JP2008024251A - 動力出力装置、これを備えた4輪駆動車両、および動力出力装置の温度管理方法 - Google Patents

動力出力装置、これを備えた4輪駆動車両、および動力出力装置の温度管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電動機をより適正に温度管理して電動機の温度上昇に起因した動力出力装置の性能低下を抑制する。
【解決手段】ハイブリッド自動車20では、副変速シフトレバー88を介してLoポジションが選択され、それによりトランスファ34の変速比が低速側変速比に設定されているときに、ハイブリッドECU70による制御のもと、ステップS120における温度条件の成立に拘わらず、冷却潤滑系統25を用いたモータMG2の冷却が実行される(ステップS130,S140)。このように低速側変速比の設定時に上記温度条件の成立に拘わらずモータMG2の冷却を実行すれば、低速側変速比が設定されたことによりモータMG2が低回転で高トルクを出力するように運転されても、頻繁な出力制限が行われないようにモータMG2の温度上昇を抑えることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、それぞれ駆動軸に接続された第1の軸および当該第1の軸とは異なる第2の軸に動力を出力する動力出力装置、これを備えた4輪駆動車両、および動力出力装置の温度管理方法に関する。
従来から、ハイブリッド車両用の動力出力装置として、車軸に連結された駆動軸と、遊星歯車機構を介して駆動軸に接続されたエンジンと、当該遊星歯車機構に接続された第1のモータと、ギヤ機構を介して駆動軸に接続された第2のモータとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この動力出力装置は、特にモータの少なくとも何れかが高負荷運転されたときの当該モータの温度上昇に伴う性能低下を抑制すべく、冷却水を用いてモータやインバータを冷却する冷却装置を備えている。そして、この動力出力装置では、ナビゲーション装置により設定された走行ルートの道路勾配情報に基づいてモータ等への冷却水の予測温度が推定され、当該予測温度に基づいて冷却水を循環させる電動ウォーターポンプの駆動状態がHi側またはLo側に切り換えられる。
特開2005−287149号公報
ところで、上述のような動力出力装置は、前輪駆動車両や後輪駆動車両のみならず、駆動軸に出力された動力をトランスファにより前後2つの軸に分配することにより、4輪駆動車両にも適用され得るものである。ただし、このような4輪駆動車両は瓦礫路といった悪路での走行に供されることも多く、その際、モータは低回転で高トルクを出力するように運転されることから極めて温度上昇し易い状態に置かれることになる。そして、モータの温度がある閾値を超えたような場合には、モータを保護する観点からモータからの出力を制限する必要が生じるが、このような出力制限が頻繁に行われると、動力出力装置の出力が低下することから運転者に違和感を与えてしまうおそれがある。従って、上述のような動力出力装置を4輪駆動車両に適用する場合には、安定した性能を維持する上で、モータ等の温度管理をより適正に実行する必要が生じる。
そこで、本発明による動力出力装置、これを備えた4輪駆動車両、および動力出力装置の温度管理方法は、内燃機関および電動機からの動力を駆動軸から2つの軸に分配して出力する動力出力装置において、電動機をより適正に温度管理することを目的の一つとする。また、本発明による動力出力装置、これを備えた4輪駆動車両、および動力出力装置の温度管理方法は、電動機の温度上昇に起因した動力出力装置の性能低下を抑制することを目的の一つとする。
本発明による動力出力装置、これを備えた4輪駆動車両、および動力出力装置の温度管理方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明による動力出力装置は、
それぞれ駆動軸に接続された第1の軸および該第1の軸とは異なる第2の軸に動力を出力する動力出力装置であって、
前記駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、
前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
前記電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
前記駆動軸に出力された動力を前記第1の軸と前記第2の軸とに分配して伝達すると共に前記駆動軸と前記第1および第2の軸との間の変速比を高速側変速比と低速側変速比との間で変更可能な動力分配手段と、
前記動力分配手段の変速比を前記高速側変速比と前記低速側変速比との何れかに設定するための変速比変更手段と、
前記電動機を冷却可能な冷却手段と、
前記電動機の温度に関連した所定の温度条件の成立に伴って前記冷却手段に前記電動機の冷却を実行させると共に、前記変速比設定手段により前記変速比が前記低速側変速比に設定されているときには、前記温度条件の成立に拘わらず前記冷却手段に前記電動機の冷却を実行させる冷却制御手段と、
