JP2009171643A - 電圧変換装置ならびにそれを備えた負荷駆動装置および電動車両 - Google Patents

電圧変換装置ならびにそれを備えた負荷駆動装置および電動車両 Download PDF

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Abstract

【課題】上アームオン制御時に低電圧側が過電圧になるのを防止可能な電圧変換装置を提供する。
【解決手段】昇圧コンバータ20は、電流抑制回路25を含む。電流抑制回路25は、抵抗素子Rと、リレーRY1,RY2とを含む。抵抗素子RおよびリレーRY2は、直列接続され、リレーRY1に並列に接続される。制御装置70は、電圧VHの目標電圧と電圧VLとの差が予め設定されたしきい値以下になると、スイッチング素子Q1,Q2が常時オン,オフするように信号PWMCを生成する。さらに、制御装置70は、リレーRY1,RY2をそれぞれオフ,オンするための信号SE1,SE2を生成して電流抑制回路25へ出力する。
【選択図】図1

Description

この発明は、直流チョッパ型の電圧変換装置における低電圧側の過電圧防止技術に関する。
特開2006−311775号公報(特許文献1)は、直流チョッパ型の昇降圧コンバータ備えた負荷駆動装置を開示する。この負荷駆動装置においては、昇降圧コンバータの上アームと昇降圧コンバータの低電圧側に接続される補機との間にリレーが設けられる。また、昇降圧コンバータの低電圧側に接続される主バッテリの異常が検出されると、主バッテリが電気的に切り離される。そして、主バッテリが電気的に切り離されたバッテリレス制御中に昇降圧コンバータの上アームの短絡故障が検出されると、上記のリレーがオフされる。
この負荷駆動装置によれば、昇降圧コンバータの低電圧側に接続された補機を、耐電圧の増加を図ることなく過電圧から確実に保護することができる(特許文献1参照)。
特開2006−311775号公報
直流チョッパ型の昇降圧コンバータにおいて、昇圧電圧の目標値(高電圧側の目標電圧)と低電圧側の電圧との電圧差がある程度小さくなると、スイッチング損失の低減およびデッドタイムによる電圧変動の防止を目的として、上アームを常時オン(下アームはオフ)させることがしばしば行なわれる(以下、この制御を「上アームオン制御」とも称する。)。
しかしながら、上アームオン制御を実施すると、上アームをオンさせたタイミングで高電圧側から低電圧側へ上アームを介して瞬間的に過大な電流が流れ、低電圧側に接続された機器に瞬間的に過電圧が印加され得る。
上記公報に開示された負荷駆動装置は、主バッテリが電気的に切り離されたバッテリレス制御中に昇降圧コンバータの上アームの短絡故障が検出された場合に、低電圧側に接続された補機を過電圧から保護可能な負荷駆動装置に向けられたものであり、上述した上アームオン制御時に過電圧を防止可能な装置に向けられたものではない。
それゆえに、この発明の目的は、上アームオン制御時に低電圧側が過電圧になるのを防止可能な電圧変換装置ならびにそれを備えた負荷駆動装置および電動車両を提供することである。
この発明によれば、電圧変換装置は、第1の正極線と第2の正極線との間に接続され、第2の正極線の電圧を第1の正極線の電圧以上に昇圧する電圧変換装置であって、第1および第2のスイッチング素子と、リアクトルと、電流抑制回路と、制御部とを備える。第1のスイッチング素子は、第2の正極線に接続される。第2のスイッチング素子は、第1のスイッチング素子と負極線との間に接続される。リアクトルは、第1および第2のスイッチング素子の接続ノードと第1の正極線との間に配設される。電流抑制回路は、第1および第2のスイッチング素子の接続ノードとリアクトルとの間に設けられ、与えられる指令に従って、第1および第2のスイッチング素子の接続ノードからリアクトルへ流れる電流を抑制可能に構成される。制御部は、第2の正極線と第1の正極線との電圧差が予め定められた規定値以下のとき、第1のスイッチング素子を常時通電状態に制御するとともに電流抑制回路へ動作指令を出力する。
好ましくは、電流抑制回路は、抵抗素子と、第1および第2のリレーとを含む。第1のリレーは、第1および第2のスイッチング素子の接続ノードとリアクトルとの間に接続される。抵抗素子および第2のリレーは、第1および第2のスイッチング素子の接続ノードとリアクトルとの間に直列に接続され、第1のリレーに並列に接続される。そして、制御部は、第2の正極線と第1の正極線との電圧差が規定値よりも大きいとき、第1および第2のリレーをそれぞれオン,オフさせ、第2の正極線と第1の正極線との電圧差が規定値以下のとき、第1のスイッチング素子を常時通電状態に制御するとともに第1および第2のリレーをそれぞれオフ,オンさせる。
