JP2009212439A - 半導体装置の製造方法および半導体製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体製造装置 Download PDF

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啓 爲則
Hidenao Kuribayashi
秀直 栗林
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Abstract

【課題】外周端部にリブが形成されたウエハーのダイシング時に生じるひびや割れ、反りを低減すること。
【解決手段】まず、ウエハー101の裏面中央部の厚みを外周端部から所定の幅を残して減じる。つぎに、厚みが減じられたウエハー101の中央部に外周端部とほぼ同じ高さまでUV硬化型接着剤121を充填するとともに、ウエハー101の裏面にダイシングテープ112を貼付する。つづいて、ダイシングテープ112が貼付されたウエハー101の中央部をおもて面側から切断しチップ状にする。そして、チップ状に切断されたウエハー101をUV硬化型接着剤121から剥離する。
【選択図】図4

Description

この発明は、半導体装置の製造方法および半導体製造装置に関し、特にデバイス厚が薄い薄型半導体デバイスを製造する際に用いる半導体装置の製造方法および半導体製造装置に関する。
従来、既存のデバイスよりもデバイスの厚さを減じた薄型半導体デバイスの開発が進んでいる。薄型半導体デバイスを製造する際には、たとえば、フィールドストップ型IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)の場合、まず、ウエハーにおもて面の構造を形成し、さらにアルミニウム−シリコン合金の電極を形成する。つぎに、ウエハー裏面を研削し、さらにエッチングをおこなって、ウエハー厚を所望の厚さとする(薄層化工程)。そして、ウエハーを洗浄した後、リン(P)およびボロン(B)をイオン注入し、400℃程度の温度でアニールをおこなう。その後、ウエハーおもて面にポリイミドで保護膜を形成し、ウエハー裏面に裏面電極を形成する。最後に、ウエハーをダイシングして、個々のチップを形成する。
上述した製造工程において、薄層化工程後のウエハー厚は、たとえばFZウエハーを用いた場合、耐圧1200Vクラスのデバイスで120〜140μm程度、耐圧600Vクラスのデバイスでは60〜100μm程度と非常に薄くなる。このようにウエハーの厚さが薄くなると、ウエハーの強度が低下してダイシングの際などにひびや割れが生じやすくなり、ウエハーの不良率が増加してしまう。
そこで、薄層化したウエハーをダイシングする際にウエハーが割れるのを防ぐため、紫外線(UV)硬化型接着剤によってウエハーと支持基板とを接着して、強度を高めた上でダイシングをおこなう技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照)。また、ダイシング時にウエハーにひびや割れが生じるのを防止するため、薄層化されていないウエハーのおもて面にダイシングラインに沿ってトレンチを形成した後、ウエハーの裏面から研削をおこなって個々のチップを形成する技術が提案されている(たとえば、下記特許文献2参照)。
また、薄層化したウエハーは、各種の膜応力の影響を受けて反りやすくなる。ウエハーに反りが生じると、その後の製造工程や搬送過程でトラブルの原因となる場合がある。そこで、ウエハーの外周を数mm(たとえば2〜5mm)残してウエハー中央部のみを薄層化することによりウエハーの反りを防止する技術が知られている。
また、同様の技術として、ウエハーの両面に酸化膜を形成し、ウエハー裏面の膜を外周端部を残して除去し、残った酸化膜をマスクとしてエッチングしてウエハーの中央部のみを薄層化する方法が知られている(たとえば、下記特許文献3参照)。また、エッチングポットに設けられたシールパッキンでウエハーの外周端部をマスクし、ウエハー中央部の露出面をエッチング液にさらすことによって、ウエハーの中央部のみを薄層化する方法が知られている(たとえば、下記特許文献4参照)。
上述のような製造方法で製造されたウエハーにおいて、薄層化されない外周部を「リブ」という。リブの厚さは、デバイス形成部(ウエハー中央部)の厚さにもよるが、たとえば200μm以上であればウエハーの反りを防止する効果がある。