を備えるものである。
この動力出力装置は、内燃機関や電動機から駆動軸に出力された動力を第1の軸と第2の軸とに分配して伝達すると共に駆動軸と第1および第2の軸との間の変速比を高速側変速比と低速側変速比との間で変更可能な動力分配手段と、電動機を冷却可能な冷却手段と、前記電動機の温度に関連した所定の温度条件の成立に伴って冷却手段に電動機の冷却を実行させる冷却制御手段とを備えるものである。そして、この動力出力装置では、動力分配手段の変速比が低速側変速比に設定されているときには、冷却制御手段による制御のもと、上記温度条件の成立に拘わらず冷却手段による電動機の冷却が実行される。このように、低速側変速比が設定されているときに、上記温度条件の成立に拘わらず冷却手段に電動機の冷却を実行させるようにすれば、低速側変速比が設定されたことにより電動機が低回転で高トルクを出力するように運転されても、電動機の温度上昇を抑えることができる。従って、この動力出力装置によれば、電動機をより適正に温度管理して電動機の温度上昇に起因した性能低下を抑制することが可能となる。
この場合、前記冷却手段は、前記電動機と所定の冷却媒体との熱交換を可能とする循環流路と、前記循環流路で前記冷却媒体を循環させる電動循環手段とを含むものであってもよい。これにより、動力分配手段の変速比が低速側変速比に設定されていると判断された時点で速やかに電動循環手段を作動させて電動機の冷却を開始することが可能となる。
また、前記冷却手段は、前記電動機と所定の冷却媒体との熱交換を可能とする循環流路と、前記内燃機関により駆動されて前記循環流路で前記冷却媒体を循環させる機械式循環手段とを含むものであってもよく、前記冷却制御手段は、前記変速比設定手段により前記変速比が前記低速側変速比に設定されているときに前記内燃機関が停止している場合には、前記温度条件の成立に拘わらず前記内燃機関を始動させるものであってもよい。このように、冷却手段が内燃機関により駆動されて循環流路で冷却媒体を循環させる機械式循環手段を含むものである場合には、動力分配手段の変速比が低速側変速比に設定されていると判断された時点で内燃機関を始動させれば、機械式循環手段を作動させて電動機の冷却を開始することが可能となる。
そして、本発明による動力出力装置は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段を更に備えるものであってもよく、前記電動機は、前記駆動軸に動力と回生制動力とを出力可能であってもよい。この場合、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転可能な回転軸とに接続され、これら3軸のうちの何れか2軸に入出力される動力に基づいて定まる動力を残余の軸に入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機とを含むものであってもよい。
本発明による4輪駆動車両は、上記何れかの動力出力装置を備え、前記第1の軸および前記第2の軸を介して前輪と後輪との双方を駆動するものである。
この4輪駆動車両では、動力分配手段の変速比が低速側変速比に設定されているときに、電動機の温度に関連した温度条件の成立に拘わらず冷却手段によって電動機が冷却されるので、低速側変速比が設定されたことにより電動機が低回転で高トルクを出力するように運転されても、電動機の温度上昇を抑えることができる。従って、この4輪駆動車両では、電動機をより適正に温度管理して電動機の温度上昇に起因した走行性能の低下を抑制することが可能となる。
また、本発明による4輪駆動車両において、その停車中に前記変速比変更手段を介して前記動力分配手段の変速比を前記高速側変速比と前記低速側変速比との何れかに設定可能とされていてもよい。これにより、この4輪駆動車両では、その停車中に動力分配手段の変速比が低速側変速比に設定されると、その時点すなわち発進前から電動機の冷却が開始されることになるので、その後に低速側変速比が設定された状態で電動機が低回転で高トルクを出力するように運転されても、その間の電動機の温度上昇を抑制して、低速側変速比の設定時における走行性能を長時間にわたって良好に確保することが可能となる。
本発明による動力出力装置の温度管理方法は、
駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、前記駆動軸に出力された動力を第1の軸と該第1の軸とは異なる第2の軸とに分配して伝達すると共に前記駆動軸と前記第1および第2の軸との間の変速比を高速側変速比と低速側変速比との間で変更可能な動力分配手段と、前記電動機を冷却可能な冷却手段とを備えた動力出力装置の温度管理方法であって、
前記電動機の温度に関連した所定の温度条件の成立に伴って前記冷却手段を用いて前記電動機を冷却すると共に、前記変速比設定手段により前記変速比が前記低速側変速比に設定されているときには、前記温度条件の成立に拘わらず前記冷却手段を用いて前記電動機を冷却するものである。
