JP2008045357A - アシスト付ドアクローザ - Google Patents

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健二 小川
Shinichi Kamoya
真一 加茂谷
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Abstract

【課題】扉を開放させようとする助勢力を付与し、且つ扉開放操作を止めた場合には即座に助勢力の印加を停止できるアシスト付ドアクローザを提供する。
【解決手段】ドアクローザ本体11に設けられる駆動軸13に固定された太陽歯車と、扉17に固定され太陽歯車の外周に沿う曲溝を有する固定プレートと、曲溝を貫通した移動軸の一端に支持され太陽歯車に噛合する遊星歯車と、遊星歯車の移動に伴って移動するプッシャーと、プッシャーの移動を感知してオン・オフ信号を送出する感知手段と、駆動軸13の端部に設けられ感知手段のオン信号によって連結状態となる電磁クラッチと、固定プレートに固定され感知手段のオン信号によって駆動され電磁クラッチを介して駆動軸13へ助勢回転力を印加するモータとを設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、扉を閉扉方向に付勢して基本動作するドアクローザに関し、特に、開扉操作力に助勢力を付与可能とした改良技術に関し、例えば病院や介護施設などでの力の弱い(小さい)者によって開扉操作される扉に用いて好適なアシスト付ドアクローザである。
ドアの自動開閉に関しては自動ドアが普及しているが、かかる自動ドアは不特定多数の人が通ることを前提としているため、住宅の玄関のように家人のみが通ることを基本的前提としているものには適さない。高齢化社会が加速度的に進む中、住宅の玄関のドアを自動開閉させるようにして玄関のドアの利便性を向上させることが強く望まれている。この点を考慮した先行技術としては特許文献1に開示されたドア自動開閉装置がある。
このドア自動開閉装置は、携帯用送信キーを手に持ってON操作すると、当該送信キーからキーコード情報が発信され、コントローラに設けられた受信機によって受信される。そして、予め記憶されたキーコードとの照合がなされ、一致した場合には解錠動作が行われ、さらにラッチ機構の解除動作が行われる。ラッチ解除後、アクチュエータのモータが正転駆動されることによりドアが所定開度になるまで自動開放される。この状態が所定時間保持されるので、その間に屋内に入ればよい。その後、アクチュエータのモータが逆転駆動されることにより、ドアクローザによってドアが閉止される。
ところが、このドア自動開閉装置は、携帯用送信キーを手に持ってON操作しなければならず、大きな荷物や重たい荷物等を持っていて手がふさがっている場合には玄関を通過することはできない。そこで、特許文献2には、スマートキーの採用により、扉に近づくことで、解錠がなされるとともに、ドアクローザの閉鎖方向の付勢力に抗して、扉開放手段が扉を所定角度開放させる住宅用ドア自動開閉システムが提案されている。また、特許文献2には、扉を30mm〜300mm開放させる。把手を無くし、その開放隙間を手掛けとするドア装置が提案されている。
特開平1−192979号公報 特開2003−74256号公報 特開2006−104814号公報
