JP2008025003A - 鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物 - Google Patents

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Abstract


【課題】鋳造時におけるアルミニウム合金と金型との焼付きを防止できると共に、MnやFeの含有量が多くても優れた耐力と伸びとを有する鋳造用アルミニウム合金と、当該合金で鋳造された靭性の高いアルミニウム合金鋳物とを提供する。
【解決手段】Si:4.0〜6.5重量%,Mg:0.4〜1.2重量%,Mn:0.3〜1.1重量%,Fe:0.7重量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなることを特徴とする。合金組成をかかる範囲とすることによって、鋳造時における金型との焼付きを防止できると共に、耐力および伸びに優れたアルミニウム合金を得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、成形性と機械的特性とに優れた鋳造用アルミニウム合金および当該合金を利用したアルミニウム合金鋳物に関する。
アルミニウム合金は、軽量であると共に、優れた熱伝導性および高い耐蝕性などの諸特性から、自動車や産業機械、航空機、家庭電化製品その他各種分野において、その構成部品素材として広く使用されている。このうち特に自動車の分野においては、環境問題への対応など(具体的には、車体の軽量化による燃費の向上等)からアルミニウム合金の採用意欲が旺盛であり、このようなニーズに応えるべく様々な技術が開発されている。その一例として、9.5〜11.5重量%のSi,0.1〜0.5重量%のMg,0.5〜0.8重量%のMn,最大0.15重量%のFe,最大0.03重量%のCu,最大0.15重量%のTi,30〜300ppmのSrおよび残部がAlで構成されたダイカスト合金が挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。
かかる合金によれば、必要な機械的特性を有した自動車構成部品(例えば自動車ホイール,足回り部品およびボディ部品など)を成形性よく鋳造することができる。
特許第3255560号公報
しかしながら、自動車構成部品へのアルミニウム合金の採用を更に拡大させるためには、鋳造時の成形性(鋳造性)を低下させることなく機械的特性を更に向上させなければならない。具体的には、自動車の車体には走行中に大きな振動荷重が作用しており、また、衝突時には極めて大きな衝撃が作用する。このような荷重や衝撃に対応するため、自動車構成部品を形成するアルミニウム合金は強度のみならず優れた耐力および伸び(すなわち靱性)を備えていなければならない。また、自動車部品を効率よく経済的に製造するためには鋳造時にアルミニウム合金と金型との焼付きを防止して鋳造性を向上させなければならない。
ここで、上述した従来のアルミニウム合金では、鋳造時の焼付き防止のためにMnを添加しているが、Mnを添加すると合金の伸びを阻害するようになる。このように合金の伸びが低下すると、当該合金によって鋳造された自動車構造部品の靱性が低下し、長期間振動荷重が与えられることや衝突時の衝撃によって当該部品が容易に破損するようになる。なお、かかる現象は部品鋳造時の冷却速度が遅い時あるいは遅い部分で顕著となる。
そこで、部品すなわち鋳造品の伸びを向上させるべくMnの添加量を低減すると、今度は鋳造時にアルミニウム合金と金型との間で焼付きが生じ、成形性が低下するようになる。
また、合金の靱性向上を目的に、合金成分中のMnの許容範囲を大幅に低減すると、3000系合金(JIS呼称)に代表されるようなMnを多く含むAl−Mn系合金のスクラップ(リサイクル原料)を使用することができなくなり、靱性に優れた合金を経済的に提供するのが困難になるという問題があった。
さらに、上述した従来のアルミニウム合金では、伸びを確保するためFeを最大で0.15重量%とする必要があり、Feを含んだスクラップ(すなわちリサイクル材料)を原料として使用できず、コスト高になるという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる課題は、鋳造時におけるアルミニウム合金と金型との焼付きを防止できると共に、MnやFeの含有量が多くても優れた耐力と伸びとを有する鋳造用アルミニウム合金と、当該合金で鋳造された靭性の高いアルミニウム合金鋳物とを提供することである。
請求項1に記載した発明は、「Si:4.0〜6.5重量%,Mg:0.4〜1.2重量%,Mn:0.3〜1.1重量%,Fe:0.7重量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる」ことを特徴とする鋳造用アルミニウム合金である。
この発明では、Siの配合割合を4.0〜6.5重量%の範囲に設定しているので、アルミニウム合金の伸びを大きくすることができる。但し、Siの配合割合がこのように低い範囲である場合、アルミニウム合金溶湯の流動性を改善するのが困難となる。それ故、アルミニウム合金溶湯の流動性を維持するためには鋳造温度を多少上げる必要がある。ここで、鋳造温度を上げると鋳造時に当該アルミニウム合金と金型との間で焼付きが発生しやすくなる。しかしながら、本発明では0.3〜1.1重量%のMn及び0.7重量%以下のFeを配合しているので、合金の伸びの低下を最低限に抑えつつ、鋳造温度が高い場合であっても鋳造時におけるアルミニウム合金と金型との間の焼付きを防止することができる。
