JP2008236961A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で小電力入力から大電力入力まで効率的で安定動作が可能なRFIDに向けた半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】伝播されたエネルギーは電気信号の形態で入力端子に入力される。上記入力端子の上記電気信号は、整流回路で整流されて直流電圧が生成される。上記整流回路の出力端子から出力される出力電圧が所定電圧を超える上昇を制限する。上記電圧制限回路は、上記出力電圧が上記所定電圧を超えたときに基準電位点に向けて電流を流す直列接続されたダイオード形態の複数のMOSFETと、上記複数のMOSFETのうちの上記基準電位点に設けられたMOSFETと電流ミラー形態に接続され、上記出力電圧を上昇を制限する電流を上記基準電位点に流す電圧制限MOSFETとで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路装置に関し、例えば無線ICタグ、非接触ICカード等のようなRFID(Radio Frequency IDentification) に用いられる半導体集積回路装置に利用して有効な技術に関するものである。
データキャリア又は非接触ICカードのようにコイル又はアンテナにより磁界又は電磁波を受け、それを整流し安定化電圧回路で安定化させた例として、特開2005−202721号公報、特開2003−085506号公報、特開2002−288615号公報、特開2000−348152号公報がある。
特開2005−202721号公報 特開2003−085506号公報 特開2002−288615号公報 特開2000−348152号公報
特許文献4のようにツェナーダイオードを使った例では、電源電圧がツェナー電圧を超えるとツェナーダイオードに電流が流れ整流回路の負荷を重くすることで電源電圧の制御を行う。通常ツェナーダイオードの降伏電圧は5V以上にしか設定できない。
このため微細CMOSプロセス(電源電圧1.8V以下)に適用することはできない。また基準電圧と電源電圧を比較し、電源電圧が基準電圧を超えると電流駆動用のMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)をオン状態にし負荷電流を調整する方法もある。
この方法では任意の電源電圧を設定することができるが、実際のものはフィードバックのループ遅延(時定数)が遅いものしかできない。これは発振対策の容量のためである。このため、ASK変調信号を受信した場合信号の変動に追従できずに内部回路の電源電圧変動が大きくなる欠点を持つ。
図33には、本願発明者等において先に検討された整流回路(レクテナ回路)の簡略図が示されている。この整流回路は、2段積み昇圧チャージポンプ回路とアンテナで構成される。図34には、昇圧チャージポンプ回路の回路図が示されている。図35には、その概略動作タイミング図が示されている。
入力電圧Vinは、図面の簡素化等のためにパルス信号の形態で示されているが、実際には正弦波とされる。この回路においては、アンテナから受信された電波によって入力端子LAが回路の接地電位VSS(0V)より入力電圧Vinだけ高くなる第1フェーズと、上記接地電位VSS(LB)よりも入力電圧Vinだけ低くなる第2フェーズとが上記受信された電波に対応した約900MHzで繰り返す。
図35に示すように、上記第2フェーズ時にダイオードD1がオンしてキャパシタC1の入力端子LA側に−Vinが充電される。次の第1フェーズで、上記ダイオードD1がオフで、ダイオードD2がオンになり入力端子LAの+VinとキャパシタC1に保持された+Vinが加算されて2VinをキャパシタC2に充電する(ノードn1)。
次の第2フェーズ時に上記ダイオードD2がオフで上記ダイオードD1が再びオンしてキャパシタC1に再び−Vinが充電される。これと同時に、ダイオードD3がオンして、キャパシタC3に−Vin−2Vin(−3Vin)が充電される。
そして、次の第1フェーズで、上記ダイオードD1とD3がオフで、ダイオードD2とD4がオンになり入力端子LAの+VinとキャパシタC1に保持された+Vinが加算されて2VinをキャパシタC2(ノードn2)に充電し、入力端子LAの+VinとキャパシタC3に保持された+3Vinが加算されて4VinをキャパシタC4(ノードn4)に充電する。
これを繰り返し、出力ノードn4に4Vinの電圧が発生する。なお、上記ダイオードD1〜D4のオン状態のとには、順方向電圧分Vf だけレベル損失が生じる。したがって、実際には上記出力ノードn4には、4Vin−4Vf の電圧が発生する。
上記昇圧チャージポンプ回路は、入力端子LA−VSS(アンテナ)間電圧Vinの4倍の電圧が出力ノードn4−VSSに発生する回路構造である。出力ノードn4がVDD(=1.5V)以上になると、出力ノードn4から抵抗Rを通し、VDDに電流を供給する。供給電流がチップ動作電流に達すると正常動作を行う。
MOSFETM1〜M4は出力ノードn4電位をNチャネルMOSFET4個分のVgs電圧でクランプしている。MOSFETM1〜M4のダイオード接続MOSFETが4段積みになっている理由は、最小動作電力時に出力ノードn4から電流を引き抜かないためである。
最小動作電力は、出力ノードn4の電位が約1.8Vである。NチャネルMOSFETを4段積みにすることで、MOSFETM1〜M4のクランプ動作最小出力ノードn4の電位を0.7V×4=2.8Vに設定している。
MOSFETのしきい値電圧Vthが0.5Vまでばらつくと、0.5V×4=2Vにもなる。しきい値電圧Vthが0.5Vまでばらついても、4段積みならば2V以上にならないと出力ノードn4から電流を引き抜かない。
もし、クランプMOSFETを3段にすると、0.5V×3=1.5Vとなり、出力ノードn4が1.5Vから電流を引き抜いてしまい、チップ動作最小入力電力が大きくなってしまう。上記昇圧チャージポンプ回路の出力電圧は、抵抗Rを介して図示しない内部安定化電源回路の動作電圧とされ、上記抵抗Rでの電圧降下を考慮すると、上記出力ノードn4が1.5Vのもとでは内部回路の動作電圧として1.5Vを確保することができない。
このように内部回路の動作電圧を1.5V程度に設定するためには、上記クランプMOSFETは、最低でも4段にする必要がある。
上記回路の技術的問題点は大電力入力時に、出力ノードn4電位のクランプ能力が不足することである。クランプ能力が不足することにより、出力ノードn4電位が高電位になり、MOSFETM1のMOS耐圧違反が発生する。
つまり、MOSFETM1のゲートとチャネル(基板ゲート;VSS)大きな電圧が印加されて絶縁破壊が生じ、あるいはドレインとチャネル(基板ゲート;VSS)大きな電圧が印加されて接合破壊が生じる。
MOSFETM1〜M4までの4段積みのMOSFETで電流を引き抜き、出力ノードn4電位をクランプしているためMOSFETM1〜M4の4Vgs(ゲート,ソース間電圧)で引き抜き電流が制限されている。
つまり、Vgs=Vth+Vovであり、Vovに対応して上記MOSFETM1〜M4に流れる電流が決定される。ここで、VthはMOSFETM1〜M4のしきい値電圧である。小入力電力時には電流を引き抜かずに、大入力電力時のみ引き抜き電流を大きくする必要がある。
大入力電力時にのみ引き抜き電流を大きくするためには、Vovに対して大きな電流が流れるようにMOSFETM1〜M4のサイズ(W/L比)を大きく形成する必要があり、RFIDチップサイズを大きくなってしまうという問題が生じる。
