JP2008264901A - 移動ロボット及びその自動連結方法、並びにパラレルリンク機構の駆動制御方法 - Google Patents

移動ロボット及びその自動連結方法、並びにパラレルリンク機構の駆動制御方法 Download PDF

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光治 曽根原
Hiroki Murakami
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Abstract

【課題】対象物側の連結部分(被連結部)に位置ズレを吸収するような特別の工夫・改造を必要とせずに、精密に位置合せを行なって対象物と連結することができる移動ロボット及びその自動連結方法を提供する。また、上記自動連結方法に好適なパラレルリンク機構の駆動制御方法を提供する。
【解決手段】移動ロボット10は、ロボット本体12と、可動領域をもつ連結機構20と、距離情報を取得する距離情報取得装置17と、対象物1と連結するための演算制御を行う演算制御装置18とを備える。演算制御装置18は、距離情報取得装置17により取得した距離情報から、対象物1に対して固定された位置に設けられたマーカ8を認識するとともにマーカ8の位置座標を算出し、マーカ8の位置座標をもとに、連結機構20の連結部40が対象物1の被連結部(物品搬送具1Aの把持部2等)に連結するようにロボット本体12と連結機構20の駆動を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自律移動し所定の対象物と連結可能な移動ロボット及びその自動連結方法、並びにパラレルリンク機構の駆動制御方法に関する。
移動ロボットがある特定の場所・物と連結(結合・接続・接触)するシステムが種々提案されており、下記特許文献1〜4では、移動ロボットの自動充電システムを提案している。これらの文献において提案されたシステムは、移動ロボットと充電ステーションとの相対位置を認識する手段をもち、その手段により移動ロボットを誘導し位置合わせを行なうことで、充電ステーションと連結するものである。
特開2003−1577号公報 特開2006−244020号公報 特開2004−303137号公報 特許第2846835号公報
通常の非ホロノミック型車輪機構や脚などの移動手段をもつ移動ロボットでは、非ホロノミック性や摩擦・スリップ等の原因から高い精度での位置合せ・位置制御が困難である。一方、ホロノミック車輪機構の移動手段をもつ移動ロボットでは、移動手段が煩雑となるうえ、ホロノミック車輪機構であっても摩擦・スリップなどの影響から精密位置合せには限界がある。そのため、実際には特定の場所・物との相対位置を正確に測定・判定できても、最終的な微調整・精密位置合せが困難なため、連結(結合・接続・接触)に際しては、位置ズレを吸収するような機構的・電気的な工夫・改造等が必要となる。特に手押し台車などの物品搬送具を人と共有する場合には、把持部(物品搬送具のうち人・移動ロボットが把持する部分)の改造が必要になると、共有する上での問題が発生する可能性がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、対象物側の連結部分に位置ズレを吸収するような特別の工夫・改造を必要とせずに、精密に位置合せを行なって対象物と連結することができる移動ロボット及びその自動連結方法を提供することを課題とする。また、本発明は、上記自動連結方法に好適なパラレルリンク機構の駆動制御方法を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の移動ロボット及びその自動連結方法、並びにパラレルリンク機構の駆動制御方法は、以下の手段を採用する。
(1)本発明は、自律移動し所定の対象物と連結可能な移動ロボットであって、移動を行なうロボット本体と、基端部が前記ロボット本体に連結され、前記対象物に設けられた被連結部に連結可能な連結部を先端部に有し、前記ロボット本体に対する前記連結部の相対位置及び姿勢を変化させるように可動する連結機構と、前記ロボット本体に設けられ、周囲に存在する物体までの距離情報を取得する距離情報取得装置と、該距離情報取得装置により取得した距離情報から、前記対象物に対して固定された位置に設けられたマーカを認識するとともにマーカの位置座標を算出し、該マーカの位置座標をもとに、前記連結部が前記被連結部に連結するように前記ロボット本体と前記連結機構の駆動を制御する演算制御装置と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、距離情報取得装置により取得した距離情報から対象物に取り付けられたマーカを認識し、マーカの位置座標を算出し、該マーカの位置座標をもとに、移動ロボットの連結部が対象物の被連結部に連結するようにロボット本体と連結機構の駆動を制御するので、移動ロボットが対象物と自動で連結することができる。また、この移動ロボットは、可動領域をもつ連結機構を備えているので、対象物に連結する際には、ロボット本体で大まかな位置合せを行い、続いて連結機構で精密な位置合せを行なうことが可能である。したがって、本発明の移動ロボットは、対象物側の連結部分(被連結部)に位置ズレを吸収するような特別の工夫・改造を必要とせずに、精密に位置合せを行なって対象物と連結することができる。
