JP4958069B2 - 搬送ロボット及び3自由度パラレルリンク機構 - Google Patents

搬送ロボット及び3自由度パラレルリンク機構 Download PDF

Info

Publication number
JP4958069B2
JP4958069B2 JP2007088204A JP2007088204A JP4958069B2 JP 4958069 B2 JP4958069 B2 JP 4958069B2 JP 2007088204 A JP2007088204 A JP 2007088204A JP 2007088204 A JP2007088204 A JP 2007088204A JP 4958069 B2 JP4958069 B2 JP 4958069B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
robot body
robot
output member
drive motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007088204A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008246596A (ja
Inventor
光治 曽根原
弘記 村上
浩一郎 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP2007088204A priority Critical patent/JP4958069B2/ja
Publication of JP2008246596A publication Critical patent/JP2008246596A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4958069B2 publication Critical patent/JP4958069B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、物品搬送具を移動させる搬送ロボットおよび3自由度パラレルリンク機構に関する。
従来、工場等では、AGV(Automated Guided Vehicle)と呼ばれるコンピュータ制御によって無人で自動走行する台車を使用することにより、各種工程間の部品・半完成品・完成品等の搬送・供給を自動化している。AGVは通常、上部に搬送台を持ち、搬送する物品をその搬送台に載せて移動することにより物品の搬送を行なう。
近年、工場等では多品種少量・変量生産の傾向が進み、1ラインの中でも搬送する物量や品種が1日の内で大きく変動する。このような現場でのAGVの利用には以下のような欠点がある。
・物量に合わせて搬送台や装置サイズを変更することができないため、少量搬送が多く発生した場合でも、最大時を考慮した装置をそのまま利用することとなり、スペース・エネルギーともに効率が悪い。
・積載可能な物品サイズが搬送台サイズ以下に限定されるため、品種変更等に対して搬送できない事態が発生する。
・物量に合わせるためにはサイズの異なる複数種のAGVをもつ必要があり、この場合でも稼動率の点から同様に効率が悪い。
また近年の製品サイクルの短期間化からくる頻繁なライン変更などに対して、AGVは人とは異なる方法で搬送することから以下のような欠点がある。
・専用スペースをとるため、ライン変更、トラブル発生時などで装置が停止した場合に、その場所がデッドスペースになる。
・搬送台と一体化しているため、臨機応変に人手で代替することも困難である。
以上のような非効率な点が多いことから、多品種・変量を扱うラインの多くでは、工程間の部品・半完成品・完成品の搬送・供給は、人手により行われている。
一方、上述したAGVに対して、移動・積載機能を分離した従来技術がある。
その一つとして、移動ロボットによりトレーラのように台車を牽引して移動する牽引方式がある。通常、移動ロボットは、真横への移動ができない非ホロノミック型であるため、台車を目的の場所に正確に停止さるためには、目的の場所の近傍で押し動作により台車を移動させることが有効である。しかしながら、牽引方式で押し動作を行なった場合、ジャックナイフ現象と呼ばれる、被牽引車(台車)が牽引車(移動ロボット)の内側に入り込んで牽引車の位置を制御できない状態が発生する。これらを制御する研究例もあるが制御は困難で実用化例はほぼ皆無である。
また、他の例として、下記特許文献1では、2本の腕と2本の脚をもつ人間型ロボットに台車の移動を行なわせる技術を提案している。この人間型ロボットを利用すれば、台車に対して押し動作を行なった場合でも、ジャックナイフ現象を発生させることなく台車を移動させることが可能である。しかしながら、ロボットと台車との相対位置及び姿勢(6自由度)を決定する上で、2本の腕(通常各6自由度=12自由度)は冗長系あり、動作に必要な位置・姿勢・力等から腕操作を決定する方法が煩雑となる。
特開2006−175567号公報
本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、多品種少量・変量生産される物品の搬送に柔軟に対応することができ、トラブル発生時における対応が容易であり、押し動作により物品搬送具(手押し台車等)を移動させる場合でもジャックナイフ現象を発生させることが無く、動作時の位置・姿勢・力の制御が比較的容易な搬送ロボットを提供することを課題とする。また、本発明は、上記の搬送ロボットに好適な3自由度パラレルリンク機構を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の搬送ロボットおよび3自由度パラレルリンク機構は、以下の手段を採用する。
