JP7481816B2 - 中間環、レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車載カメラを構成する中間環、レンズユニットおよびカメラモジュールに関する。
近年、自動車に車載カメラを搭載し、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったりすることが行なわれており、さらにそれを自動運転に応用する試みもなされている。また、このような車載カメラ等のカメラモジュールは、一般に、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒と、レンズ群の少なくとも一個所のレンズ間に配置される絞り部材とを有するレンズユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。
鏡筒内にレンズを組み込んで成る前記レンズユニットでは、振動や衝撃等によってレンズがずれて解像性能劣化や光軸ずれが生じないように(あらゆる環境下で光学性能を維持し得るように)、一般にレンズが鏡筒内に所定の直径差を伴って軽圧入されるが、鏡筒の内径寸法に対してレンズの外径寸法が小さい場合には、必要に応じて、レンズの外周側面と鏡筒の内周面との間に中間環が介挿され、この中間環によってレンズを鏡筒に対して安定的に支持させるようにしている。
また、このような中間環を使用する場合、樹脂レンズのような比較的柔らかい素材のレンズであれば、中間環内にレンズが圧入して嵌め付けられる。これは、樹脂レンズの場合には、中間環への圧入時に変形されたり削られたりしながら中間環内に嵌め込まれて確実に着座され得るからである。しかしながら、ガラスモールドレンズや研磨レンズなどの硬質なレンズの場合には、中間環への圧入時に変形し得ないため、中間環内に圧入することが難しくなる。そのため、そのようなレンズでは、図7に示されるように、レンズ110と中間環120との間に所定の隙間Cを存してレンズ110が中間環120内に隙間嵌めによって組み付けられる。なお、この場合、中間環120は、鏡筒130の内周面130aに圧入嵌合され得る。
特開2013-231993号公報
しかしながら、図7に示されるような隙間嵌め構造では、高温時には中間環120が熱膨張することにより、また、高湿時には中間環120が水分を吸収して膨張することにより、レンズ110と中間環120との間の隙間Cが大きくなり、それにより、レンズ110のガタつき等に伴ってレンズ110が偏心し、光学性能が劣化する虞がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、中間環に対する硬質レンズの圧入も可能にし、それにより、隙間に起因するレンズの偏心およびそれに伴う光学性能の悪化を防止し得る、中間環、レンズユニットおよびカメラモジュールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、鏡筒の内周面と鏡筒内に組み付けられるレンズの外周側面との間に介挿される中間環であって、
前記レンズの前記外周側面と対向する内周面を有し、この内周面には、その周方向に沿って、前記中間環に対する前記レンズの圧入により変形可能な複数のリブが所定の間隔を隔てて径方向内側に突出して設けられることを特徴とする。
本発明によれば、中間環の内周面に、中間環に対するレンズの圧入により変形可能な複数のリブが設けられているため、すなわち、リブの変形によって中間環に対するレンズの圧入を許容するため、ガラスモールドレンズや研磨レンズなどの硬質なレンズであっても、該レンズを中間環に圧入により組み付けることができる。したがって、隙間嵌めによってレンズを中間環内に組み付ける必要がなく、その結果、隙間に起因するレンズの偏心およびそれに伴う光学性能の悪化を防止できる。
また、上記構成において、中間環は、その径方向の拡張を許容する複数の凹陥溝を更に有することが好ましい。このような凹陥溝を設けると、中間環に対するレンズの圧入時に中間環の径方向の拡張が促されることから、レンズの圧入時にリブを径方向外側に逃がして圧入力を分散緩和(低減)することができる。また、このような中間環の拡張作用は、レンズに対して常にテンションを付与するバネ性の保持力を生起でき、したがって、高温時または高湿時に中間環が膨張しても、そのバネ性により、レンズを効果的且つ確実に保持できる(すなわち、中間環内でのレンズの遊動をもたらす隙間を生じさせない)。なお、中間環は、このようなバネ性を材質によっても確保できることが好ましいが、所定の温度(例えば車載カメラに適用される場合には125℃程度の温度)に耐え得る耐熱性を有するべく、例えばポリカーボネートやポリフタルアミド(PPA)により形成されることが好ましい。
