JP2008182122A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の半導体装置では、半導体素子が自己加熱により熱破壊するという問題があった。
【解決手段】本発明の半導体装置では、MOSトランジスタ1の中央領域に非活性領域6が配置されている。非活性領域6には、ドレイン領域3、ソース領域4及びゲート電極5が配置されていない。この構造により、非活性領域6では、MOSトランジスタ1の電流が流れることがなく、自己加熱による温度上昇が大幅に低減される。そして、MOSトランジスタ1が、自己加熱により熱破壊することを抑止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体素子の自己過熱による熱破壊を防止する半導体装置に関する。
従来の半導体装置の一実施例として、下記の縦型パワーMOSトランジスタが知られている。半導体基板の全体の大部分には、能動素子である縦型パワーMOSトランジスタが形成されている。縦型パワーMOSトランジスタは、縦型パワーMOSトランジスタが複数個並列接続してマルチソース構造である。そして、縦型パワーMOSトランジスタは、パワー領域を形成している。一方、最も放熱し難く、半導体基板温度が高く成り易い半導体基板の中央領域には、制御領域が配置されている。制御領域には、感熱素子としての多結晶シリコンダイオード、横型MOSトランジスタ、多結晶シリコン抵抗、定電圧ツェナダイオード等からなる制御回路が形成されている。そして、制御回路により半導体基板の中央領域における温度上昇を検知し、縦型パワーMOSトランジスタ動作がコントロールされ、縦型パワーMOSトランジスタの自己過熱による破壊が防止されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−214691号公報(第3−4頁、第1−2図)
上述したように、従来の半導体装置では、半導体基板温度が高く成り易い半導体基板の中央領域には、制御回路が形成されている。そして、制御回路により半導体基板の中央領域における温度上昇を検知し、縦型パワーMOSトランジスタ動作をコントロールしている。しかしながら、半導体基板の中央領域における温度上昇に応じて縦型パワーMOSトランジスタ動作をコントロールすることはできるが、半導体基板の中央領域に蓄積された熱を半導体基板外部へと放熱し難いという問題がある。
また、従来の半導体装置では、縦型パワーMOSトランジスタ動作が、半導体基板の中央領域における温度上昇に応じて制御されていたため、連続して動作させることができないという問題がある。
上述した各事情に鑑みて成されたものであり、本発明の半導体装置では、半導体層と、前記半導体層に半導体素子が配置される活性領域と、前記半導体層に前記半導体素子が配置されない非活性領域と、前記半導体層上に形成された絶縁層と、前記絶縁層に形成されたコンタクトホールとを有し、前記活性領域に囲まれるように配置された前記非活性領域上に前記コンタクトホールが配置され、前記コンタクトホールを介して前記半導体層と接続する放熱用電極が形成されていることを特徴とする。従って、本発明では、半導体素子から発生する熱が蓄積され易い領域に、非活性領域が配置されている。そして、該非活性領域上に放熱用電極が配置されることで、自己加熱による熱を半導体層外部へと放熱することができる。
また、本発明の半導体装置では、前記活性領域と前記非活性領域とは分離領域により区画されていることを特徴とする。従って、本発明では、非活性領域にサーマルシャットダウン回路等が配置されることが可能となる。
また、本発明の半導体装置では、前記半導体素子は、MOSトランジスタまたはバイポーラトランジスタであることを特徴とする。従って、本発明では、大電流素子であるMOSトランジスタやバイポーラトランジスタの自己過熱による破壊が防止される。
また、本発明の半導体装置では、半導体層と、前記半導体層を区分する第1の分離領域と、前記第1の分離領域により区分された一領域に半導体素子が配置される活性領域と、前記一領域に前記半導体素子が配置されない非活性領域と、前記半導体層上に形成された絶縁層と、前記絶縁層に形成されたコンタクトホールとを有し、前記活性領域に囲まれるように配置された前記非活性領域上に前記コンタクトホールが配置され、前記コンタクトホールを介して前記半導体層と接続する放熱用電極が形成されていることを特徴とする。従って、本発明では、同一基板上に複数の半導体素子が形成される場合においても、個々の半導体素子毎に放熱性が向上される。