この方法のように、動力分配手段の変速比が低速側変速比に設定されているときに、上記温度条件の成立に拘わらず冷却手段に電動機の冷却を実行させるようにすれば、低速側変速比が設定されたことにより電動機が低回転で高トルクを出力するように運転されても、電動機の温度上昇を抑えることができる。従って、この方法によれば、電動機をより適正に温度管理して電動機の温度上昇に起因した動力出力装置の性能低下を抑制することが可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係るハイブリッド自動車20の概略構成図である。同図に示すハイブリッド自動車20は、4輪駆動車両として構成されており、エンジン22と、エンジン22の出力軸であるクランクシャフトに図示しないダンパを介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、図示しない減速機あるいは変速機を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、動力分配統合機構30からの動力を第1の軸としての前側プロペラシャフト35と第2の軸としての後側プロペラシャフト36とに分配して伝達可能なトランスファ34と、ハイブリッド自動車20の全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「ハイブリッドECU」という)70とを備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24により燃料噴射量や点火時期、吸入空気量等の制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22に対して設けられて当該エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号が入力される。そして、エンジンECU24は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号や上記センサからの信号等に基づいてエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。
動力分配統合機構30は、例えば外歯歯車のサンギヤ30aと、このサンギヤ30aと同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ30bと、サンギヤ30aに噛合すると共にリングギヤ30bに噛合する複数のピニオンギヤ30cと、複数のピニオンギヤ30cを自転かつ公転自在に保持するキャリア30dとを備え、サンギヤ30aとリングギヤ30bとキャリア30dとを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。この場合、動力分配統合機構30のキャリア30dにはエンジン22のクランクシャフトが、サンギヤ30aにはモータMG1が、リングギヤ30bにはリングギヤ軸32を介してモータMG2に連結された減速機または変速機がそれぞれ接続されている。動力分配統合機構30は、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア30dから入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ30a側とリングギヤ30b側とにそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア30dから入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ30aから入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ30b側に出力する。そして、リングギヤ30bに出力された動力は、駆動軸としてのリングギヤ軸32から動力分配手段としてのトランスファ34に入力される。
トランスファ34は、駆動軸としてのリングギヤ軸32と第1の軸としての前側プロペラシャフト35と第2の軸としての後側プロペラシャフト36とに接続されたセンターデファレンシャルおよびセンターデファレンシャルをロックするデフロック機構(何れも図示省略)を含み、リングギヤ軸32に出力された動力を前側プロペラシャフト35と後側プロペラシャフト36とに分配して伝達可能なものである。そして、トランスファ34により前側プロペラシャフト35に出力された動力は、前側デファレンシャルギヤ37を介して前側駆動輪39a,39bに出力され、トランスファ34により後側プロペラシャフト36に出力された動力は、後側デファレンシャルギヤ38を介して後側駆動輪39c,39dに出力される。更に、トランスファ34は、リングギヤ軸32からの動力を変速してセンターデファレンシャルに伝達する副変速機構(図示省略)を有している。本実施例の副変速機構は、リングギヤ軸32と前側および後側プロペラシャフト35および36との間の変速比を高速側変速比および低速側変速比との2段階に変更可能なものであり、変速比を高速側変速比と低速側変速比との何れかに設定するための副変速シフトレバー(変速比変更手段)88に接続されている。