JP2008213109A - 打ち込み機 - Google Patents

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Abstract

【課題】打ち込み機本体部を押し下げ操作して誤作動防止用のコンタクトアームをオン位置に移動させるとともにスイッチレバーを引き操作するとトリガバルブがオンして打ち込み動作がなされる打ち込み機において、従来トリガバルブのオフ側への付勢力がコンタクトアームに作用し、その分だけ本体部の押し下げ力が大きくなって操作性が悪くなる。本発明ではこの問題を解消する。
【解決手段】コンタクトアーム6の作動アーム部6bに対してバルブステム11の付勢力14を、その移動方向に対して直交する方向Pに作用させることにより、その移動方向に対する抵抗にならないようにして押し下げ力を小さくする。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば釘打ち機やビス打ち機等の圧縮エアを駆動源とする作動する打ち込み機に関する。
例えば、エア駆動式の釘打ち機は、圧縮エアで往復動するピストン及びシリンダを内装した本体部と、本体部から側方へ突き出す状態に設けられたハンドル部を備え、本体部には釘が打ち出される発射口としてのドライバガイドが突き出す状態に設けられている。また、通常ハンドル部の基部には、使用者が指先で操作するトリガ形式のスイッチレバー及びこれにより作動して本体部側のシリンダを開閉するトリガバルブが設けられている。使用者がこのスイッチレバーを指先で引き操作すると、トリガバルブがオンして本体部のシリンダに圧縮エアが供給され、これによりピストンが下動してドライバガイド内に供給された1本の釘がドライバによって打撃されて打ち出される。
ドライバガイドの先端部には、通常コンタクトアームが備え付けられている。このコンタクトアームは当該打ち込み機の主として誤作動を防止するためのもので、ドライバガイドの先端から一定寸法突き出したオフ位置と先端に揃ったオン位置との間を移動可能で、通常オフ位置側にばね付勢されている。発射口としてのドライバガイド先端部を打ち込み位置に押し付けてこのコンタクトアームをオン位置まで相対的に後退(上動)させたオン状態でのみ、上記スイッチレバーの引き操作が有効になって釘が打ち出される(誤作動防止機構)。
係る誤作動防止機構については従来より様々な機構が提供されている。例えば、下記の特許文献1に開示された誤作動防止機構は、コンタクトアームをドライバガイドに沿って本体部側(上方)に延ばして、その上端部を、スイッチレバーの背面側(トリガバルブ側)に設けたアイドラの上端部の下面側に位置させた構成となっている。係る従来構成によれば、コンタクトアームを上動させてその上端部でアイドラの上端部をトリガバルブ側(上方)へ押して移動させ、この状態でスイッチレバーを引き操作すると、さらにアイドラが上方へ移動してトリガバルブのバルブステムがオン位置に移動する。バルブステムがオン位置に押し込まれてトリガバルブがオンすると、本体部のシリンダに圧縮エアが供給されて打ち込み動作がなされる。
これに対して、コンタクトアームを上動させないオフ状態では、その上端部によってアイドラの上端部側がトリガバルブ側(上方)に移動していないため、この状態でスイッチレバーを引き操作してもアイドラの移動量が不足する結果、バルブステムのオン側への移動量が不足し、従ってトリガバルブがオンしないため本体部での打ち込み動作がなされないようになっている。
また、下記の特許文献2には、スイッチレバーの近傍まで延びるコンタクトアームの上端部とアイドラの上端部との間に中間介在物を配置した構成が開示されている。係る構成によれば、コンタクトアームを上動させてその上端部により中間介在物を押して作動位置側に移動させると、アイドラの上部が中間介在物によってトリガバルブのバルブステム側に移動し、この状態でスイッチレバーを引き操作すると、アイドラがさらに移動してバルブステムがオン位置側に押し込まれる。バルブステムがオン位置側に押されるとトリガバルブが作動して本体部のシリンダに圧縮エアが供給されて釘の打ち込み動作が行われる。
これに対して、コンタクトアームを上動させない状態では、中間介在物が作動位置側に移動していないため、アイドラの上端部がバルブステム側に移動しておらず、従ってこの状態でスイッチレバーを引き操作してもアイドラの移動量が不足する結果バルブステムのオン側への移動量が不足し、従ってトリガバルブがオンしないため本体部での打ち込み動作がなされないようになっている。
特許第3670182号公報 特許第2727960号公報
このように構成された従来の誤作動防止機構には次のような問題があった。コンタクトアームは、使用者が当該打ち込み機を打ち込み位置(例えば壁側)に押し付け操作することによってドライバガイドに対して相対的に上動操作(オン操作)される。このオン状態では、上記したようにその上端部が直接若しくは中間介在物を介してアイドラの上端部をトリガバルブ側に押し、これによりトリガバルブのバルブステムをオン側に押した状態となっている。この状態でトリガを引き操作すると、アイドラがさらに移動してバルブステムをオン位置に移動させる。通常、バルブステムは圧縮ばねのばね力や圧縮エアの圧力によってオフ位置側に付勢されている。
