JP2008296313A - ツイストドリル - Google Patents

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Abstract

【課題】金属加工用ツイストドリルにおいて、先端中心部の刃先強度を維持しながらチゼルエッジを十分に小さくしてスラストの低減や、食い付き性、求心性の向上を図ることを課題としている。
【解決手段】各切れ刃3に対応させて設けるシンニング部6の溝底6cを凹曲面で形成し、各シンニング部6,6を、ドリル中心Oを越えて反対側切れ刃の逃げ面5側に入り込ませてドリルの正面視でシンニング部切れ刃3aが延びる方向に所定量Yオーバーラップさせ、さらに、各シンニング部6,6のドリル先端に位置する部分に、チゼルエッジ8の幅を縮める副シンニング部7を設けた。
【選択図】図3

Description

この発明は、先端中心部の切れ刃の強度を維持しながらチゼルエッジの縮小によるスラストの低減や求心性向上を可能にした金属加工用のツイストドリルに関する。
金属加工用のツイストドリルについては、シンニング処理を施してスラストの低減、食い付き性や求心性の向上などを図ることが従来から行われている。図10〜図14に、従来用いられているシンニング形状の一例を示す。図12は、X形シンニングであり、図10のハッチング入れ部分をドリルの軸線CLに対してα(図11参照)の逃げ角をもつように加工してシンニング面6a,6b間にβの開き角を有する溝(図13参照)を生じさせている。片方のシンニング面6aは逃げ面5に連なり、他方のシンニング面6bは、シンニング部切れ刃3a(シンニングによって生じる切れ刃)を生じさせてそのシンニング部切れ刃のすくい面となる。
図14のシンニングは、切れ刃3を所定の芯上がり量(=先端芯厚tの1/2)をもつ刃にするとともに、シンニング部6を、ドリル中心Oを越えて反対側切れ刃の逃げ面5側に入り込ませている。
これらのほかに、下記特許文献1〜3が開示しているようなシンニング形状も提案されている。これら特許文献のうち、文献1のドリルは、シンニング部切れ刃とシンニング部の逃げ面側の稜線とがなす角を120°〜170°の範囲に設定してシンニング処理によって作り出される切屑排出用の空間(この発明で言うシンニング部の溝)を大きくし、それにより、先端中心部で生成される切屑の排出性を向上させて食い付きの安定性や直進性を高めている。
また、特許文献2,3のドリルは、図14のシンニングと同様に、芯上がりの切れ刃を有するドリルのシンニング部を、ドリル中心を越えて反対側切れ刃の逃げ面側に入り込ませてドリルの正面視で所定量オーバーラップさせたものであって、切れ刃側シンニング面と逃げ面側シンニング面が連なる部分(この発明では、溝底と言う)を凹曲面で形成することで先端中心部において生成される切屑の排出性を向上させている。なお、特許文献2,3のドリルは、前記凹曲面のR半径については0.1mm〜0.5mm、シンニング部のオーバーラップ量は0〜0.1mm、中心対象位置にあるシンニング部切れ刃間の切れ刃長手直角方向の距離は0〜0.3mm、チゼルエッジの幅は0〜0.1mmの範囲にあるのが好ましいとしている。
特開2005−169572号公報 特開2003−266225号公報 特開2007−1011号公報
図12のX形シンニングは、切れ刃3をドリル中心Oに近づけてチゼルエッジの幅を縮めることができ、食い付き性や求心性を良くすることができるが、シンニング処理によって作り出される溝が小さいため先端中心部での切屑排出性に問題があり、切屑詰まりが発生してスラスト(スラスト力)の上昇、それによる中心部切れ刃の欠損が起こる。
また、図14のシンニング形状は、シンニング部に形成される溝が大きく、切屑排出性が良くなってスラストが低減されるが、中心部の強度を確保するために先端芯厚tを厚くする必要があり、チゼルエッジの幅wが大きくなって求心性の低下、それによる穴曲がり(加工穴の曲がり)が起こり易い。剛性の低いロングドリルでは特に、その穴曲がりが顕著に現われる。
