JP6415214B2 - トイレブースにおけるドアの開閉装置 - Google Patents

トイレブースにおけるドアの開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6415214B2
JP6415214B2 JP2014196413A JP2014196413A JP6415214B2 JP 6415214 B2 JP6415214 B2 JP 6415214B2 JP 2014196413 A JP2014196413 A JP 2014196413A JP 2014196413 A JP2014196413 A JP 2014196413A JP 6415214 B2 JP6415214 B2 JP 6415214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
closing
gear
electric motor
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014196413A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016069791A (ja
Inventor
村田 泰久
泰久 村田
貴博 小笠
貴博 小笠
山岡 正一
正一 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shibutani Co Ltd
Original Assignee
Shibutani Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shibutani Co Ltd filed Critical Shibutani Co Ltd
Priority to JP2014196413A priority Critical patent/JP6415214B2/ja
Publication of JP2016069791A publication Critical patent/JP2016069791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6415214B2 publication Critical patent/JP6415214B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Description

この発明は、トイレブースにおけるドアの開閉装置に関する。
トイレブースのドアを支持するヒンジとして、例えば、特許文献1あるいは特許文献2に記載されたグレビティヒンジやばね蝶番が知られている。
ここで、グレビティヒンジにおいては、ドアの自重が傾斜カム面に作用した際に、その傾斜カム面のカム作用によってドアを開放位置または閉鎖位置に向けて復帰回動させるようにしている。一方、ばね蝶番においては、一対のヒンジ片を相反する方向に付勢する捩じりコイルばねの弾性力によってドアを開放位置または閉鎖位置に向けて復帰回動させるようにしている。
上記のように、グレビティヒンジやばね蝶番においては、ドアを開放位置または閉鎖位置に自動復帰させる機能を有する復帰動機能付きヒンジであるため、ドアを開放位置または閉鎖位置で保持することができ、ドアを開放する操作および閉鎖する操作の一方の操作を不要とすることができる。このため、トイレブースにおけるドアの開閉支持に採用することで操作性を高めることができる。
実開昭60−40780号公報 実開昭61−137766号公報
ところで、上記特許文献1および2に記載されたグレビティヒンジやばね蝶番からなる復帰動機能付きヒンジでトイレブースのドアを開閉自在に支持することにより、ドアの開放操作または閉鎖操作の一方の操作を不要とすることができるものの、ドアに手を触れてドアを開放し、または、閉鎖する必要があり、衛生上、問題がある。
この発明の課題は、トイレブースのドアの開閉を、ドアに手を触れることなく自動的に行うことができる衛生的なドアの開閉装置を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、トイレブースの出入口を開閉するドアが、開放位置または閉鎖位置に自動復帰させる機能を具えた復帰動機能付きヒンジによって開閉自在に支持されたトイレブースにおけるドアの開閉装置において、前記復帰動機能付きヒンジによって復帰動作される方向と逆方向にドアを回転駆動させるドア回動装置を設け、そのドア回動装置が、トイレブース内に設けられたドア閉鎖用センサまたはドア開放用センサがブース利用者によってオンされた際に起動される電動モータと、その電動モータのロータ軸により回転される入力ギヤおよびドアの開閉中心へトルクを伝達する出力ギヤを有し、前記入力ギヤから出力ギヤに回転トルクを伝達してドアを回動させるギヤ機構とからなり、前記電動モータのロータ軸から前記ギヤ機構の出力ギヤへのトルク伝達系にドア側から電動モータ側へのトルク伝達を遮断するトルク伝達遮断機構を設けた構成を採用したのである。