本発明では、半導体素子の中央領域に非活性領域が配置されている。非活性領域は、電流経路とならないため、自己加熱による温度上昇が大幅に抑制される。この構造により、非活性領域の温度上昇に起因する半導体素子の熱破壊が抑制される。
また、本発明では、半導体素子の中央領域に配置された非活性領域上に放熱用電極が形成されている。この構造により、非活性領域での熱は、放熱用電極を介して半導体層外部へと放熱され、半導体素子の熱破壊が抑制される。
また、本発明では、半導体素子の中央領域に非活性領域が配置されている。非活性領域は分離領域により区画され、非活性領域にはサーマルシャットダウン回路が配置されている。この構造により、非活性領域での温度状態に応じて半導体素子が制御され、半導体素子の熱破壊が抑制される。
以下に、本発明の一実施の形態である半導体装置について、図1〜図3を参照し、詳細に説明する。図1は、本実施の形態の半導体装置を説明するための平面図である。図2(A)は、図1に示す半導体装置のA−A線方向の断面図である。図2(B)は、図1に示す半導体装置のB−B線方向の断面図である。図3(A)は、本実施の形態の半導体装置を説明するための断面図である。図3(B)は、本実施の形態の半導体装置を説明するための断面図である。
図1は、Nチャネル型MOSトランジスタ1の平面図を示している。分離領域2で囲まれた素子形成領域には、ドレイン領域3とソース領域4とが、交互に配置されている。そして、素子形成領域上には、ドレイン領域3とソース領域4間にゲート電極5が配置され、パワー系のMOSトランジスタ1が構成されている。具体的には、実線で囲まれた領域が分離領域2を示している。点線で囲まれた領域がドレイン領域3を示している。一点鎖線で囲まれた領域がソース領域4を示している。二点鎖線で囲まれた領域がゲート電極5を示している。そして、中央領域に太い実線で囲まれた領域は、非活性領域6を示し、MOSトランジスタ1のドレイン領域3、ソース領域4及びゲート電極5が配置されていない領域である。また、分離領域2と非活性領域6との間の領域は活性領域であり、MOSトランジスタ1のドレイン領域3、ソース領域4及びゲート電極5が配置されている。尚、図1では、分離領域2により区画された一領域にNチャネル型MOSトランジスタ1が配置されている場合について説明するが、デスクリート型のNチャネル型MOSトランジスタについても同様である。
図2(A)及び(B)に示す如く、Nチャネル型MOSトランジスタ1は、主に、P型の単結晶シリコン基板7と、N型のエピタキシャル層8と、バックゲート領域として用いられるP型の拡散層9、10、11と、ドレイン領域として用いられるN型の拡散層12〜17と、ソース領域として用いられるN型の拡散層18〜22と、ゲート電極5とから構成されている。尚、図2(A)及び(B)では、P型の拡散層9、10、11は個別に示されているが、太い実線で囲まれた非活性領域6(図1参照)を囲むように一体に形成されている。
N型のエピタキシャル層8が、P型の単結晶シリコン基板7上に形成されている。尚、本実施の形態では、基板7上に1層のエピタキシャル層8が形成されている場合を示すが、この場合に限定するものではない。例えば、基板上面に複数のエピタキシャル層が積層されている場合でも良い。
P型の拡散層9、10、11が、エピタキシャル層8に形成されている。P型の拡散層9、10、11はバックゲート領域として用いられる。そして、ゲート電極5の下方に位置するP型の拡散層9、10、11が、チャネル領域として用いられる。
N型の拡散層12〜17が、エピタキシャル層8に形成されている。N型の拡散層12〜17はドレイン領域として用いられる。
N型の拡散層18〜22が、エピタキシャル層8に形成されている。N型の拡散層18〜22はソース領域として用いられる。
ゲート電極5が、ゲート酸化膜23上面に形成されている。ゲート電極5は、例えば、ポリシリコン膜により所望の膜厚となるように形成されている。
N型の埋込拡散層24が、基板7及びエピタキシャル層8の両領域に渡り形成されている。図示したように、N型の埋込拡散層24は、MOSトランジスタ1の形成領域に渡り、形成されている。
図2(A)に示す断面図は、非活性領域6(図1参照)を含む断面を示している。図示したように、非活性領域6にはP型の拡散層9、10が形成されていない。つまり、非活性領域6には、ドレイン領域及びソース領域としてのN型の拡散層も配置されず、電流が流れない領域となっている。この構造により、非活性領域6では、電流が流れる(MOSトランジスタ1が駆動する)ことで発生する熱が大幅に低減される。そして、最も放熱し難く、基板7及びエピタキシャル層8の温度が高く成り易い中央領域における加熱を低減することで、MOSトランジスタ1の自己加熱による熱破壊を防止することができる。