(2)また、上記の移動ロボットにおいて、前記演算制御装置は、前記マーカの位置座標をもとに、前記ロボット本体に固定されたロボット基準位置と前記被連結部との相対位置を算出し、前記ロボット本体が静止したままで前記連結部が前記被連結部と連結することが可能である場合には、前記ロボット本体を静止したまま前記連結部を前記被連結部に連結させるように前記連結機構の駆動を制御し、前記ロボット本体が静止したままでは前記連結部が前記被連結部と連結することができない場合には、前記連結部が前記被連結部と連結することができる位置に前記ロボット本体を移動させるよう前記移動ロボットの駆動を制御し、次に前記ロボット本体を静止したまま前記連結部を前記被連結部に連結させるように前記連結機構の駆動を制御する。
上記のような処理及びロボット本体と連結機構の駆動の制御を行うことにより、無駄のない動作で効率的に移動ロボットを対象物と連結させることができる。
(3)また、上記の移動ロボットにおいて、前記距離情報取得装置はレーザレーダであり、前記演算制御装置は前記マーカの形状的特徴に基づいて該マーカを認識する。
上記のように距離情報取得装置としてレーザレーダを用いることにより、リアルタイムで正確な距離情報を取得することができる。
また、マーカには、マーカを認識するための形状的特徴が付与されているので、レーザレーダからの距離情報から容易にマーカを認識することができる。
(4)また、上記の移動ロボットにおいて、前記レーザレーダは水平面内を走査する2次元レーザレーダであり、前記演算制御装置は前記マーカの水平面内の輪郭形状に基づいて該マーカを認識する。
このように水平面内の輪郭形状に特徴的形状をもつようなマーカであれば、3次元レーザレーダでなくても、水平面内を走査する2次元レーザレーダによっても距離情報取得装置を実現することができる。
(5)また、上記の移動ロボットにおいて、前記演算処理装置は、前記マーカに付与された特徴に基づいて前記対象物に対して予め設定された属性を判別する。
上記のようにマーカに付与された特徴に基づいて対象物に対して予め設定された属性を判別するので、対象物の判別を細分化することができる。例えば、対象物の種類別(大・中・小)、識別符号別(No.1,No.2,No.3、A,B,Cなど)等に属性を分類しておくことで、細分化された作業を効率的に移動ロボットに行なわせることができる。
(6)また、上記の移動ロボットにおいて、前記連結機構は、基端部が前記ロボット本体に連結されそれぞれ独立に駆動可能な複数のリンクと、該複数のリンクの先端に連結された出力部材とを有し、該複数のリンクの駆動状態により前記ロボット本体に対する前記出力部材の相対的な位置及び姿勢が定まるパラレルリンク機構である。
このようにパラレルリンク機構を採用することにより、連結機構による相対位置及び姿勢の制御に必要な自由度は、平面上の制御の場合は3自由でよく、空間上の制御する場合でも6自由度でよいので、人の腕とほぼ同様の動きをする2本の腕(12自由度)と比較して、動作に必要な位置・姿勢・力等の制御が容易になる。
(7)また、本発明の移動ロボットの自動連結方法は、移動を行なうロボット本体に、所定の対象物に設けられた被連結部に連結可能な連結部を先端部に有し前記ロボット本体に対する前記連結部の相対位置及び姿勢を変化させるように可動する連結機構を取り付けて、自律移動し前記所定の対象物と連結可能な移動ロボットを構成するとともに、所定の特徴をもつマーカを前記対象物に対して固定された位置に設けておき、前記ロボット本体に対して固定された位置からロボット本体の周囲に存在する物体までの距離情報を取得し、該距離情報取得装置により取得した距離情報から前記対象物に取り付けられたマーカを認識するとともにマーカの位置座標を算出し、該マーカの位置座標をもとに、前記連結部が前記被連結部に連結するように前記ロボット本体と前記連結機構を駆動させることを特徴とする。
(8)また、上記の移動ロボットの自動連結方法において、前記マーカの位置座標をもとに、前記ロボット本体に固定されたロボット基準位置と前記被連結部との相対位置を算出し、前記ロボット本体が静止したままで前記連結部が前記被連結部と連結することが可能である場合には、前記ロボット本体を静止したまま前記連結部を前記被連結部に連結させるように前記連結機構の駆動を制御し、前記ロボット本体が静止したままでは前記連結部が前記被連結部と連結することができない場合には、前記連結部が前記被連結部と連結することができる位置に前記ロボット本体を移動させるよう前記移動ロボットの駆動を制御し、次に前記ロボット本体を静止したまま前記連結部を前記被連結部に連結させるように前記連結機構の駆動を制御する。
(9)また、上記の移動ロボットの自動連結方法において、前記マーカを認識するための形状的特徴を該マーカに付与しておき、前記距離情報を取得する手段としてレーザレーダを用い、前記マーカの形状的特徴に基づいて該マーカを認識する。
(10)また、上記の移動ロボットの自動連結方法において、前記レーザレーダとして水平面内を走査する2次元レーザレーダを用い、マーカの水平面内の輪郭形状に基づいて該マーカを認識する。
(11)また、上記の移動ロボットの自動連結方法において、前記マーカに付与された特徴に基づいて前記対象物に対して予め設定された属性を判別する。
上記(7)〜(11)の自動連結方法によれば、対象物側の連結部分(被連結部)に位置ズレを吸収するような特別の工夫・改造を必要とせずに、移動ロボットが精密に位置合せを行なって対象物と連結することができる。
(12)また、本発明は、基端部が所定のベース部に連結されそれぞれ独立に駆動可能な複数のリンクと、該複数のリンクの先端に連結された出力部材とを有し、該複数のリンクの駆動状態により前記ベースに対する前記出力部材の相対的な位置及び姿勢が定まるパラレルリンク機構の駆動制御方法であって、予め、前記ベース部に対して固定された原点を基準としたベース座標系と、前記出力部材に対して固定された原点を基準としたワーク座標系が設定されるとともに、ベース座標系におけるワーク座標系の原点の位置及び回転角が手先ベクトルとして定義され、手先ベクトルから複数のリンクの関節ベクトルを求める逆運動学式が導出された状態を用意しておき、該逆運動学式を用いた演算により、目標手先ベクトルが得られるように前記複数のリンクの駆動を制御する、ことを特徴とする。
