JP2008182121A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランプ回路に用いられるダイオードがエピタキシャル層に水平方向に形成され、チップサイズが縮小され難いという問題を解決し、ESD(Electro−Static Discharge)耐量を向上させた半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置1は、基板2及びエピタキシャル層3に渡り、N型の埋込拡散層6とP型の埋込拡散層7が重畳して形成されている。そして、N型の拡散層9が、P型の埋込拡散層7と重畳するように形成されている。この構造により、PN接合領域15を有するダイオードD1とPN接合領域17を有するダイオードD2が、エピタキシャル層3の深さ方向(Y軸方向)に形成されている。そして、双方向型ダイオード1の水平方向(X軸方向)の広がりを防止し、チップサイズを縮小することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ESD(Electro−Static Discharge)耐量を向上させる半導体装置に関する。
従来の半導体装置の一実施例として、下記の半導体装置が知られている。Pチャネル型絶縁ゲート型トランジスタのゲート−ソース間にN/P/N型双方向ツェナーダイオードが配置されている。具体的には、P型の半導体基板上にP型のエピタキシャル層が形成されている。エピタキシャル層上には、多結晶シリコン膜が、例えば、4000〜6000(Å)の膜厚により形成されている。そして、多結晶シリコン膜には、N型領域とP型領域とが交互に形成されている。多結晶シリコン膜の一端側に位置するN型領域は、ゲート電極と電気的に接続し、多結晶シリコン膜の他端側に位置するN型領域は、ソース電極と電気的に接続している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−65157号公報(第3−4頁、第1−2図)
上述したように、従来の半導体装置では、N/P/N型双方向ツェナーダイオードは、エピタキシャル層上に配置されたポリシリコン膜を利用して形成されている。そして、N/P/N型双方向ツェナーダイオードにおける電流能力を増大させるために、ポリシリコン膜にはN型領域とP型領域とが交互に形成されている。特に、耐圧特性が高い半導体素子を保護する際に用いられる場合には、N型領域とP型領域とを連続して繰り返し配置する必要があり、N/P/N型双方向ツェナーダイオードの形成領域が増大する。この構造により、保護する半導体素子の耐圧特性に応じて、N/P/N型双方向ツェナーダイオードの形成領域が増大し、チップサイズが縮小され難いという問題がある。
上述した各事情に鑑みて成されたものであり、本発明の半導体装置では、半導体層と、前記半導体層を複数の素子形成領域に区分する分離領域と、一方の前記素子形成領域に形成された双方向型ダイオードとを有し、前記双方向型ダイオードは前記半導体層の深さ方向に形成された複数の拡散層から成り、前記双方向型ダイオードは前記複数の拡散層により前記深さ方向に複数のPN接合領域が形成されていることを特徴とする。従って、本発明では、双方向型ダイオードは、分離領域により区画された素子形成領域において、半導体層の深さ方向に形成されている。この構造により、双方向型ダイオードの形成領域の広がりを抑え、チップサイズが縮小される。
また、本発明の半導体装置では、前記双方向型ダイオードは、前記半導体層上に配置された配線層を介して、他方の前記素子形成領域に形成された半導体素子と電気的に接続していることを特徴とする。従って、本発明では、双方向型ダイオードが内蔵されつつ、チップサイズが縮小される。
