JP2016140167A - 冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】電動ウォータポンプの動作音が乗員に伝わることを抑制する冷却システムを提供する。【解決手段】インバータや昇圧コンバータの経年劣化の度合いを示す経年劣化量ADが大きくなるほどインバータや昇圧コンバータへ冷却水を圧送する電動ウォータポンプの出力を高くする制御手段において、イグニッションがオンされたときに、エンジンを始動しない場合には、禁止車速Vthを経年劣化量ADが増加するほど大きく設定しS200〜S220、車速Vが禁止車速Vth以下であるときには、電動ウォータポンプを停止するS230〜S250。【選択図】図6

Description

本発明は、冷却システムに関し、詳しくは、バッテリからの電力を変換する電力変換装置を有する車両に搭載され、電力変換装置へ冷媒を循環させるための冷媒ポンプを備える冷却システムに関する。
従来、この種の冷却システムとしては、モータジェネレータとインバータ装置とを備える車両に搭載され、ウォーターポンプを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。インバータ装置は、モータジェネレータを駆動する。ウォーターポンプは、冷却水をインバータ装置へ圧送する。この冷却システムでは、インバータ装置の温度が制限開始温度以上のときには、冷却水の目標流量を最大流量に設定する。ここで、制限開始温度は、モータジェネレータの負荷率の制限を開始する温度である。そして、目標流量に一致した流量の冷却水がインバータ装置へ循環するようウォーターポンプを制御することにより、インバータ装置の熱的保護を図っている。
特開2008−72818号公報
上述の冷却システムでは、例えば、インバータ装置にスイッチング素子など組み込む際に用いられる放熱グリスが抜けるなど、インバータ装置の経年劣化が進むと、インバータ装置が昇温しやすくなると考えられる。こうしたインバータ装置の昇温を抑制する手法としては、インバータ装置の経年劣化が進むほどウォーターポンプの出力を上げて冷却水の流量を増加させる手法が考えられる。しかしながら、ウォーターポンプの出力を上げるとウォータポンプの動作音が大きくなる。低車速時などのウォーターポンプ以外の動作音が少ないときにウォーターポンプの出力を上げると、ウォーターポンプの動作音が乗員に伝わりやすくなってしまう。
本発明の冷却システムは、冷媒ポンプの動作音がドライバへ伝わることを抑制することを主目的とする。
本発明の冷却システムは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の冷却システムは、
バッテリからの電力を変換する電力変換装置を有する車両に搭載され、前記電力変換装置へ冷媒を循環させるための冷媒ポンプを備える冷却システムであって、
前記電力変換装置の劣化度合いが増加するほど前記電力変換装置に供給する前記冷媒の流量が増加するよう前記冷媒ポンプを制御する制御手段、
を備え、
前記制御手段は、車速が所定車速以下であるときには、前記電力変換装置に供給する前記冷媒の流量が、前記車速が前記所定車速を超えているときより低下するよう前記冷媒ポンプを制御する手段であり、
前記所定車速は、前記電力変換装置の劣化度合いが増加するほど大きくなる、
ことを要旨とする。
この本発明の冷却システムでは、電力変換装置の劣化度合いが増加するほど電力変換装置に供給する冷媒の流量が増加するよう冷媒ポンプを制御する。電力変換装置の劣化度合いとは、例えばスイッチング素子の組み込みに用いられる放熱グリスの抜けの程度など、電力変換装置が発熱・冷却を短時間で繰り返すパワーサイクルストレスによる経年劣化の度合いである。電力変換装置の劣化度合いが増加するほど電力変換装置が昇温しやすいと考えられる。そのため、電力変換装置の劣化度合いが増加するほど、電力変換装置に供給する冷媒の流量が増加するよう冷媒ポンプを制御することにより、電力変換装置の昇温を抑制することができる。そして、車速が所定車速以下となったときには、電力変換装置に供給する冷媒の流量が、車速が所定車速を超えているときより低下するよう冷媒ポンプを制御する。冷媒ポンプの動作音は、車速が低くなるほど乗員に伝わりやすい。そのため、車速が所定車速以下となったときには、電力変換装置に供給する冷媒の流量が、車速が所定車速を超えているときより低下するよう冷媒ポンプを制御することにより、冷媒ポンプの動作音が乗員に伝わることを抑制できる。さらに、所定車速を電力変換装置の劣化度合いが増加するほど大きくする。電力変換装置の劣化度合いが増加するほど冷媒の流量が増加するよう冷媒ポンプを制御するから、電力変換装置の劣化度合いが増加するほど、より高い車速で冷媒ポンプの動作音が大きくなって乗員に伝わりやすい。したがって、所定車速を電力変換装置の劣化度合いが増加するほど大きくすることにより、電力変換装置の劣化度合いが増加するほど高い車速で電力変換装置に供給する冷媒の流量を低下させて、冷媒ポンプの動作音が乗員に伝わることを抑制できる。ここで、「電力変換装置」は、昇圧コンバータやインバータなどとしてもよい。