しかし、外周部にリブが形成されたウエハーは、ウエハー中央部とリブとの間に段差があるため、ダイシング工程においてウエハー裏面にダイシングテープを貼付する際、段差の周辺においてウエハーとダイシングテープとの間に隙間が生じてしまう。ウエハーとダイシングテープとの間に隙間があると、その隙間にシリコン屑が入ったり、ダイシングテープに貼り付いていない部分に形成されたチップがダイシング時に飛び散ってしまうなどの不具合が生じる。一方、段差の周辺部に無理にダイシングテープを貼付しようとすると、段差の周辺部に形成されたデバイスが破損してしまう恐れがある。
このような不具合を解消するため、リブが形成されたウエハーをダイシングする際に、ウエハーの中央部(リブが形成されていない凹部)とほぼ同サイズのステージを用いてダイシングをおこなう技術が提案されている(たとえば、下記特許文献5参照)。
特開2004−140101号公報 特開2004−006635号公報 特開2004−253527号公報 特許第3620528号公報 特開2003−332271号公報
しかしながら、上述した特許文献5の技術では、ウエハーに合わせたステージなどの器具が必要となり、既存のダイシング装置を使用することができない。このため、あらたな設備投資が必要となり、半導体デバイスの生産コストが上昇してしまうという問題点がある。
また、ダイシング工程前にウエハー中央部とリブとを分離したり、リブ部の表面を研削してウエハー中央部との段差をなくすなどして、リブを除去する方法も考えられるが、いずれの場合もあらたな機器の導入が必要であり、半導体デバイスの製造コストが上昇してしまう。また、製造工程中にあらたな工程が加わるため、デバイスの生産効率が低下してしまうという問題点がある。さらに、リブを除去したウエハーは通常の薄層化ウエハーと同じであるため、上述したひびや割れ、反りなどの不良が生じやすくなってしまうという問題点がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、生産コストを抑えつつ、ウエハーの薄層化を含む製造工程におけるウエハーのひびや割れ、反りを低減することができる半導体装置の製造方法および半導体製造装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体ウエハーの第1主面側の中央部の厚みを外周端部よりも薄くする工程と、前記半導体ウエハーの中央部の薄い部分に樹脂部材を充填して前記半導体ウエハーの中央部の厚みを前記外周端部の厚みとほぼ同じにするとともに、前記半導体ウエハーの第1主面側に保護用テープを貼付する工程と、前記保護用テープが貼付された前記半導体ウエハーの中央部を第2主面側から切断しチップ状にする工程と、チップ状に切断された前記半導体ウエハーを前記樹脂部材から剥離する工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記樹脂部材は接着剤であることを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項2に記載の発明において、前記樹脂部材は紫外線硬化型接着剤であることを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項2に記載の発明において、前記樹脂部材は熱硬化型接着剤であることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記樹脂部材と前記半導体ウエハーとの接着強度は、前記樹脂部材と前記保護用テープとの接着強度よりも低いことを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記樹脂部材を充填する工程は、前記半導体ウエハーの第1主面側を上向きに設置し、前記半導体ウエハーの中央部に前記樹脂部材を滴下した後、前記保護用テープを介して前記樹脂部材を押圧して前記外周端部とほぼ同じ高さとすることを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記樹脂部材を充填する工程は、前記半導体ウエハーの第1主面側を下向きに設置し、前記保護用テープを前記半導体ウエハーの第1主面側に対峙させて、前記保護用テープ上の前記半導体ウエハーの中央部と対峙する領域に前記樹脂部材を滴下した後、前記半導体ウエハーと前記保護用テープとを密着させて前記樹脂部材を前記中央部に充填することを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる半導体製造装置は、第1主面側の中央部が外周端部よりも薄く加工された半導体ウエハーを、前記第1主面とは反対の第2主面側から吸着して保持する吸着平板と、前記吸着平板と対向して配置され、該対向する面が平坦である平板と、前記平板と前記半導体ウエハーとの間へ保護用テープを供給するテープ供給機構と、前記保護用テープの前記半導体ウエハー側の面にダイシングフレームを貼付する貼付機構と、前記保護用テープの前記ダイシングフレームに囲まれた領域に樹脂部材を滴下する樹脂供給機構と、前記半導体ウエハーの第1主面と前記樹脂部材を密着させて、前記半導体ウエハーの中央部の薄い部分に前記樹脂部材を充填し、前記半導体ウエハーの中央部の厚みを前記外周端部の厚みとほぼ同じにするとともに、前記半導体ウエハーの第1主面側に保護用テープを貼付する押圧機構と、を備えることを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる半導体製造装置は、第1主面側の中央部が外周端部よりも薄く加工された半導体ウエハーを、前記第1主面とは反対の第2主面側から吸着して保持する吸着平板と、前記吸着平板と対向して配置され、該対向する面が平坦である平板と、前記平板と前記半導体ウエハーとの間へ保護用テープを供給するテープ供給機構と、前記保護用テープの前記半導体ウエハー側の面にダイシングフレームを貼付する貼付機構と、前記半導体ウエハーの第1主面の中央部の薄い部分に樹脂部材を滴下する樹脂供給機構と、前記半導体ウエハーの第1主面と前記樹脂部材を密着させて、前記半導体ウエハーの中央部の薄い部分に前記樹脂部材を充填し、前記半導体ウエハーの中央部の厚みを前記外周端部の厚みとほぼ同じにするとともに、前記半導体ウエハーの第1主面側に保護用テープを貼付する押圧機構と、を備えることを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかる半導体製造装置は、請求項8または9に記載の発明において、前記平板は、前記樹脂部材を硬化させるための硬化機構を備える
請求項1〜10の発明によれば、半導体ウエハーの中央部の薄い部分に樹脂部材を充填して半導体ウエハーの中央部の厚みを外周端部の厚みとほぼ同じにするため、半導体ウエハーと保護用テープとの間に隙間が生じない。これにより、薄層化した半導体ウエハーのダイシング時に不具合が生じるのを防ぐことができる。
また、請求項1〜10の発明は、既存の半導体製造装置を用いて実現できるため、あらたな設備を導入する必要がない。このため、半導体装置の製造コストを上昇させることなく、半導体ウエハーのダイシング時に不具合が生じるのを防ぐことができる。
この発明にかかる半導体装置の製造方法によれば、生産コストを抑えつつ、ウエハーの薄層化を含む製造工程におけるウエハーのひびや割れ、反りを低減することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の製造方法および半導体製造装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図5は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスを示す図である。以下に説明する実施の形態では、厚さ600〜700μm、たとえば厚さ650μmのウエハーを用いてフィールドストップ型IGBTを作製する場合を例にして説明する。
まず、従来と同様の手順によってウエハー101のおもて面にデバイスの表面構造部102を形成する。つぎに、ウエハー101の裏面に研削やエッチングをおこなって、ウエハー101の中央部の厚さを50〜100μm、たとえば80μmとする。このとき、ウエハー裏面の外周部端部の数mm(たとえば3mm)は元のウエハー厚(650μm)のままにしておく。この外周部端部がリブである。リブとなる部分もエッチングを行うと、その厚さは若干薄くなるが、このような寸法の場合、ウエハー101の中央部とリブとの間には、段差(例えば、段差の高さ570μm)が形成される。
つづいて、ウエハー101を洗浄し、リン(P)およびボロン(B)をイオン注入し、400℃程度の温度でアニールをおこなう。つぎに、ウエハー101のおもて面にポリイミドで保護膜を形成し、ウエハー101の裏面に裏面電極を形成する。その後、ウエハープローバーでウエハーテストをおこなう。
つぎに、図1に示すように、図示しないテープ供給機構によってガラス平板111の上にダイシングテープ112を置き、図示しない貼付機構によってダイシングテープ112のウエハー101側の面にダイシングフレーム114を貼付する。また、加圧吸着平板113でウエハー101のおもて面を吸着して、凹部が形成されたウエハー101の裏面を下向きに保持する。そして、図示しない樹脂供給機構によってウエハー101の凹部に対面するダイシングテープ112上にUV硬化型接着剤121を滴下する。このとき滴下するUV硬化型接着剤121は、比較的粘性が高いものが望ましい。粘性が低いUV硬化型接着剤121を用いると、ウエハー101の凹部に充填される前にダイシングテープ112上で広がってしまう場合があるためである。