また、好ましくは、電流抑制回路は、第1および第2のスイッチング素子の接続ノードとリアクトルとの間に配設される電力線と負極線との間に直列に接続される抵抗素子およびリレーを含む。そして、制御部は、第2の正極線と第1の正極線との電圧差が規定値よりも大きいとき、リレーをオフさせ、第2の正極線と第1の正極線との電圧差が規定値以下のとき、第1のスイッチング素子を常時通電状態に制御するとともにリレーをオンさせる。
また、この発明によれば、負荷駆動装置は、再充電可能な蓄電装置と、蓄電装置から電力の供給を受けて第1の電気負荷を駆動可能な駆動装置と、蓄電装置と駆動装置との間に接続され、蓄電装置から供給される電力を蓄電装置の電圧以上に昇圧可能に構成された上述のいずれかの電圧変換装置と、蓄電装置と電圧変換装置との間に接続される第2の電気負荷とを備える。
また、この発明によれば、電動車両は、再充電可能な蓄電装置と、蓄電装置から電力の供給を受ける駆動装置と、駆動装置によって駆動される電動機と、電動機によって駆動される車輪と、蓄電装置と駆動装置との間に接続され、蓄電装置から供給される電力を蓄電装置の電圧以上に昇圧可能に構成された上述のいずれかの電圧変換装置と、蓄電装置と電圧変換装置との間に接続される第2の電気負荷とを備える。
この発明においては、電圧変換装置は、第1および第2のスイッチング素子とリアクトルとを備えた直流チョッパ回路から成る。そして、第1および第2のスイッチング素子の接続ノードとリアクトルとの間に電流抑制回路が設けられ、第2の正極線と第1の正極線との電圧差が予め定められた規定値以下のとき、第1のスイッチング素子を常時通電状態に制御するとともに電流抑制回路へ動作指令が出力されるので、上アームオン制御の実施により上アームがオンされたとき、高電圧側の第2の正極線から第1のスイッチング素子およびリアクトルを介して低電圧側の第1の正極線へ流れ込む電流が抑制される。
したがって、この発明によれば、上アームオン制御時に低電圧側が過電圧になるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による電圧変換装置を搭載した電動車両の全体ブロック図である。図1を参照して、電動車両10は、蓄電装置Bと、昇圧コンバータ20と、インバータ30と、コンデンサC1,C2と、モータジェネレータMGとを備える。また、電動車両10は、DC/DCコンバータ40と、補機用蓄電装置50と、補機60と、制御装置70と、電圧センサ82,84とをさらに備える。
蓄電装置Bは、再充電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池から成る。蓄電装置Bの電圧は、たとえば200V程度である。蓄電装置Bは、昇圧コンバータ20およびDC/DCコンバータ40へ直流電力を供給する。また、蓄電装置Bは、モータジェネレータMGによって回生発電される電力を蓄える。なお、蓄電装置Bとして、大容量のキャパシタも採用可能であり、モータジェネレータMGにより発電された電力を一時的に蓄え、その蓄えた電力を昇圧コンバータ20およびDC/DCコンバータ40へ供給可能な電力バッファであれば如何なるものでもよい。
コンデンサC1は、正極線PL1と負極線NLとの間に接続され、正極線PL1と負極線NLとの間の電圧変動を平滑化する。電圧センサ82は、コンデンサC1の端子間電圧、すなわち正極線PL1と負極線NLとの間の電圧VLを検出し、その検出値を制御装置70へ出力する。
昇圧コンバータ20は、スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2と、リアクトルLと、電流抑制回路25とを含む。スイッチング素子Q1,Q2は、正極線PL2と負極線NLとの間に直列に接続される。ダイオードD1,D2は、それぞれスイッチング素子Q1,Q2に逆並列に接続される。リアクトルLは、正極線PL1に一端が接続される。そして、スイッチング素子Q1,Q2の接続ノードとリアクトルLとの間に電流抑制回路25が接続される。
なお、スイッチング素子Q1,Q2として、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)等を用いることができる。
電流抑制回路25は、抵抗素子Rと、リレーRY1,RY2とを含む。リレーRY1は、スイッチング素子Q1,Q2の接続ノードとリアクトルLとの間に接続される。抵抗素子RおよびリレーRY2は、スイッチング素子Q1,Q2の接続ノードとリアクトルLとの間に直列に接続され、リレーRY1に並列に接続される。
