JP2008103496A - 研磨方法および研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ウェハの研磨に必要なスラリ供給量を減少させることができると共に、ウェハ 面内の場所毎に調整することができるCMP装置を提供する。
【解決手段】 研磨パッド5、前記研磨パッド5表面に研磨剤を供給する供給口7、研磨される部材2を装着して前記研磨パッド5に押し付けるための研磨ヘッド1、及び、前記研磨パッド表面に研磨領域を部分的に形成する研磨領域形成手段を設けたCMP装置が得られる。研磨領域形成手段は、研磨剤の供給口とは別に設けられたエア供給ユニットであっても良いし、研磨剤の供給口を移動させる手段であっても良い。また、研磨パッド自体を傾斜させる機構によって、研磨領域形成手段を構成しても良い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体ウェハを研磨する研磨方法及びその装置に関する。
従来、この種の研磨方法及び装置は、半導体ウェハを研磨剤により研磨する化学機械研 磨(Chemical Mechanical Polishing、以下、CMPと略称する)に用いられており、特に、層間絶縁膜表面を平滑化するのに使用されている。この種の研磨方法及び研磨装置の一例として、特許文献1に上げられたものがある。
特許文献1に記載されているように、半導体ウェハを化学機械研磨(CMP)する研磨装置は、研磨テーブル、当該研磨テーブルに貼付され、表面に研磨剤のスラリが供給されている研磨パッド、及び、半導体ウェハを装着した研磨ヘッドを備え、研磨ヘッドに装着された半導体ウェハを研磨パッドに押し付けた状態で、研磨剤を供給し、研磨テーブルを研磨パッドと共に研磨ヘッドを回転させることによって、半導体ウェハの研磨を行っている。
また、特許文献1は、研磨剤の流失を少なくして、ランニングコストを低減するために、研磨テーブル周辺に、気体吹き付けノズルを複数配置し、当該ノズルから気体を吹き付けながら、半導体ウェハを研磨することを提案している。この構成では、研磨テーブルの外側から気体を吹き付けることによって、研磨パッド上の研磨剤、即ち、スラリの分布を半導体ウェハの中央部において多くすることができる。この結果、研磨剤が供給されにくい半導体ウェハの中央部にも、研磨剤を供給することができると共に、研磨剤が研磨テーブル外へ流失するのを少なくすることができる。
特開平9−109019号公報
上記したように、特許文献1は、研磨テーブル周辺から気体を吹き付け、研磨テーブルに貼付された研磨パッド上のスラリ分布を調整し、半導体ウェハ中央部における研磨を均一に行うことができる。しかしながら、特許文献1のように、研磨テーブル周辺の複数個所から気体を吹き付けた場合、研磨パッドの周辺部に、スラリに気体を吹き付けた部分と、気体を吹き付けない部分とが生じ、両者の間に、スラリの不均一が生じる。この結果、特許文献1は、半導体ウェハ中央部における均一性を改善できるに留まる。また、特許文献1は、スラリを研磨パッド周辺から内側に吹き戻しているだけであるため、吹き戻されたスラリが過剰となり、この過剰スラリの存在が、研磨の均一性と、コスト低下の両立を妨げる一因となっている。
本発明の一技術的課題は、部材、例えば、ウェハの研磨に必要な研磨剤であるスラリを必要最小限として、ランニングコストを低減できる研磨方法及び装置を提供することができる。
また、本発明のもう一つの技術的課題は、研磨剤のスラリを均一に供給できるため、研磨量の変動を全ての部材、例えば、ウェハ面内で最小限に抑制できる研磨方法及び装置を提供することにある。
