JP2003266225A - 穴明け工具 - Google Patents

穴明け工具

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JP2003266225A JP2002068982A JP2002068982A JP2003266225A JP 2003266225 A JP2003266225 A JP 2003266225A JP 2002068982 A JP2002068982 A JP 2002068982A JP 2002068982 A JP2002068982 A JP 2002068982A JP 2003266225 A JP2003266225 A JP 2003266225A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴加工精度と工具寿命を向上させる。 【解決手段】 略円柱形状の工具本体の先端部外周に、
一対の切屑排出溝を工具本体の回転軸線Oに対称にして
ねじれるように形成し、各切屑排出溝の工具回転方向を
向く壁面と先端逃げ面4との交差稜線部にはそれぞれ切
刃を形成する。先端逃げ面4における工具回転方向後方
側から回転軸線O側に向けてシンニング面4aを形成
し、このシンニング面4aにより、切刃の内周側の部分
を、回転軸線O側に曲折させられて互いに他方の切刃側
まで達するシンニング刃6とする。これらシンニング刃
6間にチゼル7を形成し、チゼル7のY寸法を、−0.
10mmから0mmの範囲内とする。シンニング面4a
においてシンニング刃6に連なって工具回転方向を向く
部分と、先端逃げ面4の工具回転方向後方側から回転軸
線O側に向けて延びる部分とを、凹曲面4bを介して接
続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難削材の穴明け加
工に適したドリル等の穴明け工具に関する。
【0002】
【従来の技術】図3の側面図及び図4の先端面図に示す
ように、従来の穴明け工具21は、回転軸線O1回りに
回転させられる工具本体22の先端部外周に回転軸線O
1回りにねじれた一対の切屑排出溝23、23を回転軸
線O1に対称にして形成するとともに、各切屑排出溝2
3の工具回転方向を向く壁面23aと先端逃げ面24と
の交差稜線部に切刃25が形成されたものである。工具
本体22において先端逃げ面24の工具回転方向後方に
は、Xシンニングによって回転軸線O1の近傍から外周
面まで達するシンニング面24aが形成されて、このシ
ンニング面24aにより切刃25の内周側の部分は回転
軸線O1側に曲折させられて回転軸線O1の手前側(外
周側)で先端逃げ面24に接続されるシンニング刃26
とされ、これらシンニング刃26の内周端同士の間には
チゼル27が形成されている。ここで、チゼル27のシ
ンニング刃26に略直交する方向の寸法X1をX寸法と
し、チゼル27のシンニング刃26に沿った方向の寸法
Y1をY寸法とする。また、各シンニング刃26同士が
全く対向していない場合のY寸法を正、各シンニング刃
26の少なくとも一部が対向している場合のY寸法を負
とする。なお、図4では、チゼル27近傍部分の形状は
概略的に示しており、実際にはチゼル7近傍部分の寸法
はごく小さなものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の穴明け工具
21では、シンニング刃26は先端逃げ面24の逃げ量
が送り量に比べて小さく、この部分(緩衝部分)が被削
材に擦れてしまうこととなり、これによって生じる切削
抵抗によって工具本体22に振れが生じやすく、穴の加
工精度を確保することは困難であった。また、このよう
に工具本体22に振れが生じることで工具本体22に加
わる負担も大きくなるので、工具寿命が短くなってしま
う。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、穴加工精度と工具寿命を向上させた穴明け工具を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる穴明け工具は、回転軸線回りに回転
させられる工具本体の先端部外周に回転軸線回りにねじ
れた一対の切屑排出溝を回転軸線に対称にして形成する