(1)本発明は、物品を載せて外力を受けて移動する物品搬送具を移動させる搬送ロボットであって、移動を行なうロボット本体と、基端部が前記移動ロボットに連結されそれぞれ独立に駆動可能な複数のリンクと、該複数のリンクの先端に連結された出力部材とを有し、該複数のリンクの駆動状態により前記ロボット本体に対する前記出力部材の空間上または平面上の相対的な位置及び姿勢が定まるパラレルリンク機構と、該パラレルリンク機構の出力部材に連結され、前記出力部材と前記物品搬送具との相対位置及び姿勢を固定可能なように、前記パラレルリンク機構と前記物品搬送具との連結及び切離しを行う連結機構と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、連結機構により物品搬送具と連結し、連結機構に連結されたパラレルリンク機構により物品搬送具との相対位置及び姿勢を制御しながら、ロボット本体を移動させることにより、物品搬送具を移動させることができる。このように、従来のAGVと異なり、ロボットと一体化した専用搬送台による搬送ではなく、移動機能と物品積載機能を分離した搬送態様としたので、物品積載機能を果たす物品搬送具に関しては、人と共通のもの(手押し台車、カート等)を使用することができる。したがって、従来のAGVと異なり、物量・品種に応じて、適したサイズの物品搬送具に容易に変更することができるとともに、物量に応じた複数種類のサイズの搬送ロボットを用意する必要が無く、スペース・エネルギーともに効率が良い。
また、搬送台と一体化されていないことから、従来のAGVと比較して小型・軽量化が可能であるため、搬送ロボットに異常事態が生じ、稼動不能に陥った場合でも、搬送ライン上から容易に撤去することができる。また、物品搬送具は人と共通のものを使用できるので、稼動不能に陥った搬送ロボットに代わって、搬送作業を人が引き継ぐことができる。
また、連結機構によってパラレルリンク機構と物品搬送具の相対位置及び姿勢が固定され、かつパラレルリンク機構によって上記の相対位置及び姿勢を制御しながら物品搬送具を移動させるので、押し動作により物品搬送具を移動させる場合でも、ジャックナイフ現象を生じることがない。したがって、真横への移動ができない非ホロノミック型のロボットでも、目的の移動場所の近傍で押し動作により物品搬送具を移動させることにより、目的の場所に正確に物品搬送具を停止させることができる。
また、ロボット本体に対する物品搬送具の相対位置及び姿勢を制御する機構として、パラレルリンク機構を採用しているので、平面上の相対位置及び姿勢を制御する場合は3自由でよく、空間上の相対位置及び姿勢を制御する場合でも6自由度でよいので、人の腕とほぼ同様の動きをする2本の腕(12自由度)と比較して、動作に必要な位置・姿勢・力等の制御が容易になる。
(2)また、上記の搬送ロボットにおいて、前記パラレルリンク機構は、前記ロボット本体と前記出力部材との間に並列接続された第1リンク、第2リンク及び第3リンクを有し、該第1リンク、第2リンク及び第3リンクの駆動状態により、前記ロボット本体に対する前記出力部材の水平面上の相対的な位置及び姿勢が定まる3自由度パラレルリンク機構であり、前記第1リンク及び前記第3リンクの各々は、一端が前記ロボット本体に鉛直軸心を中心に回転可能に連結され、他端が前記出力部材に鉛直軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによって両端間の距離が変化するものであり、前記第2リンクは、一端が前記ロボット本体に鉛直方向を向く基準軸心を中心に回転可能に連結され、他端が前記出力部材に鉛直軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによって前記ロボット本体に対する前記基準軸心を中心とする向きが変化するものであり、且つ前記第1リンク及び前記第3リンクの駆動に従動して両端間の距離が変化するものである。
上記構成によれば、第1リンク、第2リンク及び第3リンクをそれぞれ独立して駆動させることにより、出力部材の位置及び姿勢を平面3自由度(水平面上での進行方向x、水平面上でのx方向に直角なy方向、水平面に垂直なz軸まわりの回転角θz)で制御することができるので、ロボット本体に対する物品搬送具の水平面上の相対位置及び姿勢を制御することができる。
(3)また、上記の搬送ロボットにおいて、前記第1リンク、第2リンク及び第3リンクの各々は、前記両端間の途中部位を連結点とする2本のアームからなり、該2本のアームの連結点を関節として屈伸運動し、該屈伸運動により前記両端間の距離が変化するものである。
上記構成によれば、各リンクが関節を持つので、両端間の距離が変化する範囲(伸縮範囲)が広く取りやすくなり、パラレルリンク機構の可動範囲を広く設定することができる。したがって、移動ロボットに対する物品搬送具の相対位置及び姿勢の制御範囲を広くすることができる。
(4)また、上記の搬送ロボットにおいて、前記第1リンク、第2リンク及び第3リンクは、前記第1リンクと前記第3リンクの離間方向の中間位置に前記第2リンクが位置するように配置されており、前記第1リンク及び前記第3リンクは、それぞれ、2本のアームが互いに鉛直軸心を中心に回転可能に連結しており、前記第2リンクの2本のアームは、互いに水平軸心を中心に回転可能に連結している。
上記構成によれば、能動的に伸縮する第1リンクと第3リンクが、第2リンクを挟む形で配置されるので、第1リンクと第2リンクのいずれか一方に荷重が偏ることがない。また、第2リンクが屈曲するときは、関節部分が上方又は下方に凸となるように屈曲し、第1リンクと第3リンクが屈曲するときは、関節部分が水平方向に移動して左右いずれかの方向に凸となるように屈曲するので、互いに機械的に干渉しにくい。なお、第1リンクと第2リンクが屈曲するときに互いの関節の距離が広がる方向に凸形状となるように構成すれば、第1リンクと第3リンクの配置間隔が狭い場合でも、互いの機械的干渉を防止することができる。
(5)また、上記の搬送ロボットにおいて、前記第1リンクは、前記ロボット本体との連結点の位置に固定された第1駆動モータと、該第1駆動モータの回転運動を当該第1リンクの屈伸運動に変換する第1リンク用動力変換機構とを有し、前記第2リンクは、前記ロボット本体との連結点の位置に固定され前記ロボット本体に対する当該第2リンクの前記基準軸心を中心とした向きを変化させる第2駆動モータを有し、前記第3リンクは、前記ロボット本体との連結点の位置に固定された第3駆動モータと、該第3駆動モータの回転運動を当該第3リンクの屈伸運動に変換する第3リンク用動力変換機構とを有する。
上記構成によれば、各リンクを駆動する各駆動モータが、各リンクとロボット本体との連結点の位置に設置されているので、各リンクに作用するモーメントを小さくすることができる。また、各駆動モータを上記の位置に設置することで、搬送ロボット全体の重心をロボット本体側に設定しやすくなるので、安定して移動及び停止を行なうことができる。
