JP4614851B2 - 平面研磨装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高精度な平行度及び平坦度を必要とするワークを研磨するための平面研磨装置に関するものである。
半導体ウエハやフォトマスク等に用いられるガラスウエハあるいはセラミックスウエハなどの薄板状をしたワークの表面を研磨加工する場合、ポリッシング装置等の平面研磨装置が使用される。この平面研磨装置は、一般に、図7に示すように、円環状をした盤面に研磨パッド26を貼着した上下の定盤21,22と、下定盤22の中央に位置するサンギア23と、該下定盤22の外周を取り囲むように位置するインターナルギア24と、下定盤22上に位置してこれら両ギア23,24に噛合する複数のキャリヤ25とを有し、各キャリヤ25のワーク保持孔25a内にワークWを嵌合、保持させ、上記サンギア23を回転させるか又はサンギア23とインターナルギア24の両方を回転させて各キャリヤ25をサンギア23の回りで自転及び公転させると共に、研磨液を供給しながら、回転する上下の定盤21,22で上記ワークWの表裏面を研磨加工するものである。このとき、上記キャリヤ25に保持されたワークWは、該キャリヤ25の自転に伴って該キャリヤ25の中心の回りを回転すると共に、該キャリヤ25の公転に伴ってサンギア23の回りを回転し、回転する上下の定盤21,22の研磨パッド26に押し付けられて研磨されることになる。
ところが、このような平面研磨装置においては、上記キャリヤ25が自転するとき、その回転速度は中心側より外周側の方が大きいため、このキャリヤ25に保持されたワークWも、該キャリヤ25の中心側に位置する部分の回転速度がキャリヤ25の外周側に位置する部分の回転速度よりも大きくなる。また、上記定盤21,22即ち研磨パッド26の回転速度も、中心側より外周側の方が大きい。このため、これらワークW及び研磨パッド26の回転速度差が原因となってワークWの研磨量に部分的な差が生じ、ワークWの外周側ほど多く研磨される結果、該ワークEの表面は、図8に示すような凸形の曲面になり易い。
このような問題を解消するため、図9に示すように、ワークWを上下の定盤21,22の研磨パッド26の外周側と内周側とにオーバーハングさせながら研磨する方法も実施されており、この方法によれば、オーバーハングさせない場合よりはワークWの平坦度が向上することが確認されている。
しかし、ワークWがオーバーハングする量は常に一定で、研磨パッド26に対して同じパターンでの接触を繰り返すため、図10に示すように、該ワークWの表面には、オーバーハングする部分としない部分との境界部分に形状の変化点としての段部28が形成され、均一な表面になりにくい。しかも、キャリヤWが下定盤22から突出する量も多くなるため、薄いキャリヤ25を使用する場合に、該キャリヤ25の外周部が下向きに撓み、振動やばたつきなどによってキャリヤクラッシュやワークのスクラッチ等を発生し易い。
一方、特許文献1には、上下の定盤の円環状をした当接部(研磨作業面)のうち、上定盤の研磨作業面を、下定盤の研磨作業面に比べ、外径を小さくかつ内径を大きく形成することにより、ワークを、上定盤の研磨作業面からオーバーハングさせるが下定盤の研磨作業面からはオーバーハングさせないで研磨するようにしたものが開示されている。この例によれば、キャリヤが下定盤から突出する量が少ないため、薄いキャリヤを使用しても上述したキャリヤクラッシュやワークのスクラッチ等は発生しにくくなる。しかし、ワークが上定盤からオーバーハングする量は常に一定であるため、上記の如くワークの表面に形状の変化点が現れるという問題は解消されない。