つづいて、図2に示すように、図示しない押圧機構によってウエハー101を吸着させた加圧吸着平板113をダイシングテープ112側(下方向)に移動させて、UV硬化型接着剤121をウエハー101の凹部内に押し広げる。このとき、加圧吸着平板113は移動させずに、ダイシングテープ112、ガラス平板111およびダイシングフレーム114をウエハー101側(上方向)に移動させてもよい。これにより、ウエハー101の凹部にUV硬化型接着剤121が充填される。
なお、ウエハー101にUV硬化型接着剤121を充填する前に、ダイシングフレーム114内のダイシングテープ112のたるみを伸ばして、ダイシングテープ112の平坦性を向上させておくことが望ましい。ダイシングテープ112のたるみを伸ばすには、たとえばダイシングフレーム114の内径をガラス平板111の外径より大きく(例えば数cm)しておき、ダイシングフレーム114をガラス平板111より下へ押し下げることでダイシングフレーム114の内側に張力をかけるようにする。ダイシングテープ112は弾性を有し、張力が加わると伸びるので、ダイシングフレーム114内のダイシングテープ112にたるみがあっても、これを伸ばすことができる。なお、ダイシングテープ112のたるみを伸ばす工程は、ウエハー101にUV硬化型接着剤121を充填する前におこなえばよく、ダイシングテープ112上にUV硬化型接着剤121を滴下する前後の何れにおこなってもよい。また、半導体製造装置にダイシングテープ112に張力をかける機構を設けておいてもよいし、加圧吸着平板113にジグを設けて、加圧吸着平板113の下降とともにダイシングテープ112に張力をかけるようにしてもよい。
そして、ガラス平板111側からUV光を照射し、UV硬化型接着剤121を硬化させる。UV硬化型接着剤121は、UV光の照射を開始してから数十秒から1分程度で硬化する。なお、UV硬化型接着剤121とウエハー101との接着強度は、UV硬化型接着剤121とダイシングテープ112との接着強度よりも低くなるようにする。なお、本実施の形態では、ガラス製の平板を用いたが、ダイシングテープ112を保持する面の平坦性が確保でき、かつUV光を透過するものであればガラス製に限らない。上記の条件を満たすものであれば、たとえば樹脂製の平板でもよい。
つぎに、図3に示すように、ダイシングフレーム114からはみ出した余分なダイシングテープ112をカッター115によって除去する。これにより、ウエハー101へのダイシングテープ112の貼り付けが完了する。つづいて、図4に示すようにウエハー101のおもて面側からダイシングラインに沿ってウエハー101を切断する。このとき、切れ込みがUV硬化型接着剤121を貫通しない(ダイシングテープ112まで切れ込みが達しない)ようにする。なお、ウエハー101の切断には、ブレードダイシングのほか、レーザーダイシングを用いてもよい。
そして、図5に示すように、ウエハー101から外周のリブやその周辺部を取り除く。この後、UV硬化型接着剤121から個々のチップをピックアップする。これにより、ウエハー101のダイシングが完了する。
以上説明したように、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法は、外周端部にリブが形成されたウエハーの凹部をUV硬化型接着剤で充填した状態でダイシングをおこなう。これにより、ウエハーのリブと中央部との間に隙間が生じることなく、ダイシングした際にウエハーにひびや割れ、反りが生じるのを防止することができる。
また、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法は、通常の半導体装置の製造方法と同様の設備を利用して実施することができる。このため、あらたな機材を導入することなく実施が可能であり、生産コストを抑えつつ、ウエハーの薄層化を含む製造工程におけるウエハーのひびや割れ、反りを低減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、ダイシングテープ112に滴下したUV硬化型接着剤121をウエハー101の凹部に充填する方法について説明した。実施の形態2では、ウエハー101の凹部に直接UV硬化型接着剤121を滴下して、UV硬化型接着剤121を充填する方法について説明する。
図6〜図8は、実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスを示す図である。実施の形態2でも、実施の形態1と同様に、厚さ650μmのウエハーを用いてフィールドストップ型IGBTを作製する場合を例にして説明する。