(6)また、上記の搬送ロボットにおいて、前記第1リンク用動力変換機構及び前記第3リンク用動力変換機構は、平行リンク機構により構成される。
上記構成によれば、各動力変換機構が平行リンク機構により構成されるので、簡単な構成で確実に、駆動モータの回転運動をリンクの屈伸運動に変換することができる。
(7)また、本発明は、ベース部材と、該ベース部材に基端部が連結されそれぞれ独立に駆動可能な第1リンク、第2リンク、及び第3リンクと、該第1リンク、第2リンク、及び第3リンクの先端に連結された出力部材とを備え、前記第1リンク、第2リンク及び第3リンクの駆動状態により、前記ベース部材に対する前記出力部材の所定平面上の相対的な位置及び姿勢が定まる3自由度パラレルリンク機構であって、前記第1リンク及び前記第3リンクの各々は、一端が前記ベース部材に前記所定平面に対して垂直な軸心を中心に回転可能に連結され、他端が前記出力部材に前記所定平面に対して垂直な軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによって両端間の距離が変化するものであり、前記第2リンクは、一端が前記ベース部材に前記所定平面に対して垂直な基準軸心を中心に回転可能に連結され、他端が前記出力部材に前記所定平面に対して垂直な軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによって前記ベース部材に対する前記基準軸心を中心とする向きが変化するものであり、且つ前記第1リンク及び前記第3リンクの駆動に従動して両端間の距離が変化するものである、ことを特徴とする。
上記構成によれば、第1リンク、第2リンク及び第3リンクをそれぞれ独立して駆動させることにより、出力部材の位置及び姿勢を3自由度(所定平面上での進行方向x、所定平面上でのx方向に直角なy方向、所定平面に垂直なz軸まわりの回転角θz)で制御することができる。したがって、上記の搬送ロボット用のパラレルリンク機構として好適である。
また、出力部材に、目的に応じた種々のツール(物品把持具、加工ツールなど)を搭載することにより、物品搬送装置の搬送機構や加工装置の位置決め機構等にも適用することができる。
(8)また、上記の3自由度パラレルリンク機構において、前記第1リンク、第2リンク及び第3リンクの各々は、前記両端間の途中部位を連結点とする2本のアームからなり、該2本のアームの連結点を関節として屈伸運動し、該屈伸運動により前記両端間の距離が変化するものである。
上記構成によれば、各リンクが関節を持つので、両端間の距離が変化する範囲(伸縮範囲)が広く取りやすくなり、パラレルリンク機構の可動範囲を広く設定することができる。
(9)また、上記の3自由度パラレルリンク機構において、前記第1リンク、第2リンク及び第3リンクは、前記第1リンクと前記第3リンクの離間方向の中間位置に前記第2リンクが位置するように配置されており、前記第1リンク及び前記第3リンクは、それぞれ、2本のアームが互いに前記所定平面に対して垂直な軸心を中心に回転可能に連結しており、前記第2リンクの2本のアームは、互いに前記所定平面に平行な軸心を中心に回転可能に連結している。
上記構成によれば、能動的に伸縮する第1リンクと第3リンクが、第2リンクを挟む形で配置されるので、第1リンクと第2リンクのいずれか一方に荷重が偏ることがない。また、第2リンクが屈曲するときは、関節部分が所定平面に垂直な方向に凸となるように屈曲し、第1リンクと第3リンクが屈曲するときは、関節部分が所定平面に平行に移動して屈曲するので、互いに機械的に干渉しにくい。なお、第1リンクと第2リンクが屈曲するときに互いの関節の距離が広がる方向に凸形状となるように構成すれば、第1リンクと第3リンクの配置間隔が狭い場合でも、互いの機械的干渉を防止することができる。
(10)また、上記の3自由度パラレルリンク機構において、前記第1リンクは、前記ベース部材との連結点の位置に固定された第1駆動モータと、該第1駆動モータの回転運動を当該第1リンクの屈伸運動に変換する第1リンク用動力変換機構とを有し、前記第2リンクは、前記ベース部材との連結点の位置に固定され前記ベース部材に対する当該第2リンクの前記基準軸心を中心とする向きを変化させる第2駆動モータを有し、前記第3リンクは、前記ベース部材との連結点の位置に固定された第3駆動モータと、該第3駆動モータの回転運動を当該第3リンクの屈伸運動に変換する第3リンク用動力変換機構とを有する。
上記構成によれば、各リンクを駆動する各駆動モータが、各リンクとベース部材との連結点の位置に設置されているので、各リンクに作用するモーメントを小さくすることができる。
(11)また、上記の3自由度パラレルリンク機構において、前記第1リンク用動力変換機構及び前記第3リンク用動力変換機構は、平行リンク機構により構成される。
上記構成によれば、各動力変換機構が平行リンク機構により構成されるので、簡単な構成で確実に、駆動モータの回転運動をリンクの屈伸運動に変換することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の搬送ロボットによれば、多品種少量・変量生産される物品の搬送に柔軟に対応することができ、トラブル発生時における対応が容易であり、押し動作により対象物を移動させる場合でもジャックナイフ現象を発生させることが無く、動作時の位置・姿勢・力の制御を容易にすることができる。また、本発明の3自由度パラレルリンク機構は、上記の搬送ロボットに好適である。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は本発明の実施形態にかかる搬送ロボット10の斜視図であり、図2は工場内における搬送ロボット10の搬送作業の様子を示す図である。
図1に示すように、この搬送ロボット10は、物品搬送具1を移動させるためのロボットである。物品7は、本実施形態では部品・半完成品・完成品等であるが、とくに限定されるものではない。物品搬送具1は、物品7を載せて外力を受けて移動するものである。したがって、物品搬送具1としては、例えば図1に示す手押し台車、カート等、人が物品7の搬送を行なうために使用するものであってよい。なお、以下では、説明の便宜上、“手押し台車”に対しても参照符号「1」を使用する。
搬送ロボット10は、移動を行なうロボット本体12と、ロボット本体12に連結されたパラレルリンク機構20と、パラレルリンク機構20と物品搬送具1とを連結するための連結機構40とを備えている。