リレーRY1,RY2は、それぞれ制御装置70からの信号SE1,SE2によってオン/オフされる。抵抗素子Rは、スイッチング素子Q1,Q2がそれぞれオン,オフされる上アームオン制御時、高電圧側の正極線PL2からスイッチング素子Q1を介して低電圧側の正極線PL1へ流れる電流を抑制する。
昇圧コンバータ20は、制御装置70からの信号SE1,SE2によってリレーRY1,RY2がそれぞれオン,オフされているとき、制御装置70からの信号PWMCに基づいて、リアクトルLを用いて正極線PL2の電圧を正極線PL1よりも高い電圧に昇圧する。
また、昇圧コンバータ20は、正極線PL2の電圧と正極線PL1との電圧差が規定値以下になると、制御装置70からの信号PWMCに基づいてスイッチング素子Q1,Q2がそれぞれオン,オフされるとともに(上アームオン制御)、制御装置70からの信号SE1,SE2によってリレーRY1,RY2がそれぞれオフ,オンされる。
コンデンサC2は、正極線PL2と負極線NLとの間に接続され、正極線PL2と負極線NLとの間の電圧変動を平滑化する。電圧センサ84は、コンデンサC2の端子間電圧、すなわち正極線PL2と負極線NLとの間の電圧VHを検出し、その検出値を制御装置70へ出力する。
インバータ30は、U相アーム32、V相アーム34およびW相アーム36を含む。U相アーム32、V相アーム34およびW相アーム36は、正極線PL2と負極線NLとの間に並列に接続される。U相アーム32は、直列に接続されたスイッチング素子Q11,Q12から成り、V相アーム34は、直列に接続されたスイッチング素子Q13,Q14から成り、W相アーム36は、直列に接続されたスイッチング素子Q15,Q16から成る。ダイオードD11〜D16は、それぞれスイッチング素子Q11〜Q16に逆並列に接続される。そして、スイッチング素子Q11,Q12の接続ノード、スイッチング素子Q13,Q14の接続ノード、およびスイッチング素子Q15,Q16の接続ノードは、それぞれモータジェネレータMGのU相コイル、V相コイルおよびW相コイルに接続される。
そして、インバータ30は、制御装置70からの信号PWMIに基づいて、正極線PL2から受ける直流電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータMGを駆動する。また、インバータ30は、信号PWMIに基づいて、モータジェネレータMGによって発電される交流電圧を直流電圧に変換して正極線PL2へ出力する。
モータジェネレータMGは、この電動車両10の駆動輪(図示せず)と連結され、駆動輪を駆動する電動機としてこの電動車両10に組込まれる。また、電動車両10の制動時、モータジェネレータMGは、駆動輪からの回転力を用いて回生発電を行なう。なお、モータジェネレータMGは、エンジン(図示せず)と連結されてエンジン始動を行ない得る電動機として動作し、かつ、エンジンによって駆動される発電機として動作するものとして、電動車両としてのハイブリッド自動車に組込まれてもよい。
DC/DCコンバータ40は、正極線PL1および負極線NLに接続される。そして、DC/DCコンバータ40は、正極線PL1から受ける直流電圧を降圧して補機用蓄電装置50へ出力する。補機用蓄電装置50は、DC/DCコンバータ40から出力される電力を蓄え、その蓄えた電力を補機60へ供給する。補機60は、電動パワーステアリングや、灯火装置、オーディオ機器などの補機類を総括表示したものである。
制御装置70は、モータジェネレータMGのトルク指令値TR、モータ回転数MRN、モータ電流MCRT、モータ回転角θ、電圧センサ82による電圧VLの検出値、および電圧センサ84による電圧VHの検出値を受ける。なお、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNは、図示されない車両ECU(Electronic Control Unit)によって算出される。また、モータ電流MCRTおよびモータ回転角θは、図示されないセンサによって検出される。
そして、制御装置70は、昇圧コンバータ20を駆動するための信号PWMCを生成し、その生成した信号PWMCを昇圧コンバータ20へ出力する。ここで、制御装置70は、後述の方法により、昇圧コンバータ20の電流抑制回路25に含まれるリレーRY1,RY2をオン/オフ制御するための信号SE1,SE2を生成して電流抑制回路25へさらに出力する。また、制御装置70は、モータジェネレータMGを駆動するための信号PWMIを生成し、その生成した信号PWMIをインバータ30へ出力する。