本実施例において、副変速シフトレバー88は、ハイブリッド自動車20の停車中に運転者に対してHiポジションおよびLoポジションの選択を許容するものである。Hiポジションが選択されると、副変速機の変速比が高速側変速比に設定されると共にデフロック機構によるデフロックが解除され、これにより前後の駆動輪39a〜39dに均等に駆動力が配分され、一般道や高速道路等における安定した4輪駆動走行が可能となる。また、Loポジションが選択されると、副変速機の変速比が低速側変速比に設定されると共にデフロック機構によってデフロックがなされ、これにより特に大きな駆動力が要求される瓦礫路等の悪路や滑りやすい泥ねい地等において安定した走行が可能となる。なお、上述の副変速シフトレバー88の代わりに切替スイッチ等を含む電気式の変速比変更手段が用いられてもよい。また、本実施例では、ハイブリッド自動車20の停車中に副変速シフトレバー88を介したトランスファ34(副変速機)の変速比の変更が許容されるが、停車中のみならず比較的車速が低い状態での変速比の変更が許容されるように副変速機等を構成してもよいことはいうまでもない。
モータMG1およびモータMG2は、何れも発電機として作動すると共に電動機として作動可能な周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやり取りを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ラインは、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の何れか一方により発電される電力を他方のモータで消費できるようになっている。従って、バッテリ50は、モータMG1,MG2の何れかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになり、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されないことになる。モータMG1,MG2は、何れもモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(図示省略)からの信号や、図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流、モータMG1,MG2に対してそれぞれ設けられた温度センサ43,44からのモータ温度T1,T2等が入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号等が出力される。また、モータECU40は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号等に基づいてモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。更に、モータMG1,MG2やインバータ41,42等に対しては、これらの冷却とモータMG1,MG2の潤滑を行うための冷却潤滑系統(冷却手段)25が設けられている。冷却潤滑系統25は、図1に示すように、モータMG1,MG2やインバータ41,42と冷却潤滑媒体としてのオイルとの熱交換並びにモータMG1,MG2の潤滑を可能とするように形成された循環流路26と、循環流路26でオイルを循環させるオイルポンプ27と、ハイブリッド自動車20の前部に配置されて外気との熱交換によりオイルを冷却するオイルクーラ28とを含むものである。本実施例において、オイルポンプ27は、エンジン22により駆動される機械式オイルポンプとして構成されており、エンジン22のクランクシャフトにベルト等の伝達機構を介して連結されている。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧、バッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた電流センサからの充放電電流、バッテリ50に取り付けられた温度センサからの電池温度等が入力されている。バッテリECU52は、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッドECU70やエンジンECU24に出力する。
ハイブリッドECU70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッドECU70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号、シフトレバー81の操作位置であるシフトポジションSPを検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ87からの車速V、副変速シフトレバー88の副変速シフトポジション(HiポジションまたはLoポジション)を検出する副変速シフトポジションセンサ89からの副変速シフトポジション等が入力ポートを介して入力される。そして、ハイブリッドECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と各種制御信号やデータのやり取りを行なっている。
