JP2008308495A - 新規なカテコール誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途 - Google Patents

新規なカテコール誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途 Download PDF

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Takehiro Ishikawa
健宏 石川
Toshihiro Nishimura
俊洋 西村
Hitoshi Inoue
仁史 井上
Satoko Kobayashi
聡子 小林
Masako Yoshida
正子 吉田
Hiroaki Shiobara
寛明 塩原
Nobuyuki Tanaka
信之 田中
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Abstract

【課題】 COMT阻害作用を有する新規な化合物を提供する。
【解決手段】 一般式(I):
【化1】
Figure 2008308495

〔式中、RおよびRは、それぞれ水素、低級アシル、低級アルコキシカルボニル等であり;Rは、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、置換されてもよいアリールまたは置換されてもよいヘテロアリールであり;R、R、R、RおよびRは、それぞれ水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロ低級アルキル、シクロアルキル、低級アルコキシ等である〕で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途を提供する。本発明の化合物は優れたCOMT阻害作用を有するので、パーキンソン病等の治療または予防剤として有用である。
【選択図】なし

Description

本発明は、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害作用を有する新規なカテコール誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途に関する。
パーキンソン病は中高年齢者に好発する進行性の神経変性疾患であり、高齢化社会の進展とともにその患者数が増加している。パーキンソン病は、安静時振戦、固縮、無動、姿勢反射障害などの協調性運動機能障害を主症状とする疾患であり、その病因は中脳黒質ドパミン性神経細胞の変性による線条体ドパミンの欠乏に起因すると考えられている。このようなことから、パーキンソン病の治療薬として、L−ドパおよびドパミンレセプター刺激薬などが使用されている。
L−ドパは、ドパミンの前駆物質であり、脳内でドパミンに代謝されて効果を示す薬剤であるが、血中半減期が非常に短い欠点を有する。そのため、L−ドパは、通常L−ドパの代謝酵素阻害剤である、末梢性芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤および/またはカテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害剤とともに使用されている。カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(以下、COMTと称する)は、その補酵素であるS−アデノシル−L−メチオニンからカテコール基質へのメチル基の転送を触媒する酵素であり、この酵素を阻害することによりL−ドパから3−O−メチル−L−ドパへの代謝が阻害され、L−ドパの血中半減期が増加し、さらには血液脳関門を透過するL−ドパ量が増加することが知られている。このようにCOMT阻害剤は、L−ドパと一緒に投与することにより、L−ドパの生体内利用率を増加させ、その作用時間を延長させることが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
COMT阻害剤は、また、尿中ナトリウム***促進作用を有するので高血圧症の治療薬として有用であると期待されている(例えば、非特許文献2参照)。COMT阻害剤は、また、うつ病の治療薬として有用であると期待されている(例えば、非特許文献3参照)。
近年、種々のCOMT阻害剤が報告されている。今日まで知られている最も強力なCOMT阻害剤は、トルカポン(3,4−ジヒドロキシ−4’−メチル−5−ニトロベンゾフェノン,特許文献1参照)およびエンタカポン((E)−2−シアノ−N,N−ジエチル−3−(3,4−ジヒドロキシ−5−ニトロフェニル)アクリルアミド,特許文献2参照)であり、これら2剤がパーキンソン病患者に使用されている。しかしながら、トルカポンは、重篤な肝機能障害が認められたことから、厳重な肝機能の監視下での投与が必要とされている(例えば、非特許文献5参照)。また、エンタカポンは、トルカポンに比べて効果が弱く、さらに作用持続時間が短い問題点を有している(例えば、非特許文献6参照)。このようなことから、安全性が高く、強力なCOMT阻害作用を有する、新規なCOMT阻害剤が望まれている。
Borgulya J.らは、COMT阻害作用を有するカテコール誘導体として、5−メタンスルホニル−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオールを報告している(例えば、非特許文献4参照)。しかしながら当該化合物のCOMT阻害活性は十分ではない。
Nutt J.G.ら,「Lancet」, 1998年, 351巻, 9111号, p.1221-1222 Eklof A.C.ら, 「Kidney Int.」, 1997年, 52巻, 3号, p.742-747 Moreau J.L.ら, 「Behav. Pharmacol.」, 1994年, 5巻, 3号, p.344-350 Borgulya J.ら, 「Helvetica Chimica Acta」, 1989年, 72巻, p.952-968 Benabou R.ら, 「Expert Opin. Drug Saf.」, 2003年, 2巻, 3号, p.263-267 Forsberg M.ら, 「J. Pharmacol. Exp. Ther.」, 2003年, 304巻, 2号, p.498-506 欧州特許出願公開第237929号明細書 英国特許出願公開第2200109号明細書
本発明の目的は、強力なCOMT阻害作用を有し、好ましくは高い安全性を有する新規な化合物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、一般式(I)で表されるカテコール誘導体が、優れたCOMT阻害作用し、さらには高い安全性を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式(I):
Figure 2008308495
〔式中、
およびRは、それぞれ独立して、水素原子、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、または−C(O)NR1112を表すか、あるいはRおよびRが一緒になって−C(O)−を形成し;
は、以下のa)〜d):
a)シクロアルキル基、
b)ヘテロシクロアルキル基、
c)非置換もしくはX、X、X、XおよびXからなる群から選択される1〜5個の基で置換されるアリール基、または
d)非置換もしくはX、XおよびXからなる群から選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール基であり;
、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、以下のa)〜e):
a)ハロゲン原子、
b)低級アルキル基、
c)ハロ低級アルキル基、
d)低級アルコキシ基、または
e)シアノ基であり;
、XおよびXは、それぞれ独立して、以下のa)〜l):
a)ハロゲン原子、
b)低級アルキル基、
c)ハロ低級アルキル基,
d)低級アルコキシ基、
e)低級アルコキシ低級アルキル基、
f)低級アルコキシカルボニル基、
g)カルボキシ基、
h)カルバモイル基、
i)シアノ基、
j)シクロアルキル基、
k)非置換もしくは以下からなる群:ハロゲン原子、低級アルキル基および低級アルコキシ基から選択される1〜3個の基で置換されるフェニル基、または
l)オキソ基を表すか、
あるいは、X、XおよびXのうち2つが隣接する場合、それらが結合して−(CH−を形成し;
、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、以下のa)〜q):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)低級アルキル基、
d)ハロ低級アルキル基、
e)シクロアルキル基、
f)低級アルコキシ基、
g)ハロ低級アルコキシ基、
h)ヒドロキシ基、
i)ヒドロキシ低級アルキル基、
j)カルボキシ基、
k)低級アルコキシカルボニル基、
l)シクロアルキルオキシカルボニル基、
m)低級アシル基、
n)低級アルキルスルホニル基、
o)シアノ基、
p)−C(O)NR1112、または
q)−SONR1112を表すか、
あるいは、R、R、R、RおよびRのうち2つが隣接する場合、それらが結合して、−O(CHO−、−(CH−、−C(O)−NH−C(O)−、または−CH=CH−CH=CH−で表される基を形成し;
11およびR12は、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基またはアラルキル基を表すか、あるいはR11およびR12が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環状アミノ基を形成し;
mは、1または2であり;
nは、3または4である〕
で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩に関する。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物に関する。
また、本発明は、一般式(I)に記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する、カテコール−O−メチルトランスフェラーゼ阻害剤に関する。
また、本発明は、一般式(I)に記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩と、L−ドパおよび芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤から選択される少なくとも1種とを組み合わせてなる医薬に関する。
一般式(I)で表される化合物において、下記の用語は、特に断らない限り、以下の意味を有する。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。R、R、R、RおよびRにおいては、フッ素原子または塩素原子が好適である。
「低級アルキル基」とは、直鎖または分岐鎖状のC1―6アルキル基を意味し、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基などが挙げられる。R、R、R、R、R、R11およびR12においては、C1−4アルキルが好適であり、メチル基がさらに好適である
「ハロ低級アルキル基」とは、1〜3個の同種または異種のハロゲン原子で置換された低級アルキル基を意味し、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基などが挙げられ、好適にはジフルオロメチル基またはトリフルオロメチル基である。
「シクロアルキル基」とは、3〜7員の飽和環状炭化水素を意味し、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基およびシクロヘプチル基が挙げられる。
「ヘテロシクロアルキル基」とは、環内に1または2個の−NH−、−O−または−S−を含有し、炭素原子を介して結合する、4〜7員の飽和もしくは部分不飽和の複素環基を意味し、例えば、テトラヒドロフリル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジン−2−イル基、ピロリジン−3−イル基、ピペリジン−2−イル基、ピペリジン−3−イル基、ピペリジン−4−イル基、4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル基などが挙げられる。また、当該ヘテロシクロアルキル基は、必要に応じてシクロアルキル環と縮合されていてもよく、このような縮合ヘテロシクロアルキル基として、例えば、4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−シクロペンタオキサゾール−2−イル基などが挙げられる。
「低級アルコキシ基」とは、直鎖または分岐鎖状のC1―6アルコキシ基を意味し、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基などが挙げられる。R、R、R、RおよびRにおいては、C1−4アルコキシが好適であり、メトキシ基がさらに好適である。
「ハロ低級アルコキシ基」とは、1〜3個の同種または異種のハロゲン原子で置換された低級アルコキシ基を意味し、例えば、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基などが挙げられる。
「ヒドロキシ低級アルキル基」とは、水酸基で置換された低級アルキル基を意味し、例えば、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−1,1−ジメチルメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。
「低級アルコキシ低級アルキル基」とは、低級アルコキシで置換された低級アルキル基を意味し、例えば、メトキシメチル基、2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基などが挙げられる。
「低級アルコキシカルボニル基」とは、(低級アルコキシ)−CO−で表される基を意味し、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基などが挙げられる。
「シクロアルキルオキシカルボニル基」とは、(シクロアルキル)−O−CO−で表される基を意味し、例えば、シクロペンチルオキシカルボニル基、シクロヘキシルオキシカルボニル基などを意味する。
「低級アシル基」とは、(低級アルキル)−C(O)−で表される基を意味し、例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基、バレリル基、イソバレリル基などが挙げられる。
「低級アルキルスルホニル基」とは、(低級アルキル)−SO−で表される基を意味し、例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、ブタンスルホニル基、ペンタンスルホニル基、ヘキサンスルホニル基などが挙げられ、好適にはメタンスルホニル基である。
「アリール基」とは、炭素数6〜10個の芳香族炭化水素を意味し、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基が挙げられ、好適にはフェニル基である。
「アラルキル基」とは、アリール基で置換された低級アルキル基を意味し、ベンジル基、フェネチル基、1−フェニルエチル基、3−フェニルプロピル基、4−フェニルブチル基、ナフチルメチル基などが挙げられる。
「ヘテロアリール基」とは、1〜5個の炭素原子ならびにO、NおよびS原子からなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する5〜6員の単環式芳香族複素環、あるいは1〜9個の炭素原子ならびにO、NおよびS原子からなる群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する8〜10員の二環式芳香族複素環を意味し、但し、これらの環は、隣接する酸素原子および/または硫黄原子を含まない。単環式芳香族複素環としては、例えば、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、トリアゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジルおよびピリダジニルなどが挙げられる。二環式芳香族複素環としては、例えば、インドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリルなどが挙げられる。これらの複素環の全ての位置異性体が考えられる(例えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジルなど)。Rにおける好適なヘテロアリール基は、オキサゾリル、イソキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、またはベンゾチエニルである。
「環状アミノ基」とは、環内に−NH−、−O−または−S−を含んでもよい、5〜7員の飽和環状アミンを意味し、例えば、1−ピロリジル基、ピペリジノ基、ピペラジノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基などが挙げられる。当該環状アミノ基は、必要に応じて1〜2個の低級アルキル基で置換されてもよい。
本発明の一般式(I)で表される化合物において1つまたはそれ以上の不斉炭素原子が存在する場合、本発明は各々の不斉炭素原子がR配置の化合物、S配置の化合物、およびそれらの任意の組み合せの化合物のいずれも包含する。またそれらのラセミ化合物、ラセミ混合物、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物が本発明の範囲に含まれる。本発明の一般式(I)で表される化合物において幾何学異性が存在する場合、本発明はその幾何学異性体のいずれも包含する。本発明の一般式(I)で表される化合物においてアトロプ異性体が存在する場合、本発明はそのアトロプ異性体のいずれも包含する。さらに本発明の一般式(I)で表される化合物には、水和物やエタノール等の医薬品として許容される溶媒との溶媒和物も含まれる。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、塩の形態で存在することができる。このような塩としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸との酸付加塩、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の有機酸との酸付加塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の無機塩基との塩、トリエチルアミン、ピペリジン、モルホリン、リジン等の有機塩基との塩を挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物のひとつの実施態様において、
およびRは、好ましくは水素原子であり;
は、好ましくは、以下のa)またはb):
a)非置換もしくはX、X、X、XおよびXからなる群から選択される1〜5個の基で置換されるアリール基、または
b)非置換もしくはX、XおよびXからなる群から選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール基であり、
さらに好ましくは、非置換もしくはX、XおよびXからなる群から選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール基であり;あるいは
、R、R、RおよびRは、好ましくは、それぞれ独立して、以下のa)〜i):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)低級アルキル基、
d)ハロ低級アルキル基、
e)低級アルコキシ基、
f)低級アルコキシカルボニル基、
g)低級アシル基、
h)低級アルキルスルホニル基、または
i)シアノ基であり、
さらに好ましくは、R、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素原子またはハロゲン原子である。
本発明の好ましい実施態様では、
およびRは、水素原子である。
本発明のさらに好ましい実施態様では、
およびRは、水素原子であり、
は、以下のa)またはb):
a)非置換もしくはX、X、X、XおよびXからなる群から選択される1〜5個の基で置換されるアリール基、または
b)非置換もしくはX、XおよびXからなる群から選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール基である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
およびRは、水素原子であり、
は、以下のa)またはb):
a)非置換もしくはX、X、X、XおよびXからなる群から選択される1〜5個の基で置換されるアリール基、または
b)非置換もしくはX、XおよびXからなる群から選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール基であり、
、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、以下のa)〜i):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)低級アルキル基、
d)ハロ低級アルキル基、
e)低級アルコキシ基、
f)低級アルコキシカルボニル基、
g)低級アシル基、
h)低級アルキルスルホニル基、または
i)シアノ基である。
本発明の特に好ましい実施態様では、
およびRは、水素原子であり、
は、非置換もしくはX、XおよびXからなる群から選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール基であり、
、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、以下のa)〜i):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)低級アルキル基、
d)ハロ低級アルキル基、
e)低級アルコキシ基、
f)低級アルコキシカルボニル基、
g)低級アシル基、
h)低級アルキルスルホニル基、または
i)シアノ基である。
本発明の好ましい実施態様の具体例は、以下からなる群から選択される化合物またはその薬理学的に許容される塩である:
2,2−ジメチルプロピオン酸5−ベンゼンスルホニル−2−ヒドロキシ−4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−3−ニトロフェニル;
5−(4−クロロベンゼンスルホニル)−4−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
5−ベンゼンスルホニル−4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
5−ベンゼンスルホニル−4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
5−ベンゼンスルホニル−4−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
5−ベンゼンスルホニル−4−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
5−ベンゼンスルホニル−4−ベンゾオキサゾール−2−イル−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
5−ベンゼンスルホニル−4−(5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタオキサゾール−2−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
5−ベンゼンスルホニル−3−ニトロ−4−(5−フェニルオキサゾール−2−イル)ベンゼン−1,2−ジオール;および
5−ベンゼンスルホニル−4−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール、
本発明の一般式(I)で表される化合物は、スキーム1〜3に示す方法により製造することができる。
Figure 2008308495

(式中、R、R、R、R、R、およびRは、前記と同義であり;Lは臭素原子、ヨウ素原子、塩素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基などの脱離基を表し;Bnはベンジル基を表し;R20は、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基または−CONR1112を表す。)
工程1−1
化合物(X)およびアリールチオール(XI)を、不活性溶媒中、塩基、金属触媒および配位子の存在下に縮合させることにより、チオエーテル誘導体(XII)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタン、トルエンなどが挙げられる。塩基としては、例えば、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸カリウム、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリn−ブチルアミンなどが挙げられる。金属触媒としては、例えば、酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、ヨウ化第一銅などが挙げられる。配位子としては、例えば、(オキシジ−2,1−フェニレン)ビス(ジフェニルホスフィン)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、1,1’−ビス(ジイソプロピルホスフィノ)フェロセン、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミンなどが挙げられる。その反応温度は、通常、80℃〜110℃であり、反応時間は、使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、1時間〜24時間である。
工程1−2
チオエーテル誘導体(XII)を、適切な溶媒中、酸化剤を用いて酸化することにより、スルホン誘導体(XIII)が得られる。本反応に用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、アセトン、酢酸、水などが挙げられる。酸化剤としては、例えば、m−クロロ過安息香酸、オキソン(登録商標)、過酸化水素水、過ホウ酸ナトリウムなどが挙げられる。その反応温度は、通常、0℃〜80℃であり、反応時間は、使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常、5分〜24時間である。
工程1−3
スルホン誘導体(XIII)のベンジル基を、不活性溶媒(例えば、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなど)中、水素雰囲気下、金属触媒(例えば、パラジウム炭素、酸化白金など)の存在下に除去することにより、フェノール誘導体(XIV)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜80℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分〜12時間である。
また、この脱ベンジル化は、スルホン誘導体(XIII)を、不活性溶媒(例えば、塩化メチレン、トルエンなど)中、酸またはルイス酸(例えば、臭化水素、塩化アルミニウム、四塩化チタンなど)を用いて処理することによっても行うこともできる。その反応温度は、通常、0℃〜80℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常15分〜24時間である。
工程1−4
フェノール誘導体(XIV)を、不活性溶媒中、ニトロ化剤を用いニトロ化することにより、ニトロフェノール誘導体(XV)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、酢酸、テトラヒドロフラン、無水酢酸などが挙げられる。ニトロ化剤としては、例えば、硝酸、発煙硝酸、テトラフルオロホウ酸ニトロニウムなどが挙げられる。その反応温度は、通常、−40℃〜80℃であり、反応時間は、使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常、5分〜12時間である。
工程1−5
ニトロフェノール誘導体(XV)を、不活性溶媒中、脱メチル化剤を用いて脱メチル化することにより、化合物(Ia)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、酢酸エチル、ピリジン、1,4−ジオキサンなどが挙げられる。脱メチル化剤としては、例えば、塩化アルミニウム−ピリジン、三臭化ほう素などが挙げられる。その反応温度は、通常、20℃〜120℃であり、反応時間は、使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常、1時間〜24時間である。
またこの脱メチル化は、ニトロフェノール誘導体(XV)を、酢酸溶媒中、臭化水素酸またはヨウ化水素酸で処理することによっても行うことができる。その反応温度は、通常、20℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常、1時間〜24時間である。
工程1−6
化合物(Ia)を、アシル化剤を用いてアシル化することにより、化合物(Ib)が得られる。このようなアシル化は、当業者には周知であり、例えば、T.W.GreeneおよびP.G.H.Wuts,「Protective Groups in Organic Synthesis」第4版に記載された方法に従って行うことができる。
Figure 2008308495

(式中、R、R、R、R、R、R、BnおよびLは、前記と同義であり;Lは臭素原子またはヨウ素原子を表す。)
工程2−1
工程1−1と同様にして、化合物(XVII)およびアリールチオール(XVI)からチオエーテル誘導体(XVIII)を合成することができる。
工程2−2
チオエーテル誘導体(XVIII)を、適切な溶媒中、ハロゲン化剤を用いてハロゲン化することにより、チオエーテル誘導体(XIX)が得られる。本反応に用いられる溶媒としては、例えば、塩化メチレン、酢酸、アセトニトリルなどが挙げられる。ハロゲン化剤としては、例えば、臭素、N−ブロモコハク酸イミド、N−ヨードコハク酸イミド、などが挙げられる。その反応温度は、通常、0℃〜80℃であり、反応時間は、使用する原料物質や溶媒、反応温度などにより異なるが、通常、5分〜24時間である。また、本反応は、必要に応じて、酢酸アンモニウム、トリフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸銀などの添加剤を加えて行ってもよい。