また、本発明の半導体装置では、一導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に積層された逆導電型のエピタキシャル層と、前記エピタキシャル層を複数の素子形成領域に区分する一導電型の分離領域と、一方の前記素子形成領域に形成された双方向型ダイオードとを有し、前記双方向型ダイオードは、前記基板と前記エピタキシャル層に渡り形成された第1の逆導電型の拡散層と、前記第1の逆導電型の拡散層上方に配置され、前記第1の逆導電型の拡散層と第1のPN接合領域を形成する一導電型の拡散層と、前記一導電型の拡散層上方に配置され、前記一導電型の拡散層と第2のPN接合領域を形成する第2の逆導電型の拡散層とから形成されていることを特徴とする。従って、本発明では、双方向型ダイオードの第1及び第2のPN接合領域は、エピタキシャル層深部に形成されている。この構造により、双方向型ダイオードが、エピタキシャル層表面の結晶欠陥等の影響を受けることを防止できる。
また、本発明の半導体装置の製造方法では、一導電型の半導体基板に第1の逆導電型の拡散層を形成する逆導電型の不純物を拡散させた後、前記半導体基板に一導電型の拡散層を形成する不純物を拡散させる工程と、前記半導体基板上に逆導電型のエピタキシャル層を形成し、前記第1の逆導電型の拡散層上方に前記一導電型の拡散層を拡散させ、前記第1の逆導電型の拡散層と前記一導電型の拡散層とから成る第1のPN接合領域を形成する工程と、前記エピタキシャル層に第2の逆導電型の拡散層を形成する逆導電型の不純物を拡散させ、前記第2の逆導電型の拡散層と前記一導電型の拡散層とから成る第2のPN接合領域を形成する工程とを有することを特徴とする。従って、本発明では、一導電型の拡散層と逆導電型の拡散層とを重畳させ、双方向型ダイオードのPN接合領域を形成する。この製造方法により、拡散層の不純物濃度の調整等によりPN接合領域の接合耐圧を任意に設定でき、双方向型ダイオードは、逆方向に接続された2つのダイオードにより構成することができる。
本発明では、分離領域により区画された素子形成領域の一領域に双方向型ダイオードが形成されている。双方向型ダイオードは半導体層の深さ方向に形成されている。この構造により、双方向型ダイオードの形成領域の広がりが抑えられ、チップサイズが縮小される。
また、本発明では、双方向型ダイオードのPN接合領域は半導体層深部に形成されている。この構造により、半導体層表面の結晶欠陥による影響やPN接合領域がアバランシェ降伏し、発生する電子や正孔による影響を回避することができる。
また、本発明では、双方向型ダイオードが、分離領域により区画された素子形成領域の一領域に拡散層を用いて形成されている。この構造により、双方向型ダイオードのPN接合領域の接合耐圧が任意に設定され、双方向型ダイオードは2つの逆方向に接続されたダイオードにより構成される。
また、本発明では、P型の拡散層とN型の拡散層とを半導体層の深さ方向に積層しPN接合領域を形成し、双方向型ダイオードを形成する。この製造方法により、拡散層の不純物濃度や接合面積を調整することで、双方向型ダイオードのPN接合領域の接合耐圧を任意に設定することができる。
以下に、本発明の一実施の形態である半導体装置について、図1〜図2を参照し、詳細に説明する。図1は、本実施の形態の半導体装置を説明するための断面図である。図2は、図1に示す半導体装置を用いたクランプ回路を説明するための回路図である。
図1に示す如く、双方向型ダイオード1は、主に、P型の単結晶シリコン基板2と、N型のエピタキシャル層3と、分離領域4、5と、カソード領域として用いられるN型の埋込拡散層6と、アノード領域として用いられるP型の埋込拡散層7と、カソード領域として用いられるN型の拡散層8、9、10とから構成されている。
N型のエピタキシャル層3が、P型の単結晶シリコン基板2上に形成されている。尚、本実施の形態では、基板2上に1層のエピタキシャル層3が形成されている場合を示すが、この場合に限定するものではない。例えば、基板上面に複数のエピタキシャル層が積層されている場合でも良い。
分離領域4、5が、基板2及びエピタキシャル層3に形成されている。分離領域4は、P型の埋込拡散層11とP型の拡散層12とが連結し、形成されている。同様に、分離領域5は、P型の埋込拡散層13とP型の拡散層14とが連結し、形成されている。そして、分離領域4、5により、エピタキシャル層3は複数の素子形成領域に区分されている。尚、分離領域4、5は、一体に形成されている場合でもよい。
N型の埋込拡散層6が、基板2及びエピタキシャル層3に形成されている。図示したように、N型の埋込拡散層6は、分離領域4、5により区画された双方向型ダイオード1の形成領域に渡り、形成されている。
