JP2008275826A - カメラシステムおよび電子カメラ - Google Patents

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JP2008275826A JP2007118365A JP2007118365A JP2008275826A JP 2008275826 A JP2008275826 A JP 2008275826A JP 2007118365 A JP2007118365 A JP 2007118365A JP 2007118365 A JP2007118365 A JP 2007118365A JP 2008275826 A JP2008275826 A JP 2008275826A
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Abstract

【課題】ぶれ抑制制御を適切に行うカメラシステムを提供する。
【解決手段】カメラシステム10、50は、撮影光学系51を通して被写体像を撮像する撮像部材13と、揺動を検出する振れ検出手段55a、55bと、検出された揺動に応じて防振光学系53または撮像部材を駆動して被写体像の揺れを抑制する防振手段54、101(図2)と、被写体の明るさを検出する明るさ検出手段19と、明るさ検出手段19で検出された明るさ情報を用いて少なくともシャッター秒時を含む露出パラメータを決定する露出演算手段101(図2)と、露出演算手段101(図2)で演算されたシャッター秒時に応じて防振光学系53または撮像部材の駆動範囲を制限するように防振手段54、101(図2)を制御する制御手段101(図2)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、カメラシステムおよび電子カメラに関する。
手ぶれによりカメラに生じる揺動の影響を低減する防振制御技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、ピッチ方向の振れを検出する角速度センサとヨー方向の振れを検出する角速度センサとを配設し、両センサからの検出出力に応じて光学部材を駆動することにより、イメージセンサ上に結像される被写体像の揺れを抑える技術が開示されている。
特開平7−203285号公報
従来技術では、たとえば、高速シャッター速度を用いた撮影のように手ぶれの影響が気にならない場合でも、センサからの検出出力に応じて光学部材が駆動されていた。
(1)本発明によるカメラシステムは、撮影光学系を通して被写体像を撮像する撮像部材と、揺動を検出する振れ検出手段と、検出された揺動に応じて防振光学系または撮像部材を駆動して被写体像の揺れを抑制する防振手段と、被写体の明るさを検出する明るさ検出手段と、明るさ検出手段で検出された明るさ情報を用いて少なくともシャッター秒時を含む露出パラメータを決定する露出演算手段と、露出演算手段で演算されたシャッター秒時に応じて防振光学系または撮像部材の駆動範囲を制限するように防振手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項1に記載のカメラシステムにおいて、制御手段は、露出演算手段で演算されたシャッター秒時が手ぶれ限界秒時より短い場合、手ぶれ限界秒時を超える場合に比べて防振光学系または撮像部材の駆動範囲を狭くするように防振手段を制御することもできる。
(3)請求項2に記載のカメラシステムにおいて、手ぶれ限界秒時は、1/(焦点距離)に対応することが好ましい。
(4)請求項3に記載のカメラシステムにおいて、制御手段は、被写体までの距離が所定距離未満の場合に駆動範囲を狭くするように防振手段を制御することもできる。
(5)請求項1に記載のカメラシステムにおいて、制御手段は、露出演算手段で決定されたシャッター秒時に対応する被写体の動き量が所定値より小さい場合、所定値を超える場合に比べて防振光学系または撮像部材の駆動範囲を狭くするように防振手段を制御することもできる。
(6)請求項5に記載のカメラシステムはさらに、被写体に対する撮影光学系の焦点検出を行う焦点検出手段と、焦点検出手段からの焦点検出情報を用いて被写体を追尾する追尾手段とを備えてもよい。この場合の被写体の動き量は、追尾手段によって追尾された被写体が所定時間に移動する量であってもよい。
(7)請求項1に記載のカメラシステムにおいて、制御手段は、防振手段が検出された揺動に応じて決定した防振光学系または撮像部材の駆動量が駆動範囲を超える場合、駆動量を駆動範囲に収めるように短く変更したシャッター秒時を露出演算手段へ指示するとともに、変更後のシャッター秒時に応じて防振光学系または撮像部材の駆動量を再決定するように防振手段を制御することもできる。