ここで、復帰動機能付きヒンジとは、グレビティヒンジやばね蝶番をいう。その復帰動機能付きヒンジでドアを開放位置に保持している場合において、トイレブース内に入り、ドア閉鎖用センサに手を振りかざすと、センサがオンとなってドア回動装置における電動モータが起動し、その電動モータのロータの回転がギヤ機構を介してドアに伝達され、ドアが閉鎖される。
また、ドアの閉鎖後、電動モータを停止すると、電動モータのロータ軸からギヤ機構の出力ギヤへのトルク伝達系にドア側から電動モータ側へのトルク伝達を遮断するトルク伝達遮断機構が組み込まれているため、復帰動機能付きヒンジによってドアは開放位置に自動的に戻される。このため、ドアに手を触れることなくドアを開閉することができる。
ここで、トルク伝達遮断機構は、電動モータのロータ軸の軸端部に設けられ、外周部にドアの開閉角に相当する大きさの切欠部が形成された駆動ディスクと、ロータ軸と同軸上に配置されて入力ギヤを支持する入力軸と、その入力軸の軸端部に取り付けられて上記駆動ディスクと対向し、外周部にドアの開閉角に相当する大きさの円弧状の切欠部が形成された従動ディスクと、上記駆動ディスクの上記従動ディスクに対する対向面の外周部に突設されて従動ディスクの切欠部に挿入された押圧ピンと、上記駆動ディスクの切欠部に挿入され、その切欠部の周方向両端に対する当接によって駆動ディスクの回転角をドアの開閉角に相当する大きさに規制する固定ピンとからなるものであってもよい。
上記のようなトルク伝達遮断機構の採用において、電動モータが駆動されると、駆動ディスクが回転し、その駆動ディスクに設けられた押圧ピンが従動ディスクに設けられた切欠部の一方の端部を押圧し、その押圧によって従動ディスクが駆動ディスクと同方向に回転する。また、従動ディスクの回転はギヤ機構を介してドアに伝達され、ドアが閉鎖方向に回動する。
ドアの閉鎖状態において、電動モータを逆転すると、駆動ディスクに形成された切欠部の一方の端部が固定ピンに当接する位置まで駆動ディスクが復帰回動し、押圧ピンと従動ディスクに形成された切欠部の一方の端部間にドアの開閉角に相当する回転方向の遊びが形成される。その遊びの形成によってドア側から電動モータ側へのトルク伝達を遮断し、復帰動機能付きヒンジによりドアを開放位置に戻すことができる。
また、トルク伝達遮断機構として、入力ギヤを支持し、電動モータのロータ軸の軸端部に接続されてロータ軸と共に回転する入力軸と、その入力軸を中心にして一端部が回転自在に支持されたギヤアームと、そのギヤアームの他端部に支持されて入力ギヤと常時噛合し、電動モータの駆動による入力ギヤの回転時に出力ギヤの外周に向けて揺動して出力ギヤに噛合するアイドルギヤとからなるものを採用してもよい。
上記のようなトルク伝達遮断機構の採用において、電動モータを駆動すると、入力ギヤの回転によりアイドルギヤが出力ギヤに噛合して入力ギヤの回転がアイドルギヤを介して出力ギヤに伝達され、ドアが閉鎖方向に回動される。
ドアが閉鎖された状態で電動モータを停止すると、復帰動機能付きヒンジによりドアは開放位置に向けて回動され、その回動時、出力ギヤからアイドルギヤに押圧力が負荷され、その押圧力によりアイドルギヤが出力ギヤから離反する方向に揺動して出力ギヤに対する噛合が解除し、ドアから電動モータ側へのトルク伝達が遮断される。このため、復帰動機能付きヒンジの復帰回動力によってドアを開放位置に戻すことができる。
この発明に係るドアの開閉装置において、ドアの閉鎖位置に、そのドアが閉鎖された際に検出信号を出力する閉鎖位置検出センサを設け、その閉鎖位置検出センサから出力される検出信号によってドアを閉鎖位置にロックし、ドア開放用センサがオンされた際にドアのロックを解除するロック装置を設けておくと、ドアの閉鎖時にドアを自動ロックすることができる。
また、ドア開放用センサに手を振りかざして、そのセンサをオンにすると、ロック装置がロック解除されるため、ロック装置に手を触れることなくドアをロックおよびロック解除することができ、衛生的である。
上記ロック装置は、ドアの戸先側内面に対してスライド自在に支持されたスライドラッチをラッチ駆動装置によってスライドさせるようにしたスライドラッチ装置であってもよい。そのスライドラッチ装置におけるラッチ駆動装置として、ロータリソレノイドと、そのロータリソレノイドの回転軸に一端部が固定され、他端部に前記スライドラッチに設けられたピンが挿入される長孔が形成されたレバーとからなるものを採用することができる。
