JP2008233237A - 光学部材、撮像装置及び車載カメラ用鏡筒 - Google Patents

光学部材、撮像装置及び車載カメラ用鏡筒 Download PDF

Info

Publication number
JP2008233237A
JP2008233237A JP2007069225A JP2007069225A JP2008233237A JP 2008233237 A JP2008233237 A JP 2008233237A JP 2007069225 A JP2007069225 A JP 2007069225A JP 2007069225 A JP2007069225 A JP 2007069225A JP 2008233237 A JP2008233237 A JP 2008233237A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens barrel
peripheral surface
optical member
heat insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007069225A
Other languages
English (en)
Inventor
Chihiro Hiraiwa
千尋 平岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2007069225A priority Critical patent/JP2008233237A/ja
Publication of JP2008233237A publication Critical patent/JP2008233237A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

【課題】レンズ面に発生する結露を抑制することができる光学部材、撮像装置及び車載カメラ用鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ11の外周面と鏡筒19の内周面との間に、断熱リング13を配置する。また、レンズ12の外周面と鏡筒19の内周面との間に、断熱リング14を配置する。外気温が低下して外気に面している鏡筒19の温度が低下した場合でも、レンズ11、12の急激な温度変化を抑制することができ、鏡筒19とレンズ11、12で囲まれた領域内の空気中の水蒸気は、主に鏡筒19の断熱リング13、14を除いた内面に結露し、レンズ11、12の表面に生ずる結露を抑制することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、鏡筒に収納されたレンズ表面の結露の発生を抑制することができる光学部材、該光学部材を備える撮像装置及び車載カメラ用鏡筒に関する。
自動車などの車両に搭載される撮像装置(車載カメラ)は、鏡筒にレンズを収納した光学部材(レンズユニット、レンズモジュール)、撮像素子、画像処理部などで構成され、風雨などに晒されるため耐環境性能を向上させるべく防水構造がとられている。しかし、外気温の温度差により空気中の水蒸気が鏡筒表面、鏡筒内部のレンズ表面などに結露する。外気に触れるレンズ面、鏡筒外周面などに生じた結露は、外部から結露を拭き取ることができるものの、鏡筒内部のレンズ面に生じた結露は簡単に拭き取ることができない。
レンズ面の結露は、撮像装置の光学性能を劣化させるため、レンズ面に発生する結露を抑制する方法が提案されている。例えば、レンズ付きフィルムユニットを収納する防水ケースの両側面にファインダを露呈する露呈部よりも肉厚の薄い薄肉部を形成することにより、薄肉部の内壁の温度を他の部分よりも先に下降させ、結露を薄肉部に集中させることで露呈部に生じる結露を抑制する防水型カメラが提案されている(特許文献1参照)。
また、レンズ鏡筒に収納されるレンズ間に介装されるスペーサリングの内面の表面積を広くするために、スペーサリングの内面に厚み方向に凹湾曲面形状となった水分付着面を設けることにより結露を防止するレンズ装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2000−194048号公報 特開平10−148745号公報
