JP2009188696A - アナログデジタル変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品の温度依存性に起因して、組電池を構成する電池セルB1〜B4の電圧を時間AD変換器(TAD28)によって高精度に検出することが困難なこと。
【解決手段】TAD28の入力電圧信号Vinとして、基準電圧ユニット32内の規定電圧を印加する際のTAD28の出力値に基づき、TAD28近傍の温度を検出する。TAD28に、基準電圧ユニット32の複数個の基準電圧のそれぞれを印加した際のTAD28の出力値に基づき、TAD28の出力特性の近似曲線を作成する。電池セルBjの電圧を抵抗体20,22によって分圧したものをTAD28に印加した際のTAD28の出力値と近似曲線とに基づき、分圧値を算出する。この分圧値と抵抗体20,22の抵抗値とに基づき電池セルBjの電圧を算出する際、抵抗体20,22の抵抗値の温度変動量を加味する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、入力電圧信号をデジタルデータに変換する変換手段を備えるアナログデジタル変換装置に関する。
この種の変換装置としては、例えば下記特許文献1に見られるように、入力電圧信号を電源とするリングオシレータを備える時間AD変換装置(TAD)も提案されている。TADは、比較的簡素な構成にて高分解能を実現できるメリットがある。ただし、TADの出力特性は、温度に応じて変動し得る。また、TADの出力特性は、一般に、非線形性を有する。このため、TADの出力から入力電圧信号の値を把握するためには、非線形性を考慮してTADの出力を入力電圧信号の値と対応付けることが望まれ、また、この際、出力の温度依存性を加味することが望まれる。
そこで従来は、例えば下記特許文献2に見られるように、TADの入力電圧信号の上限、下限、及び中央の値のそれぞれに対するTADの出力に基づき、TADの出力特性を折れ線で近似することも提案されている。この折れ線は、現在の温度におけるTADの出力特性を高精度に近似することから、これによりTADを用いた変換処理の精度を向上させることができる。
特開平5−259907号公報 特開2004−274157号公報
上記TADは、入力電圧信号をデジタルデータに変換することから、電圧検出装置として用いることができる。一方、複数個の電池セルの直列接続体としての組電池にあっては、これを構成する1個又は隣接する複数個からなる単位電池の両端の電圧値を検出することで、単位電池の状態を監視する要求がある。このため、この電圧検出手段として上記TADを用いることが考えられる。
ただし、上記TADに印加する基準電圧は、TADによる電圧検出対象となる単位電池の負極端子の電位をグランド電位として生成される必要がある。このため、最高電位の単位電池の電圧を検出対象とするTADに印加する基準電圧については、最高電位の単位電池以外の単位電池を電源としてその電圧を降圧したのでは、これを生成することができない。これに対し、最高電位の単位電池を電源としてその電圧を降圧する場合、生成可能な基準電圧は、この単位電池の電圧以下に限られる。したがって、上記上限値の基準電圧を適切に生成することができないおそれがある。
ここで、単位電池の電圧をTADに直接印加する代わりに、この電圧を抵抗体によって分圧したものをTADに印加することも考えられる。これにより、TADに印加される電圧範囲が狭められるため、基準電圧の最高値として要求される値も低下する。ただし、この場合、分圧のために用いる抵抗体の抵抗値が温度によって変動することによって、アナログ電圧値のデジタルデータへの変換精度が低下するおそれがある。換言すれば、電圧の検出精度が低下するおそれがある。
なお、上記に限らず、変換対象に応じた入力電圧信号をTADに印加することによる変換対象のデジタルデータへの変換に関する処理にあっては、変換対象を直接的又は間接的にTADに入力するための電子部品やTAD等の特性の温度依存性に起因して不都合が生じるこうした実情も概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、変換対象に応じた入力電圧信号を変換手段に印加することによる変換対象のデジタルデータへの変換に関する処理の温度依存性を好適に抑制することのできるアナログデジタル変換装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、変換対象の物理量に応じた入力電圧信号をデジタルデータに変換する変換手段と、前記変換手段の入力端子に規定電圧を印加する規定電圧印加手段と、前記規定電圧印加手段によって規定電圧が印加される場合、前記変換手段の出力及び前記規定電圧の関係に関する温度特性情報と、前記変換手段の出力とに基づき、前記変換手段近傍の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段によって検出される温度に基づき、前記変換対象のデジタルデータへの変換に関する処理の温度依存性を除去する除去手段とを備えることを特徴とする。
変換手段を用いて変換対象をデジタルデータに変換する際には、変換対象となるアナログ信号を変換手段に入力する手段や、変換手段等の温度依存性に起因して、変換精度が低下し得る。この点、上記発明では、温度検出手段によって温度を検出することで、上記処理における温度の影響を適切に把握することができ、ひいては、その影響を好適に除去することができる。このため、上記発明によれば、入力電圧信号をデジタルデータに変換する変換手段を用いて行われる変換対象の変換に関する処理の温度依存性を好適に抑制することができる。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記変換手段の入力端子に互いに異なる値を有する複数の基準電圧のそれぞれを印加可能な基準電圧印加手段と、前記複数の基準電圧のそれぞれを印加する際の前記変換手段の各出力に基づき、前記入力電圧信号と前記変換手段の出力との関係であって且つ前記デジタルデータへの変換に関する処理に利用される関係を定める関係設定手段とを更に備え、前記除去手段は、前記関係設定手段によって設定される関係から前記基準電圧印加手段の温度依存性の影響を除去することを特徴とする。
上記発明では、入力電圧信号と出力との関係を定めることで、出力に基づき、変換対象となる物理量の値を適切に取得することができる。ただし、上記基準電圧印加手段の印加する電圧が温度に応じて変化する場合には、上記定められた関係の精度が低下する。この点、上記発明では、除去手段を備えることで、基準電圧印加手段の印加する電圧の温度依存性にかかわらず、上記関係を適切に定めることができる。このため、出力電圧に基づき変換対象となる物理量の値を適切に取得することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記変換対象を電池の電圧とすることで、前記変換手段の出力に基づき、前記電池の電圧を検出することを特徴とする。
上記発明では、変換手段によって、アナログ信号である電池の電圧を、デジタルデータに変換することができる。このため、変換手段の出力に基づき、電池の電圧を検出することができる。
請求項4記載の発明は、請求項3期際の発明において、前記電池の両電極間の電圧の分圧値を前記入力電圧信号とすべく、前記両電極間の電圧を分圧するための抵抗体を更に備え、前記除去手段は、前記抵抗体の抵抗値の温度変化に起因する前記電池の電圧の検出値の変化を除去することを特徴とする。
電池の電圧を抵抗体によって分圧して変換手段に取り込む場合、電池の電圧は、変換手段の出力から把握される電圧から抵抗体の抵抗値に基づき算出されることとなる。このため、抵抗体の抵抗値が変化する場合には、上記算出される電圧値がその影響を受けるおそれがある。この点、上記発明では、上記除去手段を備えることで、こうした問題を好適に回避することができる。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、前記検出対象としての電池の電圧は、複数の電池セルの直列接続体としての組電池を構成する1個又は隣接する複数個の電池セルからなる単位電池の電圧であることを特徴とする。
上記発明では、単位電池の電圧を適切に検出することができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記変換手段の入力端子に互いに異なる値を有する複数の基準電圧のそれぞれを印加可能な基準電圧印加手段と、前記複数の基準電圧のそれぞれを印加する際の前記変換手段の各出力に基づき、前記入力電圧信号と前記変換手段の出力との関係であって且つ前記デジタルデータへの変換に関する処理に利用される関係を定める関係設定手段とを更に備え、前記基準電圧印加手段は、前記単位電池のうちの隣接する複数個を電源として前記基準電圧を生成することを特徴とする。