本発明によれば、研磨パッド表面に研磨剤を供給しながら、研磨ヘッドに装着された部材を前記研磨パッドに押し付けて化学機械研磨する方法において、前記研磨パッド表面の一部に、前記研磨剤を供給する研磨領域を形成しながら、前記部材を研磨することを特徴とする研磨方法が得られる。
本発明によれば、前記研磨方法において、前記研磨パッド表面を区画して、研磨領域を形成する研磨領域形成手段を設け、当該研磨領域形成手段により前記研磨パッド表面の一部に前記研磨領域を形成、区画した状態で、前記研磨領域に前記研磨剤を供給しながら前記部材を研磨することを特徴とする研磨方法が得られる。
本発明によれば、前記研磨方法において、前記研磨領域形成手段は、前記研磨パッド表面にエアを吹き付けることによって前記研磨パッド表面の一部に区画された前記研磨領域を形成するエア供給ユニットであり、当該エア供給ユニットにより、前記研磨パッド表面の一部に前記研磨領域を区画、形成した状態で、前記研磨領域に前記研磨剤を供給し、前記部材を研磨することを特徴とする研磨方法が得られる。
本発明によれば、前記研磨方法において、前記研磨剤の供給側を高くし、前記研磨領域側を低くするように前記研磨パッドを傾斜させることによって、前記研磨パッドの一部に前記研磨領域を形成することを特徴とする研磨方法が得られる。
本発明によれば、前記研磨方法において、前記研磨剤を前記研磨パッドの中心位置から偏移した位置に供給することにより、前記研磨パッドの一部に前記研磨領域を形成することを特徴とする研磨方法が得られる。
本発明によれば、前記研磨方法において、前記研磨剤を前記研磨パッドの中心位置に供給する一方、前記研磨領域に隣接した位置に、前記エア供給ユニットを配置したことを特徴とする研磨方法が得られる。
本発明によれば、前記いずれか一つの研磨方法において、前記部材は半導体ウェハであることを特徴とする研磨方法が得られる。
本発明によれば、研磨パッドと、前記研磨パッド表面に研磨剤を供給する供給口を備えた研磨剤供給手段と、研磨される部材を装着して前記研磨パッドに押し付けるための研磨ヘッドと、前記研磨パッド表面の一部に研磨領域を形成する研磨領域形成手段を備えていることを特徴とする研磨装置が得られる。
本発明によれば、前記研磨装置において、更に、前記研磨領域形成手段は、エア吹出口を備えたエア供給ユニットを有していることを特徴とする研磨装置が得られる。
本発明によれば、前記研磨装置において、前記エア供給ユニットは、円弧形状のエア吹出口支持部材を有していることを特徴とする研磨装置が得られる。
本発明によれば、前記研磨装置において、前記エア吹出口は、前記エア吹出口支持部材の前記研磨パッド側に、一つ又は複数備えられていることを特徴とする研磨装置が得られる。
本発明によれば、前記研磨装置において、前記エア吹出口支持部材は、前記研磨パッドの回転方向に対して、上流側に突出した形状の円弧形状を備えていることを特徴とする研磨装置が得られる。
本発明によれば、前記いずれか一つの研磨装置において、前記エア供給ユニットの円弧形状は、前記研磨される部材の半径よりも大きい半径を有していることを特徴とする研磨装置が得られる。
本発明によれば、前記研磨装置において、前記研磨領域形成手段は、前記研磨剤供給手段の供給口に対して、前記研磨パッドの前記研磨領域を傾斜させる機構であることを特徴とする研磨装置が得られる。
本発明によれば、前記研磨装置において、前記研磨領域形成手段は、前記研磨剤供給手段の供給口を前記研磨パッドの中心位置から偏移させる手段であることを特徴とする研磨装置が得られる。
本発明によれば、前記いずれか一つの研磨装置において、前記エア吹出口から吐出されるエア流量を前記研磨パッドの回転数に対応して調整する制御部を備えていることを特徴とする研磨装置が得られる。
本発明によれば、前記いずれか一つの研磨装置において、前記研磨される部材は半導体ウェハであることを特徴とする研磨装置が得られる。