しかしながら、上記した従来の技術によるドア自動開閉装置、住宅用ドア自動開閉システム、及びドア装置は、ドアの自動開放を可能にして、すなわち閉鎖状態のドアをやや開放させて、ドアの開放初期動作を軽減させるよう利便性を向上させているものの、開放方向へ扉が開き過ぎると、扉開放方向側(扉の反対側)に居る人に衝突する虞もあり、安全性の低下が危惧された。このため、開放する扉の向こう側に人が居た場合には、扉の開放が即座に停止できる機能を備えることが重要となる。これに対し、安全性を確保するために開放途中の扉を強制的に止めてしまえば操作性が著しく低下する。特に、扉が重たい場合などでは、途中から自力で開放しなくてはならない。その一方で、病院や介護施設など、重たい扉であっても、自分の通過可能な開放幅が確保されるまで扉を容易に開放したい要請もある。このためには、扉の開放を行おうとする者に対して、扉の重さを感じさせないように、開放方向への助勢力を付与させる必要があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、ドアクローザの閉鎖方向の付勢力に抗して扉を開放させようとする助勢力を付与し、且つ扉開放操作を止めた場合には即座に助勢力の印加を停止して扉開放方向側での衝突を防止できるアシスト付ドアクローザを提供し、もって、利便性と安全性の向上を同時に図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のアシスト付ドアクローザは、扉17に固定されるドアクローザ本体11と、該ドアクローザ本体11に設けられ閉扉駆動力である一方向の回転付勢力が付与された駆動軸13と、一端が該駆動軸13に固定されるとともに他端が扉枠31に回動自在に固定され中間に回り対偶を有した複数のアーム35a,35bからなるリンク15と、を備えたアシスト付ドアクローザ100であって、
前記駆動軸13に固定された太陽歯車41と、
前記太陽歯車41に噛合するし、該太陽歯車41の外周に沿って移動可能な遊星歯車49と、
前記遊星歯車49に連結され前記遊星歯車49の移動に伴って移動するプッシャー51と、
前記太陽歯車41の他方向の回転に伴う該プッシャー51の移動を感知してオン信号を送出する一方、前記太陽歯車41の一方向の回転に伴う該プッシャー51の移動を感知してオフ信号を送出する感知手段53と、
前記駆動軸13の端部に設けられ前記感知手段53のオン信号によって連結状態となる電磁クラッチ55と、
前記感知手段53のオン信号によって駆動され該電磁クラッチ55を介して前記駆動軸13へ助勢回転力を印加するモータ59と、
を具備したことを特徴とする。
このアシスト付ドアクローザでは、開扉操作をすることで助勢力が発生し、開放しようとする者の開扉力が小さくて済む。また、開扉操作が止められれば、遊星歯車49が移動され、アシストが即座に停止されて、扉17が勢い良く開放することが無い。
請求項2記載のアシスト付ドアクローザは、扉17に固定されるドアクローザ本体11と、該ドアクローザ本体11に設けられ閉扉駆動力である一方向の回転付勢力が付与された駆動軸13と、一端が該駆動軸13に固定されるとともに他端が扉枠31に回動自在に固定され中間に回り対偶を有した複数のアーム35a,35bからなるリンク15と、を備えたアシスト付ドアクローザ100であって、
前記駆動軸13に固定された太陽歯車41と、
前記ドアクローザ本体11若しくは前記扉17に固定され該太陽歯車41の外周に沿う曲溝45を有する固定プレート43と、
前記曲溝45を貫通した移動軸47の一端に支持され前記太陽歯車41に噛合する遊星歯車49と、
前記移動軸47の他端に固定され前記遊星歯車49の移動に伴って移動するプッシャー51と、
前記固定プレート43に固定され前記太陽歯車41の他方向の回転に伴う該プッシャー51の移動を感知してオン信号を送出する一方、前記太陽歯車41の一方向の回転に伴う該プッシャー51の移動を感知してオフ信号を送出する感知手段53と、
前記駆動軸13の端部に設けられ前記感知手段53のオン信号によって連結状態となる電磁クラッチ55と、
前記固定プレート43に固定され前記感知手段53のオン信号によって駆動され該電磁クラッチ55を介して前記駆動軸13へ助勢回転力を印加するモータ59と、
を具備したことを特徴とする。