しかしながら、特許文献1の例のように、鏡筒に薄肉部が形成された撮像装置を車両に搭載した場合、車両の走行中に生ずる振動又は衝撃などで鏡筒の薄肉部が変形し、撮像装置の光学特性の劣化あるいは撮像装置の故障といった問題が生じる可能性が高い。
また、特許文献2の例にあっては、レンズ鏡筒が熱伝導率の高い金属で形成されているため、外気温の温度変化がレンズ鏡筒を介してレンズに伝わり易く、レンズ表面に生ずる結露を十分に抑制することができない。特に、遠赤外撮像装置の場合、遠赤外光を透過するレンズ(例えば、ZnS、Ge)は、可視光で用いられるガラスに比べて熱伝導率が大きいため、結露の発生は一層顕著になる。車載用の撮像装置のように車両の安全運転を目的として装備されている場合には、レンズ面に発生する結露を抑制することは重要な課題であった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、鏡筒の内部に収納したレンズ外周面と鏡筒内周面との間に樹脂製の断熱部材を備えることにより、レンズ面に発生する結露を抑制することができる光学部材、該光学部材を備える撮像装置及び車載カメラ用鏡筒を提供することを目的とする。
第1発明に係る光学部材は、鏡筒の内部にレンズを収納した光学部材において、レンズ外周面と鏡筒内周面との間に樹脂製の断熱部材を備えることを特徴とする。
第2発明に係る光学部材は、第1発明において、前記断熱部材は、前記レンズ外周面が当接する鏡筒内周面に形成された断熱膜であることを特徴とする。
第3発明に係る光学部材は、第1発明において、前記断熱部材は、前記レンズ外周面に形成された断熱膜であることを特徴とする。
第4発明に係る光学部材は、第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記断熱部材の熱伝導率は、前記鏡筒の熱伝導率より小さいことを特徴とする。
第5発明に係る光学部材は、鏡筒の内部にレンズを収納した光学部材において、鏡筒内周面とレンズ外周面との間に空気層を形成してあることを特徴とする。
第6発明に係る光学部材は、第1発明乃至第5発明のいずれかにおいて、前記レンズは、遠赤外光を透過するように構成してあることを特徴とする。
第7発明に係る撮像装置は、上述の発明のいずれかに係る光学部材と、該光学部材を透過した光を撮像する撮像素子とを備えることを特徴とする。
第8発明に係る車載カメラ用鏡筒は、上述の発明のいずれかに係る光学部材を備え、車載カメラに取り付け可能にしてあることを特徴とする。
第1発明にあっては、断熱部材をレンズ外周面と鏡筒内周面との間に設ける。鏡筒が金属製(例えば、アルミニウム)である場合、熱伝導率は約数百W/mKであるのに対し、樹脂製の断熱材の熱伝導率は、例えば、0.1〜0.3W/mKにすることができ、外気温が低下した場合、外気に晒されている鏡筒の温度が低下したときでも、鏡筒の温度がレンズに伝わりにくく、鏡筒内部の空気中の水蒸気は、レンズ外周面が当接していない鏡筒内周面に結露する。これにより、レンズ表面に生ずる結露を抑制する。
第2発明にあっては、レンズ外周面が当接する鏡筒内周面に断熱膜を形成する。断熱膜は、例えば、熱伝導率が0.1〜0.3W/mK程度の樹脂膜とすることができる。これにより、外気温が低下した場合、外気に晒されている鏡筒の温度が低下したときでも、鏡筒の温度がレンズに伝わりにくく、鏡筒内部の空気中の水蒸気は、鏡筒内周面の断熱膜が形成されていない部分に結露し、レンズ表面に生ずる結露を抑制する。
第3発明にあっては、レンズ外周面に断熱膜を形成する。断熱膜は、例えば、熱伝導率が0.1〜0.3W/mK程度の樹脂膜とすることができる。外気温が低下した場合、外気に晒されている鏡筒の温度が低下したときでも、鏡筒の温度がレンズに伝わりにくく、鏡筒内部の空気中の水蒸気は、レンズ外周面が当接していない鏡筒内周面に結露する。これにより、レンズ表面に生ずる結露を抑制する。
第4発明にあっては、断熱部材の熱伝導率は、鏡筒の熱伝導率より小さくする。これにより、外気温が低下した場合、外気に晒されている鏡筒の温度が低下したときでも、鏡筒の温度がレンズに伝わりにくくすることができる。