とともに、各切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面と先
端逃げ面との交差稜線部にそれぞれ切刃が形成される穴
明け工具において、先端逃げ面における工具回転方向後
方側から回転軸線側に向けてはシンニング面が形成され
て、このシンニング面により切刃の内周側の部分は回転
軸線側に曲折させられて互いに他方の切刃側まで達する
シンニング刃とされ、シンニング面においてシンニング
刃に連なって工具回転方向を向く部分と、先端逃げ面の
工具回転方向後方側から回転軸線側に向けて延びる部分
とは、凹曲面を介して接続されていることを特徴として
いる。
【0006】このように構成される穴明け工具において
は、先端逃げ面における工具内周側にシンニング面が形
成されることにより切刃の内周側の部分は回転軸線側に
曲折させられて互いに他方の切刃側まで達するシンニン
グ刃とされている。すなわち、チゼルのY寸法が0また
は負とされている。これにより、シンニング面とシンニ
ング刃との間に形成される空間が広くなり、シンニング
刃によって被削材から削り取られた切屑がシンニング面
とシンニング刃との間に形成される空間に排出されやす
くなるので、切屑排出性が向上する。また、上記のよう
にチゼルのY寸法を0または負とすることで、先端逃げ
面において被削材に擦られる緩衝部分が小さくなり、切
削抵抗が小さくなる。ここで、これらシンニング刃間に
形成されるチゼルのY寸法が−0.1mmよりも小さい
場合には、チゼル近傍において肉厚の薄い部分が多くな
りすぎてチゼルの強度が低下し、工具寿命が短くなって
しまう。一方、チゼルのY寸法が0mmよりも大きい正
の値である場合には、シンニング面とシンニング刃との
間に形成される空間が狭くなり、穴明け加工時にシンニ
ング刃によって被削材から削り取られた切屑の排出性が
低下してしまう。さらに、このようにシンニング面とシ
ンニング刃との間に形成される空間が狭くなるとこの空
間内で切屑が押し潰されやすくなるので、その影響を受
けて工具本体に振れが生じやすくなり、穴加工精度が低
下するとともに振れが生じることによって工具本体に加
わる負荷も大きくなって工具寿命も低下してしまう。こ
のため、これらシンニング刃間に形成されるチゼルのY
寸法は、−0.1mmから0mmの範囲内とすることが
好ましい。ここで、チゼルによる被削材の除去は、切削
によるものではなく、被削材を押し潰すことによって行
われるものであって、高い抵抗を生じる。このため、チ
ゼルの幅Vが0.1mmよりも大きいと、被削材に対す
る穴明け工具の食い付きが悪くなるので、チゼルの幅V
は0mm(この場合チゼルは点状となる)から0.1m
mの範囲内とすることが好ましい。
【0007】さらに、シンニング面において、シンニン
グ刃に連なって工具回転方向を向く部分(すなわちシン
ニング刃のすくい面をなす部分)と、先端逃げ面の工具
回転方向後方側から回転軸線側に向けて延びる部分とが
凹曲面を介して接続されているので、シンニング刃によ
って被削材から削り取られた切屑は、シンニング面にお
いて前記工具回転方向を向く部分から凹曲面によって案
内されて、シンニング面の前記工具回転方向後方側から
回転軸線側に向けて延びる部分までスムーズに導かれて
安定した切屑が生成されることとなる。
【0008】また、チゼルのシンニング刃にホーニング
を施すことで、シンニング刃の強度を確保することがで
きる。シンニング刃に形成されるホーニング面において
回転軸線側の端部は、例えばシンニング面の凹曲面に沿
った凹曲面などの曲面状に形成することで、この部分の
強度を確保することができる。ここで、シンニング刃に
施すホーニング量を調整することで、チゼルのX寸法、
Y寸法とは独立して、チゼルの幅Vを調整することがで
きる。なお、チゼルのX寸法を0mmとした場合には、
シンニング刃にはホーニングを施さない。
【0009】また、凹曲面は、円筒面をなしていてもよ
い。この場合には、凹曲面によってよりスムーズに切屑
を案内することができる。ここで、シンニング面におい
て前記工具回転方向を向く部分と前記工具回転方向後方
側から回転軸線側に向けて延びる部分とを接続する凹曲
面の曲率半径Rが0.1mmよりも小さいと、凹曲面に
よって案内される切屑の向きが急激に変化することとな
るので、工具本体が大きな抵抗を受けることとなってし