また、ロック装置は、電動モータやロータリソレノイドを駆動源として、ロックレバーを、その先端部がドアの戸先側内面と対向する係合位置と戸先側内面の対向位置から退避する係合解除位置の間で揺動させるようにした打ち掛け錠からなるものであってもよい。
この発明においては、上記のように、トイレブース内に設けられたセンサに手を振りかざしてオンにするとドア回動装置が作動し、復帰動機能付きヒンジによる復帰動作力に抗してドアを回転駆動させるため、ドア回動装置と復帰動機能付きヒンジの両者によってドアを自動的に開閉することができる。このため、手動による開閉操作を不要とし、ドアを衛生的に開閉操作することができる。
この発明に係るトイレブースにおけるドアの開閉装置の実施の形態を示す平面図 図1に示されるドア開閉装置部の平面図 図2のIII−III線に沿った断面図 図3のIV−IV線に沿った断面図 図2のV−V線に沿った断面図 図3のVI−VI線に沿った断面図 トルク伝達遮断機構の作動状態を示す断面図 トルク伝達遮断機構のトルク伝達遮断状態を示す断面図 ドアの閉鎖状態を示す一部切欠平面図 ロック装置の横断面図 図10の縦断面図 図11のXII−XII線に沿った断面図 トルク伝達遮断機構の他の例を示す縦断面図 図13の横断面図 図14に示すトルク伝達遮断機構のトルク伝達遮断状態を示す断面図 ギヤ機構の他の例を示す縦断面図 図16の横断面図 ロック装置の他の例を示す斜視図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、トイレブース10の正面壁11には出入口12が設けられ、その出入口12はドア13によって開閉される。
トイレブース10内には、洋式便器14が設置されている。また、トイレブース10内にはコントロールボックスBが取り付けられ、そのコントロールボックスBに人の有無を検出する人感センサSを設けられている。さらに、トイレブース10内には、ドア閉鎖用センサSおよびドア開放用センサSが設けられている。
図5に示すように、出入口12を開閉するドア13は、復帰動機能付きヒンジ20によって開閉自在に支持されている。復帰動機能付きヒンジ20はグレビティヒンジからなる。グレビティヒンジ20は、ドア13の一側上部を支持する上部ヒンジ21およびドア13の一側下部を支持する下部ヒンジ28からなり、上部ヒンジ21は、枠側ヒンジ部材22とドア側ヒンジ部材25とで形成される。
枠側ヒンジ部材22は、L形ブラケット23の端部にヒンジピン24を突設している。この枠側ヒンジ部材22は、出入口12の一側面上部にブラケット23をねじ止めしてヒンジピン24を下向きとする取り付けとされている。
一方、ドア側ヒンジ部材25は、上記ヒンジピン24に沿ってスライド可能なガイド筒26の端部に取付け板27を設けている。このドア側ヒンジ部材25はガイド筒26をドア13の上部内に埋設し、ドア13の上面に衝合された取付け板27がドア13にねじ止めされる取り付けとされている。その取り付けによってドア13はヒンジピン24を中心にして揺動自在の支持とされ、かつ、昇降自在の支持とされる。
下部ヒンジ28は、枠側ヒンジ部材29とドア側ヒンジ部材34からなる。枠側ヒンジ部材29は、L形ブラケット30の端部にヒンジピン31を突設し、そのヒンジピン31に嵌合されて回り止めされたカム筒体32の端部に傾斜面33を設けている。この枠側ヒンジ部材29は、出入口12の一側面下部にブラケット30をねじ止めしてヒンジピン31を上向きとする取り付けとされている。
ドア側ヒンジ部材34は、枠側ヒンジ部材29のカム筒体32に嵌合可能なフランジ付き筒体35内にカム筒体36を組み込んで回り止めし、そのカム筒体36の端部に傾斜面37を設けている。このドア側ヒンジ部材34は、枠側ヒンジ部材29のカム筒体32に嵌合されたフランジ付き筒体35がドア13の下部内に埋設され、ドア13の下面に衝合されたフランジ35aがドア13にねじ止めされる取り付けとされている。
このとき、上部ヒンジ21と下部ヒンジ28は、ヒンジピン24、31が同軸上に配置される取り付けとされ、その取り付けによってドア13はヒンジピン24、31を中心にして回動自在とされ、かつ、昇降可能な支持とされる。また、ドア13は、カム筒体32、36に形成された傾斜面33、37のカム作用によって自重で図1に示す開放位置に復帰動する開閉可能な支持とされる。
なお、上記のようなグレビティヒンジ20に代えて、一対のばね蝶番によりドア13を開閉自在に支持すると共に、開放位置に復帰動する開閉可能な支持としてもよい。
図2乃至図4に示すように、トイレブース10内には、ドア13の吊元側端部における上側にドア13をグレビティヒンジ20の復帰回動力に抗して閉鎖位置に向けて回動させるドア回動装置40が設けられている。
