JP2009184074A - 研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】研磨状態のバラツキの発生を抑制し、研磨対象の表面を均一に研磨することができる研磨装置を提供する。
【解決手段】研磨プレート22における研磨パッド23の装着部22dに、装着部22dの中心22fを中心とする複数個の同一形状の扇形の溝部22eを、周方向に等間隔に形成すると共に、溝部22e内に真空ポンプに接続された空気流路の吸込口22cを形成し、吸込口22cから空気を吸引することによって研磨パッド23を装着部22dに装着する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ガラスや合成樹脂などからなる基板の表面にカラーフィルタが形成されたカラーフィルタ基板や、半導体ウエハなどの板状の研磨対象の表面を研磨する際に好適に用いられる研磨装置に関する。
液晶表示装置に用いられるカラーフィルタ基板は、カラーフィルタの表面を平坦化するため、あるいはカラーフィルタ形成時に使用したフォトレジスト等の残渣や凝集物を除去するために、研磨する必要がある。カラーフィルタ基板の研磨装置としては、オスカー方式の研磨装置が一般的に知られている。また、カラーフィルタ基板の基板サイズの大型化に伴って、カラーフィルタ基板を水平状態で一方向に搬送しながらカラーフィルタの研磨を行ういわゆる連続式の研磨装置が開発されている。
研磨ヘッドは、ヘッド本体の一端側に接合された研磨プレートの一表面に、研磨パッドを両面粘着テープを用いて貼り付けて構成されている。研磨パッドの貼付けは、作業者の手作業で行われている。しかし、基板の大型化に伴って研磨パッドも大型になってきたため、しわの発生やエアの噛み込みを防止しながら手作業で研磨パッドを研磨プレートに貼り付けるのは、困難になってきている。
そこで、研磨パッドを貼り付ける際のエアの噛み込みを防止する技術が、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1では、被加工物を定盤(研磨プレートに相当)上に貼着された研磨布(研磨パッドに相当)に押圧させて研磨するポリシング装置において、前記定盤の研磨布貼着面に複数条の溝部を切設し、かつこれら溝部に空気抜き孔を貫通形成している(請求項1参照)。この構成とすることによって、定盤の貼着面に複数条の溝部を切設したことから、接着剤で接着された研磨布を定盤から剥がす際、接着面積を少なくできるために、研磨布の剥離作業が比較的容易にでき、また前記溝部には空気抜き孔を貫通させてなることから、研磨布の定盤への貼着時の空気抜きが円滑にでき、研磨布を平坦に接着することが可能になる(作用の欄参照)。
また特許文献2では、回転自在のプラテン(研磨プレートに相当)に接着層を介して貼り付けられた研磨布(研磨パッドに相当)にウエハを押し付けた状態で前記研磨布と前記ウエハとを回転させながら前記ウエハの表面を研磨する研磨装置において、前記研磨布を静止状態の前記プラテンに貼り付ける際に前記研磨布と前記プラテンとの間に形成された空気層を強制的に除去する手段が設けられている(段落[0009]参照)。この除去手段は、複数の孔を有する前記プラテンと、前記孔に接続した配管を通じて前記空気層を排気する真空ポンプとを備えている(段落[0010]参照)。研磨布とプラテンの間に空気層が形成されている場合、真空ポンプによって空気層の空気を排気する(段落[0022]参照)。
さらに、研磨パッドを貼り付けるための専用の貼り付け装置も開発されている。
しかし、上述したいずれの技術においても、研磨パッドは接着剤によって研磨プレートに貼り付けられている。しかも、研磨時に研磨パッドが剥がれたりずれたりしないように、研磨パッドはかなり強い接着剤で貼り付けられている。そのため、研磨パッドを交換する際、研磨パッドを研磨プレートから剥がしにくくなり、作業時間が長くなるという問題がある。また、研磨パッドを研磨プレートから剥がす際に、接着剤が研磨プレートに残りやすくなり、接着剤が残った場合は残った接着剤の除去作業が必要になるという問題がある。さらに、接着剤が残った状態で新しい研磨パッドを貼り付けると、残った接着剤部分での研磨パッドの貼り付け状態が他の部分と異なり、研磨特性を劣化させるという問題を招来する。
また、接着剤の除去作業時間を省略するために、研磨プレートごと研磨パッドを交換する方法も考えられるが、研磨プレートは高価なものであり、複数個の研磨プレートを準備しておくと、コスト高になってしまう。また、研磨プレート交換用の治具を製作する必要があるので、さらにコスト高を招来することになる。さらに、研磨プレートを保管するためのスペースを確保する必要があり、装置が大型化するという問題も生じる。
そこで、研磨パッドを両面粘着テープなどの接着剤を用いることなく研磨プレートに装着する技術が、特許文献3に開示されている。特許文献3には、化学的研磨装置における自動的に研磨パッドを交換するための方法及び装置が記載されている。この化学的研磨装置は、研磨パッドを保持するようになっているプラテンと、前記プラテンから前記研磨パッドを自動的に除去するように作動可能な機械式装置と、前記パッドが前記プラテンから除去された後で前記機械式装置から前記研磨パッドを受容するために配置されたパッド用容器とを有する(請求項6参照)。また、前記プラテンは、前記研磨パッドを前記プラテンに固定するために作動可能なパッドチャック機構を有する(請求項7参照)。そして、前記パッドチャック機構は、真空ポンプを含む(請求項8参照)。