まう。一方凹曲面の曲率半径Rが0.5mmよりも大き
いと、シンニング面間に形成されるチゼルの幅が大きく
なってしまい、切削抵抗が増加してしまう。このため、
凹曲面の曲率半径Rは、0.1mmから0.5mmの範
囲内とすることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる穴明け工具
の一実施形態について、図1及び図2を用いて説明す
る。本実施の形態では、本発明をドリルに適用した例に
ついて説明する。ここで、図1は本実施形態にかかるド
リルの形状を示す先端面図、図2は図1の拡大図であ
る。
【0011】本実施形態に示すドリル1は、二枚刃のツ
イストドリルであって、鋼材や超硬合金等の硬質材料か
ら形成された略円柱形状の工具本体2の先端部外周に、
一対の切屑排出溝3、3が、この工具本体2の回転軸線
Oに対称にして工具本体2の後端側に向かうにつれて加
工時の工具回転方向Tの後方にねじれるように形成され
ている。ここで、工具本体2には、基端側から先端逃げ
面4まで通じる油穴を設けてもよい。各切屑排出溝3の
工具回転方向Tを向く壁面と先端逃げ面4との交差稜線
部にはそれぞれ切刃5が形成されている。ここで、工具
本体2の心厚は、切刃外径をDとすると、例えば0.2
×Dmm〜0.35×Dmmの範囲内とされている。本
実施の形態では、切刃外径Dは8.6mmとしている。
本実施の形態では、心厚は0.25×Dmmとしてい
る。
【0012】先端逃げ面4における工具回転方向後方側
から回転軸線O側に向けてはシンニング面4aが形成さ
れていて、このシンニング面4aにより切刃5の内周側
の部分は回転軸線O側に曲折させられて互いに他方の切
刃5側まで達するシンニング刃6とされている。すなわ
ち、このドリル1にはXシンニングが施されている。本
実施形態では、シンニング刃6は、他方のシンニング刃
6と一部が対向するように形成している。そして、シン
ニング面4aにおいてシンニング刃6に連なって工具回
転方向を向く部分と、先端逃げ面4の工具回転方向後方
側から回転軸線O側に向けて延びる部分とは、凹曲面4
bを介して接続されている。ここで、本実施の形態で
は、凹曲面4bは円筒面としている。また、切刃5及び
シンニング刃6にはホーニング8が設けられていて、そ
の強度が確保されている。そして、刃先への切屑の溶着
を防止するため、切刃5及びシンニング刃6に施すホー
ニング量Hは、0〜0.025mmとしている。このホ
ーニング8によって形成されるホーニング面Fは、その
回転軸線O側の端部が、例えばシンニング面4aの凹曲
面4bに沿った凹曲面などの曲面状に形成されており、
これによってこの部分の強度が確保されている。
【0013】これらシンニング刃6間にはチゼル7が形
成されており、チゼル7のシンニング刃6に沿った方向
の寸法Yは0mmから0.1mmの範囲内とされてい
る。すなわち、チゼル7のY寸法は−0.1mmから0
mmの範囲内とされている。また、シンニング刃6に略
直交する方向のチゼル7の寸法(チゼル7のX寸法)
が、0mmから0.3mの範囲内とされている。ここ
で、図2では、比較のため、チゼルのY寸法を正とした
場合のシンニング面4aの形状を二点鎖線で示してい
る。また、チゼル7による被削材の除去は、切削による
ものではなく、被削材を押し潰すことによって行われる
ものであって、高い抵抗を生じる。このため、チゼル7
の幅Vが0.1mmよりも大きいと、被削材に対するド
リル1の食い付きが悪くなるので、本実施の形態では、
チゼル7の幅Vは0mm(この場合チゼル7は点状とな
る)から0.1mmの範囲内としている。
【0014】このように構成されるドリル1において
は、先端逃げ面4における工具内周側にシンニング面4
aが形成されることにより切刃5の内周側の部分は回転
軸線O側に曲折させられて互いに反対の切刃5側まで達
するシンニング刃6とされ、これらシンニング刃6同士
は互いに一部を対向させられている。すなわち、シンニ
ング刃6間に形成されるチゼルのY寸法が負とされてい
る。これにより、シンニング面4aとシンニング刃6と
の間に形成される空間Sが広くなり、シンニング刃6に
よって被削材から削り取られた切屑がシンニング面4a
とシンニング刃6との間に形成される空間Sに容易に排
出されることとなる。