このため、コンタクトアームを上動操作し、その後スイッチレバーをオン位置側に引き操作するとバルブステムの付勢力が強まり、これがそのままアイドラを経てコンタクトアームにオフ位置側への外力として作用する。この外力は、打ち込み機本体を打ち込み材から持ち上げる方向に作用する(反動を受ける)ことから、使用者はその分大きな力で打ち込み機本体を打ち込み方向に押し付けておく必要があり、この点で当該打ち込み機の操作性が損なわれていた。
本発明は、係る従来の問題を解消するためになされたもので、バルブステムのオフ位置側への付勢力がコンタクトアームに作用しない若しくは大幅に低減させることによりスイッチレバー操作時の反動を小さくして当該打ち込み機の操作性を高めることを目的とする。
このため、本発明は、特許請求の範囲の各請求項に記載した構成の打ち込み機とした。
請求項1記載の打ち込み機によれば、打ち込み機本体を打ち込み位置に押し付けてコンタクトアームをオン位置に保持すると、中間部材が動作伝達位置に保持されてアイドラの移動が規制された状態となる。この規制状態とした後にスイッチレバーを引き操作するとアイドラが十分に大きな距離だけ移動して、トリガバルブのバルブステムがその付勢力に抗してオン位置まで押される。バルブステムがオン位置まで移動するとトリガバルブがオンして打ち込み機本体で打ち込み動作がなされる。
また、中間部材は、オン位置に移動した状態のコンタクトアームに対して横方向(当該コンタクトアームの移動方向に直交する方向、若しくは斜め前方又は斜め後方)から当接されてその動作伝達位置に保持される構成(動作遮断位置への移動を規制される構成)であることから、アイドラを経て当該中間部材に付加されるバルブステムの付勢力は、コンタクトアームに対してその移動方向の付勢力としては付加されず、若しくは大幅に低減され、従ってコンタクトアームに対してその移動方向に外力として作用する力は主として当該コンタクトアームを直接オフ位置側に付勢するばね付勢力のみとなる。
このようにコンタクトアームに付加されるバルブステムのオフ位置側への付勢力を排除若しくは大幅に低減することができるので、スイッチレバー引き操作時における打ち込み機本体の反動を排除若しくは小さくすることができ、これにより使用者の負担を低減して当該打ち込み機の操作性を高めることができる。
また、請求項1記載の打ち込み機によれば、コンタクトアームはその上端部によって中間部材の動作遮断位置への移動を規制する位置(オン位置)と規制しない位置(オフ位置)との間を進退すれば足りることから、従来アイドラに必要な移動量の一部を当該コンタクトアームのストロークによって確保する構成とした場合に比してより小さなストロークで足りるようになる。このため、請求項1記載の構成によればコンタクトアームの必要ストロークを従来よりも小さくすることができる。コンタクトアームのオン位置までのストローク、すなわちオフ位置におけるドライバガイドの先端部(発射口)からの突き出し寸法を小さくすることができるので、使用者はドライバガイドの先端部を打ち込み位置に対してより高精度に位置合わせすることができ、ひいてはより精度の高い打ち込み作業を効率よく行えるようになる。
請求項2記載の構成によれば、中間部材を回動支持し、その規制アーム部の移動経路中にコンタクトアームを進入させることにより当該中間部材を動作伝達位置に固定し、この固定状態で保持アーム部によりアイドラの移動が規制され、この規制状態でスイッチレバーを引き操作することによりバルブステムをオン位置に移動させることができる。コンタクトアームを規制アーム部の移動経路に進入させた状態では、当該規制アームの移動経路とコンタクトアームの移動経路が交差することから、当該規制アーム部がコンタクトアームの移動方向に対して横方向(ほぼ直交方向)から当接される。このため、前記したようにアイドラを経て中間部材に付加されるバルブステムのオフ位置側への付勢力がコンタクトアームに対してその移動方向の外力として付加されることがないようにすることができ、その分だけコンタクトアームのオフ位置側への付勢力を小さくしてスイッチレバー引き操作時における打ち込み機本体の反動を抑制若しくは排除することができる。
次に、本発明の実施形態を図1〜図7に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る打ち込み機1を示している。本実施形態では、この打ち込み機1として圧縮エアを駆動源として作動する圧縮エア式の釘打ち機を例示する。ねじ打ち機にも同様に提供することができる。また、この明細書では、打ち込み具が打ち込まれる方向を下側として、各構成及び部材の説明に用いる。
この打ち込み機1は、本体部2とハンドル部3とマガジン4を備えている。本体部2には、打ち込み具(釘)を打撃して打ち込み材に打ち込むピストンとシリンダが内装されている。ピストンには打ち込み具打撃用のドライバが取り付けられている。このドライバは、当該本体部2の下面から突き出す状態に設けられたドライバガイド5内を移動する。このドライバガイド5内に打ち込み具が1本づつ供給される。
シリンダへの圧縮エアの吸排気は、同じく本体部2に内装されたヘッドバルブ(図示省略)の開閉によって行われる。このヘッドバルブの開閉は後述するトリガバルブ10のオンオフ動作によってなされる。本体部2は従来公知の構成を備えたもので、本実施形態において特に変更を要しないが以下簡単に説明すると、ヘッドバルブが開かれるとピストンの上面側(シリンダ上室)に圧縮エアが供給されてピストンが下動し、これによりドライバが移動して打ち込み具がドライバガイド5の先端から打ち出される。ヘッドバルブが閉じられるとシリンダ上室が大気開放されてピストンが上死点に戻される。このようにシリンダ上室への吸排気がヘッドバルブの開閉によってなされ、このヘッドバルブは後述するトリガバルブ10がオンすると開かれ、オフすると閉じられる。