上記の制御方法によれば、予め導出された逆運動学式を用いてパラレルリンク機構の各リンクの関節ベクトルが直接求まり、関節ベクトルから関節を駆動させる各モータ回転角(モータ速度ベクトル)を決定することができるので、座標変換などの煩雑な演算処理なしで簡便に制御指令値(速度軌道)を生成することができる。
本発明によれば、対象物側の連結部分に位置ズレを吸収するような特別の工夫・改造を必要とせずに、移動ロボットが精密に位置合せを行なって対象物と連結することができる。また、パラレルリンク機構の駆動制御方法は、上記の移動ロボットの制御方法として好適である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は本発明の実施形態にかかる移動ロボット10の斜視図である。図1は、移動ロボット10が対象物1(物品搬送具1A)と連結している状態を示している。図2は、移動ロボット10が対象物1(物品搬送具1A、充電ステーション1B等)と未だ連結していない状態を示す平面模式図である。
この移動ロボット10は、自律移動し所定の対象物1と連結(結合・接続・接触)可能なロボットである。連結する対象物1は、特に限定されないが、物品を載せて搬送するための物品搬送具1Aや移動ロボット10のバッテリーを充電するための充電ステーション1B、あるいは何らかの操作ボタン(例えば、エレベータの押しボタン)等が例示される。
物品7は、本実施形態では部品・半完成品・完成品等であるが、とくに限定されるものではない。物品搬送具A1は、人が物品7の搬送を行なうために使用するものでよく、図1に示す手押し台車のほか、カート等であってもよい。なお、以下では、説明の便宜上、“手押し台車”に対しても参照符号「1A」を使用する。
図2に示すように、対象物1(物品搬送具1A、充電ステーション1B)には、マーカ8が取り付けられている。一つの対象物1に関して取り付けられるマーカ8は、単体でその機能を発揮するものでもよいし、複数のサブマーカの組み合わせで一つのマーカ8の機能を発揮するものでもよい。マーカ8には、取り付けられる対象物1の属性を示す特徴が付与されており、物品搬送具1Aに取り付けられるマーカ8には物品搬送具1Aであることを示す特徴が、充電ステーション1Bに取り付けられるマーカ8には充電ステーション1Bであることを示す特徴が、それぞれ付与されている。その特徴の付与の方法としては、特に限定されないが、例えば、2次元的又は3次元的形状や、互いに同一の又は異なるサブマーカの配置パターンによることができる。なお、マーカ8は、後述する距離情報取得装置17の視野領域に入る高さに取り付けられる。
移動ロボット10は、物品搬送具1Aと自動連結して、物品搬送具1Aを移動させることにより搬送ロボットとして機能する。また、移動ロボット10は、充電が必要であることを自己判断した場合、あるいは上位コントローラ(ホストPC)からの指令を受けた場合に充電ステーション1Bと自動連結して、バッテリーの充電を行なう。また、移動ロボット10は、何らかの操作ボタンに接触し、操作ボタンを押す。
図1及び図2に示すように、移動ロボット10は、移動を行なうロボット本体12と、ロボット本体12に連結された連結機構20とを備えている。
ロボット本体12の胴体部13の下部の左右両側には、駆動モータ(図示せず)によって駆動される一対の駆動輪14が設けられている。一対の駆動輪14は、互いの回転軸心が一致し、それぞれ独立して駆動される。また、ロボット本体12の下部の前後には自在キャスター15が設けられている(より詳細には、図4参照)。上記構成により、ロボット本体12は、前後進と左右旋回が可能となっている。
連結機構20は、基端部がロボット本体12に連結され、対象物1に設けられた被連結部に連結可能な連結部40を先端部に有し、ロボット本体12に対する連結部40の相対位置及び姿勢を変化させるように可動する。
図1に示すように、本実施形態において、連結機構20は、基端部が移動ロボット10に連結されそれぞれ独立に駆動可能な複数のリンクと、複数のリンクの先端に連結された出力部材とを有し、複数のリンクの駆動状態によりロボット本体12に対する出力部材の相対的な位置及び姿勢が定まるパラレルリンク機構20Aである。より具体的には、本実施形態の連結機構20は、ロボット本体12と出力部材24との間に並列接続された第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23を有しており、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23の駆動状態により、ロボット本体12に対する出力部材の水平面上の相対的な位置及び姿勢が定まる3自由度パラレルリンク機構として構成されている。
なお、パラレルリンク機構20Aは、複数のリンクの駆動状態により、ロボット本体12に対する出力部材の空間上の相対位置及び姿勢が定まるものであってもよい。この場合のパラレルリンク機構20Aは、特に限定されないが、例えば、スチュアートプラットフォームと呼ばれる6自由度パラレルリンク機構として構成されてもよい。
連結する対象物1が物品搬送具1Aの場合、物品搬送具1Aの把持部2が上記の被連結部であり、連結機構20の先端部に設けられ把持部2を把持する把持機構40Aが上記の連結部40である。
上記の把持機構40Aは、パラレルリンク機構20Aの出力部材24に連結され、出力部材24と物品搬送具1Aとの相対位置及び姿勢を固定可能なように、連結機構20と物品搬送具1Aとの連結及び切離しを行う機能を有する。本実施形態において把持機構40Aは、出力部材24の左右方向に2つ設けられている。なお、ロボット本体12に対する上記のパラレルリンク機構20Aの設置位置は、把持機構40Aが物品搬送台車の把持部2を把持し、連結できる高さに設定されている。