【0015】ここで、これらシンニング刃6間に形成さ
れるチゼル7のY寸法が0mmよりも大きい場合には、
シンニング面4aとシンニング刃6との間に形成される
空間Sが狭くなり、シンニング刃6によって被削材から
削り取られた切屑の排出性が低下してしまう。さらに、
このようにシンニング面4aとシンニング刃6との間に
形成される空間Sが狭くなることで、穴明け加工時にこ
の空間S内で切屑が押し潰されやすくなるので、その影
響を受けて工具本体2に振れが生じやすくなり、穴加工
精度が低下するとともに振れが生じることによって工具
本体2に加わる負荷も大きくなって工具寿命も低下して
しまう。また、チゼル7のY寸法が−0.1mmよりも
小さい場合には、チゼル7の強度が低下して工具寿命が
短くなってしまう。このため、これらシンニング刃6間
に形成されるチゼル7のY寸法は、−0.10mmから
0mmの範囲内とされる。
【0016】さらに、チゼル7のX寸法が、0mmから
0.3mmの範囲内とされており、シンニング面4aと
シンニング刃6との間に形成される空間Sを広く確保し
ているので、シンニング刃6によって被削材から削り取
られた切屑がシンニング面4aとシンニング刃6との間
に形成される空間Sに容易に排出されることとなる。こ
こで、チゼル7のX寸法が0mmよりも小さい場合(す
なわち負である場合)には、チゼル7がなくなるため、
工具先端の強度が低下して工具寿命が短くなってしま
う。また、この寸法が0.3mmよりも大きい場合に
は、シンニング面4aとシンニング刃6との間に形成さ
れる空間Sが小さくなってしまい、シンニング刃6によ
って被削材から削り取られた切屑の排出性が低下してし
まう。さらに、穴明け加工時にシンニング面4aとシン
ニング刃6との間に形成される空間S内で切屑が押し潰
されやすくなるので、その影響を受けて工具本体に振れ
が生じやすくなり、穴加工精度が低下するとともに振れ
が生じることによって工具本体2に加わる負荷も大きく
なって工具寿命も低下してしまう。このため、チゼル7
のX寸法は、0mmから0.3mmの範囲内とすること
が好ましい。また、上記のようにチゼル7のY寸法を0
または負とし、X寸法を0mmから0.3mmの範囲内
とすることで、先端逃げ面4において被削材に擦られる
緩衝部分が小さくなるので、切削抵抗を小さくすること
ができる。
【0017】また、シンニング面4aにおいて、シンニ
ング刃6に連なって工具回転方向を向く部分(すなわち
シンニング刃6のすくい面をなす部分)と、先端逃げ面
4の工具回転方向後方側から回転軸線O側に向けて延び
る部分とは、凹曲面4bを介して接続されているので、
シンニング刃6によって被削材から削り取られた切屑
は、シンニング面4aにおいて前記工具回転方向を向く
部分から凹曲面4bによって案内されて、シンニング面
4aの前記工具回転方向後方側から回転軸線O側に向け
て延びる部分までスムーズに導かれて安定した切屑が生
成されることとなる。ここで、シンニング面4aにおい
て、前記工具回転方向を向く部分と前記工具回転方向後
方側から回転軸線O側に向けて延びる部分とを接続する
凹曲面4bの曲率半径Rが0.1mmよりも小さいと、
凹曲面4bによって案内される切屑の向きが急激に変化
することとなるので、工具本体2が大きな抵抗を受ける
こととなってしまう。一方凹曲面4bの曲率半径Rが
0.5mmよりも大きいと、シンニング面4a間に形成
されるチゼル7の幅Vが大きくなってしまい、切削抵抗
が増加してしまう。このため、凹曲面4bの曲率半径R
は、0.1mmから0.5mmの範囲内とすることが好
ましい。
【0018】このように構成されるドリル1によれば、
シンニング刃6間に形成されるチゼル7のY寸法が、−
0.10mmから0mmの範囲内とされており、また、
チゼル7のX寸法が、0mmから0.3mmの範囲内と
されているので、チゼル7の強度を確保しつつシンニン
グ面4aとシンニング刃6との間に形成される空間Sを
広く確保して、切屑排出性を向上させることができる。
また、上記のようにチゼル7のY寸法を0または負と
し、X寸法を0mmから0.3mmの範囲内とすること
で、先端逃げ面4において被削材に擦られる緩衝部分が
小さくなるので、切削抵抗を小さくすることができる。
さらに、シンニング面4aにおいてシンニング刃6に連