また、上記構成において、リブおよび凹陥溝は、中間環に対するレンズの圧入時の応力を均等に分散できるように、中間環の周方向に沿って均等に配置されることが好ましい。また、リブおよび凹陥溝の数は、中間環の所望の強度を確保しつつ、レンズを安定的に保持できる一方で、レンズ圧入時の応力を効果的に逃がすことができるような数に個別に設定されることが好ましい。特に、リブの数は、少なくとも3個以上、好ましくは、レンズの安定した十分な保持を確保するべく8個以上であることが好ましい。また、リブの径方向内側への突出量(径方向に沿う長さ寸法)は、レンズの外周側面と中間環の内周面との間に不必要に大きな隙間を形成することなくリブの効果的な変形を可能にし得る量(例えば0.1mm)に設定される。また、中間環に対するレンズの圧入力を緩和するという点では、リブは、光軸に対して垂直な断面において、レンズと点接触することが好ましいが、線接触しても構わない。
また、上記構成において、凹陥溝は、中間環のどの部位に形成されても構わないが、中間環の内周面または外周面に形成されることが好ましい。特に、凹陥溝をリブと同じ周方向位置で中間環の外周面に設ける(径方向でリブとは反対側の位置に設ける)と、高いバネ性(径方向拡張性能)を中間環に効果的に付与できると同時に、レンズの圧入時のリブの径方向外側への逃げを効果的に促すことができ、圧入力の分散緩和に寄与し得る。また、これに加えて、中間環を樹脂によって形成すれば、中間環が変形し易くなって、特に硬質レンズの圧入が容易になるとともに、凹陥溝に伴う中間環のバネ性の生起を容易ならしめることができる。
また、上記構成では、凹陥溝とリブとが中間環の周方向に沿って交互に配置されることが好ましい。このような交互配置によれば、レンズ圧入時の応力の均等な分散と、中間環によるレンズの安定的な支持とを同時に図ることができる。
なお、上記構成において、中間環の形状は任意に設定し得る。例えば、中間環は、円形であってもよく、または、多角形であっても構わない。
また、本発明は、前述した中間環を有するレンズユニット、および、そのようなレンズユニットを備えるカメラモジュールも提供する。そのようなレンズユニットおよびカメラモジュールによっても前述した作用効果を奏することができる。
本発明によれば、中間環の内周面に、中間環に対するレンズの圧入により変形可能な複数のリブが設けられているため、中間環に対する硬質レンズの圧入も可能にし、それにより、隙間に起因するレンズの偏心およびそれに伴う光学性能の悪化を防止し得る。
本発明の一実施の形態に係る中間環を伴うレンズユニットの概略断面図である。 中間環の第1の例の平面図である。 中間環の第2の例の平面図である。 中間環の第3の例の平面図である。 中間環の第4の例の平面図である。 図1のレンズユニットを有するカメラモジュールの概略断面図である。 従来の中間環の隙間嵌めによる使用例を示すレンズユニットの概略断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
なお、以下で説明される本実施の形態のレンズユニットは、特に車載カメラ等のカメラモジュール用のものであり、例えば、自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。また、図1~図7においてレンズについてはハッチングを省略している。
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンズユニット11を示している。図示のように、本実施の形態のレンズユニット11は、例えば樹脂製(金属製であっても構わない)の円筒状の鏡筒(バレル)12と、鏡筒12の段付きの内側収容空間S内に配置される複数のレンズ、例えば、物体側から、第1のレンズ13、第2のレンズ14、第3のレンズ15、第4のレンズ16および第5のレンズ17から成る5つのレンズと、2つの絞り部材22a,22bとを備えている。絞り部材22a,22bは、本実施の形態では、第2のレンズ14と第3のレンズ15との間、および、第3のレンズ15と第4のレンズ16との間に介挿されており、透過光量を制限し、明るさの指標となるF値を決定する「開口絞り」またはゴーストの原因となる光線や収差の原因となる光線を遮光する「遮光絞り」である。このようなレンズユニット11を備える車載カメラは、レンズユニット11と、図示しないイメージセンサを有する基板と、当該基板を自動車等の車両に設置する図示しない設置部材とを備えるものである。