本発明の目的は、簡単な構成で小電力入力から大電力入力まで効率的で安定動作が可能なRFIDに向けた半導体集積回路装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、RFIDに向けた整流回路内の耐圧を確保した半導体集積回路装置を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本願における実施例の1つは下記の通りである。すなわち、伝播されたエネルギーは電気信号の形態で入力端子に入力される。上記入力端子の上記電気信号は、整流回路で整流されて直流電圧が生成される。
上記整流回路の出力端子から出力される出力電圧が所定電圧を超える上昇を制限する。上記電圧制限回路は、上記出力電圧が上記所定電圧を超えたときに基準電位点に向けて電流を流す直列接続されたダイオード形態の複数のMOSFETと、上記複数のMOSFETのうちの上記基準電位点に設けられたMOSFETと電流ミラー形態にされ、出力電圧を上昇を制限する電流を上記基準電位点に流す電圧制限MOSFETとで構成される。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
電圧制限MOSFETにより効率よく大きな電圧制限用引き抜き電流を流すようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の一実施例の回路図が示されている。同図の各回路素子は、公知の半導体製造技術によって1つの半導体基板上において形成される。
昇圧チャージポンプ回路は、次の各回路素子により構成される。アンテナが接続される入力端子LAには、キャパシタC1,C3の一端が接続される。上記キャパシタC1の他端は、回路ノードn2に接続される。この回路ノードn1と回路の接地電位VSSとの間には、接地電位VSSから上記回路ノードn1に向かう電流を流すダイオードD1が設けられる。上記回路ノードn1から回路ノードn2に向かう電流を流すダイオードD2が設けられる。
この回路ノードn2と上記接地電位との間には、キャパシタC2が設けられる。上記キャパシタC3の他端は、回路ノードn3に接続される。この回路ノードn3と上記回路ノードn2との間には、回路ノードn2から上記回路ノードn3に向かう電流を流すダイオードD3が設けられる。そして、上記回路ノードn3から出力ノードn4に向かう電流を流すダイオードD4が設けられる。この出力ノードn4と上記接地電位VSSとの間には、キャパシタC4が設けられる。上記出力ノードn4は、抵抗Rを介して図示しない内部回路の電源電圧VDDと接続される。
上記出力ノードn4に対して、次のような電圧クラプ回路が設けられる。出力ノードn4と回路の接地電位VSSには、NチャネルMOSFETM1〜M4が直列形態(縦積み)に接続される。
上記回路の接地電位VSSは、アンテナが接続される他方の入力端子(LB)に接続される。つまり、入力端子LAと接地電位VSS(LB)の間には、アンテナで受信された電波が電圧信号の形態で入力される。
上記MOSFETM1〜M4は、それぞれがゲートとドレインとが接続されてダイオード形態にされている。上記MOSFETM1のゲート,ドレインは、上記出力ノードn4に接続され、MOSFETM4のソースに回路の接地電位VSSが与えられる。特に制限されないが、MOSFETM1〜M4は、その基板ゲート(チャネル)に回路の接地電位VSSが与えられている。
この実施例では、上記出力ノードn4と接地電位VSSとの間にドレイン−ソース経路が接続されたNチャネルMOSFETM5が設けられる。このMOSFETM5は、ゲートが上記MOSFETM4のゲート,ドレインと接続されることにより、MOSFETM4と電流ミラー形態に接続される。
前記図33及び図34と同様に、アンテナから受信された電波によって入力端子LAが回路の接地電位VSS(LB)より入力電圧Vinだけ高くなる第1フェーズと、上記接地電位VSSよりも入力電圧Vinだけ低くなる第2フェーズとが上記受信された電波に対応した電圧信号として約900MHzで繰り返す。
これにより、前記図35と同様に上記第2フェーズ時にダイオードD1がオンしてキャパシタC1に−Vinが充電される。次の第1フェーズで、上記ダイオードD1がオフで、ダイオードD2がオンになり入力端子LAの+VinとキャパシタC1に保持された+Vinが加算されて2VinをキャパシタC2に充電する。
次の第2フェーズ時に上記ダイオードD2がオフで上記ダイオードD1が再びオンしてキャパシタC1に再び−Vinが充電される。これと同時に、ダイオードD3がオンして、キャパシタC3に−Vin−2Vin(−3Vin)が充電される。
次の第1フェーズで、上記ダイオードD1とD3がオフで、ダイオードD2とD4がオンになり入力端子LAの+VinとキャパシタC1に保持された+Vinが加算されて2VinをキャパシタC2に充電し、入力端子LAの+VinとキャパシタC3に保持された+3Vinが加算されて4VinをキャパシタC4に充電する。これを繰り返し、前記同様に出力ノードn4に4Vinの電圧が発生する。
上記昇圧チャージポンプ回路において、実際に出力ノードn4に得られる出力電圧は上記4Vinではなく、上記ダイオードD1〜D4の順方向電圧Vf (しきい値電圧)だけ電圧ロスが生じて4Vin−4Vfのような電圧となる。
この実施例では、特に制限されないが、高効率化を図るために上記ダイオードD1〜D4として、上記電圧ロス(Vf)が小さく、高速スイッチング特性に優れたショットキーバリアダイオード(SBD)が用いられる。
この整流電圧の効率が低くよいなら、言い換えるならば、上記電圧ロス(4Vf)が問題にならないなら、ダイオードD1〜D4は、PN接合ダイオード、あるいはダイオード形態にされたMOSFETを用いることができる。
この実施例では、MOSFETM4をカレントミラーすることによりMOSFETM1〜M4で引き抜く電流のm倍の電流をMOSFETM5で引き抜くことができる。この実施例では、特に制限されないが、MOSFETM4のW/LはMOSFETM1〜M3に比べ小さくしておく。
MOSFETM4のW/Lを小さくすることでMOSFETM5,M4のW/L比を大きくとりやすくなる。MOSFETM4のW/Lのみ小さくしているのでMOSFETM1〜M4の引き抜き電流は、MOSFETM1〜M4を同じサイズにしている場合に比べて多少小さくなる程度である。
MOSFETM1〜M4のしきい値電圧をVthとし、MOSFETM1〜M4のオーバードライブ電圧をVov1 〜Vov4 とすると、出力ノードn4のクランプ電圧Vn4は、Vn4=4Vgs=Vth+Vov1 +Vth+Vov2 +Vth+Vov3 +Vth+Vov4 となる。MOSFETM1〜M4のサイズを同じくすると、Vov1 =Vov2 =Vov3 =Vov4 となり、Vn4=4Vth+4Vov1 になる。
これに対して、上記のようにMOSFETM4のみサイズを小さくして、MOSFETM1〜M3に流れる電流と同じ同じ電流をこのようにサイズを小さくしたMOSFETM4に流すようにするためには、Vov4'>Vov1'であることが必要である。
この場合には、Vn4=4Vth+3Vov1'+Vov4'となり、MOSFETM1〜M3の3個分のオーバードライブ電圧3Vov1'の減少分(ΔV)により、上記MOSFETM4のオーバードライブ電圧Vov4'の増加分を負担すればよいから、上記のようにMOSFETM1〜M4に流れる電流が多少小さくなる程度にできる。
上記MOSFETM1〜M4に流れる電流のm倍の電流をMOSFETM5から引き抜くことができるため回路全体で考えると、前記図33,図34の約m倍の電流を引き抜くことができる。またMOSFETM5はMOSFETM4のカレントミラーなのでMOSFETM4が電流を流さない限り電流を流さないため、小入力電力時には出力ノードn4から電流を引き抜く心配がない。