このアシスト付ドアクローザでは、開扉操作をすることで助勢力が発生し、開放しようとする者の開扉力が小さくて済む。また、開扉操作が止められれば、遊星歯車49が固定プレート43の曲溝45に沿って移動され、アシストが即座に停止されて、扉17が勢い良く開放することが無い。
請求項3記載のアシスト付ドアクローザは、前記プッシャー51が、付勢手段によって前記太陽歯車41の一方向の回転に伴う方向に付勢されたことを特徴とする。
このアシスト付ドアクローザでは、開扉操作が停止されると、すなわち、太陽歯車41の他方向への回転が停止されると、付勢手段によってプッシャー51が即座に、太陽歯車41の一方向の回転に伴う方向に移動され、感知手段53からオフ信号が電磁クラッチ55、モータ59へ送出される。
請求項4記載のアシスト付ドアクローザは、前記感知手段53が前記プッシャー51の移動を感知してオン信号を送出する時間と、前記電磁クラッチ55が連結状態となる時間と、前記モータ59が駆動するまでの時間とを遅延させる遅延回路が設けられたことを特徴とする。
このアシスト付ドアクローザでは、プッシャー51の移動が感知され、電磁クラッチ55が連結状態となった後に、モータ59が始動され、モータの回転と同時に電磁クラッチ55が急連結されることが無い。
請求項5記載のアシスト付ドアクローザは、前記モータ59の助勢回転力によって発生される開扉力が、前記駆動軸13から出力される閉扉力より大きく、且つ開扉者による開扉力より小さいことを特徴とする。
このアシスト付ドアクローザでは、駆動軸13の閉扉力に抗して扉17が確実にアシスト可能となるとともに、扉17が自動開扉されることが無い。
本発明に係る請求項1記載のアシスト付ドアクローザによれば、ドアクローザ本体の駆動軸に太陽歯車を固定し、この太陽歯車に遊星歯車を噛合し、遊星歯車の移動に伴って移動するプッシャーと、プッシャーの移動を感知してオン・オフ信号を送出する感知手段と、感知手段のオン信号によって、連結状態となる電磁クラッチ及び助勢回転力を印加するモータとを設けたので、開扉操作をすることで助勢力が発生し、開放しようとする者の開扉力を小さくでき、病院や介護施設などでの力の弱い(小さい)者の開扉操作をアシスト(助勢)できる。また、開扉操作を止めれば、遊星歯車が移動して、アシストが即座に停止し、扉が勢い良く開放することが無く、扉反対側に居る人に衝突する危険を無くすことができる。この結果、利便性と安全性を同時に向上させることができる。
請求項2記載のアシスト付ドアクローザによれば、ドアクローザ本体の駆動軸に太陽歯車を固定し、この太陽歯車に遊星歯車を噛合し、遊星歯車の移動に伴って固定プレートの曲溝に沿って移動するプッシャーと、このプッシャーの移動を感知してオン・オフ信号を送出する感知手段と、感知手段のオン信号によって、連結状態となる電磁クラッチ及び助勢回転力を印加するモータとを設けたので、開扉操作をすることで助勢力が発生し、開放しようとする者の開扉力を小さくでき、病院や介護施設などでの力の弱い(小さい)者の開扉操作をアシスト(助勢)できる。また、開扉操作を止めれば、遊星歯車が移動して、アシストが即座に停止し、扉が勢い良く開放することが無く、扉反対側に居る人に衝突する危険を無くすことができる。この結果、利便性と安全性を同時に向上させることができる。
請求項3記載のアシスト付ドアクローザによれば、プッシャーが、付勢手段によって太陽歯車の一方向の回転に伴う方向に付勢されたので、開扉操作が停止されると、すなわち、太陽歯車の他方向への回転が停止されると、付勢手段によってプッシャーが即座に、太陽歯車の一方向の回転に伴う方向に移動され、感知手段からオフ信号を電磁クラッチ、モータへ送出することができる。したがって、アシストの停止も、より即座に且つ確実となり、安全性を一層向上させることができる。