工程2−3
チオエーテル誘導体(XIX)を、工程1−2と同様にして酸化することにより、スルホン誘導体(XX)が得られる。
工程2−4
スルホン誘導体(XX)と、ボロン酸誘導体(XXI)またはトリブチルスズ誘導体(XXII)とを、不活性溶媒中、塩基および金属触媒の存在下に縮合させることにより、スルホン誘導体(XIII)が得られる。本反応に用いられる不活性溶媒としては、例えば、1,4−ジオキサン、エタノール、水、N,N−ジメチルホルムアミド、1,2−ジメトキシエタン、トルエンなどが挙げられる。塩基としては、例えば、フッ化セシウム、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、炭酸カリウム、N,N−ジイソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。金属触媒としては、例えば、酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)などが挙げられる。その反応温度は、通常、80℃〜200℃であり、反応時間は、使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、5分〜24時間である。
以下、スキーム1の工程1−3〜工程1−5と同様にして、化合物(XIII)から化合物(Ia)を合成することができる。
Figure 2008308495

(式中、R、R、R、R、R、R、BnおよびLは、前記と同義である。)
工程3−1
工程1−1と同様にして、化合物(XXIII)およびアリールチオール(XI)からチオエーテル誘導体(XXIV)を合成することができる。
工程3−2
チオエーテル誘導体(XXIV)を、工程1−2と同様にして酸化することにより、スルホン誘導体(XXV)が得られる。
工程3−3
スルホン誘導体(XXV)のメトキシメチル基を、不活性溶媒(例えば、塩化メチレン、水、テトラヒドロフラン、エタノールなど)中、酸(トリフルオロ酢酸、塩酸など)の存在下に除去することにより、フェノール誘導体(XXVI)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜80℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常、30分〜12時間である。
工程3−4
フェノール誘導体(XXVI)を、工程1−4と同様にしてニトロ化することにより、ニトロフェノール誘導体(XXVII)が得られる。
工程3−5
ニトロフェノール誘導体(XXVII)のベンジル基を、不活性溶媒(例えば、塩化メチレン、トルエンなど)中、酸またはルイス酸(例えば、臭化水素、塩化アルミニウム、四塩化チタンなど)を用いて除去することにより、フェノール誘導体(Ia)が得られる。その反応温度は、通常、0℃〜80℃であり、反応時間は使用する原料物質や溶媒、反応温度等により異なるが、通常15分〜24時間である。
上記に示したスキームは、本発明の化合物またはその製造中間体を製造するための方法のいくつかの例示であり、当業者には容易に理解され得るようにこれらのスキームの様々な改変が可能である。
上記スキーム1〜3において、Rとしてヘテロアリール基を有する化合物の場合、R基の代わりに当該Rのヘテロアリール基を製造するための適切な官能基(例えば、カルボキシル、ホルミル、シアノ、低級アシルなど)を有する化合物を使用し、当該分野の当業者には周知の方法に従って、適宜、当該官能基からヘテロアリール基を形成することも可能である。
本発明の一般式(I)で表される化合物、および当該化合物を製造するために使用される中間体は、必要に応じて、当該分野の当業者には周知の単離・精製手段である溶媒抽出、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー、分取高速液体クロマトグラフィーなどの操作を行うことにより、単離・精製することができる。
このようにして製造される本発明の化合物は、優れたCOMT阻害作用を有するのでパーキンソン病の治療または予防薬として有用であり、好適にはL−ドパと組み合わせて使用される。また、本発明の化合物およびL−ドパと、芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤とを組み合わせて使用してもよい。本発明のCOMT阻害剤と組み合わせて使用できる芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤としては、例えば、カルビドパ、ベンセラジドなどが挙げられる。
また、必要に応じて、COMT阻害剤およびL−ドパ以外のパーキンソン治療剤をさらに組み合わせて使用してもよい。このようなパーキンソン病治療薬としては、例えば、ドロキシドパ、メレボドパ、スレオドプス;ドパミンD受容体アゴニスト(例えば、カベルゴリン、メシル酸ブロモクリプチン、テルグリド、塩酸タリペキソール、塩酸ロピニロール、メシル酸ペルゴリド、塩酸プラミペキソール、ロチゴチンなど);抗コリン剤(例えば、プロフェナミン、塩酸トリヘキシフェニジル、塩酸マザチコール、ピペリデン、塩酸ピロヘプチン、塩酸メチキセンなど);アデノシンA2A拮抗剤(例えば、イストラデフィリンなど);NMDA拮抗剤(例えば、ブジピンなど);モノアミンオキシダーゼB阻害剤(例えば、塩酸セレギリン、メシル酸ラサギリン、メシル酸サフィナミドなど);ゾニサミド;塩酸アマンタジンなどが挙げられる。
本発明の化合物は、また、うつ病の治療または予防薬として有用である。本発明の化合物は、また、尿中ナトリウム***促進作用を有するので高血圧症の治療薬として有用である。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物は、用法に応じ種々の剤型のものが使用される。このような剤型としては例えば、散剤、顆粒剤、細粒剤、ドライシロップ剤、錠剤、カプセル剤、注射剤、液剤、軟膏剤、坐剤、貼付剤などを挙げることができ、経口または非経口的に投与される。
これらの医薬組成物は、その剤型に応じ製剤学的に公知の手法により、適切な賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤などの医薬品添加物と適宜混合または希釈・溶解することにより調剤することができる。
一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩の投与量は、患者の年齢、性別、体重、疾患および治療の程度等により適宜決定されるが、経口投与の場合成人1日当たり約10mg〜約3000mgの範囲で、非経口投与の場合は、成人1日当たり約5mg〜約1000mgの範囲で、一回または数回に分けて適宜投与することができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩と、L−ドパおよび芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤から選択される少なくとも1種とを組み合わせてなる医薬は、これらの有効成分を一緒に含有する製剤、またはこれらの有効成分の各々を別々に製剤化した製剤として投与することができる。別々に製剤化した場合、それらの製剤を別々にまたは同時に投与することができる。また、別々に製剤化した場合、それらの製剤を使用時に希釈剤などを用いて混合し、同時に投与することができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩と、L−ドパおよび芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤から選択される少なくとも1種とを組み合わせてなる医薬において、薬剤の配合比は、患者の年齢、性別、および体重、症状、投与時間、剤形、投与方法、薬剤の組み合わせなどにより、適宜選択することができる。
本発明の化合物は、強力なCOMT阻害作用を有する。また、本発明の化合物は、肝への影響が軽微であり、高い安全性を有する。従って本発明の化合物は、パーキンソン病、うつ病、高血圧症の治療または予防剤として有用であり、特に本発明の化合物と、L−ドパとを組み合わせて使用することにより、L−ドパの生体内利用率を増加させることができるので、パーキンソン病の治療または予防に好適である。
本発明の内容を以下の参考例、実施例および試験例でさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
参考例1−1
5−ベンジルオキシ−2−ヨード−4−メトキシベンズアルデヒド
3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンズアルデヒド(485mg)および塩化メチレン(8mL)の混合物に室温でトリフルオロ酢酸銀(486mg)およびヨウ素(558mg)を加え、混合物を2時間撹拌した。混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、塩化メチレンで洗浄した。濾液を亜硫酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をメタノールで粉砕し、メタノールで洗浄し、表題化合物(380mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.95(3H, s), 5.16(2H, s), 7.31-7.48(7H, m), 9.84(1H, s)
参考例1−2
5−ベンジルオキシ−2−ヨード−4メトキシ安息香酸メチル
3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンズアルデヒドの代わりに3−ベンジルオキシ−4−メトキシ安息香酸メチルを用い参考例1−1と同様の方法により表題化合物を合成した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.88(3H, s), 3.91(3H, s), 5.14(2H, s), 7.31-7.45(6H, m), 7.52(1H, s)
参考例2−1
5−(5−ベンジルオキシ−2−ブロモ−4−メトキシフェニル)オキサゾール
5−ベンジルオキシ−2−ブロモ−4−メトキシベンズアルデヒド(500mg)、p−トルエンスルホニルメチルイソシアニド(912mg)、炭酸カリウム(646mg)およびメタノール(20mL)の混合物を70℃で3時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、有機層を水で洗浄後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0−50%酢酸エチル/ヘキサン、グラジェント溶出)で精製し、表題化合物(310mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.92(3H, s), 5.18(2H, s), 7.14(1H, s), 7.29(1H, s), 7.31-7.48(5H, m), 7.72(1H, s), 7.91(1H, s)
参考例3−1
4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシメトキシ安息香酸メチル
2−ヨード−4,5−ジメトキシ安息香酸メチル(10.5g)および塩化メチレン(30mL)の混合物に0℃で三臭化ほう素(1.0mol/L塩化メチレン溶液、81mL)を20分かけて加えた。混合物を同温度で1時間、室温で20時間撹拌した。混合物にメタノール(20mL)を0℃で30分かけて加えた。混合物を室温で30分撹拌した後、減圧下濃縮した。残渣に水(200mL)を加えた。不溶物を濾取し、水で洗浄し4,5−ジヒドロキシ−2−ヨード安息香酸メチル(7.39g)を得た。
4,5−ジヒドロキシ−2−ヨード安息香酸メチル(5.1g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(120mL)の混合物に0℃で炭酸カリウム(3.12g)およびベンジルブロミド(2.7mL)を加え、その混合物を室温で1時間撹拌した。0℃で2mol/L塩酸を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:50%酢酸エチル/ヘキサンから10%メタノール/塩化メチレン、グラジエント溶出)で精製して4−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ−2−ヨード安息香酸メチル(3.61g)を得た。
4−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ−2−ヨード安息香酸メチル(1.35g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)の混合物にアルゴン雰囲気下0℃で炭酸カリウム(971mg)およびクロロメチルメチルエーテル(0.4mL)を加えた。室温で12時間撹拌後、ジエチルエーテルを加え、混合物を水に注いだ。混合物をジエチルエーテルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液、水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をメタノールで粉砕し、表題化合物(1.2g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.50(3H, s), 3.89(3H, s), 5.15(2H, s), 5.22(2H, s), 7.32-7.44(5H, m), 7.50(1H, s), 7.70(1H, s)
参考例4−1
2−メトキシ−4−チオシアナトフェノール
臭化カリウム(11.5g)およびメタノール(100mL)の混合物に0℃で臭素(1.45g)を加えた。その混合物を、2−メトキシフェノール(10g)、チオシアン酸ナトリウム(19.6g)およびメタノール(70mL)の混合物に0℃で加えた。0℃で30分間撹拌した後、混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。溶媒の大部分を減圧下濃縮した。残渣を酢酸エチルと水との間で分液した。有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し、表題化合物(11.3g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.95(3H, s), 6.96(1H, d, J=8.2Hz), 7.06(1H, d, J=2.1Hz), 7.11(1H, dd, J=8.2, 2.1Hz)
参考例5−1
1−ベンジルオキシ−2−メトキシ−4−チオシアナトベンゼン
2−メトキシ−4−チオシアナトフェノール(参考例4−1)(14.6g)、ベンジルブロミド(16.5g)、炭酸カリウム(16.7g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)の混合物を室温下2時間撹拌した。N,N−ジメチルエチレンジアミン(35.5g)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をジエチルエーテルと水との間で分液し、有機層を水、1mol/L塩酸で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し、表題化合物(22.6g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.91(3H, s), 5.17(2H, s), 6.88(1H, d, J=8.6Hz), 7.05-7.10(2H, m), 7.25-7.45(5H, m)
参考例6−1
4−ベンジルオキシ−3−メトキシベンゼンチオール
1−ベンジルオキシ−2−メトキシ−4−チオシアナトベンゼン(参考例5−1)(22.6g)およびエタノール(120mL)の混合物に、室温でリン酸二水素カリウム(41mg)および水(15mL)の混合物を加えた。ジチオスレイトール(3.86g)を加えた後、混合物を還流下2時間撹拌した。反応液を冷却後、減圧下濃縮した。残渣に水を加えて希釈した。不溶物を水で洗浄し表題化合物(2.21g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.04(1H, s), 3.87(3H, s), 5.11(2H, s), 6.76(1H, d, J=8.2Hz), 7.05-7.10(2H, m), 7.25-7.45(5H, m)
参考例7−1
1−ベンジルオキシ−2−メトキシ−4−フェニルスルファニルベンゼン
4−ベンジルオキシ−3−メトキシベンゼンチオール(参考例6−1)(3.7g)、ヨードベンゼン(2.0mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(686mg)、(オキシジ−2,1−フェニレン)ビス(ジフェニルホスフィン)(809mg)、カリウムtert−ブトキシド(2.53g)およびトルエン(56mL)の混合物を104℃で2時間撹拌した。室温まで冷却後、混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムグラフィー(溶出溶媒:6−90%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(4.36g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.84(3H, s), 5.16(2H, s), 6.86(1H, d, J=8.5Hz), 6.95-7.05(2H, m), 7.10-7.40(8H, m), 7.40-7.50(2H, m)
4−ベンジルオキシ−3−メトキシベンゼンチオールおよびヨードベンゼンの代わりに対応するチオール誘導体およびアリールハライドを用い参考例7−1と同様の方法により、参考例7−2〜参考例7−14を合成した。これらを表1に示した。
Figure 2008308495
参考例7−2〜参考例7−14の物性値を以下に示した。
参考例7−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.62(3H, s), 3.75(3H, s), 5.19(2H, s), 6.83(1H, s), 7.05-7.50(9H, m), 7.55(1H, s)
参考例7−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.63(3H, s), 3.76(3H, s), 5.18(2H, s), 6.85(1H, s), 7.10-7.50(9H, m), 7.54(1H, s)
参考例7−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.64(3H, s), 3.72(3H, s), 5.17(2H, s), 6.76(1H, s), 7.20-7.50(9H, m), 7.54(1H, s)
参考例7−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.27(3H, s), 3.86(3H, s), 5.24(2H, s), 6.63(1H, s), 6.60-6.75(1H, m), 7.00-7.15(3H, m), 7.30-7.45(4H, m), 7.45-7.55(2H, m), 7.61(1H, s)
参考例7−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.67(3H, s), 3.59(3H, s), 5.15(2H, s), 6.27(1H, s), 7.25-7.50(8H, m), 7.60(1H, s)
参考例7−7
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.30(3H, s), 3.87(3H, s), 5.24(2H, s), 6.57(1H, s), 6.80-6.90(1H, m), 7.05(1H, s), 7.10-7.20(1H, m), 7.20-7.45(4H, m), 7.45-7.55(2H, m), 7.55(1H, s)
参考例7−8
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.65(3H, s), 3.66(3H, s), 5.16(2H, s), 6.59(1H, s), 7.00-7.10(2H, m), 7.20-7.50(7H, m), 7.56(1H, s)
参考例7−9
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.29(3H, s), 3.85(3H, s), 5.25(2H, s), 6.59(1H, s), 6.80-7.20(5H, m), 7.30-7.60(6H, m)
参考例7−10
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.30(3H, s), 3.83(3H, s), 5.22(2H, s), 6.60(1H, s), 6.90-7.10(3H, m), 7.10-7.60(9H, m)
参考例7−11
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.88(3H, s), 5.20(2H, s), 6.90-7.00(3H, m), 7.00-7.15(3H, m), 7.25-7.50(5H, m)
参考例7−12
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.82(3H, s), 5.22(2H, s), 7.04(1H, s), 7.09-7.25(5H, m), 7.30-7.43(5H, m), 7.46-7.51(1H, m), 7.58(1H, s), 7.85(1H, s)
参考例7−13
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.36(3H, s), 2.54(2H, t, J=7.3Hz), 3.06(2H, t, J=7.3Hz), 3.64(3H, s), 3.94(3H, s), 5.18(2H, s), 6.78(1H, s), 7.09(1H, s), 7.25-7.50(6H, m)
参考例7−14
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.52(3H, s), 3.90(3H, s), 5.11(2H, s), 6.32(1H, s), 7.20-7.50(8H, m), 7.50-7.65(3H, m)
参考例8−1
4−[4−ベンジルオキシ−5−メトキシ−2−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)フェニルスルファニル]ベンゾニトリル
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(65mg)、(オキシジ−2,1−フェニレン)ビス(ジフェニルホスフィン)(77mg)およびトルエン(10mL)の混合物をアルゴン雰囲気下室温で10分撹拌した。4−ヨードベンゾニトリル(358mg)、トリイソプロピルシランチオール(325mg)およびナトリウムヘキサメチルジシラジド(1.0mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.8mL)を加え、その混合物を80℃で15分撹拌した。混合物を室温に冷却した後、フロリジル(登録商標)(1g)を加え、混合物を10分撹拌した後、セライト(登録商標)層を通して濾過し、トルエンで洗い出した。濾液を減圧下濃縮し4−トリイソプロピルシラニルスルファニルベンゾニトリルを得た。
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(65mg)、(オキシジ−2,1−フェニレン)ビス(ジフェニルホスフィン)(77mg)およびトルエン(10mL)の混合物をアルゴン雰囲気下室温で10分撹拌した。3−(5−ベンジルオキシ−2−ヨード−4−メトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール(参考例33−13)(600mg)、4−トリイソプロピルシラニルスルファニルベンゾニトリル、フッ化セシウム(1.73g)およびトルエン(3mL)を加え、混合物を115℃で1.5時間撹拌した。室温に冷却し、塩化メチレン(20mL)、フロリジル(登録商標)(1g)およびアミノプロピルシリカゲル(10g)を加え、混合物を10分撹拌した後、セライト(登録商標)層を通して濾過し、塩化メチレン(50mL)で洗い出した後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をメタノールで粉砕し、表題化合物(428mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.60(3H, s), 3.86(3H, s), 5.22(2H, s), 7.07(1H, s), 7.13-7.16(2H, m), 7.32-7.48(7H, m), 7.57(1H, s)
4−ヨードベンゾニトリルおよび3−(5−ベンジルオキシ−2−ヨード−4−メトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾールの代わりにそれぞれ対応するアリールハライドを用い参考例8−1と同様の方法により、参考例8−2〜参考例8−5を合成した。これらを表2に示した。
Figure 2008308495
参考例8−2〜参考例8−5の物性値を以下に示した。
参考例8−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.54(3H, s), 2.60(3H, s), 3.81(3H, s), 5.21(2H, s), 7.03(1H, s), 7.20-7.23(2H, m), 7.31-7.48(5H, m), 7.56(1H, s), 7.79-7.82(2H, m)
参考例8−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.61(3H, s), 3.81(3H, s), 5.20(2H, s), 6.99(1H, s), 7.20-7.50(9H, m), 7.55(1H, s)
参考例8−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.48(3H, s), 2.64(3H, s), 3.67(3H, s), 5.16(2H, s), 6.67(1H, s), 7.15-7.25(2H, m), 7.25-7.50(7H, m), 7.55(1H, s)
参考例8−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.64(3H, s), 3.80(3H, s), 5.19(2H, s), 6.90(1H, s), 7.00-7.15(1H, m), 7.20-7.50(7H, m), 7.54(1H, s)
参考例9−1
4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(430mg)、(オキシジ−2,1−フェニレン)ビス(ジフェニルホスフィン)(506mg)およびトルエン(40mL)の混合物に4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシメトキシ安息香酸メチル(参考例3−1)(4.02g)、ベンゼンチオール(1.2mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.3mL)を加え、その混合物をアルゴン雰囲気下100℃で1時間撹拌した。室温に冷却後、酢酸エチル(80mL)およびフロリジル(登録商標)(10g)を加えて、混合物を30分撹拌した。混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣、シリカゲル(30g)、アミノプロピルシリカゲル(30g)および塩化メチレン(150mL)の混合物を30分撹拌した後、セライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:5―25%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸メチル(3.44g)を得た。
4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸メチル(2.66g)、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(10mL)、1,4−ジオキサン(30mL)およびメタノール(30mL)の混合物を50℃で3時間撹拌した。混合物に酢酸エチルと2mol/L塩酸を加えた。分取した有機層を水、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣を50%ジエチルエーテル/ヘキサンで粉砕し表題化合物(2.51g)を得た。
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.38(3H, s), 4.79(2H, s), 5.17(2H, s), 6.34(1H, s), 7.04-7.06(2H, m), 7.29-7.31(3H, m), 7.42-7.51(5H, m), 7.64(1H, s), 12.97(1H, br)
参考例9−2
5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸
4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシメトキシ安息香酸メチルの代わりに5−ベンジルオキシ−2−ヨード−4−メトキシ安息香酸メチル(参考例1−2)を用い、参考例9−1と同様の方法により表題化合物を合成した。
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.44(3H, s), 5.10(2H, s), 6.32(1H, s), 7.31-7.52(10H, m), 7.54(1H, s), 12.92(1H, br)
参考例10−1
4−ベンジルオキシ−5−メトキシ−2−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)ベンゼンチオール