この実施例回路は、小入力電力時には電流を引き抜かず、大電力時のみ引き抜き電流をm倍にすることができる。これにより大電力時にもノードn4電位は低くでき、耐圧違反がなくなる。
図2には、この発明に係る半導体集積回路装置の一実施例のブロック図が示されている。
アンテナANTで受信された信号成分を含む電磁波は、前記図1のようなチャージポンプ回路(整流回路)で整流されて直流電圧が形成される。この直流電圧は、前記のようなMOSFETM1〜M5により電圧制限される。
つまり、直流電圧が上記MOSFETM1〜M4のしきい値電圧4Vthを超えると、MOSFETM1〜M4及びM5に電流が流れて上記直流電圧の上昇を制限する。この直流電圧は、抵抗Rを介して動作電圧VDD(内部電源電圧)として伝えられる。キャパシタCは、安定化用のものであり、内部回路の寄生容量も含むものである。
内部回路で消費する電流をi1 、電圧制限回路での設定電圧をVL、抵抗Rの抵抗値もRとする。内部回路に必要な電圧をVDDとすれば、抵抗の値をR=(VL−VDD)/i1のように選ぶことで抵抗RにVL−VDDの電圧降下を発生させることができる。
これを利用することで電圧制限回路の設定電圧VLが内部電圧VDDよりも大きい(VL>VDD)という条件にしておいて、内部回路と並列形態に次のような安定化電源回路が設けられる。
つまり、MOSFETM0を上記内部回路に並列に設け、MOSFETM0に流れる電流i2が、シリコンバンドギャップ(BGR)等による基準電圧Vref とVDDの抵抗R1とR2による分圧電圧(VDD×R2/(R1+R2))と等しくなるように差動増幅回路AMPでMOSFETM0のゲート電圧制御する。
これにより、内部回路の動作電流i1の変化分を上記電流i2の変化分で相殺させて抵抗R2に流れる電流(i1+i2)を一定にする。これにより、上記内部電源電圧VDDは、内部回路の動作電流i1の変動に影響されないで規格電圧範囲内に収まるようにされる。
RFIDのASK受信信号は、例えば論理1の入力時には、所定周波数の電波が受信され、論理0の入力時には電波が受信されない。あるいは、入力電波の信号振幅の論理1が大きく、論理0のときには大幅に小さくなるように振幅変調される。
このため、上記論理0の入力時には整流回路の出力電圧は、上記内部回路の動作電圧を確保する観点からは実質的にゼロになる。したがって、内部回路は、電源容量の保持電荷で動作電流i1を確保することが必要である。
しかし、上記整流回路からの電流供給がなくなり、内部電源電圧VDDの低下により、差動増幅回路AMPがそれを検知して、MOSFETM0をオフ状態にして電流i2を遮断させるようにするが、一定の動作遅延が生じてMOSFETM0が電流i2を流し続けて、この遅延時間に電源電圧VDDを低下せさるように作用してしまう。
このようなMOSFETM0のスイッチング動作の遅れ分による内部電源電圧VDDの低下の影響を回避するには、上記MOSFETM0による電流i2を見込んで上記電源容量の容量値を大きくする必要があり、半導体集積回路装置のチップ面積を大きくしてしまう。
この実施例では、電源容量の容量値を小さくするために上記MOSFETM0に流れる電流i2を小さく設定する。しかし、MOSFETM0に流れる電流を小さくすると、従来のままでは、安定化電源回路による内部電源電圧VDDの変動分が大きくなる。
特に、大電力入力時には整流回路の出力電圧が大きくなるので、抵抗Rにおける電圧降下分を大きくする必要がある。そこで、図1の実施例のようには、上記MOSFETM5の追加によって上記大電力入力時でも整流回路の出力電圧が大きくならないように効率的な電圧制限を行うものである。
このような整流回路の出力電圧の安定化により、RFIDの内部安定化電源回路では、MOSFETM0による電圧変動補償範囲を小さくすることができ、電流i2の最大電流を小さくしても十分な安定化動作をすることができる。
これにより、比較的小さな容量値(小さなサイズ)の電源容量を用いつつ、ASK受信時での内部動作の安定化を図ることができる。
上記MOSFETM0は、前記1.5Vのような低い内部電源電圧VDDで動作する。これに対して、上記チャージポンプ回路を構成するMOSFETM1〜M5は、上記MOSFETM0及び差動増幅回路AMPや内部回路を構成するMOSFETに比べてゲート絶縁膜が厚く形成されることにより高耐圧とされる。
つまり、MOSFETM1〜M5は、前記のような動作電圧に対してゲート絶縁膜やドレイン,基板間が破壊されないような耐圧を持つように内部電源電圧VDDで動作するMOSFETM0等に比べてゲート絶縁膜が厚く形成される。
図3には、この発明が適用されるRFIDの一実施例のブロック図が示されている。
アンテナ又はコイルに対して前記図1で示したような整流回路(チャージポンプ回路)及び変調回路と復調回路が設けられる。上記整流回路は、アンテナにより電気信号形態にされた受信信号を整流して直流電圧を形成する。
この直流電圧は、前記図2で説明したような電源電圧制御回路(安定化電源回路)に伝えられ、ここで内部電圧VDDが形成される。上記復調回路は、上記ASK受信信号を復調してデジタルのデータにする。
上記復調信号に含まれるクロック成分が受信系論理回路に含まれるクロック発振回路に伝えられ、同期化されたクロックが再生される。また、受信系論理回路では、上記再生されたクロックを用いて受信されたデータを受け取る。
メモリは、記憶データを記憶する。制御回路は、全体の制御動作を行う。送信系論理回路は、送信信号を形成して変調回路に伝える。変調回路は、送信信号を変調してアンテナを通して出力させる。前記図2の内部回路は、上記制御回路、送信系回路、受信系回路及びメモリを含んでいる。変調回路と復調回路は、前記図2では省略されているが、後に図27を用いて説明する。
特に制限されないが、上記メモリは、コントロールゲートとフローティングゲートとからなるスタックドゲート構造の不揮発性メモリを含んでいる。後述するように、前記図1のキャパシタC1とC3は、2つの金属配線層を両電極とし、その間に形成される層間絶縁膜を誘電体とするMIM構造の容量素子が用いられる。
これに対して、キャパシタC2とC4は、上記メモリ素子を構成するコントロールゲートとフローティングゲートを両電極とし、その間に設けられた絶縁膜を誘電体とする容量素子が用いられる。この他、MOSFETのゲート容量や、PN接合容量素子等あるいはそれらの組み合わせを上記キャパシタを構成する容量素子として用いることができる。このことは、前記図2に示した電源容量においても同様である。
図4には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、MOSFETM5のドレインが内部ノードn3に接続される。他の構成は、前記図1の実施例と同様である。
この実施例では、回路構造上回路ノードn3電位を下げると出力ノードn4電位も下がる。出力ノードn4に接続される素子だけでなく、回路ノードn3に接続されているキャパシタC3等の素子の耐圧違反もなくすことができる。
図5には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、MOSFETM5のドレインが内部ノードn2に接続される。他の構成は、前記図1の実施例と同様である。
この実施例では、回路構造上回路ノードn2電位を下げると回路ノードn3及び出力ノードn4電位も下がる。出力ノードn4に接続される素子だけでなく、回路ノードn2,n3に接続されているキャパシタC1〜C3等の素子の耐圧違反もなくすことができる。