また、Mgを0.4〜1.2重量%配合しているので、伸びの低下を抑えつつ、アルミニウム合金の耐力を向上させることができる。
そして、上述したように、Mnの配合割合を0.3〜1.1重量%の範囲にすると共に、Feを0.7重量%まで許容しているので、MnやFeを含んだスクラップを材料として使用することができ、リサイクルに供することができる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の鋳造用アルミニウム合金において、「Na,SrおよびCaから選ばれる少なくとも1種を30〜200ppm添加した」ことを特徴とするものであり、請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載の鋳造用アルミニウム合金において、「Sbを0.05〜0.20重量%添加した」ことを特徴とするものである。
これらの発明では、共晶Siの粒子を細かくすることができ、アルミニウム合金の靱性や強度をより一層向上させることができる。
請求項4に記載した発明は、請求項1乃至3に記載のいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金において、「Tiを0.05〜0.30重量%添加した」ことを特徴とするものであり、請求項5に記載した発明は、請求項1乃至4に記載のいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金において、さらに「Bを1〜50ppm添加した」ことを特徴とするものである。
これらの発明では、特にSi量が少ない場合や冷却速度の遅い鋳造方法を用いる場合であってもアルミニウム合金の結晶粒を微細化させることができ、その結果、当該アルミニウム合金の伸びを向上させることができる。
請求項6に記載した発明は、「請求項1乃至5のいずれかに記載のアルミニウム合金で鋳造された」ことを特徴とするアルミニウム合金鋳物である。
請求項1乃至5のいずれかに記載のアルミニウム合金で鋳造された鋳物は、鋳造性よく量産できると共に、耐力と伸びとに優れているため、自動車用構造部品など長期間繰返し振動荷重が与えられ、且つ衝突時に衝撃が加わる部材に最適である。
本発明によれば、鋳造時におけるアルミニウム合金と金型との焼付きを防止できると共に、MnやFeの含有量が高くても優れた耐力と伸びとを有する鋳造用アルミニウム合金と、当該合金で鋳造された靭性の高いアルミニウム合金鋳物とを提供することができる。
本発明の鋳造用アルミニウム合金は、主として4.0〜6.5重量%のSi(珪素),0.4〜1.2重量%のMg(マグネシウム),0.3〜1.1重量%のMn(マンガン),0.7重量%以下のFe(鉄)を含有し、残部がAl(アルミニウム)及び不可避不純物などによって構成されている。
Siは、アルミニウム合金を溶融して鋳造する際に、その流動性を向上させるためのものである。
アルミニウム合金全体の重量に対するSiの配合割合は、溶湯の流動性のみに着目した場合には10%前後であることが好ましいが、アルミニウム合金の伸びの向上を目的とする本発明の場合には上述したように4.0〜6.5重量%の範囲であることが好ましい。Siの配合割合をこのような範囲とすることによって溶湯の流動性は若干低下するが、鋳造温度を多少上げることによって流動性の確保は可能となる。なお、Siの配合割合が4.0重量%未満の場合には、流動性の低下が大きくなるのに加え、凝固収縮が大きくなり鋳造割れが起こり易くなる。一方、Siの配合割合が6.5重量%より多い場合には、アルミニウム合金溶湯の流動性は改善できるが、伸びが低下するようになる。
また、Siの配合割合を4.0〜6.5重量%の範囲とすることによって所謂「内引け」が小さくなり、真空ダイカストや層流ダイカストで鋳造する際の鋳造欠陥を抑制することができる。ここで、「内引け」とは、アルミニウム合金の溶湯が冷却固化する際、その容積は6%程度収縮するが、かかる収縮が合金の内部で発生し、得られた鋳物の内部に空洞ができる現象をいう。このような「内引け」が発生すると、得られた鋳物は構造材として不適切なものとなる。
Mgは、アルミニウム合金に耐力および引張強さを付与するためのものである。
アルミニウム合金全体の重量に対するMgの配合割合は、0.4〜1.2重量%の範囲であることが好ましい。Mgの配合割合が0.4重量%未満の場合には、耐力および引張強さといった機械的特性の向上が認められず、逆に、Mgの配合割合が1.2重量%より多い場合には、アルミニウム合金の伸びが急激に低下するようになるからである。
Mnは、主として鋳造時におけるアルミニウム合金と金型との焼付きを防止するためのものである。
アルミニウム合金全体の重量に対するMnの配合割合は、上述したように0.3〜1.1重量%の範囲であることが好ましい。Mnの配合割合が0.3重量%未満の場合には、アルミニウム合金を鋳造する際にアルミニウム合金と金型との間で焼付きが生じるようになり、逆に、Mnの配合割合が1.1重量%より多い場合には、鋳造時に焼付きの問題は生じないものの、合金の伸びが低下するようになるからである。
