JP2007082864A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Satoru Hirakuni
悟 平國
Atsushi Mochizuki
厚志 望月
Takumi Akutsu
工 阿久津
Yasuaki Kato
康明 加藤
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Abstract

【課題】 衣類乾燥の加熱源にヒータを用いると消費電力量が大きく省エネ性に課題があり、ヒートポンプを用いた加熱源では、凝縮器、乾燥室、蒸発器を空気が循環するように構成された風路となっており、ヒートポンプの起動特性悪く、空気温度が容易に上昇しないため乾燥時間が長くなる課題があった。
【解決手段】 圧縮機21、凝縮器22、絞り手段24、蒸発器25とを冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプを備え、本体1に設けられた給気口10、本体内部、凝縮器22、乾燥室3、蒸発器25、本体1に設けられた排気口9の順に空気が流れるように風路を構成し、給気口10近傍の本体内部に圧縮機21を配置して圧縮機21の排熱を乾燥熱源として用いる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、衣類の乾燥を行う衣類乾燥機、および洗濯機能を搭載した衣類乾燥機に関するものである。
従来の衣類乾燥機に用いられている熱源には、ヒータやヒートポンプなどがあげられる。ヒータ方式は消費電力量が多く、衣類に100℃程度の温風をあて乾燥させるため、衣類の劣化や縮みなどの課題がある。さらに、消費する電力も大きく、省エネ性に欠けるなどの課題がある。一方、ヒートポンプ式はヒータ式に比べ、冷媒の潜熱を用いて乾燥させるため効率が良く、消費電力量が小さい。また、衣類にあたる温風もヒータ方式に比して低く抑えることができ、衣類の劣化や縮みは少ない。
衣類乾燥にヒートポンプを用いた従来の衣類乾燥機としては、図6,7に示すように、凝縮器、回転ドラム、蒸発器を循環させる風路を構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。この衣類乾燥機では、乾燥運転開始直後は、凝縮器から回転ドラムに流れ込む空気の温度が上昇しないため、運転開始直後は衣類乾燥機の外部に設置した補助蒸発器に冷媒を循環させ、外部の熱を利用して起動特性を向上させるようにしている。
また、別の従来の衣類乾燥機としては、図8に示すように、凝縮器、回転ドラム、蒸発器を循環させる風路を構成し、回転ドラムからの蒸発器への風路の途中に排気口と給気口を設け、ヒートポンプの動作圧力の上昇を抑えるように風路を構成したものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開平1−212599 特開2004−329755
しかしながら、上述した従来の衣類乾燥機は、ヒートポンプを用い、凝縮器、乾燥室、蒸発器を空気が循環するように風路が構成されているので、ヒートポンプの起動特性が悪く、空気温度が容易に上昇しないため、乾燥時間が長くなるといった課題を有していた。
一方、別の従来の衣類乾燥機は、乾燥ドラムと蒸発器の間のダクトに給気口や排気口を設け、起動特性の改善を図るように工夫されている。しかし、給排気量をダクト内に設置した送風機により調整しているものの、容易に所望の空気温度と風量に調整することはできず、安定した運転制御を得ることは容易でなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、衣類乾燥の加熱方式の効率を改善し、環境にやさしい自然冷媒を用いたヒートポンプ式の加熱源により、消費電力量を削減すると共に安定した乾燥運転を容易に実現できる衣類乾燥機を得ることを目的とする。
圧縮機、凝縮器、絞り手段、蒸発器を冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプを備え、凝縮器、乾燥室、蒸発器の順に空気が流れるように風路を構成し、前記ヒートポンプの冷媒として可燃性冷媒を用いたものである。
前記ヒートポンプの冷媒にR600aを用いたものである。
前記ヒートポンプの圧縮機に内部を冷媒の圧縮機吸入圧力に保持する圧縮機を用いたものである。
圧縮機、凝縮器、絞り手段、蒸発器を冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプを備え、本体に設けられた給気口、本体内部、凝縮器、乾燥室、蒸発器、本体に設けられた排気口の順に空気が流れるように風路を構成し、前記給気口近傍の本体内部に圧縮機を配置したものである。
前記給気口を本体の背面に設けたものである。
前記排気口を本体の正面に設けたものである。
前記排気口を本体の底面に設けたものである。
前記ヒートポンプにおいて、前記圧縮機の吐出部分と前記蒸発器入口部分を接続する管路を設け、前記管路の中央より圧縮機側に開閉弁を設けたものである。
前記ヒートポンプにおいて、凝縮器と蒸発器を略並行に備え、凝縮器出口部と蒸発器出口部を同一方向に揃え、前記出口部側に前記絞り手段を設けたものである。
室温検知手段と凝縮器温度検知手段と蒸発器温度検知手段とを備え、前記室温検知手段で室温を検知して圧縮機起動時の回転数を決定し、前記凝縮器温度検知手段で圧縮機運転中の凝縮器温度を検知して圧縮機回転数を制御し、前記蒸発器温度検知手段で蒸発温度を検知して除霜運転を行うように制御したものである。
前記乾燥室内の乾燥負荷量を、乾燥室を回転させるモータのトルクより検知し、乾燥室の回転数を制御したものである。
以上のように、本発明によれば、圧縮機の排熱を利用してヒートポンプのエネルギーを有効に活用できるので、消費電力量を低減させることができるといった効果が発揮される。また、室温や凝縮器温度、蒸発器温度を検知してヒートポンプを制御するため、安定した運転を行えるといった効果が発揮される。
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照して説明する。
実施の形態1.
