス電流Icと同じ比率で放電電流Idも増加しているので、第1コンデンサC1が放電電流Idによって放電され、閾値電圧Vthに達するまでの時間は実線N1の場合と同じになっている。なお、図5(g)の破線N2のように、第2コンデンサC2についても同様に放電電流Idによって放電され、閾値電圧Vthに到達するまでの時間は実線N1の場合と同じである。その結果、温度に応じて放電電流Id及び直流バイアス電流Icは共に増加しているが、実線N1の場合と同様に、正常なパルス幅変調信号PWMoutを出力することができる。
次に、図5(f)の破線N3を参照して、オーディオ信号eSの振幅が0であり、温度に応じて放電電流Id及び直流バイアス電流Icが共に減少する場合を説明する。上記の通り、放電電流Id及び直流バイアス電流Icは温度に起因して共に減少しているが、Ic:Id=1:2の関係を維持している。従って、第1コンデンサC1が直流バイアス電流Icによって充電され、第1切換信号φ1がハイレベルからローレベルに反転する際における第1コンデンサC1の充電完了電圧は、温度に応じて直流バイアス電流Ic及び放電電流Idが変動していない実線N1の場合と比べて低くなっているが、直流バイアス電流Icと同じ割合で放電電流Idも減少しているので、第1コンデンサC1が放電電流Idによって放電され、閾値電圧Vthに達するまでの時間は実線N1の場合と同じになっている。なお、図5(g)の破線N3のように、第2コンデンサC2についても同様に放電電流Idによって放電され、閾値電圧Vthに達するまでの時間は実線N1の場合と同じである。その結果、温度に応じて放電電流Id及び直流バイアス電流Icは共に減少しているが、実線N1の場合と同様に、正常なパルス幅変調信号PWMoutを出力することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の別の実施形態による電流生成回路44を、図7を参照して説明する。電流生成回路44は、図4の電流生成回路14と比較して、I/V変換回路36とV/I変換回路35との間にさらなる電圧源52(例えばダイオードD53)が追加されている。ダイオードD53のアノードは、オペアンプ37の出力端と抵抗R3とに接続され、そのカソードは抵抗R5に接続されている。電圧源52は、I/V変換回路36から供給される電圧Voに所定の電圧Vn(ここでは負の電圧)を加算して、電圧Vo2を出力する。V/I変換回路35は、電圧源52から供給される電圧Vo2を電圧電流変換して、直流バイアス電流Icを生成する。その他の構成は、図4の電流生成回路14と同様であるので、説明を援用する。
電流生成回路44においても、放電電流Idが電圧源31からの電圧Vs2によって生成され、かつ、直流バイアス電流Icが同じ電圧源31から生成されているともに、温度係数による影響を打ち消すための電圧源32,52が設けられている。従って、温度係数によって放電電流Idと直流バイアス電流Icの電流値が変動したとしても、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの比を1:2の関係に維持することができる。
なお、電圧源52の電圧値をVn、電圧源52の温度係数をgとすると、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの比を1:2の関係に維持するための電圧源32の電圧値Vmおよび温度係数f、電圧源52の電圧値Vnおよび温度係数gの条件は下記式11のようになる。下記式11の算出方法は、電流生成回路14における式10の算出方法と同様であるので、ここでは割愛する。
Figure 2009213131
[実施形態3]
次に、本発明のさらに別の実施形態による電流生成回路54を、図8を参照して説明する。電流生成回路54は、図7の電流生成回路44に対して、電圧源32が除かれている。その他の構成は、図7の電流生成回路44と同様である。従って、V/I変換回路34は、電圧源31からの電圧Vs2が供給され、当該電圧Vs2を電圧電流変換することによって電流Ibを生成する。