なお、本発明のアルミニウム合金では、上述のようにMnの配合割合を合金全体の重量に対して最大で1.1重量%まで許容しているので、アルミ缶回収材料などMn含有量が高いAl−Mn系スクラップを合金原料として使用することができる。
Feは鋳造時における焼付き防止効果を有することが知られており、一般のダイカスト用アルミニウム合金には0.5重量%以上添加されている。
しかしながら、このFeはAl−Si−Feからなる針状晶を晶出し、アルミニウム合金の靭性(とりわけ伸び)を低下させる。このため、本発明では、Feの配合割合を0.7重量%までに抑えると共に、Feの配合によるアルミニウム合金の靭性低下を防止すべく、Mnを0.3〜1.1重量%添加してFe系化合物がAl−Si−Fe−Mn相となるようにしている。Fe系化合物をこのような態様にすることで、伸びの低下を軽減すると同時に、鋳造時における焼付きの発生を防止することができる。
本発明のアルミニウム合金には、上述した各成分(Si,Mg,Mn,Fe)の他に母材となるAlおよび不可避不純物が含まれている。
以上の配合割合に従って、Si,Mg,MnおよびFeを配合すると、鋳造時におけるアルミニウム合金と金型との焼付きを防止できると共に、優れた耐力と伸びとを有する鋳造用アルミニウム合金を得ることができる。
なお、上述した各元素成分のほかに、Na(ナトリウム),Sr(ストロンチウム),Ca(カルシウム)およびSb(アンチモン)から選ばれる少なくとも1種を改良処理材として添加するようにしてもよい。このような改良処理材を添加することによって共晶Siの粒子を細かくすることができ、アルミニウム合金の靱性や強度をより一層向上させることができる。
ここで、アルミニウム合金全体の重量に対する改良処理材の添加割合は、当該改良処理材がNa,SrおよびCaの場合には30〜200ppm、Sbの場合には0.05〜0.20重量%の範囲であることが好ましい。改良処理材の添加割合が30ppm(Sbの場合には0.05重量%)未満の場合には、アルミニウム合金中の共晶Siの粒子を微細化するのが困難となり、逆に、改良処理材の添加割合が200ppm(Sbの場合には0.20重量%)より多い場合には、アルミニウム合金中の共晶Siの粒子は十分に微細化されており、これ以上添加量を増やしても添加効果が上がらなくなるからである。
また、上記改良処理材に代えて、或いは改良処理材と共に、Ti(チタン)およびB(硼素)の少なくとも一方を添加するようにしてもよい。このようにTiおよびBの少なくとも一方を添加することによってアルミニウム合金の結晶粒が微細化され、当該合金の伸びを向上させることができる。なお、かかる効果は、特にSi量が少ない場合や冷却速度の遅い鋳造方法を用いる場合に顕著となる。
アルミニウム合金全体の重量に対するTiおよびBの添加割合は、Tiの場合には0.05〜0.30重量%、Bの場合には1〜50ppmの範囲であることが好ましい。Tiの添加割合が0.05重量%未満或いはBの添加割合が1ppm未満の場合には、アルミニウム合金中の結晶粒を微細化するのが困難となり、逆に、Tiの添加割合が0.30重量%より多い場合或いはBの添加割合が50ppmより多い場合には、アルミニウム合金中の結晶粒は十分に微細化されており、これ以上添加量を増やしても添加効果が上がらなくなるからである。
本発明のアルミニウム合金を製造する際には、まず、Al,Si,Mg,MnおよびFeの各元素成分が上述した所定の割合となるように配合した原料を準備する。続いて、この原料を前炉付溶解炉や密閉溶解炉などの溶解炉に投入し、これらを溶解させる。溶解させた原料すなわちアルミニウム合金の溶湯は、必要に応じて脱水素処理および脱介在物処理などの精製処理が施される。そして、精製された溶湯を所定の鋳型などに流し込み、固化させることによって、アルミニウム合金の溶湯を合金地金インゴットなどに成形する。
また、本発明のアルミニウム合金を用いてアルミニウム合金鋳物を鋳造する際には、砂型鋳造法,金型鋳造法,低圧鋳造法およびダイカスト法などのあらゆる鋳造法を用いることができる。
そして、これらの鋳造法によって得られたアルミニウム合金鋳物は、必要に応じて溶体化処理および時効処理などが施される。このようにアルミニウム合金鋳物に溶体化処理および時効処理などを施すことによってアルミニウム合金鋳物の機械的特性を改良することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
Siの配合割合を4.42重量%,Mgの配合割合を0.67重量%,Mnの配合割合を0.71重量%,Feの配合割合を0.10重量%、そして残部をAlとすることによって、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲内となるように配合した溶湯を調製した。なお、本実施例ではAl原料としてスクラップを使用していることから、前記溶湯中には、極微量のCrやTiなども不可避不純物として存在している。続いて、この溶湯を真空ダイカストではなく、通常のダイカストマシンにて鋳造温度720〜750℃,射出速度5m/秒(ゲート速度100m/秒)でダイカスト鋳造し、ASTM(American Society for Testing and Material)規格に準拠した丸棒試験片を作製した。そして、作製した丸棒試験片を鋳放しの状態で機械的特性測定用のサンプルとし、このサンプルの機械的特性を(株)島津製作所社製の万能試験機(UMH−10)で測定した。得られた結果を表1に示す。なお、表1における熱処理「F」は「鋳放し」を意味するものである。