ハンドル部3は、本体部2の側部から側方へ突き出す状態に設けられている。このハンドル部3内には、エアホース3bを経て外部から供給された圧縮エアが蓄圧された蓄圧室3aが設けられている。ハンドル部3の蓄圧室3a内に蓄圧された圧縮エアが本体部2に供給される。ハンドル部3の基部(本体部2との接合部付近)に上記トリガバルブ10が配置されている。このトリガバルブ10もハンドル部3内の圧縮エアを駆動源の一部としてオンオフ動作する。
本体部2のドライバガイド5とハンドル部3の先端部との間にマガジン4が掛け渡し状態で配置されている。このマガジン4内には多数の打ち込み具が相互に並列に保持された状態で収容されている。多数の打ち込み具は、本体部2側と連動した送り機構によってドライバガイド5内へ1本づつ供給される。
ドライバガイド5の先端部(下端部)には、コンタクトアーム6の検知アーム部6aが配置されている。このコンタクトアーム6は、検知アーム部6aとこれからドライバガイド5に沿って上方へ延びる作動アーム部6bを備えている。作動アーム部6bの上端側は、トリガバルブ10に対向して設けたトリガ形式のスイッチレバー20付近に至っている。この作動アーム部6bは、本体部2の側部に設けた支持台座部2aによって上下方向に沿ってスライド可能に支持されている。
コンタクトアーム6の検知アーム部6aと作動アーム部6bは一体で上下方向に移動する。検知アーム部6aは、ドライバガイド5の先端部の周囲を取り巻く状態で位置している。この検知アーム部6aは、ドライバガイド5の軸線方向(打ち込み方向、図1において上下方向)の位置について当該先端部から僅かな寸法だけ突き出すオフ位置と、ドライバガイド5の先端部に揃ったオン位置との間を移動可能に設けられている。
また、コンタクトアーム6は圧縮ばね7によってオフ位置側(図1において下向き)に付勢されている。このため、コンタクトアーム6はこの圧縮ばね7に抗してオン位置に移動する。コンタクトアーム6のドライバガイド5に対するオン位置への相対移動は、使用者が本体部2を打ち込み材Wの打ち込み位置に向けて押し下げ操作して、ドライバガイド5の先端部(発射口)を打ち込み位置に突き当てることによりなされる。従って、使用者は、少なくともコンタクトアーム6をオフ位置側に直接付勢する圧縮ばね7のばね付勢力に抗して本体部2を打ち込み位置に向けて押し下げ操作することとなる。本実施形態に係る打ち込み機1では、コンタクトアーム6のオフ位置からオン位置までの必要ストローク(本体部2の押し下げストローク)が従来に比べて極めて小さなストロークで足りる設定となっている。この点については後述する。
コンタクトアーム6は、従来と同様不用意にスイッチレバー20を操作した場合でも本体部2が誤作動しないようにするためのフールプルーフ機能(誤作動防止機構F)を有している。以下、この誤作動防止機構Fについて説明する。図2以下にこの誤作動防止機構Fの詳細が示されている。
上記したようにハンドル部3の基部にはトリガバルブ10が配置され、その下側にはトリガ形式のスイッチレバー20が配置されている。このスイッチレバー20は、支軸21を介して本体部2の側部に回動可能に支持されている。このスイッチレバー20の背面には、支軸23を介してアイドラ22が上下に回動可能な状態で支持されている。このアイドラ22は、支軸23の周囲に介装したねじりばね24によってトリガバルブ10に接近する方向(図示時計回り方向)に付勢されている。このアイドラ22には、トリガバルブ10のバルブステム11が常時突き当てられた状態となっている。
アイドラ22がねじりばね24によって図示時計回り方向に付勢され、このアイドラ22に後述するように常時突き出し側に付勢されたバルブステム11が突き当てられていることにより、スイッチレバー20が間接的に図示時計回り方向(オフ位置側)に付勢されている。図2に示すようにこのスイッチレバー20のオフ位置(図示時計回り方向の回動端位置)は、当該スイッチレバー20のストッパ部20aが支持台座部2aの下面(図において右側面)に当接することにより規制される。
トリガバルブ10は、従来公知の構成のものが用いられており、本実施形態において特に変更を要するものではないが、以下簡単に説明する。このトリガバルブ10は、棒状のバルブステム11と第1バルブ体12と第2バルブ体13を備えている。第1バルブ体12はハンドル部3の基部に固定されている。この第1バルブ体12の内周側に第2バルブ体13が図示上下方向に移動可能に支持されている。バルブステム11は、第1バルブ体12と第2バルブ体13との間に跨った状態でその軸線方向(図示上下方向)に移動可能に支持されている。
バルブステム11は、その後端部と第2バルブ体13との間に介装された圧縮ばね14によって先端部を第1バルブ体12から下方へ突き出す方向(オフ位置側)に付勢されている。また、第2バルブ体13の後端部には通気孔13aが設けられている。この通気孔13a及び排気路3eを経て第2バルブ体13内のステム上室16(圧縮ばね14の周囲の空間部)は、常時大気に連通されている。