上記発明では、単位電池のうちの隣接する複数個を電源として基準電圧を生成するために、生成可能な基準電圧の電圧範囲を好適に拡大することができる。なお、この請求項6記載の発明では、「前記変換手段の入力端子に前記電池の電圧を直接印加する」ことが特に有効である。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記基準電圧印加手段の電源を構成する複数個の単位電池のそれぞれの電圧を検出するための前記変換手段が互いに共有化されており、これら複数個の単位電池のうちの少なくとも最高電位の単位電池については、その両端の電圧を抵抗体にて分圧したものが前記変換手段の入力端子に印加されることを特徴とする。
上記発明では、分圧値を用いることで、入力電圧信号として想定される電圧範囲を制限することができる。このため、基準電圧印加手段の生成する基準電圧をさほど高電圧とすることなく、上記関係設定手段による関係の設定を適切に行うことができる。
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記基準電圧印加手段は、前記単位電池のうちの最高電位のもの及びそれ以外のものにそれぞれ対応した各別の手段を備え、前記組電池の最高電位側の電圧を昇圧する昇圧手段を更に備え、前記最高電位用の基準電圧印加手段は、前記昇圧手段を電源とすることを特徴とする。
最高電位用の基準電圧印加手段の生成する電圧として要求される値は、最高電位の単位電池の電圧よりも大きくなるおそれがある。そしてこの場合には、最高電位の単位電池の電圧を降圧することでは基準電圧を生成することができない。この点、上記発明では、昇圧手段を備えることで、要求にあった適切な電圧を確実に生成することができる。
請求項9記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記変換手段は、前記単位電池のうちの最高電位のもの及びそれ以外のものにそれぞれ対応した各別の手段を備え、前記基準電圧生成手段の生成する基準電圧の電圧レベルを変換するレベルシフト回路を更に備え、前記最高電位用の変換手段に、前記レベルシフト回路の出力電圧を印加可能としたことを特徴とする。
最高電位用の変換手段に印加すべき基準電圧は、最高電位の単位電池の電圧よりも大きくなるおそれがある。このため、最高電位の単位電池の電圧を降圧することによっては、最高電位用の基準電圧を生成することができないおそれがある。一方、最高電位の単位電池のための基準電圧であっても、その大きさは、複数の単位電池を電源とする基準電圧印加手段の生成可能な電圧の範囲に収まると考えられる。この点、上記発明では、レベルシフト回路を備えることで、最高電位の単位電池の負極端子の電位を基準電位として上記基準電圧印加手段の生成する電圧を生成することができ、ひいては、最高電位用の変換手段に適切な基準電圧を印加することができる。
請求項10記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記変換手段は、前記単位電池の電圧検出用の手段と、該電圧検出の用途とは別に設けられた手段とを含み、前記別に設けられた変換手段の入力端子に互いに異なる値を有する複数の基準電圧のそれぞれを印加可能な基準電圧印加手段と、前記複数の基準電圧のそれぞれを印加する際の前記別に設けられた変換手段の各出力に基づき、前記単位電池の電圧検出用の変換手段の出力と前記入力電圧信号との関係であって且つ前記デジタルデータへの変換に関する処理に利用される関係を定める関係設定手段とを更に備えることを特徴とする。
上記発明では、電圧検出用の変換手段の出力特性については、上記別に設けられた変換手段を利用して関係設定手段によって設定される関係によって把握することができる。
請求項11記載の発明は、請求項5又は6記載の発明において、前記単位電池のそれぞれの両電極を選択的にフライングキャパシタに接続可能とする選択手段を更に備え、前記電池の電圧を検出すべく、前記変換手段に前記フライングキャパシタの電圧を印加可能としたことを特徴とする。
上記発明では、フライングキャパシタの両電極間の電圧を、各単位電池の電圧とすることができるため、単位電池の数の割りに、単位電池の電圧を検出するための変換手段の数を低減することができる。
請求項12記載の発明は、請求項5又は6記載の発明において、前記変換手段の入力端子に互いに異なる値を有する複数の基準電圧のそれぞれを印加可能な基準電圧印加手段と、前記複数の基準電圧のそれぞれを印加する際の前記変換手段の各出力に基づき、前記入力電圧信号と前記変換手段の出力との関係であって且つ前記デジタルデータへの変換に関する処理に利用される関係を定める関係設定手段と、前記複数の基準電圧のそれぞれを印加する際の前記変換手段の各出力、及び前記温度検出手段によって検出される温度に基づき、前記複数の基準電圧のそれぞれの信頼性を評価する信頼性評価手段とを備えることを特徴とする。
基準電圧を印加した際の変換手段の出力の変動要因は、変換手段の個体差と温度である。このため、温度が定まれば、変換手段の出力は、個体差に起因するばらつき程度となる。このため、このばらつきから想定されるもの以上に出力が大きくずれる場合には、基準電圧の信頼性が低下していると考えられる。上記発明では、この点に鑑み、信頼性評価手段を備えることで、関係設定手段が上記関係を設定する際に用いる情報の信頼性を評価することができる。
請求項13記載の発明は、請求項1〜12のいずれか1項に記載の発明において、前記温度特性情報は、前記規定電圧を入力電圧信号とした場合についての前記変換手段の出力と温度との関係を定めるものであることを特徴とする。
変換手段の出力は、温度に応じて変化する。そして、印加電圧が定まれば、このときの出力電圧と温度との関係を定めることができる。上記発明では、この点に着目し、温度特性情報を設定する。
請求項14記載の発明は、請求項1〜13のいずれか1項に記載の発明において、前記規定電圧印加手段は、前記規定電圧として、互いに異なる値を有する複数の電圧をそれぞれ印加可能なものであり、前記温度特性情報は、前記複数の規定電圧にて定まる電圧領域における前記変換手段の出力の変化と温度の変化との関係を定めるものであることを特徴とする。
変換手段の中には、出力の温度ばらつきが、印加電圧がある程度高電圧となることで顕著となるものがある。そしてこの場合には、単一の印加電圧に対する出力から温度を高精度に検出するためには、印加電圧を高電圧とする要求が生じる。一方、出力の変化に対する温度の変化の関係は、印加電圧が比較的低い領域において顕著となる傾向にある。上記発明では、この点に着目し、出力の変化に対する温度変化を用いることで、印加電圧を低電圧側に制限しつつも、温度を高精度に検出することができる。
請求項15記載の発明は、請求項1〜14のいずれか1項に記載の発明において、前記変換手段は、前記入力電圧信号を電源とするリングオシレータを備えて構成されることを特徴とする。
リングオシレータは、印加電圧に応じて発振周波数が変化するため、これを用いることで、変換手段を適切に構成することができる。更に、リングオシレータの発振周波数は、温度依存性を有するため、これを備えて構成される変換手段を用いることで、温度を適切に検出することができる。
請求項16記載の発明は、請求項1〜14のいずれか1項に記載の発明において、前記変換手段は、前記入力電圧信号を電源とする複数の反転回路を備えて且つ、前記反転回路による信号伝播遅延時間が前記入力電圧信号に依存することを利用して前記入力電圧信号をデジタルデータに変換することを特徴とする。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかるアナログデジタル変換装置をハイブリッド車の電圧検出装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかるシステム構成を示す。
図示されるように、組電池10は、複数の電池セルBij(i=1〜n、j=1〜4)の直列接続体である。ここで、電池セルBijは、リチウム2次電池や、ニッケル水素2次電池等の2次電池である。組電池10は、ハイブリッド車の原動機としての電動機の電力供給源である。組電池10の電池セルBijは、隣接する複数個(ここでは、4個を例示)ずつでグループ化され、各ブロックBi1〜Bi4を構成している。そして、各ブロックBi1〜Bi4は、監視装置Uiによって、その状態が監視されている。監視装置Uiは、上記組電池10や電動機を備えて構成される車載高圧システム内にある。一方、低圧バッテリ16を給電手段とするマイクロコンピュータ(マイコン14)は、車載低圧システムを構成する。そして、各監視装置Uiとマイコン14とは、インターフェース12を介して互いに信号の授受を行っている。
図2に、監視装置Uiの内部構成を示す。なお、図2においては、任意の監視装置Uiの監視対象とする単一のブロックの電池セルBi1,Bi2,Bi3,Bi4を、簡略化して、B1,B2,B3,B4と表記している。