また、特許文献2には、定盤のパッド貼着面に特殊な形状をした研磨パッド(研磨布)を貼着することにより、ワークのオーバーハング量に変化を持たせるようにしたものが開示されていて、研磨パッドの形状例として、肉厚の薄い環状部分を外周に備えた円形の研磨パッドや、正六角形をした研磨パッド、楕円形の研磨パッド、外周を波形あるいは鋸歯状にカットした研磨パッドなどが示されている。
しかし、この例においても、上記研磨パッドの内外周形状は周方向に規則性を有していて、この研磨パッドが定盤に同心状に貼着されているため、結果的にワークと研磨パッドとは同じパターンでの接触を繰り返すかあるいは同じ加工軌跡をたどることになり、ワーク表面における研磨量の不均一化(面ダレ)の問題は解消されない。しかも、特殊な形状をした上記研磨パッドは、その製造や定盤に対する貼着が難しく、特別な技術と手数とを必要とするなど、別の新たな問題を生じる。
特開2005− 46932号公報 特開2000−246627号公報
そこで本発明の目的は、研磨時にワークと研磨パッドとが同じパターンでの接触を繰り返したり同じ加工軌跡をたどるのを極力なくして加工精度を高めると同時に、キャリヤの振動やばたつきなどによるキャリヤクラッシュやワークのスクラッチの発生といった問題も解消することができる、簡単で合理的な設計構造を有する平面研磨装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、板状のワークを保持するキャリヤと、該キャリヤを駆動するサンギア及びインターナルギアと、円環状のパッド貼着面に円環状の研磨パッドを貼着した上下の定盤とを有し、上記キャリヤに保持されたワークを共通の回転中心を有するこれら両定盤により両側から挟んで研磨する平面研磨装置において、上記下定盤のパッド貼着面及び研磨パッドが、上記回転中心に対して同心状に位置し、また、上記上定盤のパッド貼着面及び研磨パッドが、上記回転中心に対して偏心した位置を占めると共に、下定盤のパッド貼着面及び研磨パッドに比べて小さい外径と大きい内径とを有するように形成されていて、研磨時に上記ワークが、上下両定盤のうち上定盤の研磨パッドの内外周両側にオーバーハングするように構成されていることを特徴とするものである。
本発明においては、上記上定盤のパッド貼着面が、該上定盤の盤面に高低差を付けることにより該盤面上に突出した状態に形成されていることが望ましい。
また、本発明において好ましくは、上記上定盤の盤面のパッド貼着面を除いたパッド非貼着部が、研磨液との接触を防止するための保護層で覆われていることである。
さらに、本発明においては、上記上定盤におけるパッド貼着面及び研磨パッドの内周円を、該パッド貼着面及び研磨パッドの中心に対して偏心させることにより、該パッド貼着面及び研磨パッドを上定盤の回転中心を通る2本の互いに直交する仮想線で4等分したとき、上記研磨パッドの4区分された研磨領域の面積が全て異なるように構成することもできる。
本発明によれば、上定盤における円環状のパッド貼着面及び研磨パッドを、該上定盤の回転中心に対して偏心した位置に形成すると共に、下定盤のパッド貼着面及び研磨パッドより小さい外径と大きい内径とを有するように形成して、研磨時にワークが、上定盤の研磨パッドの内外周両側にオーバーハングするように構成したので、ワークと研磨パッドとが同じパターンでの接触を繰り返したり同じ加工軌跡をたどることがなく、ワーク全体の研磨量が平均化して平坦度及び平行度が確実に高められる。
しかも、上記ワークが下定盤からはオーバーハングしないので、キャリヤが該下定盤から突出する量は少なく、このため、薄いキャリヤを使用しても、その端部が下方に撓まないから、該キャリヤの振動やばたつきなどによるキャリヤクラッシュやワークのスクラッチ等が発生しにくくなる。
