JP2008119981A - 複合発泡成形体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 強い圧縮強度を有し、更に広い周波数領域において常に高い吸音率を有する複合発泡成形体を提供すること。
【解決手段】 吸音層と中間層と吸音層が積層された複合発泡成形体であって、吸音層は空隙率10%以上50%以下のポリオレフィン系樹脂発泡成形体からなり、中間層は開孔率が5%を越えて15%以下となるように小孔が開設されたフィルムであることを特徴とする複合発泡成形体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、主に吸音性を有する緩衝材として利用可能な複合発泡成形体に関する。
ポリオレフィン系樹脂発泡成形体の用途として、緩衝包装材、バンパーコア材、自動車部材などがある。近年、自動車産業では車内居住快適性を追求する傾向にあり、吸音性を有する部材を多く採用されている。自動車部材に用いられるポリオレフィン系樹脂発泡成形体に吸音性能が求められるようになってきている。
例えば、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を成形してなるポリオレフィン系樹脂型内発泡成形体において、吸音性能を付与する技術としては、吸音材として利用可能な連通した空隙を有するポリオレフィン系樹脂発泡成形体があり、例えば特許文献1に、示差走査熱量測定により観察される特定の結晶構造を有し、L/Dが2〜10の柱状ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を、金型内に充填率が40〜55%となり且つ粒子相互が不規則な方向を向くように充填させた後、蒸気で加熱する方法が開示されている。
また、特許文献2に特定形状のポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を加熱成形する方法が開示されている。ここで開示されている技術は、中空円筒ないし中空異形状、あるいは断面形状が十字形のような凹凸を有するポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を使用することを特徴としている。
これら特許文献1、特許文献2などで得られるポリオレフィン系樹脂発泡成形体は、特定の周波数でピークの高い吸音率をもつことを特徴としている。具体的には、ピークにおける吸音率は0.7以上と高いが、ピーク以外の周波数領域の吸音率は0.3程度と低い場合が殆どである。そのため広い周波数領域に亘って高い吸音率を有するポリオレフィン系樹脂発泡成形体が求められている。
また、開孔率が0.05〜5%になるように小孔が均一に開設されたフィルムからなる中間層を、多孔質合成樹脂からなる吸音層で挟み込んだ積層構造の吸音材が特許文献3に開示されている。ここで開示されている技術は、広い周波数領域において吸音性が良好である吸音材の全面を均一な通気性にして、局所的な吸音率ばらつきを低減するものである。また、広い周波数領域において吸音性が良好であるフェルト、グラスウール、ウレタンフォームなどは、ポリオレフィン系樹脂型内発泡成形体と比べて圧縮強度が弱いため、緩衝材として使用するには問題がある。
特開平3−224727号公報 特開平10−329220号公報 特開2006−137160号公報
本発明は強い圧縮強度を有し、かつ、広い周波数領域に亘って常に高い吸音率を有する複合発泡成形体を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、空隙率10%以上50%以下のポリオレフィン系樹脂発泡成形体からなる吸音層と吸音層の間に開孔率が5%を越え15%以下となるように小孔が開設されたフィルムからなる中間層を設けてなる複合発泡成形体とすることで、強い圧縮強度を有し、更に広い周波数領域において常に高い吸音率を付与できることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明の第1は、吸音層と中間層と吸音層が積層された複合発泡成形体であって、吸音層は空隙率10%以上50%以下のポリオレフィン系樹脂発泡成形体からなり、中間層は開孔率が5%を越えて15%以下となるように小孔が開設されたフィルムであることを特徴とする複合発泡成形体に関する。