ロボット本体12の胴体部13の下部の左右両側には、駆動モータ(図示せず)によって駆動される一対の駆動輪14が設けられている。一対の駆動輪14は、互いの回転軸心が一致し、それぞれ独立して駆動される。また、ロボット本体12の下部の前後には自在キャスター15が設けられている(より詳細には、図3参照)。上記構成により、ロボット本体12は、前後進と左右旋回が可能となっている。
また、ロボット本体12には、上述した駆動輪14を駆動するための駆動モータ、パラレルリンク機構20及び連結機構40の駆動を制御する制御部、障害物等を検知するセンサ17、上位コントローラとの通信を行なう通信装置、これらの駆動に必要な電力を供給するバッテリー等が搭載されており、上位コントローラからの指令を受けて、搬送作業に必要な動作を行なう。
パラレルリンク機構20は、基端部がロボット本体12に連結されそれぞれ独立に駆動可能な複数のリンクと、複数のリンクの先端に連結された出力部材24とを有し、複数のリンクの駆動状態によりロボット本体12に対する出力部材24の相対的な位置及び姿勢が定まるものである。
本実施形態において、パラレルリンク機構20は、ロボット本体12と出力部材24との間に並列接続された第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23を有しており、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23の駆動状態により、ロボット本体12に対する出力部材24の水平面上の相対的な位置及び姿勢が定まる3自由度パラレルリンク機構20として構成されている。
なお、パラレルリンク機構20は、複数のリンクの駆動状態により、ロボット本体12に対する出力部材24の空間上の相対位置及び姿勢が定まるものであってもよい。この場合のパラレルリンク機構20は、特に限定されないが、例えば、スチュアートプラットフォームと呼ばれる6自由度パラレルリンク機構として構成されてもよい。
連結機構40は、パラレルリンク機構20の出力部材24に連結され、出力部材24と物品搬送具1との相対位置及び姿勢を固定可能なように、パラレルリンク機構20と物品搬送具1との連結及び切離しを行う機能を有する。
本実施形態において連結機構40は、手押し台車1に設けられた把持部2を把持することにより手押し台車1と連結する把持機構41が左右方向に2つ設けられて構成されている。
なお、ロボット本体12に対する上記のパラレルリンク機構20の設置位置は、連結機構40が物品搬送台車の把持部2を把持し、連結できる高さに設定されている。
上記の搬送ロボット10によれば、連結機構40により物品搬送具1と連結し、連結機構40に連結されたパラレルリンク機構20により物品搬送具1との相対位置及び姿勢を制御しながら、ロボット本体12を移動させることにより、図2に示すように、物品搬送具1を移動させることができ、これにより物品7を搬送することができる。なお、搬送ロボット10は、引き動作によっても物品搬送具1を移動させることが可能である。
このように、従来のAGVと異なり、ロボットと一体化した専用搬送台による搬送ではなく、移動機能と物品積載機能を分離した搬送態様としたので、物品積載機能を果たす物品搬送具1に関しては、図2に示すように、人8と共通のもの(手押し台車1、カート等)を使用することができる。したがって、従来のAGVと異なり、物量・品種に応じて、適したサイズの物品搬送具1に容易に変更することができるとともに、物量に応じた複数種類のサイズの搬送ロボット10を用意する必要が無く、スペース・エネルギーともに効率が良い。
また、この搬送ロボット10は、搬送台と一体化されていないことから、従来のAGVと比較して小型・軽量化が可能であるため、搬送ロボット10に異常事態が生じ、稼動不能に陥った場合でも、搬送ライン上から容易に撤去することができる。また、物品搬送具1は人8と共用のものを使用できるので、稼動不能に陥った搬送ロボット10に代わって、搬送作業を人8が引き継ぐことができる。
また、連結機構40によって、パラレルリンク機構20と物品搬送具1の相対位置及び姿勢が固定されるので、押し動作により物品搬送具1を移動させる場合でも、ジャックナイフ現象を生じることがない。したがって、真横への移動ができない非ホロノミック型の搬送ロボット10でも、目的の移動場所の近傍で押し動作により物品搬送具1を移動させることにより、目的の場所に正確に物品搬送具1を停止させることができる。
また、ロボット本体12に対する物品搬送具1の相対位置及び姿勢を制御する機構として、パラレルリンク機構20を採用しているので、平面上の相対位置及び姿勢を制御する場合は本実施形態のように3自由でよく、空間上の相対位置及び姿勢を制御する場合でも6自由度でよいので、人の腕とほぼ同様の動きをする2本の腕(12自由度)と比較して、動作に必要な位置・姿勢・力等の制御が容易になる。
以下、本発明の搬送ロボット10の構成をより詳細に説明する。図3は、搬送ロボット10及び手押し台車1の模式図であり、(A)は平面図、(B)は側面図である。
図3(A)及び(B)において、紙面の左右方向が搬送ロボット10の前後方向である。図3に示すように、手押し台車1は、物品7を載せる荷台3と、荷台3の下面前方の左右両側に設けられた一対の自在キャスター5と、荷台3の下面後方の左右両側に設けられた一対の固定キャスター6と、荷台3の上面後方位置から上方に延びる支持部材4と、支持部材4の上端で支持された把持部2とから構成されている。
上述したように、パラレルリンク機構20は、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23と、各リンクの先端に連結された出力部材24を有している。
第1リンク21及び第3リンク23の各々は、一端がロボット本体12に鉛直軸心を中心に回転可能に連結され、他端が出力部材24に鉛直軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによって両端間の距離が変化する。
第2リンク22は、一端がロボット本体12に鉛直方向を向く軸心(以下、この軸心を「基準軸心a」という)を中心に回転可能に連結され、他端が出力部材24に鉛直軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによってロボット本体12に対する基準軸心aを中心とする向きが変化する。また、第2リンク22は、第1リンク21及び第3リンク23の駆動に従動して両端間の距離が変化する。
