JPH11174304A - レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器

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JPH11174304A
JPH11174304A JP33896097A JP33896097A JPH11174304A JP H11174304 A JPH11174304 A JP H11174304A JP 33896097 A JP33896097 A JP 33896097A JP 33896097 A JP33896097 A JP 33896097A JP H11174304 A JPH11174304 A JP H11174304A
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lens
barrel
holding
lens holding
lens barrel
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Mitsuru Shinohara
篠原  充
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却状態のレンズ鏡筒を手で触れると、人体
の熱によりレンズが曇り易い。 【解決手段】 レンズL1,L2,L3を内周にて保持
するレンズ保持筒1を有するレンズ鏡筒において、レン
ズ保持筒1にこのレンズ保持筒の材料よりも熱伝導率の
低い材料5を塗装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズの曇り防止
のための断熱構造を有するレンズ鏡筒に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、超望遠レンズのように大型のレン
ズ鏡筒では、鏡筒先端付近に配置される大口径のレンズ
をレンズ保持筒を兼ねる外筒で直接保持するか、または
外観構成部材としての外筒の内周にネジ結合等されるレ
ンズ保持筒で保持する構成が採られている。そして、外
筒やレンズ保持筒はアルミニゥム等の金属で作られるこ
とが多い。
【0003】図10には、従来のレンズ鏡筒の一例を示
している。101はレンズ保持筒を兼ねた外筒であり、
L1,L2,L3はレンズ鏡筒の先端付近において外筒
101の内周に保持される大口径レンズである。10
2,103,104は外筒101の内周に取り付けられ
て各レンズL1,L2,L3を光軸方向に押さえるレン
ズ押え環であり、これらレンズ押え環もアルミニゥム等
の金属で作られている。ここで、外筒やレンズ保持筒が
金属で作られているため、雨中撮影等でレンズ鏡筒が被
水し外筒等が冷却されると、その内部の空気やレンズも
冷却され易い一方、雨中撮影等の直後に、外筒等につい
た水滴を拭き取るために外筒等を手で触ると、人体の熱
により外筒等やその内部空気が温められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱容量
が大きく熱伝達率も低い大口径レンズは、肉厚部までは
なかなか温まらないため、レンズ面に温度差が発生す
る。このため、特に最も熱容量が大きいレンズのうち水
蒸気化しやすい容積の大きい内部空気と接しているレン
ズ表面に曇りが発生し、撮影ができなくなるという問題
がある。
【0005】このことを図10において説明すると、冷
却された外筒101を手で触った際、人体からの熱によ
り外筒101は温められ、これと接触しているレンズ押
え環10,103,104やレンズL1,L2,L3に
熱が伝達され、さらにレンズL1,L2間の空気やレン
ズL2,L3間の空気にも熱が伝達される。しかし、レ
ンズの熱伝達率は金属や空気のそれよりも低いため、レ
ンズ表面に温度差が生じる。そして、中でも水蒸気化し
やすい容積の大きいL2、L3間の内部空気と接してい
る熱容量の最も大きいレンズL2の表面に曇りが発生す
る。
【0006】そこで、本発明は、超望遠レンズのように
大型のレンズ鏡筒であって外筒やレンズ保持筒に金属が
使用されるものにおいて、外筒等が温められてもレンズ
表面に曇りが発生し難いようにしたレンズ鏡筒を提供す
ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、レンズを内周にて保持するレンズ保持
筒を有するレンズ鏡筒において、レンズ保持筒を断熱構
造としている。
【0008】具体的には、レンズ保持筒の外周面又は内
周面にこのレンズ保持筒の材料よりも熱伝導率の低い材
料を塗装したり、レンズ保持筒の外周又は内周にこのレ
ンズ保持筒の材料よりも熱伝導率の低い材料で作られた
部材を設けたりしている。
【0009】また、レンズを内周にて保持するレンズ保