(8)本発明による電子カメラは、撮影光学系を通して被写体像を撮像する撮像素子と、揺動を検出する振れ検出手段と、検出された揺動に応じて撮像素子で撮像された画像信号に画像処理を施すことにより、被写体像の揺れを補正する補正手段と、被写体の明るさを検出する明るさ検出手段と、明るさ検出手段で検出された明るさ情報を用いて少なくともシャッター秒時を含む露出パラメータを決定する露出演算手段と、露出演算手段で演算されたシャッター秒時に応じて補正量を制限するように補正手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ぶれ抑制制御を適切に行うことができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態による一眼レフ電子カメラシステムの要部構成を説明する図である。図1において、カメラ本体10に対して着脱可能な交換レンズ50が装着されている。
交換レンズ50は、撮影レンズ群51、防振レンズ53、絞り52、レンズ駆動部材54、カメラシステムの振れを検出する振れセンサ55a、55bとを含む。振れセンサ55aは、カメラシステムのヨー方向の振れを検出し、検出信号をカメラ本体10へ送信する。振れセンサ55bは、カメラシステムのピッチ方向の振れを検出し、検出信号をカメラ本体10へ送信する。
防振レンズ53は、レンズ駆動機構54によって光軸方向と直交する向きへ進退移動するように構成されている。防振レンズ53が手ぶれの影響を打ち消すように駆動されることにより、交換レンズ50(すなわちカメラシステム)の揺動に起因する撮像素子13上における被写体像の相対的な揺れが抑えられる。レンズ駆動機構54に対する駆動制御信号は、カメラ本体10から送信される。
交換レンズ50に入射された被写体からの光は、撮影レンズ群51、防振レンズ53および絞り52を介してカメラ本体10へ入射される。カメラ本体10に入射した被写体光は、レリーズ前は破線で示すように位置するクイックリターンミラー(以下メインミラーと呼ぶ)11で上方のファインダ部へ導かれて拡散スクリーン14に結像する。また、カメラ本体10に入射した被写体光の一部はサブミラー21で下方へ反射され、測距素子22にも入射する。測距素子22は後述するAFモジュール107(図2)を構成し、交換レンズ50による焦点調節状態を検出する焦点検出(AF処理)時に用いられる。
拡散スクリーン14に結像した被写体光はさらに、コンデンサレンズ20を介してペンタプリズム15へ入射する。ペンタプリズム15は、入射された被写体光を接眼レンズ16へ導く一方、その一部を測光用光学系17へも導く。測光用光学系17へ入射された光は、測光レンズ18を介して測光センサ19上に被写体像を結像する。測光センサ19は、被写体像の明るさに応じた測光処理用の光電変換信号を出力する。
レリーズ後はメインミラー11が実線で示される位置へ回動し、被写体光はシャッター12を介して撮像素子13へ導かれて撮像面上に被写体像を結像する。撮像素子13は、画素に対応する複数の光電変換素子を備えたCCDイメージセンサなどによって構成される。撮像素子13は、撮像面上に結像されている被写体像を撮像し、被写体像の明るさに応じた撮影用の光電変換信号を出力する。
図2は、上述したカメラ本体10の回路構成を例示するブロック図である。タイミングジェネレータ(TG)134は、システム制御部101から送出される指示に応じてタイミング信号を発生し、ドライバ133、AFE(Analog Front End)回路131およびA/D変換回路132のそれぞれにタイミング信号を供給する。ドライバ133は、撮像素子13に電荷を蓄積させ、蓄積電荷を掃き出させるための駆動信号を上記タイミング信号を用いて生成し、生成した駆動信号を撮像素子13へ供給する。
AFE(Analog Front End)回路131は、撮像素子13から出力される光電変換信号(蓄積電荷)に対するアナログ処理(ゲインコントロールなど)を行う。A/D変換回路132は、アナログ処理後の撮像信号をディジタル信号に変換する。
システム制御部101はマイクロコンピュータなどによって構成される。システム制御部101は、後述する各ブロックから出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各ブロックへ出力する。システム制御部101は、手ぶれの影響を抑える防振制御演算、すなわち、交換レンズ50からの振れ検出信号に基づいてレンズ駆動機構54に対する駆動制御信号を算出する処理も行うように構成されている。
半押しスイッチ112および全押しスイッチ113は、レリーズボタン(不図示)の押下操作に連動して、それぞれがオン信号をシステム制御部101へ出力する。スイッチ112からのオン信号は、レリーズボタンが通常ストロークの半分程度まで押し下げ操作されると出力され、半ストロークの押し下げ操作解除で出力が解除される。スイッチ113からのオン信号は、レリーズボタンが通常ストロークまで押し下げ操作されると出力され、通常ストロークの押し下げ操作が解除されると出力が解除される。