図6には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。この実施例では、MOSFETM5のドレインが内部ノードn1に接続される。他の構成は、前記図1の実施例と同様である。
この実施例では、回路構造上回路ノードn1電位を下げると回路ノードn2,n3及び出力ノードn4電位も下がる。出力ノードn4に接続される素子だけでなく、回路ノードn1〜n3に接続されているキャパシタC1〜C3等の素子の耐圧違反もなくすことができる。
図7には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、MOSFETM5のドレインが入力端子LAに接続される。他の構成は、前記図1の実施例と同様である。この実施例では、回路構造上入力端子LAの入力電圧を下げると、それに対応して回路ノードn1〜n3及び出力ノードn4電位も下がる。
出力ノードn4に接続される素子だけでなく、入力端子LA及び回路ノードn1〜n3に接続されているキャパシタC1〜C3等の素子の耐圧違反もなくすことができる。上記入力端子LAをMOSFETM5によって電流を引き抜いた状態での入力信号Vinの波形は、パルス状態に近くなり、そのときの各ノードn1〜n4の動作波形は、前記図35と類似したものとなる。
図8には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、MOSFETM5のドレインがMOSFETM1とM2の相互接続点に接続される。他の構成は、前記図1の実施例と同様である。MOSFETM5によって出力ノードn4をクランプするのではなく、MOSFETM2のドレイン電位をクランプすることでMOSFETM2ドレイン電位を低くする。
回路構造上、MOSFETM2ドレイン電位を下げるとそれに対応して出力ノードn4電位も下がる。この構成は、ASK復調を良好に行うようにする用途に有益である。
つまり、入力電波の信号振幅が論理1のときに大きく、論理0のときに大幅に小さくなるように振幅変調された場合、大電力入力時に強力に出力ノードn4の電位変化を抑え込むと、ASK入力信号の論理1と論理0の区別が付かなくなるので、それを緩和するように動作するものである。
図9には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、MOSFETM5のドレインがMOSFETM2とM3の相互接続点に接続される。MOSFETM5によって出力ノードn4をクランプするのではなく、MOSFETM3のドレイン電位をクランプすることでMOSFETM3ドレイン電位を低くする。
回路構造上、MOSFETM3ドレイン電位を下げるとそれに対応して出力ノードn4電位も下がる。この構成も、前記同様にASK復調を良好に行うようにする用途に有益である。
図10には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、回路ノードn2にダイオード形態のMOSFETM6〜M8が設けられる。そして、MOSFETM8は、MOSFETM6,M7に比べてサイズが小さくされる。
つまり、MOSFETM6,M7が前記図1のMOSFETM1〜M3に相当し、MOSFETM8がMOSFETM4に相当する。この実施例では、2倍昇圧電圧が得られる回路ノードn2の電圧を監視するので、MOSFETM6〜M8の3段積みとされる。
上記MOSFETM8とMOSFETM5がカレントミラー構成とされて、出力ノードn4をMOSFETM5でクランプさせる。つまり、前記図1のMOSFETM1〜M4がMOSFETM6〜M8に置き換えられた構成である。なお、この実施例では、同じサイズにされたMOSFETM1〜M4を残しているが、これを省略することも可能である。
上記回路ノードn2電位は出力ノードn4電位の約半分になる。回路ノードn2にダイオード接続MOSFETM6〜M8を3段積みにしているためMOSFETM6〜M8が電流を引き抜き始める入力電力はMOSFETM1〜M4によるクランプ電圧よりも大きい。
よってMOSFETM1〜M4によるクランプ電圧よりも大電力にならないと、MOSFETM5は動作しない。MOSFETM5は出力ノードn4電位から大電流を引き抜く。よって出力ノードn4電位は大電力時、低電圧に制御される。回路ノードn2電位は、MOSFETM6〜M8の小電流でしか電流を引き抜かないので、比較的高い電圧のままである。したがって、大電力時には回路ノードn2電位を参照してカレントミラーを作った方が出力ノードn4から大電流を引き抜くことが可能となる。
つまり、図1の実施例では、MOSFETM5の動作によって抑制された出力ノードn4の電圧上昇により上記MOSFETM5に流れる電流を制御するので、大電力入力時の電流増加分が小さくなる。
これに対して、図10の実施例では、大電力入力に対してより直接的に反応する上記回路ノードn2の電位変化を検知して、上記MOSFETM5に流れる電流を制御した方が入力電波の変化に対応した制御感度を高くすることができる。
また、MOSFETM1〜M4のダイオード接続段とMOSFETM6〜M8, M5の電流引き抜き回路の2段階で引き抜くことができるため設計により、引き抜き電流を調整しやすくなる。
チャージポンプ回路においては、更にチャージポンプ段を加えて3段以上の多段にした時、出力ノードの昇圧電圧ではなく、前記のように出力ノードの前段の安定した回路ノードn2(n4)のようなところであれば、どこにカレントミラー電流生成用MOSダイオード接続段(M6〜M8等)を構成してもよい。
図11には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、MOSFETM5のドレインが内部ノードn3に接続される。他の構成は、前記図10の実施例と同様である。この実施例では、回路構造上回路ノードn3電位を下げると出力ノードn4電位も下がる。出力ノードn4に接続される素子だけでなく、回路ノードn3に接続されているキャパシタC3等の素子の耐圧違反もなくすことができる。
図12には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、MOSFETM5のドレインが内部ノードn2に接続される。他の構成は、前記図10の実施例と同様である。この実施例では、回路構造上回路ノードn2電位を下げると回路ノードn3及び出力ノードn4電位も下がる。出力ノードn4に接続される素子だけでなく、回路ノードn2,n3に接続されているキャパシタC1〜C3等の素子の耐圧違反もなくすことができる。
図13には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、MOSFETM5のドレインが内部ノードn1に接続される。他の構成は、前記図10の実施例と同様である。この実施例では、回路構造上回路ノードn1電位を下げると回路ノードn2,n3及び出力ノードn4電位も下がる。出力ノードn4に接続される素子だけでなく、回路ノードn1〜n3に接続されているキャパシタC1〜C3等の素子の耐圧違反もなくすことができる。
図14には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、MOSFETM5のドレインが入力端子LAに接続される。他の構成は、前記図10の実施例と同様である。この実施例では、回路構造上入力端子LAの入力電圧を下げると、それに対応して回路ノードn1〜n3及び出力ノードn4電位も下がる。出力ノードn4に接続される素子だけでなく、入力端子LA及び回路ノードn1〜n3に接続されているキャパシタC1〜C3等の素子の耐圧違反もなくすことができる。