上記の化学的研磨装置では、所定数の研磨サイクルが起こるとプラテンの駆動を停止し、プラテンのパッドチャック機構を非作動状態にし、プレーナマニピュレータのエンドエフェクタのチャック機構を作動状態にして研磨パッドを固定し、プレーナマニピュレータ及び研磨パッドを使用済みパッド用容器内に移動させ、エンドエフェクタから研磨パッドを外す(段落[0039]参照)。次に、化学的研磨装置では、新しい研磨パッドをエンドエフェクタにチャック機構を作動状態にして固定し、プレーナマニピュレータ及び研磨パッドをプラテン上に移動させ、エンドエフェクタのチャック機構を非作動状態にし、プラテンのチャック機構を起動する。これによって、新しい研磨パッドがプラテンに固定される(段落[0041]参照)。
このように、上記の化学的研磨装置では、接着剤を使用していないので、研磨パッドの貼り付け作業や交換作業を容易に行うことができるようになる。
実開昭62−113960号公報 特開2003−282504号公報 特開平10−230449号公報
上述した特許文献3では、研磨パッドをプラテンに固定するためのパッドチャック機構として真空ポンプを用いることが記載されているだけであり、具体的な構成、例えば真空ポンプが接続される真空配管の吸込口をプラテンにどのように配置するかについては、何ら記載されていない。
研磨パッドをプラテン全体に均等に装着させるという観点からは、例えば図12に示すように、吸込口100が均等に分散するようにプラテン101に配置するのが望ましい。しかし、真空ポンプで空気を吸引することによって発生する吸引力で研磨パッドをプラテン101に固定する場合、吸込口100に対向する部分が引き込まれてしまうので、固定された研磨パッドは、吸込口100に引き込まれた非研磨部と、吸込口100以外の部分に接触している研磨部とに区分されることになる。
ここで、固定された研磨パッドにおいて、回転軸線102を中心とする円周状の経路La,Lbを考えたとき、経路Laと経路Lbとでは、経路上の非研磨部と研磨部との割合が異なる。したがって、研磨ヘッドが回転軸線102回りに1回転したとき、研磨パッドによって研磨された円形の領域内では、場所によって、研磨部が接触する時間、即ち研磨時間が異なることになる。
そのため、研磨ヘッドを回転させながら基板も回転若しくは移動させて研磨を行うと、基板上では、研磨パッドにおける研磨部が接触する時間、即ち研磨時間が異なるので、基板の表面の研磨状態にバラツキが生じてしまう。
基板に対する研磨ヘッドの動きをシミュレートして、研磨時間が基板上のどの場所でも同じになるような吸込口の配置場所を計算で求めることは可能ではあるけれども、計算時間が長時間になると共に、求められた場所に正確に吸込口を形成していくのは非常に手間がかかる作業であり、実際に実施するのは困難である。
そこで、本発明の解決すべき課題は、研磨状態のバラツキの発生を抑制し、研磨対象の表面を均一に研磨することができる研磨装置を提供することである。
請求項1の発明は、板状の研磨対象を保持すると共に、第1回転軸回りに回転自在に設けられる保持具と、ヘッド本体に円板状の研磨パッドを装着して構成されると共に、前記保持具に対向して設けられ、前記研磨パッドの中心に設けられた第2回転軸回りに回転される研磨ヘッドとを備え、前記第2回転軸回りに回転される前記研磨ヘッドを前記基板の表面に加圧接触させ、前記保持具に摩擦によって前記研磨ヘッドの回転に追従した回転をさせながら研磨を行う研磨装置において、前記ヘッド本体における前記研磨パッドの装着部に、前記第2回転軸を中心とする複数個の同一形状の扇形の溝部を等間隔に形成すると共に、前記溝部内に真空ポンプに接続された空気流路の吸込口を形成し、前記吸込口から空気を吸引することによって前記研磨パッドを前記装着部に装着することを特徴とする研磨装置である。
また、請求項2の発明は、板状の研磨対象を保持する保持具と、ヘッド本体に矩形状の研磨パッドを装着して構成されると共に、前記保持具に対向して設けられ、所定の回転中心からずれた位置に設けられた支持軸が前記回転中心回りに回転される研磨ヘッドとを備え、前記研磨ヘッドに対して前記基板を相対移動させると共に、前記回転中心回りに回転される前記研磨ヘッドを前記基板の表面に加圧接触させて研磨を行う研磨装置において、前記ヘッド本体における前記研磨パッドの装着部に、前記研磨パッドの長辺方向に延びる複数個の同一形状の長方形の溝部を短辺方向に等間隔に形成すると共に、前記溝部内に真空ポンプに接続された空気流路の吸込口を形成し、前記吸込口から空気を吸引することによって前記研磨パッドを前記装着部に装着することを特徴とする研磨装置である。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の研磨装置において、前記研磨パッドは、合成樹脂シートと、研磨部材とを重ね合わせて構成され、前記合成樹脂シートを前記研磨プレートに対向させて装着されていることを特徴としている。