本発明では、研磨パッド表面の一部に、研磨剤を供給する研磨領域を形成することによって、研磨パッドの全領域に研磨剤を供給する場合に比べて大幅な研磨剤の節約が可能である。具体的に言えば、本発明では、研磨に寄与しない研磨パッド領域には、研磨剤としてのスラリが流入しないように、スラリ供給口からスラリが滴下された直後の研磨パッド中央部で、不要スラリを研磨パッドの有効エリアに吹き飛ばすことにより、スラリ供給量の低減を可能にすることができる。
更に、本発明によれば、研磨パッド上の研磨領域付近にエア供給口を設けることにより、研磨領域に区画を設け、ウェハの研磨に必要なスラリ流量をウェハ面内の場所毎に調整することが可能となる。また、本発明では、使用するスラリ量を抑制することにより、コストダウンを図ることが可能となる。
まず、本発明の実施形態に係る研磨装置を説明する前に、本発明を適用できる研磨装置について図11及び図12を参照して説明しておく。図12において、斜線部はスラリ供給エリアを示している。
図11及び図12を参照すると、ウェハ研磨装置50は、研磨される部材である半導体ウェハ2を装着するための研磨ヘッド1と、研磨剤のスラリを供給するスラリ供給口(即ち、ノズル)7と、回転するポリウレタン製の研磨パッド5と、研磨パッド5表面を研削するためのドレッサ8(図12)とを備えている。ドレッサ8には、ダイヤモンド砥石が固着されている。
研磨ヘッド1は、ポリフェニレンスルフィド(Polphenylene Sulfide、以下PPSと略称)あるいはポリエーテルエーテルケトン(Polyetheretherketone以下、PEEKと略称)製のリテーナリング3、ネオプレンゴム製のメンブレン4、及び高分子材製の周辺加圧部6によって構成されている。
このウェハ研磨装置50において、研磨ヘッド1は研磨パッド5上で半導体ウェハ2の処理を行う。この際、スラリ供給口7より滴下された研磨剤のスラリは、研磨パッド5の回転運動によって均一な状態で研磨パッド5の表面上を拡散する。
したがって、研磨の均一性は研磨ヘッド1の内部圧力バランスにより調整せざるを得ない状況にある。
また、ウェハ研磨装置50における研磨の均一性はウェハ2周辺部で変動し易いが、研磨ヘッド5内の周辺加圧部による荷重調整のみで対応せざるを得ず、調整が不十分となる場合が生じる。
一方、ウェハ研磨装置50において使用する研磨剤としてのスラリは、研磨パッド5全面に散布されるため、実際の研磨に使用されるスラリは供給量の約1/4となる。その他の約3/4のスラリは研磨パッド5端から装置廃液口へ流失し、廃棄処分となる。
更に詳しく言えば、研磨パッド5が回転運動した際、中心軸から半径方向に離れるほど円運動による円周方向の速さが大きくなり、研磨パッド5の中心軸上では、実質的に速さが0となる。スラリ分布が均一の場合、研磨レートは、研磨パッド5の相対的な速さに比例し、研磨パッド5の回転の中心軸付近の研磨レートは「0」となるので、研磨パッド5の中心を避けた半径上で研磨を行う必要がある。このため、研磨パッド5の直径を研磨ヘッド1よりも大きくすること、例えば、2倍にしている。その結果、研磨パッド5上において、実際に、ウェハ2の処理に使用されるエリアは25%程度である。
しかし、上述したように、実際に使用される25%の処理エリア以外の75%のエリアにもスラリが供給され、これらのエリアのスラリはそのまま廃棄されている。このため、研磨剤であるスラリが無駄に消費されているのが、この種のウェハ研磨装置50の実情である。