好ましい態様としては、
(1)前記フィルムが熱可塑性樹脂からなることを特徴とする、
(2)前記ポリオレフィン系樹脂発泡成形体が、ポリオレフィン系予備発泡粒子を金型内で加熱して粒子相互に融着して得られることを特徴とする、
(3)前記ポリオレフィン系予備発泡粒子が、示差走査熱量測定によって得られるDSC曲線に二つの融解ピークを有し、該低温側ピークの融解熱量α(J/g)、該高温側ピークの融解熱量β(J/g)としたとき、β/(α+β)が0.35以上0.75以下である、
前記記載の複合発泡成形体に関する。
本発明において、空隙率10%以上50%以下のポリオレフィン系樹脂発泡成形体からなる吸音層と吸音層の間に開孔率が5%を越え15%以下となるように小孔が開設されたフィルムからなる中間層を設けてなる複合発泡成形体とすることで、意外にも、元来特定の周波数領域でしか高い吸音性能を発現しなかった空隙率10%以上50%以下のポリオレフィン系樹脂発泡成形体に、広い周波数領域に亘って高い吸音率を示すという吸音性能を付与することが出来た。
その結果、強い圧縮強度を有し、更に1000Hz〜4000Hzの周波数範囲内の全ての周波数領域において0.4以上の吸音率を有する複合発泡成形体を安定的に提供することができる。本発明の複合発泡成形体は、自動車部材、土木・建築資材、産業用資材等において吸音材として好適に使用し得る。特に、嵩上げ材、ティビアパッド、ラゲージボックス、側突材等の自動車部材に吸音性能を付与する場合に好適に使用し得る。
本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂とは、オレフィン単位を50%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上含む樹脂のことである。ここで、オレフィン単位としては、エチレン、1−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、3,4−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、3−メチル−1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセンなどの炭素数2〜12のα−オレフィンが挙げられる。が挙げられる。これらオレフィン単位を含む樹脂の具体例としては、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、低分子量ポリエチレンなどのポリエチレン類、プロピレンホモポリマー、α−オレフィン−プロピレンランダム共重合体、α−オレフィン−プロピレンブロック共重合体などのポリプロピレン類、ポリブテンなどのその他のポリオレフィンホモポリマー類などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上併用してもよい。中でも、エチレン−プロピレンランダム共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−1−ブテンランダム共重合体が良好な発泡性を示し、好適に使用し得る。
機械的強度、耐熱性に優れた発泡成形体を得るには、ポリオレフィン系樹脂の融点は、110℃以上165℃以下であることが好ましく、更に好ましくは115℃以上160℃以下であり、メルトインデックス(以下、MI値)は、0.5g/10分以上30g/10分以下であることが好ましく、更に好ましくは0.5g/10分以上15g/10分である。
前記融点が110℃以上165℃以下のポリオレフィン系樹脂を用いた場合、十分な、耐熱性、機械的強度を確保することできる。前記MI値が0.5g/10分以上30g/10分以下のポリオレフィン系樹脂を用いた場合、型内発泡成形を行う場合に、用いるポリオレフィン系予備発泡粒子の発泡セルが破泡しにくく、高発泡倍率のポリオレフィン系予備発泡粒子が得られる傾向にある。