また、請求項4の発明は、請求項3に記載の研磨装置において、前記研磨パッドは、前記合成樹脂シートと前記研磨部材との間に緩衝部材を介在させて構成されていることを特徴としている。
また、請求項5の発明は、請求項1又は2に記載の研磨装置において、前記研磨プレートの側部に吸込口を形成し、前記研磨プレートの装着部より大きい研磨パッドを装着するときは、外側にはみ出した部分を折り曲げて側部に吸着させることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、真空ポンプが動作することによって吸引口に生じる吸引力によって、研磨パッドがヘッド本体の装着部に装着される。このとき、吸引口は溝部内に形成されているので、研磨パッドは溝部に対向する部分が溝部内に引き込まれた状態で装着される。したがって、装着された研磨パッドは、溝部に引き込まれた非研磨部と、溝部以外の突出した部分に接触している研磨部とに区分されることになる。
ここで、装着された研磨パッドにおいて、第2回転軸を中心とする円周状の経路を考えたとき、経路上の非研磨部と研磨部との割合は、どの円周経路でも同じになる。これは、第2回転軸を中心とする複数個の同一形状の扇形の溝部が、等間隔に形成されているからである。したがって、研磨ヘッドが第2回転軸回りに1回転したとき、研磨パッドによって研磨された円形の領域内では、従来の溝部のない研磨ヘッドと同様に、いずれの場所でも、研磨部が接触する時間、即ち研磨時間が同じになる。これによって、研磨対象の表面を均一に研磨することができる。
また、研磨ヘッドの自転の周速差を相殺するために、研磨ヘッドの保持具に対する相対的な揺動を組み合わせることによって、研磨対象の表面をより均一に研磨することができる。尚、揺動は、例えば円弧状の揺動であってもよいし、直線状の揺動であってもよい。また、研磨ヘッドを揺動させるようにしてもよいし、保持具を揺動させるようにしてもよい。
請求項2に記載の発明によれば、真空ポンプが動作することによって吸引口に生じる吸引力によって、研磨パッドがヘッド本体の装着部に装着される。このとき、吸引口は溝部内に形成されているので、研磨パッドは溝部に対向する部分が溝部内に引き込まれた状態で装着される。したがって、装着された研磨パッドは、溝部に引き込まれた非研磨部と、溝部以外の突出した部分に接触している研磨部とに区分されることになる。
ここで、研磨時に研磨対象が研磨ヘッドを通過する場合、研磨対象のある場所に着目すると、研磨部と非研磨部とを交互に通過することになるが、研磨部を通過するのに要する時間の総和は、研磨対象のいずれの場所でも一定となる。即ち、研磨時間が同じになる。
また、本発明の研磨ヘッドでは、同一形状の細長い矩形状の研磨部が短辺方向に複数個配列されているけれども、それぞれの研磨部を1つの研磨ヘッドとみなすことができる。即ち、本発明では、細長い矩形状の研磨パッドが複数個配列されているとみなすことができる。本来、研磨パッドが均一に装着された矩形状の1つの研磨ヘッドを用いれば、研磨対象を均一に研磨することができるのであるから、本発明のように細長い矩形状の複数個の研磨部(研磨ヘッド)が配列された場合でも同様に、研磨対象を均一に研磨することができることになる。
以上のことから、研磨ヘッドを所定の回転中心周りに回転させながら板状の研磨対象も移動させて研磨を行うと、研磨対象のいずれの場所でも、研磨パッドにおける研磨部が接触する時間、即ち研磨時間が略同じになるので、研磨対象の表面を均一に研磨することが可能となる。尚、研磨ヘッドを、研磨対象の搬送方向に直交する方向に直線状に揺動させながら、研磨を行うようにしてもよい。
請求項3に記載の発明によれば、合成樹脂シートが研磨プレートに対向して配置されているので、研磨プレートに吸着されたときに吸込口が密閉されて空気の流入が防止され、研磨パッドをしっかりと固定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、緩衝部材を介在させたことによって、研磨ヘッドを基板に加圧接触させたとき、加圧状態のバラツキが抑制され、研磨対象全体を均一に研磨することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、装着部より大きい研磨パッドであっても研磨プレートにしっかりと固定することができる。このような大きな研磨パッドを使用することによって、研磨パッドを構成する部材を接着している接着剤が溶け出して研磨対象の品質が低下することを防止することができ、また研磨時の研磨液(スラリー)が研磨プレートと研磨パッドとの界面から染み込んで研磨プレートの表面に付着することも防止できる。
図1は、本発明の第1実施形態であるオスカー式研磨装置1の概略的構成を示す模式図である。研磨装置1は、円板状の研磨ヘッド2と、研磨ヘッド2に固定された第2回転軸である回転軸3と、回転軸3を軸支する支持部4と、保持具である円板状の支持テーブル5と、支持テーブル5に固定された第1回転軸である回転軸6とを備える。