連結する対象物1が充電ステーション1Bの場合、充電ステーション1Bの給電端子が上記の被連結部であり、連結機構20の先端部に設けられた受電端子が上記の連結部40である。この受電端子は上記の把持機構40Aの先端部に設けてもよく、把持機構40Aとは別の構成部分として設けても良い。なお、本実施形態では、把持機構40Aが受電端子を兼ねているものとする。
図1に示すように、移動ロボット10は、さらに、距離情報取得装置17及び演算制御装置18を備えている。
距離情報取得装置17は、ロボット本体12に設けられており、周囲に存在する物体までの距離情報を取得する。
演算制御装置18は、距離情報取得装置17により取得した距離情報から、対象物1に対して固定された位置に設けられたマーカ8を認識するとともにマーカ8の位置座標を算出し、マーカ8の位置座標をもとに、連結部40が対象物1の被連結部に連結するようにロボット本体12と連結機構20の駆動を制御する。
さらに、ロボット本体12は、上位コントローラとの通信を行なう図示しない通信装置などを備えるとともに、上記の駆動モータ、連結機構20、距離情報取得装置17、通信装置等に電力を供給する図示しないバッテリーを備えている。
上記のように構成された移動ロボット10によれば、距離情報取得装置17により取得した距離情報から対象物1に取り付けられたマーカ8を認識し、マーカ8の位置座標を算出し、該マーカ8の位置座標をもとに、移動ロボット10の連結部40が対象物1の被連結部に連結するようにロボット本体12と連結機構20の駆動を制御するので、対象物1と自動で連結することができる。また、この移動ロボット10は、可動領域をもつ連結機構20を備えているので、対象物1に連結する際には、ロボット本体12で大まかな位置合せを行い、続いて連結機構20で精密な位置合せを行なうことが可能である。したがって、本発明の移動ロボット10は、対象物1側の連結部分(被連結部)に位置ズレを吸収するような特別の工夫・改造を必要とせずに、精密に位置合せを行なって対象物1と連結することができる。
また、上記の移動ロボット10によれば、連結機構20により物品搬送具1Aと連結し、連結機構20に連結されたパラレルリンク機構20Aにより物品搬送具1Aとの相対位置及び姿勢を制御しながら、ロボット本体12を移動させることにより物品搬送具1Aを移動させることができ、これにより物品7を搬送することができる。なお、移動ロボット10は、引き動作によっても物品搬送具1Aを移動させることが可能である。
また、上記の移動ロボット10は、連結機構20としてパラレルリンク機構20Aを採用することにより、連結機構20による相対位置及び姿勢の制御に必要な自由度は、平面上の制御の場合は3自由でよく、空間上の制御する場合でも6自由度でよい。このため、人の腕とほぼ同様の動きをする2本の腕(12自由度)と比較して、動作に必要な位置・姿勢・力等の制御が容易になる。
上記の距離情報取得装置17は、周囲に存在する物体までの距離情報を取得するものであれば特に限定されず、例えばステレオカメラであってもよいが、レーザレーダであるのが好ましい。距離情報取得装置17としてレーザレーダを用いる場合、上記のマーカ8は形状的特徴が付与されたものである必要がある。そしてこの場合、演算制御装置18は、マーカ8の形状的特徴に基づいてそのマーカ8を認識する。具体的には、演算制御装置18は、レーダレーダにより取得した距離情報から、予め登録されたマーカ8の形状的特徴(パターン)に合致するものを抽出し、これをマーカ8と認識する。
このように距離情報取得装置17としてレーザレーダを用いることにより、リアルタイムで正確な距離情報を取得することができる。このレーザレーダを用いて障害物を検出することもできるので、障害物検出用センサを別個に設ける必要が無い。
また、マーカ8には、マーカ8を認識するための形状的特徴が付与されているので、レーザレーダからの距離情報から容易にマーカ8を認識することができる。
上記のレーザレーダは、空間内を走査する3次元レーザレーダに限られず、水平面内を走査する2次元レーザレーダであってもよい。2次元レーザレーダを用いる場合、水平面内の輪郭形状に特定のパターンをもつような形状的特徴をマーカ8に付与しておく必要がある。そしてこの場合、演算制御装置18は、マーカ8の水平面内の輪郭形状に基づいてそのマーカ8を認識する。
上記構成によれば、3次元レーザレーダでなくても、水平面内を走査する2次元レーザレーダによっても距離情報取得装置17を実現することができる。
上述したように、マーカ8には、取り付けられる対象物1の属性を示す特徴が付与されており、演算制御装置18によりマーカ8が取り付けられた対象物1の属性を判別するので、対象物1の判別を細分化することができる。例えば、対象物1の種類別(大・中・小)、識別符号別(No.1,No.2,No.3、A,B,Cなど)等に属性を分類しておくことで、細分化された作業を効率的に移動ロボット10に行なわせることができる。
移動ロボット10と対象物1とを連結させる場合、上記の演算制御装置18は、マーカ8の位置座標をもとに、ロボット本体12に固定されたロボット基準位置と対象物1の被連結部との相対位置を算出し、ロボット本体12が静止したままで連結部40が被連結部と連結することが可能である場合には、ロボット本体12を静止したまま連結部40を被連結部に連結させるように連結機構20の駆動を制御し、ロボット本体12が静止したままでは連結部40が被連結部と連結することができない場合には、連結部40が被連結部と連結することができる位置にロボット本体12を移動させるよう移動ロボット10の駆動を制御し、次にロボット本体12を静止したまま連結部40を被連結部に連結させるように連結機構20の駆動を制御する。