第5発明にあっては、鏡筒内周面とレンズ外周面との間に空気層を形成する。例えば、鏡筒内周面に当接するレンズ外周面に鏡筒との間で空気層を形成すべく凹部を周設する。レンズが鏡筒内周面と当接する箇所に周設された凹部には空気層が形成され、外気温が低下した場合、外気に晒されている鏡筒の温度が低下したときでも、鏡筒の温度がレンズに伝わりにくくすることができる。あるいは、レンズ外周面に当接する鏡筒内周面にレンズとの間で空気層を形成すべく凹部を周設する。レンズが鏡筒内周面と当接する箇所に周設された凹部には空気層が形成され、外気温が低下した場合、外気に晒されている鏡筒の温度が低下したときでも、鏡筒の温度がレンズに伝わりにくくすることができる。これにより、レンズが当接していない鏡筒内周面に結露させて、レンズ表面に生ずる結露を抑制する。
第6発明にあっては、レンズは遠赤外光を透過する。例えば、レンズは、硫化亜鉛(ZnS)、ゲルマニウム(Ge)などの材質で構成する。ガラスの熱伝導率1W/mKに比べて、熱伝導率が大きい(例えば、数十W/mK程度)場合であっても、レンズに生ずる結露を抑制することができる。
第7発明にあっては、撮像装置は、前述の光学部材を備える。これにより、撮像装置は、外気に晒される車載用として使用した場合でも、レンズ表面の結露を抑制することができる。
第8発明にあっては、車載カメラ用鏡筒は、前述の光学部材を備え、車載カメラに取り付け可能にしてある。これにより、車載カメラ用鏡筒は、外気に晒される車載用として使用した場合でも、レンズ表面の結露を抑制することができる。
本発明にあっては、鏡筒の内部に収納したレンズ外周面と鏡筒内周面との間に樹脂製の断熱部材を備えることにより、レンズ面に発生する結露を抑制することができる。
実施の形態1
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係るレンズユニット(光学部材)10の構成を示す分解斜視図である。レンズユニット10は、アルミニウム製の円筒状の鏡筒19と、鏡筒19内部に収納されるレンズ11、12、各レンズ11、12を所定の離隔寸法で固定するための円環状のスペーサ17、樹脂製の断熱リング13、14、断熱リング13、14にレンズ11、12を固定するためのストッパーリング15、16、ナット(絞り)18などで構成されている。なお、図1の例では、レンズは2枚収納される構成であるが、レンズの枚数はこれに限定されるものではなく、1枚又は3枚以上であってもよい。この場合には、適宜スペーサ等を追加収納する。
レンズユニット10は、断熱リング14、レンズ12、ストッパーリング16、スペーサ17、断熱リング13、レンズ11、ストッパーリング15、ナット18の順番で鏡筒19内に配置し、レンズ11、12、断熱リング13、14などを接着剤で鏡筒19に固定して組み立てることができる。
断熱リング13の一端側は、内径が他端側より小さくなるよう突片(不図示)を設けてあり、断熱リング13の内周面に装着されたレンズ11は、突片で固定される。レンズ11が装着された断熱リング13にストッパーリング15を装着することでレンズ11の外周面は断熱リング13で覆われる。断熱リング13を鏡筒19内周面に装着することで、レンズ11の外周面と鏡筒19内周面との間には、断熱リング13が配置されることになる。
同様に、断熱リング14の一端側は、内径が他端側より小さくなるよう突片(不図示)を設けてあり、断熱リング14の内周面に装着されたレンズ12は、突片で固定される。レンズ12が装着された断熱リング14にストッパーリング16を装着することでレンズ12の外周面は断熱リング14で覆われる。断熱リング14を鏡筒19内周面に装着することで、レンズ12の外周面と鏡筒19内周面との間には、断熱リング14が配置されることになる。
断熱リング13、14の材質は、例えば、ポリカーボネート(PC)である。なお、材質は、これに限定されるものではなく、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのエンプラでもよく、あるいは、熱伝導率、耐久性、加工性などを考慮して、その他の汎用プラスチックを用いてもよい。
鏡筒19の材質であるアルミニウムの熱伝導率は、約237W/mKである。また、レンズ11、12の材料であるゲルマニウム(Ge)の熱伝導率は、約60W/mKであり、硫化亜鉛(ZnS)の熱伝導率は、約27W/mKである。断熱リング13、14の熱伝導率は、約0.1〜0.3W/mKにすることができる。