図2(B)に示す断面図は、非活性領域6(図1参照)を含まない断面を示している。図示したように、分離領域2により区画された領域に渡り、P型の拡散層11が配置されている。P型の拡散層11には、一定間隔にドレイン領域としてのN型の拡散層12〜17及びソース領域としてのN型の拡散層18〜22が配置されている。そして、エピタキシャル層8上には、ドレイン領域とソース領域との間にゲート電極5が配置されている。この構造により、非活性領域6の周囲では、電流が流れ発熱するが、発生した熱は、分離領域2の外側、つまり、MOSトランジスタ1の周囲の非活性領域へと放熱される。あるいは、発生した熱の一部は、MOSトランジスタ1の中央領域に配置された非活性領域6へと放熱される。そして、MOSトランジスタ1の自己加熱による熱破壊を防止することができる。尚、図2(A)を用いて上述したように、非活性領域6では、その領域における自己加熱が無い。そのため、その周囲で発生した熱により加熱されるが、温度上昇は大幅に低減される。
図3(A)に示す断面図は、非活性領域6(図1参照)を含む断面を示している。尚、MOSトランジスタの構造は、図2(A)及び(B)に示す構造と同様である。そのため、図2(A)及び(B)と同じ構成要件には同じ符番を付し、上述した説明を参照し、ここではその説明を割愛する。
絶縁層25が、エピタキシャル層8上面に形成されている。絶縁層25は、BPSG(Boron Phospho Silicate Glass)膜、PSG(Phospho Silicate Glass)膜等により、形成されている。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、例えば、CHFまたはCF系のガスを用いたドライエッチングにより、絶縁層25にコンタクトホール26が形成されている。
コンタクトホール26には、例えば、Al−Si膜、Al−Si−Cu膜、Al−Cu膜等から成るアルミ合金膜が選択的に形成され、放熱用電極27が形成されている。コンタクトホール26は、太い実線(図1参照)で示す非活性領域6上のほぼ全面に渡り形成されている。そして、放熱用電極27は、非活性領域6のエピタキシャル層8と、直接、接続している。
上述したように、放熱用電極27は非活性領域6のほぼ全面に渡りエピタキシャル層8と接続している。放熱用電極27を構成するアルミ合金膜は絶縁層25と比較して熱伝導率に優れている。この構造により、MOSトランジスタの配置された活性領域から非活性領域6へと伝わった熱は、放熱用電極27を介して基板7及びエピタキシャル層8外部へと放熱される。このとき、放熱用電極27は、非活性領域6の直上に形成されることで、配線抵抗が低減でき、放熱性も向上させることができる。そして、非活性領域6に伝わった熱が、より早く基板7及びエピタキシャル層8外部へと放熱され、非活性領域6での温度上昇が抑制され、MOSトランジスタの自己加熱による熱破壊が防止される。
図3(B)に示す断面図は、非活性領域6(図1参照)を含む断面を示している。尚、図3(B)に示すMOSトランジスタの説明の際に、図2(A)、図2(B)及び図3(A)に示す構造と同様の構造には同じ符番を付し、上述した説明を参照し、ここではその説明を割愛する。
図示したように、非活性領域6が、MOSトランジスタの形成領域と分離領域28により区画される構造の場合でもよい。そして、図3(A)に示す構造と同様に、絶縁層25に形成されたコンタクトホール29を介して、分離領域28で区画された非活性領域6上に放熱用電極30が形成されている。放熱用電極30は、分離領域28で区画された非活性領域6のほぼ全面に渡り形成され、例えば、Al−Si膜、Al−Si−Cu膜、Al−Cu膜等から成るアルミ合金膜により形成されている。
また、図示していないが、放熱用電極30に換えて、分離領域28で区画された非活性領域6に、サーマルシャットダウン回路が、配置される場合でもよい。非活性領域6は、放熱性が悪く、最も温度上昇が起こり易い領域である。そして、この非活性領域6に、サーマルシャットダウン回路を配置することで、非活性領域6の温度状態に応じてMOSトランジスタの動作を制御することができる。この制御により、非活性領域6での温度上昇を抑制し、MOSトランジスタの自己加熱による熱破壊が防止される。