上述のように構成された本実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32に出力すべき要求トルクTr*が計算され、この要求トルクTr*に対応する動力がリングギヤ軸32に出力されるようにエンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御モードとしては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32に出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2から要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32に出力するように運転制御するモータ運転モード等がある。
さて、上述のように4輪駆動車両として構成されるハイブリッド自動車20では、副変速シフトレバー88を介してLoポジション(低速側変速比)が選択されているときには、基本的に駆動軸としてのリングギヤ軸32に出力すべきトルクが大きくなることから、エンジン22とモータMG2との双方からリングギヤ軸32に動力が出力されることになる。ただし、低速側変速比が設定されたときには、モータMG2は低回転で高トルクを出力するように運転されることから極めて温度上昇し易い状態に置かれることになる。また、トランスファ34(副変速機)の変速比を低速側変速比に設定してハイブリッド自動車20を例えば瓦礫路等の悪路等で低速走行させている際に駆動輪39a〜39dがロックしてしまうと、モータMG2からトルクを出力しているにも拘わらずモータMG2の回転が停止することになるので、モータMG2の3相のコイルのうち特定の一相にだけ電流が集中して流れてしまい、モータMG2やそれに対応したインバータ42が過熱してしまうおそれがある。従って、実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2等の温度がある閾値を超えたような場合には、モータMG2等を保護する観点からモータMG2等からの出力を制限しているが、このような出力制限が頻繁に行われると、リングギヤ軸32に出力されるトルクが低下することから運転者に違和感を与えてしまうおそれがある。このため、本実施例のハイブリッド自動車20では、より適正にモータMG2等を温度管理して安定した性能を維持するために、図2に示すモータ温度管理ルーチンが実行される。
次に、上述のように構成されたハイブリッド自動車20において実行される図2のモータ温度管理ルーチンについて説明する。このモータ温度管理ルーチンは、ハイブリッドECU70により所定時間おきに繰り返し実行されるものである。モータ温度管理ルーチンの開始に際して、ハイブリッドECU70のCPU72は、副変速シフトレバー88の副変速シフトポジションセンサ89からの副変速シフトポジションや、モータMG1の温度T1、モータMG2の温度T2といった制御に必要なデータの入力処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の温度T1,T2は、温度センサ43,44により検出されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。ステップS100のデータ入力処理の後、エンジン22が作動しているか否かを判定し(ステップS110)、エンジン22が作動している場合には、エンジン22によりオイルポンプ27が駆動されており、それにより冷却潤滑系統25の循環流路26を冷却潤滑媒体としてのオイルが循環してモータMG1,MG2等から熱を奪うことになるから、S110以降の処理をスキップして本ルーチンを一旦終了させる。
また、ステップS110にてエンジン22が停止していると判断したときには、モータMG1、MG2の温度に関連した温度条件が成立しているか否か、すなわちモータMG1の温度T1が所定の閾値Tref1以上であるか、あるいはモータMG2の温度T2が所定の閾値Tref2以上であるか否かを判定する(ステップS120)。ここで用いられる閾値Tref1,Tref2は、何れも上記モータMG2等の出力制限を実行するか否か判定するための閾値よりも低い温度とされる。そして、ステップS120にてモータMG1の温度T1が所定の閾値Tref1以上であるか、あるいはモータMG2の温度T2が所定の閾値Tref2以上であると判断したときには、モータMG1、MG2等を冷却しないとモータMG2等の出力制限が実行される可能性があることから、オイルポンプ27により循環流路26で冷却潤滑媒体としてのオイルを循環させてモータMG1,MG2等を冷却すべく、エンジン22を始動させるためのエンジン始動処理を実行し(ステップS140)、本ルーチンを一旦終了させる。なお、エンジン始動処理については、本発明に直接的に関連するものではないため、ここではその詳細な説明を省略する。