請求項4記載のアシスト付ドアクローザによれば、感知手段がプッシャーの移動を感知してオン信号を送出する時間と、電磁クラッチが連結状態となる時間と、モータが駆動するまでの時間とを遅延させる遅延回路が設けられたので、プッシャーの移動を感知し、電磁クラッチが連結状態となった後に、モータが始動され、モータ回転と同時に電磁クラッチが急連結されることにより発生する扉の急アシストを防止できる。
請求項5記載のアシスト付ドアクローザによれば、モータの助勢回転力によって発生される開扉力が、駆動軸から出力される閉扉力より大きく、且つ開扉者による開扉力より小さいので、駆動軸の閉扉力に抗して扉を確実にアシストできるとともに、扉が自動開扉されることによる危険性を防止することができる。
以下、本発明に係るアシスト付ドアクローザの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るアシスト付ドアクローザの外観斜視図、図2は図1に示したアシスト付ドアクローザの閉扉時の平面視を(a)、開扉時の平面視を(b)に表した説明図、図3は図1に示したアシスト付ドアクローザの一部を透視した正面図、図4は図3に示したアシスト付ドアクローザの下面図、図5は図3に示した固定プレートの上面図である。
本実施の形態によるアシスト付ドアクローザ100は、従来同様の基本動作を行うための構成要素として、ドアクローザ本体11と、駆動軸13と、リンク15とを備えている。
ドアクローザ本体11は、扉17に固定される。駆動軸13は、ドアクローザ本体11に設けられ、扉17を閉じる駆動力(閉扉駆動力)である一方向の回転付勢力が不図示の付勢手段によって付与されている。この付勢手段としては、コイルバネや油圧シリンダー等が挙げられ、その付勢力は、いずれもドアクローザ本体11の側面に表出する調整ネジ19によって調整可能となっている。リンク15は、一端が駆動軸13に固定されるとともに、他端が扉枠31に回動自在に固定され、中間に回り対偶である回動連結ピン33を有した複数、本実施の形態では2つのアーム35a,35bからなる。
ここで、アーム35bの基端は、駆動軸13に固定されている。したがって、駆動軸13に閉扉駆動力である一方向(図2に示す矢印a方向)の回転付勢力が不図示の付勢手段によって付与されていることで、扉17は閉鎖状態に付勢されている。この閉鎖状態への付勢力に抗して、扉17が開扉者によって押されて開かれると、図2(b)に示すように、リンク15のアーム35bが、閉扉駆動力に抗して、基端に固定された駆動軸13を矢印b方向へと回転させる。
ドアクローザ本体11の下面にはアシスト機構を覆うカバー37が着脱自在に取り付けられている。図3に示すように、カバー37内にはドアクローザ本体11の下面に貫通した駆動軸13の下端13aが突出されている。この駆動軸13の下端13aには太陽歯車41が固定されている。ドアクローザ本体11若しくは扉17(本実施の形態ではドアクローザ本体11と一体に形成される)には固定プレート43が固定され、図4に示すように、固定プレート43は太陽歯車41の外周に沿う曲溝45を有する。
曲溝45を貫通した移動軸47の一端(固定プレート43の下面側端)には遊星歯車49が支持され、遊星歯車49は太陽歯車41に噛合する。本実施の形態では、一対の移動軸47,47に、一対の遊星歯車49,49が設けられるが、移動軸47と遊星歯車49とは、それぞれ1つであってもよい。
図5に示すように、各移動軸47,47のそれぞれの他端(固定プレート43の上面側端)にはプッシャー51が掛け渡されるように固定され、プッシャー51は遊星歯車49の移動に伴って移動可能となる。つまり、プッシャー51は、太陽歯車41の正逆回転によって、遊星歯車49が曲溝45に沿って往復動することで、同時に同方向に往復動する。
