JP2009063896A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】観察光学系の構図と、撮影により得られる画像の構図とを一致させつつ、無駄な消費電力を抑えることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】ジャイロセンサ107は装置本体のぶれ量を計測する。機械式補正装置101は撮像光学系及び撮像素子の少なくとも一方を、光軸方向に直交する方向に移動させる。電子式補正処理部110は、撮像素子からの画像信号に対応する第1の画像信号から、ぶれ量を相殺した第2の画像信号を画像処理により生成する。表示部112は、第2の画像信号に基づく画像を表示する。マイクロコンピュータ109は、撮影前に少なくとも電子式補正処理部110を動作させ、撮影時に少なくとも機械式補正装置101を動作させるように電子式補正処理部110及び機械式補正装置101を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】ジャイロセンサ107は装置本体のぶれ量を計測する。機械式補正装置101は撮像光学系及び撮像素子の少なくとも一方を、光軸方向に直交する方向に移動させる。電子式補正処理部110は、撮像素子からの画像信号に対応する第1の画像信号から、ぶれ量を相殺した第2の画像信号を画像処理により生成する。表示部112は、第2の画像信号に基づく画像を表示する。マイクロコンピュータ109は、撮影前に少なくとも電子式補正処理部110を動作させ、撮影時に少なくとも機械式補正装置101を動作させるように電子式補正処理部110及び機械式補正装置101を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮影時のぶれを補正する撮像装置に関する。
従来、撮像装置に搭載されるぶれ補正装置としては、角速度センサにより撮影時のぶれ情報(撮像装置のぶれ量やぶれの方向)を検出し、そのぶれ情報に基づいてぶれを打ち消すように撮像光学系の一部の補正レンズもしくは撮像素子を、入射光の光軸に垂直な平面上で並進移動させ、ぶれ補正を行うものが知られている。特に撮像素子を移動させてぶれ補正を行うぶれ補正装置を備えた撮像装置では、観察光学系(被写体観察系)においてぶれ補正の効果を視認できないため、撮像光学系とは別に、観察光学系に補正レンズを備えたぶれ補正装置を用い、撮像光学系と観察光学系において、ぶれ補正装置を個別に制御してぶれ補正の効果を視認できるようにする提案がなされている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の撮像装置では、2つのぶれ補正装置の動作タイミングが異なることから、撮影時に撮像光学系と観察光学系の構図が一致せず、撮影者の意図しない構図の写真が撮影されるという問題があった。この問題に対して、撮像装置のレリーズ釦が半押しされると、撮像光学系と観察光学系のぶれ補正装置の移動を開始させ、撮像光学系と観察光学系の構図を常に一致させるという提案がなされている(例えば特許文献2参照)。
特開平9−329820号公報
特開2005−318431号公報
しかしながら、特許文献2に記載の撮像装置では、撮像光学系と観察光学系の両方のぶれ補正装置が同時に動作するため、2つのぶれ補正装置を駆動すると、消費電力が多くなってしまうという問題がある。この問題に関して、現在製品化されている撮像装置の多くは小型のバッテリーにより駆動されているため、常に低消費電力化への取り組みは重要視されており、観察光学系の構図と、撮影により得られる画像の構図とをより低消費電力で一致させるぶれ補正装置が望まれている。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、観察光学系の構図と、撮影により得られる画像の構図とを一致させつつ、無駄な消費電力を抑えることができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、装置本体のぶれ量を計測するぶれ計測部と、撮像光学系及び撮像素子の少なくとも一方を、光軸方向に直交する方向に移動させる第1のぶれ補正部と、前記撮像素子からの画像信号に対応する第1の画像信号から、前記ぶれ量を相殺した第2の画像信号を画像処理により生成する第2のぶれ補正部と、前記第2の画像信号に基づく画像を表示する表示部と、撮影前に少なくとも前記第2のぶれ補正部を動作させ、撮影時に少なくとも前記第1のぶれ補正部を動作させるように前記第1のぶれ補正部及び前記第2のぶれ補正部を制御する制御部とを備えることを特徴とする撮像装置である。