一方、ステップS120にて否定判断がなされた場合には、ステップS100にて入力した副変速シフトポジションがHiポジションであるか否かを判定し(ステップS130)、副変速シフトポジションがHiポジションであると判断した場合には、オイルポンプ27により循環流路26でオイルを循環させてモータMG1,MG2等を冷却する必要がないとみなして、本ルーチンを一旦終了させる。これに対して、ステップS130にて副変速シフトポジションがLoポジション(低速側変速比)であると判断した場合には、強制的にオイルポンプ27を駆動して循環流路26でオイルを循環させ、モータMG1,MG2等を冷却すべく、エンジン22を始動させるためのエンジン始動処理を実行し(ステップS140)、本ルーチンを一旦終了させる。
以上説明したように、第1の実施例のハイブリッド自動車20では、副変速シフトレバー88を介してLoポジションが選択され、それによりトランスファ34に含まれる副変速機の変速比が低速側変速比に設定されているときに、ハイブリッドECU70による制御のもと、ステップS120における温度条件の成立に拘わらず、冷却潤滑系統25を用いたモータMG2の冷却が実行される(ステップS130,S140)。このように、低速側変速比が設定されているときに、上記温度条件の成立に拘わらず、すなわち通常のモータMG2等の冷却処理前から、モータMG2の冷却を実行すれば、低速側変速比が設定されたことによりモータMG2が低回転で高トルクを出力するように運転されても、頻繁な出力制限が行われないようにモータMG2の温度上昇を抑えることができる。従って、本実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2をより適正に温度管理してモータMG2の温度上昇に起因した動力出力装置の出力低下すなわちハイブリッド自動車20の走行性能の低下を抑制することが可能となる。また、本実施例のように、冷却潤滑系統25がエンジン22により駆動されて循環流路26で冷却潤滑媒体としてのオイルを循環させる機械式のオイルポンプ27を含むものである場合には、トランスファ34の変速比が低速側変速比に設定されていると判断された時点でエンジン22を始動させれば、オイルポンプ27を作動させてモータMG2の冷却を開始することが可能となる。そして、本実施例のハイブリッド自動車20では、その停車中に運転者に対して副変速シフトレバー88を介したHiポジションおよびLoポジションの選択が許容されており、停車中にトランスファ34の変速比が低速側変速比に設定されると、基本的に低速側変速比の設定時すなわち発進前からモータMG2の冷却が開始されることになる。これにより、その後に低速側変速比が設定された状態でモータMG2が低回転で高トルクを出力するように運転されても、その間のモータMG2の温度上昇を抑制して、低速側変速比の設定時における走行性能を長時間にわたって良好に確保することが可能となる。
次に、本発明の第2の実施例に係るハイブリッド自動車20Aについて説明する。第2の実施例に係るハイブリッド自動車20Aは、第1の実施例に係るハイブリッド自動車20と一部を除いて基本的に同様のハード構成を有するものである。従って、以下、重複した説明を回避するために、第2の実施例のハイブリッド自動車20Aについては、第1の実施例のハイブリッド自動車20と同一の符号を用いるものとし、詳細な説明を省略する。両者の相違点について説明すると、第2の実施例のハイブリッド自動車20Aでは、第1の実施例のハイブリッド自動車20に設けられていた機械式のオイルポンプ27の代わりに、ハイブリッドECU70により制御されて図示しない低圧バッテリを電源として作動する電動式のオイルポンプ27が冷却潤滑系統25に備えられている。そして、このような電動式のオイルポンプ27を備えたハイブリッド自動車20Aでは、図2のモータ温度管理ルーチンに代えて図3に示すモータ温度管理ルーチンが実行される。図3のモータ温度管理ルーチンも、ハイブリッドECU70により所定時間おきに繰り返し実行されるものである。
図3のモータ温度管理ルーチンの開始に際して、ハイブリッドECU70のCPU72は、副変速シフトレバー88の副変速シフトポジションセンサ89からの副変速シフトポジションや、モータMG1の温度T1、モータMG2の温度T2といった制御に必要なデータの入力処理を実行する(ステップS200)。ステップS200のデータ入力処理の後、モータMG1、MG2の温度に関連した温度条件が成立しているか否か、すなわちモータMG1の温度T1が所定の閾値Tref1以上であるか、あるいはモータMG2の温度T2が所定の閾値Tref2以上であるか否かを判定する(ステップS210)。ここで用いられる閾値Tref1,Tref2も、第1の実施例と同様にモータMG2等の出力制限を実行するか否か判定するための閾値よりも低い温度とされる。そして、ステップS210にてモータMG1の温度T1が所定の閾値Tref1以上であるか、あるいはモータMG2の温度T2が所定の閾値Tref2以上であると判断したときには、モータMG1、MG2等を冷却しないとモータMG2等の出力制限が実行される可能性があることから、循環流路26で冷却潤滑媒体としてのオイルを循環させてモータMG1,MG2等を冷却すべく、電動式のオイルポンプ27を起動し(ステップS240)、本ルーチンを一旦終了させる。