研磨ヘッド2は、円板状の基台21と、略円板状の研磨プレート22と、研磨パッド23とを備えて構成されている。基台21と研磨プレート22とがヘッド本体に相当する。基台21の中心部には、後述する第1真空配管43が挿通される貫通孔21aが形成されている。基台21の一方側には、第2回転軸である回転軸3が固定され、他方側には、研磨プレート22が図示しないボルトを用いて固定されている。
研磨プレート22の一方側には凹所22aが形成されており、凹所22aの底部から他方側に向かって、複数個の貫通孔22bが形成されている。この貫通孔22bの出口が吸込口22cとなる。研磨プレート22は、凹所22aが基台21に対向するようにして固定される。これによって、凹所22aと基台21とによって囲まれた空間S1が形成される。なお、凹所22aの外周部には、ガスケット24が装着されており、これによって空間S1の気密性が保持されている。研磨プレート22においては、貫通孔22bの吸込口22cが配置されている他方側表面22dが装着部であり、この装着部22dに研磨パッド23が後述する吸引力によって装着される。
回転軸3の一端は、支持部4に軸支されている。回転軸3の一端には、モータ41からの回転力が伝達機構42を介して伝達され、これによって研磨ヘッド2は回転軸3と共に回転する。回転軸3には、第1真空配管43が挿通されており、この第1真空配管43はヘッド本体21の貫通孔21aを挿通して、一端が空間S1に連通している。第1真空配管43の他端には、回転継手44を介して第2真空配管45の一端が接続されている。第2真空配管45の他端には、真空ポンプ46が接続されている。また、第2真空配管45には、真空ゲージ47が接続されており、空気圧が測定される。なお、第2真空配管45、第2真空配管43、空間S1、貫通孔22bが、空気流路に相当する。
支持テーブル5は、図示しない基板保持機構を備え、研磨対象であるカラーフィルタ基板Bを保持すると共に、回転軸6の軸線回りに回転自在となるように構成されている。支持テーブル5は、上述した研磨ヘッド2との摩擦によって研磨ヘッド2の回転に追従した回転をする。また、研磨ヘッド2は支持部4と共に、研磨ヘッド2の自転による周速差を相殺するために円弧状に揺動されるようになっている。
図2(a)は、研磨プレート22の装着部22dの平面図であり、図2(b)は図2(a)の切断面線b−bから見た断面図であり、図2(c)は研磨パッド23の装着状態を示す拡大図である。
円形の装着部22dには、円の中心22f(回転軸3の軸線に相当する)を中心とする複数個(ここでは8個)の同一形状の扇形の溝部22eが、周方向に等間隔に形成されている。即ち、溝部22eは、円形の装着部22dに対して、中心が中心22fであり、半径も装着部22dの半径と同じであり、円弧も装着部22dの外周と同じである。溝部22eの深さは、研磨ヘッド2の押込み量と同じ1〜2mm程度である。尚、扇形の溝部22eにおいては、外周側には壁がなく、開放されている(図2(b)参照)。
研磨装置1では、真空ポンプ46が動作することによって吸込口22cに生じる吸引力によって、研磨パッド23が装着部22dに装着される。このとき、吸込口22cは溝部22e内に形成されているので、研磨パッド23は溝部22eに対向する部分が溝部22e内に引き込まれた状態で装着される(図2(c)参照)。したがって、装着された研磨パッド23は、溝部22eに引き込まれた非研磨部23aと、溝部22e以外の突出した部分に接触している研磨部23bとに区分されることになる。
ここで、装着された研磨パッド23において、中心22f回りの円周状の経路を考えたとき、経路上の非研磨部23aと研磨部23bとの割合は、どの円周経路でも同じになる。これは、中心22fを中心とする複数個の同一形状の扇形の溝部22eが等間隔に形成されているからである。したがって、研磨ヘッド2が回転軸3の軸線回りに1回転したとき、研磨パッド23によって研磨された円形の領域内では、従来の溝部のない研磨ヘッドと同様に、いずれの場所でも、研磨部23bが接触する時間、即ち研磨時間が同じになる。
以上のことから、研磨ヘッド2の自転の周速差を相殺するための研磨ヘッド2の揺動を組み合わせることによって、カラーフィルタ基板Bの表面を均一に研磨することが可能となる。
研磨作業は、まず、支持テーブル5にカラーフィルタ基板Bを固定し、研磨液を供給する。次に、研磨ヘッド2を支持テーブル5に向かって移動させて研磨ヘッド2を所定の圧力でカラーフィルタ基板Bに押圧し、モータ41を駆動して回転軸3及び研磨ヘッド2を回転させる。このとき、支持テーブル5には回転力を与えず、支持テーブル5には研磨ヘッド2の回転に追従した回転をさせる。また、研磨ヘッド2を円弧状に揺動させる。尚、カラーフィルタ基板Bの研磨では、研磨液としてアルミナ(粒径0.2〜1μm程度)が含まれた研磨液を使用し、研磨圧力は100〜150gf/cmである。
図3は、研磨パッド23の構成を示す断面図である。研磨パッド23は、図3(a)に示すように、不織布231と研磨部材232とを例えばアクリル樹脂で接着して重ね合わせた積層体を、合成樹脂シート233の表面に粘着糊234を用いて貼り付けて構成されている。研磨部材232は、例えばポリウレタンである。合成樹脂シート233は、例えばPETシートやOPPシートであり、真空吸着によって破れないような厚さ、例えば1〜3mmに形成される。
