JP2008114758A - 車両用フード構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐デント性及びフードの閉まり性を確保すると共に、衝突体がフードに当接した際の変形ストロークを確保することができる車両用フード構造を得る。
【解決手段】補強体28は、アウタパネル補強部34とストライカ固定板部36とをフード上下方向に繋ぐ中間支持部38を備えており、中間支持部38は、略フード上下方向に延在する上縦壁部40、下縦壁部42等と、フード上方からフード下方側への所定値以上の荷重が入力された状態で中間支持部38の変形を促進する変形促進部44と、を含んで構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、フードアウタパネルとフードインナパネルとを含んで構成された車両用フード構造に関する。
車両用フードにおいては、フードアウタパネル及びフードインナパネルがリインフォースメントによって補強されている構造がある(例えば、特許文献1参照)。このような構造として、例えば、耐デント性を確保するためにデントリインフォースが配設されると共に、フードストライカ周りの剛性を確保するためにストライカリインフォースが配設される場合がある。
この従来構造では、フードを閉める際にストライカ直上のフードアウタパネルに対して静的に押下げる力が加えられると、その力は、デントリインフォースからストライカリインフォースを介してストライカに伝達される。このため、力の伝達経路の距離が長くなってストライカへの力の伝達効率が悪くなり、フードが閉まりにくくなる。よって、利用者はフードを閉める際に大きな力を加えなければならない。また、このような力に対してフードアウタパネルが凹まないようにフードアウタパネルの剛性を上げると、衝突体がフードに当接した際の変形ストローク(変形可能なストローク)が小さくなる。
特開2002−337743公報
本発明は、上記事実を考慮して、耐デント性及びフードの閉まり性を確保すると共に、衝突体がフードに当接した際の変形ストロークを確保することができる車両用フード構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明の車両用フード構造は、エンジンルームを開閉可能に覆うフードの外板を構成するフードアウタパネルと、前記フードアウタパネルに対してフード下方側へ配置され、フードの内板を構成するフードインナパネルと、前記フードインナパネル側に配置され、車体骨格部材側へのロック用に供される係止手段と、前記フードアウタパネルと前記係止手段とを連結し、前記フードアウタパネルに沿って取り付けられて当該フードアウタパネルを補強するアウタパネル補強部と、前記フードインナパネルに取り付けられて前記係止手段が固定される係止手段固定部と、前記アウタパネル補強部と前記係止手段固定部とをフード上下方向に繋ぐ中間支持部と、を備えると共に、前記中間支持部が、略フード上下方向に延在する縦壁部と、フード上方からフード下方側への所定値以上の荷重が入力された状態で前記中間支持部の変形を促進する変形促進手段と、を含んで構成される補強体と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明の車両用フード構造によれば、アウタパネル補強部がフードアウタパネルに沿って取り付けられて当該フードアウタパネルを補強するので、フードを閉める際にフードアウタパネルに対して静的に押下げる力が加えられても、フードアウタパネルの凹みが抑えられる。また、フードアウタパネルと係止手段とを連結する補強体は、中間支持部の縦壁部が略フード上下方向に延在するので、フードを閉める際に係止手段の直上のフードアウタパネルに対して静的に押下げる力が加えられると、この力が縦壁部を介して効率良く係止手段に伝達される。さらに、フードアウタパネルと係止手段とを連結する補強体は、フード上方からフード下方側への所定値以上の荷重が入力された状態で、中間支持部の変形促進手段が中間支持部の変形を促進するので、衝突体がフード上方からフードに当接した際には、中間支持部が大きく変形して衝突時の衝突エネルギーを吸収する。
請求項2に記載する本発明の車両用フード構造は、請求項1記載の構成において、前記縦壁部は、少なくとも一部が前記係止手段に対してフード鉛直上方側の位置に配設されることを特徴とする。
請求項2に記載する本発明の車両用フード構造によれば、縦壁部は、少なくとも一部が係止手段に対してフード鉛直上方側の位置に配設されるので、フードアウタパネルから係止手段までの荷重伝達経路の距離が短くなり、フードを閉める際に係止手段の直上のフードアウタパネルに対して静的に押下げる力が加えられると、この力が、短い荷重伝達経路を介して係止手段に効率的に伝達される。