こうした本発明の冷却システムにおいて、前記制御手段は、車速が所定車速以下であるときには、前記冷媒ポンプの駆動が停止するよう前記冷媒ポンプを制御してもよい。こうすれば、冷媒ポンプの動作音を発生を停止することができる。
また、本発明の冷却システムにおいて、前記車両は、複数の電力変換装置を含み、前記冷媒ポンプは、前記各電力変換装置へ冷媒を循環させ、前記制御手段は、前記複数の電力変換装置の電力変換装置のうちの最も劣化度合いが大きい所定電力変換装置の劣化度合いが増加するほど前記複数の電力変換装置に供給する前記冷媒の流量が増加するよう前記冷媒ポンプを制御し、前記車速が所定車速以下となったときには、前記各電力変換装置に供給する前記冷媒の流量が、前記車速が前記所定車速を超えているときより低下するよう前記冷媒ポンプを制御する手段であり、前記所定車速は、前記所定電力変換装置の劣化度合いが増加するほど大きくなる、ものとしてもよい。こうすれば、所定電力変換装置を適正に冷却しながら、冷媒ポンプの動作音が乗員に伝わることを抑制することができる。
本発明の一実施例としての冷却システムを備えるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 冷却システム60の構成の概略を示す構成図である。 冷却水温Twとポンプ出力Poutとの関係を示すマップの一例である。 HVECU70により実行されるポンプ制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ポンプ出力Poutと冷却水温Twとアップ量Pupとの関係を示すマップの一例を示す。 イグニッションオン後ポンプ制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 アップ量Pupと禁止車速Vthとの関係を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例としての冷却システムを備えるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は冷却システム60の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン22と、プラネタリギヤ30と、モータMG1,MG2,MG3と、インバータ41,42,43と、昇圧コンバータ55と、バッテリ50と、冷却システム60と、ハイブリッド用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70と、を備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。このエンジン22は、エンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により運転制御されている。
エンジンECU24は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。エンジンECU24には、エンジン22を運転制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。クランクシャフト26の回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランク角θcr。また、エンジンECU24からは、エンジン22を運転制御するための種々の制御信号が出力ポートを介して出力されている。エンジンECU24は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクポジションセンサからのクランク角θcrに基づいてクランクシャフト26の回転数、即ち、エンジン22の回転数Neを演算している。
プラネタリギヤ30は、シングルピニオン式の遊星歯車機構として構成されている。プラネタリギヤ30のサンギヤ,リングギヤ,キャリヤには、それぞれ、モータMG1の回転子,前輪38a,38bにデファレンシャルギヤ37Fを介して連結された駆動軸36F,エンジン22のクランクシャフト26が接続されている。
モータMG1は、永久磁石が埋め込まれた回転子と三相コイルが巻回された固定子とを有する同期発電電動機として構成されており、上述したように回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されている。モータMG2は、モータMG1と同様の同期発電電動機として構成されており、回転子が駆動軸36Fに接続されている。モータMG3は、モータMG1と同様の同期発電電動機として構成されており、回転子が後輪39a,39bにデファレンシャルギヤ37Rを介して連結された駆動軸36Rに接続されている。
インバータ41,42,43は、駆動電圧系電力ライン54aに接続されている。インバータ41,42,43は、図示はしないが、それぞれ6つのトランジスタと各と欄ジスがに逆方向に並列接続された6つのダイオードと、を搭載している。インバータ41,42,43に電圧が作用しているときに、モータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40によって、それぞれのトランジスタのオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータMG1,MG2,MG3が回転駆動される。