電流生成回路54においても、放電電流Idは電圧源31からの電圧Vs2によって生成され、かつ、直流バイアス電流Icも同じ電圧源31から生成されているともに、温度係数による影響を打ち消すための電圧源52が設けられている。従って、温度係数によって放電電流Idと直流バイアス電流Icが変動したとしても、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの比を1:2の関係に維持することができる。
[実施形態4]
次に、本発明のさらに別の実施形態による電流生成回路60を、図9および図10を参照して説明する。図9は電流生成回路60を示すブロック図であり、図10は電流生成回路60を示す回路図である。電流生成回路60は、電圧源61と、電圧電流変換回路(以下、V/I変換回路という。)62,63と、差動回路64と、カレントミラー回路65とを有している。なお、図9は、説明を簡単化するために充電電流Ijのうち直流バイアス電流Icを生成する部分のみを示しており、図10に記載するオーディオ信号eSに対応する電流Δiを直流バイアス電流Icに加算するための加算手段(オーディオ信号発生源AUがトランジスタQ63のベースに接続された構成)は省略している。
電流生成回路60は、先の実施形態の電流生成回路と同様に、共通の電圧源61から、放電電流Idと、充電電流Ijの直流バイアス電流Icとを生成する。従って、電圧源61の温度係数に起因して電圧Vs2が変動し、直流バイアス電流Icと放電電流Idとが変動する場合であっても、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの変動誤差が相互に打ち消され、直流バイアス電流Icと放電電流Idとの電流値の比を一定比(例えば、Ic:Id=1:2)に維持することができる。
V/I変換回路62は、電圧源61から電圧Vs2が供給され、当該電圧Vs2を電圧電流変換することによって放電電流Idを生成する。V/I変換回路62は、トランジスタQ61及び抵抗R61を含む。トランジスタQ61は、ベースが電圧源61の正側に接続され、エミッタが抵抗R61を介して電源電圧−VCCに接続され、コレクタが放電電流Idを出力するノードになっている。つまり、トランジスタQ61のコレクタは、第3スイッチSW3を介して第1コンデンサC1に接続され、かつ、第4スイッチSW4を介して第2コンデンサC2に接続されている。
V/I変換回路63は、電圧源61から電圧Vs2が供給され、当該電圧Vs2を電圧電流変換することによって基準電流Irefを生成する。基準電流Irefは、放電電流Idと直流バイアス電流Icの基準となる電流である。V/I変換回路63は、トランジスタQ62及び抵抗R62を含む。トランジスタQ62は、ベースが電圧源61の正側に接続され、エミッタが抵抗R62を介して電源電圧−VCCに接続され、コレクタが差動回路64(抵抗R63,R64)に接続されている。
抵抗R61と抵抗R62とは抵抗値が同じ抵抗素子が採用され、トランジスタQ61とトランジスタQ62とは特性(例えば、導通開始電圧や内部抵抗等)が同じトランジスタが採用されている。その結果、V/I変換回路62が生成する放電電流Idは、V/I変換回路63が生成する基準電流Irefと等しくなっている。
差動回路64は、VI変換回路63に接続されており、V/I変換回路63から供給される基準電流Irefの1/2の電流Iref/2を直流バイアス電流Icとして生成する。詳細には、差動回路64は、オーディオ信号源AUからのオーディオ信号eSを電圧電流変換した電流Δiを、直流バイアス電流Icに加算し、電流Iref/2+Δiを生成する。差動回路64は、トランジスタQ63,Q64と、抵抗R63〜R65とを含む。トランジスタQ63は、エミッタが抵抗R63を介してトランジスタQ62のコレクタに接続され、コレクタがカレントミラー回路65のトランジスタQ65のコレクタに接続され、ベースがオーディオ信号源AUに接続されている。トランジスタQ64は、エミッタが抵抗R64を介してトランジスタQ62のコレクタに接続され、コレクタが抵抗R65を介して電源電圧VCCに接続され、ベースが接地電位に接続されている。抵抗R63と抵抗R64とは抵抗値が同じ抵抗素子が採用され、トランジスタQ63とトランジスタQ64とは特性(例えば、導通開始電圧や内部抵抗等)が同じトランジスタが採用されている。