請求項3に記載する本発明の車両用フード構造は、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記中間支持部は、当該中間支持部のフード上下方向の上部及び下部に前記縦壁部を備えると共に、当該中間支持部のフード上下方向の中間部に前記変形促進手段を備え、当該変形促進手段は、屈曲部が形成されてフード上方からフード下方側への所定値以上の荷重が入力された状態で潰れる方向へ当該屈曲部を起点とした曲げ変形を促進することを特徴とする。
請求項3に記載する本発明の車両用フード構造によれば、中間支持部のフード上下方向の上部及び下部に縦壁部を備えるので、フードを閉める際に係止手段の直上のフードアウタパネルに対して静的に押下げる力が加えられると、この力は、効率良く上部の縦壁部で支持された後、中間部を経て下部の縦壁部から効率良く係止手段に伝達される。また、中間支持部のフード上下方向の中間部に備えられた変形促進手段は、屈曲部が形成されてフード上方からフード下方側への所定値以上の荷重が入力された状態で潰れる方向へ当該屈曲部を起点とした曲げ変形を促進するので、衝突体がフード上方からフードに当接した際には、中間支持部が屈曲部を起点として潰れる方向へ大きく曲げ変形して衝突時の衝突エネルギーを吸収する。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載の車両用フード構造によれば、耐デント性及びフードの閉まり性を確保すると共に、衝突体がフードに当接した際の変形ストロークを確保することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用フード構造によれば、フードを閉める際のフードアウタパネルから係止手段までの荷重伝達経路の距離が短くなることで、係止手段への荷重伝達効率を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両用フード構造によれば、フードの閉まり性をより向上させることができると共に、衝突体がフードに当接した際の変形ストロークを有効に確保することができるという優れた効果を有する。
(実施形態の構成)
本発明における車両用フード構造の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPは車両の上方向、矢印FRは車両の前方向をそれぞれ示す。また、フードの閉止状態においては、フードの上方向は車両の上方向と同じ方向とし、フードの前方向は車両の前方向と同じ方向とする。
図1に示されるように、車両前部10には、エンジンルーム12を開閉可能に覆うフード14が配設されており、閉止状態のフード14における前端部14Aのフード幅方向(車幅方向(矢印W方向)と同じ方向)の中央部に対応して、周知のフードロック機構16が配設されている。フード14は、その後端部に配設されたヒンジ18を介して車体側に取り付けられており、ヒンジ18の軸18A回りに回転移動可能となっている。また、フードロック機構16におけるロック機構部16Aは、エンジンルーム12内において車体骨格部材としてのラジエータサポートアッパ70に取り付けられている。
図2に示されるように、フード14は、フード14の外板を構成すると共に略車両前後方向に沿って延在されるフードアウタパネル20と、このフードアウタパネル20に対してフード下方側に配置されてフード14の内板を構成するフードインナパネル22と、を含んで構成されており、フードアウタパネル20の前端縁部20Aとフードインナパネル22の前端縁部22Aとは、ヘミング加工にて結合されている。なお、フードアウタパネル20及びフードインナパネル22は、いずれも金属板(例えば、鋼板、アルミニウム合金板等)をプレス成形することにより形成されている。
フードインナパネル22側におけるフード前端側(前端縁部22Aからフード後方側へ所定距離離れた位置)には、ラジエータサポートアッパ70側へのロック用に供される係止手段としてのストライカ24が配置されてフードロック機構16の一部を構成している。ストライカ24は、フードインナパネル22に貫通形成された貫通孔22Bに挿入されてフードインナパネル22に対してフード下方側に突出しており、側断面視形状が略U字形状となっている。
フードアウタパネル20とストライカ24とは、補強体28によって連結されている。図2及び図3に示されるように、補強体28は、フード前後方向に隣り合って一対配置された第1ストライカリインフォース30と第2ストライカリインフォース32とで構成されており(二部品別体構造)、これらは、いずれも金属板から形成された補強部材とされている。なお、フード前方側に配置される第1ストライカリインフォース30と、第1ストライカリインフォース30のフード後方側に配置される第2ストライカリインフォース32とにおいて、同様の構成部については、同一符号を付して以下説明する。