スイッチレバー20の引き操作によりこのバルブステム11がオフ位置側へのばね付勢力に抗してオン位置側に移動すると、図4に示すように第1シールリング11aが第1バルブ体12から外れて第1バルブ体12と第2バルブ体13との間に形成される第1変圧室15ひいては第2バルブ体13の下面側が大気開放される。一方、第2バルブ体13の上面側には、給気孔3cを経て蓄圧室3aの圧縮エアが作用している。このため、第1変圧室15が大気開放されると、第2バルブ体13が下動する。この状態が図4に示されている。こうして第2バルブ体13が下動すると、第2変圧室18がシールリング13bによって蓄圧室3a側から遮断される一方、シールリング13cが第1バルブ体12の内周面から外れることにより排気路3eを経て大気に連通される。第2変圧室18が大気開放されると、吸排気路3dを経て本体部2のヘッドバルブ上面側が大気開放される。これに対してヘッドバルブ下面側は、常時蓄圧室3aの圧縮エアが作用しているため、第2変圧室18が大気開放されるとヘッドバルブが上動してシリンダ上室が蓄圧室3aに対して開かれる。シリンダ上室が開かれて圧縮空気が流入すると、ピストンが下動して打ち込み具が打ち出される。
バルブステム11が付勢力によってオフ位置に戻されると、第1変圧室15が大気から遮断されるとともに蓄圧室3aに連通されて第1変圧室15に圧縮空気が流入する。第1変圧室15に流入した圧縮空気は第2バルブ体13の下面側に作用して、第2バルブ13を上動させる。第2バルブ体13が上動すると、シールリング13cによって第2変圧室18が大気から遮断される一方、この第2変圧室18に圧縮エアが供給される。第2変圧室18に圧縮エアが供給されると、これが吸排気路3dを経てヘッドバルブの上面側に作用する。ヘッドバルブの上面側に圧縮エアが作用すると、ヘッドバルブが閉じられてシリンダ上室が大気開放されることによりピストンが上死点に戻される。
このように、バルブステム11のオン位置、オフ位置への移動により、第2バルブ体13が上下動し、これにより第2変圧室18が吸排気されて、ヘッドバルブの上面側が大気開放された状態と、圧縮エアが作用する状態とに切り換えられる。
バルブステム11のオン位置、オフ位置への移動は、スイッチレバー20のオンオフ操作によってなされる。スイッチレバー20のオン操作は、使用者が指先で当該スイッチレバー20を上方へ引き操作(図示反時計回り方向へ回動操作)することによりなされる。
次に、スイッチレバー20を本体部2に対して回動支持する支軸21には、中間部材30がスイッチレバー20とは独立して回動可能に支持されている。この中間部材30は、相互に約90°の間隔をおいて放射方向に延びる2つのアーム部31,32を備えている。図2において下方に延びるアーム部31は、コンタクトアーム6の作動アーム部6b側に向かって延びている。以下、このアーム部31を規制アーム部31と言う。この規制アーム部31の長さは適切に設定されている。この規制アーム部31の長さは、図2に示すようにコンタクトアーム6がオフ位置に位置し、従ってその作動アーム部6bが下側に位置して支持台座部2aからの突き出し量が小さい状態では当該作動アーム部6bには届かず、図3において実線で示すようにコンタクトアーム6がオン位置に上動してその作動アーム部6bが上側のオン位置に位置する状態では、当該作動アーム部6bの側部に当接(オーバーラップ)する長さに設定されている。なお、図3ではオフ位置に位置する作動アーム部6bの上端が二点鎖線で示されている。
中間部材30の規制アーム31がコンタクトアーム6の作動アーム部6bに対して横方向(ほぼ直交する方向)から当接されることにより、当該中間部材30の動作遮断位置側への回動が規制され、従って当該中間部材30が動作伝達位置に保持される。
このように、コンタクトアーム6のオフ位置とオン位置との間の必要ストロークLは、その作動アーム部6bが中間部材30の規制アーム部31のオフ位置側への移動経路(図2において左側への移動経路)に対して進退し、これにより中間部材30のオフ位置側への回動動作を規制する位置(図3において実線で示すオン位置)と、回動動作を許容する位置(図3において二点鎖線で示すオフ位置)との間を移動するに足る寸法に設定されている。このため、従来アイドラの全移動量の一部をコンタクトアームの移動により補う構成に比して、本実施形態ではコンタクトアーム6の移動量が極めて小さなストロークLで足りる構成となっている。本実施形態に係る打ち込み機1では、コンタクトアーム6の移動量は、アイドラ22の移動量には寄与しない構成になっている。
一方、図2において右側に延びるアーム部32は、アイドラ22の先端部に向かって延びている。以下、このアーム部32を保持アーム部32と言う。この保持アーム部32の長さは、図示するように常時(動作伝達位置又は動作遮断位置に関わらず)アイドラ22の先端部に接触する長さ寸法に設定されている。この保持アーム部32によってアイドラ22の先端部が一定の位置に保持される。
この中間部材30は、支軸21の周囲に装着したねじりばね33によって図示反時計回り方向(保持アーム部32を図において上方へ変位させる方向)に付勢されている。中間部材30の図示反時計回り方向の回動端(動作伝達位置)は、図2に示すように規制アーム部31が支持台座部2aに当接することにより規制されている。このため、中間部材30の保持アーム部32は、ねじりばね33の付勢力によってアイドラ22の先端部に対して常時下側から押圧された状態となっている。