P型の埋込拡散層7が、エピタキシャル層3に形成されている。P型の埋込拡散層7は、少なくともN型の埋込拡散層6上に這い上がるように、配置されている。P型の埋込拡散層7は、N型の埋込拡散層6とPN接合領域15を形成している。この構造により、P型の埋込拡散層7をアノード領域とし、N型の埋込拡散層6をカソード領域としたダイオードD1が構成されている。尚、図示したように、P型の埋込拡散層7を形成する際に、N型の埋込拡散層6の下方にP型の埋込拡散層16が形成される場合でもよい。
N型の拡散層8、9、10が、エピタキシャル層3に形成されている。N型の拡散層8は、N型の埋込拡散層6と連結し、ダイオードD1のカソード領域として用いられる。N型の拡散層9は、P型の埋込拡散層7とPN接合領域17を形成している。この構造により、P型の埋込拡散層7をアノード領域とし、N型の拡散層9をカソード領域としたダイオードD2が構成されている。尚、N型の拡散層9には、N型の拡散層10が重畳して形成され、コンタクト抵抗の低減が実現されている。
絶縁層18が、エピタキシャル層3上面に形成されている。絶縁層18は、BPSG(Boron Phospho Silicate Glass)膜、PSG(Phospho Silicate Glass)膜等により、形成されている。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、例えば、CHFまたはCF系のガスを用いたドライエッチングにより、絶縁層18にコンタクトホール19、20が形成されている。
コンタクトホール19、20には、例えば、Al−Si膜、Al−Si−Cu膜、Al−Cu膜等から成るアルミ合金膜が選択的に形成され、カソード電極21、22が形成されている。
上述したように、PN接合領域15は、N型の埋込拡散層6とP型の埋込拡散層7とにより形成されている。PN接合領域15の接合耐圧は、N型の埋込拡散層6及びP型の埋込拡散層7の不純物濃度や、その接合面積により任意に設計される。同様に、PN接合領域17は、P型の埋込拡散層7とN型の拡散層9とにより形成されている。PN接合領域17の接合耐圧は、P型の埋込拡散層7及びN型の拡散層9の不純物濃度や、その接合面積により任意に設計される。そして、双方向型ダイオード1は、MOSトランジスタ等の半導体素子をESDサージから保護するために用いられる。その為、PN接合領域15、17の接合耐圧は、保護される半導体素子内のPN接合耐圧より低く、且つ、保護される半導体素子の駆動電圧ではブレークダウンしない耐圧となるように設定される。つまり、双方向型ダイオード1では、保護される半導体素子の耐圧特性に応じて、拡散層の不純物濃度や接合面積により、逆方向に設定されたPN接合領域15、17のみで対応することができる。その結果、保護される半導体素子の耐圧特性に応じてPN接合領域の数を増大させるために拡散層の数を増大させることはなく、製造コストの増大や製造プロセスの煩雑化が防止される。
更に、双方向型ダイオード1では、PN接合領域15、17が、エピタキシャル層3の深さ方向(Y軸方向)に配置されている。また、上述したように、双方向型ダイオード1は、拡散層の不純物濃度や接合面積の調整により、双方向に設定されたPN接合領域15、17のみで形成されている。この構造により、双方向型ダイオード1では、エピタキシャル層の水平方向(X軸方向)における面積の増大が防止され、チップサイズを縮小しつつ、所望のESD耐量が実現される。
更に、双方向型ダイオード1では、PN接合領域15、17が、エピタキシャル層3の深部に形成されている。そして、ESDサージが双方向型ダイオード1に印加されることで、PN接合領域15またはPN接合領域17がアバランシェ降伏し、半導体素子が保護される。このとき、PN接合領域15、17がエピタキシャル層3の深部に位置することで、アバランシェ降伏により発生する電子や正孔がエピタキシャル層3表面近傍の絶縁層にトラップされ難い構造となる。また、双方向型ダイオード1では、結晶性が悪いエピタキシャル層3表面近傍ではなく、結晶性の良好なエピタキシャル層3の深さ方向(Y軸方向)に電流経路が形成される。この構造により、ESDサージが双方向型ダイオード1に印加され、双方向型ダイオード1に大電流が流れるが、エピタキシャル層3表面の絶縁層にトラップされた電子や正孔に起因するショートが起こり難い構造が実現される。