図2は、図1に示した制御装置70の機能ブロック図である。図2を参照して、制御装置70は、コンバータ制御部72と、インバータ制御部74とを含む。コンバータ制御部72は、トルク指令値TR、モータ回転数MRNおよび電圧VH,VLに基づいて、昇圧コンバータ20のスイッチング素子Q1,Q2をPWM(Pulse Width Modulation)制御するためのPWM信号を生成し、その生成したPWM信号を信号PWMCとしてスイッチング素子Q1,Q2へ出力する。
ここで、コンバータ制御部72は、電圧VHの目標値(以下「目標電圧VR」とも称する。)と電圧VLとの差が規定値以下になると、スイッチング素子Q1,Q2が常時オン,オフされるように信号PWMCを生成する。さらに、コンバータ制御部72は、昇圧コンバータ20の電流抑制回路25に含まれるリレーRY1,RY2をそれぞれオフ,オンとするための信号SE1,SE2を生成して電流抑制回路25へ出力する。
なお、コンバータ制御部72は、目標電圧VRと電圧VLとの差が規定値よりも大きいときは、リレーRY1,RY2をそれぞれオン,オフとするように信号SE1,SE2を生成する。
インバータ制御部74は、トルク指令値TR、モータ電流MCRT、電圧VHおよびモータ回転角θに基づいて、インバータ30のスイッチング素子Q11〜Q16をPWM制御するためのPWM信号を生成し、その生成したPWM信号を信号PWMIとしてスイッチング素子Q11〜Q16へ出力する。
図3は、図2に示したコンバータ制御部72の詳細な機能ブロック図である。図3を参照して、コンバータ制御部72は、インバータ入力電圧指令演算部102と、フィードバック電圧指令演算部104と、デューティー比演算部106と、PWM信号変換部108と、電圧差判定部110とを含む。
インバータ入力電圧指令演算部102は、トルク指令値TRおよびモータ回転数MRNに基づいて電圧VHの目標電圧VRを算出し、その算出結果をフィードバック電圧指令演算部104および電圧差判定部110へ出力する。フィードバック電圧指令演算部104は、電圧VHを目標電圧VRに制御するためのフィードバック演算(たとえば比例積分演算)を行ない、その演算結果をデューティー比演算部106へ出力する。デューティー比演算部106は、電圧VH,VLに基づいて、電圧VHを目標電圧VRに制御するためのデューティー比を算出し、その算出結果をPWM信号変換部108へ出力する。
電圧差判定部110は、インバータ入力電圧指令演算部102によって算出された目標電圧VRから電圧VLを差引くことによって得られる電圧差が予め定められたしきい値以下であるか否かを判定する。なお、このしきい値は、スイッチング損失の低減およびデッドタイムによる電圧変動の防止を目的とする上アームオン制御を実施するか否かを判定するためのものである。
そして、電圧差判定部110は、目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値以下であると判定すると、PWM信号変換部108へ出力される信号UONを活性化するとともに、昇圧コンバータ20の電流抑制回路25に含まれるリレーRY1,RY2をそれぞれオフ,オンするための信号SE1,SE2を電流抑制回路25へ出力する。一方、電圧差判定部110は、目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値よりも大きいと判定したときは、信号UONを非活性化し、リレーRY1,RY2をそれぞれオン,オフするための信号SE1,SE2を電流抑制回路25へ出力する。
PWM信号変換部108は、電圧差判定部110からの信号UONが非活性化されているとき、デューティー比演算部106によって算出されたデューティー比に基づいて、昇圧コンバータ20のスイッチング素子Q1,Q2をPWM制御するための信号PWMCを生成し、その生成した信号PWMCをスイッチング素子Q1,Q2へ出力する。
一方、信号UONが活性化されているとき、PWM信号変換部108は、スイッチング素子Q1,Q2が常時オン,オフとなるように信号PWMCを生成し、その生成した信号PWMCをスイッチング素子Q1,Q2へ出力する。
図4は、図1に示した制御装置70により実行される過電圧防止処理を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、一定時間毎または所定の条件が成立するごとに実行される。図4を参照して、制御装置70は、目標電圧VRから電圧VLを差引くことによって得られる電圧差が予め定められたしきい値以下であるか否かを判定する(ステップS10)。目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値よりも大きいと判定されると(ステップS10においてNO)、制御装置70は、ステップS100へ処理を移行する。