また、図3(b)に示すように、不織布231と合成樹脂シート233との間に緩衝部材235を介在した研磨パッド23Aを用いてもよい。緩衝部材235と不織布231とは例えばアクリル樹脂で接着される。研磨パッド23Aを用いた場合は、緩衝部材235を介在させたことによって、研磨ヘッド2をカラーフィルタ基板Bに加圧接触させたとき、加圧状態のバラツキが抑制され、カラーフィルタ基板B全体を均一に研磨することが可能となる。
図4は、研磨ヘッド2の揺動態様を説明するための平面図である。研磨ヘッド2は、研磨ヘッド2の自転の周速差を相殺するために、所定の初期位置を起点として、矢印R1で示すように円弧状に揺動する。研磨ヘッド2の揺動態様は、既存のオスカー式研磨装置と同様である。尚、研磨ヘッド2の揺動は、直線状であってもよい。また、研磨ヘッド2を揺動させることに代えて、支持テーブル5を揺動させるようにしてもよい。
以上のように第1実施形態によれば、研磨ヘッド2の自転の周速差を相殺するための研磨ヘッド2の揺動を組み合わせることによって、カラーフィルタ基板Bの表面を均一に研磨することができる。
また、合成樹脂シート233が研磨プレート22に対向して配置されているので、研磨プレート22に吸着されたときに吸込口22cが密閉されて空気の流入が防止され、研磨パッド23をしっかりと固定することができる。
さらに、緩衝部材235を介在させた研磨パッド23Aを用いた場合は、研磨パッド23Aをカラーフィルタ基板Bに加圧接触させたとき、加圧状態のバラツキが抑制され、カラーフィルタ基板B全体を均一に研磨することが可能となる。
なお、研磨ヘッド2と支持テーブル5の配置関係については、研磨ヘッド2を下側に、支持テーブル5を上側に配置するようにしてもよい。このような配置の場合でも、研磨ヘッド2及び支持テーブル5のどちらかを揺動させるようにすればよい。また、研磨ヘッド2又は支持テーブル5を揺動させずに研磨を行うようにしてもよい。
図5は、本発明の第2実施形態である連続式研磨装置51の概略的構成を示す模式図である。研磨装置51は、矩形板状の研磨ヘッド52と、研磨ヘッド52支持する支持部53と、保持具である矩形板状の支持テーブル54とを備えて構成されている。
研磨ヘッド52は、矩形板状の基台61と、略矩形板状の研磨プレート62と、研磨パッド63とを備えて構成されている。基台61と研磨プレート62とが、ヘッド本体に相当する。基台61の一方側には、中心付近に第1支持軸71aが固定され、長辺方向の両端部付近にそれぞれ第2及び第3支持軸71b,71cが固定されている。第1支持軸71aが偏心軸に相当する。また、基台61の他方側には、研磨プレート62が図示しないボルトを用いて固定されている。さらに、基台61には、後述する真空配管72が挿通される貫通孔61aが形成されている。
研磨プレート62の一方側には凹所62aが形成されており、凹所62aの底部から他方側に向かって、複数個の貫通孔62bが形成されている。この貫通孔62bの出口が吸込口62cとなる。研磨プレート62は、凹所62aが基台61に対向するようにして固定される。これによって、凹所62aと基台61とによって囲まれた空間S2が形成される。なお、凹所62aの外周部には、ガスケット64が装着されており、これによって空間S2の気密性が保持されている。
研磨プレート62においては、貫通孔62bの吸込口62cが配置されている他方側表面62dが装着部であり、この装着部62dに研磨パッド63が後述する吸引力によって装着される。研磨パッド63の構造は、形状が矩形状であることを除けば、第1実施形態の研磨パッド23,23Aと同様である。
中央付近に固定されている第1支持軸71aは、回転継手73aを介して回転アーム74aの一方端に接続されている。回転アーム74aは、水平方向に延びるように配置されている。回転アーム74aの他方端には、モータ75の回転軸が固定されている。また、両端部付近に固定されている第2及び第3支持軸71b,71cは、それぞれ回転継手73b,73cを介して回転アーム74b,74cの一方端に接続されている。回転アーム74b,74cは、回転アーム74aと同様に水平方向に延びるように配置されている。回転アーム74b,74cの他方端は、回転継手76b,76cを介して取付部77b,77cに取り付けられている。
モータ75の回転軸を回転させると、回転アーム74aはモータ75の回転軸線回りに回転し、これに伴って第1支持軸71aと共に研磨ヘッド52も、モータ75の回転軸線回りに回転する。ここで、研磨ヘッド52の両端部付近には、第2及び第3支持軸71b,71cが固定されており、第2支持軸71bは、回転アーム74bと共に、回転継手76bの回転軸線回りに回転し、第3支持軸71cは、回転アーム74cと共に、回転継手76cの回転軸線回りに回転する。
したがって、モータ75の回転軸を回転させると、研磨ヘッド52は、図6に示すように、姿勢を変えることなく、モータ75の回転軸線O回りに、参照符号P1→P2→P3→P4→P1で示したように移動する。このような研磨ヘッド52の移動は、回転軸線O回りの偏心回転、又は回転軸線O回りの公転と称される。