操作部材106は、各種設定および選択操作に応じた設定・切換え信号をシステム制御部101へ出力する。操作部材106には、撮像感度(ISO感度)、露出演算モードなどを設定する操作部材などが含まれる。
AFモジュール107は図1の測距素子22を含む。AFモジュール107は、測距素子22による検出信号を用いて交換レンズ50による焦点調節状態(デフォーカス量)を検出し、検出結果に応じて撮影レンズ群51を構成するフォーカスレンズの移動量を算出する。フォーカスレンズの移動量を示す信号は、システム制御部101およびレンズ通信部109を介して交換レンズ50へ送信される。
AEモジュール108は図1の測光センサ19を含む。AEモジュール108は、測光センサ19による検出信号を用いて被写体輝度を算出する。AEモジュール108はさらに、設定されている撮像感度、レンズ通信部109で受信されるレンズ情報(絞り値)、および算出した被写体輝度などを用いて周知の露出演算を行い、制御露出を決定する。露出演算モードは、操作部材106からの操作信号に対応する露出演算モード(たとえば、プログラム、絞り優先、シャッター速度優先など)で行う。
レンズ通信部109は、カメラ本体10に装着されている交換レンズ50との間で通信を行う。カメラ本体10および交換レンズ50間の通信により、絞り値やレンズデータなどのレンズ情報が交換レンズ50からカメラ本体10へ送信される一方、上記フォーカスレンズや防振レンズ53の駆動量、駆動方向や駆動指示などのレンズ制御情報がカメラ本体10から交換レンズ50へ送信される。
シャッタ制御部110は、システム制御部101から送出される指示に応じてシャッター12(図1)のチャージおよび駆動制御を行う。ミラー制御部111は、システム制御部101から送出される指示に応じて、メインミラー11のミラーアップ(図1において実線で示す位置へ退避させる)駆動、およびミラーダウン(図1において破線で示す位置へ復帰させる)駆動を制御する。
画像処理部102はASICなどによって構成される。画像処理部102は、システム制御部101からの指示によりディジタル変換後の画像データにホワイトバランス処理などの画像処理を行う他、画像処理後の画像データを所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮された画像データを伸長する伸長処理などを行う。
表示画像作成回路104は、液晶モニタ20に表示するための表示データを生成する。記録媒体105は、たとえば、メモリカードなどのデータストレージ部材によって構成される。システム制御部101は、記録媒体105に撮影画像のデータを保存したり、記録媒体105に保存しているデータを読み出すことが可能である。バッファメモリ103は、各画像処理、画像圧縮処理および表示データ生成処理の途中や処理前後のデータを一時的に格納するために使用される。
<防振制御演算>
図3は、システム制御部101で行われる防振演算処理の流れを説明するフローチャートである。図3の処理を行うプログラムはシステム制御部101内のROM(不図示)に格納されている。システム制御部101は、一眼レフ電子カメラシステムの防振制御がオンされている(交換レンズ50の防振スイッチがオン操作されている、またはカメラ本体10がメニュー操作によって防振オン設定されている)状態で、半押しスイッチ112から半押し操作が入力されると、図3の処理を繰り返し行う。
図3のステップS11において、システム制御部101は、初期化後に被写体距離を算出してステップS12へ進む。初期化処理では、たとえば、防振制御の駆動範囲Wとして初期値Wsをセットする。初期値Wsは、防振レンズ53の駆動に伴う画質の劣化を所定の範囲に抑えるようにあらかじめ定められている。被写体距離は、AFモジュール107からAF処理後の焦点検出情報を取得し、取得した情報に基づいて距離を算出する。
ステップS12において、システム制御部101は、レンズ通信部109を介してレンズ情報を取得してステップS13へ進む。レンズ情報は、交換レンズ50の焦点距離情報を含む。ステップS13において、システム制御部101は、AEモジュール108から制御シャッター速度TVcを示す信号を取得してステップS14へ進む。制御シャッター速度TVcは、測光センサ19による検出出力を用いて算出されたものである。