持筒と、このレンズ保持筒の外周を覆う外筒とを有する
レンズ鏡筒において、レンズ保持筒と外筒との間に空気
層を形成し、さらには外筒の外周面又は内周面にこの外
筒の材料よりも熱伝導率の低い材料を塗装したり、外筒
の外周又は内周にこの外筒の材料よりも熱伝導率の低い
材料で作られた部材を設けたりしている。
【0010】このようにレンズ保持筒や外筒を断熱構造
にすることにより、雨中撮影で被水等しても外筒内のレ
ンズは冷却されにくく、また冷却された外筒等が人体の
熱によって温められてもレンズまでは温められにくくす
ることができ、レンズ表面に曇りが発生することを防止
することが可能となる。
【0011】なお、外筒とレンズ保持筒との間に断熱効
果に十分な層厚さの空気層を設けることもレンズの曇り
防止に効果的である。
【0012】さらに、本発明では、レンズを内周にて保
持するレンズ保持筒と、このレンズ保持筒の内周に取り
付けられ、レンズを光軸方向に押さえるレンズ押え部材
とを有するレンズ鏡筒において、レンズ押え部材をレン
ズ保持筒の材料よりも熱伝導率の低い材料で作ったり、
レンズ押え部材の表面にレンズ保持筒の材料よりも熱伝
導率の低い材料を塗装したりしても、レンズ保持筒等か
らのレンズへの熱伝達を抑え、レンズの曇りを防止する
ことが可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるレンズ鏡筒を示している。この
図において、L1,L2,L3はレンズ鏡筒の先端付近
に配置されている大口径レンズであり、1はアルミニゥ
ム等の金属で形成されたレンズ保持筒兼外筒(以下、外
筒という)である。この外筒1の内周にはレンズL1,
L2,L3が保持されている。2,3,4はアルミニゥ
ム等の金属で形成されたレンズ押え環であり、外筒1の
内周にネジ結合することによって大口径レンズL1,L
2,L3を光軸方向に押さえて位置決めしている。
【0014】5は外筒1の外周に施された金属よりも熱
伝導率が低い断熱塗装(ゴム塗装等)である。
【0015】このように、外筒1の外周に断熱塗装5を
施すことにより、レンズ鏡筒の外部と内側との間の熱伝
達を遅くすることができるため、雨中撮影の際の被水等
によりレンズ(特にレンズL2)が冷却されることや、
その後外筒1に触れた手(人体)の熱により外筒1やレ
ンズ押え環2,3,4およびレンズ間空気が温められる
ことを遅くすることができる。したがって、特に3つの
レンズのうち最も熱容量が大きい大口径レンズL2の表
面にも温度差を発生させることがなく、このレンズL2
の曇りを防止することができる。
【0016】しかも、本実施形態は、従来用いられてい
る外筒1の外周に断熱塗装を施すだけで実施できるの
で、レンズ鏡筒の構造を複雑化させることなくレンズの
曇りを防止することができる。
【0017】(第2実施形態)図2には、本発明の第2
実施形態であるレンズ鏡筒を示している。なお、本実施
形態の基本構成は第1実施形態と同じであるので、共通
構成要素については第1実施形態と同符号を付して説明
に代える。
【0018】本実施形態は、外筒1の内周に金属よりも
熱伝導率が低い断熱塗装(ゴム塗装等)5′を施した点
で第1実施形態と異なる。
【0019】このように外筒1の内周に断熱塗装5′を
施すことにより、レンズ鏡筒の外部と内側との間の熱伝
達を遅くすることができるため、雨中撮影の際の被水等
によりレンズ(特にレンズL2)が冷却されることや、
その後外筒1に触れた手(人体)の熱によりレンズ押え
環2,3,4やレンズ間空気が温められることを遅くす
ることができる。したがって、特に3つのレンズのうち
最も熱容量が大きい大口径レンズL2の表面にも温度差
を発生させることがなく、このレンズL2の曇りを防止
することができる。
【0020】しかも、本実施形態は、従来用いられてい
る外筒1の内周に断熱塗装5′を施すだけで実施できる
ので、レンズ鏡筒の構造を複雑化させることなくレンズ
の曇りを防止することができる。
【0021】(第3実施形態)図3には、本発明の第3
実施形態であるレンズ鏡筒を示している。なお、本実施
形態の基本構成は第1実施形態と同じであるので、共通
構成要素については第1実施形態と同符号を付して説明
に代える。
【0022】本実施形態では、第1実施形態のように外
筒1の外周に断熱塗装を施すことに代えて、外筒1の外
周に金属よりも熱伝達率の低い材料(モリブデン等)で
形成された断熱部材6を取り付けている。
【0023】このように外筒1の外周に断熱部材6を設
けることにより、レンズ鏡筒の外部と内部との間の熱伝
達を遅くすることができるため、雨中撮影の際の被水等
によりレンズ(特にレンズL2)が冷却されることや、
その後外筒1に触れた手(人体)の熱により外筒1やレ
ンズ押え環2,3,4およびレンズ間空気が温められる
ことを遅くすることができる。したがって、特に3つの