このように構成された誤作動防止機構Fによれば、以下のようにしてトリガバルブ10及び本体部2の誤作動が防止される。先ず、当該打ち込み機1の通常使用の場合(正常作動)について説明する。
図2は当該打ち込み機1及び誤作動防止機構Fの初期状態を示している。この初期状態では、コンタクトアーム6がオフ位置に位置しており、従ってその作動アーム部6bは、支持台座部2aに対して下側に下がって突き出し寸法が小さい状態となっている。また、スイッチレバー20は引き操作されておらず、そのストッパ部20aが支持台座部2aの側部に当接してオフ位置に保持されている。トリガバルブ10のバルブステム11は突き出し側のオフ位置に保持されて、当該トリガバルブ10はオフ状態(ヘッドバルブは閉じ状態)となっている。
上記初期状態から打ち込み操作をするため、先ずドライバガイドの先端部を打ち込み位置に位置決めして本体部2をそのまま押し下げ操作し、これによりコンタクトアーム6を相対的にストロークLだけ上動させてオンさせると、その作動アーム部6bが支持台座部2aに対して上動し、その突き出し量が大きくなる。この状態が図3に示されている。図示するようにコンタクトアーム6が上動してオンされ、これによりその作動アーム部6bの支持台座部2aから突き出し量が大きくなると、当該作動アーム部6bが中間部材30の規制アーム部31の移動経路中に進入し、これにより当該中間部材30の図示時計回り方向の回動が規制された状態であって、当該中間部材30が動作伝達位置に固定された状態となる。
中間部材30の図示時計回り方向の回動が規制されて動作伝達位置に固定されることにより、アイドラ22の先端部の下方への変位が規制された状態となる。この段階でバルブステム11のオフ位置側への付勢力(圧縮ばね14のばね力及びステム上室16のエア圧)がアイドラ22を介して中間部材30に対して図示時計回り方向の外力として作用し、当該外力は規制アーム部31をコンタクトアーム6の作動アーム部6bに対して側方から押し付ける押圧力Pとして作用する。この押圧力Pは、コンタクトアーム6の移動方向(上下方向)に対してほぼ直交する方向から作用するため僅かな摩擦抵抗を除いてその移動を規制する障害とはならない。以上のことからバルブステム11のオフ位置側への付勢力(主として圧縮バネ14の付勢力)がコンタクトアーム6をオフ位置側へ移動させるための付勢力として作用しないことから、使用者はコンタクトアーム6を直接オフ位置側に付勢する圧縮ばね7に抗してのみ本体部2を押し下げ操作すれば足り、従って従来よりも小さな力で本体部2を押し下げ操作することができる。
このように従来よりも小さな力で本体部2を押し下げ操作した状態(コンタクトアーム6をオン位置に移動操作した状態、中間部材30の回動規制状態)で、図4に示すように使用者がスイッチレバー20を図示上方へ引き操作すると、アイドラ22はその先端部をほぼ変位させることなく回動支持側(支軸23側)を上方へ変位させることにより全体として上方へ大きく変位する。スイッチレバー20の引き操作によりアイドラ22が上方へ大きく変位することにより、バルブステム11が図示上方へ十分なストロークだけ移動して第1シールリング11aが第1バルブ体12から外れることにより第1変圧室15が大気開放されて第2バルブ体13が下動し、これにより第2変圧室18が大気開放されてトリガバルブ10がオンし、従って本体部2においてヘッドバルブが開かれて打ち込み動作がなされる。
打ち込み動作完了後、使用者がスイッチレバー20の引き操作を解除すると、当該スイッチレバー20はバルブステム11のオフ位置側へのばね付勢力でオフ位置に戻され、従ってバルブステム11もオフ位置に戻されて当該トリガバルブ10がオフする。トリガバルブ10がオフすると、バルブステム11の第1シールリング11aが第1バルブ体12の内周側に気密に嵌り込んで第1変圧室15が大気から遮断される一方、この第1変圧室15内に蓄圧室3aから圧縮エアが供給される。第1変圧室15に圧縮エアが供給されると第2バルブ体13が上動して第2変圧室18に圧縮エアが供給され、従って本体部2においてヘッドバルブが下動してシリンダ上室が蓄圧室3aから遮断されるとともに大気開放されることによってピストンが上死点に戻される。これで、本体部2における一連の打ち込み動作が完了する。
本体部2の打ち込み動作完了後、使用者が当該本体部2の押し下げ操作を解除する(上方へ持ち上げる)ことにより、コンタクトアーム6が圧縮ばね7の付勢力によりオフ位置に戻され、従ってその検知アーム部6aがドライバガイド5の先端から一定寸法Lだけ突き出した状態に戻される。
これに対して、上記の手順とは異なって打ち込み動作完了後、スイッチレバー20の引き操作を解除する前に(引き操作した状態のまま)、使用者が本体部2の押し下げ操作を解除した場合には、図5に示すようにコンタクトアーム6の上端部6aが中間部材30の規制アーム部31の側方から下方へ退避する。これにより当該中間部材30の規制状態が解除される結果、当該中間部材30がねじりばね33に抗して図示時計回り方向に回動可能な状態となる。一方、アイドラ22には常時オフ位置側への付勢力(主として圧縮ばね14のばね力)が作用しており、この付勢力は間接的に中間部材30を図示時計回り方向(動作遮断位置側)に回動させる方向の外力として作用し、これはねじりばね33よりも強く設定されている。このことから、結果的に作動アーム部6bによる規制状態が解除されると中間部材30はねじりばね33に抗して図示時計回り方向に回動して動作遮断位置に至り、従ってアイドラ22の先端側が下方へ変位することによりバルブステム11がオフ位置側へ戻される。但し、この段階ではバルブステム11が完全にはオフ位置まで戻されないため、第1変圧室15に圧縮エアが供給されず、従って第2バブル体13が下動した状態のままとなっており、その結果第2変圧室18が大気開放状態のままであるため本体部2においてヘッドバルブが開放状態のままとなり、従ってピストン上室に圧縮エアが供給されてピストンが下死点に止まった状態となっている。