[実施例2]
Siの配合割合を4.52重量%,Mgの配合割合を1.11重量%,Mnの配合割合を1.03重量%,Feの配合割合を0.11重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[実施例3]
Siの配合割合を4.55重量%,Mgの配合割合を0.67重量%,Mnの配合割合を0.59重量%,Feの配合割合を0.21重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製すると共に、鋳造した丸棒試験片をT5処理したこと以外は、実施例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
なお、T5処理とは、溶体化処理は行なわずに鋳造温度から急冷し、機械的特性の改善あるいは寸法安定化のために、その後人工時効処理する熱処理方法であり、具体的な人工時効処理方法としては170℃で3時間加熱した後に空冷した。
[実施例4]
Siの配合割合を4.62重量%,Mgの配合割合を0.67重量%,Mnの配合割合を0.58重量%,Feの配合割合を0.55重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、実施例3と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[実施例5]
Siの配合割合を4.55重量%,Mgの配合割合を0.67重量%,Mnの配合割合を0.59重量%,Feの配合割合を0.21重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[実施例6]
Siの配合割合を4.68重量%,Mgの配合割合を0.68重量%,Mnの配合割合を0.58重量%,Feの配合割合を0.46重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[実施例7]
Siの配合割合を4.62重量%,Mgの配合割合を0.67重量%,Mnの配合割合を0.58重量%,Feの配合割合を0.55重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[実施例8]
Siの配合割合を4.62重量%,Mgの配合割合を0.95重量%,Mnの配合割合を0.58重量%,Feの配合割合を0.58重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[実施例9]
Siの配合割合を4.42重量%,Mgの配合割合を0.67重量%,Mnの配合割合を0.71重量%,Feの配合割合を0.10重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、実施例3と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[実施例10]
Siの配合割合を4.52重量%,Mgの配合割合を0.45重量%,Mnの配合割合を0.72重量%,Feの配合割合を0.10重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、実施例3と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[実施例11]
Siの配合割合を5.87重量%,Mgの配合割合を0.42重量%,Mnの配合割合を0.60重量%,Feの配合割合を0.09重量%,Srの配合割合を0.009重量%(90ppm)、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、実施例3と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[実施例12]
Siの配合割合を5.93重量%,Mgの配合割合を0.42重量%,Mnの配合割合を0.60重量%,Feの配合割合を0.31重量%,Srの配合割合を0.009重量%(90ppm)、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、実施例3と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[比較例1]
Siの配合割合を9.67重量%,Mgの配合割合を0.22重量%,Mnの配合割合を0.58重量%,Feの存在割合を0.08重量%、そして残部をAlとすることによって、従来の自動車構造部品用アルミニウム合金の元素組成の範囲内となるように配合した溶湯を調製した。続いて、この溶湯を真空ダイカストではなく、通常のダイカストマシンにて鋳造温度690〜710℃,射出速度5m/秒(ゲート速度100m/秒)でダイカスト鋳造し、ASTM(American Society for Testing and Material)規格に準拠した丸棒試験片を作製した。そして、作製した丸棒試験片をT5処理(170℃で3時間加熱した後に空冷)して機械的特性測定用のサンプルとし、このサンプルの機械的特性を(株)島津製作所社製の万能試験機(UMH−10)で測定した。得られた結果を表1に示す。