ここで、融点とは、示差走査熱量計によってポリオレフィン系樹脂1〜10mgを40℃から220℃まで10℃/分の速度で昇温し、その後40℃まで10℃/分の速度で冷却し、再度220℃まで10℃/分の速度で昇温した時に得られるDSC曲線における吸熱曲線のピーク温度をいう。また、MI値とはJIS K7210に準拠し、温度230℃、荷重2.16Kgで測定した値である。
本発明に用いる吸音層のポリオレフィン系樹脂発泡成形体の空隙率は10%以上50%以下であり、好ましくは20%以上45%以下である。空隙率が10%未満となると、吸音率が低下し、十分な吸音特性が得られない。空隙率が50%を超えると、発泡粒子間の接触面積が低下して発泡成形体の割れが生じ易くなるばかりか、機械強度が低下して実用上の使用に耐えない。
本発明の吸音層に用いる空隙率が10%以上50%以下のポリオレフィン系樹脂発泡成形体を得る方法として、示差走査熱量測定によって得られるDSC曲線に2つの融解ピークを有し、該低温側ピークの融解熱量α(J/g)、該高温側ピークの融解熱量β(J/g)としたときのポリオレフィン系樹脂発泡粒子の融解熱量β/(α+β)を0.35以上0.75以下に調整することで、型内成形の際に空隙を持たせながらポリオレフィン系樹脂発泡粒子同士を融着させる方法、特開平10−329220号公報に開示されているように中空円筒ないし中空異形状のポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を型内成形する方法、ポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を型内成形する際に予め針状、棒状の突起物を有する発泡成形型内で発泡成形を行う方法、または空隙率の低いポリオレフィン系樹脂発泡成形体に針状、棒状物を刺すことで後加工により空隙を持たせる方法などが挙げられる。これらの中のどの方法を用いても差し支えないが、ポリオレフィン系樹脂発泡粒子の融解熱量β/(α+β)を0.35以上0.75以下に調整することで、型内成形の際に空隙を持たせながらポリオレフィン系樹脂発泡粒子同士を融着させる方法が製造の容易性の面から好ましい。
ここで、発泡粒子の示差走査熱量測定によって得られるDSC曲線とは、発泡粒子1〜10mgを示差走査熱量計によって10℃/分の昇温速度で40℃から220℃まで昇温したときに得られるDSC曲線のことである。図1に示す通り、得られたDSC曲線の極大点Aを通る直線とDSC曲線との低温側の接点をB、高温側の接点をCとする。線分ABとDSC曲線で囲まれた面積から低温側ピークの融解熱量α(J/g)、線分ACとDSC曲線で囲まれた面積から高温側ピークの融解熱量β(J/g)が算出される。
また本発明の複合発泡成形体の中間層を構成するフィルムの材質は特に限定はなく、またフィルム自体の吸音性能の有無は問わない。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂からなるフィルムを使用することが小孔を開設するときの加工の容易性やフィルムのコストの面から好ましい。
本発明で用いるフィルムには、5%を越え15%以下の開孔率で小孔が開設されていることが必要である。開孔率は5%以下であると複合発泡成形体に入射した音波がフィルムで反射することで吸音性が発現できない。開孔率が15%を超えるとフィルムを積層した効果が発現されにくくなる。なおここで言う小孔とは直径0.5〜5mmの大きさの孔をいい、開孔率とは、フィルム面積に対する小孔の面積の総和の割合を言う。
またフィルムに開設する小孔は、3〜30mmのピッチで、開設していることが好ましい。小孔を開設する方法としては、針状物の先端を必要に応じて加熱した後、フィルムに刺して開設する方法など、どの方法を用いても差し支えない。
フィルムの厚みは特に限定はないが、一般的なフィルムの厚みである0.01〜1mmの範囲であることが好ましい。
次に、ポリオレフィン系樹脂発泡成形体をポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子から製造する方法について述べる。
ポリオレフィン系樹脂を、既知の方法を用いて、例えば、押出機、ニーダー、バンバリーミキサー(商標)、ロール等を用いて溶融して、柱状形状で、1粒の重量が0.2〜10mg、好ましくは0.5〜6mgの樹脂粒子に加工する。例えば、円形ダイスからストランド状に押出されたポリオレフィン系樹脂を水、空気等で冷却、固化させたものを切断して、所望の形状の樹脂粒子を得る。
