JP2008121845A - シールリング - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、シールリングの合口を押し広げ、相対運動部材の一方に設けた環状溝に装着した後においても、確実に元の形状にもどることを可能として、組立て時におけるシールリングのかじりを防止出来るシールリングを提供する。
【解決手段】相対運動部材の一方に設けた環状溝に装着される環状のシールリングが、半径方向内側を向く内周面と、半径方向外側を向く外周面と、軸方向の一方の側面と他方の側面と、円周方向の一箇所に形成された合口とを備えたシールリングにおいて、前記内外周面及び前記両側面のいずれかの面に環状穴を設け、前記環状穴内に弾性リングを配置した構成とした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、合口を有するシールリングに関する。
また、本発明は、合口からの油や水等の液体、空気その他の気体等の流体の漏れを防ぐための合成樹脂製シールリングに関する。
また、本発明は、合口からの油や水等の液体、空気その他の気体等の流体の漏れを防ぐための合成樹脂製シールリングに関する。
更に、本発明は、主としてトルクコンバータや油圧式クラッチ等の自動変速機における作動油の密封に用いられるPTFE、PEEK、PPS等の合成樹脂材製のシールリングに関する。
ここで、PTFE材とは、ポリテトラフルオエチレン樹脂を意味する。
ここで、PTFE材とは、ポリテトラフルオエチレン樹脂を意味する。
従来、図6に記載のシールリングが知られている。
この種シールリングは、以下のような問題点を有していた。
この種シールリングは、以下のような問題点を有していた。
すなわち、シールリング200は、相対運動部材の一方に設けた環状溝に装着される際に、合口700を利用して広げられる。
しかし、シールリングは合成樹脂材製のため、環状溝に装着後完全に元の形状に戻らず、図6の破線で示したように合口700近傍が外側に変形した形となる。
この状態で、相対運動部材の他方に設けた孔に挿入すると、シールリング200がかじられ、損傷する問題を惹起した。
そこで、シールリング200を内径方向に癖付けておき、合口700近傍が外側に変形することを抑える試みがなされた(実開昭61−64567号公報)。
しかし、この癖付けによっても問題は完全に解消されず、癖付けのための特殊な冶具が必要であり、工数も嵩む問題があった。
しかし、シールリングは合成樹脂材製のため、環状溝に装着後完全に元の形状に戻らず、図6の破線で示したように合口700近傍が外側に変形した形となる。
この状態で、相対運動部材の他方に設けた孔に挿入すると、シールリング200がかじられ、損傷する問題を惹起した。
そこで、シールリング200を内径方向に癖付けておき、合口700近傍が外側に変形することを抑える試みがなされた(実開昭61−64567号公報)。
しかし、この癖付けによっても問題は完全に解消されず、癖付けのための特殊な冶具が必要であり、工数も嵩む問題があった。
本発明は、シールリングの合口を押し広げ、相対運動部材の一方に設けた環状溝に装着した後においても、確実に元の形状にもどることを可能として、組立て時におけるシールリングのかじりを防止出来るシールリングを提供することである。
本発明のシールリングは、相対運動部材の一方に設けた環状溝に装着される環状のシールリングが、半径方向内側を向く内周面と、半径方向外側を向く外周面と、軸方向の一方の側面と他方の側面と、円周方向の一箇所に形成された合口とを備えたシールリングにおいて、前記内外周面及び前記両側面のいずれかの面に環状穴を設け、前記環状穴内に弾性リングを配置した構成とした。
本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1記載の発明のシールリングによれば、シールリングを確実に元の形状にもどることを可能として、組立て時におけるシールリングのかじりを防止出来るシールリングを提供できる。
また、弾性リングは、張り又は締め付け力を有するので、シールリングに作動圧が作用しない微圧時においても、シールリングを相手ハウジングに圧接するので、シールリングと相手ハウジングとの間からの漏洩を最小限に抑えることが出来る。
請求項1記載の発明のシールリングによれば、シールリングを確実に元の形状にもどることを可能として、組立て時におけるシールリングのかじりを防止出来るシールリングを提供できる。
また、弾性リングは、張り又は締め付け力を有するので、シールリングに作動圧が作用しない微圧時においても、シールリングを相手ハウジングに圧接するので、シールリングと相手ハウジングとの間からの漏洩を最小限に抑えることが出来る。
更に、請求項2記載の発明のシールリングによれば、環状穴(8)からの弾性リング(9)の脱落をより確実に阻止することが出来る。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1乃至図5に基づき発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1及び2において、PTFE、PEEK、PPS等の合成樹脂材からなるシールリング2は、相対運動部材の一方に設けた環状溝1内に装着されて使用されるもので、半径方向内側を向く内周面3と、半径方向外側を向く外周面4と、軸方向の一方の側面5と他方の側面6と、円周方向の一箇所に形成された合口7とを備えている。
図1乃至図5に基づき発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1及び2において、PTFE、PEEK、PPS等の合成樹脂材からなるシールリング2は、相対運動部材の一方に設けた環状溝1内に装着されて使用されるもので、半径方向内側を向く内周面3と、半径方向外側を向く外周面4と、軸方向の一方の側面5と他方の側面6と、円周方向の一箇所に形成された合口7とを備えている。
そして、外周面4には、環状穴8が形成されている。この環状穴8は、弾性リング9が脱落しない形状であれば良く、穴の開口幅は弾性リング9の径よりも小さいことが好ましく、この意味で、あり溝形状が特に好ましい。
この環状穴8内には、弾性リング9が装着されている。
弾性リング9は、シールリング2を縮径若しくは拡径する作用をするものであれば良く、樹脂材製、ゴム材製、金属材製のものが適宜選択して用いられるが、ピアノ線が特に好ましい。
この環状穴8内には、弾性リング9が装着されている。
弾性リング9は、シールリング2を縮径若しくは拡径する作用をするものであれば良く、樹脂材製、ゴム材製、金属材製のものが適宜選択して用いられるが、ピアノ線が特に好ましい。