次に、図2に示す如く、Nチャネル型MOSトランジスタを保護するため、双方型ダイオード1が、ドレイン−ソース間に接続されている。図示したように、ダイオードD2では、カソード領域にはドレイン電位(例えば、Vcc電位)が印加されている。一方、ダイオードD1では、カソード領域にはソース電位(例えば、GND電位)が印加されている。Nチャネル型MOSトランジスタに通常の設定電位が印加されている状態では、上述したように、PN接合領域15、17(図1参照)は、Nチャネル型MOSトランジスタの駆動電圧ではブレークダウンすることはなく、Nチャネル型MOSトランジスタは動作する。
しかしながら、例えば、Nチャネル型MOSトランジスタのドレイン電極用のパッドに過電圧、例えば、正のESDサージが印加された場合には、Nチャネル型MOSトランジスタ内のPN接合領域がブレークダウンする前に、PN接合領域17がブレークダウンする。そして、ブレークダウン電流が、双方向型ダイオード1を流れることで、ESDサージからNチャネル型MOSトランジスタを保護することができる。尚、双方向型ダイオード1のPN接合領域15は順方向にバイアスされている。また、例えば、Nチャネル型MOSトランジスタのソース電極用のパッドに過電圧、例えば、正のESDサージが印加された場合も同様である。Nチャネル型MOSトランジスタ内のPN接合領域がブレークダウンする前に、PN接合領域15がブレークダウンし、ESDサージからNチャネル型MOSトランジスタを保護することができる。
更に、例えば、Nチャネル型MOSトランジスタのドレイン電極用のパッドに過電圧、例えば、負のESDサージが印加された場合には、Nチャネル型MOSトランジスタ内のPN接合領域がブレークダウンする前に、PN接合領域15がブレークダウンする。そして、ブレークダウン電流が、双方向型ダイオード1を流れることで、ESDサージからNチャネル型MOSトランジスタを保護することができる。尚、双方向型ダイオード1のPN接合領域17は順方向にバイアスされている。また、例えば、Nチャネル型MOSトランジスタのソース電極用のパッドに過電圧、例えば、負のESDサージが印加された場合も同様である。Nチャネル型MOSトランジスタ内のPN接合領域がブレークダウンする前に、PN接合領域17がブレークダウンし、ESDサージからNチャネル型MOSトランジスタを保護することができる。
つまり、保護される半導体素子にESDサージが印加された場合には、双方向型ダイオード1のPN接合領域15またはPN接合領域17が、保護される半導体素子内のPN接合より先にブレークダウンすることで、半導体素子を保護することができる。
尚、本実施の形態では、双方向型ダイオード1において、PN接合領域17を有するダイオードD2のカソード領域が、Nチャネル型MOSトランジスタのドレイン領域と接続されるクランプ回路について説明したが、この場合に限定されるものではない。上述したように、PN接合領域15、17の接合耐圧は、拡散層の不純物濃度、接合面積を調整することで、任意に設定することができる。そのため、PN接合領域15を有するダイオードD1のカソード領域が、Nチャネル型MOSトランジスタのドレイン領域と接続されるクランプ回路の場合でもよい。また、本実施の形態では、双方向型ダイオード1を構成するダイオードD1またはD2の両ダイオード側からESDサージが印加される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、ダイオードD1側にESDサージが印加される場合にのみ対処する構造では、順方向バイアスが印加されるダイオードD2側では、拡散層の不純物濃度を高濃度とすることで、双方向型ダイオード1での寄生抵抗を低減することができる。また、本実施の形態では、双方向型ダイオード1によりNチャネル型MOSトランジスタを保護する場合について説明したが、この場合に限定するものではない。双方向型ダイオード1は、例えば、Pチャネル型MOSトランジスタ、NPNトランジスタ、PNPトランジスタ等の半導体素子を保護する場合にも用いられる。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