ドア回動装置40は、電動モータ41と、その電動モータ41のロータ軸42の回転をドア13の開閉中心軸にトルク伝達するギヤ機構50とからなる。
電動モータ41は、ハウジング43内に組み込まれている。図3および図6に示すように、ハウジング43は、角筒状をなし、その内側上部には、図4に示すように、上部からギヤ支持ブラケット44とモータ支持ブラケット45が設けられ、上記モータ支持ブラケット45が正面壁11の内面に取り付けられたベースプレート46に取り付けられている。
図3および図4に示すように、電動モータ41は、モータ支持ブラケット45の上下で対向する板体45a、45bの下側板体45bの下面に支持されて、ロータ軸42が上向きとされている。この電動モータ41は、トイレブース10内に設けられたドア閉鎖用センサSがトイレ利用者の手の振りかざしによってオンされると起動する。
また、電動モータ41は、ドア13が閉鎖されて図1に示す閉鎖位置検出センサSがドア13の閉鎖を検出すると停止し、所定時間の経過後、逆転するようになっている。同図に示すaは、閉鎖位置検出センサSを作動させる検出片を示す。
図2乃至図4に示すように、ギヤ機構50は、入力ギヤ51と、その入力ギヤ51に噛合するアイドルギヤ52と、そのアイドルギヤ52に噛合する出力ギヤ53からなる。
入力ギヤ51は、電動モータ41のロータ軸42と同軸上に配置されて両端部がギヤ支持ブラケット44の上下の板体44a、44bで回転自在に支持された入力軸54に支持されている。
また、アイドルギヤ52は、ギヤ支持ブラケット44の上下の板体44a、44bで両端部が支持されたギヤ軸55を中心にして回転自在に支持されている。さらに、出力ギヤ53は、ヒンジピン24に嵌合され、上部ヒンジ21におけるドア側ヒンジ部材25の取付け板27に固定されて、上記ヒンジピン24を中心に回転自在とされている。
図3、図4および図6に示すように、電動モータ41のロータ軸42と入力軸54の相互間には、電動モータ41のロータ軸42の回転を入力軸54に伝達し、入力軸54からロータ軸42側へのトルク伝達を遮断するトルク伝達遮断機構60が設けられている。
トルク伝達遮断機構60は、電動モータ41のロータ軸42の軸端部に設けられた駆動ディスク61と、入力軸54の軸端部に取り付けられて駆動ディスク61と上下で対向する従動ディスク62と、上記駆動ディスク61の外周部に突設されて上記従動ディスク62の外周部に形成された切欠部63に挿入された押圧ピン64と、モータ支持ブラケット45の下側板体45bに突設されて駆動ディスク61の外周部に形成された切欠部65に挿入された固定ピン66とからなる。
ここで、駆動ディスク61の外周に形成された切欠部65および従動ディスク62の外周に形成された切欠部63は、ドア13の開閉角に相当する大きさとされている。
上記トルク伝達遮断機構60においては、押圧ピン64を従動ディスク62に形成された切欠部63の周方向の一端部に当接させてロータ軸42の回転を入力軸54に伝達し、押圧ピン64を切欠部63の周方向の他端部に当接させ、押圧ピン64と切欠部63の周方向の一端部間に遊びを設けることで、その遊びの範囲内で入力軸54からロータ軸42側へのトルク伝達を遮断するようになっている。
図1に示すように、正面壁11のドア戸先側部の内面には、閉鎖位置検出センサSがドア13の閉鎖を検出した際にドア13をロックするロック装置70が設けられている。
図9乃至図12に示すように、ロック装置70は、ドア13の戸先側内面に対して水平方向にスライド自在に支持されたスライドラッチ71と、そのスライドラッチ71をスライドさせるラッチ駆動装置73とからなる。
スライドラッチ71は、対向する一対の板体の側縁に内向きのガイド片が設けられた断面コの字状の型枠からなる。このスライドラッチ71は正面壁11のドア戸先側部の内面に水平状に取り付けられたラッチガイド72に沿ってスライド自在に支持されて先端部がドア13の戸先側内面に対して進退自在とされている。
ラッチ駆動装置73は、ロータリソレノイド74の回転軸75にレバー76の一端部を固定し、そのレバー76の他端部に形成された長孔77にスライドラッチ71の後端部に設けられたピン78を挿入して、ロータリソレノイド74の回転軸75の正逆回転によりレバー76を設定角度揺動させ、スライドラッチ71をドア13の戸先側内面に対して進退させるようにしている。
ここで、ロータリソレノイド74は、正面壁11のドア戸先側部における内面に固定された支持枠79に支持されており、その支持枠79にはレバー76の揺動角を規制する一対の突部80a、80bが設けられている。
また、支持枠79およびスライドラッチ71の後端部を覆うケース81の側板内面には発光素子と受光素子からなるドアロック検出センサSが設けられている。ドアロック検出センサSはスライドラッチ71に設けられたピン78によってオン、オフ操作されるようになっている。