鏡筒12の内側収容空間S内に組み込まれて収容保持される複数のレンズ13,14,15,16,17は、それぞれの光軸を一致させた状態で積み重ねられて配置されており、1つの光軸Oに沿って各レンズ13,14,15,16,17が並べられた状態となって、撮像に用いられる一群のレンズ群Lを構成している。この場合、レンズ群Lを構成する最も物体側に位置される第1のレンズ13は、物体側に凸面を有するとともに像側に凹面を有する球面ガラスレンズであり、その他のレンズ14,15,16,17は樹脂レンズであるが、これに限定されない(例えば、第1のレンズ13が樹脂レンズであってもよい)。また、これらのレンズ13,14,15,16,17の表面には、必要に応じて、反射防止膜、親水膜、撥水膜等が設けられる。
また、本実施の形態において、像側に位置される2つの第4および第5のレンズ16,17は接合レンズ(貼り合わせレンズ)30を構成している。このような接合レンズ40を構成する第4および第5のレンズ16,17は、図示のように、物体側に位置される第4のレンズ16の像側に面する表面の環状凸部16aが像側に位置される第5のレンズ17の物体側に面する表面の対応する環状凹部17bと嵌合されることにより組み付けられて、接着剤等によって一体的に固定される。
また、本実施の形態において、最も物体側に位置される第1のレンズ13と鏡筒12との間にはシール部材としてのOリング26が介挿され、鏡筒12の内側のレンズ群L内に水や塵埃が侵入しないようにしている。この場合、第1のレンズ13の外周側面13cに、該レンズ13の像側部分で径が小さくなった段差状の縮径部13dが設けられ、この縮径部13dにOリング26が装着されて、第1のレンズ13の外周側面13cと鏡筒12の内周面との間でOリング26が径方向で圧縮されることにより、鏡筒12の物体側端部が封止された状態となっている。
また、鏡筒12は、その内側収容空間S内にレンズ群Lが組み込まれて収容保持された状態で、その物体側の端部(図1において上端部)のカシメ部23が径方向内側にカシメられることにより、レンズ群Lの最も物体側に位置される第1のレンズ13をこのカシメ部23で鏡筒12の物体側端部に固定する。なお、第1のレンズ13の固定は、カシメ部23に限ることなく、鏡筒12にレンズ13,14,15,16,17を収容した後に鏡筒12の物体側の端部に取り付けられる固定部によって行なわれてもよい。
また、鏡筒12の像側の端部(図1において下端部)には、第5のレンズ17よりも径の小さい開口部を有する内側フランジ部24が設けられている。この内側フランジ部24とカシメ部23とにより、鏡筒12内にレンズ群Lを構成する複数のレンズ13,14,15,16,17と絞り部材22a,22bとが光軸方向で保持固定されている。
また、本実施の形態において、第2のレンズ14に対して外径がかなり小さくなる第3のレンズ15は、鏡筒12の内径寸法に対してその外径寸法が小さくなっており、そのため、第3のレンズ15の外周側面と鏡筒12の内周面との間に中間環40が介挿され、この中間環40によって第3のレンズ15を鏡筒12に対して安定的に支持させるようにしている。特に、本実施の形態では、中間環40が樹脂によって円形に形成されるが、中間環40は、他の形状を成していてもよく、また、金属等の他の材料によって形成されても構わない。また、必要に応じて、他のレンズ14,15,17と鏡筒12との間に中間環40が介挿されても構わない。
そのような中間環40の第1の例が図2に示される。図示のように、この第1の例に係る中間環40Aは、所定の温度(例えば車載カメラに適用される場合には125℃程度の温度)に耐え得る耐熱性を有するべく例えばポリカーボネートやポリフタルアミド(PPA)によって形成されており、鏡筒12の内周面12bと第3レンズ15の外周側面15aとの間に介挿され、第3のレンズ15の外周側面15aと対向する内周面40aを有する。また、中間環40Aの内周面40aには、その周方向に沿って、中間環40Aに対する第3のレンズ15の圧入により変形可能な複数(この例では8個)のリブ50が所定の間隔を隔てて径方向内側に突出して設けられる。これらのリブ50は、中間環40Aの軸方向に沿って全長にわたり延びており、光軸Oに対して垂直な断面において略三角形状を成している。すなわち、これらのリブ50は、中間環40Aに対する第3のレンズ15の圧入力を緩和するべく第3のレンズ15と点接触するようになっている。しかしながら、リブ50がレンズ15と線接触するようになっていても構わない。