3−[4−ベンジルオキシ−5−メトキシ−2−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)フェニルスルファニル]プロピオン酸メチル(参考例7−13)(216mg)およびテトラヒドロフラン(4mL)の混合物に−78℃でカリウムtert−ブトキシド(1mol/Lテトラヒドロフラン溶液、2.1mL)を加え、その混合物を20分撹拌した。−78℃で2mol/L塩酸を加えた後、混合物を室温で撹拌した。混合物を塩化メチレンで抽出し、有機層を減圧下濃縮した。残渣をヘキサンおよび酢酸エチルで粉砕し、ヘキサン/酢酸エチル=2/1の混合物で洗浄し、表題化合物(111mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.36(3H, s), 3.65(1H, s), 3.91(3H, s), 5.15(2H, s), 6.45-6.55(1H, m), 6.85-6.95(1H, m), 7.25-7.50(6H, m)
参考例11−1
1−ベンジルオキシ−5−ブロモ−2−メトキシ−4−フェニルスルファニルベンゼン
1−ベンジルオキシ−2−メトキシ−4−フェニルスルファニルベンゼン(参考例7−1)(19.1g)、酢酸ナトリウム(5.4g)および酢酸(300mL)の混合物に臭素(9.96g)を加え、その混合物を室温で30分撹拌した。飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液を加え、その混合物にジエチルエーテルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、表題化合物(18.0g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.72(3H, s), 5.12(2H, s), 6.86(1H, s), 7.16(1H, s), 7.20-7.50(10H, m)
参考例11−2
1−ベンジルオキシ−5−ブロモ−4−(3,5−ジクロロフェニルスルファニル)−2−メトキシベンゼン
1−ベンジルオキシ−2−メトキシ−4−フェニルスルファニルベンゼンの代わりに1−ベンジルオキシ−4−(3,5−ジクロロフェニルスルファニル)−2−メトキシベンゼン(参考例7−11)を用い、参考例11−1と同様の方法により表題化合物を合成した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.84(3H, s), 5.16(2H, s), 6.94(2H, d, J=1.9Hz), 7.08(1H, s), 7.14(1H, t, J=1.9Hz), 7.23(1H, s), 7.30-7.50(5H, m)
参考例12−1
1−ベンジルオキシ−5−ヨード−2−メトキシ−4−フェニルスルファニルベンゼン
1−ベンジルオキシ−2−メトキシ−4−フェニルスルファニルベンゼン(参考例7−1)(14.6g)、N−ヨードコハク酸イミド(15.3g)、トリフルオロ酢酸(1.1mL)およびアセトニトリル(100mL)の混合物を室温下終夜撹拌した。亜硫酸水素ナトリウム水溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をメタノールで粉砕し、表題化合物(18.4g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.72(3H, s), 5.11(2H, s), 6.91(1H, s), 7.20-7.25(3H, m), 7.27-7.50(8H, m)
参考例13−1
5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸N'−アセチルヒドラジド
5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸(参考例9−2)(500mg)、酢酸ヒドラジド(121mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)の混合物に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(314mg)を加え、室温で1.8時間撹拌した。混合物に水を加え、不溶物を濾取し、表題化合物(475mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.07(3H, s), 3.82(3H, s), 5.19(2H, s), 6.90-7.00(1H, m), 7.15-7.50(10H, m), 7.55-7.70(1H, m)
5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸および酢酸ヒドラジドの代わりに対応する安息香酸およびアミンもしくはアルコールを用い参考例13−1と同様の方法により、参考例13−2〜参考例13−7を合成した。これらを表3に示した。
Figure 2008308495
参考例13−2〜参考例13−7の物性値を以下に示した。
参考例13−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.02(3H, s), 3.61(3H, s), 4.92(2H, br), 5.17(2H, s), 6.52(1H, s), 7.25-7.40(6H, m), 7.40-7.50(4H, m), 7.59(1H, s)
参考例13−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.24(3H, d, J=6.3Hz), 3.00-3.20(1H, m), 3.55-3.70(1H, m), 3.94(3H, s), 4.10-4.25(1H, m), 5.15(2H, s), 6.35-6.50(1H, m), 7.00(1H, s), 7.20-7.65(9H, m), 7.90-8.05(2H, m)
参考例13−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.07(3H, d, J=6.5Hz), 3.35-3.50(1H, m), 3.50-3.65(1H, m), 3.84(3H, s), 4.05-4.20(1H, m), 5.20(2H, s), 6.99(1H, s), 7.05-7.55(10H, m), 7.62(1H, s)
参考例13−5
MS:511(M-1)
参考例13−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.33-3.40(1H, m), 3.61(1H, d, J=4.5Hz), 3.85-3.90(1H, m), 3.94(3H, s), 5.08-5.12(1H, m), 5.14(2H, s), 6.45(1H, t, J=6.0Hz), 6.97(1H, s), 7.28-7.60(14H, m), 7.97-8.00(2H, m)
参考例13−7
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.50-1.56(1H, m), 1.66-1.86(3H, m), 2.06-2.24(2H, m), 3.50(3H, s), 3.95-4.01(1H, m), 4.11-4.17(1H, m), 4.19(1H, d, J=1.6Hz), 5.24-5.31(4H, m), 6.36(1H, d, J=5.4Hz), 7.25(1H, s), 7.33-7.45(7H, m), 7.52-7.55(1H, m), 7.61(1H, s), 7.71-7.73(2H, m)
参考例14−1
2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ安息香酸
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(292mg)、(オキシジ−2,1−フェニレン)ビス(ジフェニルホスフィン)(343mg)およびトルエン(30mL)の混合物をアルゴン雰囲気下室温で10分撹拌した。4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシメトキシ安息香酸メチル(参考例3−1)(2.73g)、ベンゼンチオール(0.79mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.2mL)を加え、混合物を100℃で45分撹拌した。室温に冷却後、トルエン(60mL)、アミノプロピルシリカゲル(15g)およびフロリジル(登録商標)(5g)を加えて、混合物を30分撹拌した後、セライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:5―25%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸メチル(2.53g)を得た。
4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸メチル(2.53g)および塩化メチレン(40mL)の混合物に氷冷下、m−クロロ過安息香酸(4.9g)を加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。氷冷下20%亜硫酸水素ナトリウム水溶液、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を2mol/L水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し、残渣をメタノールで粉砕し、メタノールで洗浄し2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ安息香酸メチル(2.46g)を得た。
2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ安息香酸メチル(2g)、1,4−ジオキサン(20mL)およびメタノール(5mL)の混合物に水酸化カリウム(1.27g)および水(5mL)の混合物を加え、その混合物を60℃で18時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、2mol/L塩酸(40mL)および酢酸エチル(150mL)を加えた。分取した有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣を50%ジエチルエーテル/ヘキサンで粉砕し、50%ジエチルエーテル/ヘキサンで洗浄し、表題化合物(1.89g)を得た。
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.38(3H, s), 5.33(2H, s), 5.35(2H, s), 7.29(1H, s), 7.35-7.66(8H, m), 7.72(1H, s), 7.82-7.84(2H, m), 13.42(1H, br)
参考例15−1
5−(5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニルフェニル)−3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール
N−[(5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニルベンゾイル)オキシ]エタンイミドアミド(参考例13−2)(422mg)および酢酸(7.3mL)の混合物を100℃で22時間撹拌した。混合物を室温に冷却した後、減圧下濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン)で精製して、表題化合物(121mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.49(3H, s), 3.62(3H, s), 5.17(2H, s), 6.54(1H, s), 7.25-7.55(10H, m), 7.60(1H, s)
参考例16−1
(3aR,6aS)−2−(2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシフェニル)−4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−シクロペンタオキサゾール
2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−N−((1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル)−5−メトキシメトキシベンズアミド(参考例13−7)(600mg)および塩化メチレン(8mL)の混合物に氷冷下トリエチルアミン(0.49mL)およびメタンスルホニルクロリド(0.11mL)を加え、その混合物を40分撹拌した。混合物に酢酸エチルおよび2mol/L塩酸(15mL)を加えた。分取した有機層を水、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し、メタンスルホン酸(1R,2R)−2−(2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシベンゾイルアミノ)シクロペンチルを得た。
メタンスルホン酸(1R,2R)−2−(2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシベンゾイルアミノ)シクロペンチルおよびテトラヒドロフラン(12mL)の混合物に室温下トリエチルアミン(3.3mL)を加えて、その混合物を60℃で12時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:30―90%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(565mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.60-1.80(4H, m), 1.98-2.02(1H, m), 2.05-2.09(1H, m), 3.49(3H, s), 4.63-4.66(1H, m), 5.04-5.07(1H, m), 5.28-5.31(4H, m), 7.34-7.52(9H, m), 7.69(1H, s), 7.70-7.72(2H, m)
参考例17−1
2−(2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシフェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタオキサゾール
2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−N−((1R,2R)−2−ヒドロキシシクロペンチル)−5−メトキシメトキシベンズアミド(参考例13−7)(650mg)およびジメチルスルホキシド(5mL)の混合物に室温下トリエチルアミン(1.06mL)、スルファトリオキシドピリジン錯体(607mg)およびジメチルスルホキシド(1mL)を加え、その混合物を2時間撹拌した。混合物に水、2mol/L塩酸および酢酸エチルを加えた後、分取した有機層を水、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し、2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−N−((R)−2−オキソシクロペンチル)ベンズアミドを得た。
トリフェニルホスフィン(833mg)、四塩化炭素(0.98mL)および塩化メチレン(10mL)の混合物をアルゴン雰囲気下室温で30分撹拌した後、トリエチルアミン(1.42mL)および2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−N−((R)−2−オキソシクロペンチル)ベンズアミドおよび塩化メチレン(10mL)の混合物を加え、その混合物を50℃で5時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し2mol/L塩酸、水、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:20―50%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(420mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.50-2.73(6H, m), 3.49(3H, s), 5.30(2H, s), 5.33(2H, s), 7.35-7.53(9H, m), 7.67-7.69(2H, m), 7.88(1H, s)
参考例18−1
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−N−(2−オキソプロピル)ベンズアミド
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−N−(2−ヒドロキシプロピル)−4−メトキシベンズアミド(参考例13−3)(620mg)、トリエチルアミン(0.95mL)およびジメチルスルホキシド(6mL)の混合物に、スルファトリオキシドピリジン錯体(650mg)およびジメチルスルホキシド(6mL)の混合物を水冷下加え、その混合物を3.8時間撹拌した。混合物に水を加え、不溶物を濾取し、表題化合物(447mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.25(3H, s), 3.96(3H, s), 4.28(2H, d, J=4.8Hz), 5.16(2H, s), 6.65-6.80(1H, m), 7.04(1H, s), 7.20-7.65(9H, m), 7.90-8.05(2H, m)
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−N−(2−ヒドロキシプロピル)−4−メトキシベンズアミドの代わりに対応するアルコールを用い参考例18−1と同様の方法により、参考例18−2〜参考例18−4を合成した。これらを表4に示した。
Figure 2008308495
参考例18−2〜参考例18−4の物性値を以下に示した。
参考例18−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.25(3H, d, J=7.4Hz), 3.84(3H, s), 4.40-4.55(1H, m), 5.20(2H, s), 6.99(1H, s), 7.05-7.55(10H, m), 7.65(1H, s), 9.43(1H, s)
参考例18−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.06(3H, s), 5.21(2H, s), 7.25-7.65(9H, m), 7.72(1H, s), 7.80-7.95(2H, m), 10.69(1H, s)
参考例18−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.97(3H, s), 4.89(2H, d, J=4.4Hz), 5.18(2H, s), 7.08(1H, t, J=4.4Hz), 7.09(1H, s), 7.32-7.57(10H, m), 7.61(1H, s), 7.64-7.67(1H, m), 7.97-8.03(4H, m)
参考例19−1
2−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−5−メチルオキサゾール
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−N−(2−オキソプロピル)ベンズアミド(参考例18−1)(200mg)およびトルエン(5mL)の混合物にオキシ塩化リン(0.125mL)を加え、その混合物を1.5時間還流下撹拌した。混合物を室温に冷却後、氷に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を水、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10−90%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して、表題化合物(125mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.27(3H, d, J=0.8Hz), 4.03(3H, s), 5.19(2H, s), 6.70-6.80(1H, m), 7.25-7.60(9H, m), 7.80-7.90(3H, m)
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−N−(2−オキソプロピル)ベンズアミドの代わりに対応するカルボニル化合物を用い参考例19−1と同様の方法により、参考例19−2〜参考例19−3を合成した。これを表5に示した。
Figure 2008308495
参考例19−2〜参考例19−3の物性値を以下に示した。
参考例19−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.26(3H, d, J=1.3Hz), 3.62(3H, s), 5.17(2H, s), 6.57(1H, s), 7.25-7.50(11H, m), 7.53(1H, s)
参考例19−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.05(3H, s), 5.22(2H, s), 7.32-7.51(15H, m), 7.75-7.77(2H, m), 7.89(1H, s)
参考例20−1
1−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−2−ブロモ−5−メトキシベンゼン
1−ベンジルオキシ−5−ブロモ−2−メトキシ−4−フェニルスルファニルベンゼン(参考例11−1)(1.04g)、m−クロロ過安息香酸(2.06g)および塩化メチレン(26mL)の混合物を室温で13時間撹拌した。水(23mL)を加え、混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出した。分取した有機層を1mol/Lチオ硫酸ナトリウム水溶液、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、表題化合物(1.12g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.99(3H, s), 5.14(2H, s), 7.10(1H, s), 7.30-7.45(5H, m), 7.45-7.55(2H, m), 7.55-7.65(1H, m), 7.85-7.95(3H, m)
1−ベンジルオキシ−5−ブロモ−2−メトキシ−4−フェニルスルファニルベンゼンの代わりに対応するフェニルスルフィドを用い参考例20−1と同様の方法により、参考例20−2〜参考例20−24を合成した。これらを表6に示した。
Figure 2008308495
Figure 2008308495
参考例20−2〜参考例20−24の物性値を以下に示した。
参考例20−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.45(3H, s), 4.05(3H, s), 5.18(2H, s), 7.24(1H, s), 7.30-7.45(5H, m), 7.45-7.55(2H, m), 7.55-7.60(1H, m), 7.84(1H, s), 7.90-7.95(2H, m)
参考例20−3
MS:453(M+1)
参考例20−4
MS:422(M+1)
参考例20−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.17(3H, d, J=1.5Hz), 4.02(3H, s), 5.18(2H, s), 7.20-7.60(10H, m), 7.75-7.90(3H, m)
参考例20−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.98(3H, s), 5.13(2H, s), 7.33-7.42(6H, m), 7.48-7.52(2H, m), 7.57-7.60(1H, m), 7.92-7.95(2H, m), 7.96(1H, s)
参考例20−7
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.51(3H, s), 4.04(3H, s), 5.17(2H, s), 7.11(1H, s), 7.25-7.60(8H, m), 7.95-8.10(2H, m)
参考例20−8
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.64(3H, s), 4.03(3H, s), 5.16(2H, s), 7.11(1H, s), 7.20-7.55(7H, m), 7.75-7.85(2H, m), 7.90-8.00(1H, m)
参考例20−9
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.64(3H, s), 4.01(3H, s), 5.16(2H, s), 7.09(1H, s), 7.25-7.50(7H, m), 7.74(1H, s), 7.80-7.95(2H, m)
参考例20−10
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.25(3H, s), 4.04(3H, s), 5.17(2H, s), 6.35(1H, s), 6.99(1H, s), 7.20-7.50(8H, m), 7.85-7.95(1H, m), 8.01(1H, s)
参考例20−11
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.51(3H, s), 4.04(3H, s), 5.19(2H, s), 7.25(1H, s), 7.25-7.45(8H, m), 7.99(1H, s)
参考例20−12
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.36(3H, s), 4.05(3H, s), 5.17(2H, s), 6.44(1H, s), 7.03(1H, s), 7.10-7.55(7H, m), 7.71(1H, d, J=2.5Hz), 7.86(1H, s)
参考例20−13
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.63(3H, s), 3.07(3H, s), 4.03(3H, s), 5.18(2H, s), 7.16(1H, s), 7.20-7.45(5H, m), 7.78(1H, s), 8.00-8.10(2H, m), 8.10-8.20(2H, m)
参考例20−14
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.65(3H, s), 4.02(3H, s), 5.17(2H, s), 7.12(1H, s), 7.25-7.45(5H, m), 7.50-7.60(1H, m), 7.70-7.80(2H, m), 8.05-8.10(1H, m)
参考例20−15
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.64(3H, s), 4.01(3H, s), 5.15(2H, s), 7.08(1H, s), 7.10-7.20(2H, m), 7.25-7.45(5H, m), 7.74(1H, s), 7.90-8.00(2H, m)
参考例20−16
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.62(3H, s), 4.02(3H, s), 5.17(2H, s), 7.13(1H, s), 7.30-7.45(5H, m), 7.70-7.80(3H, m), 8.05-8.10(2H, m)
参考例20−17
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.34(3H, s), 4.05(3H, s), 5.17(2H, s), 6.46(1H, s), 7.04(1H, s), 7.30-7.70(8H, m), 7.89(1H, s)
参考例20−18
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.34(3H, s), 4.05(3H, s), 5.16(2H, s), 6.43(1H, s), 7.03(1H, s), 7.30-7.70(9H, m), 7.86(1H, s)
参考例20−19
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.63(3H, s), 4.03(3H, s), 5.18(2H, s), 7.16(1H, s), 7.32-7.41(5H, m), 7.76-7.79(3H, m), 8.04-8.07(2H, m)
参考例20−20
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.62(6H, m), 4.02(3H, s), 5.16(2H, s), 7.12(1H, s), 7.32-7.41(5H, m), 7.79(1H, s), 8.00-8.05(4H, m)
参考例20−21
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.00(3H, s), 5.16(2H, s), 7.14(1H, s), 7.30-7.45(5H, m), 7.55(1H, t, J=1.9Hz), 7.79(2H, d, J=1.9Hz), 7.84(1H, s)
参考例20−22
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.04(3H, s), 5.19(2H, s), 7.21-7.25(2H, m), 7.29-7.64(14H, m), 7.98(1H, s)
参考例20−23
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.00(3H, s), 5.17(2H, s), 7.30-7.60(9H, m), 7.69(1H, s), 7.80-7.90(2H, m), 8.85-8.95(1H, m)
参考例20−24
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.81(3H, s), 4.00(3H, s), 5.18(2H, s), 7.18(1H, s), 7.30-7.45(5H, m), 7.45-7.60(3H, m), 7.71(1H, s), 7.85-7.95(2H, m)