実施の形態で示すドアの開閉装置は上記の構造からなり、図1に示すように、ドア13が開放している状態でトイレブース10内に入り、ドア閉鎖用センサSに手を振りかざすと、ドア閉鎖用センサSがオンとなり、図3および図4に示す電動モータ41が起動してロータ軸42が回転する。
ロータ軸42が回転すると、そのロータ軸42に固定された駆動ディスク61が共に回転し、その駆動ディスク61に設けられた図6に示す押圧ピン64が従動ディスク62に形成された切欠部63の一端部を押圧する。その押圧により従動ディスク62および入力軸54が駆動ディスク61と同方向に回転する。
図3に示すように、入力軸54には入力ギヤ51が取り付けられているため、入力軸54と共に入力ギヤ51が回転し、その入力ギヤ51の回転はアイドルギヤ52を介して出力ギヤ53に伝達される。
このとき、出力ギヤ53は上部ヒンジ21のヒンジピン24に嵌合されてドア側ヒンジ部材25の取付け板27に固定されているため、出力ギヤ53の回転によりドア13は、図5に示す上部ヒンジ21のヒンジピン24および下部ヒンジ28のヒンジピン31を中心にして閉鎖方向に揺動する。
また、ドア13の閉鎖方向への揺動により、下部ヒンジ28におけるドア側ヒンジ部材34のカム筒体36は枠側ヒンジ部材29のカム筒体32に対して相対回転し、そのカム筒体32、36の対向面に形成された傾斜面33、37のカム作用によってドア13は回動しつつ上昇し、傾斜面33、37間に間隙が形成されてドア13には自重による開放方向への復帰回動力が付与される。
図7は、ドア13が閉鎖された状態を示し、そのドア13の閉鎖により図1に示す閉鎖位置検出センサSが作動して電動モータ41が停止され、駆動ディスク61および従動ディスク62が図7に示す状態とされる。また、図11に示すロック装置70のロータリソレノイド74が作動してレバー76を揺動させる。そのレバー76の揺動により、スライドラッチ71がドア13の戸先側内面に向けてスライドして先端部がドア13の戸先側内面と対向し、ドア13を閉鎖位置でロックする。
ドア13がロックされると、ピン78によってドアロック検出センサSが作動し、図1の正面壁11の外部に設けられた表示灯15が使用中であることを表示する。
また、ドアロック検出センサSが作動すると、電動モータ41が逆転し、駆動ディスク61が従動ディスク62に対して相対回転して待機位置に戻され、図8に示すように、押圧ピン64と従動ディスク62に形成された切欠部63の他端部間にドア13の開放方向への揺動を許容する回転方向遊びを形成する。
ドア13がロック装置70によって閉鎖位置でロックされる状態において、図1に示すドア開放用センサSに手を振りかざすと、図10に示すロータリソレノイド74が作動してスライドラッチ71を、先端部がドア13の戸先側内面から退避する位置まで後退動させる。その後退動によってドア13のロックが解除される。
このとき、ギヤ機構50におけるトルク伝達遮断機構60には、押圧ピン64と従動ディスク62に形成された切欠部63の他端部間にドア13の開放方向への揺動を許容する回転方向遊びを形成する状態にあり、一方、グレビティヒンジ20における下部ヒンジ28には、カム筒体32、36の対向面に形成された傾斜面33、37間に間隙が形成される状態にあって、ドア13は自重により開放方向への復帰回動力が負荷される状態にあるため、ロックの解除と共にドア13が自重で開放方向に向けて揺動して、図1に示すように、開放状態となる。
このように、ドア閉鎖用センサSに手を振りかざすと、ドア13が閉鎖してロック状態に保持され、ドア開放用センサSに手を振りかざすと、ドア13が自重で開放方向に揺動して開放状態となるため、ドア13の開閉に際してドア13に手を触れる必要がなく、極めて衛生的である。
図3および図6に示す実施の形態においては、ギヤ機構50におけるトルク伝達遮断機構60として、駆動ディスク61の外周部に突設した押圧ピン64を従動ディスク62の外周に設けられた切欠部63に挿入して、押圧ピン64と切欠部63の他端部間にドア13の開放角度に相当する回転方向の遊びを設けるようにしたが、トルク伝達遮断機構60はこれに限定されるものではない。
図13乃至図15は、トルク伝達遮断機構60の他の例を示す。この例で示すトルク伝達遮断機構60においては、電動モータ41のロータ軸42に入力軸54の軸端部をフランジ結合し、その入力軸54を中心にして一端部が回転自在に支持されたギヤアーム90の他端部でギヤ軸91の下端部を支持し、ギヤ軸91の上端部をギヤ支持ブラケット44の上側板体44aに形成された入力軸54を中心とする弧状の長孔92内にスライド自在に挿入し、上記ギヤ軸91で入力ギヤ51と常時噛合するアイドルギヤ52を回転自在に支持している。
