JP2008273729A - 浮上ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】温度が上昇することが効率的に抑えられた浮上ユニットを提供する。
【解決手段】浮上ユニット10は、上面側に搬送路面Fを形成している多孔質板76と、多孔質板76の裏面側に直付けされたチャンバー36とを備えている。チャンバー36には、チャンバー幅方向中央側の吸引室56と、チャンバー幅方向両側の噴出室58、60とが隔壁部54L、54Rによって区画されている。隔壁部54L、54Rには、水などの冷却媒体が流れる流路53が形成されている。また、浮上ユニット10は、噴出室58、60に加圧空気を供給するとともに吸引室56を吸引するエジェクタを備えている。
【選択図】図8

Description

本発明は、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、カラーフィルタ等のワークを浮上させ、非接触で搬送する浮上ユニットに関する。
LCDやPDPといったフラットパネルディスプレイ(FPD)に用いられるガラス基板は、画面の大型化の要望に応じ、サイズが大型化する傾向にある。
従来のFPD製造工程では、露光処理や現像処理の後にガラス基板をローラで搬送していたが、ガラス基板とローラとの間の摩擦、ガラス基板に与えるストレスの問題等により、ガラス基板を圧縮空気で浮上させて搬送することが考えられている。例えば特許文献1に開示された浮上ユニットでは、正圧空気を発生させるための圧搾空気供給源に加え、吸引力を発生させるための負圧空気供給源をも必要とする。
しかし、従来の浮上ユニットでは、ガラス基板などの被搬送物が高温になっている(例えば特許文献2参照)などの理由により、浮上ユニットの温度が上昇し過ぎる場合がある。このため、冷却装置を別途に設け、被搬送物を浮上ユニットに搬送する前に被搬送物を冷却することが行われている。
しかし、この冷却装置を設けることによって、FPD製造工程の設備が大型化するという弊害があった。
特開2004−331265号公報 特開2005−142382号公報
本発明は、上記事実を考慮して、温度が上昇することが効率的に抑えられた浮上ユニットを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、加圧流体が供給されることにより、流体吸引口から吸引するとともに流体噴出口から加圧流体を排出する負圧発生手段と、前記流体噴出口から排出された加圧流体を被搬送物が搬送される際の搬送路面の裏面側に供給する加圧流体排出路と、前記搬送路面を形成するとともに、前記加圧流体排出路から供給された加圧流体を前記搬送路面側に通過させる流体通過体と、前記搬送路面の所定位置に開口するように前記流体通過体を貫通し、前記流体吸引口による負圧によって吸気される少なくとも1つの吸引孔と、前記流体通過体を冷却する冷却手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、被搬送物を搬送する際、被搬送物の温度が高い場合には、ヒ被搬送物からの熱が流体通過体やチャンバーに伝達される。従って、流体通過体を冷却する冷却手段により、流体通過体に伝達された熱を除去することができ、温度が上昇することが効率的に抑えられた浮上ユニットとすることができる。
また、上記の負圧発生手段を設けているので、負圧発生手段に外部から負圧を供給することなく加圧流体のみを供給することによって、負圧発生手段に正圧と負圧とを発生させて搬送路面側にこの正圧と負圧とを供給することができる。従って、使用する際の設備を減少させることができるとともに、使用者が、正圧供給口への加圧コンプレッサーの接続と、負圧供給口への負圧空気供給源の接続とを区別して行う必要がないので、使用する際の操作が容易である。
また、負圧発生手段(例えばエジェクタ)に加圧流体を供給することにより、負圧発生手段の流体吸引口から吸引されるとともに負圧発生手段の流体噴出口から加圧流体が排出される。流体噴出口から排出された加圧流体は、加圧流体排出路を経由して搬送路面の裏面側に供給され、更に、搬送路面を形成している流体通過体の裏面側から搬送路面側へ通過する。この結果、この加圧流体は流体通過体に形成されている空隙を通過して搬送路面側から噴出し、流体通過体の搬送路面がエアベアリング面となる。これにより、ワークに反りを発生させずに浮上させて搬送することが可能となる。
また、上記の吸引孔は、搬送路面の所定位置に開口し、流体吸引口による負圧によって吸引される。従って、流体通過体の全面から噴出する流体によって浮上しているワークを部分的に吸引することで、ワークの浮上高さを安定させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記吸引孔に連通するとともに前記流体吸引口によって負圧とされる吸引室と、前記加圧流体排出路から加圧流体が供給されて前記流体通過体に向けて加圧流体を噴出する噴出室と、が形成されていて前記流体通過体の裏面側に配置されているチャンバーを備え、前記冷却手段で前記チャンバーを冷却することによって前記流体通過体を冷却することを特徴とする。