図示されるように、監視装置Uiは、電池セルBj(j=1〜4)の各両電極間の電圧を分圧する抵抗体20及び抵抗体22の直列接続体を備えている。そして、抵抗体20,22にて分圧された電池セルBjの電圧は、セレクタ24を介して、ボルテージフォロワ26に印加される。ボルテージフォロワ26は、抵抗体20,22による電池セルBjの電圧の分圧に際して抵抗体20、22の接続点からの電流の散逸量を低減するために設けられている。これにより、電池セルBjの電圧を、抵抗体20,22の抵抗値に基づき高精度に算出することを可能としている。
ボルテージフォロワの出力は、時間アナログデジタル変換器(TAD28)の入力電圧信号Vinとして、TAD28の入力端子に印加される。一方、制御ユニット30は、上記セレクタ24を操作する機能や、TAD28にパルス信号PA,クロック信号CLKを出力する機能、更には、TAD28の出力するデジタルデータDを取り込み、これをデジタル処理する機能を有する。図3に、TAD28の構成を示す。
図示されるように、TAD28は、奇数個の反転回路を備えて構成されるリングオシレータ28aと、リングオシレータ28aの各反転回路の出力信号に基づき、入力電圧信号Vinのアナログの電圧値に対応したデジタルデータDを生成するデジタルデータ生成部28bとを備えている。そして、入力電圧信号Vinの印加される入力端子が、上記リングオシレータ28aの各反転回路の電源とされる。これにより、リングオシレータ28aにパルス信号PAを入力する際のリングオシレータ28aの発振周波数が入力電圧信号Vinの電圧値に応じて変化する。デジタルデータ生成部28bでは、リングオシレータ28aの出力するパルスの反転タイミングを、入力されるクロック信号CLKに基づきカウントすることで、デジタルデータDを算出して出力する。
図4に、TAD28の出力特性を示す。図示されるように、TAD28の入力電圧信号Vinと出力値との関係は、非線形性を有する。しかも、この非線形性は、温度に応じて変化する。更に、TAD28の出力特性には、個体差もある。このため、TAD28の出力するデジタルデータDから入力電圧信号Vinの正確な値を把握するためには、デジタル表記された入力電圧信号VinとTAD28の出力(デジタルデータD)との関係を取得することが望まれる。特に、この関係には、TAD28の温度依存性や個体差が反映されていることが望まれる。
そこで本実施形態では、各TAD28毎に、図5に示す出力特性の近似曲線を、所定周期毎にそれぞれ作成更新する。ここでは、基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4をTAD28に入力した際のTAD28の出力値に基づき、TAD28の出力特性(実線)に対する近似曲線(破線)を作成する場合を例示している。ここでは、近似曲線として3次関数を例示している。これは、先の図4に示したように、TAD28の出力特性が入力信号電圧の上昇につれて増大するものであるものの変曲点を有することに鑑みて選択されたものである。3次関数の係数は、4つであるため、4つの基準電圧のそれぞれを印加したときの出力値と、4つの基準電圧のデジタル値とに基づき、3次関数を適切に定めることができる。
上記近似曲線を、所定周期で算出更新するなら、これは、現在の温度環境におけるTAD28の出力を好適に反映したものとなっていると考えられる。しかも、各TAD28毎に各別に近似曲線を算出することで、これら算出される近似曲線は、各TAD28の個体差を反映したものともなっている。
上記近似曲線を作成すべく、監視装置Uiには、先の図2に示すように、各電池セルBj毎に、基準電圧ユニット32が設けられている。図6に、基準電圧ユニット32の構成を示す。図示されるように、基準電圧ユニット32は、基準電圧Vref1,Vref2、…Vrefmを生成する手段と、これら基準電圧Vref1,Vref2、…Vrefmのうちのいずれか1つを選択的に出力するマルチプレクサ32aとを備えている。ここで、基準電圧Vref1,Vref2、…Vrefmは、該当する電池セルBjを電源として生成されるものである。
上記近似曲線を、TAD28の出力特性を高精度に反映したものとするためには、基準電圧の上下限値を、入力電圧信号Vinとして想定される最低値及び最高値程度に設定することが望まれる。ただし、車載組電池10にあっては、その容量が大きく変動するために、電池セルBijの電圧も変動する。したがって、基準電圧ユニット32において、電池セルBjを電源とし、その電圧を降圧することによっては、入力電圧信号Vinとして想定される最大値程度の電圧値を生成することができないおそれがある。そこで本実施形態では、先の図2に示したように、電池セルBjの電圧を分圧したものを入力電圧信号VinとしてTAD28の入力端子に印加する。これにより、TAD28によって電池セルBjの電圧を検出する際に入力電圧信号Vinとして想定される電圧の最大値を低下させることができる。このため、電池セルBjの電圧が変動したとしても、基準電圧ユニット32では、入力電圧信号Vinとして想定される最高値程度の基準電圧を生成することができる。
ところで、TAD28による電池セルBjの電圧の検出処理に際しては、検出処理に用いる電子部品の温度特性が問題となる。例えば、抵抗体20,22の抵抗値は、温度に応じて変化し得る。このため、TAD28の出力値から把握される入力電圧信号Vinのデジタル値と、抵抗体20,22の抵抗値とに基づき電池セルBjの電圧(デジタル値)を算出する際の算出精度は、温度に依存することとなる。また、基準電圧ユニット32の生成する電圧も温度に依存する。このため、基準電圧ユニット32の出力する電圧値は、そのときの温度によっては、基準電圧Vref1,Vref2、…Vrefmからずれたものとなるおそれがある。そしてこの場合には、近似曲線によるTAD28の出力特性の近似精度が低下する。
そこで本実施形態では、TAD28の出力特性の温度依存性を利用することで、TAD28近傍の温度を検出し、これに基づき、電圧の検出処理の温度依存性を除去する。すなわち、先の図4に示したように、同一の入力電圧信号Vinに対するTAD28の出力値は、温度に応じて変化するため、規定電圧をTAD28に印加する際のTAD28の出力値に基づき温度を検出し、これに基づき上記温度依存性を除去する。
図7に、上記温度依存性を除去しつつ行われる電池セルBjの電圧検出処理の手順を示す。この処理は、制御ユニット30単独又は制御ユニット30とマイコン14との協働によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、TAD28の出力特性の温度依存性を利用することで、TAD28近傍の温度を検出する。続くステップS12においては、検出される温度に基づき、基準電圧ユニット32の出力電圧の補正量や、抵抗体20,22の抵抗値の補正量を算出する。そして、ステップS14では、上記基準電圧ユニット32の出力電圧をTAD28に印加した際の出力に基づき、近似曲線を算出する。ただし、ここでの出力電圧は、基準電圧Vref1,Vref2,…Vrefmを上記ステップS12における補正量にて補正したものである。そして、ステップS16では、上記ステップS12における温度補正量に基づき、電池セルBijの電圧の抵抗体20,22による正確な分圧を把握しつつ、電池セルBijの電圧を検出する処理を行う。
図8に、上記ステップS10の処理の詳細を示す。
この一連の処理では、まずステップS20において、温度検出用の基準電圧Vref3をTAD28に印加する。ここで、基準電圧Vref3は、先の図4に示した出力特性に鑑み、温度による出力値のばらつきが大きくなる入力電圧信号Vinの値とされている。続くステップS22においては、TAD28の出力値を取得する。そして、ステップS24においては、基準電圧Vref3を印加した場合のTAD28の出力値と温度との関係を定めたマップを用いて、TAD28近傍の温度を検出する。
図9に、先の図7のステップS12の処理の詳細を示す。
この一連の処理では、まずステップS30において、先の図7のステップS10において検出されたTAD28近傍の温度の検出値を取得する。続くステップS32においては、取得された温度に基づき、基準電圧ユニット32の各基準電圧Vref1,Vref2,…Vrefmの補正量を算出する。すなわち、基準電圧ユニット32が各基準電圧Vref1,Vref2,…Vrefmの出力を意図する際の実際の出力電圧について、その温度に起因する変動量を補償する補正量を算出する。詳しくは、温度と補正量との関係を定めたマップを用いて補正量をマップ演算する。このマップは、例えば基準電圧ユニット32の製品出荷前に、予め基準電圧ユニット32特有の出力特性の温度依存性を計測するなどして作成すればよい。