また、スイッチレバー20を引き操作した状態のまま、再び本体部2を別の打ち込み位置に向けて押し下げ操作し、これによりコンタクトアーム6を上動させても、その作動アーム部6bが図5に示すように支持台座部2aからストロークLだけ突き出されるものの中間部材30はそのまま動作遮断位置に保持されるため、アイドラ22の移動量が不足してトリガバルブ10がオフ状態に維持される。このことから、いわゆる連続打ち(スイッチレバーを引き操作した状態のまま、複数箇所に連続して打ち込みを行うこと)が防止される。
この場合、スイッチレバー20の引き操作を解除すると、バルブステム11がオフ位置まで完全に戻されることによりシールリング11bが第2バルブ体13から外れて第1変圧室15に圧縮エアが供給され、これにより第2バルブ体13が上動して第2変圧室18に圧縮エアが供給され、その結果本体部2においてヘッドバルブが閉じられてシリンダ上室が大気開放されることによりピストンが上死点まで戻され、以上で本体部2での一連の打ち込み動作が完了する。また、スイッチレバー20の引き操作を解除すると、相対的にアイドラ22の先端側が上方へ変位可能となるため、中間部材30に間接的に作用するバルブステム11のオフ位置側へのばね付勢力が弱くなり、その結果中間部材30がねじりばね33によって動作伝達位置に戻され、以上で図2に示す初期位置に戻される。このように、本実施形態の打ち込み機1は、コンタクトアーム6及びスイッチレバー20の双方を一旦オフ位置に戻す操作(単発打ち操作)をしないと、次の打ち込み動作を行うことができない、いわゆる単発打ち機となっている。
次に、上記した通常の使用手順(単発打ち操作)とは異なって、使用者が先にスイッチレバー20をオン位置側に引き操作し、その後本体部2を押し下げ操作してコンタクトアーム6をオン位置に相対移動させた場合には、本実施形態の打ち込み機1では打ち込み動作がなされないようになっている(いわゆる空振り機構)。
図2に示す初期状態から先ずスイッチレバー20を引き操作すると、図6に示すようにコンタクトアーム6の作動アーム部6bが上動していないため、中間部材30がねじりばね33に抗して時計回り方向に回動可能な状態になっている。一方、アイドラ22の上面側には常時バルブステム11が突き当てられた状態となっている。このため、スイッチレバー20を引き操作すると、バルブステム11のオフ側へのばね付勢力がねじりばね23,33の付勢力よりも十分に大きいことから、アイドラ22はバルブステム11の突き当て部位を中心にして反時計回り方向に傾動し、従って当該アイドラ22の先端側は相対的に下方へ変位する。アイドラ22の先端側が下方へ変位すると中間部材30の保持アーム部32が下方へ押され、従って当該中間部材30がねじりばね33に抗して図示時計回り方向に回動して動作遮断位置に保持される。
この状態とした後、図7に示すようにコンタクトアーム6をオン操作(本体部2の押し下げ操作)をしても、その作動アーム部6bは中間部材30の規制アーム部31に届かず、また当該中間部材30が動作遮断位置に保持されるためアイドラ22の移動量が不足し、その結果バルブステム11のオン位置側への移動量が不足することから、第1シールリング11aが第1バルブ体12から外れず、かつ第2シールリング11bが第2バルブ体13に嵌り込まないため第1変圧室15が大気開放されない。第1変圧室15が大気開放されないため第2バブル体13が下動せず、従って第2変圧室18が大気開放さない(トリガバルブ10がオンしない)ため本体部2においてヘッドバルブが開放されず、その結果打ち込み動作がなされないため、上記スイッチレバー20の引き操作及び本体部2の押し下げ操作は空振り(無効)となる。
このようにコンタクトアーム6のオン操作の前に、スイッチレバー20を引き操作すると、中間部材30が動作遮断位置に回動してしまうためアイドラ22の移動量が不足してバルブステム11はオン位置まで押し込まれず、従ってトリガバルブ10がオンしないため本体部2において打ち込み動作はなされない。
なお、図5に示す状態は、打ち込み動作完了後、スイッチレバー20を引き操作したまま本体部2の押し下げ操作を解除してコンタクトアーム6をオフ位置に戻した状態であり、図6に示す状態は、図2に示す初期状態から先にスイッチレバー20を引き操作のみして、コンタクトアーム6のオン操作がなされていない状態を示し、図7に示す状態は図6に示す状態からコンタクトアーム6のオン操作をした状態を示している。このように図5〜図6ではそれぞれ異なる段階を示しているが、図5と図6ではトリガバルブ10において第2バルブ体13の第1バルブ体12に対する位置が異なる点を除いて同じ状態となっている。