これにより、冷却し易いチャンバーを冷却することによって流体通過体を冷却することができ、簡易な構成で効率良く流体通過体を冷却することができる。
請求項3に記載の発明は、前記吸引室と前記噴出室とを区画する隔壁部に、冷却媒体が流れる流路が前記冷却手段として形成されていることを特徴とする。
これにより、吸引室からの吸引を吸引室の上方で行うとともに、噴出室からの噴出を噴出室の上方で行うという簡易な装置構成としても、被搬送物の中心位置を流体通過体の幅方向中央位置として搬送した際に、浮上力と吸引力のバランスを取り易く、被搬送物の浮上高さを規制し易い。また、2つの隔壁部でチャンバー内を1つの吸引室と2つの噴出室とに区画することができる。
請求項4に記載の発明は、前記隔壁部には、前記吸引室及び前記噴出室にそれぞれ延び出すフィンが形成されていることを特徴とする。
これにより、吸引室及び噴出室の空気をフィンで冷却することができる。従って、チャンバー全体をより均一に冷却することができるとともに、噴出室から噴き出させる空気を効率良く冷却することができる。
請求項5に記載の発明は、前記チャンバーの底側外方に配置され、前記チャンバーとの間で熱伝達が行われる冷却装置を前記冷却手段として設けたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、チャンバーに直付けする冷却装置を設けることで流体通過体を冷却することができる。従って、チャンバーと冷却装置とを別体として取り扱うことができ、チャンバーの構成を簡素にできる。
請求項6に記載の発明は、前記チャンバーの天井壁には、前記噴出室から噴出された加圧流体を分散させる溝部が形成されていることを特徴とする。
これにより、流体通過体の全面から流体を噴出させることができ、流体通過体の全面をエアベアリング面とすることができるので、流体通過体のベアリング面の平坦度をより小さく(より平坦に)することができる。
本発明によれば、温度が上昇することが効率的に抑えられた浮上ユニットとすることができる。
以下、実施形態を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。なお、第2実施形態以下では、既に説明した構成要素と同様のものには同じ符号を付して、その説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。図1〜図3には、本実施形態に係る浮上ユニット10が組み込まれた露光装置12が示されている。なお、本実施形態では露光装置を例に挙げて説明するが、検査装置、測定装置、欠陥修復装置などにも本発明を適用することが可能であり、本発明の適用範囲は露光装置に限られない。
(全体構成)
この露光装置12は、レール14と横材16で長枠状に構成された組付けフレーム18を備えている。組付けフレーム18は、ポスト20で枠状のベースフレーム22の上方に支持されている。ベースフレーム22には、キャスタ24とストッパ26が取付けられており、露光装置12が作業エリア内で移動設置可能となっている。
また、レール14の間には複数本の梁材28が架け渡されている。梁材28の上には、本実施形態に係る浮上ユニット10が3列にされて組み込まれている。各列の構成は同じなので、以下、この3列のうちの1つの列についてその構成を説明し、他の列の説明を省略する。
浮上ユニット10は、気密空間を有するチャンバー36と、チャンバー36の気密空間に負圧流体、正圧流体を供給するエジェクタ29と、チャンバー36の上側に直付けされ、ワーク(ガラス基板P)の搬送路面Fを上面側に形成している流体通過体からなる多孔質板76と、を備えている。
チャンバー36の一方の端部側の梁材28の上には、第1コンプレッサー32からチューブ34を介して加圧空気が供給される上記のエジェクタ29が配置されている。このエジェクタ29は、第1コンプレッサー32から供給された加圧空気によって負圧と正圧とを発生させる構成にされている。なお、コンプレッサーから供給するものは空気に限らず、窒素やアルゴン、ヘリウム等の不活性ガス、二酸化炭素等の気体でもよい。また、水等の液体でもよい。
また、エジェクタ29が配置されていない梁材28の上には、チャンバー36の高さ調整をする高さ調整部材30が配置されている。
チャンバー36の底板には、エジェクタ29に接続されて空気吸引される1つの負圧供給口56M(図8参照)と、エジェクタ29に接続されて加圧空気が供給される2つの正圧供給口60M1、60M2(図7参照)とが形成されている。
さらに、図1で示すレール14の右方には、レール14の間へ支持プレート38が架け渡されている。なお、この支持プレート38には、後述の第2実施形態に係る浮上ユニット40がセットされている。