ステップS14において、システム制御部101は、レンズ通信部109を介して振れ検出信号を取得してステップS15へ進む。ステップS15において、システム制御部101は、振れ補正が必要か否かを判定する。システム制御部101は、振れ検出信号が所定値以上の場合はステップS15を肯定判定してステップS16へ進む。システム制御部101は、振れ検出信号が所定値未満の場合にはステップS15を否定判定して図3による処理を終了する。ステップS15を否定判定する場合は、防振制御を行う必要がない場合である。
ステップS16において、システム制御部101は、振れ検出信号に応じて防振制御量Vrを演算し、ステップS17へ進む。防振制御量Vrは、制御シャッター速度時間Tcの状態でカメラシステムの振動に起因する撮像素子13上での被写体像の揺動を打ち消すために必要な防振レンズ53の駆動量に対応する。制御シャッター速度時間Tcは、制御シャッター速度TVcに対応する時間(露光時間)である。
ステップS17において、システム制御部101は、手ぶれ限界秒時(たとえば、1/(焦点距離)に相当)より制御シャッター速度時間Tcが短いか否かを判定する。システム制御部101は、1/(焦点距離)相当>制御シャッター速度時間Tcが成立する場合にステップS17を肯定判定してステップS18へ進む。システム制御部101は、1/(焦点距離)相当>制御シャッター速度時間Tcが成立しなければステップS17を否定判定してステップS26へ進む。
ステップS17を肯定判定する場合は、カメラシステムが振動していても撮影画像のぶれ量が許容範囲に収まる場合である。この場合のシステム制御部101は、ステップS18において、防振制御の駆動範囲Wに初期値Wsより狭いWnをセットしてステップS19へ進む。
ステップS17を否定判定する場合は、カメラシステムの振動によって撮影画像のぶれ量が許容範囲に収まらないおそれがある場合である。この場合のシステム制御部101は、ステップS26において、焦点距離が所定値(たとえば、24mm=35mmシステム換算)より短く、かつ被写体距離が所定距離(たとえば2m)より短いか否かを判定する。
システム制御部101は、焦点距離が所定値未満かつ被写体距離が所定距離未満の場合にステップS26を肯定判定してステップS18へ進む。システム制御部101は、焦点距離が所定値以上、または被写体距離が所定距離以上の場合には、ステップS26を否定判定してステップS19へ進む。ステップS26を否定判定する場合は、カメラシステムの振動によって撮影画像のぶれ量が許容範囲に収まらないおそれがある。
ステップS19において、システム制御部101は、防振制御量Vrが駆動範囲Wより大か否かを判定する。システム制御部101は、Vr>Wが成立する場合にステップS19を肯定判定してステップS20へ進み、Vr>Wが成立しなければステップS19を否定判定してステップS25へ進む。ステップS25へ進む場合は、ステップS16で算出した防振制御量Vrで防振レンズ53を駆動させる場合である。
ステップS20において、システム制御部101は、防振制御量Vrを駆動範囲Wに収めるために必要なシャッター速度時間Txを算出してステップS21へ進む。ステップS21において、システム制御部101は、制御シャッター速度時間Tcよりシャッター速度時間Txが短いか否かを判定する。システム制御部101は、制御シャッター速度時間Tc>シャッター速度時間Txが成立する場合にステップS21を肯定判定してステップS25へ進む。システム制御部101は、制御シャッター速度時間Tc>シャッター速度時間Txが成立しなければステップS21を否定判定してステップS22へ進む。
ステップS21を肯定判定する場合は、制御シャッター速度時間Tcのままでよい場合である。ステップS21を否定判定する場合は、制御シャッター速度時間Tcをシャッター速度時間Txに変更する必要がある場合である。ステップS21を否定判定したシステム制御部101は、ステップS22において、AEモジュール108へシャッター速度時間Tcを示す信号を送り、再度露出演算させてステップS23へ進む。これにより、AEモジュール108はシャッター速度時間Txを用い、ISO感度または絞り値の少なくとも一方を変えて適正露出を再演算する。
ステップS23において、システム制御部101は、レンズ通信部109を介して最新の振れ検出信号を取得してステップS24へ進む。ステップS24において、システム制御部101は、振れ検出信号に応じて防振制御量Vr2を演算し、ステップS25へ進む。防振制御量Vr2は、シャッター速度時間Txの状態で撮像素子13上での被写体像の揺動を打ち消すために必要な防振レンズ53の駆動量に対応する。