また、本発明の撮像装置において、前記撮像素子を第1の撮像素子として、前記第1の撮像素子とは異なる第2の撮像素子をさらに備え、前記制御部は、撮影時以外においては、前記第1の撮像素子のみが移動するように前記第1のぶれ補正部を制御することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置において、前記制御部は、前記ぶれ計測部によって計測された前記ぶれ量が、予め設定された第1の値よりも大きくなったときに、前記第1の撮像素子が移動するように前記第1のぶれ補正部を制御することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置において、前記制御部は、前記ぶれ計測部によって計測された前記ぶれ量が、予め設定された第2の値よりも大きくなったときに、前記第1の撮像素子を所定位置に移動させるように前記第1のぶれ補正部を制御することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置において、前記制御部は、撮影時以外において、前記第1のぶれ補正部が前記第1の撮像素子を移動させる第1の周期と、前記第2のぶれ補正部が前記第2の画像信号を生成する第2の周期とを一致させることを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、被写体の動きの速さに応じた複数のモードから、所定のモードを設定するモード設定部をさらに備え、前記制御部は、設定されたモードに応じて、前記第1のぶれ補正部を機能させるタイミングを制御することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、被写体の動きベクトルを検出する動きベクトル検出部をさらに備え、前記制御部は、前記動きベクトル検出部によって検出された前記動きベクトルに応じて、前記第1のぶれ補正部を機能させるタイミングを制御することを特徴とする。
本発明によれば、撮影前には、第1のぶれ補正部よりも消費電力の少ない第2のぶれ補正部が少なくとも動作し、撮影時には、第1のぶれ補正部が少なくとも動作するので、観察光学系の構図と、撮影により得られる画像の構図とを一致させつつ、無駄な消費電力を抑えることができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態によるデジタルスチルカメラ10の構成を示している。図1に示すデジタルスチルカメラ10は、撮影レンズ100と、機械式補正装置101と、ジャイロセンサ107と、画像信号処理部108と、マイクロコンピュータ109と、電子式補正処理部110と、表示制御部111と、表示部112と、露光指示部113とを備えている。機械式補正装置101は、光軸Lに直交する方向に撮像素子102を移動させることにより、デジタルスチルカメラ10の装置本体(筐体)に発生したぶれを補正する処理を行う。この機械式補正装置101は、撮像素子102と、位置検出部103と、駆動部104と、機械式補正処理部105と、ぶれ制御部106とを備えている。
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態によるデジタルスチルカメラ10の構成を示している。図1に示すデジタルスチルカメラ10は、撮影レンズ100と、機械式補正装置101と、ジャイロセンサ107と、画像信号処理部108と、マイクロコンピュータ109と、電子式補正処理部110と、表示制御部111と、表示部112と、露光指示部113とを備えている。機械式補正装置101は、光軸Lに直交する方向に撮像素子102を移動させることにより、デジタルスチルカメラ10の装置本体(筐体)に発生したぶれを補正する処理を行う。この機械式補正装置101は、撮像素子102と、位置検出部103と、駆動部104と、機械式補正処理部105と、ぶれ制御部106とを備えている。
以下、各構成の機能を説明する。撮像素子102は、デジタルスチルカメラ10において、光軸Lに垂直な方向に移動可能に取り付けられており、撮影レンズ100を透過してきた入射光が撮像素子102の撮像面に結像するように配置されている。また、撮像素子102は、撮像素子102の撮像面に結像された入射光を光電変換し、変換後の画像信号を画像信号処理部108へ出力する。
画像信号処理部108は、撮像素子102から出力された画像信号に所定の画像処理を施し電子式補正処理部110へ出力する。電子式補正処理部110は、画像信号処理部108から出力された画像信号に対して、マイクロコンピュータ109からの制御信号に従い、デジタルスチルカメラ10の本体に発生したぶれを補正するための画像処理を施し、ぶれ量を相殺した補正処理後の画像信号を表示制御部111へ出力する。この、電子式補正処理部110における、ぶれを補正するための処理の詳細については後述する。また、一般的に、電子式補正処理部110と機械式補正装置101のぶれ補正に係る消費電力を比較すると、電子式補正処理部110の方が機械式補正装置101よりも消費電力が小さい。
表示制御部111は、電子式補正処理部110から出力された補正処理後の画像信号を、表示部112での画像表示に適した形式の信号に変換し、表示部112へ出力する。画像表示部112は、表示制御部111から出力された画像信号に基づいて画像を表示する。露光指示部113は、撮影者が操作するボタンを備えており、露光指示部113を半押しした状態と全押しした状態との2つの状態を有する2段押し込み式となっている。露光指示部113が半押しされた場合には、その半押しに応じた信号がマイクロコンピュータ109へ出力され、AF部(不図示)やAE部(不図示)が測距動作や測光動作を行う。また、露光指示部113が全押しされた場合には、露光(撮影)を指示する信号がマイクロコンピュータ109へ出力され、撮像素子102の露光動作及びぶれ制御部106の動作が開始される。
位置検出部103は、光軸Lに垂直な平面内における撮像素子102の縦位置及び横位置を検出し、各位置に応じた信号を機械式補正処理部105へ出力する。また、ジャイロセンサ107は、デジタルスチルカメラ10本体のピッチ方向とヨー方向におけるぶれ量とぶれの方向を検出し、ぶれ情報として機械式補正処理部105へ出力する。