さらに、手前側のレール14には、リニア式の搬送装置50が搭載されている。この搬送装置50には、バキューム式の吸盤52を複数備えており、浮上したガラス基板Pの下面をチャックして、矢印方向に搬送する構成である。
浮上ユニット10が設けられた搬送領域では、浮上ユニット10の上方で浮上されたガラス基板Pが、搬送装置50により浮上搬送される。浮上搬送されたガラス基板Pは、浮上ユニット40が設けられた露光領域の上方で浮上状態が維持されたまま、図示しない露光手段により露光され、所定の回路パターンが形成される。
次に、第1実施形態に係る浮上ユニット10の具体的な構成を説明する。
(エジェクタ)
図7に示すように、浮上ユニット10を構成するエジェクタ29は、上側にチャンバー36を載せている基体29Bを備えている。基体29Bの内部には、図1に示すチューブ34が接続され加圧空気(圧縮空気)が供給される加圧流体供給口29Cと、加圧流体供給口29Cから流入した空気を噴出させるためのノズル部29Nと、ノズル部29Nの下流側に配置されたディフューザ29Dと、が設けられている。
ディフューザ29Dの下流端側には加圧流体排出路29Sが接続されている。この加圧流体排出路29Sは2本に分岐しており、この2本の下流端29E1、29E2はチャンバー36の2つの正圧供給口60M1、60M2にそれぞれ接続されている。
更に、エジェクタ29には、チャンバー36の負圧供給口56Mに接続された真空吸引口29Iが形成されている。そして、ノズル部29N、ディフューザ29D、及び、真空吸引口29Iはエジェクタ29を構成する拡散室29Zに連通している。
(チャンバー)
図4〜図9に示すように、浮上ユニット10を構成するチャンバー36は、断面が長方形状の長い筒体であり、特に図7、図8に示すように、内側に設けられた2つの隔壁部54L、54Rで内部空間が、幅方向中央側の吸引室56と、幅方向両側の噴出室58,60とに区画されている。そして、チャンバー36の端面に側板62(図5参照)を接合することで、チャンバー36の吸引室56、噴出室58,60は気密空間となる。吸引室56の底壁には負圧供給口56Mが形成され、噴出室58,60の底壁にはそれぞれ正圧供給口60M1,60M2が形成されている。
隔壁部54Lは、チャンバー36の長手方向に沿って設けられている。なお、隔壁部54Rは、隔壁部54Lと面対象な形状にされているので、以下では隔壁部54Lについて説明し、隔壁部54Rについてはその説明を省略する。
隔壁部54Lには、長手方向に沿って、冷却媒体(例えば水)が流れる流路53が形成されている。この流路53は、図8に示すように、浮上ユニット10のワーク搬送上流端側に配置されている調整部材30よりもやや搬送方向下流側の位置で下方に向けられていて、下方端に給水口53Iが形成されて給水管55(図1も参照)が接続されている。また、流路53は、浮上ユニット10のワーク搬送下流端側に配置されているエジェクタ29よりもやや搬送方向上流側の位置で下方に向けられていて、下方端に排水口が形成されて排水管57(図1参照)が接続されている。これにより、流路53のワーク搬送方向上流側のほうがワーク搬送方向下流側よりも冷却効果が大きくなっている。
図5に示すように、チャンバー36の端面には、ねじ穴150が形成された台座部152が設けられている。また、側板62には、取付穴154が形成されている。このねじ穴150と取付穴154は、チャンバー36の端面に側板62を重ねたときに、ねじ穴150と取付穴154が対向する位置関係で形成されている。そして、ねじ穴150と取付穴154が対向した状態で、取付穴154とねじ穴150にねじ156が挿通されることにより、チャンバー36と側板62が螺合される。
なお、チャンバー36と側板62との接合には、ねじ156による螺合の他、接着剤などの他の手段によって行うことも可能である。
しかし、チャンバー36と側板62とを接着剤によって接合することとした場合には、接着剤の硬化時間が必要となるため製造効率の向上を図ることができないこと、および接合後に分解することが困難となるためメンテナンスや部品交換を行い難くなることから、チャンバー36と側板62との接合を前記のようにねじ156によって行うことが好ましい。
また、チャンバー36の側面には、軽量化を図るため長溝64が長手方向に沿って形成されている。
一方、チャンバー36の天井壁は4つの区画に分けられ、各区画にはそれぞれ格子状の格子溝部68が形成されている。なお、区画に分けて格子溝部68をそれぞれ形成したのは、天井壁に接合される多孔質板76へ、均一に空気を供給することが可能となるためである。ただし、本発明では、格子溝部68が形成される区画の数が限定されるものではなく、1つの区画によってチャンバー36を構成してもよい。
格子溝部68の溝底には通気孔74が貫通し、直線上に複数並んでいる。この通気孔74は、噴出室60と連通している。また、格子溝部68の溝底には吸気孔70が形成され、吸引室56に連通している。そして、格子溝部68の溝底には通気孔72が形成されている。この通気孔72は、噴出室58に連通している。
(多孔質板)