上記入力端子LAをMOSFETM5によって電流を引き抜いた状態での入力信号Vinの波形は、パルス状態に近くなり、そのときの各ノードn1〜n4の動作波形は、前記図35と類似したものとなる。
図15には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、MOSFETM5のドレインがMOSFETM1とM2の相互接続点に接続される。他の構成は、前記図10の実施例と同様である。MOSFETM5によって前記図10のように出力ノードn4をクランプするのではなく、MOSFETM2のドレイン電位をクランプすることでMOSFETM2ドレイン電位を低くする。
回路構造上、MOSFETM2ドレイン電位を下げるとそれに対応して出力ノードn4電位も下がる。この構成は、ASK復調を良好に行うようにする用途に有益である。つまり、入力電波の信号振幅が論理1のときに大きく、論理0のときに大幅に小さくなるように振幅変調された場合、大電力入力時に強力に出力ノードn4の電位変化を抑え込むと、ASK入力信号の論理1と論理0の区別が付かなくなるので、それを緩和するように動作するものである。
図16には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、MOSFETM5のドレインがMOSFETM2とM3の相互接続点に接続される。図10のようにMOSFETM5によって出力ノードn4をクランプするのではなく、MOSFETM3のドレイン電位をクランプすることでMOSFETM3ドレイン電位を低くする。
回路構造上、MOSFETM3ドレイン電位を下げるとそれに対応して出力ノードn4電位も下がる。この構成も、前記同様にASK復調を良好に行うようにする用途に有益である。
図10〜図16の各実施例においてMOSFETM6〜M8はNチャネルMOSFETのダイオード接続3段で回路ノードn2に接続されている。これらのNチャネルMOSFETM6〜M8のダイオード接続3段は、MOSFETの条件や回路の構造上引き抜きたい入力電力によっては4段や2段などに変更することも可能である。
また、MOSFETM6〜M8は、MOSFETM8(カレントミラーしているもの)以外をPチャネルMOSFETに変更することも可能である。
図17には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、MOSFETM5のドレインと出力ノードn4の間にダイオート接続のPチャネルMOSFETM9が設けられる。他の構成は、前記図1の実施例と同様である。この実施例では、MOSFETM5のドレイン−ソース間電圧耐圧を改善できる。
大電力入力時に、MOSFETM5のドレイン−ソース間電圧に最も大きい電圧がかかる。MOSFETM5のドレイン−ソース間電圧の耐圧が問題になる。よってMOSFETM9が設けられる。
これによりMOSFETM9のゲート,ソース間電圧Vgs分だけMOSFETM5のドレイン−ソース間電圧が小さくなる。MOSFETM9を追加しても回路ノードn5電位(MOSFETM5のドレイン電圧)が高ければ、上記ダイオード接続のMOSFETM9を、m段積みのダイオード接続のPチャネルMOSFETに置き換えればよい。MOSFETM9は、NチャネルMOSFETであってもよい。
図18には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、前記図1のチャージポンプ回路(D11〜D31とC11〜C31及びD12〜D32とC12〜C32)を並列に2つ用いて全波整流方式にする。このとき、回路の接地電位VSSとアンテナ端子LA,LBの間にダイオードD51,D52が追加される。このように接続変更することで、整流回路の耐圧を改善できる。
つまり、全波整流方式に変更すると、前記図1、図4〜図17のようなアンテナ端子LBをVSSに固定的に接続する半波整流方式に比べ、半周期毎にアンテナ端子LA−VSS, アンテナLB−VSS間に入力電圧が印加される。そのため半波方式(LA−LB)よりも各電位が半分に低くなり、整流回路内の耐圧を改善できる。そして、当然にリップルも改善することができる。
この全波整流方式は、アンテナから受信された電波に対応して、入力端子LAが入力端子LBに比べて相対的に高くなる第1フェーズと、入力端子LAが入力端子LBより相対的に低くなる第2フェーズとが繰り替えされる。上記第1フェーズ時には、入力端子LAがハイレベルになる。
これにより、ダイオードD21がオンしてキャパシタC21には入力端子LAのハイレベルとキャパシタC11に保持された電圧が入力される。上記第1フェーズ時における接地電位VSSは、入力端子LBのロウレベルによりダイオードD52がオンし、LBに対して順方向電圧Vfだけ高い電圧にクランプにされる。上記入力端子LBのロウレベルは、キャパシタC12の入力側電極に伝えられるが、キャパシタC12の他方の電極はダイオードD12の順方向電圧分だけ接地電位VSSよりも低くなるので、キャパシタC12の両電極間電圧はゼロになる。
上記第2フェーズになると入力端子LAが相対的にロウレベルに、入力端子LBが相対的にハイレベルに変化する。入力端子LBのハイレベルにより、ダイオードD22がオンしてキャパシタC22に入力端子LBのハイレベルとキャパシタC12に保持された電圧が入力される。
上記のようにキャパシタC12の保持電圧はほぼゼロであるからキャパシタC22には入力端子LBに対応したハイレベルが伝えられてチャージされる。この第2フェーズ時の回路の接地電位VSSは、入力端子LAのロウレベルよりダイオードD51がオンし、入力端子LAに対して順方向電圧Vfだけ高い電圧にクランプにされる。
入力端子LAのロウレベルは、キャパシタC11の入力側電極に伝えられるが、キャパシタC11の他方の電極はダイオードD11の順方向電圧分だけ回路の接地電位VSSより低くなるので、キャパシタC11の両電極間の電圧はほぼゼロとなる。そして、入力端子LAのロウレベルと、上記キャパシタC21の保持電圧によりダイオードD31がオンしてキャパシタC31をチャージアップする。
再び上記第1フェーズ時になると前記のようにダイオードD21がオンしてキャパシタC21に入力端子LAのハイレベルとキャパシタC11に保持された電圧が入力される。そして、キャパシタC31の入力側電極が上記入力端子LAに応じてハイレベルにされるから、回路ノードn31にキャパシタC31の保持電圧が加算された昇圧電圧が形成されてダイオードD41を通してキャパシタC4をチャージアップさせる。
この第1フェーズ時の回路の接地電位VSSは、入力端子LBのロウレベルによりダイオードD52がオンし、入力端子LBに対して順方向電圧Vfだけ高い電圧にクランプされる。前記同様にキャパシタC12の両電極間電圧はほぼゼロとなる。そして、上記入力端子LBのロウレベルと、上記キャパシタC22の保持電圧によりダイオードD32がオンしてキャパシタC32をチャージアップする。
再び上記第2フェーズ時になると前記のようにダイオードD22がオンしてキャパシタC22に入力端子LBのハイレベルとキャパシタC12に保持された電圧が入力される。そして、キャパシタC32の入力側電極が上記入力端子LBに応じてハイレベルにされるから、回路ノードn32にキャパシタC32の保持電圧が加算された昇圧電圧が形成されてダイオードD42を通してキャパシタC4をチャージアップさせる。
この第2フェーズ時の回路の接地電位VSSは、入力端子LAのロウレベルによりダイオードD51のオンし、LAに対して順方向電圧Vfだけ高い電圧にクランプされる。そして、上記キャパシタC21の保持電圧によりダイオードD31がオンしてキャパシタC31をチャージアップする。