図5に示すように第2バルブ体13が第1バルブ体12に対して下動した状態では、バルブステム11の第2シールリング11bが第2バルブ体13の内周側に気密に嵌り込んだ状態となっている。この状態では、常時蓄圧室3aに連通されたステム下室17と第1変圧室15が遮断された状態であるため前記したように第1変圧室15に圧縮エアが供給されていない状態であり、従って第2バルブ体18が下動した状態のままであるため第2変圧室18が大気開放状態のままとなる結果、本体部2においてヘッドバルブが開いた状態であるためピストンが下死点に止まった状態となっている。
これに対して、図6に示すようにバルブステム11の第2シールリング11bが第2バルブ体13の内周側から外れた状態ではステム下室17から第1変圧室15に圧縮エアが供給された状態であるため、第2バルブ体13が上動して第2変圧室18に圧縮エアが供給され、従って本体部2においてヘッドバルブが閉じた状態に維持されてピストンが上死点に位置する状態のままとなっている。
また、図2及び図3に示す状態では、第2バルブ体13が上動してステム下室17が第1変圧室15に連通された状態、従って第1変圧室15に圧縮エアが供給されて第2バルブ体13が上動し、従って第2変圧室18に圧縮エアが供給されてヘッドバルブが閉じた状態となっている。これに対して図4に示す状態では、第1変圧室15が大気開放された結果第2バルブ体13が下動して第2変圧室18が大気開放され、従ってヘッドバルブが開いてピストンが下動し、これにより打ち込み動作がなされた状態となっている。
また、図2及び図3に示すように第2バルブ体13が上動した状態では、第2バルブ体13のシールリング13bが開かれて第2変圧室18に圧縮エアが供給された状態となっている。これに対して、図4に示すように第2バルブ体13が下動した状態では、第2バルブ体13のシールリング13bにより第2変圧室18が蓄圧室3a側から遮断される一方、シールリング13cが第1バルブ体12に対して開かれることにより第2変圧室18が排気路3eを経て大気開放された状態となっている。
このように、各動作段階に応じて第2バルブ体13が上下動することにより、第2変圧室18が圧縮エア供給状態(図2、図3、図6、図7)と大気開放状態(図4、図5)に切り換わり、これによりヘッドバルブが閉じられ、また開かれる。
また、図6と図7に示す状態ではコンタクトアーム6の位置(作動アーム部6bの位置)が異なる点を除いて同じ状態を示している。図6はコンタクトアーム6のオフ位置を示し、図7はオン位置を示している。前記したように本実施形態においてコンタクトアーム6のオン位置とオフ位置との間の必要ストロークは極めて小さな距離に設定されている。
以上のように構成した本実施形態の打ち込み機1によれば、図3及び図4に示すように通常の単発打ち操作をする場合において、コンタクトアーム6をオン操作(本体部2の押し下げ操作)して、その作動アーム部6bの上端部によって中間部材30の動作遮断位置側への回動動作を規制した状態では、当該作動アーム部6bの側部に中間部材30の規制アーム部31が横方向から押し付けられる状態となることから、アイドラ22及び中間部材30を経て当該作動アーム部6bに付加されるバルブステム11のオフ位置側への付勢力(主として圧縮バネ14の付勢力)は、コンタクトアーム6の移動方向に対してほぼ直交する方向に作用し、移動方向には作用しない。これに対して、従来は本体部を押し下げ操作してコンタクトアームを上動させ、その後スイッチレバーを引き操作すると、バルブステムのオフ位置側へのばね付勢力がコンタクトアームをオフ位置側へ付勢する付勢力として間接的に作用する構成であり、このばね付勢力は本体部2を押し上げる力(反力)として作用することから、使用者はスイッチレバー引き操作時に本体部が持ち上がらないようにより大きな力で本体部を押し下げ状態に保持する必要があった。
このように本実施形態の打ち込み機1によれば、バルブステム11のオフ位置側への付勢力(圧縮ばね14の付勢力)がコンタクトアーム6をオフ位置側へ付勢する付勢力として作用しないことから、使用者はスイッチレバーを引き操作した時に本体部から反動を受けない。従って、従来よりも小さな押し下げ力で本体部2を押し下げ状態に保持しておくことができ、この点で当該打ち込み機の操作性を高めて使用者の負担を低減できるとともに、高精度な打ち込み操作を楽に行うことができる。
また、中間部材30の規制アーム31の移動を規制するためにその移動経路中に作動アーム部6bを進退させる構成であることから、コンタクトアーム6の必要ストロークLを従来よりも大幅に小さくすることができ、この小さなストロークLで誤作動防止機能を発揮させることができる。コンタクトアーム6のストロークLが小さくなるため、打ち込み操作時において本体部2の押し下げ量が小さくなり、これによりドライバガイド5の先端部(打ち込み材の発射口)を打ち込み材Wの打ち込み位置により高精度で位置合わせすることができ、この点でもより高精度な打ち込みを行うことができるようになる。
以上説明した実施形態には種々変更を加えて実施することができる。例えば、マガジン4を備えて打ち込み動作に連動して打ち込み具が1本づつ自動で供給される形態の打ち込み機を例示したが、使用者が釘を1本づつドライバガイドの先端にセットする形態の打ち込み機についても同様に適用することができる。
また、エア駆動式の打ち込み機に限らず、電動式の打ち込み機にも同様に適用することができる。