このように溝部が形成されたチャンバー36の天井壁には、板状に加工された多孔質板76が接合される。この多孔質板76は、例えば多孔質カーボン、焼結金属、多孔質セラミックス、多孔質樹脂などを使用することが出来るが、多孔質カーボンを使用すると、軽量化の向上、機械的強度の向上、製造費の低廉化、表面の平坦度向上を図れるとともに、ガラス基板Pと接触してしまった場合に、ガラス基板Pの損傷を少なくすることができる。
チャンバー36と多孔質板76とが接合された状態で、チャンバー36に形成された吸気孔70と、多孔質板76に形成された吸引孔78とが互いに対向して連通する。
接合方法としては、多孔質板76のエアベアリング面となる面を下にして多孔質板76を定盤の上へ置き、チャンバー36の天井壁に接着剤を塗布し多孔質板76に重ね合わせ、錘を載せて固定する方法が一例として挙げられる。なお、接着剤は、格子溝部68に食み出さないように塗布することが望ましい。
ここで、格子溝部68を多孔質板76の裏面に形成せずに、チャンバー36の天井壁に形成したのは、多孔質板76の裏面に溝部を形成する場合と比較して、チャンバーの天井部に溝部を形成した方が、精度良く、容易に溝部を形成することができるからである。
特に、ガラス基板Pの浮上量のばらつきを少なくして安定して浮上させるためには、多孔質板76のベアリング面の平坦度を小さく(より平坦に)する必要があるが、多孔質板76の裏面に溝部を形成すると、多孔質板76のベアリング面の平坦度を小さくすることが困難になる。
これに対して、本実施形態では、多孔質板76の裏面に溝部が形成されていないことから、多孔質板76のベアリング面の平坦度を小さくすることが可能となるため、ガラス基板Pの浮上量にばらつきを少なくして安定して浮上させることができる。
なお、多孔質板76の裏面側に溝部を形成することも勿論可能である。この場合、チャンバー36の天井壁に溝部を形成し、多孔質板76の裏面側に形成された溝部との両者によって溝形状が決まる構造にすることも可能である。
ここで、多孔質板76の空隙から空気が噴出して全面をエアベアリング面とするメカニズムについて簡単に説明する。
多孔質板76には、互いに連通する複数の微細な空隙が形成されている。格子溝部68から噴出された空気は、格子溝部68と多孔質板76の下面とで形成された空気通路を伝わりながら多孔質板76の空隙を通過し、多孔質板76のベアリング面から外部へ向けて噴出する。このとき、微細な空隙は互いに連通していることから、空気通路の上方だけでなく、ベアリング面の全面から噴出する。
(作用、効果)
次に、第1実施形態に係る浮上ユニット10の作用、効果を説明する。
第1コンプレッサー32から、加圧空気をエジェクタ29の加圧流体供給口29Cに供給する。すると、加圧空気はノズル部29Nで絞られて拡散室29Zに高速で放出される。
拡散室29Zに放出された加圧空気は膨張拡散しながら加圧流体排出路29Sに流入し、このとき拡散室29Z内の圧力はベルヌーイの定理によって低下する。
拡散室29Z内の圧力が低下すると、この拡散室29Zと連通する負圧流体流入路29L内の圧力も低下する。そのため、負圧流体流入路29Lと連通する真空吸引口29Iを介してチャンバー36に形成された吸引室56内の空気も吸引されて、吸引室56内の圧力が低下する。
一方、拡散室29Z内に放出された加圧空気は、吸引された吸引室56内の空気とともに、ディフューザ29D及び加圧流体排出路29Sを通過して下流端29E1、29E2へ流れ、この下流端29E1、29E2と接続された正圧供給口60M1、60M2を介して噴出室58、60へ供給される。
従って、本実施形態では、エジェクタ29を設けることにより、エジェクタ29に外部から負圧を供給することなく加圧空気のみを第1コンプレッサー32から供給することによって、エジェクタ29に正圧と負圧とを発生させて搬送路面Fの側にこの正圧と負圧とを発生させることができる。
噴出室58,60へ供給された空気は、通気孔72,74から噴出し、多孔質板76の下面と格子溝部68とで形成された空気通路を伝って、多孔質板76の下面に均等に行き渡り、多孔質板76の空隙から噴出する。
つまり、多孔質板76の全面から空気が噴出して、多孔質板76の全面がエアベアリング面となるため、ガラス基板Pに反りを発生させずに浮上させて、多孔質板76と非接触で搬送することが可能となる。この浮上したガラス基板Pを吸盤52がチャックして矢印方向に搬送装置50が搬送する。
また、吸引室56に供給された負圧により、吸気孔70を介して多孔質板76に形成された吸引孔78にガラス基板Pを吸引する力を発生させる。この吸気孔70によって発生した吸引力は、多孔質板76から噴出した空気によって浮上したガラス基板Pの浮上量を規制するものである。従って、この吸引力を制御することによって、ガラス基板Pの浮上量を制御することが可能となる。
通気孔72から噴出する空気の圧力P1は通気孔74から噴出する空気の圧力P2よりも大きいこと(P1>P2)が好ましく、P1をP2の2倍(P1=2P2)とすることが、さらに好ましい。