尚、本実施の形態では、単層配線構造の場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、多層配線構造の場合についても、半導体素子の中央領域の非活性領域上に放熱用電極が配置されることで、同様な効果を得ることができる。このとき、多層配線構造では、単層配線構造の場合と同様に、放熱用電極が非活性領域の直上の絶縁層から露出するように配置され、発生した熱が、放熱用電極を介して基板及びエピタキシャル層から放熱される。また、放熱用電極が上層の配線層に接続し、発生した熱が、上記配線層が接続する半導体素子の電極パッドを介して基板及びエピタキシャル層から放熱される。
また、本実施の形態では、Nチャネル型MOSトランジスタに非活性領域を形成し、非活性領域上に放熱用電極が形成される場合や非活性領域にサーマルシャットダウン回路が配置される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、Pチャネル型MOSトランジスタに非活性領域を形成し、非活性領域上に放熱用電極が形成される場合や非活性領域にサーマルシャットダウン回路が配置される場合でも同様な効果を得ることができる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
次に、本発明の他の実施の形態である半導体装置について、図4〜図6を参照し、詳細に説明する。図4は、本実施の形態の半導体装置を説明するための平面図である。図5(A)は、図4に示す半導体装置のC−C線方向の断面図である。図5(B)は、図4に示す半導体装置のD−D線方向の断面図である。図6(A)は、本実施の形態の半導体装置を説明するための断面図である。図6(B)は、本実施の形態の半導体装置を説明するための断面図である。
図4は、NPNトランジスタ31の平面図を示している。分離領域32で囲まれた素子形成領域には、ベース領域33とコレクタ領域34とが、交互に配置されている。そして、ベース領域33には、エミッタ領域35が配置され、NPNトランジスタ31が構成されている。具体的には、実線で囲まれた領域が分離領域32を示している。点線で囲まれた領域がベース領域33を示している。一点鎖線で囲まれた領域がコレクタ領域34を示している。二点鎖線で囲まれた領域がエミッタ領域35を示している。そして、中央領域に太い実線で囲まれた領域は、非活性領域36を示し、NPNトランジスタ31のベース領域33及びエミッタ領域35が配置されていない領域である。詳細は後述するが、非活性領域6には、ドレイン領域としてのN型の埋込拡散層39(図5(A)参照)は形成されている。また、分離領域32と非活性領域36との間の領域は活性領域であり、NPNトランジスタ31のベース領域33、コレクタ領域34及びエミッタ領域35が配置されている。尚、図4では、分離領域32により区画された一領域にNPNトランジスタ31が配置されている場合について説明するが、デスクリート型のNPNトランジスタについても同様である。
図5(A)に示す如く、NPNトランジスタ31は、主に、P型の単結晶シリコン基板37と、N型のエピタキシャル層38と、コレクタ領域としてのN型の埋込拡散層39と、ベース領域としてのP型の拡散層40、41、42、43と、コレクタ領域としてのN型の拡散層44、45と、エミッタ領域としてのN型の拡散層46、47、48、49とから構成されている。
N型のエピタキシャル層38が、P型の単結晶シリコン基板37上に形成されている。尚、本実施の形態では、基板37上に1層のエピタキシャル層38が形成されている場合を示すが、この場合に限定するものではない。例えば、基板上面に複数のエピタキシャル層が積層されている場合でも良い。
N型の埋込拡散層39が、基板37及びエピタキシャル層38の両領域に渡り形成されている。図示したように、N型の埋込拡散層39は、NPNトランジスタ31の形成領域に渡り、形成されている。
P型の拡散層40、41、42、43が、エピタキシャル層38に形成されている。P型の拡散層40、41、42、43はベース領域として用いられる。
N型の拡散層44、45が、エピタキシャル層38に形成されている。N型の拡散層44、45は、N型の埋込拡散層39と連結し、コレクタ領域として用いられる。
N型の拡散層46、47、48、49が、P型の拡散層40、41、42、43と重畳して形成されている。N型の拡散層46、47、48、49はエミッタ領域として用いられる。
図5(A)に示す断面図は、非活性領域36(図4参照)を含む断面を示している。図示したように、非活性領域36にはベース領域としてのP型の拡散層及びコレクタ領域としてのN型の拡散層が形成されていない。つまり、非活性領域36は、電流が流れない領域となっている。この構造により、非活性領域36では、電流が流れる(NPNトランジスタ31が駆動する)ことで発生する熱が大幅に低減される。そして、最も放熱し難く、基板37及びエピタキシャル層38の温度が高く成り易い中央領域における加熱を低減することで、NPNトランジスタ31の自己加熱による熱破壊を防止することができる。