差動回路64においては、トランジスタQ63のコレクタからエミッタに向かって電流Iref/2+Δiが流れ、トランジスタQ64のコレクタからエミッタに向かって電流Iref/2−Δiが流れる。従って、オーディオ信号eSの振幅値が0である場合(無信号時)には、Δiが0であるので、トランジスタQ63のコレクタからエミッタに向かって電流Iref/2(=Ic)が流れ、トランジスタQ64のコレクタからエミッタに向かって電流Iref/2(=Ic)が流れる。
カレントミラー回路65は、差動回路64のトランジスタQ63に流れる電流Iref/2+Δiと同じ電流値の電流を、充電電流IjとしてコンデンサC1,C2に供給する回路である。カレントミラー回路65は、トランジスタQ65,Q66と、抵抗R66,R67とを含む。トランジスタQ65は、コレクタがトランジスタQ63のコレクタに接続され、エミッタが抵抗R66を介して電源電圧VCCに接続され、ベースがトランジスタQ66のベースに接続されている。トランジスタQ66は、エミッタが抵抗R67を介して電源電圧VCCに接続され、コレクタが充電電流Ijを出力するノードになっている。つまり、トランジスタQ66のコレクタは、第1スイッチSW1を介して第1コンデンサC1に接続され、第2スイッチSW2を介して第2コンデンサC2に接続されている。抵抗R66と抵抗R67とは抵抗値が同じ抵抗素子が採用され、トランジスタQ65とトランジスタQ66とは特性(例えば、導通開始電圧や内部抵抗等)が同じトランジスタが採用されている。
以上の構成を有することにより、放電電流Id=Irefであり、充電電流Ijの直流バイアス電流Ic=Iref/2であるので、直流バイアス電流Ic:放電電流Id=1:2の関係を維持することができる。また、同一の電圧源61から直流バイアス電流Ic及び放電電流Idを生成しているので、電圧源61の温度係数の影響により電圧源61からの電圧Vs2が変動し、例えば、直流バイアス電流Icが変動する場合には、同じ比率で放電電流Idも同様に変動するので、直流バイアス電流Ic:放電電流Id=1:2の関係を常に維持することができる。また、温度係数の影響により、トランジスタQ61,Q62の導通開始電圧が変動する場合でも、トランジスタQ61,Q62は同じ特性であるので、同じ比率で導通開始電圧が変動する。また、温度係数の影響により、抵抗R61,R62の抵抗値が変動する場合でも、抵抗R61,R62は同じ特性であるので、同じ比率で抵抗値が変動する。トランジスタQ63,Q64の関係、抵抗R63,R64の関係、トランジスタQ65,Q66の関係、抵抗R66,R67の関係も同様である。従って、温度係数の影響によっても、直流バイアス電流Ic:放電電流Id=1:2の関係を常に維持することができる。なお、電流生成回路60を用いた場合のパルス幅変調回路全体の動作は、図5及び図6で説明した動作と同じであるので、説明を援用する。
[実施形態5]
次に、本発明の別の実施形態によるパルス幅変調回路1’を説明する。図11は、パルス幅変調回路1’の要部を示すブロック回路図である。なお、図11では、図2に対して異なる部分のみを記載し、基準クロック生成回路11、デッドタイム生成回路12、立下りエッジ回路13、第1RSフリップフロップ回路17、第2RSフリップフロップ回路18および信号出力回路19は省略している。パルス幅変調回路1’は、充放電期間における第1,第2コンデンサC1,C2の電圧の変化方向を逆にしたものである。すなわち、充電電流Ij(=Ic+Δi)及び放電電流Idの向きが図2のパルス幅変調回路1と逆になっており、第1切換信号φ1がハイレベルの期間に充電電流Ijによって第1コンデンサC1を放電(すなわち、接地電位に対してマイナス方向に充電)し、第1切換信号φ1がローレベルの期間に放電電流Idによって第1コンデンサC1を充電(すなわち、接地電位に対してプラス方向に放電)する。また、パルス幅変調回路1’は、閾値電圧の代わりに第1,第2コンデンサC1,C2の充電電圧を基準電圧Vrefと比較するための比較回路27,28が設けられている。なお、このパルス幅変調回路1’の詳細については上記先行出願1,2に開示されている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。上記の実施形態では、回路構成を簡素化するために電圧源32,52にダイオードを用いているが、通常の電圧源を用いてもよい。直流バイアス電流Icと放電電流Idとの一定比は1:2に限定されず、回路構成によっては1:1や2:3とする場合もある。