固定プレート43の曲溝45の近傍には感知手段としてのマイクロスイッチ53が固定され、マイクロスイッチ53は太陽歯車41の他方向(図2の矢印b方向)の回転に伴うプッシャー51の移動(図5の矢印c方向の移動)を感知してオン信号を送出する一方、太陽歯車41の一方向(図2の矢印a方向)の回転に伴うプッシャー51の移動(図5の矢印d方向の移動)を感知してオフ信号を送出する。
太陽歯車41が固定された駆動軸13の下端にはさらに図3に示す電磁クラッチ55が固定され、電磁クラッチ55は駆動軸13と入力軸55aとの連結又は非連結を、内蔵される不図示のクラッチ機構によって可能としている。電磁クラッチ55は、不図示の制御回路より連結信号が入力されると、クラッチ機構を作動させて、駆動軸13と入力軸55aとを接続状態とする。制御回路は、マイクロスイッチ53のオン信号が入力されることで、クラッチ機構へ連結信号を送出する。つまり、電磁クラッチ55は、マイクロスイッチ53のオン信号によって連結状態となる。
電磁クラッチ55の入力軸55aには入力歯車57が固定される。固定プレート43にはモータ59が固定され、モータ59はマイクロスイッチ53のオン信号によって駆動される。モータ59の駆動軸にはピニオン61が固定され、ピニオン61はアイドラ歯車63を介して入力歯車57に噛合されている。つまり、モータ59は、電磁クラッチ55を介して駆動軸13へ助勢回転力を印加可能としている。
上記の構成において、プッシャー51は、不図示の付勢手段によって太陽歯車41の一方向(図2,5の矢印a方向)の回転に伴う方向に付勢されることが好ましい。プッシャー51が、付勢手段によって太陽歯車41の一方向の回転に伴う方向に付勢されることで、開扉操作が停止されると、すなわち、太陽歯車41の他方向への回転が停止されると、付勢手段によってプッシャー51が即座に、太陽歯車41の一方向の回転に伴う方向に移動され、マイクロスイッチ53からオフ信号を電磁クラッチ55、モータ59へ送出することができる。したがって、アシストの停止も、より即座に且つ確実となり、安全性を一層向上させることができる。
また、アシスト付ドアクローザ100は、マイクロスイッチ53がプッシャー51の移動を感知してオン信号を送出するまでの時間と、電磁クラッチ55が連結状態となる時間、及び、モータ59が駆動するまでの時間とを遅延させる遅延回路を備えることが好ましい。このような遅延回路を備えることで、プッシャー51の移動を感知し、電磁クラッチ55が連結状態となった後に、モータ59が始動されることとなり、モータの回転とともに電磁クラッチ55が急連結されることにより発生する扉17の急アシストを防止できる。
そして、モータ59の助勢回転力によって発生される開扉力は、駆動軸13から出力される閉扉力より大きく、且つ開扉者による開扉力より小さいことが好ましい。これにより、駆動軸13の閉扉力に抗して扉17を確実にアシストでき、開扉者にとって扉の全重量や閉鎖方向のクローザー本体の閉扉駆動力が直接的にかからないとともに、扉17が自動開扉されることによる危険性を防止することができる。
次に、上記の構成をするアシスト付ドアクローザ100の作用を説明する。
図6はアシスト付ドアクローザの開扉時の図3におけるA−A矢視を(a)、閉扉時の図3におけるA−A矢視を(b)に表した動作説明図である。
先ず、閉止状態の扉17が開扉されると、ドアクローザ本体11の駆動軸13が図2(b)の矢印b方向に回転され、同様に太陽歯車41も矢印b方向(図4,5参照)に回転する。太陽歯車41が矢印b方向に回転することで、遊星歯車49が図5の矢印c方向に移動され、プッシャー51が同方向へと曲溝45に沿って移動される。