図5(B)に示す断面図は、非活性領域36(図4参照)を含まない断面を示している。図示したように、エピタキシャル層38には、図5(A)に示す断面と比較し、更に、ベース領域としてのP型の拡散層50、コレクタ領域としてのN型の拡散層51、52及びエミッタ領域としてのN型の拡散層53が形成されている。この構造により、非活性領域36の周囲では、電流が流れ発熱するが、発生した熱は、分離領域32の外側、つまり、NPNトランジスタ31の周囲の非活性領域へと放熱される。あるいは、発生した熱の一部は、NPNトランジスタ31の中央領域に配置された非活性領域36へと放熱される。そして、NPNトランジスタ31の自己加熱による熱破壊を防止することができる。尚、図5(A)を用いて上述したように、非活性領域36では、その領域における自己加熱が無い。そのため、その周囲で発生した熱により加熱されるが、温度の上昇は大幅に低減される。
図6(A)に示す断面図は、非活性領域36(図4参照)を含む断面を示している。尚、NPNトランジスタの構造は、図5(A)及び(B)に示す構造と同様である。そのため、図5(A)及び(B)と同じ構成要件には同じ符番を付し、上述した説明を参照し、ここではその説明を割愛する。
絶縁層54が、エピタキシャル層38上面に形成されている。絶縁層54は、BPSG(Boron Phospho Silicate Glass)膜、PSG(Phospho Silicate Glass)膜等により、形成されている。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、例えば、CHFまたはCF系のガスを用いたドライエッチングにより、絶縁層54にコンタクトホール55が形成されている。
コンタクトホール55には、例えば、Al−Si膜、Al−Si−Cu膜、Al−Cu膜等から成るアルミ合金膜が選択的に形成され、放熱用電極56が形成されている。コンタクトホール55は、太い実線(図4参照)で示す非活性領域36上のほぼ全面に渡り形成されている。そして、放熱用電極56は、非活性領域36のエピタキシャル層38と、直接、接続している。
上述したように、放熱用電極56は非活性領域36のほぼ全面に渡りエピタキシャル層38と接続し、放熱用電極56を構成するアルミ合金膜は絶縁層54と比較して熱伝導率に優れている。この構造により、NPNトランジスタが配置された活性領域から非活性領域36へと伝わった熱は、放熱用電極56を介して基板37及びエピタキシャル層38外部へと放熱される。このとき、放熱用電極56は、非活性領域36の直上に形成されることで、配線抵抗が低減でき、放熱性も向上させることができる。そして、非活性領域36に伝わった熱が、より早く基板37及びエピタキシャル層38外部へと放熱され、非活性領域36での温度上昇が抑制され、NPNトランジスタの自己加熱による熱破壊が防止される。
図6(B)に示す断面図は、非活性領域36(図4参照)を含む断面を示している。尚、図6(B)に示すNPNトランジスタの説明の際に、図5(A)、図5(B)及び図6(A)に示す構造と同様の構造には同じ符番を付し、上述した説明を参照し、ここではその説明を割愛する。
図示したように、非活性領域36が、NPNトランジスタの形成領域と分離領域57により区画される構造の場合でもよい。そして、図6(A)に示す構造と同様に、絶縁層54に形成されたコンタクトホール58を介して、分離領域57で区画された非活性領域36上に放熱用電極59が形成されている。放熱用電極59は、分離領域57で区画された非活性領域36のほぼ全面に渡り形成され、例えば、Al−Si膜、Al−Si−Cu膜、Al−Cu膜等から成るアルミ合金膜により形成されている。
また、図示していないが、放熱用電極59に換えて、分離領域57で区画された非活性領域36に、サーマルシャットダウン回路が、配置される場合でもよい。非活性領域36は、放熱性が悪く、最も温度上昇が起こり易い領域である。そして、この非活性領域36に、サーマルシャットダウン回路を配置することで、非活性領域36の温度状態に応じてNPNトランジスタの動作を制御することができる。この制御により、非活性領域36での温度上昇を抑制し、NPNトランジスタの自己加熱による熱破壊が防止される。