図2は本発明に係るレンズユニット10の要部断面図である。なお、図2では、レンズユニット10は光軸に対して対称であるため、その半分のみを示している。図2に示すように、レンズ11の外周面と鏡筒19の内周面との間には、断熱リング13が配置されており、レンズ11は直接鏡筒19に当接していない。また、レンズ12の外周面と鏡筒19の内周面との間には、断熱リング14が配置されており、レンズ12は直接鏡筒19に当接していない。
図2に示すように、樹脂製の断熱リング13、14を鏡筒19とレンズ11、12との間に挟む2重構造とすることにより、レンズ11、12に保持された熱が鏡筒19に伝わりにくくなり、外気温が低下して外気に面している鏡筒19の温度が低下した場合でも、レンズ11、12の急激な温度変化を抑制することができる。これにより、鏡筒19とレンズ11、12で囲まれた領域内の空気中の水蒸気は、主に鏡筒19の断熱リング13、14を除いた内面に結露することになり、レンズ11、12の表面に生ずる結露を抑制することができる。
また、断熱リング13、14を用いることにより、例えば、レンズユニット内部に結露防止用の吸湿剤などを設ける必要がなく、定期的に吸湿剤を交換する作業が不要となり、また、吸湿剤を設けるための余分なスペースも不要になる。
また、鏡筒19が熱伝導率の大きいアルミニウムなどの金属製であっても、レンズ11、12に生ずる結露を抑制することができるため、鏡筒19を所要の強度に保つことができる。このため、特に車載用の撮像装置に用いる場合のように振動又は衝撃が加わる環境下においても、十分使用に耐えることが可能となる。
図3は本発明に係るレンズユニット10を備えた撮像装置100の構成を示すブロック図である。撮像装置(車載カメラ)100は、レンズユニット10、撮像素子30、画像処理部40、画像メモリ50、通信インタフェース部60などを備えている。この場合、レンズユニット10の鏡筒19には、撮像装置100の一部品(車載カメラ用鏡筒)として構成されるべく、例えば、撮像装置の筐体に取り付けるための螺子部を備えている。なお、取付方法は、これに限定されるものではない。
レンズユニット10は、遠赤外光を透過して撮像素子30の表面へ集光する。
撮像素子30は、例えば、ボロメータ、焦電センサ、SOIダイオードなどの遠赤外線センサであり、例えば、波長が7〜14μmの遠赤外光を輝度信号に変換し、変換した輝度信号を画像処理部40へ出力する。
画像処理部40は、LSIで構成され、撮像素子30から入力された輝度信号をデジタル信号に変換し、撮像素子30のばらつきを補正する処理、撮像素子30の出力値(輝度信号)を算出する処理、欠陥素子の補正処理、ゲイン制御処理等を行い、処理後の撮像データを画像メモリ50へ記憶する。なお、撮像データを画像メモリ50へ一時記憶することは必須ではなく、通信インタフェース部60を介して外部(例えば、モニタ)へ出力することもできる。
通信インタフェース部60は、NTSC等のアナログ映像方式、又はデジタル映像方式に対応した映像ケーブルを介して、例えば、モニタへ撮像データを出力する。
実施の形態2
実施の形態1では、断熱リングを用いる構成であったが、これに限定されるものではなく、例えば、レンズの外周面に断熱膜を形成することもできる。
図4は実施の形態2のレンズユニット10の要部断面図である。図4に示すように、レンズ11の外周面(すなわち、鏡筒19に当接する部分)に樹脂膜11aを形成する。樹脂膜11aの材質は、断熱リング13、14と同じ材質のものを用いることができる。樹脂膜11aの熱伝導率は、例えば、約0.1〜0.3W/mKのものを用いることができる。また、樹脂膜11aの膜厚も適宜設定することができる。同様に、レンズ12の外周面(すなわち、鏡筒19に当接する部分)に樹脂膜11aと同じ材質の樹脂膜12aを形成する。
これにより、レンズ11、12に保持された熱が鏡筒19に伝わりにくくなり、外気温が低下して外気に面している鏡筒19の温度が低下した場合でも、レンズ11、12の急激な温度変化を抑制することができる。これにより、鏡筒19とレンズ11、12で囲まれた領域内の空気中の水蒸気は、主に鏡筒19の内面に結露することになり、レンズ11、12の表面に生ずる結露を抑制することができる。
実施の形態3
実施の形態2では、レンズの外周面に断熱膜を形成する構成であったが、これに限定されるものではなく、例えば、レンズの外周面が当接する鏡筒内周面に断熱膜を形成することもできる。