さらに、特許文献1が開示しているドリルは、シンニング部の逃げ面側の稜線をドリルの回転方向前方に延び出させてシンニング部に生じる溝を大きくしているため、先端中心部の切れ刃のバックメタル量が減少して先端中心部の強度が低下する。その先端中心部の強度は、シンニング部加工後の先端芯厚とシンニング部の溝底を構成する凹曲面のR半径の大きさにも左右され、2箇所のシンニング部をドリル中心側に寄せるほど弱くなる。このため、先端中心部に強度が要求されるときにはチゼルエッジの短縮を犠牲にせざるを得ず、スラストの低減と先端中心部強度の確保を両立させるのが難しい。
特許文献2,3が開示しているドリルは、シンニング部の溝底を凹曲面で形成して中心部での切屑排出性を高めているが、ドリルの場合、中心部の切削速度は0に近く、切屑は切削と言うよりは押し潰されるような状況で生成されて反対側切れ刃の逃げ面と被削材との間に入り込もうとするため、シンニング部をドリル中心部でオーバーラップさせることと、シンニング部の溝底を凹曲面で形成することだけでは十分でなく、先端中心部での切屑詰まりが起き易い。特に、切削送りが高くなると切屑の厚みが増し、反対側切れ刃の逃げ面と被削材との間に噛み込まれ易くなる。その噛み込みが起こると溶着が起こってスラストが高まり、中心切れ刃部の欠損に結びつく。
要するに、従来の技術では、先端中心部も含めた刃先強度の確保とスラストの低減や求心性向上のためのチゼルエッジの縮小を両立させることができない。
そこでこの発明は、金属加工用ツイストドリルを改善の対象にして、そのドリルの先端中心部の刃先強度を維持しながらチゼルエッジを十分に小さくしうるようにすることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、ドリル中心を間に挟んで片側と反対側にそれぞれ切れ刃を有し、さらに、各切れ刃に対応させた切屑排出溝と、チゼルエッジの幅を縮めるシンニング部を有するツイストドリルにおいて、前記シンニング部の溝底、即ち、切れ刃側シンニング面と逃げ面側シンニング面が交差した部分を凹曲面で形成し、各切れ刃のシンニング部を、ドリル中心を越えて反対側切れ刃の逃げ面側に入り込ませてドリルの正面視でシンニング部切れ刃が延びる方向に所定量オーバーラップさせ、さらに、各シンニング部のドリル先端に位置する部分に、前記チゼルエッジの幅をさらに縮める副シンニング部を設けた(以下では第1形態と言う)。
また、もうひとつの手法として、前提条件が上記と同じツイストドリルにおいて、前記シンニング部の溝底を凹曲面で形成し、各切れ刃のシンニング部のドリル先端に位置する部分に、ドリル中心を越えて反対側切れ刃の逃げ面側に入り込んでチゼルエッジの幅をさらに縮める副シンニング部を設けた(以下では第2形態と言う)。
これらのツイストドリルの副シンニング部は、切れ刃に刃先強化用のネガランドを形成し、そのネガランドに連ならせてネガランドの延長上に設けることができる。
また、第1形態のドリルは、切れ刃を所定の芯上がり量をもつ刃として構成し、ドリルの正面視で切れ刃に対して所定の角度をもってドリル中心側に入り込むようにその副シンニング部を形成することもできる。
その副シンニング部のドリル正面視におけるシンニング面間の開き角は、90°以上が好ましい。
この発明のドリルは、シンニング部の溝底を凹曲面で形成しており、その凹曲面のR半径を大きくすることで先端中心部の強度を十分に確保することができる。また、凹曲面のR半径を単純に大きくすると先端芯厚が大きくなってチゼルエッジの幅も大きくなり、スラストの上昇や、食い付き性、求心性の悪化の問題が起こるが、第1形態のドリルは、各切れ刃のシンニング部を、ドリル中心を越えてオーバーラップするように反対側切れ刃の逃げ面側に入り込ませ、さらに、各シンニング部のドリル先端に位置する部分に副シンニング部を設けたので、チゼルエッジの幅が小さくなり、これに加えてシンニング部の溝が大きくなって切屑の排出性も良くなり、これらの相乗効果でスラストが低減される。また、チゼルエッジの幅が小さくなることで良好な食い付き性、求心性も確保される。