上記のような第1フェーズと第2フェーズとの繰り返しにより、入力端子LA−LBの入力電圧をVinとすると、出力ノードn4の電圧は、最終的にはVin×2=2Vinのように前記図1等のような半波整流方式の半分の昇圧電圧となる。ただし、この説明では前記同様に上記ダイオードの順方向電圧Vfによる電圧ロスを無視している。
図19には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、前記図18の前記全波整流方式のチャージポンプ回路において、上記ダイオードD51,52による入力端子LA,LBと回路の接地電位VSSの切り替え動作によって、LAとLBの相対的な負電圧でのチャージ動作が行われなくなって回路的に実質的な役割を果たさなくなったキャパシタC11,C12と、ダイオードD11,D12が省略されるものである。整流回路動作は、前記図18と同様である。この実施例は、素子を少なくした分面積を小さくできる。
図20には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例では、前記図19の前記全波整流方式のチャージポンプ回路において、キャパシタC21,C22がキャパシタC2として共通化される。整流回路動作は、前記図18と同様である。この実施例は、素子を更に少なくした分面積を小さくできる。
図21には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例は、前記図1の実施例において、入力端子LA,LBと出力ノードn4との間にダイオード接続のMOSFETM10とM11が追加して接続される。このようなMOSFETM10とM11を設けることで、入力端子LA, LB(VSS)のESD耐性を改善できる。
RFIDの取り扱いや搬送時の静電気において、入力端子LA, VSS(LB)に大電圧がかかった時に、MOSFETM10,M11に大電流(ディスチャージ電流)が流れ、キャパシタC1,C3の誘電体膜等の耐圧破壊を防ぐことができる。よってキャパシタC1,C3が壊れにくくなり、RFIDとしてのESD耐性が強くなる。
RFIDとしての回路動作を行うときには、チャージポンプ回路の出力ノードn4の電位が回路中最も高い電圧となるので、上記ダイオード接続のMOSFETM10とM11を常にオフ状態にすることができる。
これにより、この実施例では、上記ESD耐性を強くするために設けたMOSFETM10とM11が、RFIDとして回路動作を行うときに障害にはならない。
図22には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例は、前記図21の実施例において、MOSFETM10と入力端子LB(VSS)及びMOSFETM11と入力端子LAとの間にそれぞれ抵抗R3,R4が追加して接続される。
このような抵抗R3,R4を追加することにより、静電気を放電するときに生じる突入電流によってMOSFETM10とM11が破壊されてしまうことを防止することができる。これより、RFIDとしてのESD耐性が強くなる。
図23には、この発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例の回路図が示されている。
この実施例は、前記図22の実施例において、抵抗R3とR4の接続箇所が変更される。つまり、MOSFETM10と回路ノードn4及びMOSFETM11と回路ノードn4との間にそれぞれ抵抗R3,R4が接続される。
このような抵抗R3,R4を追加することにより、前記図22と同様に静電気を放電するときに生じる突入電流によってMOSFETM10とM11が破壊されてしまうことを防止することができる。これより、RFIDとしてのESD耐性が強くなる。
図24には、図21のMOSFETM11の一実施例の概略素子構造断面図が示されている。
アンテナパッド(LA)は、最上層である金属配線層M3と、その下層の金属配線層M2により、MOSFETM11を構成するソース,ドレイン領域(p+ )上まで導かれ、その下層金属配線層M1、2層目ポリシリコン層SG及び1層目ポリシリコン層FGと、各配線層間を接続するコンタクトホールを介して上記ソース,ドレイン領域(p+ )に接続される。このMOSFETM11の他方のソース,ドレイン領域(p+ )は、FG−SGを通して第1層目金属配線層M1に接続される。
この第1層目金属配線層M1は、回路ノードn4に向けて延長される。このMOSFETM11は、上記一対のソース,ドレイン領域に挟まれたウェル(チャネル)n−well上の1層目ポリシリコン層FGがゲート電極とされ、2層目ポリシリコン層SGを介して上記第1層目金属配線層M1に接続される。
上記ウェル(チャネル)n−wellとゲート電極FGとの間に設けられるゲート絶縁膜の膜厚toxは、前記のように内部電源電圧VDDで動作するMOSFETに比べて厚く形成される。
図25には、図22のMOSFETM11と抵抗R4の一実施例の概略素子構造断面図が示されている。
アンテナパッド(LA)は、最上層である金属配線層M3と、その下層の金属配線層M2により、MOSFETM11を構成するソース,ドレイン領域(p+ )上まで導かれ、その下層金属配線層M1、2層目ポリシリコン層SG及び1層目ポリシリコン層FGと、各配線層間を接続するコンタクトホールを介して上記ソース,ドレイン領域(p+ )に接続される。他の構成は、前記図24と同様である。
図26には、図23のMOSFETM11と抵抗R4の他の一実施例の概略素子構造断面図が示されている。
アンテナパッド(LA)は、最上層である金属配線層M3と、その下層の金属配線層M2及びM1により、抵抗素子R4を構成する2層目ポリシリコン層SGの一端側に接続される。この2層目ポリシリコン層SGの他端側は、第1層目金属配線層M1を介して上層の金属配線層M2の一端側に接続される。
この金属配線層M2の他端側は、MOSFETM11を構成するソース,ドレイン領域(p+ )上まで導かれ、前記同様にその下層金属配線層M1、2層目ポリシリコン層SG及び1層目ポリシリコン層FGと、各配線層間を接続するコンタクトホールを介して上記ソース,ドレイン領域(p+ )に接続される。
このMOSFETM11の他方のソース,ドレイン領域(p+ )は、FG−SGを通して第1層目金属配線層M1に接続される。この第1層目金属配線層M1の他端は、その下層の2層目ポリシリコン層SGで構成された抵抗素子R4の一端側に接続される。
この2層目ポリシリコン層SGの他端側は、第1層目金属配線層M1に一端側に接続され、他端側は回路ノードn4に向けて延長される。他の構成は、前記図24と同様である。
図27には、この発明に係るRFIDの一実施例の回路図が示されている。
この実施例ではASK回路とバックスキャッタMOSFETM12が回路ノードn2に接続される。ASK回路(復調回路)は、前記説明した図33のように、入力端子LAとVSS(LB)に接続するのが一般的である。
また、変調回路を構成するバックスキャッタMOSFETM12は、回路ノードn1とVSSに接続するのが一般的である。しかし、このようにすると、入力端子LA,LB(VSS)にASK回路の入力容量が寄生容量として接続される。同様に、回路ノードn1にMOSFETM12のドレイン寄生容量が接続される。
また、これらの回路を接続するための配線による配線抵抗も増加する。上記入力端子LA,LB及び回路ノードn1は、入力電波に応じて電圧変化が生じる部分である。このように電圧変動する部分の寄生容量が接続された構成では、かかる寄生容量に対するチャージアップ/ディスチャージ電流により、入力端子LA,LB及び回路ノードn1の電位変化を減少させるように作用してチャージポンプ動作の効率を悪化させ、上記寄生抵抗による電力ロスが増加して整流効率を悪化させる原因となる。