図5は実施の形態3のレンズユニット10の要部断面図である。図5に示すように、レンズ11の外周面が当接する鏡筒19の内周面に樹脂膜19aを形成する。樹脂膜19aの材質は、断熱リング13、14と同じ材質のものを用いることができる。樹脂膜19aの熱伝導率は、例えば、約0.1〜0.3W/mKのものを用いることができる。また、樹脂膜19aの膜厚も適宜設定することができる。同様に、レンズ12の外周面が当接する鏡筒19の内周面に樹脂膜19aと同じ材質の樹脂膜19bを形成する。
これにより、レンズ11、12に保持された熱が鏡筒19に伝わりにくくなり、外気温が低下して外気に面している鏡筒19の温度が低下した場合でも、レンズ11、12の急激な温度変化を抑制することができる。これにより、鏡筒19とレンズ11、12で囲まれた領域内の空気中の水蒸気は、主に鏡筒19の樹脂膜19a、19bが形成されていない内面に結露することになり、レンズ11、12の表面に生ずる結露を抑制することができる。
実施の形態4
実施の形態1では、断熱リングを用いる構成であったが、これに限定されるものではなく、例えば、レンズと鏡筒の間に空気層を形成することもできる。
図6は実施の形態4のレンズユニット10の要部断面図である。図6に示すように、レンズ11の外周面に、レンズ11と鏡筒19内周面との間に空気層を形成すべく凹部11bを周設する。同等に、レンズ12の外周面に、レンズ12と鏡筒19内周面との間に空気層を形成すべく凹部12bを周設する。空気の熱伝導率は、約0.024W/mKであり、レンズ11、12に保持された熱が鏡筒19に伝わるのを抑制する。
これにより、レンズ11、12に保持された熱が鏡筒19に伝わりにくくなり、外気温が低下して外気に面している鏡筒19の温度が低下した場合でも、レンズ11、12の急激な温度変化を抑制することができる。これにより、鏡筒19とレンズ11、12で囲まれた領域内の空気中の水蒸気は、主に鏡筒19の内面に結露することになり、レンズ11、12の表面に生ずる結露を抑制することができる。
実施の形態5
図7は実施の形態5のレンズユニット10の要部断面図である。図7に示すように、レンズ11の外周面が当接する鏡筒19の内周面に、レンズ11と鏡筒19内周面との間に空気層を形成すべく凹部19cを周設する。同等に、レンズ12の外周面が当接する鏡筒19の内周面に、レンズ12と鏡筒19内周面との間に空気層を形成すべく凹部19dを周設する。また、図7に示すように、レンズ12の位置を調節すべくスペーサ20を配置してもよい。この場合も、実施の形態4と同様に、レンズ11、12の表面に生ずる結露を抑制することができる。
以上説明したように、本発明にあっては、レンズに保持された熱が鏡筒に伝わりにくくなり、外気温が低下して外気に面している鏡筒の温度が低下した場合でも、レンズの急激な温度変化を抑制することができる。これにより、鏡筒とレンズで囲まれた領域内の空気中の水蒸気は、主に鏡筒の内面に結露することになり、レンズの表面に生ずる結露を抑制することができる。
上述の実施の形態1〜5では、硫化亜鉛、ゲルマニウムなどの遠赤外光を透過できる材質のレンズを用いたレンズユニットの例について説明したが、遠赤外光用に限定されるものではなく、本発明は、ガラスを用いた可視光用レンズを用いたレンズユニット、撮像装置についても適用することができる。
レンズ表面に発生する結露をさらに抑制するために、上述の実施の形態を組み合わせることも可能である。例えば、実施の形態2と実施の形態5とを組み合わせることもでき、あるいは、実施の形態3と実施の形態4とを組み合わせてもよい。
本発明の実施の形態に係るレンズユニットの構成を示す分解斜視図である。 本発明に係るレンズユニットの要部断面図である。 本発明に係るレンズユニットを備えた撮像装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2のレンズユニットの要部断面図である。 実施の形態3のレンズユニットの要部断面図である。 実施の形態4のレンズユニットの要部断面図である。 実施の形態5のレンズユニットの要部断面図である。
符号の説明
10 レンズユニット(光学部材)
11、12 レンズ
11a、12a、19a、19b 樹脂膜
11b、12b、19c、19d 凹部
13、14 断熱リング
15、16 ストッパーリング
17、20 スペーサ
18 ナット
19 鏡筒
30 撮像素子
40 画像処理部
50 画像メモリ
60 通信インタフェース部