第2形態のドリルも、シンニング部の溝底を凹曲面で形成したことによって先端中心部の強度が確保され、さらに、副シンニング部によってチゼルエッジの幅が短縮される。また、シンニング部の溝底が凹曲面で形成されていることに加えて副シンニング部がドリル中心を越えて反対側切れ刃の逃げ面側に入り込んでいる(副シンニング部がシンニング部切れ刃の長手方向にオーバーラップした状態になる)ため、先端中心部での切屑の排出性もよくなり、スラストの低減と良好な食い付き性、求心性の確保が可能になる。
なお、第1形態のドリルで、正面視において芯上がりした切れ刃に対して所定の角度をもってドリル中心側に入り込むように副シンニング部を形成するものは、副シンニング部の大きさや形状を設定する際に刃先強化用ネガランドの大きさ、角度による制約を受けることがなく、設定の自由度が高まってより優れた機能をもつ副シンニング部を設けることが可能になる。
また、第1、第2形態のドリルで、副シンニング部を、切れ刃に形成する刃先強化用のネガランドに連ならせてネガランドの延長上に設けるものは、ネガランドの加工と副シンニング部の加工を連続作業で行うことができ、加工工程の短縮が図れる。
以下、添付図面の図1〜図9に基づいてこの発明のツイストドリルの実施の形態を説明する。図1に、この発明を適用するドリルの一例の全体を表す。このドリルは、本体部1の先端に着脱自在のヘッドピース2を設け、そのヘッドピース2に切れ刃3,3を設けた刃先交換式のドリルである。切れ刃3,3は、ドリル中心O(図2参照)を間に挟んで片側と反対側にあり、中心対象形状をなしている。
ヘッドピース2と本体部1には、各切れ刃に対応させた切屑排出溝(ねじれ溝)4,4を設けている。また、ヘッドピース2には、チゼルエッジ8の幅を縮めるシンニング部6,6と、副シンニング部7,7を各切れ刃に対応させて設けている。
シンニング部6は、切れ刃側シンニング面6aと逃げ面側シンニング面6bとの間に溝を生じさせるものになっている。このシンニング部6のシンニング面6bは、逃げ面5のヒール側を削って生じさせた面であって、ドリルの軸心に対して図11に示したαの逃げ角を付けている。そのシンニング面6bとシンニング面6aとの交差部の溝底6cを半径R(図3参照)の凹曲面で形成している。
また、このシンニング部6は、ドリル中心Oを越えて反対側切れ刃の逃げ面側に入り込ませており、2つの切れ刃のシンニング部6,6は、ドリルの正面視(図3)において、シンニング部切れ刃3aが延びる方向に所定量Yオーバーラップしている。このシンニング部6のドリルの正面視におけるシンニング部の広がり角θは、小さすぎると切屑の排出がスムーズになされず、大きすぎるとバックメタル量が減少して反対側切れ刃の強度に悪影響がでる。その2つのバランスを考えたときのθは、75°〜120°の範囲が適正であった。また、シンニング部6,6のオーバーラップ量Yは、0.12mm〜1.0mmの範囲が先端部の芯厚の確保とスラスト低減の効果がバランスよく発揮されて適当であった。
副シンニング部7は、各シンニング部6のドリル先端に位置する部分に設けている。その副シンニング部7は、切れ刃3に沿って設けた刃先強化用のネガランド9(図5参照)
に連ならせてネガランド9の延長上に設けており、副シンニング部7の設置によって先端中心のチゼルエッジ8の幅が非常に小さくなっている。
副シンニング部7は、図4に示す逃げ角εを、シンニング部6の逃げ角αよりも大きくすると好ましく、そのようにすると、逃げ面側シンニング面6bや溝底6cに対する加工工具の干渉を生じさせずその副シンニング部7を加工することができる。また、副シンニング部7をネガランド9に連ならせてネガランド9の延長上に設けることで、ネガランド9の加工と副シンニング部7の加工を連続的に一工程で行うことができる。
溝底6cの半径Rは、その値が小さすぎると芯厚が薄くなって(図6の実線のRと比較すると、半径の小さい一点鎖線のrは芯厚を薄くする)先端中心部の強度が不足し、その値が大きすぎると芯厚が厚くなりすぎてスラスト低減の効果が損なわれるので、適切な値を選択する。その値は、シンニング部6のオーバーラップ量Yと同程度、具体的には半径R=0.15〜1.0mmの範囲が特に良かった。一般に多用されている、直径がφ3mm〜50mmまでのドリルに採用してその範囲の数値が適切であることを確認したが、この数値は、φ50mm以上のドリルにも適用できる。