機械式補正処理部105は、位置検出部103及びジャイロセンサ107の各々から入力された信号にAD変換や増幅等の処理を施し、ぶれ制御部106へ出力する。ぶれ制御部106は、マイクロコンピュータ109からの制御信号に従い、機械式補正処理部105からの各々の信号と、電子式補正処理部110からの信号とに基づいて、撮像素子102の移動量を算出する。ぶれ制御部106は、算出した移動量に応じた信号を駆動部104へ出力し、ぶれを相殺するように撮像素子102を駆動部104によって移動させる。また、ぶれ制御部106は、機械式補正処理部105から入力されたぶれ情報をマイクロコンピュータ109へ出力する。
次に、図2を参照しながら、電子式補正処理部110が行うぶれ補正処理について説明する。図2(a)は、デジタルスチルカメラ10にぶれが発生していない状態における、撮像素子102の撮像面2000と、表示部112に表示される画像に対応した表示範囲2100との位置関係を示している。また、図2(b)は、図2(a)においてデジタルスチルカメラ10にぶれが発生した状態における撮像素子102の撮像面2000と表示範囲2100との位置関係を示している。
電子式補正処理部110は、入力された画像信号から、撮像素子102の撮像面内側の一部領域に対応した信号のみを読み出す。読み出した信号に対応する範囲が、表示部112の画面全体に表示される表示範囲となる。デジタルスチルカメラ10にぶれが発生していない場合、上記の信号の読み出し範囲(表示範囲)は、撮像素子102の撮像面の中央領域である。また、デジタルスチルカメラ10にぶれが発生した場合、撮像素子102の撮像面上で発生するぶれを相殺するように、上記の信号の読み出し範囲が移動する。このぶれを相殺するために信号の読み出し範囲を移動させる量を、ぶれ補正量とする。
マイクロコンピュータ109は、ジャイロセンサ107で検出されたぶれ情報に基づいて、ぶれ補正量を算出し、ぶれ補正量に応じた制御信号を電子式補正処理部110へ出力する。電子式補正処理部110は、マイクロコンピュータ109からの制御信号に基づいて信号の読み出し範囲を移動させる。以下の説明では、電子式補正処理部110でのぶれ補正処理を電子式補正処理とし、機械式補正装置101でのぶれ補正処理を機械式補正処理とする。
次に、デジタルスチルカメラ10の撮影時の動作について説明する。まず、図3を参照しながら、デジタルスチルカメラ10の動作の手順を説明する。デジタルスチルカメラ10の電源が投入されると、デジタルスチルカメラ10が起動し、撮像素子102や、画像信号処理部108、電子式補正処理部110等が動作を開始する。表示部112は、電子式補正処理が施された画像を表示する(ステップS11)。
続いて、マイクロコンピュータ109は、露光指示部113に露光指示が入力されたかどうかを確認する(ステップS12)。露光指示が入力されていないと確認した場合には、マイクロコンピュータ109は、露光指示が入力されるまで確認を繰り返す。また、露光指示が入力されたと確認した場合には、マイクロコンピュータ109は電子式補正処理部110での電子式補正処理を停止させる(ステップS13)。
さらに、マイクロコンピュータ109は、それまでの電子式補正処理に用いられていたぶれ補正量に応じて、光軸Lに直交する縦方向及び横方向に撮像素子102を移動させるように、ぶれ制御部106へ制御信号を出力する。電子式補正処理に用いられていたぶれ補正量は電子式補正処理部110からぶれ制御部106へ出力される。ぶれ制御部106は、マイクロコンピュータ109からの制御信号に従って駆動部104を制御し、光軸Lに垂直な縦方向及び横方向に撮像素子102を、ぶれ補正量に相当する分、移動させる(ステップS14)。つまり、露光直前まで表示部112に表示されていた画像の表示範囲が撮像素子102の撮像面の中心に位置するように撮像素子102が移動する。以下、ステップS13で電子式補正処理が停止してから露光動作が開始されるまでの時間(撮像素子102をぶれ補正量に相当する分、移動させるための時間)をΔtとする。
撮像素子102の移動が完了したら、マイクロコンピュータ109はぶれ制御部106へ制御信号を出力して機械式補正処理を動作させる(ステップS15)。機械式補正処理の開始後、直ちに撮像素子102は露光動作を開始する(ステップS16)。露光期間中は継続して機械式補正処理が動作する。露光期間が経過したら、撮像素子102は露光動作を終了する(ステップS17)。続いて、マイクロコンピュータ109は機械式補正装置101での機械式補正処理を停止させる(ステップS18)。この後、デジタルスチルカメラ10は電源投入後の動作状態に戻る。
次に、図4を参照しながら、デジタルスチルカメラ10の各機能の状態(ON/OFF)の変化を説明する。デジタルスチルカメラ10の電源が投入され、デジタルスチルカメラ10が起動すると、電子式補正処理が開始される。機械式補正処理は停止したままである。露光指示部113に露光指示が入力されると、電子式補正処理が停止する。電子式補正処理が停止してからΔt後に撮像素子102が、電子式補正処理でのぶれ補正量に相当する分、移動する。これと同時に機械式補正処理及び露光動作が開始される。露光期間が終了すると機械式補正処理が停止し、電子式補正処理が再開される。