また、2つのアーム部31,32を備えた中間部材30を回動させる構成としたが、コンタクトアームの移動方向に直交する方向に直線移動する中間部材を用いる構成としてもよい。この場合にも、中間部材の移動経路中にコンタクトアームの作動アーム部を進退させることによりその動作遮断位置側への直線移動を規制し、これによりアイドラが十分な距離だけ移動してトリガバルブがオンする状態と、中間部材を動作遮断位置へ直線移動させて、アイドラの移動量が不足する結果トリガバルブがオンしない状態とに切り換える構成とすることができ、係る構成によっても中間部材がコンタクトアームの作動アーム部に対して横方向から押圧されるのでコンタクトアームの移動方向についてバルブステムの付勢力を遮断することができ、これにより同様の作用効果を得ることができる。
さらに、コンタクトアームの作動アーム部に対する中間部材の当接方向については、例示したようにコンタクトアームの移動方向に対してほぼ直交方向から当接させる構成の他、斜め前方または斜め後方から一定の傾斜角度を持って当接させる構成とすることができ、いずれの構成であってもコンタクトアームに対してバルブステムの付勢力を遮断若しくは大幅に低減させることができる。
コンタクトアームをオフ位置側に付勢する付勢手段は、例示した圧縮ばね7に代えて例えばエアダンパーやクッションゴムを用いる構成であってもよい。
また、コンタクトアームのオフ位置とオン位置との間のストロークLを従来に比して大幅に小さくする構成を例示したが、従来と同等程度の大きなストロークでコンタクトアームを移動させる構成としてもよい。係る構成であっても、コンタクトアームにバルブステムの付勢力を作用させない結果、スイッチレバー引き操作時の本体部の反動を従来よりも大幅に小さくし、若しくは排除することができ、従って当該打ち込み機の操作性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る打ち込み機の全体側面図である。本図では、トリガバルブ及びその周辺の内部構造が破断図で示されている。 本発明の実施形態に係る打ち込み機の、トリガバルブ及びその周辺の縦断面図である。本図は、図1と同じくこれらの初期状態を示している。 同じくトリガバルブ及びその周辺の縦断面図である。本図は、本体部を押し下げ操作してコンタクトアームをオン位置に移動させた状態を示している。 トリガバルブ及びその周辺の縦断面図である。本図は、本体部を押し下げ操作してコンタクトアームをオン位置に移動させ、その後スイッチレバーを引き操作し、これにより打ち込み動作がなされた段階を示している。 トリガバルブ及びその周辺の縦断面図である。本図は、打ち込み動作後に、スイッチレバーを引き操作した状態のまま本体部の押し下げ動作を解除し、これによりコンタクトアームがオフ位置に戻された状態を示している。 本実施形態に係る打ち込み機の、トリガバルブ及びその周辺の縦断面図である。本図は、コンタクトアームをオフ状態にしたままスイッチレバーを引き操作した状態を示している。 同じくトリガバルブ及びその周辺の縦断面図である。本図は、先にスイッチレバーを引き操作し、その後コンタクトアームをオン位置に移動させた場合に、打ち込み動作がなされない空振り状態を示している。
符号の説明
W…打ち込み材
1…打ち込み機
2…本体部、2a…支持台座部
3…ハンドル部、3a…蓄圧室、3b…エアホース
4…マガジン
5…ドライバガイド
6…コンタクトアーム、6a…検知アーム部、6b…作動アーム部
7…圧縮ばね
F…誤作動防止機構(フールプルーフ機能)
10…トリガバルブ
11…バルブステム、11a…第1シールリング、11b…第2シールリング
12…第1バルブ体
13…第2バルブ体、13a…通気孔
14…圧縮ばね
15…第1変圧室
16…ステム上室
17…ステム下室
18…第2変圧室
20…スイッチレバー、20a…ストッパ部
21…支軸
22…アイドラ
23…支軸
24…ねじりばね
30…中間部材
31…規制アーム部
32…保持アーム部
33…ねじりばね
L…コンタクトアームのストローク
P…規制アーム部の押圧力

Claims (2)

  1. 打ち込み機本体部に対してオン位置とオフ位置との間を移動可能に設けられ、かつ前記オフ位置側に付勢されたコンタクトアームを該付勢力に抗して前記オン位置まで移動させた状態でスイッチレバーを引き操作すると、該スイッチレバーに設けたアイドラによりトリガバルブのバルブステムが付勢力に抗してオン位置まで押されて前記打ち込み機本体部で打ち込み動作がなされる打ち込み機であって、
    前記コンタクトアームと前記スイッチレバーとの間に、動作伝達位置と動作遮断位置との間を移動可能に中間部材が設けられており、
    該中間部材は、前記スイッチレバーを引き操作する前に前記コンタクトアームを前記オン位置に移動させると前記動作伝達位置に保持されて前記アイドラの移動を規制した状態となり、該規制状態で前記スイッチレバーを引き操作すると前記バルブステムが前記アイドラに押されてオン位置に移動し、
    前記中間部材は、前記オン位置に移動したコンタクトアームに対して該コンタクトアームの移動方向に対して横方向から当接して前記動作伝達位置に保持される構成とした打ち込み機。
  2. 請求項1記載の打ち込み機であって、前記中間部材は、規制アーム部と保持アーム部を備えて、前記動作伝達位置と前記動作遮断位置との間を回動可能に支持されており、前記コンタクトアームを前記規制アームの移動経路中に進入させて前記中間部材を前記動作伝達位置に固定し、該固定状態で前記保持アーム部により前記アイドラの移動を規制する構成とした打ち込み機。

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