プッシャー51が矢印c方向に移動されると、マイクロスイッチ53の作動子を押圧し、マイクロスイッチ53からオン信号が制御回路へと送出される。オン信号の入力された制御回路は、まず、電磁クラッチ55へ連結信号を送出する。その後、モータ59へ駆動信号を送出する。電磁クラッチ55が入力軸55aと駆動軸13とを連結させた状態で、モータ59が駆動され、入力歯車57が図4の矢印b方向へ回転すると、図6(a)に示すように、太陽歯車41が矢印b方向に回転し、プッシャー51を矢印c方向へ移動させながら、駆動軸13を中心にアーム35bを矢印b方向へ回転させる。これにより、モータ59の駆動力が助勢回転力となって扉17の開扉操作に付与され、すなわち、アシストされることとなる。
一方、扉17の開扉操作が中止されると、すなわち、開扉者による扉17への開扉力の印加が中止されると、まず、駆動軸13の回転が停止し、次に、ドアクローザ本体11に内蔵された不図示の付勢手段による図5の矢印a方向への回転となる。駆動軸13が矢印a方向へ回転すると、太陽歯車41も同方向へと回転され、遊星歯車49が図6(b)の矢印d方向へ移動される。遊星歯車49が矢印d方向へ移動することにより、プッシャー51がマイクロスイッチ53から離反し、マイクロスイッチ53からのオフ信号が制御回路へと送出される。
オフ信号が入力された制御回路は、モータ59への駆動信号を遮断するとともに、電磁クラッチ55への連結信号を遮断する。これにより、モータ59の駆動が停止されるとともに、入力軸55aと駆動軸13との連結が解除され、アーム35bが駆動軸13の閉扉回転付勢力によって、駆動軸13を中心に図6(b)の矢印a方向に回転される。これにより、本来のドアクローザ本体11の作用により、扉17が閉鎖方向へ移動されることとなる。
このように、アシスト付ドアクローザ100では、扉17を手動で開扉させると、ドアクローザ本体11の駆動軸13が回転し、それにジョイントされた太陽歯車41も同期して回転する。そして、太陽歯車41が回転すると遊星歯車49が太陽歯車41の周りを動くことでプッシャー51がマイクロスイッチ53を押す。マイクロスイッチ53が押されると、電磁クラッチ55がオンし、遅延してモータ59が回転し始める。なお、この際のモータ59のトルクは、手動の力を1とすると0.8程度とすることが好ましい。
扉17の手動開扉を途中で止めると、ドアクローザ本体11の駆動軸13の回転が遅くなり、また、ドアクローザ本体11内部の機構にてプッシャー51が戻され、マイクロスイッチ53がオフし、電磁クラッチ55及び、モータ59もオフする。このように、アシスト付ドアクローザ100では、遊星歯車49の差動機構を使用することで、手動と電動の切り替えがスムーズ、且つ確実に行えるようになっている。つまり、太陽歯車41が停止すると、遊星歯車49が戻り方向に移動し、本来のドアクローザの閉扉方向の付勢力が即座に作用するようになされている。
なお、アシスト付ドアクローザ100では、ドアクローザ本体11の閉鎖力があることから、扉17に把手がない構成も可能となる。
上記の構成を有するアシスト付ドアクローザ100によれば、ドアクローザ本体11の駆動軸13に太陽歯車41を固定し、この太陽歯車41に遊星歯車49を噛合し、遊星歯車49の移動に伴って移動するプッシャー51と、プッシャー51の移動を感知してオン・オフ信号を送出するマイクロスイッチ53と、マイクロスイッチ53のオン信号によって、連結状態となる電磁クラッチ55及び助勢回転力を印加するモータ59とを設けたので、開扉操作をすることで助勢力が発生し、開放しようとする者の開扉力を小さくでき、病院や介護施設などでの力の弱い(小さい)者の開扉操作をアシスト(助勢)できる。
また、開扉操作を止めれば、遊星歯車49が移動して、アシストが即座に停止し、扉17が勢い良く開放することが無く、扉反対側に居る人に衝突する危険を無くすことができる。この結果、利便性と安全性を同時に向上させることができる。
本発明に係るアシスト付ドアクローザの外観斜視図である。 図1に示したアシスト付ドアクローザの閉扉時の平面視を(a)、開扉時の平面視を(b)に表した説明図である。 図1に示したアシスト付ドアクローザの一部を透視した正面図である。 図3に示したアシスト付ドアクローザの下面図である。 図3に示した固定プレートの上面図である。 アシスト付ドアクローザの開扉時の図3A−A矢視を(a)、閉扉時の図3A−A矢視を(b)に表した動作説明図である。