また、この第1の例において、リブ50の高さ、すなわち、リブ50の径方向内側への突出量(径方向に沿う長さ寸法)は、第3のレンズ15の外周側面15aと中間環40Aの内周面40aとの間に不必要に大きな隙間を形成することなくリブ50の効果的な変形を可能にし得る量、例えば0.1mmに設定される。
図3には、中間環40の第2の例が示される。図示のように、この第2の例に係る中間環40Bは、第1の例と同様のリブ50に加え、中間環40Bの径方向の拡張を許容する複数の凹陥溝60を更に有している。この場合、凹陥溝60は、光軸Oに対して垂直な断面において略三角形状(山形)を成しており、中間環40Bの内周面40aに形成されている。また、この第2の例では、凹陥溝60とリブ50とが周方向に沿って交互に配置されている。また、中間環40Bに対するレンズ15の圧入時の応力を均等に分散できるように、リブ50および凹陥溝60は、中間環40Bの周方向に沿って均等に配置されている。なお、それ以外の構成は第1の例と同じである。
図4には、中間環40の第3の例が示される。図示のように、この第3の例に係る中間環40Cも、第1の例と同様のリブ50に加え、中間環40Cの径方向の拡張を許容する複数の凹陥溝60を更に有している。しかしながら、この第3の例では、第2の例と異なり、凹陥溝60が中間環40Bの外周面40bに形成されるとともに、凹陥溝60がリブ50の周方向位置と同じ周方向位置(径方向でリブ50とは反対側の位置)に設けられている。なお、それ以外の構成は第2の例と同じである。
図5には、中間環40の第4の例が示される。図示のように、この第4の例に係る中間環40Dは、第2の例と同様に、リブ50に加えて、中間環40Cの径方向の拡張を許容する複数の凹陥溝60を更に有し、凹陥溝60とリブ50とが周方向に沿って交互に配置されている。しかしながら、この第4の例では、第2の例と異なり、凹陥溝60が中間環40Bの外周面40bに形成されている。なお、それ以外の構成は第2の例と同じである。
また、図6は、以上のような構成を成すレンズユニット11を有する本実施の形態のカメラモジュール300の概略断面図である。図示のように、このカメラモジュール300は、フィルタ100が装着された図1のレンズユニット11を含んで構成される。
カメラモジュール300は、外装部品である上ケース(カメラケース)301と、レンズユニット11を保持するマウント(台座)302とを備えている。また、カメラモジュール300は、シール部材303およびパッケージセンサ(撮像素子)304を備えている。
上ケース301は、鏡筒12の外周面12aに鍔状に設けられるフランジ部25に係合されるとともに、レンズユニット11の物体側の端部を露出させて他の部分を覆う部材である。マウント302は、上ケース301の内部に配置されており、レンズユニット11の雄ねじ11aと螺合する雌ねじ302aを有する。シール部材303は、上ケース301の内面とレンズユニット11の鏡筒12の外周面12aとの間に介挿された部材であり、上ケース301の内部の気密性を保持するための部材である。
パッケージセンサ304は、マウント302の内部に配置されており、かつ、レンズユニット11により形成される物体の像を受光する位置に配置されている。また、パッケージセンサ304は、外側に透明カバーを有し、その内部にCCDやCMOS等を備えており、レンズユニット11を通じて集光されて到達する光を電気信号に変換する。変換された電気信号は、カメラにより撮影された画像データの構成要素であるアナログデータやデジタルデータに変換される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、中間環40(40A-40D)の内周面40aに、中間環40に対する第3のレンズ15の圧入により変形可能な複数のリブ50が設けられているため、すなわち、リブ50の変形によって中間環40に対する第3のレンズ15の圧入を許容するため、第3のレンズ15がガラスモールドレンズや研磨レンズなどの硬質なレンズであっても、該レンズ15を中間環40に圧入により組み付けることができる。したがって、隙間嵌めによってレンズを中間環内に組み付ける必要がなく、その結果、隙間に起因するレンズ15の偏心およびそれに伴う光学性能の悪化を防止できる。
また、第2~第4の例に係る中間環40B-40Dのようにその径方向の拡張を許容する複数の凹陥溝60を更に設ければ、中間環40B-40Dに対するレンズ15の圧入時に中間環40B-40Dの径方向の拡張が促されることから、レンズ15の圧入時にリブ50を径方向外側に逃がして圧入力を分散緩和(低減)することができる。また、このような中間環40B-40Dの拡張作用は、レンズ15に対して常にテンションを付与するバネ性の保持力を生起でき、したがって、高温時または高湿時に中間環40B-40Dが膨張しても、そのバネ性により、レンズ15を効果的且つ確実に保持できる(すなわち、中間環40B-40D内でのレンズ15の遊動をもたらす隙間を生じさせない)。