P1とP2との関係をこのように構成すると、ガラス基板Pへの撓み発生を効果的に抑制することができるとともに、ガラス基板Pを安定して浮上させることが可能となる。
そして、この吸気孔70及び吸引孔78は、ガラス基板Pを浮上させる円状の噴出空気の中心に位置しているため、浮上力と吸引力のバランスを取り易く、ガラス基板Pの浮上高さを規制し易くすることができる。
また、本実施形態では、露光処理などで熱が与えられた状態のガラス基板Pが浮上ユニット10で搬送される際、ガラス基板Pからの熱が多孔質板76からチャンバー36に伝達される。そこで、本実施形態では、隔壁部54L、54Rにそれぞれ形成された流路53に冷却媒体を流し、チャンバー36を冷却することによって、多孔質板76を冷却している。
これにより、ガラス基板Pを冷却する冷却装置を浮上ユニット10とは別個に設ける必要がないので、露光装置の設備を小型化することができる。また、浮上領域内に冷却領域を設け、又は浮上領域と露光領域との間に冷却領域を設ける場合と比較しても、露光装置の小型化を図ることができる。また、多孔質板76を直接に冷却するよりもチャンバー36を介して冷却するほうが構成を簡易にし易いので、装置構成を簡単にすることができる。
更に、吸引室56がチャンバー36の幅方向中央側に形成され、噴出室58、60がチャンバー36の幅方向両側にそれぞれ形成されている。そして、吸引室56と噴出室58、60とを区画する隔壁部54L、54Rに、冷却媒体が流れる流路53がそれぞれ形成されている。
これにより、吸引室56からの吸引を吸引室56の上方で吸引孔78から行うとともに、噴出室58、60からの噴出を噴出室58、60の上方で行うという簡易な装置構成としても、ワーク(ガラス基板P)の中心位置を多孔質板76の幅方向中央位置として搬送した際に、浮上力と吸引力のバランスを取り易く、ガラス基板Pの浮上高さを規制し易い。また、2つの隔壁部54L、54Rでチャンバー内を1つの吸引室56と2つの噴出室58、60とに効率良く区画することができる。
更に、流路53は、ワーク搬送下流端側に配置されているエジェクタ29よりもやや搬送方向上流側の位置から、ワーク搬送上流端側に配置されている調整部材30よりもやや搬送方向下流側の位置にまで形成されている。これにより、流路53の長さを効率的に長くすることができる。
また、冷却媒体は、ワーク搬送方向上流側からワーク搬送方向下流側に向けて、すなわちワーク搬送方向と同方向に流れている。従って、ワーク搬送方向上流側での冷却媒体温度がワーク搬送方向下流側での冷却媒体温度に比べて低い。一方、ワーク搬送方向上流側では、ワーク搬送方向下流側に比べてワーク温度が高い。従って、ワーク温度が高いほうでの冷却媒体温度を低くすることができ、ワークからの熱の除去速度を高くすることができる。
なお、隔壁部54Lに代えて、図10に示すように、吸引室56に延び出すフィン61Lと、噴出室60に延び出すフィン63Lとが形成された隔壁部65Lを設けてもよい。同じく、隔壁部54Rに代えて、図10に示すように、吸引室56に延び出すフィン61Rと、噴出室58に延び出すフィン63Rとが形成された隔壁部65Rを設けてもよい。これにより、吸引室56の空気をフィン61L、61Rで冷却するとともに噴出室58、60の空気をフィン63L、63Rでそれぞれ冷却することができる。従って、チャンバー36全体をより均一に冷却することができるとともに、噴出室58、60から噴き出させる空気を効率良く冷却することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明では第2実施形態に関係する部分を説明し、浮上ユニット10と同様のことについては説明を省略する。
図1〜3に示したように、第2実施形態に係る浮上ユニット40は、支持プレート38の上面側に取付けられたエジェクタ29と、エジェクタ29の上面側に設けられたチャンバー80と、チャンバー80の上側に設けられた流体通過体からなる多孔質板82とを備えている。
エジェクタ29では、第2コンプレッサー44からチューブ46を介して供給された加圧空気により負圧と正圧とが発生する。そして、エジェクタ29から、浮上ユニット40のチャンバー80の底板に形成された負圧供給口及び正圧供給口(何れも図示省略)へそれぞれ負圧と正圧の空気が供給される。
また、図11、図12に示すように、チャンバー80の天井壁には、長手方向に複数の縦溝部97と幅方向に複数の横溝部102が形成されており、縦溝部97と横溝部102で複数の離島86が所定の間隔で形成されている。横溝部102の溝底には通気孔92が形成されている。この通気孔92は、図示しない噴出室に連通している。また、離島86には、吸引室と連通する吸気孔90が形成されている。
一方、多孔質板82の表面には、チャンバー80の天井壁と重ね合わせたとき、吸気孔90と対応する位置に吸引孔96が形成されている。また、多孔質板82の両側には、貫通孔101が形成されており、チャンバー80に形成された取付孔94へビスを挿入して、多孔質板82をチャンバー80に固定できるようになっている。