副シンニング部7のドリルの正面視における広がり角η(図3)は、90°以上にすると先端中心部において生成された切屑が排出され易くなり、また、溝底6cとの繋がりが滑らかになって繋ぎ部の強度低下も抑えられて好ましい。ηのより適切な値は95°〜120°程度である。
図7は、ドリルの正面視におけるシンニング部6の広がり角θを、ドリルの正面視における副シンニング部7の広がり角ηよりも大きくした例を表している。この構造は、シンニング部に出来る溝がより大きくなって先端中心部で生成された切屑の排出性がより良くなる。
図8は、切れ刃3を所定の芯上がり量(t/2)をもつ刃として構成し、副シンニング部7を、ドリルの正面視で、芯上がりした切れ刃(シンニング部切れ刃3a)に対して所定の角度σをもってドリル中心O側に入り込むように形成したものである。この構造は、副シンニング部7の大きさや形状を設定する際にネガランド9の大きさ、角度(図5のγ)による制約を受けることがなく、設定の自由度が高まってより優れた機能をもつ副シンニング部を設けることができる。チゼルエッジ8の幅は、0〜0.1mmの範囲に設定すると優れた食い付き性や求心性が得られて好ましい。図8の構造は、ネガランド9による設置制約を受けないので、チゼルエッジ8の幅を0にすることも簡単である。図7のドリルの副シンニング部7は、ネガランド9の延長上に設けられているが、図8の副シンニング部7で代替してもよい。
図9は、シンニング部6の溝底6cを凹曲面で形成し、各切れ刃のシンニング部のドリル先端に位置する部分に、ドリル中心Oを越えて反対側切れ刃の逃げ面5側に入り込んでチゼルエッジ8の幅をさらに縮める副シンニング部7を設けたもの(第2形態)である。このドリルは、図1〜図8の第1形態と同様、シンニング部6の溝底6cがR半径の大きい凹曲面で形成されているが、第1形態と違って、シンニング部6,6のオーバーラップはなされていない。そこで、副シンニング部7を、ドリル中心Oを越えて反対側切れ刃の逃げ面5側に入り込ませ、その副シンニング部7をシンニング部切れ刃3aの長手方向にオーバーラップさせている。この構造でも先端中心部での切屑の排出性が良くなり、スラストの低減と良好な食い付き性、求心性の確保が可能になる。また、シンニング部6の溝底6cをR半径の大きい凹曲面で形成したことによってシンニング部の芯厚が厚くなるため、先端中心部の強度も確保できる。芯厚の増加によるチゼルエッジの拡大を副シンニング部を設けることによって抑えており、その作用、効果は第1形態と同じである。
なお、以上の説明は、刃先交換式ドリルを例に挙げて行ったが、この発明は、全体が一体的に形成されるソリッドドリルにも適用できる。
以下に、より詳細な実施例を示す。
図3の形状のシンニング処理を行った外径φ=14mm、加工穴深さ5D(Dは直径)用の刃先交換式ドリル(発明品1)を製作した。このドリルの寸法諸元は、シンニング部のオーバーラップ量Y=0.3mm、ドリル正面視シンニング部広がり角θ=105°、ドリル正面視副シンニング部広がり角η=100°、シンニング角δ=150°、ネガランド傾斜角γ=−25°、ネガランド設置幅w1=0.1mm、チゼルエッジの幅w=0.05mm、シンニング部逃げ角α=35°、シンニング部の溝の広がり角β=105°、副シンニング部逃げ角ε=45°、シンニング部溝底のR半径=0.5mmである。
比較のために、同一径、同一長さの図12のX形シンニングを施した従来品1(シンニング部溝底のR半径=0.3mm、シンニング部のオーバーラップ量Y=0、チゼルエッジの幅w=0.05mm)と、図14のシンニングを施した従来品2(芯厚t=0.25mm、シンニング部のオーバーラップ量Y=0.3mm、シンニング部溝底のR半径=0.3mm、チゼルエッジの幅w=0.35mm)も準備した。