本発明は、上記した実情を考慮して成されたものであり、以下、本発明の実施の形態に係る研磨装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るウェハ研磨装置を化学機械研磨(CMP)装置として使用した場合における断面図である。図2は図1のCMP装置における研磨ヘッドを中心とした上面図である。図3は図2のCMP装置におけるエア供給ユニットを中心とした側面図、図4は図2で示したエア供給ユニットの平面図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態によるCMP装置は、研磨パッド5と、研磨パッド5表面に研磨剤を供給するスラリ供給口7を備えた研磨剤供給手段と、研磨される部材として半導体ウェハ2を装着して研磨パッド5に押し付けるための研磨ヘッド1と、研磨パッド5表面の一部に研磨領域を形成する研磨領域形成手段を備えている。
さらに、研磨領域形成手段は、研磨パッド5上に研磨領域を区画、形成するエア吹出口11(図3、図4)を備えたエア供給ユニット10aを有している点で、図11及び図12に示した研磨装置50とは相違している。
図示された研磨ヘッド1は、ポリフェニレンスルフィド(Polphenylene Sulfide、以下PPSと略称)あるいはポリエーテルエーテルケトン(Polyetheretherketone以下、PEEKと略称)製のリテーナリング3、ネオプレンゴム製のメンブレン4、及び、高分子材製の周辺加圧部6で構成されている。
ダイヤモンド砥粒が固着されたドレッサ8で表面を切削されたポリウレタン製である研磨パッド5の中央部には、研磨剤供給手段としてのスラリ供給口7から300ml/minのスラリが吐出され、研磨パッド5が一定方向に回転速度30min−1で自転することで、吐出されたスラリは研磨パッド5上の全面に供給される。半導体ウェハ2がフェイスダウン状態でセットされた研磨ヘッド1は、回転速度29min−1での自転並びに研磨パッド5における半径の範囲で揺動しながら研磨パッド5に70Nの機械的な力(以下、F1圧力と総称:圧力に換算して991Paに相当)で押し付けられ、さらに、半導体ウェハ2は研磨ヘッド1内のメンブレン4で隔離された気室14に供給される高圧エアによって50Nで加圧(以下、F2圧力と総称:圧力に換算して708Paに相当)される。この状態で研磨加工された半導体ウェハ2は、事前に決められた一定時間後に洗浄して回収され、次の半導体ウェハ2が同様に研磨される。
図2に示された例では、研磨パッド5が反時計方向に回転し、且つ、研磨ヘッド1も同様に反時計方向に回転しているものとする。この場合、エア供給ユニット10aは、研磨ヘッド1の一方の側に配置されている。この例では、エア供給ユニット10aは反時計回りに回転している研磨パッド5のスラリが研磨ヘッド1に入り込む側、即ち、研磨ヘッド1の上流側に、配置されている。エア供給ユニット10aは、研磨パッド5上の一部分に研磨領域を形成し区画する研磨領域形成手段としての機能を有すると共に、半導体ウェハ2の研磨レートが面内で均一となるように半導体ウェハ2へ供給されるスラリ分布を調整する機能をも備えている。
ここで、研磨ヘッド1が反時計方向に自転しても、スラリ量は研磨ヘッド1に装着された半導体ウェハ2の周囲側が多くなる傾向がある。しかしながら、本発明のように、複数のエア吹出口11を備えたエア供給ユニット10aを設けられ、各エア吹出口11からのエア流量を調整することによって、例えば、中心部が多く周囲側を少なくなるようにスラリ分布を調整することができる。例えば、エア吹出口11にそれぞれエアバルブを設け、各エアバルブからのエア流量を調整することによって、スラリ分布を制御することができる。この構成では、半導体ウェハ2面内の研磨レートを分析しておき、研磨レートが高い部分には、スラリ供給量が低下するように、エア供給口11からのエアにより、不要なスラリを吹き飛ばして、研磨ヘッド1内の半導体ウェハ2に供給されるスラリを調整できる。