参考例21−1
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゾニトリル
1−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシベンゼン(参考例20−6)(937mg)、シアン化第一銅(699mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(89mg)、シアン化テトラエチルアンモニウム(305mg)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(216mg)および1,4−ジオキサン(10mL)の混合物を100℃で4時間撹拌した。室温に冷却し、酢酸エチルを加えた後、混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮した。残渣をメタノール(8mL)で粉砕し、メタノールで洗浄し、表題化合物(671mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.04(3H, s), 5.17(2H, s), 7.18(1H, s), 7.30-7.45(5H, m), 7.50-7.70(3H, m), 7.75(1H, s), 8.00-8.15(2H, m)
参考例22−1
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンズアミド
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゾニトリル(参考例21−1)(706mg)、エタノール(7mL)およびジメチルスルホキシド(28mL)の混合物に5mol/L水酸化ナトリウム水溶液(2.1mL)および30%過酸化水素水(1.2mL)を室温下加えた。混合物を1時間撹拌し、水(100mL)に注いだ。不溶物を濾取し、表題化合物(852mg)を得た。
MS:398(M+1)
参考例23−1
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシチオベンズアミド
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンズアミド(参考例22−1)(747mg)、2,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−[1,3,2,4]ジチアジホスフェタン2,4−ジスルフィド(762mg)およびトルエン(20mL)の混合物にクロロアセトン(0.18mL)を室温下加え、その混合物を還流下1時間撹拌した。室温に冷却し、混合物に水を加えた。不溶物を濾去し、濾液を酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を水、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:20−90%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して、表題化合物(240mg)を得た。
MS:414(M+1)
参考例24−1
2−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−4−メチルチアゾール
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシチオベンズアミド(参考例23−1)(240mg)およびエタノール(6mL)の混合物にクロロアセトン(0.05mL)を室温下加え、還流下、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)を加え、その混合物を80℃で40分撹拌した。クロロアセトン(0.05mL)を加え、1時間撹拌し、さらにクロロアセトン(0.02mL)を加え、30分間撹拌し、なおさらにクロロアセトン(0.05mL)を加え、混合物を30分間撹拌した。室温に冷却後、混合物に水を加えた後、不溶物を濾取し、ヘキサン/酢酸エチル=1/1.25混合溶液で洗浄し、表題化合物(219mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.30-2.40(3H, m), 4.04(3H, s), 5.13(2H, s), 6.90-7.00(2H, m), 7.25-7.45(7H, m), 7.45-7.55(1H, m), 7.55-7.70(2H, m), 7.89(1H, s)
参考例25−1
5−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−3−メチルイソオキサゾール
アセトンオキシム(400mg)およびテトラヒドロフラン(25mL)の混合物に0℃でn−ブチルリチウム(1.58mol/Lヘキサン溶液、6.93mL)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ安息香酸メチル(参考例20−26)(600mg)を加え、混合物を室温で4時間撹拌した。氷冷し、濃硫酸(1.2mL)を加え、混合物を50分撹拌した。混合物を0℃で5mol/L水酸化ナトリウム水溶液を用い中和し、混合物を酢酸エチルおよびメタノールで抽出した。有機層を水、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をヘキサン/酢酸エチル(1/1)で粉砕し、表題化合物(440mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.32(3H, s), 4.04(3H, s), 5.16(2H, s), 6.48(1H, s), 7.05(1H, s), 7.30-7.45(7H, m), 7.45-7.55(1H, m), 7.60-7.70(2H, m), 7.90(1H, s)
参考例25−2
5−(5−ベンジルオキシ−2−ヨード−4−メトキシフェニル)−3−メチルイソオキサゾール
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ安息香酸メチルの代わりに5−ベンジルオキシ−2−ヨード−4−メトキシ安息香酸メチル(参考例1−2)を用い参考例25−1と同様の方法により、表題化合物を合成した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.37(3H, s), 3.91(3H, s), 5.15(2H, s), 6.69(1H, s), 7.25-7.50(7H, m)
参考例26−1
1−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)プロパン−1−オン
1−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−2−ヨード−5−メトキシベンゼン(参考例20−6)(200mg)およびテトラヒドロフラン(3mL)の混合物に−78℃でn−ブチルリチウム(1.58mol/Lヘキサン溶液、0.3mL)を加え、−78℃で混合物を30分撹拌した。プロピオニルクロリド(0.042mL)およびテトラヒドロフラン(0.75mL)の混合物を同温度で加え混合物を1時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。分取した有機層を水、食塩水で順次洗浄し、減圧下濃縮し表題化合物(169mg)を得た。
MS:411(M+1)
参考例27−1
1−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−ブロモプロパン−1−オン
1−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)プロパン−1−オン(参考例26−1)(169mg)、臭素(0.024mL)および酢酸エチル(2mL)の混合物を室温で15分撹拌した。混合物を水、食塩水で順次洗浄し、減圧下濃縮し、表題化合物(222mg)を得た。
MS:489(M), 490(M+2)
参考例28−1
4−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2,5−ジメチルオキサゾール
1−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−ブロモプロパン−1−オン(参考例27−1)(210mg)、酢酸アンモニウム(57mg)および酢酸(2mL)の混合物を120℃で1時間撹拌した。酢酸アンモニウム(188mg)を加え、混合物を終夜撹拌した。酢酸エチルおよびメタノールを加え、混合物を水、食塩水で順次洗浄し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10−90%酢酸エチル/ヘキサン、グラジェント溶出)で精製して、表題化合物(69mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.68(3H, s), 2.26(3H, s), 4.06(3H, s), 5.16(2H, s), 6.76(1H, s), 7.25-7.45(7H, m), 7.45-7.60(3H, m), 7.94(1H, s)
参考例29−1
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンズアルデヒドオキシム
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンズアルデヒド(参考例18−3)(500mg)、50%ヒドロキシルアミン溶液(0.255mL)およびエタノール(2.6mL)の混合物を80℃で2時間撹拌した。室温に冷却し、混合物に水を加えた。不溶物を濾取し、表題化合物(474mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.00(3H, s), 5.17(2H, s), 7.30-7.60(9H, m), 7.69(1H, s), 7.80-7.90(2H, m), 8.85-8.95(1H, m)
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンズアルデヒドの代わりに対応するアルデヒドを用い参考例29−1と同様の方法により、参考例29−2〜参考例29−3を合成した。これらを表7に示した。
Figure 2008308495
参考例29−2〜参考例29−3の物性値を以下に示した。
参考例29−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.83(3H, s), 5.18(2H, s), 7.01(1H, s), 7.05-7.16(3H, m), 7.22(2H, d, J=7.9Hz), 7.39(3H, s), 7.44-7.48(2H, m), 7.51(1H, s), 8.61(1H, s)
参考例29−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.88(3H, s), 5.13(2H, s), 7.25(1H, s), 7.28-7.45(5H, m), 8.28(1H, s)
参考例30−1
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゼンカルボキシミドイルクロリド
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンズアルデヒドオキシム(参考例29−1)(474mg)、N−クロロコハク酸イミド(192mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(3.5mL)の混合物を室温で50分撹拌した。氷冷下混合物に水を加えた。不溶物を濾取し、表題化合物(556mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.00(3H, s), 5.16(2H, s), 6.95(1H, s), 7.25-7.60(8H, m), 7.70(1H, s), 7.80-7.90(2H, m), 8.43(1H, s)
参考例30−2
5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニルベンゼンカルボキシミドイルクロリド
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンズアルデヒドオキシムの代わりに5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニルベンズアルデヒドオキシム(参考例29−2)を用い参考例30−1と同様の方法により、表題化合物を合成した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.69(3H, s), 5.14(2H, s), 6.74(1H, s), 7.12(1H, s), 7.27-7.47(10H, m), 8.14(1H, br s)
参考例31−1
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミジン
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゼンカルボキシミドイルクロリド(参考例30−1)(50mg)およびテトラヒドロフラン(5mL)の混合物に28%アンモニア水(1mL)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。その混合物を酢酸エチルと水の間で分液し、分取した有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し、表題化合物(46mg)をえた。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.74(3H, s), 5.12(2H, s), 6.86(1H, s), 7.15(1H, s), 7.16-7.46(10H, m)
参考例31−2
5−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニルベンズアミジン
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゼンカルボキシミドイルクロリドの代わりに5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニルベンゼンカルボキシミドイルクロリド(参考例30−2)を用い参考例31−1と同様の方法により、表題化合物を合成した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.75(3H, s), 5.13(2H, s), 6.86(1H, s), 7.15(1H, s), 7.28-7.45(5H, s)
参考例32−1
5−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−2−ヨード−4−メトキシベンズアミジン
5−ベンジルオキシ−2−ヨード−4−メトキシベンズアルデヒドオキシム(参考例29−3)(19.8g)、N−クロロコハク酸イミド(8.27g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(260mL)の混合物を室温で30分撹拌した。28%アンモニア水(50mL)を加え、混合物を30分撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水の間で分液した。分取した有機層を水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣にメタノールで粉砕し、表題化合物(16.2g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.87(3H, s), 5.09(2H, s), 7.00(1H, s), 7.28-7.43(6H, m)
参考例33−1
3−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−5−シクロヘキシル−[1,2,4]オキサジアゾール
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミジン(参考例31−1)(500mg)およびピリジン(3.5mL)の混合物に室温下シクロヘキサンカルボニルクロリド(0.195mL)を加えた。混合物を90℃で1時間撹拌した後、120℃で3.5時間撹拌した。室温に冷却し、混合物に水を加えた。その混合物を酢酸エチルおよびメタノールの溶液で抽出した。分取した有機層を水、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をヘキサンおよび酢酸エチルで粉砕し、ろ液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10−90%酢酸エチル/ヘキサン、グラジェント溶出)で精製し、表題化合物(247mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.10-2.00(8H, m), 2.05-2.20(2H, m), 2.90-3.05(1H, m), 4.01(3H, s), 5.15(2H, s), 7.10(1H, s), 7.25-7.60(8H, m), 7.79(1H, s), 7.85-8.00(2H, m)
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミジンおよびシクロヘキサンカルボニルクロリドの代わりに対応するベンズアミジンおよび酸クロライドもしくは酸無水物を用い参考例33−1と同様の方法により、参考例33−2〜参考例33−13を合成した。これらを表8に示した。
Figure 2008308495
参考例33−2〜参考例33−13の物性値を以下に示した。
参考例33−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.62(3H, s), 4.01(3H, s), 5.15(2H, s), 7.07(1H, s), 7.25-7.45(5H, m), 7.45-7.60(3H, m), 7.77(1H, s), 7.85-7.95(2H, m)
参考例33−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.75(3H, s), 5.13(2H, s), 6.86(1H, s), 7.15(1H, s), 7.28-7.72(9H, m)
参考例33−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.18-1.29(4H, m), 2.15-2.26(1H, m), 4.01(3H, s), 5.14(2H, s), 7.07(1H, s), 7.29-7.42(5H, m), 7.43-7.59(3H, m), 7.78(1H, s), 7.86-7.93(2H, m)
参考例33−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.04(3H, s), 5.18(2H, s), 7.12(1H, s), 7.25-7.65(8H, m), 7.81(1H, s), 7.85-7.95(2H, m)
参考例33−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.03(3H, s), 5.18(2H, s), 7.19(1H, s), 7.25-7.65(11H, m), 7.81(1H, s), 7.95-8.00(2H, m), 8.05-8.10(1H, m)
参考例33−7
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.05(3H, s), 5.19(2H, s), 7.17(1H, s), 7.30-7.65(10H, m), 7.86(1H, s), 7.90-8.10(4H, m)
参考例33−8
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.04(3H, s), 5.18(2H, s), 7.16(1H, s), 7.25-7.60(10H, m), 7.84(1H, s), 7.85-7.95(2H, m), 8.00-8.10(2H, m)
参考例33−9
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.47(9H, s), 4.01(3H, s), 5.16(2H, s), 7.11(1H, s), 7.30-7.60(8H, m), 7.79(1H, s), 7.90-8.00(2H, m)
参考例33−10
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.00-1.10(3H, m), 1.80-2.00(2H, m), 2.80-3.00(2H, m), 4.01(3H, s), 5.15(2H, s), 7.09(1H, s), 7.30-7.60(8H, m), 7.77(1H, s), 7.80-8.00(2H, m)
参考例33−11
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.55(3H, s), 4.01(3H, s), 4.73(2H, s), 5.16(2H, s), 7.09(1H, s), 7.30-7.60(8H, m), 7.76(1H, s), 7.90-8.00(2H, m)
参考例33−12
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.03(3H, s), 4.10(3H, s), 5.16(2H, s), 7.10(1H, s), 7.25-7.60(8H, m), 7.78(1H, s), 7.90-8.00(2H, m)
参考例33−13
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.66(3H, s), 3.91(3H, s), 5.14(2H, s), 7.29-7.44(7H, m)
参考例34−1
(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)メタノール
水素化リチウムアルミニウム(80%、307mg)およびテトラヒドロフラン(20mL)の混合物に0℃で2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ安息香酸メチル(参考例20−26)(2g)およびテトラヒドロフラン(50mL)の混合物を加え、その混合物を1時間撹拌した。水(2mL) および5mol/L水酸化ナトリウム(0.5mL) を0℃で加え、混合物を室温で1時間撹拌した。混合物に無水硫酸マグネシウムを加え、セライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮し、表題化合物(1.87g)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.97(1H, t, J=7.3Hz), 3.98(3H, s), 4.57(2H, d, J=7.3Hz), 5.20(2H, s), 7.04(1H, s), 7.25-7.45(5H, m), 7.45-7.55(2H, m), 7.55-7.65(1H, m), 7.69(1H, s), 7.80-7.90(2H, m)
参考例35−1
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ安息香酸
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ安息香酸メチル(参考例20−26)(1.85g)、水酸化カリウム(1.26g)、水(3mL)および1,4−ジオキサン(30mL)の混合物を70℃で14時間撹拌した。室温に冷却し、混合物に2mol/L塩酸(30mL)と酢酸エチル(200mL)を加えた。分取した有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣を65%ジエチルエーテル/ヘキサンで粉砕し、65%ジエチルエーテル/ヘキサンで洗浄し、表題化合物(1.63g)を得た。
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.92(3H, s), 5.21(2H, s), 7.25-7.50(6H, m), 7.50-7.70(4H, m), 7.90-8.05(2H, m), 13.37(1H, br s)
参考例36−1
3−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−[1,4,2]ジオキサゾール−5−オン
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ安息香酸(参考例35−1)(797mg)およびトルエン(10mL)の混合物に室温でN,N−ジメチルホルムアミド(1滴)および塩化チオニル(0.44mL)を加え、その混合物を80℃で30分撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、残渣にトルエンを加え減圧下濃縮した。残渣およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物に50%ヒドロキシルアミン溶液(0.44mL)を室温下加え、その混合物を1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルと2mol/L塩酸の間で分液した。有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミドを得た。
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミドおよびテトラヒドロフラン(20mL)の混合物に室温下でトリエチルアミン(0.67mL)を加え、トリホスゲン(712mg)をゆっくり加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸および酢酸エチルを加えた。分取した有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をメタノールで粉砕し、メタノールで洗浄し、表題化合物(747mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.03(3H, s), 5.19(2H, s), 7.11(1H, s), 7.33-7.40(5H, m), 7.52-7.63(3H, m), 7.72(1H, s), 7.92-7.94(2H, m)
参考例37−1
5−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−3H−[1,3,4]オキサジアゾール−2−オン
N'−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゾイル)ヒドラジンカルボン酸tert−ブチル(参考例13−5)(716mg)、トリフルオロ酢酸(2mL)および塩化メチレン(10mL)の混合物を室温で30分撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、残渣にトルエンを加え減圧下濃縮し、2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ安息香酸ヒドラジドトリフルオロ酢酸塩を得た。
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシ安息香酸ヒドラジドトリフルオロ酢酸塩およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物に氷冷下、トリエチルアミン(1.6mL)およびN、N’−カルボニルジイミダゾール(272mg)を加え、その混合物を室温で18時間撹拌した。混合物に酢酸エチルを加え、氷冷下2mol/L塩酸(20mL)を加えた。分取した有機層を2mol/L塩酸、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をメタノールで粉砕し、表題化合物(417mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.03(3H, s), 5.19(2H, s), 7.15(1H, s), 7.32-7.61(8H, m), 7.79(1H, s), 7.91-7.93(2H, m), 8.87(1H, br)
参考例38−1
3−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−[1,2,4]オキサジアゾール
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミジン(参考例31−1)(300mg)、三ふっ化ほう素ジメチルエーテル錯体(2滴)およびオルトぎ酸トリメチル(0.8mL)の混合物を100℃で30分撹拌した。室温に冷却後、酢酸エチルを加え、混合物を水で洗浄し、有機層を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10−100%酢酸エチル/ヘキサン、グラジェント溶出)で精製し、表題化合物(142mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.02(3H, s), 5.16(2H, s), 7.08(1H, s), 7.30-7.42(5H, m), 7.46-7.60(3H, m), 7.76(1H, s), 7.90-7.97(2H, m), 8.76(1H, s)
参考例39−1
3−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−4H−[1,2,4]オキサジアゾール−5−オン
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−N−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアミジン(参考例33−1)(326mg)、N,N’−カルボニルジイミダゾール(154mg)および1,4−ジオキサン(5mL)の混合物を100℃で1時間撹拌した。室温まで冷却し、混合物に酢酸エチルおよび2mol/L塩酸(10mL)を加えた。分取した有機層を2mol/L塩酸および食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をメタノールで粉砕し、表題化合物(199mg)を得た。