本実施の形態では、洗濯機能を搭載した衣類乾燥機である洗濯乾燥機を一例として説明する。図1は、本実施の形態に係る洗濯乾燥機の正面構造を示す正面斜視透視図、図2は本実施の形態に係る洗濯乾燥機の背面構造を示す背面斜視透視図、図3は本実施の形態に係る洗濯乾燥機の下部断面構造を示す断面図である。各図において、1は洗濯乾燥機本体、2は水槽、3は乾燥室である回転ドラム、4はドラム用モータ、5は開閉扉、6はサスペンション、7はフレーム、8は本体給気口、9は本体排気口、10は水槽給気口、11は水槽給気ダクト、12は水槽排気口、13は水槽排気ダクト、14は室温検知手段、15は制御基板である。また、21は圧縮機、22は凝縮器、23は凝縮器用送風機、24は絞り手段である毛細管、25は蒸発器、26は蒸発器用送風機、27は凝縮器温度検知手段、28は蒸発器温度検知手段、29は除霜用開閉弁、30はドレン皿、31は凝縮器用フィルター、32は蒸発器用フィルターである。
本体の内部には、2から3個のダンパーとスプリングなどで構成されるサスペンション6により弾性的に支持された円筒状の水槽2が設けられ、洗濯、脱水、乾燥時の振動をサスペンション6により吸収する。水槽2の内部には、円筒状の乾燥室である回転ドラム3が設けられ、モータ4により駆動され回転する。本体1の正面の上部には、衣類などを出し入れするための開口部と、容易に開け閉めできる扉5とが設置されている。水槽背面部には給気口10が設けられ、回転ドラム3の背面側には、空気が流通できる開口部が複数箇所設けられている。また、水槽排気口12は給気口と対称の位置に設けられている。
本体下部には、洗濯乾燥機本体1を支持するフレーム7が設置されている。フレーム7内部には、圧縮機21、凝縮器22、絞り手段である毛細管24、蒸発器25が設置されており、それらは順次管路で接続されてヒートポンプを構成している。蒸発器25と凝縮器22は、本体のフレーム構造に応じ略平行に設置され、配管を接続する箇所が同一の方向になるように設置されている。凝縮器22と蒸発器25の接続配管部分に毛細管24が設置され、毛細管24と熱交換器(凝縮器22および蒸発器25)との接続配管を短く設置できる構成としている。
圧縮機21の吐出部分と毛細管24の下流は配管で接続され、その間に除霜用開閉弁29が設置されている。通常運転時には、除霜用開閉弁29は閉じた状態となっている。蒸発器25の底面には、ドレン水を受けるドレン皿30が設置されており、本体1に設置されている排水経路に樹脂製のパイプ等管路で接続されている。圧縮機21はレシプロタイプの圧縮構造を有し、インバーターにより駆動するモータが内蔵されており、ピストンの回転数を変えて圧縮能力を調整することができる。また、凝縮器22および蒸発器25には、温度検知手段27、28が設置されている。なお、本実施の形態では、冷媒にイソブタンR600aを用いている。
本体背面には、複数の開口部からなる給気口8が設けられている。洗濯乾燥機本体1の外部から給気口8を介して、洗濯乾燥機内部に空気が流れ込むように構成されている。洗濯乾燥機内部には、圧縮機21や回転ドラム3を駆動するモータ4および凝縮器用送風機23、蒸発器用送風機26が設置されており、流入した空気はそれら発熱する機器を冷却することが可能である。
洗濯乾燥機内部に流入し、圧縮機21、ドラム用モータ4を冷却した空気は、略平行に設置された凝縮器用フィルター31を介して凝縮器22に流れ込み、凝縮器用送風機23に流れ込むように構成されている。凝縮器22と凝縮器用送風機23はダクトにより接続され、さらに凝縮器用送風機23は、前記水槽の背面下部にある給気口10と水槽給気ダクト11で接続されている。水槽給気ダクト11は、回転ドラム用モータ4の周りを下方向からモータ4に沿うように設置され、水槽下部の給気口に接続されている。水槽前方上部の排気口9と蒸発器25も水槽排気ダクト13により接続され、その反対側には蒸発器用送風機26が設置されている。蒸発器用送風機26から本体正面に設けられた排気口9までさらにダクトで接続され、風路を構成している。凝縮器用送風機23および蒸発器用送風機26は、インバータタイプのモータにより駆動されるため風量を調整することが可能である。