樹脂粒子製造の際、セル造核剤を添加することにより、予備発泡粒子のセル径を所望の値に調整することが出来る。セル造核剤としては、タルク、炭酸カルシウム、シリカ、カオリン、酸化チタン、ベントナイト、硫酸バリウム等の無機系造核剤が一般に使用される。セル造核剤の添加量は、使用するポリオレフィン系樹脂の種類、セル造核剤の種類により異なり一概には規定できないが、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、概ね0.001〜2重量部である。
更に、樹脂粒子製造の際、必要により種々の添加剤を、ポリオレフィン系樹脂の特性を損なわない範囲内で添加することができる。添加剤としては、例えば、カーボンブラック、有機顔料などの着色剤;アルキルジエタノールアミド、アルキルジエタノールアミン、ヒドロキシアルキルエタノールアミン、脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ジグリセライドなどの帯電防止剤;IRGANOX1010(商標)、IRGANOX1076(商標)、IRGANOX1330(商標)、IRGANOX1425WL(商標)、IRGANOX3114(商標)、ULTRANOX626(商標)等のヒンダードフェノール系酸化防止剤;IRGAFOS168(商標)、IRGAFOS P−EPQ(商標)、IRGAFOS126(商標)、WESTON619(商標)等のリン系加工安定剤;HP−136(商標)等のラクトン系加工安定剤;FS042(商標)等のヒドロキシルアミン系加工安定剤、IRGANOX MD1024(商標)等の金属不活性剤;TINUVIN326(商標)、TINUVIN327(商標)等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;TINUVIN120(商標)等のベンゾエート系光安定剤;CHIMASSORB119(商標)、CHIMASSORB944(商標)、TINUVIN622(商標)、TINUVIN770(商標)等のヒンダードアミン系光安定剤;ハロゲン系難燃剤および三酸化アンチモン等の難燃助剤;FLAMESTAB NOR116(商標)、MELAPUR MC25(商標)等の非ハロゲン系難燃剤;ハイドロタルサイト、ステアリン酸カルシウム等の酸中和剤;IRGASTAB NA11(商標)等の結晶核剤;エルカ酸アミド、ステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド等の滑剤などが例示される。
本発明における発泡粒子の製造には、従来から知られている方法を利用できる。例えば、密閉容器内に、上記樹脂粒子、発泡剤、分散剤および分散助剤を含む水系分散媒を仕込み、攪拌しながら昇温して一定温度(以下、発泡温度という場合がある)とし、一定時間、通常5〜180分間、好ましくは10〜60分間保持されるとともに樹脂粒子に発泡剤を含浸させる。必要に応じて発泡剤を追加添加して、密閉容器内を一定圧力(以下、発泡圧力という場合がある)に一定時間、通常5〜180分間、好ましくは10〜60分間保持した後、密閉容器下部から内容物を密閉容器内圧より低圧雰囲気下に放出する方法によりポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子が製造される。使用する密閉容器には特に限定はなく、予備発泡粒子製造時における容器内圧力、容器内温度に耐えられるものであればよいが、例えばオートクレーブ型の耐圧容器が挙げられる。
前記発泡剤としては、プロパン、イソブタン、ノルマルブタン、イソペンタン、ノルマルペンタン等の脂肪族炭化水素およびそれらの混合物;空気、窒素、二酸化炭素等の無機ガス;水などが挙げられる。
発泡剤の使用量は、使用するポリオレフィン系樹脂の種類、発泡剤の種類、目的とする発泡倍率等により異なり、一概には規定できないが、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、概ね2〜60重量部の範囲である。