ステップS10において目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値以下であると判定されると(ステップS10においてYES)、制御装置70は、昇圧コンバータ20の電流抑制回路25に含まれるリレーRY2をオンするように信号SE2を生成し(ステップS20)、リレーRY1をオフするように信号SE1を生成する(ステップS30)。その後、制御装置70は、昇圧コンバータ20の上アームを構成するスイッチング素子Q1を常時オン(スイッチング素子Q2は常時オフ)するための信号PWMCを生成して昇圧コンバータ20へ出力する(ステップS40)。
上アームオン制御が開始されると、制御装置70は計時を開始し、上アームオン制御が開始されてから規定時間が経過したか否かを判定する(ステップS50)。この規定時間は、上アームオン制御の開始後、電圧VHと電圧VLとの電圧差がほぼ解消されるまでの予測時間に基づいて予め設定される。
上アームオン制御が開始されてから規定時間が経過したと判定されると(ステップS50においてYES)、制御装置70は、ステップS70へ処理を移行する。一方、上アームオン制御が開始されてから規定時間が経過していないと判定されると(ステップS50においてNO)、制御装置70は、目標電圧VRと電圧VLとの電圧差が上記のしきい値よりも大きいか否かを判定する(ステップS60)。目標電圧VRと電圧VLとの電圧差が上記のしきい値よりも大きいと判定されると(ステップS60においてYES)、制御装置70は、ステップS70へ処理を移行する。目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値以下であると判定されると(ステップS60においてNO)、制御装置70は、ステップS50へ処理を移行する。
ステップS50において規定時間が経過したと判定されるか(ステップS50においてYES)、またはステップS60において目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値よりも大きいと判定されると(ステップS60においてYES)、制御装置70は、スイッチング素子Q1を常時オンとしていた上アームオン制御を解除する(ステップS70)。そして、制御装置70は、リレーRY1をオンするように信号SE1を生成し(ステップS80)、リレーRY2をオフするように信号SE2を生成する(ステップS90)。
以上のように、この実施の形態1においては、昇圧コンバータ20のスイッチング素子Q1,Q2の接続ノードとリアクトルLとの間に電流抑制回路25が設けられる。そして、電圧VHの目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値以下のとき、上アームのスイッチング素子Q1を常時オンとする上アームオン制御が実施されるとともに、電流抑制回路25に含まれる抵抗素子Rによって、上アームのスイッチング素子Q1およびリアクトルLを介して高電圧側の正極線PL2から低電圧側の正極線PL1へ流れ込む電流が抑制される。したがって、この実施の形態1によれば、上アームオン制御時に低電圧側の正極線PL1が過電圧になるのを防止することができる。その結果、正極線PL1に接続されたDC/DCコンバータ40に過電圧が印加されるのを防止することができる。
[実施の形態2]
図5は、実施の形態2による電圧変換装置を搭載した電動車両の全体ブロック図である。図5を参照して、この電動車両10Aは、図1に示した実施の形態1による電動車両10の構成において、昇圧コンバータ20に代えて昇圧コンバータ20Aを備え、制御装置70に代えて制御装置70Aを備える。
昇圧コンバータ20Aは、図1に示した昇圧コンバータ20の構成において、電流抑制回路25に代えて電流抑制回路25Aを含む。電流抑制回路25Aは、抵抗素子Rと、リレーRY3とを含む。抵抗素子RおよびリレーRY3は、スイッチング素子Q1,Q2の接続ノードとリアクトルLとの間に配設される正極線と負極線NLとの間に直列に接続される。
リレーRY3は、制御装置70からの信号SE3によってオン/オフされる。抵抗素子Rは、スイッチング素子Q1,Q2がそれぞれオン,オフされる上アームオン制御時、スイッチング素子Q1をオンさせたタイミングで高電圧側の正極線PL2からスイッチング素子Q1を介して瞬間的に流れる電流の一部を負極線NLへ放電することによって、低電圧側の正極線PL1へ流れ込む電流を抑制する。