昇圧コンバータ55は、インバータ41,42,43が接続された駆動電圧系電力ライン54aと、バッテリ50が接続された電池電圧系電力ライン54bと、に接続されている。昇圧コンバータ55は、図示はしないが、2つのトランジスタと、2つのトランジスタに逆方向に並列接続された2つのダイオードと、リアクトルLと、を有する。昇圧コンバータ55は、モータECU40によって2つのトランジスタがオンオフされることにより、電池電圧系電力ライン54bの電力を昇圧して駆動電圧系電力ライン54aに供給したり、駆動電圧系電力ライン54aの電力を降圧して電池電圧系電力ライン54bに供給したりする。
モータECU40は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。図1に示すように、モータECU40には、モータMG1,MG2や昇圧コンバータ55を駆動制御するのに必要な各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。モータMG1〜MG3の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサからの回転位置θm1〜θm3。モータMG1〜MG3の各相に流れる電流を検出する電流センサからの相電流。インバータ41〜43の温度を検出する温度センサ41a〜43aからのインバータ温度Tinv1〜Tinv3。昇圧コンバータ55の温度を検出する温度センサ55aからのコンバータ温度Tcnv。また、モータECU40からは、モータMG1〜MG3や昇圧コンバータ55を駆動制御するのに必要な各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。モータECU40は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、HVECU70からの制御信号によってモータMG1〜MG3や昇圧コンバータ55を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1〜MG3や昇圧コンバータ55の駆動状態に関するデータをHVECU70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサからのモータMG1,MG2の回転子の回転位置θm1〜θm3に基づいてモータMG1〜MG3の回転数Nm1〜Nm3を演算している。
モータECU40は、温度センサ41a〜43a,55aからのインバータ温度Tinv1〜Tinv3,コンバータ温度Tcnvに基づいて、所定時間tref1(例えば、1sec,2sec,3secなど)におけるインバータ温度Tinv1〜Tinv3,コンバータ温度Tcnvのそれぞれの変化量の絶対値である変化量ΔTinv1〜ΔTinv3,ΔTcnvを記憶しておき、記憶した変化量ΔTinv1〜ΔTinv3,ΔTcnvの所定時間tref2(例えば、12時間,24時間,36時間など)における積算値Sdinv1〜Sdinv3,Sconvを演算している。
バッテリ50は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、上述したように電池電圧系電力ライン54bに接続されている。このバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52により管理されている。
バッテリECU52は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な各種信号が入力ポートを介して入力されている。各種信号としては、以下のものを挙げることができる。バッテリ50の端子間に設置された電圧センサからの電池電圧Vb。バッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに取り付けられた電流センサからの電池電流Ib。バッテリ50に取り付けられた温度センサからの電池温度Tb。また、バッテリECU52は、HVECU70と通信ポートを介して接続されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをHVECU70に出力する。バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために、電流センサにより検出された電池電流Ibの積算値に基づいてそのときのバッテリ50から放電可能な電力の容量の全容量に対する割合である蓄電割合SOCを演算したり、演算した蓄電割合SOCと温度センサにより検出された電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
冷却システム60は、図2に示すように、循環流路62と、ラジエータ64と、電動ウォータポンプ66と、を備えている。循環流路62は、ラジエータ64,インバータ42,昇圧コンバータ55,インバータ41,43,電動ウォータポンプ66,モータMG3,MG1,MG2の順に冷却水が循環する流路として構成されている。ラジエータ64は、モータMG1〜MG3,インバータ41〜43,昇圧コンバータ55を循環した冷却水を走行風や図示しないファンによって冷却する。電動ウォータポンプ66は、冷却水をモータMG1〜MG3,インバータ41〜43,昇圧コンバータ55に圧送する。電動ウォータポンプ66は、HVECU70により駆動制御されている