前記分散剤として、例えば、塩基性第三リン酸カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニウム等の難水溶性無機化合物、分散助剤としては例えばドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、直鎖アルキルフィンスルホン酸ソーダ等のアニオン系界面活性剤が使用される。これらの中でも塩基性第三リン酸カルシウムと直鎖アルキルフィンスルホン酸ソーダの使用が良好な分散性を得る上で好ましい。これら分散剤及び分散助剤の使用量は、その種類や用いるポリオレフィン系樹脂の種類・量、発泡剤の種類などによって異なるが、通常、水100重量部に対して、分散剤0.1〜3重量部、分散助剤0.0001〜0.1重量部であることが好ましい。
また、上記樹脂粒子の水中での分散性を良好なものにするために、通常、水100重量部に対して樹脂粒子20〜100重量部使用するのが好ましい。
樹脂粒子の水系分散物を低圧雰囲気に放出する際、流量調整、倍率バラツキ低減などの目的で2〜10mmφの開口オリフィスを通して放出することもできる。また、発泡倍率を高くする目的で、上記低圧雰囲気を飽和水蒸気で満たす場合もある。
発泡温度は、用いるポリオレフィン系樹脂の融点[Tm(℃)]、発泡剤の種類等により異なり、一概には規定できないが、概ねTm−30(℃)〜Tm+10(℃)の範囲から決定される。また、発泡圧力は、用いるポリオレフィン系樹脂の種類、発泡剤の種類、所望の発泡粒子の発泡倍率によって異なり、一概には規定できないが、概ね1〜8MPa(ゲージ圧)の範囲から決定される。
上記のようにして得たポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子は、従来から知られている成形方法により、ポリオレフィン系樹脂型内発泡成形体にすることができる。例えば、イ)発泡粒子を無機ガスで加圧処理して発泡粒子内に無機ガスを含浸させ所定の発泡粒子内圧を付与した後、金型に充填し、水蒸気で加熱融着させる方法、ロ)発泡粒子をガス圧力で圧縮して金型に充填し、発泡粒子の回復力を利用して、水蒸気で加熱融着させる方法、ハ)特に前処理することなく発泡粒子を金型に充填し、水蒸気で加熱融着させる方法、などの方法が利用し得る。
上記の成形方法の中でも、発泡粒子を無機ガスで加圧処理して発泡粒子内に無機ガスを含浸させ所定の発泡粒子内圧を付与した後、金型に充填し、水蒸気で加熱融着させる方法がより好ましい。また、予備発泡粒子内圧を0.02MPa・G以上0.12MPa・G以下とすることでポリオレフィン系樹脂型内発泡成形体を得ることが出来るが、とりわけ、予備発泡粒子内圧を0.02MPa・G以上0.07MPa・G以下とすることにより、予備発泡粒子同士の融着を緩やかにすることが出来、その結果空隙率の調整が行いやすいため好ましい。
前記無機ガスとしては、空気、窒素、酸素、ヘリウム、ネオン、アルゴン、炭酸ガスなどが使用できる。これらは単独で用いても、2種以上混合使用してもよい。これらの中でも、汎用性の高い空気、窒素が好ましい。
型内発泡成形の際に予備発泡粒子を水蒸気により加熱、融着させる。この際の水蒸気温度が低すぎると融着が不十分となり、発泡成形体としての形状を保持できない。逆に、水蒸気温度が高すぎると発泡成形体の空隙率が低くなる傾向にある。予備発泡粒子の融着を調整することによって発泡成形体に吸音性を付与させる場合、基材樹脂として用いるポリオレフィン系樹脂の融点をTm(℃)とすると、温度がTm−25(℃)〜Tm(℃)の水蒸気で成形することが好ましく、更には温度がTm−20(℃)〜Tm−5(℃)の水蒸気で成形することがより好ましい。
ポリオレフィン系樹脂発泡成形体とフィルムの積層方法については、後加工にてポリオレフィン系樹脂発泡成形体の上にフィルムを乗せて、更にその上にポリオレフィン系樹脂発泡成形体を乗せて圧着させる方法やポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子を成形する際に成形機の中にフィルムをセットして、一体成形する方法等が挙げられる。後加工にて、吸音層と中間層を積層する方法の場合、接着剤を用いて積層させても良いが、接着剤を用いる場合はフィルムを全面接着せずに、部分的に接着するなどして通気性を確保することが好ましい。