図1は、半導体ウエハ、フォトマスク等に用いられるガラスウエハ、セラミックスウエハなどの薄板状をしたワークWの表面を研磨加工するための平面研磨装置、特に、該ワークWの両面を研磨するための両面研磨装置の要部の断面を概略的に示すもので、ポリッシング装置によって代表されるものである。
上記平面研磨装置は、図2及び図4からも分かるように、中心O1を共有することによって同心状に位置する円環状をした上下の定盤1,2と、下定盤2の中央に位置するサンギア3と、該下定盤2の外周を取り囲むように位置するインターナルギア4と、下定盤2上にほぼ等間隔に配置されて上記両ギア3,4に噛合する複数のキャリヤ5とを有していて、上記両定盤1,2と、両ギア3,4のうち少なくともサンギア3とが、図示しない伝動機構を介して駆動装置に連結され、必要な方向に必要な速度で回転駆動されるようになっている。また、上定盤1は昇降自在となっていて、ワークWの研磨時に下降して該ワークWの上面に当接する。
上記両定盤1及び2の盤面、即ち上定盤1の下面及び下定盤2の上面には、円環状をしたパッド貼着面7及び8が形成され、これらのパッド貼着面7及び8に、それぞれ、円環状をした研磨パッド11及び12が、液不透過性の両面接着シート(図示せず)を介して貼着されている。これらの研磨パッド11及び12としては、例えば硬質ウレタン製あるいは硬質不織布製のものを使用することができる。
なお、以下の説明中、上下の定盤1,2の各パッド貼着面7,8及び研磨パッド11,12について、それらを互いに区別して表示するときは、上定盤1のパッド貼着面7及び研磨パッド11をそれぞれ上盤パッド貼着面7及び上盤研磨パッド11と表示し、下定盤2のパッド貼着面8及び研磨パッド12をそれぞれ下盤パッド貼着面8及び下盤研磨パッド12と表示するものとする。
上記平面研磨装置でワークWを研磨するときは、上記各キャリヤ5のワーク保持孔5a内にそれぞれ該ワークWを嵌合、保持させ、上記サンギア3を回転させるか又はサンギア3とインターナルギア4の両方を回転させて上記各キャリヤ5をサンギア3の回りで自転及び公転させると共に、上下の定盤1,2を上記中心O1を回転中心として回転させ、これら両定盤1,2の間に研磨液を供給しながら、上記研磨パッド11,12によってワークWの表裏面を研磨する。このとき、上記キャリヤ5に保持されたワークWは、該キャリヤ5の自転に伴って該キャリヤ5の中心の回りを回転すると共に、該キャリヤ5の公転に伴ってサンギア3の回りを回転し、上下の定盤1,2の研磨パッド11,12に挟持されて研磨されることになる。また、上記ワークWが円板形をしている場合、研磨時に該ワークWがワーク保持孔内で自転する場合もある。なお、図ではキャリヤ5及びワークWの厚さは誇張して描かれている。
上記上定盤1と下定盤2とは、互いに等しい大きさに形成されている。換言すれば、それらの外径同士及び内径同士がそれぞれ互いに等しく形成されている。
このうち下定盤2においては、円環状をした盤面全体が上記パッド貼着面(下盤パッド貼着面)8となっていて、この下盤パッド貼着面8全体に上記研磨パッド(下盤研磨パッド)12が貼着されている。従って、これらの下盤パッド貼着面8と下盤研磨パッド12とは、それらの内外径が互いに等しく、かつ、下定盤の中心(回転中心)O1に対して同心状に位置していることになる。
一方、上記上定盤1においては、図3からも分かるように、円環状の盤面に、円環状をした上記パッド貼着面(上盤パッド貼着面)7が、該上定盤の中心(回転中心)O1に対して偏心した位置を占めるように形成されている。図中O2がこのパッド貼着面7の中心である。この上盤パッド貼着面7は、上定盤1の盤面に高低差を設けることにより、該盤面上に一定の高さ突出した状態に形成したもので、この上盤パッド貼着面7に、該上盤パッド貼着面7と等しい内外径を有する上記研磨パッド(上盤研磨パッド)11が同心状に貼着されている。従って、この上盤研磨パッド11も、上定盤1の中心O1に対して偏心していることになる。