HVECU70は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMやデータを一時的に記憶するRAM,入出力ポート,通信ポートを備える。HVECU70には、各種センサからの信号が入力されている。各種センサからの信号としては、以下のものを挙げることができる。補機61の端子間電圧を検出する電圧センサ61aからの補機電圧VA。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号。シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP。アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc。ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP。車速センサ88からの車速V。冷却水の温度を検出する温度センサからの冷却水温Tsw。また、HVECU70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。各種制御信号としては、以下のものを挙げることができる。電動ウォータポンプ66を制御するためのポンプ制御信号。HVECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の運転を伴って走行するハイブリッド走行モード(HV走行)やエンジン22の運転を停止して走行する電動走行モード(EV走行)で走行する。
実施例のハイブリッド自動車20では、冷却水温センサ68からの冷却水温Twが高いほど電動ウォータポンプ66のポンプ出力Poutが高くなるよう電動ウォータポンプ66を制御する。図3に、冷却水Twとポンプ出力Poutとの関係を示すマップの一例を示す。こうした制御により、冷却システム60でインバータ41〜43や昇圧コンバータ55,モータMG1〜MG3を冷却している。
次に、こうした実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、インバータ41〜43,昇圧コンバータ55に経年劣化が生じたときの動作について説明する。図4は、HVECU70により実行されるポンプ制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、所定時間毎に実行されるものとする。
本ルーチンが実行されると、HVECU70は、冷却水温センサ68により検出された冷却水温Twと積算値Sdinv1〜Sdinv3,Sconvとを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、積算値Sdinv1〜Sdinv3,Sconvは、モータECU40で演算したものを通信により入力するものとした。
続いて、インバータ41〜43,昇圧コンバータ55を含む電力変換装置の経年劣化量ADを設定する(ステップS110)。ここで、経年劣化量ADは、入力した積算値Sdinv1〜Sdinv3,Sconvのうち最も大きい値であるものとした。インバータ41〜43,昇圧コンバータ55は、例えば各トランジスタを組み込む際に用いられる放熱グリスの抜けの程度など、発熱・冷却を短時間で繰り返すパワーサイクルストレスにより経年劣化が進み、昇温しやすくなると考えられる。したがって、経年劣化量ADは、インバータ41〜43,昇圧コンバータ55のうちで最も劣化しているものにおけるパワーサイクルストレスによる経年劣化の度合いを表している。
こうして経年劣化量ADを設定したら、経年劣化量ADと閾値TH1〜TH4とを比較する(ステップS120〜S150)。閾値TH1〜TH4は、電動ウォータポンプ66の出力を初期値から大きくするか否かを判定するための閾値として設定されており、閾値TH4,TH3,TH2,TH1の順に値が高くなるものとした。
経年劣化量ADが閾値TH1未満であるときには(ステップS120)、インバータ41〜43,昇圧コンバータ55の経年劣化がさほど進んで昇温しやすい状態ではないと判断して、本ルーチンを終了する。こうした処理により、本ルーチンを実行する前の冷却水温Twとポンプ出力Poutとの関係に基づく出力で電動ウォータポンプ66を駆動させる。例えば、本ルーチンを実行する前において、冷却水温Twとポンプ出力Poutとの関係が図3のマップの関係であるときは、冷却水温Twと図3のマップとを用いて設定される出力で電動ウォータポンプ66を駆動する。
経年劣化量ADが閾値TH1以上閾値TH2未満であるときには(ステップS130)、ポンプ出力Poutが本ルーチンの実行前の出力から1段階アップするようアップ量Pupを値1に設定する(ステップS160)。また、経年劣化量ADが閾値TH2以上閾値TH3未満であるときには(ステップS140)、ポンプ出力Poutが本ルーチンの実行前の出力から2段階アップするようアップ量Pupを値2に設定する(ステップS170)。さらに、経年劣化量ADが閾値TH3以上閾値TH4未満であるときには(ステップS150)、ポンプ出力Poutが本ルーチンの実行前の出力から3段階アップするようアップ量Pupを値3に設定する(ステップS180)。そして、経年劣化量ADが閾値TH4以上であるときには(ステップS150)、ポンプ出力Poutが本ルーチンの実行前の出力から4段階アップするようアップ量Pupを値4に設定する(ステップS190)。