上記構成によれば、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23をそれぞれ独立して駆動させることにより、出力部材24の位置及び姿勢を平面3自由度(水平面上での進行方向x、水平面上でのx方向に直角なy方向、水平面に垂直なz軸まわりの回転角θz)で制御することができるので、ロボット本体12に対する物品搬送具1の水平面上の相対位置及び姿勢を制御することができる。
図4は、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23の3種の構成例A、B、Cを模式的に示した図である。
図4において、各図は、紙面左右方向に3列、上下に2段の枠内に示されており、左右方向の各列に分かれて各構成例A、B、Cが示されている。また、各列において、上段は平面視での模式図、下段は側面視での模式図である。側面視での模式図では、枠内の上側が第1リンク21(又は第3リンク23)を示し、下側が第2リンク22を示している。
なお、図1〜図3では、上記の構成例Cを採用した搬送ロボット10を示している。
図4に示すように、構成例A〜Cでは、いずれも、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23は、第1リンク21と第3リンク23の離間方向の中間位置に第2リンク22が位置するように配置されている。以下、各構成例ごとに構成を説明する。
[構成例A]
構成例Aでは、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23は、いずれも直線的に伸縮するように構成されており、第1リンク21及び第3リンク23は、伸縮駆動アクチュエータにより構成されている。伸縮駆動アクチュエータとしては、例えば、油圧シリンダ装置、空圧シリンダ装置等を使用することができる。第2リンク22は、直線的に伸縮自在であるが、その伸縮は受動的であり、第1リンク21と第2リンク22の駆動に従動して伸縮する。また第2リンク22は、ロボット本体12との連結点の位置に固定された第2駆動モータ33を有し、この第2駆動モータ33の駆動により、ロボット本体12に対する基準軸心aを中心とした向きが変化するようになっている。
上記の構成例Aによれば、第1リンク21と第3リンク23の伸縮駆動により出力部材24に並進運動を与え、第2リンク22の旋回駆動により出力部材24に旋回運動を与えることができるので、出力部材24の位置及び姿勢を平面3自由度(水平面上での進行方向x、水平面上でのx方向に直角なy方向、水平面に垂直なz軸まわりの回転角θz)で制御することができる。
[構成例B]
構成例Bでは、第1リンク21、第2リンク22及び第3リンク23の各々は、両端間の途中部位(この例では中間点)を連結点とする2本のアーム26,27からなり、2本のアーム26,27の連結点を関節29,30,31として屈伸運動し、この屈伸運動により両端間の距離が変化する。
第1リンク21と第3リンク23は、それぞれの関節29,31の位置に第1駆動モータ32、第3駆動モータ34を有し、各駆動モータの駆動により屈伸運動を行なう。
また、図4に示すように、第1リンク21と第3リンク23は、それぞれ、2本のアーム26,27が互いに鉛直軸心を中心に回転可能に連結している。
第2リンク22は、2本のアーム26,27が互いに水平軸心を中心に回転可能に連結しており、屈伸運動によって伸縮自在であるが、その伸縮は受動的であり、第1リンク21と第2リンク22の駆動に従動して伸縮する。
また第2リンク22は、ロボット本体12との連結点の位置に固定された第2駆動モータ33を有し、この第2駆動モータ33の駆動により、ロボット本体12に対する基準軸心aを中心とした向きが変化するようになっている。
上記の構成例Bによれば、構成例Aと同様に、出力部材24の位置及び姿勢を平面3自由度で制御することができる。また、各リンクが関節を持つので、構成例Aと比べて、両端間の距離が変化する範囲(伸縮範囲)を拡大することができる。したがって、パラレルリンク機構20の可動範囲を拡大することができる。
また、能動的に伸縮する第1リンクと第3リンクが、第2リンクを挟む形で配置されるので、第1リンクと第2リンクのいずれか一方に荷重が偏ることがない。また、第2リンクが屈曲するときは、関節部分が上方又は下方に凸となるように屈曲し、第1リンクと第3リンクが屈曲するときは、関節部分が水平方向に移動して左右いずれかの方向に凸となるように屈曲するので、互いに機械的に干渉しにくい。
第1リンクと第3リンクが屈曲する方向は、特に限定されず、互いに逆方向あるいは互いの関節29,31の距離が縮まる方向であってもよいが、図4に示すように、互いの関節29,31の距離が広がる方向であるのがこのましい。この構成により、各リンクが屈曲するときに、第1リンク21と第3リンク23が左右両側に広がるので、各リンク相互間の機械的干渉を防止することができる。
[構成例C]
構成例Cは、構成例Bと共通する点が多いので、以下では構成例Bとの相違点を中心に説明する。
構成例BとCでは、まず、第1駆動モータ32と第3駆動モータ34の設置位置が異なる。構成例Cでは、第1リンク21と第3リンク23は、それぞれ、ロボット本体12との連結点の位置に第1駆動モータ32、第3駆動モータ34を有し、各駆動モータの駆動により屈伸運動を行なう。
また、構成例Cでは、第1リンク21は、第1駆動モータ32の回転運動を第1リンク21の屈伸運動に変換する第1リンク用動力変換機構36aを有し、第3リンク23は、第3駆動モータ34の回転運動を第3リンク23の屈伸運動に変換する第3リンク用動力変換機構36bを有する。
構成例Cにおいて、第1リンク用動力変換機構36aと第3リンク用動力変換機構36bは、平行リンク機構で構成されている。各平行リンク機構は、各駆動モータ32,34の出力軸に連結された駆動アーム37と、出力部材24側のアーム26に連結された従動アーム38と、一端が駆動アーム37に鉛直軸心を中心に回転可能に連結され他端が従動アーム38に鉛直軸心を中心に連結された中間アーム39とから構成されている。駆動アーム37と従動アーム38の長さは同じであり、中間アーム39の長さは、ロボット本体12側のアーム26の長さと同じである。