上記高低差は、上記パッド貼着面7とその内外周側に位置するパッド非貼着部9a,9bとの間に階段状の段差を付けることにより形成されている。しかし、この段差は僅かなものであるため、このようなパッド貼着面7の形成によって上定盤1に偏荷重が加わるおそれは殆どない。
また、上記上盤パッド貼着面7及び上盤研磨パッド11は、それらの外径D1を、上記下盤パッド貼着面8及び下盤研磨パッド12の外径D2より小さく形成すると共に、内径d1を、該下盤パッド貼着面8及び下盤研磨パッド12の内径d2より大きく形成し、さらに、上記上盤パッド貼着面7及び上盤研磨パッド11の外周円C1を、下盤パッド貼着面8及び下盤研磨パッド12の外周円C2の内側に位置させると共に、該上盤パッド貼着面7及び上盤研磨パッド11の内周円c1を、下盤パッド貼着面8及び下盤研磨パッド12の内周円c2の外側に位置させており、これによって上盤研磨パッド11が、下盤研磨パッド12の内周側及び外周側の何れにもはみ出さない状態で、該下盤研磨パッド12の上面領域内を偏心回転するように構成されている。
なお、上記下盤パッド貼着面8及び下盤研磨パッド12の外径D2及び内径d2は、上定盤1の外径及び内径と実質的に同じであり、また、該下盤パッド貼着面8及び下盤研磨パッド12の外周円C2及び内周円c2についても、上定盤1の外周円及び内周円と実質的に同じ大きさで同心状に位置しているため、便宜上それらを図3の上定盤1において代替的に表示した。
上記上定盤1の盤面の上記パッド貼着面7を除いたその他の部分、即ち、上記パッド非貼着部9a,9bは、研磨液との接触を防止するための保護層14で覆われていることが望ましい。パッド貼着面7の内外両側面9c,9cについても、それらはパッド非貼着部であるため、同様に保護層14で被覆することが望ましい。
上記保護層14としては、液不透過性で、研磨液に対する耐腐食性を有するものであればどのようなものでも良く、例えば、シリカやフッ素系樹脂あるいはポリウレタン系樹脂等をコーティングした樹脂被膜であっても、クロム酸化物等をコーティングした金属被膜であっても良く、あるいは、研磨パッドを貼着するのに使用する液不透過性の接着シートを接着したものであっても良い。
かくして、上定盤1の盤面の研磨パッド11が貼着されていない部分を保護層14で覆うことにより、外部に露出する部分が研磨液と直接接触することがなくなるため、錆の発生が防止され、錆によるスクラッチの発生や金属汚染の問題が解消される。
なお、上下の定盤1,2におけるパッド貼着面7,8も、上記液不透過性の接着シートで覆われているため、実質的に上記保護層が形成されていることになる。しかし、これらのパッド貼着面7,8にも、上述した樹脂被膜や金属被膜による保護層を形成することができる。
上記両定盤1,2でワークWを研磨する場合、該ワークWは、下定盤2の研磨パッド11に対しては、その内周側にも外周側にもオーバーハングすることなく、ほぼ全面的に接触するが、上定盤1の偏心した研磨パッド11に対しては、該研磨パッド11の内周側及び外周側に部分的にオーバーハングしながら接触し、研磨されることになる。そして、このようにオーバーハングするワーク外周部分では、該ワークWが下定盤2の研磨パッド11にだけ接触しているため、その部分に作用する加圧力は軽減され、この結果、ワークWの外周部分の研磨量が抑えられて全体の研磨量が平均化され、平坦度が向上することになる。特に、上定盤1のパッド貼着面7及び研磨パッド11を偏心させたことにより、研磨位置によってワークWのオーバーハング量が常に異なり、キャリヤ5及びワークWが最初の位置(初期位置)に戻ってくる間は同じ加工軌跡をたどらないため、研磨パッド面が均一に使用されて各ワークWが均等に研磨されることになり、図10に示すような形状の変化点である段部28が形成されにくい。