本実施の形態では、冷媒にイソブタンR600aを用いている。イソブタンは可燃性を有するため冷媒の充填量を抑える必要がある。従って、圧縮機内部を低圧に保持するタイプの圧縮機を用い、冷凍機油への冷媒の溶け込みを抑えている。一般に、冷凍機油への冷媒の溶け込みは圧力が低いほど減少する。
また、凝縮器内部に存在する冷媒は、潜熱エネルギーを有効利用した結果として液冷媒として存在するが、接続配管に存在する液冷媒はエネルギー輸送媒体であり、効率改善には大きく寄与しない。従って、凝縮器22から毛細管24までの接続配管を短く構成することによって、冷媒充填量を削減することが可能となる。
さらに、蒸発器25と凝縮器22とは略平行に設置され、配管を接続する箇所が同一の方向になるように設置されている。このため、毛細管24と熱交換器(凝縮器22および蒸発器25)との接続配管を短く構成することが可能となり、冷媒充填量を低減することが可能となる。もし、凝縮器22と蒸発器25の接続部分を同一方向ではなく、反対方向に設置し、その間に毛細管24を設置すると、少なくとも熱交換器の幅の分は接続配管が長くなり、冷媒充填量が増加することになる。
次に、本実施の形態に係る洗濯乾燥機の乾燥工程の動作を説明する。なお、乾燥工程以外の各工程(洗濯工程、脱水工程等)は、従来の洗濯機と同様であるため、説明を省略する。
水槽2内の回転ドラム3が駆動用のモータ4により回転し、数秒間運転する。このとき、モータ4にかかるトルクを電流と電圧より算出し、回転ドラム3内の乾燥負荷量を検知する。検知したトルクと負荷量の関係より、予め設定されたドラム3の回転数および凝縮器用送風機23および蒸発器用送風機26の回転数でそれぞれ運転を開始し、次いで圧縮機21が駆動する。この際、予め室温度検知手段14により検知された温度を元に圧縮機21の回転数を決定している。
冷媒の流れに応じて、ヒートポンプの動作を、図3および図4に示すP-h線図で説明する。図中のアルファベットA、B、C、Dはそれぞれ冷媒の状態を示しており、図3と図4において、同一記号が冷媒状態とヒートポンプの位置が対応している。圧縮機21により圧縮された冷媒は、高温高圧の過熱蒸気冷媒(B)となって圧縮機21を吐出し、凝縮器22に流れ込む。凝縮器22では圧縮機21を冷却し、室温より温度が上昇した空気により冷却されて凝縮液化(C)する。
冷媒は空気に熱を放出し、空気温度を上昇させ回転ドラム3内の衣類を乾燥させる。凝縮液化した冷媒は毛細管24で減圧され、低温二相冷媒(D)となって蒸発器25に流れ込む。蒸発器25では、回転ドラム3から流出した中温の空気により加熱され、蒸発気化する。このとき、ドラム3から流出された空気は水分を奪われ、温度も低下する。蒸発気化した冷媒は、蒸気冷媒(A)で圧縮機に吸入され、再び圧縮されて、ヒートポンプサイクルを形成する。
次に、本体内の空気の流れを説明する。本体背面に設置された本体給気口8から流れ込んだ周囲空気(20℃程度)は、洗濯乾燥機本体1内部に設置された圧縮機21と凝縮器送風機23のモータ、蒸発器送風機用26のモータおよび回転ドラム用のモータ4により加熱され、30℃程度まで温度が上昇する。加熱された空気は、凝縮器22にて、更に加熱され65℃程度まで上昇する。
加熱された空気は、水槽2まで接続された水槽給気ダクト11を通過し、回転ドラム3の後方より回転ドラム3の内部に60℃程度の温度で流れ込む。流れ込んだ空気は、回転ドラム3の内の濡れた衣類の温度を上昇させ、さらに水分を蒸発させ、40℃程度の空気となって回転ドラム3から流出し、水槽2の給気口10と対称に設けられた水槽の排気口12から、蒸発器25へ接続された水槽排気ダクト11を通過し、35℃程度で蒸発器25に流れ込む。