[比較例2]
Siの配合割合を9.68重量%,Mgの配合割合を0.38重量%,Mnの配合割合を0.57重量%,Feの配合割合を0.08重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、比較例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[比較例3]
Siの配合割合を9.70重量%,Mgの配合割合を0.11重量%,Mnの配合割合を0.59重量%,Feの配合割合を0.08重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、比較例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[比較例4]
Siの配合割合を10.4重量%,Mgの配合割合を0.24重量%,Mnの配合割合を0.59重量%,Feの配合割合を0.09重量%,Srの配合割合を0.008重量%(80ppm)、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、比較例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[比較例5]
Siの配合割合を10.4重量%,Mgの配合割合を0.23重量%,Mnの配合割合を0.59重量%,Feの配合割合を0.28重量%,Srの配合割合を0.008重量%(80ppm)、そして残部をAlとして溶湯を調製したこと以外は、比較例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
[比較例6]
Siの配合割合を4.45重量%,Mgの配合割合を2.04重量%,Mnの配合割合を0.68重量%,Feの配合割合を0.10重量%、そして残部をAlとして溶湯を調製すると共に、鋳造した丸棒試験片を鋳放しの状態としたこと以外は、比較例1と同じ条件にして機械的特性測定用のサンプルを作製した。得られたサンプルの機械的特性を表1に示す。
Figure 2008025003
表1より、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲内となる実施例1〜12では、その全てにおいて5%以上の伸びと概ね160N/mm2以上の0.2%耐力とを有しており、靱性が高いことが窺える。とりわけ実施例5〜7では、Feの配合割合が0.21重量%から0.55重量%に変化しても伸びの低下がなく、9%以上の高い伸びを得られることが分かる。
また、図1は、各実施例及び比較例のアルミニウム合金における伸びと0.2%耐力との関係を表わしたグラフであるが、この図が示すように、全ての実施例と比較例とを比較した場合、各実施例のアルミニウム合金は、比較例の値を結んだ線より右上側の領域すなわち比較例のものよりも伸びと0.2%耐力とに優れた領域にあることが窺える。
なお、実施例および比較例共に鋳造時においてアルミニウム合金と金型との間で焼付きは生じなかった。
以上より、本実施例のアルミニウム合金によれば、鋳造時におけるアルミニウム合金と金型との焼付きを防止できると共に、Mn及びFeの含有量が高くても優れた耐力と伸びとを有する鋳造用アルミニウム合金を提供することができる。また、当該合金を用いることで靭性の高いアルミニウム合金鋳物を提供することができる。
本発明のアルミニウム合金は自動車構成部品のみならず、例えば産業機械や家電製品など、あらゆる機器の構成部品素材として広く利用可能であり、特に長期間繰返し振動荷重が与えられ、且つ衝突時に衝撃が加わる部品の材料に好適である。
実施例および比較例における伸びと0.2%耐力との関係を表わしたグラフである。

Claims (6)

  1. Si:4.0〜6.5重量%,Mg:0.4〜1.2重量%,Mn:0.3〜1.1重量%,Fe:0.7重量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなることを特徴とする鋳造用アルミニウム合金。
  2. Na,SrおよびCaから選ばれる少なくとも1種を30〜200ppm添加したことを特徴とする請求項1に記載の鋳造用アルミニウム合金。
  3. Sbを0.05〜0.20重量%添加したことを特徴とする請求項1又は2に記載の鋳造用アルミニウム合金。
  4. Tiを0.05〜0.30重量%添加したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金。
  5. Bを1〜50ppm添加したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の鋳造用アルミニウム合金。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載のアルミニウム合金で鋳造されたことを特徴とするアルミニウム合金鋳物。
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