続くステップS34においては、抵抗体20,22の抵抗値の変動量を算出する。ここでは、温度と抵抗値の変動量との関係を定めたマップを用いて変動量をマップ演算する。このマップは、例えば抵抗体20,22の製品出荷前に、予め抵抗体20,22特有の抵抗値の温度依存性を計測するなどして作成すればよい。ただし、抵抗体20,22の抵抗値が、抵抗温度係数を用いて温度に比例して上昇するものであるなら、抵抗温度係数等を用いて関係式からマップ値を作成することもできる。
こうしてステップS34の処理が完了する場合、ステップS36において、電池セルBijの電圧の補正係数Kを算出する。ここでは、抵抗体20,22の抵抗値R1,R2を用いて、TAD28の入力電圧信号Vinと電池セルBijの電圧Vとの間に、「V=Vin・(R1+R2)/R2」の関係が成立することに鑑み、抵抗比「(R1+R2)/R2」変動量を補償する補正係数を算出する。
図10に、先の図7の上記ステップS14の処理の詳細を示す。
この一連の処理では、まずステップS40において、基準電圧VrefiをTAD28に印加する。詳しくは、この処理は、先の図2に示したセレクタ24を操作することで、基準電圧ユニット32の出力電圧をボルテージフォロワ26の入力端子に印加する処理である。ここで、先の図7のステップS12からの移行直後には、基準電圧Vrefiとして基準電圧Vref1が選択される。続くステップS42においては、基準電圧Vrefiの印加時におけるTAD28の出力値を取得する。続くステップS44においては、全ての基準電圧Vref1〜VrefmをTAD28の入力端子に印加し且つ、そのときのTAD28の出力値を取得したか否かを判断する。そして、未だ全てについて上記処理がなされていないと判断される場合には(ステップS44:NO)、ステップS46において、基準電圧を変更して、ステップS40に戻る。
これに対し、ステップS44において肯定判断される場合には、ステップS48に移行する。ステップS48においては、先の図9のステップS32の処理によって算出された基準電圧の補正量に基づき、基準電圧を補正する。この処理は、上記ステップS40の処理において、基準電圧ユニット32によってTAD28に実際に印加された電圧値をデジタル値として算出する処理である。続くステップS50においては、ステップS48にて算出された実際の印加電圧とそのときのTAD28の出力値とに基づき、TAD28の出力特性の近似曲線を算出する。ここでは、近似曲線としての3次関数を特定する4つのパラメータを算出する処理を行う。
図11に、先の図7のステップS16の処理の詳細を示す。
この一連の処理では、まずステップS60において、電池セルBijの電圧をTAD28に印加する。ここでは、具体的には、先の図2に示したセレクタ24を操作することで、ボルテージフォロワ26の入力端子に、抵抗体20,22の接続点の電圧を印加する。これにより、TAD28の入力端子には、電池セルBijの電圧が抵抗体20,22によって分圧されたものが印加されることとなる。
続くステップS62においては、上記電池セルBijの印加時におけるTAD28の出力値を取得する。続くステップS64においては、近似曲線に基づき、電池セルBijの電圧(デジタルデータ)を算出する。この処理は、(ア)近似曲線に基づき、抵抗体20,22による電池セルBijの電圧の分圧値を算出する処理、(イ)算出された分圧値から、基本となる温度(補正係数K=1となる際の温度)における抵抗体20,22の抵抗値R1,R2に基づき、電池セルBijの電圧を算出する処理、からなる。続くステップS66においては、先の図9のステップS36の処理によって算出された補正係数Kに基づき、上記ステップS64において算出された電池セルBijの電圧を補正する。こうして算出される最終的な電池セルBijの電圧(デジタルデータ)は、基準電圧ユニット32の出力電圧の温度依存性や、抵抗体20,22の抵抗値の温度依存性の影響が除去されたものとなる。
なお、先の図2に示したボルテージフォロワ26等についても、その出力電圧は温度によって変動し得る。しかし、これは、基準電圧ユニット32の出力電圧がボルテージフォロワ26に印加される場合のみならず、電池セルBijの電圧(より正確には抵抗体20,22の接続点の電圧)がボルテージフォロワ26に印加される場合であっても、同様に生じる現象である。このため、上記近似曲線を用いることで、ボルテージフォロワ26の出力特性の温度依存性についてはある程度補償することができている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)TAD28の入力端子に規定電圧(温度検出用の基準電圧Vref3)が印加される際のTAD28の出力に基づき、TAD28近傍の温度を検出し、これに基づき、TAD28による電池セルBijの電圧検出に関する処理の温度依存性を除去した。これにより、TAD28を用いて電池セルBijの電圧を検出するに際し、温度に起因する検出精度の低下を好適に抑制することができる。
(2)基準電圧ユニット32によりTAD28に基準電圧を印加することで、近似曲線を作成するに際し、上記検出される温度情報に基づき、基準電圧ユニット32の出力電圧の温度依存性の影響を除去した。これにより、上記近似曲線を高精度に定めることができる。
(3)電池セルBijの両電極間の電圧の分圧値をTAD28の入力電圧信号として電池セルBijの電圧を検出するに際し、抵抗体20,22の抵抗値の温度変化に起因する電圧検出誤差を補償した。これにより、抵抗体20,22の抵抗値が温度に応じて変動する場合であっても、電池セルBijの電圧を高精度に検出することができる。
(4)規定電圧(基準電圧Vref3)を入力電圧信号Vinとした場合についてのTAD28の出力と温度との関係を定めるマップを用いて、温度を検出した。これにより、温度を簡易且つ適切に検出することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図12に、本実施形態にかかる監視装置Uiの構成を示す。なお、図12において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、隣接する2つの電池セルB1、B2及び電池セルB3,B4毎に、基準電圧ユニット32及びTAD28が設けられ、これら各基準電圧ユニット32は、該当する2つの電池セルB1、B2及び電池セルB3,B4を電源とする。そして、TAD28によって、低電位側の電池セルB2,B4の電圧を検出する際には、セレクタ44を操作することで、電池セルB2,B4の電圧をボルテージフォロワ26を介してTAD28に直接取り込む。これに対し、高電位側の電池セルB1,B3の電圧を検出する際には、セレクタ44を操作することで、電池セルB1,B3の電圧を抵抗体40,42によって分圧したものを、ボルテージフォロワ26を介してTAD26に取り込む。
なお、TAD28の給電用の電圧は、高電位側の電池セルB1,B3の正極端子側の電圧をレギュレータ46によって調節したものを用いる。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)〜(4)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(5)基準電圧ユニット32の電源を、隣接する複数個の電池セルB1,B2及び電池セルB3,B4とした。これにより、生成可能な基準電圧の電圧範囲を好適に拡大することができる。
(6)高電位側の電池セルB1,B3の電圧検出に際し、抵抗体40,42を用いて電圧を分圧した。これにより、入力電圧信号Vinとして想定される電圧範囲を制限することができる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図13に、本実施形態にかかる監視装置Uiの構成を示す。なお、図13において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、組電池10のうちの最高電位の電池セルB11以外については、これに対応する基準電圧ユニット32の電源を、その電池セル及びこれに隣接する高電位の電池セルの2つとする。更に、最高電位の電池セルB11に対応する基準電圧ユニット32については、電池セルB11の電圧を昇圧する昇圧回路48を電源とする。これにより、組電池10の各電池セルBijに対応した基準電圧ユニット32の生成可能な電圧範囲を、電池セルBijの電圧として想定される最低値及び最高値の範囲を含むように拡大することができる。