次に、本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法について、図3〜図7を参照し、詳細に説明する。図3〜図7は、本実施の形態における半導体装置の製造方法を説明するための断面図である。尚、図3〜図7では、図1に示す半導体装置の製造方法について説明する。
先ず、図3に示す如く、P型の単結晶シリコン基板2を準備する。基板2上にシリコン酸化膜31を形成し、N型の埋込拡散層6の形成領域上に開口部が形成されるように、シリコン酸化膜31を選択的に除去する。そして、シリコン酸化膜31をマスクとして用い、基板2の表面にN型不純物、例えば、アンチモン(Sb)を含む液体ソース32を回転塗布法により塗布する。その後、アンチモン(Sb)を熱拡散し、N型の埋込拡散層6を形成した後、シリコン酸化膜31及び液体ソース32を除去する。
次に、図4に示す如く、基板2上にシリコン酸化膜33を形成し、シリコン酸化膜33上にフォトレジスト34を形成する。公知のフォトリソグラフィ技術を用い、P型の埋込拡散層7、11、13が形成される領域上のフォトレジスト34に開口部を形成する。そして、基板2の表面から、P型不純物、例えば、ホウ素(B)を加速電圧140〜170(keV)、導入量1.0×1014〜1.0×1016(/cm)でイオン注入する。その後、フォトレジスト34を除去し、熱拡散し、P型の拡散層7、11、13を形成する。
次に、図5に示す如く、シリコン酸化膜33を除去し、基板2を気相エピタキシャル成長装置のサセプタ上に配置し、基板2上にN型のエピタキシャル層3を形成する。気相エピタキシャル成長装置は、主に、ガス供給系、反応炉、排気系、制御系から構成されている。本実施の形態では、縦型の反応炉を用いることで、エピタキシャル層の膜厚均一性を向上させることができる。このエピタキシャル層3の形成工程における熱処理により、N型の埋込拡散層6及びP型の埋込拡散層7、11、13が熱拡散される。このとき、P型の埋込拡散層7を形成するホウ素(B)は、N型の埋込拡散層6を形成するアンチモン(Sb)より拡散係数が大きく、P型の埋込拡散層7がN型の埋込拡散層6上方に這い上がる形状となる。また、図示したように、上述した拡散係数の違いにより、P型の埋込拡散層16が、N型の埋込拡散層6下方に這い下がる形状となる場合でもよい。
次に、エピタキシャル層3上にシリコン酸化膜35を形成し、シリコン酸化膜35上にフォトレジスト36を形成する。公知のフォトリソグラフィ技術を用い、N型の拡散層8が形成される領域上のフォトレジスト36に開口部を形成する。そして、エピタキシャル層3の表面から、N型不純物、例えば、リン(P)を加速電圧90〜110(keV)、導入量1.0×1014〜1.0×1016(/cm)でイオン注入する。その後、フォトレジスト36を除去し、熱拡散し、N型の拡散層8を形成する。
次に、図6に示す如く、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、エピタキシャル層3にP型の拡散層12、14を形成する。シリコン酸化膜35上にフォトレジスト37を形成する。公知のフォトリソグラフィ技術を用い、N型の拡散層9が形成される領域上のフォトレジスト37に開口部を形成する。そして、エピタキシャル層3の表面から、N型不純物、例えば、リン(P)を加速電圧90〜110(keV)、導入量1.0×1014〜1.0×1016(/cm)でイオン注入する。その後、フォトレジスト37を除去し、熱拡散し、N型の拡散層9を形成する。このとき、図7に示すように、N型の拡散層9は、P型の埋込拡散層7と重畳するように形成される。
最後に、図7に示す如く、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、エピタキシャル層3にN型の拡散層10を形成する。エピタキシャル層3上に絶縁層18として、例えば、BPSG膜、PSG膜等を堆積する。そして、公知のフォトリソグラフィ技術を用い、例えば、CHFまたはCF系のガスを用いたドライエッチングで、絶縁層18にコンタクトホール19、20を形成する。コンタクトホール19、20には、例えば、Al−Si膜、Al−Si−Cu膜、Al−Cu膜等から成るアルミ合金膜を選択的に形成し、カソード電極21、22を形成する。