構成例Cの他の部分の構成は、構成例Bと同じである。
上記の構成例Cによれば、上記の構成例Bの効果に加え、以下の効果が得られる。
各リンク21,22,23を駆動する各駆動モータ32,33,34がロボット本体12との連結点の位置に設けられているので、各リンク21,22,23に作用するモーメントを小さくすることができる。
また、各駆動モータ32,33,34を上記の位置に設置することで、搬送ロボット10全体の重心をロボット本体12側に設定しやすくなるので、搬送ロボット10が安定して移動及び停止を行なうことができる。
各動力変換機構36a,36bが平行リンク機構により構成されるので、簡単な構成で確実に、各駆動モータ32,34の回転運動を各リンク21,23の屈伸運動に変換することができる。
なお、第1リンク用動力変換機構36aと第3リンク用動力変換機構36bは、上述した平行リンク機構に限られず、例えばベルト伝動機構やチェーン伝動機構などの他の機構を用いたものであってもよい。
図5は、搬送ロボット10が手押し台車1を旋回移動させている様子を示す模式的平面図である。
図5に示すように、ロボット本体12の駆動輪14,14間の回転軸心の中点bが描く旋回軌道と、手押し台車1の固定キャスター6,6間の回転軸心の中点cが描く旋回軌道とが、同一半径及び同一中心の円となるように、パラレルリンク機構20によりロボット本体12と手押し台車1の相対位置及び姿勢を制御しながら、旋回するのが好ましい。このような条件で旋回することにより、搬送ロボット10と手押し台車1が同一の旋回軌道を描いてスムーズに旋回することができる。
また、上述した3自由度パラレルリンク機構20は、本発明の搬送ロボット10のみならず、他の用途にも用いることができる。たとえば、図6に示すように、ロボット本体12に代えて、各リンク21,22,23の基端部をベース部材43に連結するとともに、出力部材24に、目的に応じた種々のツール44(物品把持具、加工ツールなど)を取り付けることにより、物品搬送装置の搬送機構や加工装置の位置決め機構として用いることができる。
なお、この場合、相対位置及び姿勢の制御がなされる平面は、水平面に限られず、他の平面、例えば、水平面に垂直な平面であってもよい。
上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施形態にかかる搬送ロボットの斜視図である。 工場内における搬送ロボットの搬送作業の様子を示す図である。 搬送ロボット及び手押し台車の模式図である。 第1リンク、第2リンク及び第3リンクの構成例A、B、Cを模式的に示した図である。 搬送ロボットが手押し台車を旋回移動させている様子を示す模式的平面図である。 本発明の実施形態にかかる3自由度パラレルリンク機構の別の用途について説明する図である。
符号の説明
1 物品搬送具(手押し台車)
2 把持部
3 荷台
4 支持部材
5 自在キャスター
6 固定キャスター
7 物品
8 人
10 搬送ロボット
12 ロボット本体
13 胴体部
14 駆動輪
15 自在キャスター
17 センサ
20 パラレルリンク機構
21 第1リンク
22 第2リンク
23 第3リンク
24 出力部材
26,27 アーム
29,30,31 関節
32 第1駆動モータ
33 第2駆動モータ
34 第3駆動モータ
36a 第1リンク用動力変換機構
36b 第3リンク用動力変換機構
37 駆動アーム
38 従動アーム
39 中間アーム
40 連結機構
41 把持機構
43 ベース部材
44 ツール

Claims (7)

  1. 物品を載せて外力を受けて移動する物品搬送具を移動させる搬送ロボットであって、
    移動を行なうロボット本体と、
    基端部が移動ロボットに連結されそれぞれ独立に駆動可能な複数のリンクと、該複数のリンクの先端に連結された出力部材とを有し、該複数のリンクの駆動状態によりロボット本体に対する出力部材の空間上または平面上の相対的な位置及び姿勢が定まるパラレルリンク機構と、
    該パラレルリンク機構の出力部材に連結され、出力部材と物品搬送具との相対位置及び姿勢を固定可能なように、パラレルリンク機構と物品搬送具との連結及び切離しを行う連結機構と、を備え
    パラレルリンク機構は、ロボット本体と出力部材との間に並列接続された第1リンク、第2リンク及び第3リンクを有し、該第1リンク、第2リンク及び第3リンクの駆動状態により、ロボット本体に対する出力部材の水平面上の相対的な位置及び姿勢が定まる3自由度パラレルリンク機構であり、
    第1リンク及び第3リンクの各々は、一端がロボット本体に鉛直軸心を中心に回転可能に連結され、他端が出力部材に鉛直軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによって両端間の距離が変化するものであり、
    第2リンクは、一端がロボット本体に鉛直方向を向く基準軸心を中心に回転可能に連結され、他端が出力部材に鉛直軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによってロボット本体に対する前記基準軸心を中心とする向きが変化するものであり、且つ第1リンク及び第3リンクの駆動に従動して両端間の距離が変化するものであり
    第1リンク及び第3リンクは、直線的に伸縮する伸縮駆動アクチュエータにより構成され、
    第2リンクは、受動的に直線的に伸縮自在であり、ロボット本体との連結点の位置に固定された第2駆動モータを有し、この第2駆動モータの駆動により、ロボット本体に対する基準軸心を中心とした向きが変化するようになっている、ことを特徴とする搬送ロボット。
  2. 物品を載せて外力を受けて移動する物品搬送具を移動させる搬送ロボットであって、
    移動を行なうロボット本体と、
    基端部が移動ロボットに連結されそれぞれ独立に駆動可能な複数のリンクと、該複数のリンクの先端に連結された出力部材とを有し、該複数のリンクの駆動状態によりロボット本体に対する出力部材の空間上または平面上の相対的な位置及び姿勢が定まるパラレルリンク機構と、
    該パラレルリンク機構の出力部材に連結され、出力部材と物品搬送具との相対位置及び姿勢を固定可能なように、パラレルリンク機構と物品搬送具との連結及び切離しを行う連結機構と、を備え、