図3は、環状穴8をシールリング2の内周面に設けた態様である。
この態様は、ピストンシールとして用いるのに適している。
図4は、環状穴8をシールリング2の両側面5、6設けられており、それぞれに弾性リング9、9が配置されている。
図5は、図4に示したシールリング2を、相対運動部材の一方に設けた環状溝1内に装着した状態を示した図である。
そして、両側面5、6に設けた環状穴8は、シールリング2の周面が相対運動部材の他方と接している状態においても、環状溝1の側面11で塞がれている状態になっている。
このことにより、図上左側に存在する被密封流体が、図上右側に漏洩することを効果的に阻止出来る。
この態様は、ピストンシールとして用いるのに適している。
図4は、環状穴8をシールリング2の両側面5、6設けられており、それぞれに弾性リング9、9が配置されている。
図5は、図4に示したシールリング2を、相対運動部材の一方に設けた環状溝1内に装着した状態を示した図である。
そして、両側面5、6に設けた環状穴8は、シールリング2の周面が相対運動部材の他方と接している状態においても、環状溝1の側面11で塞がれている状態になっている。
このことにより、図上左側に存在する被密封流体が、図上右側に漏洩することを効果的に阻止出来る。
また、本発明は上述の発明を実施するための最良の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
1‥‥環状溝
2‥‥シールリング
3‥‥内周面
4‥‥外周面
5‥‥一方の側面
6‥‥他方の側面
7‥‥合口
8‥‥環状穴
9‥‥弾性リング
11‥‥側面
2‥‥シールリング
3‥‥内周面
4‥‥外周面
5‥‥一方の側面
6‥‥他方の側面
7‥‥合口
8‥‥環状穴
9‥‥弾性リング
11‥‥側面
Claims (2)
- 相対運動部材の一方に設けた環状溝(1)に装着される環状のシールリング(2)が、半径方向内側を向く内周面(3)と、半径方向外側を向く外周面(4)と、軸方向の一方の側面(5)と他方の側面(6)と、円周方向の一箇所に形成された合口(7)とを備えたシールリング(2)において、前記内外周面(3)、(4)及び前記両側面(5)、(6)のいずれかの面に環状穴(8)を設け、前記環状穴(8)内に弾性リング(9)を配置したことを特徴とするシールリング。
- 前記環状穴(8)はあり溝形状であることを特徴とする請求項1記載のシールリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006308618A JP2008121845A (ja) | 2006-11-15 | 2006-11-15 | シールリング |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006308618A JP2008121845A (ja) | 2006-11-15 | 2006-11-15 | シールリング |
Publications (1)
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---|---|
JP2008121845A true JP2008121845A (ja) | 2008-05-29 |
Family
ID=39506807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006308618A Withdrawn JP2008121845A (ja) | 2006-11-15 | 2006-11-15 | シールリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008121845A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019230405A1 (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 出光興産株式会社 | 潤滑油組成物及びその製造方法、駆動系機器の潤滑方法並びに駆動系機器 |
WO2019230412A1 (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 出光興産株式会社 | 駆動系機器用潤滑油組成物及びその製造方法、駆動系機器の潤滑方法並びに駆動系機器 |
JP2020118239A (ja) * | 2019-01-25 | 2020-08-06 | 株式会社デンソー | シールリング |
-
2006
- 2006-11-15 JP JP2006308618A patent/JP2008121845A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
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WO2019230412A1 (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 出光興産株式会社 | 駆動系機器用潤滑油組成物及びその製造方法、駆動系機器の潤滑方法並びに駆動系機器 |
JP2019206671A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 出光興産株式会社 | 潤滑油組成物及びその製造方法、駆動系機器の潤滑方法並びに駆動系機器 |
JP2019206672A (ja) * | 2018-05-30 | 2019-12-05 | 出光興産株式会社 | 駆動系機器用潤滑油組成物及びその製造方法、駆動系機器の潤滑方法並びに駆動系機器 |
JP7099876B2 (ja) | 2018-05-30 | 2022-07-12 | 出光興産株式会社 | 潤滑油組成物及びその製造方法、駆動系機器の潤滑方法並びに駆動系機器 |
JP7129035B2 (ja) | 2018-05-30 | 2022-09-01 | 出光興産株式会社 | 駆動系機器用潤滑油組成物及びその製造方法、駆動系機器の潤滑方法並びに駆動系機器 |
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JP7211106B2 (ja) | 2019-01-25 | 2023-01-24 | 株式会社デンソー | シールリング |
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