図27の実施例では、回路ノードn2は、2倍昇圧電圧が形成される部分であり、チャージポンプ回路が安定動作するときには、その電位変動は極めて小さい。したがって、キャパシタC1とC3のプリチャージ時、キャパシタC1からキャパシタC2への電荷受け渡しのときに上記ASK回路及びバックスキャッタMOSFETM12による寄生容量によるロスが実質的にゼロとなり、整流効率を改善することができる。
上記ASK回路は、AM変調された入力信号を検知して、入力データとクロックとを再生する。バックスキャッタMOSFETM12は、そのオン/オフにより電波の送信源に対して負荷変動を生じしめて、送信信号を送信源(読み取り装置)に伝える。図27のASK回路及びバックスキャッタMOSFETM12は、前記図1以外の他の前記実施例回路にも同様に適用することができる。
図28には、この発明に係る半導体集積回路装置の他の一実施例の回路図が示されている。
アンテナANTで受信された信号成分を含む電磁波は、前記図20のような全波整流方式のチャージポンプ回路で整流されて直流電圧が形成される。この直流電圧は、前記のようなMOSFETM1〜M5により電圧制限される。
つまり、直流電圧が上記MOSFETM1〜M4のしきい値電圧4Vthを超えると、MOSFETM1〜M4及びM5に電流が流れて上記直流電圧の上昇を制限する。この直流電圧は、抵抗Rを介して動作電圧VDD(内部電源電圧)として伝えられる。
キャパシタCは、安定化用のものであり、内部回路の寄生容量も含むものである。そして、前記図2と同様に内部回路と並列形態にMOSFETM0と差動増幅回路AMP及びシリコンバンドギャップBGRにより構成された安定化電源回路が設けられる。内部回路は、前記同様にメモリ、制御回路(デジタル回路)及びアナログ回路等から構成される。
図29には、整流回路内で使用している抵抗素子の一実施例の概略素子断面図が示されている。
抵抗Rは、素子分離用絶縁層SGIに形成されたp+ 不純分が導入されたポリシリコン層P+ polyが用いられる。n−wellは、n型ウェル領域であり、p−wellは、p型ウェル領域である。そして、p−subは、p型半導体基板である。
図30には、整流回路内で使用しているキャパシタの一実施例の概略素子断面図が示されている。
キャパシタは、MOSFETのゲート電極、あるいは不揮発性メモリ素子のフローティングゲートを構成する1層目ポリシリコン層FGと、その上に形成された不揮発性メモリ素子のコントロールゲートを構成する2層目ポリシリコン層SGとを両電極として利用し、その間に形成された絶縁膜を誘電体として構成される。
n−wellは、n型ウェル領域であり、p−wellは、p型ウェル領域である。前記同様に、SGIは、素子分離用絶縁層であり、p−subは、p型半導体基板である。
図31には、整流回路内で使用しているキャパシタの他の一実施例の概略素子断面図が示されている。
キャパシタは、MOSFETのゲート容量が利用される。すなわち、PチャネルMOSFETを構成するソース,ドレイン領域(p+ )が一方の電極とされ、MOSFETのゲート電極(FG)が他方の電極として用いられる。前記同様に、SGIは、素子分離用絶縁層であり、p−subは、p型半導体基板である。
図32には、整流回路内で使用しているキャパシタの他の一実施例の概略素子平面図が示されている。キャパシタは、前記M1〜M3のいずれかの金属(アルミニュウム等)を用いて平行に延長されるAl配線1とAl配線2により構成される。
この他、M1とM2、あるいはM2とM3のような異なる配線層を利用してキャパシタを構成するものであってもよい。
前記図1等において、特に制限されないが、キャパシタC1とC3は、上記図32のようなMIM構造のものが用いられる。キャパシタC2とC4は、前記図30又は図31のようなポリシリコン容量やMOS容量を用いる。これらのキャパシタC2やC4も、寄生抵抗、寄生容量の小さいMIM容量を用いると、整流効率が改善する。
図1のような半波整流方式において、RFIDの用途によっても異なるが、キャパシタC1,C3の容量値は、例えば0.5pF〜2pF、キャパシタC2は、0.5pF〜5pF、キャパシタC4は、0.5pF〜10pFにされる。抵抗Rは、1KΩ〜100KΩにされる。ダイオードD1〜D4は、前記のように順方向電圧Vfの小さなショットキーバリアダイオード(SBD)が用いられる。
以上本発明者によってなされた発明を、上記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
前記のように必要な昇圧電圧をより高くするためにチャージポンプ回路は、前記3段以上にするものであってもよい。このような昇圧電圧に対応して、前記ダイオード接続のMOSFETM1〜M4、M6〜M8の段数は、そのしきい値電圧に対応して増加すればよい。また、内部電源電圧VDDに対応して、上記MOSFETM1〜M4、M6〜M8の段数は適宜選択すればよい。
この発明は、RFIDや非接触型ICカードに適用できる。更に、例えば伝播されたエネルギーは光又は音であってもよい。つまり、光を電気信号に変換し、それにより電源電圧を形成したり、音声を電気信号に変換してそれを整流して電源電圧を形成したりするものにも同様に適用できる。
つまり、光応答型ICタグや音声応答型ICタグ等にも同様に適用できる。この発明は、伝播されたエネルギーを受けて電源電圧を形成し、それにより動作する内部回路を備えた半導体集積回路装置に広く利用できる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、RFIDや非接触型ICカードに適用できる。更に、例えば伝播されたエネルギーは光又は音であってもよい。つまり、光を電気信号に変換し、それにより電源電圧を形成したり、音声を電気信号に変換してそれを整流して電源電圧を形成したりするものにも同様に適用できる。つまり、光応答型ICタグや音声応答型ICタグ等にも同様に適用できる。この発明は、伝播されたエネルギーを受けて電源電圧を形成し、それにより動作する内部回路を備えた半導体集積回路装置に広く利用できる。
本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の一実施例を示す回路図である。 本発明に係る半導体集積回路装置の一実施例を示すブロック図である。 本発明が適用されるRFIDの一実施例を示すブロック図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係るRFIDに設けられる昇圧チャージポンプ回路の更に他の一実施例を示す回路図である。 図21のMOSFETMの一実施例を示す概略素子構造断面図である。 図22のMOSFETMと抵抗の一実施例を示す概略素子構造断面図である。 図23のMOSFETMと抵抗の他の一実施例を示す概略素子構造断面図である。 本発明に係るRFIDの一実施例を示す回路図である。 本発明に係る半導体集積回路装置の他の一実施例を示す回路図である。 本発明に係る整流回路内で使用している抵抗素子の一実施例を示す概略素子断面図である。 本発明に係る整流回路内で使用しているキャパシタの一実施例を示す概略素子断面図である。 本発明に係る整流回路内で使用しているキャパシタの他の一実施例を示す概略素子断面図である。 本発明に係る整流回路内で使用しているキャパシタの他の一実施例を示す概略素子平面図である。 本願発明者等において先に検討された整流回路の簡略図である。 図33の昇圧チャージポンプ回路の回路図である。 図34の概略動作タイミング図である。