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.96(3H, s), 5.17(2H, s), 7.35-7.45(5H, m), 7.57(1H, s), 7.59-7.62(2H, m), 7.67-7.70(2H, m), 7.90-7.92(2H, m), 12.75(1H, br)
参考例40−1
5−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−1H−[1,2,4]トリアゾール
メチルヒドラジン(51mg)、トリエチルアミン(0.226mL)およびクロロホルム(1.5mL)の混合物に−10℃で2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゼンカルボキシミドイルクロリド(参考例30−1)(350mg)およびクロロホルム(15mL)の混合物を加え、その混合物を0℃で30分、室温で1.5時間撹拌した。メチルヒドラジン(0.025mL)加え、1時間撹拌し、さらにメチルヒドラジン(0.025mL)加え、1時間撹拌し、なおさらにメチルヒドラジン(0.025mL)加え、1時間混合物を撹拌した。水を加え、その混合物を酢酸エチルおよびメタノールの混合物で抽出した。分取した有機層を水、食塩水で順次洗浄後減圧下濃縮し、N−ヒドロキシ−2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゼンカルボキシミド酸1−メチルヒドラジドを得た。
N−ヒドロキシ−2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゼンカルボキシミド酸1−メチルヒドラジド、2%アセトアルデヒド−N,N−ジメチルホルムアミド溶液(1.79g)、酢酸(10滴)およびジエチルエーテル(4mL)の混合物を還流下1時間撹拌した。室温に冷却し、水を加え、その混合物を酢酸エチルおよびメタノールで抽出した。有機層を水、食塩水で順次洗浄後、減圧下濃縮し、N−ヒドロキシ−2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゼンカルボキシミド酸1−メチル−2−エチリデンヒドラジドを得た。
N−ヒドロキシ−2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゼンカルボキシミド酸1−メチル−2−エチリデンヒドラジドおよび酢酸(2.7mL)の混合物を100℃で1時間撹拌した。室温に冷却し、混合物に水を加え、その混合物を酢酸エチルおよびメタノールで抽出した。有機層を水、食塩水で順次洗浄後、減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:20−90%酢酸エチル/ヘキサン、グラジェント溶出)で精製して表題化合物(263mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.30(3H, s), 3.53(3H, s), 4.03(3H, s), 5.12(2H, s), 6.80(1H, s), 7.25-7.50(7H, m), 7.50-7.65(3H, m), 7.81(1H, s)
参考例41−1
2−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンズアルデヒド(参考例18−3)(500mg)、N−メチル−1,2−フェニレンジアミン(169mg)およびメタノール(2.6mL)の混合物を撹拌しながらマイクロ波を照射し、150℃で10分間加熱した。混合物を減圧下濃縮した。残渣および1,4−ジオキサン(2.6mL)の混合物を還流下26時間撹拌し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:5−90%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製し、ヘキサン/酢酸エチル=1/1混合溶液で粉砕し、表題化合物(390mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.49(3H, s), 4.05(3H, s), 5.12(2H, s), 6.91(1H, s), 7.25-7.50(11H, m), 7.50-7.60(2H, m), 7.67(1H, d, J=8.0Hz), 7.81(1H, s)
参考例42−1
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシビフェニル
1−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−2−ブロモ−5−メトキシベンゼン(参考例20−1)(304mg)、フェニルボロン酸(153mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(41mg)、フッ化セシウム(271mg)、1,4−ジオキサン(1.8mL)、エタノール(0.54mL)および水(0.54mL)の混合物をアルゴン雰囲気下100℃で14時間撹拌した。室温に冷却後、混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、酢酸エチルで洗い出した。濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:25−67%酢酸エチル/ヘキサン、グラジェント溶出)で精製して、表題化合物(269mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.05(3H, s), 5.11(2H, s), 6.72(1H, s), 6.85-6.95(2H, m), 7.10-7.45(13H, m), 7.95(1H, s)
1−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−2−ブロモ−5−メトキシベンゼンおよびフェニルボロン酸の代わりに対応するアリールハライドおよびボロン酸を用い参考例42−1と同様の方法により、参考例42−2〜参考例42−9を合成した。これらを表9に示した。
Figure 2008308495
参考例42−2〜参考例42−8の物性値を以下に示した。
参考例42−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.06(3H, s), 5.12(2H, s), 6.65(1H, s), 7.00-7.05(2H, m), 7.20-7.50(12H, m), 7.93(1H, s)
参考例42−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.83(3H, s), 4.04(3H, s), 5.10(2H, s), 6.65-6.75(3H, m), 6.80-6.90(2H, m), 7.15-7.45(10H, m), 7.93(1H, s)
参考例42−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.09(3H, s), 5.07(1H, d, J=12.3Hz), 5.16(1H, d, J=12.3Hz), 6.49-6.51(1H, m), 6.78(1H, s), 6.82-6.94(4H, m), 7.14-7.18(3H, m), 7.29-7.36(5H, m), 7.44(1H, s), 7.69-7.71(1H, m), 8.03(1H, s)
参考例42−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.05(3H, s), 5.13(2H, s), 6.77(1H, s), 6.90-7.00(2H, m), 7.01(2H, d, J=1.9Hz), 7.20-7.30(2H, m), 7.30-7.45(7H, m), 7.88(1H, s)
参考例42−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.25-0.35(2H, m), 0.60-0.75(2H, m), 2.35-2.45(1H, m), 3.97(3H, s), 5.14(2H, s), 6.40(1H, s), 7.25-7.60(8H, m), 7.75-7.90(3H, m)
参考例42−7
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.05(3H, s), 5.12(2H, s), 6.66(1H, s), 6.80-6.90(2H, m), 7.00-7.50(10H, m), 7.94(1H, s), 8.30-8.50(2H, m)
参考例42−8
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.06(3H, s), 5.13(2H, s), 6.69(1H, s), 7.00-7.60(12H, m), 7.90(1H, s), 7.95(1H, s), 8.40-8.60(1H, m)
参考例43−1
2−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)ピラジン
1−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−2−ブロモ−5−メトキシベンゼン(参考例20−1)(569mg)、2−トリブチルスタンナニルピラジン(485mg)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(92mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)の混合物を撹拌しながらマイクロ波を照射し、180℃で15分間加熱した。混合物を水に注いだ。混合物をジエチルエーテルで抽出し、有機層を水で洗浄し減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:20−100%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(116mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.03(3H, s), 5.14(2H, s), 6.88(1H, s), 7.29-7.54(10H, m), 7.84(1H, s), 8.35(1H, br s), 8.52(1H, br s), 8.66(1H, br s)
1−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−2−ブロモ−5−メトキシベンゼンおよび2−トリブチルスタンナニルピラジンの代わりに対応するアリールハライドおよびアリールスズを用い参考例43−1と同様の方法により、参考例43−2〜参考例43−7を合成した。これらを表10に示した。
Figure 2008308495
参考例43−2〜参考例43−7の物性値を以下に示した。
参考例43−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.03(3H, s), 5.13(2H, s), 6.98(1H, s), 7.29-7.41(7H, m), 7.43(1H, d, J=3.3Hz), 7.45-7.52(1H, m), 7.61-7.67(2H, m), 7.71(1H, d, J=3.5Hz), 7.86(1H, s)
参考例43−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.06(3H, s), 5.16(2H, s), 7.05(1H, s), 7.30-7.55(10H, m), 7.64-7.70(2H, m), 7.87-7.93(3H, m)
参考例43−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.07(3H, s), 5.22(2H, s), 7.30-7.49(11H, m), 7.51-7.57(1H, m), 7.71-7.76(1H, m), 7.85-7.90(2H, m), 7.93(1H, s)
参考例43−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.03(3H, s), 5.18(2H, s), 7.18(1H, d, J=0.6Hz), 7.28(1H, s), 7.31-7.43(5H, m), 7.44-7.49(2H, m), 7.52-7.57(1H, m), 7.66(1H, d, J=0.6Hz), 7.81-7.86(3H, m)
参考例43−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.02(3H, s), 5.15(2H, s), 6.37(1H, dd, J=3.1, 1.9Hz), 6.66(1H, dd, J=3.5, 0.6Hz), 7.02(1H, s), 7.26-7.27(1H, m), 7.31-7.47(8H, m), 7.56-7.58(2H, m), 7.92(1H, s)
参考例43−7
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.04(3H, s), 5.12(2H, s), 6.85(1H, s), 6.95(1H, dd, J=5.1, 3.5Hz), 7.08(1H, dd, J=3.5, 1.3Hz), 7.20(1H, dd, J=5.1, 1.3Hz), 7.21-7.25(2H, m), 7.30-7.42(8H, m), 7.97(1H, s)
参考例44−1
3−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−カルボン酸アミド
3−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−カルボン酸メチル(参考例33−12)(468mg)、28%アンモニア水(0.9mL)およびテトラヒドロフラン(16mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:40−100%酢酸エチル/ヘキサン、グラジェント溶出)で精製し、表題化合物(209mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.97(3H, s), 5.17(2H, s), 7.30-7.50(6H, m), 7.55-7.80(4H, m), 7.85-7.95(2H, m), 8.48(1H, br s), 8.76(1H, br s)
参考例45−1
3−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−カルボニトリル
3−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−[1,2,4]オキサジアゾール−5−カルボン酸アミド(参考例44−1)(209mg)および1,4−ジオキサン(4.5mL)の混合物に0℃でピリジン(0.182mL)および無水トリフルオロ酢酸(0.126mL)を加え、その混合物を室温で15時間撹拌した。酢酸エチルを加え、混合物を2mol/L塩酸に注いだ。分取した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、表題化合物(194mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.02(3H, s), 5.17(2H, s), 7.06(1H, s), 7.30-7.70(8H, m), 7.74(1H, s), 7.85-8.00(2H, m)
参考例46−1および参考例46−2
5−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−テトラゾール(参考例46−1)
5−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−メチル−2H−テトラゾール(参考例46−2)
2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシベンゾニトリル(参考例21−1)(500mg)、トリメチルシリルアジド(0.347mL)、ジメチルスズオキシド(113mg)およびトルエン(3mL)の混合物を93℃で30分間、104℃で30分撹拌した。トリメチルシリルアジド(0.173mL)を加え、90℃で5.5時間撹拌し、トリメチルシリルアジド(0.347mL)およびジメチルスズオキシド(113mg)を加え、90℃で終夜撹拌し、さらにトリメチルシリルアジド(0.347mL)、ジメチルスズオキシド(108mg)およびジメチルスルホキシド(3mL)を加えて、90℃で1日混合物を撹拌した。室温に冷却した後、水を加え、混合物を塩化メチレンで抽出した。有機層を食塩水で洗浄後、減圧下濃縮した。残渣およびN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)の混合物に室温で炭酸カリウム(193mg)およびヨードメタン(0.082mL)を加え、その混合物を1.5時間撹拌した。炭酸カリウム(213mg)およびヨードメタン(0.082mL)を加え、室温で混合物を終夜撹拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルおよびメタノールの混合物で抽出した。有機層を水、食塩水で順次洗浄し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0−90%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して5−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−テトラゾール(参考例46−1)(70mg)および5−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−メチル−2H−テトラゾール(参考例46−2)(85mg)を得た。
参考例46−1〜参考例46−2の物性値を以下に示した。
参考例46−1
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.03(3H, s), 4.37(3H, s), 5.16(2H, s), 7.12(1H, s), 7.25-7.50(7H, m), 7.50-7.60(1H, m), 7.80-7.90(3H, m)
参考例46−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.85(3H, s), 4.04(3H, s), 5.13(2H, s), 6.75(1H, s), 7.25-7.70(10H, m), 7.76(1H, s)
参考例47−1
4−ベンゼンスルホニル−2−メトキシ−5−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)フェノール
3−(5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−フェニルスルファニルフェニル)−5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール(参考例33−3)(161mg)、m−クロロ過安息香酸(231mg)および塩化メチレン(10mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。混合物に1mol/Lチオ硫酸ナトリウム水溶液および酢酸エチルを加えた。分取した有機層を2mol/L水酸化ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し、3−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾールを得た。
3−(2−ベンゼンスルホニル−5−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾールおよび塩化メチレン(10mL)の混合物に四塩化チタン(85mg)を室温下で加え,その混合物を10分間撹拌した。1mol/L塩酸を加え、その混合物を塩化メチレンで抽出した。有機層を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10−100%酢酸エチル/ヘキサン、グラジェント溶出)で精製し、表題化合物(97mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.07(3H, s), 7.19(1H, s), 7.43-7.49(2H, m), 7.50-7.57(2H, m), 7.58-7.65(1H, m), 7.84(1H, s), 7.91(2H, m), 7.89-7.94(2H, m), 8.08-8.13(2H, m)
参考例48−1
2−メトキシ−5−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−4−(ナフタレン−1−スルホニル)フェノール
3−(5−ベンジルオキシ−2−ヨード−4−メトキシフェニル)−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール(参考例33−13)(300mg)、ナフタレン−2−チオール(137mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(33mg)、(オキシジ−2,1−フェニレン)ビス(ジフェニルホスフィン)(38mg)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(230mg)およびトルエン(10mL)の混合物を80℃で2時間撹拌した。室温まで冷却後、混合物をセライト(登録商標)層を通して濾過し、濾液を減圧下濃縮し、3−[5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−(ナフタレン−1−イルスルファニル)フェニル]−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾールを得た。
3−[5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−(ナフタレン−1−イルスルファニル)フェニル]−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール、m−クロロ過安息香酸(566mg)および塩化メチレン(10mL)の混合物を室温で2時間撹拌した。混合物に飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液および酢酸エチルを加えた。分取した有機層を2mol/L水酸化ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄し、減圧下濃縮し、3−[5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−(ナフタレン−1−スルホニル)フェニル]−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾールを得た。
3−[5−ベンジルオキシ−4−メトキシ−2−(ナフタレン−1−スルホニル)フェニル]−5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール、四塩化チタン(175mg)および塩化メチレン(10mL)の混合物を室温で15分間撹拌した。2mol/L塩酸(10mL)を加え、その混合物を塩化メチレンで抽出した。有機層を食塩水で洗浄後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10−100%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(160mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.05(3H, s), 7.01(1H, s), 7.39-7.56(3H, m), 7.83-7.91(1H, m), 7.94(1H, s), 7.99-8.12(2H, m), 8.33-8.43(1H, m)
ナフタレン−2−チオールの代わりに対応するチオールを用い参考例48−1と同様の方法により、参考例48−2〜参考例48−5を合成した。これらを表11に示した。
Figure 2008308495
参考例48−2〜参考例48−5の物性値を以下に示した。
参考例48−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.50-2.55(3H, m), 3.72-3.76(3H, m), 4.06-4.09(3H, m), 6.87-6.92(1H, m), 7.00-7.08(2H, m), 7.48-7.56(1H, m), 7.85(1H, dd, J=7.9, 1.6Hz), 7.93-7.97(1H, m)
参考例48−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.46(3H, s), 4.06(3H, s), 7.04-7.08(1H, m), 7.55-7.66(2H, m), 7.79-7.98(5H, m), 8.40-8.48(1H, m)
参考例48−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.34(6H, s), 2.62(3H, s), 4.04(3H, s), 7.05-7.08(1H, m), 7.12-7.17(1H, m), 7.45-7.48(2H, m), 7.74-7.78(1H, m)
参考例48−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.31(9H, s), 2.63(3H, s), 4.03(3H, s), 7.05(1H, s), 7.47(2H, d, J=8.8Hz), 7.74(1H, s), 7.83(2H, d, J=8.8Hz)
参考例49−1
6−(3,5−ジクロロベンゼンスルホニル)−4−メトキシビフェニル−3−オール
5−ベンジルオキシ−2−(3,5−ジクロロベンゼンスルホニル)−4−メトキシビフェニル(参考例42−5)(101mg)および塩化メチレン(3.4mL)の混合物に四塩化チタン(0.045mL)を室温下で加え,混合物を17分間撹拌した。1mol/L塩酸を加えた後、混合物を激しく撹拌した。分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0−67%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(80mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm::4.16(3H, s), 6.77(1H, br s), 6.85-6.95(2H, m), 6.97(2H, d, J=1.9Hz), 7.20-7.30(2H, m), 7.35-7.45(2H, m), 8.04(1H, s)
5−ベンジルオキシ−2−(3,5−ジクロロベンゼンスルホニル)−4−メトキシビフェニルの代わりに対応するベンジルエーテルを用い参考例49−1と同様の方法により、参考例49−2〜参考例49−64を合成した。これらを表12に示した。
Figure 2008308495
Figure 2008308495
Figure 2008308495
Figure 2008308495
Figure 2008308495
参考例49−2〜参考例49−64の物性値を以下に示した。
参考例49−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.08(3H, s), 6.02(1H, s), 6.75(1H, s), 6.85-6.95(2H, m), 7.10-7.30(7H, m), 7.30-7.40(1H, m), 7.95(1H, s)
参考例49−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.09(3H, s), 6.10(1H, s), 6.71(1H, s), 7.00-7.10(2H, m), 7.20-7.30(4H, m), 7.40-7.50(3H, m), 7.94(1H, s)
参考例49−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.83(3H, s), 4.07(3H, s), 6.01(1H, s), 6.65-6.75(3H, m), 6.80-6.90(2H, m), 7.15-7.25(4H, m), 7.35-7.40(1H, m), 7.93(1H, s)
参考例49−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.45(3H, s), 4.09(3H, s), 6.17(1H, s), 7.26(1H, s), 7.45-7.55(2H, m), 7.55-7.60(1H, m), 7.84(1H, s), 7.85-7.95(2H, m)
参考例49−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.83(3H, s), 4.07(3H, s), 6.30(1H, s), 7.00-7.10(1H, m), 7.40-7.60(3H, m), 7.65-7.75(2H, m), 7.81(1H, s)
参考例49−7
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.07(3H, s), 6.27(1H, br s), 6.90(1H, br s), 7.30-7.52(5H, m), 7.85(1H, s), 8.34(1H, br s), 8.52(1H, br s), 8.65(1H, br s)
参考例49−8
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.27(3H, d, J=1.0Hz), 4.07(3H, s), 6.11(1H, s), 6.70-6.80(1H, m), 7.30(1H, s), 7.40-7.60(3H, m), 7.75-7.90(3H, m)
参考例49−9
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.02-4.10(3H, m), 7.00-7.04(1H, m), 7.28-7.59(6H, m), 7.70-7.74(1H, m), 7.89-7.95(1H, m)