なって工具回転方向を向く部分と、先端逃げ面4の工具
回転方向後方側から回転軸線O側に向けて延びる部分と
が凹曲面4bを介して接続されているので、シンニング
刃6によって被削材から削り取られた切屑がシンニング
面4aの前記工具回転方向を向く部分から凹曲面4bに
案内されて前記工具回転方向後方側から回転軸線O側に
向けて延びる部分までスムーズに導かれることとなり、
安定した切屑を生成することができる。これにより、穴
明け加工時に切屑によるドリル1への影響が少なくな
り、ドリル1に振れが生じにくくなる。これにより、穴
加工精度及び被削材に対するドリル1の喰付性を向上さ
せることができる。また、このようにドリル1に振れが
生じにくくなるので、ドリル1に加わる負担を低減する
ことができ、工具寿命を延ばすことができる。
【0019】
【発明の効果】本発明にかかる穴明け工具によれば、シ
ンニング刃間に形成されるチゼルのY寸法が、0または
負とされているので、チゼルの強度を確保しつつシンニ
ング面とシンニング刃との間に形成される空間を広く確
保して、切屑排出性を向上させることができる。また、
上記のようにチゼルのY寸法を0または負とすること
で、先端逃げ面において被削材に擦られる緩衝部分が小
さくなるので、切削抵抗を小さくすることができる。さ
らに、シンニング面においてシンニング刃に連なって工
具回転方向を向く部分と、先端逃げ面の工具回転方向後
方側から回転軸線側に向けて延びる部分とが凹曲面を介
して接続されているので、シンニング刃によって被削材
から削り取られた切屑がシンニング面の前記工具回転方
向を向く面から凹曲面によって案内されて前記工具回転
方向後方側から回転軸線側に向けて延びる部分までスム
ーズに導かれることとなり、安定した切屑を生成するこ
とができる。これにより、穴明け加工時に切屑による穴
明け工具への影響が少なくなり、穴明け工具に振れが生
じにくくなる。これにより、穴加工精度及び被削材に対
する穴明け工具の喰付性を向上させることができる。ま
た、このように穴明け工具に振れが生じにくくなるの
で、穴明け工具に加わる負担を低減することができ、工
具寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかるドリル(穴明け
工具)の先端面図である。
【図2】 図1の拡大図である。
【図3】 従来のドリル(穴明け工具)の形状を示す側
面図である。
【図4】 図3に示すドリルの先端面図である。
【符号の説明】
1 ドリル(穴明け工具) 2 工具本体 3 切屑排出溝 4 先端逃げ面 4a シンニング面 4b 凹曲面 5 切刃 6 シンニング刃 7 チゼル 8 ホーニング O 回転軸線 Y チゼルのY寸法

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸線回りに回転させられる工具本体
    の先端部外周に回転軸線回りにねじれた一対の切屑排出
    溝を前記回転軸線に対称にして形成するとともに、前記
    各切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面と先端逃げ面と
    の交差稜線部にそれぞれ切刃が形成される穴明け工具に
    おいて、 前記先端逃げ面における工具回転方向後方側から前記回
    転軸線側に向けてはシンニング面が形成されて、このシ
    ンニング面により前記切刃の内周側の部分は前記回転軸
    線側に曲折させられて互いに他方の切刃側まで達するシ
    ンニング刃とされ、 前記シンニング面において前記シンニング刃に連なって
    前記工具回転方向を向く部分と、前記先端逃げ面の工具
    回転方向後方側から前記回転軸線側に向けて延びる部分
    とは、凹曲面を介して接続されていることを特徴とする
    穴明け工具。
  2. 【請求項2】 前記チゼルの前記シンニング刃にホーニ
    ングが施されていることを特徴とする請求項1記載の穴
    明け工具。
  3. 【請求項3】 前記凹曲面が、円筒面をなしていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の穴明け工具。
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