しかも、上盤パッド貼着面7及び上盤研磨パッド11を単純な形状である円環状に形成し、それを定盤の回転中心O1に対して偏心させただけであるから、特殊形状のパッド貼着面及び研磨パッドを使用する従来例に比べて構成が非常に簡単であり、研磨パッドの製造もパッド貼着面に対する貼着も容易である。
また、上記ワークWを保持する各キャリヤ5は、研磨時にその殆どの部分が下定盤2の研磨パッド11に下から支持された状態で自転及び公転し、該下定盤2から突出する量は少ない。従って、薄いワークWを研磨するために薄肉のキャリヤ5を使用する場合でも、該キャリヤの下方への撓みが殆ど生じないため、該キャリヤの振動やばたつき等が発生することはなく、このような振動やばたつきに起因するワークWの飛び出しやスクラッチあるいはキャリヤクラッシュ等が発生しにくい。
図5は上定盤の第2実施形態を示すもので、この第2実施形態の上定盤1Aが図3に示す第1実施形態の上定盤1と相違する点は、第1実施形態の上定盤1においては、パッド貼着面7及び研磨パッド11の内周円c1が、該パッド貼着面7及び研磨パッド11の中心O2に対して同心状に位置しているのに対し、この第2実施形態の上定盤1Aは、パッド貼着面7及び研磨パッド11の内周円c1が、該パッド貼着面7及び研磨パッド11の中心O2に対して偏心しているという点である。換言すれば、パッド貼着面7及び研磨パッド11の外周円C1に対して内周円c1が偏心していることになる。図中O3が上記内周円c1の中心である。
しかも、上記内周円c1の中心O3を、上定盤1Aの中心O1とパッド貼着面7及び研磨パッド11の中心O2とを結ぶ直線上に位置しないように配置することにより、上記パッド貼着面7及び研磨パッド11を該上定盤1Aの中心O11を通る2本の互いに直交する仮想線L1,L2で4等分したとき、上記研磨パッド11の4区分された研磨領域11a,11b,11c,11dの面積が全て異なるように構成されている。上記以外の構成は第1実施形態の上定盤1と実質的に同じである。
上定盤1Aをこのように構成することにより、研磨時にワークWが研磨パッド11からオーバーハングする量及び姿勢が何れの研磨位置においても同じにならないため、換言すれば、ワークWと研磨パッド11とが同じ加工軌跡をたどらないため、該ワークWの研磨量は全面にわたってより均等化され、平坦度が一層高められることになる。
図6は上定盤の第3実施形態を示すもので、この第3実施形態の上定盤1Bが図3及び図5に示す第1及び第2実施形態の上定盤1,1Aと相違する点は、これらの上定盤1,1Aにおいては、パッド貼着面7とパッド非貼着部9a,9bとの間の高低差を階段状の段差により形成しているのに対し、この第3実施形態の上定盤1Bにおいては、パッド非貼着部9a,9bを傾斜面とすることにより、パッド貼着面7とパッド非貼着部9a,9bとの間に高低差を付けている点である。即ち、パッド貼着面7の内周側に位置する上記パッド非貼着部9aは、該パッド貼着面7から遠ざかる方向である定盤内周側に向けて該定盤の肉厚が次第に薄くなるように傾斜し、パッド貼着面7の外周側に位置する上記パッド非貼着部9bは、該パッド貼着面7から遠ざかる方向である定盤外周側に向けて該定盤の肉厚が次第に薄くなるように傾斜している。これらのパッド非貼着部9a,9bにも、上記第1実施形態の上定盤1と同様に保護層を形成することが望ましいが、その図示は省略されている。
従って、この上定盤1Bにおける上記パッド非貼着部9a,9bの形状は、軸線が偏心した円錐面のような形状であり、それらの面の傾きは互いに逆向きである。これに対し、上記第1及び第2実施形態の上定盤1及び1Aの上記パッド非貼着部9a,9bは、パッド貼着面7と平行する平面である。