参考例49−10
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.30-2.40(3H, m), 4.07(3H, s), 6.12(1H, br s), 6.90-7.00(1H, m), 7.01(1H, s), 7.35-7.45(2H, m), 7.45-7.55(1H, m), 7.55-7.70(2H, m), 7.89(1H, s)
参考例49−11
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.16(3H, d, J=1.4Hz), 4.06(3H, s), 6.16(1H, s), 7.27(1H, s), 7.30-7.40(1H, m), 7.40-7.60(3H, m), 7.75-7.90(3H, m)
参考例49−12
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.06(3H, s), 7.00(1H, s), 7.33-7.40(2H, m), 7.42(1H, d, J=3.3Hz), 7.44-7.52(1H, m), 7.59-7.66(2H, m), 7.71(1H, d, J=3.4Hz), 7.87(1H, s)
参考例49−13
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.10(3H, s), 7.10(2H, s), 7.33(1H, m), 7.40-7.53(3H, m), 7.63-7.69(2H, m), 7.86-7.91(2H, m), 7.93(1H, s)
参考例49−14
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.32(3H, s), 4.08(3H, s), 6.15(1H, s), 6.44(1H, m), 7.07(1H, s), 7.35-7.45(2H, m), 7.45-7.55(1H, m), 7.60-7.70(2H, m), 7.92(1H, s)
参考例49−15
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.06(3H, s), 7.33-7.39(2H, m), 7.41-7.47(4H, m), 7.50-7.56(1H, m), 7.71-7.75(1H, m), 7.83-7.88(3H, m), 7.90(1H, s)
参考例49−16
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.62(3H, s), 4.06(3H, s), 6.10(1H, s), 7.09(1H, s), 7.40-7.60(3H, m), 7.77(1H, s), 7.80-7.95(2H, m)
参考例49−17
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.95(3H, s), 4.09(3H, s), 6.22(1H, br s), 6.86(1H, s), 7.40-7.70(5H, m), 7.78(1H, s)
参考例49−18
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.07(3H, s), 4.37(3H, s), 6.11(1H, s), 7.12(1H, s), 7.40-7.60(3H, m), 7.80-7.90(3H, m)
参考例49−19
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.60(3H, s), 4.01(3H, s), 6.94(1H, s), 7.20-7.60(8H, m), 7.60-7.75(2H, m)
参考例49−20
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.40-2.50(3H, m), 4.06(3H, s), 6.20-6.30(1H, m), 6.96(1H, s), 7.30-7.45(2H, m), 7.45-7.55(1H, m), 7.55-7.65(2H, m), 7.84(1H, s)
参考例49−21
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.06(3H, s), 7.18(1H, s), 7.43-7.49(2H, m), 7.50-7.57(1H, m), 7.66(1H, s), 7.81-7.85(3H, m), 8.00-8.04(1H, m)
参考例49−22
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.30(3H, s), 3.64(3H, s), 4.03(3H, s), 6.75-6.90(1H, m), 7.35-7.50(2H, m), 7.50-7.65(3H, m), 7.70-7.80(1H, m)
参考例49−23
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.80(3H, s), 2.25(3H, s), 4.09(3H, s), 6.84(1H, s), 7.35-7.45(2H, m), 7.45-7.60(3H, m), 7.95(1H, s)
参考例49−24
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.64(3H, s), 4.05(3H, s), 6.09(1H, s), 7.05-7.20(3H, m), 7.75(1H, s), 7.90-8.00(2H, m)
参考例49−25
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.98-4.07(3H, m), 7.10(1H, d, J=1.4Hz), 7.43-7.60(3H, m), 7.75(1H, d, J=1.4Hz), 7.87-7.95(2H, m), 8.76(1H, s)
参考例49−26
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.18-1.29(4H, m), 2.16-2.25(1H, m), 4.02(3H, s), 6.33(1H, br s), 7.07(1H, s), 7.42-7.58(3H, m), 7.76(1H, s), 7.83-7.91(2H, m)
参考例49−27
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.09(3H, s), 6.16(1H, s), 7.16(1H, s), 7.40-7.65(3H, m), 7.82(1H, s), 7.85-7.95(2H, m)
参考例49−28
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.05-2.20(10H, m), 2.90-3.05(1H, m), 4.05(3H, s), 6.09(1H, s), 7.12(1H, s), 7.40-7.50(2H, m), 7.50-7.60(1H, m), 7.79(1H, s), 7.85-7.95(2H, m)
参考例49−29
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.07(3H, s), 6.13(1H, s), 7.21(1H, s), 7.40-7.65(6H, m), 7.82(1H, s), 7.90-8.00(2H, m), 8.05-8.10(1H, m)
参考例49−30
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.09(3H, s), 6.16(1H, br s), 7.20(1H, s), 7.45-7.65(5H, m), 7.85-8.10(4H, m), 7.86(1H, s)
参考例49−31
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.08(3H, s), 6.14(1H, br s), 7.12(1H, s), 7.40-7.60(5H, m), 7.84(1H, s), 7.85-7.95(2H, m), 8.00-8.10(2H, m)
参考例49−32
H-NMR(CDCl3)δ ppm:0.35-0.45(2H, m), 0.65-0.75(2H, m), 2.35-2.45(1H, m), 4.00(3H, s), 5.96(1H, s), 6.48(1H, s), 7.40-7.60(3H, m), 7.75-7.90(3H, m)
参考例49−33
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.51(3H, s), 4.08(3H, s), 6.14(1H, s), 7.13(1H, s), 7.30-7.55(3H, m), 7.95-8.10(2H, m)
参考例49−34
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.64(3H, s), 4.07(3H, s), 6.14(1H, s), 7.13(1H, s), 7.35-7.45(1H, m), 7.45-7.55(1H, m), 7.70-7.85(2H, m), 7.90-7.95(1H, m)
参考例49−35
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.63(3H, s), 4.06(3H, s), 6.12(1H, s), 7.12(1H, s), 7.40-7.50(2H, m), 7.75(1H, s), 7,80-7.90(2H, m)
参考例49−36
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.25(3H, s), 4.08(3H, s), 6.18(1H, s), 6.31(1H, s), 7.02(1H, s), 7.25-7.40(2H, m), 7.40-7.50(1H, m), 7.85-7.95(1H, m), 8.02(1H, s)
参考例49−37
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.63(6H, m), 4.07(3H, s), 6.19(1H, s), 7.14(1H, s), 7.79(1H, s), 7.99-8.05(4H, m)
参考例49−38
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.64(3H, s), 4.07(3H, s), 6.22(1H, s), 7.18(1H, s), 7.76-7.79(3H, m), 8.03-8.05(2H, m)
参考例49−39
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.08(3H, s), 6.24(1H, s), 7.18(1H, s), 7.52-7.63(3H, m), 7.73(1H, s), 7.91-7.93(2H, m)
参考例49−40
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.98(3H, s), 7.22(1H, s), 7.36-7.57(7H, m), 7.67-7.82(5H, m), 10.82(1H, s)
参考例49−41
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.51(3H, s), 4.06(3H, s), 6.38(1H, br s), 7.23(1H, s), 7.25-7.40(3H, m), 7.97(1H, s)
参考例49−42
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.59(3H, s), 3.89(3H, s), 4.05(3H, s), 7.10(1H, s), 7.50-7.61(3H, m), 7.89(1H, s), 7.95-8.01(1H, m)
参考例49−43
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.39(3H, s), 2.63(3H, s), 4.03(3H, s), 7.06(1H, s), 7.23-7.29(2H, m), 7.72-7.79(3H, m)
参考例49−44
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.36(3H, s), 4.09(3H, s), 6.17(1H, s), 6.41(1H, s), 7.07(1H, s), 7.40-7.55(2H, m), 7.72(1H, d, J=2.3Hz), 7.87(1H, s)
参考例49−45
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.64(3H, s), 3.07(3H, s), 4.08(3H, s), 6.19(1H, s), 7.18(1H, s), 7.78(1H, s), 8.00-8.10(2H, m), 8.10-8.20(2H, m)
参考例49−46
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.11(3H, s), 6.07(1H, s), 6.73-6.75(1H, m), 6.84-6.87(3H, m), 6.92-6.98(2H, m), 7.15-7.19(3H, m), 7.41(1H, s), 7.69-7.71(1H, m), 8.03(1H, s)
参考例49−47
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.65(3H, s), 4.07(3H, s), 6.14(1H, s), 7.15(1H, s), 7.55(1H, d, J=8.2Hz), 7.70-7.80(2H, m), 8.05(1H, d, J=2.4Hz)
参考例49−48
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.97(3H, s), 7.11(1H, s), 7.58-7.70(4H, m), 7.89-7.92(2H, m), 10.88(1H, br), 12.55(1H, br)
参考例49−49
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.62(3H, s), 4.07(3H, s), 6.15(1H, s), 7.15(1H, s), 7.70-7.80(3H, m), 8.00-8.10(2H, m)
参考例49−50
H-NMR(CD3OD)δ ppm:4.03(3H, s), 6.64(1H, s), 6.90-7.10(2H, m), 7.20-7.40(4H, m), 7.40-7.60(1H, m), 7.86(1H, s), 8.30-8.40(2H, m)
参考例49−51
H-NMR(CD3OD)δ ppm:4.04(3H, s), 6.66(1H, s), 7.00-7.60(7H, m), 7.89(1H, s), 7.94-8.02(1H, m), 8.40-8.50(1H, m)
参考例49−52
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.18(3H, s), 7.40-7.80(6H, m), 7.80-8.00(2H, m), 8.00-8.40(3H, m)
参考例49−53
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.45(9H, s), 4.05(3H, s), 7.13(1H, s), 7.35-7.60(3H, m), 7.79(1H, s), 7.80-7.95(2H, m)
参考例49−54
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.00-1.20(3H, m), 1.80-2.00(2H, m), 2.80-3.00(2H, m), 4.05(3H, s), 7.11(1H, s), 7.40-7.60(3H, m), 7.77(1H, s), 7.80-8.00(2H, m)
参考例49−55
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.54(3H, s), 4.05(3H, s), 4.73(2H, s), 6.11(1H, s), 7.13(1H, s), 7.40-7.60(3H, m), 7.77(1H, s), 7.80-8.00(2H, m)
参考例49−56
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.07(3H, s), 4.10(3H, s), 6.12(1H, s), 7.15(1H, s), 7.40-7.60(3H, m), 7.79(1H, s), 7.90-8.00(2H, m)
参考例49−57
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.07(3H, s), 6.17(1H, s), 7.11(1H, s), 7.40-7.65(3H, m), 7.75(1H, s), 7.80-8.00(2H, m)
参考例49−58
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.96(3H, s), 6.99(1H, s), 7.30-8.00(6H, m), 8.45(1H, br s), 8.70(1H, br s)
参考例49−59
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.34(3H, s), 4.09(3H, s), 6.20(1H, s), 6.43(1H, s), 7.07(1H, s), 7.30-7.40(1H, m), 7.40-7.55(2H, m), 7.55-7.65(1H, m), 7.90(1H, s)
参考例49−60
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.34(3H, s), 4.08(3H, s), 6.18(1H, s), 6.40(1H, s), 7.06(1H, s), 7.30-7.50(2H, m), 7.50-7.70(2H, m), 7.88(1H, s)
参考例49−61
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.08(3H, s), 6.11(1H, s), 7.20-7.24(2H, m), 7.39-7.53(5H, m), 7.58-7.63(4H, m), 8.00(1H, s)
参考例49−62
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.06(3H, s), 6.05(1H, s), 6.36(1H, dd, J=3.1, 1.9Hz), 6.65(1H, dd, J=3.5, 0.9Hz), 7.05(1H, s), 7.25-7.27(1H, m), 7.32-7.35(2H, m), 7.43-7.47(1H, m), 7.55-7.58(2H, m), 7.92(1H, s)
参考例49−63
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.07(3H, s), 6.02(1H, s), 6.89(1H, s), 6.94(1H, dd, J=5.1, 3.5Hz), 7.09(1H, dd, J=3.5, 1.3Hz), 7.19(1H, dd, J=5.1, 1.3Hz), 7.21-7.26(2H, m), 7.31-7.33(2H, m), 7.38-7.42(1H, m), 7.97(1H, s)
参考例49−64
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.96(3H, s), 7.06(1H, s), 7.58-7.61(2H, m), 7.65-7.69(2H, m), 7.87-7.89(2H, m), 10.89(1H, s), 12.65(1H, br)
参考例50−1
4−ベンゼンスルホニル−2−ベンジルオキシ−5−(5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタオキサゾール−2−イル)フェノール
2−(2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシフェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタオキサゾール(参考例17−1)(420mg)、塩化メチレン(3mL)、水(0.75mL)およびトリフルオロ酢酸(3mL)の混合物を室温下で1時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、残渣にトルエンを加え減圧下濃縮する操作を2回繰り返した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:25−55%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(329mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.50-2.73(6H, m), 5.29(2H, s), 7.30(1H, s), 7.41-7.54(8H, m), 7.74-7.76(2H, m), 7.93(1H, s)
参考例50−2
4−ベンゼンスルホニル−2−ベンジルオキシ−5−(3aR,6aS)−4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−シクロペンタオキサゾール−2−イルフェノール
2−(2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシフェニル)−5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタオキサゾールの代わりに(3aR,6aS)−2−(2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシフェニル)−4,5,6,6a−テトラヒドロ−3aH−シクロペンタオキサゾール(参考例16−1)を用い参考例50−1と同様の方法により表題化合物を合成した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.70-1.85(4H, m), 2.07-2.12(1H, m), 2.17-2.21(1H, m), 4.75-4.78(1H, m), 5.23(2H, s), 5.38-5.40(1H, m), 7.35-7.46(8H, m), 7.52-7.56(2H, m), 7.69-7.71(2H, m)
参考例51−1
4−ベンゼンスルホニル−2−ベンジルオキシ−5−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)フェノール
4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸(参考例9−1)(991mg)、酢酸ヒドラジド(204mg)およびN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)の混合物に1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(575mg)を加え、その混合物を室温で12時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、2mol/L塩酸に注いだ。分取した有機層を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮し4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸N'−アセチルヒドラジド(1.07g)を得た。
トリフェニルホスフィン(1.55g)、四塩化炭素(1.8mL)および塩化メチレン(30mL)の混合物を室温で20分撹拌し、4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−2−フェニルスルファニル安息香酸N'−アセチルヒドラジド(1.07g)を加え、その混合物を室温で4時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、2mol/L塩酸に注いだ。有機層を水、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:20−60%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して、2−(4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−2−フェニルスルファニルフェニル)−5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール(890mg)を得た。
2−(4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシ−2−フェニルスルファニルフェニル)−5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール(890mg)および塩化メチレン(15mL)の混合物に0℃でm−クロロ過安息香酸(2.2g)を加え、その混合物を室温下3時間撹拌した。混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液および酢酸エチルを加えた。分取した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、食塩水で順次洗浄し、減圧下濃縮し、2−(2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシフェニル)−5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾールを得た。
2−(2−ベンゼンスルホニル−4−ベンジルオキシ−5−メトキシメトキシフェニル)−5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール、塩化メチレン(5mL)、水(1mL)およびトリフルオロ酢酸(5mL)の混合物を室温下で30分間撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、残渣にトルエンを加え減圧下濃縮した。残渣を50%ジエチルエーテル/ヘキサンで粉砕した。得られた固体を50%ジエチルエーテル/ヘキサンで洗浄し、表題化合物を(754mg)を得た。
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.51(3H, s), 5.40(2H, s), 7.12(1H, s), 7.36-7.76(10H, m), 7.82(1H, s), 10.97(1H, br)
参考例52−1
6−メトキシ−3−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−4−(ナフタレン−1−スルホニル)−2−ニトロフェノール
2−メトキシ−5−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−4−(ナフタレン−1−スルホニル)フェノール(参考例48−1)(160mg)および塩化メチレン(10mL)の混合物に発煙硝酸(20μL)を室温にて加え、その混合物を10分間撹拌した。混合物にヘキサンを加え、不溶物を濾取し、表題化合物(124mg)を得た。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.47(3H, s), 4.13(3H, s), 7.46-7.59(3H, m), 7.88-8.33(5H, m)
2−メトキシ−5−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−4−(ナフタレン−1−スルホニル)フェノールの代わりに対応するフェノール用い参考例52−1と同様の方法により、参考例52−2〜参考例52−73を合成した。これらを表13に示した。
Figure 2008308495
Figure 2008308495
Figure 2008308495
Figure 2008308495
Figure 2008308495
Figure 2008308495
参考例52−2〜参考例52−73の物性値を以下に示した。
参考例52−2
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.15(3H, s), 6.67(1H, br s), 6.80-6.90(2H, m), 7.10-7.25(6H, m), 7.25-7.35(1H, m), 7.40-7.50(1H, m), 8.11(1H, s)
参考例52−3
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.17(3H, s), 6.92(1H, br s), 6.95-7.05(2H, m), 7.15-7.25(2H, m), 7.25-7.35(2H, m), 7.40-7.55(3H, m), 8.11(1H, s)
参考例52−4
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.81(3H, s), 4.15(3H, s), 6.60-6.70(3H, m), 6.70-6.80(2H, m), 7.15-7.30(4H, m), 7.40-7.50(1H, m), 8.09(1H, s)
参考例52−5
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.50(3H, s), 4.12(3H, s), 7.50-7.60(2H, m), 7.60-7.70(1H, m), 7.80-7.90(3H, m), 9.88(1H, br)
参考例52−6
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.87(3H, s), 4.14(3H, s), 7.40-7.50(2H, m), 7.50-7.65(3H, m), 7.96(1H, s)