一方、真空配管72は、ヘッド本体61の貫通孔61aを挿通して、一端が空間S2に連通している。真空配管72は、上述した研磨ヘッド52の偏心回転(公転)に追従できるように、いわゆるジャバラ(蛇腹)状の配管が用いられる。本実施形態では、モータ75の回転軸線Oと回転継手73aの回転軸線Laとの距離は、10mm程度に設定されるので、ジャバラ状の真空配管72は、研磨ヘッド52の偏心回転に追従することができる。
真空配管72の他端には、真空ポンプ78が接続されている。また、真空配管72には、真空ゲージ79が接続されており、空気圧が測定される。なお、真空配管72、空間S2、貫通孔62bが、空気流路に相当する。
支持テーブル54は、研磨時にカラーフィルタ基板Bを支持するものであり、図5の紙面に対して垂直方向に移動するように構成されている。
図7は、研磨プレート62の装着部62dの平面図である。装着部62dには、長辺方向の両端部の周辺領域A1,A2を除いた研磨有効領域A1に、長辺方向に延びる複数個の同一形状の長方形の溝部62eが、短辺方向に等間隔に形成されている。また、両端部の周辺領域A1,A2に、短辺方向に延びる長方形の溝部62fが形成されている。溝部62e,62fの深さは、研磨ヘッド52の押込み量と同じ1〜2mm程度である。
研磨装置51では、真空ポンプ76が動作することによって吸込口62cに生じる吸引力によって、研磨パッド63が装着部62dに装着される。このとき、吸込口62cは溝部62e内に形成されているので、研磨パッド63は溝部62eに対向する部分が溝部62e内に引き込まれた状態で装着される。したがって、装着された研磨パッド63は、溝部62eに引き込まれた非研磨部と、溝部62e以外の突出した部分に接触している研磨部とに区分されることになる。これは、第1実施形態の図2(c)と同じ状態である。
ここで、研磨時にカラーフィルタ基板Bが研磨ヘッド63の下を通過する場合、カラーフィルタ基板B上のある場所に着目すると、研磨部と非研磨部とを交互に通過することになるが、研磨部を通過するのに要する時間の総和は、カラーフィルタ基板B上のいずれの場所でも一定となる。即ち、研磨時間が同じになる。
以上のことから、研磨ヘッド63を回転させながらカラーフィルタ基板Bも移動させて研磨を行うと、カラーフィルタ基板Bの表面を均一に研磨することが可能となる。これは、カラーフィルタ基板Bのいずれの場所でも、研磨パッド63における研磨部が接触する時間、即ち研磨時間が略同じになるからである。
また、本実施形態の研磨ヘッドでは、同一形状の細長い矩形状の研磨部が短辺方向に複数個配列されているけれども、それぞれの研磨部を1つの研磨ヘッドとみなすことができる。即ち、本実施形態では、細長い矩形状の研磨パッドが複数個配列されているとみなすことができる。本来、研磨パッドが均一に装着された矩形状の1つの研磨ヘッドを用いれば、研磨対象を均一に研磨することができるのであるから、本実施形態のように細長い矩形状の複数個の研磨部(研磨ヘッド)が配列された場合でも同様に、研磨対象を均一に研磨することができることになる。
研磨作業は、まず、支持テーブル54にカラーフィルタ基板Bを固定し、研磨液を供給する。次に、カラーフィルタ基板Bが支持テーブル54によって搬送されてくると、カラーフィルタ基板Bが支持テーブル54上に到達するタイミングに合わせて、研磨ヘッド52の偏心回転を開始させると共に、研磨ヘッド52の待機位置から研磨位置への移動を開始する。研磨ヘッド52が研磨位置に移動した後、研磨が行われる。即ち、カラーフィルタ基板Bは、一定の速度で移動しながら、偏心回転している研磨ヘッド52の研磨パッド63が加圧接触することによって、カラーフィルタが研磨される。尚、カラーフィルタ基板Bの研磨では、研磨液としてアルミナ(粒径0.2〜1μm程度)が含まれた研磨液を使用し、研磨圧力は100〜150gf/cmである。
研磨は、カラーフィルタ基板Bの搬送方向下流側縁部から上流側縁部に向かって行われる。そして、カラーフィルタ基板Bの搬送方向上流側縁部が通過するタイミングに合わせて、研磨ヘッド52を研磨位置から待機位置に移動させ、その後、研磨ヘッド52の偏心回転を停止して研磨動作を終了する。以降、カラーフィルタ基板Bが搬送されてくるたびに上記の動作を繰り返す。尚、研磨ヘッド52を、カラーフィルタ基板Bの搬送方向に直交する方向に直線状に揺動させながら、研磨を行うようにしてもよい。
なお、非研磨部は研磨に寄与しないので、従来技術のように研磨パッド63全体で研磨する場合に比べて、研磨時間を長くする必要がある。そこで、連続式研磨装置51では、カラーフィルタ基板Bの搬送速度を小さくする、研磨ヘッド52の回転数を増加させる、及び研磨ヘッド52の研磨圧力を増加させることによって、研磨時間の増加分を吸収できるように研磨時の各種条件を設定する必要があるが、タクト(処理間隔)は一定であり、処理枚数の低下には至らない。また、研磨時の各種条件を変更することに代えて、研磨ヘッドの大きさを大きくすることによって、研磨時間を確保するようにしてもよい。