符号の説明
ANT アンテナ
LA,LB 入力端子(アンテナ端子)
D1〜D4,D11〜D51 ダイオード
R,R1,R2 抵抗
C1〜C4,C11〜C32 キャパシタ
M0〜M12 MOSFET
AMP 差動増幅回路

Claims (15)

  1. 伝播されたエネルギーが電気信号の形態で入力される入力端子と、
    前記入力端子の前記電気信号を整流して直流電圧を生成する整流回路と、
    所定電圧を超える前記整流回路の出力端子から出力される出力電圧の上昇を制限する電圧制限回路とを有し、
    前記電圧制限回路は、
    前記出力電圧が前記所定電圧を超えたときに基準電位点に向けて電流が流れるようにされ、直列接続されたダイオード形態の複数のMOSFETと、
    前記ダイオード形態の複数のMOSFETのうちの前記基準電位点に設けられたMOSFETと電流ミラー形態に接続され、前記出力電圧の上昇を制限する電流を前記基準電位点に流す電圧制限MOSFETとを有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置において、
    前記電圧制限MOSFETと、電流ミラー形態にされたダイオード形態の前記MOSFETとは、前記ダイオード形態のMOSFETよりも前記電圧制限MOSFETに大きな電流が流れるよう素子サイズ比が設定されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 請求項2記載の半導体集積回路装置において、
    前記電流ミラー形態にされたダイオード形態のMOSFETは、前記MOSFETと直列形態に接続される他のダイオード形態のMOSFETに比べて素子サイズが小さく形成されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 請求項3記載の半導体集積回路装置において、
    前記整流回路で形成された前記直流電圧を伝える抵抗手段と、
    前記抵抗手段を介して前記直流電圧より小さな安定化電圧を形成する電圧安定化回路と、
    前記電圧安定化回路で形成された安定化電圧で動作する内部回路と、
    前記内部回路と並列形態に設けられた容量手段とをさらに有し、
    前記電圧安定化回路は、
    前記内部回路と並列形態に設けられたMOSFETと、
    基準電圧と前記安定化電圧の分圧電圧とを比較して前記MOSFETのゲート電圧を形成する差動増幅回路とを有し、
    前記MOSFETに流れる電流を制御して前記抵抗手段における電圧降下分が前記安定化電圧の規定電圧内となるように制御することを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 請求項4記載の半導体集積回路装置において、
    前記伝播されたエネルギーは、受信信号成分に対応して間欠的に入力される電磁波であることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 請求項5記載の半導体集積回路装置において、
    前記整流回路は、
    前記電気信号の電圧に対して昇圧された整流電圧を形成するチャージポンプ回路であることを特徴とする半導体集積回路装置。
  7. 請求項6記載の半導体集積回路装置において、
    前記直列接続された複数のダイオード形態のMOSFETは、前記チャージポンプ回路の出力端子と回路の基準電位点との間に設けられ、
    前記電圧制限MOSFETのドレインは、前記チャージポンプ回路の出力端子に接続されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  8. 請求項6記載の半導体集積回路装置において、
    前記直列接続された複数のダイオード形態のMOSFETは、前記チャージポンプ回路の出力端子と回路の基準電位点との間に設けられ、
    前記電圧制限MOSFETのドレインは、前記チャージポンプ回路の出力端子を除いたチャージポンプ回路における昇圧電圧を形成する回路ノードのいずれかに接続されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 請求項6記載の半導体集積回路装置において、
    前記直列接続された複数のダイオード形態のMOSFETは、前記チャージポンプ回路における前記出力端子の出力電圧よりも低い直流電圧ノードの基準電位点との間に設けられ、
    前記電圧制限MOSFETのドレインは、前記チャージポンプ回路の出力端子に接続されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  10. 請求項6記載の半導体集積回路装置において、
    前記直列接続された複数のダイオード形態のMOSFETは、前記チャージポンプ回路における前記出力端子の出力電圧よりも低い直流電圧ノードの基準電位点との間に設けられ、
    前記電圧制限MOSFETのドレインは、前記チャージポンプ回路の出力端子を除いたチャージポンプ回路における昇圧電圧を形成する回路ノードのいずれかに接続されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  11. 請求項6記載の半導体集積回路装置において、
    前記チャージポンプ回路における前記出力端子の出力電圧よりも低く、チャージポンプ動作による電圧変化の無い直流電圧ノードに対してASK復調回路とASK変調用MOSFETとをさらに有する半導体集積回路装置。
  12. 請求項6記載の半導体集積回路装置において、
    アンテナに接続される第1端子と第2端子を有し、
    前記入力端子は、前記第1端子とされ、
    前記第2端子は、前記基準電位点に接続されることを特徴とする半導体集積回路装置。
  13. 請求項6記載の半導体集積回路装置において、
    アンテナに接続される第1端子と第2端子を有し、
    前記入力端子は、前記第1端子と第2端子であり、
    前記第1端子と前記第2端子に対応して前記チャージポンプ回路が設けられ、
    前記基準電位点と前記第1端子および前記第2端子との間には、それぞれ前記第1端子および前記第2端子の電気信号に対応した電圧の全波整流動作を行う整流用ダイオードが設けられることを特徴とする半導体集積回路装置。
  14. 伝播されたエネルギーが電気信号の形態で入力される入力端子と、
    前記電気信号の電圧に対して昇圧された整流電圧を形成するチャージポンプ回路と、
    前記入力端子と前記チャージポンプ回路の整流電圧を出力する出力端子との間には、前記入力端子から前記出力端子に向かう電流を流すダイオード形態のMOSFETを有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  15. 請求項14記載の半導体集積回路装置において、
    所定電圧を超える前記整流回路の出力端子から出力される出力電圧の上昇を制限する電圧制限回路をさらに有し、
    前記電圧制限回路は、
    前記出力電圧が前記所定電圧を超えたときに基準電位点に向けて電流が流れるようにされ、直列接続されたダイオード形態の複数のMOSFETと、
    前記ダイオード形態の複数のMOSFETのうちの前記基準電位点に設けられたMOSFETと電流ミラー形態に接続され、前記出力電圧の上昇を制限する電流を前記基準電位点に流す電圧制限MOSFETとを有することを特徴とする半導体集積回路装置。
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