こうしてアップ量Pupを設定したら、続いて、設定したアップ量Pupと冷却水温Twと後述するマップとを用いてポンプ出力Poutを設定して、ポンプ出力Poutで電動ウォータポンプ66が駆動するよう電動ウォータポンプ66を制御して(ステップS190)、本ルーチンを終了する。図5に、ポンプ出力Poutと冷却水温Twとアップ量Pupとの関係を示すマップの一例を示す。図中、破線は、本ルーチンの実行前の冷却水温Twとポンプ出力Poutとの関係を示している。ポンプ出力Poutは、図示するように、冷却水温Twが高くなるほど高くなり、アップ量Pupが大きくなるほど高くなるよう設定される。これは、冷却水温Twが高くなるほど冷却システム60で冷却されるモータMG1〜MG3,インバータ43〜41,昇圧コンバータ55の温度が高く、経年劣化量ADが増加するほどインバータ41〜43,昇圧コンバータ55が昇温しやすいと考えられるからである。したがって、冷却水温Twが高くなるほど、経年劣化量ADが増加するほど、すなわち、インバータ41〜43,昇圧コンバータ55の劣化度合いが増加するほど電動ウォータポンプ66の出力を高くして冷却システム60を循環する冷却水量を増加させることにより、インバータ41〜43,昇圧コンバータ55の昇温を抑制することができる。
ところで、図4に例示したポンプ制御ルーチンで電動ウォータポンプ66の出力を上げると、電動ウォータポンプ66の動作音が乗員に伝わりやすくなってしまう。こうした電動ウォータポンプ66の動作音は、エンジン22の運転を伴って走行するHV走行よりエンジン22の運転を停止して走行するEV走行のほうが乗員に伝わりやすいし、走行時より駐車場などで車両が停止している時のほうが乗員に伝わりやすい。そのため、駐車場などで車両停止している状態からイグニッションオンしたときには、次に説明するイグニッションオン後ポンプ制御ルーチンが実行される。図6は、HVECU70により実行されるイグニッションオン後ポンプ制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。本ルーチンは、イグニッションオンされたとき、図4のポンプ制御ルーチンが実行される前に実行される。なお、本ルーチンは、イグニッションオンされてイグニッションオフされるまでの1トリップ中に一度だけ実行されるものとする。
本ルーチンが実行されると、HVECU70は、車両の状態がエンジン22を始動する必要があるか否かを確認する処理を実行する(ステップS200)。例えば、バッテリ50の蓄電割合SOCが低下しているなどエンジン22を始動する必要があるときには、本ルーチンを終了する。こうした本ルーチンを終了したあとは、図4に例示したポンプ制御ルーチンが実行される。
エンジン22を始動する必要がない場合には(ステップS200)、アップ量Pupを入力する(ステップS210)。ここで、アップ量Pupは、前回のトリップにおいて、図4に例示したポンプ出力制御ルーチンで設定されたものを入力するものとした。
続いて、入力されたアップ量Pupを用いて禁止車速Vthを設定する(ステップS220)。禁止車速Vthは、電動ウォータポンプ66の駆動を禁止する車速Vの閾値である。図7は、アップ量Pupと禁止車速Vthとの関係を示す説明図である。禁止車速Vthは、アップ量Pupが大きくなるほど禁止車速Vthを高くなるものとした。これは、図5に示したように、アップ量Pupが大きくなるほど電動ウォータポンプ66の出力が高くなることから、アップ量Pupが大きくなるほどより高車速で電動ウォータポンプ66の動作音が乗員に伝わりやすいことに基づく。
こうして禁止車速Vthを設定したら、車速センサ88から車速Vを入力し(ステップS230)、入力した車速Vと禁止車速Vthとを比較する(ステップS240)。車速Vが禁止車速Vth以下であるときには、電動ウォータポンプ66を駆動停止して(ステップS250)、ステップS230の処理に戻り、車速Vが禁止車速Vthを超えたときには(ステップS240)、本ルーチンを終了する。このように車速Vが禁止車速Vth以下であるときには、電動ウォータポンプ66を駆動停止することにより、電動ウォータポンプ66の動作音が乗員に伝わることを抑制することができる。なお、イグニッションオン直後は、基本的にはモータMG1〜MG3,インバータ41〜43,昇圧コンバータ55は低温であるから、電動ウォータポンプ66を駆動停止しても差し支えない。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20では、経年劣化量ADが増加するほど冷却水の流量が増加するよう電動ウォータポンプ66を制御することにより、インバータ41〜43,昇圧コンバータ55の昇温を抑制することができる。そして、車速Vが禁止車速Vth以下となったときには、電動ウォータポンプ66を停止する。このとき、禁止車速Vthを経年劣化量ADが増加するほど大きくするから、電動ウォータポンプ66の動作音が乗員に伝わることを抑制できる。