本発明はオーディオ用スイッチングアンプのパルス幅変調回路に好適に適用され得る。
1,1’ パルス幅変調回路
2 スイッチング回路
3 ローパスフィルタ回路
4 第1電源
5 第2電源
11 基準クロック生成回路
12 デッドタイム生成回路
13 立下りエッジ検出回路
14 電流生成回路
16 電流バイパス回路
17 第1RSフリップフロップ回路
18 第2RSフリップフロップ回路
19 信号出力回路
23 電圧源
C1 第1コンデンサ
C2 第2コンデンサ
eS オーディオ信号
Ic 直流バイアス電流
Id 放電電流
res1 第1リセット信号
res2 第2リセット信号
set1 第1セット信号
set2 第2セット信号
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
SW3 第3スイッチ
SW4 第4スイッチ
Vth 閾値電圧
φ1 第1切換信号
φ2 第2切換信号
φ3 第3切換信号
φ4 第4切換信号

Claims (11)

  1. 電荷を蓄積する第1電荷蓄積手段と、
    電荷を蓄積する第2電荷蓄積手段と、
    入力される交流電圧から当該交流電圧の振幅に応じて電流値が変化する第1の電流を生成し、かつ、第2の電流を生成する電流生成手段と、
    前記第1の電流に基づいて所定のクロック信号の半周期である第1期間において前記第1電荷蓄積手段における電圧を変化させ、前記第2の電流に基づいて前記第1期間とは半周期ずれた前記第1期間に続く第2期間において前記第1電荷蓄積手段における電圧を前記第1期間における増減方向と逆向きに変化させるとともに、前記第1の電流に基づいて前記第2電荷蓄積手段における電圧を変化させ、前記第2の電流に基づいて前記第2期間とは半周期ずれた前記第2期間に続く第3期間において前記第2電荷蓄積手段における電圧を前記第2期間における増減方向と逆向きに変化させる電圧制御手段と、
    前記第2期間が開始されてから前記第1電荷蓄積手段における電圧が閾値電圧に到達するまでの時間を検出する第1検出手段と、
    前記第3期間が開始されてから前記第2電荷蓄積手段における電圧が前記閾値電圧に到達するまでの時間を検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段及び第2検出手段から前記クロック信号の半周期ごとに交互に繰り返し出力される時間に基づいて、当該時間のパルス幅を有するパルス信号を生成するパルス信号生成手段とを備え、
    前記電流生成手段が、
    第1の電源電圧を供給する第1の電圧源と、
    前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧に基づいて前記第2の電流を生成する第1電圧電流変換手段と、
    前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧と、前記交流電圧とに基づいて前記第1の電流を生成する第2電圧電流変換手段とを有する、パルス幅変調回路。
  2. 前記電流生成手段が、第2の電源電圧を供給する第2の電圧源をさらに有し、
    前記第2電圧電流変換手段が、前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧と、前記第2の電圧源から供給される前記第2の電源電圧と、前記交流電圧とに基づいて前記第1の電流を生成する、請求項1に記載のパルス幅変調回路。
  3. 前記第2電圧電流変換手段が、
    前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧と、前記第2の電圧源から供給される前記第2の電源電圧とに基づいて第3の電流を生成する第3電圧電流変換手段と、
    前記第3電圧電流変換手段から供給される前記第3の電流に基づいて第3の電圧を生成する電流電圧変換手段と、
    前記第3の電圧と前記交流電圧とを加算して、第4の電圧を生成する加算手段と、
    前記第4の電圧に基づいて前記第1の電流を生成する第4電圧電流変換手段とを含む、請求項2に記載のパルス幅変調回路。