流れ込んだ空気は、蒸発器25で水分を取られ、温度も室温程度まで低下し、再び洗濯乾燥機本体1から外部に吹き出される。図5に空気流れのイメージを示す。本体外部から空気を導入し、圧縮機21等を冷却し、凝縮器22から回転ドラム23で衣類を乾燥し、蒸発器25を通過して本体外部に流出するように風路を構成している。
乾燥工程が進むと、回転ドラム3内の衣類はドラム内部全体で広がり、回転ドラム内を通過する空気流量が低下する。このとき、ヒートポンプの凝縮温度が上昇し、圧縮機21の運転範囲を超えようとする。この場合、本実施の形態では、凝縮器22に設置された凝縮温度検知手段27により検知された温度が予め設定された値より大きくなった場合には、圧縮機21の回転数を減少させるように制御されている。反対に、予め設定された温度より凝縮温度が低くなった場合には、圧縮機21の回転数を増加させるように制御されている。
周囲温度が例えば0℃程度の場合、乾燥運転中に蒸発器25の冷媒温度が0℃以下になることがある。その場合、回転ドラム3から流入する高湿度の空気中に含まれる水分が蒸発器25で霜として付着する。その結果、蒸発器25を流れる空気流量、回転ドラム3に流入する空気流量が低下し、乾燥能力の低下を招くことになる。
そこで、本実施の形態では、蒸発器25に設置された蒸発器温度検知手段28により検知された温度が、予め制御装置に設定された値より小さくなった場合は開閉弁29を開いて、高温の冷媒を蒸発器25に直接流すことにより、蒸発器25に付着した霜を溶かし、表面に付いた水分をも蒸発させて初期の空気流量が確保できるように制御している。蒸発器25に設けた蒸発器温度検知手段28で検知した温度が予め制御装置に設定された値より大きくなると開閉弁29を閉じ、乾燥運転を再開するように制御されている。
次に、その他の除霜の方法を次に説明する。蒸発器25に設置された蒸発器温度検知手段28により検知された温度が、予め制御装置に設定された値より小さくなった場合には圧縮機21を停止させ、凝縮器用送風機23および蒸発器用送風機26は運転を継続する。圧縮機21が停止したことにより、蒸発器25の冷媒は圧力が上昇すると共に温度も上昇する。さらに、送風運転は継続されているので、蒸発器25には回転ドラム3から空気が流れこむ。回転ドラム3からの空気は少なくとも温度が0℃以上であり、蒸発器25の霜を溶かすことが可能である。蒸発器温度上昇と相乗効果で蒸発器25の霜を十分に溶かすことができる。蒸発器25に設けた蒸発器温度検知手段28で検知した温度が予め制御装置に設定された値より大きくなると、圧縮機21は運転を再開し、乾燥運転も再開されるように制御される。
特に、乾燥運転開始から初めて除霜運転を行う場合は、開閉弁29を開いて行う除霜運転が有効である。乾燥開始時は、大量の水分が蒸発器25に流れ込み、多くの霜が付着している。このような場合は、圧縮機21の熱を用いて強力に霜を溶かす方法が有利である。乾燥運転開始から二度目以降は、圧縮機21を停止させ、空気を循環させる方法でも十分霜を溶かすことが可能であり、圧縮機21を用いた除霜に比べ、消費電力量低減に大きな効果がある。
このように、ヒートポンプを用いた洗濯乾燥機において、外気、洗濯乾燥機内部で発生する各種モータや圧縮機21などのエネルギー損失による温度上昇をも加熱源として乾燥に用いるため、非常に効率の良い運転を実現できると同時に、圧縮機21を冷却する効果により、圧縮機21自身の効率も上昇し信頼性も向上する効果がある。同様に、凝縮器用送風機23、蒸発器用送風機26、回転ドラム用モータ4も冷却されるので効率が上昇し、信頼性が向上する効果がある。