このため、電池セルBijの電圧として想定される最低値及び最高値の範囲において近似曲線を高精度に算出することができる。このため、電池セルBij毎に各別に設けられたTAD28が、電池セルBijの電圧を分圧することなく、電池セルBijの電圧を直接取り込みつつも、電圧の検出精度を高く維持することができる。このため、抵抗体20,22が不要となり、ひいてはボルテージフォロワ26も不要となる。このため、抵抗体20,22の抵抗値の変動を補償する処理が不要となる。更に、ボルテージフォロワ26の出力電圧の温度に起因する変動量が、入力電圧によって変化する場合であっても、この影響を受けることなく電圧を検出することができる。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)、(4)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(7)各電池セルBij毎に各別に設けられる基準電圧ユニット32の電源を、最高電位の電池セルB11に対応するもの以外については、隣接する複数個の電池セルとして且つ、最高電位の電池セルB11に対応するものについては、昇圧回路48とした。これにより、基準電圧ユニット32の生成可能な電圧範囲に、電池セルBijの電圧として想定される最低値及び最高値の範囲を含めることができる。これにより、TAD28の出力特性の近似曲線を、電池セルBijの電圧の最高値及び最低値を含む電圧範囲において高精度なものとすることができるため、TAD28に電池セルBijの電圧を直接取り込むことができる。そして、これにより、電池セルBijの電圧を検出する際に、検出精度に影響を与える電子部品の数を低減することもできる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図14に、本実施形態にかかる監視装置Uiの構成を示す。なお、図14において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、最高電位の電池セルB11以外の各電池セルBijに対応して、各別に基準電圧ユニット32を備えている。そして、これらについては、その電源が、対応する電池セル及びこれに隣接する高電位の電池セルの2つとなっている。これに対し、最高電位の電池セルB11に対しては、基準電圧ユニット32を備えず、代わりに、この電池セルB11の電圧を検出するTAD28の入力端子に、レベルシフト回路50を介して、電池セル13に対応した基準電圧ユニット32の電圧を印加する。以下、このレベルシフト回路50について説明する。
電池セルB13の負極電位を基準電位とする基準電圧ユニット32の出力端子は、バイポーラトランジスタ52のベースに接続されている。バイポーラトランジスタ52のコレクタは、電池セルB13の負極側に接続されており、エミッタには、電池セルB12を電源とする定電流源51が接続されている。そして、これら定電流源51及びバイポーラトランジスタ52のエミッタ間には、バイポーラトランジスタ54のベースが接続されている。バイポーラトランジスタ54のエミッタは抵抗体53を介して電池セルB13の負極側に接続されており、コレクタは、抵抗体53の抵抗値R3と等しい抵抗値を有する抵抗体55を介して電池セルB12の正極に接続されている。
そして、バイポーラトランジスタ54のコレクタの電圧は、ボルテージフォロワ56を介して、反転増幅回路57を構成するオペアンプの反転入力端子に取り込まれる。そして、同オペアンプの非反転入力端子は、電池セルB11の負極に接続されている。ここで、反転増幅回路57は、オペアンプの出力端子と反転入力端子とを接続する抵抗体の抵抗値と、反転入力端子とボルテージフォロワ56の出力端子とを接続する抵抗体の抵抗値とが互いに等しい抵抗値R4とされることで、入力電圧の絶対値と出力電圧の絶対値とを同一とする。
更に、上記定電流源51の電流量は、バイポーラトランジスタ52のコレクタ電流がベース及びエミッタ間の電圧Vbeに比例して増加する線形領域におけるコレクタ電流量とする。更に、抵抗体53の抵抗値R3を調節して、バイポーラトランジスタ54のコレクタ電流が上記定電流源51の電流と等しくなるように予め調節しておく。こうした構成によれば、バイポーラトランジスタ54のベース及びエミッタ間の電圧は、「Vref+Vbe」となる。そして、バイポーラトランジスタ52、54の特性が同一であるとすると、バイポーラトランジスタ54のベース及びエミッタ間の電圧は、上記バイポーラトランジスタ52のベース及びエミッタ間の電圧Vbeに等しくなる。これにより、抵抗体53に基準電圧Vrefが現れる。そして、抵抗体53と抵抗体55とには同一の電流が流れて且つ、これらの抵抗値が同一であるため、抵抗体55にも基準電圧Vrefが現れる。そして、ボルテージフォロワ56には、抵抗体55の低電位側が接続されるために、ボルテージフォロワ56の出力電圧は、基準電圧Vrefの符号を代えた値となる。このため、反転増幅回路57の出力電圧を基準電圧Vrefとすることができる。
これにより、最高電位の電池セルB11の電圧検出用のTAD28についても、基準電圧ユニット32の生成する基準電圧が適切に印加される。このため、このTAD28の出力特性の近似曲線を高精度に検出することができる。なお、上記レベルシフト回路50に温度特性がある場合、最高電位の電池セルB11の電圧検出用のTAD28にレベルシフト回路50によって実際に印加される電圧は、基準電圧Vref1〜Vrefmに対してずれたものとなり得る。この場合には、検出される温度に基づき、レベルシフト回路50の出力特性の温度変化を補償する処理を施すことが望ましい。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)、(4)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(8)各電池セルBij毎に各別に設けられる基準電圧ユニット32のうちの最高電位の電池セルB11に対応するもの以外については、隣接する複数個の電池セルを電源とする一方、最高電位の電池セルB11に対応するTAD28については、レベルシフト回路50の出力電圧を印加可能とした。これにより、基準電圧ユニット32の生成可能な電圧範囲に、電池セルBijの電圧として想定される最低値及び最高値の範囲を含めることができる。これにより、TAD28の出力特性の近似曲線を、電池セルBijの電圧の最高値及び最低値を含む電圧範囲において高精度なものとすることができるため、TAD28に電池セルBijの電圧を直接取り込むことができる。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図15に、本実施形態にかかる監視装置Uiの構成を示す。なお、図15において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、監視装置Uiが、3つの電池セルB1,B2,B3の電圧を監視する。そして、これら各電池セルB1〜B3には、これらの電圧を検出する各別のTAD28が備えられている。これらTAD28は、該当する電池セルB1〜B3の電圧を入力電圧信号Vinとして直接取り込むものである。
監視装置Uiは、更に、上記各TAD28の出力特性の近似曲線を算出するためのTAD28aを備えている。そして、このTAD28aの入力端子には、基準電圧ユニット32の基準電圧が印加される。この基準電圧ユニット32は、電池セルB1〜B3を電源として、各電池セルBijの電圧の最高値及び最低値の電圧範囲を含む広範囲の基準電圧を生成する。ちなみに、TAD28aは、電池セルB1の正極側に接続されるレギュレータ60の出力を電源として動作する。
上記構成において、TAD28aでは、先の第1の実施形態において示した要領で、所定周期で、基準電圧ユニット32の各基準電圧が印加された際の出力値に基づき、近似曲線を算出する。この近似曲線は、TAD28aの現在の温度における出力特性を高精度に近似するものである。制御ユニット30では、この近似曲線を利用することで、電池セルB1〜B3のそれぞれの電圧検出用のTAD28の出力特性の近似曲線を作成する。これは、これら電池セルB1〜B3のそれぞれの電圧検出用のTAD28の出力特性の個体差に関する情報を個体差情報30aとして予め取得しておき、これを利用することで行うことができる。この個体差情報30aとしては、例えば各入力電圧信号毎のTAD28aの出力値に対する上記各TAD28の出力値のずれを定量化したものとすればよい。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)、(4)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(9)各電池セルBijの電圧を直接取り込むTAD28と、TAD28の出力特性の近似曲線を作成するためのTAD28aとを備え、TAD28aに基準電圧を印加する基準電圧ユニット32の電源を、電池セルB1〜B3とした。これにより、基準電圧ユニット32の生成可能な電圧範囲に、電池セルBijの電圧として想定される最低値及び最高値の範囲を含めることができる。これにより、TAD28aの出力に基づき作成される出力特性の近似曲線を、電池セルBijの電圧の最高値及び最低値を含む電圧範囲において高精度なものとすることができるため、TAD28に電池セルBijの電圧を直接取り込むことができる。そして、これにより、電池セルBijの電圧を検出する際に、検出精度に影響を与える電子部品の数を低減することもできる。