以上説明したように、本実施形態では、エジェクタ29を設けることにより、第1実施形態の浮上ユニット10と同様に、エジェクタ29に外部から負圧を供給することなく加圧空気のみを第2コンプレッサー44から供給することによって、エジェクタ29に正圧と負圧とを発生させて搬送路面F側にこの正圧と負圧とを発生させることができる。従って、負圧空気を供給しなくても、ガラス基板Pに反り等の悪影響を発生させることなく良好に搬送することができる。
また、多孔質板82の表面に貫通孔101を形成することでビス止めが可能となる。また、多孔質板82に溝加工しないので、多孔質板82の平坦度が維持できる。さらに、吸気孔を等間隔に配置することで、ガラス基板Pの浮上量をバランスよく規制することができる。
なお、図1〜図10に示す実施形態では、浮上ユニット10がチャンバー36の天井壁に4枚の多孔質板76が接合されて構成されている。また、図11及び図12に示す実施形態では、浮上ユニット40が、チャンバー80の天井壁に1枚の多孔質板82が接合されている。しかし、本発明は、多孔質板の数が限定されるものではない。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。図13は、本実施形態に係る浮上ユニット110の短手方向に沿って吸引孔78を通過する垂直断面における断面形状を示す側面断面図である。
図13に示すように、本実施形態に係る浮上ユニット110では、エジェクタ29が吸引孔78と同数(すなわち吸気孔70と同数)設けられており、各エジェクタ29の真空吸引口29Iが各吸引孔78にそれぞれ接続されている。
これにより、各吸気孔からの吸引流量を個別に確実に制御することが可能になる。
なお、本実施形態では、浮上ユニット110のチャンバー116の側壁は、後述のパチン錠などによって取外し可能な形状にされており、チャンバー116が梁材28に着脱自在に固定されている。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。図14〜図16は本実施形態に係る浮上ユニット130が示されている。図14〜図16に示すように、本実施形態に係る浮上ユニット130では、チャンバー136と、チャンバー136の搬送方向上流端部又は搬送方向下流端部に組み込まれているエジェクタ129と、流体通過体からなる多孔質板176と、が設けられている。
図14(A)に示すように、チャンバー136は梁材28に載せられており、図14(A)、(C)に示すように、チャンバー136はパチン錠140などの取外し可能な係合部によって梁材28に着脱自在に固定されている。また、チャンバー136には、搬送方向に沿った両側部に吸引室158、160が形成され、吸引室158と吸引室160との間に噴出室157が形成されている。なお、チャンバー136の底部には脚部138(図14(C)、図16(D)参照)が形成されており、脚部138が梁材28に当接している。
図15に示すように、エジェクタ129は基体129Bを備えている。基体129Bの内部には、第1実施形態で説明した拡散室29Z、ディフューザ29D、ノズル部29Nと同様の構成部位を有するエジェクタ心臓部128が設けられている。また、基体129Bの下面側には、加圧空気が供給される加圧流体供給口129Cが形成されており、加圧流体供給口129Cから供給された加圧空気がエジェクタ心臓部128に送り込まれるようになっている。
更に、基体129Bには、図15に示すように、ディフューザの下流端側に接続された加圧流体排出路129Sが形成されている。この加圧流体排出路129Sの下流端である加圧流体排出口157Eはチャンバー136の噴出室157に連通している。
また、基体129Bには、エジェクタ心臓部128に接続されて2本に分岐した真空吸引路129J1、129J2が形成されている。真空吸引路129J1、129J2の各下流端である真空吸引口129I1、129I2は、それぞれ、吸引室158、160に連通している。
図16に示すように、チャンバー136には、チャンバー36と同様に、縦溝部197、横溝部202、離島186が形成されている。また、チャンバー136には、噴出室157に連通するとともに多孔質板176の通気孔に連通する通気孔192と、吸引室158又は吸引室160に連通するとともに多孔質板176の吸引孔に連通する吸気孔190と、が形成されている。
本実施形態では、エジェクタ129を設けることにより、エジェクタ129に外部から負圧を供給することなく加圧空気のみを第1コンプレッサー32から供給することによって、エジェクタ129に正圧と負圧とを発生させて搬送路面Fの側にこの正圧と負圧とを発生させることができる。