上記の構成からなるトルク伝達遮断機構60において、電動モータ41を駆動すると、入力ギヤ51の回転により、図14に示すように、アイドルギヤ52が出力ギヤ53に噛合して、入力ギヤ51の回転がアイドルギヤ52を介して出力ギヤ53に伝達され、ドア13が閉鎖方向に揺動する。
閉鎖状態とされたドア13がグレビティヒンジ20のカム作用によって自重で開放位置に向けて回動し始めると、出力ギヤ53からアイドルギヤ52に押圧力が負荷され、その押圧力により、アイドルギヤ52が出力ギヤ53から離反する方向に揺動して、図15に示すように、出力ギヤ53に対する噛合が解除し、出力ギヤ53から電動モータ41側へのトルク伝達が遮断されて、ドア13は開放位置に戻される。
また、図2および図3においては、ギヤ機構50として入力ギヤ51と出力ギヤ53との間にアイドルギヤ52を組み込んだものを示したが、図16および図17に示すように、入力ギヤ51の回転を出力ギヤ53に直接伝達するようにして、図2および図3に示されるアイドルギヤ52を省略してもよい。
図10および図11では、ロック装置70としてロータリソレノイド74でスライドラッチ71をドア13の戸先側内面に対して進退させるようにしたものを示したが、図18に示すように、電動モータ95によりレバー96を、その先端部がドア13の戸先側内面に取り付けられた受具97で支持される位置に設けて回動させるようにした打ち掛け錠からなるものであってもよい。
実施の形態においては、ドア回動装置40によって開放状態にあるドア13を閉鎖位置に向けて回動させ、グレビティヒンジやばね蝶番からなる復帰動機能付きヒンジ20によって閉鎖位置に保持されたドア13を開放位置に向けて回動させるようにしたが、上記と逆に、復帰動機能付きヒンジ20によって閉鎖位置に向けて回動させ、ドア回動装置40によって閉鎖位置に保持されたドア13を開放位置に向けて回動させるようにしてもよい。
10 トイレブース
12 出入口
13 ドア
20 復帰動機能付きヒンジ
41 電動モータ
42 ロータ軸
50 ギヤ機構
51 入力ギヤ
53 出力ギヤ
60 トルク伝達遮断機構
61 駆動ディスク
62 従動ディスク
63 切欠部
64 押圧ピン
65 切欠部
66 固定ピン
70 ロック装置
71 スライドディスク
73 ラッチ駆動装置
74 ロータリソレノイド
75 回転軸
76 レバー
77 長孔
78 ピン
ドア閉鎖用センサ
ドア開放用センサ

Claims (6)

  1. トイレブースの出入口を開閉するドアが、開放位置または閉鎖位置に自動復帰させる機能を具えた復帰動機能付きヒンジによって開閉自在に支持されたトイレブースにおけるドアの開閉装置において、
    前記復帰動機能付きヒンジによって復帰動作される方向と逆方向にドアを回転駆動させるドア回動装置を設け、
    前記ドア回動装置が、トイレブース内に設けられたドア閉鎖用センサまたはドア開放用センサがブース利用者によってオンされた際に起動される電動モータと、その電動モータのロータ軸により回転される入力ギヤおよびドアの開閉中心へトルクを伝達する出力ギヤを有し、前記入力ギヤから出力ギヤに回転トルクを伝達してドアを回動させるギヤ機構とからなり、
    前記電動モータのロータ軸から前記ギヤ機構の出力ギヤへのトルク伝達系にドア側から電動モータ側へのトルク伝達を遮断するトルク伝達遮断機構を設け
    前記トルク伝達遮断機構が、前記電動モータのロータ軸の軸端部に設けられ、外周部にドアの開閉角に相当する大きさの切欠部が形成された駆動ディスクと、前記ロータ軸と同軸上に配置されて前記入力ギヤを支持する入力軸と、その入力軸の軸端部に取り付けられて前記駆動ディスクと対向し、外周部にドアの開閉角に相当する大きさの円弧状の切欠部が形成された従動ディスクと、前記駆動ディスクの前記従動ディスクに対する対向面の外周部に突設されて前記従動ディスクの切欠部に挿入された押圧ピンと、前記駆動ディスクの切欠部に挿入され、その切欠部の周方向両端に対する当接によって駆動ディスクの回転角をドアの開閉角に相当する大きさに規制する固定ピンとからなることを特徴とするトイレブースにおけるドアの開閉装置。
  2. トイレブースの出入口を開閉するドアが、開放位置または閉鎖位置に自動復帰させる機能を具えた復帰動機能付きヒンジによって開閉自在に支持されたトイレブースにおけるドアの開閉装置において、
    前記復帰動機能付きヒンジによって復帰動作される方向と逆方向にドアを回転駆動させるドア回動装置を設け、
    前記ドア回動装置が、トイレブース内に設けられたドア閉鎖用センサまたはドア開放用センサがブース利用者によってオンされた際に起動される電動モータと、その電動モータのロータ軸により回転される入力ギヤおよびドアの開閉中心へトルクを伝達する出力ギヤを有し、前記入力ギヤから出力ギヤに回転トルクを伝達してドアを回動させるギヤ機構とからなり、