符号の説明
11…ドアクローザ本体
13…駆動軸
15…リンク
17…扉
35a,35b…アーム
41…太陽歯車
43…固定プレート
45…曲溝
47…移動軸
49…遊星歯車
51…プッシャー
53…感知手段(マイクロスイッチ)
55…電磁クラッチ
59…モータ
100…アシスト付ドアクローザ

Claims (5)

  1. 扉に固定されるドアクローザ本体と、該ドアクローザ本体に設けられ閉扉駆動力である一方向の回転付勢力が付与された駆動軸と、一端が該駆動軸に固定されるとともに他端が扉枠に回動自在に固定され中間に回り対偶を有した複数のアームからなるリンクと、を備えたアシスト付ドアクローザであって、
    前記駆動軸に固定された太陽歯車と、
    前記太陽歯車に噛合し、該太陽歯車の外周に沿って移動可能な遊星歯車と、
    前記遊星歯車に連結され該遊星歯車の移動に伴って移動するプッシャーと、
    前記太陽歯車の他方向の回転に伴う該プッシャーの移動を感知してオン信号を送出する一方、前記太陽歯車の一方向の回転に伴う該プッシャーの移動を感知してオフ信号を送出する感知手段と、
    前記駆動軸の端部に設けられ前記感知手段のオン信号によって連結状態となる電磁クラッチと、
    前記感知手段のオン信号によって駆動され該電磁クラッチを介して前記駆動軸へ助勢回転力を印加するモータと、
    を具備したことを特徴とするアシスト付ドアクローザ。
  2. 扉に固定されるドアクローザ本体と、該ドアクローザ本体に設けられ閉扉駆動力である一方向の回転付勢力が付与された駆動軸と、一端が該駆動軸に固定されるとともに他端が扉枠に回動自在に固定され中間に回り対偶を有した複数のアームからなるリンクと、を備えたアシスト付ドアクローザであって、
    前記駆動軸に固定された太陽歯車と、
    前記ドアクローザ本体若しくは前記扉に固定され該太陽歯車の外周に沿う曲溝を有する固定プレートと、
    前記曲溝を貫通した移動軸の一端に支持され前記太陽歯車に噛合する遊星歯車と、
    前記移動軸の他端に固定され前記遊星歯車の移動に伴って移動するプッシャーと、
    前記固定プレートに固定され前記太陽歯車の他方向の回転に伴う該プッシャーの移動を感知してオン信号を送出する一方、前記太陽歯車の一方向の回転に伴う該プッシャーの移動を感知してオフ信号を送出する感知手段と、
    前記駆動軸の端部に設けられ前記感知手段のオン信号によって連結状態となる電磁クラッチと、
    前記固定プレートに固定され前記感知手段のオン信号によって駆動され該電磁クラッチを介して前記駆動軸へ助勢回転力を印加するモータと、
    を具備したことを特徴とするアシスト付ドアクローザ。
  3. 前記プッシャーが、付勢手段によって前記太陽歯車の一方向の回転に伴う方向に付勢されたことを特徴とする請求項1又は2記載のアシスト付ドアクローザ。
  4. 前記感知手段が前記プッシャーの移動を感知してオン信号を送出する時間と、前記電磁クラッチが連結状態となる時間と、前記モータが駆動するまでの時間とを遅延させる遅延回路が設けられたことを特徴とする請求項1又は2又は3記載のアシスト付ドアクローザ。
  5. 前記モータの助勢回転力によって発生される開扉力が、前記駆動軸から出力される閉扉力より大きく、且つ開扉者による開扉力より小さいことを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載のアシスト付ドアクローザ。
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