(10)個体差情報30aを有することで、TAD28aの出力特性の近似曲線に基づき、電池セルB1〜B3のそれぞれの電圧検出用のTAD28の出力特性を高精度に近似することができる。
(第6の実施形態)
以下、第6の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図16に、本実施形態にかかる監視装置Uiの構成を示す。なお、図16において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、組電池10を構成する各電池セルBijの電圧をフライングキャパシタ72に取り込むことで、これら各電池セルBijの電圧を、フライングキャパシタ72の電圧としてTAD28に印加する。すなわち、各電池セルBijの両端の電圧は、マルチプレクサ70を介して選択的にフライングキャパシタ72に接続される。そして、これによりフライングキャパシタ72の電圧が選択された電池セルBijの電圧に等しくなった後、マルチプレクサ70によって、この電池セルBijとフライングキャパシタ72が絶縁される。そしてその後、スイッチ74によって、フライングキャパシタ72がTAD28に接続されることで、TAD28によってフライングキャパシタ72の電圧が検出される。このように、TAD28は、組電池10を備えて構成される車載高圧システムとは絶縁されて配置されている。そして、TAD28は、低圧バッテリ16を電源とする。
上記フライングキャパシタ72には、更に、基準電圧ユニット32の基準電圧が印加可能とされている。ここで、基準電圧ユニット32は、組電池10を構成して且つ互いに隣接する3つの電池セルを電源とする。これにより、基準電圧ユニット32は、電池セルBijの電圧として想定される最低値及び最高値の範囲を包含する電圧範囲の基準電圧を生成することができる。このため、基準電圧ユニット32の基準電圧が印加される際のTAD28の出力に基づき、同TAD28の近似曲線を高精度に算出することができる。しかも、本実施形態では、TAD28を単一とすることで、近似曲線を生成する処理数を低減することもできる。ちなみに、本実施形態では、近似曲線をマイコン14によって生成する。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)、(4)の効果や、第2の実施形態の上記(5)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(11)電池セルBijのそれぞれの両電極を選択的にフライングキャパシタ72に接続可能とするマルチプレクサ70を備え、電池セルBijの電圧を検出するに際し、TAD28の入力端子にフライングキャパシタ72の電圧を印加した。これにより、電池セルBijの数の割りに、TAD28の数を低減することができる。
(第7の実施形態)
以下、第7の実施形態について、先の第6の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図17に、本実施形態にかかる監視装置Uiの構成を示す。なお、図17において、先の図16に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
本実施形態では、基準電圧ユニット32についても、低圧システム側に配置する。このため、基準電圧ユニット32の電源として、低圧バッテリ16を用いる。
これにより、セレクタ24をマイコン14により操作することで、TAD28の入力端子に基準電圧ユニット32の出力する基準電圧を印加し、先の第1の実施形態に示した要領で、TAD28の出力特性の近似曲線を作成することができる。そしてその後、セレクタ24をマイコン14により操作することで、TAD28の入力端子にフライングキャパシタ72の電圧を印加し、各電池セルBijの電圧を検出することができる。
以上説明した本実施形態によっても、先の第6の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第8の実施形態)
以下、第8の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図18に、本実施形態にかかる監視装置Uiの構成を示す。なお、図18において、先の図2に示した部材と対応する部材については、便宜上同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態においては、最高電位の電池セルB11の電圧検出用のTAD28に基準電圧を印加する基準電圧ユニット32以外の基準電圧ユニット32については、該当する電池セルBij及び隣接する高電位側の電池セルを電源とする。これにより、これら最高電位の電池セルB11に対応しない基準電圧ユニット32については、電池セルBijの電圧として想定される最低値及び最高値を含む電圧範囲の基準電圧を確実に生成することができる。これに対し、最高電位の電池セルB11の電圧検出用のTAD28に基準電圧を印加する基準電圧ユニット32については、電池セルB11を電源とする。
この場合、基準電圧ユニット32が電源電圧(電池セルB11)の電圧以上の電圧を生成できないために、近似曲線を生成するための基準電圧を生成できない場合がある。そこで、本実施形態では、最高電位の電池セルB11に対応した基準電圧ユニット32が対応するTAD28に電圧を印加する際のTAD28の出力値に基づき、印加された電圧の信頼性を評価する。そして、この評価結果に基づき、最高電位の電池セルB11の電圧検出用のTAD28の出力特性の近似曲線を作成する。
図19に、本実施形態にかかる近似曲線の作成処理の手順を示す。この処理は、最高電位の電池セルB11の電圧検出用のTAD28についての先の図7のステップS14の処理の詳細であって且つ、先の図10に示した処理に代わるものである。なお、図19において、先の図10に示した処理に対応する処理には、便宜上同一の符号を付している。
この一連の処理では、まずステップS70において、基準電圧Vrefi印加時のTAD28の出力についての温度に応じた最大値及び最小値を読み込む。ここで、温度情報は、最高電位の電池セルB11以外の電池セルBijの電圧検出用のTAD28の出力特性の近似曲線を作成する過程で検出されるものを用いる。この温度情報に基づき、TAD28の個体差に起因する出力特性のばらつきを考慮して、TAD28に基準電圧Vrefiを印加した際の出力値として想定される最大値及び最小値を読み込む。具体的には、これは、基準電圧Vrefi及び温度と、最大値及び最小値との関係を定めるマップを用いて行われる。このマップは、TAD28として製品出荷されるものの出力特性のばらつきに基づき作成すればよい。なお、上記基準電圧Vrefiは、この図19に示す一連の処理の起動時には、基準電圧Vref1とされる。
ステップS70の処理が完了すると、先の図10同様、ステップS40、S42の処理を行う。そしてステップS42の処理が完了する場合、ステップS72において、TAD28の出力値が、上記ステップS70にて読み込まれた最小値以上であって最大値以下であるか否かを判断する。この処理は、基準電圧Vrefの信頼性を評価するものである。そして、基準電圧Vrefiが印加された際のTAD28の出力値が最小値及び最大値の範囲にない場合には、ステップS74において、出力値を、予め用意した代表値に置き換える。この代表値は、例えば、製品出荷されるTAD28の出力特性のうち基準となる特性に基づき設定すればよい。ここで、基準となる特性とは、例えば製品出荷される複数のTAD28の平均的な出力特性であるいわゆる中央特性であることが望ましい。
このステップS74の処理が完了する場合や、ステップS72において肯定判断される場合には、先の図10に示したステップS44の処理に移行する。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)、(4)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(12)基準電圧Vrefiを印加する際のTAD28の出力、及び検出される温度に基づき、基準電圧Vrefiの信頼性を評価した。これにより、近似曲線を作成する際に用いる情報の信頼性を評価することができる。
(13)基準電圧Vrefiの信頼性が低いと判断される場合、TAD28の出力値として基準電圧Vrefiが印加される際に想定される代表値を代用した。これにより、基準電圧Vrefiの信頼性が低下している場合であっても、近似曲線を作成することができる。
(第9の実施形態)
以下、第9の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
上述したように、TAD28の出力値の温度ばらつきが大きくなるのは、TAD28の入力電圧信号Vinが比較的高電圧となる際である。このため、先の第8の実施形態のように特定の基準電圧ユニット32の出力電圧の信頼性を評価する場合には、十分に大きい基準電圧Vref3を用いて、予め温度を検出することが望まれる。そしてこの際の温度検出の信頼性を高く維持するためには、先の第8の実施形態で例示したように、基準電圧ユニット32の電源を、複数の電池セルBijから取る等の処理が望まれる。