次に、これらのドリルを用いてS50Cの被削材に穴を加工した。そのときの条件として、V=100m/min、80m/min、60m/minの各切削速度とf=0.2mm/rev、0.25mm/rev、0.3mm/revの送りを組み合わせ、その条件でのスラストを比較した。その結果を図15に示す。
また、各ドリルによる求心性を、X分力とY分力を測定して比較した。その結果を図16に示す。
この試験結果から、発明品は従来品1,2に比べてスラストが低減されることがわかる。また、求心性は従来品2に比べると大幅に良くなっており、X形シンニングを施した従来品1と比較しても遜色のない結果が得られている。
この発明の第1形態のドリルを示す側面図 図1のドリルの拡大正面図 図2の中心部を拡大して示す正面図 副シンニング設置部を拡大して示す側面図 図3のI−I線に沿った断面図 シンニング部の溝底のR半径の違いによる芯厚の違いを比較した図 シンニング部の他の例を示す拡大正面図 シンニング部のさらに他の例を示す拡大正面図 この発明の第2形態のドリルの中心部を拡大して示す正面図 従来ドリルの一例を示す正面図 図10のドリルのヘッド部の側面図 図10のドリルの中心部(X形シンニング)を拡大して示す正面図 図11のII−II線に沿った断面図 他のシンニングを施した従来ドリルの中心部を拡大して示す正面図 スラストの比較試験結果を示す図 求心性を現すX分力とY分力の測定結果を比較した図
符号の説明
1 本体部
2 ヘッドピース
3 切れ刃
3a シンニング部切れ刃
4 切屑排出溝
5 逃げ面
6 シンニング部
6a,6b シンニング面
6c 溝底
7 副シンニング部
8 チゼルエッジ
9 刃先強化用ネガランド
O ドリル中心
CL 軸線
α シンニング部の逃げ角
β シンニング部の溝の広がり角
γ ネガランドの傾斜角
ε 副シンニング部の逃げ角
η 副シンニング部の広がり角
θ シンニング部の広がり角
σ 副シンニング部の入り込み角
δ シンニング角
t 先端芯厚
w チゼルエッジの幅
w1 ネガランド設置幅
R 凹曲面で形成される溝底の半径
Y シンニング部のオーバーラップ量

Claims (5)

  1. ドリル中心(O)を間に挟んで片側と反対側にそれぞれ切れ刃(3)を有し、さらに、各切れ刃に対応させた切屑排出溝(4)と、チゼルエッジ(8)の幅(w)を縮めるシンニング部(6)を有するツイストドリルにおいて、
    前記シンニング部(6)の溝底(6c)を凹曲面で形成し、各切れ刃のシンニング部(6,6)を、ドリル中心(O)を越えて反対側切れ刃の逃げ面(5)側に入り込ませてドリルの正面視でシンニング部切れ刃(3a)が延びる方向に所定量(Y)オーバーラップさせ、さらに、各シンニング部(6,6)のドリル先端に位置する部分に、前記チゼルエッジ(8)の幅をさらに縮める副シンニング部(7)を設けたことを特徴とするツイストドリル。
  2. 前記切れ刃(3)を所定の芯上がり量をもつ刃として構成し、前記副シンニング部(7)を、ドリルの正面視で、切れ刃(3)に対して所定の角度(σ)をもってドリル中心側に入り込むように形成した請求項1に記載のツイストドリル。
  3. ドリル中心(O)を間に挟んで片側と反対側にそれぞれ切れ刃(3)を有し、さらに、各切れ刃に対応させた切屑排出溝(4)と、チゼルエッジ(8)の幅(w)を縮めるシンニング部(6)を有するツイストドリルにおいて、
    前記シンニング部(6)の溝底(6c)を凹曲面で形成し、各切れ刃のシンニング部(6,6)のドリル先端に位置する部分に、ドリル中心(O)を越えて反対側切れ刃の逃げ面(5)側に入り込んで前記チゼルエッジ(8)の幅をさらに縮める副シンニング部(7)を設けたことを特徴とするツイストドリル。
  4. 前記切れ刃(3)に刃先強化用のネガランド(9)を形成し、前記副シンニング部(7)を、前記ネガランド(9)に連ならせて前記ネガランド(9)の延長上に設けた請求項1又は3に記載のツイストドリル。
  5. 前記副シンニング部(7)のドリル正面視におけるシンニング面間の開き角(η)を90°以上にした請求項1〜4のいずれかに記載のツイストドリル。
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