図8は、装着部62dに形成する溝部62e,62fの具体例を示す平面図である。装着部62dの大きさは、長辺方向長さL1を225cm、短辺方向長さL2を20cmとする。研磨圧力は150gf/cm、滑り摩擦係数は0.1(研磨液によって摩擦は非常に小さくなり、実際は0.1以下と考えられる)とする。また、真空ポンプ76の仕様は、到達真空度が3300Pa、排気速度が145リットル/minとする。なお、1atm=1.0332kgf/cm=101325Paである。
研磨時に研磨パッド63にかかる摩擦力は、225cm×20cm×150×0.1÷1000=67.5kgとなるため、例えば、安全率を6(真空吸着横吊りのケースの安全率を適用)とした場合、装置仕様上必要な吸着力は、67.5×6=405kgとなる。
理論吸着力をW(kg)、研磨パッド63の圧力をP(Pa)、研磨パッド63の面積をA(cm)とすると、W=(101325−P)A/101325であるので、吸込口62cの面積の総和Aは、A=101325×W/(101325−P)=101325×405/(101325−3300)≒420cmとなる。
吸込口62cの直径を1cmとすると、研磨プレート62の装着部62dに535個の吸込口62cを形成する必要があるので、例えば図7に示すように配置すればよい。研磨有効領域A1には、5個の溝部62eを形成する。溝部62eの長さは、研磨有効領域A1の長辺方向長さと同じであり、ここでは219.5cmとし、幅は吸込口62cの直径と同じであり、ここでは1cmである。溝部62eどうしの間隔L11は、3cmであり、また溝部62eと端部との間隔L12は、1.5cmである。
また、周辺領域A2,A3には、それぞれ1個の溝部62fを形成する。溝部62fの長さは、ここでは16cmであり、幅は吸込口62cの直径と同じであり、1cmである。溝部62fと端部との間隔L13は、0.75cmであり、溝部62fと溝部62eとの間隔L14は、1cmである。吸込口62cの配列ピッチPは、2.0cmである。
例えば、溝部62eに109個の吸込口62cを形成し、溝部62fに8個の吸込口62cを形成すれば、吸込口62cは全部で、109個×5+8個×2=561個となる。561個は、上記計算で求めた535個より多いので、充分な吸引力を得ることができる。
なお、研磨プレート62のサイズが、225cm×20cm×5cm(高さ)=22.5リットルの場合、研磨プレート内の空気の排気時間は、約30秒となる。排気時間t(min)は、t=V/S×2.303log(P1/P2)で求められる。Vは排気する空気量(リットル)、Sは真空ポンプ76の排気速度(リットル/min)、P1は初期圧力(Pa)、P2は最終圧力(Pa)である。
以上のように第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第2実施形態においては、研磨パッド63における長辺方向の両端部の周辺領域A2,A3は、研磨に及ぼす影響が少ないので、周辺領域A2,A3に溝部を形成せずに、周辺領域A2,A3については両面粘着テープなどの接着剤を用いて研磨パッド63と装着部62dとを固定し、研磨有効領域A1については真空吸着によって固定するようにしてもよい。
図9は、第2実施形態における研磨ヘッド52の他の駆動機構を示す模式断面図である。この駆動機構は、図5に示した構成と類似しているので、同一の構成には同じ参照符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示す構成の特徴は、第1支持軸71a内に真空配管を挿通させたことである。具体的には、第1真空配管81の一端は、第1支持軸71a内を挿通され、さらに基台61に形成された挿通孔61aに挿通されて、空間S2に連通されている。また第1真空配管81の他端側は、水平方向に90度折り曲げられており、他端は、回転継手82を介して第2真空配管83の一端に接続されている。回転継手82の回転軸線は、モータ75の回転軸線O上に位置している。
第2真空配管83の他端は、真空ポンプ78が接続されている。また、第2真空配管83には、真空ゲージ79が接続されており、空気圧が測定される。なお、第2真空配管83、第1真空配管81、空間S2、貫通孔62bが、空気流路に相当する。
上記のような構成において、モータ75の回転軸を回転させると、第1真空配管81は、第1支持軸71aと共に、モータ75の回転軸線回りに回転する。
図10は、本発明の第3実施形態を説明するための拡大断面図である。第3実施形態は、第1実施形態と類似しているので、同一の構成には同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態では、研磨プレート22の側部にも吸込口22cを形成し、研磨プレート22の装着部22dよりサイズが大きい研磨パッド23を装着するときは、外側にはみ出した部分を折り曲げて側部に吸着させるようにしている。
このような構成によれば、装着部22dより大きい研磨パッド23であっても研磨プレート22にしっかりと固定することができる。なお、第2実施形態の研磨装置51に対して、第3実施形態を適用してもよい。