参考例52−7
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.14(3H, s), 7.30-7.54(2H, m), 8.03(1H, s), 8.20-8.26(1H, m), 8.53(1H, br s), 8.72(1H, br s)
参考例52−8
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.36(3H, d, J=1.2Hz), 4.12(3H, s), 6.80-6.90(1H, m), 7.40-7.55(2H, m), 7.55-7.65(1H, m), 7.75-7.85(2H, m), 7.92(1H, s)
参考例52−9
MS:375(M-1)
参考例52−10
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.20-2.30(3H, m), 4.15(3H, s), 7.05-7.15(1H, m), 7.30-7.45(2H, m), 7.45-7.60(3H, m), 8.05(1H, s)
参考例52−11
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.18(3H, br s), 4.10(3H, br s), 7.35-7.65(4H, m), 7.65-8.00(3H, m)
参考例52−12
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.09(3H, s), 7.34-7.41(2H, m), 7.47-7.53(3H, m), 7.55(1H, d, J=3.3Hz), 7.69(1H, d, J=3.3Hz), 7.92(1H, s)
参考例52−13
MS:441(M-1)
参考例52−14
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.24(3H, s), 4.11(3H, s), 6.31(1H, s), 7.50-7.65(2H, m), 7.65-7.75(3H, m), 7.94(1H, s)
参考例52−15
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.15(3H, s), 7.38-7.48(4H, m), 7.53-7.61(2H, m), 7.69-7.77(3H, m), 7.98(1H, s), 9.82(1H, br s)
参考例52−16
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.66(3H, s), 4.10(3H, s), 7.55-7.80(3H, m), 7.85-7.95(3H, m)
参考例52−17
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.76(3H, s), 3.90(3H, s), 7.10(1H, s), 7.40-7.65(5H, m)
参考例52−18
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.77(3H, s), 4.36(3H, s), 7.19(1H, s), 7.50-7.65(3H, m), 7.65-7.80(2H, m)
参考例52−19
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.57(3H, s), 4.12(3H, s), 7.25-7.80(9H, m), 7.90(1H, s)
参考例52−20
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.40-2.50(3H, m), 4.09(3H, s), 6.15-6.25(1H, m), 7.50-7.60(2H, m), 7.60-7.75(3H, m), 7.91(1H, s), 11.50-12.50(1H, br s)
参考例52−21
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.10(3H, s), 7.46-7.54(2H, m), 7.55-7.62(1H, m), 7.76-7.81(2H, m), 7.83(1H, s), 7.88(1H, s)
参考例52−22
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.16(3H, s), 3.52(3H, s), 4.10(3H, s), 7.50-7.65(4H, m), 7.65-7.75(1H, m), 7.88(1H, br s)
参考例52−23
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:1.51(3H, s), 2.18(3H, s), 4.13(3H, s), 7.45-7.65(4H, m), 7.65-7.75(1H, m), 7.97(1H, s)
参考例52−24
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.10(3H, s), 7.44-7.66(6H, m), 7.83-7.90(3H, m), 8.09-8.13(2H, m)
参考例52−25
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.11(3H, s), 7.48-7.65(3H, m), 7.80-7.91(3H, m), 8.86(1H, s), 9.31(1H, br s)
参考例52−26
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.22-1.32(4H, m), 2.19-2.29(1H, m), 4.11(3H, s), 7.47-7.64(3H, m), 7.79-7.85(2H, m), 7.92(1H, s), 9.19(1H, br s)
参考例52−27
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:4.11(3H, s), 7.55-7.80(3H, m), 7.80-7.95(3H, m)
参考例52−28
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:1.20-1.80(8H, m), 1.90-2.10(2H, m), 3.05-3.25(1H, m), 4.10(3H, s), 7.55-7.80(3H, m) 7.85-8.00(3H, m)
参考例52−29
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:4.10(3H, s), 7.55-8.00(9H, m), 8.05-8.10(1H, m)
参考例52−30
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:4.14(3H, s), 7.60-7.80(4H, m), 7.85-7.95(3H, m), 7.97(1H, s), 8.00-8.10(2H, m)
参考例52−31
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:4.13(3H, s), 7.60-8.00(8H, m), 8.05-8.15(2H, m)
参考例52−32
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:0.20-0.30(2H, m), 0.60-0.75(2H, m), 1.50-1.65(1H, m), 4.01(3H, s), 7.50-7.80(3H, m), 7.80-7.95(3H, m), 11.50-11.80(1H, br)
参考例52−33
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:4.09(3H, s), 7.50-7.80(4H, m), 7.95(1H, s)
参考例52−34
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.67(3H, s), 4.10(3H, s), 7.60-7.70(1H, m), 7.75-7.85(1H, m), 7.85-8.00(3H, m)
参考例52−35
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.67(3H, s), 4.10(3H, s), 7.65-7.75(2H, m), 7.85-7.95(3H, m)
参考例52−36
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.14(3H, s), 4.08(3H, s), 6.23(1H, s), 7.40-7.55(1H, m), 7.55-7.75(3H, m), 7.94(1H, s)
参考例52−37
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.53(3H, s), 3.77(3H, s), 4.11(3H, s), 6.90-6.95(1H, m), 7.01-7.07(1H, m), 7.51-7.59(1H, m), 7.64-7.69(1H, m), 8.04(1H, s)
参考例52−38
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.43(3H, s), 4.13(3H, s), 7.39-8.08(7H, m), 8.35-8.39(1H, m)
参考例52−39
MS:418(M-1)
参考例52−40
MS:446(M-1)
参考例52−41
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.55(3H, s), 4.15(3H, s), 7.35-7.45(3H, m), 8.14(1H, s)
参考例52−42
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.61(3H, s), 3.90(3H, s), 4.15(3H, s), 7.25-7.30(1H, m), 7.55-7.70(2H, m), 7.95-8.05(1H, m), 8.17(1H, s)
参考例52−43
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.42(3H, s), 2.66(3H, s), 4.10(3H, s), 7.25-7.35(2H, m), 7.65-7.75(2H, m), 7.89(1H, s)
参考例52−44
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.26(3H, s), 4.11(3H, s), 6.41(1H, s), 7.66(1H, dd, J=8.5, 2.2Hz), 7.86(1H, d, J=8.5Hz), 7.88(1H, d, J=2.2Hz), 7.95(1H, s)
参考例52−45
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.68(3H, s), 3.33(3H, s), 4.12(3H, s), 7.94(1H, s), 8.10-8.25(4H, m)
参考例52−46
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.69(3H, s), 4.13(3H, s), 7.55-7.62(1H, m), 7.64-7.72(1H, m), 7.84-7.89(1H, m), 7.92-7.97(1H, m), 9.01-9.06(1H, m)
参考例52−47
MS:458(M-1)
参考例52−48
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.16(3H, s), 6.77(1H, br s), 6.85-6.95(2H, m), 6.97(2H, d, J=1.9Hz), 7.20-7.30(2H, m), 7.35-7.45(2H, m), 8.04(1H, s)
参考例52−49
H-NMR(CDCl3)δ ppm:2.66(3H, s), 4.13(3H, s), 7.70-7.85(2H, m), 7.89(1H, s), 7.95-8.05(2H, m), 9.09(1H, s)
参考例52−50
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.10(3H, s), 6.50-7.00(2H, m), 7.00-7.80(5H, m), 7.95(1H, s), 8.30-8.60(2H, m)
参考例52−51
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.11(3H, s), 7.00-7.50(6H, m), 7.50-7.70(1H, m), 7.80-7.90(1H, m), 7.97(1H, s), 8.50-8.60(1H, m), 12.08(1H, br s)
参考例52−52
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.17(3H, s), 6.83(1H, br s), 7.00(1H, s), 7.00-7.10(2H, m), 7.30-7.45(3H, m), 7.60-7.75(2H, m), 8.15(1H, s)
参考例52−53
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.50(9H, s), 4.10(3H, s), 7.40-7.70(3H, m), 7.80-8.00(3H, m)
参考例52−54
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.00-1.20(3H, m), 1.80-2.00(2H, m), 2.80-3.00(2H, m), 4.11(3H, s), 7.40-7.70(3H, m), 7.80-8.00(3H, m)
参考例52−55
H-NMR(CDCl3)δ ppm:3.54(3H, s), 4.11(3H, s), 4.78(2H, s), 7.40-7.70(3H, m), 7.80-8.00(3H, m)
参考例52−56
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.00-4.20(6H, m), 7.40-7.70(3H, m), 7.80-7.95(3H, m)
参考例52−57
H-NMR(CDCl3)δ ppm:4.12(3H, s), 7.50-8.00(6H, m), 9.82(1H, br s)
参考例52−58
MS:419(M-1)
参考例52−59
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.26(3H, s), 4.13(3H, s), 6.37(1H, s), 7.50-7.90(4H, m), 7.97(1H, s)
参考例52−60
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.25(3H, s), 4.11(3H, s), 6.36(1H, s), 7.60-7.80(4H, m), 7.93(1H, s)
参考例52−61
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:4.06(3H, s), 7.34(1H, s), 7.51-7.55(2H, m), 7.66-7.70(3H, m), 7.75-7.79(1H, m), 7.82-7.86(3H, m), 7.87(1H, s)
参考例52−62
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:4.09(3H, s), 6.32(1H, dd, J=3.2, 0.6Hz), 6.49(1H, dd, J=3.5, 1.9Hz), 7.48-7.66(6H, m), 7.93(1H, s), 11.98(1H, br)
参考例52−63
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:4.10(3H, s), 6.58(1H, dd, J=3.5, 1.3Hz), 6.93(1H, dd, J=5.1, 3.5Hz), 7.32-7.62(6H, m), 7.98(1H, s), 11.96(1H, br)
参考例52−64
MS:392(M-1)
参考例52−65
MS:392(M-1)
参考例52−66
MS:440(M-1)
参考例52−67
MS:451(M-1)
参考例52−68
MS:393(M-1)
参考例52−69
MS:415(M-1)
参考例52−70
MS:432(M-1)
参考例52−71
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.58(3H, s), 5.56(2H, s), 7.38-7.74(10H, m), 7.92(1H, s)
参考例52−72
MS:493(M-1)
参考例52−73
MS:493(M+1)
実施例1−1
4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−5−(ナフタレン−1−スルホニル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール(化合物1−1)
6−メトキシ−3−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−4−(ナフタレン−1−スルホニル)−2−ニトロフェノール(参考例52−1)(164mg)および酢酸エチル(10mL)の混合物に室温下、塩化アルミニウム(164mg)を加え、続いてピリジン(0.196mL)を滴下した。混合物を2時間加熱還流した。室温に冷却し、混合物に1mol/L塩酸を加えた。分取した有機層を食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をジエチルエーテルとヘキサンで粉砕し表題化合物(124mg)を得た。
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.68(3H, s), 7.59-7.71(3H, m), 7.88(1H, s), 7.92-7.98(1H, m), 8.10-8.15(1H, m), 8.17-8.23(1H, m), 8.30-8.35(1H, m)
6−メトキシ−3−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−4−(ナフタレン−1−スルホニル)−2−ニトロフェノールの代わりに対応する3−ニトロベンゼン−1−メトキシ−2−オールを用い、実施例1−1と同様の方法により、化合物1−2〜化合物1−70を合成した。これらを表14に示した。
Figure 2008308495
Figure 2008308495
Figure 2008308495
Figure 2008308495
Figure 2008308495
化合物1−2〜化合物1−70の物性値を以下に示した。
化合物1−2
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:6.65-6.75(2H, m), 7.10-7.20(4H, m), 7.25-7.40(3H, m), 7.55-7.60(1H, m), 7.91(1H, s), 11.30(1H, br), 11.46(1H, br)
化合物1−3
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:6.90-7.00(2H, m), 7.20-7.30(2H, m), 7.35-7.45(2H, m), 7.55-7.70(3H, m), 7.87(1H, s), 11.51(1H, br), 11.63(1H, br)
化合物1−4
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.76(3H, s), 6.55-6.65(2H, m), 6.65-6.75(2H, m), 7.10-7.20(2H, m), 7.30-7.45(2H, m), 7.50-7.60(1H, m), 7.88(1H, s), 11.35(2H, br)
化合物1−5
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.39(3H, s), 7.60-7.70(3H, m), 7.70-7.85(3H, m)
化合物1−6
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.78(3H, s), 7.50-7.65(4H, m), 7.65-7.75(1H, m), 7.78(1H, s)
化合物1−7
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.34-7.69(5H, m), 7.78(1H, s), 8.42-8.68(3H, m)
化合物1−8
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.25(3H, d, J=0.8Hz), 6.90-6.95(1H, m), 7.55-7.80(6H, m)
化合物1−9
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.03(1H, s), 7.48-7.71(5H, m), 7.85(1H, s), 8.36(1H, s)
化合物1−10
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.20-2.25(3H, m), 7.40-7.60(5H, m), 7.60-7.75(1H, m), 7.84(1H, s), 11.00-12.50(2H, br)
化合物1−11
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.07(3H, s), 7.50-7.85(6H, m), 7.90(1H, s)
化合物1−12
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.50-7.54(4H, m), 7.63-7.68(1H, m), 7.76(1H, d, J=3.2Hz), 7.94(2H, d, J=3.2Hz)
化合物1−13
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.47-7.71(7H, m), 7.81(1H, s), 7.91-7.97(1H, m), 8.13-8.19(1H, m)
化合物1−14
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.23(3H, s), 6.29(1H, s), 7.45-7.75(5H, m), 7.83(1H, s)
化合物1−15
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.42-7.55(2H, m), 7.64-7.84(8H, m)
化合物1−16
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.65(3H, s), 7.60-7.85(6H, m)
化合物1−17
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.94(3H, s), 7.50-7.65(4H, m), 7.65-7.75(2H, m)
化合物1−18
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:4.40(3H, s), 7.55-7.65(2H, m), 7.65-7.75(3H, m), 7.80(1H, s)
化合物1−19
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.57(3H, s), 7.20-7.55(6H, m), 7.55-7.70(3H, m), 7.75(1H, s)
化合物1−20
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.40-2.45(3H, m), 6.15-6.25(1H, m), 7.45-7.70(5H, m), 7.80(1H, s)
化合物1−21
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.34(1H, d, J=0.9Hz), 7.61-7.66(2H, m), 7.70-7.75(1H, m), 7.75(1H, s), 7.76-7.79(2H, m), 8.25(1H, d, J=0.9Hz)
化合物1−22
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.15(3H, s), 3.52(3H, s), 7.45-7.60(4H, m), 7.65-7.75(1H, m), 7.77(1H, s)
化合物1−23
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:1.52(3H, s), 2.16(3H, s), 7.40-7.50(2H, m), 7.50-7.60(2H, m), 7.65-7.75(1H, m), 7.90(1H, s)
化合物1−24
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.62-7.81(6H, m), 7.82-7.87(3H, m), 8.08-8.12(2H, m)
化合物1−25
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.62-7.67(2H, m), 7.69-7.76(3H, m), 7.80-7.85(2H, m), 9.79(1H, s)
化合物1−26
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:1.00-1.10(2H, m), 1.25-1.37(2H, m), 2.32-2.44(1H, m), 7.58-7.76(3H, m), 7.76-7.85(3H, m), 11.84(1H, br s)
化合物1−27
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.60-7.70(2H, m), 7.70-7.85(4H, m)
化合物1−28
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:1.20-1.80(8H, m), 1.90-2.05(2H, m), 3.00-3.20(1H, m), 7.55-7.85(6H, m)
化合物1−29
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.60-7.90(9H, m), 8.05-8.10(1H, m)
化合物1−30
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.60-7.90(8H, m), 8.00-8.10(2H, m)
化合物1−31
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.60-7.85(8H, m), 8.05-8.15(2H, m)
化合物1−32
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:0.20-0.35(2H, m), 0.60-0.75(2H, m), 1.40-1.60(1H, m), 7.55-7.90(6H, m), 10.50-11.50(2H, m)
化合物1−33
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.50-7.60(1H, m), 7.60-7.80(3H, m), 7.89(1H, s)
化合物1−34
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.66(3H, s), 7.60-7.70(1H, m), 7.70-7.85(4H, m)
化合物1−35
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.65(3H, s), 7.65-7.90(5H, m)
化合物1−36
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.14(3H, s), 6.20(1H, s), 7.40-7.50(1H, m), 7.55-7.70(3H, m), 7.90(1H, s)
化合物1−37
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.55(3H, s), 3.79(3H, s), 7.09-7.20(2H, m), 7.51-7.56(1H, m), 7.64-7.71(1H, m), 7.92(1H, s), 11.70(1H, br s)
化合物1−38
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.55(3H, s), 7.65-8.26(7H, m), 8.46(1H, s)
化合物1−39
MS:404(M-1)
化合物1−40
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:1.30(9H, s), 2.70(3H, s), 7.30-8.02(5H, m)
化合物1−41
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.49(3H, s), 7.60-7.70(3H, m), 7.87(1H, s)
化合物1−42
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.55(3H, s), 3.72(3H, s), 7.65-7.85(5H, m)
化合物1−43
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.39(3H, s), 2.64(3H, s), 7.40-7.45(2H, m), 7.65-7.70(2H, m), 7.72(1H, s)
化合物1−44