図2に示されるように、補強体28を構成する第1ストライカリインフォース30及び第2ストライカリインフォース32は、フードアウタパネル20に沿って這わせた状態で取り付けられてフードアウタパネル20を補強するアウタパネル補強部34と、フードインナパネル22に取り付けられてストライカ24が固定される係止手段固定部としてのストライカ固定板部36と、アウタパネル補強部34とストライカ固定板部36とをフード上下方向に繋ぐ中間支持部38と、をそれぞれ備えて構成されている。これにより、補強体28は、従来のデントリインフォースと従来のストライカリインフォースとを一体にした構造を備えている。
アウタパネル補強部34は、フードアウタパネル20にほぼ沿って延在すると共にマスチック56を介してフードアウタパネル20の下面に接合されている。なお、図3では、アウタパネル補強部34の上面にマスチック56が塗布された状態が示されている。図2に示されるように、第1ストライカリインフォース30におけるアウタパネル補強部34の前端部は、フード幅方向(図2では紙面に垂直な方向)における両側部分がフードインナパネル22へ向けて屈曲されており、さらにその先端部がフードインナパネル22との接触する位置でフード前方側へ向けて屈曲されてフードインナパネル22と面接触する接合フランジ部34Aとされている。接合フランジ部34Aは、フードインナパネル22にスポット溶接により接合されている(図3では、接合フランジ部34Aにおけるスポット溶接部の打点を「×」印で示す)。第2ストライカリインフォース32におけるアウタパネル補強部34の後端部は、フード幅方向(図2では紙面に垂直な方向)における両側部分がフード後方側へ張り出してフードインナパネル22と面接触する接合フランジ部34Bとされている。接合フランジ部34Bは、フードインナパネル22にスポット溶接により接合されている(図3では、接合フランジ部34Bにおけるスポット溶接部の打点を「×」印で示す)。
図2に示されるストライカ固定板部36に固定されるストライカ24は、その前側上端部及び後側上端部にフード幅方向でかつ互いに反対方向となる向きに屈曲された固定部24A、24Bを備えている。フード前側の固定部24Aは、第1ストライカリインフォース30におけるストライカ固定板部36のストライカ溶接部36Aに溶接され、フード後側の固定部24Bは、第2ストライカリインフォース32におけるストライカ固定板部36のストライカ溶接部36Bに溶接されている。ストライカ固定板部36におけるストライカ溶接部36A、36Bのフード幅方向の両側方部は、フードインナパネル22にスポット溶接により接合されている(図3では、ストライカ固定板部36におけるスポット溶接部の打点を「×」印で示す)。
図2に示されるように、第1ストライカリインフォース30の中間支持部38及び第2ストライカリインフォース32の中間支持部38は、互いに対向して(向かい合わせに)配置されており、中間支持部38のフード上下方向の上部において略フード上下方向に延在する上縦壁部40と、中間支持部38のフード上下方向の下部において略フード上下方向に延在する下縦壁部42と、中間支持部38のフード上下方向の中間部に設けられる変形促進手段としての変形促進部44と、を含んで構成されている。上縦壁部40及び下縦壁部42は、いずれもその一部がストライカ24に対してフード鉛直上方側の位置に配設されている。
変形促進部44は、上縦壁部40のフード上下方向における下端と下縦壁部42のフード上下方向における上端とを離間させるように、フード側断面視で略く字状に屈曲されている。換言すれば、中間支持部38は、フード上方からフード下方側への所定値以上の荷重F2(図4参照)が入力された状態で、変形促進部44が曲げ変形しやすい形状となっており、変形促進部44が潰れるように曲げ変形して上縦壁部40のフード上下方向における下端と下縦壁部42のフード上下方向における上端とを接近させる構造になっている。
より詳細には、第1ストライカリインフォース30の変形促進部44は、上縦壁部40のフード上下方向における下端からフード前方へ向けてフード下方側へ傾斜するように屈曲された屈曲部46Aと、この屈曲部46Aからフード前方へ向けてフード下方側へ傾斜するように延在する上傾斜壁部48Aと、上傾斜壁部48Aのフード前後方向における前端からフード下方へ垂下するように屈曲された屈曲部50Aと、この屈曲部50Aからフード下方へ垂下するように(略フード上下方向に)延在する縦壁部としての垂下壁部52Aと、垂下壁部52Aのフード上下方向における下端からフード後方へ向けてフード下方側へ傾斜するように屈曲された屈曲部54Aと、この屈曲部54Aからフード後方へ向けてフード下方側へ傾斜するように延在する下傾斜壁部56Aと、下傾斜壁部56Aのフード前後方向における後端から下縦壁部42へ屈曲された屈曲部58Aと、を含んで形成されている。