尚、本実施の形態では、基板2上に1層のエピタキシャル層3を形成し、基板2にN型の埋込拡散層6を形成する不純物とP型の埋込拡散層7を形成する不純物とを注入した後、エピタキシャル層3を形成する場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、基板上2層のエピタキシャル層を形成し、基板と1層目のエピタキシャル層とに渡りN型の埋込拡散層を形成し、1層目及び2層目のエピタキシャル層に渡りP型の埋込拡散層を形成し、両拡散層によりPN接合領域を形成する場合でもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
本発明の実施の形態における半導体装置を説明する断面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置を用いたクランプ回路説明するための図である。 本発明の実施の形態における半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施の形態における半導体装置の製造方法を説明する断面図である。
符号の説明
1 双方向型ダイオード
2 P型の単結晶シリコン基板
3 N型のエピタキシャル層
4 分離領域
5 分離領域
6 N型の埋込拡散層
7 P型の埋込拡散層
9 N型の拡散層

Claims (5)

  1. 半導体層と、前記半導体層を複数の素子形成領域に区分する分離領域と、一方の前記素子形成領域に形成された双方向型ダイオードとを有し、
    前記双方向型ダイオードは前記半導体層の深さ方向に形成された複数の拡散層から成り、前記双方向型ダイオードは前記複数の拡散層により前記深さ方向に複数のPN接合領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記双方向型ダイオードは、前記半導体層上に配置された配線層を介して、他方の前記素子形成領域に形成された半導体素子と電気的に接続していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 一導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に積層された逆導電型のエピタキシャル層と、前記エピタキシャル層を複数の素子形成領域に区分する一導電型の分離領域と、一方の前記素子形成領域に形成された双方向型ダイオードとを有し、
    前記双方向型ダイオードは、前記基板と前記エピタキシャル層に渡り形成された第1の逆導電型の拡散層と、前記第1の逆導電型の拡散層上方に配置され、前記第1の逆導電型の拡散層と第1のPN接合領域を形成する一導電型の拡散層と、前記一導電型の拡散層上方に配置され、前記一導電型の拡散層と第2のPN接合領域を形成する第2の逆導電型の拡散層とから形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記エピタキシャル層には前記第1の逆導電型の拡散層と接続する第3の逆導電型の拡散層が形成され、前記第2の逆導電型の拡散層及び前記第3の逆導電型の拡散層は、それぞれ他方の前記素子形成領域に形成された半導体素子と電気的に接続していることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 一導電型の半導体基板に第1の逆導電型の拡散層を形成する逆導電型の不純物を拡散させた後、前記半導体基板に一導電型の拡散層を形成する不純物を拡散させる工程と、
    前記半導体基板上に逆導電型のエピタキシャル層を形成し、前記第1の逆導電型の拡散層上方に前記一導電型の拡散層を拡散させ、前記第1の逆導電型の拡散層と前記一導電型の拡散層とから成る第1のPN接合領域を形成する工程と、
    前記エピタキシャル層に第2の逆導電型の拡散層を形成する逆導電型の不純物を拡散させ、前記第2の逆導電型の拡散層と前記一導電型の拡散層とから成る第2のPN接合領域を形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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