    パラレルリンク機構は、ロボット本体と出力部材との間に並列接続された第1リンク、第2リンク及び第3リンクを有し、該第1リンク、第2リンク及び第3リンクの駆動状態により、ロボット本体に対する出力部材の水平面上の相対的な位置及び姿勢が定まる3自由度パラレルリンク機構であり、
    第1リンク及び第3リンクの各々は、一端がロボット本体に鉛直軸心を中心に回転可能に連結され、他端が出力部材に鉛直軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによって両端間の距離が変化するものであり、
    第2リンクは、一端がロボット本体に鉛直方向を向く基準軸心を中心に回転可能に連結され、他端が出力部材に鉛直軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによってロボット本体に対する基準軸心を中心とする向きが変化するものであり、且つ第1リンク及び第3リンクの駆動に従動して両端間の距離が変化するものであり、
    第1リンク、第2リンク及び第3リンクの各々は、前記両端間の途中部位を連結点とする2本のアームからなり、該2本のアームの連結点を関節として屈伸運動し、該屈伸運動により両端間の距離が変化するものであり、
    第1リンクは、ロボット本体との連結点の位置に固定された第1駆動モータと、該第1駆動モータの回転運動を当該第1リンクの屈伸運動に変換する第1リンク用動力変換機構とを有し、
    第2リンクは、ロボット本体との連結点の位置に固定されロボット本体に対する当該第2リンクの前記基準軸心を中心とした向きを変化させる第2駆動モータを有し、
    第3リンクは、ロボット本体との連結点の位置に固定された第3駆動モータと、該第3駆動モータの回転運動を当該第3リンクの屈伸運動に変換する第3リンク用動力変換機構とを有する搬送ロボット。
  3. 第1リンク、第2リンク及び第3リンクは、第1リンクと第3リンクの離間方向の中間位置に第2リンクが位置するように配置されており、
    第1リンク及び第3リンクは、それぞれ、2本のアームが互いに鉛直軸心を中心に回転可能に連結しており、
    第2リンクの2本のアームは、互いに水平軸心を中心に回転可能に連結している、請求項2記載の搬送ロボット。
  4. 第1リンク用動力変換機構及び第3リンク用動力変換機構は、平行リンク機構により構成される請求項記載の搬送ロボット。
  5. ベース部材と、該ベース部材に基端部が連結されそれぞれ独立に駆動可能な第1リンク、第2リンク、及び第3リンクと、該第1リンク、第2リンク、及び第3リンクの先端に連結された出力部材とを備え、第1リンク、第2リンク及び第3リンクの駆動状態により、ベース部材に対する出力部材の所定平面上の相対的な位置及び姿勢が定まる3自由度パラレルリンク機構であって、
    第1リンク及び第3リンクの各々は、一端がベース部材に前記所定平面に対して垂直な軸心を中心に回転可能に連結され、他端が出力部材に前記所定平面に対して垂直な軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによって両端間の距離が変化するものであり、
    第2リンクは、一端がベース部材に前記所定平面に対して垂直な基準軸心を中心に回転可能に連結され、他端が出力部材に前記所定平面に対して垂直な軸心を中心に回転可能に連結されるとともに、駆動することによってベース部材に対する前記基準軸心を中心とする向きが変化するものであり、且つ第1リンク及び第3リンクの駆動に従動して両端間の距離が変化するものであり、
    第1リンク、第2リンク及び第3リンクの各々は、前記両端間の途中部位を連結点とする2本のアームからなり、該2本のアームの連結点を関節として屈伸運動し、該屈伸運動により前記両端間の距離が変化するものであり、
    第1リンクは、ベース部材との連結点の位置に固定された第1駆動モータと、該第1駆動モータの回転運動を当該第1リンクの屈伸運動に変換する第1リンク用動力変換機構とを有し、
    第2リンクは、ベース部材との連結点の位置に固定されベース部材に対する当該第2リンクの前記基準軸心を中心とする向きを変化させる第2駆動モータを有し、
    第3リンクは、ベース部材との連結点の位置に固定された第3駆動モータと、該第3駆動モータの回転運動を当該第3リンクの屈伸運動に変換する第3リンク用動力変換機構とを有する3自由度パラレルリンク機構。
  6. 第1リンク、第2リンク及び第3リンクは、第1リンクと第3リンクの離間方向の中間位置に第2リンクが位置するように配置されており、
    第1リンク及び第3リンクは、それぞれ、2本のアームが互いに前記所定平面に対して垂直な軸心を中心に回転可能に連結しており、
    第2リンクの2本のアームは、互いに前記所定平面に平行な軸心を中心に回転可能に連結している、請求項記載の3自由度パラレルリンク機構。
  7. 第1リンク用動力変換機構及び第3リンク用動力変換機構は、平行リンク機構により構成される請求項記載の3自由度パラレルリンク機構。
JP2007088204A 2007-03-29 2007-03-29 搬送ロボット及び3自由度パラレルリンク機構 Active JP4958069B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088204A JP4958069B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 搬送ロボット及び3自由度パラレルリンク機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088204A JP4958069B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 搬送ロボット及び3自由度パラレルリンク機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008246596A JP2008246596A (ja) 2008-10-16
JP4958069B2 true JP4958069B2 (ja) 2012-06-20

Family