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.25(3H, s), 6.40(1H, s), 7.58(1H, dd, J=8.5, 2.2Hz), 7.75(1H, d, J=2.2Hz), 7.80-7.90(2H, m)
化合物1−45
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.65(3H, s), 3.31(3H, s), 7.78(1H, s), 8.00-8.10(2H, m), 8.10-8.25(2H, m)
化合物1−46
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:6.75-6.85(2H, m), 7.07(2H, d, J=1.9Hz), 7.15-7.25(2H, m), 7.35-7.45(1H, m), 7.87(1H, t, J=1.9Hz), 7.89(1H, s), 11.43(2H, br)
化合物1−47
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.67(3H, s), 7.74-7.81(2H, m), 7.91-7.95(1H, m), 8.01-8.04(1H, m)
化合物1−48
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.66(3H, s), 7.46-7.51(2H, m), 7.76(1H, s), 7.85-7.90(2H, m)
化合物1−49
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.64(3H, s), 7.78(1H, s), 7.95-8.05(4H, m)
化合物1−50
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:6.80-7.00(2H, m), 7.20-7.50(4H, m), 7.50-7.70(1H, m), 7.87(1H, s), 8.40-8.60(2H, m), 11.48(1H, br s)
化合物1−51
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.00-7.50(6H, m), 7.50-7.70(1H, m), 7.90(1H, s), 7.95-8.05(1H, m), 8.50-8.70(1H, m), 11.48(1H, br s)
化合物1−52
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:6.88(1H, s), 7.20-7.50(6H, m), 7.50-7.65(1H, m), 7.70-8.00(3H, m), 11.00-12.50(2H, br s)
化合物1−53
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:1.38(9H, s), 7.55-7.75(3H, m), 7.77(1H, s), 7.80-7.85(2H, m)
化合物1−54
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:0.80-1.00(3H, m), 1.60-1.85(2H, m), 2.90-3.05(2H, m), 7.55-7.90(6H, m), 11.78(1H, br s)
化合物1−55
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:3.39(3H, s), 4.83(2H, s), 7.50-8.00(6H, m)
化合物1−56
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:4.02(3H, s), 7.50-7.90(6H, m)
化合物1−57
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.50-8.00(6H, m)
化合物1−58
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.60-8.00(6H, m), 8.54(1H, br s), 8.82(1H, br s)
化合物1−59
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.24(3H, s), 6.36(1H, s), 7.50-7.70(3H, m), 7.70-7.85(1H, m), 7.87(1H, s), 11.86(1H, br s)
化合物1−60
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.24(3H, s), 6.35(1H, s), 7.50-7.70(4H, m), 7.83(1H, s)
化合物1−61
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.42(1H, s), 7.54-7.58(2H, m), 7.66-7.70(4H, m), 7.74-7.79(3H, m), 7.84-7.86(1H, m), 11.69(1H, br)
化合物1−62
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:6.30-6.31(1H, m), 6.46-6.48(1H, m), 7.47-7.65(6H, m), 7.86(1H, s), 11.58(2H, br)
化合物1−63
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:6.58(1H, dd, J=3.5, 1.3Hz), 6.91(1H, dd, J=5.4, 3.5Hz), 7.28-7.29(2H, m), 7.39-7.43(2H, m), 7.56-7.61(2H, m), 7.93(1H, s)
化合物1−64
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.63-7.67(3H, m), 7.72-7.75(1H, m), 7.78-7.81(2H, m), 13.14(1H, br)
化合物1−65
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.64-7.68(3H, m), 7.73-7.77(1H, m), 7.81-7.83(2H, m), 12.86(1H, br)
化合物1−66
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:6.75-6.77(1H, m), 7.01-7.05(1H, m), 7.10-7.13(4H, m), 7.22-7.29(2H, m), 7.35(1H, s), 7.85-7.87(1H, m), 7.98(1H, s), 11.46(2H, br)
化合物1−67
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.39-7.43(1H, m), 7.46-7.52(4H, m), 7.58-7.61(2H, m), 7.72-7.78(5H, m), 11.80(1H, br)
化合物1−68
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:7.54(1H, s), 7.67-7.87(5H, m)
化合物1−69
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.65(3H, s), 7.79(1H, s), 7.95-7.98(2H, m), 8.11-8.14(2H, m), 11.74(1H, br)
化合物1−70
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.64(3H, s), 2.65(3H, s), 7.80(1H, s), 7.91-7.94(2H, m), 8.13-8.16(2H, m), 11.77(1H, br)
実施例2−1
5−ベンゼンスルホニル−4−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール(化合物2−1)
4−ベンゼンスルホニル−6−ベンジルオキシ−3−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−2−ニトロフェノール(参考例52−71)(350mg)および塩化メチレン(10mL)の混合物に、0℃で四塩化チタン(213mg)を加え、その混合物を0℃で30分撹拌した。2mol/L塩酸を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を水、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣を50%塩化メチレン−ヘキサン溶液で粉砕し、50%塩化メチレン−ヘキサン溶液で洗浄し、表題化合物(228mg)を得た。構造を表15に示した。
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.56(3H, s), 7.64-7.78(6H, m), 11.87(1H, br)
4−ベンゼンスルホニル−6−ベンジルオキシ−3−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−2−ニトロフェノールの代わりに対応する3−ニトロベンゼン−1−ベンジルオキシ−2−オールを用い、実施例2−1と同様の方法により、化合物2−2〜化合物2−3を合成した。これらの構造を表15に示した。
実施例3−1
2,2−ジメチルプロピオン酸5−ベンゼンスルホニル−2−ヒドロキシ−4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−3−ニトロフェニル(化合物3−1)
イミダゾール(40mg)およびテトラヒドロフラン(2.0mL)の混合物に氷冷下、ピバロイルクロライド(0.036mL)を加え、その混合物を30分撹拌した。氷冷下5−ベンゼンスルホニル−4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール(化合物1−16)(100mg)およびテトラヒドロフラン(0.5mL)の混合物を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、1mol/L塩酸、食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣をSCXイオン交換カラム(バイオタージ社製5g、溶出溶媒:塩化メチレン)を通し、減圧下濃縮し、表題化合物(70mg)を得た。構造を表15に示した。
H-NMR(CDCl3)δ ppm:1.43(9H, s), 2.70(3H, s), 7.50-7.55(2H, m), 7.59-7.60(1H, m), 7.80-7.84(2H, m), 8.26(1H, s)
Figure 2008308495
化合物2−2〜化合物2−3の物性値を以下に示した。
化合物2−2
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:1.47-1.80(6H, m), 4.47-4.53(1H, m), 4.97-5.03(1H, m), 7.58-7.88(6H, m), 11.59(1H, br)
化合物2−3
H-NMR(DMSO-d)δ ppm:2.68-2.72(2H, m), 7.59-7.62(2H, m), 7.69-7.72(3H, m), 7.80(1H, s), 11.78(1H, br)
試験例1
ヒトCOMT阻害活性
1)組換えヒトCOMTの調製
(1)組換えヒトカテコール−O−メチルトランスフェラーゼの調製
完全長のヒトカテコール−O−メチルトランスフェラーゼ(以下、COMT)をコードする、NCBI(National Center for Biotechnology Information)上に登録されている受入番号BC011935のDNA配列に基づき、配列番号1記載の組換えヒトCOMTをコードするDNA配列を増幅するために2つのオリゴヌクレオチドプライマーを設計した。5’プライマーの配列を配列番号3に、3’プライマーの配列を配列番号4に示した。これらのプライマーは、所望のベクター中に該当PCR産物を挿入しやすくするために制限酵素部位(5’側はBamH I、3’側はEcoR I)を含んでいる。
配列番号3記載の5’プライマーおよび配列番号4記載の3’プライマーの各々を、TE緩衝液で希釈して15pmol/μL溶液とした。HO(PCR用, 34.8μL)、25mmol/L MgSO (2.0μL)、2mmol/L dNTPs (5.0μL)、10倍濃縮のDNAポリメラーゼ KOD plus緩衝液 (5.0μL、東洋紡)を混合し、PCR反応用混合物を調製した。次いでヒト肝臓cDNA(5.0μL、Clontech)、更に各々のプライマー対(1μL、15pmol)を上記混合物に加え、最後に1.0μLのKOD plus(東洋紡)を加えた。その後、PCR反応を行った。PCR反応は94℃2分間の処置後、94℃15秒間、59℃30秒間、68℃1分間でこのサイクルを40サイクル行った。次いで68℃5分間、4℃10分間で終了した。
PCR産物をQIAquick PCR Purification Kit(QIAGEN)にて精製した。所望のインサートDNAは同キットのEB緩衝液(30μL)で溶出した。
(2)組換えヒトCOMTインサートDNAおよびpGEX−2Tベクターの二重消化
組換えヒトCOMTインサートDNA(1.5μg)に、10倍濃縮のEcoR I緩衝液 (3.0μL、New England Biolab)、HO(11.1μL)、BamH I(1.5μL、15U、10U/μL)とEcoR I(1.0μL、15U、10U/μL)を加え混合した。その混合溶液を37℃で1.5時間加熱した。更にその溶液に10倍濃縮のローディング緩衝液を加えた。混合溶液を電気泳動にて分離し、当該消化断片を有するDNAを含むゲルの部分を切り出し、MinElute Gel Extraction Kit(QIAGEN)を使用して精製した。 pGEX−2TベクターDNA(1.5μg、Amersham)についても同様に二重消化を行い精製した。
(3)ライゲーションと大腸菌JM109の形質転換
二重消化したpGEX−2Tベクター(2.0μL、50ng)およびインサートDNA(1.24μL、33.4ng)を、2倍濃縮のライゲーション緩衝液(3.24μL、Promega)に加えて混合した。次いで、T4リガーゼ(1.0μL、3U/μL、Promega)を混合溶液に加え、その混合物を25℃で1時間インキュベーションした。次に、大腸菌JM109(100μL)を0℃にて溶解し、リガーゼで反応させた上記混合溶液(5μL)をJM109懸濁液に加え、穏やかに混合し、0℃で30分間静置した。この混合物に強く振盪すること無しに42℃で40秒間の熱ショックを与え、0℃で10分間冷却した。次いで、450μLのSOC溶液を熱ショック後の溶液に加え37℃で1時間振盪した。振盪後、混合溶液の50μLと200μLを、LB−アンピシリン培地のプレート上(直径9cm、アンピシリン濃度100μg/mL)にそれぞれ播種し、37℃で16時間の静置培養を行った。その結果、プレート上にはコロニーが出現していた。
(4)GST融合組換えヒトCOMTプラスミドによるJM109形質転換後のコロニーセレクション
上記の静置培養後のプレートから適当数のコロニーを選択し、それらを滅菌爪楊枝にてLB−アンピシリン液体培地(各2mL、アンピシリン濃度100μg/mL)に植菌し、37℃で16時間振盪培養した。それぞれから200μLを1.5mLマイクロチューブに分取し、フェノール抽出法によってプラスミドを抽出した。抽出されたプラスミドは、TE緩衝液に再溶解し、電気泳動に供した。検出されたバンドの泳動位置が、インサートDNAのないpGEX−2Tベクターのそれと近いものを一次陽性コロニーと判定し、以下の制限酵素二重消化による再確認を行った。
上記の一次陽性コロニー由来のDNA溶液(各7μL)を、10倍濃縮のEcoR I緩衝液(0.9μL、New England Biolab)と混和し、次いでBamH I(0.5μL、10U/μL) とEcoR I(0.5μL、15U/μL)を添加した。その溶液は、37℃で1時間加温した後、電気泳動を行った。およそ670bpの位置にバンドが検出された試料が由来するコロニーを、二次陽性コロニーと判定した。
(5)GST融合組換えヒトCOMTプラスミドの大腸菌JM109からの抽出と精製
(4)で二次陽性コロニーと判定された、GST融合組換えヒトCOMTプラスミドでの形質転換JM109の培養液は、一部(100μL)をグリセロールストックとし、残りの培養液は12000rpmで10分間遠心を行い、大腸菌ペレットを得た。得られた大腸菌ペレットから、QIAGEN Plasmid mini kit(QIAGEN)を用いてプラスミドDNAを精製した。その濃度はOD260nmによって決定され247ng/μLであった。常法に従い配列確認を行なったところ、配列番号2のDNA配列が所望の位置に挿入されていた。
(6)GST融合組換えヒトCOMTプラスミドDNAの大腸菌BL21 CODON PLUS (DE3)RPへの形質転換
(5)で精製され配列確認が終了したGST融合組換えヒトCOMTプラスミドDNA1μL(1ng/μL)を0℃で融解した大腸菌BL21 CODON PLUS (DE3)RP細胞懸濁液50μLに加え、(3)と同様に形質転換を行い、プレート培養を行った。
(7)GST融合組換えヒトCOMTの発現
形質転換後の大腸菌BL21 CODON PLUS (DE3)RPのプレートからコロニーを拾い上げ、5mLのLB−アンピシリン培地(アンピシリン濃度100μg/mL)に投入し、37℃にて15時間振盪培養を行った。培養液の一部50μLをグリセロールストックとし、−80℃で保存した。使用時にこのグリセロールストックの一部を150mLのLB−アンピシリン培地(アンピシリン濃度100μg/mL)に植菌し、37℃にて16時間振盪培養を行った。この培養液を500mLずつ7本のLB−アンピシリン培地(アンピシリン濃度100μg/mL)で希釈し、20℃にて4.5時間振盪培養を行った。培養液の600nm吸光度が0.44となっていることを確認した後、各50μLのイソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド(1mol/L)を添加し、20℃にて18時間振盪培養を行った。この培養液を9000rpmで20分間遠心して大腸菌ペレットを回収し、4gずつ4本に分けて使用時まで−80℃で凍結保存した。
(8)GST融合組換えヒトCOMTのトロンビン処理
(7)から得られた大腸菌ペレットに40mLのBugBuster溶液(Novagen)、30μLのBenzonase(Novagen)および1μLのrLysozyme(Novagen)を添加し、15分間室温にて穏やかに撹拌しながら処理した。得られたライゼートを12000rpm、4℃、20分間遠心し、上澄み液を回収した。次いで、予めD−PBS(Dulbecco’s Phosphate Buffered Saline)にて平衡化し、D−PBSで50%に再懸濁させた、20mLのグルタチオン4BSepharose(レジンベッドボリューム10mL)を上記上澄み溶液に加え、得られた混合物を4℃にて1時間振盪した。振盪後の混合物をフィルターによりレジンと濾液に分別した。得られたレジンを30mLのD−PBSで5回洗浄し、30mLのトロンビン処理用緩衝液(150mmol/L NaCl、50mmol/L Tris−HCl、pH8.0、10%glycerol、2.5mmol/L CaCl、0.5% β−オクチル−D−グルコピラノシド)で3回洗浄した。次いで、レジンにトロンビン処理用緩衝液を加え30mLとし、トロンビン(アマシャムバイオサイエンス)30ユニットを加えた。レジン混合液を4℃で15時間穏やかに撹拌した後、レジンを濾過し、濾液として得られた組換えヒトCOMTの溶液を使用時まで−80℃で保管した。
2)ヒトCOMT阻害作用の測定
ヒトCOMT阻害作用の測定は、Zurcher Gらの方法(J. Neurochem., 1982年, 38巻, P.191-195)を一部改変して実施した。1)で調製した組換えヒトCOMT(約1mg/mL)0.25μL、リン酸カリウム緩衝液(500mmol/L、pH7.6)40μL、塩化マグネシウム(100mmol/L)10μL、ジチオスレイトール(62.5mmol/L)10μL、アデノシンデアミナーゼ(2550ユニット/mL)0.5μLと試験化合物の混合物を37℃で5分間プレインキュベートした。対照サンプルは同様の方法で調製したが、試験化合物の代わりにジメチルスルホキシド(5μL)を加えた。[3H]-S-アデノシル-L-メチオニン(12.5mmol/L、1.2Ci/mol;アマシャムバイオサイエンス社製)20μLの添加後、カテコール基質(7mmol/L)25μLを加えることにより反応を開始した。反応混合液(終容量0.25mL)は、37℃で30分間インキュベートした。反応は氷冷した0.1g/Lのグアイアコールを含む1mol/L塩酸(0.25mL)を加えることで停止させた。シンチレーター(オプティフロー(登録商標)0;パッカード社製)2.5mLを加え、次いで1分間勢い良く振とうした後、パッカード社製液体シンチレーションカウンター(TRICARB 1900CA)で有機層に存在する放射活性を直接計数した。ブランクはカテコール基質の非存在下でインキュベートした(基質を反応停止後に加えた)。IC50値は酵素活性を50%阻害するのに要した濃度を示す。比較例として、トルカポン、エンタカポンおよび非特許文献4記載の5−メタンスルホニル−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール(比較例1)を同様に試験した。これらの結果を表16に示した。
Figure 2008308495
試験例2
ラット肝細胞毒性
-150℃に保存されたラット凍結肝細胞3x10−6cells/vialを37℃に温め、グルコース含有thawing medium (10mL)に加えて混合した後、1000rpmで1分間遠心した。上清を除去した後、細胞沈査をWilliams E.medium (15mL)に懸濁させた。薬物はジメチルスルホキシドを用いて45、15、4.5、1.5、0.45mmol/Lに調製後、各薬物溶液およびコントロール(ジメチルスルホキシド)を2.0μLずつ試験管に分注した。この試験管に上記の細胞の懸濁液(300μL)を分注して混合させた。各懸濁液を96ウェルプレートに100μLずつ分注し、37℃にて4時間COインキュベータ中でインキュベートした。Promega社のCell Viability Assay法に従いATP活性を測定した。コントロールの50%ATP活性を示す濃度をEC50値として表した。これらの結果を表17に示した。
Figure 2008308495
これらの試験の結果、本発明の化合物は、極めて軽微な肝細胞毒性しか示さないことが示唆された。
本発明の化合物は、優れたCOMT阻害作用を有するので、パーキンソン病、うつ病、高血圧症の治療または予防剤として有用である。特に本発明の化合物と、L−ドパとを組み合わせて使用することにより、L−ドパの生体内利用率を増加させることができるので、パーキンソン病の治療および予防に好適である。
<配列番号1>
配列番号1は、組換えヒトカテコール−O−メチルトランスフェラーゼの配列である。
<配列番号2>
配列番号2は、配列番号1の組換えヒトカテコール−O−メチルトランスフェラーゼを発現するように配列番号3および4のプライマーを用いて増幅されたDNA配列である。
<配列番号3>
配列番号3は、配列番号2のDNAを増幅するために使用された5’プライマーの配列である。
<配列番号4>
配列番号4は、配列番号2のDNAを増幅するために使用された3’プライマーの配列である。

Claims (8)

  1. 一般式(I):
    Figure 2008308495
    〔式中、
    およびRは、それぞれ独立して、水素原子、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、または−C(O)NR1112を表すか、あるいはRおよびRが一緒になって−C(O)−を形成し;
    は、以下のa)〜d):
    a)シクロアルキル基、
    b)ヘテロシクロアルキル基、
    c)非置換もしくはX、X、X、XおよびXからなる群から選択される1〜5個の基で置換されるアリール基、または
    d)非置換もしくはX、XおよびXからなる群から選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール基であり;
    、X、X、XおよびXは、それぞれ独立して、以下のa)〜e):
    a)ハロゲン原子、
    b)低級アルキル基、
    c)ハロ低級アルキル基、
    d)低級アルコキシ基、または
    e)シアノ基であり;
    、XおよびXは、それぞれ独立して、以下のa)〜l):
    a)ハロゲン原子、
    b)低級アルキル基、
    c)ハロ低級アルキル基、
    d)低級アルコキシ基、
    e)低級アルコキシ低級アルキル基、
    f)低級アルコキシカルボニル基、
    g)カルボキシ基、
    h)カルバモイル基、
    i)シアノ基、
    j)シクロアルキル基、
    k)非置換もしくは以下からなる群:ハロゲン原子、低級アルキル基および低級アルコキシ基から選択される1〜3個の基で置換されるフェニル基、または
    l)オキソ基を表すか、
    あるいは、X、XおよびXのうち2つが隣接する場合、それらが結合して−(CH−を形成し;
    、R、R、RおよびRは、それぞれ独立して、以下のa)〜q):
    a)水素原子、
    b)ハロゲン原子、
    c)低級アルキル基、
    d)ハロ低級アルキル基、
    e)シクロアルキル基、
    f)低級アルコキシ基、
    g)ハロ低級アルコキシ基、
    h)ヒドロキシ基、
    i)ヒドロキシ低級アルキル基、
    j)カルボキシ基、
    k)低級アルコキシカルボニル基、
    l)シクロアルキルオキシカルボニル基、
    m)低級アシル基、
    n)低級アルキルスルホニル基、
    o)シアノ基、
    p)−C(O)NR1112、または
    q)−SONR1112を表すか、
    あるいは、R、R、R、RおよびRのうち2つが隣接する場合、それらが結合して、−O(CHO−、−(CH−、−C(O)−NH−C(O)−、または−CH=CH−CH=CH−で表される基を形成し;
    11およびR12は、それぞれ独立して、水素原子、低級アルキル基またはアラルキル基を表すか、あるいはR11およびR12が、それらが結合している窒素原子と一緒になって、環状アミノ基を形成し;
    mは、1または2であり;
    nは、3または4である〕
    で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  2. およびRが、水素原子である、請求項1に記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  3. が、以下のa)またはb):
    a)非置換もしくはX、X、X、XおよびXからなる群から選択される1〜5個の基で置換されるアリール基、または
    b)非置換もしくはX、XおよびXからなる群から選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール基である、請求項2に記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  4. 、R、R、RおよびRが、それぞれ独立して、以下のa)〜i):
    a)水素原子、
    b)ハロゲン原子、
    c)低級アルキル基、
    d)ハロ低級アルキル基、
    e)低級アルコキシ基、
    f)低級アルコキシカルボニル基、
    g)低級アシル基、
    h)低級アルキルスルホニル基、または
    i)シアノ基
    である、請求項3に記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  5. が、非置換もしくはX、XおよびXからなる群から選択される1〜3個の基で環が置換されるヘテロアリール基である、請求項4に記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  6. 以下からなる群:
    2,2−ジメチルプロピオン酸5−ベンゼンスルホニル−2−ヒドロキシ−4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−3−ニトロフェニル;
    5−(4−クロロベンゼンスルホニル)−4−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
    5−ベンゼンスルホニル−4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
    5−ベンゼンスルホニル−4−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
    5−ベンゼンスルホニル−4−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
    5−ベンゼンスルホニル−4−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
    5−ベンゼンスルホニル−4−ベンゾオキサゾール−2−イル−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
    5−ベンゼンスルホニル−4−(5,6−ジヒドロ−4H−シクロペンタオキサゾール−2−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール;
    5−ベンゼンスルホニル−3−ニトロ−4−(5−フェニルオキサゾール−2−イル)ベンゼン−1,2−ジオール;および
    5−ベンゼンスルホニル−4−(3−メチルイソオキサゾール−5−イル)−3−ニトロベンゼン−1,2−ジオール、
    から選択される化合物またはその薬理学的に許容される塩。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物またはその薬理学的に許容される塩と、L−ドパおよび芳香族L−アミノ酸デカルボキシラーゼ阻害剤から選択される少なくとも1種とを組み合わせてなる医薬。
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