このため、先の図2に示したように、各基準電圧ユニット32が単一の電池セルBijを電源とする場合等には、基準電圧Vrefiの信頼性を評価する際に前提となる温度検出処理に用いる基準電圧Vref3自体の信頼性が問題となるおそれがある。そこで本実施形態では、温度検出手法を以下のように変更する。
図20に、TAD28の出力特性の温度依存性を示す。図示されるように、TADの出力値の温度に起因するばらつきは、入力電圧信号Vinが小さい場合には、比較的小さいものの、入力電圧信号Vinに対する出力値の傾きのばらつきは、入力電圧信号Vinが小さい領域で顕著となる。このため、低圧の基準電圧Vref1,Vref2を用いて上記傾きを算出し、これに基づき温度を検出するなら、温度の検出精度を高く維持することができると考えられる。
図21に、本実施形態にかかる温度検出処理の手順を示す。この処理は、先の図7のステップS12の処理の詳細であり、先の図8に示した処理に代わるものである。
この一連の処理では、まずステップS80において、温度検出用の基準電圧Vref1をTAD28に印加する。続くステップS82においては、基準電圧Vref1の印加によるTAD28の出力値を取得する。続くステップS84では、温度検出用の基準電圧Vref2をTAD28に印加する。続くステップS86では、基準電圧Vref2印加時のTAD28の出力値を取得する。続くステップS88においては、基準電圧の変化「Vref2−Vref1」に対する出力値の変化の比である出力値の傾きΔを算出する。そして、ステップS90では、算出された傾きΔに基づき、TAD28近傍の温度を検出する。詳しくは、傾きΔと温度との関係を定めるマップを用いて、TAD28近傍の温度を算出する。
以上説明した本実施形態によれば、先の第1の実施形態の上記(1)、(2)、(4)の効果に加えて、更に以下の効果が得られるようになる。
(14)TAD28の入力電圧信号Vinに対する出力値の傾きΔに基づき、温度を検出した。これにより、温度検出のために印加する電圧を低電圧側に制限しつつも、温度を高精度に検出することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1〜第8の実施形態では、温度検出用の規定電圧を、単一の基準電圧vref3としたが、これに限らず、複数個の基準電圧のそれぞれをTAD28に印加する際の出力値に基づきマップ演算される各温度の平均値を、最終的な温度検出値としてもよい。また、温度検出用にTAD28に印加する規定電圧としては、必ずしも基準電圧を流用する必要もない。
・TAD28の単一の出力値と温度との関係を定める温度特性情報としては、離散化された複数個の出力値をそれぞれ温度に対応付けるマップを備えるものに限らない。例えば、出力値と温度との関係を定める関係式であってもよい。
・TAD28の出力値の傾きΔと温度との関係を定める温度特性情報としては、離散化された複数個の傾きΔをそれぞれ温度に対応付けるマップを備えるものに限らない。例えば、傾きΔと温度との関係を定める関係式であってもよい。
・上記第1、2、8の実施形態では、抵抗体の抵抗値の変動量の算出に基づき電池電圧の補正係数を算出したが、これに限らない。例えば、検出される温度に応じた抵抗体の抵抗値を算出しておき、これら抵抗値に基づき電池電圧を算出するようにしてもよい。
・上記第3の実施形態(図13)では、組電池10の最高電位の電池セルB11の電圧を検出するためのTAD28に対応する基準電圧ユニット32の電源に限って昇圧回路48を用いたが、これに限らず、各基準電圧ユニット32の電源として、該当する電池セルBijの正極電位を基準とする各別の昇圧回路を用いてもよい。
・上記第4の実施形態(図14)では、組電池10の最高電位の電池セルB11の電圧を検出するためのTAD28に基準電圧を印加する際に限ってレベルシフト回路50を用いたが、これに限らない。例えば、各ブロックを構成する電池セルBi1〜Bi4のうちの高電位側の2つの電池セルBi1,Bi2の電圧を検出するための各TAD28に基準電圧を印加する際にレベルシフト回路を用いてもよい。更に、組電池10の最低電位側の電池セルBn4,Bn3を除く全てについてその電圧を検出するTAD28に基準電圧を印加する際にレベルシフト回路を利用してもよい。
・上記第5の実施形態(図15)では、近似曲線を作成するためのTAD28aを、各ブロック毎に設けたがこれに限らない。例えば、組電池10の各電池セルBijの電圧を検出するTAD28の全てが近接して配置される等、これらの温度ばらつきが無視できる場合には、近似曲線を作成するためのTAD28aを組電池10に対してただ1つ設けてもよい。
・上記第5の実施形態(図15)において、電池セルBijの電圧検出用のTAD28を電池セルBij毎に設けるものに限らず、例えば、単一のTAD28が3つの電池セルB1,B2,B3のそれぞれの電圧を検出するようにしてもよい。この場合であっても、例えば、近似曲線作成用のTAD28aの電源を、上記電池セルB1よりも高電位の電池セルを含んで構成することで、基準電圧を適切に生成することができる。
・上記第6の実施形態(図16)や第7の実施形態(図17)では、組電池10の各電池セルBijの電圧の全てを単一のフライングキャパシタ72に印加可能としたが、これに限らない。例えば、電池セルBijの電圧検出処理の速度を向上させるべく、フライングキャパシタを複数備えて且つ、各電池セルBijを複数個のフライングキャパシタに割り振ってもよい。この場合には、各フライングキャパシタの電圧を入力電圧信号とするTAD毎に、基準電圧ユニットを備えることが望ましい。
・上記第2〜第8の実施形態において、第9の実施形態の温度検出手法を用いてもよい。
・上記第1の実施形態では、ボルテージフォロワ26の出力特性の温度変化については考慮しなかったが、これに限らない。上記第1の実施形態の場合、電池セルBijの電圧の抵抗体20,22による分圧値が基準電圧Vref1〜Vrefmのいずれかに一致する場合には、ボルテージフォロワ26の出力特性の温度変化を補償することができているが、これらが相違する場合には、ボルテージフォロワ26の出力特性の温度依存性の影響で電圧検出に誤差が生じ得る。そこで、基準電圧Vref1〜VrefmをTAD28に印加する際のボルテージフォロワ26の実際の出力電圧値を温度に基づき算出し、これに基づき近似曲線を算出するようにしてもよい。ただし、この場合には、電池セルBijの電圧を検出する際に、TAD28の出力値からボルテージフォロワ26の出力電圧の変動分を補償した後、先の図11のステップS66の処理を行う。
・上記各実施形態では、セレクタ24、44やマルチプレクサ70等のスイッチング素子や、クロック信号CLKを生成する手段などの温度特性については考慮しなかったが、電圧検出処理に際して利用される電子部品であって且つ温度に対して特性が変化し得る電子部品については、一般に、上記各実施形態に例示した要領で温度補償を行ってもよい。
・TAD28の出力値の変化と温度の変化との関係としては、上記第9の実施形態で例示したもの、すなわち出力値に対する温度の傾きに限らない。例えば、出力値による温度の2回微分値(差分値)を用いてもよい。
・入力電圧信号をデジタルデータに変換する変換手段としては、先の図3に例示したものに限らない。例えば、リングオシレータ28aを、単一のNAND回路のみから構成してもよい。
・TAD28による電圧の検出対象としては、組電池10の電池セルBijの電圧に限らない。例えば、隣接する複数個の電池セルBi1〜Bimからなるブロックの電圧であってもよい。更に、組電池10の電池セルBijの電圧又はブロックの電圧(単位電池の電圧)に限らず、低圧バッテリ16の電圧であってもよい。
・近似曲線としては、温度依存性を反映すべく、逐次作成されるものに限らない。例えば、TAD28の製品出荷に先立ち、複数の代表温度毎に、入力電圧信号に対する出力値の関係をそれぞれ計測することで各代表温度における近似曲線を作成し、都度のTAD28による温度の検出値に基づき、いずれの近似曲線を用いるかを決定してもよい。
・近似曲線の作成手法としては、関数の係数を特定するために必要数の基準電圧とそのときの出力値とに基づき、代数演算によって上記係数を求めるものに限らない。例えば、上記必要数よりも基準電圧の数を多くして、多変量解析の手法を用いて近似曲線を作成してもよい。
・近似曲線としては、3次関数に限らない。また、入力電圧信号と出力値との関係としては、近似曲線に限らず、例えば離散的な入力電圧信号の値と出力値とを対応付けたマップであってもよい。この場合、入力電圧信号の値がマップの入力と相違する場合には、補間演算を行ってTAD28の出力ちから電圧値(デジタル値)を算出すればよい。