上述したように、本実施形態によれば、露光指示(撮影指示)が入力される前(撮影前)には電子式補正処理が動作し、露光指示が入力されたとき(撮影時)には機械式補正処理が動作するので、観察光学系の構図と、撮影により得られる画像の構図とを一致させることができる。特に、電子式補正処理から機械式補正処理に切り替わるときに、電子式補正処理でのぶれ補正量に相当する分、撮像素子102を移動させてから機械式補正処理を開始することによって、切替のタイムラグの影響を抑え、ぶれを確実に相殺することができる。また、機械式補正処理よりも消費電力の少ない電子式補正処理と機械式補正処理を併用することによって、無駄な消費電力を抑えることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図5は、本実施形態によるデジタルスチルカメラ20の構成を示している。図5中で用いている各構成要素において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付与し、説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図5は、本実施形態によるデジタルスチルカメラ20の構成を示している。図5中で用いている各構成要素において、図1と同一の構成要素には同一の符号を付与し、説明を省略する。
以下では、第1の実施形態との相違点を中心として、デジタルスチルカメラ20の各構成と動作について説明する。デジタルスチルカメラ20における第1の実施形態との相違点は、可動式ミラー200、ハーフミラー201、撮像素子202、光学ファインダー203、及び判定部204を新たに備えたことである。可動式ミラー200は、デジタルスチルカメラ20の本体に取り付けられており、撮像素子102の露光動作時(撮影時)以外は、撮影レンズ100を透過してきた入射光をハーフミラー201側に反射させる。また、可動式ミラー200は、撮像素子102の露光動作時には入射光の光軸Lから外れた図5の位置200aに退避する。
ハーフミラー201は、デジタルスチルカメラ20の本体に取り付けられており、可動式ミラー200によって反射された入射光の一部を透過させ、残りの入射光の一部を光学ファインダー203側へ反射させる。撮像素子202は、ハーフミラー201を透過してきた入射光が撮像素子202の撮像面に結像するように配置されている。また、撮像素子202は、撮像素子202の撮像面に結像された入射光を光電変換し、変換後の画像信号を画像信号処理部108へ出力する。画像信号処理部108は、撮像素子102の露光動作時には撮像素子102から出力された画像信号を処理し、撮像素子102の露光動作時以外は撮像素子202から出力された画像信号を処理する。これにより、本実施形態によるデジタルスチルカメラ20では、撮像素子102の露光動作時以外は、光学ファインダー203と表示部112の両方により撮影前の構図を確認することができる。
判定部204は、ジャイロセンサ107の出力信号の値と、予め設定された所定値(以下、この所定値に対応したぶれ量をぶれ量Aとする)との大小関係を判定する。ジャイロセンサ107の出力信号が所定値を超えた場合には、判定部204はぶれ制御部106へ信号を出力し、駆動部104の駆動を一時停止させ、その後、駆動部104による撮像素子102のセンタリング動作を行わせる。この撮像素子102のセンタリング動作とは、撮像素子102を現在の位置から、ぶれ補正可能な範囲(ぶれ補正範囲)の中心位置、つまり撮像素子102が電源投入後に初めて移動を開始する前の初期位置に移動させることである。
機械式補正処理により撮像素子102がぶれ補正範囲の中心から移動した状態で大きなぶれが発生した場合、その状態から撮像素子102を移動させても、撮像素子102を十分に移動できずにぶれを相殺できなくなる可能性がある。そこで、本実施形態では、このような場合には、撮像素子102を一旦ぶれ補正範囲の中央にセンタリングさせ、撮像素子102の移動可能な範囲を確保してから、ぶれ補正をやり直すことにしている。
また、ぶれ制御部106は低速駆動と高速駆動を選択的に制御することができる。低速駆動とは、機械式補正処理により撮像素子102を移動する周期と、電子式補正処理部110の電子式補正処理により画像信号を生成する周期とを一致させて移動させることである。また、高速駆動とは、撮像素子102のみを低速駆動時よりも高速に移動させることである。
次に、デジタルスチルカメラ20の撮影時の動作について説明する。まず、図6を参照しながら、デジタルスチルカメラ20の動作の手順を説明する。デジタルスチルカメラ20の電源が投入されると、デジタルスチルカメラ20が起動し、撮像素子102や、画像信号処理部108、電子式補正処理部110等が動作を開始する。表示部112は、電子式補正処理が施された画像を表示する(ステップS21)。このとき、撮像素子202から出力された画像信号が画像信号処理部108及び電子式補正処理部110によって処理される。
続いて、マイクロコンピュータ109は、露光指示部113の半押しが行われたかどうかを確認する(ステップS22)。半押しが行われていないと確認した場合には、マイクロコンピュータ109は、露光指示部113の半押しが行われるまで確認を繰り返す。また、半押しが行われたと確認した場合には、マイクロコンピュータ109はぶれ制御部106へ制御信号を出力して機械式補正処理の低速駆動を開始させる(ステップS23)。このとき、ジャイロセンサ107で検出されたぶれ情報に基づいて、表示部112に表示されていた画像の表示範囲が撮像素子102の撮像面の中心に位置するように撮像素子102が移動する。