以下、この処理・制御について具体的に説明する。図3は、上記の演算制御装置18の自動連結制御に係る部分の構成図である。
図3に示すように、演算制御装置18は、マーカモデル部41、照合・認識部42、相対位置算出部43、判断部44、連結機構軌道生成部45、移動部軌道生成部46、連結機構制御部47及び移動部制御部48を有している。
マーカモデル部41には各マーカ8の特徴(形状等)がマーカモデルとして記憶されている。照合・認識部42は、マーカモデルと距離情報取得装置17からの距離情報を照合し、距離情報からマーカ8を認識する。相対位置算出部44は、マーカ8の位置座標を算出するとともに、予め記憶されたマーカ8と対象物1の被連結部との相対位置、予め記憶された距離情報取得装置17とロボット本体基準位置(例えばロボット本体12の中心位置)との相対位置等から、ロボット本体基準位置と対象物1の被連結部との相対位置を算出する。
判断部44は、ロボット本体12がその場に静止したままで連結部40が対象物1の被連結部と連結することが可能であるか否かを判断する。この判断に際しては、連結機構20の可動範囲、対象物1の被連結部とロボット本体12との相対位置が考慮される。
判断部44での判断が肯定的である場合、すなわちロボット本体12がその場に静止したままで連結部40が対象物1の被連結部と連結することが可能である場合には、連結機構軌道生成部45が連結部40を対象物1の被連結部に連結させるように連結機構20の軌道を生成し、生成された軌道に従って、連結機構制御部47が連結機構20の駆動を制御する。
判断部での判断が否定的である場合、すなわちロボット本体12がその場に静止したままでは連結部40が対象物1の被連結部と連結することができない場合には、まず、連結部40が対象物1の被連結部と連結することができる位置にロボット本体12を移動させるように、移動部軌道生成部46がロボット本体12の軌道を生成し、生成された軌道に従って、移動部制御部48がロボット本体12の駆動を制御する。次に、連結機構軌道生成部45が連結部40を対象物1の被連結部に連結させるように連結機構20の軌道を生成し、生成された軌道に従って、連結機構制御部47が連結機構20の駆動を制御する。
上記のような処理及びロボット本体12と連結機構20の駆動の制御を行うことにより、無駄のない動作で効率的に移動ロボット10を対象物1と連結させることができる。
なお、ロボット本体基準位置と対象物1の被連結部との相対位置を算出する方法は、上述した方法に限られず、他の公知の算出方法を適用してもよい。
以下、本発明の移動ロボット10(特にパラレルリンク機構20A)の構成をより詳細に説明する。図4は、移動ロボット10及び手押し台車A1の模式図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
図4(A)及び(B)において、紙面の左右方向が移動ロボット10の前後方向である。図4に示すように、手押し台車A1は、物品7を載せる荷台3と、荷台3の下面前方の左右両側に設けられた一対の自在キャスター5と、荷台3の下面後方の左右両側に設けられた一対の固定キャスター6と、荷台3の上面後方位置から上方に延びる支持部材4と、支持部材4の上端で支持された把持部2とから構成されている。
上述したように、パラレルリンク機構20Aは、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23と、各リンクの先端に連結された出力部材24を有している。
第1リンク21及び第3リンク23の各々は、一端がロボット本体12に鉛直軸心を中心に回転可能に連結され、他端が出力部材24に鉛直軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによって両端間の距離が変化する。
第2リンク22は、一端がロボット本体12に鉛直方向を向く軸心(以下、この軸心を「基準軸心a」という)を中心に回転可能に連結され、他端が出力部材24に鉛直軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによってロボット本体12に対する基準軸心aを中心とする向きが変化する。また、第2リンク22は、第1リンク21及び第3リンク23の駆動に従動して両端間の距離が変化する。
上記構成によれば、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23をそれぞれ独立して駆動させることにより、出力部材24の位置及び姿勢を平面3自由度(水平面上での進行方向x、水平面上でのx方向に直角なy方向、水平面に垂直なz軸まわりの回転角θz)で制御することができるので、ロボット本体12に対する物品搬送具A1の水平面上の相対位置及び姿勢を制御することができる。
図5は、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23の3種の構成例A、B、Cを模式的に示した図である。
図5において、各図は、紙面左右方向に3列、上下に2段の枠内に示されており、左右方向の各列に分かれて各構成例A、B、Cが示されている。また、各列において、上段は平面視での模式図、下段は側面視での模式図である。側面視での模式図では、枠内の上側が第1リンク21(又は第3リンク23)を示し、下側が第2リンク22を示している。
なお、図4では、上記の構成例Cを採用した移動ロボット10を示している。