なお、上記各実施形態においては、上下の定盤が互いに等しい内外径を有するように形成されているが、両定盤の内外径は必ずしも等しくなくて良い。ただし、この場合においても、両定盤におけるパッド貼着面7,8及び研磨パッド11,12の大きさ及び位置関係は、上述した通りである。また、上定盤については、その中心と回転中心とが必ずしも一致している必要はない。
本発明に係る平面研磨装置を概略的に示す要部断面図である。 図1の平面研磨装置を、上定盤を取り除くと共に、該上定盤のパッド貼着面及び研磨パッドを仮想線で示した状態の平面図である。 図1の平面研磨装置における上定盤の下面図である。 図1の要部拡大図である。 上定盤の第2実施形態を示す図3と同様の下面図である。 上定盤の第3実施形態を示す断面図である。 従来の平面研磨装置の一例を概略的に示す要部断面図である。 図7の平面研磨装置で研磨したときのワークの平面形状を模式的に示す要部断面図である。 従来の平面研磨装置の他を概略的に示す要部断面図である。 図7の平面研磨装置で研磨したときのワークの平面形状を模式的に示す要部断面図である。
符号の説明
1,1A,1B 上定盤
2 下定盤
3 サンギア
4 インターナルギア
5 キャリヤ
7,8 パッド貼着面
9a,9b,9c パッド非貼着部
11,12 研磨パッド
11a,11b,11B,11d 研磨領域
W ワーク
O1 定盤の中心
O2 上定盤のパッド貼着面及び研磨パッドの中心
O3 上定盤のパッド貼着面及び研磨パッドの内周円の中心
D1 上定盤のパッド貼着面及び研磨パッドの外径
d1 上定盤のパッド貼着面及び研磨パッドの内径
D2 下定盤のパッド貼着面及び研磨パッドの外径
d2 下定盤のパッド貼着面及び研磨パッドの内径
c1 上定盤のパッド貼着面及び研磨パッドの内周円
L1,L2 仮想線

Claims (4)

  1. 板状のワークを保持するキャリヤと、該キャリヤを駆動するサンギア及びインターナルギアと、円環状のパッド貼着面に円環状の研磨パッドを貼着した上下の定盤とを有し、上記キャリヤに保持されたワークを共通の回転中心を有するこれら両定盤により両側から挟んで研磨する平面研磨装置において、
    上記下定盤のパッド貼着面及び研磨パッドが、上記回転中心に対して同心状に位置し、また、上記上定盤のパッド貼着面及び研磨パッドが、上記回転中心に対して偏心した位置を占めると共に、下定盤のパッド貼着面及び研磨パッドに比べて小さい外径と大きい内径とを有するように形成されていて、研磨時に上記ワークが、上下両定盤のうち上定盤の研磨パッドの内外周両側にオーバーハングするように構成されていることを特徴とする平面研磨装置。
  2. 上記上定盤のパッド貼着面が、該上定盤の盤面に高低差を付けることにより該盤面上に突出した状態に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の平面研磨装置。
  3. 上記上定盤の盤面のパッド貼着面を除いたパッド非貼着部が、研磨液との接触を防止するための保護層で覆われていることを特徴とする請求項2に記載の平面研磨装置。
  4. 上記上定盤におけるパッド貼着面及び研磨パッドの内周円を、該パッド貼着面及び研磨パッドの中心に対して偏心させることにより、該パッド貼着面及び研磨パッドを上定盤の回転中心を通る2本の互いに直交する仮想線で4等分したとき、上記研磨パッドの4区分された研磨領域の面積が全て異なるように構成されていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の平面研磨装置。
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