尚、本実施の形態では、単層配線構造の場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、多層配線構造の場合についても、半導体素子の中央領域の非活性領域上に放熱用電極が配置されることで、同様な効果を得ることができる。このとき、多層配線構造では、単層配線構造の場合と同様に、放熱用電極が非活性領域の直上の絶縁層から露出するように配置され、発生した熱が、放熱用電極を介して基板及びエピタキシャル層から放熱される。また、放熱用電極が上層の配線層に接続し、発生した熱が、上記配線層が接続する半導体素子の電極パッドを介して基板及びエピタキシャル層から放熱される。
また、本実施の形態では、NPNトランジスタに非活性領域を形成し、非活性領域上に放熱用電極が形成される場合や非活性領域にサーマルシャットダウン回路が配置される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、PNPトランジスタに非活性領域を形成し、非活性領域上に放熱用電極が形成される場合や非活性領域にサーマルシャットダウン回路が配置される場合でも同様な効果を得ることができる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明の実施の形態における半導体装置を説明する平面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置を説明する(A)断面図であり、(B)断面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置を説明する(A)断面図であり、(B)断面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置を説明する平面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置を説明する(A)断面図であり、(B)断面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置を説明する(A)断面図であり、(B)断面図である。
符号の説明
1 Nチャネル型MOSトランジスタ
2 分離領域
3 ドレイン領域
4 ソース領域
5 ゲート電極
6 非活性領域
7 P型の単結晶シリコン基板
8 N型のエピタキシャル層
27 放熱用電極
30 放熱用電極
31 NPNトランジスタ
32 分離領域
33 ベース領域
34 コレクタ領域
35 エミッタ領域
36 非活性領域
37 P型の単結晶シリコン基板
38 N型のエピタキシャル層
56 放熱用電極
59 放熱用電極

Claims (6)

  1. 半導体層と、前記半導体層に半導体素子が配置される活性領域と、前記半導体層に前記半導体素子が配置されない非活性領域と、前記半導体層上に形成された絶縁層と、前記絶縁層に形成されたコンタクトホールとを有し、
    前記活性領域に囲まれるように配置された前記非活性領域上に前記コンタクトホールが配置され、前記コンタクトホールを介して前記半導体層と接続する放熱用電極が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記活性領域と前記非活性領域とは分離領域により区画されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体素子は、MOSトランジスタまたはバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 半導体層と、前記半導体層を区分する第1の分離領域と、前記第1の分離領域により区分された一領域に半導体素子が配置される活性領域と、前記一領域に前記半導体素子が配置されない非活性領域と、前記半導体層上に形成された絶縁層と、前記絶縁層に形成されたコンタクトホールとを有し、
    前記活性領域に囲まれるように配置された前記非活性領域上に前記コンタクトホールが配置され、前記コンタクトホールを介して前記半導体層と接続する放熱用電極が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 前記活性領域と前記非活性領域とは第2の分離領域により区画されていることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体素子は、MOSトランジスタまたはバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の半導体装置。
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