噴出室157へ供給された空気は、多孔質板176の空隙から噴出する。つまり、多孔質板176の全面から空気が噴出して、多孔質板176の全面がエアベアリング面となるため、ガラス基板Pに反りを発生させずに浮上させて、多孔質板176と非接触で搬送することが可能となる。この浮上したガラス基板Pを吸盤52(図1参照)がチャックして矢印方向に搬送装置50(図1、図2参照)が搬送する。
また、本実施形態では、多孔質板176に吸引孔を形成することによってガラス基板P(ワーク)を吸引する力を発生させる。この吸引する力は、多孔質板176から噴出した空気によって浮上したガラス基板Pの浮上量を規制するものである。従って、この吸引力を制御することによって、ガラス基板Pの浮上量を制御することが可能となる。
従って、第1実施形態と同様に、ガラス基板Pを平坦な状態で搬送することが可能となる。
なお、本実施形態ではパチン錠140などの係合部を設けることによりチャンバー136を着脱容易としているが、パチン錠140などの係合部を第3、第4実施形態に限らずに第1、第2実施形態で設けてもよい。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。図17に示すように、本実施形態では、第4実施形態に比べ、エジェクタ心臓部を2つ配置したエジェクタ229をエジェクタ129に代えて設けている。
エジェクタ229では、真空吸引口129I1の近くにエジェクタ心臓部228Aが配置され、真空吸引口129I2の近くにエジェクタ心臓部228Bが配置されている。エジェクタ心臓部228A、228Bの構成はエジェクタ心臓部128と同様である。
また、エジェクタ229には、加圧流体排出路129Sからチャンバ幅方向に分岐してエジェクタ心臓部228A、228Bにそれぞれ接続された接続配管230A、230Bが設けられている。
更に、エジェクタ229には、エジェクタ心臓部228Aに接続されて下方へ延びる流量調整手段232Aと、エジェクタ心臓部228Bに接続されて下方へ延びる流量調整手段232Bとが設けられている。流量調整手段232A、232Bは、配管状であって、加圧流体の流量を調整して真空度を調整するために設けられている。
また、エジェクタ229には、エジェクタ心臓部228Aに接続されてチャンバー側壁(横壁)に開口し加圧流体(空気)を排出する排出路234Aと、エジェクタ心臓部228Bに接続されてチャンバー側壁に開口し加圧流体を排出する排出路234Bと、が設けられている。
本実施形態により、噴出室157への加圧流体(空気)の噴出、及び、吸引室158、160からの加圧流体の吸引を、第4実施形態よりも急速で効率的に行うことができる。
[第6実施形態]
次に、第6実施形態について説明する。図18、図19に示すように、本実施形態に係る浮上ユニット310は、第1実施形態に比べ、チャンバー36に代えてチャンバー336を備えている。このチャンバー336は、チャンバー36に比べ、図19に示すように、吸引室56と噴出室60とを区画している隔壁部354Lの構成、及び、吸引室56と噴出室58とを区画している隔壁部354Rの構成が異なる。隔壁部354L、354Rには、冷却媒体が流れる流路が形成されていない。
また、図18に示すように、本実施形態に係る浮上ユニット310は、調整部材30に代えて又は調整部材30とともに冷却機構340が設けられている。この冷却機構340は、3本のチャンバー336の底側にそれぞれ直付けされた3本の冷却部342と、各冷却部342に冷却水を循環させる循環ポンプ350と、を備えている。
各冷却部342では、長手方向両端部から給水され、長手方向中央部から排水されて循環ポンプ350に回収されるように、各冷却部342の内部に水路が形成されているとともに給水管355、排水管357がそれぞれ接続されている。
本実施形態により、図19に示すように、チャンバー336の隔壁部354L、354Rに冷却媒体が流れる流路を形成しない構成とすることができるので、チャンバー336の構成が簡素である。
なお、各冷却部342に形成されている水路は一本でも複数本でもよい。また、本実施形態では、第1実施形態を変形した実施形態として説明したが、第2〜第5実施形態で本実施形態のような構成とすることも可能である。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
例えば、図1〜図15に示す実施形態では、本発明の浮上ユニットが露光装置に組み込まれたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、露光装置以外に、例えば検査装置、測定装置、欠陥修復装置等でガラス基板を浮上させるための装置として使用できるものである。
さらに、図1〜図15に示す実施形態では、本発明に係る浮上ユニットにより搬送される被搬送体としてガラス基板を例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、樹脂板や金属板等、ガラス基板以外の被搬送体を搬送するものであってもよい。