まず、実施の形態1と同様の手順で、ウエハーテストまでの工程をおこなう。つぎに、図6に示すように、図示しないテープ供給機構および貼付機構によってダイシングテープ112にダイシングフレーム114を貼付する。また、ダイシングテープ112のダイシングテープ114が貼付された面と反対側の面にガラス平板111を置く。つぎに、加圧吸着平板113でウエハー101のおもて面を吸着して、凹部が形成されたウエハー101の裏面を上向きに保持する。そして、図示しない樹脂供給機構によってウエハー101の凹部内にUV硬化型接着剤121を滴下する。このとき滴下するUV硬化型接着剤121は、実施の形態1と比較して粘性が低いものが望ましい。粘性が低いUV硬化型接着剤121を用いることにより、凹部内にUV硬化型接着剤121を十分に充填することができる。
つづいて、図7に示すように、図示しない押圧機構によってウエハー101を吸着させた加圧吸着平板113をダイシングテープ112側(上方向)に移動させて、UV硬化型接着剤121をウエハー101の凹部内に押し広げる。このとき、加圧吸着平板113は移動させずに、ダイシングテープ112、ガラス平板111およびダイシングフレーム114をウエハー101側(下方向)に移動させてもよい。これにより、ウエハー101の凹部にUV硬化型接着剤121が充填される。そして、ガラス平板111側からUV光を照射し、UV硬化型接着剤121を硬化させる。
つぎに、図8に示すように、ダイシングフレーム114からはみ出した余分なダイシングテープ112をカッター115によって除去する。これにより、ウエハー101へのダイシングテープ112の貼り付けが完了する。この後は、実施の形態1と同様に、ウエハー101のおもて面側から所望のダイシングラインに沿ってウエハー101を切断し、UV硬化型接着剤121から個々のチップをピックアップする。
以上説明したように、実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法では、ウエハー101の凹部に直接UV硬化型接着剤121を滴下する。これにより、凹部の隅々までUV硬化型接着剤121を充填することができる。
なお、上述した実施の形態では、UV硬化型接着剤をウエハー101の凹部に充填することとしたが、これに限らず、他の樹脂を充填してもよい。また、UV硬化型接着剤ではなく、熱硬化型接着剤や2液硬化型接着剤、時間の経過とともに硬化する接着剤など、他の種類の接着剤を充填してもよい。熱硬化型接着剤を用いる場合は、ガラス平板111に代えて、良熱伝導性の平板を用いればよい。このとき、良熱伝導性の平板内部に、接着剤の硬化手段としてヒータを備えればよい。
また、上述した実施の形態では、ウエハー101の元の厚さを650μm、薄層化後のウエハー101の中央部の厚さを80μmとし、ウエハー101の中央部とリブとの段差の高さを570μmとしたが、これには限らない。ウエハー101の元の厚さやデバイスに要求される厚さなどに合わせて、各部の厚さを適宜調整してもよい。
以上のように、本発明にかかる半導体装置の製造方法および半導体製造装置は、デバイス厚の薄い半導体装置を製造するのに有用であり、特に、汎用インバータ、ACサーボ、無停電電源(UPS)またはスイッチング電源などの産業分野や、電子レンジ、炊飯器またはストロボなどの民生機器分野に用いられるIGBTなどの電力用半導体装置の製造に適している。
実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスを示す図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスを示す図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスを示す図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスを示す図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスを示す図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスを示す図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスを示す図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法の製造プロセスを示す図である。
符号の説明
101 ウエハー