図3及び4を参照して、より具体的に説明すると、エア供給ユニット10aは、直径2〜5mmの複数のエア吹出口11を規定するエア吹出口支持部材を備えている。図示されたエア吹出口支持部材である固定基板は、図4に示すように、円弧形状を備え、内側のサイズX1、外側のサイズX2で、角度θ1の円弧を形成している。図示された固定基板は、θ1=100〜160°、X1=190〜200mm、X2=210〜220mm程度である。
但し、このサイズは、研磨ヘッド1のサイズで変動するものである。
図示されたCMP装置における研磨レートは、半導体ウェハ2が研磨パッド5に押し付けられるF2圧力に比例するが、研磨レートの面内均一性は半導体ウェハ2のエッジ部で悪化する傾向にあるため、図1に示す周辺加圧部6による高圧エアの力を50±5N程度の範囲(以下、F3圧力と総称:708±70Paに相当)で調整して、所望の面内プロファイルとなるようにしている。
さらに、この構成により、図2の矢印に示すように、エア流量をエア吹出口11毎に、調整することで半導体ウェハ2に供給されるスラリ流量を半導体ウェハ2面内の場所毎に最適化できるため、研磨レートの面内均一性のさらなる向上が可能となる。
実際に、均一な研磨を実現するためには、エア供給ユニット10aと研磨ヘッド1との間の距離は10mm以下にする必要がある。これは、10mm以上離すと、エア吹出口11で吹き飛ばしたスラリが研磨パッド5上で再供給されて、均一性向上効果が無くなるためである。
また、エア吹出口11からのエア流量は、研磨パッド5の回転数に同期させる必要がある。このため、図3では、エア吹出口11に設けられたエアバルブ制御部9で研磨パッド5の回転数を検知し、その結果に基づいてエア吹出口11のエアバルブを制御している。
図5は本発明の第2の実施の形態によるCMP装置におけるエア供給ユニット10bを中心とした上面図であり、斜線部はスラリ供給エリアを示している。
図5に示すように、研磨パッド5上において、スラリ供給口7の近傍部にエア供給ユニット10bが配置されている。ここで、エア供給ユニット10bの半円開口側を研磨ヘッド1側に合せて設置することにより、研磨パッド5へ供給されるスラリ量を調整することができる。
図6は、本発明の図5で示したCMP装置における研磨ヘッドを中心とした側面図、図7は図6のエア供給ユニット10bの平面図である。図6に示すように、エア供給ユニット10bのエア吹出口12からエアを吹き出すと、研磨パッド5上で研磨領域を形成した際に、研磨領域以外にスラリが流入しないエリアを作り出すことができるため、そのエリアの分だけ図2に示すものと同様にスラリ量を減らすことができる。
図7に示すように、エア供給ユニット10bは、半円形形状の単一のエア吹出口12を備え、エア吹出口12の幅X5は、2〜5mmである。当該エア吹出口12を規定する固定基板は、50〜60mmの内径X3、70〜80mmの外径X4を有している。
以上説明したように、本発明の第1及び第2の実施の形態においては、研磨パッド5上にエア供給ユニット10a、10bとしてエア吹出口支持部材を設けることにより、研磨パッド5上の一部分に研磨領域を形成し区画でき、ウェハ2の研磨に必要なスラリ流量をウェハ面内の場所毎に調整することが可能となる。
実際、ウェハ面内プロファイルから研磨レートを下げるべき場所を特定し、その場所におけるスラリを吹き飛ばして流量制限することでプロファイルが改善できるため、従来±10%であった均一性を±5%まで向上させることができ、研磨量変動が大きな半導体ウェハエッジ部においても、研磨量コントロールが可能となる。