    前記電動モータのロータ軸から前記ギヤ機構の出力ギヤへのトルク伝達系にドア側から電動モータ側へのトルク伝達を遮断するトルク伝達遮断機構を設け
    前記トルク伝達遮断機構が、前記入力ギヤを支持し、前記ロータ軸の軸端部に接続されてロータ軸と共に回転する入力軸と、その入力軸を中心にして一端部が回転自在に支持されたギヤアームと、そのギヤアームの他端部に支持されて前記入力ギヤと常時噛合し、前記電動モータの駆動による入力ギヤの回転時に前記出力ギヤの外周に向けて揺動して出力ギヤに噛合するアイドルギヤとからなることを特徴とするトイレブースにおけるドアの開閉装置。
  3. 前記復帰動機能付きヒンジが、ドアを開放位置に自動復帰させる開放位置保持型のものからなり、前記ドア回動装置がドアを閉鎖方向に回動させる閉動作用とされた請求項1又は2に記載のトイレブースにおけるドアの開閉装置。
  4. 前記ドアの閉鎖位置に、そのドアが閉鎖された際に検出信号を出力する閉鎖位置検出センサを設け、その閉鎖位置検出センサから出力される検出信号によってドアを閉鎖位置にロックし、前記ドア開放用センサがオンされた際にドアのロックを解除するロック装置を設けた請求項に記載のトイレブースにおけるドアの開閉装置。
  5. 前記ロック装置が、ドアの戸先側内面に対してスライド自在に支持されたスライドラッチと、そのスライドラッチをスライドさせるラッチ駆動装置とからなる請求項に記載のトイレブースにおけるドアの開閉装置。
  6. 前記ラッチ駆動装置が、ロータリソレノイドと、そのロータリソレノイドの回転軸に一端部が固定され、他端部に前記スライドラッチに設けられたピンが挿入される長孔が形成されたレバーとからなる請求項に記載のトイレブースにおけるドアの開閉装置。
JP2014196413A 2014-09-26 2014-09-26 トイレブースにおけるドアの開閉装置 Active JP6415214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014196413A JP6415214B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 トイレブースにおけるドアの開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014196413A JP6415214B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 トイレブースにおけるドアの開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016069791A JP2016069791A (ja) 2016-05-09
JP6415214B2 true JP6415214B2 (ja) 2018-10-31

Family

ID=55866308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014196413A Active JP6415214B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 トイレブースにおけるドアの開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6415214B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110892218A (zh) * 2017-07-26 2020-03-17 夏普株式会社 门开闭机构

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106150255B (zh) * 2016-08-26 2019-01-18 江西百胜智能科技股份有限公司 可隐藏式安装的平开门机
KR102334015B1 (ko) * 2021-02-24 2021-12-03 (주)테스토닉 공중화장실 방범시스템
JP7230999B1 (ja) * 2021-12-02 2023-03-01 横浜ゴム株式会社 航空機用化粧室ユニットの扉開閉機構
JP7464890B2 (ja) 2021-12-02 2024-04-10 横浜ゴム株式会社 航空機用化粧室ユニットの扉開閉機構
JP7231000B1 (ja) * 2021-12-02 2023-03-01 横浜ゴム株式会社 航空機用化粧室ユニットの扉開閉機構