ステップS25において、システム制御部101はレンズ通信部109へ指示を送り、レンズ駆動機構54に対する駆動制御信号を送信させて図3による処理を終了する。駆動制御信号は、防振制御量Vr2に対応して防振レンズ53を振動させるための信号である。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)振れ検出信号に応じた防振制御量Vrで防振レンズ53を駆動するカメラシステムは、露出演算で決定したシャッター秒時Tc(制御シャッター速度TVcに対応する露光時間)に応じて防振レンズ53の駆動範囲を制限した(ステップS18)。たとえば、シャッター秒時が短く手ぶれの影響が気にならない場合には、振れ抑制量を制限したり、振れ抑制を止めることによって防振制御を適切に行うことで、制限しない場合に比べて消費電力を抑えることができる。
(2)シャッター秒時Tcが手振れ限界秒時より短かい場合に上記防振レンズ53の駆動範囲を制限するので、手振れの影響が生じにくい状況でのみ、振れ抑制量の制限または振れ抑制の停止をすることができる。
(3)被写体距離が所定距離より短い場合に上記防振レンズ53の駆動範囲を制限するので、手振れの影響が生じにくい状況でのみ、振れ抑制量の制限または振れ抑制の停止をすることができる。
(4)防振制御量Vrが駆動範囲Wより大きい場合は防振制御量Vrを駆動範囲Wに収めるようにシャッター速度時間TcからTxへ短く変更するようにした(ステップS22)。これにより、防振レンズ53の駆動に伴う画質の劣化を所定の範囲に抑えることが可能になる。
(変形例1)
以上の説明では、電子カメラを例に説明したが、フィルムカメラの場合にも本発明を適用できる。
(変形例2)
一眼レフタイプのカメラを例に説明したが、一眼レフタイプでないカメラにも本発明を適用してよい。また、撮影レンズを交換できないタイプのカメラにも本発明を適用して構わない。
(変形例3)
上述した説明では、振れ検出信号に応じて防振レンズ53を振動させることによって防振制御を行う例を説明した。この代わりに、振れ検出信号に応じて撮像素子13を振動させることによって防振制御を行う構成にしてもよい。
(変形例4)
上述した説明では、光学的に防振制御を行う例を説明したが、電子カメラにおいて画像処理でぶれ補正を行う場合にも本発明を適用してよい。この場合の画像処理は、たとえば、所定の間隔をあけて異なる時刻に撮像素子13によって撮像された複数の画像間で、画像間のずれ(ぶれ)を修正しながら画像を合成することによって見かけのぶれを抑制する処理である。
変形例4のシステム制御部101は、上述した防振制御量Vrを画像補正量Vriと、駆動範囲Wを補正範囲Wiと、それぞれ置き換える。具体的には、ステップS18において、システム制御部101は画像処理の補正範囲Wiに初期値Wsiより狭いWniをセットしてステップS19へ進む。ステップS19において、システム制御部101は画像補正量Vriが補正範囲Wiより大か否かを判定する。システム制御部101は、Vri>Wiが成立する場合にステップS19を肯定判定してステップS20へ進み、Vri>Wiが成立しなければステップS19を否定判定してステップS25へ進む。ステップS25へ進む場合は、ステップS16で算出した画像補正量Vriで画像処理する場合である。ステップS20において、システム制御部101は画像補正量Vriを補正範囲Wiに収めるために必要なシャッター速度時間Txを算出してステップS21へ進む。
変形例4によれば、画像処理によってぶれ補正を行う場合でも、たとえば、高速シャッター速度を用いた撮影のように手ぶれの影響が気にならない場合には、画像補正量を制限することによって処理量を軽減するとともに、画像処理量を制限しない場合に比べて画質の劣化を抑えることができる。
(変形例5)
振れセンサ55a、55bによる検出信号に基づいて振れ補正の要否を判定する(ステップS15)例を説明したが、電子カメラの場合は、振れセンサを用いる代わりに主要被写体を追尾して、追尾した主要被写体の動きに応じて振れ補正の要否を判定してもよい。
たとえば、主要被写体が撮影画面内を平行移動する場合、所定間隔をあけて異なる時刻に撮像素子13で撮像された複数の画像間で主要被写体に対応する画像間のずれを検出し、このずれの方向および大きさに基づいて被写体の動き量を取得する。システム制御部101は、取得した被写体の動き量が所定値を超えるか否かを判定することによって振れ補正の要否を判定する。
また、主要被写体がカメラに対して近づいたり遠ざかったりする場合には、所定間隔をあけて異なる時刻にAFモジュール107によって検出された複数の焦点検出情報を取得し、取得した情報に基づいて被写体の動き量を取得する。システム制御部101は、取得した被写体の動き量(この場合は被写体距離の変化)が所定値を超えるか否かを判定することによって振れ補正の要否を判定する。
変形例5によれば、被写体の動き量が小さく被写体ぶれの影響が気にならない場合には、振れ抑制量を制限したり、振れ抑制を止めることによって防振制御を適切に行うことで、制限しない場合に比べて消費電力を抑えることができる。
(変形例6)