Claims (8)

  1. 鏡筒の内部にレンズを収納した光学部材において、
    レンズ外周面と鏡筒内周面との間に樹脂製の断熱部材を備えることを特徴とする光学部材。
  2. 前記断熱部材は、
    前記レンズ外周面が当接する鏡筒内周面に形成された断熱膜であることを特徴とする請求項1に記載の光学部材。
  3. 前記断熱部材は、
    前記レンズ外周面に形成された断熱膜であることを特徴とする請求項1に記載の光学部材。
  4. 前記断熱部材の熱伝導率は、前記鏡筒の熱伝導率より小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光学部材。
  5. 鏡筒の内部にレンズを収納した光学部材において、
    鏡筒内周面とレンズ外周面との間に空気層を形成してあることを特徴とする光学部材。
  6. 前記レンズは、遠赤外光を透過するように構成してあることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の光学部材。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかの光学部材と、該光学部材を透過した光を撮像する撮像素子とを備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 請求項1乃至請求項6のいずれかの光学部材を備え、車載カメラに取り付け可能にしてあることを特徴とする車載カメラ用鏡筒。
JP2007069225A 2007-03-16 2007-03-16 光学部材、撮像装置及び車載カメラ用鏡筒 Pending JP2008233237A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069225A JP2008233237A (ja) 2007-03-16 2007-03-16 光学部材、撮像装置及び車載カメラ用鏡筒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069225A JP2008233237A (ja) 2007-03-16 2007-03-16 光学部材、撮像装置及び車載カメラ用鏡筒