続いて、判定部204は、ジャイロセンサ107の出力信号の値が、ぶれ量Aに対応した所定値以下であるかどうか、つまりデジタルスチルカメラ20本体のぶれ量がぶれ量A以下であるかどうかを判断する(ステップS24)。デジタルスチルカメラ20本体のぶれ量がぶれ量Aを超えたと判断した場合には、判定部204はぶれ制御部106へ信号を出力し、機械式補正処理の低速駆動を停止させる(ステップS25)。続いて、ぶれ制御部106は撮像素子102にセンタリング動作を行い(ステップS26)、再度機械式補正処理の低速駆動を開始する(ステップS27)。
ステップS24でデジタルスチルカメラ20本体のぶれ量がぶれ量A以下であると判定した場合、またはステップS27の処理を行った場合、判定部204はマイクロコンピュータ109へ信号を出力する。マイクロコンピュータ109は、この信号に基づいて、露光指示部113が全押しされて露光指示が入力されたかどうかを確認する(ステップS28)。露光指示が入力されていないとマイクロコンピュータ109が確認した場合には、処理はステップS22に戻る。また、露光指示が入力されたと確認した場合には、マイクロコンピュータ109は電子式補正処理部110へ制御信号を出力し、電子式補正処理を停止させる(ステップS29)。
続いて、マイクロコンピュータ109はぶれ制御部106へ制御信号を出力し、機械式補正処理の駆動を低速駆動から高速駆動に切り替えさせる(ステップS30)。機械式補正処理の駆動の切替後、直ちに撮像素子102は露光動作を開始する(ステップS31)。露光期間中は継続して機械式補正処理が動作する。露光期間が経過したら、撮像素子102は露光動作を終了する(ステップS32)。続いて、マイクロコンピュータ109は、機械式補正装置101での機械式補正処理を停止させる(ステップS33)。この後、デジタルスチルカメラ20は電源投入後の動作状態に戻る。
次に、図7を参照しながら、デジタルスチルカメラ20の各機能の状態(ON/OFF)の変化を説明する。デジタルスチルカメラ20の電源が投入され、デジタルスチルカメラ20が起動すると、電子式補正処理が開始される。機械式補正処理は停止したままである。露光指示部113が半押しされると、機械式補正処理の低速駆動が開始される。機械式補正処理の低速駆動中に所定量を超えるぶれが発生した場合には、機械式補正処理の低速駆動が停止し、撮像素子102がセンタリングされ、機械式補正処理の低速駆動が再開される。露光指示部113が全押しされると、電子式補正処理が停止し、機械式補正処理の高速駆動が開始される。露光期間が終了すると機械式補正処理が停止し、電子式補正処理が再開される。
上述したように、本実施形態によれば、露光指示(撮影指示)が入力される前(撮影前)には電子式補正処理と機械式補正処理の低速駆動が動作し、露光指示が入力されたとき(撮影時)には機械式補正処理の高速駆動が動作するので、観察光学系の構図と、撮影により得られる画像の構図とを一致させることができる。また、機械式補正処理よりも消費電力の少ない電子式補正処理と機械式補正処理を併用することによって、無駄な消費電力を抑えることができる。特に、露光指示が入力される前には電子式補正処理と機械式補正処理の低速駆動が動作するが、2つの機械式補正処理が同時に動作する従来の方法と比較しても、最大消費電力を抑えることができる。
また、撮影前に電子式補正処理と機械式補正処理の低速駆動を同時に駆動させておき、撮影時に機械式補正処理の高速駆動を駆動させるため、第1の実施形態で発生するΔt(電子式補正処理が停止してから露光動作が開始するまでの時間)を発生させることなく、露光指示の入力後に直ちに露光動作を行うことができる。つまり、本実施形態では第1の実施形態よりも、撮影に関するタイムラグをΔtだけ短縮することができる。
また、デジタルスチルカメラ20本体のぶれ量が所定のぶれ量Aを超えた場合に、撮像素子102を一旦ぶれ補正範囲の中央にセンタリングすることによって、露光動作時の機械式補正処理におけるぶれ補正のための撮像素子102の移動範囲を確保できるため、十分にぶれ補正を行うことができる。
また、一般的に補正処理を行う速度は、機械式補正処理の方が電子式補正処理よりも速いため、そのことを考慮せずに電子式補正処理と機械式補正処理を同時に駆動させると、実質的には機械式補正処理が補正動作に無関係な期間(露光指示部113の半押し後から露光動作までの期間)中も、機械式補正処理が高速に補正動作を行い、撮像素子102を移動させるため、無駄に電力を消費することになる。しかし、本実施形態では撮像素子102の移動を、露光動作の前後によって、低速駆動と高速駆動の間で切り替えて制御しているため、撮像素子102を無駄に移動することがなく、低消費電力化を図ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態によるデジタルスチルカメラの構成は、図5に示した第2の実施形態によるデジタルスチルカメラ20と同一であるため、説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。本実施形態によるデジタルスチルカメラの構成は、図5に示した第2の実施形態によるデジタルスチルカメラ20と同一であるため、説明を省略する。