図8は本発明の第3の実施の形態によるエア供給ユニット10cの平面図である。図8を参照すると、エア供給ユニット10cをなすエア吹出口支持部材は、多口タイプのエア吹出口13を備えている。この例においては、エア吹出口13の固定基板のサイズは、同様に、内径X6=50〜60mm、外径X7=70〜80mm程度の半円形である。エア吹出口13からエアを吹き出すと研磨パッド5上で、研磨パッド5上の一部分に研磨領域を区画・形成するとともに、スラリが流入しないエリアを作り出すことができるため、そのエリアの分だけ図5に示すものと同様にスラリ量を減らすことができる。
この実施の形態においても他の実施の形態と同様な効果が得られる。
図9は、本発明の第4の実施の形態によるCMP装置の研磨ヘッド1を中心とした上面図である。図9において、斜線部は、スラリ供給エリアを示している。前述した実施の形態では、スラリ量を低減させるために、スラリ供給口7以外に、エア吹出口を備えたエア供給ユニットを設けた例を説明した。しかしながら、図9に示すように、スラリ供給口7の位置を研磨パッド5中心から研磨寄与エリア側へ偏移させることによっても、図9に示すように、研磨パッド5上に、斜線部で示すスラリ供給エリアを部分的に区画・形成することができる。この実施の形態では、反時計方向に回転する研磨パッド5の上流側に、スラリ供給口7が偏移されている。このことからも明らかな通り、スラリの供給口を移動する機構は、研磨パッド5上の一部分に研磨領域を形成する手段、即ち、研磨領域形成手段として機能している。この例の場合、稼動範囲はX8=30〜40mm程度であるが、研磨パッド5の回転数によって調整する必要がある。
図10は本発明の第5の実施の形態として研磨ヘッドを中心とした断面図である。図10に示すように、研磨パッド5を半導体ウェハ2側へ傾けても同様の効果を得ることができる。但し、研磨パッド5を過剰に傾けると研磨パッド5の自転制御が困難となるため、傾きはθ2=5〜10°程度にとどめる必要がある。
ここで、研磨パッド5を傾ける機構は、研磨パッド5上の一部分に研磨領域を形成する研磨領域形成手段として働く。
以上説明したように、本発明の実施の形態においては、半導体製造プロセスのCMP工程における均一性を向上させることができるため、良品チップの取得領域を拡大できる。
また、本発明の実施の形態においては、使用するスラリ量を抑制することにより、コストダウンを図ることが可能となる。
以上説明したように、本発明に係る研磨方法および装置は、半導体ウェハの研磨に適用できるだけでなく、ガラス、セラミック等、各種基板の研磨にも適用できる。
本発明の第1の実施の形態による化学機械研磨(CMP)装置の断面図である。 図1のCMP装置における研磨ヘッドを中心とした上面図である。 図2のCMP装置におけるエア供給ユニットを中心とした側面図である。 図2で示したエア供給ユニットの平面図である。 図5は本発明の第2の実施の形態によるCMP装置におけるエア供給ユニットを中心とした上面図である。 図6は図5で示したCMP装置における研磨ヘッドを中心とした側面図である。 図7は図6のエア供給ユニットの平面図である。 図8は本発明の第3の実施の形態によるエア供給ユニットの平面図である。 本発明の第4の実施の形態によるCMP装置の研磨ヘッドを中心とした上面図である。 本発明の第5の実施の形態として研磨ヘッドを中心とした断面図である。 従来のウェハ研磨装置の概略を示す断面図である。 図11のウェハ研磨装置の概略を示す上面図である。
符号の説明
1 研磨ヘッド
2 ウェハ
3 リテーナリング
4 メンブレン
5 研磨パッド
6 周辺加圧部
7 スラリ供給口
8 ドレッサ
9 エアバルブ制御部
10a,10b,10c エア供給ユニット
11,12,13 エア吹出口
14 気室
20,50 化学機械研磨(CMP)装置

Claims (17)

  1. 研磨パッド表面に研磨剤を供給しながら、研磨ヘッドに装着された部材を前記研磨パッドに押し付けて化学機械研磨する方法において、