第1実施形態に係る浮上ユニットと第2実施形態に係る浮上ユニットが組付けられた露光装置を示す斜視図である。 第1実施形態に係る浮上ユニットと第2実施形態に係る浮上ユニットが組付けられた露光装置を示す側面図である。 第1実施形態に係る浮上ユニットと第2実施形態に係る浮上ユニットが組付けられた露光装置を示す平面図である。 第1実施形態に係る浮上ユニットの斜視図である。 第1実施形態に係る浮上ユニットの分解斜視図である。 第1実施形態に係る浮上ユニットの拡大平面図である。 第1実施形態に係る浮上ユニットのエジェクタ及びチャンバーの構成を示す側断面図である。 第1実施形態に係る浮上ユニットのチャンバーに形成された冷却媒体用流路を示す側断面図である。 第1実施形態に係る浮上ユニットの側断面図である。 第1実施形態に係る浮上ユニットの変形例を示す側断面図である。 第2実施形態に係る浮上ユニットのチャンバーの平面図である。 第2実施形態に係る浮上ユニットの多孔質板の平面図である。 第3実施形態に係る浮上ユニットのエジェクタ及びチャンバーの構成を示す側断面図である。 図14(A)から(C)は、それぞれ、第4実施形態に係る浮上ユニットを構成するチャンバーの部分斜視図、エジェクタの斜視図、及び、矢視14C−14Cのチャンバー断面図である。 図15(A)及び(B)は、それぞれ、第4実施形態に係る浮上ユニットの部分平面断面図(図15(B)の矢視15A−15Aの断面図)、及び、部分側面断面図(図15(A)の矢視15B−15Bの断面図)である。 図16(A)から(D)は、それぞれ、第4実施形態に係る浮上ユニットを構成するチャンバーの平面図、側面図、背面図、及び、図16(A)の矢視16D−16Dの断面図である。 図17(A)及び(B)は、それぞれ、第5実施形態に係る浮上ユニットの部分平面図、及び、正面図である。 第6実施形態に係る浮上ユニットと第2実施形態に係る浮上ユニットが組付けられた露光装置を示す斜視図である。 第6実施形態に係る浮上ユニットのエジェクタ及びチャンバーの構成を示す側断面図である。
符号の説明
10 浮上ユニット
29 エジェクタ(負圧発生手段)
29I 真空吸引口(流体吸引口)
29S 加圧流体排出路
29D ディフューザ(流体噴出口)
36 チャンバー
40 浮上ユニット
42 エジェクタ(負圧発生手段)
53 流路
54L、R 隔壁部
56 吸引室
58 噴出室
60 噴出室
61L、R フィン
63L、R フィン
65L、R 隔壁部
76 多孔質板(流体通過体)
78 吸引孔
82 多孔質板(流体通過体)
96 吸引孔
110 浮上ユニット
116 チャンバー
120 浮上ユニット
129 エジェクタ(負圧発生手段)
129S 加圧流体排出路
129I1 真空吸引口(流体吸引口)
129I2 真空吸引口(流体吸引口)
130 浮上ユニット
136 チャンバー
157 噴出室
158 吸引室
160 吸引室
176 多孔質板(流体通過体)
229 エジェクタ
310 浮上ユニット
336 チャンバー
354L、R 隔壁部
342 冷却部(冷却装置)
F 搬送路面

Claims (6)

  1. 加圧流体が供給されることにより、流体吸引口から吸引するとともに流体噴出口から加圧流体を排出する負圧発生手段と、
    前記流体噴出口から排出された加圧流体を被搬送物が搬送される際の搬送路面の裏面側に供給する加圧流体排出路と、
    前記搬送路面を形成するとともに、前記加圧流体排出路から供給された加圧流体を前記搬送路面側に通過させる流体通過体と、
    前記搬送路面の所定位置に開口するように前記流体通過体を貫通し、前記流体吸引口による負圧によって吸気される少なくとも1つの吸引孔と、
    前記流体通過体を冷却する冷却手段と、
    を有することを特徴とする浮上ユニット。
  2. 前記吸引孔に連通するとともに前記流体吸引口によって負圧とされる吸引室と、前記加圧流体排出路から加圧流体が供給されて前記流体通過体に向けて加圧流体を噴出する噴出室と、が形成されていて前記流体通過体の裏面側に配置されているチャンバーを備え、
    前記冷却手段で前記チャンバーを冷却することによって前記流体通過体を冷却することを特徴とする請求項1に記載の浮上ユニット。
  3. 前記吸引室と前記噴出室とを区画する隔壁部に、冷却媒体が流れる流路が前記冷却手段として形成されていることを特徴とする請求項2に記載の浮上ユニット。
  4. 前記隔壁部には、前記吸引室及び前記噴出室にそれぞれ延び出すフィンが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の浮上ユニット。
  5. 前記チャンバーの底側外方に配置され、前記チャンバーとの間で熱伝達が行われる冷却装置を前記冷却手段として設けたことを特徴とする請求項2に記載の浮上ユニット。
  6. 前記チャンバーの天井壁には、前記噴出室から噴出された加圧流体を分散させる溝部が形成されていることを特徴とする請求項2〜5のうち何れか1項に記載の浮上ユニット。
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