本実施形態では、判定部204は、ジャイロセンサ107の出力信号に基づくデジタルスチルカメラ20のぶれ量とぶれ量Aとの大小関係を判断し、また、デジタルスチルカメラ20のぶれ量と、ぶれ量Aよりも小さなぶれ量Bとの大小関係を判断する。デジタルスチルカメラ20のぶれ量がぶれ量Aを超えた場合には、第2の実施形態と同様に機械式補正処理の低速駆動が停止し、撮像素子102のセンタリングが行われる。また、デジタルスチルカメラ20のぶれ量がぶれ量B以下である場合には、露光指示部113が全押しされたときに機械式補正処理が動作し、デジタルスチルカメラ20のぶれ量がぶれ量Bを超えた場合には、露光指示部113が半押しされたときに機械式補正処理が動作する。
以下、図8を参照しながら、デジタルスチルカメラ20の動作の手順を説明する。以下では、第1の実施形態及び第2の実施形態との相違点を中心として説明する。デジタルスチルカメラ20の電源が投入されると、デジタルスチルカメラ20が起動し、撮像素子102や、画像信号処理部108、電子式補正処理部110等が動作を開始する。表示部112は、電子式補正処理が施された画像を表示する(ステップS41)。
続いて、マイクロコンピュータ109は、第2の実施形態と同様に露光指示部113の半押しが行われたかどうかを確認する(ステップS42)。露光指示部113の半押しが行われたと確認した場合には、マイクロコンピュータ109は判定部204へ制御信号を出力する。判定部204は、この制御信号に基づいて、ジャイロセンサ107の出力信号の値が、ぶれ量Bに対応した所定値を超えるかどうか、つまりデジタルスチルカメラ20本体のぶれ量がぶれ量Bを超えるかどうかを判断する(ステップS43)。
デジタルスチルカメラ20本体のぶれ量がぶれ量Bを超えたと判定部204が判断した場合には、マイクロコンピュータ109は、機械式補正処理の低速駆動が動作しているかどうかを判断する(ステップS44)。機械式補正処理の低速駆動が動作していないと判断した場合には、マイクロコンピュータ109はぶれ制御部106へ制御信号を出力して機械式補正処理の低速駆動を開始させる(ステップS45)。これ以降、第2の実施形態と同様の制御によって撮影動作が行われる(ステップS48〜S51,S55〜S60)。
また、ステップS43において、デジタルスチルカメラ20本体のぶれ量がぶれ量B以下であると判定部204が判断した場合には、マイクロコンピュータ109は、機械式補正処理の低速駆動が動作しているかどうかを判断する(ステップS46)。機械式補正処理の低速駆動が動作していると判断した場合には、マイクロコンピュータ109はぶれ制御部106へ制御信号を出力して機械式補正処理の低速駆動を停止させる(ステップS47)。
これ以降、第1の実施形態と同様の制御によって撮影動作が行われる(ステップS52〜S60)。つまり、デジタルスチルカメラ20のぶれ量がぶれ量Bを超えた場合には、撮影動作時のタイムラグの少ない制御を行い撮影し、デジタルスチルカメラ20のぶれ量がぶれ量B以下である場合には、撮影動作時の消費電力の少ない制御を行い撮影する。
次に、図9を参照しながら、デジタルスチルカメラ20の各機能の状態(ON/OFF)の変化を説明する。図中の期間P1では、デジタルスチルカメラ20のぶれ量がぶれ量B以下であり、期間P2では、デジタルスチルカメラ20のぶれ量が少なくとも一時的にぶれ量Bを超える。デジタルスチルカメラ20の電源が投入され、デジタルスチルカメラ20が起動すると、電子式補正処理が開始される。機械式補正処理は停止したままである。
期間P1では、露光指示部113が全押しされて露光指示が入力されると、電子式補正処理が停止する。電子式補正処理が停止してからΔt後に撮像素子102が、電子式補正処理でのぶれ補正量に相当する分、移動する。これと同時に機械式補正処理及び露光動作が開始される。露光期間が終了すると機械式補正処理が停止し、電子式補正処理が再開される。
期間P2では、露光指示部113が半押しされると、機械式補正処理の低速駆動が開始される。機械式補正処理の低速駆動中にぶれ量Bを超えるぶれが発生した場合には、機械式補正処理の低速駆動が停止し、撮像素子102のセンタリングが行われて、機械式補正処理の低速駆動が再開される。露光指示部113が全押しされると、電子式補正処理が停止し、機械式補正処理の高速駆動が開始される。露光期間が終了すると機械式補正処理が停止し、電子式補正処理が再開される。
上述したように、本実施形態によれば、露光指示(撮影指示)が入力される前(撮影前)には電子式補正処理が少なくとも動作し、露光指示が入力されたとき(撮影時)には機械式補正処理の高速駆動が動作するので、観察光学系の構図と、撮影により得られる画像の構図とを一致させることができる。また、機械式補正処理よりも消費電力の少ない電子式補正処理と機械式補正処理を併用することによって、無駄な消費電力を抑えることができる。特に、デジタルスチルカメラ20のぶれ量に応じて、撮影時にタイムラグの少ない制御と消費電力の少ない制御とを切り替えるため、第1の実施形態よりもタイムラグを短縮し、かつ第2の実施形態よりも低消費電力化を図ることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図10は、本実施形態によるデジタルスチルカメラ30の構成を示している。図10中で用いている各構成要素において、図1及び図5と同一の構成要素には同一の符号を付与し、説明を省略する。