図5に示すように、構成例A〜Cでは、いずれも、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23は、第1リンク21と第3リンク23の離間方向の中間位置に第2リンク22が位置するように配置されている。以下、構成例ごとに構成を説明する。
[構成例A]
構成例Aでは、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23は、いずれも直線的に伸縮するように構成されており、第1リンク21及び第3リンク23は、伸縮駆動アクチュエータにより構成されている。伸縮駆動アクチュエータとしては、例えば、油圧シリンダ装置、空圧シリンダ装置等を使用することができる。第2リンク22は、直線的に伸縮自在であるが、その伸縮は受動的であり、第1リンク21と第2リンク22の駆動に従動して伸縮する。また第2リンク22は、ロボット本体12との連結点の位置に固定された第2駆動モータ33を有し、この第2駆動モータ33の駆動により、ロボット本体12に対する基準軸心aを中心とした向きが変化するようになっている。
上記の構成例Aによれば、第1リンク21と第3リンク23の伸縮駆動により出力部材24に並進運動を与え、第2リンク22の旋回駆動により出力部材24に旋回運動を与えることができるので、出力部材24の位置及び姿勢を平面3自由度(水平面上での進行方向x、水平面上でのx方向に直角なy方向、水平面に垂直なz軸まわりの回転角θz)で制御することができる。
[構成例B]
構成例Bでは、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23の各々は、両端間の途中部位(この例では中間点)を連結点とする2本のアーム26,27からなり、2本のアーム26,27の連結点を関節29,30,31として屈伸運動し、この屈伸運動により両端間の距離が変化する。
第1リンク21と第3リンク23は、それぞれの関節29,31の位置に第1駆動モータ32、第3駆動モータ34を有し、各駆動モータの駆動により屈伸運動を行なう。
また、図4に示すように、第1リンク21と第3リンク23は、それぞれ、2本のアーム26,27が互いに鉛直軸心を中心に回転可能に連結しており、屈曲するときに互いの関節29,31の距離が広がる方向に凸形状となる。
第2リンク22は、2本のアーム26,27が互いに水平軸心を中心に回転可能に連結しており、屈伸運動によって伸縮自在であるが、その伸縮は受動的であり、第1リンク21と第2リンク22の駆動に従動して伸縮する。
また第2リンク22は、ロボット本体12との連結点の位置に固定された第2駆動モータ33を有し、この第2駆動モータ33の駆動により、ロボット本体12に対する基準軸心aを中心とした向きが変化するようになっている。
上記の構成例Bによれば、構成例Aと同様に、出力部材24の位置及び姿勢を平面3自由度で制御することができる。また、各リンクが関節を持つので、構成例Aと比べて、両端間の距離が変化する範囲(伸縮範囲)を拡大することができる。したがって、パラレルリンク機構20Aの可動範囲を拡大することができる。また、各リンクが屈曲するときに、第1リンク21と第3リンク23が左右両側に広がるので、各リンク相互間の機械的干渉を防止することができる。
[構成例C]
構成例Cは、構成例Bと共通する点が多いので、以下では構成例Bとの相違点を中心に説明する。
構成例BとCでは、まず、第1駆動モータ32と第3駆動モータ34の設置位置が異なる。構成例Cでは、第1リンク21と第3リンク23は、それぞれ、ロボット本体12との連結点の位置に第1駆動モータ32、第3駆動モータ34を有し、各駆動モータの駆動により屈伸運動を行なう。
また、構成例Cでは、第1リンク21は、第1駆動モータ32の回転運動を第1リンク21の屈伸運動に変換する第1リンク用動力変換機構36aを有し、第3リンク23は、第3駆動モータ34の回転運動を第3リンク23の屈伸運動に変換する第3リンク用動力変換機構36bを有する。
構成例Cにおいて、第1リンク用動力変換機構36aと第3リンク用動力変換機構36bは、平行リンク機構で構成されている。各平行リンク機構は、各駆動モータ32,34の出力軸に連結された駆動アーム37と、出力部材24側のアーム26に連結された従動アーム38と、一端が駆動アーム37に鉛直軸心を中心に回転可能に連結され他端が従動アーム38に鉛直軸心を中心に連結された中間アーム39とから構成されている。駆動アーム37と従動アーム38の長さは同じであり、中間アーム39の長さは、ロボット本体12側のアーム26の長さと同じである。
構成例Cの他の部分の構成は、構成例Bと同じである。
上記の構成例Cによれば、上記の構成例Bの効果に加え、以下の効果が得られる。
各リンク21,22,23を駆動する各駆動モータ32,33,34がロボット本体12との連結点の位置に設けられているので、各リンク21,22,23に作用するモーメントを小さくすることができる。
また、各駆動モータ32,33,34を上記の位置に設置することで、移動ロボット10全体の重心をロボット本体12側に設定しやすくなるので、移動ロボット10が安定して移動及び停止を行なうことができる。
各動力変換機構36a,36bが平行リンク機構により構成されるので、簡単な構成で確実に、各駆動モータ32,34の回転運動を各リンク21,23の屈伸運動に変換することができる。
なお、第1リンク用動力変換機構36aと第3リンク用動力変換機構36bは、上述した平行リンク機構に限られず、例えばベルト伝動機構やチェーン伝動機構などの他の機構を用いたものであってもよい。
次に、上述したパラレルリンク機構20Aの駆動制御方法について説明する。
なお、以下に説明するパラレルリンク機構20Aの駆動制御方法は、パラレルリンク機構20Aを上述した移動ロボット10の連結機構20として用いる場合に限られず、他の機構、例えば物品搬送装置の搬送機構や加工装置の位置決め機構として用いる場合にも同様に適用可能である。また、以下では3自由パラレルリンク機構を例に説明するが、本発明は他の自由度をもつパラレルリンク機構にも応用することが可能である。