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008233237A true JP2008233237A (ja) 2008-10-02

Family

ID=39906140

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007069225A Pending JP2008233237A (ja) 2007-03-16 2007-03-16 光学部材、撮像装置及び車載カメラ用鏡筒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008233237A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011039276A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Nidec Sankyo Corp 光学ユニットおよびその製造方法
JP5522052B2 (ja) * 2008-11-28 2014-06-18 住友電気工業株式会社 レンズユニット及び車載用赤外線レンズユニット
CN114460794A (zh) * 2022-04-12 2022-05-10 江西联创电子有限公司 一种自动除雾镜头

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6132809A (ja) * 1984-07-25 1986-02-15 Konishiroku Photo Ind Co Ltd レンズ鏡胴
JPH01145611A (ja) * 1987-12-02 1989-06-07 Canon Inc レーザーユニット
JPH03240008A (ja) * 1990-02-19 1991-10-25 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ装置
JPH11174304A (ja) * 1997-12-09 1999-07-02 Canon Inc レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器
JP2000347087A (ja) * 1999-06-08 2000-12-15 Canon Inc レンズ鏡筒
JP2003075703A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Konica Corp 光学ユニット及び光学装置
JP2003161994A (ja) * 2001-11-28 2003-06-06 Sony Corp 防水ハウジング
JP2003177456A (ja) * 2001-12-12 2003-06-27 Japan Science & Technology Corp 光学用ガラス窓の結露・結氷防止方法及びその装置
JP2005266276A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Sony Corp カメラ
JP2006023421A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Hitachi Maxell Ltd 携帯光学機器及び車載用光学機器
JP2006157634A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 車載撮像システム
JP2006160040A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 画像表示システム及び撮像装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6132809A (ja) * 1984-07-25 1986-02-15 Konishiroku Photo Ind Co Ltd レンズ鏡胴
JPH01145611A (ja) * 1987-12-02 1989-06-07 Canon Inc レーザーユニット
JPH03240008A (ja) * 1990-02-19 1991-10-25 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ装置
JPH11174304A (ja) * 1997-12-09 1999-07-02 Canon Inc レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器
JP2000347087A (ja) * 1999-06-08 2000-12-15 Canon Inc レンズ鏡筒
JP2003075703A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Konica Corp 光学ユニット及び光学装置
JP2003161994A (ja) * 2001-11-28 2003-06-06 Sony Corp 防水ハウジング
JP2003177456A (ja) * 2001-12-12 2003-06-27 Japan Science & Technology Corp 光学用ガラス窓の結露・結氷防止方法及びその装置
JP2005266276A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Sony Corp カメラ
JP2006023421A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Hitachi Maxell Ltd 携帯光学機器及び車載用光学機器
JP2006157634A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Sumitomo Electric Ind Ltd 車載撮像システム
JP2006160040A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 画像表示システム及び撮像装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5522052B2 (ja) * 2008-11-28 2014-06-18 住友電気工業株式会社 レンズユニット及び車載用赤外線レンズユニット
JP2011039276A (ja) * 2009-08-11 2011-02-24 Nidec Sankyo Corp 光学ユニットおよびその製造方法
CN114460794A (zh) * 2022-04-12 2022-05-10 江西联创电子有限公司 一种自动除雾镜头

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5867770B2 (ja) 撮像装置
US11125965B2 (en) Lens unit
JP6559523B2 (ja) レンズユニット
US7595943B2 (en) Camera module
US7329869B2 (en) Camera system
JP6054819B2 (ja) レンズユニット、撮像装置、および移動体
JP4234626B2 (ja) 撮影カメラ
US20090244733A1 (en) Lens assembly and imaging apparatus
US20090245767A1 (en) Lens assembly and imaging device
US7894714B2 (en) Lens assembly and imaging apparatus
JP2010078920A (ja) レンズ保持体
JP2008233237A (ja) 光学部材、撮像装置及び車載カメラ用鏡筒
JP5700803B2 (ja) 赤外線カメラの光学配置
JP7245087B2 (ja) レンズユニット及びその製造方法
JP2016224388A (ja) レンズユニットおよび車載カメラ
JP2021005019A (ja) レンズユニット
JP2016184081A (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
JP2020016687A (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
WO2021251426A1 (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
JP2020139971A (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
JP2021135352A (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
JP2019109381A (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
US20100079877A1 (en) Lens assembly and image-taking apparatus
WO2022070940A1 (ja) レンズユニットおよびカメラモジュール
JP7481816B2 (ja) 中間環、レンズユニットおよびカメラモジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100629

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101026