また、第2ストライカリインフォース32の変形促進部44は、上縦壁部40のフード上下方向における下端からフード後方へ向けてフード下方側へ傾斜するように屈曲された屈曲部46Bと、この屈曲部46Bからフード後方へ向けてフード下方側へ傾斜するように延在する上傾斜壁部48Bと、上傾斜壁部48Bのフード前後方向における後端からフード下方へ垂下するように屈曲された屈曲部50Bと、この屈曲部50Bからフード下方へ垂下するように(略フード上下方向に)延在する縦壁部としての垂下壁部52Bと、垂下壁部52Bのフード上下方向における下端からフード前方へ向けてフード下方側へ傾斜するように屈曲された屈曲部54Bと、この屈曲部54Bからフード前方へ向けてフード下方側へ傾斜するように延在する下傾斜壁部56Bと、下傾斜壁部56Bのフード前後方向における前端から下縦壁部42へ屈曲された屈曲部58Bと、を含んで形成されている。
第1ストライカリインフォース30の変形促進部44及び第2ストライカリインフォース32の変形促進部44は、互いに対向配置されて変形促進部44のフード上下方向の中央部が互いに離間する位置となるように配置されており、フード上方からフード下方側への所定値以上の荷重F2(図4参照)が入力された状態で潰れる方向へ屈曲部46A、50A、54A、58A、46B、50B、54B、58Bを起点とした中間支持部38の曲げ変形を促進するようになっている。
(実施形態の作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図2に示されるように、アウタパネル補強部34がマスチック56を介してフードアウタパネル20に沿って接合されて当該フードアウタパネル20を補強するので、フード14を閉める際にフードアウタパネル20に対して静的に押下げる押圧力F1(フード静的閉力)が加えられても、フードアウタパネル20の凹みが抑えられる。
また、利用者によって押圧力F1(フード静的閉力)が加えられた際、この押圧力F1は、フードアウタパネル20からマスチック56を介して補強体28に伝達された後、ストライカ24に伝達される。ここで、フードアウタパネル20とストライカ24とを連結する補強体28は、中間支持部38の上縦壁部40、垂下壁部52A、52B及び下縦壁部42が略フード上下方向に延在すると共に上縦壁部40の一部及び下縦壁部42の一部がストライカ24に対してフード鉛直上方側の位置に配設されるので、デントリインフォースとストライカリインフォースとを別体に備える対比構造に比べると、フードアウタパネル20からストライカ24までの押圧力F1の伝達経路(荷重伝達経路)の距離が短くなる。
このため、フード14を閉める際にストライカ24の直上のフードアウタパネル20に対して静的に押下げる押圧力F1が加えられると、この押圧力F1が上縦壁部40、垂下壁部52A、52B及び下縦壁部42を介して効率良くストライカ24に伝達される。特に、上縦壁部40が中間支持部38のフード上下方向の上部に設けられると共に下縦壁部42が中間支持部38のフード上下方向の下部に設けられているので、押圧力F1は、効率良く上縦壁部40で支持された後、中間支持部38を経て下縦壁部42から効率良くストライカ24に、(フードロックをフルロックさせるための)ロック荷重として伝達される。
これらにより、フード14をフルロックするのに必要な押圧力F1が軽減され、その結果として、フードアウタパネル20、第1ストライカリインフォース30及び第2ストライカリインフォース32の板厚を薄く設定することも可能となる。
なお、本実施形態では、補強体28は、アウタパネル補強部34がフードアウタパネル20側からの荷重を広い範囲で受けることができ、中間支持部38が前記荷重をストライカ固定板部36の狭い範囲に伝達するので、これによって、ストライカ固定板部36側ひいてはストライカ24への押圧力を高めることもできる。
また、フードアウタパネル20とストライカ24とを連結する補強体28は、中間支持部38のフード上下方向の中間部に設けられた変形促進部44に屈曲部46A、50A、54A、58A、46B、50B、54B、58Bが形成されており、フード上方からフード下方側への所定値以上の荷重F2(図4参照)が入力された状態で、中間支持部38の変形促進部44が潰れる方向へ屈曲部46A、50A、54A、58A、46B、50B、54B、58Bを起点とした中間支持部38の曲げ変形を促進するので、図4に示されるように、衝突体60がフード上方からフード14に当接した際には、中間支持部38が屈曲部46A、50A、54A、58A、46B、50B、54B、58Bを起点として潰れる方向へ(折れモードで)大きく曲げ変形して衝突時の衝突エネルギーを吸収する。なお、中間支持部38が変形した後は、場合によっては、上縦壁部40及び下縦壁部42が変形(倒れ込み変形や軸圧縮変形等)することになる。