一方、ステップS210にて否定判断がなされた場合には、ステップS200にて入力した副変速シフトポジションがLoポジションであるか否かを判定し(ステップS220)、副変速シフトポジションがHiポジションであると判断した場合には、ステップS230にて循環流路26でオイルを循環させてモータMG1,MG2等を冷却する必要がないとみなして電動式のオイルポンプ27を停止させ(停止させたままとし)、本ルーチンを一旦終了させる。これに対して、ステップS220にて副変速シフトポジションがLoポジション(低速側変速比)であると判断した場合には、強制的に循環流路26でオイルを循環させてモータMG1,MG2等を冷却すべく、電動式のオイルポンプ27を起動し(ステップS240)、本ルーチンを一旦終了させる。
以上説明したように、第2の実施例のハイブリッド自動車20Aにおいても、副変速シフトレバー88を介してLoポジションが選択され、それによりトランスファ34に含まれる副変速機の変速比が低速側変速比に設定されているときに、ハイブリッドECU70による制御のもと、ステップS210における温度条件の成立に拘わらず、冷却潤滑系統25を用いたモータMG2の冷却が実行される(ステップS220,S240)。このように、低速側変速比が設定されているときに、上記温度条件の成立に拘わらず、すなわち通常のモータMG2等の冷却処理前から、モータMG2の冷却を実行すれば、低速側変速比が設定されたことによりモータMG2が低回転で高トルクを出力するように運転されても、頻繁な出力制限が行われないようにモータMG2の温度上昇を抑えることができる。従って、第2の実施例のハイブリッド自動車20Aにおいても、モータMG2をより適正に温度管理してモータMG2の温度上昇に起因した動力出力装置の出力低下すなわちハイブリッド自動車20Aの走行性能の低下を抑制することが可能となる。また、本実施例のように、冷却潤滑系統25が循環流路26で冷却潤滑媒体としてのオイルを循環させる電動式のオイルポンプ27を含むものであれば、トランスファ34の変速比が低速側変速比に設定されていると判断された時点で速やかにオイルポンプ27を作動させてモータMG2の冷却を開始することが可能となる。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
すなわち、モータMG1,MG2やインバータ41,42を冷却するための冷却手段は、図4に示す変形例としてのハイブリッド自動車120に備えられた冷却系統45のように、モータMG1,MG2やインバータ41,42と冷却媒体としての冷却水との熱交換を可能とするように構成された循環流路46と、この循環流路46で冷却水を循環させる電動ウォーターポンプ47と、電動ファンを含み流入した冷却水を外気により冷却するラジエータ48とを含むものであってもよい。
また、上記実施例のハイブリッド自動車20,20Aは、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動軸としてのリングギヤ軸32に出力するものであるが、本発明の適用対象は、これに限られるものでもない。すなわち、本発明は、図5に示す変形例としてのハイブリッド自動車220のように、エンジン22のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232とトランスファ34に動力を出力する駆動軸33に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸33に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えたものに適用されてもよい。
本発明の第1の実施例に係るハイブリッド自動車20の概略構成図である。 第1の実施例のハイブリッドECU70により実行されるモータ温度管理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 第2の実施例のハイブリッドECU70により実行されるモータ温度管理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の概略構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の概略構成図である。
符号の説明