    前記研磨パッド表面の一部に、前記研磨剤を供給する研磨領域を形成しながら、前記部材を研磨することを特徴とする研磨方法。
  2. 請求項1に記載の研磨方法において、前記研磨パッド表面を区画して、研磨領域を形成する研磨領域形成手段を設け、当該研磨領域形成手段により前記研磨パッド表面の一部に前記研磨領域を形成、区画した状態で、前記研磨領域に前記研磨剤を供給しながら前記部材を研磨することを特徴とする研磨方法。
  3. 請求項2に記載の研磨方法において、前記研磨領域形成手段は、前記研磨パッド表面にエアを吹き付けることによって前記研磨パッド表面の一部に区画された前記研磨領域を形成するエア供給ユニットであり、当該エア供給ユニットにより、前記研磨パッド表面の一部に前記研磨領域を区画、形成した状態で、前記研磨領域に前記研磨剤を供給し、前記部材を研磨することを特徴とする研磨方法。
  4. 請求項1に記載の研磨方法において、前記研磨剤の供給側を高くし、前記研磨領域側を低くするように前記研磨パッドを傾斜させることによって、前記研磨パッドの一部に前記研磨領域を形成することを特徴とする研磨方法。
  5. 請求項1に記載の研磨方法において、前記研磨剤を前記研磨パッドの中心位置から偏移した位置に供給することにより、前記研磨パッドの一部に前記研磨領域を形成することを特徴とする研磨方法。
  6. 請求項3に記載の研磨方法において、前記研磨剤を前記研磨パッドの中心位置に供給する一方、前記研磨領域に隣接した位置に、前記エア供給ユニットを配置したことを特徴とする研磨方法。
  7. 請求項1乃至6の内のいずれか一つに記載の研磨方法において、前記部材は半導体ウェハであることを特徴とする研磨方法。
  8. 研磨パッドと、前記研磨パッド表面に研磨剤を供給する供給口を備えた研磨剤供給手段と、研磨される部材を装着して前記研磨パッドに押し付けるための研磨ヘッドと、前記研磨パッド表面の一部に研磨領域を形成する研磨領域形成手段を備えていることを特徴とする研磨装置。
  9. 請求項8に記載の研磨装置において、更に、前記研磨領域形成手段は、エア吹出口を備えたエア供給ユニットを有していることを特徴とする研磨装置。
  10. 請求項9に記載の研磨装置において、前記エア供給ユニットは、円弧形状のエア吹出口支持部材を有していることを特徴とする研磨装置。
  11. 請求項10に記載の研磨装置において、前記エア吹出口は、前記エア吹出口支持部材の前記研磨パッド側に、一つ又は複数備えられていることを特徴とする研磨装置。
  12. 請求項11記載の研磨装置において、前記エア吹出口支持部材は、前記研磨パッドの回転方向に対して、上流側に突出した形状の円弧形状を備えていることを特徴とする研磨装置。
  13. 請求項10乃至12の内のいずれか一つに記載の研磨装置において、前記エア供給ユニットの円弧形状は、前記研磨される部材の半径よりも大きい半径を有していることを特徴とする研磨装置。
  14. 請求項8記載の研磨装置において、前記研磨領域形成手段は、前記研磨剤供給手段の供給口に対して、前記研磨パッドの前記研磨領域を傾斜させる機構であることを特徴とする研磨装置。
  15. 請求項8記載の研磨装置において、前記研磨領域形成手段は、前記研磨剤供給手段の供給口を前記研磨パッドの中心位置から偏移させる手段であることを特徴とする研磨装置。
  16. 請求項9乃至13の内のいずれか一つに記載の研磨装置において、前記エア吹出口から吐出されるエア流量を前記研磨パッドの回転数に対応して調整する制御部を備えていることを特徴とする研磨装置。
  17. 請求項8乃至16の内のいずれか一つに記載の研磨装置において、前記研磨される部材は半導体ウェハであることを特徴とする研磨装置。
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