以上のようにして得られた、本発明の複合発泡成形体は、強い圧縮強度を有し、更に1000Hz〜4000Hzの周波数範囲内の全ての周波数領域において0.4以上の吸音率を有する。
次に、本発明の複合発泡成形体の製造方法を実施例および比較例を挙げて、詳細に説明する。本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
まず、特性、評価方法を述べる。
〈空隙率〉
直方体形状のポリオレフィン系樹脂発泡成形体の外形寸法より見掛け体積V(cm3)を求めた。更に、直方体形状の発泡成形体を一定量のエタノールを入れたメスシリンダー中に浸漬し、その時の増加容積V2(cm3)を測定し、次式により求めた。
空隙率(%)=(V−V2)/V×100
〈圧縮強度〉
複合発泡成形体から、中間層が中央になるように、縦50mm×横50mm×厚み25mmのテストピースを切り出し、NDZ−Z0504に準拠し、10mm/分の速度で圧縮した際の50%圧縮時の圧縮応力(MPa)。
〈吸音率〉
試料を直径29mm、厚み40mmの円筒状に切り出した後、小野測器製SR−4100を用いASTME1050に準拠して、垂直入射吸音率を測定した。複合発泡成形体については、中間層が厚み方向の中央になるように前記形状に切り出した。
(実施例1)
吸音層の基材樹脂としてMI=7/10分、融点146℃のランダムポリプロピレンを用い、セル造核剤としてタルク3000ppmを添加して押出機内で溶融混練した後、円形ダイよりストランド状に押出し、水冷後、カッターで切断し、一粒の重量が1.8mg/粒の樹脂粒子を得た。
得られた樹脂粒子100重量部(50kg)、水300重量部、塩基性第三リン酸カルシウム1.6重量部、アルキルスルフォン酸ソーダ0.03重量部を容量0.35m3の耐圧オートクレーブ中に仕込み、攪拌下、発泡剤としてイソブタンを20部添加した後、オートクレーブ内容物を昇温し、132℃の発泡温度まで加熱した。その後、イソブタンを追加圧入して2.2MPaの発泡圧力まで昇圧し、該発泡温度、発泡圧力で30分間保持した後、オートクレーブ下部のバルブを開き、4.0mmφの開口オリフィスを通して、オートクレーブ内容物を大気圧下に放出して予備発泡粒子を得た。得られたβ/(α+β)は0.6であった。得られた予備発泡粒子のその他の特性を表1に示す。
Figure 2008119981
得られた予備発泡粒子に空気加圧処理により空気を含浸させて0.04〜0.06MPa・Gの内圧を付与した後、320×320×20mmの金型内に充填し、0.20MPa・Gの成形温度の蒸気で加熱、融着させて空隙率40%の発泡成形体とした。得られた発泡成形体の特性を表1に示す。
中間層としてポリエチレン製フィルム(厚み:0.04mm)を用い、6mmのピッチで直径2.5mmの小孔を均一に開孔した。開孔率は、6.7%であった。厚み方向の中心に中間層があるように、吸音層と中間層と吸音層を積層して厚み40mmの複合発泡成形体とした。
複合発泡成形体を直径29mm、厚み40mmの円筒状に切り出した後、小野測器製SR−4100を用いASTME1050に準拠して、垂直入射吸音率を測定した。得られた垂直入射吸音率を図2に示す。1000Hz〜6000Hzの周波数範囲の全ての周波数において、0.5以上の吸音率が得られた。
(実施例2)
発泡温度を134℃とすることによりβ/(α+β)を0.4としたこと以外は実施例1と同様の方法で予備発泡粒粒子、発泡成形体、複合発泡成形体を得た。表1に特性を、図2に垂直入射吸音率を示す。
1000Hz〜6000Hzの周波数範囲の全ての周波数において、0.4以上の吸音率が得られた。
(実施例3)
基材樹脂としMI=2/10分、コモノマー成分として4−メチルペンテン5重量%含む、融点122℃の直鎖状低密度ポリエチレンを用い、発泡温度を110℃としたこと以外は実施例1と同様の方法で予備発泡粒粒子を得た。また0.10MPaGの成形温度の蒸気で加熱、融着させたこと以外は実施例1と同様の方法で発泡成形体、複合発泡成形体を得た。表1に特性を、図2に垂直入射吸音率を示す。
1000Hz〜6000Hzの周波数範囲の全ての周波数において、0.5以上の吸音率が得られた。
(比較例1)