ID=39972161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007088204A Active JP4958069B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 搬送ロボット及び3自由度パラレルリンク機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4958069B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101280908B1 (ko) 2012-02-06 2013-07-02 김영진 자기위치트래킹과 장애물회피가 우수한 물건이송용 터그 로봇 구동장치 및 방법
CN109318258B (zh) * 2018-10-26 2024-04-30 歌尔股份有限公司 运动机构和可移动设备
CN109291034B (zh) * 2018-10-29 2024-04-26 南京中律信息科技有限公司 一种医疗设备搬运机器人的搬运机构
EP4188782A1 (en) 2020-08-01 2023-06-07 OMRON Corporation Apparatus and method for transporting a machine of a production line
EP4248286A1 (en) * 2020-11-20 2023-09-27 Abb Schweiz Ag Method of handling carrier by means of mobile robot, control system and mobile robot
CN118238114A (zh) * 2024-05-20 2024-06-25 安徽泰新物联科技有限公司 一种手车开关检修的机械手装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE511804C2 (sv) * 1996-03-14 1999-11-29 Abb Ab Anordning för relativ förflyttning av två element
JP2003019677A (ja) * 2001-07-06 2003-01-21 Sanyo Electric Co Ltd 搬送ロボット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008246596A (ja) 2008-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4877520B2 (ja) 搬送ロボットとその動作制御方法並びに協調搬送システム及び方法
CN110340863B (zh) 自主移动搬运机器人
EP3283308B1 (en) Robotic cart pulling vehicle for automated pulling of carts
JP4958069B2 (ja) 搬送ロボット及び3自由度パラレルリンク機構
US10737817B2 (en) Method, apparatus, and system for robotic article handling
CN105479433B (zh) 一种麦克纳姆轮全向移动搬运机器人
EP3660619B1 (en) Two wheel automatic guided vehicles used in combination
CA3046909C (en) Mobile fixture apparatuses and methods
EP3238882B1 (en) Production system
TWI637830B (zh) 自走式關節機器人
US10807801B2 (en) Inverted carrier lift device system and method
WO2016181801A1 (ja) ロボットシステム
EP1365892B1 (en) Robotic device which moves by alternately connecting each of its ends to docking stations
US20130226341A1 (en) Robot arrangement
US10782696B2 (en) Mobile fixture apparatuses and methods
CN110167719A (zh) 机器人臂、移动机器人和物流***
US11072439B2 (en) Mobile fixture apparatuses and methods
EP2198356B1 (en) Production moving line system and method
JP2008264901A (ja) 移動ロボット及びその自動連結方法、並びにパラレルリンク機構の駆動制御方法
US20210116923A1 (en) Autonomous mobile vehicle
KR20200010936A (ko) 모바일 로봇
EP4041620B1 (en) Navigator
Endo et al. A car transportation system by multiple mobile robots-iCART
Miyashita et al. An Omnidirectional Cooperative Transportation of a Large Object by Differential Drive Wheeled Mobile Robots with the Active-caster Control
US20230311967A1 (en) Navigator

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110808

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150330

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4958069

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120311

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250