20,20A,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、25 冷却潤滑系統、26 循環流路、27 オイルポンプ、28 オイルクーラ、30 動力分配統合機構、30a サンギヤ、30b リングギヤ、30c ピニオンギヤ、30d キャリア、32 リングギヤ軸、33 駆動軸、34 トランスファ、35 前側プロペラシャフト、36 後側プロペラシャフト、37 前側デファレンシャルギヤ、38 後側デファレンシャルギヤ、39a,39b,39c,39d 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 温度センサ、45 冷却系統、46 循環流路、47 電動ウォーターポンプ、48 ラジエータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(ハイブリッドECU)、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、87 車速センサ、88 副変速シフトレバー、89 副変速シフトポジションセンサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. それぞれ駆動軸に接続された第1の軸および該第1の軸とは異なる第2の軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    前記駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、
    前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、
    前記電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
    前記駆動軸に出力された動力を前記第1の軸と前記第2の軸とに分配して伝達すると共に前記駆動軸と前記第1および第2の軸との間の変速比を高速側変速比と低速側変速比との間で変更可能な動力分配手段と、
    前記動力分配手段の変速比を前記高速側変速比と前記低速側変速比との何れかに設定するための変速比変更手段と、
    前記電動機を冷却可能な冷却手段と、
    前記電動機の温度に関連した所定の温度条件の成立に伴って前記冷却手段に前記電動機の冷却を実行させると共に、前記変速比設定手段により前記変速比が前記低速側変速比に設定されているときには、前記温度条件の成立に拘わらず前記冷却手段に前記電動機の冷却を実行させる冷却制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 請求項1に記載の動力出力装置において、
    前記冷却手段は、
    前記電動機と所定の冷却媒体との熱交換を可能とする循環流路と、
    前記循環流路で前記冷却媒体を循環させる電動循環手段とを含む動力出力装置。
  3. 請求項1に記載の動力出力装置において、
    前記冷却手段は、
    前記電動機と所定の冷却媒体との熱交換を可能とする循環流路と、
    前記内燃機関により駆動されて前記循環流路で前記冷却媒体を循環させる機械式循環手段とを含み、
    前記冷却制御手段は、前記変速比設定手段により前記変速比が前記低速側変速比に設定されているときに前記内燃機関が停止している場合には、前記温度条件の成立に拘わらず前記内燃機関を始動させる動力出力装置。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の動力出力装置において、
    前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段を更に備え、
    前記電動機は、前記駆動軸に動力と回生制動力とを出力可能である動力出力装置。
  5. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転可能な回転軸とに接続され、これら3軸のうちの何れか2軸に入出力される動力に基づいて定まる動力を残余の軸に入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機とを含む請求項4に記載の動力出力装置。
  6. 請求項1から5の何れかに記載の動力出力装置を備え、前記第1の軸および前記第2の軸を介して前輪と後輪との双方を駆動する4輪駆動車両。
  7. 前記4輪駆動車両の停車中に前記変速比変更手段を介して前記動力分配手段の変速比を前記高速側変速比と前記低速側変速比との何れかに設定可能である請求項6に記載の4輪駆動車両。
  8. 駆動軸に動力を出力可能な内燃機関と、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、前記駆動軸に出力された動力を第1の軸と該第1の軸とは異なる第2の軸とに分配して伝達すると共に前記駆動軸と前記第1および第2の軸との間の変速比を高速側変速比と低速側変速比との間で変更可能な動力分配手段と、前記電動機を冷却可能な冷却手段とを備えた動力出力装置の温度管理方法であって、
    前記電動機の温度に関連した所定の温度条件の成立に伴って前記冷却手段を用いて前記電動機を冷却すると共に、前記変速変更手段により前記変速比が前記低速側変速比に設定されているときには、前記温度条件の成立に拘わらず前記冷却手段を用いて前記電動機を冷却する動力出力装置の温度管理方法。
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