102 表面構造部
111 ガラス平板
112 ダイシングテープ
113 加圧吸着平板
114 ダイシングフレーム
115 カッター
121 UV硬化型接着剤

Claims (10)

  1. 半導体ウエハーの第1主面側の中央部の厚みを外周端部よりも薄くする工程と、
    前記半導体ウエハーの中央部の薄い部分に樹脂部材を充填して前記半導体ウエハーの中央部の厚みを前記外周端部の厚みとほぼ同じにするとともに、前記半導体ウエハーの第1主面側に保護用テープを貼付する工程と、
    前記保護用テープが貼付された前記半導体ウエハーの中央部を第2主面側から切断しチップ状にする工程と、
    チップ状に切断された前記半導体ウエハーを前記樹脂部材から剥離する工程と、
    を含んだことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記樹脂部材は接着剤であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記樹脂部材は紫外線硬化型接着剤であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記樹脂部材は熱硬化型接着剤であることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記樹脂部材と前記半導体ウエハーとの接着強度は、前記樹脂部材と前記保護用テープとの接着強度よりも低いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記樹脂部材を充填する工程は、前記半導体ウエハーの第1主面側を上向きに設置し、前記半導体ウエハーの中央部に前記樹脂部材を滴下した後、前記保護用テープを介して前記樹脂部材を押圧して前記外周端部とほぼ同じ高さとすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記樹脂部材を充填する工程は、前記半導体ウエハーの第1主面側を下向きに設置し、前記保護用テープを前記半導体ウエハーの第1主面側に対峙させて、前記保護用テープ上の前記半導体ウエハーの中央部と対峙する領域に前記樹脂部材を滴下した後、前記半導体ウエハーと前記保護用テープとを密着させて前記樹脂部材を前記中央部に充填することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  8. 第1主面側の中央部が外周端部よりも薄く加工された半導体ウエハーを、前記第1主面とは反対の第2主面側から吸着して保持する吸着平板と、
    前記吸着平板と対向して配置され、該対向する面が平坦である平板と、
    前記平板と前記半導体ウエハーとの間へ保護用テープを供給するテープ供給機構と、
    前記保護用テープの前記半導体ウエハー側の面にダイシングフレームを貼付する貼付機構と、
    前記保護用テープの前記ダイシングフレームに囲まれた領域に樹脂部材を滴下する樹脂供給機構と、
    前記半導体ウエハーの第1主面と前記樹脂部材を密着させて、前記半導体ウエハーの中央部の薄い部分に前記樹脂部材を充填し、前記半導体ウエハーの中央部の厚みを前記外周端部の厚みとほぼ同じにするとともに、前記半導体ウエハーの第1主面側に保護用テープを貼付する押圧機構と、
    を備えることを特徴とする半導体製造装置。
  9. 第1主面側の中央部が外周端部よりも薄く加工された半導体ウエハーを、前記第1主面とは反対の第2主面側から吸着して保持する吸着平板と、
    前記吸着平板と対向して配置され、該対向する面が平坦である平板と、
    前記平板と前記半導体ウエハーとの間へ保護用テープを供給するテープ供給機構と、
    前記保護用テープの前記半導体ウエハー側の面にダイシングフレームを貼付する貼付機構と、
    前記半導体ウエハーの第1主面の中央部の薄い部分に樹脂部材を滴下する樹脂供給機構と、
    前記半導体ウエハーの第1主面と前記樹脂部材を密着させて、前記半導体ウエハーの中央部の薄い部分に前記樹脂部材を充填し、前記半導体ウエハーの中央部の厚みを前記外周端部の厚みとほぼ同じにするとともに、前記半導体ウエハーの第1主面側に保護用テープを貼付する押圧機構と、
    を備えることを特徴とする半導体製造装置。
  10. 前記平板は、前記樹脂部材を硬化させるための硬化機構を備えることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の半導体製造装置。
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