上記AFモジュール107は、交換レンズ50を通過した光束を用いる例を説明した。この代わりに、交換レンズ50を通過した光束と異なる光束を利用する方式(いわゆる外光式)の構成としてもよい。また、赤外光などを発することなくフォーカス調節情報を取得するパッシブAF方式でも、焦点検出用の赤外光などを発して測距を行うアクティブAF方式で構成しても構わない。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではない。また、実施形態および変形例は、適宜組み合わせて構成してもよい。
本発明の一実施の形態による一眼レフ電子カメラシステムの要部構成を説明する図である。 カメラ本体の回路構成を例示するブロック図である。 システム制御部が行う防振演算処理の流れを説明するフローチャートである。
符号の説明
10…カメラ本体
12…シャッター
13…撮像素子
50…交換レンズ
51…撮影レンズ群
53…防振レンズ
54…レンズ駆動部材
55a、55b…振れセンサ
101…システム制御部
107…AFモジュール
108…AEモジュール

Claims (8)

  1. 撮影光学系を通して被写体像を撮像する撮像部材と、
    揺動を検出する振れ検出手段と、
    前記検出された揺動に応じて防振光学系または前記撮像部材を駆動して前記被写体像の揺れを抑制する防振手段と、
    被写体の明るさを検出する明るさ検出手段と、
    前記明るさ検出手段で検出された明るさ情報を用いて少なくともシャッター秒時を含む露出パラメータを決定する露出演算手段と、
    前記露出演算手段で演算されたシャッター秒時に応じて前記防振光学系または前記撮像部材の駆動範囲を制限するように前記防振手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とするカメラシステム。
  2. 請求項1に記載のカメラシステムにおいて、
    前記制御手段は、前記露出演算手段で演算されたシャッター秒時が手ぶれ限界秒時より短い場合、前記手ぶれ限界秒時を超える場合に比べて前記防振光学系または前記撮像部材の駆動範囲を狭くするように前記防振手段を制御することを特徴とするカメラシステム。
  3. 請求項2に記載のカメラシステムにおいて、
    前記手ぶれ限界秒時は、1/(前記焦点距離)に対応することを特徴とするカメラシス
  4. 請求項3に記載のカメラシステムにおいて、
    前記制御手段は、前記被写体までの距離が所定距離未満の場合に前記駆動範囲を狭くするように前記防振手段を制御することを特徴とするカメラシステム。
  5. 請求項1に記載のカメラシステムにおいて、
    前記制御手段は、前記露出演算手段で決定されたシャッター秒時に対応する前記被写体の動き量が所定値より小さい場合、前記所定値を超える場合に比べて前記防振光学系または前記撮像部材の駆動範囲を狭くするように前記防振手段を制御することを特徴とするカメラシステム。
  6. 請求項5に記載のカメラシステムにおいて、
    前記被写体に対する前記撮影光学系の焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段からの焦点検出情報を用いて前記被写体を追尾する追尾手段とをさらに備え、
    前記被写体の動き量は、前記追尾手段によって追尾された被写体が所定時間に移動する量であることを特徴とするカメラシステム。
  7. 請求項1に記載のカメラシステムにおいて、
    前記制御手段は、前記防振手段が前記検出された揺動に応じて決定した前記防振光学系または前記撮像部材の駆動量が前記駆動範囲を超える場合、前記駆動量を前記駆動範囲に収めるように短く変更した前記シャッター秒時を前記露出演算手段へ指示するとともに、前記変更後のシャッター秒時に応じて前記防振光学系または前記撮像部材の駆動量を再決定するように前記防振手段を制御することを特徴とするカメラシステム。
  8. 撮影光学系を通して被写体像を撮像する撮像素子と、
    揺動を検出する振れ検出手段と、
    前記検出された揺動に応じて前記撮像素子で撮像された画像信号に画像処理を施すことにより、前記被写体像の揺れを補正する補正手段と、
    被写体の明るさを検出する明るさ検出手段と、
    前記明るさ検出手段で検出された明るさ情報を用いて少なくともシャッター秒時を含む露出パラメータを決定する露出演算手段と、
    前記露出演算手段で演算されたシャッター秒時に応じて補正量を制限するように前記補正手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする電子カメラ。
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