実施例のハイブリッド自動車20では、図5に例示したEV走行開始時制御ルーチンのステップS230の処理では、電動ウォータポンプ66の駆動を停止するものとしたが、前回のトリップにおいて設定されたアップ量Pupと冷却水温Twとに基づいて図5のマップにより設定されたポンプ出力Poutより低い出力で電動ウォータポンプ66を駆動させるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、冷却システム100を、モータMG1〜MG3,インバータ41〜43,昇圧コンバータ55に冷却水を循環させるものとしたが、少なくとも1つのインバータまたは昇圧コンバータに冷却水を循環させるものであればよいから、モータMG1〜MG3に冷却水を循環させずにインバータ41〜43,昇圧コンバータ55に冷却水を循環させるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、図4に例示したポンプ制御ルーチンのステップS100,S110の処理で、積算値Sinv1〜Sinv3,Sconvを入力して、入力した積算値Sinv1〜Sinv3,Sconvのうち最も大きい値を経年劣化量ADに設定するものとしが、積算値Sinv1〜Sinv3,Sconvのうちの1つを入力して、入力した積算値を経年劣化量ADに設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、イグニッションオン直後のみに図6に例示した制御ルーチンを実行するものとしたが、冷却水温Twがさほど高くなく、モータMG1〜MG3,インバータ41〜43,昇圧コンバータ55が充分に低温であるならば、イグニッションオン直後だけでなく信号における停車前などにも図6に例示した制御ルーチンを実行するものとしてもよい。
実施例では、前輪38a,38bに連結された駆動軸36Fにプラネタリギヤ30を介して接続されたエンジン22およびモータMG1と、駆動軸36に接続されたモータMG2と、後輪39a,39dに連結された駆動軸36Rに接続されたモータMG3と、を備える構成としたが、モータMG3を備えない構成としてもよい。即ち、実施例のハイブリッド自動車20では、4輪駆動のハイブリッド自動車としたが、2輪駆動のハイブリッド自動車としてもよいのである。また、エンジン22と、エンジン22にクラッチを介して接続された前輪用モータと、前輪用モータMGと駆動軸36Fとに接続された変速機と、駆動軸36Rに接続された後輪用モータMGと、を備えるハイブリッド自動車の構成としてもよい。さらに、駆動軸36Fに接続された前輪用モータと、駆動軸36Rに接続された後輪用モータと、を備える電気自動車の構成としてもよい。また、こうした前輪用モータおよび後輪用モータのうちの一方を備えない構成としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、インバータ41が「電力変換装置」に相当し、電動ウォータポンプ66が「冷媒ポンプ」に相当し、HVECU70とモータECU40とが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、冷却システムの製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、30 プラネタリギヤ、36F,36R 駆動軸、37F,37R デファレンシャルギヤ、38a,38b 前輪、39a,39b 後輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41〜43 インバータ、41a〜43a,55a 温度センサ、50 バッテリ、51 電圧センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54a 駆動電圧系電力ライン、54b 電池電圧系電力ライン、55 昇圧コンバータ、60 冷却システム、62 循環流路、64 ラジエータ、66 電動ウォータポンプ、68 冷却水温センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(HVECU)、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、L リアクトル、MG1〜MG3 モータ。

Claims (1)

  1. バッテリからの電力を変換する電力変換装置を有する車両に搭載され、前記電力変換装置へ冷媒を循環させるための冷媒ポンプを備える冷却システムであって、
    前記電力変換装置の劣化度合いが増加するほど前記電力変換装置に供給する前記冷媒の流量が増加するよう前記冷媒ポンプを制御する制御手段、
    を備え、
    前記制御手段は、車速が所定車速以下であるときには、前記電力変換装置に供給する前記冷媒の流量が、前記車速が前記所定車速を超えているときより低下するよう前記冷媒ポンプを制御する手段であり、
    前記所定車速は、前記電力変換装置の劣化度合いが増加するほど大きくなる、
    冷却システム。
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