再び図2を参照して、制御装置70Aは、実施の形態1における制御装置70の構成において、コンバータ制御部72に代えてコンバータ制御部72Aを含む。再び図3を参照して、コンバータ制御部72Aは、実施の形態1におけるコンバータ制御部72の構成において、電圧差判定部110に代えて電圧差判定部110Aを含む。
電圧差判定部110Aは、目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値以下であると判定すると、PWM信号変換部108へ出力される信号UONを活性化するとともに、昇圧コンバータ20Aの電流抑制回路25Aに含まれるリレーRY3をオンするための信号SE3を電流抑制回路25Aへ出力する。一方、電圧差判定部110Aは、目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値よりも大きいと判定したときは、信号UONを非活性化し、リレーRY3をオフするための信号SE3を電流抑制回路25Aへ出力する。
なお、コンバータ制御部72Aのその他の構成は、実施の形態1におけるコンバータ制御部72と同じである。
図6は、図5に示した制御装置70Aにより実行される過電圧防止処理を説明するためのフローチャートである。なお、このフローチャートの処理も、一定時間毎または所定の条件が成立するごとに実行される。図6を参照して、このフローチャートは、図4に示したフローチャートにおいて、ステップS20,S30に代えてステップS35を含み、ステップS80,S90に代えてステップS95を含む。
すなわち、ステップS10において目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値以下であると判定されると(ステップS10においてYES)、制御装置70Aは、昇圧コンバータ20Aの電流抑制回路25Aに含まれるリレーRY3をオンするように信号SE3を生成する(ステップS35)。そして、制御装置70Aは、ステップS40へ処理を移行し、昇圧コンバータ20の上アームを構成するスイッチング素子Q1を常時オン(スイッチング素子Q2は常時オフ)するための信号PWMCを生成して昇圧コンバータ20Aへ出力する。
また、ステップS70において、スイッチング素子Q1を常時オンとしていた上アームオン制御が解除されると、制御装置70Aは、リレーRY3をオフするように信号SE3を生成する(ステップS95)。
なお、制御装置70Aのその他の機能は、図1に示した実施の形態1における制御装置70と同じである。
以上のように、この実施の形態2においては、電圧VHの目標電圧VRと電圧VLとの電圧差がしきい値以下のとき、上アームのスイッチング素子Q1を常時オンとする上アームオン制御が実施されるとともに、電流抑制回路25Aに含まれる抵抗素子Rによって、高電圧側の正極線PL2からスイッチング素子Q1を介して流れる電流の一部が負極線NLへ放電され、低電圧側の正極線PL1へ流れ込む電流が抑制される。したがって、この実施の形態2によっても、上アームオン制御時に低電圧側の正極線PL1が過電圧になるのを防止することができる。その結果、正極線PL1に接続されたDC/DCコンバータ40に過電圧が印加されるのを防止することができる。
なお、上記の各実施の形態においては、蓄電装置Bは、再充電可能な二次電池としたが、燃料電池であってもよい。そして、上記においては、電動車両10,10Aは、電気自動車としたが、この発明の適用範囲は、電気自動車に限定されるものではなく、ハイブリッド自動車や燃料電池車にもこの発明は適用可能である。
なお、上記において、正極線PL1,PL2は、それぞれこの発明における「第1の正極線」および「第2の正極線」の一実施例に対応し、スイッチング素子Q1,Q2は、それぞれこの発明における「第1のスイッチング素子」および「第2のスイッチング素子」の一実施例に対応する。また、制御装置70,70Aは、この発明における「制御部」の一実施例に対応し、リレーRY1,RY2は、それぞれこの発明における「第1のリレー」および「第2のリレー」の一実施例に対応する。さらに、リレーRY3は、この発明における「リレー」の一実施例に対応する。