さらに、凝縮器22から水槽2を接続する水槽用給気ダクト11は本体内部に設置されており、外気が本体内部に流入し、凝縮器22で加熱されるため、水槽用給気ダクト11から本体内部への放熱が発生する。しかし、本体内部空気が凝縮器22に流れ込むので、熱損失を小さくすることが可能であり、従来の空気循環式の構成よりも熱損失が大幅に改善され、乾燥時間が短縮される効果がある。水槽排気ダクト13についても同様の効果が有る。
さらに、本実施の形態では、本体外部から空気を取り込んで加熱し、回転ドラム3内の衣類を乾燥させ、余った熱エネルギーを蒸発器25で回収し、再び本体外部温度程度で放出するので、エネルギー損失が少ない。さらに、本実施の形態では外気を加熱源の基本としているため、圧縮機21の吐出圧力も安定し、ヒートポンプも安定した運転が容易となる。また、蒸発器25と凝縮器22それぞれに外部空気を通過させるように構成し、凝縮器22の出口空気を回転ドラム3に流入させるような方式に比べ、本体外部より温度が高い回転ドラム3出口の空気を蒸発器25に流すため、蒸発温度が高く、ヒートポンプ内を循環する冷媒流量も多いため、乾燥能力が大きくなると同時にサイクル効率も上昇する効果がある。
また、本実施の形態では、本体1の給気位置を本体背面に設けることにより、給気口8から直接漏れ出る圧縮機21などの騒音を抑える効果が有る。さらに、給気口8を背面に設けてあり、効率良く圧縮機21を冷却するために給気口8近傍に圧縮機21を設置しているため、洗濯乾燥機本体1の奥側に圧縮機21をレイアウトしているので、圧縮機21の駆動音を遮音する効果もある。
さらに、本体排気口9を洗濯乾燥機本体1の正面側に設置することにより水分を含んだ空気が直接周囲の壁や床にあたることがなく、カビなどの発生を抑制する効果がある。本実施の形態では、排気口9を本体1の正面部に設けたが、洗濯乾燥機は設置箇所に洗濯機用のパンが設置されているため、下部に設けても良い。この場合には、水分を含んだ空気が洗濯機用のパンに吹き付けられるため、カビなどの発生を抑制できると共に、正面からの空気流れによる室内の気流の乱れを抑える効果がある。
また、本実施の形態では、水槽給気ダクト11は回転ドラム用モータ4の周りを下方向からモータ4に沿うように設置され、水槽下部の給気口に接続されているため、洗濯乾燥機などでは洗濯運転中に大量の水が水槽に溜まる場合でも、水槽給気ダクト11内を水が逆流して、凝縮器部分に流れ込むことがない。従って、給排気を回転ドラム3に対して、対称の位置、給気側を回転ドラム3の低い位置、排気側を高い位置に設置することが可能となり、回転ドラム3内の乾燥物に満遍なく空気が流れ込む効果があり、乾燥時間が短縮される。
乾燥工程が進むと、回転ドラム3内の衣類は回転ドラム3内部全体で広がり、風路を通過する空気流量が低下する。このとき、ヒートポンプの凝縮温度が上昇し、圧縮機21の運転範囲を超えようとする。この場合、本実施の形態では凝縮器22に設置された凝縮温度検知手段27により検知された温度が予め設定された値より、大きくなった場合は圧縮機21の回転数を低下させるように制御されている。反対に、予め設定された温度より、凝縮温度が低くなった場合は圧縮機21の回転数を大きくするように制御されている。このように圧縮機21の回転数を凝縮温度で制御する常に安定した乾燥運転が実現できる。
本実施の形態において、圧縮機21はレシプロタイプで説明したがこれに限るものではなく、ロータリタイプ、スクロールタイプなど他の形式でもかまわない。また、圧縮機21に内蔵してあるモータもインバータタイプに限ることなく一定の回転数で駆動するタイプでも同様の効果を奏するものである。
本実施の形態において、冷媒はR600a(イソブタン)を用いて説明したが、これに限ることはなく、R134aなどのHFC系の冷媒やその混合冷媒、イソブタン以外の可燃性冷媒や二酸化炭素などの自然冷媒を用いても同様の効果を得ることができる。特に、二酸化炭素は臨界状態で高圧側が運転されるため乾燥工程には有利な冷媒である。