図6は、パラレルリンク機構20Aの平面模式図である。図6において、符号12aは、各リンクの基端部が連結されたベース部であり、このパラレルリンク機構20Aを上述した移動ロボット10の連結機構20として用いる場合は、ロボット本体12に相当する部分である。
第1リンク21及び第3リンク23の各々は、一端が所定平面に垂直な軸心を中心にベース部12aに回転可能に連結され、他端が出力部材24に所定平面に垂直な軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによって両端間の距離が変化する。
第2リンク22は、一端が所定平面に垂直な軸心aを中心にベース部12aに回転可能に連結され、他端が出力部材24に所定平面に垂直な軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによってロボット本体12に対する軸心aを中心とする向きが変化する。また、第2リンク22は、第1リンク21及び第3リンク23の駆動に従動して両端間の距離が変化する。
以上の機構的特徴は、上述した構成例A〜Cに共通であることから、構成例Aは、構成例B,Cに対して等価な機構ということができる。そこで、図6では、構成例Aに基づいて、ベース部12aに固定された原点を基準としたベース座標系O−Xと、出力部材24に対して固定された原点を基準としたワー側座標系O−Xを定義する。なお、パラレルリンク機構20Aを移動ロボット10に適用する場合、ベース側座系の原点は、例えば、ロボット本体12の中心(2つの駆動輪14,14の中心を結ぶ線分の中点)であり、ワーク側座標系の原点は、例えば、連結部40(把持機構40A、受電端子)の位置又は手押し台車1Aの固定キャスター6,6の中心間を結ぶ線分の中点である。
ここで、図6に示した記号の意味は下記[数1]に示す通りである。
Figure 2008264901
次に、パラレルリンク機構20Aの逆運動学式を導出するため、入出力を下記[数2]の(1)〜(3)式のように設定する。
Figure 2008264901
手先速度ベクトル(1)式から関節速度ベクトル(2)式を導出する逆運動学式は下記[数3]の(4)式で、ヤコビ行列は(5)式で示される。
Figure 2008264901
本発明のパラレルリンク機構の駆動制御方法は、上記の逆運動学式を用いて目標手先速度ベクトルを得るための関節ベクトル(関節速度ベクトル)を算出し、各リンクの駆動を制御する。すなわち、本発明のパラレルリンク機構の駆動制御方法は、予め、ベース部12aに対して固定された原点を基準としたベース座標系と、出力部材24に対して固定された原点を基準としたワーク座標系が設定されるとともに、ベース座標系におけるワーク座標系の原点の位置及び回転角が手先ベクトルとして定義され、手先ベクトルから複数のリンクの関節ベクトルを求める逆運動学式が導出された状態を用意しておき、逆運動学式を用いた演算により、目標手先ベクトルが得られるように複数のリンクの駆動を制御するものである。
上記の方法によれば、予め導出された逆運動学式を用いてパラレルリンク機構20Aの各リンクの関節ベクトルが直接求まり、関節ベクトル(関節速度ベクトル)から関節を駆動させる各モータ回転角(モータ速度ベクトル)を決定することができるので、座標変換などの煩雑な演算処理なしで簡便に制御指令値(速度軌道)を生成することができる。
また、ワーク側座標系の原点は任意に設定及び変更が可能であるので、パラレルリンク機構20Aを上述した移動ロボット10の連結機構20として適用する場合、対象物1と連結する際にはワーク座標系の原点を連結部40(把持機構40A、受電端子等)に設定しておくことにより連結部40の位置及び姿勢を直接制御することができ、物品搬送具1Aを移動させる際にはワーク座標系の原点を物品搬送具1Aの適当な位置(例えば、手押し台車1Aの場合、固定キャスター6,6の中心間を結ぶ線分の中点)に設定しておくことにより、物品搬送具1Aの位置及び姿勢を直接制御することができる。
なお、上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施形態にかかる移動ロボットの斜視図である。 本発明の実施形態にかかる移動ロボットが、対象物と未だ連結していない状態を示す平面模式図である。 演算制御装置の構成図である。 移動ロボット及び手押し台車の模式図である。 第1リンク、第2リンク及び第3リンクの構成例A、B、Cを模式的に示した図である。 本発明の実施形態にかかるパラレルリンク機構の駆動制御方法について説明する図である。
符号の説明
1 対象物
1A 物品搬送具(手押し台車)
1B 充電ステーション
2 把持部
3 荷台
4 支持部材
5 自在キャスター
6 固定キャスター
7 物品
8 マーカ
10 移動ロボット
12 ロボット本体
13 胴体部
14 駆動輪
15 自在キャスター
17 距離情報取得装置
18 演算制御装置
20 連結機構
20A パラレルリンク機構
21 第1リンク
22 第2リンク
23 第3リンク
24 出力部材
26,27 アーム
29,30,31 関節
32 第1駆動モータ
33 第2駆動モータ
34 第3駆動モータ
36a 第1リンク用動力変換機構
36b 第3リンク用動力変換機構
37 駆動アーム
38 従動アーム
39 中間アーム
40 連結部
40A 把持機構
41 マーカモデル部
42 照合・認識部
43 相対位置算出部
44 判断部
45 連結機構軌道生成部
46 移動部軌道生成部
47 連結機構制御部
48 移動部制御部