以上説明したように、本実施形態の車両用フード構造によれば、耐デント性及びフード14の閉まり性を確保すると共に、衝突体60がフード14に当接した際の変形ストロークを有効に確保することができる。
(実施形態の補足説明)
なお、上記実施形態では、図2等に示されるように、変形促進手段が変形促進部44とされているが、変形促進手段は、例えば、フード側断面視でく字状(上記実施形態の変形促進部44にて垂下壁部52A、52Bが形成されずに上傾斜壁部48A、48Bと下傾斜壁部56A、56Bとが短絡された形状)に屈曲形成された変形促進部、フード下方側への所定値以上の荷重が入力された状態で軸圧縮変形する蛇腹状の変形促進部、及び、薄肉化されて又はスリット等の貫通孔が貫通形成されて座屈のきっかけとなる脆弱部等のような他の変形促進手段としてもよい。
また、上記実施形態では、フードインナパネル22側にラジエータサポートアッパ70側へのロック用に供されるストライカ24が配置されているが、例えば、ラジエータサポートアッパ(車体骨格部材)側にストライカが配置されると共にフードのフードインナパネル側に当該ストライカと係止可能とされてラジエータサポートアッパ(車体骨格部材)側へのロック用に供される係止手段としてのロック機構部が配置される構成としてもよい。
さらに、上記実施形態では、補強体28は、フード前後方向に並設された一対の補強部材とされる第1ストライカリインフォース30と第2ストライカリインフォース32とで構成されているが、補強体は、一部材又は一ユニットで構成されてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、上縦壁部40及び下縦壁部42は、いずれもその一部がストライカ24に対してフード鉛直上方側の位置に配設されており、このような構成がより好ましいが、縦壁部は、例えば、係止手段に対してフード鉛直上方側の位置から若干ずれた位置に配設されてもよい。
本発明の実施形態に係る車両用フード構造が適用された車両前部を示す平面図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明の実施形態に係る車両用フード構造の補強体を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用フード構造に衝突体が衝突した状態を車両前後方向に切断した断面で示す縦断面図である。
符号の説明
12 エンジンルーム
14 フード
20 フードアウタパネル
22 フードインナパネル
24 ストライカ(係止手段)
28 補強体
34 アウタパネル補強部
36 ストライカ固定板部(係止手段固定部)
38 中間支持部
40 上縦壁部(縦壁部)
42 下縦壁部(縦壁部)
44 変形促進部(変形促進手段)
46A 屈曲部
46B 屈曲部
50A 屈曲部
50B 屈曲部
52A 垂下壁部(縦壁部)
52B 垂下壁部(縦壁部)
54A 屈曲部
54B 屈曲部
58A 屈曲部
58B 屈曲部
70 ラジエータサポートアッパ(車体骨格部材)

Claims (3)

  1. エンジンルームを開閉可能に覆うフードの外板を構成するフードアウタパネルと、
    前記フードアウタパネルに対してフード下方側へ配置され、フードの内板を構成するフードインナパネルと、
    前記フードインナパネル側に配置され、車体骨格部材側へのロック用に供される係止手段と、
    前記フードアウタパネルと前記係止手段とを連結し、前記フードアウタパネルに沿って取り付けられて当該フードアウタパネルを補強するアウタパネル補強部と、前記フードインナパネルに取り付けられて前記係止手段が固定される係止手段固定部と、前記アウタパネル補強部と前記係止手段固定部とをフード上下方向に繋ぐ中間支持部と、を備えると共に、前記中間支持部が、略フード上下方向に延在する縦壁部と、フード上方からフード下方側への所定値以上の荷重が入力された状態で前記中間支持部の変形を促進する変形促進手段と、を含んで構成される補強体と、
    を有することを特徴とする車両用フード構造。
  2. 前記縦壁部は、少なくとも一部が前記係止手段に対してフード鉛直上方側の位置に配設されることを特徴とする請求項1記載の車両用フード構造。
  3. 前記中間支持部は、当該中間支持部のフード上下方向の上部及び下部に前記縦壁部を備えると共に、当該中間支持部のフード上下方向の中間部に前記変形促進手段を備え、当該変形促進手段は、屈曲部が形成されてフード上方からフード下方側への所定値以上の荷重が入力された状態で潰れる方向へ当該屈曲部を起点とした曲げ変形を促進することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用フード構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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