320×320×40mmの金型を用いて成形して発泡成形体とし、フィルムを積層させなかったこと以外は実施例1と同様の方法で、予備発泡粒子と発泡成形体を得た。表1に特性を、図3に垂直入射吸音率を示す。
1000〜2000Hzと3600〜5200Hzで吸音率が0.4以上であったものの、それ以外の周波数領域においては吸音率は0.4未満であり、とりわけ2500Hzにおいては吸音率は0.3を下回っていた。
(比較例2)
中間層のフィルムは6mmのピッチで直径1.5mmの小孔を均一に開孔したもの(開孔率3.5%)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で予備発泡粒粒子、発泡成形体、複合発泡成形体を得た。表1に特性を、図3に垂直入射吸音率を示す。
周波数3000Hzで吸音率が0.9以上であったが、2000Hz以下や4200Hz以上の周波数域では、吸音率は0.4を下回った。
(比較例3)
吸音層として厚み20mmのポリウレタンフォームを用いた。中間層としてポリエチレン製フィルム(厚み:0.04mm)を用い、6mmのピッチで直径2.5mmの小孔を均一に開孔した。開孔率は、6.7%であった。厚み方向の中心に中間層があるように、吸音層と中間層と吸音層を積層して厚み40mmの複合発泡成形体とした。表1に特性を、図4に垂直入射吸音率を示す。1000Hz〜6000Hzの広い周波数範囲の全ての周波数において、0.7以上の吸音率を示したが、圧縮強度が0.01MPaと、ポリオレフィン系樹脂発泡成形体を用いたときと比べて極端に弱い。
(比較例4)
吸音層として厚み40mmのポリウレタンフォームを用い、フィルムを積層させなかった。表1に特性を、図4に垂直入射吸音率を示す。
比較例3と同様に1000Hz〜6000Hzの広い周波数範囲の全ての周波数において、0.7以上の吸音率を示したが、圧縮強度が0.01MPaと、ポリオレフィン系樹脂発泡成形体を用いたときと比べて極端に弱い。
また、吸音層としてポリウレタンフォームを用いた比較例3と比較例4を比べた結果、両方とも吸音率は高いが、フィルムを積層することによる顕著な改善効果は見られなかった。しかしながら、吸音層としてポリオレフィン系樹脂発泡成形体を用いた実施例1と比較例1と比較例2を比べた結果、開孔率5%を超えるフィルムを積層することで吸音率特性が大きく改善され、実施例1では1000Hz〜6000Hzの広い周波数範囲の全ての周波数において0.5以上の高い吸音率が得られた。ポリオレフィン系樹脂発泡成形体からなる吸音層と開孔率5%以上15%以下のフィルムを積層することで吸音性能の改善効果は明白である。
示差走査熱量測定によって得られるポリオレフィン系樹脂予備発泡粒子のDSC曲線の一例である。 実施例1〜3についてASTME1050に準拠して垂直入射吸音率を測定した結果を示したグラフである。縦軸は吸音率であり、横軸は周波数である。 比較例1〜2についてASTME1050に準拠して垂直入射吸音率を測定した結果を示したグラフである。縦軸は吸音率であり、横軸は周波数である。 比較例3〜4についてASTME1050に準拠して垂直入射吸音率を測定した結果を示したグラフである。縦軸は吸音率であり、横軸は周波数である。

Claims (4)

  1. 吸音層と中間層と吸音層が積層された複合発泡成形体であって、吸音層は空隙率10%以上50%以下のポリオレフィン系樹脂発泡成形体からなり、中間層は開孔率が5%を越えて15%以下となるように小孔が開設されたフィルムであることを特徴とする複合発泡成形体。
  2. 前記フィルムが熱可塑性樹脂からなることを特徴とする請求項1の複合発泡成形体。
  3. 前記ポリオレフィン系樹脂発泡成形体が、ポリオレフィン系予備発泡粒子を金型内で加熱して粒子相互に融着して得られることを特徴とする請求項1または2に記載の複合発泡成形体。
  4. 前記ポリオレフィン系予備発泡粒子が、示差走査熱量測定によって得られるDSC曲線に二つの融解ピークを有し、該低温側ピークの融解熱量α(J/g)、該高温側ピークの融解熱量β(J/g)としたとき、β/(α+β)が0.35以上0.75以下である請求項1〜3何れか一項に記載の複合発泡成形体。
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