特に、第3の例に係る中間環40Cのように凹陥溝60をリブ50と同じ周方向位置で中間環40Cの外周面40bに設けると、高いバネ性(径方向拡張性能)を中間環40Cに効果的に付与できると同時に、レンズ15の圧入時のリブ50の径方向外側への逃げを効果的に促すことができ、圧入力の分散緩和に寄与し得る。また、これに加えて、中間環40Cが樹脂によって形成されているため、中間環40Cが変形し易くなって、特に硬質レンズの圧入が容易になるとともに、凹陥溝60に伴う中間環40Cのバネ性の生起を容易ならしめることができる。
また、第2および第4の例に係る中間環40B,40Dのように凹陥溝60とリブ50とが中間環40B,40Dの周方向に沿って交互に配置されれば、レンズ15の圧入時の応力の均等な分散と、中間環40B,40Dによるレンズ15の安定的な支持とを同時に図ることができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、本発明において、レンズ、鏡筒、中間環などの形状は、前述した実施の形態に限定されない。また、前述した実施の形態では、第3のレンズに中間環が設けられたが、他のレンズに中間環が設けられてもよい。
11 レンズユニット
12 鏡筒
13,14,15,16,17 レンズ
40,40A,40B,40C,40D 中間環
50 リブ
60 凹陥溝
300 カメラモジュール
O 光軸

Claims (10)

  1. 鏡筒の内周面と鏡筒内に組み付けられるレンズの外周側面との間に介挿され、レンズをその圧入によって受ける中間環であって、
    前記レンズの前記外周側面と対向する内周面を有し、この内周面には、その周方向に沿って、前記中間環に対する前記レンズの圧入により変形可能な複数のリブが所定の間隔を隔てて径方向内側に突出して設けられ
    前記複数のリブは、前記レンズの光軸に対して垂直な断面において略三角形状を成すとともに、圧入される前記レンズと点接触し、その変形によって前記レンズの圧入を許容するように形成されることを特徴とする中間環。
  2. 前記中間環の径方向の拡張を許容する複数の凹陥溝を更に有することを特徴とする請求項1に記載の中間環。
  3. 前記凹陥溝が前記中間環の前記内周面に形成されることを特徴とする請求項2に記載の中間環。
  4. 前記凹陥溝が前記中間環の外周面に形成されることを特徴とする請求項2に記載の中間環。
  5. 前記凹陥溝と前記リブとが周方向に沿って交互に配置されることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の中間環。
  6. 前記凹陥溝は、前記リブの周方向位置と同じ周方向位置に設けられることを特徴とする請求項4に記載の中間環。
  7. 樹脂によって形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の中間環。
  8. 複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられたレンズ群と、このレンズ群が収納される鏡筒とを備えるレンズユニットであって、
    前記鏡筒の内周面と前記鏡筒内に組み付けられる前記レンズの外周側面との間に介挿され、レンズをその圧入によって受ける中間環を有し、
    前記レンズの前記外周側面と対向する前記中間環の内周面には、その周方向に沿って、前記中間環に対する前記レンズの圧入により変形可能な複数のリブが所定の間隔を隔てて径方向内側に突出して設けられ
    前記複数のリブは、前記レンズの光軸に対して垂直な断面において略三角形状を成すとともに、圧入される前記レンズと点接触し、その変形によって前記レンズの圧入を許容するように形成されることを特徴とするレンズユニット。
  9. 前記中間環がその径方向の拡張を許容する凹陥溝を有することを特徴とする請求項8に記載のレンズユニット。
  10. 請求項8または9に記載のレンズユニットと、前記レンズユニットを通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子とを備えることを特徴とするカメラモジュール。
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