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図10は、本実施形態によるデジタルスチルカメラ30の構成を示している。図10中で用いている各構成要素において、図1及び図5と同一の構成要素には同一の符号を付与し、説明を省略する。
以下では、第1〜第3の実施形態との相違点を中心として、本実施形態によるデジタルスチルカメラ30の各構成と動作について説明する。本実施形態における第1〜第3の実施形態との相違点は、判定部204をなくし、モード設定部300を新たに備えたことである。モード設定部300は、撮影状況や、予想される被写体の状態に応じて撮影パラメータを最適に設定する複数の撮影モード(風景撮影モードや、夜景撮影モード、動物撮影モード等)を設定することが可能であり、撮影者がモード設定部300を操作することにより撮影モードの選択が可能となっている。また、撮影者によって撮影モードが選択された場合、モード設定部300は、選択された撮影モードに応じた信号をマイクロコンピュータ109へ出力する。
次に、図11を参照しながら、図8との相違点を中心に、デジタルスチルカメラ30の動作の手順を説明する。図8では撮影時のタイムラグの少ない制御と消費電力の少ない制御とを、デジタルスチルカメラ20のぶれ量とぶれ量Bの比較結果に応じて切り替えていたが(ステップS43)、図11ではその判断を、モード設定部300によって選択された撮影モードに応じて行っている。より詳細には、被写体の動きが速いと予想される撮影モード(スポーツモード等)がモード設定部300によって設定されたかどうかをマイクロコンピュータ109が確認する(ステップS70)。被写体の動きが速いと予想される撮影モードが設定された場合には、マイクロコンピュータ109は、撮影時のタイムラグの少ない制御(ステップS44〜S45,S48〜S51,S55〜S60)を選択し、また、被写体の動きが速いと予想される撮影モードが設定されていない場合には、撮影時の消費電力の少ない制御(ステップS46〜S47,S52〜S60)を選択する。
上述したように、本実施形態によれば、露光指示(撮影指示)が入力される前(撮影前)には電子式補正処理が少なくとも動作し、露光指示が入力されたとき(撮影時)には機械式補正処理の高速駆動が動作するので、観察光学系の構図と、撮影により得られる画像の構図とを一致させることができる。また、機械式補正処理よりも消費電力の少ない電子式補正処理と機械式補正処理を併用することによって、無駄な消費電力を抑えることができる。特に、デジタルスチルカメラ30の撮影モードに応じて、撮影時にタイムラグの少ない制御と消費電力の少ない制御とを切り替えるため、低消費電力で撮影状況に応じた最適な撮影動作を行うことができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。図12は、本実施形態によるデジタルスチルカメラ40の構成を示している。図12中で用いている各構成要素において、図1、図5、及び図10と同一の構成要素には同一の符号を付与し、説明を省略する。
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。図12は、本実施形態によるデジタルスチルカメラ40の構成を示している。図12中で用いている各構成要素において、図1、図5、及び図10と同一の構成要素には同一の符号を付与し、説明を省略する。
以下では、第1〜第4の実施形態との相違点を中心として、デジタルスチルカメラ40の各構成と動作について説明する。本実施形態における第1〜第4の実施形態との相違点は、動きベクトル検出部400を新たに備えたことである。動きベクトル検出部400について、図13を用いて説明する。図13(a)は、現在よりも1フレーム前の前フレームの画像信号に基づく画像を示し、図13(b)は、現フレームの画像信号に基づく画像を示している。フレーム間で被写体1300が移動している様子を示すため、図13(b)では、前フレームの被写体1300を破線で示している。
動きベクトル検出部400は、画像信号処理部108によって処理された1フレーム前の前フレームの画像信号と現フレームの画像信号とを比較し、比較結果から、前フレームと現フレーム間の被写体の動きを示す動きベクトル量を求め、動きベクトル量を判定部204へ出力する。また、判定部204は、動きベクトル検出部400から出力された信号が示す動きベクトル量と予め設定された所定値(以下、動きベクトル量Cとする)との大小関係を判定する。
次に、図14を参照しながら、図8及び図11との相違点を中心に、デジタルスチルカメラ40の動作の手順を説明する。図8では撮影時のタイムラグの少ない制御と消費電力の少ない制御とを、デジタルスチルカメラ20のぶれ量とぶれ量Bの比較結果に応じて切り替えていた(ステップS43)。また、図11では、上記2つの制御を、撮影者により設定された撮影モードに応じて切り替えていた(ステップS70)。
これに対して、図14ではその判断を、動きベクトル検出部400で検出された動きベクトル量に基づいて行っている。より詳細には、判定部204は、動きベクトル検出部400で検出された動きベクトル量が動きベクトル量Cを超えるかどうかを判断する(ステップS80)。動きベクトル検出部400で検出された動きベクトル量が動きベクトル量Cを超えた場合には、マイクロコンピュータ109は、撮影時のタイムラグの少ない制御を選択し、また、動きベクトル検出部400で検出された動きベクトル量が動きベクトル量C以下の場合には、マイクロコンピュータ109は、撮影時の消費電力の少ない制御を選択する。