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5117197U (ja) * 1974-07-24 1976-02-07
JPS6040780U (ja) * 1983-08-29 1985-03-22 渋谷金属産業株式会社 蝶番
JPH0243183Y2 (ja) * 1985-02-19 1990-11-16
US4661085A (en) * 1985-09-09 1987-04-28 Philips Home Products, Inc. Lost motion clutch assembly
JPH11315667A (ja) * 1998-03-05 1999-11-16 Osamu Yamamoto フラッシュドアの自動開閉装置
US8284018B2 (en) * 2009-10-07 2012-10-09 Fadi Ibsies Automated bathroom-stall door
JP5821675B2 (ja) * 2012-02-09 2015-11-24 株式会社Ihi 回転機器の回転制限装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110892218A (zh) * 2017-07-26 2020-03-17 夏普株式会社 门开闭机构
CN110892218B (zh) * 2017-07-26 2021-10-12 夏普株式会社 门开闭机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016069791A (ja) 2016-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6415214B2 (ja) トイレブースにおけるドアの開閉装置
US10641026B2 (en) Automatic door stopping-closing device and door
KR20200022685A (ko) 잠금 여부 표시 기능이 구비된 창호용 잠금장치
CN213573551U (zh) 车辆的侧门开闭装置
BR112021007966A2 (pt) abridor de porta
BRPI0605416A (pt) dispositivo de fechamento para cofres de telefones públicos
US9771751B2 (en) Hinge device for an automated door
US4103945A (en) Emergency opening latch actuator for sliding door
GB2437651A (en) Access control means with biometric sensor
JP2008045357A (ja) アシスト付ドアクローザ
US11851932B2 (en) Door with automatic opening and closing
KR101407021B1 (ko) 문 고정장치
TW201128045A (en) Handle device
KR20180004912A (ko) 발판 언라킹 구조를 포함하는 도어
JP6108312B2 (ja) 回転折れ戸
KR20120029775A (ko) 회동제어장치를 가지는 경첩
CA2936778C (en) Door latch device for vehicle and door system provided with door latch device
JP5150134B2 (ja) 自由扉用ラッチ錠
JP6726949B2 (ja) トイレブースにおけるドアの開閉装置
KR100691211B1 (ko) 인사이드 핸들 모듈
KR101249150B1 (ko) 창호용 디지털 잠금장치의 록킹부 조립체
KR101202952B1 (ko) 여닫이문 조립체
JP2014118780A (ja) 扉錠
ES2735699T3 (es) Cerradura para una puerta o una ventana
CN205078048U (zh) 门锁装置及具有其的储物箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170612

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180911

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6415214

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250