また、本実施の形態では、給気口を水槽の後方に、排気口を前方に設置した例で説明したが、これに限ることなく、水槽の前方より給気して、後方より排気する構成としても同様の効果を奏するものである。
本実施の形態に係る洗濯乾燥機の前方斜視透視図である。 本実施の形態に係る洗濯乾燥機の後方斜視透視図である。 本実施の形態に係る洗濯乾燥機の下部断面図である。 本実施の形態に係る洗濯乾燥機のヒートポンプP−h線図である。 本実施の形態に係る洗濯乾燥機の空気流れの概略を示す図である。 従来の衣類乾燥機の側面断面図である。 従来の衣類乾燥機の空気流れの概略を示す図である。 従来の衣類乾燥機の構成図である。
符号の説明
1…洗濯乾燥機本体、2…水槽、3…回転ドラム、4…ドラム用モータ、5…開閉扉、6…サスペンション、7…フレーム、8…本体給気口、9…本体排気口、10…水槽給気口、11…水槽給気ダクト、12…水槽排気口、13…水槽排気ダクト、14…室温検知手段、15…制御基板、21…圧縮機、22…凝縮器、23…凝縮器用送風機、24…毛細管、25…蒸発器、26…蒸発器用送風機、27…凝縮器温度検知手段、28…蒸発器温度検知手段、29…開閉弁、30…ドレン皿、31…凝縮器用フィルター、32…蒸発器用フィルター、40…空気循環風路。

Claims (11)

  1. 圧縮機、凝縮器、絞り手段、蒸発器を冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプを備え、凝縮器、乾燥室、蒸発器の順に空気が流れるように風路を構成し、前記ヒートポンプの冷媒として可燃性冷媒を用いたことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 前記ヒートポンプの冷媒にR600aを用いたことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 前記ヒートポンプの圧縮機に内部を冷媒の圧縮機吸入圧力に保持する圧縮機を用いたことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
  4. 圧縮機、凝縮器、絞り手段、蒸発器を冷媒が循環するように管路で連結したヒートポンプを備え、本体に設けられた給気口、本体内部、凝縮器、乾燥室、蒸発器、本体に設けられた排気口の順に空気が流れるように風路を構成し、前記給気口近傍の本体内部に圧縮機を配置したことを特徴とする衣類乾燥機。
  5. 前記給気口を本体の背面に設けたことを特徴とする請求項4記載の衣類乾燥機。
  6. 前記排気口を本体の正面に設けたことを特徴とする請求項4記載の衣類乾燥機。
  7. 前記排気口を本体の底面に設けたことを特徴とする請求項4記載の衣類乾燥機。
  8. 前記ヒートポンプにおいて、前記圧縮機の吐出部分と前記蒸発器入口部分を接続する管路を設け、前記管路の中央より圧縮機側に開閉弁を設けたことを特徴とする請求項4記載の衣類乾燥機。
  9. 前記ヒートポンプにおいて、凝縮器と蒸発器を略並行に配置し、凝縮器出口部と蒸発器出口部を同一方向に揃え、前記出口部側に前記絞り手段を設けたことを特徴とする請求項4記載の衣類乾燥機。
  10. 室温検知手段と凝縮器温度検知手段と蒸発器温度検知手段とを備え、前記室温検知手段で室温を検知して圧縮機起動時の回転数を決定し、前記凝縮器温度検知手段で圧縮機運転中の凝縮器温度を検知して圧縮機回転数を制御し、前記蒸発器温度検知手段で蒸発温度を検知して除霜運転を行うように制御したことを特徴とする請求項4至乃請求項9記載の衣類乾燥機。
  11. 前記乾燥室内の乾燥負荷量を、乾燥室を回転させるモータのトルクより検知し、乾燥室の回転数を制御することを特徴とする請求項4至乃請求項10記載の衣類乾燥機。
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