Claims (12)

  1. 自律移動し所定の対象物と連結可能な移動ロボットであって、
    移動を行なうロボット本体と、
    基端部が前記ロボット本体に連結され、前記対象物に設けられた被連結部に連結可能な連結部を先端部に有し、前記ロボット本体に対する前記連結部の相対位置及び姿勢を変化させるように可動する連結機構と、
    前記ロボット本体に設けられ、周囲に存在する物体までの距離情報を取得する距離情報取得装置と、
    該距離情報取得装置により取得した距離情報から、前記対象物に対して固定された位置に設けられたマーカを認識するとともにマーカの位置座標を算出し、該マーカの位置座標をもとに、前記連結部が前記被連結部に連結するように前記ロボット本体と前記連結機構の駆動を制御する演算制御装置と、を備えることを特徴とする移動ロボット。
  2. 前記演算制御装置は、
    前記マーカの位置座標をもとに、前記ロボット本体に固定されたロボット基準位置と前記被連結部との相対位置を算出し、
    前記ロボット本体が静止したままで前記連結部が前記被連結部と連結することが可能である場合には、前記ロボット本体を静止したまま前記連結部を前記被連結部に連結させるように前記連結機構の駆動を制御し、
    前記ロボット本体が静止したままでは前記連結部が前記被連結部と連結することができない場合には、前記連結部が前記被連結部と連結することができる位置に前記ロボット本体を移動させるよう前記移動ロボットの駆動を制御し、次に前記ロボット本体を静止したまま前記連結部を前記被連結部に連結させるように前記連結機構の駆動を制御する、請求項1記載の移動ロボット。
  3. 前記距離情報取得装置はレーザレーダであり、前記演算制御装置は前記マーカの形状的特徴に基づいて該マーカを認識する請求項1記載の移動ロボット。
  4. 前記レーザレーダは水平面内を走査する2次元レーザレーダであり、前記演算制御装置は前記マーカの水平面内の輪郭形状に基づいて該マーカを認識する請求項3記載の移動ロボット。
  5. 前記演算処理装置は、前記マーカに付与された特徴に基づいて前記対象物に対して予め設定された属性を判別する請求項1記載の移動ロボット。
  6. 前記連結機構は、基端部が前記ロボット本体に連結されそれぞれ独立に駆動可能な複数のリンクと、該複数のリンクの先端に連結された出力部材とを有し、該複数のリンクの駆動状態により前記ロボット本体に対する前記出力部材の相対的な位置及び姿勢が定まるパラレルリンク機構である請求項1記載の移動ロボット。
  7. 移動を行なうロボット本体に、所定の対象物に設けられた被連結部に連結可能な連結部を先端部に有し前記ロボット本体に対する前記連結部の相対位置及び姿勢を変化させるように可動する連結機構を取り付けて、自律移動し前記所定の対象物と連結可能な移動ロボットを構成するとともに、所定の特徴をもつマーカを前記対象物に対して固定された位置に設けておき、
    前記ロボット本体に対して固定された位置からロボット本体の周囲に存在する物体までの距離情報を取得し、該距離情報取得装置により取得した距離情報から前記対象物に取り付けられたマーカを認識するとともにマーカの位置座標を算出し、該マーカの位置座標をもとに、前記連結部が前記被連結部に連結するように前記ロボット本体と前記連結機構を駆動させる、ことを特徴とする移動ロボットの自動連結方法。
  8. 前記マーカの位置座標をもとに、前記ロボット本体に固定されたロボット基準位置と前記被連結部との相対位置を算出し、
    前記ロボット本体が静止したままで前記連結部が前記被連結部と連結することが可能である場合には、前記ロボット本体を静止したまま前記連結部を前記被連結部に連結させるように前記連結機構の駆動を制御し、
    前記ロボット本体が静止したままでは前記連結部が前記被連結部と連結することができない場合には、前記連結部が前記被連結部と連結することができる位置に前記ロボット本体を移動させるよう前記移動ロボットの駆動を制御し、次に前記ロボット本体を静止したまま前記連結部を前記被連結部に連結させるように前記連結機構の駆動を制御する、請求項7記載の移動ロボットの自動連結方法。
  9. 前記マーカを認識するための形状的特徴を該マーカに付与しておき、前記距離情報を取得する手段としてレーザレーダを用い、前記マーカの形状的特徴に基づいて該マーカを認識する請求項7記載の移動ロボットの自動連結方法。
  10. 前記レーザレーダとして水平面内を走査する2次元レーザレーダを用い、マーカの水平面内の輪郭形状に基づいて該マーカを認識する請求項9記載の移動ロボットの自動連結方法。
  11. 前記マーカに付与された特徴に基づいて前記対象物に対して予め設定された属性を判別する請求項7記載の移動ロボットの自動連結方法。
  12. 基端部が所定のベース部に連結されそれぞれ独立に駆動可能な複数のリンクと、該複数のリンクの先端に連結された出力部材とを有し、該複数のリンクの駆動状態により前記ベースに対する前記出力部材の相対的な位置及び姿勢が定まるパラレルリンク機構の駆動制御方法であって、
    予め、前記ベース部に対して固定された原点を基準としたベース座標系と、前記出力部材に対して固定された原点を基準としたワーク座標系が設定されるとともに、ベース座標系におけるワーク座標系の原点の位置及び回転角が手先ベクトルとして定義され、手先ベクトルから複数のリンクの関節ベクトルを求める逆運動学式が導出された状態を用意しておき、
    該逆運動学式を用いた演算により、目標手先ベクトルが得られるように前記複数のリンクの駆動を制御する、ことを特徴とするパラレルリンク機構の駆動制御方法。
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