  4. 前記電流生成手段が、第3の電源電圧を供給する第3の電圧源をさらに有し、
    前記第2電圧電流変換手段が、
    前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧と、前記第2の電圧源から供給される前記第2の電源電圧とに基づいて第3の電流を生成する第3電圧電流変換手段と、
    前記第3電圧電流変換手段から供給される前記第3の電流に基づいて第3の電圧を生成する電流電圧変換手段と、
    前記第3の電圧と前記交流電圧とを加算して、第4の電圧を生成する加算手段と、
    前記第4の電圧と前記第3の電源電圧とに基づいて前記第1の電流を生成する第4電圧電流変換手段とを含む、請求項2に記載のパルス幅変調回路。
  5. 前記第2電圧電流変換手段が、
    前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧に基づいて第3の電流を生成する第3電圧電流変換手段と、
    前記第3電圧電流変換手段から供給される前記第3の電流に基づいて第3の電圧を生成する電流電圧変換手段と、
    前記第3の電圧と前記交流電圧とを加算して、第4の電圧を生成する加算手段と、
    前記第4の電圧と前記第2の電源電圧とに基づいて前記第1の電流を生成する第4電圧電流変換手段とを含む、請求項2に記載のパルス幅変調回路。
  6. 前記第2電圧電流変換手段が、
    前記第1の電圧源から供給される前記第1の電源電圧に基づいて、前記第2の電流と同じ電流値である第3の電流を生成する第3電圧電流変換手段と、
    前記第3の電流の1/2の電流に前記交流電圧に基づく電流を加算した第4の電流を生成する差動回路と、
    前記第4の電流と同じ電流値である前記第1の電流を生成するカレントミラー回路とを含む、請求項1に記載のパルス幅変調回路。
  7. 前記第1,第2の電荷蓄積手段は、前記第1の電流で充電され、前記第2の電流で放電される、請求項1〜6のいずれかに記載のパルス幅変調回路。
  8. 前記第1,第2の電荷蓄積手段は、前記第1の電流で放電され、前記第2の電流で充電される、請求項1〜6のいずれかに記載のパルス幅変調回路。
  9. 前記クロック信号に基づいて前記各期間の切換タイミングを定める切換信号を生成する切換信号生成手段と、
    前記切換信号生成手段で生成される切換信号の立下りエッジを検出する立下り検出手段とを備え、
    前記第1検出手段は、
    前記第2期間において前記第1電荷蓄積手段に蓄積された充電電圧をリセット信号として入力し、前記立下り検出手段で検出された前記切換信号の立下りエッジ信号をセット信号として入力する第1フリップフロップ手段によって構成され、
    前記第2検出手段は、
    前記第3期間において前記第2電荷蓄積手段に蓄積された充電電圧をリセット信号として入力し、前記立下り検出手段で検出された前記切換信号の立下りエッジ信号をセット信号として入力する第2フリップフロップ手段によって構成され、
    前記パルス信号生成手段は、
    前記第1フリップフロップ手段の出力と、前記第2フリップフロップ手段の出力とに基づいて前記パルス信号を生成する、請求項1〜8のいずれかに記載のパルス幅変調回路。
  10. 前記第1電荷蓄積手段における電圧が前記閾値電圧に到達してから前記第3期間が開始されるまで前記第1電荷蓄積手段における電圧を前記閾値電圧に維持する第1電圧維持手段と、
    前記第2電荷蓄積手段における電圧が前記閾値電圧に到達してから前記第3期間とは半周期ずれた前記第3期間に続く第4期間が開始されるまで前記第2電荷蓄積手段における電圧を前記閾値電圧に維持する第2電圧維持手段とをさらに備える、請求項1〜9のいずれかに記載のパルス幅変調回路。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のパルス幅変調回路と、
    所定の基準電源電圧を出力する電圧源と、
    前記パルス幅変調回路から出力される変調信号に基づいて、前記電圧源から供給される前記基準電源電圧をスイッチングするスイッチング回路とを備える、スイッチングアンプ。
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