・上記各実施形態において、TAD28を用いて検出される温度を、電圧検出以外の用途に更に利用してもよい。
・TAD28としては、電圧の検出に利用されるものに限らない。例えば車載制御システムの備える各種センサの出力電圧を、入力信号電圧としてこれをデジタルデータに変換する手段としてTADを利用してもよい。この場合、対象となるセンサの出力信号が、センサの感知する物理量に対して既に非線形性を有する場合もある。この場合には、物理量の各値に対応した基準電圧を用いて、センサの感知する物理量とTADの出力値との関係を定める近似曲線を作成することが望ましい。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかる監視装置の構成を示す図。 同実施形態にかかるTADの構成を示す回路図。 同実施形態にかかるTADの温度特性を示す図。 同実施形態にかかるTADの出力特性の近似曲線を示す図。 同実施形態にかかる基準電圧ユニットの構成を示す図。 同実施形態にかかる電池電圧の検出処理の手順を示す流れ図。 上記電池電圧の検出処理の一部を示す流れ図。 上記電池電圧の検出処理の一部を示す流れ図。 上記電池電圧の検出処理の一部を示す流れ図。 上記電池電圧の検出処理の一部を示す流れ図。 第2の実施形態にかかる監視装置の構成を示す図。 第3の実施形態にかかる監視装置の構成を示す図。 第4の実施形態にかかる監視装置の構成を示す図。 第5の実施形態にかかる監視装置の構成を示す図。 第6の実施形態にかかる電池電圧の検出のための構成を示す図。 第7の実施形態にかかる電池電圧の検出のための構成を示す図。 第8の実施形態にかかる監視装置の構成を示す図。 同実施形態にかかる電池電圧の検出処理の一部を示す流れ図。 第9の実施形態にかかる温度検出手法を説明するための図。 同実施形態にかかる電池電圧の検出処理の一部を示す流れ図。
符号の説明
10…組電池、14…マイコン、20,22…抵抗体、28…TAD(変換手段の一実施形態)、28a…リングオシレータ、28b…デジタルデータ生成部、30…制御ユニット。

Claims (16)

  1. 変換対象に応じた入力電圧信号をデジタルデータに変換する変換手段と、
    前記変換手段の入力端子に規定電圧を印加する規定電圧印加手段と、
    前記規定電圧印加手段によって規定電圧が印加される場合、前記変換手段の出力及び前記規定電圧の関係に関する温度特性情報と、前記変換手段の出力とに基づき、前記変換手段近傍の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出される温度に基づき、前記変換対象のデジタルデータへの変換に関する処理の温度依存性を除去する除去手段とを備えることを特徴とするアナログデジタル変換装置。
  2. 前記変換手段の入力端子に互いに異なる値を有する複数の基準電圧のそれぞれを印加可能な基準電圧印加手段と、
    前記複数の基準電圧のそれぞれを印加する際の前記変換手段の各出力に基づき、前記入力電圧信号と前記変換手段の出力との関係であって且つ前記デジタルデータへの変換に関する処理に利用される関係を定める関係設定手段とを更に備え、
    前記除去手段は、前記関係設定手段によって設定される関係から前記基準電圧印加手段の温度依存性の影響を除去することを特徴とする請求項1に記載のアナログデジタル変換装置。
  3. 前記変換対象を電池の電圧とすることで、前記変換手段の出力に基づき、前記電池の電圧を検出することを特徴とする請求項1又は2記載のアナログデジタル変換装置。
  4. 前記電池の両電極間の電圧の分圧値を前記入力電圧信号とすべく、前記両電極間の電圧を分圧するための抵抗体を更に備え、
    前記除去手段は、前記抵抗体の抵抗値の温度変化に起因する前記電池の電圧の検出値の変化を除去することを特徴とする請求項3記載のアナログデジタル変換装置。
  5. 前記検出対象としての電池の電圧は、複数の電池セルの直列接続体としての組電池を構成する1個又は隣接する複数個の電池セルからなる単位電池の電圧であることを特徴とする請求項3又は4に記載のアナログデジタル変換装置。
  6. 前記変換手段の入力端子に互いに異なる値を有する複数の基準電圧のそれぞれを印加可能な基準電圧印加手段と、
    前記複数の基準電圧のそれぞれを印加する際の前記変換手段の各出力に基づき、前記入力電圧信号と前記変換手段の出力との関係であって且つ前記デジタルデータへの変換に関する処理に利用される関係を定める関係設定手段とを更に備え、
    前記基準電圧印加手段は、前記単位電池のうちの隣接する複数個を電源として前記基準電圧を生成することを特徴とする請求項5記載のアナログデジタル変換装置。
  7. 前記基準電圧印加手段の電源を構成する複数個の単位電池のそれぞれの電圧を検出するための前記変換手段が互いに共有化されており、
    これら複数個の単位電池のうちの少なくとも最高電位の単位電池については、その両端の電圧を抵抗体にて分圧したものが前記変換手段の入力端子に印加されることを特徴とする請求項6記載のアナログデジタル変換装置。
  8. 前記基準電圧印加手段は、前記単位電池のうちの最高電位のもの及びそれ以外のものにそれぞれ対応した各別の手段を備え、
    前記組電池の最高電位側の電圧を昇圧する昇圧手段を更に備え、
    前記最高電位用の基準電圧印加手段は、前記昇圧手段を電源とすることを特徴とする請求項6記載のアナログデジタル変換装置。
  9. 前記変換手段は、前記単位電池のうちの最高電位のもの及びそれ以外のものにそれぞれ対応した各別の手段を備え、
    前記基準電圧生成手段の生成する基準電圧の電圧レベルを変換するレベルシフト回路を更に備え、
    前記最高電位用の変換手段に、前記レベルシフト回路の出力電圧を印加可能としたことを特徴とする請求項6記載のアナログデジタル変換装置。
  10. 前記変換手段は、前記単位電池の電圧検出用の手段と、該電圧検出の用途とは別に設けられた手段とを含み、
    前記別に設けられた変換手段の入力端子に互いに異なる値を有する複数の基準電圧のそれぞれを印加可能な基準電圧印加手段と、
    前記複数の基準電圧のそれぞれを印加する際の前記別に設けられた変換手段の各出力に基づき、前記単位電池の電圧検出用の変換手段の出力と前記入力電圧信号との関係であって且つ前記デジタルデータへの変換に関する処理に利用される関係を定める関係設定手段とを更に備えることを特徴とする請求項5記載のアナログデジタル変換装置。
  11. 前記単位電池のそれぞれの両電極を選択的にフライングキャパシタに接続可能とする選択手段を更に備え、
    前記電池の電圧を検出すべく、前記変換手段に前記フライングキャパシタの電圧を印加可能としたことを特徴とする請求項5又は6記載のアナログデジタル変換装置。
  12. 前記変換手段の入力端子に互いに異なる値を有する複数の基準電圧のそれぞれを印加可能な基準電圧印加手段と、
    前記複数の基準電圧のそれぞれを印加する際の前記変換手段の各出力に基づき、前記入力電圧信号と前記変換手段の出力との関係であって且つ前記デジタルデータへの変換に関する処理に利用される関係を定める関係設定手段と、
    前記複数の基準電圧のそれぞれを印加する際の前記変換手段の各出力、及び前記温度検出手段によって検出される温度に基づき、前記複数の基準電圧のそれぞれの信頼性を評価する信頼性評価手段とを備えることを特徴とする請求項5又は6記載のアナログデジタル変換装置。
  13. 前記温度特性情報は、前記規定電圧を入力電圧信号とした場合についての前記変換手段の出力と温度との関係を定めるものであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のアナログデジタル変換装置。
  14. 前記規定電圧印加手段は、前記規定電圧として、互いに異なる値を有する複数の電圧をそれぞれ印加可能なものであり、
    前記温度特性情報は、前記複数の規定電圧にて定まる電圧領域における前記変換手段の出力の変化と温度の変化との関係を定めるものであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載のアナログデジタル変換装置。
  15. 前記変換手段は、前記入力電圧信号を電源とするリングオシレータを備えて構成されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のアナログデジタル変換装置。
  16. 前記変換手段は、前記入力電圧信号を電源とする複数の反転回路を備えて且つ、前記反転回路による信号伝播遅延時間が前記入力電圧信号に依存することを利用して前記入力電圧信号をデジタルデータに変換することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のアナログデジタル変換装置。
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