このような大きな研磨パッド23を使用することによって、研磨パッド23を構成する部材を接着している接着剤が溶け出して研磨対象であるカラーフィルタ基板の品質が低下することを防止することができ、また研磨時の研磨液(スラリー)が研磨プレート22と研磨パッド23との界面から染み込んで研磨プレート22の表面に付着することも防止できる。
上記各実施形態では、カラーフィルタ基板Bを下側に配置し、研磨ヘッド2,52を上側に配置したけれども、カラーフィルタ基板Bの研磨すべき表面と研磨ヘッド2,52とが対向する位置関係であれば、どのように配置してもよい。例えば、支持テーブル5,54を上側に配置すると共に、研磨ヘッド2,52を下側に配置してもよい。
また、上記各実施形態では、研磨ヘッド2,52をカラーフィルタ基板Bに対して近接・離反するように移動させるようにしたけれども、カラーフィルタ基板Bを研磨ヘッド2,52に対して近接・離反するように移動させるようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、研磨対象としてカラーフィルタ基板Bを例にとり説明したけれども、例えば半導体ウエハのように板状の研磨対象であれば、同様に適用できる。
また、上記各実施形態では、例えば図11に示すように、研磨プレート22にぴったりはめ込むことができるような底面形状、即ち底面が研磨プレート52の表面と凹凸が逆の研磨パッド装着用のジグ30を準備すれば、位置ずれ及びリークすることなく研磨パッド23を装着することができる。
本発明の第1実施形態であるオスカー式研磨装置の概略的構成を示す模式図。 (a)は研磨プレートの装着部の平面図、(b)は(a)の切断面線b−bから見た断面図、(c)は研磨パッドの装着状態を示す拡大図。 (a)及び(b)は研磨パッドの構造を示す断面図。 研磨ヘッドの揺動態様を説明するための平面図。 本発明の第2実施形態である連続式研磨装置の概略的構成を示す模式図。 研磨ヘッドの動きを示す平面図。 研磨プレートの装着部の平面図。 装着部に形成する溝部の具体例を示す平面図。 第2実施形態における研磨ヘッドの他の駆動機構を示す模式断面図。 本発明の第3実施形態を説明するための拡大断面図。 研磨パッドの装着方法を示す模式図。 従来技術を説明するための平面図。
符号の説明
1,51 研磨装置
2,52 研磨ヘッド
3 回転軸
4,53 支持部
5,54 支持テーブル
6 回転軸
21,61 基台
22,62 研磨プレート
22c,62c 吸込口
22e,62e,62f 溝部
23,23A,63 研磨パッド
231 不織布
232 研磨部材
233 合成樹脂シート
234 粘着糊
235 緩衝部材

Claims (5)

  1. 板状の研磨対象を保持すると共に、第1回転軸回りに回転自在に設けられる保持具と、
    ヘッド本体に円板状の研磨パッドを装着して構成されると共に、前記保持具に対向して設けられ、前記研磨パッドの中心に設けられた第2回転軸回りに回転される研磨ヘッドとを備え、
    前記第2回転軸回りに回転される前記研磨ヘッドを前記基板の表面に加圧接触させ、前記保持具に摩擦によって前記研磨ヘッドの回転に追従した回転をさせながら研磨を行う研磨装置において、
    前記ヘッド本体における前記研磨パッドの装着部に、前記第2回転軸を中心とする複数個の同一形状の扇形の溝部を等間隔に形成すると共に、前記溝部内に真空ポンプに接続された空気流路の吸込口を形成し、前記吸込口から空気を吸引することによって前記研磨パッドを前記装着部に装着することを特徴とする研磨装置。
  2. 板状の研磨対象を保持する保持具と、
    ヘッド本体に矩形状の研磨パッドを装着して構成されると共に、前記保持具に対向して設けられ、所定の回転中心からずれた位置に設けられた支持軸が前記回転中心回りに回転される研磨ヘッドとを備え、
    前記研磨ヘッドに対して前記基板を相対移動させると共に、前記回転中心回りに回転される前記研磨ヘッドを前記基板の表面に加圧接触させて研磨を行う研磨装置において、
    前記ヘッド本体における前記研磨パッドの装着部に、前記研磨パッドの長辺方向に延びる複数個の同一形状の長方形の溝部を短辺方向に等間隔に形成すると共に、前記溝部内に真空ポンプに接続された空気流路の吸込口を形成し、前記吸込口から空気を吸引することによって前記研磨パッドを前記装着部に装着することを特徴とする研磨装置。
  3. 請求項1又は2に記載の研磨装置において、
    前記研磨パッドは、合成樹脂シートと、研磨部材とを重ね合わせて構成され、前記合成樹脂シートを前記研磨プレートに対向させて装着されていることを特徴とする研磨装置。
  4. 請求項3に記載の研磨装置において、
    前記研磨パッドは、前記合成樹脂シートと前記研磨部材との間に緩衝部材を介在させて構成されていることを特徴とする研磨装置。
  5. 請求項1又は2に記載の研磨装置において、
    前記研磨プレートの側部に吸込口を形成し、前記研磨プレートの装着部より大きい研磨パッドを装着するときは、外側にはみ出した部分を折り曲げて側部に吸着させることを特徴とする研磨装置。
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