レンズのうち最も熱容量が大きい大口径レンズL2の表
面にも温度差を発生させることがなく、このレンズL2
の曇りを防止することができる。
【0024】しかも、本実施形態は、従来用いられてい
る外筒1の外周に断熱部材6を取り付けるだけで実施で
きるので、レンズ鏡筒の構造を複雑化させることなくレ
ンズの曇りを防止することができる。
【0025】(第4実施形態)図4には、本発明の第4
実施形態であるレンズ鏡筒を示している。なお、本実施
形態の基本構成は第1実施形態と同じであるので、共通
構成要素については第1実施形態と同符号を付して説明
に代える。
【0026】本実施形態では、第2実施形態のように外
筒1の内周に断熱塗装を施すことに代えて、外筒1の内
周に金属よりも熱伝達率の低い材料(モリブデン等)で
形成された断熱部材6′を取り付けている。
【0027】なお、本実施形態では、断熱部材6′の内
周にレンズL1,L2,L3が保持されており、さらに
断熱部材6′の内周にレンズ押え環2,3,4をネジ結
合させてレンズL1,L2,L3の光軸方向位置決めを
行っている。
【0028】このように外筒1の内周に断熱部材6′を
設けることにより、レンズ鏡筒の外部と内部との間の熱
伝達を遅くすることができるため、雨中撮影の際の被水
等によりレンズ(特にレンズL2)が冷却されること
や、その後外筒1に触れた手(人体)の熱によるレンズ
押え環2,3,4やレンズ間空気が温められることを遅
くすることができる。したがって、特に3つのレンズの
うち最も熱容量が大きい大口径レンズL2の表面にも温
度差を発生させることがなく、このレンズL2の曇りを
防止することができる。
【0029】しかも、本実施形態は、従来用いられてい
る外筒1の内周に断熱部材6′を取り付けるだけで実施
できるので、レンズ鏡筒の構造を複雑化させることなく
レンズの曇りを防止することができる。
【0030】(第5実施形態)図5には、本発明の第5
実施形態であるレンズ鏡筒を示している。この図におい
て、L1,L2,L3はレンズ鏡筒の先端付近に配置さ
れている大口径レンズであり、11はアルミニゥム等の
金属で形成されたレンズ保持筒である。このレンズ保持
筒11の内周にはレンズL1,L2,L3が保持されて
いる。12,13,14はアルミニゥム等の金属で形成
されたレンズ押え環であり、レンズ保持筒11の内周に
ネジ結合することによって大口径レンズL1,L2,L
3を光軸方向に押さえて位置決めしている。
【0031】17はレンズ保持筒11の外周を覆う外筒
であり、アルミニゥム等の金属で形成されている。外筒
17の内周にはレンズ保持筒11の先端部外周がネジ結
合しており、レンズ保持筒11におけるネジ結合部の近
傍に形成された嵌合部11aが外筒17の内周に嵌合し
ている。
【0032】ここで、嵌合部11aは、レンズ保持筒1
1のうち比較的熱容量の大きなレンズL2,L3の保持
部分から光軸方向に離れた位置に形成されており、レン
ズ保持筒11と外筒17の間における上記嵌合部以外の
部分には、空気層18が形成されている。
【0033】このようにレンズ保持筒11と外筒17と
の接触部を比較的熱容量の大きなレンズL2,L3の保
持部分から離し、これらレンズL2,L3の保持部分の
外周に空気層18を形成することにより、レンズ鏡筒の
外部と内部との間の熱伝達を遅くすることができるた
め、雨中撮影の際の被水等によりレンズ(特にレンズL
2)が冷却されることや、その後外筒17に触れた手
(人体)の熱によるレンズ保持筒11やレンズ押え環1
2,13,14やレンズ間空気が温められることを遅く
することができる。したがって、特に3つのレンズのう
ち最も熱容量が大きい大口径レンズL2の表面にも温度
差を発生させることがなく、このレンズL2の曇りを防
止することができる。
【0034】(第6実施形態)図6には、本発明の第6
実施形態であるレンズ鏡筒を示している。なお、本実施
形態の基本構成は第5実施形態と同じであるので、共通
構成要素については第5実施形態と同符号を付して説明
に代える。
【0035】本実施形態では、第5実施形態のようにレ
ンズ保持筒11と外筒17との間に空気層18を形成す
ることに加えて、外筒17の外周に外筒17の材料(金
属)よりも熱伝達率の低い材料(モリブデン等)による
断熱塗装19を施している。このように空気層18と断
熱塗装19とを併せ設けることにより、第5実施形態の
ものに比べて、よりレンズ鏡筒の外部と内部との間の熱
伝達を遅くすることができるため、特に3つのレンズの
うち最も熱容量が大きい大口径レンズL2の曇りをより
効果的に防止することができる。
【0036】(第7実施形態)図7には、本発明の第6
実施形態であるレンズ鏡筒を示している。なお、本実施
形態の基本構成は第5実施形態と同じであるので、共通
構成要素については第5実施形態と同符号を付して説明
に代える。