上述したように、本実施形態によれば、露光指示(撮影指示)が入力される前(撮影前)には電子式補正処理が少なくとも動作し、露光指示が入力されたとき(撮影時)には機械式補正処理の高速駆動が動作するので、観察光学系の構図と、撮影により得られる画像の構図とを一致させることができる。また、機械式補正処理よりも消費電力の少ない電子式補正処理と機械式補正処理を併用することによって、無駄な消費電力を抑えることができる。特に、動きベクトル量に応じて、撮影時にタイムラグの少ない制御と消費電力の少ない制御とを切り替えるため、撮影者に意識させることなく、低消費電力で撮影状況に応じた最適な撮影動作を行うことができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、機械式補正処理に関して、上記の各実施形態では撮像素子102を移動させる機械式補正処理を説明したが、撮像素子102を固定とし、撮像素子102の撮像面に結像させるレンズ群の一部(例えば撮影レンズ100)を、光軸Lに直交する縦方向及び横方向に移動させる機械式補正処理を行ってもよい。
また、機械式補正装置101の機械式補正処理、及び電子式補正処理部110の電子式補正処理において、デジタルスチルカメラのぶれの補正に用いるぶれ情報として、ジャイロセンサ107の出力を用いて説明したが、動きベクトル検出部400の出力を用いてぶれを補正しても同様の効果が得られる。
10,20,30,40・・・デジタルスチルカメラ、100・・・撮影レンズ、101・・・機械式補正装置(第1のぶれ補正部)、102,202・・・撮像素子、103・・・位置検出部、104・・・駆動部、105・・・機械式補正処理部、106・・・ぶれ制御部、107・・・ジャイロセンサ(ぶれ計測部)、108・・・画像信号処理部、109・・・マイクロコンピュータ(制御部)、110・・・電子式補正処理部(第2のぶれ補正部)、111・・・表示制御部、112・・・表示部、113・・・露光指示部、200・・・可動式ミラー、201・・・ハーフミラー、203・・・光学ファインダー、204・・・判定部、300・・・モード設定部、400・・・動きベクトル検出部
Claims (7)
- 装置本体のぶれ量を計測するぶれ計測部と、
撮像光学系及び撮像素子の少なくとも一方を、光軸方向に直交する方向に移動させる第1のぶれ補正部と、
前記撮像素子からの画像信号に対応する第1の画像信号から、前記ぶれ量を相殺した第2の画像信号を画像処理により生成する第2のぶれ補正部と、
前記第2の画像信号に基づく画像を表示する表示部と、
撮影前に少なくとも前記第2のぶれ補正部を動作させ、撮影時に少なくとも前記第1のぶれ補正部を動作させるように前記第1のぶれ補正部及び前記第2のぶれ補正部を制御する制御部と
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像素子を第1の撮像素子として、
前記第1の撮像素子とは異なる第2の撮像素子をさらに備え、
前記制御部は、撮影時以外においては、前記第1の撮像素子のみが移動するように前記第1のぶれ補正部を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御部は、前記ぶれ計測部によって計測された前記ぶれ量が、予め設定された第1の値よりも大きくなったときに、前記第1の撮像素子が移動するように前記第1のぶれ補正部を制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、前記ぶれ計測部によって計測された前記ぶれ量が、予め設定された第2の値よりも大きくなったときに、前記第1の撮像素子を所定位置に移動させるように前記第1のぶれ補正部を制御することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の撮像装置。
- 前記制御部は、撮影時以外において、前記第1のぶれ補正部が前記第1の撮像素子を移動させる第1の周期と、前記第2のぶれ補正部が前記第2の画像信号を生成する第2の周期とを一致させることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の撮像装置。
- 被写体の動きの速さに応じた複数のモードから、所定のモードを設定するモード設定部をさらに備え、
前記制御部は、設定されたモードに応じて、前記第1のぶれ補正部を機能させるタイミングを制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置。 - 被写体の動きベクトルを検出する動きベクトル検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記動きベクトル検出部によって検出された前記動きベクトルに応じて、前記第1のぶれ補正部を機能させるタイミングを制御する
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の撮像装置。
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2007
- 2007-09-07 JP JP2007232855A patent/JP2009063896A/ja not_active Withdrawn
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