また、さらに、モータジェネレータMGは、この発明における「第1の電気負荷」および「電動機」の一実施例に対応し、インバータ30は、この発明における「駆動装置」の一実施例に対応する。また、さらに、DC/DCコンバータ40は、この発明における「第2の電気負荷」の一実施例に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による電圧変換装置を搭載した電動車両の全体ブロック図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図2に示すコンバータ制御部の詳細な機能ブロック図である。 図1に示す制御装置により実行される過電圧防止処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2による電圧変換装置を搭載した電動車両の全体ブロック図である。 図5に示す制御装置により実行される過電圧防止処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10,10A 電動車両、20,20A 昇圧コンバータ、25,25A 電流抑制回路、30 インバータ、32 U相アーム、34 V相アーム、36 W相アーム、40 DC/DCコンバータ、50 補機用蓄電装置、60 補機、70,70A 制御装置、72,72A コンバータ制御部、74 インバータ制御部、82,84 電圧センサ、102 インバータ入力電圧指令演算部、104 フィードバック電圧指令演算部、106 デューティー比演算部、108 PWM信号変換部、110,110A 電圧差判定部、B 蓄電装置、C1,C2 コンデンサ、PL1,PL2 正極線、NL 負極線、L リアクトル、RY1〜RY3 リレー、R 抵抗素子、Q1,Q2,Q11〜Q16 スイッチング素子、D1,D2,D11〜D16 ダイオード、MG モータジェネレータ。

Claims (5)

  1. 第1の正極線と第2の正極線との間に接続され、前記第2の正極線の電圧を前記第1の正極線の電圧以上に昇圧する電圧変換装置であって、
    前記第2の正極線に接続される第1のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子と負極線との間に接続される第2のスイッチング素子と、
    前記第1および第2のスイッチング素子の接続ノードと前記第1の正極線との間に配設されるリアクトルと、
    前記接続ノードと前記リアクトルとの間に設けられ、与えられる指令に従って、前記接続ノードから前記リアクトルへ流れる電流を抑制可能に構成された電流抑制回路と、
    前記第2の正極線と前記第1の正極線との電圧差が予め定められた規定値以下のとき、前記第1のスイッチング素子を常時通電状態に制御するとともに前記電流抑制回路へ前記指令を出力する制御部とを備える電圧変換装置。
  2. 前記電流抑制回路は、
    前記接続ノードと前記リアクトルとの間に接続される第1のリレーと、
    前記接続ノードと前記リアクトルとの間に直列に接続され、前記第1のリレーに並列に接続される抵抗素子および第2のリレーとを含み、
    前記制御部は、前記電圧差が前記規定値よりも大きいとき、前記第1および第2のリレーをそれぞれオン,オフさせ、前記電圧差が前記規定値以下のとき、前記第1のスイッチング素子を常時通電状態に制御するとともに前記第1および第2のリレーをそれぞれオフ,オンさせる、請求項1に記載の電圧変換装置。
  3. 前記電流抑制回路は、前記接続ノードと前記リアクトルとの間に配設される電力線と前記負極線との間に直列に接続される抵抗素子およびリレーを含み、
    前記制御部は、前記電圧差が前記規定値よりも大きいとき、前記リレーをオフさせ、前記電圧差が前記規定値以下のとき、前記第1のスイッチング素子を常時通電状態に制御するとともに前記リレーをオンさせる、請求項1に記載の電圧変換装置。
  4. 再充電可能な蓄電装置と、
    前記蓄電装置から電力の供給を受けて第1の電気負荷を駆動可能な駆動装置と、
    前記蓄電装置と前記駆動装置との間に接続され、前記蓄電装置から供給される電力を前記蓄電装置の電圧以上に昇圧可能に構成された請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電圧変換装置と、
    前記蓄電装置と前記電圧変換装置との間に接続される第2の電気負荷とを備える負荷駆動装置。
  5. 再充電可能な蓄電装置と、
    前記蓄電装置から電力の供給を受ける駆動装置と、
    前記駆動装置によって駆動される電動機と、
    前記電動機によって駆動される車輪と、
    前記蓄電装置と前記駆動装置との間に接続され、前記蓄電装置から供給される電力を前記蓄電装置の電圧以上に昇圧可能に構成された請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電圧変換装置と、
    前記蓄電装置と前記電圧変換装置との間に接続される第2の電気負荷とを備える電動車両。
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