【0037】本実施形態では、第5実施形態のようにレ
ンズ保持筒11と外筒17との間に空気層18を形成す
ることに加えて、外筒17の内周に外筒17の材料(金
属)よりも熱伝達率の低い材料(モリブデン等)による
断熱塗装19′を施している。
【0038】このように空気層18と断熱塗装19′と
を併せ設けることにより、第5実施形態のものに比べ
て、よりレンズ鏡筒の外部と内部との間の熱伝達を遅く
することができるため、特に3つのレンズのうち最も熱
容量が大きい大口径レンズL2の曇りをより効果的に防
止することができる。
【0039】(第8実施形態)図8には、本発明の第8
実施形態であるレンズ鏡筒を示している。なお、本実施
形態の基本構成は第5実施形態と同じであるので、共通
構成要素については第5実施形態と同符号を付して説明
に代える。
【0040】本実施形態では、第5実施形態のようにレ
ンズ保持筒11と外筒17との間に空気層18を形成す
ることに加えて、外筒17の外周に外筒17の材料(金
属)よりも熱伝達率の低い材料(モリブデン等)により
形成された断熱部材20を取り付けている。
【0041】このように空気層18と断熱部材20とを
併せ設けることにより、第5実施形態のものに比べて、
よりレンズ鏡筒の外部と内部との間の熱伝達を遅くする
ことができるため、特に3つのレンズのうち最も熱容量
が大きい大口径レンズL2の曇りをより効果的に防止す
ることができる。
【0042】(第9実施形態)図9には、本発明の第9
実施形態であるレンズ鏡筒を示している。なお、本実施
形態の基本構成は第5実施形態と同じであるので、共通
構成要素については第5実施形態と同符号を付して説明
に代える。
【0043】本実施形態では、第5実施形態のようにレ
ンズ保持筒11と外筒17との間に空気層18を形成す
ることに加えて、外筒17の内周に外筒17の材料(金
属)よりも熱伝達率の低い材料(モリブデン等)により
形成された断熱部材20′を取り付けている。
【0044】なお、本実施形態では、断熱部材20′に
形成されたネジ部にレンズ保持筒11の先端外周がネジ
結合している。
【0045】このように空気層18と断熱部材20′と
を併せ設けることにより、第5実施形態のものに比べ
て、よりレンズ鏡筒の外部と内部との間の熱伝達を遅く
することができるため、特に3つのレンズのうち最も熱
容量が大きい大口径レンズL2の曇りをより効果的に防
止することができる。
【0046】なお、上記第6〜9実施形態においては、
外筒17の外周又は内周に断熱塗装を施したり断熱部材
を取り付けたりした場合について説明したが、レンズ保
持筒11の外周又は内周に断熱塗装を施したり断熱部材
を取り付けたりしてもよい。また、上記第1〜4実施形
態および第6〜9実施形態においては、断熱塗装や断熱
部材を外筒1,17の外周又は内周のほぼ全体に設けた
場合について説明したが、外筒1,17の外周又は内周
のうちレンズの曇り防止に最も効果のある部分にのみ断
熱塗装や断熱部材を設けるようにしてもよい。
【0047】また、上記各実施形態では、レンズ押え環
2,3,4,12,13,14を外筒1,17やレンズ
保持筒11と同じ金属で構成した場合について説明した
が、上記レンズ押え環を外筒やレンズ保持筒よりも熱伝
達率の低い材料(モリブデン等)で形成したり、レンズ
押え環の表面に外筒やレンズ保持筒よりも熱伝達率の低
い材料(ゴム等)による断熱塗装を施したりしても、レ
ンズ鏡筒外部と内部との間の熱伝達やレンズへの熱伝達
を遅くすることができる。つまり、このようにレンズ押
え環を断熱構造として上記各実施形態と組み合わせるこ
とにより、レンズの雲り防止効果をより高めることがで
きる。
【0048】さらに、上記各実施形態では、レンズ鏡筒
単体について説明したが、本発明は、同様なレンズ鏡筒
構成を有するカメラやカメラ以外の光学機器(双眼鏡
等)にも適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レンズ保持筒や外筒を断熱構造にしたので、雨中撮影で
被水等しても鏡筒内のレンズは冷却されにくく、また冷
却された外筒等が人体の熱によって温められてもレンズ
までは温められにくくすることができ、レンズ表面に曇
りが発生することを防止することができる。
【0050】なお、外筒とレンズ保持筒との間に断熱効
果に十分な層厚さの空気層を設けたり、レンズ保持筒内
に設けられるレンズ押え部材を断熱構造としたりすれ
ば、レンズの曇りをより効果的に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ鏡筒の要部
断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態であるレンズ鏡筒の要部
断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態であるレンズ鏡筒の要部
断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態であるレンズ鏡筒の要部
断面図である。
【図5】本発明の第5実施形態であるレンズ鏡筒の要部
断面図である。
【図6】本発明の第6実施形態であるレンズ鏡筒の要部
断面図である。
【図7】本発明の第7実施形態であるレンズ鏡筒の要部
断面図である。
【図8】本発明の第8実施形態であるレンズ鏡筒の要部
断面図である。
【図9】本発明の第9実施形態であるレンズ鏡筒の要部
断面図である。
【図10】従来のレンズ鏡筒の要部断面図である。
【符号の説明】 L1,L2,L3:大口径レンズ 1 レンズ保持筒兼外筒 11 レンズ保持筒 17 外筒 2,3,4,12,13,14 レンズ押え環 5,19 断熱塗装 6,20 断熱部材

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズを内周にて保持するレンズ保持筒
    を有するレンズ鏡筒において、 前記レンズ保持筒を断熱構造としたことを特徴とするレ
    ンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記レンズ保持筒の外周面又は内周面
    に、このレンズ保持筒の材料よりも熱伝導率の低い材料
    を塗装したことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡
    筒。
  3. 【請求項3】 前記レンズ保持筒の外周又は内周に、こ
    のレンズ保持筒の材料よりも熱伝導率の低い材料で作ら
    れた部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレ
    ンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 レンズを内周にて保持するレンズ保持筒
    と、このレンズ保持筒の外周を覆う外筒とを有するレン
    ズ鏡筒において、 前記外筒を断熱構造としたことを特徴とするレンズ鏡
    筒。
  5. 【請求項5】 前記外筒の外周面又は内周面に、この外
    筒の材料よりも熱伝導率の低い材料を塗装したことを特
    徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 前記外筒の外周又は内周に、この外筒の
    材料よりも熱伝導率の低い材料で作られた部材を設けた
    ことを特徴とする請求項4に記載のレンズ鏡筒。
  7. 【請求項7】 レンズを内周にて保持するレンズ保持筒
    と、このレンズ保持筒の外周を覆う外筒とを有するレン
    ズ鏡筒において、 前記レンズ保持筒と前記外筒との間に空気層を形成した
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  8. 【請求項8】 前記レンズ保持筒が複数のレンズを保持
    しており、 前記空気層が、前記レンズ保持筒における前記複数のレ
    ンズのうち熱容量が最も大きいレンズの保持部分の外周
    に形成されていることを特徴とする請求項7に記載のレ
    ンズ鏡筒。
  9. 【請求項9】 レンズを内周にて保持するレンズ保持筒
    と、このレンズ保持筒の内周に取り付けられ、前記レン
    ズを光軸方向に押さえるレンズ押え部材とを有するレン
    ズ鏡筒において、 前記レンズ押え部材を断熱構造としたことを特徴とする
    レンズ鏡筒。
  10. 【請求項10】 レンズ押え部材を、前記レンズ保持筒
    の材料よりも熱伝導率の低い材料で作ったことを特徴と
    する請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 【請求項11】 前記レンズ押え部材の表面に、前記レ
    ンズ保持筒の材料よりも熱伝導率の低い材料を塗装した
    ことを特徴とする請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  12. 【請求項12】 前記レンズ保持筒が金属製であること
    を特徴とする請求項1から11のいずれかに記載のレン
    ズ鏡筒。
  13. 【請求項13】 前記レンズが、鏡筒先端付近にて前記
    レンズ保持筒に保持される大口径レンズであることを特
    徴とする請求項1から12のいずれかに記載のレンズ鏡
    筒。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれかに記載の
    レンズ鏡筒を備えたことを特徴とする光学機器。
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